JP2004307205A - 階段昇降装置 - Google Patents

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Kenichi Kawaji
健一 川治
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Abstract

【課題】障害物等の挟込みの発生を的確に検出して昇降動作中の昇降ユニットを緊急停止させるようにして安全性の向上を図る。
【解決手段】階段2に設置したレール部材5上を昇降動作する昇降ユニット6の外周部に圧力感知センサ体42を設けて昇降ユニット6の昇降動作中に移動領域内に存在する障害物を検出して昇降ユニット6を強制停止させる。圧力感知センサ体42は、可撓性を有する絶縁基体46に導体部47を全長に亘って接合した一対のテープ状電極体43と、導体部47を非接触状態に保持して収納する可撓性を有する絶縁チューブ44とからなり、障害物等が衝合すると絶縁チューブ44が弾性変形して各電極体43を接触させて検出出力を送出するテープ状圧力感知センサ体が用いられ、昇降ユニット6の外周部に接合して配置する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段に沿って設置したレール部材に支持されて昇降ユニットが昇降動作する階段昇降装置に関し、特に雪国等において建築される高床型家屋の玄関階段等に設置して好適な階段昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢化社会を迎えた現在においては、福祉制度の充実とともに、公共施設や病院或いはホテル等の商業施設等を中心としてお年寄りや身障者等にとって安全であり身体への負担を軽減するような様々な対応が図られている。例えば、駅等においては、階段にモノレール型の階段昇降機やエレベータの設置が図られているが、これらはいずれも莫大な設備投資を必要とすることで都会の大きな駅に設置の範囲が限られ普及率も極めて小さい。また、病院や介護施設等においては、階段や廊下の壁面に沿って設置したレールに支持されて走行する椅子型モノレール等も配置されている。
【0003】
一方、最近の一般家庭においても、例えば室内の段差を無くしたいわゆるバリヤフリーの対応、車椅子の走行を可能とする広い廊下、階段やトイレ或いは浴室内の手摺りの設置等の様々な対応も図られるようになっている。また、一般家庭でも、屋内に小型のエレベータを設置した例も紹介されている。しかしながら、多くの一般家庭においては、屋内にエレベータや階段昇降用のモノレール装置を設置することは莫大な費用もかかりまたこれらを設置するスペースを確保することが極めて困難であり、その普及率は極めて小さい。
【0004】
ところで、豪雪地帯等においては、最近積雪の対策として床面を地面よりも数メートル程高くしたいわゆる高床型家屋が多く建築されるようになっている。雪国においては、市街地であっても屋根に積もった雪を下ろすために家屋の周囲に雪下ろしスペースが必要であるとともに、一家で数台の車を所有することで広い車庫スペースも必要である。したがって、雪国においては、例えば半地下部分を車庫スペースとして利用可能な高床型家屋の普及が高くなっている。
【0005】
高床型家屋においては、当然玄関部分に数段或いは十数段ではあるが外階段が設けられるようになる。高床型家屋においては、このように例え僅かな段数ではあるがこの外階段を毎日上り下りしなければならず、お年寄りや身障者等にとって大きな負担を強いることになる。高床型家屋においては、お年寄り等が家の出入りを行う都度、家人の誰かの付き添い介護を必要とさせる。お年寄り等にとっては、例えば庭の手入れや日常の適度な散歩或いは外出が健康管理上極めて大切であるとともに大きな楽しみでもあるが、家人に迷惑をかけるといったことでついつい遠慮して控えるようになり屋内に閉じこもりがちとなる。
【0006】
また、高床型家屋においては、冬期において玄関階段に降り積もった雪が凍り付いて滑りやすくなり、健常者であってもしばしば滑って転倒事故を生じさせるといった問題がある。高床型家屋においては、このために玄関階段に融雪装置を敷設するといった対応も図られる。さらに、高床型家屋には、何らかの階段昇降装置を設置することが望まれているが、一般家庭用として適当な階段昇降装置は未だ提供されていない。かかる階段昇降装置には、屋内に設置して使用することも可能であり、操作性が簡便であり、簡易な方法によって設置されるとともにメンテナンが殆ど不要でありさらに廉価であるといった条件が必要である。
【0007】
出願人は、こうした事情から、先に高床型家屋の玄関階段に設置して好適な特許文献1に開示されたモノレール型階段昇降機を開発した。この階段昇降機は、従来提供されている屋内用のモノレール装置では設置が極めて困難である豪雪地帯の屋外において設置して用いることが可能であり、お年寄り等が安全に玄関階段の上り下りができるようにする。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−356286号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
出願人は、先願の階段昇降装置について、フィールドテストやランニングテストを重ねることによってさらに安全性の追求を図ってきた。階段昇降装置は、階段に沿って設置したレール部材に支持されて利用者が搭乗する昇降ユニットが昇降動作するが、万一昇降ユニットと階段との間に利用者の足等が挟まれた場合にはすぐさま昇降ユニットが緊急停止されなければならない。従来の階段昇降装置においては、例えば昇降ユニットに駆動モータのトルク変動を検出するセンサを設る対応も考慮されるが、信頼性が充分では無くかつセンサの微妙な調整も必要となって面倒となる。また、階段昇降装置は、昇降ユニット等に多数個のセンサを取り付けた場合に、高価となってしまう。
【0010】
さらに、階段昇降装置においては、屋外に設置されることで、階段に置かれた障害物や降り積もった雪等によって昇降動作中の昇降ユニットが停止される場合もある。階段昇降装置は、昇降ユニットの停止状態が継続した場合に駆動モータに大きな負荷がかかり、焼き付けによる故障が発生する虞がある。階段昇降装置においては、障害物等をセンサで検出するようにした場合に、積雪も検出して不要に停止動作が行われることもある。従来の階段昇降装置は、もっぱら屋内に設置されるためにかかる対応は不要であった。
【0011】
したがって、本発明は、高床型家屋の屋外の玄関階段等に設置して好適な階段昇降装置において、障害物等の挟込みの発生を的確に検出して昇降動作中の昇降ユニットを緊急停止させるようにして安全性の向上を図った階段昇降装置を提供することを目的に提案されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかる階段昇降装置は、階段に沿って設置したレール部材に支持されて昇降動作する昇降ユニットの外周部に圧力感知センサ体を設置し、この圧力感知センサ体が昇降ユニットの昇降動作中に移動領域内に存在する障害物を検出すると、昇降ユニットの昇降動作を強制停止させるように構成される。階段昇降装置は、圧力感知センサ体に、可撓性を有する長尺の絶縁基体の主面に導体部を全長に亘って接合してなる少なくとも一対のテープ状電極体と、導体部が互いに非接触状態に保持されて対向するように電極体を収納する可撓性を有する絶縁チューブとからなり、障害物等が衝合して昇降ユニットに圧力が加えられることによって絶縁チューブが弾性変形して各電極体の導体部が接触し、障害物の検出出力を送出するように構成されたテープ状の圧力感知センサ体が用いられる。階段昇降装置は、圧力感知センサ体を、昇降ユニットの外周部に接合して配置する。
