JP2004308184A - 柵テープ支持具 - Google Patents

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英泰 大城
Fumiko Oshiro
文子 大城
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Abstract

【課題】広範囲な作業現場を囲むことができ、且つ、様々なサイズの市販の柵テープ巻回体を取り付けることができ、この柵テープを容易に引き出し或いは巻き戻すことができる柵テープ支持具を提供する。
【解決手段】円筒状の軸体9に柵テープ10が巻回された柵テープ巻回体4が載置される支持部材6と、この支持部材6に載置された柵テープ巻回体4上に載置されるとともに、下面には該柵テープ巻回体4の軸体に係合する係合爪11bが形成されてなる蓋部材5と、この蓋部材5に形成され引き出された柵テープ10を巻き戻すハンドル12と、上記柵テープ巻回体4の回動を規制する回動規制手段7と、上記支持部材6又は上記蓋部材5の何れかに形成された円筒状の軸芯部13と、上記支持部材6又は蓋部材5の何れかに形成され、上記柵テープ10が引き出された際に回転する柵テープ巻回体4及び蓋部材5の回転中心となる支軸15と、を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、道路や工場等における作業現場を囲むように設置される柵テープを引き出しまたは巻き戻す際に使用される柵テープ支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、保安上の観点から、道路や工場等の建物内における作業現場に、通行人その他の関係者以外の者が侵入することを防ぐため、或いは交通事故現場の保全,確保のために、該作業現場や事故現場を柵テープにより囲む場合が多い。この柵テープは、ポリエチレンからなるシートを帯状に成形したもので、「きけん」「立入禁止」等の文字,絵柄が印刷され、主に紙製の円筒状の軸体に巻回されている。以下、上記軸体に柵テープが巻回されたものを柵テープ巻回体という。上記の作業現場等を囲む場合には、先ず、この作業現場を囲むように、例えば複数のカラーコーンを随所に設置し、次いで上記柵テープ巻回体から引き出した柵テープをこれらのカラーコーン間に固定し、或いは電柱,標識等の柱体間に柵テープを縛り付けている。しかしながら、こうした柵テープは、一度軸体から引き出して使用されると、次回に使用される長さが必ずしも同じではないことから廃棄されるために再利用することができず、また、一度切断された後に、作業現場を囲む範囲が広がった場合には、既に切断された柵テープに新たな柵テープを継ぎ足さなければならない。
【0003】
そこで、こうした不都合を解消するために、内部に取り付けたドラムに直接柵テープを取り付けたカラーコーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このカラーコーンは、カラーコーン本体内に柵テープが巻回されるドラムを配設するとともに、該ドラムをバネにより柵テープの巻き取り方向とは逆方向に付勢するように構成したものである。この特許文献1に開示された技術によれば、上記ドラムから引き出して使用された柵テープは、上記バネの付勢力により再び上記ドラムに巻き取られることから、何度も繰り返して使用することができる。また、柵テープの基端はこのカラーコーン内のドラムに巻回して固定されていることから、柵テープを切断する必要もなく、また、先に使ったときよりも長い柵テープを使用する場合にもドラムから新たに柵テープを引き出せば良く、柵テープを継ぎ足す必要もない。同様に、ドラム又はリールに柵テープの一端が固定されて巻回するとともに、該ドラム又はリールをバネによりに柵テープの巻き取り方向とは逆方向に付勢した状態でケース内に巻回して収納し、そしてこのケースを掛け止め用のベルトにより柱体やカラーコーン等任意の箇所に取り付ける器具も提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−29912号公報
【特許文献2】
特開平5−59709号公報
【特許文献3】
特開平11−36671号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1乃至3に開示された技術では、バネの付勢力によりドラムに巻き戻すことができる柵テープの長さには大きな限界があり、カラーコーン又は柱体によって囲む工事現場が広い場合には対応できず、繰り返し使用されることにより上記バネが破損する可能性も否定できない。また、この柵テープを設置する場所に応じて、文字,絵柄の異なる柵テープを用いる必要があるが、これら特許文献1乃至3に開示された技術では、何れも柵テープの一端がドラム又はリールに直接固定されて一体となった構成であることから、異なる文字,絵柄の柵テープとの交換は不可能であるか、非常に困難なものとなっており、市販の柵テープ(柵テープ巻回体)を取り付けることができない。さらに、市販の柵テープ巻回体には様々な幅,径のものがあるが、これら何れのサイズの市販の柵テープ巻回体をも交換可能に取り付けることはできるものではない。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解決するために提案されたものであって、広範囲な作業現場を囲むことができ、且つ、様々なサイズの市販の柵テープ巻回体を取り付けることができ、この柵テープを容易に引き出し或いは巻き戻すことができる柵テープ支持具を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、円筒状の軸体に柵テープが巻回された柵テープ巻回体が載置される支持部材と、この支持部材に載置された柵テープ巻回体上に載置されるとともに、下面には該柵テープ巻回体の軸体に係合する係合爪が形成されてなる蓋部材と、この蓋部材に形成され引き出された柵テープを巻き戻すハンドルと、上記柵テープ巻回体の回動を規制する回動規制手段と、上記支持部材又は上記蓋部材の何れかに形成された円筒状の軸芯部と、上記支持部材又は蓋部材の何れかに形成され、上記柵テープが引き出された際に回転する柵テープ巻回体及び蓋部材の回転中心となる支軸と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0008】
