JP2004308303A - 整地作業車 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で狭隘な場所でも整地作業を行うことができる整地作業車の提供。
【解決手段】フレーム1と、フレーム1の前部に設けられ、自走可能なトラクタAへの連結部となる連結装置2と、フレーム1に設けられる前輪3および後輪4と、前輪3、後輪4間に位置し、フレーム1に対して昇降可能に設けられるブレード装置5と、ブレード装置5を昇降動作する油圧シリンダ11とを備え、このブレード装置5には、スライド、チルト、アングルの機能をさらに備え、この整地作業車BをトラクタAで牽引して整地作業を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】フレーム1と、フレーム1の前部に設けられ、自走可能なトラクタAへの連結部となる連結装置2と、フレーム1に設けられる前輪3および後輪4と、前輪3、後輪4間に位置し、フレーム1に対して昇降可能に設けられるブレード装置5と、ブレード装置5を昇降動作する油圧シリンダ11とを備え、このブレード装置5には、スライド、チルト、アングルの機能をさらに備え、この整地作業車BをトラクタAで牽引して整地作業を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、競馬場の馬場等の整備を行う整地作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
競馬場の馬場(ダートコース)は、競走馬の脚の保護の観点から硬度の高い地面上にクッション材として約10cm程度の厚みの砂層を有する。そして、この砂層は、競走馬の走行によって掘り下げられ砂層の厚みが不均一な状態になって、部分的に薄いところが発生する。このため、馬場を整備して砂層を維持管理する必要がある。整地作業機としては特許文献1に記載のようなモータグレーダ等が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−90879号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のようなモータグレーダは、一般に道路機械として用いられるものであり、機械が大型化する。馬場の整地は、馬場両側に設けられる柵の際や、競走馬が通行するパドック、通路等の整地も必要であり大型の機械ではその作業を行うことが困難である。本発明の整地作業車は、この課題を解決するもので、機械を小型化し、作業場所を選ばずに整地することができ、特に競馬場を整地する場合には、馬場全体を整地でき、さらに馬場以外の場所も整地することができる、整地作業車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明の整地作業車は、請求項1の発明では、フレームと、前記フレーム前部に設けられ、自走可能な車両への連結部となる連結手段と、前記フレームに設けられる車輪と、前記フレームに設けられ、少なくとも路面に対して昇降、進行方向に対して傾斜可能なブレードと、前記ブレードを昇降、傾斜動作する駆動装置とを備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2の発明は、前記車輪は、前輪および後輪からなり、前記ブレードは、前輪と後輪との間に位置して設けられることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3の発明は、前記連結手段は、前記フレームに対して、可動的に設けられることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4の発明は、前記ブレードは、その長手方向にスライド可能に構成されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の整地作業車の実施の形態を図1から図5により説明する。
【0010】
図1は、本発明の整地作業車を牽引車であるトラクタに連結した状態を示す全体構成図、図2は、本発明の整地作業車の全体側面図、図3は、図2の平面図、図4は、図3における矢視X方向の矢視図、図5は、図2におけるブレード装置を拡大した拡大図である。
【0011】
図1において、Aは、本発明の整地作業車を牽引するトラクタで、このトラクタAには、エンジンなどにより駆動される油圧源としての油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油を制御する制御弁と、制御弁を操作する操作装置とを備え、操作装置として運転室内に操作レバーなどを備える。また、このトラクタAの後部には、後述する整地作業車Bとの連結部である連結装置A1と、制御弁によって制御された制御圧油を出力する油圧源出力ポート(不図示)とを備える。