【0013】
以上のように構成された本発明にかかる階段昇降装置によれば、昇降ユニットが移動動作の途中で移動領域内に存在する障害物と衝合したりこれを挟み込んだりした場合に、この障害物により押圧されて外周部に接合した圧力感知センサ体の絶縁チューブがこの押圧部位で弾性変形する。階段昇降装置によれば、絶縁チューブの押圧部位において非接触状態に保持されて対向された電極体が互いに接触することによって、圧力感知センサ体から障害物の検出出力が送出され、この出力に基づいて昇降ユニットの昇降動作が強制停止させる。したがって、階段昇降装置によれば、階段上に不用意に置いた荷物等の障害物を挟み込んだり、万一利用者の足がステップ体と階段の間に挟まれた場合でも、圧力感知センサ体によってこれを検出して昇降ユニットの昇降動作を緊急停止させることで安全性が確保されるようにするとともに駆動モータの焼き付けといった故障発生が防止される。階段昇降装置によれば、テープ状の圧力感知センサ体を用いることによって昇降ユニットに対して構造を複雑化せず簡易な作業によって任意の場所にかつ広範囲に設けることが可能であることから、信頼性の向上が図られるとともにコスト低減が図られる。
【0014】
また、本発明にかかる階段昇降装置は、昇降ユニットに折畳み自在なステップ体が設けられ、このステップ体の外周縁に亘ってテープ状の圧力感知センサ体が接合して配置される。階段昇降装置によれば、展開すると昇降ユニットから最も外側に突出して踏み板と接近した状態とされかつ可動部材であるステップ体に広範囲に障害物の挟み込みを検出する圧力感知センサ体を設けたことにより、より安全性が確保されるようになる。階段昇降装置によれば、昇降ユニットとステップ部との配線の引き回しも容易に行われるとともに、断線等の故障発生も低減される。
【0015】
さらに、本発明にかかる階段昇降装置は、昇降ユニットの少なくとも両側面に設けられて階段に沿って設置したレール部材を貫通させるガイド開口に臨んで、障害物等を内部に引き込んだ状態を検出する引込み検出センサがそれぞれ設置される。階段昇降装置は、昇降ユニットが上昇動作中に下側の引込み検出センサのみが障害物等の引き込みを検出した場合には昇降ユニットの昇降動作が継続されるようにするとともに、昇降ユニットが下降動作中に上側の引込み検出センサのみが障害物等の引き込みを検出した場合には昇降ユニットの昇降動作が継続されるように構成される。
【0016】
以上のように構成された本発明にかかる階段昇降装置によれば、昇降ユニットとレール部材との間に何らかの障害物が存在している場合であっても、昇降動作に支障の無い場合には昇降ユニットの動作が継続されるようになる。階段昇降装置によれば、例えば豪雪地帯の玄関階段に設置されてレール部材上に降り積もった雪を引込み検出センサが感知しても、支障の無い範囲で昇降動作が行われるようになる。階段昇降装置によれば、昇降ユニットが昇降動作することでレール部材上から雪の排除も行われるようになることから、無駄な保守作業が省略され操作性の向上が図られるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として示す階段昇降装置1は、図1に示すように高床型家屋の玄関階段2に設置される。階段昇降装置1は、玄関階段2の適宜のステップ3上に固定した取付ブラケット部材4を介して設置されるレール部材5と、このレール部材5に対して跨座状態で昇降自在に組み合わされる昇降ユニット6と、例えば玄関階段2の踊り場2Aに設置される上部ゲート7と、玄関階段2のたたき2Bに設置される下部ゲート8等から構成される。
【0018】
なお、階段昇降装置1は、特に豪雪地域において積雪対策として多く建築される高床型家屋の玄関階段2に好適に設置され、もっぱらパーソナルユース用としてお年寄りや身障者等の階段昇降用として利用されるが、かかる適用例に限定されるものでは無いことは勿論である。階段昇降装置1は、後述する構成から明らかなように例えば屋内の階段にも設置することが可能であり、また例えば廊下にも設置が可能である。階段昇降装置1は、例えばあまり重量が大きくない荷物等の運搬用としても利用が可能である。
【0019】
階段昇降装置1は、詳細を後述するように、起動用の操作ボタンを押し続けることによって昇降ユニット6が昇降動作される。階段昇降装置1は、利用者が踊り場2Aとたたき2Bにおいて昇降ユニット6に乗降することを基本の使用態様とするが、昇降ユニット6が玄関階段2の途中で停止した適宜の場所からでも乗降することが可能である。階段昇降装置1は、昇降ユニット6が起動或いは停止する際の衝撃を低減するようにした、いわゆるスローアップ,スローダウンの昇降動作が行われる。
【0020】
レール部材5は、例えばアルミ材やアルミ合金材等の金属材料に引抜き加工や押出し加工等を施して一体成形されてなり、詳細を省略するがやや幅広とされた基台部と、この基台部から垂直に一体に立設されてラックを形成したラック部材を取り付けるレール部とから構成される。レール部材5は、充分な機械的強度が保証される範囲で軽量化やコストの低減を図るために、基台部やレール部の内部に高さ方向に区割りされて多数個の空間部が長さ方向の全域に亘って形成されている。レール部材5には、基台部の両側面に多数個の取付部が形成されており、これら取付部に取付ブラケット4が取り付けられる。レール部材5は、これら取付ブラケット4を介して玄関階段2のステップ3上に固定される。
【0021】
レール部材5は、詳細を省略するが基台部の内部に形成された空間部が、昇降ユニット6と上部ゲート7との間にガイドローラ9a,9bによって掛け合わされた図2に示すケーブル10のガイド空間部を構成している。レール部材5は、屋外の玄関階段2に設置されることによってガイド空間部に流れ込んだ雨水や雪が夜間時等において内部で凍結してケーブル10を氷結させる虞がある。したがって、レール部材5には、例えばガイド空間部の内面に複数のリブ状凸部を形成してケーブル10との接触面積を小さくするようにしてこのケーブル10の氷結を抑制するように構成されている。なお、レール部材5には、例えばガイド空間部の内部に、帯状のヒータ等の発熱体を着脱自在に設けて凍結を防止するようにしてもよい。
【0022】
レール部材5には、詳細を省略するが昇降ユニット6の上限位置を規制する上部リミットスイッチ11と、下限位置を規制する下部リミットスイッチ12とが設けられている。これら上部リミットスイッチ11及び下部リミットスイッチ12は、後述するように昇降ユニット6に設けられて上限位置と下限位置とを検出する上限検出スイッチ13と下限検出スイッチ14とが万一にもスイッチング動作が不能の状態となった際に安全性スイッチとして機能する。
【0023】