この第1の発明によれば、柵テープを何度でも繰り返して使用することができ、また、バネにより柵テープが巻き戻される構造でないことから、引き出される柵テープの長さに大きな限界がなく、繰り返して使用した場合にもバネが破損することがない。特に、この柵テープ巻回体は蓋部材と支持部材との間で挟まれた構成となるので、この柵テープ巻回体の柵テープの幅が広いものでも狭いものであっても取り付けて使用することができる。
【0009】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、前記第1の発明において、前記蓋部材には、前記の軸芯部及び係合爪に替えて、前記柵テープ巻回体の軸体内に圧入されるとともに、該軸体の放射方向に弾性力を付勢する弾性部を備えた軸芯部が垂下してなることを特徴とするものである。
【0010】
この第2の発明では、前記蓋部材には、前記軸芯部及び係合爪に替えて、前記柵テープ巻回体の軸体内に圧入されるとともに、該軸体の放射方向に弾性力を付勢する弾性部を備えた軸芯部が垂下してなることから、蓋板上のハンドルの回動操作が確実に柵テープ巻回体に伝わる。更に、軸体の内径の大きさが異なる柵テープ巻回体であっても、柵テープ巻回体の軸体の内部より弾性力により軸芯部が取り付ける構成であることから、この柵テープ支持具により支持され、柵テープを巻き取ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る柵テープ支持具について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
この柵テープ支持具1は、図1に示すように、柵テープ支持具本体2と、取付部3とを備えている。上記柵テープ支持具本体2は、金属製の部品で構成されており、蓋部材5と、支持部材6と、回動規制具7とを備えており、この柵テープ支持具本体2には柵テープ巻回体4が取り付けられる。この柵テープ巻回体4は、円筒状に成形された軸体9と、この軸体9の外周に巻回されてなり、例えば「きけん進入禁止」等の文字が印刷された帯状の柵テープ10とから構成されている。また、この蓋部材5は、円盤状の板体11と、この板体11の上面に固定された円柱状のハンドル12と、該板体11の下面に板体11と同心に固定された軸芯部13とからなる。なお、この板体11の外周面には凹凸11aが形成され、また、図2に示すように、板体11の下面には複数の係合爪11bが固定されている。凹凸11aは、後述する回動規制具7が備える係合爪23と係合する。また、上記係合爪11bにより、蓋部材5と軸芯部13に取り付けられた柵テープ巻回体4の軸体9又は柵テープ10とが係合する。また、上記軸芯部13の外径は、柵テープ巻回体4の軸体9の内径とほぼ同じであって、図2に示すように蓋部材5の軸芯部13を挿入して本柵テープ支持具1に取り付けられる。また、この軸芯部13の全長は、図2に示すように本柵テープ支持具1に取り付けられる柵テープ巻回体4の柵テープ10の幅(すなわち、軸体9の長さ)とほぼ同じ長さとされている。また、この軸芯部13の下面の中央部には凹部13aが形成されている。この凹部13aの全長は軸芯部13の全長の半分よりもやや長い程度の長さとされている。また、上記支持部材6は、側面に平面部14aを有する略円盤状の板体14と、この板体14の上面に該板体14と同心に固定された支軸15とから構成されており、この板体14に形成された上記平面部14aには、後述する回動規制具7の水平板18が固定されている。また、この板体14には2つの挿通穴16,16が穿設されており、これらの挿通穴16,16にボルト17,17がそれぞれ挿通されており、このボルト17,17により後述する取付部3が固定されている。また、上記支軸15の外径は、上記蓋部材5の軸芯部13の内径とほぼ同じ長さとされており、また、この支軸15の全長は、図2に示すように軸芯部13の凹部13aの長さよりも短い長さとされている。なお、これら円盤状の板体11,14の直径は、少なくとも本柵テープ支持具1に取り付けられる柵テープ巻回体4の直径より大きい径のものとなっている。
【0013】
また、上記回動規制具7は、水平板18と、起立板19と、係止部材20と、軸体21と、係合部材22と、係合爪23と、係合操作部24と、つる巻きバネ(弾性体)25とを備えている。上記水平板18は、長さが短い角棒であって、該水平板18の一端は、前記支持部材6に形成された平面部14aに固定され、また、この水平板18の他端に上記起立板19の下端部側面が固定されている。この起立板19は、鉛直上方に固定された角棒であり、上端側中途部には穴19aが穿設されている。そして、この穴19aの蓋部材5側(内側面)にはつる巻きバネ25の一端が入る凹部19bが設けられている。また、上記起立板19の上端側中途部であって蓋部材5とは反対側(外側面)には、略円筒状に成形された係止部材20が固定されている。この係止部材20は、基端は、平面状に成形されて上記の通り起立板19に固定されており、先端面には、2つの深溝部20a,20aと、2つの浅溝部20b,20bが形成されている。この2つの深溝部20a,20aは、係止部材20の断面の中心点を対称とする箇所にそれぞれ形成されており、深さは先端面側端部より係止部材20の全長の約半分に亘るものとされており、幅は上記係合操作部24の直径よりやや大きいものとされている。また、上記2つの浅溝部20b,20bも、係止部材20の断面の中心点を対称とする箇所にそれぞれ形成されており、深さは先端面側端部より係合操作部24の外径よりやや大きい程度の深さとされており、幅は上記深溝部20aと同じく係合操作部24の直径よりやや大きいものとされている。そして、これらの深溝部20a,20a及び浅溝部20b,20bは、お互いに直交する箇所に形成されている。そして、上記穴19a及び内筒20cは連通しており、これら穴19a及び内筒20c内には軸体21が挿通している。この軸体21の係止部材20側の一端には図示しない穴が設けられてこの穴に係合操作部24が挿入されており、この軸体21の他端には、係合爪23を有する係合部材22が取り付けられている。そして、上記軸体21には、つる巻きバネ25が内挿され、このつる巻きバネ25の一端は上記係合部材22の背面に当接し、他端は起立板19に形成された上記凹部19bの壁面に当接している。すなわち、このつる巻きバネ25の弾性力により上記係合部材22は蓋部材5の板体11の周面方向に付勢されている。
【0014】
