JP2004306399A - 版材製造装置および版材製造方法 - Google Patents

版材製造装置および版材製造方法 Download PDF

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Tsutomu Kamiyama
勉 上山
Takeshi Sugata
武史 菅田
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Abstract

【課題】感光層または感熱層を有する版材の製造において、作業効率を向上するとともに容易かつ安定して材料の塗布を行う。
【解決手段】版材製造装置1は、版材用のベース材12のコイル12aを支持するコイル支持部2と、下地材塗布装置5と、下地材料乾燥装置6と、製版材料塗布装置7と、製版材料乾燥装置8と、切断装置9とを備え、コイル12aから連続して引き出されるベース材12に対して下地材料13の塗布および乾燥処理、感光材料または感熱材料である製版材料14の塗布および乾燥処理、並びに、所定寸法へのベース材12の切断を行い、版材11を得る。これにより、効率のよい版材の製造が実現される。また、下地材料塗布装置5および製版材料塗布装置7はスリットから下地材料13および製版材料14を吐出してベース材12に塗布を行い、容易に安定した材料の塗布を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCTP(Computer to Plate)や写真式等の製版に用いられる、感光層または感熱層を有する版材を製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、感光層または感熱層を有する版材の製造は、まず、帯状のベース材をコイル(例えば、アルミニウムコイル)から連続して引き出しながら、ベース材に対して感光性または感熱性の製版材料の塗布および乾燥処理を施して感光層または感熱層を形成し、ベース材を巻き取って再度コイル状のロール(ウエブロールと呼ばれる。)にしている(特許文献1の図4、特許文献2の図1参照)。そして、ロール状に巻き取ったベース材を別途のカッティング装置にセットし、所望の寸法に切断している。
【0003】
なお、特許文献1の段落0023では、感光層形成後にロール状に巻き取ることなく切断を行うことも可能である点に言及されているが、このような作業は一般的には行われていない。
【0004】
一方、特許文献2では、コイルから引き出したベース材に下地材料の塗布、乾燥処理、感光材料または感熱材料の塗布、および、乾燥処理を連続して行い、処理後のベース材をロール状に巻き取る技術について開示されている。また、従来よりコーティングロッドを用いて下地材料や感光材料または感熱材料の塗布が行われている(特許文献2の段落0035参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−171255号公報
【特許文献2】
特開2002−224608号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、塗布および乾燥処理を柔軟に組み合わせて様々な版材の製造に柔軟に対応させるために、塗布および乾燥処理後にベース材をロール状に巻き取る作業が行われる。このため、2種類以上の塗布および乾燥処理が行われる装置においても処理後のベース材を一旦巻き取るようにしている(特許文献2参照)。しかしながら、ロールをカッティング装置へと搬送してセッティングを行い、再びベース材を引き出す作業は煩雑であり、コスト高に繋がっていた。
【0007】
また、上記のようにベース材のコイル(または処理後のロール)からベース材を連続して引き出しつつ処理を行う手法では、コーティングロッドを用いることにより効率よく塗布を行うことができるが、ロッドに微小な傷や凹凸等が存在すると、塗布を均一に行うことができず、かつ、ベース材上の広範囲において品質が低下するという問題が生じる。