JP2004304540A - インターフォンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】非折衝型IDカードのデータ読取手法を利用して、外来者が所持する非接触型IDカードに記録されたデータを文字データまたは音声データに変換して、外来者が映し出される画像や音声と共に対応者側で確認して、外来者への対応が適切に行なえるようにする。
【解決手段】外景撮影手段4と音声入出力手段5とからなる外来者受付機2と、外来者受付機2の音声入出力手段5との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段8と外景撮影手段4からの画像データを受信表示する画像表示手段7とからなる応答機3とを備え、外来者受付機2は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカード11に記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って応答機3に送信する読取手段12を有し、外来者が所持する非接触型IDカード11の外来者識別データを読取手段12が読み取り、応答機3の画像表示手段7で表示する構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】外景撮影手段4と音声入出力手段5とからなる外来者受付機2と、外来者受付機2の音声入出力手段5との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段8と外景撮影手段4からの画像データを受信表示する画像表示手段7とからなる応答機3とを備え、外来者受付機2は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカード11に記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って応答機3に送信する読取手段12を有し、外来者が所持する非接触型IDカード11の外来者識別データを読取手段12が読み取り、応答機3の画像表示手段7で表示する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインターフォンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般家庭などで利用されているインターフォンシステムは、屋外に接地された外来者受付機と屋内に設置された応答機とを無線または有線により接続された状態とし、外来者が外来者受付機側に設けられている呼び出しボタンを押下すると応答機側で呼び出しが行われ、この応答機を利用した対応者の呼び掛けにて外来者と対応者との会話を行なって外来者の確認が行えるようにしたものとなっている。
また、近年においては、屋外撮影カメラで外来者を撮影し、その撮影カメラから出力された画像データを記憶装置に記録し、その記憶装置に記録された画像データを順次読み出してファクシミリデータとして外出先のファクシミリ機器に送信できるようにしたり、外来者の音声データを対応者が所持する携帯端末に転送し、外来者に対して、外出中の対応者が携帯電話で応対できるようにした工夫が加えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−232525号公報(段落番号0002、0003)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにインターフォンシステムでは外来者確認を応答機の画像表示手段で行なえるものの他に、対応者が外出先から携帯電話で対応できるようにしたり、外来者の撮影画像をファクシミリデータとして対応者の外出先のファクシミリ機に送信するなどの数々の機能が付加されるようになってきているが、外来者が誰であるかの基本的な判断には、音声のようなその場で消失する情報だけではなく固定的に表示できるデータ(例えば、氏名、社名などの文字データや顔写真などの固定の画像データ)も、画像表示手段での画像と共に表示させることが、非常に有効であると考えられる。
しかしながら、現状のインターフォンシステムでは、外来者側から上述した固定的なデータを提供できるものとはなっておらず、対応者は応対の時点で、画像表示手段に映し出された画像と外来者の音声とだけで外来者を確認することとなり、外来者の確認が不確実になり易いという問題がある。
【0005】
ところで、近年において非接触状態でデータの送受信が可能となる非接触型IDカードに識別情報などのデータを書込・読取装置(リーダーライター)で記録し、その記録されたデータを前記書込・読取装置や読取専用装置(リーダー)で非接触状態で読み取って在庫管理や入退室管理などに利用するデータ送受信方法が普及しており、この方法において、非接触型IDカードにカード所有者の氏名や所属会社名などのデータを記録しておけば、そのカードを読取装置にかざすだけで、読取装置側で人間が判読できる文字データとして簡単に表示できるようになるという利点がある。