また、上記取付部3は、取付支持部材31と、上部環状部材32と、下部環状部材33とを備えている。この取付支持部材31は一体成形されてなるものであって、水平方向に長さを有する水平部31aと、この水平部31aの一端から斜め上方に設けられた傾斜部31bと、この傾斜部31bの上端から鉛直上方に設けられた鉛直部31cとを有する屈曲する角棒である。この取付支持部材31の下端の水平部31aには、上記支持部材6の板体14の挿通穴16,16と対応するねじ穴36,36が設けられており、上記の通り、この取付支持部材31と底板14とは、このねじ穴36,36と挿通穴16,16とを挿通するボルト17,17により固定されている。また、鉛直部31cの上端側中途部には、図示しないねじ穴及びボルトにより上部環状部材32が固定されており、また、上記傾斜部31bの下端側中途部にも図示しないねじ穴及びボルトにより下部環状部材33が固定されている。上記上部環状部材32の内径は、下部環状部材33の内径よりも小さいものとされており、かつ、これら上部環状部材32と下部環状部材33の中心は、同一とされている。また、これら上部環状部材32及び下部環状部材33のそれぞれには、図示しないねじ穴が形成されており、各ねじ穴にはそれぞれ取付ねじ34,35が螺入されている。
【0015】
なお、本発明では柵テープ支持具1から柵テープ10の設置を行う際に、この引き出された柵テープ10の中途部又は端部をカラーコーンに固定するために柵テープ固定具43を用いている。この柵テープ固定具43は、図5に示すように、一方の挟持部材44と、他方の挟持部材45と、ゴム板46と、板バネ47と、上部取付部材48と、下部取付部材49とを備えるものである。この一方の挟持部材44は長方形状の板体である。また、他方の挟持部材45は、該一方の挟持部材44と同じ形状の板材を下方側中途部において折曲して上方平板部45aと下方平板部45bが形成されたものであり、この上方平板部45a全面に亘りゴム板46が貼付されている。これら一方の挟持部材44及び他方の挟持部材45は、これら一方の挟持部材44の下方及び他方の挟持部材45の下方平板部45bに設けられた蝶番44aによって固定されており、これら一方の挟持部材44と他方の挟持部材45の上端は蝶番44aでの回動により開閉する。なお、蝶番44a付近には、一方の挟持部材44と他方の挟持部材45の上端を閉塞する向きに付勢する板バネ47が固定されており、この閉塞する際には一方の挟持部材44と他方の挟持部材45を構成する上方平板部45a(ゴム板46)とが面対向するものとされている。また、上部取付部材48及び下部取付部材49は、それぞれ金属棒を輪状にしたものであり、上部取付部材48は一方の挟持部材44の上端側端部に固定されており、下部取付部材49は一方の挟持部材44の下端側端部には固定されている。また、上記上部取付部材48の内径は、下部取付部材49の内径よりも小さいものとされており、かつ、これら上部取付部材48と下部取付部材49の中心は、同一とされている。
【0016】
以下、上述した柵テープ支持具1への柵テープ巻回体4の取付方法について説明する。先ず、上記柵テープ巻回体4の軸体9内に上記蓋部材5を構成する軸芯部13を挿入し、次いで上記支持部材6を構成する支軸15が上記軸芯部13内に挿入されるように柵テープ巻回体4を支持部材6上に載置する。このとき、上記蓋部材5をやや下方に押圧する。こうした押圧操作により、上記複数の係合爪11bの先端が図2に示すように柵テープ巻回体4を構成する軸体9の上端に刺さる。なお、このように柵テープ巻回体4をこの柵テープ支持具1に取り付ける際には、予め、図3に示すよう係合操作部24を浅溝部20bに係合させ、係合爪23と凹凸11aとが接触せず引っ込められた状態とする。以上の取り付けにより、この柵テープ支持具1は、柵テープ10の引き出しに伴い、この柵テープ巻回体4及び蓋部材5が支軸15を中心として支持部材6上で回動する。また、ハンドル12の操作により蓋部材5へ引き出す際の回動とは逆向きに回動することにより、係合爪11bを介して柵テープ巻回体4へと回動の力が伝達され、支軸15を中心として支持部材6上で回動し、柵テープ10を巻き戻すことができる。
【0017】
次に、この柵テープ支持具1をカラーコーンに取り付けて柵テープ10を設置する。ここでは、図4に示すように2つのカラーコーン41,42間に柵テープ10を設置する場合を例に説明する。上記のように柵テープ巻回体4が取り付けられた柵テープ支持具1をカラーコーン41の上方から下ろし、取付部3の上部環状部材32と下部環状部材33の中にカラーコーン41の上端側中途部を挿通させ、カラーコーン41上に柵テープ支持具1を載置する。次いで、これら上部環状部材32と下部環状部材33それぞれの取付ねじ34,35の先端がカラーコーン41に接するように締め付ける。また、柵テープ10の端部を設置するカラーコーン42には、上記の柵テープ固定具43を取り付ける。すなわち、この柵テープ固定具43も、上記の柵テープ支持具1と同様に、カラーコーン42の上方から下ろし、上部取付部材48及び下部取付部材49の中にカラーコーン42の上端側中途部を挿通させて、カラーコーン42上に柵テープ固定具43を載置する。以上のように柵テープ支持具1及び柵テープ固定具43を取り付けた後、柵テープ支持具1の柵テープ巻回体4及び蓋部材5を回動させつつ、カラーコーン41,42間の必要な長さの柵テープ10を引き出し、柵テープ固定具43の下方平板部45bを操作し、板バネ47の弾性力によって一方の挟持部材44及び他方の挟持部材45(ゴム板46)間に該柵テープ10の端部を挟持させ、次いでハンドル12の操作によりカラーコーン41,42間の柵テープ10の張り具合を調節する。そして、係合操作部24を深溝部20aに係合させることにより、係合爪23と凹凸11aとを係合させて蓋部材5の回動を規制させ、柵テープ支持具1から引き出された柵テープ10の長さを固定し、柵テープ10の設置を終える。
【0018】
なお、この図4に示す実施例においては、柵テープ支持具1と柵テープ固定具43をそれぞれ1つずつ使用して、2つのカラーコーン41,42の間に柵テープ10を設置している。しかし、本発明の柵テープ支持具1の使用方法はこのようなものに限られず、柵テープ10の設置の場所、囲う対象により柵テープ支持具1と柵テープ固定具43は幾つ用いても良い。例えば、図示しないが、作業現場の周囲を四角く区切るような場合には、4つのカラーコーンと、柵テープ支持具1を1つと柵テープ固定具43を4つ用意し、1つのカラーコーンには柵テープ支持具1及び柵テープ固定具43の双方を取り付け、また残りのカラーコーンにはそれぞれ1つずつ柵テープ固定具43を取り付け、これらのカラーコーンを四角く配置する。そして、柵テープ支持具1より配置に必要な長さの柵テープ10を引き出し、順次隣の角のカラーコーンの柵テープ固定具43に柵テープ10の中途部を取り付け、柵テープ支持具1と共に取り付けた柵テープ固定具43に柵テープ10の端部を取り付ければよい。
【0019】
