JPH1077173A - 階段昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で便利で安価な階段昇降装置の提供。 【構成】 リップ溝形鋼または同等の機能を有するアル
ミ押出材等の両端にエンドプレート１−２、１−３を固
定してフレーム１を作り、この内側部に組立形角ねじ軸
４とこれにはまりあう雌ねじ６および雌ねじハウジング
８等からなる組立形角ねじ軸セットを配置し、このねじ
軸セットをフレーム両端部で固定し、雌ねじハウジング
８にスライドハウジング１４を締結し、このスライドハ
ウジング１４にフレーム１内側面をカイドウェイとして
動く複数のガイドローラ２０を設置し、このスライドハ
ウジング１４に椅子取付けベース２１および椅子３０を
搭載し、さらにこのスライドハウジング１４に減速機付
きブレーキ付きモータを設置し、このモータを椅子に配
置してある押しボタンスイッチ操作により正転逆転させ
てベルト１１によりモータ４０のトルクを雌ねじプーリ
７に伝え雌ねじ６を回転させることにより椅子３０を昇
降させることを特徴とする階段昇降装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般住宅または小規模な
事務所などの階段に設置される階段昇降装置に係わる。

【０００２】

【従来の技術】一般住宅（個人住宅）または小規模事務
所で人が下階と上階を移動する手段としては一般的には
階段を徒歩で利用する。

【０００３】動力による昇降装置としてはエレベータが
ある。

【０００４】また階段空間を利用した昇降装置としては
階段昇降装置がある。

【０００５】

【発明の解決しようとする課題】しかし前記した第一の
方法では、階段を徒歩で昇降するために労力がいるこ
と、特に老齢者や病弱者にとっては昇降が難儀であるこ
となどから二階は一階ほどには有効に使われていない。
また都市部においては住環境の制約から二階の部屋は陽
が射すが一階は陽か射さないことが多い。しかしながら
階段の昇降が不便なために二階の利用度が低いのが実態
である。例えば日当りの良い二階に布団や洗濯物を干す
場合これらの荷物を持って階段を昇降するのは荷物で足
元が見えなくなり転落の恐れがありたいへん危険であ
る。

【０００６】また第二の方法のエレベータでは設置費用
が高額であること、階段とエレベータを併設するため広
い面積が必要となること、追加設置は改造工事が困難で
あること、エレベータは密閉空間なので心理的に抵抗が
あることなどの理由から普及が遅れている。

【０００７】第３の方法の階段昇降装置は一般住宅用と
して費用面でも面積的にも望ましい方式ではあるものの
まだ費用が割高であることが普及の妨げとなっている。
本発明の目的はこのような従来の問題に鑑み、高齢化社
会の到来を迎えて二階の利用価値を高めて便利で快適な
住生活を実現するために安全で安価な階段用の昇降装置
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目標を達成するため
に、本発明に係わる階段昇降装置ではこれを階段空間に
設置してモータで駆動することにしたので人力によらな
いで階段を楽に昇降することができる。本発明の階段昇
降装置では階段を自動昇降できることは勿論であるが階
段としての空間も残されているので人力でも昇降でき
る。本発明の階段昇降装置では鋼管に角棒を巻き付けて
溶接固定して作られる組立形角ねじ軸を機械要素として
使用し、椅子を上階で自動回転させ、挟まれ防止安全カ
バーを足乗せ台（ステップ）に設け、ねじ軸カバーを備
え安全で美しい外観としている。

【０００９】

【作用】本発明による階段昇降装置は階段空間に設置さ
れるので、エレベータに較べて装置価格が低価格とな
る。かつ設置場所を取らないので土地の有効活用ができ
るため建物を効率よく安価に建てることができる。さら
に使用状況が外部から視認てきるのでエレベータのよう
に密室に閉じこめられる不安が無い。