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、コイルからベース材を連続して引き出しつつ版材を効率よく製造することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、製版用の版材を製造する版材製造装置であって、版材用のベース材のコイルを支持するコイル支持部と、前記コイルから連続して引き出されるベース材に対して下地材料を塗布する下地材料塗布手段と、前記下地材料塗布手段から連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す下地材料乾燥手段と、前記下地材料乾燥手段から連続して導かれるベース材に対して感光性または感熱性の製版材料を塗布する製版材料塗布手段と、前記製版材料塗布手段から連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す製版材料乾燥手段と、前記製版材料乾燥手段から連続して導かれるベース材をベース材片へと順次切断する切断手段とを備える。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の版材製造装置であって、前記切断手段による切断後のベース材片を、合紙を供給しつつ所定位置に積層する積層手段をさらに備える。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の版材製造装置であって、前記下地材料塗布手段が、前記下地材料材を吐出するスリットを有する。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の版材製造装置であって、前記製版材料塗布手段が、前記製版材料を吐出するスリットを有する。
【0013】
請求項5に記載の発明は、製版用の版材を製造する版材製造装置であって、版材用のベース材のコイルを支持するコイル支持部と、前記コイル支持部から連続して導かれるベース材に対して感光性または感熱性の製版材料を塗布する製版材料塗布手段と、前記製版材料塗布手段から連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す製版材料乾燥手段と、前記製版材料乾燥手段から連続して導かれるベース材をベース材片へと順次切断する切断手段とを備え、前記製版材料塗布手段が、前記製版材料を吐出するスリットを有する。
【0014】
請求項6に記載の発明は、製版用の版材を製造する版材製造方法であって、コイルから連続して引き出される版材用のベース材に対して下地材料を塗布する工程と、前記下地材料塗布後に連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す工程と、前記乾燥処理後に連続して導かれるベース材に対して感光性または感熱性の製版材料を塗布する工程と、前記製版材料塗布後に連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す工程と、前記乾燥処理後に連続して導かれるベース材をベース材片へと順次切断する切断工程とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一の実施の形態に係る版材製造装置1の構成を示す図である。版材製造装置1は、感光層または感熱層を有する所定寸法にカットされた製版用の版材11を製造する装置であり、ベース材12のコイル12aを支持するコイル支持部2と、コイル12aから引き出されたベース材12を搬送するベース材搬送機構3と、ベース材12に脱脂等の表面処理を行う表面処理装置4と、ベース材12に下地材料を塗布する下地材料塗布装置5と、下地材料を乾燥させる下地材料乾燥装置6と、ベース材12に製版材料を塗布する製版材料塗布装置7と、製版材料を乾燥させる製版材料乾燥装置8と、ベース材12を所定の長さ毎に切断する切断装置9と、切断後のベース材片である版材11を積層する積層装置10とを備える。また、版材製造装置1内の各装置は、図示省略の中央制御装置により制御される。
【0016】
コイル支持部2に支持されるコイル12aは、例えば、所定幅の帯状のアルミニウム板がコイル状に巻かれたものである。コイル支持部2は、軸芯20を中心にコイル12aを回転自在に支持し、ベース材12が容易に引き出せるようになっている。
【0017】
ベース材搬送機構3は、複数の搬送ローラ31(一部、符号31aを付す。)を備えており、搬送ローラ31によりベース材12の搬送路が構成される。搬送ローラ31は、ベース材12の側端部(搬送方向に垂直な方向における端部)付近の表裏面を挟むように配置される。ベース材搬送機構3は、図示省略の駆動部を備えており、駆動部により幾つかの搬送ローラ31が回転して、コイル12aからベース材12が物理的に連続して、かつ、時間的にも連続して(すなわち、継続的に)(以下、単に「連続して」と表現する。)引き出され、引き出されたベース材12が連続して搬送される。
【0018】
