JP3042164U - 紙製引き出しと該引き出しを備えた戸棚 - Google Patents

紙製引き出しと該引き出しを備えた戸棚

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JP3042164U
JP3042164U JP1997003005U JP300597U JP3042164U JP 3042164 U JP3042164 U JP 3042164U JP 1997003005 U JP1997003005 U JP 1997003005U JP 300597 U JP300597 U JP 300597U JP 3042164 U JP3042164 U JP 3042164U
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JP1997003005U
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長田良直
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スズナカ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き出しとしての良好な滑り性や高い耐久性
を持ち、且つ取手等を設けずに出し入れができ、さらに
は紙の切断端面を露出させずに外観の美麗な紙製引き出
しを得んとしたものである。 【解決手段】 表面がコーティングされた1枚の板紙ま
たは段ボールを型抜きしたものを、接着代を用いずに組
み立てる天面開口型の箱形引き出しにおいて、側壁より
も低い高さを有する二重構造の前壁を有し、かつ該前壁
の上方を視認窓兼取手として機能させるようにした戸棚
用の紙製引き出し。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、物品の整理、保管などに実用されている収納家具としての戸棚に関 し、特に、該戸棚に組み合せて使用するための紙製引き出しに係る。
【0002】
【従来の技術】
一般に戸棚と呼ばれている家具は、戸棚の本体部分と該本体の内部に収納した 上で、前後方向に出し入れする引き出し部分を有し、そのうち前記本体部分は、 天板、底板および両側板で構成された枠組もしくは前記枠組に対して、必要に応 じ棚板を嵌め込んで構成させているものもある。そして、この種の戸棚は各種物 品を収納、保管するための機能以外に、内容物を展示するための機能も要求され るので、多くは、戸棚の前面にガラスを嵌めた引き戸や開き戸を取り付けている 。
【0003】 続いて、紙製引き出しの従来型について説明する。図12及び図13に示すよ うに、従来から四辺の側壁を2重構造とした天面開口型の引き出しが用いられて いるが、元来、引き出しは、戸棚の内部においてこれを前後方向に摺動させる必 要があるので、一般的には、該引き出し30の前面に、これを出し入れさせるた めの取手31や手掛孔32が取付けられている。
【0004】 さらに、本考案のように、引き出しにおける前壁の高さを側壁の高さよりも低 めるようして内容物を前方から視認できるようにした従来型に関し、類似例を挙 げて説明しておく。図11に示す様に、戸棚の引き出しではないが、オフイス用 の書類整理フォルダの一つに、フォルダ内の収納物が前方から視認できるように フォルダの高さに対して前壁35を低めた構成のものが知られている。このもの は、図11からも明かなように、天面開口型の箱型ケースで、前面が斜めに切り 落とされた(38)形態の書類整理箱33である。なお、この書類整理箱33は、箱 それ自体を出し入れすることを目的としていないので底板34は平坦でなく、む しろこの部分で箱を立体化すべく組立式としているから凹凸が多く摺動に適さな い構成となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ここにおいて本考案は、天面開口型の紙製引き出し、すなわち頻繁に出し入れ しても損傷することの少ない強化構造の引き出しを得んとしたもので、しかも引 き出しの正面は勿論のこと、側面ならびに背面においても基板シートの端面が露 出しないようにして美粧性を高め、同時に引き出しの前面には取手や手掛孔を設 けずとも、前壁それ自体に抽き出し機能を付与することができるようにしたもの である。