【００１０】また本発明による階段昇降装置は組立形角
ねじ軸（または組立形台形ねじ軸）を使い、雌ねじをモ
ータで回転させる方式なので雌ねじが自由回転で落下し
ないようなねじリード角に設定してあるので、駆動ベル
トが切れてもモータのブレーキが故障しても椅子は落下
しないので安全である。組立形角ねじ軸は太くて軽くて
長いねじ軸を非常に安価に作ることができるので、この
利用により軽くてコンパクトな階段昇降装置を安価に作
ることができる。

【００１１】本発明による階段昇降装置は椅子を上階で
自動回転出来るので、降り乗りが容易になり便利で安全
である。また椅子の足乗せ台に挟まれ防止安全カバーを
設けているので挟まれによる怪我が避けられる。さらに
角ねじ軸の全長にわたるねじ軸カバーはねじ部の潤滑性
能を維持し寿命を延ばし、組立形角ねじ軸を見えなくし
ているので外観が向上する。

【００１２】

【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

【００１３】図１は本発明の階段昇降装置の構造を説明
する説明図である。図１において符号Ｌは下階の床面、
Ｓは階段、Ｈは上階の床面を示している。符号１はフレ
ームでありフレーム部材１−１、下側エンドプレート１
−２、上側エンドプレート１−３、取付けブラケット１
−４、１−５で構成されている。フレーム部材１−１に
はリップ溝形鋼あるいは同等の機能を有するアルミ押出
材等を使用する。符号２は下階側フレーム取付けブラケ
ットであり下側エンドプレート１−２とボルト締結さ
れ、下階床面Ｌにボルトまたはねじ釘等で固定される。
符号３は上階側フレーム取付けブラケットであり取付け
ブラケット１−４とボルト締結され脚部を上階床面Ｈに
ボルトまたはねじ釘等で固定される。またフレーム部材
１−１は階段の途中部位で取付けブラケット１−５を利
用して階段面にねじ釘で固定される。符号４は組立形角
ねじ軸であり、その両端をガイドホルダ１２で回転不可
に保持され、ガイドホルダ１２はエンドプレート１−
２、１−３にボルト締結されている。組立形角ねじ軸に
雌ねじセット５がはまりあい、雌ねじセット５はスライ
ドハウジング１４にボルト締結されている。また雌ねじ
セット５の構成部品である雌ねじ６は雌ねじ６を外周部
から回転されるための部位として符号７雌ねじプーリま
たは雌ねじギアを備えている。スライドハウジング１４
にはフレーム１の内側面をガイドウエイとして動く複数
のガイドローラ２０が取り付けられ、スライドハウジン
グ１４は組立形角ねじ軸４の長さ方向に姿勢を保ったま
ま移動できる。またこのスライドハウジング１４に椅子
取付けベース２１を取り付け、この椅子取付けベース２
１に椅子３０を取り付ける。勿論このスライドハウジン
グ１４に椅子３０を直接取り付けても構わない。椅子取
付けベース２１はスライドハウジング１４に締結するブ
ラケット２６と椅子３０の椅子回転用ピン３４を回転可
能に取り付けるための部品としてスラストブッシユ２
３、ボス２４および椅子回転ロック装置２２を備えてい
る。椅子回転ロック装置２２を搭乗者が上方に引くと椅
子３０の廻り止めとなっているストッパ３７に入ってい
るロック装置２２の先端部が下方に下がりストッパから
外れるので椅子３０は回転可能になる。搭乗者は固定部
分である椅子取付けベース２１に備わる椅子回転ロック
装置２２の把手部を握って椅子３０を回転させるので、
回転力の反力を椅子回転ロック装置が受け椅子３０は容
易に回転する。符号２５はスプリングであり、椅子回転
ロック装置２２をロック状態に戻し椅子３０の回転を不
能にする。符号６０は椅子定位置検知センサ（リミット
スイッチ）であり、椅子３０が階段部分と干渉しない状
態になっている時だけ階段昇降装置の運転を可能として
いる。符号３０は椅子であり、座面３１，背当て３２、
座面受け３３、椅子回転用ピン３４、アームレスト３８
等で構成されている。アームレスト３８部に階段昇降装
置を運転するため上階側に上昇押しボタンスイッチ５
５、下階側に下降押しボタンスイッチ５６が配置されて
いる。スライドハウジング１４には減速機付きブレーキ
付きモータ４０がボルト締結されている。このモータの
出力軸に符号４１のプーリ（またはギア）が取り付けら
れており符号７雌ねじプーリ（または雌ねじギア）を回
転させる。以上の説明で分かるようにモータ４０の回転
力はプーリ４１、ベルト１１、雌ねじプーリ７を介して
雌ねじ６を回転させるので、フレーム１の内側面でガイ
ドローラ２０により案内されるスライドハウジング１４
は組立形角ねじ軸４の長さ方向に移動するので、スライ
ドハウジング１４上に搭載されている椅子３０も組立形
角ねじ軸４に添って昇降する。

