JP2004302951A - 移動体運行管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とする。
【解決手段】移動体位置情報処理装置は、GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】移動体位置情報処理装置は、GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は業務用車両などの移動体の運行状況をセンターで管理可能にする移動体運行管理システムに関し、特に全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)などを利用して得られる移動体の位置情報をセンターに一括送信して管理可能にする移動体運行管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック及びタクシーを含む業務用車両などの移動体の運行状況(車両位置及び/または作業進捗状況などを含む)をセンターで管理可能にする車両運行管理システムがこれまでに種々提案されている。
【0003】
これらの車両運行管理システムにおいては、複数のGPS用の衛星を利用することにより得られる車両の位置情報を通信キャリア(通信事業者)運営の無線回線及び無線基地局を含む移動体通信網を介して車両からセンターに定期的に(所定時間間隔または所定距離間隔)または随時に送信している。
【0004】
これにより、センターでの車両運行管理、特に車両位置管理を実施することが可能になるので、車両に位置などの運行履歴を保存し、事務所などのセンターへの到着後にこの履歴を出力して、運行管理表などを作成する手間を必要としない。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−86918号公報
【特許文献2】
特開平9−68436号公報
【特許文献3】
特開平8−37682号公報
【特許文献4】
特開平11−250381号公報
【特許文献5】
特開2002−173227号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常、通信キャリアの提供する通信回線などの設備の利用料金(運用料金)は、1パケットいくらの契約形態で徴収される。したがって、車両などの移動体からセンターへの情報送信は、送信総パケット長が同一であるときは、少ない回数で実施するほど、運用コストは少ない。このため、可能な限り送信時間間隔を長くすることがコスト削減の観点から優位となるが、反面この間隔が長すぎると、車両の運行履歴が荒くなる(不正確になる)。
【0007】
また、産業廃棄物の管理では、法律(マニフェスト制度)で規制されるように、決まった処理場にきちんと処理した証拠としての車両運行履歴が重要となる。しかし、産業廃棄物の処理場が存在する場所では、通常、無線基地局の設置条件が悪く、通信キャリアのサービスエリア外(通信圏外)の場合が多々ある。このような場合の車両位置管理手法として、衛星通信回線利用による位置情報の送信方法が考えられるが、運用コストだけでなく初期コストも高額となる問題がある。
【0008】
上記の従来の車両運行管理システムでは、これらの問題が未解決である。
【0009】
本発明の課題は、運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とする手法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の課題は、移動体と無線基地局との間の無線回線の不通区間(無線回線不通区間)及び通信可能区間(無線回線正常区間)に拘わりなく、上記課題解消を可能にする手法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の移動体位置情報処理装置は、GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段とを備える。
【0012】
本発明の第2の移動体位置情報処理装置は、GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段とを備える。
【0013】
本発明の第3の移動体位置情報処理装置は、抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段を更に備え;
前記制御手段は、前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる。
【0014】
本発明の第4の移動体位置情報処理装置は、前記制御手段が、前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる。
【0015】
第4の移動体位置情報処理装置は、抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段と;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段とを更に備える。
【0016】
第4の移動体位置情報処理装置において、前記制御手段は、前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報の蓄積回数が、前記複写用の記憶手段に蓄積可能な予め定めた蓄積回数分を超えるとき、超過回数分の残りの位置情報を分割して複写することが可能である。
【0017】
本発明の各移動体位置情報処理装置において、前記位置情報は、絶対位置座標または相対位置座標対応の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻特定情報とを含むことが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