ベース材12の搬送路上には、上流から下流に向かって表面処理装置4、下地材料塗布装置5、下地材料乾燥装置6、製版材料塗布装置7、製版材料乾燥装置8、および切断装置9が順に配置されており、コイル12aから連続して引き出されて搬送されるベース材12は、これらの装置に順次導かれる。
【0019】
図2および図3はベース材12の一部に着目して版材製造装置1における処理の工程の流れを示す図である。したがって、実際には、図2および図3に示す処理はベース材12の複数箇所に対して並行して行われる。以下、図2および図3を参照して版材製造装置1の動作について説明しつつ、表面処理装置4、下地材料塗布装置5、下地材料乾燥装置6、製版材料塗布装置7、製版材料乾燥装置8、および、切断装置9の構成についても説明する。
【0020】
まず、コイル12aから連続して引き出されるベース材12は、ベース材搬送機構3により表面処理装置4へと導かれる(ステップS11)。
【0021】
表面処理装置4は、コイル12aから連続して引き出されるベース材12に対して表面に付着している異物および脂分を純水にて洗い落とす脱脂処理等の表面処理を順次施す(ステップS12)。表面処理後のベース材12は、ベース材搬送機構3により下地材料塗布装置5へと導かれる(ステップS13)。
【0022】
下地材料塗布装置5は、表面処理装置4から連続して導かれる(すなわち、実質的にコイル12aから連続して引き出される)表面処理後のベース材12に対して下地材料(図1中に符号13を付す。)を順次塗布する(ステップS14)。下地材料13は液状であり、例えば樹脂成分を含む材料が使用される。
【0023】
下地材料塗布装置5は、スリット式の吐出部51と、吐出部51に接続された供給管52と、図示省略の下地材料供給部とを備える。図4(a)は吐出部51の側面図(ベース材12の搬送方向から見た図)であり、図4(b)は吐出部51の底面図である。吐出部51は、図4(b)に示すように底面にベース材12に対向して下地材料を吐出するスリット(細長い開口)511を有し、図4(a)に示すように下地材料供給部から供給管52を介して供給される下地材料13は、破線の矢印にて示すように吐出部51内で広がってスリット511全体から吐出される。吐出部51は、スリット511がベース材12の搬送方向に垂直な方向を向くように(垂直な方向に伸びるように)下地材料塗布装置5に取り付けられる。
【0024】
スリット511は図4(b)に示すように、スリット511の長さ方向に関して、中央部において幅が若干狭く、両外側に向かうにつれて幅が広くなっている。供給管52は図4(a)に示すように、スリット511の上方において、スリット511の中央上方で吐出部51に接続される。これにより、スリット511の長さ方向に関する全ての箇所から均一な吐出量で吐出が行われる。
【0025】
吐出部51のスリット511の長さは、ベース材12の搬送方向に垂直な方向に関して、ベース材12の中央の搬送ローラ31が接触しない領域よりも少しだけ短くなっており、搬送ローラ31への下地材料13の付着が防止される。
【0026】
下地材料塗布装置5では、下地材料供給部による下地材料13の供給圧力(または、吐出量)が一定となるように制御が行われ、連続して搬送されるベース材12上に一定の厚さにて下地材料13が順次塗布される。下地材料13が塗布されたベース材12は、ベース材搬送機構3により下地材料乾燥装置6へと導かれる(ステップS15)。
【0027】
下地材料乾燥装置6は、下地材料塗布装置5から連続して導かれる下地材料塗布後のベース材12に対して下地材料13の乾燥処理を順次施す(ステップS16)。下地材料乾燥装置6は、乾燥槽61内に上ヒータ62および下ヒータ63を有し、上ヒータ62は、乾燥槽61の内部にて、ベース材12の搬送路の上方(すなわち、ベース材12の上方)に位置し、下ヒータ63はベース材12の搬送路の下方に位置する。
【0028】
下地材料乾燥装置6では、上ヒータ62および下ヒータ63により下地材料塗布後のベース材12を加熱することにより、下地材料13に含まれる水分が除去されるとともに下地材料13がある程度固化する。乾燥処理は、ベース材12が下地材料乾燥装置6内を通過する間に行われ、これにより、ベース材12に対する下地層の形成が完了する。下地層が形成されたベース材12は、ベース材搬送機構3により製版材料塗布装置7へと導かれる(ステップS17)。
【0029】
