JP2004304083A - パターニング精度測定方法、パターンの形成方法、薄膜トランジスタの製造方法、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents
パターニング精度測定方法、パターンの形成方法、薄膜トランジスタの製造方法、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】積層パターン間での位置合わせ精度、各パターンの寸法精度を把握できるパターニング精度測定方法、パターンの形成方法、TFTの形成方、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】LDD構造のTFTの製造方法では、半導体膜9および第1の位置合わせマーク9′を形成した後、高濃度ソース・ドレイン領域を形成するためのレジストパターン13および第2の位置合わせマーク13′を形成し、位置合わせマーク9′、13′のX方向およびY方向の寸法を測定するとともに、位置合わせマーク9′、13′の中心のずれ量を測定する。また、ゲート電極22、および第3の位置合わせマーク22′が形成した後、第3の位置合わせマーク22′のX方向およびY方向の寸法を測定するとともに、位置合わせマーク9′、19′の中心のずれ量を測定する。
【選択図】 図1
【解決手段】LDD構造のTFTの製造方法では、半導体膜9および第1の位置合わせマーク9′を形成した後、高濃度ソース・ドレイン領域を形成するためのレジストパターン13および第2の位置合わせマーク13′を形成し、位置合わせマーク9′、13′のX方向およびY方向の寸法を測定するとともに、位置合わせマーク9′、13′の中心のずれ量を測定する。また、ゲート電極22、および第3の位置合わせマーク22′が形成した後、第3の位置合わせマーク22′のX方向およびY方向の寸法を測定するとともに、位置合わせマーク9′、19′の中心のずれ量を測定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パターニング精度測定方法、パターンの形成方法、薄膜トランジスタの製造方法、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器に関するものである。さらに詳しくは、パターンを積層する際のパターニング精度の向上技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置やEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイパネルに代表される電気光学装置、LSIなどの半導体装置の製造プロセスにおいては、種々の導電膜や絶縁膜を積層することによって、トランジスタ、キャパシタ、抵抗などの素子や配線を形成している。その際、設計とおりの電気的特性を有するトランジスタ素子などを得るにはトランジスタを構成する複数の積層パターン間の相互の位置合わせ精度が重要になる。例えば、アクティブマトリクス方式の液晶装置に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor/以下、TFTという)において、TFTを構成する複数のパターンのうち、最下層の半導体層とその上層に位置するゲート電極の位置合わせ精度が許容範囲を越えると、所望の電気的特性を有するTFTを得ることができない。このような事情は、LSIなどの半導体装置でも同様である。
【0003】
そこで、位置合わせ精度を測定する手段として、TFT、LSIなどの構成要素となる実際の使用パターン(下層側パターンまたは上層側パターン)とは別に、位置合わせ検査だけのために用いる位置合わせマークを各レイヤーに形成しておき、下層側の位置合わせマークを基準として上層側位置合わせマークの本来の位置(設計位置)からのずれ量を測定することにより位置合わせ精度を把握するという方法が従来から採用されている。具体的には、各々が線状に形成された下層側位置合わせマークの縁と、上層側位置合わせマークの縁との間の寸法を測定する方法が採用されている。また、位置合わせ精度やパターン寸法の精度を向上させるために、アライメントマークの形状を工夫する技術も知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−302056号(第1頁、第1図、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように、位置合わせマークの縁を測定する方法では、製造プロセス中の加工ばらつき(例えば、露光、現像、エッチング工程などのばらつき)に起因して位置合わせマーク自身の線幅にばらつきが生じる場合があり、このようなばらつきがあると、それが原因で正確な位置合わせ精度を測定することができない。このため、正確な位置合わせ精度が把握できないので、その測定結果を露光装置の位置合わせにフィードバックすることができず、例えば、1層目の位置合わせマークに対して2層目の位置合わせマークを合わせ、この2層目の位置合わせマークに対して3層目の位置合わせマークを合わせるというように、下側から順に位置合わせを行っていくと、位置合わせずれが段々、大きくなって許容範囲を越える場合がある。このようなずれの積算は、液晶装置やLSIなどの製造歩留まり低下やトラジスタの電気的特性の低下などの原因となるため、好ましくない。
【0006】
また、位置合わせマークの縁だけで位置合わせ精度を測定する方法では、加工ばらつき(例えば、露光、現像、エッチング工程などのばらつき)に起因してサイズがばらついた場合には、このようなばらつきを把握できないという問題点もある。
【0007】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、積層パターン間での位置合わせ精度を正確に測定するとともに、各パターンの寸法精度を把握できるパターニング精度測定方法、パターンの形成方法、TFTの形成方、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るパターニング精度測定方法では、下層側パターン、およびパターニング精度測定用の下層側位置合わせマークを下層側レイヤーとして形成した以降、前記下層側パターンに平面的に重なる上層側パターン、および下層側位置合わせマークに平面的に重なるパターニング精度測定用の上層側位置合わせマークを上層側レイヤーとして形成し、前記下層側位置合わせマークの寸法、および前記上層側位置合わせマークの寸法を測定して、前記上層側パターンの寸法精度を測定するとともに、前記下層側位置合わせマークの中心に対する前記上層側位置合わせマークの中心のずれ量を測定することを特徴とする。
【0009】
なお、本願明細書において、「下層側パターン」および「上層側パターン」とは、トランジスタ、キャパシタ、ダイオード、抵抗などの素子や配線、あるいはそれらを形成するためのマスクなどを実際に構成するパターンのことを言う。
【0010】
本発明では、下層側位置合わせマークの中心と上層側位置合わせマークの中心とによって、ずれ量を測定するので、位置合わせマークのパターン幅にばらつきが生じた場合でも、このようなばらつきがずれ量の測定に影響を及ぼすことがない。従って、ずれ量を正確に測定できるので、絶対的な位置合わせ精度を測定することができる。また、位置合わせマークの中心を求める際に、そのサイズを測定するので、それを利用すれば、パターンの寸法精度を検査することもできる。
【0011】
本発明において、前記下層側位置合わせマークと、前記上層側位置合わせマークとを各々矩形に、かつ、各々の辺同士が略平行となるように形成することが好ましい。位置合わせマークについては、矩形形状以外にも例えば円形であってもく、特に形状が限定されるものではない。但し、フォトマスクのパターン設計、測長装置を用いてのずれ量を測定するなどの事情を考慮すると、位置合わせパターンを矩形形状とし、下層側位置合わせマークと、上層側位置合わせマークとで辺同士が平行に配置するのが最も容易で、かつ、都合がよい。すなわち、矩形パターンの互いに直交するX方向およびY方向でのそれぞれの中心点を求めれば、矩形形状のパターンの中心座標を容易に求めることができ、これにより、X方向における寸法、Y方向における寸法、X方向およびY方向におけるずれ量を測定することができる。
【0012】
本発明に係るパターンの形成方法では、下層側パターン、およびパターニング精度測定用の下層側位置合わせマークを下層側レイヤーとして形成する下層側レイヤー形成工程と、前記下層側パターンに平面的に重なる上層側パターン、および前記下層側位置合わせマークに平面的に重なるパターニング精度測定用の上層側位置合わせマークを上層側レイヤーとして形成する上層側レイヤー形成工程と、前記下層側位置合わせマークの寸法、および前記上層側位置合わせマークの寸法を測定して、前記上層側パターンの寸法精度を測定するとともに、前記下層側位置合わせマークの中心に対する前記上層側位置合わせマークの中心のずれ量を測定するパターニング精度測定工程とを有し、前記ずれ量、および前記上層側位置合わせマークの寸法の各測定値がいずれも許容範囲内であれば次工程を実施する一方、前記ずれ量、および前記上層側位置合わせマークの寸法のいずれかが許容範囲外である場合には、前記上層側レイヤーを一旦除去する除去工程、前記上層側レイヤー形成工程、および前記パターニング精度測定工程をリワーク工程として前記各測定値のいずれもが許容範囲内になるまで繰り返すことを特徴とする。
【0013】
本発明に係るパターンの形成方法では、本発明を適用したパターニング精度測定方法を用いて下層側位置合わせマーク(下層側パターン)に対する上層側位置合わせマーク(上層側パターン)のずれ量、下層側位置合わせマーク(下層側パターン)の寸法、上層側位置合わせマーク(上層側パターン)の寸法を測定した後、それらの測定値が許容範囲内であるか否かによって、異なる手順を踏むものである。すなわち、ずれ量、および上層側位置合わせマークの寸法の各測定値が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないとしてこのまま次工程を進める。これに対して、ずれ量、および上層側位置合わせマークの寸法の各測定値が許容範囲外である場合に、ずれ量や上層側パターンの寸法ばらつきが大きいまま次工程を進めと、製品特性上の様々な問題点生じることになる。しかる本発明では、このような場合には、上層側レイヤー(上層側パターン、および上層側位置合わせ用マーク)を一旦除去する除去工程、前記上層側レイヤー形成工程、および前記パターニング精度測定工程をリワーク工程として前記各測定値のいずれもが許容範囲内になるまで繰り返すことにより、下層側パターンに対して高い精度で位置合わせし、かつ、寸法精度の高い上層側パターンを形成することができる。
【0014】
本発明において、前記リワーク工程で前記上層側レイヤー形成工程を行う際には、その直前に行った前記パターニング精度測定工程で測定された前記ずれ量に基づいて、前記上層側レイヤーの位置補正を行なうことが好ましい。本発明では、下層側パターンに対する上層側パターンのずれ量、下層側レイヤー(上層側パターン、および上層側位置合わせマークの寸法精度、上層側レイヤー(上層側パターン、および上層側位置合わせ用マアークの寸法精度を測定するので、これをフィードバックすれば、下層側パターンおよび上層側パターンのいずれをも高い寸法精度で形成することができる。また、直前に測定したずれ量がX方向において、例えば、+X1の方向に+X1μmあった場合には、上層側レイヤーを形成する際、−X1μm分の位置補正をかければ、下層側パターンに対して上層側パターンを高い位置合わせ精度で形成することができる。
【0015】
本発明において、前記下層側位置合わせマークと、前記上層側位置合わせマークとを各々矩形に、かつ、各々の辺同士が略平行となるように形成することが好ましい。前記のとおり、フォトマスクのパターン設計、測長装置を用いてのずれ量を測定するなどの事情を考慮すると、位置合わせパターンを矩形形状とし、下層側位置合わせマークと、上層側位置合わせマークとで辺同士が平行に配置するのが最も容易で、かつ、都合がよい。すなわち、矩形パターンの互いに直交するX方向およびY方向でのそれぞれの中心点を求めれば、矩形形状のパターンの中心座標を容易に求めることができ、これにより、X方向における寸法、Y方向における寸法、X方向およびY方向におけるずれ量を測定することができる。
【0016】
本発明を適用したパターンの形成方法は、TFTを製造するのに利用できる。
【0017】
また、本発明を適用したパターンの形成方法をTFTの製造方法に適用した場合には、例えば、島状にパターニングされた半導体膜の一部を覆うように、高濃度ソース・ドレイン領域を形成するためのドーピングマスクを形成した工程では、前記島状の半導体膜、および該半導体膜と同時形成された第1の位置合わせマークをそれぞれ前記下層側パターン、および前記下層側位置合わせマークとする一方、前記ドーピングマスク、および該ドーピングマスクと同時形成された第2の位置合わせマークをそれぞれ前記上層側パターン、および前記上層側位置合わせマークとして、前記第1の位置合わせマークの寸法、前記第2の位置合わせマークの寸法、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第2の位置合わせマークの中心とのずれ量を測定する。また、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の一部を覆うようにゲート電極を形成した工程では、前記島状の半導体膜、および前記第1の位置合わせマークをそれぞれ前記下層側パターン、および前記下層側位置合わせマークとする一方、前記ゲート電極、および該ゲート電極と同時形成された第3の位置合わせマークをそれぞれ前記上層側パターン、および前記上層側位置合わせマークとして、前記第3の位置合わせマークの寸法、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第3の位置合わせマークの中心とのずれ量を測定する。
