JP2004306308A

JP2004306308A - 紙製スタンド

Info

Publication number: JP2004306308A
Application number: JP2003100064A
Authority: JP
Inventors: Noboru Kamiyama; 昇神山; Yoshikuni Fukushima; 好邦福島
Original assignee: Yamato Shiki Co Ltd
Current assignee: Yamato Shiki Co Ltd
Priority date: 2003-04-03
Filing date: 2003-04-03
Publication date: 2004-11-04

Abstract

【課題】プラスチック製や金属製のラックなどは、高価で使用しないときに嵩張ったり、使用後処理しにくい問題がある。段ボールや厚紙などの紙製のスタンドなどでは倒れやすく安定性に欠け、多種の収納物がある場合、多数のスタンドを並べて設置する必要があり、乱雑になると共に大きな設置面積を占める。
【解決手段】上部が開口した紙製の箱の背面板に、第一切込を有する複数の支持片を設け、前面板から、該底蓋に重ね合わせる底板、該底板から該支持片の第一切込に相互に係合させる第二切込を有する固定片を延設する。或いは、上部が開口した紙製の箱において、背面板に第一切込を有する複数の支持片を設け、底蓋に差込孔を設けた上段スタンドと、前面板から、底蓋に重ね合わせる底板、該底板から該上段スタンドの支持片の第一切込に相互に係合させる第二切込を設けた固定片を延設し、背面板の上端に差込片を設けた下段スタンドで構成する。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カタログ、説明書、雑誌、情報誌、書類、配布用冊子など（以下、「収納物」という）を、収納しておくための紙製スタンドの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
これら収納物は、見やすく取り出しやすい状態で置くことを目的としており、プラスチック製のラックや紙製のスタンドなどに収納している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
プラスチック製や金属製のラックなどは、高価であると共に、使用しないときに嵩張ることや、使用後処理しにくい欠点がある。しかも、様々な形態の収納物に容易に対応することができず、宣伝効果が低くなる問題がある。段ボールや厚紙など安価な紙製のスタンドなどでは、折り畳むことができ使用後処理しやすいものの、倒れやすく安定性に欠ける面がある。このため、多種の収納物がある場合には多数のスタンドを並べて設置する必要があり、乱雑になると共にかなりの設置面積を占めてしまう問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、前面板、両側面板及び背面板から成り、該背面板から底蓋を延設し上部が開口した紙製の箱において、該背面板に、切り込みによって形成し横方向に開いて裏面側に突出させるもので、それぞれに第一切込を有する複数の支持片を設け、該前面板から、該底蓋に重ね合わせる底板、該底板から該支持片の第一切込に相互に係合させる第二切込を有する固定片を延設したこと。［第一発明］
【０００５】
或いは、前面板、両側面板、背面板及び底蓋から成り、上部が開口した紙製の箱において、該背面板に、切り込みによって形成し横方向に開いて裏面側に突出させるもので、それぞれに第一切込を有する複数の支持片を設け、該前面板と該背面板のいずれかから延設した底蓋に差込孔を設けた上段スタンドと、該前面板から、該背面板から延設した底蓋に重ね合わせる底板、該底板から該上段スタンドの支持片の第一切込に相互に係合させる第二切込を設けた固定片を延設し、背面板の上端に差込片を設けた下段スタンドと、によって構成したことにある。
［第二発明］
【０００６】
ここで、本明細書中でいう「紙製の箱」とは、コートボールやチップボールなどの厚紙や板紙、段ボールなどで組み立てた箱をいう。この場合の箱は、冊子等の収納物を見やすく、取り出しやすくするため、立てた状態で収納する上部が開口した構造である。本発明においては、前面板、両側面板、背面板、そして該背面板から底蓋を延設した構造を基本とする。底蓋は差込式であり、通常、各側面板に内フラップを設ける。
【０００７】
「支持片」とは、背面板に切り込みによって設けるもので、裏面側に横方向に開いて突出させる部材をいう。支持片は、例えば観音開きのようにして複数設ける。そして、それぞれに第一切込を設ける。また、支持片の上端部に差込片を突設すると共に、該差込片を挿通させる差込孔を底蓋と底板に設けることにより、本発明の第一発明に係る紙製スタンドを積み重ねて支持することができる。
【０００８】
「底板」とは、前面板から延設し底蓋に重ね合わせる部材をいう。本発明の第一発明に係る紙製スタンドにおいては、この底板を倒れないように支持するための設置部材とするが、支持片で支持させるようにしてもよい。底板からはさらに固定片を延設する。固定片は第二切込を設けたもので、支持片に設けた第一切込と相互に係合させることによって、底板を固定する。
【０００９】
「上段スタンド」とは、本発明の第二発明に係る紙製スタンドにおいて、複数段積み重ねるスタンドの内、最上段に用いるものをいう。この上段スタンドは、第一発明の紙製スタンドから底板と固定片を省略したもので、底蓋の前面板側に差込孔を設けた構造である。前面板から底板等を延設しないため、底蓋は前面板から延設してもよい。
【００１０】
「下段スタンド」とは、本発明の第二発明に係る紙製スタンドにおいて、複数段積み重ねるスタンドの内、最下段に用いるものをいう。下段スタンドは、第一発明の紙製スタンドから支持片を省略したもので、背面板の上端に底蓋に設けた差込孔に挿通させる差込片を突設した構造である。複数段積み重ねたときの安定性を高めるため、下段スタンドの固定片や上段スタンドの支持片などに別体の支持部材を取り付けるようにしてもよく、前述した第一発明の固定片、底板、支持片に取り付けるようにしてもよい。
【００１１】
