JP2004304451A - デザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法及び画像データ修正方法 - Google Patents
デザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法及び画像データ修正方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】写真画像の修正作業とデザイン作業の手順また写真画像の修正作業の手順を所定の手順で行うことにより、色調不良や画像劣化の発生を抑えることが可能なデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法及び画像データ修正方法を提供することにある。
【解決手段】表示画面に階調の調整の指示を入力可能に表示するステップと、表示画面を用いて入力される階調の調整の指示に基づいて再現される全ての色の階調を変換するステップと、表示画面に表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴とする。
【選択図】 図8
【解決手段】表示画面に階調の調整の指示を入力可能に表示するステップと、表示画面を用いて入力される階調の調整の指示に基づいて再現される全ての色の階調を変換するステップと、表示画面に表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴とする。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば写真画像を入れたポストカード等のデザインを作成するサービスをインターネットなどのネットワークを介して顧客に提供するデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法、及び、そのデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法に適用して好適な画像データ修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、顧客は、結婚後の挨拶や年賀の挨拶等で写真画像を入れたポストカードを使うことが多くなってきている。また、写真入りの名刺なども多く使われている。この写真画像入りのポストカードや名刺等の作成注文を、インターネットなどを介して行なうネットワークビジネスが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この場合、ポストカードの注文時に、顧客はポストカードのデザインを例えば規定のレイアウトを選択し、あるいは独自の写真画像の位置や文字情報位置等のレイアウトを決める.文字情報としては、例えば住所、氏名、挨拶文等を入力する。写真画像は、一枚の場合、あるいは複数枚と合成する場合等があり、これらの写真画像を送り、そのデザインを指示する。
【0004】
このような顧客からのデザイン注文に基づき、画像プリントサービスを行う出力センター等では、管理者がデザイナー等の作業者にデザインの作成作業の発注を行ない、デザインの作成作業が終了すると、顧客に顧客が行ったデザイン注文と相違ないかを確認させた後、プリントアウトして顧客へ送るようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−149793号公報(第1〜8頁、図1〜図10)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載のネットワークビジネスにおいて顧客が提供する写真画像は、顧客が写真を撮影した環境(照明等)によっては「白」が青っぽくなる等、その写真画像の色修正等を必要とする場合がある。また、デジタルカメラで撮影された写真画像も多く利用されるようになっていが、デジタルカメラの性能によっては色を鮮やかに再現できず、やはり色修正等を必要とする場合がある。しかしながら、デザインの作成作業を行うデザイナーが写真画像の色修正の知識と技能をある程度持っていないと、デザインに色調不良を発生することがある。
【0007】
また、このような写真画像はビットマップ形式で扱うことが多く、ビットマップ形式は、画像に描かれている内容については一切の情報を持たないため、色修正等を行う場合に手順によっては画像を劣化させてしまうことがある。また、画像を劣化させるとビットマップ形式の画像データは元に戻すことができない。したがって、デザインの作成作業を行うデザイナーが写真画像の色修正の知識と技能をある程度持っていないと、デザインに画像劣化を発生することがある。上述のように画像データは元に戻すことができないので、劣化した画像は復元できず、場合によっては作業を初めからやりことになってしまう。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、写真画像の修正作業とデザイン作業の手順また写真画像の修正作業の手順を所定の手順で行うことにより、色調不良や画像劣化の発生を抑えることが可能なデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法及び画像データ修正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ネットワークと、前記ネットワークに接続されたサーバーと、前記ネットワークに接続され、デザインを構成する要素となる画像を指示してデザインの作成を注文するためのユーザ端末と、前記ネットワークに接続され、前記サーバーを介して前記要素となる画像とともに前記注文を受け付け、前記注文に基づき画像修正作業及びデザイン作成作業の発注を行うための管理者端末と、前記ネットワークに接続され、前記発注に基づき前記要素となる画像のデータの修正を行うための第1の作業者端末と、前記ネットワークに接続され、前記発注に基づき前記修正された前記要素となる画像のデータを用いて前記ユーザ端末により注文されたデザインを作成するための第2の作業者端末とを含むことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、デザインを構成する要素となる画像の指示及びデザインの指示の入力に基づいてデザイン作成の注文を受け付けるステップと、前記注文に基づく画像修正作業の発注及びデザイン作成作業の発注を行うステップと、前記画像修正作業に基づき前記要素となる画像のデータを修正するステップと、前記修正された前記要素となる画像のデータを用いて前記デザイン作成作業の発注に基づき前記注文されたデザインを作成するステップとを含むことを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示し、前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、前記表示画面に前記階調の調整の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される階調の調整の指示に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示し、前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、前記表示画面に前記再現される色の白及び黒の基準となる色の階調の調整量のいずれか一方の調整量を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記いずれか一方の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記再現される色の白及び黒の基準となる色の階調の調整量の前記いずれか一方とは他方の調整量を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記いずれか一方とは他方の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記再現される色の灰色の基準となる色の階調の調整量を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される灰色の基準となる色の階調の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記階調の変換関係を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記階調の変換関係に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、前記表示画面に前記表示される画像の一部分の選択を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記表示される画像の一部分の選択に基づいて選択された一部分の色を前記一部分の周囲の色に変更するステップとを、少なくとも前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップの前に更に含むことを特徴としている。
【0014】
また、請求項6記載の発明は、前記色の特性は、R、G、Bそれぞれの階調で示され、前記色はR、G、Bの階調の組み合わせにより再現され、前記表示画面に前記再現される色の彩度の変更の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される再現される色の彩度の変更の指示に基づいて前記再現される色のR、G、Bの階調の組み合わせを前記再現される色の彩度を変更するように変換するステップとを、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップの前、または、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップの後に更に含むことを特徴としている。
【0015】
また、請求項7記載の発明は、前記表示される画像の変更の指示は、前記画像のサイズ変更、前記画像の回転、前記画像のシャープネスの変更の少なくとも1つを含むことを特徴としている。
【0016】
また、請求項8記載の発明は、前記画像のサイズ変更は、前記表示される画像が所定サイズ以上の場合に前記表示される画像の変更の指示含まれることを特徴としている。
【0017】
また、請求項9記載の発明は、画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示させ、修正のための複数の指示に基づいて前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、前記複数の指示毎に、前記表示画面に前記指示を入力可能に表示する画面情報を用意するステップと、前記複数の指示毎に用意された画面情報を、所定の順序で前記表示画面に表示させるように制御するステップとを含むことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデザイン作成サービスシステムの一例としての実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
(システムの全体構成)
当該デザイン作成サービスシステムは、例えば顧客が所有するデザインを校正する要素となる画像(以下、画像素材という)や予め用意されている画像素材または顧客が希望するデザインを校正する要素となる文章等(以下、文字素材という)や予め用意されている定型文等の文字素材を予め用意されているレイアウトや顧客が注文するレイアウトに配置するデザインを出力センターに注文し、出力センターの管理者が、その注文の受け付けとデザイナーへのデザイン発注を行い、デザイナーが顧客の注文に基づいて画像編集を行い、出力センターまたは外部の店舗等でプリントアウト(印刷)して顧客に提供するためのものである。また、本発明は、画像素材の修正作業を行い、修正作業のなされた画像素材を用いてデザイン作業(画像編集)を行うものであり、その画像素材の修正作業を所定の手順で行うものである。以下、このデザイン作成サービスシステムについて、図を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
