JP2004307370A - プロアントシアニジンを含む組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、優れた育毛効果を有するプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明は、プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物等を提供する。
【選択図】 なし
【解決手段】本発明は、プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物等を提供する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、育毛剤等として有用なプロアントシアニジンを含有する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プロアントシアニジンを含む育毛剤が知られている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。また、グルタミン誘導体の育毛作用が知られている(特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
国際公開第96/00561号パンフレット
【0004】
【特許文献2】
特開2000−201650号公報
【0005】
【特許文献3】
特開2001−131027号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平6−32726号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、優れた育毛効果を有するプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下(1)〜(13)を提供する。
(1)プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物。
(2)ヒドロキシプロリンが、シス−4−ヒドロキシ−L−プロリン、シス−4−ヒドロキシ−D−プロリン、シス−3−ヒドロキシ−L−プロリン、シス−3−ヒドロキシ−D−プロリン、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン、トランス−4−ヒドロキシ−D−プロリン、トランス−3−ヒドロキシ−L−プロリンおよびトランス−3−ヒドロキシ−D−プロリンからなる群より選ばれるヒドロキシプロリンである(1)記載の組成物。
(3)ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体のアシル部分が、炭素数2〜23のアシルである、(1)または(2)記載の組成物。
(4)ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体がN−アセチルヒドロキシプロリンである(1)または(2)記載の組成物。
(5)ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。
(6)グルタミンのN−アシル化誘導体のアシル部分が、炭素数2〜23のアシルである(1)記載の組成物。
(7)グルタミンのN−アシル化誘導体がN−アセチルグルタミンである(1)記載の組成物。
(8)グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である(1)および(6)〜(8)のいずれかに記載の組成物。
(9)プロアントシアニジンの濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である(1)〜(8)のいずれかに記載の組成物。
(10)プロアントシアニジンがブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属またはナンキンマメ属に属する植物由来のものである(1)〜(9)のいずれかに記載の組成物。
(11)(1)〜(10)のいずれかに記載の組成物を含有する育毛剤。
(12)(1)〜(10)のいずれかに記載の組成物を含有する化粧品。
(13)(1)〜(10)のいずれかに記載の組成物を含有する医薬。
【0009】
【発明の実施の形態】
プロアントシアニジンとしては、例えば、下記の一般式(I)で表されるフラバン−7−オール誘導体が2個以上結合した化合物群等があげられる。
【0010】
【化1】
【0011】
(式中、R3およびR4は、同一または異なって、水素、水酸基、ガロイルオキシ基またはグルコピラノシルオキシ基を表し、R2、R5、R6、R7、R8およびR9は、同一または異なって、水素または水酸基を表す)
一般式(II)で表されるフラバン−7−オール誘導体の好ましい具体例としては、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、アフゼレチン、エピアフゼレチン等があげられる。
【0012】
プロアントシアニジンにおいては、該フラバン−7−オール誘導体の炭素が他の該フラバン−7−オール誘導体の炭素と単結合または酸素原子を介したエーテル結合(エーテル結合の場合、該フラバン−7−オール誘導体の水酸基の部分を介している場合もある)等で結合されており、この結合に係わる炭素は、結合可能なものであれば、どの炭素でもあってもよい。また、該フラバン−7−オール誘導体の構造単位は、各々、同一であっても異なっていてもよい。
【0013】
プロアントシアニジンにおける該フラバン−7−オール誘導体間の結合の形態の一例を以下の一般式(II−a)、一般式(II−b)、および一般式(II−c)により示す。
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
(式中、R3a、R4a、R3b、R4b、R3c、R4c、R3d、R4d、R3e、R4e、R3fおよびR4fは、同一または異なって、水素、水酸基、ガロイルオキシ基またはグルコピラノシルオキシ基を表し、R5a、R6a、R7a、R8a、R9a、R2b、R5b、R7b、R8b、R9b、R5c、R6c、R7c、R8c、R9c、R2d、R5d、R6d、R7d、R8d、R9d、R5e、R6e、R7e、R8e、R9e、R2f、R5f、R7f、R8fおよびR9fは、同一または異なって、水素または水酸基を表す)
プロアントシアニジンとしては、該フラバン−7−オール誘導体の構造単位を、好ましくは2〜10個、さらに好ましくは2〜4個もつものが使用される。
【0018】
フラバン−7−オール誘導体の2量体としては、例えばエピカテキン−(4β→8)−カテキン等のエピカテキンとカテキンの結合体、エピカテキン−(4β→6)−エピカテキン、エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン(プロシアニジンB−2)等のエピカテキンの2量体、カテキン−(4α→8)−カテキン等のカテキンの2量体等があげられ、フラバン−7−オール誘導体の3量体としては、例えばエピカテキン−(4β→8)−エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン、エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン−(4β→6)−エピカテキン等のエピカテキンの3量体、カテキン−(4α→8)−カテキン−(4α→8)−カテキン等のカテキンの3量体、エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン−(4β→8)−カテキン等のエピカテキンとカテキンの混合3量体等があげられる。
【0019】
また、本発明においては、前記で説明した化合物に没食子酸やグルコース、ラムノース等の糖類が付加した化合物もプロアントシアニジンの概念に含まれる。
本発明において、プロアントシアニジンは、種々の光学異性体等の異性体をもつが、それら全ておよびそれらの混合物も本発明に適用可能である。
プロアントシアニジンは、ブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属、ナンキンマメ属等に属するブドウ、リンゴ、オオムギ、カキ、ヤシ、カカオ、マツ、ブルーベリー、イチゴ、アズキ、ピーナッツ等の各種の植物から抽出精製して得られる他、それらの抽出物の発酵産物、例えばワイン、リンゴ酒、ビール等から、またそれらを精製することによっても得られる。
【0020】
植物からの抽出精製は、次のような公知の方法で行うことができる。
原料である植物の果実、種子、葉、茎、根、根茎等を、適当な時期に採取した後、そのままか、通常空気乾燥等の乾燥工程に付し、抽出原料とする。
上記の乾燥した植物体からプロアントシアニジンの抽出を行う場合は、公知の方法[ケミカル アンド ファーマシューティカル ブリテン(Chemical & Pharmaceutical Bulletin), 38: 3218 (1990)および 同, 40: 889−898 (1992)]を参考にして行うことができる。すなわち、原料を粉砕もしくは細切した後、溶媒を用いて抽出を行う。抽出溶媒としては、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類等の親水性もしくは親油性の溶媒を、単独でまたは混合溶媒として用いることができる。抽出温度は、通常、0〜100℃、好ましくは5〜50℃である。