【0012】
Bは、本発明の整地作業車である。整地作業車Bにおいて、1は、ビーム材1aにより前端部に頂角部を有する(図3の平面図で)五角形状を有するフレームで、このフレーム1には、横架されるサポートビーム1b、1c、1dを備える。2は、フレーム1の頂角部に設けられる連結装置(連結手段)で、この連結装置2は、フレーム1に対してボールジョイント(球面接続)され、フレーム1に対して移動自在に設けられる。
【0013】
3は、連結装置2の左右にそれぞれ設けられる前輪、4は、フレーム1の後部左右にそれぞれ設けられる後輪で、前輪3、後輪4はそれぞれ車軸により左右両輪を連結するか、左右両輪を別々の車軸よりに連結装置2およびフレーム1に支持させて、旋回時の内外輪回転差を吸収するように設けられ、前輪2は、連結装置2の移動に追従して操向(ステアリング)される。なお、前輪3は、フレーム1に設けても良く、その場合ステアリング機能は設けなくても良い。
【0014】
5は、前輪3と後輪4との間に位置してフレーム1に対して昇降可能に設けられるブレード装置で、このブレード装置5は、ブレード6と、ブレード6の背面部に固着されたガイドフレーム7と、基端部がそれぞれ、フレーム1のサポートビーム1cの下部に設けられたブラケット8に回動自在に軸支され、後輪4より前方に向けて装着されるC形フレーム9と、C形フレーム9の先端部に設けられたブレード取付ブラケット10と、一端がサポートフレーム1bに回動自在に軸支され、他端がC形フレーム9に軸支された昇降用油圧シリンダ11と、一端がガイドフレーム7に軸支され、他端がブレード6の背面に軸支されたスライド用油圧シリンダ12と、一端がブレード取付ブラケット10に軸支され、他端がガイドフレーム7に軸支されるチルト用油圧シリンダ13と、一端がC形フレーム9に軸支され、他端がガイドフレーム7に軸支されたアングル用油圧シリンダ14とからなる。
【0015】
ブレード取付ブラケット10とガイドフレーム7とは、ブレード取付ブラケット10の下部とガイドフレーム7の中央部下側位置に設けられたブラケット7aとが連結ピン15により回動自在に連結されることにより連結される。また、ブレード6の上下端部には、それぞれ左右長手方向にガイドレール16が設けられ、ガイドフレーム7の上下端部には、ガイドレール16を左右方向に移動可能に係合するキャッチ部材17が設けられる。
【0016】
そしてブレード装置5は、上述のように構成されるから、ブレード6がC形フレーム9に対して左右(スライド;矢印e方向)、前後(アングル;矢印f方向)、傾斜(チルト;矢印g方向)移動可能になっていて、油圧シリンダ11の伸縮によりフレーム1に対して昇降動作でき、油圧シリンダ12の伸縮によりガイドフレーム7に対してブレード6が左右に移動(スライド)動作して偏位でき、油圧シリンダ13の伸縮によりブレード6がブレード取付ブラケット10を中心に上下に傾斜(チルト、連結ピン15を中心に回転)でき、油圧シリンダ14の伸縮によりブレード6の左右両端部をそれぞれ、前方、後方へ移動(アングル)動作できる。
【0017】
なお、図3中の18は、連結装置2に設けられる油圧継手であり、トラクタAに設けられる油圧源と整地作業車Bに設けられる油圧シリンダ11,12,13,14とを接続するものである。
【0018】
以上のように構成される整地作業車における整地作業を競馬場の馬場(ダートコース)を整地する場合を例に説明する。 まず、トラクタAの後部に設けられている連結装置A1と整地作業車Bの連結装置2とをピン等により連結し、トラクタAの後部に配置される不図示の油圧源出力ポートと、油圧継手18とを連結する。次にトラクタAの操作装置を操作して油圧シリンダ11を収縮させてブレード6を地面から上昇させる。そして、トラクタAを走行させて、整地作業車Bを整地開始場所、例えば馬場の最外側まで牽引する。そして、整地作開始場所において、油圧シリンダ11を伸長させて、ブレード6を地面に向けて移動させる。このブレード6と地面との位置関係は、整地する地面の状態や、馬場の砂層の厚などを予め調べた上で設定する。
【0019】
そして、油圧シリンダ14を伸長させ、ブレード6の右側端を前方に、左側端を後方に移動してアングルさせる。このアングル方向は、ブレード6による地面表層部の整地に伴い、砂をブレード6の長手方向の一方向へ移動させるために行うもので、競馬場の馬場の整地にあっては、砂を馬場内側へ移動させるために上述のような方向にアングルさせるものである。そして、トラクタAにより整地作業車Bを牽引し、馬場を周回しながら馬場の外側から内側へ移動していく。なお、馬場は、排水性のために、外側から内側に向けて若干の傾斜を必要とするため、油圧シリンダ13を伸縮させてブレード6を若干傾斜(チルト)させて、整地に伴い馬場に傾斜面を形成するようにする。