なお、本発明の実施例での柵テープ支持具1では、柵テープ支持具本体2をカラーコーンに取り付けるために上部環状部材及び下部環状部材32,33を備える取付部3を用いている。しかし、この取付部3はこのような形態に限られるものではない。すなわち、上記取付部3はカラーコーンへの取り付けを目的とするものであるが、この取付部3は柵テープ支持具本体2を取り付ける対象に応じて任意の形態のものとすることができる。すなわち、例えば電柱,標識等の柱体に柵テープ支持具本体2を取り付ける場合には、後述する他の形態の柵テープ支持具81に用いる取付部116のように、取付部3の上部環状部材32,下部環状部材33に代えて、バックルを有するベルトを用いてもよい。この場合には、このベルトを備えた取付部をボルト17,17により柵テープ支持具本体2に取り付けた上で、該ベルトを電柱,標識等の柱体に巻回し、バックルにて固定すればよい。また、ここで述べている実施例の柵テープ支持具1では、図2に示すように、蓋部材5に固定された軸芯部13の全長の長さと同じ長さの幅の柵テープ巻回体4を用いているが、この柵テープ支持具1ではより幅の広い柵テープ巻回体を取り付けて用いることができる。すなわち、柵テープ巻回体4及び蓋部材5が、蓋部材5の軸芯部13の凹部13a内に支持部材6上の支軸15が挿入して取り付けられるものであることから、この支軸15が凹部13a内に挿入できる限り、より幅の広い柵テープ巻回体であっても支持部材6上で回動可能に取り付けが可能となっている。なお、このようなより幅の広い柵テープ巻回体を用いる場合には、ここに述べた回動規制具7に替えて、以下に述べる回動規制具52を備えた柵テープ支持具51を用いることがより好ましい。
【0020】
上記の本発明の実施例での柵テープ支持具1では、上述の構成の回動規制具7を用いているが、本発明の柵テープ支持具1に用いる回動規制具はこのような形態に限られるものではない。図6は、上記の柵テープ支持具1の柵テープ支持具本体2に代えて用いられる柵テープ支持具本体51を示すものであり、この柵テープ支持具本体51は、蓋部材5と、支持部材6と、回動規制具52とを備え、これに上記の柵テープ巻回体4が取り付けられ、図示しない上記の取付部3を介してカラーコーンに取り付けられている。なお、この柵テープ支持具本体51を構成する取付部3,蓋部材5及び支持部材6は、上記の柵テープ支持具1に用いられているものと同じものである。この柵テープ支持具本体51を構成する回動規制具52は、屈曲部材53と、ボルト54と、規制板55及びゴム板56を備えている。この屈曲部材53は、一端が前記支持部材6に形成された平面部14aに固定され、水平方向に長さを有する長さが短い水平板53aと、この水平板53aの他端より鉛直上方に設けられた起立板53bとを有する金属製の角柱よりなる部材であって、その起立板53bには柵テープ巻回体4の中心方向に向けてねじ穴57が穿設されている。また、ボルト54は頭部が人の手により操作がし易い円形のつまみ状に成形されており、上記のねじ穴57内に螺入している。また、規制板55は、正方形状の金属板を接触する柵テープ巻回体4の曲面に合わせて湾曲させたものであり、また、この規制板55上であって該柵テープ巻回体4と接する面上にはゴム板56が貼付されている。なお、この規制板55は、ボルト54の先端に回動可能に取り付けられている事から、ボルト54の螺入の程度に関わらず、この湾曲面を柵テープ巻回体4の表面に密着させることができる。この回動規制具52は以上の構成であることから、この柵テープ支持具本体51を用いる柵テープ支持具を使用する際には、ボルト54を回動させて起立板53b方向に螺入させてゴム板56により柵テープ巻回体4を押圧させることにより、柵テープ巻回体4の回動を規制することができ、また、柵テープ10を引き出す場合には、ボルト54を回動させてゴム板56を柵テープ巻回体4から離間させることにより、柵テープ巻回体4の回動の規制を解除することができる。
【0021】
更に、柵テープ回動支持具に用いる柵テープ巻回体4の回動の規制手段は、上述のように蓋部材の外側から蓋部材に係合するもの、或いは、柵テープ巻回体の外側から柵テープ巻回体を押圧するものとは限らず、蓋部材や柵テープ巻回体の回動の軸に規制手段を取り付けるものであっても良い。図7は、上記の柵テープ支持具本体2の蓋部材5の軸芯13内に回動の規制手段を設けた柵テープ支持具本体61を示すものであって、柵テープ巻回体4を取り付けて柵テープ10を引き出し或いは巻き戻すものとされており、蓋部材62と支持部材63と回動規制ボルト69とを備えており、図示しない上記の取付部3を介してカラーコーンに取り付けがされる。この蓋部材62は、前記蓋部材5と同様に、円盤状の板体64と、この板体64の上面に固定されている円柱状のハンドル65と、該板体64の下面に板体64と同心に固定されている軸芯部66とから構成されている。なお、この板体64の下面には複数の係合爪64aが固定されており、また、軸芯部66の下面の中央部には凹部66aが形成されている。この凹部66aの全長は軸芯部66の全長の半分よりもやや長い程度の長さとされており、更に、該凹部66aの板体64側の端部には、軸芯部66と同心に回動規制ボルト69が螺入するねじ穴66bが形成されている。また、支持部材63は、中央に挿通穴67aが穿設された円盤状の板体67と、この板体67の上面に板体67と同心に固定されている円筒68とから構成されている。なお、この板体67には図示しない2つの挿通穴が穿設されており、これらの挿通穴をそれぞれ挿通する図示しないボルトにより支持部材63には図示しない取付部3が固定され、また、この板体67及び円筒68の中心には、挿通穴67aと円筒68の内筒68aとが連通して、回動規制ボルト69が挿通するボルト穴70が形成されている。なお、この回動規制ボルト69の頭部には、取り付け作業がし易いように、つまみが形成されている。
【0022】