【0021】
抽出時間は、通常、1時間以上10日間程度であり、溶媒量は、乾燥原料あたり通常1〜30倍重量、好ましくは5〜10倍重量である。抽出操作は、攪拌によっても浸漬放置によってもよい。抽出操作は、必要に応じて2〜3回繰り返してもよい。
上記の操作で得られた粗抽出液から不溶性残渣を濾過もしくは遠心分離により取り除いた抽出液、または植物の搾汁液や樹液からのプロアントシアニジンの精製方法(精製方法A)は、公知の生薬の分離精製方法であればどのようなものでもよいが、二相溶媒分配法、カラムクロマトグラフィー法、分取高速液体クロマトグラフィー法等を単独でまたは組み合わせて用いることが好ましい。例えば二相溶媒分配法としては、前記の抽出液から油溶性成分や色素をN−ヘキサン、石油エーテル等により抽出除去する方法、該抽出液からN−ブタノール、メチルエチルケトン等の溶媒と水との分配により、溶媒相へプロアントシアニジンを回収する方法等があげられる。カラムクロマトグラフィー法としては、担体としてアンバーライトIR−120B、アンバーライトIRA−402等を用いるイオン交換カラムクロマトグラフィー法、担体として順相系シリカゲル、逆相系シリカゲル、ダイヤイオンHP−20、セパビーズSP−207等を用いる吸着カラムクロマトグラフィー法、担体としてセファデックスLH−20等を用いるゲル濾過法等があげられ、これらを単独でまたは組み合わせて反復して使用することができる。分取高速液体クロマトグラフィー法としては、オクタデシルシリカ等を用いる逆相系のカラムを用いる方法、シリカゲル等を用いる順相系のカラムを用いる方法等があげられる。
【0022】
上記精製方法により、塩類等水溶性のイオン性物質、糖類、多糖類等の非イオン性物質、油分、色素等が粗抽出液から除去され、プロアントシアニジンが精製される。
また、ブドウ種子抽出プロアントシアニジンは、アクタ デルマト ヴェネレオロジカ(ストックホルム)[Acta Derm. Venereol. (Stockh.)],78, 428 (1998)等に記載の方法に準じて精製することにより得ることができる。
【0023】
プロアントシアニジンの合成法による製造方法としては、エピカテキンまたはカテキンの2量体の製造方法がジャーナル オブ ケミカル ソサエティー パーキン トランサクション I(Journal of the Chemical Society: Perkin Transactions I): 1535〜1543 (1983) に記載されており、該文献に記載の方法またはそれに準じて合成することができる。
【0024】
プロアントシアニジンを含む植物抽出物のアルコール発酵産物は、次のような公知の方法で得ることができる。すなわち、ワイン、リンゴ酒等の単発酵式発酵酒の場合は、果汁を酵母によりアルコール発酵させて製造する。例えば、ブドウ果汁からの赤ワインの製造では、ブドウ果実を粉砕し酸化防止剤を加えた後、酒母を2〜5%添加し、7〜10日間主発酵させる。次いで圧搾して果皮および沈殿物を除き、発酵栓をつけた洋だるに移して、約10℃で残糖0.2%以下まで後発酵を行う。酒石、タンニン、タンパク質等の沈殿物をおりびきし、さらに数年間貯蔵熟成させて製造する。また、ビールのような複発酵式発酵酒の場合は、穀物の澱粉を原料とし、まずアミラーゼによる糖化を行い、次いでアルコール発酵させて製造する。例えば、オオムギを主原料としたビールの製造では、麦芽と水から麦汁を作り、酵母を加えて発酵させる。7〜10℃で10日間主発酵を行い、貯蔵タンクに移して、0〜2℃で60日間後発酵を行わせる。後発酵終了後、濾過または加熱殺菌を行い目的の発酵産物を得る。
【0025】
上記のアルコール発酵産物からのプロアントシアニジンの精製方法としては、前記精製方法Aで例示したのと同様の方法があげられる。
上記精製方法により、塩類等水溶性のイオン性物質、糖類、多糖類等の非イオン性物質、油分、色素等がアルコール発酵産物から除去される結果、プロアントシアニジンを精製することができる。
【0026】
プロアントシアニジンを本発明の組成物中の成分として用いる場合、プロアントシアニジンは、一種でまたは二種以上混合してもよい。
具体的な例としては、ブドウ種子抽出物プロアントシアニジン、赤ワイン抽出精製物、リンゴ由来プロアントシアニジン、マツ由来プロアントシアニジン、精製プロアントシアニジンオリゴマー等があげられる。
【0027】
本発明の組成物において、プロアントシアニジンの含有量は、用途等により特に限定されないが、例えば、育毛剤、化粧品、医薬等の用途の組成物では、組成物の総量(全成分の総重量)に対して、好ましくは0.01〜20重量%であり、より好ましくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
【0028】
ヒドロキシプロリンは、コラーゲン中の主要構成アミノ酸成分として、また、エラスチンの構成アミノ酸成分として自然界に広く存在する。天然に存在するヒドロキシプロリンとしては、プロリンがD体かL体か、水酸基の位置が3位か4位か、およびその立体異性体がシス体かトランス体かによって、8種類の立体異性体が知られているが、本発明の組成物においては、いずれも使用でき、中でも、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンが好ましく使用される。
【0029】
ヒドロキシプロリンは、ブタやウシ等の動物由来のコラーゲンを酸加水分解し、常法により精製しても取得することができるが、本発明で用いるヒドロキシプロリンとしては、動物由来のウイルスやプリオン等の混入のない、微生物を用いて製造したヒドロキシプロリンが好ましい。
ここで微生物としては、アミコラトプシス(Amycolatopsis)属、ダクチロスポランジウム(Dactylosporangium)属およびストレプトマイセス(Streptomyces)属から選ばれる属に属する微生物由来のプロリン3位水酸化酵素またはプロリン4位水酸化酵素遺伝子を導入された微生物等を用いることができる。アミコラトプシス属、ダクチロスポランジウム属およびストレプトマイセス属から選ばれる属に属する微生物由来のプロリン3位水酸化酵素またはプロリン4位水酸化酵素遺伝子の微生物への導入は、モレキュラー クローニング ア ラボラトリー マニュアル セカンド エディション(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Second Edition),コールド スプリング ハーバー ラボラトリー プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press) (1989)、カレント プロトコールズ イン モレキュラー バイオロジー(Current Protocols in Molecular Biology), ジョン ウィリー アンド サンズ(John Wiley & Sons) (1987−1997)等に記載の方法に準じて行うことができる。
【0030】
また、例えば、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンは、アミコラトプシス属またはダクチロスポランジウム属より単離したプロリン4位水酸化酵素(特開平7−313179号公報等)を用い製造することができ、また、シス−3−ヒドロキシ−L−プロリンは、ストレプトマイセス属より単離したプロリン3位水酸化酵素(特開平7−322885号公報等)を用い製造することもできる〔バイオインダストリー(Bioindustry), 14, 31 (1997)等〕。
【0031】
本発明で用いるヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体のアシル部分としては、例えば、炭素数2〜23の直鎖または分岐状のアシルがあげられ、より具体的には、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、デカノイル、エイコサノイル、トリコサノイル等があげられるが、中でも、アセチルまたはプロピオニルが好ましい。
【0032】
ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体は、公知の方法により製造することができる。
すなわち、例えば、好ましくは炭素数1〜22のアルキル基を有する脂肪酸の活性誘導体(酸無水物、酸塩化物等)を用い、ヒドロキシプロリンを水性媒体中または有機溶媒中でN−アシル化することにより調製できる。
【0033】
得られたヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体は、結晶化、クロマトグラフィー等の通常の精製法を用いて精製することができる。
ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩における塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン等の付加した有機アミン付加塩等があげられる。
【0034】
ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩を取得したいとき、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られるときは、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体を適当な溶媒に溶解または懸濁し、相当する塩基を加えて単離、精製すればよい。
【0035】
本発明の組成物において、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩は、単独でまたは混合して用いることができる。
本発明の組成物において、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の含有量は、目的とする効果等に応じて広い範囲で増減することができるが、例えば、本発明の組成物を育毛剤、化粧品、医薬等の用途に使用する場合、組成物の総量(全成分の総重量)に対して、好ましくは0.01〜20重量%であり、より好ましくは0.05〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0036】
本発明で用いるグルタミンのN−アシル化誘導体のアシル部分としては、例えば、炭素数2〜23の直鎖または分岐状のアシルがあげられ、より具体的には、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、デカノイル、エイコサノイル、トリコサノイル等があげられるが、中でも、アセチルまたはプロピオニルが好ましい。
【0037】
グルタミンのN−アシル化誘導体は、公知の方法により製造することができる。
すなわち、例えば、好ましくは炭素数1〜22のアルキル基を有する脂肪酸の活性誘導体(酸無水物、酸塩化物等)を用い、グルタミンを水性媒体中または有機溶媒中でN−アシル化することにより調製できる。
【0038】
得られたグルタミンのN−アシル化誘導体は、結晶化、クロマトグラフィー等の通常の精製法を用いて精製することができる。
グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩における塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン等の付加した有機アミン付加塩等があげられる。
【0039】
グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩を取得したいとき、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られるときは、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体を適当な溶媒に溶解または懸濁し、相当する塩基を加えて単離、精製すればよい。
【0040】
本発明の組成物において、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の含有量は、目的とする効果等に応じて広い範囲で増減することができるが、例えば、本発明の組成物を育毛剤、化粧品、医薬等の用途に使用する場合、組成物の総量(全成分の総重量)に対して、好ましくは0.01〜20重量%であり、より好ましくは0.05〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0041】
以下、本発明の育毛剤について説明する。
本発明の育毛剤の剤型としては、プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを配合しうる剤型であればどのような剤型を用いることもできる。例えば、適当な基剤と配合して液状または固形状の育毛剤として用いることができる。
【0042】
液状または固形状の育毛剤型としては、ヘヤーリキッド、ヘヤートニック、ヘヤーローション等の液状剤型、軟膏、ヘヤークリーム等の固形状剤型があげられ、各々好適な基剤に本発明に用いられるプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを添加し、常法により製造することができる。
【0043】
液状剤型に好適な基剤としては、育毛剤に通常使用されているもの、例えば精製水、エチルアルコール、多価アルコール類等があげられ、必要により添加剤を添加してもよい。
多価アルコールとしては、グリセロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等があげられる。
【0044】
添加剤としては、界面活性剤、ビタミン類、消炎剤、殺菌剤、ホルモン剤、生薬エキス、チンキ類、清涼剤、保湿剤、角質溶解剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、香料等があげられる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(8)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(10)、ポリオキシエチレン(30)グリセリルモノステアレート、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノオレイン酸ヘキサグリセリン、モノラウリン酸ヘキサグリセリン、ポリオキシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチレン(20)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(25)グリセリルピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル、N−アセチルグルタミンイソステアリルエステル等があげられる。
【0045】
ビタミン類としては、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、酢酸dl−α−トコフェロール等があげられる。
消炎剤としては、グリチルリチン酸ジカリウム、β−グリチルレチン酸、アラントイン、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレン、1−メントール等があげられる。
【0046】
殺菌剤としては、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ヒノキチオール、トリクロサン、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、感光素301号、モノニトログアヤコールナトリウム等があげられる。
【0047】
ホルモン剤としては、エチニルエストラジオール、エストロン、エストラジオール等があげられる。
生薬エキスとしては、センブリエキス、ニンニクエキス、ニンジンエキス、アロエエキス、キナエキス等があげられる。
チンキ類として、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ等があげられる。
【0048】
清涼剤としては、トウガラシチンキ、1−メントール、カンフル等があげられる。
保湿剤としては、L−ピロリドンカルボン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、冬虫夏草抽出物、サフラン抽出物等があげられる。
角質溶解剤としては、レゾルシン、サリチル酸、乳酸等があげられる。
【0049】
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアニソール、イソプロピルガレート、没食子酸プロピル、エリソルビン酸等があげられる。
金属イオン封鎖剤としては、エチレンジアミンテトラアセテートまたはその塩等があげられる。
香料としては、オレンジ油、レモン油、ベルガモット油、ライム油、レモングラス油、ラベンダー油等の天然香料およびメントール、ローズオキサイド、リナロール、シトラール、酢酸リナリル等の合成香料があげられる。
上記の液状剤型を噴霧剤として用いるときは、可燃ガス、不燃ガス等を用いることができる。可燃ガスとしては、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル等があげられ、不燃ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガス等があげられる。
【0050】
固体状剤型の基剤としては、ワセリン、固形パラフィン、植物油、鉱物油、ラノリン、ろう類、マクロゴール等があげられ、必要により前記の添加剤、レシチン等の乳化剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール等を添加してもよい。
本発明の育毛剤の投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、例えば、成人一人当たり、一回にプロアントシアニジンとして、好ましくは、0.1 mg〜1000mg、より好ましくは1mg〜500mg、さらに好ましくは1mg〜100mg、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩として、好ましくは0.1 mg〜1000mg、より好ましくは0.5mg〜500mg、さらに好ましくは1mg〜300mg、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩として、好ましくは0.1 mg〜1000mg、より好ましくは0.5mg〜500mg、さらに好ましくは1mg〜300mgが一日一回から数回、経皮投与される。