【0018】
すなわち、各位置合わせマークは、最終的に完成した製品の状態でおいて残存する金属膜、半導体膜などのパターンからなるものであってもよいし、製造プロセス中で一時的に形成したもので最終的には残存しないパターンであってもよい。最終的に残存しないパターンの例としては、レジストマスクからなるパターンである場合が挙げられる。このような最終的に残存しない位置合わせマークを用いて位置合わせを行う場合に、例えば、1層目が残存する位置合わせマーク、2層目が残存しない位置合わせマークであった場合に、3層目のレイヤーの位置合わせを行うには、既に2層目の位置合わせマークは存在しないので、1層目の位置合わせマークを基準として3層目の位置合わせを行えばよい。すなわち、実質的には、2層目−3層目の位置合わせ精度は直接的には保証されないが、2層目のレイヤー、および2層目のレイヤーはいずれも、1層目のレイヤーによって絶対的な位置合わせ精度が保証されているので、結果的には、2層目−3層目の位置合わせ精度を確実に保証できる。また、金属膜をパターングする際、そのためのレジストマスクを下層側の位置合わせマークを基準にしようとすると、金属膜の存在で下層側の位置合わせマークを正確に確認できない。このような場合には、金属膜をパターングし終えた後であれば、下層側の位置合わせマークを確認できるので、パターニング後のパターンと、下層側の位置合わせマークとを比較して中心のずれを検査すればよい。
【0019】
また、本発明では、前記第2の位置合わせマークの寸法、前記第3の位置合わせマークの寸法、前記第1の位置合わせマークの中心と前記第2の位置合わせマークの中心とのずれ量、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第3の位置合わせマークの中心とのずれ量に基づいて、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出することが好ましい。ここで、前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に低濃度の不純物を導入して低濃度のソース・ドレイン領域を形成すれば、LDD(Lightly Doped Drain)構造のTFTを製造でき、かつ、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、LDD長を求めることができる。これに対して、低濃度のソース・ドレイン領域を形成しない場合には、オフセットゲート構造のTFTを製造でき、かつ、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、オフセット長を求めることができる。
【0020】
本発明を適用したパターンの形成方法は、半導体装置を製造するのに利用できる。例えば、少なくともTFTを備える半導体装置を製造するのに適用できる。
【0021】
本発明に係る半導体装置は、例えば、電気光学物質を保持する電気光学装置用基板である。この場合、前記電気光学物質として、前記電気光学装置用基板と対向基板との間に保持された液晶を用いれば、液晶装置を構成することができる。これに対して、前記電気光学物質として、前記電気光学装置用基板上で発光素子を構成する有機エレクロトルミネッセンス材料を用いれば、ELディスプレイパネルを構成することができる。
【0022】
本発明に係る電気光学装置は、携帯型コンピュータや携帯電話機などといった電子機器において表示部などを構成するのに用いられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
[TFTの製造方法]
本実施の形態では、本発明を用いて、液晶装置のTFTアレイ基板(電気光学装置用基板)などにLDD構造のTFTを形成する例を説明する。また、ここでの説明では、本発明を適用したパターニング精度測定方法、およびパターンの形成方法も併せて説明する。
【0025】
図1(A)〜(F)は、TFTアレイ基板の製造プロセスの一部を示す工程断面図であり、図1には、右から左に向かって、Nチャネル型TFTを構成する途中の平面図、その断面図、位置合わせマークの断面図、および平面図を示している。
【0026】
まず、最初に、図1(A)に示すように、ガラス等の透明基板1上にシリコン窒化膜2、シリコン酸化膜3からなる下地絶縁膜を形成した後、例えば基板温度が150℃〜450℃の温度条件下でアモルファスシリコン膜からなる半導体膜をプラズマCVD法により形成する。次に、アモルファスシリコン膜に対してレーザ光を照射してレーザアニールを施すと、アモルファスシリコン膜が多結晶化し、多結晶シリコン膜4に変換される。
【0027】
次に、多結晶シリコン膜4上の全面にフォトレジストを塗布した後、一般のフォトリソグラフフィー工程である露光、現像を経ることにより、TFTを構成する半導体膜、および第1の位置合わせマークの形成箇所にそれぞれレジストパターン6、6′を第1層目(下層側レイヤー)として形成する(下層側レイヤー形成工程)。
【0028】
この段階において、平面的には示すように、基板全面にベタで形成されているシリコン窒化膜2、シリコン酸化膜3、多結晶シリコン膜4上にフォトレジストからなるパターン6、6′が形成されているのみである。したがって、このフォトリソグラフフィー工程に際しては、全工程で既に形成されている位置合わせマークを用いた位置合わせは行わない。
【0029】
次に、図1(B)に示すように、前工程で形成したレジストパターン6、6′をマスクとして多結晶シリコン膜4をエッチングし、Nチャネル型TFTを構成する島状の半導体膜9、および第1の位置合わせマーク9′を同時に形成する。この際、半導体膜9、および第1の位置合わせマーク9より下側に位置するシリコン窒化膜2、シリコン酸化膜3はパターニングされることはない。
【0030】
次に、レジストパターン6、6′を剥離した後、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜11を基板全面に成膜する。
【0031】
ここで、ゲート絶縁膜11は基本的に透明であり、ゲート絶縁膜11が積層されても第1の位置合わせマーク9′は視認可能、あるいは装置により認識可能なため、画像認識による測長装置を用いた位置合わせ精度の測定に何ら支障は生じることはない。
【0032】
次に、LDD構造のNチャネル型TFTの高濃度ソース・ドレイン領域をイオン注入により形成するためのレジストパターンを形成する。具体的には、図1(C)に示すように、ゲート絶縁膜11上の全面にフォトレジストを塗布した後、フォトリソグラフフィー工程である露光、現像を経て、半導体膜9のうち、後にチャネル領域、低濃度ソース・ドレイン領域となる領域を覆うレジストパターン13(上層側パターン)、およびレジストパターンからなる第2の位置合わせマーク13′を第2層目(上層側レイヤー)として形成する(上層側レイヤー形成工程)。
【0033】
その結果、矩形状の第1の位置合わせマーク9′の上に、この位置合わせマーク9′よりも一回り小さい矩形状のフォトレジストからなる第2の位置合わせマーク13′が形成される。ここで、第1の位置合わせマーク9′、および第2の位置合わせマーク13′は、いずれも矩形状であり、各々の対向する辺同士が略平行になるように配置されている。
【0034】
次に、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向LY1の寸法、および第2の位置合わせマーク13′のX方向の寸法LX2とY方向の寸法LY2を測定し、第2の位置合わせマーク13′の寸法LX2、LY2に基づいて、レジストパターン13の寸法精度、特にX方向の寸法LX2を検査する。
【0035】
また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY1、および第2の位置合わせマーク13′のX方向の寸法LX2とY方向の寸法LY2に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、第2の位置合わせマーク13′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量を測定する。
【0036】
その結果、第2の位置合わせマーク13′(レジストパターン13)の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、通常の次工程の作業を実施する。すなわち、図1(D)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の高濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、レジストパターン13で覆われていない両端の部分に高濃度ソース・ドレイン領域15を形成する。この際、第1の位置合わせマーク9′のうち、第2の位置合わせマーク13′からはみ出ている部分にも高濃度領域15′が形成される。
【0037】
一方、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合には、レジストパターン13、および第2の位置合わせマーク13′を一旦剥離した後、再度フォトレジストを塗布し、露光装置において半導体膜のパターンに対する位置合わせを再度行ってフォトレジストの露光、現像を行い、再度、レジストパターン13、およびレジストパターンからなる第2の位置合わせマーク13′を形成するリワーク工程を行う。
【0038】
また、このリワーク工程でも、前記と全く同様の方法により、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY1、および第2の位置合わせマーク13′のX方向の寸法LX2とY方向の寸法LY2を測定し、第2の位置合わせマーク13′の寸法に基づいて、レジストパターン13の寸法精度、特にX方向の寸法を検査する。また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY2、および第2の位置合わせマーク13′のX方向LX2の寸法とY方向LY2の寸法に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、第2の位置合わせマーク13′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量を測定する(パターニング精度測定工程)。
【0039】
その結果、レジストパターン13の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、図1(D)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の高濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、レジストパターン13で覆われていない両端の部分に高濃度ソース・ドレイン領域15を形成する。この際、第1の位置合わせマーク9′のうち、第2の位置合わせマーク13′からはみ出ている部分にも高濃度領域15′が形成される。
【0040】
なお、上記のリワーク工程は、パターニング精度が許容範囲内となるまで繰り返し、許容範囲内となった時点で上記のイオン注入を実施する。
【0041】
ここで、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合には、露光装置で再び位置合わせを行う際、そのずれ量をフィードバックしてNチャネル型TFTのLDD形成レイヤーの位置補正を行う。例えば、ずれ量がX方向に+2μm(右方向に2μm)、Y方向に−1μm(下方向に1μm)であったとすると、次の位置合わせ時にX方向に−2μm(左方向に2μm)、Y方向に+1μm(上方向に1μm)分の位置補正をかけてやれば、LDD形成レイヤーのパターンをより正確な位置に形成することが出来る。
【0042】
次に、イオン注入を行ってNチャネル型TFT側の高濃度ソース・ドレイン領域15、16を形成した後、レジストパターン13を剥離するが、この時、フォトレジストからなる第2の位置合わせマーク13′も同時に基板上から除去される。
【0043】
次に、ゲート絶縁膜11上の全面に、後でゲート電極となる金属膜17を成膜する。
【0044】
次に図1(D)に示すように、金属膜17上の全面にフォトレジストを塗布した後、一般のフォトリソグラフフィー工程である露光、現像を経て、PチャネルTFT側のゲート電極形成領域を覆うレジストパターン19と、レジストパターン19′を形成する。