【００１４】図２は階段昇降装置のモータ取り付け構造
を説明する説明図である。図２において符号４０は減速
機付きブレーキ付きモータであり、組立形角ねじ軸４に
平行に配置されている。平行配置により椅子３０のまわ
りの空間が確保され、機器のレイアウトがしやすくな
り、すっきりしたデザインとすることができる利点があ
る。

【００１５】図３、図４は階段昇降装置のモータ取り付
け構造を説明する説明図である。図３において符号４０
は減速機付きブレーキ付きモータであり、組立形角ねじ
軸４に平行にモータ本体を上階側にして配置されてい
る。符号４１はギアであり、雌ねじギア７と噛み合って
雌ねじ６を回転させる。図４において符号４０は減速機
付きブレーキ付きモータであり組立形角ねじ軸４に平行
にモータ本体を下階側にして配置されている。

【００１６】図５から図１１は本発明の階段昇降装置に
使用する組立形角ねじ軸を説明する説明図である。組立
形角ねじ軸は非切削加工なので切削加工角ねじ軸に較べ
重量で約３分の１、価格で約１０分の１となるので階段
昇降装置の価格低減に大きく貢献することができる。図
５はねじ軸母材（鋼管）Ａの外表面にねじ山部材（角鋼
棒）Ｂとねじ山支持材（鋼板）Ｃを巻き付けてＷ部で溶
接固定して作られる３部材組立角ねじ軸である。
特願平 ６−１４２１３
０ 図６はねじ軸母材（鋼管）Ａの外表面にＴ形のねじ山材
Ｂ−２を巻き付けてＷ部で溶接固定して作られる２部材
からなるＴ形材組立角ねじ軸である。図７はねじ軸母材
（鋼管）Ａの外表面にＬ形のねじ山材Ｂ−２を巻き付け
てＷ部で溶接固定して作られる２部材からなるＬ形材組
立角ねじ軸である。特願平 ７−８４４４４ 図８はねじ軸母材（鋼管）Ａの外表面に正方形角棒のね
じ山材Ｂ−２を巻き付けてＷ部で溶接固定して作られる
２部材からなる角棒組立角ねじ軸である。図９はねじ軸
母材（鋼管）Ａの外表面に矩形棒のねじ山材Ｂ−２を巻
き付けてＷ部で溶接固定して作られる２部材からなる矩
形棒組立角ねじ軸である。図１０はねじ軸母材（鋼管）
Ａの外表面に凹形断面形状棒のねじ山材Ｂ−２を巻き付
けてＷ部で溶接固定して作られる２部材からなる凹形棒
組立角ねじ軸である。図１１はねじ軸母材（鋼管）Ａの
外表面に２条の角棒のねじ山材Ｂ−２を巻き付けてＷ部
で溶接固定して作られる２部材からなる２条角棒組立角
ねじ軸である。特願平 ７−３５２４６１