そこで、本発明者は、上記非接触型IDカードにカード所有者に関する識別データを記録させておけば、読取装置(リーダーライターやリーダー)での読取手段を介してその識別データを人が判読できる情報として表示できるという点に着目して本発明に至ったものである。即ち、本発明は従来のインターフォンシステムの上記問題に鑑み、非折衝型IDカードのデータ読取手法を利用して、外来者が所持する非接触型IDカードに記録されたデータを文字データまたは音声データに変換して、外来者が映し出される画像と共に対応者が確認できるようにすることを課題とし、外来者の確認が確実に行なえるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、外景撮影手段と音声入出力手段とからなる外来者受付機と、前記外来者受付機の音声入出力手段との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段と前記外景撮影手段からの画像データを受信表示する画像表示手段とからなる応答機とを備え、前記外来者受付機は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカードに記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って前記応答機に送信する読取手段を有し、外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを前記読取手段が読み取り、該読取手段から送信された前記外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示する構成としたことを特徴とするインターフォンシステムを提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明において、上記応答機は、上記非接触型IDカードに記録された外来者識別データを文字データまたは音声データに変換して、予め設定された携帯電話宛てに無線または有線により外部通信基地局に転送する転送手段を有することが良好である。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は本発明のインターフォンシステムであり、該インターフォンシステム1は外器として例えば屋外の門柱や扉、扉脇の壁面、そしてオフィス受付カウンタなどに設置される外来者受付機2と、内器として居室側に設置される応答機3とを備えてなるものである。
上記外来者受付機2は外来者を撮影することができる位置に設けられる撮影カメラである外景撮影手段4を有していて、この外景撮影手段4で得られる画像データは応答機3に常時送出される。また、外来者受付機2は外来者の声を音声データとして応答機3に送出するマイクと応答機3側からの音声データを音声として出力するスピーカーとの組み合せからなる音声入出力手段5を有している。さらにこの外来者受付機2には通常のインターフォンシステムと同じように呼び出しボタンからなる呼び出し信号送出手段6が設けられており、呼び出しボタンの押下によって呼び出し信号が応答機3に出力されるようにしている。
なお、外来者受付機2と応答機3とは無線や有線にてデータの送受が行われる。
【0008】
一方、上記応答機3は、上記外来者受付機2側の外景撮影手段4からの画像データを受信表示する画像表示手段7を有しており、この画像表示手段7は例えば液晶ディスプレイ装置から構成されている。また、応答機3は外来者受付機2側の上記音声入出力手段5との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段8を有しており、外来者受付機2の音声入出力手段5と同じように、対応者の声を音声データとして外来者受付機2側に送出するマイクと前記音声入出力手段5のマイクからの外来者の音声データを音声として出力するスピーカとの組み合わせによって構成されている。
さらに、応答機3では、画像表示手段7を必要時に表示動作させるとともに、音声入出力手段5と音声入出力手段8とで必要時に通話回路を形成できるように両音声入出力手段5、8を動作させる制御部9を有している。前記制御部9は呼び出し信号が外来者受付機3から出力されたとき、即ち、外来者が呼び出しボタンを押下したときに画像表示手段7を表示動作させ、対応者が応答機3の応答ボタン10を押下すると前記通話回路を形成するようにしている。
【0009】
本インターフォンシステム1では、非接触状態でデータの送受信が可能となる非接触型IDカード11を利用し、その非接触型IDカード11に記録されたデータを応答機3側で表示できるように構成されていて、まず、外来者は前記非接触型IDカード11を所持し、その非接触型IDカード11には外来者を特定して識別できる氏名、所属会社名などの外来者識別データが予め記録されている。そして、外来者受付機2には上記外景撮影手段4と音声入出力手段5と呼び出し信号送出手段6の他に、非接触型IDカード11に記録された外来者識別データを読み取って上記応答機3に送信する読取手段12も有していて、この読取手段12は上述した非接触型IDカードのデータ送受信方法におけるリーダーライターの読取、書込機能を実施するものである。