【0045】
この段階において、レジストパターン19、19′の下層側には金属膜17が形成されているので、下層側を明確には視認できないので、第1の位置合わせマーク9′については位置合わせ用に用いるとしても、レジストパターン19′の寸法は測定しない。但し、金属膜17に代えて、透明な導電膜を形成した場合には、下層側が確実に視認できるので、第1の位置合わせマーク9′の寸法、レジストパターン19′の寸法を測定し、レジストパターン19′の寸法精度、特にX方向の寸法を検査してもよい。また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法とY方向の寸法、および位置合わせマーク19′のX方向の寸法とY方向の寸法に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、位置合わせマーク19′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と位置合わせマーク19′の中心とのずれ量を測定してもよい。このようにすると、金属膜17をエッチングする前にパターニング精度を検査することができる。
【0046】
次に、金属膜17の上層にレジストパターン19、19′を形成した後は、レジストパターン19、19′をマスクとして金属膜17のエッチングを行うことにより、図1(E)に示すように、半導体膜9の一部を覆うゲート電極22(上層側パターン)と、フォトレジストからなる位置合わせマーク19′に覆われていた部分に金属膜17で構成された第3の位置合わせマーク22′とを第3層目(上層側レイヤー)として形成する(上層側レイヤー形成工程)。
【0047】
その結果、矩形状の第1の位置合わせマーク9′の上に、この位置合わせマーク9′よりも二回り小さい矩形状の第3の位置合わせマーク22′が形成される。ここで、第1の位置合わせマーク9′、および第3の位置合わせマーク22′は、いずれも矩形状であり、各々の対向する辺同士が略平行になるように配置される。
【0048】
次に、レジストパターン19、19′を除去する。
【0049】
次に、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY2、および第3の位置合わせマーク22′のX方向の寸法LX3とY方向の寸法LY3を測定し、第3の位置合わせマーク22′の寸法LX3、LY3に基づいて、ゲート電極22の寸法精度、特にX方向LX3の寸法を検査する。
【0050】
また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY1、および第3の位置合わせマーク19′のX方向の寸法LX3とY方向の寸法LY3に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、第3の位置合わせマーク19′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量を測定する(パターニング精度測定工程)。
【0051】
その結果、第3の位置合わせマーク19′(ゲート電極19)の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、通常の次工程の作業を実施する。すなわち、図1(F)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の低濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、ゲート電極22の端部に対峙する部分に低濃度ソース・ドレイン領域16を形成する。
【0052】
一方、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合には、リワーク工程として、ゲート電極22、および第3の位置合わせマーク22′を一旦剥離した後、再度、金属膜17の形成、フォトレジストの塗布し、露光装置において半導体膜9に対する位置合わせを行ってフォトレジストの露光、現像を行い、再度、レジストパターン22、22′を形成する。そして、レジストパターン19、19′をマスクとして金属膜17のエッチングを行うことにより、図1(E)に示すように、ゲート電極22を再度、形成する。この時も、フォトレジストからなる位置合わせマーク19′に覆われていた部分は金属膜17が残存するので、この部分に金属膜17からなる第3の位置合わせマーク22′が再度、形成される。
【0053】
従って、再度、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY2、および第3の位置合わせマーク22′のX方向の寸法LX3とY方向の寸法LY3を測定し、第3の位置合わせマーク22′の寸法LX3、LY3に基づいて、ゲート電極22の寸法精度、特にX方向LX3の寸法を検査するとともに、第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量を測定する。
【0054】
その結果、第3の位置合わせマーク19′(ゲート電極19)の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、通常の次工程の作業を実施する。すなわち、図1(F)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の低濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、ゲート電極22の端部に対峙する部分に低濃度ソース・ドレイン領域16を形成する。
【0055】
なお、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合に露光装置で再び位置合わせを行う際には、この工程でも、そのずれ量をフィードバックしてNチャネル型TFTのLDD形成レイヤーの位置補正を行う。つまり、例えばずれ量がX方向に+2μm(右方向に2μm)、Y方向に−1μm(下方向に1μm)であったとすると、次の位置合わせ時にX方向に−2μm(左方向に2μm)、Y方向に+1μm(上方向に1μm)分の位置補正をかけてやれば、LDD形成レイヤーのパターンをより正確な位置に形成することが出来る。
【0056】
このようにしてLDD構造のTFTを製造した後は、図示を省略するが、ゲート電極22の上層側に層間絶縁膜を形成した後、この層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、このコンタクホールを介して、ソース・ドレイン電極を高濃度ソース・ドレイン領域15に電気的に接続し、半導体装置を製造する。
【0057】
また、半導体装置として、後述するTFTアレイ基板を製造する場合にも、層間絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して、データ線や画素電極を各々、高濃度ソース・ドレイン領域15に電気的に接続する。画素電極の上層には配向膜などを形成する。一方、TFTアレイ基板に対して対向配置される対向基板については、ガラス等からなる透明基板上に共通電極、配向膜等が形成される。そして、TFTアレイ基板と対向基板とをシール材を介して貼り合わせ、両基板間の空間に液晶を注入して液晶層を形成すると、液晶表示装置が完成する。
【0058】
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の位置合わせマーク9′の寸法を測定する一方、第2の位置合わせマーク13′、および第2の位置合わせマーク22′の寸法を計測し、第2の位置合わせマーク13′、および第2の位置合わせマーク22′の寸法精度を検査するとともに、第1の位置合わせマーク69′の中心に対する、第2の位置合わせマーク13′の中心のずれ量、および第2の位置合わせマーク22′の中心のずれ量を計測するので、フォトリソグラフフィー工程等の製造バラツキがずれ量の測定に影響を及ぼすことがなく、絶対的な位置合わせ精度を測定することができる。
【0059】
また、ずれ量が許容値の範囲内であるか否かによって次工程の実施の可否を判断し、特にずれ量の許容値の範囲を越える場合には上側層レイヤーの再位置合わせを行って位置合わせマークおよびパターンを再度形成し、上記ずれ量を測定する作業をずれ量が許容値以内となるまで繰り返しているので、下層側パターンに対して正確な位置合わせがなされた上層側パターンを得ることができる。
【0060】
さらに本実施の形態では、半導体膜および金属膜からなる第1、第3の位置合わせマーク9′、22′が最終的に残存し、フォトレジストからなる第2の位置合わせマーク13′がその工程だけ存在し、レジスト剥離後は残存しない。それでも、本実施の形態では、2層目のレイヤーも第1の位置合わせマークに対する絶対的な位置合わせ精度が保証されているので、結果的に2層目のレイヤー−3層目のレイヤー間の位置合わせ精度も充分に保証され、多層にわたって位置合わせ精度に優れたパターンを形成することができる。それ故、半導体層9、不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域15、16)、ゲート電極22等の相互の位置合わせ精度が高いTFTを実現することができる。
【0061】
また、第2の位置合わせマーク13′の寸法、第3の位置合わせマーク22′の寸法、第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量、および第1の位置合わせマークの中心9′と第3の位置合わせマーク22′の中心とのずれ量に基づいて、半導体膜9においてドーピングマスク13で覆われていた領域の縁部分とゲート電極22で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、LDD長を求めることができる。
【0062】
また、低濃度のソース・ドレイン領域16を形成しない場合には、オフセットゲート構造のTFTを製造でき、かつ、半導体膜9においてドーピングマスク13で覆われていた領域の縁部分とゲート電極22で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、オフセット長を求めることができる。
【0063】
なお、詳細な説明は省略するが、例えば半導体膜に対するコンタクトホールの位置合わせ等にも本発明を適用してもよい。
【0064】
また、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0065】
例えば上記実施の形態では、電気光学装置の一形態である液晶表示装置の製造方法を例に挙げて説明したが、上記説明における半導体層をシリコンウェハー等半導体基板と考えることによって、同様に本発明を半導体装置の製造方法に適用することも可能である。その場合も、パターン相互の位置合わせ精度が高いMOSトランジスタ等を実現することができ、所望の電気的特性を有する半導体装置を歩留まり良く製造することができる。また、上記実施の形態で例示した位置合わせマークの形状、TFTの構成等の具体的な記載については、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0066】
[電気光学装置への適用例]
次に、代表的な電気光学装置である液晶装置に本発明を適用した例を説明する。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0067】
(液晶装置の全体構成)
図2(A)、(B)はそれぞれ、液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、および対向基板を含めて示す図2(A)のH−H′断面図である。図3は、本発明に係る液晶装置100において画像表示領域10aを構成するためにマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線などの等価回路図である。
【0068】
図2(A)において、液晶装置100(電気光学装置)のTFTアレイ基板10(半導体装置)には、対向基板20の縁に沿うようにシール材107(図2(A)の右下がりの斜線領域)が設けられ、このシール材107によって、TFTアレイ基板10と対向基板20とは所定の間隔をもって貼り合わされている。TFTアレイ基板10の外周側には、基板辺111の側でシール材107と一部重なるようにデータ線駆動回路101が形成され、基板辺113、114の側には走査線駆動回路104が形成されている。また、TFTアレイ基板10において対向基板20からの張り出し領域10cには多数の端子102が形成されている。TFTアレイ基板10において基板辺111と対向する基板辺112には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104をつなぐための複数の配線105が形成されている。
【0069】
対向基板20の4つのコーナー部に相当する領域には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通電極109gおよび基板間導通材106が形成されている。基板間導通電極109gの数などは適時変更可能である。
【0070】