〔移動体運行管理システム〕
本発明の一実施の形態におけるシステムの構成を示す図1を参照すると、移動体運行管理システム1は、移動体(ここでは、トラックなどの業務用車両)2の運行状況、特に位置情報を収集・管理する位置管理センター3を備えている。位置管理センター3は電話回線などの有線回線4を通して通信キャリア(通信事業者)運営の移動体通信網5に収容されている。
【0020】
移動体通信網5は、この通信網5内のサービスエリア毎またはゾーン毎に論理的に配置された複数の無線基地局6と、公衆交換網(図示省略)などから構成される。各無線基地局6は走行中の移動体2と無線回線7を通して通信する。
【0021】
移動体2は図2を参照して後に詳述する移動体位置情報処理装置20を搭載している。移動体2は、移動体位置情報処理装置20の機能により、複数(少なくとも3個)のGPS(全地球測位システム)用の人工衛星(GPS衛星)8からの電波(GPS信号)などに基づいて生成(算出)した移動体の位置情報を無線回線7及び無線基地局6を通して位置管理センター3に対して一括送信する。なお、この発明の基本的特徴である移動体位置情報の「一括送信」については、後に詳述する説明で明らかにする。
【0022】
位置管理センター3は、移動体2の移動体位置情報処理装置20から一括送信された位置情報を受信する通信装置31と、通信装置31により受信された位置情報を処理クライアントとしてのパーソナルコンピータなどのコンピュータ端末32の処理に基づいて図示省略のデータベースに格納し管理する位置管理サーバ33とを有する。
【0023】
〔移動体位置情報処理装置〕
図1に示す移動体運行管理システム1において、移動体2に搭載されている移動体位置情報処理装置20は、図2に示すように、位置検出部21と、主処理部22と、記憶部23と、無線通信機能部24とを備えている。
【0024】
位置検出部21は、複数のGPS衛星8から送信されたGPS信号をアンテナ(GPSアンテナ)211を介して受信するGPS受信器212を備えている。このGPS受信器212は、GPS信号に基づいて、移動体2の第1位置情報としての、絶対位置座標を示す緯度及び経度と時刻情報とを検出する。また、GPS受信器212は、移動体2の走行(移動)に伴う緯度及び経度の変化と時刻の変化との関係により、移動体2の速度情報を検出することも可能である。ここでは、GPS受信器212は、検出した絶対位置座標及び時刻情報を主処理部22に出力する。
【0025】
この位置検出部21は、光ファイバジャイロまたは振動ジャイロなどから構成される角速度センサ213と、センサ処理部214とを備えている。角速度センサ213は、例えば振動ジャイロを用いることにより、方位の計算のために必要な回転角速度を検出し、検出した回転角速度に比例した電圧を角速度情報としてセンサ処理部214に出力する。
【0026】
センサ処理部214は、角速度センサ213からの角速度情報に基づいて演算を行い方位情報を生成する。この方位情報のベクトル先端は相対位置座標対応の緯度及び経度を示す。また、センサ処理部214は、移動体2の車輪の回転に応じて生成される車速パルスを入力され、単位時間当たりのパルス数やパルス周期を検出することによって移動体2の走行速度を検出すると共に、車速パルスのパルス数を計数することによって移動体2の走行距離を検出する。
【0027】
このセンサ処理部214は、生成した方位情報と、検出した移動体2の走行速度(速度情報)及び走行距離(距離情報)とを第2位置情報として主処理部22に出力する。この第2位置情報は、GPS信号を正常に受信できないとき、主処理部22において、相対位置座標及びこの位置座標対応の時刻情報を算出するために利用される。ここで、GPS受信器212がGPS信号を正常に受信できないときとは、移動体2がトンネル内を走行しているとき、また移動体2が高い建物の谷間または高架道路の下を走行しているときなど、複数のGPS衛星8を直視して測位できないときである。
【0028】
主処理部22は、詳細構成の図示を省略しているが、CPUと、解析・処理プログラムを格納したROMと、情報(データ)を一時記憶するためのRAMなどとから構成される。
【0029】
この主処理部22は、位置検出部21のGPS受信器212から入力される第1位置情報(絶対位置座標を示す緯度及び経度と時刻情報)に基づいて、または位置検出部21のセンサ処理部214から入力される第2位置情報(方位情報、速度情報、及び距離情報)に基づいて、位置管理センター3に一括送信するためのセンター送信情報を生成し、このセンター送信情報を記憶部23に蓄積した後、パケット化機能を有する無線通信機能部24を介して無線基地局6と通信するための送受信アンテナ(図示省略)から送信させる。
【0030】
一層詳述すると、主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視可能な通常走行時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されないので、GPS受信器212から入力される絶対位置座標を示す緯度及び経度と時刻情報とに基づき、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221または第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0031】