【0051】
本発明の化粧品は、プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩に、化粧品に使用される一般的な原料、例えば、固形油・半固形油、液体油、保湿剤、エモリエント剤、界面活性剤、水溶性高分子、油溶性高分子、有機または無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、消炎剤、清涼剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤(クエン酸緩衝溶液等)、殺菌剤、ビタミン類、生薬類・生薬成分、皮膚柔軟剤、香料、色素、エタノール、精製水等を添加し、常法により製造することができる。
【0052】
本発明の化粧品の形態としては、例えば、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、育毛トニック、シャンプー等があげられる。
本発明の医薬の形態としては、錠剤、カプセル剤、粉末、丸剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、シロップ剤、トローチ剤等があげられる。
本発明の医薬は、プロアントシアニジン、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩、および必要に応じてその他の医薬に有効な成分を含有し、通常、賦形剤を用いて、常法により製剤化される。賦形剤としては、ソルビトール、ラクトース、グルコース、乳糖等の糖類、デキストリン、澱粉、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等の無機物、結晶セルロース、蒸留水、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実油等があげられるが、一般に使用されている賦形剤であればいずれも用いることができる。製剤化する際には、結合剤、滑沢剤、分散剤、懸濁剤、乳化剤、希釈剤、緩衝剤、抗酸化剤、細菌抑制剤等の添加剤を用いてもよい。
【0053】
次に、本発明の実施の形態について、実施例、試験例、参考例により具体的に示す。
【0054】
【実施例】
以下において、(W/W)は、(重量/重量)を表し、(V/V)は、(容量/容量)を表す。
実施例1:組成物1(育毛トニック1)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物1(育毛トニック1)を調製した。
【0055】
また、上記組成物において、N−アセチル−トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンの代わりに精製水を加えて、組成物2(対照育毛トニック)として調製した。
実施例2:組成物3(育毛トニック2)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物3(育毛トニック2)を調製した。
実施例3:組成物4(育毛トニック3)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物4(育毛トニック3)を調製した。
実施例4:組成物5(育毛トニック4)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物5(育毛トニック4)を調製した。
次に本発明の育毛剤の作用について、試験例により具体的に示す。
【0056】
試験例1:ヒト臨床試験
(1)試験方法
本発明の組成物の脱毛症に対する有効性を評価するために、実施例で得た組成物1〜3を被検組成物としてボランティア45人に使用してもらい臨床効果を検討した。ボランティアとしては、25歳から60歳までの頭部に脱毛症以外の疾患を有していない健康な男子45人を採用した。なお、組成物1(育毛トニック1)および組成物3(育毛トニック2)の対照組成物として、組成物2(対照育毛トニック)を用いた。
【0057】
前記のボランティア45人を、年齢、脱毛進行度、脱毛タイプ等の背景因子に偏りがないように、組成物1使用群15人、組成物2使用群15人および組成物3使用群15人に分離した。臨床試験は、6ヶ月の間、組成物1(育毛トニック1)、組成物3(育毛トニック2)または組成物2(対照育毛トニック)を1回に2mlずつ1日2回使用させることにより行った。
【0058】
(2)評価方法
1.写真撮影
試験開始前および試験終了時に上方および後方から頭部の写真撮影を行い、写真から効果を4段階のランク(著効、改善、変化なし、悪化)に分けて判定した。
2.皮膚科医診断
試験開始前および試験終了時に皮膚科医により、塗布部位の毛の量および毛の太さについて検討してもらい、効果を判定した。また、塗布部位において、炎症等の副作用が生じているか否かについても検査してもらった。
【0059】
(3)結果
写真判定の結果を第1表に、皮膚科医診断の結果を第2表に示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
第1表に示したように、写真判定では、組成物1投与群の86.7%、組成物3投与群の80%(対照の組成物2投与群では60%)が「著効」または「改善」を示した。
また、第2表に示したように、皮膚科医診断において、毛の量では組成物1投与群の86.7%、組成物3投与群の86.7%(対照の組成物2投与群では66.7%)が「著しく増加」または「やや増加」、毛の太さでは組成物1投与群の80%、組成物2投与群の73.3%(対照の組成物2投与群では60%)が「太くなる」と診断された。また、副作用の生じた被検者はいなかった。
【0063】
参考例1:リンゴジュースからのプロシアニジンB−2[エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン]の精製方法
リンゴジュース21120kgを、水で平衡化したダイヤイオンHP−20樹脂(三菱化学社製)を充填したカラム(径60cm×長さ88.5cm : 250L体積)に通塔し、1000Lの脱塩水および500Lの15%(V/V)メタノール水溶液でカラムを洗浄した。次に、500Lの45%(V/V)メタノール水溶液で目的物を溶出させた。この溶出物を乾固し、9450gの乾固物を得た。
【0064】
この乾固物の1465gを25%(V/V)メタノール水溶液に溶解し、25%(V/V)メタノール水溶液で平衡化したセファデックスLH−20(ファルマシア製)を充填したカラム(径18cm×長さ39.3cm : 10L体積)に通塔し、20Lの25%(V/V)メタノール水溶液、20Lの50%(V/V)メタノール水溶液で順次カラムを洗浄後、20Lの75%(V/V)メタノール水溶液で目的物を溶出させ、溶出物を乾固し、233gの乾固物を得た。
【0065】
この乾固物の116gを脱塩水に溶解した後、分取高速液体クロマトグラフィー(150mmφ×1000mm : ODSカラム、メタノール/0.0001%酢酸水溶液=12/88)で目的物を分離した。このようにして、16.5gのプロシアニジンB−2(純度94%以上)を得た。得られたプロシアニジンB−2の1H−NMR、13C−NMRおよびマススペクトルは標品のものと一致した。
【0066】
参考例2:ブドウ種子からのプロアントシアニジン(ブドウ種子由来プロアントシアニジン)の精製
アクタ デルマト ヴェネレオロジカ(ストックホルム)[Acta Derm. Venereol. (Stockh.)],78, 428 (1998)に記載の方法により、シャルドネ種ブドウ種子よりプロアントシアニジンの抽出および精製操作を行い、平均重合度 3.5、プロアントシアニジン構成単量体あたりのガロイル化率25%(モル比)のブドウ種子由来プロアントシアニジンを得た。ガロイル化率および平均重合度は、アクタ デルマト ヴェネレオロジカ(ストックホルム)[Acta Derm. Venereol. (Stockh.)],78, 428 (1998)に記載の方法に準じて求めた。
【0067】
【発明の効果】
本発明により、優れた育毛効果を有するプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物が提供される。
【発明の属する技術分野】
本発明は、育毛剤等として有用なプロアントシアニジンを含有する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プロアントシアニジンを含む育毛剤が知られている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。また、グルタミン誘導体の育毛作用が知られている(特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
国際公開第96/00561号パンフレット
【0004】
【特許文献2】
特開2000−201650号公報
【0005】
【特許文献3】
特開2001−131027号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平6−32726号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、優れた育毛効果を有するプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下(1)〜(13)を提供する。