なお、走査線に供給される走査信号の遅延が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良いことは言うまでもない。逆に、データ線駆動回路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよい。
【0071】
図2(B)に示すように、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、シール材107によって所定の間隙を介して貼り合わされ、これらの間隙に液晶50が保持されている。シール材107は、TFTアレイ基板10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるための光硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
【0072】
TFTアレイ基板10には、画素電極109aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内側領域に遮光性材料からなる周辺見切り用の遮光膜108が形成されている。さらに、対向基板20において、TFTアレイ基板10に形成されている画素電極109aの縦横の境界領域と対向する領域には、ブラックマトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せられる遮光膜23が形成され、その第2のには、ITO膜からなる対向電極21が形成されている。
【0073】
このように構成した液晶装置100については、たとえば、投射型表示装置(液晶プロジェクタ)において使用する場合、3枚の液晶装置100がRGB用のライトバルブとして各々使用される。この場合、各液晶装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、液晶装置100にはカラーフィルタが形成されていない。但し、後述するように、モバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどといった電子機器のカラー表示装置として用いる場合には、図示を省略するが、対向基板20において各画素電極109aに対向する領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜とともに形成する。
【0074】
図3に示すように、液晶装置100の画像表示領域10aにおいて、マトリクス状に形成された複数の画素100aの各々には、画素電極109a、および画素電極109aを制御するための画素スイッチング用のTFT30が形成されており、画素信号を供給するデータ線106aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線106aに書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この順に線順次に供給する。また、TFT30のゲートには走査線103aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線103aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極109aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ線106aから供給される画素信号S1、S2・・・Snを各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極109aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S1、S2、・・・Snは、図2(B)を参照して説明した対向基板20の対向電極21との間で一定期間保持される。
【0075】
ここで、TFTアレイ基板10には、保持された画素信号がリークするのを防ぐことを目的に、画素電極109aと対向電極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70(キャパシタ)を付加することがある。この蓄積容量70によって、画素電極109aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる液晶装置100が実現できる。なお、蓄積容量70を形成する方法としては、容量を形成するための配線である容量線103bとの間に形成する場合、あるいは前段の走査線103aとの間に形成する場合のいずれを採用してもよい。
【0076】
このような構成の液晶装置100においては、TFTアレイ基板10に対して画素スイッチング用のTFT30を製造する際、本発明を適用すればよい。また、液晶装置100では、データ線駆動回路101および走査線駆動回路104も、基本的には、Nチャネル型のTFTとPチャネル型のTFTとによって構成されるので、このような駆動回路用のTFTなどを製造する際に本発明を適用してもよい。
【0077】
[その他の電気光学装置の例]
上記形態では、半導体装置として、アクティブマトリクス型電気光学装置に用いるTFTアレイ基板に本発明を適用した例に説明したが、画素スイッチング用素子として、薄膜ダイオード素子を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の素子基板(半導体装置)に本発明を適用してもよい。また、液晶以外の電気光学物質を用いた電気光学装置、例えば、図4を参照して以下に説明する有機エレクトロルミネッセンス表示装置に用いるTFTアレイ基板に本発明を適用してもよい。
【0078】
図4は、電荷注入型の有機薄膜エレクトロルミネセンス素子を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置のブロック図である。
【0079】
図4において、電気光学装置100p(半導体装置)は、有機半導体膜に駆動電流が流れることによって発光するEL(エレクトロルミネッセンス)素子、またはLED(発光ダイオード)素子などの発光素子をTFTで駆動制御するアクティブマトリクス型の表示装置であり、このタイプの電気光学装置に用いられる発光素子はいずれも自己発光するため、バックライトを必要とせず、また、視野角依存性が少ないなどの利点がある。
【0080】
ここに示す電気光学装置100pでは、TFTアレイ基板10p上に、複数の走査線3pと、走査線3pの延設方向に対して交差する方向に延設された複数のデータ線6pと、これらのデータ線6pに並列する複数の共通給電線23pと、データ線6pと走査線3pとの交差点に対応する画素領域15pとが構成されている。データ線6pに対しては、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン、アナログスイッチを備えるデータ側駆動回路101pが構成されている。走査線3pに対しては、シフトレジスタおよびレベルシフタを備える走査側駆動回路104pが構成されている。
【0081】
また、画素領域15pの各々には、走査線3pを介して走査信号がゲート電極に供給される第1のTFT31p(半導体素子)と、この第1のTFT31pを介してデータ線6pから供給される画像信号を保持する保持容量33p(薄膜キャパシタ素子)と、この保持容量33pによって保持された画像信号がゲート電極に供給される第2のTFT32p(半導体素子)と、第2のTFT32pを介して共通給電線23pに電気的に接続したときに共通給電線23pから駆動電流が流れ込む発光素子40pとが構成されている。発光素子40pでは、図示を省略するが、画素電極の第2のに正孔注入層、有機エレクトロルミネッセンス材料層としての有機半導体膜、リチウム含有アルミニウム、カルシウムなどの金属膜からなる対向電極が積層されている。
【0082】
このような電気光学装置でも、画素、あるいは駆動回路にTFTが用いられており、このようなTFTを製造する際、本発明を適用してもよい。
【0083】
[電気光学装置の電子機器への適用]
本発明に係る液晶装置100などの電気光学装置は、各種の電子機器の表示部として用いることができるが、その一例を、図5(A)、(B)を参照して説明する。
【0084】
図5(A)は、本発明に係る電子機器の一実施形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示している。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した液晶装置100を含んで構成される。
【0085】
図5(B)は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した液晶装置100からなる表示部とを有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(F)はそれぞれ、本発明を適当したパターンの形成方法、およびTFTの製造方法を示す説明図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、本発明に係る液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびH−H′断面図である。
【図3】図2に示す液晶装置において、画像表示領域にマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線などの等価回路図である。
【図4】電荷注入型の有機薄膜エレクトロルミネセンス素子を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置のブロック図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、本発明に係る液晶装置を用いたモバイル型のパーソナルコンピュータを示す説明図、および携帯電話機の説明図である。
【符号の説明】
9 島状の半導体膜、9′ 第1の位置合わせマーク、10 TFTアレイ基板(半導体装置)、13 レジストパターン、13′ 第2の位置合わせマーク、20 対向基板、21 対向電極、22 ゲート電極、22′ 第3の位置合わせマーク、30 画素スイッチング用のTFT、70 蓄積容量、100 液晶装置(電気光学装置)、101 データ線駆動回路、104 走査線駆動回路、103a 走査線、103b 容量線、106a データ線、109a 画素電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、パターニング精度測定方法、パターンの形成方法、薄膜トランジスタの製造方法、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器に関するものである。さらに詳しくは、パターンを積層する際のパターニング精度の向上技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置やEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイパネルに代表される電気光学装置、LSIなどの半導体装置の製造プロセスにおいては、種々の導電膜や絶縁膜を積層することによって、トランジスタ、キャパシタ、抵抗などの素子や配線を形成している。その際、設計とおりの電気的特性を有するトランジスタ素子などを得るにはトランジスタを構成する複数の積層パターン間の相互の位置合わせ精度が重要になる。例えば、アクティブマトリクス方式の液晶装置に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor/以下、TFTという)において、TFTを構成する複数のパターンのうち、最下層の半導体層とその上層に位置するゲート電極の位置合わせ精度が許容範囲を越えると、所望の電気的特性を有するTFTを得ることができない。このような事情は、LSIなどの半導体装置でも同様である。
【0003】
そこで、位置合わせ精度を測定する手段として、TFT、LSIなどの構成要素となる実際の使用パターン(下層側パターンまたは上層側パターン)とは別に、位置合わせ検査だけのために用いる位置合わせマークを各レイヤーに形成しておき、下層側の位置合わせマークを基準として上層側位置合わせマークの本来の位置(設計位置)からのずれ量を測定することにより位置合わせ精度を把握するという方法が従来から採用されている。具体的には、各々が線状に形成された下層側位置合わせマークの縁と、上層側位置合わせマークの縁との間の寸法を測定する方法が採用されている。また、位置合わせ精度やパターン寸法の精度を向上させるために、アライメントマークの形状を工夫する技術も知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−302056号(第1頁、第1図、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように、位置合わせマークの縁を測定する方法では、製造プロセス中の加工ばらつき(例えば、露光、現像、エッチング工程などのばらつき)に起因して位置合わせマーク自身の線幅にばらつきが生じる場合があり、このようなばらつきがあると、それが原因で正確な位置合わせ精度を測定することができない。このため、正確な位置合わせ精度が把握できないので、その測定結果を露光装置の位置合わせにフィードバックすることができず、例えば、1層目の位置合わせマークに対して2層目の位置合わせマークを合わせ、この2層目の位置合わせマークに対して3層目の位置合わせマークを合わせるというように、下側から順に位置合わせを行っていくと、位置合わせずれが段々、大きくなって許容範囲を越える場合がある。このようなずれの積算は、液晶装置やLSIなどの製造歩留まり低下やトラジスタの電気的特性の低下などの原因となるため、好ましくない。