【0006】 換言すれば、上記従来型の不具合を解消すべく、引き出しとしての良好な滑り 性や高い耐久性を具備し、かつ取手等を設けずとも容易に引き出すことが可能な 構造とし、さらには紙シートの切断端面が極力外側に露出せず、外観上美麗な紙 製引き出しを得んとしたものである。なお、本考案の引き出しは、必ずしもこれ を一枚の基板シートから打ち抜いて構成しなくともよく、複数枚の紙シートを組 み合わせて本考案の引き出しとしてもよい。 しかし、1枚の板紙または段ボールシートを型抜きした上で、これを組み立て るだけで本考案の引き出しを得ることができるならば、複数部材で構成させる場 合よりも好ましいことは明かであるから、単一部材で構成させることが出来るよ うな引き出しの展開図形を考案し、それによってコストを抑えることも狙いの一 つとして付加したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、 戸棚本体の構成部材である天板と底板または棚板、もしくは棚板 間に介装して使用する紙製引き出しに関するもので、該引き出しを天面開口型の 箱体で構成すると共に、前記箱体の両側壁と前壁とを、基板である紙シートを内 側へ向かって折返して成る二重構造となして紙シートの端面が露出しない箇所を 形成させ、さらに前壁の高さを両側壁の高さよりも低め、かつ前壁に連なる両側 壁の前方上縁部を前方に向かい斜めに切り欠いて前記箱体が戸棚本体に収納され ている状態であっても前方から箱内を視認することができるようにしたことを特 徴とするものである。
【0008】 また、本考案は、添付図面において、正方形または長方形の底板11の左右両 辺に外側板12と内側板13を順次連設すると共に、前記外側板12と内側板1 3の両端縁には、それぞれ補強フラップ14を延長させ、さらに前記外側板12 の前端部(引き出しの前方に対応する縁辺)に5角形状のフラップ15を付け根 が斜めに形成されるように延設させ、かつ前記底板11の前端縁に外妻板17と 内妻板18を、一方、後端縁には引き出し6の後方に位置する外妻板17’と内 妻板18’を順次連設すると共に、外妻板17と内妻板18の高さHを側壁8お よび背面壁9の高さhよりも低めたことを特徴とする紙製引き出しを得、それに よって前記した従来型の不具合を解消させようとしたものである。なお、前記紙 製引き出しの構成部材である紙シートは、少なくともその片面または両面にイン ク、樹脂、ワックスなどを用い、印刷あるいは塗工方式により表面加工すること は容易であるから、それによって該紙シートの表面強度及び滑り性を強化するこ とは簡単に行える。
【0009】 さらにまた、1枚の板紙または段ボールシートを用い、このものを型抜きして 糊代を用いずに組み立てて形成することも可能で、このようにして得られた天面 開口型の箱において、取手を設けなくても簡便に引き出すことができるように箱 の前方上端部に切欠部を形成し、前壁を手掛部として利用し、前記切欠部も含め て板紙の切断面が極力露出しないように、壁板を折り込み2重構造としたものも 本考案の創作範囲内である。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について詳細に説明する。本考案は、前記の戸棚本 体に組み込んで使用する紙製引き出しを考案の対象としたものであるから、戸棚 本体の構造や材質は、どのようなものであっても差し支えなく、紙製は勿論のこ と、木製、プラスチック製、繊維板製等、材質を問わない。
【0011】 次に、前記戸棚に組み合わせて使用する紙製引き出しの素材について説明する 。素材は、これを紙シートとすることを要件とし、例えばBフルート、Eフルー ト等の各種の段ボールシートを用いるのがよい。それ以外に厚さ1ミリ程度の厚 紙または板紙を使用することも可能である。要するに本考案における引き出しの 素材シートとしては、ある程度の剛性を有する紙シートであれば、紙シートの種 類を問わず使用することができる。周知のように、前記のような紙シートの表面 には塗工、含浸もしくは印刷などの方法により、各種のワックスや表面コート樹 脂液、その他印刷インクなどを自由に適用することができるから、必要に応じそ れらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて塗布、含浸または印刷等に より重ね塗りすることも可能である。この工程は、表面強度の強い高価な紙シー トを使用する場合には特に実施しなくても良いが、安価な紙シートの場合には効 果的である。