レール部材5は、上端部が踊り場2Aに設置された上部ゲート7に固定されるとともに途中箇所を取付ブラケット部材4によってステップ3上に固定され、下端部がたたき2Bに設置された下部ゲート8に固定されて玄関階段2に沿って設置される。上部ゲート7は、昇降ユニット6を駆動する操作部を構成するとともに、階段昇降装置1の電源制御部を構成する。上部ゲート7には、家庭用電源と接続するコンセント15と、主電源スイッチ16と、キーを有する特定の者のみがプログラマブルコントローラ57の制御動作をオン・オフするキースイッチ17と、上昇操作ボタン18と、下降操作ボタン19と、昇降ユニット6の動作方向や異常事態の発生等を点灯表示する表示用LED20等が設けられている。なお、上部ゲート7は、詳細を省略するが側面に設けた開口部からレール部材5を引き込むようにして、内部に設けた取付部に対して角度を調整自在にして固定する。
【0024】
キースイッチ17は、キーを所有する者のみがキー操作を行うことによって階段昇降装置1を駆動することが可能とするようにして部外者等のいたずらを防止する。上昇操作ボタン18は、昇降ユニット6を上方へと移動させる場合に押圧操作され、押し続けている間昇降ユニット6が移動されるようにする。上昇操作ボタン18は、昇降ユニット6が踊り場2Bにある場合には、昇降ユニット6に設けた制御部の制御動作によりそのスイッチング操作がキャンセルされる。また、下降操作ボタン19は、昇降ユニット6がたたき2Bにある場合には、同様にしてそのスイッチング操作がキャンセルされる。
【0025】
下部ゲート8は、上部ゲート7とともに昇降ユニット6を駆動する操作部を構成する。下部ゲート8は、詳細を省略するが側面に設けた開口部からレール部材5を引き込むようにして、内部に設けた取付部に対して角度を調整自在にして固定する。下部ゲート8には、図示しないがケーブルを介して上部ゲート7から電源が供給され、上述した上部ゲート7に備えられたものと同様に機能する、キースイッチ21と、上昇・下降の操作ボタン22,23と、昇降ユニット6の動作方向や異常事態の発生等を点灯表示する表示用LED24等が設けられている。
【0026】
昇降ユニット6は、本体部25と、椅子部26と、ステップ体27とから構成される。昇降ユニット6は、本体部25がレール部材5に対してその傾斜角度に対応して傾斜された状態で走行自在に組み合わされるとともに、本体部25に対して椅子部26が地面と水平な状態に保持されて組み付けられている。昇降ユニット6は、利用者がステップ体27に足を乗せて乗り込み、椅子部26に腰掛けて利用することを原則とするが、ステップ体27上に立った状態のままで利用することも可能である。昇降ユニット6には、利用者の安全を確保するために、図3及び図4に示すようにシートベルト28が備えられている。
【0027】
本体部25には、金属製の外装フレームの内部に駆動モータ29と、この駆動モータ29によって回転駆動される図示を省略する駆動歯車や複数個のガイドコロ等からなる駆動機構が備えられる。駆動モータ29には、インバータ30を介して変換された電源が投入されて駆動される正逆回転型の駆動モータが用いられる。駆動モータ29には、図示を省略するが出力軸にピニオン29aが設けられており、このピニオン29aがレール部材5のレール部に取り付けたラック部材のラックと噛合される。各ガイドコロは、耐摩耗製、機械的剛性が良好であり軽量な例えばウレタン系樹脂やPOM系樹脂材或いはポリアミド系樹脂材等の合成樹脂材によって成形され、レール部材5の側面上をそれぞれ回転する。
【0028】
本体部25は、駆動モータ29に起動信号が供給されて回転動作を行うことによってピニオン29aがラック部材のラックと噛み合って回転することにより、レール部材5に支持されて昇降移動する。本体部25は、昇降方向に沿って適宜配列された各ガイドコロがレール部材5を挟み込んで回転することにより、荷重の分散が図られるとともにブレの無い状態で昇降動作する。
【0029】
本体部25には、図1及び図3に示すように左右側面に第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とがそれぞれヒンジ機構を介して回転自在に取り付けられている。これら第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とは、詳細を省略するが同軸で支持されており、未使用時には邪魔にならないように図4点線で示すように背面側に位置されるとともに、使用時には同図実線で示すように手前側へと回転操作される。第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とは、利用者が昇降ユニット6に乗降する際或いは搭乗中に手持ちされることによって支え機能を奏するとともに、搭乗中で昇降ユニット6を昇降動作させるための操作部を構成する。第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とは、軽量パイプ材によって形成することによって充分な機械的強度と軽量化とが図られている。
【0030】
階段昇降装置1においては、上述したように昇降ユニット6の左右両側に、利用者が手持ちすることにより支え機能を奏するとともに、昇降操作を行うための操作部を構成する第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とが設けられる。階段昇降装置1においては、これら第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とを支えとして安全かつ素早い乗降とスイッチング操作を行うことが可能となり、使い勝手の向上が図られる。階段昇降装置1においては、第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とによって、外観意匠の向上も図られるようになる。
【0031】
第1のハンドル部材31は、本体部25の踊り場2A側の側面(右側面)に回転自在に設けられ、上端部の左右側面にそれぞれ手元操作スイッチ33a,33b(以下、手元操作スイッチ33と総称する。)が取り付けられている。また、第2のハンドル部材32は、本体部25のたたき2B側の側面(左側面)に設けられ、上端部の左右側面にそれぞれ手元操作スイッチ34a,34b(以下、手元操作スイッチ34と総称する。)が取り付けられている。
【0032】
各手元操作スイッチ33,34は、第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とに対して、利用者が両側からそれぞれ押圧操作が可能なように操作部が両面に設けられている。各手元操作スイッチ33,34は、それぞれが両面から操作が可能な上昇操作ボタン33a1,34a1と下降操作ボタン33b1,34b1の一対からなる。各手元操作スイッチ33,34は、それぞれの操作ボタンを押し続ける間駆動モータ29に電源を供給するようにして昇降ユニット6が昇降動作するようにする。
【0033】
各手元操作スイッチ33,34は、図4に示すようにそれぞれの上昇操作ボタン33a1,34a1が上段に配置されるとともに下降操作ボタン33b1,34b1が下段に配置されて第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32の両面に設けられている。各手元操作スイッチ33,34は、昇降ユニット6の移動方向に合わせて上昇操作ボタン33a1,34a1と下降操作ボタン33b1,34b1とを上下2段に配置したことにより、利用者が自然な気持ちで上昇或いは下降のスイッチング操作を行うことで誤操作を防止することを可能とする。したがって、階段昇降装置1は、使い勝手の向上が図られる。
【0034】