また、主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視不可能な状態時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されるので、センサ処理部214から入力される方位情報、速度情報、及び距離情報に基づき、厳密には直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度とこの位置座標対応の時刻情報を更に参照して(つまり、自立航法により)、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221または第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0032】
ここで、第1動作モードは、センター送信情報を記憶部23に所定時間間隔より短い時間間隔で蓄積した後に、一つのパケット形態で一括送信する処理である。また、第2動作モードは、センター送信情報を記憶部23に所定距離間隔より短い距離間隔で蓄積した後に、一つのパケット形態で一括送信する処理である。主処理部22が第1動作モードまたは第2動作モードだけでセンター送信情報の生成処理を実施しているときは、つまり後述する第3動作モードと協働していないときは、センター送信情報の位置管理センター3への送信間隔は所定時間間隔または所定距離間隔となる。
【0033】
上述した第1動作モードまたは第2動作モードの処理により移動体位置情報を運行履歴として位置管理センター3に送信しながら走行する移動体2は、付近に無線基地局6が存在しない区間(つまり、サービスエリア外またはゾーン外)、または移動体2が長いトンネル内を走行しかつ無線回線7を通して無線基地局6と通信できない区間に対応する無線回線不通区間を走行することがある。
【0034】
この無線回線不通区間においては、無線通信機能部24は、無線基地局6との送受信アンテナを通して受信する電波の電界強度が所定のレベルに達しないことを自動検出して主処理部22に無線回線状況信号223を通知する。
【0035】
主処理部22は、この無線回線状況信号223により無線回線7の通信可/不可状況を監視し、無線回線7が不通となった時点で、位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)を記憶部23の内部に蓄積し、無線回線7が通信可能となった時点で、蓄積している位置情報を一括送信するように制御する(第3動作モード)。
【0036】
記憶部23は、後に詳述するように、位置情報蓄積メモリ231とセンター送信メモリ232とから構成することもできる。
【0037】
上述した構成を採る移動体位置情報処理装置20は、次の機能(1)〜(3)を有する。
【0038】
(1)移動体2における位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)のサンプリング周期tと、位置管理センター3への位置情報の送信間隔(所定時間間隔)との関係をT=n*tとし、所定時間間隔T毎にn回分(予め定めた蓄積回数分)の位置情報を1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線回線7を通して一括送信する(第1動作モード)。
【0039】
(2)移動体2における位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)のサンプリングを距離x毎に行ってn回分(予め定めた蓄積回数分)を蓄積し、所定距離間隔X=n*xとなったときに、1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線回線7を通して一括送信する(第2動作モード)。
【0040】
(3)第1動作モードまたは第2動作モードの処理により位置情報を運行履歴として位置管理センター3に無線回線7を通して送信しながら走行する移動体2は、無線基地局6との間の無線回線7の通信可/不可状況を監視し、無線回線7が不通となったとき、位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)を記憶部23に蓄積し、無線回線7が通信可能となった時点で、蓄積している位置情報を予め定めた蓄積回数分毎に一括送信する(第3動作モード)。
【0041】
〔具体的動作例〕
次に、本発明の一実施の形態の移動体運行管理システム1における移動体位置情報処理装置20の動作例を図1、図2及び関連図を併せ参照して、上述した機能毎に説明する。
【0042】
〈第1の動作例〉
第1動作モードにおいては、移動体2の移動体位置情報処理装置20は、移動体運行履歴としての位置情報を位置管理センター3に定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔でサンプリング(抽出)して複数回分を蓄積した後に、無線基地局6との無線回線7を通して、生成したセンター送信情報を一括送信する。
【0043】
つまり、移動体2における位置情報(第1位置情報または第2位置情報)のサンプリング周期tと、位置管理センター3への位置情報の送信間隔(所定時間間隔)との関係をT=n*tとし、所定時間間隔T毎に予め定めたn回分の位置情報を1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線基地局6との無線回線7を通して一括送信する。
【0044】
主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視可能な通常走行時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されないので、GPS受信器212からサンプリング周期t毎に入力される絶対位置座標を示す緯度X及び経度Yと、同様に入力される時刻情報とに基づき、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。ここで、サンプリング周期tはGPS受信器212において予め設定しておく。