【0020】
なお、馬場の最外側および最内側においては柵等があるため、トラクタAの車輪または整地作業車Bの前輪3、後輪4間の幅の関係で、ブレード6を柵の際に位置させることが困難な場合がある。その場合は、油圧シリンダ12を伸長または収縮させて、ブレード6を整地作業車Bの中心よりも一側側へ偏位(スライド)させて、車輪側面からのブレードの(外方への)突出量を大きくすることでブレード6の左右側端部をそれぞれ柵の際まで移動させることができ、馬場全面を整地することが可能になる。
【0021】
また、ブレード6の幅(長手方向の長さ)は、アングルした状態およびしない状態において、前輪3、後輪4間の寸法よりも長く設定することで、ブレード6の左右両側端部を車輪の影響を受けずに、整地場所上の既存の構築物、境界に接近させることができる。
【0022】
この整地作業車は、競馬場の各種作業に用いられるトラクタに牽引され得る程度の大きさに構成し、油圧駆動源や、制御弁、操作装置を装備せず、トラクタに用いられるものを利用するように構成したから、小型化でき、整地場所を選ばずに狭い場所でも作業することができる。
【0023】
また、フレーム1をビーム材1aにより構成するようにしたから軽量化でき、構造が簡素化でき、小型化に寄与する。
【0024】
また、ブレード6は、C形フレーム9により支持される構成にしかから、ブルドーザのように強固に土砂に対抗することができ、ブレード支持強度を高めることができる。
また、 ブレード装置5を前輪3と後輪4との間に位置させたから、ブレード6を安定的に支持することができ、比較的速い速度で走行しても地面の凹凸の影響を受けずに安定したきれいな整形面を形成できる。
【0025】
なお、上記実施の形態では、以下のようにすることもできる。
【0026】
(1)ブレード装置5に自動高さ調整機能を付加し、路面の状況に合わせてブレード6の位置を自動制御する。馬場の表層に存在する砂層は、均等な所定の厚さに整地する必要があるから、フレーム1に砂層の厚さを検出する砂層検出装置を設け、検出される砂層厚さに基づき油圧シリンダ11を制御してブレード6の高さを制御するようにする。これにより、馬場の砂層を簡単に均一な所定厚さに形成できる。
【0027】
(2)図6に示すように後輪4を無くし、前輪3の後方にブレード装置5を設けるようにする。これによって、整形した路面に車輪の跡を残すことがないため、きれいな路面が形成できる。
【0028】
(3)前輪3、後輪4は、鉄輪でなるが、表面にゴムなどを貼付して、舗装路面を走行しても路面を傷めないようにする。
【0029】
【発明の効果】
本発明の整地作業車は、以上のように構成したから小型化でき、作業場所を選ばずに整地作業することができ、特に競馬場を整地する場合には、馬場全体を整地でき、さらに馬場以外の場所も整地することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整地作業車の全体構成図である。
【図2】本発明の整地作業車の全体側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3における矢視X方向の矢視図である。
【図5】図2におけるブレード装置を拡大した拡大図である。
【図6】本発明の整地作業車の他の実施の形態を示す全体側面図である。
【符号の説明】
A;トラクタ、B;整地作業車、1;フレーム、2;連結装置(連結手段)、3;前輪、4;後輪、5;ブレード装置、6;ブレード、11,12,13,14;油圧シリンダ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、競馬場の馬場等の整備を行う整地作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