(1)プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物。
(2)ヒドロキシプロリンが、シス−4−ヒドロキシ−L−プロリン、シス−4−ヒドロキシ−D−プロリン、シス−3−ヒドロキシ−L−プロリン、シス−3−ヒドロキシ−D−プロリン、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン、トランス−4−ヒドロキシ−D−プロリン、トランス−3−ヒドロキシ−L−プロリンおよびトランス−3−ヒドロキシ−D−プロリンからなる群より選ばれるヒドロキシプロリンである(1)記載の組成物。
(3)ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体のアシル部分が、炭素数2〜23のアシルである、(1)または(2)記載の組成物。
(4)ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体がN−アセチルヒドロキシプロリンである(1)または(2)記載の組成物。
(5)ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。
(6)グルタミンのN−アシル化誘導体のアシル部分が、炭素数2〜23のアシルである(1)記載の組成物。
(7)グルタミンのN−アシル化誘導体がN−アセチルグルタミンである(1)記載の組成物。
(8)グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である(1)および(6)〜(8)のいずれかに記載の組成物。
(9)プロアントシアニジンの濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である(1)〜(8)のいずれかに記載の組成物。
(10)プロアントシアニジンがブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属またはナンキンマメ属に属する植物由来のものである(1)〜(9)のいずれかに記載の組成物。
(11)(1)〜(10)のいずれかに記載の組成物を含有する育毛剤。
(12)(1)〜(10)のいずれかに記載の組成物を含有する化粧品。
(13)(1)〜(10)のいずれかに記載の組成物を含有する医薬。
【0009】
【発明の実施の形態】
プロアントシアニジンとしては、例えば、下記の一般式(I)で表されるフラバン−7−オール誘導体が2個以上結合した化合物群等があげられる。
【0010】
【化1】
【0011】
(式中、R3およびR4は、同一または異なって、水素、水酸基、ガロイルオキシ基またはグルコピラノシルオキシ基を表し、R2、R5、R6、R7、R8およびR9は、同一または異なって、水素または水酸基を表す)
一般式(II)で表されるフラバン−7−オール誘導体の好ましい具体例としては、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、アフゼレチン、エピアフゼレチン等があげられる。
【0012】
プロアントシアニジンにおいては、該フラバン−7−オール誘導体の炭素が他の該フラバン−7−オール誘導体の炭素と単結合または酸素原子を介したエーテル結合(エーテル結合の場合、該フラバン−7−オール誘導体の水酸基の部分を介している場合もある)等で結合されており、この結合に係わる炭素は、結合可能なものであれば、どの炭素でもあってもよい。また、該フラバン−7−オール誘導体の構造単位は、各々、同一であっても異なっていてもよい。
【0013】
プロアントシアニジンにおける該フラバン−7−オール誘導体間の結合の形態の一例を以下の一般式(II−a)、一般式(II−b)、および一般式(II−c)により示す。
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
(式中、R3a、R4a、R3b、R4b、R3c、R4c、R3d、R4d、R3e、R4e、R3fおよびR4fは、同一または異なって、水素、水酸基、ガロイルオキシ基またはグルコピラノシルオキシ基を表し、R5a、R6a、R7a、R8a、R9a、R2b、R5b、R7b、R8b、R9b、R5c、R6c、R7c、R8c、R9c、R2d、R5d、R6d、R7d、R8d、R9d、R5e、R6e、R7e、R8e、R9e、R2f、R5f、R7f、R8fおよびR9fは、同一または異なって、水素または水酸基を表す)
プロアントシアニジンとしては、該フラバン−7−オール誘導体の構造単位を、好ましくは2〜10個、さらに好ましくは2〜4個もつものが使用される。
【0018】
フラバン−7−オール誘導体の2量体としては、例えばエピカテキン−(4β→8)−カテキン等のエピカテキンとカテキンの結合体、エピカテキン−(4β→6)−エピカテキン、エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン(プロシアニジンB−2)等のエピカテキンの2量体、カテキン−(4α→8)−カテキン等のカテキンの2量体等があげられ、フラバン−7−オール誘導体の3量体としては、例えばエピカテキン−(4β→8)−エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン、エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン−(4β→6)−エピカテキン等のエピカテキンの3量体、カテキン−(4α→8)−カテキン−(4α→8)−カテキン等のカテキンの3量体、エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン−(4β→8)−カテキン等のエピカテキンとカテキンの混合3量体等があげられる。
【0019】
また、本発明においては、前記で説明した化合物に没食子酸やグルコース、ラムノース等の糖類が付加した化合物もプロアントシアニジンの概念に含まれる。
本発明において、プロアントシアニジンは、種々の光学異性体等の異性体をもつが、それら全ておよびそれらの混合物も本発明に適用可能である。
プロアントシアニジンは、ブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属、ナンキンマメ属等に属するブドウ、リンゴ、オオムギ、カキ、ヤシ、カカオ、マツ、ブルーベリー、イチゴ、アズキ、ピーナッツ等の各種の植物から抽出精製して得られる他、それらの抽出物の発酵産物、例えばワイン、リンゴ酒、ビール等から、またそれらを精製することによっても得られる。
【0020】
植物からの抽出精製は、次のような公知の方法で行うことができる。
原料である植物の果実、種子、葉、茎、根、根茎等を、適当な時期に採取した後、そのままか、通常空気乾燥等の乾燥工程に付し、抽出原料とする。
上記の乾燥した植物体からプロアントシアニジンの抽出を行う場合は、公知の方法[ケミカル アンド ファーマシューティカル ブリテン(Chemical & Pharmaceutical Bulletin), 38: 3218 (1990)および 同, 40: 889−898 (1992)]を参考にして行うことができる。すなわち、原料を粉砕もしくは細切した後、溶媒を用いて抽出を行う。抽出溶媒としては、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類等の親水性もしくは親油性の溶媒を、単独でまたは混合溶媒として用いることができる。抽出温度は、通常、0〜100℃、好ましくは5〜50℃である。
【0021】
抽出時間は、通常、1時間以上10日間程度であり、溶媒量は、乾燥原料あたり通常1〜30倍重量、好ましくは5〜10倍重量である。抽出操作は、攪拌によっても浸漬放置によってもよい。抽出操作は、必要に応じて2〜3回繰り返してもよい。
上記の操作で得られた粗抽出液から不溶性残渣を濾過もしくは遠心分離により取り除いた抽出液、または植物の搾汁液や樹液からのプロアントシアニジンの精製方法(精製方法A)は、公知の生薬の分離精製方法であればどのようなものでもよいが、二相溶媒分配法、カラムクロマトグラフィー法、分取高速液体クロマトグラフィー法等を単独でまたは組み合わせて用いることが好ましい。例えば二相溶媒分配法としては、前記の抽出液から油溶性成分や色素をN−ヘキサン、石油エーテル等により抽出除去する方法、該抽出液からN−ブタノール、メチルエチルケトン等の溶媒と水との分配により、溶媒相へプロアントシアニジンを回収する方法等があげられる。カラムクロマトグラフィー法としては、担体としてアンバーライトIR−120B、アンバーライトIRA−402等を用いるイオン交換カラムクロマトグラフィー法、担体として順相系シリカゲル、逆相系シリカゲル、ダイヤイオンHP−20、セパビーズSP−207等を用いる吸着カラムクロマトグラフィー法、担体としてセファデックスLH−20等を用いるゲル濾過法等があげられ、これらを単独でまたは組み合わせて反復して使用することができる。分取高速液体クロマトグラフィー法としては、オクタデシルシリカ等を用いる逆相系のカラムを用いる方法、シリカゲル等を用いる順相系のカラムを用いる方法等があげられる。
【0022】