先ず、本発明に係る第1の実施の形態の画像形成システムの全体の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は当該デザイン作成サービスシステムの構成図である。
【0021】
図1に示すように、デザイン作成サービスシステムは、ネットワーク1に、サーバー2と、複数のユーザ端末3a、3b、3c・・・と、複数の作業者端末4a、4b・・・と、管理者端末5とが接続され構成される。
【0022】
ネットワーク1は、コンピュータシステム、端末、データ通信設備を相互に接続するものであり、専用回線、公衆回線のような有線での接続でもよいし、通信衛星などを介する無線での接続でもよい。また、いわゆるインターネットなどもこれに含まれる。
【0023】
ユーザ端末3は、デザイン作成サービスを享受するために顧客が注文等に用いる端末で、いわゆるパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話等の文字情報と画像情報の送受信が可能な電子端末機器である。ユーザ端末3は、モニタやLCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面と、キーボードやマウス等の操作部とを備えて、少なくともWebページを閲覧するためのブラウザ機能を有し、サーバー2から提供される画面情報に基づく画面を表示し、その画面を用いてデザインの注文等デザイン作成サービスを享受するための作業を顧客が行うことができる。また、メールの送受信機能を備えている。
【0024】
また、ユーザ端末3から、ネットワーク1を介して画像素材等を供給するために、ユーザ端末3が、パーソナルコンピュータや携帯情報端末の場合には、デジタルカメラやスキャナー等と接続し、また、画像を記録した記録媒体をセットして画像の取り込みができることが好ましい。また、携帯電話の場合には、デジタルカメラ機能を備え画像の取り込みを行なうことや他の電子機器からの通信により画像データを受信して画像の取り込みができることが好ましい。
【0025】
管理者端末5は、顧客からのデザインの注文を受け付けて、その注文に基づいてデザイン作業の発注等のデザイン作成サービスの管理をするために管理者が用いる端末で、いわゆるパーソナルコンピュータやワークステーション等である。管理者端末5は、モニタ等の表示画面と、キーボードやマウス等の操作部とを備えて、少なくともWebページを閲覧するためのブラウザ機能を有し、サーバー2から提供される画面情報に基づく画面を表示し、その画面を用いてデザインの発注の受け付けやその発注に基づくデザイン作業の発注等デザイン作成サービスを提供するための管理作業を管理者が行うことができる。また、メールの送受信機能を備えている。また、管理者端末5は、出力センターに配置され、プリントアウトするための画像形成装置と接続され、画像編集の終了したデザインをプリントアウトし、顧客へ納入する。
【0026】
作業者端末4は、画像素材の修正作業やデザイン作業を行うためにデザイナーが用いる端末で、いわゆるパーソナルコンピュータやワークステーション等である。作業者端末4は、モニタ等の表示画面と、キーボードやマウス等の操作部とを備えて、少なくともWebページを閲覧するためのブラウザ機能を有し、サーバー2から提供される画面情報に基づく画面を表示することができる。また、メールの送受信機能を備えている。また、以下作業者端末4aを画像素材の修正を行う第1の作業者端末、作業者端末4bをデザイン作業を行う第2の作業者端末として説明する。
【0027】
サーバー1は、管理装置であり、その機能ブロック図を図2に示すが、管理手段21、画面情報生成手段22、データベース23、メール作成手段25、及び、ネットワーク1とのインターフェイスI/F26を備えている。
【0028】
管理手段21は、ネットワーク1を介し送信されてくる各種情報や要求を受け付けるとともに各種情報に基づいて、データベース23のデータの書き換えおよび新しいデータの登録等の更新を行う。また、上述の各端末3,4,5からの要求に応じて、画面情報生成手段22を制御して画面情報を生成させ、各端末3,4,5送信させる制御手段としての機能を有している。
【0029】
画面情報生成手段22は、各端末3,4,5でブラウザソフトを用いて表示が可能な画面情報、或いは、既に表示されている画面を更新するための画面情報を後述の画面情報テーブル23bに予め格納されている画面情報を用いて生成する機能と、それらの画面情報を要求元の端末へインターフェイスI/F26を介し送信する機能を備えている。
【0030】
データベース23は、注文に関する情報、デザインの発注に関する情報、各種画像情報等を格納する受発注管理テーブル23a(詳細後述)、各端末の要求に応じて表示するための画面情報を格納する画面情報テーブル23b、顧客に関する情報を格納する顧客テーブル、デザイナーに関する情報を格納するデザイナーテーブル等を有する。また、画面情報テーブル23bに格納される画面情報は、画像素材の修正を行うための複数の画面情報を含んでいる。
【0031】
メール作成手段25は、管理手段21が受け付けるデザインの発注についての情報やデザイン作業についての情報から、各端末3,4,5に進捗応じて状況を通知するためのメールを作成し送信する機能を備えている。
【0032】
(デザイン作成サービス)
次に、当該デザイン作成サービスシステムで行うデザイン作成サービスの手順の一例を説明する。図3はデザイン作成サービスの工程を示すフローチャート、図4はサーバー2及び各端末3,4a,4b,5間の処理・通信の流れを説明する説明図である。
【0033】
まず、デザイン注文が行われる(図3ステップS101、以下省略しS101と記述する。)。デザイン注文は、図4(1)で示すようにユーザ端末3とサーバー2の間で行われる。顧客はユーザ端末3を用いてブラウザを立ち上げてサーバー2にアクセスする。サーバー2は、管理手段21でこれを受けて、まず顧客の認証のために予め顧客に取得した所定の認証コードが入力可能且つサーバー2への送信を行うためのボタン(画面上のソフトキー。以下ソフトキーをボタンと表記する。)を含む画面の画面情報を画面情報生成手段22で生成し送信する。顧客はユーザ端末3が所定の認証コードを入力しサーバー2へ送信する。サーバー2は、管理手段21でこれを受けて、選択可能にされたメニュー等を含む画面(図示せず)の画面情報を画面情報生成手段22で生成し送信する。そして、ユーザ端末3で画面が表示されて顧客が所望のメニューを選択し、サーバー2はその選択を管理手段21で受けて選択に基づいて画面情報生成手段22により画面情報を生成し送信し、ユーザ端末3で画面が更新され、このようなメニュー選択と画面の更新を繰り返すことにより、顧客は注文のための画面を表示させ注文を行う。また、以下、作業や入力を行う画面の各端末3,4,5での表示は、作業者端末4であればデザイナーが取得した所定の認証コード、管理者端末であれば管理者が取得した所定の認証コードを用い上述した顧客が取得した所定の認証コードのやり取りと同様のやり取りがサーバー2との間で行われ、各端末3,4,5からの要求に応じた画面情報が画面情報生成手段22により生成及び送信され、同様に画面の更新がなされるものであり、認証や画面の更新についてはなるべく省略して記述する。
【0034】
ここで、注文の説明に戻す。例えば、デザインレイアウトを選択するためのデザイン選択画面(図示ぜず)によりデザインレイアウトを選択、文字素材を記入選択するためのコメント選択画面(図示ぜず)により文字素材として予め用意された定型文からの選択やオリジナルコメントの記入を行い、画像素材を選択するための画像選択画面(図示ぜず)により画像素材として予め用意されたキャラクターや景色などの画像からの選択や予めユーザ端末に取り込んでおいた画像のビットマップ形式の画像ファイルから選択しサーバー2へのアップロードなどを行いデザインの注文を行う。
【0035】
次に、サーバー2は、受注を行う(S102)。管理手段21は、上述の注文を受け付けて、受発注管理テーブル23aに各種情報を格納する。例えば、受発注管理テーブル23aは、図5に示すような構造をしており、No.11を例に説明すれば、「デザイン注文No.」を例えば「011」と付して、「受付日時」には受付日時「2002/11/8 15:34」、「顧客」には注文した顧客を示すコード「C−01A」、「選択デザイン」には選択されたデザインレイアウトを示す例えば「HW−021」、「素材1(画像素材)」には例えばアップロードされた画像素材のビットマップ形式の画像素材ファイル(画像データ)「011−1」、「素材(文字素材)」には選択及び記入された文字素材のテキストファイル「011−T1、011−T2、A−T1」が格納される。またこのほかに「見積金額」や「完成予定日」には見積金額及び完成予定日が、「顧客要望」には注文の際なされた顧客からの要望等が格納される。このようにして管理手段21で注文を受け付け、受発注管理テーブル23aへの格納を行うと、メール作成手段25は、受注した旨を記載したメールを作成し、図4(2)に示すように管理者端末5へそのメールを送信する。
【0036】
さらに次に、管理者端末5では、このメールを受けた管理者が受注したデザインについての作業をデザイナーに振り分けてデザイン発注を行う(S103)。デザイン発注は、図4(3)で示すように管理者端末5とサーバー2の間で行われる。管理者は、管理者端末5で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、デザイン発注のための発注画面(図示せず)によりデザイナーの選択等を行いデザイン発注を行う。ここで、デザイナーの選択は、画像素材の修正のデザイナーと、デザイン作業のデザイナーとを選択する。
【0037】
デザイン発注がなされると、サーバー2の管理手段21は、そのデザイン発注を受け付けて、図5に示す受発注管理テーブル23aの「デザイナー1」に画像素材の修正の発注されたデザイナーを示すコード、例えばNo.11では「D−111」と、「デザイナー2」にデザイン作業の発注されたデザイナーを示すコード、例えばNo.11では「S−221」と、「デザイン依頼日」にはデザイン依頼日として例えばNo.11では「2002/11/8」と格納する。「管理者指示」には発注の際なされた管理者からデザイナーへの指示等が格納される。このようにして管理手段21でデザイン発注を受け付け、受発注管理テーブル23aへの格納を行うと、メール作成手段25は、まず、画像修正の発注の旨を記載したメールを作成し、図4(4)に示すように選択された画像素材の修正のデザイナー用の作業者端末4aへそのメールを送信する。
【0038】
そして、デザイナーはこのメールを受けて、作業者端末4aを用いて画像素材の修正作業を行う(S104)。デザイン作業は、図4(5)で示すように作業者端末4とサーバー2の間で行われる。デザイナーは、作業者端末4aで所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、デザイン作業を行うための画像修正作業画面221を表示させて画像修正を行う。
【0039】
画像修正画面221は、画面情報テーブル23bに格納されていて、図6にしめすように画像素材を表示するための画像素材表示枠221a、画像修正作業を指示するための画像修正用ボタン群221b、画像修正を行うためのツールを表示するツール表示欄221c、画像修正作業の終了時に用いる終了ボタン221d、画像修正作業のやり直し時に用いるもう一度ボタン221eを備えている。また、注文NO.の表示や、コメントを入力可能にするための入力欄などを設けてもよい。また、ツール表示欄221cに表示される画像修正を行うためのツールは、画面情報テーブル23bに格納されていて、図7(a)から(i)に示すものがあり、画像修正用ボタン群221bに表示されるボタンをクリックすることにより、クリックされたボタンに応じて表示される。また、画像修正を図6の画像修正用ボタン群221bの上から下の順で選択可能に表示が制御され、ある画像修正作業を行った後その上に位置する画像修正作業は行うことができないようになされている。例えば、画像修正用ボタン群221bの「リサイズ」をクリックしてリサイズを行うと、その上の画像修正用ボタンは、表示しないまたはクリックしても受け付けないように制御される。また、画像修正用ボタン群221bでその上に位置する画像修正作業を行う場合には、もう一度ボタン221eをクリックすることで、画像が修正前の状態に戻され、再度、画像修正用ボタン群221bの上から下の順で選択して画像修正を行う。