【0012】 上記の素材を用いた引き出しは、戸棚本体の前面はもとより、引き出しそのも のにも従来型のような取手31や手掛孔32を設けないようにしたものである。 さらに本考案は、引き出しの前面をフラットな形態としたまま戸棚の前面に露 出させて美粧性を保持させると共に、もう一つの役割である展示機能を次のよう にして具備させたものである。すなわち、前記引き出しにおける前壁の高さを側 板の高さよりも低めることによって、前方から引き出し内を視認できるようにし て展示効果を発揮させることができるようにしたものである。付言すれば、戸棚 の前面にガラス戸や開き戸を設けなくとも引き出し内の物品を外部から目認でき るようにしたのが本考案である。
【0013】
【実施例】
上記のような構成を有する本考案につき、以下、添付図面を引用しつつ具体的 に説明する。図1に示すように、典型的には、天板1、側板2、棚板3および底 板4により成る枠体、すなわち戸棚本体5の内側に嵌め込んで使用する紙製の引 き出し6が考案の対象である。
【0014】 紙製引き出しそれ自体について詳しく説明すると、図1および図2〜4に示す ように、前壁7、左右両側壁8および背面壁9のいずれをも二重構造とし、その 上では基板シートの端面が外側に露出しないようにしたものである。すなわち、 基板である紙シートを各壁部分において図示のように引き出しの内側に折り返す ことによって紙シートの切断端面を外側に露出させないようにしたのが図示の事 例である。すなわち、本考案によれば、前記のような二重構造をすることにより 基板である紙シートの表側のみを引き出しの表面に露出させることが可能となる ので、当該表面に美粧加工を施した場合には、その加工面が引き出し全体に現れ ると云う効果を発揮する。
【0015】 図5〜7は、本考案における紙製引き出し6の展開図の一例を示すもので、同 図において、正方形または長方形の底板11の左右両辺に外側板12、12、内 側板13、13を順次連設し、外側板12と内側板13との間には平行な2本の 罫線21を刻設してマチを形成する。これは、内側板13を折り返し易くすると 共に、後記の5角形状のフラップ15を内側に挟み込だときの厚みに対応できる ようするためである。 また、前記外側板12及び内側板13の両端縁には、それぞれ補強フラップ1 4を連設する。なお、前記外側板12の前端部、すなわち引き出しの前方に対応 する縁辺に5角形状のフラップ15を形成させるもので、このフラップ15の付 け根部は図示のように前記外側板12に対し斜めに延設する。付け根部分16の 傾斜角度αは一例として135°としたが、この角度は図6に仮想線16’で示 すように適宜変更することことができる(図6の部分拡大図参照)。角度αを変 えることにより図2〜4に示す切欠部10の傾斜を強めたり、弱めたりすること ができるのである。
【0016】 前記内側板13と該内側板13から延長させた補強フラップ14との境には、 外縁近くに係止用切欠19を設け、これを後記の係止突起20に対応させる。 一方、前記底板11の前後端縁には、それぞれ引き出しの前壁7と背面壁9を 構成する外妻板17と17’ならびに内妻板18と18’を順次連設すると共に 、前記外妻板と内妻板との間には平行な2本の罫線22を刻設してマチの形成に 役立てるようにする。マチは前記と同様に内妻板18、18’を折り返し易くす ると共に、前記両妻板の間に挟み込む補強フラップ14の厚みを受け入れるだけ の間隔を保持させるためである。なお、前記内妻板18、18’の隅角部には係 止突起20を形成させ、この突起20を前記した係止用切欠19に対応させる。 ちなみに、引き出しの前壁7を構成する外妻板17と内妻板18の高さHは、 側壁8および背面壁9を構成する側板12、13ならびに妻板17’、18’の 高さh(図5参照)よりも低く、H<hの関係にあることを要件とする。
【0017】 次に、組み立て方法について説明する。図7に示すように、まず5角形状のフ ラップ15を外側板12上に重ね合わせてから、該フラップ15と共に内側板1 3を外側板12の表面に折り重ねつつ前記両側板12、13を立ちあげる。 次いで、図2に示すように全ての補強フラップ14を内側に向けてL形に折り 曲げた上で、その補強フラップ14を上から覆うように内外両妻板17、17’ 、18、18’をかぶせながら内妻板18、18’の端縁に形成させた突起20 を係止用切欠19に掛け止め、それにより前記した各側板12、13および妻板 17、17’、18、18’を組立状態の下に固定する。すなわち、内妻板18 、18’と共に外妻板17、17’を立ち上げ、これら妻板を罫線22を介して 内妻板18、18’を内側に折り返して補強フラップ14を挟み込みながら、前 記係止突起20を介して固定するのである。図3は、本考案の紙製引き出しを組 み立てた状態を示している。