【0006】
また、位置合わせマークの縁だけで位置合わせ精度を測定する方法では、加工ばらつき(例えば、露光、現像、エッチング工程などのばらつき)に起因してサイズがばらついた場合には、このようなばらつきを把握できないという問題点もある。
【0007】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、積層パターン間での位置合わせ精度を正確に測定するとともに、各パターンの寸法精度を把握できるパターニング精度測定方法、パターンの形成方法、TFTの形成方、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るパターニング精度測定方法では、下層側パターン、およびパターニング精度測定用の下層側位置合わせマークを下層側レイヤーとして形成した以降、前記下層側パターンに平面的に重なる上層側パターン、および下層側位置合わせマークに平面的に重なるパターニング精度測定用の上層側位置合わせマークを上層側レイヤーとして形成し、前記下層側位置合わせマークの寸法、および前記上層側位置合わせマークの寸法を測定して、前記上層側パターンの寸法精度を測定するとともに、前記下層側位置合わせマークの中心に対する前記上層側位置合わせマークの中心のずれ量を測定することを特徴とする。
【0009】
なお、本願明細書において、「下層側パターン」および「上層側パターン」とは、トランジスタ、キャパシタ、ダイオード、抵抗などの素子や配線、あるいはそれらを形成するためのマスクなどを実際に構成するパターンのことを言う。
【0010】
本発明では、下層側位置合わせマークの中心と上層側位置合わせマークの中心とによって、ずれ量を測定するので、位置合わせマークのパターン幅にばらつきが生じた場合でも、このようなばらつきがずれ量の測定に影響を及ぼすことがない。従って、ずれ量を正確に測定できるので、絶対的な位置合わせ精度を測定することができる。また、位置合わせマークの中心を求める際に、そのサイズを測定するので、それを利用すれば、パターンの寸法精度を検査することもできる。
【0011】
本発明において、前記下層側位置合わせマークと、前記上層側位置合わせマークとを各々矩形に、かつ、各々の辺同士が略平行となるように形成することが好ましい。位置合わせマークについては、矩形形状以外にも例えば円形であってもく、特に形状が限定されるものではない。但し、フォトマスクのパターン設計、測長装置を用いてのずれ量を測定するなどの事情を考慮すると、位置合わせパターンを矩形形状とし、下層側位置合わせマークと、上層側位置合わせマークとで辺同士が平行に配置するのが最も容易で、かつ、都合がよい。すなわち、矩形パターンの互いに直交するX方向およびY方向でのそれぞれの中心点を求めれば、矩形形状のパターンの中心座標を容易に求めることができ、これにより、X方向における寸法、Y方向における寸法、X方向およびY方向におけるずれ量を測定することができる。
【0012】
本発明に係るパターンの形成方法では、下層側パターン、およびパターニング精度測定用の下層側位置合わせマークを下層側レイヤーとして形成する下層側レイヤー形成工程と、前記下層側パターンに平面的に重なる上層側パターン、および前記下層側位置合わせマークに平面的に重なるパターニング精度測定用の上層側位置合わせマークを上層側レイヤーとして形成する上層側レイヤー形成工程と、前記下層側位置合わせマークの寸法、および前記上層側位置合わせマークの寸法を測定して、前記上層側パターンの寸法精度を測定するとともに、前記下層側位置合わせマークの中心に対する前記上層側位置合わせマークの中心のずれ量を測定するパターニング精度測定工程とを有し、前記ずれ量、および前記上層側位置合わせマークの寸法の各測定値がいずれも許容範囲内であれば次工程を実施する一方、前記ずれ量、および前記上層側位置合わせマークの寸法のいずれかが許容範囲外である場合には、前記上層側レイヤーを一旦除去する除去工程、前記上層側レイヤー形成工程、および前記パターニング精度測定工程をリワーク工程として前記各測定値のいずれもが許容範囲内になるまで繰り返すことを特徴とする。
【0013】
本発明に係るパターンの形成方法では、本発明を適用したパターニング精度測定方法を用いて下層側位置合わせマーク(下層側パターン)に対する上層側位置合わせマーク(上層側パターン)のずれ量、下層側位置合わせマーク(下層側パターン)の寸法、上層側位置合わせマーク(上層側パターン)の寸法を測定した後、それらの測定値が許容範囲内であるか否かによって、異なる手順を踏むものである。すなわち、ずれ量、および上層側位置合わせマークの寸法の各測定値が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないとしてこのまま次工程を進める。これに対して、ずれ量、および上層側位置合わせマークの寸法の各測定値が許容範囲外である場合に、ずれ量や上層側パターンの寸法ばらつきが大きいまま次工程を進めと、製品特性上の様々な問題点生じることになる。しかる本発明では、このような場合には、上層側レイヤー(上層側パターン、および上層側位置合わせ用マーク)を一旦除去する除去工程、前記上層側レイヤー形成工程、および前記パターニング精度測定工程をリワーク工程として前記各測定値のいずれもが許容範囲内になるまで繰り返すことにより、下層側パターンに対して高い精度で位置合わせし、かつ、寸法精度の高い上層側パターンを形成することができる。
【0014】
本発明において、前記リワーク工程で前記上層側レイヤー形成工程を行う際には、その直前に行った前記パターニング精度測定工程で測定された前記ずれ量に基づいて、前記上層側レイヤーの位置補正を行なうことが好ましい。本発明では、下層側パターンに対する上層側パターンのずれ量、下層側レイヤー(上層側パターン、および上層側位置合わせマークの寸法精度、上層側レイヤー(上層側パターン、および上層側位置合わせ用マアークの寸法精度を測定するので、これをフィードバックすれば、下層側パターンおよび上層側パターンのいずれをも高い寸法精度で形成することができる。また、直前に測定したずれ量がX方向において、例えば、+X1の方向に+X1μmあった場合には、上層側レイヤーを形成する際、−X1μm分の位置補正をかければ、下層側パターンに対して上層側パターンを高い位置合わせ精度で形成することができる。
【0015】
本発明において、前記下層側位置合わせマークと、前記上層側位置合わせマークとを各々矩形に、かつ、各々の辺同士が略平行となるように形成することが好ましい。前記のとおり、フォトマスクのパターン設計、測長装置を用いてのずれ量を測定するなどの事情を考慮すると、位置合わせパターンを矩形形状とし、下層側位置合わせマークと、上層側位置合わせマークとで辺同士が平行に配置するのが最も容易で、かつ、都合がよい。すなわち、矩形パターンの互いに直交するX方向およびY方向でのそれぞれの中心点を求めれば、矩形形状のパターンの中心座標を容易に求めることができ、これにより、X方向における寸法、Y方向における寸法、X方向およびY方向におけるずれ量を測定することができる。
【0016】
本発明を適用したパターンの形成方法は、TFTを製造するのに利用できる。
【0017】
また、本発明を適用したパターンの形成方法をTFTの製造方法に適用した場合には、例えば、島状にパターニングされた半導体膜の一部を覆うように、高濃度ソース・ドレイン領域を形成するためのドーピングマスクを形成した工程では、前記島状の半導体膜、および該半導体膜と同時形成された第1の位置合わせマークをそれぞれ前記下層側パターン、および前記下層側位置合わせマークとする一方、前記ドーピングマスク、および該ドーピングマスクと同時形成された第2の位置合わせマークをそれぞれ前記上層側パターン、および前記上層側位置合わせマークとして、前記第1の位置合わせマークの寸法、前記第2の位置合わせマークの寸法、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第2の位置合わせマークの中心とのずれ量を測定する。また、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の一部を覆うようにゲート電極を形成した工程では、前記島状の半導体膜、および前記第1の位置合わせマークをそれぞれ前記下層側パターン、および前記下層側位置合わせマークとする一方、前記ゲート電極、および該ゲート電極と同時形成された第3の位置合わせマークをそれぞれ前記上層側パターン、および前記上層側位置合わせマークとして、前記第3の位置合わせマークの寸法、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第3の位置合わせマークの中心とのずれ量を測定する。
【0018】
すなわち、各位置合わせマークは、最終的に完成した製品の状態でおいて残存する金属膜、半導体膜などのパターンからなるものであってもよいし、製造プロセス中で一時的に形成したもので最終的には残存しないパターンであってもよい。最終的に残存しないパターンの例としては、レジストマスクからなるパターンである場合が挙げられる。このような最終的に残存しない位置合わせマークを用いて位置合わせを行う場合に、例えば、1層目が残存する位置合わせマーク、2層目が残存しない位置合わせマークであった場合に、3層目のレイヤーの位置合わせを行うには、既に2層目の位置合わせマークは存在しないので、1層目の位置合わせマークを基準として3層目の位置合わせを行えばよい。すなわち、実質的には、2層目−3層目の位置合わせ精度は直接的には保証されないが、2層目のレイヤー、および2層目のレイヤーはいずれも、1層目のレイヤーによって絶対的な位置合わせ精度が保証されているので、結果的には、2層目−3層目の位置合わせ精度を確実に保証できる。また、金属膜をパターングする際、そのためのレジストマスクを下層側の位置合わせマークを基準にしようとすると、金属膜の存在で下層側の位置合わせマークを正確に確認できない。このような場合には、金属膜をパターングし終えた後であれば、下層側の位置合わせマークを確認できるので、パターニング後のパターンと、下層側の位置合わせマークとを比較して中心のずれを検査すればよい。
【0019】
また、本発明では、前記第2の位置合わせマークの寸法、前記第3の位置合わせマークの寸法、前記第1の位置合わせマークの中心と前記第2の位置合わせマークの中心とのずれ量、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第3の位置合わせマークの中心とのずれ量に基づいて、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出することが好ましい。ここで、前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に低濃度の不純物を導入して低濃度のソース・ドレイン領域を形成すれば、LDD(Lightly Doped Drain)構造のTFTを製造でき、かつ、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、LDD長を求めることができる。これに対して、低濃度のソース・ドレイン領域を形成しない場合には、オフセットゲート構造のTFTを製造でき、かつ、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、オフセット長を求めることができる。
【0020】
本発明を適用したパターンの形成方法は、半導体装置を製造するのに利用できる。例えば、少なくともTFTを備える半導体装置を製造するのに適用できる。
【0021】
本発明に係る半導体装置は、例えば、電気光学物質を保持する電気光学装置用基板である。この場合、前記電気光学物質として、前記電気光学装置用基板と対向基板との間に保持された液晶を用いれば、液晶装置を構成することができる。これに対して、前記電気光学物質として、前記電気光学装置用基板上で発光素子を構成する有機エレクロトルミネッセンス材料を用いれば、ELディスプレイパネルを構成することができる。
【0022】
本発明に係る電気光学装置は、携帯型コンピュータや携帯電話機などといった電子機器において表示部などを構成するのに用いられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
[TFTの製造方法]
本実施の形態では、本発明を用いて、液晶装置のTFTアレイ基板(電気光学装置用基板)などにLDD構造のTFTを形成する例を説明する。また、ここでの説明では、本発明を適用したパターニング精度測定方法、およびパターンの形成方法も併せて説明する。
【0025】
図1(A)〜(F)は、TFTアレイ基板の製造プロセスの一部を示す工程断面図であり、図1には、右から左に向かって、Nチャネル型TFTを構成する途中の平面図、その断面図、位置合わせマークの断面図、および平面図を示している。