各手元操作スイッチ33,34は、それぞれの操作ボタンカバーが着色半透明の樹脂材によって成形されるとともにも内部にLED35,36が内蔵されている。これらLED35,36は、主電源スイッチ16がオン操作されることによって点灯して階段昇降装置1が使用可能な状態にあることを点灯表示する。LED35,36は、点灯状態を保持されることによって、夜間時等においても利用者が各手元操作スイッチ33,34の位置を確認可能とする。LED35,36は、後述するように異常状態が発生した場合には、点滅動作に切り替えられることにより、この事態発生を表示する。上昇操作ボタン33a1,34a1は、昇降ユニット6が踊り場2Bにある場合には、制御部の判断によってそのスイッチング操作がキャンセルされる。また、下降操作ボタン33b1,34b1は、昇降ユニット6がたたき2Bにある場合には、同様にしてそのスイッチング操作がキャンセルされる。
【0035】
階段昇降装置1は、上述したように昇降ユニット6の両側に利用者に手持ちされることによって支えとなる第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とを配置するとともに、これらハンドル部材31,32に両側から押圧操作が可能な手元操作スイッチ33,34を組み付けて操作部を構成している。また、階段昇降装置1は、第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32に設けた手元操作スイッチ33,34が、それぞれ押圧している間においてのみ駆動モータ29に電源を投入して昇降ユニット6が駆動されるように構成している。
【0036】
なお、階段昇降装置1は、第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とを利用者が昇降ユニット6に昇降する際の手持ち部材として説明するが、メインの手持ち部材として本体部25の背面側に手持ちパイプ部材25aが設けられている。第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32は、後述するように昇降ユニット6を昇降操作するための操作部と、ステップ部材27を回動させるための操作部とがメイン機能として奏される。
【0037】
したがって、階段昇降装置1においては、前向きや後ろ向きの搭乗姿勢、右利き左利き、荷物等を持つた状態等の状況にかかわらずスイッチ操作を行うことが可能とされて操作性の向上が図られるようになるとともに、万一の場合にスイッチから手を離せば昇降ユニット6の緊急停止も行われることから安全性の向上も図られる。
【0038】
階段昇降装置1においては、第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とに、昇降ユニットの両側でかつその表裏からスイッチ操作を可能とする合計4箇所の操作部が備えられるとともに上部ゲート7と下部ゲート8にも操作部が備えられている。階段昇降装置1は、これら多くの操作部を備えることによって操作性の向上が図られる。なお、階段昇降装置1は、各操作部において異なるスイッチング操作が行われた場合には、昇降ユニット6の昇降動作が停止されるようにする。
【0039】
本体部25には、前面部にステップ体27が図示しないヒンジ機構を介して片持ち状態で回転自在に取り付けられている。ステップ体27は、詳細を省略するがヒンジ機構にトーションスプリングが組み込まれており、このトーションスプリングの弾性力によって本体部25の前面部側に折り畳まれる方向に付勢されている。なお、トーションスプリングは、ステップ体27が後述するように折畳み状態から本体部25の前面部と直交する状態に展開操作する際に、ステップ体27が中間点を超えると展開状態を保持する方向に作用する。
【0040】
ステップ体27は、未使用状態において、図4点線で示すように本体部25の前面部側に折り畳まれた状態に保持されている。ステップ体27は、使用するに際して上述した第1のハンドル部材31或いは第2のハンドル部材32が手前側へと回転操作されることによって、図示を省略する連結機構を介して図4実線で示した本体部25と直交する状態に展開操作される。
【0041】
階段昇降装置1においては、上述したステップ体27の折畳み・展開動作によりステップ開閉検出スッチ37が開閉操作される。ステップ開閉検出スッチ37は、詳細を省略するがステップ体27の支軸に設けたカム機構によって開閉操作される。ステップ開閉検出スッチ37は、未使用状態で開放状態に保持され、ステップ体27が展開操作されると閉成される。ステップ開閉検出スッチ37は、本体部25の正面に設けた第1の表示部38の複数個のLED39と下側側面に設けた第2の表示部40の複数個のLED41と接続されており、閉成動作することによりこれらLED39,40をそれぞれ点灯させる。
【0042】
階段昇降装置1は、第1の表示部38が、例えば複数個の白色LED39を横方向に配列するとともに、前面部にレンズ部材をはめ込んで構成する。第1の表示部38は、LED39の出射光をレンズ部材によって平行光として集光することによって夜間時等においても足下部分を効率的に明るく照明する。また、第1の表示部38は、後述する異常状態が発生した場合には、所定の発光状態に制御されることにより、この状態を確実に発光表示する。階段昇降装置1は、第1の表示部38に比較的寿命が長いLED39を用いることによって保守等の対応を容易とするとともにより効率的な照明が行われるようにする。階段昇降装置1においては、下側側面に同様に構成された第2の表示部40を備えることにより、昇降ユニット6が下降動作を行いながら階段下の照明も行われるようにする。階段昇降装置1は、昇降ユニット6の上側の側面にも同様に構成された第3の表示部を設けてもよい。しかしながら、階段昇降装置1は、玄関階段2の踊り場2Aには一般に玄関燈等が設けられて明るくなっていることから、階段下ほど照明の必要性が無く、敢えて設けなくともよい。
【0043】
なお、第1の表示部38と第2の表示部40は、ステップ体27が展開している状態及び昇降ユニット6が昇降動作中に点灯状態が保持されるようにして、夜間時等において足下照明或いは状態表示を行うとともに使用可能或いは昇降ユニット6が動作中であることを光学的に表示するようにする。また、第1の表示部38と第2の表示部40は、詳細を後述するように異常状態が発生した場合には所定のタイミングで点滅してこれを表示する。
【0044】
階段昇降装置1においては、展開操作されたステップ体27が昇降ユニット6が玄関階段2のステップ3側に最も突出した部位となる。階段昇降装置1においては、昇降ユニット6が昇降動作中に移動領域内に障害物が存在し、ステップ体27がこの障害物と衝合し或いはこれを挟み込んでしまった場合に昇降ユニット6を緊急停止させる。階段昇降装置1においては、利用者が正規の状態で搭乗せずに例えば足をステップ体27から投げ出して搭乗するといった不正な姿勢で搭乗し、万一ステップ体27と玄関階段2のステップ3との間に足が挟まるといった事態が発生した場合に昇降ユニット6を緊急停止させるとともに第1の表示部38と第2の表示部40とを駆動して挟込み発生の異常状態を表示させる。
【0045】