【0045】
主処理部22によって生成されるセンター送信情報は、図3に示すように、開始時刻、サンプリング周期(t)、蓄積回数(n)、及び位置座標G1(X1,Y1)〜位置座標Gn(Xn,Yn)の各情報から成る。ここで、n個の位置座標は各々の時刻に求めた絶対位置座標(緯度及び経度)である。このセンター送信情報は、図3に示す構成で記憶部23に蓄積(記憶)され、無線通信機能部24においてヘッダを有する1つのパケットにパッキングされ、パケット形態で位置管理センター3に送信される。
【0046】
主処理部22は、このセンター送信情報の生成過程において、次の処理を実施する。この処理のフローチャートを図4に示す。
【0047】
詳述すると、主処理部22は、GPS受信器212から入力される絶対位置座標と時刻特定情報としての時刻情報及びサンプリング周期情報とに基づいて、記憶部23の位置情報蓄積メモリ231の先頭記憶領域に処理開始時刻を設定し、次の記憶領域にサンプリング周期tを設定する(S41)。この開始時刻は、GPS受信器212で第1番目の位置座標G1(X1,Y1)を抽出した時刻に対応する。
【0048】
次に、主処理部22は、GPS受信器212から入力された絶対位置座標の第1番目の位置座標G1(X1,Y1)を位置情報蓄積メモリ231に蓄積する(S42)。
【0049】
この蓄積後に、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域を更新(+1)し(S43)、サンプリング周期tに対応する時間tの待ち合わせ後に(S44)、この蓄積回数の記憶領域の内容を参照して所定回数(ここでは、n回)の処理を終了したか否かを判断する(S45)。
【0050】
所定回数(予め定めた蓄積回数分)の処理を終了していない場合、主処理部22は手順S42〜S45の処理を繰り返す。所定回数の処理を終了した場合、位置情報蓄積メモリ231には、図3に示すように、第1番目の位置座標G1(X1,Y1)〜第n番目の位置座標Gn(Xn,Yn)と、各位置座標の時刻特定情報とを含む形態のセンター送信情報が蓄積される。
【0051】
主処理部22は、このセンター送信情報を位置情報蓄積メモリ231から読み出し、無線通信機能部24から無線回線7を通して位置管理センター3に送信させる(S46)。これらの一連の処理は所定時間間隔T毎に繰り返される。
【0052】
主処理部22は、移動体2の走行中に移動体2から複数のGPS衛星8が直視不可能な状態発生時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されるので、センサ処理部214から入力される第2位置情報(つまり、方位情報、速度情報、及び距離情報)に基づき、厳密には直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度とこの位置座標対応の時刻情報を更に参照して、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0053】
この場合、主処理部22は、センサ処理部214から入力される第2位置情報としての方位情報のベクトル先端位置の緯度及び経度を求めるために、少なくとも直前の絶対位置座標または相対位置情報の緯度及び経度を更に参照する。また、主処理部22は、サンプリング周期tに対応する位置情報蓄積メモリ231への蓄積時間間隔(t)をセンサ処理部214から入力される第2位置情報としての速度情報及び距離情報から求める。
【0054】
〈第2の動作例〉
第2動作モードにおいては、移動体2の移動体位置情報処理装置20は、移動体運行履歴としての位置情報を位置管理センター3に定期的に送信する所定距離間隔より短い特定距離でサンプリング(抽出)して複数回分を蓄積した後に、無線基地局6との無線回線7を通して、生成したセンター送信情報を一括送信する。
【0055】
つまり、移動体2における位置情報(第1位置情報または第2位置情報)のサンプリングを短い特定距離x毎に行ってn回分(予め定めた蓄積回数分)を蓄積し、位置管理センター3への位置情報の送信間隔(所定距離間隔)XがX=n*xとなったときに、1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線基地局6との無線回線7を通して一括送信する。
【0056】
主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視可能な通常走行時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されないので、GPS受信器212から特定距離x毎に入力される絶対位置座標を示す緯度X及び経度Yと、同様に入力される時刻情報とに基づき、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。ここで、特定距離xはGPS受信器212において予め設定しておく。
【0057】
主処理部22によって生成されるセンター送信情報は、図5に示すように、蓄積回数(n)、及び第1番目の位置座標〜第n番目の位置座標の各情報から成る。ここで、n個の位置座標は時刻情報T1〜Tn及び位置座標G1(X1,Y1)〜Gn(Xn,Yn)をそれぞれ含む。これらのn個の位置座標は各々の時刻に求めた絶対位置座標(緯度及び経度)である。このセンター送信情報は、図5に示す構成で記憶部23に蓄積(記憶)され、無線通信機能部24においてヘッダを有する1つのパケットにパッキングされ、パケット形態で位置管理センター3に送信される。
【0058】
主処理部22は、このセンター送信情報の生成過程において、次の処理を実施する。この処理のフローチャートを図6に示す。
【0059】
