JP2004307139A - 粉流体らせん搬送器 - Google Patents

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Nobuhisa Watanabe
修久 渡辺
Shingo Hayashi
信吾 林
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Takahata Seiko KK
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Takahata Seiko KK
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Abstract

【課題】搬送性に対して設計の自由度が大きく、分解が容易で再使用やリサイクル性にも優れ、製作も容易な粉流体らせん搬送器を得る。
【解決手段】図は、例えばトナーカートリッジのような外筒の内部に回転可能に嵌装される搬送用回転羽根体20を示す。41は前枠、42は後枠、43、44は前後の枠を連結する長手方向梁を示す。45、46は補強枠である。これらの長手方向梁と枠で回転フレーム40を構成する。長手方向梁43、44の各々には軸方向と所定の角度を持って、それぞれ複数の羽根片31、32が取り付けられ、羽根体30を構成している。この2群の羽根片31、…と32、…は集合した全体としてらせん羽根を構成する。47は回転接続部である。この発明では外筒を含めて凡ての部品を合成樹脂で形成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は例えばトナーなどの粉流体を搬送する粉流体らせん搬送器に関し、搬送性に対して設計の自由度が大きく、分解が容易で、再使用、リサイクル性に優れた搬送器を得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は例えばトナーのような粉流体のらせん搬送器10の構成を原理的に示した図であって、1は分割して示された外筒(例えばトナーカートリッジ)、2は外筒内に回転可能に嵌装されたらせん羽根(図では模式的に示されている)である。外筒1内にトナー3が充填されている場合、らせん羽根2を図のR方向に回転すればトナー3は矢印F方向に推され、出口4から排出される。
【0003】
このらせん羽根は従来は金属の線材をスパイラル状に加工したものが用いられていた。
【この発明が解決すべき問題点】
【0004】
従来の粉流体の搬送器のらせん羽根は、金属の線材をスパイラル状に加工したもので、搬送性に対して設計の自由度が小さく、金属を使用するのでコストがかかり、完成品の分解が困難で、又再使用やリサイクルの性能が劣っていた。そこでこれらの欠点を解消する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は前記の課題を解決するために、「外筒の内部に搬送用回転羽根体を、回転可能に嵌装して構成されている粉流体らせん搬送器において、
部品は凡て合成樹脂で形成し、搬送用回転羽根体は、前枠と後枠と、その間を連結する2本の長手方向梁などからなる回転フレームと、
各々の梁に所定の角度を持って取り付けられた複数の羽根片からなり、集合した全体としてらせん羽根体を構成するように設けられた2組の羽根片の群からなる羽根体とからなることを特徴とする粉流体らせん搬送器。」を得たものである。
【実施例】
【0006】
この発明の粉流体のらせん搬送器は、例えばトナーカートリッジのような外筒の内部に搬送用回転羽根体を回転可能に換装して構成し、外筒も含めて全部品を合成樹脂で形成するものである。
【0007】
図2は搬送用回転羽根体20を示す斜視図であって、41は前枠、42は後枠を示し、その間を2本の長手方向梁の43、44、で連結している。45、46は補強枠である。これらの枠41、42、45、46ならびに長手方向梁43、44によって回転フレーム40を構成する。
【0008】
長手方向梁43、44にはそれぞれ軸方向と所定の角度を持って複数の羽根片31、32が取り付けられている。この二つの羽根片の群31、…と32、…によって羽根体30を構成する。
【0009】
図3は図2を軸方向(図のF方向)にみて前後の枠41、42と長手方向梁43、44との位置関係を示した説明図である。図4は図3をA方向からみた投影図であって、41は前枠、42は後枠、43、44は長手方向梁、31、32はそれぞれ長手方向梁に取り付けられた羽根片を示している。
【0010】
図5は図3をB方向からみて羽根片の方向を示す投影図である。31、32は羽根片を示し、長手方向梁43、44は重なってみえている。図から判るように、投影してみると、各羽根片31、32の端部がオーバーラップするように取り付けられていて、2組の羽根群31、…と32、…とは集合した全体としてらせん羽根体が構成されるようになっている。
【0011】
図6は図4のE−E断面図であって、41は前枠、42は後枠43は長手方向梁、45は補強枠、31は長手方向梁43に取り付けられた羽根片、47は回転接続部をそれぞれ示している。
【0012】
以上説明した搬送用回転羽根体20を図1で示したような外筒内に嵌装し、回転させれば外筒内に充填した例えばトナーのような粉流体を搬送することができる。
【0013】
搬送すべき粉流体の粒径、種類、粘性等に応じて羽根片の数、高さ、角度、長さ等を調整することにより、1回転当たりの吐出量が自由に設定することができる。また回転フレームの厚みや幅、本数なども必要な剛性に応じて変更する。
【0014】
各部品は合成樹脂で形成されているので、金属製のものに比し、搬送性に対して設計の自由度が大きく、完成品の分解も容易で、再使用やリサイクル性に優れている。さらにまた長手方向梁に独立した羽根片を取り付けているので、金型構造もシンプルになり、コスト面やメンテナンス性においても優れている。
【発明の効果】
【0015】
この発明の粉流体らせん搬送器は前記の如き構成であって、各部品が合成樹脂で形成されているので、搬送性に対して設計の自由度が大きく、分解も容易で再使用やリサイクル性に優れ、また金型構造もシンプルになるためコスト面やメンテナンス性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】らせん搬送器を原理的に示した図
【図2】搬送用回転羽根体の斜視図
【図3】図2の各部品の位置関係の説明図
【図4】図3のA方向からの投影図
【図5】図3のB方向からの投影図
【図6】図4のE−E断面図
【符号の説明】
1 外筒
2 らせん羽根
3 トナー
4 出口
10 らせん搬送器
20 搬送用回転羽根体
30 羽根体
31 羽根片
32 羽根片
40 回転フレーム
41 前枠
42 後枠
43 長手方向梁
44 長手方向梁
45 補強枠
46 補強枠
47 回転接続部

Claims (1)

  1. 外筒の内部に搬送用回転羽根体を、回転可能に嵌装して構成されている粉流体らせん搬送器において、
    部品は凡て合成樹脂で形成し、搬送用回転羽根体は、前枠と後枠と、その間を連結する2本の長手方向梁などからなる回転フレームと、
    各々の梁に所定の角度を持って取り付けられた複数の羽根片からなり、集合した全体としてらせん羽根体を構成するように設けられた2組の羽根片の群からなる羽根体とからなることを特徴とする粉流体らせん搬送器。
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