製版材料塗布装置7は、下地材料乾燥装置6から連続して導かれる(すなわち、実質的にコイル12aから連続して引き出されて導かれる)ベース材12上の下地層上に感光性または感熱性の製版材料(図1中に符号14を付す。)を塗布する(ステップS18)。製版材料14としては、例えば、樹脂成分を含む材料が使用される。
【0030】
製版材料塗布装置7は、製版材料14の塗布が行われるという点を除いて下地材料塗布装置5と同様の構成となっている。すなわち、スリット式の吐出部71と、吐出部71に接続された供給管72と、図示省略の製版材料供給部とを備える。吐出部71は、上述の下地材料塗布装置5における吐出部51と同様に図4(a)および(b)にて示した形状をしており、底面にベース材12の搬送方向に垂直な方向に長いスリット711を有する。これにより、スリット711全体から均一に製版材料14の吐出が行われ、製版材料14の供給圧力(または、吐出量)が一定となるように制御されることにより、連続して搬送されるベース材12上に一定の厚さにて製版材料14が順次塗布される。
【0031】
また、スリット711の長さは、搬送ローラ31に製版材料14が付着しない長さとされる。製版材料14が塗布されたベース材12は、ベース材搬送機構3により製版材料乾燥装置8へと導かれる(ステップS21)。
【0032】
製版材料乾燥装置8は、製版材料塗布装置7から連続して導かれる製版材料塗布後のベース材12に対して製版材料14の乾燥処理を施す(ステップS22)。製版材料乾燥装置8は、上述の下地材料乾燥装置6と同様の構成であり、乾燥槽81内の搬送路上方に上ヒータ82が設けられ、搬送路下方に下ヒータ83が設けられる。
【0033】
製版材料乾燥装置8では、乾燥槽81内にて上ヒータ82および下ヒータ83によりベース材12を加熱することにより、ベース材12が通過する間にベース材12上の製版材料14に乾燥処理が施される。これにより、製版材料14に含まれる水分が除去されるとともに製版材料14がある程度固化する。なお、製版材料14が感光性材料である場合、上述の乾燥処理には焼成が含まれ、必要に応じて製版材料乾燥装置8内の温度は、下地材料乾燥装置6内の温度とは異なる温度に設定される。
【0034】
乾燥処理により、ベース材12上(の下地層上)への製版材料層(感光層または感熱層)の形成が完了する。製版材料14の乾燥処理が施されたベース材12は、ベース材搬送機構3により切断装置9へと導かれる(ステップS23)。
【0035】
切断装置9は、製版材料乾燥装置8から連続して導かれる製版材料14の乾燥処理後のベース材12の切断を順次行う(ステップS24)。切断装置9は、カッタ91と、カッタ91をベース材12の搬送方向におよそ垂直な方向にスライド移動するカッタ移動機構92と、ベース材12を下方から支持するテーブル93とを有する。切断装置9は、テーブル93上のベース材12対してカッタ91をカッタ移動機構92にてスライドさせることにより、ベース材12を切断する。なお、継続的に移動するベース材12を搬送方向に垂直な方向に切断するために、カッタ91の移動方向は搬送方向に垂直な方向から若干傾けられている。
【0036】
カッタ91によりベース材12から所定寸法に切断されたベース材片は、感光層または感熱層を有する所定寸法の1枚の製版用の版材11となる。ただし、版材11は製版前に別途切断されてもよい(例えば、菊全サイズ(680mm×990mm)から菊半サイズへと切断される。)。版材11は、ベース材搬送機構3の終端の搬送ローラ31aから排出され、積層装置10へ導かれる(ステップS25)。
【0037】
積層装置10は、搬送ローラ31aから排出された版材11を、合紙15を供給しつつ所定の版材積層位置18に積層する(ステップS26)。版材積層位置18には、例えば梱包箱19が置かれる。
【0038】
積層装置10は、版材搬出ユニット110と合紙供給ユニット120とを備え、版材搬出ユニット110は、搬送ローラ31aからの版材11を搬送するコンベヤ111と、コンベヤ111からの版材11を所定のタイミングで版材積層位置18へと排出する排出ローラ112とを有する。
【0039】
合紙供給ユニット120は、版材積層位置18を挟んで版材搬出ユニット110とは反対側に配置され、合紙15を収納する合紙収納部122と、合紙収納部122から合紙15を繰り出す合紙排出機構123とを有する。合紙供給ユニット120には、版材搬出ユニット110から版材11が版材積層位置18へと搬出されたこと示す信号が入力されるようになっており、合紙供給ユニット120が信号を受信すると、合紙排出機構123により合紙15が1枚ずつ版材積層位置18へと繰り出される。
