JP5990955B2 - プーリ付転がり軸受 - Google Patents

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Description

この発明に係るプーリ付転がり軸受は、例えば、自動車用エンジンの補機或はカムシャフトを駆動する為のベルト或はタイミングベルト(以下、単に「ベルト」とする。)に、所望の張力を付与する為に利用する。
自動車用エンジンの補機或はカムシャフトを駆動する為のベルトに所望の張力を付与する為、特許文献1に記載された様な張力付与装置が使用されている。図6〜7はこの特許文献1に記載された張力付与装置の構造を示している。ベースプレート1に形成した長孔2に支持軸3を遊合させると共に、この支持軸3の頭部4に形成したねじ孔に、前記ベースプレート1に支持した調整ボルト5の杆部を螺合させている。又、前記支持軸3の杆部にプーリ付転がり軸受6を、スリーブ7を介して外嵌支持している。
前記プーリ付転がり軸受6は、前記支持軸3の杆部に外嵌支持した転がり軸受8と、この転がり軸受8を構成する外輪9に外嵌固定したプーリ10とを備える。図示の例では、このうちの転がり軸受8として、単列深溝型玉軸受を使用している。即ち、この転がり軸受8は、外周面に深溝型の内輪軌道11を有する内輪12と、内周面に深溝型の外輪軌道13を有する前記外輪9と、これら内輪軌道11と外輪軌道13との間に転動自在に設けた複数個の玉14、14とを備える。又、前記内輪12の両端部外周面と、前記外輪9の両端部内周面との間にシールリング15、15を設け、前記各玉14、14を設置した空間に充填したグリースが外部に漏れるのを防止すると共に、外部の塵芥等がこの空間内に入り込む事を防止している。そして、前記内輪12を前記支持軸3の杆部に、前記スリーブ7を介して外嵌支持している。又、前記プーリ10は、前記外輪9の周囲に外嵌固定している。図示の例の場合、このプーリ10は、軟鋼板等の金属板に絞り加工等の塑性加工を施して、全体を円環状に形成して成る。
上述の様な張力付与装置により、ベルトに所望の張力を付与する場合には、前記ベースプレート1をシリンダブロック等の固定の部分に結合固定すると共に、前記ベルトを前記プーリ10の先側面(図6〜7の下面)に掛け渡す。そして、前記調整ボルト5を回転させる事により、この調整ボルト5の軸方向に関する前記プーリ10の位置を変えて、このプーリ10により前記ベルトに付与する張力を調節する。
図6〜7に示した様な張力付与装置に組み込んだプーリ付転がり軸受6を構成するプーリ10は、金属板を塑性変形させる事により造っている為、強度並びに形状精度を確保できる反面、重量が嵩む。この為、従来から、例えば図8に示す様な、プーリ10aを合成樹脂の射出成形により造る、プーリ付転がり軸受6aが考えられている。
このプーリ付転がり軸受6aを構成するプーリ10aは、互いに同心に設けられた内径側円筒部16と外径側円筒部17とを有する。この外径側円筒部17の外周面は、この外周面に掛け渡すベルトの形状に合わせて、単なる円筒面としている。
又、前記内径側円筒部16の中間部外周面と外径側円筒部17の中間部内周面とは、円輪状の連結部18により連結している。更に、この連結部18の両側面にそれぞれ複数本ずつの補強リブ19、19を、それぞれ放射状に設けている。この様なプーリ10aの前記内径側円筒部16を、転がり軸受8を構成する外輪9の周囲に、この外輪9の外径側部分をその内径側にモールドした状態で固設している。即ち、前記外輪9の外周寄り部分を、金型内に設けた前記プーリ10aの外形に対応した内形を有するキャビティの内周側にセットした状態で、このキャビティ内に、溶融した熱可塑性樹脂を注入する。そして、この熱可塑性樹脂が冷却・固化した後に前記金型を開いて、前記プーリ10aを前記転がり軸受8と共に、前記キャビティ内から取り出す。この様なプーリ10aの射出成形の方法、及びこの射出成形に用いる金型の構造は特許文献2等に記載されて従来から広く知られている為、詳しい説明は省略する。
この様にプーリ10aを合成樹脂の射出形成により造る場合、前記プーリ付転がり軸受6aの軽量化、及び低コスト化を図れる。但し、前述した様に張力付与装置に組み込まれた合成樹脂製のプーリ10aは、使用中にこのプーリ10aの連結部18から軸方向にずれた位置(前記転がり軸受8を構成する外輪9の軸方向中央から軸方向にずれた位置)に加わる荷重(以下、オフセット荷重)に基づいて、前記連結部18又は前記各補強リブ19、19の外周縁、或は内周縁に亀裂等の損傷が発生する可能性がある。