上記精製方法により、塩類等水溶性のイオン性物質、糖類、多糖類等の非イオン性物質、油分、色素等が粗抽出液から除去され、プロアントシアニジンが精製される。
また、ブドウ種子抽出プロアントシアニジンは、アクタ デルマト ヴェネレオロジカ(ストックホルム)[Acta Derm. Venereol. (Stockh.)],78, 428 (1998)等に記載の方法に準じて精製することにより得ることができる。
【0023】
プロアントシアニジンの合成法による製造方法としては、エピカテキンまたはカテキンの2量体の製造方法がジャーナル オブ ケミカル ソサエティー パーキン トランサクション I(Journal of the Chemical Society: Perkin Transactions I): 1535〜1543 (1983) に記載されており、該文献に記載の方法またはそれに準じて合成することができる。
【0024】
プロアントシアニジンを含む植物抽出物のアルコール発酵産物は、次のような公知の方法で得ることができる。すなわち、ワイン、リンゴ酒等の単発酵式発酵酒の場合は、果汁を酵母によりアルコール発酵させて製造する。例えば、ブドウ果汁からの赤ワインの製造では、ブドウ果実を粉砕し酸化防止剤を加えた後、酒母を2〜5%添加し、7〜10日間主発酵させる。次いで圧搾して果皮および沈殿物を除き、発酵栓をつけた洋だるに移して、約10℃で残糖0.2%以下まで後発酵を行う。酒石、タンニン、タンパク質等の沈殿物をおりびきし、さらに数年間貯蔵熟成させて製造する。また、ビールのような複発酵式発酵酒の場合は、穀物の澱粉を原料とし、まずアミラーゼによる糖化を行い、次いでアルコール発酵させて製造する。例えば、オオムギを主原料としたビールの製造では、麦芽と水から麦汁を作り、酵母を加えて発酵させる。7〜10℃で10日間主発酵を行い、貯蔵タンクに移して、0〜2℃で60日間後発酵を行わせる。後発酵終了後、濾過または加熱殺菌を行い目的の発酵産物を得る。
【0025】
上記のアルコール発酵産物からのプロアントシアニジンの精製方法としては、前記精製方法Aで例示したのと同様の方法があげられる。
上記精製方法により、塩類等水溶性のイオン性物質、糖類、多糖類等の非イオン性物質、油分、色素等がアルコール発酵産物から除去される結果、プロアントシアニジンを精製することができる。
【0026】
プロアントシアニジンを本発明の組成物中の成分として用いる場合、プロアントシアニジンは、一種でまたは二種以上混合してもよい。
具体的な例としては、ブドウ種子抽出物プロアントシアニジン、赤ワイン抽出精製物、リンゴ由来プロアントシアニジン、マツ由来プロアントシアニジン、精製プロアントシアニジンオリゴマー等があげられる。
【0027】
本発明の組成物において、プロアントシアニジンの含有量は、用途等により特に限定されないが、例えば、育毛剤、化粧品、医薬等の用途の組成物では、組成物の総量(全成分の総重量)に対して、好ましくは0.01〜20重量%であり、より好ましくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
【0028】
ヒドロキシプロリンは、コラーゲン中の主要構成アミノ酸成分として、また、エラスチンの構成アミノ酸成分として自然界に広く存在する。天然に存在するヒドロキシプロリンとしては、プロリンがD体かL体か、水酸基の位置が3位か4位か、およびその立体異性体がシス体かトランス体かによって、8種類の立体異性体が知られているが、本発明の組成物においては、いずれも使用でき、中でも、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンが好ましく使用される。
【0029】
ヒドロキシプロリンは、ブタやウシ等の動物由来のコラーゲンを酸加水分解し、常法により精製しても取得することができるが、本発明で用いるヒドロキシプロリンとしては、動物由来のウイルスやプリオン等の混入のない、微生物を用いて製造したヒドロキシプロリンが好ましい。
ここで微生物としては、アミコラトプシス(Amycolatopsis)属、ダクチロスポランジウム(Dactylosporangium)属およびストレプトマイセス(Streptomyces)属から選ばれる属に属する微生物由来のプロリン3位水酸化酵素またはプロリン4位水酸化酵素遺伝子を導入された微生物等を用いることができる。アミコラトプシス属、ダクチロスポランジウム属およびストレプトマイセス属から選ばれる属に属する微生物由来のプロリン3位水酸化酵素またはプロリン4位水酸化酵素遺伝子の微生物への導入は、モレキュラー クローニング ア ラボラトリー マニュアル セカンド エディション(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Second Edition),コールド スプリング ハーバー ラボラトリー プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press) (1989)、カレント プロトコールズ イン モレキュラー バイオロジー(Current Protocols in Molecular Biology), ジョン ウィリー アンド サンズ(John Wiley & Sons) (1987−1997)等に記載の方法に準じて行うことができる。
【0030】
また、例えば、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンは、アミコラトプシス属またはダクチロスポランジウム属より単離したプロリン4位水酸化酵素(特開平7−313179号公報等)を用い製造することができ、また、シス−3−ヒドロキシ−L−プロリンは、ストレプトマイセス属より単離したプロリン3位水酸化酵素(特開平7−322885号公報等)を用い製造することもできる〔バイオインダストリー(Bioindustry), 14, 31 (1997)等〕。
【0031】
本発明で用いるヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体のアシル部分としては、例えば、炭素数2〜23の直鎖または分岐状のアシルがあげられ、より具体的には、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、デカノイル、エイコサノイル、トリコサノイル等があげられるが、中でも、アセチルまたはプロピオニルが好ましい。
【0032】
ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体は、公知の方法により製造することができる。
すなわち、例えば、好ましくは炭素数1〜22のアルキル基を有する脂肪酸の活性誘導体(酸無水物、酸塩化物等)を用い、ヒドロキシプロリンを水性媒体中または有機溶媒中でN−アシル化することにより調製できる。
【0033】
得られたヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体は、結晶化、クロマトグラフィー等の通常の精製法を用いて精製することができる。
ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩における塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン等の付加した有機アミン付加塩等があげられる。
【0034】
ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩を取得したいとき、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られるときは、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体を適当な溶媒に溶解または懸濁し、相当する塩基を加えて単離、精製すればよい。
【0035】
本発明の組成物において、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩は、単独でまたは混合して用いることができる。
本発明の組成物において、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の含有量は、目的とする効果等に応じて広い範囲で増減することができるが、例えば、本発明の組成物を育毛剤、化粧品、医薬等の用途に使用する場合、組成物の総量(全成分の総重量)に対して、好ましくは0.01〜20重量%であり、より好ましくは0.05〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0036】
本発明で用いるグルタミンのN−アシル化誘導体のアシル部分としては、例えば、炭素数2〜23の直鎖または分岐状のアシルがあげられ、より具体的には、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、デカノイル、エイコサノイル、トリコサノイル等があげられるが、中でも、アセチルまたはプロピオニルが好ましい。
【0037】
グルタミンのN−アシル化誘導体は、公知の方法により製造することができる。
すなわち、例えば、好ましくは炭素数1〜22のアルキル基を有する脂肪酸の活性誘導体(酸無水物、酸塩化物等)を用い、グルタミンを水性媒体中または有機溶媒中でN−アシル化することにより調製できる。
【0038】