昇降ユニット6には、ステップ体27に、玄関階段2のステップ3との間で障害物の挟み込み等の発生を検出する圧力感知センサ42が設けられる。昇降ユニット6は、圧力感知センサ42としてステップ体27の狭い外周部の全域に亘って構造を複雑化せずに設置が可能なテープ状圧力感知センサが用いられる。圧力感知センサ42は、図5に示すように、可撓性を有する少なくとも一対の長尺な電極体43a,43bを可撓性を有する絶縁チューブ44の内部に非接触状態に保持して封装してなり、ステップ体27の外周部に例えば両面接着テープ45によって接合される。
【0046】
圧力感知センサ42は、詳細には各電極体43a,43bが、それぞれ絶縁基材46a,46bの主面にそれぞれ金属箔等からなる導体部47a,47bを全長に亘って接合してなる。圧力感知センサ42は、各電極体43a,43bが、それぞれの導体部47a,47bを対向させるとともに非接触状態に保持して絶縁チューブ44の内部に封装してなる。圧力感知センサ42は、任意の長さに切断して用いることが可能であり、導体部47a,47bの両端部が検知部に接続される。
【0047】
昇降ユニット6は、圧力感知センサ42によってステップ体27の移動領域3に位置して玄関階段2のステップ3上に置かれた障害物等と衝合してこれを検出すると、その昇降動作が緊急停止される。圧力感知センサ42は、ステップ体27が障害物と衝合することによって絶縁チューブ44が押圧されて弾性変形することにより、この変形部位で封装した各電極体43a,43bの導体部47a,47bが接触して電極体43a,43bのスイッチングが行われる。圧力感知センサ42は、軽微な力で動作することが好ましいが、一方では屋外に設置されて用いられ例えば降雪や不用意に触った足先等により頻繁にスイッチングが行われると、その都度後述する復旧の処理を行わなければならない。したがって、圧力感知センサ42は、絶縁チューブ44に対して5N以上の力が加えられた場合にスイッチング動作が行われるように構成される。
【0048】
なお、圧力感知センサ42は、ステップ体27の外周部に両面接着テープ45によって接合したが、かかる接合構造に限定されるものでは無い。圧力感知センサ42は、例えばステップ体27の外周部に凹溝を形成し、この凹溝内に絶縁チューブ44の一部を露出させて装着した状態で接着剤を充填して固定するようにしてもよく、またその他の適宜の取付構造によって固定される。かかる圧力感知センサ42としては、例えば東京センサ製のテープスイッチLH40等が好適に用いられる。
【0049】
昇降ユニット6は、上述したテープ状圧力感知センサ42をステップ体27の外周部に全周に亘って設けたことから、ステップ体27と玄関階段2のステップ3のいかなる場所で障害物等の挟み込み等が発生してもその検出を行うことを可能とする。昇降ユニット6には、ステップ体27の外周部に全周に亘ってセンサが設けられるが、多数個のセンサを取り付ける工数や配線も不要とされることから小型化とコストの低減が図られるようになる。昇降ユニット6は、長尺の圧力感知センサ42を接合することによって広範囲に亘ってセンサが設けられた構造であることから、より精度の高い障害物等の衝合・挟込み検出が行われるようになり、信頼性や安全性の向上が図られるようになる。なお、昇降ユニット6においては、ステップ体27の外周部にテープ状圧力感知センサ42を引き回し接合して設けるようにしたが、テープ状圧力感知センサ42を例えば本体部25の外周部にも延長して適宜引き回し接合するようにしてもよいことは勿論である。
【0050】
階段昇降装置1においては、上述したように昇降ユニット6にレール部材5を貫通させるために、本体部25の左右両側面にそれぞれガイド開口48a,48b(図4に本体部25の右側面に形成したガイド開口48aが示されているが、左側面側のガイド開口の図示を省略する。以下、ガイド開口48と総称する。)が形成されている。階段昇降装置1は、レール部材5に沿って本体部25の内部に万一障害物を引き込んでしまった場合に、右側面のガイド開口48aに設けた第1の引込み検出機構49aと左側面のガイド開口48bに設けた第2の引込み検出機構49bとにより、左右側面において障害物の引込みを検出して昇降ユニット6を緊急停止させる。なお、第1の引込み検出機構49a又は第2の引込み検出機構49bとは、上下でほぼ同等に構成されることから、以下一方側についてのみ代表して説明する。
【0051】
各引込み検出機構49は、図1に示すようにガイド開口48に臨んで本体部25の内部に回転自在に設けられた検出板部材50a,50b(以下、個別に説明する以外は検出板部材50と総称する。)と、これら検出板部材50の回転領域に位置してそれぞれ配置されたリミットスイッチ51a,51b(以下、個別に説明する以外はリミットスイッチ51と総称する。)とから構成される。各引込み検出機構49は、詳細を省略するが検出板部材50を本体部25に対して、それぞれの自由端が本体部25の側面と平行に対峙するとともに内側方向にのみ回転するように支持してなる。各引込み検出機構49は、検出板部材50が所定以上の荷重を負荷された場合において回転動作する。
【0052】
各引込み検出機構49は、詳細を省略するがそれぞれのリミットスイッチ51が、アクチュエータを検出板部材50によって押圧されることで内部スイッチが閉成される。各引込み検出機構49は、このリミットスイッチ51の閉成動作によって駆動モータ29への電源供給を停止するとともに、上述した第1の表示部38と第2の表示部40との点灯状態を制御することによって引込み事態が発生した異常状態を表示させる。
【0053】
階段昇降装置1においては、障害物等が昇降ユニット6の内部に引き込まれた場合に例えば駆動モータ29を含む駆動機構やレール部材5等に重大な影響が生じる虞があるが、上述したステップ体27における障害物等の衝合・挟込みと比較して、通常の使用態様ではほとんど発生することも無い事象である。したがって、階段昇降装置1においては、万一かかる引込み事態が発生した場合にはこれを高精度にかつ素早く検出するようにする。各引込み検出機構49は、このために検出板部材50が本体部25の内部に設けられるとともに、比較的軽微な力でも回転動作が行われるようにする。各引込み検出機構49は、具体的には検出板部材50に対して3Nの力が加えられた場合にスイッチング動作が行われる。
【0054】
ところで、階段昇降装置1は、雪国の高床型家屋の玄関階段2に好適に設置されることから、レール部材5や昇降ユニット6に大量の雪が降り積もる。階段昇降装置1は、この雪がレール部材5に沿ってガイド開口48から昇降ユニット6の内部へと流れ込んで上述した引込み検出機構49を動作させてしまうことがある。階段昇降装置1においては、例えば昇降ユニット6が上昇動作を行う場合に下方側の第1の引込み検出機構49aが動作されても特に問題は無い。また、階段昇降装置1においては、昇降ユニット6が下降動作を行う場合に上方側の第2の引込み検出機構49bが動作されても特に問題は無い。
【0055】
階段昇降装置1においては、例えば図6に示すように昇降ユニット6の移動方向と引込み検出機構49の検出動作とを比較判断することにより、昇降ユニット6の動作制御が行われる。階段昇降装置1は、引込み検出機構49による検出動作が行われると、上述した第1の表示部38と第2の表示部40との点灯状態を制御することによって引込み事態が発生した異常状態を表示させる。
【0056】
階段昇降装置1は、昇降ユニット6が起動されると、ステップ1において引込み検出機構49の動作状態が検出される。階段昇降装置1は、引込み検出機構49の否動作状態であることを検出した場合には、昇降ユニット6の昇降動作を継続する。また、階段昇降装置1は、引込み検出機構49が動作状態であることを検出した場合には、ステップ2によってこの動作状態が第1の引込み検出機構49aか第2の引込み検出機構49bかの判別を行う。