この様な損傷の発生を防止すべく、前記プーリ10aのオフセット荷重に対する剛性を高くする為に、前記連結部18及び前記各補強リブ19、19の厚さ寸法を大きくすると、前記プーリ10aの重量及び材料コストが増大してしまう。
特開2007−71319号公報 特開2005−69243号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、重量及び材料コストをあまり増大させる事なく、オフセット荷重に対する剛性が高い合成樹脂製のプーリを備えたプーリ付転がり軸受の構造を実現すべく発明したものである。
本発明のプーリ付転がり軸受は、前述した従来構造と同様に、転がり軸受と、合成樹脂製のプーリとを備える。
このうちの転がり軸受は、外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えている。
又、前記プーリは、内径側円筒部と、外径側円筒部と、連結部とを備えている。
このうちの内径側円筒部は、前記外輪の外周面に固定されている。
又、前記外径側円筒部は、前記内径側円筒部の外径側にこの内径側円筒部と同心に配置され、外周面にベルトを掛け渡す為のものである。
更に、前記連結部は、前記外径側円筒部の内周面と前記内径側円筒部の外周面との間に全周に亙り連続した状態で設けられ、これら外径側円筒部と内径側円筒部とを連結している。
特に、本発明のプーリ付転がり軸受の場合、前記内径側円筒部の内周面の軸方向両端部に、径方向内側に突出した状態で1対の内向鍔部が形成され、これら1対の内向鍔部の軸方向側面のうちの互いに対向する側面は、前記外輪の軸方向両端面と当接している。
又、前記連結部を、複数個の第一の連結素子と、複数個の第二の連結素子と、複数個の連続部とで構成している。
このうちの各第一の連結素子は、それぞれが前記外輪の軸方向中央よりも軸方向一方側且つ前記1対の内向鍔部のうちの軸方向一方側の内向鍔部よりも軸方向他方側の、円周方向に離隔した位置に、間欠的に設けられている。
又、前記各第二の連結素子は、それぞれが前記外輪の軸方向中央よりも軸方向他方側且つ前記1対の内向鍔部のうちの軸方向他方側の内向鍔部よりも軸方向一方側の、円周方向に離隔し、且つ前記各第一の連結素子と円周方向に関してずれた(位相が半ピッチ分ずれた)位置に、間欠的に設けられている。
更に、前記各連続部は、前記各第一の連結素子の円周方向一端と前記各第二の連結素子の円周方向他端とを、或はこれら各第一の連結素子の円周方向他端とこれら各第二の連結素子の円周方向一端とを軸方向に連続させている。
上述の様な本発明のプーリ付転がり軸受を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記外径側円筒部の内周面と前記各第一、第二の連結素子の外周縁部の側面とを円弧状に滑らかに連続させる。
又、上述の様な本発明のプーリ付転がり軸受を実施する場合に例えば、請求項3に記載した発明の様に、前記内輪の外周面に単列の内輪軌道を、前記外輪の内周面に単列の外輪軌道を、それぞれ設ける。そして、これら内輪軌道と外輪軌道との間に前記各転動体を設ける。
或は、請求項4に記載した発明の様に、前記内輪の外周面に複列の内輪軌道を、前記外輪の内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ設ける。そして、これら両内輪軌道と両外輪軌道との間に前記各転動体を、それぞれ複数個ずつ設ける。
上述の様に本発明のプーリ付転がり軸受の場合、連結部を構成する第一、第二の各連結素子を、外輪の軸方向中央よりも軸方向両側に偏らせて(軸方向中央を挟んで両側に)設けている。この為、オフセット荷重がベルトから前記プーリ付転がり軸受に加わった場合、前記外輪の軸方向中央よりも軸方向一方側に加わる荷重を、主として前記各第一の連結素子が支承する。一方、前記外輪の軸方向中央よりも軸方向他方側に加わる荷重を、主として前記各第二の連結素子が支承する。何れにしても、多少のオフセット荷重は、前記各第一、第二の連結素子同士の間部分に作用するので、前記ベルトから外径側円筒部に加わる荷重により、この外径側円筒部に、曲がり方向のモーメントは作用しない。要するに、前記プーリ付転がり軸受のオフセット荷重に対する剛性を高くできる。又、本発明の場合、前記連結部の配置を工夫しているのみで、この連結部の厚さを大きくする事なく、前記オフセット荷重に対する剛性を高くできる。この為、プーリの形成に使用する樹脂の量は、図8に示す様な従来から使用されているプーリ10aの構造と比べて、あまり増大しない。その結果、このプーリの重量が増大したり、材料コストが嵩む事を抑えられる。