この柵テープ支持具本体61の使用方法について説明する。まず、柵テープ巻回体4を用意し、柵テープ巻回体4の軸体9の中に蓋部材62の軸芯部66を挿入し、次いで支持部材63を構成する円筒68が上記軸芯部66の凹部66a内に挿入されるように柵テープ巻回体4を支持部材63上に載置する。このとき、上記の柵テープ支持具本体2の使用時と同様に、上記蓋部材62をやや下方に押圧し、上記複数の係合爪64aの先端を柵テープ巻回体4を構成する軸体9の上端に刺す。このように支持部材63上に蓋部材62と柵テープ巻回体4とを取り付けた後、支持部材63の下方より、ボルト穴70内に回動規制ボルト69を挿入し、ねじ穴66b内に回動規制ボルト69を螺入して取り付ける。以上の構成より、この回動規制ボルト69は、きつく螺入すると回動規制ボルト69の頭部と支持部材63の板体67の下面との間に働く摩擦力が働き、また、蓋部材62の板体64の下面,柵テープ巻回体4の上下面及び支持部材63の板体67の上面の間にも摩擦力が働くことから、柵テープ巻回体4及び蓋部材62の回動を規制することができる。以上の取り付けにより、前記柵テープ支持具本体2と同様に、ゆるめに回動規制ボルト69を螺入した場合には、この柵テープ支持具本体61は、この柵テープ巻回体4及び蓋部材62は、柵テープ10の引き出しに伴い円筒68を中心として支持部材63上で回動するものとなり、また、ハンドル65により蓋部材62へ回動操作をすることにより、係合爪64aを介して柵テープ巻回体4へと回動の力が伝達され、円筒68を中心として支持部材63上で回動し、柵テープ10を巻き戻す。そして、この柵テープ巻回体4及び蓋部材62の回動を規制する場合には、回動規制ボルト69をきつく螺入することにより、上記の摩擦力を働かせることができ、回動を規制することができる。
【0023】
更に、柵テープ支持具本体は、図8に示すような形態のものであっても良い。この柵テープ支持具本体71は、上記柵テープ支持具本体61と同様に、柵テープ巻回体4を取り付けて柵テープ10を引き出し或いは巻き戻すものとされており、蓋部材72と支持部材73と回動規制ボルト74とを備えており、図示しない上記の取付部3を介してカラーコーンに取り付けがされる。
この蓋部材72は、円盤状の板体75と、この板体75の上面に固定がされている円柱状のハンドル76とから構成されている。なお、この板体75の下面には複数の係合爪75aが固定されており、また、この円盤状の板体75の中心には、開口75bが形成されている。また、支持部材73は、円盤状の板体77と、この板体の上面に板体77と同心に固定がされる支軸78とから構成されており、この支軸78の内筒79の中途部から下端にかけては、回動規制ボルト74に対応したねじ溝が設けられている。なお、この板体77には図示しない2つの挿通穴が穿設されており、これら挿通穴をそれぞれ挿通する図示しないボルトにより支持部材73は取付部3に固定されている。なお、この回動規制ボルト74の頭部には、取り付け作業がし易いように、つまみが形成されている。
【0024】
この柵テープ支持具本体71の使用方法について説明する。まず、柵テープ巻回体4を用意し、これを柵テープ支持具本体71に取り付ける。これは、柵テープ巻回体の軸体9の中に支持部材73の支軸78を挿入し、次いで蓋部材72の板体75の開口75bに回動規制ボルト74を挿入した上で、この回動規制ボルト74を支持部材73の支軸78の内筒79に挿入、螺着して取り付ける。このとき、上記の柵テープ支持具本体2の使用時と同様に、上記蓋部材72をやや下方に押圧し、上記複数の係合爪75aの先端を柵テープ巻回体4を構成する軸体9の上端に刺す。なお、この回動規制ボルト74は、きつく螺入することにより、回動規制ボルト74の頭部と蓋部材72の板体75の上面との間に働く摩擦力や蓋部材72の板体75の下面,柵テープ巻回体4の上下面及び支持部材73の板体77の上面の間に働く摩擦力により柵テープ巻回体4及び蓋部材72の回動を規制することができる。以上の取り付けにより、前記柵テープ支持具本体2及び61と同様に、ゆるめに回動規制ボルト74を螺入した場合には、この柵テープ支持具本体71は、この柵テープ巻回体4及び蓋部材72は、柵テープ10の引き出しに伴い支軸78を中心として支持部材73上で回動するものとなり、また、ハンドル76により蓋部材72へ回動操作をすることにより、係合爪75aを介して柵テープ巻回体4へと回動の力が伝達され、支軸78を中心として支持部材73上で回動し、柵テープ10を巻き戻す。そして、この柵テープ巻回体4及び蓋部材72の回動を規制する場合には、回動規制ボルト74をきつく螺入することにより、上記の通り摩擦力を働かせることができ、回動を規制することができる。
【0025】
以上に挙げた柵テープ支持具本体2,52,61,71では、何れもハンドル12,65,76への回動操作を、柵テープ巻回体4に係合する係合爪11b,64a,75aを介して柵テープ巻回体4へ伝達させる構成となっている。しかし、ハンドルへの回動操作を柵テープ巻回体へ伝達する方法は、このような係合爪11b,64a,75aによるものに限られず、柵テープ巻回体4の軸体9の内部より放射方向に弾性力を付勢する弾性部を設け、この弾性部による弾性力の付勢を介して柵テープ巻回体4への回動操作を伝達するものであっても良い。以下、このような弾性部を備えた軸芯部を有する柵テープ支持具81について説明する。
【0026】
この柵テープ支持具81は、上記の柵テープ支持具1と同様に、柵テープ支持具本体82と、取付部83とを備えるものである。なお、この柵テープ支持具81は、以下特に断らない限り、プラスチック製の部品により作られたものである。上記柵テープ支持具本体82は、図9に示すように、蓋部材85と、支持部材86と、回動規制具87と、取付部着脱部88とを備えている。また、ここで用いられる柵テープ巻回体4は、上記の柵テープ支持具1に用いられるものと同じものであって、軸体9と柵テープ10とを備えており、軸体9に柵テープ10が巻回されている。
【0027】
この蓋部材85は、円板と環状にされた板体とを接合して底の浅い皿状とされた蓋部材本体89と、この蓋部材本体89の上面にナット90aにより固定がされる円棒状のハンドル90と、該蓋部材本体89の下面にボルト91aにより蓋部材本体89の円板と同心に固定がされる上部短円筒部91と、この上部端円筒部91に上端が固定される4本の可撓性を有する金属棒よりなる弾性部92,92,92,92と、弾性部92,92,92,92の下端に固定される下部短円筒部93(以下、これら上部短円筒部91、弾性部92,92,92,92、下部短円筒部93については、以下軸芯部94と総称する)とを備えており、この軸芯部94は蓋部材本体89の下面より垂下して固定されている。この蓋部材本体89の円板の中心には、後述する支持部材86の支軸98が挿通する開口89aが穿設されており、また、上部短円筒部91及び下部短円筒部93にも該支軸98が挿通する開口(符号は省略する)が設けられている。また、この弾性部92,92,92,92は、上端から下端にかけての中央部においては、上記蓋部材本体89の中心より下方に設ける仮想の垂線と比べた場合に、この軸芯部94の方向と直交する外部へ膨出する弓状の形状となっている。なお、上記上部短円筒部91及び下部短円筒部93の直径は、柵テープ巻回体4の軸体9の内径よりも小さいものとされている。また、弾性部92,92,92,92の上端及び下端での上記蓋部材本体89の中心からの距離は、柵テープ巻回体4の軸体9の内径の半分より小さいものとされ、また、弾性部92,92,92,92の中央部(すなわち上記の膨出部)での上記蓋部材本体89の中心より下方に設ける仮想の垂線からの距離は、この柵テープ支持具本体82に取り付けられる柵テープ巻回体4の軸体9の内径の半分よりやや大きいものとされている。また、この軸芯部94の全長は、本柵テープ支持具本体82に取り付けられる柵テープ巻回体4の柵テープ10の幅(すなわち、軸体9の長さ)とほぼ同じ長さである。