得られたグルタミンのN−アシル化誘導体は、結晶化、クロマトグラフィー等の通常の精製法を用いて精製することができる。
グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩における塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン等の付加した有機アミン付加塩等があげられる。
【0039】
グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体の塩を取得したいとき、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られるときは、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体を適当な溶媒に溶解または懸濁し、相当する塩基を加えて単離、精製すればよい。
【0040】
本発明の組成物において、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の含有量は、目的とする効果等に応じて広い範囲で増減することができるが、例えば、本発明の組成物を育毛剤、化粧品、医薬等の用途に使用する場合、組成物の総量(全成分の総重量)に対して、好ましくは0.01〜20重量%であり、より好ましくは0.05〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0041】
以下、本発明の育毛剤について説明する。
本発明の育毛剤の剤型としては、プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを配合しうる剤型であればどのような剤型を用いることもできる。例えば、適当な基剤と配合して液状または固形状の育毛剤として用いることができる。
【0042】
液状または固形状の育毛剤型としては、ヘヤーリキッド、ヘヤートニック、ヘヤーローション等の液状剤型、軟膏、ヘヤークリーム等の固形状剤型があげられ、各々好適な基剤に本発明に用いられるプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを添加し、常法により製造することができる。
【0043】
液状剤型に好適な基剤としては、育毛剤に通常使用されているもの、例えば精製水、エチルアルコール、多価アルコール類等があげられ、必要により添加剤を添加してもよい。
多価アルコールとしては、グリセロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等があげられる。
【0044】
添加剤としては、界面活性剤、ビタミン類、消炎剤、殺菌剤、ホルモン剤、生薬エキス、チンキ類、清涼剤、保湿剤、角質溶解剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、香料等があげられる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(8)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(10)、ポリオキシエチレン(30)グリセリルモノステアレート、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノオレイン酸ヘキサグリセリン、モノラウリン酸ヘキサグリセリン、ポリオキシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチレン(20)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(25)グリセリルピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル、N−アセチルグルタミンイソステアリルエステル等があげられる。
【0045】
ビタミン類としては、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、酢酸dl−α−トコフェロール等があげられる。
消炎剤としては、グリチルリチン酸ジカリウム、β−グリチルレチン酸、アラントイン、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズレン、1−メントール等があげられる。
【0046】
殺菌剤としては、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ヒノキチオール、トリクロサン、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、感光素301号、モノニトログアヤコールナトリウム等があげられる。
【0047】
ホルモン剤としては、エチニルエストラジオール、エストロン、エストラジオール等があげられる。
生薬エキスとしては、センブリエキス、ニンニクエキス、ニンジンエキス、アロエエキス、キナエキス等があげられる。
チンキ類として、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ等があげられる。
【0048】
清涼剤としては、トウガラシチンキ、1−メントール、カンフル等があげられる。
保湿剤としては、L−ピロリドンカルボン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、冬虫夏草抽出物、サフラン抽出物等があげられる。
角質溶解剤としては、レゾルシン、サリチル酸、乳酸等があげられる。
【0049】
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアニソール、イソプロピルガレート、没食子酸プロピル、エリソルビン酸等があげられる。
金属イオン封鎖剤としては、エチレンジアミンテトラアセテートまたはその塩等があげられる。
香料としては、オレンジ油、レモン油、ベルガモット油、ライム油、レモングラス油、ラベンダー油等の天然香料およびメントール、ローズオキサイド、リナロール、シトラール、酢酸リナリル等の合成香料があげられる。
上記の液状剤型を噴霧剤として用いるときは、可燃ガス、不燃ガス等を用いることができる。可燃ガスとしては、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル等があげられ、不燃ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガス等があげられる。
【0050】
固体状剤型の基剤としては、ワセリン、固形パラフィン、植物油、鉱物油、ラノリン、ろう類、マクロゴール等があげられ、必要により前記の添加剤、レシチン等の乳化剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール等を添加してもよい。
本発明の育毛剤の投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、例えば、成人一人当たり、一回にプロアントシアニジンとして、好ましくは、0.1 mg〜1000mg、より好ましくは1mg〜500mg、さらに好ましくは1mg〜100mg、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩として、好ましくは0.1 mg〜1000mg、より好ましくは0.5mg〜500mg、さらに好ましくは1mg〜300mg、グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩として、好ましくは0.1 mg〜1000mg、より好ましくは0.5mg〜500mg、さらに好ましくは1mg〜300mgが一日一回から数回、経皮投与される。
【0051】
本発明の化粧品は、プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩に、化粧品に使用される一般的な原料、例えば、固形油・半固形油、液体油、保湿剤、エモリエント剤、界面活性剤、水溶性高分子、油溶性高分子、有機または無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、消炎剤、清涼剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤(クエン酸緩衝溶液等)、殺菌剤、ビタミン類、生薬類・生薬成分、皮膚柔軟剤、香料、色素、エタノール、精製水等を添加し、常法により製造することができる。
【0052】
本発明の化粧品の形態としては、例えば、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、育毛トニック、シャンプー等があげられる。
本発明の医薬の形態としては、錠剤、カプセル剤、粉末、丸剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、シロップ剤、トローチ剤等があげられる。