【００１７】図１２は階段昇降装置の構造を説明する斜
視図である。図１２において符号１はフレームでありフ
レーム部材１−１、下側エンドプレート１−２、上側エ
ンドプレート１−３、取付ブラケツト１−４、１−５で
構成されている。フレーム部材１−１にはリップ溝形鋼
あるいは同等の機能を有するアルミ押出材等を使用す
る。符号２は下階側フレーム取付けブラケット、３は上
階側フレーム取付けブラケット（フレーム取付けスタン
ド）である。符号４は組立形角ねじ軸であり、その両端
をガイドホルダ１２とセットボルト１３で固定または回
転不可に保持されている。また角ねじ軸４には雌ねじ
６、雌ねじプーリ（または雌ねじギア）７、雌ねじハウ
ジング８等で構成される雌ねじセット５がはまりあって
いる。符号１４はスライドハウジングであり、ベルト１
１を雌ねじプーリ７にセットしてから雌ねじセット５と
ボルト締結し、組立形角ねじ軸４と共にガイドホルダ１
２でフレーム１に組み立てられる。スライドハウジング
１４の側面部に複数のガイドローラ２０（本図では４
個）がボルト締結され、スライドハウジング１４はフレ
ーム１の内側面をガイドローラ２０で回転方向を規制さ
れねじ軸４の長さ方向に円滑に移動することができる。
スライドハウジング１４の上側に椅子取付けベース２１
がボルト締結される。椅子取付けベース２１は椅子３０
の取付け部としてボス４０を備え、椅子回転ロック装置
２２を備えている。椅子取付けベース２１に椅子３０が
回転可能に取り付けられる。勿論回転不可に固定しても
よい。椅子３０はステップ取付け材６４により足乗せ台
（ステップ）６５を備えている。足乗せ台６５の上階側
に階段と搭乗者を隔離する安全カバー６６をヒンジ６７
で回転可能に取り付ける。安全カバー６６は階段勾配と
平行する面と床面と鉛直な面で構成されている。安全カ
バー６６の上部はストッパ６８とスプリング６９でヒン
ジ６７を中心に回転可能に保持されており、人または物
が階段部と安全カバー６６の間に挟まれた時には安全カ
バー６６のヒンジ６７を中心とした回転移動量をセンサ
（リミットスイッチ）６１で検知し昇降装置を停止させ
る。スライドハウジング１４のモータ取付部に、プーリ
４１にベルト１１がかけられた状態で、減速機付きブレ
ーキ付きモータ４０がボルト締結される。制御盤５０は
スライドハウジング１４にブラケットで取り付けられ、
電気配線５１、ランナフレックス（可撓配線ラック）５
２がフレーム１の壁側側部に伸縮自在に取り付けられ
る。以上の説明で分かるように、モータ４０に付くプー
リ４１の回転力がベルト１１、雌ねじプーリ７から雌ね
じ６に伝えられ、組立形角ねじ軸４にはまりあっている
雌ねじ６が回転するとスライドハウジング１４がねじ軸
４の長さ方向に動き、椅子３０が階段に添って昇降する
ことができる。

【００１８】図１３は組立形角ねじ軸セットを説明する
説明図である。組立形角ねじ軸セットは組立形角ねじ軸
（または組立形台形ねじ軸）４と雌ねじセット５で構成
されている。雌ねじセット５は雌ねじ６、雌ねじプーリ
または雌ねじギア７、雌ねじハウジング８、スラストベ
アリング９、ラジアルベアリング１０で構成されてい
る。雌ねじプーリまたは雌ねじギア７は雌ねじ６と一体
でも別体でもどちらでもよく、また角ねじでも台形ねじ
でもどちらでもよい。雌ねじハウジング８を回転方向を
拘束して雌ねじ６を雌ねじプーリまたは雌ねじギア７に
より回転させると雌ねじセット５は組立形角ねじ軸４の
長さ方向に動くことができる。

【００１９】図１４はスライドハウジングまわりの構造
を説明する説明図である。図１４において符号１はフレ
ーム、４は組立形角ねじ軸、６は雌ねじ、７は雌ねじプ
ーリまたは雌ねじギア、８は雌ねじハウジング、１１は
ベルトである。符号１４はスライドハウジング、１８は
ピン、１９はナット、２０はガイドローラである。符号
２１は椅子取付けベース、２２は椅子回転ロック装置、
２３はスラストブッシュ、２４はボス、２５はスプリン
グ、２６は取付けブラケットである。符号３０は椅子、
３１は椅子の座面、３２は背当て、３３は座面受け、３
４は椅子回転用ピン、３５はスペーサ、３６はナットで
ある。符号４０は減速機付きブレーキ付きモータであ
り、スライドハウジング１４にボルト１５、ナット１６
で締結されている。符号４１はプーリまたはギアであり
雌ねじ６を回転させ椅子３０を昇降させる。