「中段スタンド」とは、上段スタンドと下段スタンドとの間に設けることによって、３段以上積み重ねる場合に用いるスタンドである。中段スタンドは、前面板、両側面板及び背面板から成り、該前面板と該背面板のいずれかから底蓋を延設したもので、背面板の上端に差込片、底蓋に差込孔を設けた構造である。
【００１２】
上段スタンドと下段スタンドで２段のスタンド、中段スタンドを用いることによって３段以上のスタンドにすることができる。この場合、段数に応じた所定の長さの固定片を設けた下段スタンドを用いる必要があるが、固定片の第二切込を段数に応じた高さの異なる位置に設けたり、固定片を折り曲げるようにして汎用性を高めるようにしてもよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【００１４】
図１は、本発明の第一発明に係る紙製スタンド１の実施の形態の一例であり、前面板２、両側面板３、背面板４、該背面板４から延設した底蓋５より構成した上部が開口する箱状のもので、開口部に収納物６を立てて入れておくためのスタンドである。本発明では、前面板２の下端部から底板７を延設し、底板７からさらに固定片８を延設している。そして、背面板４の裏面側に支持片４１を観音開きに突出させており、各支持片４１に設けた第一切込４２と固定片８に設けた第二切込８１を相互に係合させることによって固定している。本例の紙製スタンド１は片面段ボール製であり、段の高さが低く山数の多い段ボール（例えば、段高さ１．５ｍｍ以下、山数９５〜１７５／３０ｃｍ）を利用することにより、美観に優れしかも強度が高いスタンドを形成することができる。図２にこの紙製スタンド１のブランクシートを示す。
【００１５】
本例の紙製スタンド１は、図３（ａ）に示すように本体部分を斜めにすると共に、底板７を後方側に突出させることによって安定よく設置できるようにしている。この場合、同図（ｂ）のように底板７を突出させることなく支持片４１だけで支持させるようにしてもよい。また、固定片８は支持片４１の下方側だけでなく、同図（ｃ）のように側部から係合させてもよい。このようにすれば、紙製スタンド１を吊り下げる場合でも底抜けしにくくすることができる。
【００１６】
図４は、本発明の第一発明に係る紙製スタンド１の実施の形態の他の例を示すもので、支持片４１の上端部に差込片４３を突設し、底蓋５と底板７に差込孔５１を設けたものである。差込片４３を差込孔８１に挿通させることにより、図のように複数段に積み重ねて支持することができる。差込片４３は基部の両端に切込を設けることで差込孔８１から抜けにくくすることができるため、積み重ねた状態で吊り下げることも可能である。図５にこの紙製スタンド１のブランクシートを示す。
【００１７】
図６（ａ）は、本発明の第二発明に係る紙製スタンド２１の実施の形態の一例を示す。この紙製スタンド２１は、複数段積み重ねたもので、本例では上段スタンド２２と下段スタンド２３の２段積みとしている。積み重ねた状態で支持するため、上段スタンド２２に設けた支持片４１の第一切込４２と、下段スタンド２３に設けた固定片８の第二切込８１を相互に係合させている。そして、上段スタンド２２の底蓋５に設けた差込孔５１に、背面板４の上端に突設した差込片４３を挿通させている。
【００１８】
紙製スタンド２１を３段以上に積み重ねる場合は、同図（ｂ）に示すように中段スタンド２４を上段スタンド２２と下段スタンド２３の間に介在させる。中段スタンド２４は、背面板４の上端に差込片４３を突設すると共に、底蓋５に差込孔５１を設けたものであり、これを１乃至複数連結することで３段以上のスタンドにすることができる。図７（ａ）（ｂ）（ｃ）にこれらのブランクシートを示す。
【００１９】
図８（ａ）（ｂ）は、本発明の第二発明に係る紙製スタンド２１の実施の形態の他の例であり、２段と３段を共用できるようにした上段スタンド２２と下段スタンド２３の例を示している。これは、上段スタンド２２の支持片４１に２ヶ所の第一切込４２、下段スタンド２３の固定片８に２ヶ所の第二切込８１を設けることにより、同図（ｂ）の実線で示す３段から鎖線で示す２段にすることができる。本例では、中段スタンド２４を用いているが、これに代えて上段スタンド２２を利用することができる。この場合、上段スタンド２２の背面板４に差込片４３を設けておくようにする。
【００２０】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る紙製スタンドは、厚紙や段ボールなどによる組み立て式としているため、保管や輸送を効率的に行うことができる。また、構造的にも組み立てが簡単で安定よく設置することができる。しかも、複数段に積み重ねたり吊り下げることもできるので、広い設置面積を占有しない利点がある。さらに、使用後の処理が極めて簡単であり環境面で好適となるなど極めて有益な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一発明に係る紙製スタンドの実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図２】図１に示した紙製スタンドのブランクシートである。
【図３】（ａ）は図１に示した紙製スタンドの側面図、（ｂ）及び（ｃ）は本発明の第一発明に係る紙製スタンドの実施の形態の他の例を示す側面図である。
【図４】本発明の第一発明に係る紙製スタンドの実施の形態のさらに他の例を示す側面図である。
【図５】図４に示した紙製スタンドのブランクシートである。
【図６】（ａ）は本発明の第二発明に係る紙製スタンドの実施の形態の一例を示す側面図、（ｂ）は本発明の第二発明に係る紙製スタンドの実施の形態の他の例を示す側面図である。
【図７】図６（ｂ）に示した紙製スタンドのブランクシートであり、（ａ）は上段スタンド、（ｂ）は中段スタンド、（ｃ）は下段スタンドである。
【図８】本発明の第二発明に係る紙製スタンドの実施の形態のさらに他の例を示すもので、（ａ）は背面図、（ｂ）は側面図である。
【符号の説明】
１第一発明に係る紙製スタンド
２前面板
３側面板
４背面板
４１支持片
４２第一切込
４３差込片
５底蓋
５１差込孔
６収納物
７底板
８固定片
８１第二切込
２１第二発明に係る紙製スタンド
２２上段スタンド
２３下段スタンド
２４中段スタンド