又、本発明の場合、前記連続部をジグザグ状(矩形パルス形状)に、全周に亙り連続した状態で設けている。この為、図8に示す構造と同様に、軸方向に関して、射出成形の際、金型を退避させる事に対する障害となるアンダーカット部分がない。その結果、図8に示す構造と同様の射出成形方法によって造る事ができる。
又、請求項2に記載した発明の場合、外径側円筒部の内周面と前記各第一、第二の連結素子の外周縁部の側面とを円弧状に滑らかに連続させている。この為、この外径側円筒部の内周面と前記各第一、第二の連結素子の外周縁部との連続部に作用する荷重が分散され、この連続部に生じる応力を緩和できる。その結果、前記プーリに作用する荷重により、前記結合部に破損が生じる事を、より効果的に防止できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す斜視図。 同じく、図1のA−A断面図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 同第3例を示す、図2と同様の図。 同第4例を示す、図2と同様の図。 従来構造のプーリ付転がり軸受の第1例を組み込んだ張力付与装置の正面図。 同じく、図6のB−B断面図。 従来構造のプーリ付転がり軸受の第2例を示す、部分切断斜視図。
[実施の形態の第1例]
図1〜2は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、プーリ付転がり軸受6bを構成するプーリ10bの連結部18aの構造を工夫した点にある。その他の部分の構造は、前述の図8に示した構造を含め、従来から知られているプーリ付転がり軸受の構造とほぼ同様であるから、従来と同様に構成する部分に就いては、図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例のプーリ付転がり軸受6bは、転がり軸受8と、前記プーリ10bとを備える。
このうちの転がり軸受8は、図8に示した従来構造とほぼ同様である。
又、前記プーリ10bは、図8に示した従来構造と同様に、全体が合成樹脂製であり、内径側円筒部16aと、外径側円筒部17aと、前記連結部18aとから成る。
尚、前記プーリ10bを構成する合成樹脂として、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド612等のポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド、フェノール樹脂等が使用可能である。又、この様な合成樹脂に、ガラス繊維やカーボン繊維等を補強繊維として混合しても良い。
このうちの内径側円筒部16aは、前記転がり軸受8を構成する外輪9の周囲に、射出成形により固設されている。即ち、この外輪9の外周寄り部分を、金型内に設けた前記プーリ10bの外形に対応した内形を有するキャビティの内周側にセットした状態で、このキャビティ内に、溶融した熱可塑性樹脂を注入する。そして、この熱可塑性樹脂が冷却・固化した後に前記金型を開いて、前記プーリ10bを前記転がり軸受8と共に、前記キャビティ内から取り出す。このプーリ10bを射出成形により造る方法は、図8に示したプーリ10aを射出成形により造る方法とほぼ同様である。
又、前記内側円筒部16aの内周面の軸方向両端部{この内周面のうちの前記外輪9よりも幅方向(図2の左右方向)外側に突出した部分}には、径方向内側に突出した1対の内向鍔部27a、27bが形成されている。又、これら1対の内向鍔部27a、27bのうちの軸方向一方側(図2の右側)の内向鍔部27aの軸方向他側面(幅方向内側面)は、前記外輪9の軸方向一端面に当接している。一方、前記1対の内向鍔部27a、27bのうちの軸方向他方側(図2の左側)の内向鍔部27bの軸方向一側面(幅方向内側面)は、前記外輪9の軸方向他端面に当接している。
尚、前記外輪9の外周面の中間部軸方向一方寄り部分(図2の右側)に、全周に亙り凹溝20を形成している。即ち、上述した様な射出成型により前記プーリ10bを形成する際、前記金型のキャビティ内に送り込まれた合成樹脂の一部が前記凹溝20内に入り込み、この凹溝20内で冷却・固化し、突条部21となる。この様にして、前記外輪9と前記プーリ10bとの間でクリープが発生する事を防止している。尚、凹溝を、前記外輪9の外周面の複数箇所に形成する事もできる。又、凹溝を、円周方向に関して傾斜した状態、或は螺旋状に形成する事もできる。
特に本例のプーリ付転がり軸受6bの場合、前記連結部18aを、複数個の第一の連結素子22、22と、複数個の第二の連結素子23、23と、複数個の連続部24、24とで構成している。