【0040】
積層装置10では、版材積層位置18に版材11が排出される都度、合紙供給ユニット120から合紙15が版材積層位置18に排出されるため、版材積層位置18に、版材11と合紙15とが交互に積層されることとなる。そして、所定数の版材11が版材積層位置18に積層されると、図示省略の中央制御装置から作業者へと通知が行われ、作業者により版材11の梱包が行われる。もちろん、梱包は自動的に行われてもよい。
【0041】
以上説明したように、版材製造装置1では、コイル12aから連続して引き出したベース材12に対して下地材料の塗布および乾燥処理、製版材料の塗布および乾燥処理、並びに、切断が順次行われ、版材の完成品が継続的に効率よく製造される。したがって、個々の版材11を得るために処理後のベース材12をロール状に巻いて別の切断装置へと搬送して切断することが不要になり、作業効率が向上し、版材の製造コストを削減することができる。また、製版材料乾燥後のベース材12をロール状に巻くことにより生じる製品の反りや歪を防止でき、巻き取り装置も不要であり、版材製造装置1の設置スペースを縮小できる。
【0042】
また、版材製造装置1では、切断後のベース材片である版材11が合紙15とともに所定の版材積層位置18に自動的に交互に積層されることから、梱包(例えば、箱詰め)の際の時間ロスが少なく、作業効率が一層向上する。なお、積層される版材11の間に合紙15を挿入することにより、製版材料14の版材11の裏面への転写や塗布面の傷つきが防止できる。
【0043】
ところで、版材製造装置1では、下地材料13や製版材料14の塗布が、従来のコーティングロッドに代えてスリット511,711からの均一な吐出により行われる。これにより、下地材料13および製版材料14をベース材12上に均一な厚さで容易かつ安定して塗布することができる。すなわち、スリットを用いることにより、コーティングロッドのようにロッドを回転する機構等が不要となり、構造が簡素化されて省スペース化が実現される。また、ベース材12(または、下地層形成後のベース材12)を傷つけることなく非接触にて均一な厚さの下地層または感光層もしくは感熱層が形成される。
【0044】
さらに、下地材料13または製版材料14(以下、単に「材料」という。)の供給圧力(または材料の吐出量)を調整することにより、材料の塗布厚を容易に調整することができる。なお、ベース材12全体の移動速度を調整することにより塗布厚が調整されてもよい。加えて、吐出部51,71からは、塗布に必要な量だけの材料が吐出されるため、材料の消費量を削減することもできる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ってきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0046】
上記実施の形態において、下地材料13または製版材料14の一方のみがスリットから吐出されてもよい。なお、下地材料13を使用しない版材製造においてもスリットから製版材料が吐出されてよい。
【0047】
また、下地材料13や製版材料14の乾燥処理やベース材12の切断、さらには、版材と合紙との積層も他の手法により行われてよい。
【0048】
上記実施の形態では、ベース材12が停止することなく継続的に(時間的に連続して)搬送されるものとして説明したが、必要に応じて(例えば、1つの版材が切り出される毎に)搬送は停止してもよい。すなわち、ベース材12は物理的に連続して搬送され、時間的には必ずしも連続して搬送される必要はない。
【0049】
また、版材製造装置1は、種々な構成の版材の製造に合わせて変形されてよく、例えば、3層の塗布が行われる版材を製造する場合には、塗布装置および乾燥装置が1組追加される。
【0050】
【発明の効果】
請求項1ないし6の発明では、処理後のベース材を別装置により切断する必要がなく、作業効率が向上し、版材の製造コストを削減することができる。
【0051】
また、請求項2の発明では、コイルからのベース材の引き出しから切断後のベース材片の積層までが順次行われるため、作業効率が一層向上する。
【0052】
また、請求項3の発明では、下地材料をベース材に対して容易かつ安定して塗布することができ、請求項4および5の発明では、製版材料をベース材に対して容易かつ安定して塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る版材製造装置を示す図である。
【図2】版材の製造工程の流れを示す図である。