競馬場の馬場(ダートコース)は、競走馬の脚の保護の観点から硬度の高い地面上にクッション材として約10cm程度の厚みの砂層を有する。そして、この砂層は、競走馬の走行によって掘り下げられ砂層の厚みが不均一な状態になって、部分的に薄いところが発生する。このため、馬場を整備して砂層を維持管理する必要がある。整地作業機としては特許文献1に記載のようなモータグレーダ等が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−90879号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のようなモータグレーダは、一般に道路機械として用いられるものであり、機械が大型化する。馬場の整地は、馬場両側に設けられる柵の際や、競走馬が通行するパドック、通路等の整地も必要であり大型の機械ではその作業を行うことが困難である。本発明の整地作業車は、この課題を解決するもので、機械を小型化し、作業場所を選ばずに整地することができ、特に競馬場を整地する場合には、馬場全体を整地でき、さらに馬場以外の場所も整地することができる、整地作業車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明の整地作業車は、請求項1の発明では、フレームと、前記フレーム前部に設けられ、自走可能な車両への連結部となる連結手段と、前記フレームに設けられる車輪と、前記フレームに設けられ、少なくとも路面に対して昇降、進行方向に対して傾斜可能なブレードと、前記ブレードを昇降、傾斜動作する駆動装置とを備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2の発明は、前記車輪は、前輪および後輪からなり、前記ブレードは、前輪と後輪との間に位置して設けられることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3の発明は、前記連結手段は、前記フレームに対して、可動的に設けられることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4の発明は、前記ブレードは、その長手方向にスライド可能に構成されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の整地作業車の実施の形態を図1から図5により説明する。
【0010】
図1は、本発明の整地作業車を牽引車であるトラクタに連結した状態を示す全体構成図、図2は、本発明の整地作業車の全体側面図、図3は、図2の平面図、図4は、図3における矢視X方向の矢視図、図5は、図2におけるブレード装置を拡大した拡大図である。
【0011】
図1において、Aは、本発明の整地作業車を牽引するトラクタで、このトラクタAには、エンジンなどにより駆動される油圧源としての油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油を制御する制御弁と、制御弁を操作する操作装置とを備え、操作装置として運転室内に操作レバーなどを備える。また、このトラクタAの後部には、後述する整地作業車Bとの連結部である連結装置A1と、制御弁によって制御された制御圧油を出力する油圧源出力ポート(不図示)とを備える。
【0012】
Bは、本発明の整地作業車である。整地作業車Bにおいて、1は、ビーム材1aにより前端部に頂角部を有する(図3の平面図で)五角形状を有するフレームで、このフレーム1には、横架されるサポートビーム1b、1c、1dを備える。2は、フレーム1の頂角部に設けられる連結装置(連結手段)で、この連結装置2は、フレーム1に対してボールジョイント(球面接続)され、フレーム1に対して移動自在に設けられる。
【0013】
3は、連結装置2の左右にそれぞれ設けられる前輪、4は、フレーム1の後部左右にそれぞれ設けられる後輪で、前輪3、後輪4はそれぞれ車軸により左右両輪を連結するか、左右両輪を別々の車軸よりに連結装置2およびフレーム1に支持させて、旋回時の内外輪回転差を吸収するように設けられ、前輪2は、連結装置2の移動に追従して操向(ステアリング)される。なお、前輪3は、フレーム1に設けても良く、その場合ステアリング機能は設けなくても良い。
【0014】
5は、前輪3と後輪4との間に位置してフレーム1に対して昇降可能に設けられるブレード装置で、このブレード装置5は、ブレード6と、ブレード6の背面部に固着されたガイドフレーム7と、基端部がそれぞれ、フレーム1のサポートビーム1cの下部に設けられたブラケット8に回動自在に軸支され、後輪4より前方に向けて装着されるC形フレーム9と、C形フレーム9の先端部に設けられたブレード取付ブラケット10と、一端がサポートフレーム1bに回動自在に軸支され、他端がC形フレーム9に軸支された昇降用油圧シリンダ11と、一端がガイドフレーム7に軸支され、他端がブレード6の背面に軸支されたスライド用油圧シリンダ12と、一端がブレード取付ブラケット10に軸支され、他端がガイドフレーム7に軸支されるチルト用油圧シリンダ13と、一端がC形フレーム9に軸支され、他端がガイドフレーム7に軸支されたアングル用油圧シリンダ14とからなる。
【0015】