【0026】
まず、最初に、図1(A)に示すように、ガラス等の透明基板1上にシリコン窒化膜2、シリコン酸化膜3からなる下地絶縁膜を形成した後、例えば基板温度が150℃〜450℃の温度条件下でアモルファスシリコン膜からなる半導体膜をプラズマCVD法により形成する。次に、アモルファスシリコン膜に対してレーザ光を照射してレーザアニールを施すと、アモルファスシリコン膜が多結晶化し、多結晶シリコン膜4に変換される。
【0027】
次に、多結晶シリコン膜4上の全面にフォトレジストを塗布した後、一般のフォトリソグラフフィー工程である露光、現像を経ることにより、TFTを構成する半導体膜、および第1の位置合わせマークの形成箇所にそれぞれレジストパターン6、6′を第1層目(下層側レイヤー)として形成する(下層側レイヤー形成工程)。
【0028】
この段階において、平面的には示すように、基板全面にベタで形成されているシリコン窒化膜2、シリコン酸化膜3、多結晶シリコン膜4上にフォトレジストからなるパターン6、6′が形成されているのみである。したがって、このフォトリソグラフフィー工程に際しては、全工程で既に形成されている位置合わせマークを用いた位置合わせは行わない。
【0029】
次に、図1(B)に示すように、前工程で形成したレジストパターン6、6′をマスクとして多結晶シリコン膜4をエッチングし、Nチャネル型TFTを構成する島状の半導体膜9、および第1の位置合わせマーク9′を同時に形成する。この際、半導体膜9、および第1の位置合わせマーク9より下側に位置するシリコン窒化膜2、シリコン酸化膜3はパターニングされることはない。
【0030】
次に、レジストパターン6、6′を剥離した後、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜11を基板全面に成膜する。
【0031】
ここで、ゲート絶縁膜11は基本的に透明であり、ゲート絶縁膜11が積層されても第1の位置合わせマーク9′は視認可能、あるいは装置により認識可能なため、画像認識による測長装置を用いた位置合わせ精度の測定に何ら支障は生じることはない。
【0032】
次に、LDD構造のNチャネル型TFTの高濃度ソース・ドレイン領域をイオン注入により形成するためのレジストパターンを形成する。具体的には、図1(C)に示すように、ゲート絶縁膜11上の全面にフォトレジストを塗布した後、フォトリソグラフフィー工程である露光、現像を経て、半導体膜9のうち、後にチャネル領域、低濃度ソース・ドレイン領域となる領域を覆うレジストパターン13(上層側パターン)、およびレジストパターンからなる第2の位置合わせマーク13′を第2層目(上層側レイヤー)として形成する(上層側レイヤー形成工程)。
【0033】
その結果、矩形状の第1の位置合わせマーク9′の上に、この位置合わせマーク9′よりも一回り小さい矩形状のフォトレジストからなる第2の位置合わせマーク13′が形成される。ここで、第1の位置合わせマーク9′、および第2の位置合わせマーク13′は、いずれも矩形状であり、各々の対向する辺同士が略平行になるように配置されている。
【0034】
次に、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向LY1の寸法、および第2の位置合わせマーク13′のX方向の寸法LX2とY方向の寸法LY2を測定し、第2の位置合わせマーク13′の寸法LX2、LY2に基づいて、レジストパターン13の寸法精度、特にX方向の寸法LX2を検査する。
【0035】
また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY1、および第2の位置合わせマーク13′のX方向の寸法LX2とY方向の寸法LY2に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、第2の位置合わせマーク13′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量を測定する。
【0036】
その結果、第2の位置合わせマーク13′(レジストパターン13)の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、通常の次工程の作業を実施する。すなわち、図1(D)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の高濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、レジストパターン13で覆われていない両端の部分に高濃度ソース・ドレイン領域15を形成する。この際、第1の位置合わせマーク9′のうち、第2の位置合わせマーク13′からはみ出ている部分にも高濃度領域15′が形成される。
【0037】
一方、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合には、レジストパターン13、および第2の位置合わせマーク13′を一旦剥離した後、再度フォトレジストを塗布し、露光装置において半導体膜のパターンに対する位置合わせを再度行ってフォトレジストの露光、現像を行い、再度、レジストパターン13、およびレジストパターンからなる第2の位置合わせマーク13′を形成するリワーク工程を行う。
【0038】
また、このリワーク工程でも、前記と全く同様の方法により、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY1、および第2の位置合わせマーク13′のX方向の寸法LX2とY方向の寸法LY2を測定し、第2の位置合わせマーク13′の寸法に基づいて、レジストパターン13の寸法精度、特にX方向の寸法を検査する。また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY2、および第2の位置合わせマーク13′のX方向LX2の寸法とY方向LY2の寸法に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、第2の位置合わせマーク13′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量を測定する(パターニング精度測定工程)。
【0039】
その結果、レジストパターン13の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、図1(D)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の高濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、レジストパターン13で覆われていない両端の部分に高濃度ソース・ドレイン領域15を形成する。この際、第1の位置合わせマーク9′のうち、第2の位置合わせマーク13′からはみ出ている部分にも高濃度領域15′が形成される。
【0040】
なお、上記のリワーク工程は、パターニング精度が許容範囲内となるまで繰り返し、許容範囲内となった時点で上記のイオン注入を実施する。
【0041】
ここで、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合には、露光装置で再び位置合わせを行う際、そのずれ量をフィードバックしてNチャネル型TFTのLDD形成レイヤーの位置補正を行う。例えば、ずれ量がX方向に+2μm(右方向に2μm)、Y方向に−1μm(下方向に1μm)であったとすると、次の位置合わせ時にX方向に−2μm(左方向に2μm)、Y方向に+1μm(上方向に1μm)分の位置補正をかけてやれば、LDD形成レイヤーのパターンをより正確な位置に形成することが出来る。
【0042】
次に、イオン注入を行ってNチャネル型TFT側の高濃度ソース・ドレイン領域15、16を形成した後、レジストパターン13を剥離するが、この時、フォトレジストからなる第2の位置合わせマーク13′も同時に基板上から除去される。
【0043】
次に、ゲート絶縁膜11上の全面に、後でゲート電極となる金属膜17を成膜する。
【0044】
次に図1(D)に示すように、金属膜17上の全面にフォトレジストを塗布した後、一般のフォトリソグラフフィー工程である露光、現像を経て、PチャネルTFT側のゲート電極形成領域を覆うレジストパターン19と、レジストパターン19′を形成する。
【0045】
この段階において、レジストパターン19、19′の下層側には金属膜17が形成されているので、下層側を明確には視認できないので、第1の位置合わせマーク9′については位置合わせ用に用いるとしても、レジストパターン19′の寸法は測定しない。但し、金属膜17に代えて、透明な導電膜を形成した場合には、下層側が確実に視認できるので、第1の位置合わせマーク9′の寸法、レジストパターン19′の寸法を測定し、レジストパターン19′の寸法精度、特にX方向の寸法を検査してもよい。また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法とY方向の寸法、および位置合わせマーク19′のX方向の寸法とY方向の寸法に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、位置合わせマーク19′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と位置合わせマーク19′の中心とのずれ量を測定してもよい。このようにすると、金属膜17をエッチングする前にパターニング精度を検査することができる。
【0046】
次に、金属膜17の上層にレジストパターン19、19′を形成した後は、レジストパターン19、19′をマスクとして金属膜17のエッチングを行うことにより、図1(E)に示すように、半導体膜9の一部を覆うゲート電極22(上層側パターン)と、フォトレジストからなる位置合わせマーク19′に覆われていた部分に金属膜17で構成された第3の位置合わせマーク22′とを第3層目(上層側レイヤー)として形成する(上層側レイヤー形成工程)。
【0047】
その結果、矩形状の第1の位置合わせマーク9′の上に、この位置合わせマーク9′よりも二回り小さい矩形状の第3の位置合わせマーク22′が形成される。ここで、第1の位置合わせマーク9′、および第3の位置合わせマーク22′は、いずれも矩形状であり、各々の対向する辺同士が略平行になるように配置される。
【0048】
次に、レジストパターン19、19′を除去する。
【0049】
次に、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY2、および第3の位置合わせマーク22′のX方向の寸法LX3とY方向の寸法LY3を測定し、第3の位置合わせマーク22′の寸法LX3、LY3に基づいて、ゲート電極22の寸法精度、特にX方向LX3の寸法を検査する。
【0050】
また、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY1、および第3の位置合わせマーク19′のX方向の寸法LX3とY方向の寸法LY3に基づいて、第1の位置合わせマーク9′の中心と、第3の位置合わせマーク19′の中心とを求め、第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量を測定する(パターニング精度測定工程)。
【0051】
その結果、第3の位置合わせマーク19′(ゲート電極19)の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、通常の次工程の作業を実施する。すなわち、図1(F)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の低濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、ゲート電極22の端部に対峙する部分に低濃度ソース・ドレイン領域16を形成する。
【0052】
一方、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合には、リワーク工程として、ゲート電極22、および第3の位置合わせマーク22′を一旦剥離した後、再度、金属膜17の形成、フォトレジストの塗布し、露光装置において半導体膜9に対する位置合わせを行ってフォトレジストの露光、現像を行い、再度、レジストパターン22、22′を形成する。そして、レジストパターン19、19′をマスクとして金属膜17のエッチングを行うことにより、図1(E)に示すように、ゲート電極22を再度、形成する。この時も、フォトレジストからなる位置合わせマーク19′に覆われていた部分は金属膜17が残存するので、この部分に金属膜17からなる第3の位置合わせマーク22′が再度、形成される。
【0053】
従って、再度、第1の位置合わせマーク9′のX方向の寸法LX1とY方向の寸法LY2、および第3の位置合わせマーク22′のX方向の寸法LX3とY方向の寸法LY3を測定し、第3の位置合わせマーク22′の寸法LX3、LY3に基づいて、ゲート電極22の寸法精度、特にX方向LX3の寸法を検査するとともに、第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量を測定する。