【0040】
次に、図8を用いて画像修正画面221を用いた画像データの修正について説明する。図8は、画像データの修正の手順の一例を示すフローチャートである。以下、修正する画像データを画像素材ファイルで説明する。
【0041】
まず、顧客が、ユーザ端末3で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、画像修正画面221を表示するように操作を行うとサーバー2の管理手段21がこれを受け付け、画面情報生成手段22は、画面情報テーブル23bに格納されている画像修正画面221を画像素材表示枠221aに「素材1(画像素材)」に格納された画像素材ファイル「011−1」に基づく画像を表示するように画面情報を生成し、作業者端末4aに送信し、作業者端末4aの表示画面には送信された画面情報に基づいて画像修正画面221を表示する。
【0042】
そして、デザイナーが画像修正画面221の画像修正用ボタン群221bのゴミ除去ボタンをクリックすると、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、画面情報生成手段22は、画面情報テーブル23bに格納されている図7(a)に示すゴミ除去を行うためのツールをツール表示欄221cに表示するように生成し、作業者端末4aに送信し、除去を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S201)。図7(a)に示す選択ツールは、自由形状や矩形により表示される画像のゴミが表示されている一部分を囲むためのもので、これによりゴミを囲んで、図7(a)に示すゴミ除去ボタンをクリックすると(S202)、囲まれた部分が周囲の色に変更されて表示される(S203)。
【0043】
デザイナーは同様に他のゴミを除去して終わると画像修正用ボタン群221bのホワイトポイントボタンをクリックし(S204)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、画像素材ファイル「011−1」を上述の色の変更で修正し「素材2(画像素材)」に格納する(S205)。ビットマップ形式の画像素材ファイルは、色を再現するためのR、G、Bそれぞれの0から255までの整数であらわされる階調により画素のデータが構成されていて、画像素材ファイルの色の変更は、その階調を書き換えて行う。また、一度書き換えられてしまうと元に戻すことはできない。
【0044】
次に、ゴミ除去ボタンがクリックされた場合と同様にして図7(b)に示すホワイトポイント調整を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S206)。図7(b)は画像素材ファイルの画素のR、G、Bの階調のヒストグラムとそのヒストグラムの最も高い階調を白基準を▲で示してあり、▲で白基準を調整するようになっている。ホワイトポイントの調整は例えば写真撮影の時の光源により青っぽくなったり赤っぽくなったりした白を調整する場合に行う。例えば、Rの白基準を241階調から255階調とするように▲を移動し調整すると(S207)、全ての画素のRの階調を(出力)=(入力)×255/241の比例関係によりさらに整数に丸めて階調を変換する。これをR、G、Bそれぞれについて行い、変換された階調によって色が再現され表示される(S208)。
【0045】
デザイナーはホワイトポイント調整が終わると画像修正用ボタン群221bのブラックポイントボタンをクリックし(S209)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S210)。
【0046】
同様に図7(c)に示すブラックポイント調整を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S211)。図7(b)は画像素材ファイルの画素のR、G、Bの階調のヒストグラムとそのヒストグラムの最も低い階調を黒基準を▲で示してあり、▲で黒基準を調整するようになっている。ブラックポイントの調整は例えば写真撮影の時の光源により青っぽくなったり赤っぽくなったりした黒を調整する場合に行う。例えば、Rの黒基準を10階調から0階調とするように▲を移動し調整すると(S212)、全ての画素のRの階調を(出力)=(入力)×255/(255−10)−(10×255)/(255−10)の比例関係によりさらに整数に丸めて階調を変換する。これをR、G、Bそれぞれについて行い、変換された階調によって色が再現され表示される(S213)。
【0047】
デザイナーはブラックポイント調整が終わると画像修正用ボタン群221bのグレーバランスボタンをクリックし(S214)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S215)。
【0048】
同様に図7(d)に示すグレーバランス調整を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S216)。図7(d)は画像素材ファイルの画素のR、G、Bの階調のヒストグラムとその中間階調の基準を▲で示してあり、▲で中間階調を調整するようになっている。この中間階調の基準は例えばデザイナーが表示されている画像の灰色部をカーソルでヒットして選択する。グレーバランスの調整は例えば写真撮影の時の光源により青っぽくなったり赤っぽくなったりした灰色を調整する場合に行う。例えば、Rの中間階調の基準を125階調から128階調とするように▲を移動し調整すると(S217)、全ての画素のRの階調を125階調以下の場合には(出力)=(入力)×128/125の比例関係、126階調以上の場合には(出力)=(入力)×(255−128)/(255−125)+128−125×(255−128)/(255−125)の比例関係によりさらに整数に丸めて階調を変換する。これをR、G、Bそれぞれについて行い、変換された階調によって色が再現され表示される(S218)。
【0049】
デザイナーはグレーバランス調整が終わると画像修正用ボタン群221bのガンマ補正ボタンをクリックし(S219)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S220)。
【0050】
同様に図7(e)に示すガンマ補正を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S221)。図7(e)は階調の変換関係をカーブで示してあり、このカーブを変形させて調整するようになっている。ガンマ補正は例えば画像に表示される中間調の変化をなだらかにする場合等に行う。例えば、図7(e)に実線で示すカーブを波線で示すカーブに変形させて(S222)、この変換関係によりさらに整数に丸めて階調を変換し、変換された階調によって色が再現され表示される(S223)。
【0051】
デザイナーはガンマ補正が終わると画像修正用ボタン群221bの彩度補正ボタンをクリックし(S224)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S225)。
【0052】
同様に図7(f)に示す彩度補正を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S226)。図7(f)はスライドレバーを示してあり、スライドレバーを動かして調整するようになっている。彩度補正は例えばデジタルカメラで撮影された画像の色彩を鮮やかにする場合等に行う。例えば、図7(f)に実線で示すスライドレバーの位置を波線で示すスライドレバーの位置に移動させると(S227)、彩度を高くつまり鮮やかにするように階調に変換し、変換された階調によって色が再現され表示される(S228)。彩度の変更による階調の変換は、画素のR、G、Bの階調の組み合わせを表色系の値L*a*b*に変換し、無彩色からの距離(a2+b2)1/2を彩度を高くする場合にはその距離を大きくするようにa、bを比例関係で変更し、彩度を低くする場合にはその距離を小さくするようにa、bを比例関係で変更し、変更後の表色系の値L*a*b*をR、G、Bの階調の組み合わせに変換して行う。
【0053】
デザイナーは彩度補正が終わると画像修正用ボタン群221bのリサイズボタン、回転ボタンまたはシャープネスボタンをクリックし(S229)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S230)。
【0054】
リサイズボタンがクリックされた場合には(S231)、図7(g)に示すリサイズを行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S232)。図7(g)は変更後の画像のサイズを例えば縦横の画素数で入力する欄と縦あるいは横に画素数を入力したときに縦横比を保持するか否かを選択するチェックボックスと入力したサイズに画像を変更するためのサイズ変更ボタンが示してある。一例として本実施の形態におけるリサイズは、例えばポストカード用の写真画像の場合には、例えば印刷したときに十分な画質が得られる4base(1024ドット×1536ドット)までに小さく変更するものとし、4base以下の画像サイズは入力できない。例えば、図7(g)に示すように1024ドット×1536ドットを入力しサイズ変更ボタンをクリックすると(S233)、バイキュービック法などにより画素を間引きし近傍に位置する色の階調の関係から補間するように階調を変換し、変化された階調によって色が再現されサイズ変更された画像が表示される(S234)。
【0055】
回転ボタンがクリックされた場合には(S231)、図7(h)に示す回転を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S237)。図7(h)は回転角度を入力する欄、回転方向を選択する欄縦と画像を回転させるための回転ボタンが示してある。例えば、図7(h)に示すように回転角度「15度」、回転方向「時計回り」を入力し回転ボタンをクリックすると(S238)、バイキュービック法などにより画像を回転し近傍に位置する色の階調の関係から補間するように階調を変換し、変換された階調によって色が再現され回転された画像が表示される(S239)。
【0056】
シャープネスボタンがクリックされた場合には(S231)、図7(i)に示すシャープネスを変更するためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S242)。図7(i)はスライドレバーを示してあり、スライドレバーを動かして調整するようになっている。シャープネスの変更は、いわゆる画像の鮮明さや鮮鋭さを変更する場合に行う。例えば、図7(i)に実線で示すスライドレバーの位置を波線で示すスライドレバーの位置に移動させると(S243)、シャープネスを高くするように階調に変換し、変換された階調によって色が再現され表示される(S244)。シャープネスの変更による階調の変換は、シャープネスを高くする場合には隣り合う色の階調差を大きくするように変換し、シャープネスを低くする場合には隣り合う色の階調差を小さくするように変換して行う。
【0057】
デザイナーはリサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更が終わると終了ボタン221dをクリックし(S235、S240またはS245)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S236、S241またはS246)。そして、サーバー2は、メール作成手段25により図4(6)に示すようにデザイン作業のデザイナー用の作業者端末4bへ画像ファイルの修正が終了した旨のメールを送信する。
【0058】
また、リサイズ、回転またはシャープネスの1つを行うように説明したが、リサイズ、回転及びシャープネスを2つ以上行うようにしてもよい。
【0059】