【0018】 なお、図4は、組立ての途中で、外妻板17と内妻板18に挟み込まれる補強 フラップ14の間にコ字型の補強板23を配設して成る本考案の別の実施例であ る。 補強板23を挿入することによって、前壁7の強度がさらに増し、この前壁7 全体を手掛部としての機能させる場合の耐久性が高まる。 付言すると、この補強板23は、板紙を図示のようにコ字型に折り曲げて使用 してもよいし、或いは短冊形の補強板を配設してもよい(図示省略)。コ字型補 強板23を用いたときには、側壁8の外方向へのゆるみを防止するという効果を 併せて発揮する。
【0019】 図1および図8は、組立後の紙製引き出し6を戸棚5内に嵌め込んだ状態を示 し、図中、符号6aは引き出し6の前壁7の上方に形成されている視認窓である 。 既に述べたように本考案の構成部材である紙シートの表面および裏面には、印 刷インキ、表面強化樹脂、ワックス等でコーティングを行うことが出来るから、 必要に応じ、所望の表面加工を施すようにする。
【0020】 前記のようにして組立て、かつ戸棚本体5にはめ込んだ紙製引き出し6は、用 途に応じて書類整理棚や衣類整理棚またはキャビネット等として任意の数の引き 出し6が収容できる戸棚本体5と組み合わせ、それによって殆どの物品を整理、 仕分けして収納、保管することが可能となる(図8参照)。 なお、引き出し6を引き出したり、あるいは押し込む場合には前壁7にその上 方に形成された視認窓6aの部分から手指を掛けて操作する(図1参照)。さら に詳しく述べると、前記した視認窓6aは、側壁8と前壁7との境に設られた切 欠部10によって形成されているが、このようにして形成された切欠部10の前 面空間に手を差し入れ、前壁7それ自体を手掛部に利用して引き出し本体6を引 き出し、あるいは押し込むように運用するのである。 なお、引き出し6の高さ、奥行き、幅は、使用される戸棚5の内寸に合わせて 任意に設定することができる。
【0021】
【考案の効果】
本考案の紙製引き出しは、引き出し本体を形成する前壁の上方に形成された切 欠部、すなわち視認窓として機能する空間6aを介して出し入れを操作するよう にしたから、引き出しそのものにわざわざ取手等を設ける必要がなく、そのため 外観がすっきりしていて美麗である。加えて、前記空間から収納物を識別するこ とも可能であるため、収納物を確認するために引き出しをいちいち引き出す手間 が省ける。その上では戸棚そのものに内部を視認するための開き戸やガラス板を はめ込む必要がない点でも実用上、有利である。
【0022】 さらにまた、本考案によれば、引き出しを構成する四辺の壁体のうち、少なく とも前壁と左右の側壁を二重構造としているから、引き出し全体の強度が高く、 それに加え、前壁には補強フラップや補強板を挟み込むことができるので、より 一層強度の高い手掛部として機能する引き出しを提供することができる。
【0023】 また、内側に折り込んで2重とした壁板は、当該折り目が外側に位置してカバ ーしているので、壁体の表面には紙シートの切断端面が現れず、しかも補強フラ ップ等の端面を覆いかくすことができるので、美粧性も高く、戸棚用の紙製引き 出しとして実用性が高い。加えて、紙シートの切断端面が露出していないので引 き出しが損傷する原因となる引っ掛かりが少なくなり、引き出しとしての前後方 向への摺動動作も円滑に行われる。 なお、本考案によれば、素材として印刷した紙シートを使用することが出来る から、必要に応じ表面強度を強くした加工紙や、滑り性を付与した加工紙を使う こともできるので、使用勝手がよく、しかも廉価に提供できるという効果を発揮 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る紙製引き出しを備えた戸棚の実
施例を示す斜視図である。
【図2】 本考案に係る紙製引き出しの組立てを一部切
り欠いて示す斜視図である。
【図3】 本考案に係る紙製引き出しの完成状態を一部
切り欠いて示す斜視図である。
【図4】 本考案に係る紙製引き出しの組立てにおけ
る、補強板の挿入を示す斜視図である。
【図5】 本考案に係る紙製引き出しの展開図の一例且