このうちの各第一の連結素子22、22は、それぞれが扇形であり、前記外輪9の外周面の、この外輪9の軸方向中央位置(図2に鎖線αで示す位置)よりも軸方向一方側(図8の右側)の円周方向等間隔複数箇所に設けられている。又、前記各第一の連結素子22、22の外周縁部の軸方向両側面と、前記外径側円筒部17aの内周面とを、円弧部25、25により滑らかに連続している。
又、前記各第二の連結素子23、23は、それぞれが前記各第一の連結素子22、22と前記鎖線αに関して対称な形状(同形・同大の扇形)であり、前記外輪9の外周面の、この鎖線αよりも軸方向他方側(図8の左側)の円周方向等間隔複数箇所に設けられている。又、前記各第二の連結素子23、23の円周方向に関する位置は、前記各第一の連結素子22、22に対して半ピッチ分ずれている。言い換えると、これら各第一、第二の連結素子22、23同士は、後述する前記各連続部24、24により連続される、円周方向両端部以外の部分は、軸方向に関して重畳していない。又、前記各第二の連結素子23、23の外周縁部の軸方向両側面と、前記外径側円筒部17aの内周面とを、円弧部25、25により滑らかに連続している。
更に、前記各連続部24、24は、それぞれが径方向及び軸方向に存在する平板状であり、前記各第一の連結素子22、22の円周方向一端と前記第二の連結素子23、23の円周方向他端、或はこれら各第一の連結素子22、22の円周方向他端とこれら各第二の連結素子23、23の円周方向一端とを軸方向に連続させている。尚、本例の場合、前記各連続部24、24の外周縁部の円周方向両側面と、前記外径側円筒部17aの内周面との結合部には、上述した各第一、第二の連結素子22、23の様な円弧部25、25を設けていない。但し、これら各第一、第二の連結素子22、23と同様に、前記各連続部24、24の外周縁部の円周方向両側面と、前記外径側円筒部17aの内周面とを円弧部により滑らかに連続しても良い。
この様に互いに軸方向に離隔し且つ円周方向にずれた状態で設けられた前記各第一、第二の連結素子22、23を、前記各連続部24、24により軸方向に連続させる事で、前記連結部18aをジグザグ状(矩形パルス形状)に全周に亙り連続した状態で形成している。従って、本例の連結部18aは、軸方向に関して、射出成形の際、金型を退避させる事に対する障害となるアンダーカット部分がない。
尚、前記各第一、第二の連結素子22、23の厚さ、円周方向の長さ、或は前記各第一、第二の連結素子22、23同士の円周方向の間隔、軸方向の間隔等は、使用中にベルトから前記プーリ10bに加わる荷重の大きさ、最大オフセット量等に基づいて、適宜設計的に決定すれば良い。又、本例の場合、前記各第一の連結素子22、22の円周方向一端(又は、円周方向他端)と、前記各第二の連結素子23、23の円周方向他端(又は、円周方向一端)との円周方向に関する位相が同じである(軸方向に重畳している)為、前記各連続部24、24を前記プーリ10bの軸方向に平行な状態で設けている。但し、各第一の連結素子の円周方向一端(又は、円周方向他端)と、各第二の連結素子の円周方向他端(又は、円周方向一端)との円周方向に関する位相がずれている(軸方向に重畳していない)様な構造の場合は、各連続部を軸方向に関して(開口側に向う程、円周方向側面同士の間隔が広がる方向に)傾斜した状態で設ける構造にする事もできる。この様な構造も本発明の技術的範囲に属する。
上述した様に本例のプーリ付転がり軸受6bの場合、前記連結部18aを構成する前記各第一の連結素子22、22を、前記外輪9の軸方向中央位置(図2の鎖線αで示す位置)よりも軸方向一方側に設けている。一方、前記各第二の連結素子23、23を、前記外輪9の軸方向中央よりも軸方向他方側に設けている。この為、前述した様なオフセット荷重が、ベルトから前記プーリ付転がり軸受6bに加わった場合、前記外輪9の軸方向中央よりも軸方向一方側に加わる荷重を、主として前記各第一の連結素子22、22が支承する。一方、前記外輪9の軸方向中央よりも軸方向他方側に加わる荷重を、主として前記各第二の連結素子23、23が支承する。何れにしても、オフセット荷重の軸方向に関する作用位置が、前記各第一の連続素子22、22と、前記各第二の連続素子23、23との間に存在する限り、前記オフセット荷重により、前記外径側円筒部17aに、その中心軸を傾斜させる方向のモーメントが加わる事はない。要するに、前記プーリ付転がり軸受6bのオフセット荷重に対する剛性を高くできる。又、本発明の場合、前記連結部18aの配置を工夫しているのみで、この連結部18aの厚さを大きくする事なく、前記オフセット荷重に対する剛性を高くできる。この為、前記プーリ10bの形成に使用する樹脂の量はあまり増大しない。その結果、このプーリ10bの重量が増大したり、材料コストが嵩む事を抑えられる。