ブレード取付ブラケット10とガイドフレーム7とは、ブレード取付ブラケット10の下部とガイドフレーム7の中央部下側位置に設けられたブラケット7aとが連結ピン15により回動自在に連結されることにより連結される。また、ブレード6の上下端部には、それぞれ左右長手方向にガイドレール16が設けられ、ガイドフレーム7の上下端部には、ガイドレール16を左右方向に移動可能に係合するキャッチ部材17が設けられる。
【0016】
そしてブレード装置5は、上述のように構成されるから、ブレード6がC形フレーム9に対して左右(スライド;矢印e方向)、前後(アングル;矢印f方向)、傾斜(チルト;矢印g方向)移動可能になっていて、油圧シリンダ11の伸縮によりフレーム1に対して昇降動作でき、油圧シリンダ12の伸縮によりガイドフレーム7に対してブレード6が左右に移動(スライド)動作して偏位でき、油圧シリンダ13の伸縮によりブレード6がブレード取付ブラケット10を中心に上下に傾斜(チルト、連結ピン15を中心に回転)でき、油圧シリンダ14の伸縮によりブレード6の左右両端部をそれぞれ、前方、後方へ移動(アングル)動作できる。
【0017】
なお、図3中の18は、連結装置2に設けられる油圧継手であり、トラクタAに設けられる油圧源と整地作業車Bに設けられる油圧シリンダ11,12,13,14とを接続するものである。
【0018】
以上のように構成される整地作業車における整地作業を競馬場の馬場(ダートコース)を整地する場合を例に説明する。 まず、トラクタAの後部に設けられている連結装置A1と整地作業車Bの連結装置2とをピン等により連結し、トラクタAの後部に配置される不図示の油圧源出力ポートと、油圧継手18とを連結する。次にトラクタAの操作装置を操作して油圧シリンダ11を収縮させてブレード6を地面から上昇させる。そして、トラクタAを走行させて、整地作業車Bを整地開始場所、例えば馬場の最外側まで牽引する。そして、整地作開始場所において、油圧シリンダ11を伸長させて、ブレード6を地面に向けて移動させる。このブレード6と地面との位置関係は、整地する地面の状態や、馬場の砂層の厚などを予め調べた上で設定する。
【0019】
そして、油圧シリンダ14を伸長させ、ブレード6の右側端を前方に、左側端を後方に移動してアングルさせる。このアングル方向は、ブレード6による地面表層部の整地に伴い、砂をブレード6の長手方向の一方向へ移動させるために行うもので、競馬場の馬場の整地にあっては、砂を馬場内側へ移動させるために上述のような方向にアングルさせるものである。そして、トラクタAにより整地作業車Bを牽引し、馬場を周回しながら馬場の外側から内側へ移動していく。なお、馬場は、排水性のために、外側から内側に向けて若干の傾斜を必要とするため、油圧シリンダ13を伸縮させてブレード6を若干傾斜(チルト)させて、整地に伴い馬場に傾斜面を形成するようにする。
【0020】
なお、馬場の最外側および最内側においては柵等があるため、トラクタAの車輪または整地作業車Bの前輪3、後輪4間の幅の関係で、ブレード6を柵の際に位置させることが困難な場合がある。その場合は、油圧シリンダ12を伸長または収縮させて、ブレード6を整地作業車Bの中心よりも一側側へ偏位(スライド)させて、車輪側面からのブレードの(外方への)突出量を大きくすることでブレード6の左右側端部をそれぞれ柵の際まで移動させることができ、馬場全面を整地することが可能になる。
【0021】
また、ブレード6の幅(長手方向の長さ)は、アングルした状態およびしない状態において、前輪3、後輪4間の寸法よりも長く設定することで、ブレード6の左右両側端部を車輪の影響を受けずに、整地場所上の既存の構築物、境界に接近させることができる。
【0022】
この整地作業車は、競馬場の各種作業に用いられるトラクタに牽引され得る程度の大きさに構成し、油圧駆動源や、制御弁、操作装置を装備せず、トラクタに用いられるものを利用するように構成したから、小型化でき、整地場所を選ばずに狭い場所でも作業することができる。
【0023】
また、フレーム1をビーム材1aにより構成するようにしたから軽量化でき、構造が簡素化でき、小型化に寄与する。
【0024】
また、ブレード6は、C形フレーム9により支持される構成にしかから、ブルドーザのように強固に土砂に対抗することができ、ブレード支持強度を高めることができる。
また、 ブレード装置5を前輪3と後輪4との間に位置させたから、ブレード6を安定的に支持することができ、比較的速い速度で走行しても地面の凹凸の影響を受けずに安定したきれいな整形面を形成できる。
【0025】
なお、上記実施の形態では、以下のようにすることもできる。
【0026】