つ組立てを示す斜視図である。
【図6】 本考案に係る紙製引き出しの図5に示す展開
図の一部を切り欠いて示す拡大図である。
【図7】 本考案に係る紙製引き出しの組立てを示す斜
視図である。
【図8】 本考案に係る紙製引き出しを備えた戸棚の他
の実施例を示す正面図である。
【図9】 従来例である書類整理箱の一例を示す展開図
である。
【図10】 従来例である書類整理箱の一例を示す斜視
図である。
【図11】 従来例である書類整理箱の使用例を示す斜
視図である。
【図12】 他の従来例である引き出しを示す斜視図で
ある。
【図13】 他の従来例である引き出しを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 天板 2 側板 3 棚板 4、11、34 底板 5 戸棚 6、30 引き出し 6a 視認窓 7、35 前壁 8、36 側壁 9、37 背面壁 10、38 切欠部 12 外側板 13 内側板 14 補強フラップ 15 5角形状フラップ 16、16’ 付け根部 17、17’ 外妻板 18、18’ 内妻板 19 係止用切欠 20 係止突起 21、22 罫線 23 補強板 31 取手 32 手掛孔 33 書類整理箱 39 折込フラップ 40 糊代 α 角度 H、h 高さ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸棚本体の構成部材である天板と底板ま
    たは棚板、もしくは棚板間に介装して使用する紙製引き
    出しであって、該引き出しを天面開口型の箱体で構成す
    ると共に、前記箱体の両側壁と前壁とを、基板である紙
    シートを内側へ向かって折返して成る二重構造となして
    紙シートの端面が露出しない箇所を形成させ、さらに前
    壁の高さを両側壁の高さよりも低め、かつ前壁に連なる
    両側壁の前方上縁部を前方に向かい斜めに切り欠いて前
    記箱体が戸棚本体に収納されている状態であっても前方
    から箱内を視認することができるようにしたことを特徴
    とする紙製引き出し。
  2. 【請求項2】 正方形または長方形の底板(11)の左右両
    辺に外側板(12)と内側板(13)を順次連設すると共に、前
    記外側板(12)と内側板(13)の両端縁には、それぞれ補強
    フラップ(14)を延長させ、さらに前記外側板(12)の前端
    部(引き出しの前方に対応する縁辺)に5角形状のフラ
    ップ(15)を付け根が斜めに形成されるように延設させ、
    かつ前記底板(11)の前端縁に外妻板(17)と内妻板(18)
    を、一方、後端縁には引き出し(6)の後方に位置する外
    妻板(17')と内妻板(18')を順次連設すると共に、前記外
    妻板(17)と内妻板(18)の高さHを側壁(8)および背面壁
    (9)の高さhよりも低めたことを特徴とする紙製引き出
    し。
  3. 【請求項3】 紙シートの少なくとも片面にインク、樹
    脂、ワックスなどを用い、印刷あるいは塗工方式により
    表面加工して紙シートの表面強度及び滑り性を強化した
    請求項1または請求項2記載の紙製引き出し。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載の紙製引き
    出しのいづれか或いは全部を、戸棚本体の構成部材であ
    る天板と底板または棚板、もしくは棚板間の1部或いは
    全部に介装したことを特徴とする紙製引き出しを備えた
    戸棚。
JP1997003005U 1997-04-04 1997-04-04 紙製引き出しと該引き出しを備えた戸棚 Expired - Lifetime JP3042164U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011099163A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 株式会社 ステップ 履物用段ボール箱及び履物用段ボール箱の組立体
JP2016094228A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 トッパン・フォームズ株式会社 保冷箱

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