【００２０】図１５は本発明の椅子自動回転装置の構造
を説明する説明図である。図１５において符号１はフレ
ーム、２はフレーム取付けベース、３はフレーム取付け
スタンドである。符号４は組立形角ねじ軸、１４はスラ
イドハウジング、２０はガイドローラである。符号３０
は椅子であり椅子の座面受け３３にはローラスタンド７
０が固定され、ローラスタンド７０の先端に椅子回転ロ
ーラ７１が付いている。符号７２は上階付近のフレーム
部に付けられている椅子回転用溝である。椅子３０が上
昇し上階付近にくると椅子回転ローラ７１が椅子回転用
溝７２にはまりこみ、さらに椅子３０が上昇すると椅子
回転ローラ７１が椅子回転用溝７２によって階段の壁側
に案内されるので、椅子３０は椅子回転用ピン３４を中
心に自動的に回転し上階での降り乗りが容易となり安全
である。符号７３はスプリングであり、椅子回転ローラ
７１が椅子回転用溝７２を外れている時に椅子を回転前
の位置に押しつけておく働きをしている。

【００２１】図１６は階段昇降装置の電装品レイアウト
を説明する説明図である。図１６において符号４０は減
速機付きブレーキ付きモータ、５０は制御盤であり、こ
の制御盤５０には電源遮断器、可逆電磁間閉器、操作キ
ースイッチ、表示灯、端子台などが収納されている。符
号５５は上昇押しボタンスイッチ、５６は下降押しボタ
ンスイッチでアームレスト３８に取り付けられている。
符号５８は下降限検知センサ（リミットスイッチ）、５
９は上昇限検知センサ（リミットスイッチ）である。符
号６０は椅子定位置検知センサ、６１は挟まれ防止検知
センサである。符号５２はランナフレックス（可撓配線
ラック）であり、フレーム１の階段側側面に配置されて
いる。

【００２２】図１７は階段昇降装置の制御回路を説明す
る電気回路図である。階段昇降装置の昇降運転は、電源
遮断器が入り、操作キースイッチが入り、非常停止が解
除、椅子定位置検知センサが入り、挟まれ防止検知セン
サが入りになっているときに可能となる。この時運転準
備完了の表示灯が点灯し、上昇押しボタンスイッチを押
すと階段昇降装置は寸動運転で上昇し、下降押しボタン
スイッチを押すと寸動運転で下降する。寸動運転である
から押すのを止めるとその場で階段昇降装置は停止する
ので安全である。

【００２３】図１８は本発明の組立形角ねじ軸のカバー
構造を説明する説明図である。図１８において符号７５
はねじ軸カバーである。ねじ軸カバー７５はフレーム１
内部に配置された組立形角ねじ軸４を外部から見えない
ように遮蔽し、手を触れられなく隔離し、ねじ部に塵埃
が降り掛かるのを防止する機能を持っている。ねじ軸カ
バー７５は上側エンドプレート１−３に一端を固定さ
れ、他の端は組立形角ねじ軸４の上側を覆って、ベルト
１１の間を通り、スライドハウジング１４と減速機付き
ブレーキ付きモータ４０の間隙を通って下側エンドプレ
ート１−２へと導かれて固定される。ねじ軸カバー７５
の幅はねじ軸４の外径よりやや広くし、材質はゴム、樹
脂、布、ステンレス薄板の板状部品を使用する。ねじ軸
カバー７５が重力で垂れ下がりねじ軸上に乗った時に、
ねじ軸からずれないようにするため、ねじ軸カバー７５
の断面にずれ防止突起７６を設ける。