【0054】
その結果、第3の位置合わせマーク19′(ゲート電極19)の寸法精度、および第1の位置合わせマーク9′の中心と第3の位置合わせマーク19′の中心とのずれ量の測定結果が許容範囲内であれば、パターニング精度に問題がないと判断できるので、通常の次工程の作業を実施する。すなわち、図1(F)に示すように、半導体膜9に対して、リンイオン等のN型不純物の低濃度イオン注入を行い、Nチャネル型TFT側の半導体膜9のうち、ゲート電極22の端部に対峙する部分に低濃度ソース・ドレイン領域16を形成する。
【0055】
なお、ずれ量が許容値の範囲を超えた場合に露光装置で再び位置合わせを行う際には、この工程でも、そのずれ量をフィードバックしてNチャネル型TFTのLDD形成レイヤーの位置補正を行う。つまり、例えばずれ量がX方向に+2μm(右方向に2μm)、Y方向に−1μm(下方向に1μm)であったとすると、次の位置合わせ時にX方向に−2μm(左方向に2μm)、Y方向に+1μm(上方向に1μm)分の位置補正をかけてやれば、LDD形成レイヤーのパターンをより正確な位置に形成することが出来る。
【0056】
このようにしてLDD構造のTFTを製造した後は、図示を省略するが、ゲート電極22の上層側に層間絶縁膜を形成した後、この層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、このコンタクホールを介して、ソース・ドレイン電極を高濃度ソース・ドレイン領域15に電気的に接続し、半導体装置を製造する。
【0057】
また、半導体装置として、後述するTFTアレイ基板を製造する場合にも、層間絶縁膜に形成したコンタクトホールを介して、データ線や画素電極を各々、高濃度ソース・ドレイン領域15に電気的に接続する。画素電極の上層には配向膜などを形成する。一方、TFTアレイ基板に対して対向配置される対向基板については、ガラス等からなる透明基板上に共通電極、配向膜等が形成される。そして、TFTアレイ基板と対向基板とをシール材を介して貼り合わせ、両基板間の空間に液晶を注入して液晶層を形成すると、液晶表示装置が完成する。
【0058】
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の位置合わせマーク9′の寸法を測定する一方、第2の位置合わせマーク13′、および第2の位置合わせマーク22′の寸法を計測し、第2の位置合わせマーク13′、および第2の位置合わせマーク22′の寸法精度を検査するとともに、第1の位置合わせマーク69′の中心に対する、第2の位置合わせマーク13′の中心のずれ量、および第2の位置合わせマーク22′の中心のずれ量を計測するので、フォトリソグラフフィー工程等の製造バラツキがずれ量の測定に影響を及ぼすことがなく、絶対的な位置合わせ精度を測定することができる。
【0059】
また、ずれ量が許容値の範囲内であるか否かによって次工程の実施の可否を判断し、特にずれ量の許容値の範囲を越える場合には上側層レイヤーの再位置合わせを行って位置合わせマークおよびパターンを再度形成し、上記ずれ量を測定する作業をずれ量が許容値以内となるまで繰り返しているので、下層側パターンに対して正確な位置合わせがなされた上層側パターンを得ることができる。
【0060】
さらに本実施の形態では、半導体膜および金属膜からなる第1、第3の位置合わせマーク9′、22′が最終的に残存し、フォトレジストからなる第2の位置合わせマーク13′がその工程だけ存在し、レジスト剥離後は残存しない。それでも、本実施の形態では、2層目のレイヤーも第1の位置合わせマークに対する絶対的な位置合わせ精度が保証されているので、結果的に2層目のレイヤー−3層目のレイヤー間の位置合わせ精度も充分に保証され、多層にわたって位置合わせ精度に優れたパターンを形成することができる。それ故、半導体層9、不純物拡散領域(ソース・ドレイン領域15、16)、ゲート電極22等の相互の位置合わせ精度が高いTFTを実現することができる。
【0061】
また、第2の位置合わせマーク13′の寸法、第3の位置合わせマーク22′の寸法、第1の位置合わせマーク9′の中心と第2の位置合わせマーク13′の中心とのずれ量、および第1の位置合わせマークの中心9′と第3の位置合わせマーク22′の中心とのずれ量に基づいて、半導体膜9においてドーピングマスク13で覆われていた領域の縁部分とゲート電極22で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、LDD長を求めることができる。
【0062】
また、低濃度のソース・ドレイン領域16を形成しない場合には、オフセットゲート構造のTFTを製造でき、かつ、半導体膜9においてドーピングマスク13で覆われていた領域の縁部分とゲート電極22で覆われていた領域の縁部分との距離を算出すれば、オフセット長を求めることができる。
【0063】
なお、詳細な説明は省略するが、例えば半導体膜に対するコンタクトホールの位置合わせ等にも本発明を適用してもよい。
【0064】
また、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0065】
例えば上記実施の形態では、電気光学装置の一形態である液晶表示装置の製造方法を例に挙げて説明したが、上記説明における半導体層をシリコンウェハー等半導体基板と考えることによって、同様に本発明を半導体装置の製造方法に適用することも可能である。その場合も、パターン相互の位置合わせ精度が高いMOSトランジスタ等を実現することができ、所望の電気的特性を有する半導体装置を歩留まり良く製造することができる。また、上記実施の形態で例示した位置合わせマークの形状、TFTの構成等の具体的な記載については、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0066】
[電気光学装置への適用例]
次に、代表的な電気光学装置である液晶装置に本発明を適用した例を説明する。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0067】
(液晶装置の全体構成)
図2(A)、(B)はそれぞれ、液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、および対向基板を含めて示す図2(A)のH−H′断面図である。図3は、本発明に係る液晶装置100において画像表示領域10aを構成するためにマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線などの等価回路図である。
【0068】
図2(A)において、液晶装置100(電気光学装置)のTFTアレイ基板10(半導体装置)には、対向基板20の縁に沿うようにシール材107(図2(A)の右下がりの斜線領域)が設けられ、このシール材107によって、TFTアレイ基板10と対向基板20とは所定の間隔をもって貼り合わされている。TFTアレイ基板10の外周側には、基板辺111の側でシール材107と一部重なるようにデータ線駆動回路101が形成され、基板辺113、114の側には走査線駆動回路104が形成されている。また、TFTアレイ基板10において対向基板20からの張り出し領域10cには多数の端子102が形成されている。TFTアレイ基板10において基板辺111と対向する基板辺112には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104をつなぐための複数の配線105が形成されている。
【0069】
対向基板20の4つのコーナー部に相当する領域には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通電極109gおよび基板間導通材106が形成されている。基板間導通電極109gの数などは適時変更可能である。
【0070】
なお、走査線に供給される走査信号の遅延が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良いことは言うまでもない。逆に、データ線駆動回路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよい。
【0071】
図2(B)に示すように、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、シール材107によって所定の間隙を介して貼り合わされ、これらの間隙に液晶50が保持されている。シール材107は、TFTアレイ基板10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるための光硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
【0072】
TFTアレイ基板10には、画素電極109aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内側領域に遮光性材料からなる周辺見切り用の遮光膜108が形成されている。さらに、対向基板20において、TFTアレイ基板10に形成されている画素電極109aの縦横の境界領域と対向する領域には、ブラックマトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せられる遮光膜23が形成され、その第2のには、ITO膜からなる対向電極21が形成されている。
【0073】
このように構成した液晶装置100については、たとえば、投射型表示装置(液晶プロジェクタ)において使用する場合、3枚の液晶装置100がRGB用のライトバルブとして各々使用される。この場合、各液晶装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、液晶装置100にはカラーフィルタが形成されていない。但し、後述するように、モバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどといった電子機器のカラー表示装置として用いる場合には、図示を省略するが、対向基板20において各画素電極109aに対向する領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜とともに形成する。
【0074】
図3に示すように、液晶装置100の画像表示領域10aにおいて、マトリクス状に形成された複数の画素100aの各々には、画素電極109a、および画素電極109aを制御するための画素スイッチング用のTFT30が形成されており、画素信号を供給するデータ線106aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線106aに書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この順に線順次に供給する。また、TFT30のゲートには走査線103aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線103aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極109aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ線106aから供給される画素信号S1、S2・・・Snを各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極109aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S1、S2、・・・Snは、図2(B)を参照して説明した対向基板20の対向電極21との間で一定期間保持される。
【0075】
ここで、TFTアレイ基板10には、保持された画素信号がリークするのを防ぐことを目的に、画素電極109aと対向電極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70(キャパシタ)を付加することがある。この蓄積容量70によって、画素電極109aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる液晶装置100が実現できる。なお、蓄積容量70を形成する方法としては、容量を形成するための配線である容量線103bとの間に形成する場合、あるいは前段の走査線103aとの間に形成する場合のいずれを採用してもよい。
【0076】
このような構成の液晶装置100においては、TFTアレイ基板10に対して画素スイッチング用のTFT30を製造する際、本発明を適用すればよい。また、液晶装置100では、データ線駆動回路101および走査線駆動回路104も、基本的には、Nチャネル型のTFTとPチャネル型のTFTとによって構成されるので、このような駆動回路用のTFTなどを製造する際に本発明を適用してもよい。
【0077】
[その他の電気光学装置の例]
上記形態では、半導体装置として、アクティブマトリクス型電気光学装置に用いるTFTアレイ基板に本発明を適用した例に説明したが、画素スイッチング用素子として、薄膜ダイオード素子を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置の素子基板(半導体装置)に本発明を適用してもよい。また、液晶以外の電気光学物質を用いた電気光学装置、例えば、図4を参照して以下に説明する有機エレクトロルミネッセンス表示装置に用いるTFTアレイ基板に本発明を適用してもよい。