又、本例の場合、前記外径側円筒部17aの内周面と前記各第一、第二の連結素子22、23の外周縁部の側面とを、前記各円弧部25、25により滑らかに連続させている。この為、前記外径側円筒部17aの内周面と前記各第一、第二の連結素子22、23の外周縁部との連続部に作用する荷重が分散され、この結合部に生じる応力集中を緩和できる。その結果、ベルトから前記プーリ10bに作用する荷重により、前記連続部に破損が生じる事を防止できる。
更に、本例の場合、前記連続部18aをジグザグ状(矩形パルス形状)に全周に亙り連続した状態で設けている。この為、図8に示す構造と同様に、軸方向に関して、射出成形の際、金型を退避させる事に対する障害となるアンダーカット部分がない。その結果、図8に示す構造と同様の射出成形方法によって造る事ができる。
[実施の形態の第2例]
図3は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のプーリ付転がり軸受6cの場合、プーリ10cを構成する外径側円筒部17bの外周面の断面形状を、幅方向(図3の左右方向)に亙る波形として、この外径側円筒部17bの外周面にポリVベルト(図示省略)と呼ばれる、内周面に複数の突条を形成した無端ベルトの一部内周面を掛け渡し自在としている。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
図4は、請求項1〜2、4に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例のプーリ付転がり軸受6dの場合、このプーリ付転がり軸受6dを構成する転がり軸受8aを複列の玉軸受としている。
この様なプーリ付転がり軸受6dは、前記転がり軸受8aを構成する外輪9aの外周面に、プーリ10dを固設して成る。この外輪9aの内周面には、複列の外輪軌道13a、13aを形成している。又、この外輪9aの内径側には、外周面に複列の内輪軌道11a、11aを形成した内輪12aを配置している。そして、これら両内輪軌道11a、11aと前記両外輪軌道13a、13aとの間に、両列毎に複数個ずつの玉14、14を、それぞれ保持器26、26により保持した状態で転動自在に設けている。又、前記外輪9aの両端部内周面と前記内輪12aの両端部外周面との間にシールリング15、15を設け、前記各玉14、14を設置した空間内に充填したグリースが漏出する事を防止すると共に、外部に浮遊する塵芥等の異物がこの空間内に侵入する事を防止している。
又、本例のプーリ付転がり軸受6dを構成するプーリ10dの連結部18bは、前述した実施の形態の第1例と同様に、複数個の第一の連結素子22aと、複数個の第二の連結素子23aと、複数個の連続部24a、24aとから成る。
このうちの各第一の連結素子22aは、前記外輪9aの軸方向中央位置(図4に鎖線αで示す位置)よりも軸方向一方側(図4の右側)で、且つ軸方向一方側の前記内輪、外輪軌道11a、13a同士の間に設けられた前記各玉14、14の中心位置(図4に鎖線βで示す位置)よりも軸方向一方側の円周方向等間隔複数箇所に設けられている。又、前述した実施の形態の第1例と同様に、前記各第一の連結素子22aの外周縁部の軸方向両側面と、外径側円筒部17cの内周面とを、円弧部25、25により滑らかに連続している。
又、前記各第二の連結素子23a、23aは、それぞれが前記各第一の連結素子22aと前記鎖線αに関して対称な形状であり、前記外輪9aの軸方向中央位置(図4に鎖線αで示す位置)よりも軸方向他方側(図4の左側)で、且つ軸方向他方側の前記内輪、外輪軌道11a、13a同士の間に設けられた前記各玉14、14の中心位置(図4に鎖線βで示す位置)よりも軸方向他方側の円周方向等間隔複数箇所に設けられている。又、前述した実施の形態の第1例と同様に、前記各第二の連結素子23a、23aの円周方向に関する位置は、前記各第一の連結素子22aに対して半ピッチ分ずれている。更に、前記各第一の連結素子22aと同様に、前記各第二の連結素子23aの外周縁部の軸方向両側面と、前記外径側円筒部17cの内周面とを、円弧部25、25により滑らかに連続している。
そして、前記各連続部24a、24aにより、前述した実施の形態の第1例と同様に、前記各第一、第二の連結素子22a、23aを軸方向に連続させる事で、前記連結部18bをジグザグ状(矩形パルス形状)に全周に亙り連続した状態で形成している。本例の場合、前記転がり軸受8aとして、複列の玉軸受を使用しているので、前記プーリ付転がり軸受6dのモーメント剛性を、より高くできる。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第4例]