【００２４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係わる階段昇降装置によれば、組立形角ねじ軸を使った
ねじ式昇降装置なので落下の恐れが全くなく安全で安心
でき、かつ安価に製作できる。また上階で椅子が自動的
に回転するので降り乗りが容易で安全である。さらに挟
まれ防止安全カバーを備えているので安全である。組立
形角ねじ軸にねじ軸カバーを備えているので安全でかつ
外観が美しい。本発明の階段昇降装置はホームエレベー
タに較べて価格が大幅に安い上に設置場所を多く取らな
いので土地と建物を効率よく使用でき経済的に貢献でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】階段昇降装置の構造を説明する説明図

【図２】階段昇降装置の構造を説明する説明図

【図３】階段昇降装置の構造を説明する説明図

【図４】階段昇降装置の構造を説明する説明図

【図５】組立形角ねじ軸を説明する説明図（３部材組立
角ねじ軸）

【図６】組立形角ねじ軸を説明する説明図（Ｔ形材組立
角ねじ軸）

【図７】組立形角ねじ軸を説明する説明図（Ｌ形材組立
角ねじ軸）

【図８】組立形角ねじ軸を説明する説明図（角棒組立角
ねじ軸）

【図９】組立形角ねじ軸を説明する説明図（矩形棒組立
角ねじ軸）

【図１０】組立形角ねじ軸を説明する説明図（凹形棒組
立角ねじ軸）

【図１１】組立形角ねじ軸を説明する説明図（２条角棒
組立角ねじ軸）

【図１２】階段昇降装置の構造を説明する斜視図

【図１３】組立形角ねじ軸セットを説明する説明図

【図１４】スライドハウジングまわりの構造を説明する
説明図

【図１５】椅子自動回転装置の構造を説明する説明図

【図１６】階段昇降装置の電装品レイアウトを説明する
説明図

【図１７】階段昇降装置の制御回路を説明する電気回路
図

【図１８】組立形角ねじ軸のカバー構造を説明する説明
図

【符号の説明】

Ａ ねじ軸母材（鋼管） Ｂ ねじ山材（角鋼棒） Ｂ−２ ねじ山部材 Ｃ ねじ山支持材（鋼板） Ｗ 溶接部 Ｌ 下階床面 Ｈ 上階床面 Ｓ 階段 １（１−１、１−２、２、３、４、５） フレーム １−１ フレーム部材 １−２ 下側エンドプレート １−３ 上側エンドプレート １−４、１−５ 取付けブラケット ２ 下階側フレーム取付けブラケット（フレーム取付け
ベース） ３ 上階側フレーム取付けブラケット（フレーム取付け
スタンド） ４ 組立形角ねじ軸（組立角ねじ軸、組立形ねじ軸、角
ねじ軸、ねじ軸）または組立形台形ねじ軸 ５（６、７、８、９、１０） 雌ねじセット ６ 雌ねじ（めねじ） ７ 雌ねじプーリまたは雌ねじギア ８ 雌ねじハウジング ９ スラストベアリング １０ ラジアルベアリング １１ ベルト（Ｖベルト） １２ ガイドホルダ １３ セットボルト １４ スライドハウジング １５ ボルト １６、１９、３６ ナット １７ 押しボルト １８ ピン ２０ ガイドローラ ２１（２２、２３、２４、２５、２６） 椅子取付けベ
ース ２２ 椅子回転ロック装置 ２３ スラストブッシュ ２４ ボス ２５、６９、７３ スプリング ２６ 取付けブラケット ３０（３１、３２、３３、３４、３５、３６、３７、３
８） 椅子 ３１ 座面 ３２ 背当て ３３ 座面受け ３４ 椅子回転用ピン ３５ スペーサ ３７、６８ ストッパ ３８ アームレスト（肘掛け） ４０ モータ（減速機付きブレーキ付きモータ） ４１ プーリまたはギア ５０ 制御盤 ５１ 電気配線（電線） ５２ ランナフレックス（可撓配線ラック） ５５ 上昇押しボタンスイッチ ５６ 下降押しボタンスイッチ ５８ 下降限検知センサ（リミットスイッチ） ５９ 上昇限検知センサ（リミットスイッチ） ６０ 椅子定位置検知センサ（リミットスイッチ） ６１ 挟まれ防止検知センサ（リミットスイッチ） ６４ ステップ取付け材 ６５ 足乗せ台（ステップ） ６６ 安全カバー ６７ ヒンジ ７０ ローラスタンド ７１ 椅子回転ローラ ７２ 椅子回転用溝 ７５ ねじ軸カバー ７６ ずれ防止突起