【0057】
階段昇降装置1は、第1の引込み検出機構49aの動作状態を検出した場合には、ステップ3によって昇降ユニット6の移動方向の判別を行う。階段昇降装置1は、この判別結果に基づいて昇降ユニット6が下降動作中である場合には、障害物を本体部25の内部へとさらに引き込んで重大事態を引き起こす虞があるために昇降ユニット6を直ちに強制停止させる。また、階段昇降装置1は、昇降ユニット6が上昇動作中である場合には、移動するにしたがって引き込み状態が解消されることから昇降ユニット6の上昇動作を継続する。
【0058】
一方、階段昇降装置1は、第2の引込み検出機構49bの動作状態を検出した場合には、ステップ4によって昇降ユニット6の移動方向の判別を行う。階段昇降装置1は、この判別結果に基づいて昇降ユニット6が上昇動作中である場合には、障害物を本体部25の内部へとさらに引き込んで重大事態を引き起こす虞があるために昇降ユニット6を直ちに強制停止させる。また、階段昇降装置1は、昇降ユニット6が下降動作中である場合には、移動するにしたがって引き込み状態が解消されることから昇降ユニット6の下降動作が継続されるようにする。
【0059】
なお、階段昇降装置1は、ガイド開口48に臨むシャッタ部材50とリミットスイッチ51とからなる引込み検出機構49によってレール部材5に沿って昇降ユニット6の内部へ引き込まれる障害物等の引き込みを検出するようにしたが、かかる引込み検出機構49に限定されるものでは無い。階段昇降装置1は、例えば昇降ユニット6の本体部25の底面と玄関階段2のステップ3との間の異物の引き込みについてもこれを検出する引込み検出機構を設けるようにしてもよい。かかる引込み検出機構は、本体部25の底面部の近傍に位置してその両側面に回転自在に支持した検出板部材とリミットスイッチとによって構成する。また、引込み検出機構は、上述したテープ状圧力感知センサ42を本体部25の側面と底面とに跨って接合して構成するようにしてもよい。
【0060】
階段昇降装置1においては、上述したように昇降ユニット6の昇降動作に伴って、この昇降ユニット6と上部ゲート7とを接続するケーブル10がガイド機構を介してレール部材5の内部において伸縮動作される。階段昇降装置1は、詳細を省略するがガイド機構に付設されたテンション付加機構によってケーブル10に対して約2.5Kgfのテンションを付加し、このケーブル10がレール部材5の内部で弛まないように構成されている。階段昇降装置1においては、何らかの原因によってケーブル10に弛みが生じてレール部材5から外れるといった事態が発生した場合に、これを検出するケーブル外れ検出機構が設けられている。
【0061】
ケーブル外れ検出機構は、レール部材5のガイド空間部に適宜配置された検出スイッチ52からなり、万一ケーブル10に弛みが発生して空間部からはみ出した場合に検出スイッチ52がこれを検出してスイッチングが行われる。昇降装置1においては、ケーブル外れ検出機構からケーブル外れの検出出力が出力されると、リレー53を介して駆動モータ29のブレーキ54が作動して昇降ユニット6を緊急停止させる。昇降装置1は、昇降ユニット6を緊急停止させることで、ケーブル10の挟み込みといった事態の発生を防止する。なお、昇降装置1は、第1の表示部38と第2の表示部40との点灯状態を制御することによりケーブル外れの事態が発生した異常状態を表示させる。
【0062】
階段昇降装置1は、駆動モータ29に所定の電源を供給するインバータ30が過電流検出機能を有しており、例えば昇降ユニット6に過大な重さの荷物等を搭載した場合に駆動モータ29が停止されるとともにブレーキ54が作動されるように構成されている。階段昇降装置1は、過積載状態の場合に駆動モータ29への負荷が大きくなってインバータ30の過電流検出機能が動作して駆動モータ29への電源供給を停止させる。なお、階段昇降装置1は、ブレーキ54の作動によって昇降ユニット6が停止状態を確実に保持される。階段昇降装置1は、この過積載状態も第1の表示部38と第2の表示部40との点灯状態によって表示される。
【0063】
一方、階段昇降装置1においては、過積載状態のまま昇降ユニット6が下降動作が行われた場合に、次第に加速されてラックと噛合状態にあるピニオン29aの回転数が大きくなる。階段昇降装置1は、正常状態でのピニオン29aの最大回転数を例えば34rpmに設定するとともに、このピニオン29aの回転を検出する回転検出センサ55が設けられている。階段昇降装置1は、回転検出センサ55によってピニオン29aの回転数が規定回転数の1.2倍を超えた状態を検出すると、駆動モータ29への電源供給を停止するとともにブレーキ54の作動によって昇降ユニット6の停止状態を確実に保持する。
【0064】
なお、階段昇降装置1は、上述した各検出動作を行って昇降ユニット6を緊急停止させた場合に、駆動モータ29をブレーキ54によって停止保持するばかりでなく、例えばソレノイド56を作動して停止ロッド等によって昇降ユニット6を直接停止させるようにしてもよい。なお、階段昇降装置1は、例えば停止ロッドが突き出されてラックに対して突張り状態で噛合することによって、昇降ユニット6を確実に停止保持される。
【0065】
階段昇降装置1は、昇降ユニット6や上部ゲート7或いは下部ゲート8にそれぞれ設けた各操作ボタンを押圧操作することによって昇降ユニット6の昇降動作が行われる。階段昇降装置1は、万一上述した種々の異常事態が発生した場合に昇降ユニット6の昇降動作が停止され、またこの事態発生を第1の表示部38と第2の表示部40との点灯状態によって表示されるようにする。階段昇降装置1は、上述した各スイッチやセンサ等からの出力がプログラマブルコントローラ57(以下、コントローラ57と略称する。)に入力され、このコントローラ57の出力によって昇降ユニット6の昇降動作や第1の表示部38或いは第2の表示部40の点灯動作が制御される。なお、階段昇降装置1は、第1の表示部38と第2の表示部40の点灯動作とともに第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32に設けたLED35,36の点灯動作も制御される。
【0066】
階段昇降装置1は、上述したように家庭用電源に接続して用いられるが、コントローラ57等に給電を行うために直流電源ユニット58が備えられている。直流電源ユニット58には、駆動モータ29等とともに、ケーブル10を介して交流電源の供給が行われる。
【0067】
階段昇降装置1は、上述したように昇降ユニット6がスローアップ,スローダウンの動作制御が行われて昇降動作する。階段昇降装置1は、詳細には昇降ユニット6が起動されて停止位置から次第に速度を上げ、例えば約2秒経過後に定速で昇降動作を行うように動作制御する。階段昇降装置1には、レール部材5に沿って上述した上限検出スイッチ13と下限検出スイッチ14に対してそれぞれ所定の間隔を保持されて上部減速領域スイッチ59と下部減速領域スイッチ60とが設けられている。
【0068】
階段昇降装置1は、昇降動作する昇降ユニット6がこれら上部減速領域スイッチ59と下部減速領域スイッチ60を動作させることによって、所定時間の経過後、例えば約3秒経過後に減速動作が行われるようにする。なお、階段昇降装置1は、昇降ユニット6が低速領域の途中で一旦停止した状態から再起動の操作が行われると、低速状態のまま上限或いは下限位置まで移動して停止する。