また、上述のように画像素材の画像ファイルを修正するのであるが、ここでその理由を述べる。上述の画像修正作業のうちホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整及びガンマ補正は、上述のように比例関係で変換され整数に丸められた階調に変更される。したがって、その丸めにより変換前は連続していた階調が、変換後に不連続となることがある。例えば、80階調が100階調に変換され、81階調が102階調に変換される場合があり、101階調のない画像となる。そのような画像では、例えば色が連続して変化するような画像で階調がある間隔で無くなることにより、色の変化が階調の無い部分で階段状になり、例えば波紋状に視認されることがある。一方、リサイズ及び回転による画像の変更では、近傍に位置する色の階調から補間を行い、シャープネスによる画像の変更では、近傍に位置する色の階調の差を大きくまたは小さくするので前述の無くなった階調を埋めるように作用する。例えば、リサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更を行ない、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整及びガンマ補正を行うと階調がある間隔で無くなることにより、上述の色の変化が階段状になるような不具合が発生する。その場合には再度リサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更を行うことになるが、このようにリサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更を再度行うことにより、画像の劣化を生じてしまう。上述した手順で画像修正を行うのは、リサイズ、回転またはシャープネスを繰り返すことによる画像の劣化を生じることがないようにするためである。
【0060】
また、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整、ガンマ補正の手順で画像修正を行うのは、ガンマ補正の後にホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整を行うと中間調の変化の様子が変化し再度ガンマ補正が必要になることがあり、グレーバランス調整後にホワイトポイント調整、ブラックポイント調整を行うと一度調整した灰色の色が変化し再度グレーバランス調整が必要になることがある。つまり、一度行った調整を繰り返すことによる画像劣化を生じないようにするためである。また、上述の説明ではホワイトポイント調整、ブラックポイント調整の順としたが逆でもよい。
【0061】
また、ゴミ除去は、上述の説明では、最初に行うとしたが、リサイズ、回転及びシャープネスによる画像の変更を行う前になされればよい。それは、リサイズ、回転及びシャープネスによる画像の変更の後であると、ゴミが周囲の階調との関係で補間されてしまい視認し難くなるからである。また、彩度補正は、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整、ガンマ補正を行った後であればよい。それは、彩度補正を行い、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整、ガンマ補正を行うと階調が変換され色が変化してしまい、再度彩度補正をする必要が生じる場合があるからである。つまり、一度行った調整を繰り返すことによる画像劣化を生じないようにするためである。
【0062】
また、例えば、画像修正の知識や技能の劣ったデザイナーであっても画像修正画面221を用いて所定の手順で画像修正作業を行うことができるので、画像劣化を生じることがない。
【0063】
そして、デザイン作業のデザイナーは図4(6)に示すメールを受けて、作業者端末4bを用いてデザイン作業を行う(S105)。デザイン作業は、図4(7)で示すように作業者端末4bとサーバー2の間で行われる。デザイナーは、作業者端末4bで所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、デザイン作業を行うためのデザイン作業画面(図示せず)を表示する。このデザイン作業画面に画像素材や文字素材を表示し、画像の切り取りや配置などの画像編集を行いデザインを作成する。ただし、サーバー2の画面情報生成手段22は、受発注管理テーブル23aの「素材2(画像素材)」に格納されている画像ファイルを用いてデザイン作業画面に画像素材を表示するように画面情報を生成する。したがって、デザイン作業のデザイナーは修正がなされた画像素材を用いてデザイン作業を行うことになる。したがって、作成されるデザインに色調不良を発生することがない。このようにしてデザイナーは編集画像を作成し、編集画像の画像情報をサーバー2に送信する。
【0064】
また、デザイナーが作業者端末4bに画像素材をダウンロードしてデザイン作業をする場合には、作業者端末4bからダウンロードの要求があったら、「素材2(画像素材)」に格納されている画像ファイルを送信するようにしてもよい。
【0065】
また、画像修正が終了したか否かを識別可能なデータやフラグを画像ファイルに付加して、画像素材を表示または送信するようにしてデザイナーが修正された画像素材を用いてデザイン作業を行うようにすることも可能である。
【0066】
サーバー2は、管理手段21でこの編集画像の画像情報を受け付け、画像情報を受発注管理テーブル23aの「編集画像ファイル」に格納する。例えば、No.11では末尾に履歴を表す「−1」を付した画像ファイル「011−HW−021−1」として格納される。また、「デザイナー要望」には画像情報の送信の際なされたデザイナーからの要望等が格納される。
【0067】
そして、メール作成手段25は、デザイン作業が終了した旨を記載したメールを作成し、図4(8)に示すように管理者端末5とユーザ端末3へそのメールを送信する。
【0068】
そして、顧客及び管理者は、このメールを受けて編集画像について校正を行う(S106)。校正は、図4(9)で示すようにユーザ端末3とサーバー2及び管理者端末5とサーバー2の間で行われる。
【0069】
管理者は、このメールを受けて管理者端末5で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、上述の受発注管理テーブル23aに格納された画像情報としての画像ファイル「011−HW−021−1」に基づいて管理者端末5の表示画面に編集画像を表示し、デザイナーが作成した編集画像を見て顧客の希望通りのデザインになっているか、文字間違いや画像等の校正を行う。
【0070】
一方、顧客は、ユーザ端末3で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、上述の受発注管理テーブル23aに格納された画像情報としての画像ファイル「011−HW−021−1」に基づいてユーザ端末3の表示画面に編集画像を表示し、デザイナーが作成した編集画像を見て顧客の希望通りのデザインになっているか、文字間違いや画像等の校正を行う。
【0071】
そして、校正が終了するとプリント発注(S107)さらにプリント発送(S108)がなされ、本プリントサービスは終了する。
【0072】
また、上述の説明では本デザイン作成サービスシステムの管理端末5を1台として説明したが、複数台の管理端末を備えるようにしてもよい。
【0073】
また、画像修正を行うためのツールの表示を画像修正用ボタン群221bを選択して表示させるとともに所定の順序で選択可能に制御して所定の順序で画像修正を行うように説明したが、1つの画像修正の終了を受けて別の画像修正を行うためのツールを所定の順序で表示させるように制御するようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、写真画像の修正作業の手順を所定の手順で行うことにより、画像劣化の発生を抑え写真画像の色修正をすることが可能となる。
【0075】
また、画像劣化が抑えられ色修正された画像を用いてデザイン作業を行うので、色調不調がなく画像劣化をおさえたデザインを作成することが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデザイン作成サービスシステムの一実施の形態を示す構成図である。
【図2】当該デザイン作成サービスシステムのサーバーの制御構成を示す機能ブロック図である。
【図3】当該デザイン作成サービスシステムで行うデザイン作成サービスの工程を示すフローチャート。
【図4】当該画像編集システムを構成するサーバー及び各端末間の処理・通信の流れを説明する説明図である。
【図5】サーバーのデータベースに備える受発注管理テーブル23aの構造を示す図である。
【図6】図1に示すデザイン作成サービスシステムの作業者端末4aにおいて表示される画像修正にかかわる画面の一例を表す図である。
【図7】図6に示す画面に表示する画像修正を行うためのツールの例を示す図である。
【図8】当該デザイン作成サービスシステムで行う画像データの修正手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 サーバー
21 管理手段
22 画面情報生成手段
23 データベース
23a 受発注管理テーブル
23b 画面情報テーブル
25 メール作成手段
26 I/F
3 顧客端末
4 作業者端末
5 管理者端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば写真画像を入れたポストカード等のデザインを作成するサービスをインターネットなどのネットワークを介して顧客に提供するデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法、及び、そのデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法に適用して好適な画像データ修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、顧客は、結婚後の挨拶や年賀の挨拶等で写真画像を入れたポストカードを使うことが多くなってきている。また、写真入りの名刺なども多く使われている。この写真画像入りのポストカードや名刺等の作成注文を、インターネットなどを介して行なうネットワークビジネスが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この場合、ポストカードの注文時に、顧客はポストカードのデザインを例えば規定のレイアウトを選択し、あるいは独自の写真画像の位置や文字情報位置等のレイアウトを決める.文字情報としては、例えば住所、氏名、挨拶文等を入力する。写真画像は、一枚の場合、あるいは複数枚と合成する場合等があり、これらの写真画像を送り、そのデザインを指示する。
【0004】
このような顧客からのデザイン注文に基づき、画像プリントサービスを行う出力センター等では、管理者がデザイナー等の作業者にデザインの作成作業の発注を行ない、デザインの作成作業が終了すると、顧客に顧客が行ったデザイン注文と相違ないかを確認させた後、プリントアウトして顧客へ送るようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−149793号公報(第1〜8頁、図1〜図10)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載のネットワークビジネスにおいて顧客が提供する写真画像は、顧客が写真を撮影した環境(照明等)によっては「白」が青っぽくなる等、その写真画像の色修正等を必要とする場合がある。また、デジタルカメラで撮影された写真画像も多く利用されるようになっていが、デジタルカメラの性能によっては色を鮮やかに再現できず、やはり色修正等を必要とする場合がある。しかしながら、デザインの作成作業を行うデザイナーが写真画像の色修正の知識と技能をある程度持っていないと、デザインに色調不良を発生することがある。
【0007】