【図3】版材の製造工程の流れを示す図である。
【図4】(a)および(b)は、それぞれ吐出部の側面図および底面図である。
【符号の説明】
1 版材製造装置
2 コイル支持部
3 ベース材搬送機構
5 下地材料塗布装置
6 下地材料乾燥装置
7 製版材料塗布装置
8 製版材料乾燥装置
9 切断装置
10 積層装置
11 版材(ベース材片)
12 ベース材
12a コイル
13 下地材料
14 製版材料
15 合紙
18 版材積層位置
51,71 吐出部
511,711 スリット
S11,S14,S16,S18,S22,S24 ステップ

Claims (6)

  1. 製版用の版材を製造する版材製造装置であって、
    版材用のベース材のコイルを支持するコイル支持部と、
    前記コイルから連続して引き出されるベース材に対して下地材料を塗布する下地材料塗布手段と、
    前記下地材料塗布手段から連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す下地材料乾燥手段と、
    前記下地材料乾燥手段から連続して導かれるベース材に対して感光性または感熱性の製版材料を塗布する製版材料塗布手段と、
    前記製版材料塗布手段から連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す製版材料乾燥手段と、
    前記製版材料乾燥手段から連続して導かれるベース材をベース材片へと順次切断する切断手段と、
    を備えることを特徴とする版材製造装置。
  2. 請求項1に記載の版材製造装置であって、
    前記切断手段による切断後のベース材片を、合紙を供給しつつ所定位置に積層する積層手段をさらに備えることを特徴とする版材製造装置。
  3. 請求項1または2に記載の版材製造装置であって、
    前記下地材料塗布手段が、前記下地材料材を吐出するスリットを有することを特徴とする版材製造装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の版材製造装置であって、
    前記製版材料塗布手段が、前記製版材料を吐出するスリットを有することを特徴とする版材製造装置。
  5. 製版用の版材を製造する版材製造装置であって、
    版材用のベース材のコイルを支持するコイル支持部と、
    前記コイル支持部から連続して導かれるベース材に対して感光性または感熱性の製版材料を塗布する製版材料塗布手段と、
    前記製版材料塗布手段から連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す製版材料乾燥手段と、
    前記製版材料乾燥手段から連続して導かれるベース材をベース材片へと順次切断する切断手段と、
    を備え、
    前記製版材料塗布手段が、前記製版材料を吐出するスリットを有することを特徴とする版材製造装置。
  6. 製版用の版材を製造する版材製造方法であって、
    コイルから連続して引き出される版材用のベース材に対して下地材料を塗布する工程と、
    前記下地材料塗布後に連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す工程と、
    前記乾燥処理後に連続して導かれるベース材に対して感光性または感熱性の製版材料を塗布する工程と、
    前記製版材料塗布後に連続して導かれるベース材に対して乾燥処理を施す工程と、
    前記乾燥処理後に連続して導かれるベース材をベース材片へと順次切断する切断工程と、
    を有することを特徴とする版材製造方法。
JP2003102424A 2003-04-07 2003-04-07 版材製造装置および版材製造方法 Pending JP2004306399A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015506680A (ja) * 2011-12-30 2015-03-05 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 皺寄せシート材料の連続ウェブを供給するための装置及び方法
CN106079914A (zh) * 2016-06-23 2016-11-09 成都新图新材料股份有限公司 基于铝板基的印刷版涂布层处理系统

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