【0069】
以上のように構成された階段昇降装置1の使用方法について説明する。階段昇降装置1は、上部ゲート7に設けたコンセント15が家庭用電源と接続されるとともに、主電源スイッチ16のオン操作が行われる。階段昇降装置1は、この状態でキー操作が行われることによって上部ゲート7に設けたキースイッチ17或いは下部ゲート8に設けたキースイッチ21のオン操作が行われる。階段昇降装置1は、例えば昇降ユニット6が玄関階段2の踊り場2A側や途中で停止している場合に、たたき2B側から乗降する時には下部ゲート8に設けた下降操作ボタン23を押圧操作する。階段昇降装置1は、昇降ユニット6が下限位置に到達するまで下降操作ボタン23を押し続けるものとし、この間表示用LED24が点灯する。
【0070】
階段昇降装置1は、例えば昇降ユニット6が玄関階段2のたたき2B側や途中で停止している場合に、踊り場2A側から乗降する時には上部ゲート7に設けた上昇操作ボタン18を押圧操作する。階段昇降装置1は、昇降ユニット6が下限位置に到達するまで上昇操作ボタン18を押し続けるものとし、この間表示用LED20が点灯する。
【0071】
階段昇降装置1においては、所定の位置まで昇降ユニット6を移動させた後に、第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32とを同時に、或いはいずれか一方を手前側に回転操作することによって、昇降ユニット6の本体部25に対して畳まれた状態のステップ体27が展開動作する。なお、階段昇降装置1は、例えば足をかける等してステップ体27を直接展開させることも可能であり、このステップ体27の展開動作によって第1のハンドル部材31と第2のハンドル部材32も回転動作する。階段昇降装置1においては、ステップ体27の展開動作がステップ開閉検出スイッチ37により検出されてコントローラ57に検出信号が出力され、このコントローラ57からの出力によって昇降ユニット6の第1の表示部38と第2の表示部40の点灯動作が行われる。なお、第1の表示部38と第2の表示部40は、ステップ体27を折り畳み状態とすることにより、所定時間の経過後に自動消灯するようにして、夜間時等においてしばらく周囲の照明作用が奏されるようにする。
【0072】
階段昇降装置1においては、利用者がステップ体27上に足を乗せて昇降ユニット6に搭乗する。利用者は、この場合に第1のハンドル部材31或いは第2のハンドル部材32を手に持ってこれを支えにして昇降ユニット6に搭乗し、原則として椅子部26に腰掛ける。利用者は、シートベルト28によって椅子部26に体をしっかりと固定する。階段昇降装置1においては、利用者が、第1のハンドル部材31或いは第2のハンドル部材32に設けた所定の手元操作スイッチ33,34を押し続けることによって昇降ユニット6の昇降動作が開始される。
【0073】
なお、階段昇降装置1においては、例えば利用者が1人で操作することが困難な場合には、シートベルト28により椅子部26に固定した後に、介添者が上部ゲート7の操作ボタン18,19或いは下部ゲート8の操作ボタン22,23を押し続けることによって昇降ユニット6を昇降動作させることも可能である。なお、階段昇降装置1においては、昇降ユニット6において搭乗者が行う操作と上部ゲート7や下部げーと8において介添者等が行う操作とが相反する場合には、上述したように昇降ユニット6を停止状態に保持する。階段昇降装置1は、いずれか一方側のみの操作が行われるようになると、昇降ユニット6が指定された方向への移動動作が開始される。階段昇降装置1は、停止状態において第1の表示部38と第2の表示部40及び第1のハンドル部材31或いは第2のハンドル部材32のLED35,36が点滅してその操作に対する警告表示を行う。なお、これら第1の表示部38と第2の表示部40及び第1のハンドル部材31或いは第2のハンドル部材32のLED35,36は、異常状態の発生に際しても点滅表示することから、以下光学表示部と総称する。
【0074】
階段昇降装置1は、昇降ユニット6がレール部材5に支持されて昇降動作するが、コントローラ57によって制御されて起動時から次第に速度が速くなり所定時間の経過後に定速で移動する。階段昇降装置1は、昇降ユニット6が上部減速領域スイッチ59又は下部減速領域スイッチ60をスイッチングすると、コントローラ57の出力によって次第に減速し低速状態で上限位置又は下限位置で停止する。なお、階段昇降装置1は、例えば玄関下まで乗ってそのまま長時間の外出を行う場合等において、下部ゲート8から昇降ユニット6を上昇させてキースイッチ21をオフ操作することによりいたずら等を防止する。
【0075】
階段昇降装置1は、昇降ユニット6が昇降動作すると、第1の表示部38と第2の表示部40とが点灯して動作中の表示とともに足下部分の照明と階段下部分の照明とを行うようにする。なお、階段昇降装置1は、上述したように各操作ボタンを押圧操作している間、昇降ユニット6の昇降動作が継続され、操作ボタンを開放することによってその昇降動作が停止される。階段昇降装置1は、昇降ユニット6が停止した後、各表示部が約10秒間点灯状態を保持された後に自動的に消灯する。
【0076】
階段昇降装置1は、上述したように種々の安全機構が付設されている。階段昇降装置1は、昇降ユニット6の昇降操作を上部ゲート7や下部ゲート8に設けた各操作ボタンの押圧操作や第1のハンドル部材31や第2のハンドル部材32に設けた各手元操作スイッチ33,34の押圧操作によって行うが、上述したようにこれら操作ボタンや手元操作スイッチ33,34にいわゆる押続け型スイッチが用いられている。したがって、階段昇降装置1は、操作ボタンや手元操作スイッチ33,34を離すことによって昇降ユニット6の昇降動作が直ちに停止されて、異常状態等の発生に対して素早い対応が可能である。
【0077】
階段昇降装置1においては、昇降ユニット6に第1の表示部38と第2の表示部40とにそれぞれ複数個のLED39,41が設けられるとともに、第1のハンドル部材31や第2のハンドル部材32にもそれぞれの両面にLED35,36を設けている。階段昇降装置1においては、これら光学表示部が適宜点滅することによって異常状態の発生を利用者に対して直ちに報知されるように構成されている。階段昇降装置1は、異常状態の復旧処理が行われることによって、光学表示部が正常な点灯状態に復帰することによってその識別が可能となる。階段昇降装置1においては、上述したように種々の異常事態の発生を適宜に配置した各センサや検出スイッチによって検出すると、コントローラ57によって光学表示部の点灯制御や駆動モータ29の制御が行われる。
【0078】
階段昇降装置1は、上述した異常事態の発生に伴う光学表示部の点灯制御を、異常状態のグレードによってコントローラ57から出力される制御信号によりそれぞれ異にして行う。階段昇降装置1は、上述した異なる操作部において上昇・下降の指示を同時に行った場合に昇降ユニット6を停止させるとともに光学表示部により警告表示を行う。階段昇降装置1は、重大欠陥に直接結びつかないかかる異常事態についてグレード1と認識して、例えば光学表示部を約1秒間隔で点滅させる。なお、階段昇降装置1は、上述したようにいずれか一方の操作が停止されることによって、昇降ユニット6の昇降動作が開始されるとともに光学表示部も所定の表示・照明動作を行う。
【0079】