外来者は対応者を呼び出す際に、非接触型IDカードを上記外来者受付機2に近付けながら呼び出し信号送出手段6の呼び出しボタン6aを押下する。このとき読取手段12は外来者の非接触型IDカード11に記録されている外来者識別データを読み取ってこれを応答機3に送信する。また、外来者が非接触型IDカードを所持せず、或いは読取手段12の検知範囲外に非接触型IDカードを携帯していて、呼び出し信号送出手段6からの読み出し信号が送信された時点で外来者識別データが読み取れなかった場合には、読取手段12が外来者識別データ非検出であることのデータを応答機3側に送信するように設けられている。
【0010】
上記応答機3においては、上記逝去部9の制御の下で読取手段12から送られてきた外来者識別データを人が判読できる文字データとして画像表示手段7に表示させるように設けられており、対応者は映し出された外来者の画像(動画像)と文字データとを画像表示手段7にて確認できるようになる。また、外来者識別データが読取できない場合には、識別データ非検出などとして表示される文字データと前記外来者の画像とが表示されるようにしている。
このように応答機3側では、外来者が映し出されている画像と文字データとを見ながら、また、外来者識別データを読み取ることができなかった旨の文字データとを見ながら、外来者と応答機3を通して会話できるため、外来者に応答する上での各種の判断が簡単になる。
【0011】
外来者受付機2の読取手段12は上述したように読取機能の他に書込機能を有していることから、外来者が非接触型IDカードを外来者受付機2に近付けて呼び出しボタン6aを押下した時点で非接触型IDカードへ受付日時などを追加データとして書き込むようにしたり、対応者が応答を行なっているときの応答日時などを追加データとして書き込むようにして、次回対応時にそれらの追加データも文字データとして表示させるようにしてもよい。
なお、外来者受付機2の読取手段12にあっては読取機能と書込機能との両方の機能を有している必要はなく、少なくとも非接触型IDカードの外来者識別データを読み取って応答機3に送信できるものであればよい。
【0012】
近年においては液晶ディスプレイ装置にて画像データを見ることのできる画像表示機能付携帯電話が広く普及し、屋外に設置された撮影カメラからの画像データを、通常の無線や有線の公衆回線だけでなくインターネットに代表される通信網も介してその携帯電話で受信して画像表示することができる環境が整ってきている。この環境を利用して、本インターフォンシステム1では対応者が外出中にその外来者が携帯している画像表示機能付携帯電話13を介して外来者との対応が行なえる工夫が施されている。
まず、上記応答機3には、上記各手段に加えて外来者受付機2からの画像データと音声データとを無線または有線により外部通信基地局Aに転送し、さらに読取手段12からの外来者識別データを文字データに変換して同様に無線または有線により外部通信基地局Aに転送する転送手段14を備えていて、この転送手段14に予め特定の画像表示機能付携帯電話13を呼び出すための電話機能が組み入れられている。そして、留守時設定として外来者による呼び出し操作があったときに自動的に上記制御部9が転送手段14を動作させるように設けられている。また、外来者により呼び出し操作があっても応答機3の応答ボタン10を押下するなどの応答動作が行われず、その非応答状態のまま予め設定された時間(例えば、10秒程度)が経過した場合に、留守時設定状態に切り替わって上記制御部9が転送手段14を動作させる。
【0013】
上記転送手段14が動作すれば、電話機能により画像表示機能付携帯電話13の呼び出しが外部基地局Aに対して行われ、応答機3と画像表示機能付携帯電話13との通話が成立したときにその応答機3が受信している外来者受付機3の画像データと音声データと文字データ(上記外来者識別データからなるもの)を画像表示機能付携帯電話宛てとして外部基地局Aに転送するように設けられている。
よって、画像データと音声データと文字データの転送を受けた画像表示機能付携帯電話13により対応者が画像ディスプレイ装置に映し出された外来者を確認でき、外来者との通話を行なえるようになる。このとき、上記文字データが画像ディスプレイ装置に表示されるものである。
【0014】
画像表示機能付携帯電話13との通話が予め設定された時間(例えば、5秒程度)を経過しても成立しない場合には呼び出しを停止し、応答機3が受信している画像データと音声データと外来者識別データを一時記録するようにしている。
一方、画像表示機能付携帯電話13との通話が成立しない場合にあっても、画像表示機能付携帯電話13自体に応答機3からの呼び出しが非通話情報として記録され、画像表示機能付携帯電話13側の機能によって非通話となった応答機3に対して呼び出しが行えるものであることから、本インターフォンシステム1では、画像表示機能付携帯電話13から応答機3への呼び出しを行なうことで、応答機3側で一時記録された画像データと音声データと外来者識別データとを上記転送時と同様にして画像表示機能付携帯電話13宛てに発信できるように設けられている。よって、外来者による外来者受付機2からの呼び出しに対応者が応対できない場合でも、対応者側では時間を置いてから外来者を確認できる。
【0015】