Claims

前面板、両側面板及び背面板から成り、該背面板から底蓋を延設し上部が開口した紙製の箱において、該背面板に、切り込みによって形成し横方向に開いて裏面側に突出させるもので、それぞれに第一切込を有する複数の支持片を設け、該前面板から、該底蓋に重ね合わせる底板、該底板から該支持片の第一切込に相互に係合させる第二切込を有する固定片を延設したことを特徴とする紙製スタンド。
各支持片の上端部に差込片、底蓋と底板に差込孔を設け、該差込片を該差込孔に挿通して積み重ね可能としたものである請求項１記載の紙製スタンド。
前面板、両側面板、背面板及び底蓋から成り、上部が開口した紙製の箱において、該背面板に、切り込みによって形成し横方向に開いて裏面側に突出させるもので、それぞれに第一切込を有する複数の支持片を設け、該前面板と該背面板のいずれかから延設した底蓋に差込孔を設けた上段スタンドと、該前面板から、該背面板から延設した底蓋に重ね合わせる底板、該底板から該上段スタンドの支持片の第一切込に相互に係合させる第二切込を設けた固定片を延設し、背面板の上端に差込片を設けた下段スタンドと、によって構成したことを特徴とする紙製スタンド。
前面板、両側面板及び背面板から成り、該前面板と該背面板のいずれかから底蓋を延設し上部が開口した紙製の箱であって、背面板の上端に差込片を設けると共に底蓋に差込孔を設けた中段スタンドを、１乃至複数上段スタンドと下段スタンドの間に設けたものである請求項３記載の紙製スタンド。