また、このような写真画像はビットマップ形式で扱うことが多く、ビットマップ形式は、画像に描かれている内容については一切の情報を持たないため、色修正等を行う場合に手順によっては画像を劣化させてしまうことがある。また、画像を劣化させるとビットマップ形式の画像データは元に戻すことができない。したがって、デザインの作成作業を行うデザイナーが写真画像の色修正の知識と技能をある程度持っていないと、デザインに画像劣化を発生することがある。上述のように画像データは元に戻すことができないので、劣化した画像は復元できず、場合によっては作業を初めからやりことになってしまう。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、写真画像の修正作業とデザイン作業の手順また写真画像の修正作業の手順を所定の手順で行うことにより、色調不良や画像劣化の発生を抑えることが可能なデザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法及び画像データ修正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ネットワークと、前記ネットワークに接続されたサーバーと、前記ネットワークに接続され、デザインを構成する要素となる画像を指示してデザインの作成を注文するためのユーザ端末と、前記ネットワークに接続され、前記サーバーを介して前記要素となる画像とともに前記注文を受け付け、前記注文に基づき画像修正作業及びデザイン作成作業の発注を行うための管理者端末と、前記ネットワークに接続され、前記発注に基づき前記要素となる画像のデータの修正を行うための第1の作業者端末と、前記ネットワークに接続され、前記発注に基づき前記修正された前記要素となる画像のデータを用いて前記ユーザ端末により注文されたデザインを作成するための第2の作業者端末とを含むことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、デザインを構成する要素となる画像の指示及びデザインの指示の入力に基づいてデザイン作成の注文を受け付けるステップと、前記注文に基づく画像修正作業の発注及びデザイン作成作業の発注を行うステップと、前記画像修正作業に基づき前記要素となる画像のデータを修正するステップと、前記修正された前記要素となる画像のデータを用いて前記デザイン作成作業の発注に基づき前記注文されたデザインを作成するステップとを含むことを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示し、前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、前記表示画面に前記階調の調整の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される階調の調整の指示に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示し、前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、前記表示画面に前記再現される色の白及び黒の基準となる色の階調の調整量のいずれか一方の調整量を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記いずれか一方の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記再現される色の白及び黒の基準となる色の階調の調整量の前記いずれか一方とは他方の調整量を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記いずれか一方とは他方の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記再現される色の灰色の基準となる色の階調の調整量を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される灰色の基準となる色の階調の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記階調の変換関係を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記階調の変換関係に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、前記表示画面に前記表示される画像の一部分の選択を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される前記表示される画像の一部分の選択に基づいて選択された一部分の色を前記一部分の周囲の色に変更するステップとを、少なくとも前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップの前に更に含むことを特徴としている。
【0014】
また、請求項6記載の発明は、前記色の特性は、R、G、Bそれぞれの階調で示され、前記色はR、G、Bの階調の組み合わせにより再現され、前記表示画面に前記再現される色の彩度の変更の指示を入力可能に表示するステップと、前記表示画面を用いて入力される再現される色の彩度の変更の指示に基づいて前記再現される色のR、G、Bの階調の組み合わせを前記再現される色の彩度を変更するように変換するステップとを、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップの前、または、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップの後に更に含むことを特徴としている。
【0015】
また、請求項7記載の発明は、前記表示される画像の変更の指示は、前記画像のサイズ変更、前記画像の回転、前記画像のシャープネスの変更の少なくとも1つを含むことを特徴としている。
【0016】
また、請求項8記載の発明は、前記画像のサイズ変更は、前記表示される画像が所定サイズ以上の場合に前記表示される画像の変更の指示含まれることを特徴としている。
【0017】
また、請求項9記載の発明は、画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示させ、修正のための複数の指示に基づいて前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、前記複数の指示毎に、前記表示画面に前記指示を入力可能に表示する画面情報を用意するステップと、前記複数の指示毎に用意された画面情報を、所定の順序で前記表示画面に表示させるように制御するステップとを含むことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデザイン作成サービスシステムの一例としての実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
(システムの全体構成)
当該デザイン作成サービスシステムは、例えば顧客が所有するデザインを校正する要素となる画像(以下、画像素材という)や予め用意されている画像素材または顧客が希望するデザインを校正する要素となる文章等(以下、文字素材という)や予め用意されている定型文等の文字素材を予め用意されているレイアウトや顧客が注文するレイアウトに配置するデザインを出力センターに注文し、出力センターの管理者が、その注文の受け付けとデザイナーへのデザイン発注を行い、デザイナーが顧客の注文に基づいて画像編集を行い、出力センターまたは外部の店舗等でプリントアウト(印刷)して顧客に提供するためのものである。また、本発明は、画像素材の修正作業を行い、修正作業のなされた画像素材を用いてデザイン作業(画像編集)を行うものであり、その画像素材の修正作業を所定の手順で行うものである。以下、このデザイン作成サービスシステムについて、図を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
先ず、本発明に係る第1の実施の形態の画像形成システムの全体の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は当該デザイン作成サービスシステムの構成図である。
【0021】
図1に示すように、デザイン作成サービスシステムは、ネットワーク1に、サーバー2と、複数のユーザ端末3a、3b、3c・・・と、複数の作業者端末4a、4b・・・と、管理者端末5とが接続され構成される。
【0022】
ネットワーク1は、コンピュータシステム、端末、データ通信設備を相互に接続するものであり、専用回線、公衆回線のような有線での接続でもよいし、通信衛星などを介する無線での接続でもよい。また、いわゆるインターネットなどもこれに含まれる。
【0023】
ユーザ端末3は、デザイン作成サービスを享受するために顧客が注文等に用いる端末で、いわゆるパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話等の文字情報と画像情報の送受信が可能な電子端末機器である。ユーザ端末3は、モニタやLCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面と、キーボードやマウス等の操作部とを備えて、少なくともWebページを閲覧するためのブラウザ機能を有し、サーバー2から提供される画面情報に基づく画面を表示し、その画面を用いてデザインの注文等デザイン作成サービスを享受するための作業を顧客が行うことができる。また、メールの送受信機能を備えている。
【0024】
また、ユーザ端末3から、ネットワーク1を介して画像素材等を供給するために、ユーザ端末3が、パーソナルコンピュータや携帯情報端末の場合には、デジタルカメラやスキャナー等と接続し、また、画像を記録した記録媒体をセットして画像の取り込みができることが好ましい。また、携帯電話の場合には、デジタルカメラ機能を備え画像の取り込みを行なうことや他の電子機器からの通信により画像データを受信して画像の取り込みができることが好ましい。
【0025】
管理者端末5は、顧客からのデザインの注文を受け付けて、その注文に基づいてデザイン作業の発注等のデザイン作成サービスの管理をするために管理者が用いる端末で、いわゆるパーソナルコンピュータやワークステーション等である。管理者端末5は、モニタ等の表示画面と、キーボードやマウス等の操作部とを備えて、少なくともWebページを閲覧するためのブラウザ機能を有し、サーバー2から提供される画面情報に基づく画面を表示し、その画面を用いてデザインの発注の受け付けやその発注に基づくデザイン作業の発注等デザイン作成サービスを提供するための管理作業を管理者が行うことができる。また、メールの送受信機能を備えている。また、管理者端末5は、出力センターに配置され、プリントアウトするための画像形成装置と接続され、画像編集の終了したデザインをプリントアウトし、顧客へ納入する。
【0026】
作業者端末4は、画像素材の修正作業やデザイン作業を行うためにデザイナーが用いる端末で、いわゆるパーソナルコンピュータやワークステーション等である。作業者端末4は、モニタ等の表示画面と、キーボードやマウス等の操作部とを備えて、少なくともWebページを閲覧するためのブラウザ機能を有し、サーバー2から提供される画面情報に基づく画面を表示することができる。また、メールの送受信機能を備えている。また、以下作業者端末4aを画像素材の修正を行う第1の作業者端末、作業者端末4bをデザイン作業を行う第2の作業者端末として説明する。
【0027】
サーバー1は、管理装置であり、その機能ブロック図を図2に示すが、管理手段21、画面情報生成手段22、データベース23、メール作成手段25、及び、ネットワーク1とのインターフェイスI/F26を備えている。
【0028】
管理手段21は、ネットワーク1を介し送信されてくる各種情報や要求を受け付けるとともに各種情報に基づいて、データベース23のデータの書き換えおよび新しいデータの登録等の更新を行う。また、上述の各端末3,4,5からの要求に応じて、画面情報生成手段22を制御して画面情報を生成させ、各端末3,4,5送信させる制御手段としての機能を有している。
【0029】