応答機3からの転送先としては画像表示機能付携帯電話に限定されるものではなく、画像表示機能を有しない携帯電話であってもよい、転送先が画像表示機能を有しない携帯電話である場合、外来者識別データを変換してなる音声データとして外来者との通話を成立させる前に携帯電話に送信するようにし、外来者識別データが変換された音声データを対応者が直前に確認して対応者を判断した状態で外来者との通話を行なえるようにする。このようにすることで、画像による情報がなくとも携帯電話にて外来者に関する情報を得た上で適切な対応を外来者に対して行なえるようになる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明した本発明に係るインターフォンシステムによれば、外景撮影手段と音声入出力手段とからなる外来者受付機と、前記外来者受付機の音声入出力手段との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段と前記外景撮影手段からの画像データを受信表示する画像表示手段とからなる応答機とを備え、前記外来者受付機は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカードに記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って前記応答機に送信する読取手段を有し、外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを前記読取手段が読み取り、該読取手段から送信された前記外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示する構成としたことを特徴とするものである。
このように外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示するようにしていることから、常時変化する動画像情報や一時的な音声情報だけに頼ることなく、固定的な表示である外来者識別データからも外来者に対する情報を対応者が得ることができるようになり、外来者の確認が容易となって状況に応じた適切な対応が取り易くなる。
【0017】
また、上記応答機が、非接触型IDカードからの外来者識別データを文字データまたは音声データに変換して、予め設定された携帯電話宛てに無線または有線により外部通信基地局に転送する転送手段を有するものとすれば、対応者が外出中であっても携帯電話を携帯することで、外来者識別データを確認して外来者に応対できるようになり、画像表示機能付携帯電話の受信範囲であれば対応者の行動範囲を制限することがなくなるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインターフォンシステムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…インターフォンシステム
2…外来者受付機
3…応答機
4…外景撮影手段
5…音声入出力手段
7…画像表示手段
8…音声入出力手段
11…非接触型IDカード
12…読取手段
13…携帯電話
14…転送手段
【発明の属する技術分野】
本発明はインターフォンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般家庭などで利用されているインターフォンシステムは、屋外に接地された外来者受付機と屋内に設置された応答機とを無線または有線により接続された状態とし、外来者が外来者受付機側に設けられている呼び出しボタンを押下すると応答機側で呼び出しが行われ、この応答機を利用した対応者の呼び掛けにて外来者と対応者との会話を行なって外来者の確認が行えるようにしたものとなっている。
また、近年においては、屋外撮影カメラで外来者を撮影し、その撮影カメラから出力された画像データを記憶装置に記録し、その記憶装置に記録された画像データを順次読み出してファクシミリデータとして外出先のファクシミリ機器に送信できるようにしたり、外来者の音声データを対応者が所持する携帯端末に転送し、外来者に対して、外出中の対応者が携帯電話で応対できるようにした工夫が加えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−232525号公報(段落番号0002、0003)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにインターフォンシステムでは外来者確認を応答機の画像表示手段で行なえるものの他に、対応者が外出先から携帯電話で対応できるようにしたり、外来者の撮影画像をファクシミリデータとして対応者の外出先のファクシミリ機に送信するなどの数々の機能が付加されるようになってきているが、外来者が誰であるかの基本的な判断には、音声のようなその場で消失する情報だけではなく固定的に表示できるデータ(例えば、氏名、社名などの文字データや顔写真などの固定の画像データ)も、画像表示手段での画像と共に表示させることが、非常に有効であると考えられる。
しかしながら、現状のインターフォンシステムでは、外来者側から上述した固定的なデータを提供できるものとはなっておらず、対応者は応対の時点で、画像表示手段に映し出された画像と外来者の音声とだけで外来者を確認することとなり、外来者の確認が不確実になり易いという問題がある。
【0005】