図5は、請求項1〜2、4に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例のプーリ付転がり軸受6eの場合、上述した実施の形態の第3例と同様に、このプーリ付転がり軸受6eを構成する転がり軸受8aを複列の玉軸受としている。又、プーリ10eを構成する外径側円筒部17dの外周面の断面形状を、前述した実施の形態の第2例と同様に、幅方向(図5の左右方向)に亙る波形としている。その他の構造、及び作用・効果は上述した実施の形態の第3例と同様である
本発明のプーリ付転がり軸受は、前述の図7に示した様な、位置固定式のテンショナに限らず、ばねによりプーリをベルトに対し弾性的に押圧する、オートテンショナ用として利用する事もできる。
1 ベースプレート
2 長孔
3 支持軸
4 頭部
5 調整ボルト
6、6a、6b、6c、6d、6e プーリ付転がり軸受
7 スリーブ
8、8a 転がり軸受
9、9a 外輪
10、10a、10b、10c、10d、10e プーリ
11、11a 内輪軌道
12、12a 内輪
13、13a 外輪軌道
14 玉
15 シールリング
16、16a 内径側円筒部
17、17a、17b、17c、17d 外径側円筒部
18、18a、18b 連結部
19 補強リブ
20 凹溝
21 突条部
22、22a 第一の連結素子
23、23a 第二の連結素子
24、24a 連続部
25 円弧部
26 保持器
27a、27b 内向鍔部

Claims (4)

  1. 転がり軸受と、合成樹脂製のプーリとを備え、
    このうちの転がり軸受は、外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えており、
    前記プーリは、前記外輪の外周面に固定された内径側円筒部と、この内径側円筒部の外径側にこの内径側円筒部と同心に配置され、外周面にベルトを掛け渡す為の外径側円筒部と、この外径側円筒部の内周面と前記内径側円筒部の外周面との間に全周に亙り連続した状態で設けられ、これら外径側円筒部と内径側円筒部とを連結する連結部とから成るプーリ付転がり軸受に於いて、
    前記内径側円筒部の内周面の軸方向両端部に、径方向内側に突出した状態で1対の内向鍔部が形成され、これら1対の内向鍔部の軸方向側面のうちの互いに対向する側面は、前記外輪の軸方向両端面と当接しており、
    前記連結部は、複数個の第一の連結素子と、複数個の第二の連結素子と、複数個の連続部から成り、
    このうちの各第一の連結素子は、それぞれが前記外輪の軸方向中央よりも軸方向一方側且つ前記1対の内向鍔部のうちの軸方向一方側の内向鍔部よりも軸方向他方側の、円周方向に離隔した位置に、間欠的に設けられており、
    前記各第二の連結素子は、それぞれが前記外輪の軸方向中央よりも軸方向他方側且つ前記1対の内向鍔部のうちの軸方向他方側の内向鍔部よりも軸方向一方側の、円周方向に離隔し、且つ前記各第一の連結素子と円周方向に関してずれた位置に、間欠的に設けられており、
    前記各連続部は、前記各第一の連結素子の円周方向一端と前記各第二の連結素子の円周方向他端、或はこれら各第一の連結素子の円周方向他端とこれら各第二の連結素子の円周方向一端とを軸方向に連続している事を特徴とするプーリ付転がり軸受。
  2. 前記外径側円筒部の内周面と前記各第一、第二の連結素子の外周縁部の側面とを円弧状に滑らかに連続させている、請求項1に記載したプーリ付転がり軸受。
  3. 前記内輪の外周面に単列の内輪軌道を、前記外輪の内周面に単列の外輪軌道を、それぞれ設けており、これら内輪軌道と外輪軌道との間に前記各転動体が設けられている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したプーリ付転がり軸受。
  4. 前記内輪の外周面に複列の内輪軌道を、前記外輪の内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ設けており、これら両内輪軌道と両外輪軌道との間に前記各転動体が、それぞれ複数個ずつ設けられている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したプーリ付転がり軸受。
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