また、階段昇降装置1は、ステップ体27に設けたテープ状の圧力感知センサ42が5Nの圧力を検出した場合に、昇降ユニット6を停止させるとともに光学表示部により警告表示を行う。階段昇降装置1は、階段上の障害物を除去して操作部による昇降ユニット6の再起動操作を行うことによって復旧が可能であることから、グレード2と認識して、例えば光学表示部を約1秒間隔で点滅させる。なお、階段昇降装置1は、ステップ体27が本体部25側に折り畳まれている状態であっても、圧力感知センサ42の検出機能は有効に保持される。
【0080】
階段昇降装置1は、各引込み検出機構49によってレール部材5上に存在する異物を検出した場合にも、昇降ユニット6を停止させるとともに光学表示部により警告表示を行う。階段昇降装置1は、階段上の障害物を除去して操作部による昇降ユニット6の再起動操作を行うことによって復旧が可能であることから、この異常状態をグレード2と認識して、例えば光学表示部を約1秒間隔で点滅させる。なお、階段昇降装置1においては、昇降ユニット6の上昇・下降動作にかかわりなく、同様の処理を行うようにする。
【0081】
階段昇降装置1は、インバータ30の過電流検知機能によって過積載の異常を検出した場合には、上述したように駆動モータ29への電源供給を停止するとともにブレーキ54の動作が行われ、かつ光学表示部により警告表示を行う。階段昇降装置1は、この異常状態をグレード3と認識して、例えばステップ体27が展開された状態では光学表示部を約10秒間点滅させた後消灯させ、またステップ体27が閉じられた状態では光学表示部を約0.4秒間隔で点滅させる。階段昇降装置1は、過積載の状態を解除した後に電源をオン・オフ操作する電源リセット操作を行うことにより初期状態に復帰する。なお、階段昇降装置1は、ビニオン回転センサ55によってピニオン29aの過大回転を検出した場合にも、グレード3と認識して同等の対応を行う。
【0082】
階段昇降装置1は、弛み検出スイッチ52によってケーブル10の弛みを検出した場合にも、この異常状態をグレード3と認識して昇降ユニット6を停止させるとともに光学表示部を約0.4秒間隔で点滅させる。階段昇降装置1は、ケーブル10の弛みの原因を解消した後に電源リセット操作を行うことによって初期状態に復帰する。
【0083】
階段昇降装置1は、昇降ユニット6が上限位置或いは下限位置を越えてしまった場合には、全ての部位への電源供給を停止することで、光学表示部の表示も行われない。階段昇降装置1は、この異常事態をグレード4と認識して専門家による保守対応を必要とする。
【0084】
なお、階段昇降装置1は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、各部の構造や異常状態の検出及びその対応方法について適宜変更可能であることは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明にかかる階段昇降装置によれば、階段途中に置かれた障害物を昇降動作中の昇降ユニットが衝合したり挟み込んだりした場合に、圧力感知センサ体がこれを検出して昇降ユニットを直ちに停止させるようにする。階段昇降装置によれば、圧力感知センサ体に昇降ユニットの外周部に接合されるテープ状の圧力感知センサ体を用いたことによって、昇降ユニットを複雑化せず簡易な作業によって任意の場所にかつ広範囲に設けることが可能となり、信頼性の向上が図られるとともにコスト低減が図られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す階段昇降装置の使用状態を示す要部正面図である。
【図2】同階段昇降装置の回路構成図である。
【図3】昇降ユニットの正面図である。
【図4】昇降ユニットの側面図である。
【図5】テープ状圧力感知センサ体の要部断面図である。
【図6】引込み検出機構による障害物の引込み検出動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 階段昇降装置、2 玄関階段、3 ステップ、4 取り付けブラケット部材、5 レール部材、6 昇降ユニット、7 上部ゲート、8 下部ゲート、9ガイドローラ、10 ケーブル、11 上リミットスイッチ、12 下リミットスイッチ、13 上限検出スイッチ、14 下限検出スイッチ、15 コンセント、16 主電源スイッチ、17 キースイッチ、18 上昇操作ボタン、19 下降操作ボタン、20 表示用LED、21 キースイッチ、22 上昇操作ボタン、23 下降操作ボタン、24 表示用LED、25 本体部、26 椅子部、27 ステップ体、28 シートベルト、29 駆動モータ、30 インバータ、31 第1のハンドル部材、32 第2のハンドル部材、33 手元スイッチ、34 手元スイッチ、35 LED、36 LED、37 ステップ開閉検出スイッチ、38 第1の表示部、39 LED、40 第2の表示部、41 LED、42 テープ状圧力感知センサ体、43 電極体、44 絶縁チューブ、45 両面接着テープ、46 絶縁基材、47 導体部、48 ガイド開口、49 引込み検出機構、50 検出板部材、51 リミットスイッチ、52 弛み検出スイッチ、53 リレー、54 ブレーキ、55 ビニオン回転センサ、56 ソレノイド、57 プログラマブルコントローラ、58 直流電源ユニット、59 上部減速領域スイッチ、60 下部減速領域スイッチ

Claims (3)

  1. 階段に沿って設置したレール部材に支持されて昇降動作する昇降ユニットの外周部に圧力感知センサ体を設置し、この圧力感知センサ体が前記昇降ユニットが昇降動作中において移動領域内に存在する障害物を検出すると前記昇降ユニットの昇降動作を強制停止させるように構成され、
    前記圧力感知センサ体には、可撓性を有する長尺の絶縁基体の主面に導体部を全長に亘って接合してなる少なくとも一対のテープ状電極体と、前記導体部が互いに非接触状態に保持されて対向するように前記電極体を収納する可撓性を有する絶縁チューブとからなり、所定の外部圧力が加えられることによって前記絶縁チューブが弾性変形して前記各電極体の導体部が接触して障害物の挟込み検出出力を送出するように構成されたテープ状の圧力感知センサ体が用いられ、
    前記圧力感知センサ体を、前記昇降ユニットの外周部に接合して配置したことを特徴とする階段昇降装置。
  2. 前記昇降ユニットには、折畳み自在なステップ体が設けられ、このステップ体の外周縁に前記圧力感知センサ体を接合して配置したことを特徴とする請求項1に記載の階段昇降装置。
  3. 階段に沿って設置したレール部材に支持されて昇降動作する昇降ユニットの両側面に、前記レール部材を貫通させるガイド開口がそれぞれ形成されるとともに、これらガイド開口に臨んで引込み検出センサが設けられ、
    これら引込み検出センサが、前記レール部材に沿って前記昇降ユニットの内部に障害物が引き込まれた状態を検出すると前記昇降ユニットの昇降動作を強制停止させるように構成され、
    前記昇降ユニットが上昇動作中において下側に設置された前記引込み検出センサのみが障害物の引き込みを検出した場合には上昇動作を継続させるとともに、前記昇降ユニットが下降動作中において上側に設置した前記引込み検出センサのみが障害物の引き込みを検出した場合には下降動作を継続させることを特徴とする階段昇降装置。
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