【0028】
また、支持部材86は、図9に示すように、本柵テープ支持具本体82に取り付けられる柵テープ巻回体4を内部に収めることができる直径及び深さを有する有底円筒形状とされ、内円筒96と、外円底97と、支軸98とを備えている。すなわち、この内円筒96の内径は、少なくとも上記柵テープ巻回体4の直径より大きい径のものとされ、また、この内円筒96の高さは、少なくとも該柵テープ巻回体4の柵テープ10の幅より大きいものとされている。また、外円底97は内円筒96の約半分の高さとされ、該外円底97内に該内円筒96が入れられている。また、この外円底97の側面より上方であって内円筒96の側面には、後述する回動規制具87の支持部材100が図示しないリベットにより固定されている。また、この外円底97の底面の中心には図示しない挿通口が設けられ、この挿通口内には下端にねじ溝が設けられた内円筒96の高さよりやや長い金属棒である支軸98が挿通し、この支軸98に外円底96の底面を上下から挟持するように二つのナット98a,98bが螺着することによりこの支軸98は鉛直に固定されている。また、内円筒96及び外円底97には、内円筒96及び外円底97の略下端から略上端に至る長さを有するスリット99が形成されている。このスリット99からは、内部に取り付けられた柵テープ巻回体4の柵テープ10が引き出され、このスリット99の長さは少なくとも該柵テープ10の幅よりも長いものとされている。
【0029】
また、回動規制具87は、金属製であって、支持部材100と、ナット100bと、ボルト101とを備えている。この支持部材100は、平板を全長の約半分の箇所で鋭角に折曲し、この折曲部より上端側中途部において再び下端部と平行となるように折曲されて成形されており、上述の通り支持部材86の内円筒96に図示しないリベットにより固定されている。また、ボルト101は、頭部が人の手により操作がし易い円形のつまみ状にされており、支持部材100に形成されたねじ穴100a及びこのねじ穴100aと連通するように固定されたナット100b内に挿通されている。したがって、このボルト101の頭部のつまみを操作して回動させ、先端を支持部材86上に載置した蓋部材85の側面部に当接させることにより、この蓋部材85の回動を規制することができる。
【0030】
また、取付部着脱部88は、着脱部基部102と、上部着脱挿入部103と、下部着脱挿入部104とを備えている。着脱部基部102は、平板を折曲して取付部102aと、水平板部102bと、平板部102cとが形成され、取付部102aに形成された図示しないねじ穴に螺入された金属製のねじ105により支持部材86に取り付けられている。また、上部着脱挿入部103は、基部103aと、中央支持棒103bと、左側支持棒103cと、右側支持棒103dとが形成されている。基部103aは、角柱状に成形されて着脱部基部102に固定されており、また、中央支持棒103bは角柱状とされ、一端が該基部103aの中央に固定され、他端端部は丸状に成形されている。また、左側支持棒103cは、先端端部は丸形に成形され、その先端端部から先端側中途部にかけて徐々に外側に向けて幅が広がってかぎ状となる突出部103eが形成されており、また、右側支持棒103dは左側支持棒103cと左右対称の構成となっている。なお、この上部着脱挿入部103は、プラスチック製で一体成形されたものであり、上記左側支持棒103cと右側支持棒103dは基部103aと一体とされており、根元の部分を中心として回動し、弾性力によって上記左側支持棒103cと右側支持棒103dは基部103aと直交するように付勢されている。また、この上部着脱挿入部103は、着脱部基部102の平板部102cの上端に固定されているが、下部着脱挿入部104は、該上部着脱挿入部103と全く同じ構成とされ、該平板部102cの下端に固定されている。
【0031】
また、取付部83は、上記柵テープ巻回体支持具本体82に上記取付部着脱部88を介して取り付けられるものであるが、本実施の形態では図10に示す2種類の取付部106及び116を、使用の目的,状況に合わせて取り付けることができる。この取付部106は、この柵テープ巻回体支持具82をカラーコーンに取り付ける際に用いられるもので、図10の(a)に示すように、取付支持部材107と、上部着脱受部108と、下部着脱受部109と、上部環状部材110と、下部環状部材111とを備えている。この取付支持部材107は金属板を折曲してなるものであって、長方形状の板体である基板107aと、該基板107aの左右端にて連続して折曲された左右の側板107b及び107cと、からなる。この左右の側板107b及び107cは、上端部近傍から下端部近傍に向けて、基板107aとの連続端(折り曲げ端)に向けて幅が狭くなる形状とされ、かつ、上端及び下端のそれぞれには、長方形状の帯状部107d,107eが形成されている。また、側板107b及び107cの基板107aとの連続端近傍の上端及び下端には、図示しないねじ穴が形成されており、このねじ穴に螺着する金属製のねじ112により、上部着脱受部108及び下部着脱受部109はそれぞれ取付支持部材107に固定されている。なお、これら上部着脱受部108及び下部着脱受部109の間の距離は、上述した取付部着脱部88での上部着脱挿入部103及び下部着脱挿入部104の間の距離と同じものとなされている。また、左右の側板107b及び107cのそれぞれの帯状部107d,107eには図示しないねじ穴が形成されており、このねじ穴に螺着する金属製のねじ113により、上部環状部材110及び下部環状部材111は取付支持部材107に固定されている。なお、この帯状部107d,107eは、上部環状部材110及び下部環状部材111が環状とされていることから、これらの表面の曲面に合わせて湾曲させてある。
【0032】