ところで、近年において非接触状態でデータの送受信が可能となる非接触型IDカードに識別情報などのデータを書込・読取装置(リーダーライター)で記録し、その記録されたデータを前記書込・読取装置や読取専用装置(リーダー)で非接触状態で読み取って在庫管理や入退室管理などに利用するデータ送受信方法が普及しており、この方法において、非接触型IDカードにカード所有者の氏名や所属会社名などのデータを記録しておけば、そのカードを読取装置にかざすだけで、読取装置側で人間が判読できる文字データとして簡単に表示できるようになるという利点がある。
そこで、本発明者は、上記非接触型IDカードにカード所有者に関する識別データを記録させておけば、読取装置(リーダーライターやリーダー)での読取手段を介してその識別データを人が判読できる情報として表示できるという点に着目して本発明に至ったものである。即ち、本発明は従来のインターフォンシステムの上記問題に鑑み、非折衝型IDカードのデータ読取手法を利用して、外来者が所持する非接触型IDカードに記録されたデータを文字データまたは音声データに変換して、外来者が映し出される画像と共に対応者が確認できるようにすることを課題とし、外来者の確認が確実に行なえるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、外景撮影手段と音声入出力手段とからなる外来者受付機と、前記外来者受付機の音声入出力手段との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段と前記外景撮影手段からの画像データを受信表示する画像表示手段とからなる応答機とを備え、前記外来者受付機は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカードに記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って前記応答機に送信する読取手段を有し、外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを前記読取手段が読み取り、該読取手段から送信された前記外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示する構成としたことを特徴とするインターフォンシステムを提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明において、上記応答機は、上記非接触型IDカードに記録された外来者識別データを文字データまたは音声データに変換して、予め設定された携帯電話宛てに無線または有線により外部通信基地局に転送する転送手段を有することが良好である。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は本発明のインターフォンシステムであり、該インターフォンシステム1は外器として例えば屋外の門柱や扉、扉脇の壁面、そしてオフィス受付カウンタなどに設置される外来者受付機2と、内器として居室側に設置される応答機3とを備えてなるものである。
上記外来者受付機2は外来者を撮影することができる位置に設けられる撮影カメラである外景撮影手段4を有していて、この外景撮影手段4で得られる画像データは応答機3に常時送出される。また、外来者受付機2は外来者の声を音声データとして応答機3に送出するマイクと応答機3側からの音声データを音声として出力するスピーカーとの組み合せからなる音声入出力手段5を有している。さらにこの外来者受付機2には通常のインターフォンシステムと同じように呼び出しボタンからなる呼び出し信号送出手段6が設けられており、呼び出しボタンの押下によって呼び出し信号が応答機3に出力されるようにしている。
なお、外来者受付機2と応答機3とは無線や有線にてデータの送受が行われる。
【0008】
一方、上記応答機3は、上記外来者受付機2側の外景撮影手段4からの画像データを受信表示する画像表示手段7を有しており、この画像表示手段7は例えば液晶ディスプレイ装置から構成されている。また、応答機3は外来者受付機2側の上記音声入出力手段5との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段8を有しており、外来者受付機2の音声入出力手段5と同じように、対応者の声を音声データとして外来者受付機2側に送出するマイクと前記音声入出力手段5のマイクからの外来者の音声データを音声として出力するスピーカとの組み合わせによって構成されている。
さらに、応答機3では、画像表示手段7を必要時に表示動作させるとともに、音声入出力手段5と音声入出力手段8とで必要時に通話回路を形成できるように両音声入出力手段5、8を動作させる制御部9を有している。前記制御部9は呼び出し信号が外来者受付機3から出力されたとき、即ち、外来者が呼び出しボタンを押下したときに画像表示手段7を表示動作させ、対応者が応答機3の応答ボタン10を押下すると前記通話回路を形成するようにしている。
【0009】