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 正雄 神奈川県綾瀬市寺尾中３丁目９−20 (72)発明者 大久保 和子 神奈川県綾瀬市寺尾中３丁目９−20 (72)発明者 大久保 信 神奈川県綾瀬市寺尾中３丁目９−20 (72)発明者 大久保 元 神奈川県綾瀬市寺尾中３丁目９−20

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】建物の上階と下階を階段空間を利用して人
   が昇降する直線形の階段昇降装置において、リップ溝形
   鋼または同等の機能を有するアルミ押出材等の両端にエ
   ンドプレートを固定してフレームを作り、このフレーム
   の内側部に鋼管にねじ山部材（またはねじ山材）を巻き
   付けて溶接固定した組立形角ねじ軸（または組立形台形
   ねじ軸）とこのねじ軸にはまりあう雌ねじおよび雌ねじ
   ハウジング等からなる組立形角ねじ軸セットを配置し、
   このねじ軸セットをフレーム両端部で固定またはねじ軸
   を回転不可に保持し、雌ねじハウジングにスライドハウ
   ジングを締結し、このスライドハウジングにフレーム内
   側面をガイドウエイとして動く複数のガイドローラを配
   置し、このスライドハウジングに椅子取付けベースおよ
   び椅子を搭載し、さらにこのスライドハウジングに減速
   機付きブレーキ付きモータを設置し、このモータを椅子
   に配置してある運転押しボタンスイッチにより正転逆転
   させてベルトまたはギアによりモータのトルクを雌ねじ
   に伝え、雌ねじを回転させることにより椅子を昇降させ
   ることを特徴とする階段昇降装置。
2. 【請求項２】建物の上階と下階を階段空間を利用して人
   が昇降する直線形の階段昇降装置において、椅子の座面
   受けに回転用ピンを設け、椅子が上階に近ずくと椅子に
   取り付けられた椅子回転ローラが上階付近のフレーム部
   に設置してある椅子回転用溝にはまり、さらに椅子が上
   昇すると椅子回転ローラが溝によって階段の壁側に案内
   され、椅子の正規位置を維持するスプリングを伸縮させ
   て椅子回転用ピンを中心に自動的に椅子が回転し、上階
   での安全な椅子への降り乗りを可能とすることを特徴と
   する椅子自動回転装置。
3. 【請求項３】建物の上階と下階を階段空間を利用して人
   が昇降する直線形の階段昇降装置において、椅子の足乗
   せ台の上階側に階段と搭乗者を隔離する階段勾配と平行
   な面と鉛直面とからなる安全カバーを設け、この安全カ
   バーの下部を足乗せ台（ステップ）にヒンジで回転可能
   に接続し、上部をスプリングとストッパでヒンジを中心
   に回転可能に保持し、人または物が階段部と安全カバー
   の間に挟まれた時には安全カバーのヒンジを中心とした
   回転移動量をセンサ（リミットスイッチ、無接点スイッ
   チなど）で検知して昇降装置を停止させ人の安全確保と
   装置の破損防止を可能とすることを特徴とする階段昇降
   装置の安全カバー構造。
4. 【請求項４】請求項１の階段昇降装置において、ゴム、
   樹脂、布、ステンレス薄板等にずれ防止突起を持たせた
   板状部品の一端を組立形角ねじ軸を固定するフレームの
   上側エンドプレートに固定し、他の端を組立形角ねじ軸
   の上側を覆いながら雌ねじを駆動するベルト間を通し、
   スライドハウジングと減速機付きブレーキ付きモータの
   間隙を通して下側エンドプレートに導き固定することを
   特徴とする階段昇降装置のねじ軸カバー構造。