本発明の医薬は、プロアントシアニジン、ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩、および必要に応じてその他の医薬に有効な成分を含有し、通常、賦形剤を用いて、常法により製剤化される。賦形剤としては、ソルビトール、ラクトース、グルコース、乳糖等の糖類、デキストリン、澱粉、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等の無機物、結晶セルロース、蒸留水、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実油等があげられるが、一般に使用されている賦形剤であればいずれも用いることができる。製剤化する際には、結合剤、滑沢剤、分散剤、懸濁剤、乳化剤、希釈剤、緩衝剤、抗酸化剤、細菌抑制剤等の添加剤を用いてもよい。
【0053】
次に、本発明の実施の形態について、実施例、試験例、参考例により具体的に示す。
【0054】
【実施例】
以下において、(W/W)は、(重量/重量)を表し、(V/V)は、(容量/容量)を表す。
実施例1:組成物1(育毛トニック1)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物1(育毛トニック1)を調製した。
【0055】
また、上記組成物において、N−アセチル−トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンの代わりに精製水を加えて、組成物2(対照育毛トニック)として調製した。
実施例2:組成物3(育毛トニック2)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物3(育毛トニック2)を調製した。
実施例3:組成物4(育毛トニック3)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物4(育毛トニック3)を調製した。
実施例4:組成物5(育毛トニック4)
(調製法)
油相成分および水相成分をそれぞれ室温で均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、組成物5(育毛トニック4)を調製した。
次に本発明の育毛剤の作用について、試験例により具体的に示す。
【0056】
試験例1:ヒト臨床試験
(1)試験方法
本発明の組成物の脱毛症に対する有効性を評価するために、実施例で得た組成物1〜3を被検組成物としてボランティア45人に使用してもらい臨床効果を検討した。ボランティアとしては、25歳から60歳までの頭部に脱毛症以外の疾患を有していない健康な男子45人を採用した。なお、組成物1(育毛トニック1)および組成物3(育毛トニック2)の対照組成物として、組成物2(対照育毛トニック)を用いた。
【0057】
前記のボランティア45人を、年齢、脱毛進行度、脱毛タイプ等の背景因子に偏りがないように、組成物1使用群15人、組成物2使用群15人および組成物3使用群15人に分離した。臨床試験は、6ヶ月の間、組成物1(育毛トニック1)、組成物3(育毛トニック2)または組成物2(対照育毛トニック)を1回に2mlずつ1日2回使用させることにより行った。
【0058】
(2)評価方法
1.写真撮影
試験開始前および試験終了時に上方および後方から頭部の写真撮影を行い、写真から効果を4段階のランク(著効、改善、変化なし、悪化)に分けて判定した。
2.皮膚科医診断
試験開始前および試験終了時に皮膚科医により、塗布部位の毛の量および毛の太さについて検討してもらい、効果を判定した。また、塗布部位において、炎症等の副作用が生じているか否かについても検査してもらった。
【0059】
(3)結果
写真判定の結果を第1表に、皮膚科医診断の結果を第2表に示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
第1表に示したように、写真判定では、組成物1投与群の86.7%、組成物3投与群の80%(対照の組成物2投与群では60%)が「著効」または「改善」を示した。
また、第2表に示したように、皮膚科医診断において、毛の量では組成物1投与群の86.7%、組成物3投与群の86.7%(対照の組成物2投与群では66.7%)が「著しく増加」または「やや増加」、毛の太さでは組成物1投与群の80%、組成物2投与群の73.3%(対照の組成物2投与群では60%)が「太くなる」と診断された。また、副作用の生じた被検者はいなかった。
【0063】
参考例1:リンゴジュースからのプロシアニジンB−2[エピカテキン−(4β→8)−エピカテキン]の精製方法
リンゴジュース21120kgを、水で平衡化したダイヤイオンHP−20樹脂(三菱化学社製)を充填したカラム(径60cm×長さ88.5cm : 250L体積)に通塔し、1000Lの脱塩水および500Lの15%(V/V)メタノール水溶液でカラムを洗浄した。次に、500Lの45%(V/V)メタノール水溶液で目的物を溶出させた。この溶出物を乾固し、9450gの乾固物を得た。
【0064】
この乾固物の1465gを25%(V/V)メタノール水溶液に溶解し、25%(V/V)メタノール水溶液で平衡化したセファデックスLH−20(ファルマシア製)を充填したカラム(径18cm×長さ39.3cm : 10L体積)に通塔し、20Lの25%(V/V)メタノール水溶液、20Lの50%(V/V)メタノール水溶液で順次カラムを洗浄後、20Lの75%(V/V)メタノール水溶液で目的物を溶出させ、溶出物を乾固し、233gの乾固物を得た。
【0065】
この乾固物の116gを脱塩水に溶解した後、分取高速液体クロマトグラフィー(150mmφ×1000mm : ODSカラム、メタノール/0.0001%酢酸水溶液=12/88)で目的物を分離した。このようにして、16.5gのプロシアニジンB−2(純度94%以上)を得た。得られたプロシアニジンB−2の1H−NMR、13C−NMRおよびマススペクトルは標品のものと一致した。
【0066】
参考例2:ブドウ種子からのプロアントシアニジン(ブドウ種子由来プロアントシアニジン)の精製
アクタ デルマト ヴェネレオロジカ(ストックホルム)[Acta Derm. Venereol. (Stockh.)],78, 428 (1998)に記載の方法により、シャルドネ種ブドウ種子よりプロアントシアニジンの抽出および精製操作を行い、平均重合度 3.5、プロアントシアニジン構成単量体あたりのガロイル化率25%(モル比)のブドウ種子由来プロアントシアニジンを得た。ガロイル化率および平均重合度は、アクタ デルマト ヴェネレオロジカ(ストックホルム)[Acta Derm. Venereol. (Stockh.)],78, 428 (1998)に記載の方法に準じて求めた。
【0067】
【発明の効果】
本発明により、優れた育毛効果を有するプロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物が提供される。
Claims (13)
- プロアントシアニジンとヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩あるいはグルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩とを含有する組成物。
- ヒドロキシプロリンが、シス−4−ヒドロキシ−L−プロリン、シス−4−ヒドロキシ−D−プロリン、シス−3−ヒドロキシ−L−プロリン、シス−3−ヒドロキシ−D−プロリン、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン、トランス−4−ヒドロキシ−D−プロリン、トランス−3−ヒドロキシ−L−プロリンおよびトランス−3−ヒドロキシ−D−プロリンからなる群より選ばれるヒドロキシプロリンである請求項1記載の組成物。
- ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体のアシル部分が、炭素数2〜23のアシルである、請求項1または2記載の組成物。
- ヒドロキシプロリンのN−アシル化誘導体がN−アセチルヒドロキシプロリンである請求項1または2記載の組成物。
- ヒドロキシプロリンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- グルタミンのN−アシル化誘導体のアシル部分が、炭素数2〜23のアシルである請求項1記載の組成物。
- グルタミンのN−アシル化誘導体がN−アセチルグルタミンである請求項1記載の組成物。
- グルタミンもしくはそのN−アシル化誘導体またはその塩の濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である請求項1および6〜8のいずれかに記載の組成物。
- プロアントシアニジンの濃度が全組成物中の0.01〜20重量%である請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
- プロアントシアニジンがブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属またはナンキンマメ属に属する植物由来のものである請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の組成物を含有する育毛剤。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の組成物を含有する化粧品。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の組成物を含有する医薬。
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