本インターフォンシステム1では、非接触状態でデータの送受信が可能となる非接触型IDカード11を利用し、その非接触型IDカード11に記録されたデータを応答機3側で表示できるように構成されていて、まず、外来者は前記非接触型IDカード11を所持し、その非接触型IDカード11には外来者を特定して識別できる氏名、所属会社名などの外来者識別データが予め記録されている。そして、外来者受付機2には上記外景撮影手段4と音声入出力手段5と呼び出し信号送出手段6の他に、非接触型IDカード11に記録された外来者識別データを読み取って上記応答機3に送信する読取手段12も有していて、この読取手段12は上述した非接触型IDカードのデータ送受信方法におけるリーダーライターの読取、書込機能を実施するものである。
外来者は対応者を呼び出す際に、非接触型IDカードを上記外来者受付機2に近付けながら呼び出し信号送出手段6の呼び出しボタン6aを押下する。このとき読取手段12は外来者の非接触型IDカード11に記録されている外来者識別データを読み取ってこれを応答機3に送信する。また、外来者が非接触型IDカードを所持せず、或いは読取手段12の検知範囲外に非接触型IDカードを携帯していて、呼び出し信号送出手段6からの読み出し信号が送信された時点で外来者識別データが読み取れなかった場合には、読取手段12が外来者識別データ非検出であることのデータを応答機3側に送信するように設けられている。
【0010】
上記応答機3においては、上記逝去部9の制御の下で読取手段12から送られてきた外来者識別データを人が判読できる文字データとして画像表示手段7に表示させるように設けられており、対応者は映し出された外来者の画像(動画像)と文字データとを画像表示手段7にて確認できるようになる。また、外来者識別データが読取できない場合には、識別データ非検出などとして表示される文字データと前記外来者の画像とが表示されるようにしている。
このように応答機3側では、外来者が映し出されている画像と文字データとを見ながら、また、外来者識別データを読み取ることができなかった旨の文字データとを見ながら、外来者と応答機3を通して会話できるため、外来者に応答する上での各種の判断が簡単になる。
【0011】
外来者受付機2の読取手段12は上述したように読取機能の他に書込機能を有していることから、外来者が非接触型IDカードを外来者受付機2に近付けて呼び出しボタン6aを押下した時点で非接触型IDカードへ受付日時などを追加データとして書き込むようにしたり、対応者が応答を行なっているときの応答日時などを追加データとして書き込むようにして、次回対応時にそれらの追加データも文字データとして表示させるようにしてもよい。
なお、外来者受付機2の読取手段12にあっては読取機能と書込機能との両方の機能を有している必要はなく、少なくとも非接触型IDカードの外来者識別データを読み取って応答機3に送信できるものであればよい。
【0012】
近年においては液晶ディスプレイ装置にて画像データを見ることのできる画像表示機能付携帯電話が広く普及し、屋外に設置された撮影カメラからの画像データを、通常の無線や有線の公衆回線だけでなくインターネットに代表される通信網も介してその携帯電話で受信して画像表示することができる環境が整ってきている。この環境を利用して、本インターフォンシステム1では対応者が外出中にその外来者が携帯している画像表示機能付携帯電話13を介して外来者との対応が行なえる工夫が施されている。
まず、上記応答機3には、上記各手段に加えて外来者受付機2からの画像データと音声データとを無線または有線により外部通信基地局Aに転送し、さらに読取手段12からの外来者識別データを文字データに変換して同様に無線または有線により外部通信基地局Aに転送する転送手段14を備えていて、この転送手段14に予め特定の画像表示機能付携帯電話13を呼び出すための電話機能が組み入れられている。そして、留守時設定として外来者による呼び出し操作があったときに自動的に上記制御部9が転送手段14を動作させるように設けられている。また、外来者により呼び出し操作があっても応答機3の応答ボタン10を押下するなどの応答動作が行われず、その非応答状態のまま予め設定された時間(例えば、10秒程度)が経過した場合に、留守時設定状態に切り替わって上記制御部9が転送手段14を動作させる。
【0013】
上記転送手段14が動作すれば、電話機能により画像表示機能付携帯電話13の呼び出しが外部基地局Aに対して行われ、応答機3と画像表示機能付携帯電話13との通話が成立したときにその応答機3が受信している外来者受付機3の画像データと音声データと文字データ(上記外来者識別データからなるもの)を画像表示機能付携帯電話宛てとして外部基地局Aに転送するように設けられている。
よって、画像データと音声データと文字データの転送を受けた画像表示機能付携帯電話13により対応者が画像ディスプレイ装置に映し出された外来者を確認でき、外来者との通話を行なえるようになる。このとき、上記文字データが画像ディスプレイ装置に表示されるものである。
【0014】
画像表示機能付携帯電話13との通話が予め設定された時間(例えば、5秒程度)を経過しても成立しない場合には呼び出しを停止し、応答機3が受信している画像データと音声データと外来者識別データを一時記録するようにしている。