また、上部着脱受部108は角筒状であって、一方の端部の左右両側端それぞれに長方形状の舌片108aが設けられており、また、この上部着脱受部108には、開口108b,108cが設けられている。この開口108b,108cは、左右両側面の中央付近と、この左右両側面より上下それぞれの面に亘って連続する開口とを合わせた形状となっている。なお、上記左右それぞれの舌片108aには図示しないねじ穴が形成されており、金属製のねじ112により、この上部着脱受部108は取付支持部材107の上端に固定されている。また、下部着脱受部109は、上記上部着脱受部108と全く同様な構成とされ、同様に取付支持部材107の下端に固定されている。また、上部環状部材110と下部環状部材111は、ともに金属製の角柱を径の異なる環状としたものを上下に2段重ねて作られたものであって、上部環状部材110よりも下部環状部材111の方がその環部の内径が大きいものとされており、かつ、これら上部環状部材110と下部環状部材111それぞれの環部の中心は、同一とされている。また、上述の通り、これら上部環状部材110及び下部環状部材111のそれぞれには、図示しないねじ穴が開口されており、該ねじ穴にはそれぞれ金属製のねじ113が螺入され、取付支持部材107の帯状部107d,107eに固定されている。
【0033】
本発明の実施の形態に用いられるもう1つの取付部116は、この柵テープ支持具本体82を柱体に取り付ける際に用いられるもので、図10の(b)に示すように、取付支持部材117と、上部着脱受部118と、下部着脱受部119と、上部ベルト120と、下部ベルト121と、ベルト固定板123とを備えている。この取付支持部材117は金属板を折曲してなるものであり、長方形状の板体である基板117aと、該基板117aの左右端面から連続して折曲してなる左右の側板117b,117cからなるものであり、上から見るとカタカナの「コ」の字状となっている。なお、側板117b及び117cの上下それぞれの端部には図示しないねじ穴が形成されており、このねじ穴に螺着する金属製のねじ122により、上部着脱受部118及び下部着脱受部119は取付支持部材117に固定されている。なお、これら上部着脱受部118及び下部着脱受部119の間の距離は、上述の取付部着脱部88の上部着脱挿入部103及び下部着脱挿入部104の間の距離と同じものとされている。また、この取付部116に用いられている上部着脱受部118及び下部着脱受部119は、それぞれ上述の取付部106に用いられている上部着脱受部108及び下部着脱受部109と全く同じ物を用いており、上記の通りねじ122により取付支持部材117に取り付けられている。また、基板117aの背面には金属板のベルト固定板123が金属製のねじ124により貼付されて固定されており、この基板117aとベルト固定板123によって上部ベルト120及び下部ベルト121が挟持されている。また、上部ベルト120及び下部ベルト121は、およそ50センチメートル程の長さの石油化学繊維でできた帯状体であって、それぞれの一端には一般にベルトを環状に固定する際に用いられて、ベルトの端部に取り付けられているバックル120a,121aが固定されている。
【0034】
次に、この柵テープ支持具81を用いて柵テープ10を設置する方法の説明をする。この柵テープ支持具81の使用に際しては、先ず、柵テープ巻回体4を柵テープ支持具本体に取り付ける。この取り付けは、蓋部材85の軸芯部94を柵テープ巻回体4の軸体9へ挿入する。すなわち、軸芯部94の弾性部92,92,92,92は、上述の通り、軸体9の内径よりも大きく弓状に膨出していることから、これら弾性部92,92,92,92を軸体9内に圧力をかけて窄めながら押し込んで挿入する。この圧入により、該軸体9内へ軸芯部94の放射方向に弾性部92,92,92,92による弾性力が付勢され、この弾性力により柵テープ巻回体4と蓋部材85とは強固に取り付けられる。次いで、回動規制具87のボルト101を回動操作して、ボルト101の先端を支持部材86の側面から遠ざけた後、支持部材86の支軸98を、上部端円筒部91、下部端円筒部93及び開口89aを挿通させながら、柵テープ巻回体4を共に支持部材86内に取り付ける。そして、該柵テープ巻回体4に巻回されている柵テープ10の端部を支持部材86のスリット99より引き出し、柵テープ支持具本体82への柵テープ巻回体4の取り付けを終え、このときの取り付け後のこの柵テープ支持具本体82の内部の状態は、図11に示すものとなる。なお、この柵テープ支持具81は、以上の通り柵テープ巻回体4を軸体9の内側より弾性体によって取り付けるものであることから、この軸体9の内径がより大きいものであっても、或いはより小さいものであっても取り付けることができる。
【0035】
そして、本柵テープ支持具本体82をカラーコーンに取り付けて柵テープ10の設置をする場合には、この柵テープ支持具本体82の取付部着脱部88に上記取付部106を取り付ける。この取付部106の取り付けは、上記取付部着脱部88の上部着脱挿入部103を上記取付部106の上部着脱受部108内に挿入し、同時に下部着脱挿入部104を上記取付部106の下部着脱受部109内に挿入することにより行われる。この挿入の際には、上部着脱挿入部103及び下部着脱挿入部104の左側及び右側の支持棒103c,103dそれぞれの突出部103e,103eの当接により基部との根元の部分において中央支持棒の向きに回動されつつ挿入され、上部着脱受部108及び下部着脱受部109内にて突出部103e,103eが開口108b,108cから飛び出すことによりこれら左側及び右側の支持棒103c,103dの回動は弾性により戻り、かつ、それぞれの突出部103e,103eが、上部着脱受部108及び下部着脱受部109の基端側端部が開口108b,108cの先端側端部に係合することから上部着脱挿入部103は上部着脱受部108と取り付けられる。また、下部着脱挿入部104は、この上部挿入部103と上部着脱受部108との着脱と同様に、下部着脱受部109に取り付けられる。次いで、上述の図4に示す柵テープ支持具1と同様に、柵テープ支持具81をカラーコーンの上方から下ろし、柵テープ支持具81の取付部106の上部環状部材110と下部環状部材111の中にカラーコーンの上端側中途部を挿通させ、柵テープ支持具81の設置は終わる。このようにカラーコーンへの柵テープ支持具81の設置の後、上述の方法により柵テープ支持具81の回動規制具87のボルト101の操作によって柵テープ巻回体4の回動を規制を解除し、柵テープ巻回体4を回動させつつ柵テープ10を引き出し、必要な箇所に柵テープ10を設置し、該柵テープ10の設置が終わり次第、回動規制具87のボルト101を操作して柵テープ巻回体4の回動を規制し、該柵テープ支持具81から引き出された柵テープ10の長さを固定する。なお、これらの着脱挿入部103,104と着脱受部108,109との取り付けを解除する場合には、着脱受部の開口108b,108cから表れる着脱挿入部の突出部103e,103eをそれぞれ中央支持棒103bの方に押圧して左側及び右側支持棒103c,103dを回動させることにより該突出部103e,103eの係合を解除し、挿入時と逆方向に引くことによりその取り付けを解除することができる。