画面情報生成手段22は、各端末3,4,5でブラウザソフトを用いて表示が可能な画面情報、或いは、既に表示されている画面を更新するための画面情報を後述の画面情報テーブル23bに予め格納されている画面情報を用いて生成する機能と、それらの画面情報を要求元の端末へインターフェイスI/F26を介し送信する機能を備えている。
【0030】
データベース23は、注文に関する情報、デザインの発注に関する情報、各種画像情報等を格納する受発注管理テーブル23a(詳細後述)、各端末の要求に応じて表示するための画面情報を格納する画面情報テーブル23b、顧客に関する情報を格納する顧客テーブル、デザイナーに関する情報を格納するデザイナーテーブル等を有する。また、画面情報テーブル23bに格納される画面情報は、画像素材の修正を行うための複数の画面情報を含んでいる。
【0031】
メール作成手段25は、管理手段21が受け付けるデザインの発注についての情報やデザイン作業についての情報から、各端末3,4,5に進捗応じて状況を通知するためのメールを作成し送信する機能を備えている。
【0032】
(デザイン作成サービス)
次に、当該デザイン作成サービスシステムで行うデザイン作成サービスの手順の一例を説明する。図3はデザイン作成サービスの工程を示すフローチャート、図4はサーバー2及び各端末3,4a,4b,5間の処理・通信の流れを説明する説明図である。
【0033】
まず、デザイン注文が行われる(図3ステップS101、以下省略しS101と記述する。)。デザイン注文は、図4(1)で示すようにユーザ端末3とサーバー2の間で行われる。顧客はユーザ端末3を用いてブラウザを立ち上げてサーバー2にアクセスする。サーバー2は、管理手段21でこれを受けて、まず顧客の認証のために予め顧客に取得した所定の認証コードが入力可能且つサーバー2への送信を行うためのボタン(画面上のソフトキー。以下ソフトキーをボタンと表記する。)を含む画面の画面情報を画面情報生成手段22で生成し送信する。顧客はユーザ端末3が所定の認証コードを入力しサーバー2へ送信する。サーバー2は、管理手段21でこれを受けて、選択可能にされたメニュー等を含む画面(図示せず)の画面情報を画面情報生成手段22で生成し送信する。そして、ユーザ端末3で画面が表示されて顧客が所望のメニューを選択し、サーバー2はその選択を管理手段21で受けて選択に基づいて画面情報生成手段22により画面情報を生成し送信し、ユーザ端末3で画面が更新され、このようなメニュー選択と画面の更新を繰り返すことにより、顧客は注文のための画面を表示させ注文を行う。また、以下、作業や入力を行う画面の各端末3,4,5での表示は、作業者端末4であればデザイナーが取得した所定の認証コード、管理者端末であれば管理者が取得した所定の認証コードを用い上述した顧客が取得した所定の認証コードのやり取りと同様のやり取りがサーバー2との間で行われ、各端末3,4,5からの要求に応じた画面情報が画面情報生成手段22により生成及び送信され、同様に画面の更新がなされるものであり、認証や画面の更新についてはなるべく省略して記述する。
【0034】
ここで、注文の説明に戻す。例えば、デザインレイアウトを選択するためのデザイン選択画面(図示ぜず)によりデザインレイアウトを選択、文字素材を記入選択するためのコメント選択画面(図示ぜず)により文字素材として予め用意された定型文からの選択やオリジナルコメントの記入を行い、画像素材を選択するための画像選択画面(図示ぜず)により画像素材として予め用意されたキャラクターや景色などの画像からの選択や予めユーザ端末に取り込んでおいた画像のビットマップ形式の画像ファイルから選択しサーバー2へのアップロードなどを行いデザインの注文を行う。
【0035】
次に、サーバー2は、受注を行う(S102)。管理手段21は、上述の注文を受け付けて、受発注管理テーブル23aに各種情報を格納する。例えば、受発注管理テーブル23aは、図5に示すような構造をしており、No.11を例に説明すれば、「デザイン注文No.」を例えば「011」と付して、「受付日時」には受付日時「2002/11/8 15:34」、「顧客」には注文した顧客を示すコード「C−01A」、「選択デザイン」には選択されたデザインレイアウトを示す例えば「HW−021」、「素材1(画像素材)」には例えばアップロードされた画像素材のビットマップ形式の画像素材ファイル(画像データ)「011−1」、「素材(文字素材)」には選択及び記入された文字素材のテキストファイル「011−T1、011−T2、A−T1」が格納される。またこのほかに「見積金額」や「完成予定日」には見積金額及び完成予定日が、「顧客要望」には注文の際なされた顧客からの要望等が格納される。このようにして管理手段21で注文を受け付け、受発注管理テーブル23aへの格納を行うと、メール作成手段25は、受注した旨を記載したメールを作成し、図4(2)に示すように管理者端末5へそのメールを送信する。
【0036】
さらに次に、管理者端末5では、このメールを受けた管理者が受注したデザインについての作業をデザイナーに振り分けてデザイン発注を行う(S103)。デザイン発注は、図4(3)で示すように管理者端末5とサーバー2の間で行われる。管理者は、管理者端末5で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、デザイン発注のための発注画面(図示せず)によりデザイナーの選択等を行いデザイン発注を行う。ここで、デザイナーの選択は、画像素材の修正のデザイナーと、デザイン作業のデザイナーとを選択する。
【0037】
デザイン発注がなされると、サーバー2の管理手段21は、そのデザイン発注を受け付けて、図5に示す受発注管理テーブル23aの「デザイナー1」に画像素材の修正の発注されたデザイナーを示すコード、例えばNo.11では「D−111」と、「デザイナー2」にデザイン作業の発注されたデザイナーを示すコード、例えばNo.11では「S−221」と、「デザイン依頼日」にはデザイン依頼日として例えばNo.11では「2002/11/8」と格納する。「管理者指示」には発注の際なされた管理者からデザイナーへの指示等が格納される。このようにして管理手段21でデザイン発注を受け付け、受発注管理テーブル23aへの格納を行うと、メール作成手段25は、まず、画像修正の発注の旨を記載したメールを作成し、図4(4)に示すように選択された画像素材の修正のデザイナー用の作業者端末4aへそのメールを送信する。
【0038】
そして、デザイナーはこのメールを受けて、作業者端末4aを用いて画像素材の修正作業を行う(S104)。デザイン作業は、図4(5)で示すように作業者端末4とサーバー2の間で行われる。デザイナーは、作業者端末4aで所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、デザイン作業を行うための画像修正作業画面221を表示させて画像修正を行う。
【0039】
画像修正画面221は、画面情報テーブル23bに格納されていて、図6にしめすように画像素材を表示するための画像素材表示枠221a、画像修正作業を指示するための画像修正用ボタン群221b、画像修正を行うためのツールを表示するツール表示欄221c、画像修正作業の終了時に用いる終了ボタン221d、画像修正作業のやり直し時に用いるもう一度ボタン221eを備えている。また、注文NO.の表示や、コメントを入力可能にするための入力欄などを設けてもよい。また、ツール表示欄221cに表示される画像修正を行うためのツールは、画面情報テーブル23bに格納されていて、図7(a)から(i)に示すものがあり、画像修正用ボタン群221bに表示されるボタンをクリックすることにより、クリックされたボタンに応じて表示される。また、画像修正を図6の画像修正用ボタン群221bの上から下の順で選択可能に表示が制御され、ある画像修正作業を行った後その上に位置する画像修正作業は行うことができないようになされている。例えば、画像修正用ボタン群221bの「リサイズ」をクリックしてリサイズを行うと、その上の画像修正用ボタンは、表示しないまたはクリックしても受け付けないように制御される。また、画像修正用ボタン群221bでその上に位置する画像修正作業を行う場合には、もう一度ボタン221eをクリックすることで、画像が修正前の状態に戻され、再度、画像修正用ボタン群221bの上から下の順で選択して画像修正を行う。
【0040】
次に、図8を用いて画像修正画面221を用いた画像データの修正について説明する。図8は、画像データの修正の手順の一例を示すフローチャートである。以下、修正する画像データを画像素材ファイルで説明する。
【0041】
まず、顧客が、ユーザ端末3で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、画像修正画面221を表示するように操作を行うとサーバー2の管理手段21がこれを受け付け、画面情報生成手段22は、画面情報テーブル23bに格納されている画像修正画面221を画像素材表示枠221aに「素材1(画像素材)」に格納された画像素材ファイル「011−1」に基づく画像を表示するように画面情報を生成し、作業者端末4aに送信し、作業者端末4aの表示画面には送信された画面情報に基づいて画像修正画面221を表示する。
【0042】
そして、デザイナーが画像修正画面221の画像修正用ボタン群221bのゴミ除去ボタンをクリックすると、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、画面情報生成手段22は、画面情報テーブル23bに格納されている図7(a)に示すゴミ除去を行うためのツールをツール表示欄221cに表示するように生成し、作業者端末4aに送信し、除去を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S201)。図7(a)に示す選択ツールは、自由形状や矩形により表示される画像のゴミが表示されている一部分を囲むためのもので、これによりゴミを囲んで、図7(a)に示すゴミ除去ボタンをクリックすると(S202)、囲まれた部分が周囲の色に変更されて表示される(S203)。
【0043】
デザイナーは同様に他のゴミを除去して終わると画像修正用ボタン群221bのホワイトポイントボタンをクリックし(S204)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、画像素材ファイル「011−1」を上述の色の変更で修正し「素材2(画像素材)」に格納する(S205)。ビットマップ形式の画像素材ファイルは、色を再現するためのR、G、Bそれぞれの0から255までの整数であらわされる階調により画素のデータが構成されていて、画像素材ファイルの色の変更は、その階調を書き換えて行う。また、一度書き換えられてしまうと元に戻すことはできない。
【0044】
次に、ゴミ除去ボタンがクリックされた場合と同様にして図7(b)に示すホワイトポイント調整を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S206)。図7(b)は画像素材ファイルの画素のR、G、Bの階調のヒストグラムとそのヒストグラムの最も高い階調を白基準を▲で示してあり、▲で白基準を調整するようになっている。ホワイトポイントの調整は例えば写真撮影の時の光源により青っぽくなったり赤っぽくなったりした白を調整する場合に行う。例えば、Rの白基準を241階調から255階調とするように▲を移動し調整すると(S207)、全ての画素のRの階調を(出力)=(入力)×255/241の比例関係によりさらに整数に丸めて階調を変換する。これをR、G、Bそれぞれについて行い、変換された階調によって色が再現され表示される(S208)。
【0045】
デザイナーはホワイトポイント調整が終わると画像修正用ボタン群221bのブラックポイントボタンをクリックし(S209)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S210)。
【0046】