一方、画像表示機能付携帯電話13との通話が成立しない場合にあっても、画像表示機能付携帯電話13自体に応答機3からの呼び出しが非通話情報として記録され、画像表示機能付携帯電話13側の機能によって非通話となった応答機3に対して呼び出しが行えるものであることから、本インターフォンシステム1では、画像表示機能付携帯電話13から応答機3への呼び出しを行なうことで、応答機3側で一時記録された画像データと音声データと外来者識別データとを上記転送時と同様にして画像表示機能付携帯電話13宛てに発信できるように設けられている。よって、外来者による外来者受付機2からの呼び出しに対応者が応対できない場合でも、対応者側では時間を置いてから外来者を確認できる。
【0015】
応答機3からの転送先としては画像表示機能付携帯電話に限定されるものではなく、画像表示機能を有しない携帯電話であってもよい、転送先が画像表示機能を有しない携帯電話である場合、外来者識別データを変換してなる音声データとして外来者との通話を成立させる前に携帯電話に送信するようにし、外来者識別データが変換された音声データを対応者が直前に確認して対応者を判断した状態で外来者との通話を行なえるようにする。このようにすることで、画像による情報がなくとも携帯電話にて外来者に関する情報を得た上で適切な対応を外来者に対して行なえるようになる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明した本発明に係るインターフォンシステムによれば、外景撮影手段と音声入出力手段とからなる外来者受付機と、前記外来者受付機の音声入出力手段との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段と前記外景撮影手段からの画像データを受信表示する画像表示手段とからなる応答機とを備え、前記外来者受付機は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカードに記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って前記応答機に送信する読取手段を有し、外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを前記読取手段が読み取り、該読取手段から送信された前記外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示する構成としたことを特徴とするものである。
このように外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示するようにしていることから、常時変化する動画像情報や一時的な音声情報だけに頼ることなく、固定的な表示である外来者識別データからも外来者に対する情報を対応者が得ることができるようになり、外来者の確認が容易となって状況に応じた適切な対応が取り易くなる。
【0017】
また、上記応答機が、非接触型IDカードからの外来者識別データを文字データまたは音声データに変換して、予め設定された携帯電話宛てに無線または有線により外部通信基地局に転送する転送手段を有するものとすれば、対応者が外出中であっても携帯電話を携帯することで、外来者識別データを確認して外来者に応対できるようになり、画像表示機能付携帯電話の受信範囲であれば対応者の行動範囲を制限することがなくなるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインターフォンシステムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…インターフォンシステム
2…外来者受付機
3…応答機
4…外景撮影手段
5…音声入出力手段
7…画像表示手段
8…音声入出力手段
11…非接触型IDカード
12…読取手段
13…携帯電話
14…転送手段
Claims (2)
- 外景撮影手段と音声入出力手段とからなる外来者受付機と、前記外来者受付機の音声入出力手段との間で音声データの送受が可能な音声入出力手段と前記外景撮影手段からの画像データを受信表示する画像表示手段とからなる応答機とを備え、
前記外来者受付機は、非接触状態でのデータの送受信が可能な非接触型IDカードに記録された外来者識別データを非接触状態で読み取って前記応答機に送信する読取手段を有し、
外来者が所持する非接触型IDカードの外来者識別データを前記読取手段が読み取り、該読取手段から送信された前記外来者識別データを応答機の画像表示手段で表示する構成としたことを特徴とするインターフォンシステム。 - 上記応答機は、上記非接触型IDカードに記録された外来者識別データを文字データまたは音声データに変換して、予め設定された携帯電話宛てに無線または有線により外部通信基地局に転送する転送手段を有する請求項1に記載のインターフォンシステム。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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2003
- 2003-03-31 JP JP2003095497A patent/JP2004304540A/ja active Pending
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