【0078】
図4は、電荷注入型の有機薄膜エレクトロルミネセンス素子を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置のブロック図である。
【0079】
図4において、電気光学装置100p(半導体装置)は、有機半導体膜に駆動電流が流れることによって発光するEL(エレクトロルミネッセンス)素子、またはLED(発光ダイオード)素子などの発光素子をTFTで駆動制御するアクティブマトリクス型の表示装置であり、このタイプの電気光学装置に用いられる発光素子はいずれも自己発光するため、バックライトを必要とせず、また、視野角依存性が少ないなどの利点がある。
【0080】
ここに示す電気光学装置100pでは、TFTアレイ基板10p上に、複数の走査線3pと、走査線3pの延設方向に対して交差する方向に延設された複数のデータ線6pと、これらのデータ線6pに並列する複数の共通給電線23pと、データ線6pと走査線3pとの交差点に対応する画素領域15pとが構成されている。データ線6pに対しては、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン、アナログスイッチを備えるデータ側駆動回路101pが構成されている。走査線3pに対しては、シフトレジスタおよびレベルシフタを備える走査側駆動回路104pが構成されている。
【0081】
また、画素領域15pの各々には、走査線3pを介して走査信号がゲート電極に供給される第1のTFT31p(半導体素子)と、この第1のTFT31pを介してデータ線6pから供給される画像信号を保持する保持容量33p(薄膜キャパシタ素子)と、この保持容量33pによって保持された画像信号がゲート電極に供給される第2のTFT32p(半導体素子)と、第2のTFT32pを介して共通給電線23pに電気的に接続したときに共通給電線23pから駆動電流が流れ込む発光素子40pとが構成されている。発光素子40pでは、図示を省略するが、画素電極の第2のに正孔注入層、有機エレクトロルミネッセンス材料層としての有機半導体膜、リチウム含有アルミニウム、カルシウムなどの金属膜からなる対向電極が積層されている。
【0082】
このような電気光学装置でも、画素、あるいは駆動回路にTFTが用いられており、このようなTFTを製造する際、本発明を適用してもよい。
【0083】
[電気光学装置の電子機器への適用]
本発明に係る液晶装置100などの電気光学装置は、各種の電子機器の表示部として用いることができるが、その一例を、図5(A)、(B)を参照して説明する。
【0084】
図5(A)は、本発明に係る電子機器の一実施形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示している。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した液晶装置100を含んで構成される。
【0085】
図5(B)は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した液晶装置100からなる表示部とを有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(F)はそれぞれ、本発明を適当したパターンの形成方法、およびTFTの製造方法を示す説明図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、本発明に係る液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびH−H′断面図である。
【図3】図2に示す液晶装置において、画像表示領域にマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線などの等価回路図である。
【図4】電荷注入型の有機薄膜エレクトロルミネセンス素子を用いたアクティブマトリクス型電気光学装置のブロック図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、本発明に係る液晶装置を用いたモバイル型のパーソナルコンピュータを示す説明図、および携帯電話機の説明図である。
【符号の説明】
9 島状の半導体膜、9′ 第1の位置合わせマーク、10 TFTアレイ基板(半導体装置)、13 レジストパターン、13′ 第2の位置合わせマーク、20 対向基板、21 対向電極、22 ゲート電極、22′ 第3の位置合わせマーク、30 画素スイッチング用のTFT、70 蓄積容量、100 液晶装置(電気光学装置)、101 データ線駆動回路、104 走査線駆動回路、103a 走査線、103b 容量線、106a データ線、109a 画素電極
Claims (15)
- 下層側パターン、およびパターニング精度測定用の下層側位置合わせマークを下層側レイヤーとして形成した以降、前記下層側パターンに平面的に重なる上層側パターン、および前記下層側位置合わせマークに平面的に重なるパターニング精度測定用の上層側位置合わせマークを上層側レイヤーとして形成し、
前記下層側位置合わせマークの寸法、および前記上層側位置合わせマークの寸法を測定して、前記上層側パターンの寸法精度を測定するとともに、前記下層側位置合わせマークの中心に対する前記上層側位置合わせマークの中心のずれ量を測定することを特徴とするパターニング精度測定方法。 - 請求項1において、前記下層側位置合わせマークと、前記上層側位置合わせマークとを各々矩形に、かつ、各々の辺同士が略平行となるように形成することを特徴とするパターニング精度測定方法。
- 下層側パターン、およびパターニング精度測定用の下層側位置合わせマークを下層側レイヤーとして形成する下層側レイヤー形成工程と、
前記下層側パターンに平面的に重なる上層側パターン、および前記下層側位置合わせマークに平面的に重なるパターニング精度測定用の上層側位置合わせマークを上層側レイヤーとして形成する上層側レイヤー形成工程と、
前記下層側位置合わせマークの寸法、および前記上層側位置合わせマークの寸法を測定して、前記上層側パターンの寸法精度を測定するとともに、前記下層側位置合わせマークの中心に対する前記上層側位置合わせマークの中心のずれ量を測定するパターニング精度測定工程とを有し、
前記ずれ量、および前記上層側位置合わせマークの寸法の各測定値がいずれも許容範囲内であれば次工程を実施する一方、
前記各測定値のいずれかが許容範囲外である場合には、前記上層側レイヤーを一旦除去する除去工程、前記上層側レイヤー形成工程、および前記パターニング精度測定工程をリワーク工程として前記各測定値のいずれもが許容範囲内になるまで繰り返すことを特徴とするパターン形成方法。 - 請求項3において、前記リワーク工程で前記上層側レイヤー形成工程を行う際には、その直前に行った前記パターニング精度測定工程で測定された前記ずれ量に基づいて、前記上層側レイヤーの位置補正を行なうことを特徴とするパターン形成方法。
- 請求項3または4において、前記下層側位置合わせマークと、前記上層側位置合わせマークとを各々矩形に、かつ、各々の辺同士が略平行となるように形成することを特徴とするパターン形成方法。
- 請求項3ないし5のいずれかに規定するパターンの形成方法を用いて薄膜トランジスタを製造することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
- 請求項3ないし5のいずれかに規定するパターン形成方法を行って薄膜トランジスタを製造するにあたって、
島状にパターニングされた半導体膜の一部を覆うように、高濃度ソース・ドレイン領域を形成するためのドーピングマスクを形成した工程では、前記島状の半導体膜、および該半導体膜と同時形成された第1の位置合わせマークをそれぞれ前記下層側パターン、および前記下層側位置合わせマークとする一方、前記ドーピングマスク、および該ドーピングマスクと同時形成された第2の位置合わせマークをそれぞれ前記上層側パターン、および前記上層側位置合わせマークとして、前記第1の位置合わせマークの寸法、前記第2の位置合わせマークの寸法、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第2の位置合わせマークの中心とのずれ量を測定し、
前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の一部を覆うようにゲート電極を形成した工程では、前記島状の半導体膜、および前記第1の位置合わせマークをそれぞれ前記下層側パターン、および前記下層側位置合わせマークとする一方、前記ゲート電極、および該ゲート電極と同時形成された第3の位置合わせマークをそれぞれ前記上層側パターン、および前記上層側位置合わせマークとして、前記第3の位置合わせマークの寸法、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第3の位置合わせマークの中心とのずれ量を測定することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 請求項7において、前記第2の位置合わせマークの寸法、前記第3の位置合わせマークの寸法、前記第1の位置合わせマークの中心と前記第2の位置合わせマークの中心とのずれ量、および前記第1の位置合わせマークの中心と前記第3の位置合わせマークの中心とのずれ量に基づいて、前記半導体膜において前記ドーピングマスクで覆われていた領域の縁部分と前記ゲート電極で覆われていた領域の縁部分との距離を算出することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
- 請求項7または8において、前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に低濃度の不純物を導入して低濃度のソース・ドレイン領域を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
- 請求項3ないし5のいずれかに規定するパターンの形成方法を用いて形成したパターンを用いて半導体装置を製造することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項6ないし9のいずれかに規定する薄膜トランジスタの製造方法を用いて、少なくとも薄膜トランジスタを備える半導体装置を製造することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項10または11に規定する半導体装置の製造方法により、電気光学物質を保持する電気光学装置用基板を製造することを特徴とする電気光学装置。
- 請求項12において、前記電気光学物質は、前記電気光学装置用基板と対向基板との間に保持された液晶であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項12において、前記電気光学物質は、前記電気光学装置用基板上で発光素子を構成する有機エレクロトルミネッセンス材料であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項13または14に規定する電気光学装置を用いたことを特徴とする電子機器。
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JP2003097502A JP2004304083A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | パターニング精度測定方法、パターンの形成方法、薄膜トランジスタの製造方法、半導体装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器 |
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JP2007017465A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Mitsubishi Electric Corp | 液晶表示装置の製造方法 |
WO2007034740A1 (ja) * | 2005-09-22 | 2007-03-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | 表示パネル用の基板とこの基板を備える表示パネル |
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2003
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US8022559B2 (en) | 2005-09-22 | 2011-09-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Substrate for a display panel, and a display panel having the same |
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