同様に図7(c)に示すブラックポイント調整を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S211)。図7(b)は画像素材ファイルの画素のR、G、Bの階調のヒストグラムとそのヒストグラムの最も低い階調を黒基準を▲で示してあり、▲で黒基準を調整するようになっている。ブラックポイントの調整は例えば写真撮影の時の光源により青っぽくなったり赤っぽくなったりした黒を調整する場合に行う。例えば、Rの黒基準を10階調から0階調とするように▲を移動し調整すると(S212)、全ての画素のRの階調を(出力)=(入力)×255/(255−10)−(10×255)/(255−10)の比例関係によりさらに整数に丸めて階調を変換する。これをR、G、Bそれぞれについて行い、変換された階調によって色が再現され表示される(S213)。
【0047】
デザイナーはブラックポイント調整が終わると画像修正用ボタン群221bのグレーバランスボタンをクリックし(S214)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S215)。
【0048】
同様に図7(d)に示すグレーバランス調整を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S216)。図7(d)は画像素材ファイルの画素のR、G、Bの階調のヒストグラムとその中間階調の基準を▲で示してあり、▲で中間階調を調整するようになっている。この中間階調の基準は例えばデザイナーが表示されている画像の灰色部をカーソルでヒットして選択する。グレーバランスの調整は例えば写真撮影の時の光源により青っぽくなったり赤っぽくなったりした灰色を調整する場合に行う。例えば、Rの中間階調の基準を125階調から128階調とするように▲を移動し調整すると(S217)、全ての画素のRの階調を125階調以下の場合には(出力)=(入力)×128/125の比例関係、126階調以上の場合には(出力)=(入力)×(255−128)/(255−125)+128−125×(255−128)/(255−125)の比例関係によりさらに整数に丸めて階調を変換する。これをR、G、Bそれぞれについて行い、変換された階調によって色が再現され表示される(S218)。
【0049】
デザイナーはグレーバランス調整が終わると画像修正用ボタン群221bのガンマ補正ボタンをクリックし(S219)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S220)。
【0050】
同様に図7(e)に示すガンマ補正を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S221)。図7(e)は階調の変換関係をカーブで示してあり、このカーブを変形させて調整するようになっている。ガンマ補正は例えば画像に表示される中間調の変化をなだらかにする場合等に行う。例えば、図7(e)に実線で示すカーブを波線で示すカーブに変形させて(S222)、この変換関係によりさらに整数に丸めて階調を変換し、変換された階調によって色が再現され表示される(S223)。
【0051】
デザイナーはガンマ補正が終わると画像修正用ボタン群221bの彩度補正ボタンをクリックし(S224)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S225)。
【0052】
同様に図7(f)に示す彩度補正を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S226)。図7(f)はスライドレバーを示してあり、スライドレバーを動かして調整するようになっている。彩度補正は例えばデジタルカメラで撮影された画像の色彩を鮮やかにする場合等に行う。例えば、図7(f)に実線で示すスライドレバーの位置を波線で示すスライドレバーの位置に移動させると(S227)、彩度を高くつまり鮮やかにするように階調に変換し、変換された階調によって色が再現され表示される(S228)。彩度の変更による階調の変換は、画素のR、G、Bの階調の組み合わせを表色系の値L*a*b*に変換し、無彩色からの距離(a2+b2)1/2を彩度を高くする場合にはその距離を大きくするようにa、bを比例関係で変更し、彩度を低くする場合にはその距離を小さくするようにa、bを比例関係で変更し、変更後の表色系の値L*a*b*をR、G、Bの階調の組み合わせに変換して行う。
【0053】
デザイナーは彩度補正が終わると画像修正用ボタン群221bのリサイズボタン、回転ボタンまたはシャープネスボタンをクリックし(S229)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S230)。
【0054】
リサイズボタンがクリックされた場合には(S231)、図7(g)に示すリサイズを行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S232)。図7(g)は変更後の画像のサイズを例えば縦横の画素数で入力する欄と縦あるいは横に画素数を入力したときに縦横比を保持するか否かを選択するチェックボックスと入力したサイズに画像を変更するためのサイズ変更ボタンが示してある。一例として本実施の形態におけるリサイズは、例えばポストカード用の写真画像の場合には、例えば印刷したときに十分な画質が得られる4base(1024ドット×1536ドット)までに小さく変更するものとし、4base以下の画像サイズは入力できない。例えば、図7(g)に示すように1024ドット×1536ドットを入力しサイズ変更ボタンをクリックすると(S233)、バイキュービック法などにより画素を間引きし近傍に位置する色の階調の関係から補間するように階調を変換し、変化された階調によって色が再現されサイズ変更された画像が表示される(S234)。
【0055】
回転ボタンがクリックされた場合には(S231)、図7(h)に示す回転を行うためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S237)。図7(h)は回転角度を入力する欄、回転方向を選択する欄縦と画像を回転させるための回転ボタンが示してある。例えば、図7(h)に示すように回転角度「15度」、回転方向「時計回り」を入力し回転ボタンをクリックすると(S238)、バイキュービック法などにより画像を回転し近傍に位置する色の階調の関係から補間するように階調を変換し、変換された階調によって色が再現され回転された画像が表示される(S239)。
【0056】
シャープネスボタンがクリックされた場合には(S231)、図7(i)に示すシャープネスを変更するためのツールが作業者端末4aの表示画面に表示されている画像修正画面221のツール表示欄221cに表示される(S242)。図7(i)はスライドレバーを示してあり、スライドレバーを動かして調整するようになっている。シャープネスの変更は、いわゆる画像の鮮明さや鮮鋭さを変更する場合に行う。例えば、図7(i)に実線で示すスライドレバーの位置を波線で示すスライドレバーの位置に移動させると(S243)、シャープネスを高くするように階調に変換し、変換された階調によって色が再現され表示される(S244)。シャープネスの変更による階調の変換は、シャープネスを高くする場合には隣り合う色の階調差を大きくするように変換し、シャープネスを低くする場合には隣り合う色の階調差を小さくするように変換して行う。
【0057】
デザイナーはリサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更が終わると終了ボタン221dをクリックし(S235、S240またはS245)、サーバー2の管理手段21がこれを受け付け、「素材2(画像素材)」の画像ファイル「011−1」を上述の階調が変換された画像ファイルに置き換えて格納する(S236、S241またはS246)。そして、サーバー2は、メール作成手段25により図4(6)に示すようにデザイン作業のデザイナー用の作業者端末4bへ画像ファイルの修正が終了した旨のメールを送信する。
【0058】
また、リサイズ、回転またはシャープネスの1つを行うように説明したが、リサイズ、回転及びシャープネスを2つ以上行うようにしてもよい。
【0059】
また、上述のように画像素材の画像ファイルを修正するのであるが、ここでその理由を述べる。上述の画像修正作業のうちホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整及びガンマ補正は、上述のように比例関係で変換され整数に丸められた階調に変更される。したがって、その丸めにより変換前は連続していた階調が、変換後に不連続となることがある。例えば、80階調が100階調に変換され、81階調が102階調に変換される場合があり、101階調のない画像となる。そのような画像では、例えば色が連続して変化するような画像で階調がある間隔で無くなることにより、色の変化が階調の無い部分で階段状になり、例えば波紋状に視認されることがある。一方、リサイズ及び回転による画像の変更では、近傍に位置する色の階調から補間を行い、シャープネスによる画像の変更では、近傍に位置する色の階調の差を大きくまたは小さくするので前述の無くなった階調を埋めるように作用する。例えば、リサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更を行ない、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整及びガンマ補正を行うと階調がある間隔で無くなることにより、上述の色の変化が階段状になるような不具合が発生する。その場合には再度リサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更を行うことになるが、このようにリサイズ、回転またはシャープネスによる画像の変更を再度行うことにより、画像の劣化を生じてしまう。上述した手順で画像修正を行うのは、リサイズ、回転またはシャープネスを繰り返すことによる画像の劣化を生じることがないようにするためである。
【0060】
また、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整、ガンマ補正の手順で画像修正を行うのは、ガンマ補正の後にホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整を行うと中間調の変化の様子が変化し再度ガンマ補正が必要になることがあり、グレーバランス調整後にホワイトポイント調整、ブラックポイント調整を行うと一度調整した灰色の色が変化し再度グレーバランス調整が必要になることがある。つまり、一度行った調整を繰り返すことによる画像劣化を生じないようにするためである。また、上述の説明ではホワイトポイント調整、ブラックポイント調整の順としたが逆でもよい。
【0061】
また、ゴミ除去は、上述の説明では、最初に行うとしたが、リサイズ、回転及びシャープネスによる画像の変更を行う前になされればよい。それは、リサイズ、回転及びシャープネスによる画像の変更の後であると、ゴミが周囲の階調との関係で補間されてしまい視認し難くなるからである。また、彩度補正は、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整、ガンマ補正を行った後であればよい。それは、彩度補正を行い、ホワイトポイント調整、ブラックポイント調整、グレーバランス調整、ガンマ補正を行うと階調が変換され色が変化してしまい、再度彩度補正をする必要が生じる場合があるからである。つまり、一度行った調整を繰り返すことによる画像劣化を生じないようにするためである。
【0062】
また、例えば、画像修正の知識や技能の劣ったデザイナーであっても画像修正画面221を用いて所定の手順で画像修正作業を行うことができるので、画像劣化を生じることがない。
【0063】
そして、デザイン作業のデザイナーは図4(6)に示すメールを受けて、作業者端末4bを用いてデザイン作業を行う(S105)。デザイン作業は、図4(7)で示すように作業者端末4bとサーバー2の間で行われる。デザイナーは、作業者端末4bで所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、デザイン作業を行うためのデザイン作業画面(図示せず)を表示する。このデザイン作業画面に画像素材や文字素材を表示し、画像の切り取りや配置などの画像編集を行いデザインを作成する。ただし、サーバー2の画面情報生成手段22は、受発注管理テーブル23aの「素材2(画像素材)」に格納されている画像ファイルを用いてデザイン作業画面に画像素材を表示するように画面情報を生成する。したがって、デザイン作業のデザイナーは修正がなされた画像素材を用いてデザイン作業を行うことになる。したがって、作成されるデザインに色調不良を発生することがない。このようにしてデザイナーは編集画像を作成し、編集画像の画像情報をサーバー2に送信する。