(1)ブレード装置5に自動高さ調整機能を付加し、路面の状況に合わせてブレード6の位置を自動制御する。馬場の表層に存在する砂層は、均等な所定の厚さに整地する必要があるから、フレーム1に砂層の厚さを検出する砂層検出装置を設け、検出される砂層厚さに基づき油圧シリンダ11を制御してブレード6の高さを制御するようにする。これにより、馬場の砂層を簡単に均一な所定厚さに形成できる。
【0027】
(2)図6に示すように後輪4を無くし、前輪3の後方にブレード装置5を設けるようにする。これによって、整形した路面に車輪の跡を残すことがないため、きれいな路面が形成できる。
【0028】
(3)前輪3、後輪4は、鉄輪でなるが、表面にゴムなどを貼付して、舗装路面を走行しても路面を傷めないようにする。
【0029】
【発明の効果】
本発明の整地作業車は、以上のように構成したから小型化でき、作業場所を選ばずに整地作業することができ、特に競馬場を整地する場合には、馬場全体を整地でき、さらに馬場以外の場所も整地することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整地作業車の全体構成図である。
【図2】本発明の整地作業車の全体側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3における矢視X方向の矢視図である。
【図5】図2におけるブレード装置を拡大した拡大図である。
【図6】本発明の整地作業車の他の実施の形態を示す全体側面図である。
【符号の説明】
A;トラクタ、B;整地作業車、1;フレーム、2;連結装置(連結手段)、3;前輪、4;後輪、5;ブレード装置、6;ブレード、11,12,13,14;油圧シリンダ。
Claims (4)
- フレームと、
前記フレーム前部に設けられ、自走可能な車両への連結部となる連結手段と、
前記フレームに設けられる車輪と、
前記フレームに設けられ、少なくとも路面に対して昇降、進行方向に対して傾斜可能なブレードと、
前記ブレードを昇降、傾斜動作する駆動装置とを備えたことを特徴とする整地作業車。 - 請求項1に記載の整地作業車において、
前記車輪は、前輪および後輪からなり、
前記ブレードは、前輪と後輪との間に位置して設けられることを特徴とする整地作業車。 - 請求項1または2に記載の整地作業車において、
前記連結手段は、前記フレームに対して、可動的に設けられることを特徴とする整地作業車。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の整地作業車において、
前記ブレードは、その長手方向にスライド可能に構成されることを特徴とする整地作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003105050A JP2004308303A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 整地作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003105050A JP2004308303A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 整地作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004308303A true JP2004308303A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33467669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003105050A Pending JP2004308303A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 整地作業車 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004308303A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006258476A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Japan Racing Association | 馬場硬度測定車 |
JP2009249961A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Yoneda Sangyo Kk | 整地作業装置 |
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