【0036】
また、本柵テープ支持具81を柱体126に取り付けして柵テープ10の設置をする場合には、この柵テープ支持具本体82の取付部着脱部88に上記取付部116を取り付ける。この取付部116の取り付けも上記の取付部106の取り付けと同様に、上記取付部着脱部88の上部着脱挿入部103を上記取付部116の上部着脱受部118内に挿入し、同時に下部着脱挿入部104を上記取付部116の下部着脱受部119内に挿入することにより行われる。次いで、図12に示すように、柵テープ支持具81を柱体126の側面に当てがい、上部ベルト120及び下部ベルト121を柱体126に巻回した上で、これらの上部ベルト120及び下部ベルト121をバックル120a及び121aに挿通させて緊縛し、柵テープ支持具81の柱体126への取り付けを終える。なお、本実施例では四角柱である柱体126への取り付けを例に挙げたが、この柱体126が電柱或いは標識等に用いられる円柱である場合にも、同様な方法により取り付けが可能である。このように柱体126への柵テープ支持具81を取り付けた後、上記の取り付け部106を用いる場合と同様の方法により、柵テープ支持具81の回動規制具87の柵テープ巻回体4の回動を規制を解除し、柵テープ巻回体4を回動させつつ柵テープ10を引き出し、必要な箇所に柵テープ10を設置し、該柵テープ10の設置が終わり次第、回動規制具87のボルト101を操作して柵テープ巻回体4の回動を規制し、該柵テープ支持具81から引き出された柵テープ10の長さを固定する。
【0037】
【発明の効果】
前述した本発明の各実施の形態の説明からも明らかのように、本発明(請求項1記載の発明)によれば、柵テープを何度でも繰り返して使用することができ、また、バネにより柵テープが巻き戻される構造でないことから、引き出される柵テープの長さに大きな限界がなく、繰り返して使用した場合にも破損することがない。特に、この柵テープ巻回体は蓋部材と支持部材との間で挟まる構成となるので、この柵テープ巻回体の柵テープの幅が広いものでも狭いものであっても取り付けて使用することができる。
【0038】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)によれば、前記蓋部材には、前記軸芯部及び係合爪に替えて、前記柵テープ巻回体の軸体内に圧入されるとともに、該軸体の放射方向に弾性力を付勢する弾性部を備えた軸芯部が垂下してなることから、蓋板上のハンドルの回動操作が確実に柵テープ巻回体に伝わる。更に、軸体の内径の大きさが異なる柵テープ巻回体であっても、柵テープ巻回体の軸心の内部より弾性力により取り付ける構成であることから、この柵テープ支持具により支持され、柵テープを巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の柵テープ支持具を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す柵テープ支持具の断面図である。
【図3】図1に示す柵テープ支持具の回動規制具の係合を解除した状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】図1に示す柵テープ支持具をカラーコーンに取り付けて柵テープを設置した状態を示す斜視図である。
【図5】柵テープ固定具を示す側面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の柵テープ支持具を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例の柵テープ支持具を示す斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施例の柵テープ支持具を示す斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施例の柵テープ支持具を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施例の柵テープ支持具の取付部を示す斜視図である。
【図11】図9に示す柵テープ支持具の断面図である。
【図12】図9に示す柵テープ支持具を柱体に取り付けて柵テープを設置した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 柵テープ支持具
2 柵テープ支持具本体
3 取付部
4 柵テープ巻回体
5 蓋部材
6 支持部材
7 回動規制具
9 軸体部
10 柵テープ
11a 凹凸
11b 係合爪
12 ハンドル
13 軸芯部
15 円柱
23 係合爪
32 上部環状部材
33 下部環状部材
41 カラーコーン
51 柵テープ支持具本体
52 回動規制具
61 柵テープ支持具本体
62 蓋部材
63 支持部材
65 ハンドル
66 軸芯部
68 円筒
69 回動規制ボルト
71 柵テープ支持具本体
72 蓋部材
73 支持部材
74 回動規制ボルト
76 ハンドル
78 軸芯部
81 柵テープ支持具
85 蓋部材
86 支持部材
87 回動規制具
90 ハンドル
92 弾性部
94 軸芯部
98 支軸

Claims (2)

  1. 円筒状の軸体に柵テープが巻回された柵テープ巻回体が載置される支持部材と、
    この支持部材に載置された柵テープ巻回体上に載置されるとともに、下面には該柵テープ巻回体の軸体に係合する係合爪が形成されてなる蓋部材と、
    この蓋部材に形成され引き出された柵テープを巻き戻すハンドルと、
    上記柵テープ巻回体の回動を規制する回動規制手段と、
    上記支持部材又は上記蓋部材の何れかに形成された円筒状の軸芯部と、
    上記支持部材又は蓋部材の何れかに形成され、上記柵テープが引き出された際に回転する柵テープ巻回体及び蓋部材の回転中心となる支軸と、を備えてなることを特徴とする柵テープ支持具。
  2. 前記蓋部材には、前記の軸芯部及び係合爪に替えて、前記柵テープ巻回体の軸体内に圧入されるとともに、該軸体の放射方向に弾性力を付勢する弾性部を備えた軸芯部が垂下してなることを特徴とする請求項1記載の柵テープ支持具。
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