【0064】
また、デザイナーが作業者端末4bに画像素材をダウンロードしてデザイン作業をする場合には、作業者端末4bからダウンロードの要求があったら、「素材2(画像素材)」に格納されている画像ファイルを送信するようにしてもよい。
【0065】
また、画像修正が終了したか否かを識別可能なデータやフラグを画像ファイルに付加して、画像素材を表示または送信するようにしてデザイナーが修正された画像素材を用いてデザイン作業を行うようにすることも可能である。
【0066】
サーバー2は、管理手段21でこの編集画像の画像情報を受け付け、画像情報を受発注管理テーブル23aの「編集画像ファイル」に格納する。例えば、No.11では末尾に履歴を表す「−1」を付した画像ファイル「011−HW−021−1」として格納される。また、「デザイナー要望」には画像情報の送信の際なされたデザイナーからの要望等が格納される。
【0067】
そして、メール作成手段25は、デザイン作業が終了した旨を記載したメールを作成し、図4(8)に示すように管理者端末5とユーザ端末3へそのメールを送信する。
【0068】
そして、顧客及び管理者は、このメールを受けて編集画像について校正を行う(S106)。校正は、図4(9)で示すようにユーザ端末3とサーバー2及び管理者端末5とサーバー2の間で行われる。
【0069】
管理者は、このメールを受けて管理者端末5で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、上述の受発注管理テーブル23aに格納された画像情報としての画像ファイル「011−HW−021−1」に基づいて管理者端末5の表示画面に編集画像を表示し、デザイナーが作成した編集画像を見て顧客の希望通りのデザインになっているか、文字間違いや画像等の校正を行う。
【0070】
一方、顧客は、ユーザ端末3で所定の認証コードによる認証、画面の更新等を行い、上述の受発注管理テーブル23aに格納された画像情報としての画像ファイル「011−HW−021−1」に基づいてユーザ端末3の表示画面に編集画像を表示し、デザイナーが作成した編集画像を見て顧客の希望通りのデザインになっているか、文字間違いや画像等の校正を行う。
【0071】
そして、校正が終了するとプリント発注(S107)さらにプリント発送(S108)がなされ、本プリントサービスは終了する。
【0072】
また、上述の説明では本デザイン作成サービスシステムの管理端末5を1台として説明したが、複数台の管理端末を備えるようにしてもよい。
【0073】
また、画像修正を行うためのツールの表示を画像修正用ボタン群221bを選択して表示させるとともに所定の順序で選択可能に制御して所定の順序で画像修正を行うように説明したが、1つの画像修正の終了を受けて別の画像修正を行うためのツールを所定の順序で表示させるように制御するようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、写真画像の修正作業の手順を所定の手順で行うことにより、画像劣化の発生を抑え写真画像の色修正をすることが可能となる。
【0075】
また、画像劣化が抑えられ色修正された画像を用いてデザイン作業を行うので、色調不調がなく画像劣化をおさえたデザインを作成することが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデザイン作成サービスシステムの一実施の形態を示す構成図である。
【図2】当該デザイン作成サービスシステムのサーバーの制御構成を示す機能ブロック図である。
【図3】当該デザイン作成サービスシステムで行うデザイン作成サービスの工程を示すフローチャート。
【図4】当該画像編集システムを構成するサーバー及び各端末間の処理・通信の流れを説明する説明図である。
【図5】サーバーのデータベースに備える受発注管理テーブル23aの構造を示す図である。
【図6】図1に示すデザイン作成サービスシステムの作業者端末4aにおいて表示される画像修正にかかわる画面の一例を表す図である。
【図7】図6に示す画面に表示する画像修正を行うためのツールの例を示す図である。
【図8】当該デザイン作成サービスシステムで行う画像データの修正手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 サーバー
21 管理手段
22 画面情報生成手段
23 データベース
23a 受発注管理テーブル
23b 画面情報テーブル
25 メール作成手段
26 I/F
3 顧客端末
4 作業者端末
5 管理者端末
Claims (9)
- ネットワークと、
前記ネットワークに接続されたサーバーと、
前記ネットワークに接続され、デザインを構成する要素となる画像を指示してデザインの作成を注文するためのユーザ端末と、
前記ネットワークに接続され、前記サーバーを介して前記要素となる画像とともに前記注文を受け付け、前記注文に基づき画像修正作業及びデザイン作成作業の発注を行うための管理者端末と、
前記ネットワークに接続され、前記発注に基づき前記要素となる画像のデータの修正を行うための第1の作業者端末と、
前記ネットワークに接続され、前記発注に基づき前記修正された前記要素となる画像のデータを用いて前記ユーザ端末により注文されたデザインを作成するための第2の作業者端末とを含むことを特徴とするデザイン作成サービスシステム。 - デザインを構成する要素となる画像の指示及びデザインの指示の入力に基づいてデザイン作成の注文を受け付けるステップと、
前記注文に基づく画像修正作業及びデザイン作成作業の発注を行うステップと、
前記画像修正作業の発注に基づき前記要素となる画像のデータを修正するステップと、
前記修正された前記要素となる画像のデータを用いて前記デザイン作成作業の発注に基づき前記注文されたデザインを作成するステップとを含むことを特徴とするデザイン作成方法。 - 画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示し、前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、
前記表示画面に前記階調の調整の指示を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される階調の調整の指示に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、
前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴とする画像データ修正方法。 - 画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示し、前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、
前記表示画面に前記再現される色の白及び黒の基準となる色の階調の調整量のいずれか一方の調整量を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される前記いずれか一方の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、
前記表示画面に前記再現される色の白及び黒の基準となる色の階調の調整量の前記いずれか一方とは他方の調整量を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される前記いずれか一方とは他方の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、
前記表示画面に前記再現される色の灰色の基準となる色の階調の調整量を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される灰色の基準となる色の階調の調整量に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、
前記表示画面に前記階調の変換関係を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される前記階調の変換関係に基づいて前記再現される全ての色の階調を変換するステップと、
前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップとを含むことを特徴とする画像データ修正方法。 - 前記表示画面に前記表示される画像の一部分の選択を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される前記表示される画像の一部分の選択に基づいて選択された一部分の色を前記一部分の周囲の色に変更するステップとを、少なくとも前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップの前に更に含む請求項3または請求項4に記載の画像データ修正方法。 - 前記色の特性は、R、G、Bそれぞれの階調で示され、前記色はR、G、Bの階調の組み合わせにより再現され、
前記表示画面に前記再現される色の彩度の変更の指示を入力可能に表示するステップと、
前記表示画面を用いて入力される再現される色の彩度の変更の指示に基づいて前記再現される色のR、G、Bの階調の組み合わせを前記再現される色の彩度を変更するように変換するステップとを、前記表示画面に前記表示される画像の変更の指示を入力可能に表示するステップの前、または、前記表示画面を用いて入力される画像の変更の指示に基づいて前記表示される画像の中で近傍に位置する相互の色の階調に基づいて前記再現される色の階調を変換するステップの後に更に含む請求項3または請求項4に記載の画像データ修正方法。 - 前記表示される画像の変更の指示は、前記画像のサイズ変更、前記画像の回転、前記画像のシャープネスの変更の少なくとも1つを含む請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の画像データ修正方法。
- 前記画像のサイズ変更は、前記表示される画像が所定サイズ以上の場合に前記表示される画像の変更の指示含まれる請求項7に記載の画像データ修正方法。
- 画像データの有する色の特性を示す階調により色を再現して画像を表示画面に表示させ、修正のための複数の指示に基づいて前記画像データの修正を行う画像データ修正方法であって、
前記複数の指示毎に、前記表示画面に前記指示を入力可能に表示する画面情報を用意するステップと、
前記複数の指示毎に用意された画面情報を、所定の順序で前記表示画面に表示させるように制御するステップとを含むことを特徴とする画像データ修正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093942A JP2004304451A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | デザイン作成サービスシステム、デザイン作成方法及び画像データ修正方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012212376A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Fujifilm Corp | 電子校正システム及び電子校正方法 |
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2003
- 2003-03-31 JP JP2003093942A patent/JP2004304451A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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