詳述すると、主処理部22は、GPS受信器212から入力される第1位置座標及び時刻情報に基づいて、基準(初期)位置座標G0(X0,Y0)を獲得し(S61)、記憶部23の位置情報蓄積メモリ231の先頭記憶領域に蓄積回数の初期値「1」を設定する(書込む)(S62)。
【0060】
主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の次の記憶領域に第1番目の位置座標対応の時刻T1及び位置座標G1(X1,Y1)を書込む(S63,S64)。この時刻は、GPS受信器212で第1番目の位置座標G1(X1,Y1)を抽出した時刻に対応する。
【0061】
次に、主処理部22は、GPS受信器212から入力された第i(i≧0)番目の基準位置座標Gi(Xi,Yi)と、第r(r≧1)番目の位置座標Gr(Xr,Yr)とに基づいて、これら位置座標間の距離、つまり移動体2の移動(走行)距離rを計算する(S65,S66,S67)。この計算式は式(1)に示すとおりである。
r=√(Xr−Xi)2+(Yr−Yi)2 (1)
第1回目の処理手順S65〜S67においては、基準位置座標G0(X0,Y0)と第1番目の位置座標G1(X1,Y1)間の距離が、移動体2の移動距離rとして計算される。
【0062】
次に、主処理部22は、求めた移動体2の移動距離rが予め定めた固定距離Rを超えているか否かを判断する(S68)。例えば、この固定距離Rは100mに設定することが可能であり、上記特定距離xに対応している。移動体2の移動距離rが固定距離Rを超えるまで、上記処理手順S66〜S68が繰り返される。
【0063】
主処理部22は、移動体2の移動距離rが固定距離Rを超えた場合、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域を更新(+1)し(S69)、第r(ここでは、r≧2)番目の位置座標Gr(Xr,Yr)及び対応の時刻情報を位置情報蓄積メモリ231に書込む(S69,S70,S71)。
【0064】
主処理部22は、蓄積回数の記憶領域の内容を参照して予め定めた回数(ここでは、n回)の処理を終了したか否かを判断する(S72)。この所定回数の処理を終了していない場合、主処理部22は手順S65〜S71の処理を繰り返す。
【0065】
所定回数の処理を終了した場合、位置情報蓄積メモリ231には、図5に示すように、第1番目の位置座標G1(X1,Y1)〜第n番目の位置座標Gn(Xn,Yn)と、各位置座標の時刻情報とを含む形態のセンター送信情報が蓄積される。
【0066】
主処理部22は、このセンター送信情報を位置情報蓄積メモリ231から読み出し、無線通信機能部24から無線回線7を通して位置管理センター3に送信させる(S73)。これらの一連の処理は所定距離間隔X毎に繰り返される。
【0067】
主処理部22は、移動体2の走行中に移動体2から複数のGPS衛星8が直視不可能な状態発生時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されるので、センサ処理部214から入力される第2位置情報(つまり、方位情報、速度情報、及び距離情報)に基づき、厳密には直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻情報とを更に参照して、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0068】
この場合、主処理部22は、センサ処理部214から入力される第2位置情報としての方位情報のベクトル先端位置の緯度及び経度を求めるために、少なくとも直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度を更に参照する。また、主処理部22は、このとき位置情報蓄積メモリ231に書き込むための時刻情報をセンサ処理部214から入力される第2位置情報としての速度情報及び距離情報から求める。
【0069】
〈第3の動作例〉
第3動作モードにおいては、第1動作モードまたは第2動作モードの処理により位置情報を運行履歴として位置管理センター3に無線回線7を通して送信しながら走行する移動体2は、無線基地局6との間の無線回線7の通信可/不可状況を監視し、無線回線7が不通となったとき、位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)を記憶部23に複数回分蓄積し、無線回線7が通信可能となった時点で、蓄積している位置情報を予め定めた蓄積回数分毎に一括送信する。
【0070】
この第3動作モードでは、上述した第1動作モードまたは第2動作モードで無線回線正常区間を走行中の移動体2が、付近に無線基地局6が存在しない区間(つまり、サービスエリア外またはゾーン外)、または長いトンネル内を走行しかつ無線回線7を通して無線基地局6と通信できない区間である無線回線不通区間に到来した場合の位置情報蓄積メモリ231への位置情報の蓄積処理と、この無線回線不通区間から無線回線正常区間に復帰した場合のセンター送信メモリ232からの位置情報の送信処理について述べる(図7参照)。
【0071】
第1動作モードまたは第2動作モードで無線回線正常区間を走行中の移動体2が、無線回線7を通して無線基地局6と通信できない無線回線不通区間に到来した場合、移動体位置情報処理装置20の無線通信機能部24は、無線基地局6からの受信電波の電界強度が所定レベルに達しないことを検出し、主処理部22に無線回線7の不通状態を通知するための無線回線状況信号223を送出する。
【0072】
この無線回線状況信号223を入力された主処理部22は、それまでの第1動作モードまたは第2動作モードから第3動作モードに位置情報の蓄積処理及び送信処理を切り替える。
【0073】
第3動作モードの位置情報の蓄積処理においては、主処理部22は、図8に示すように、GPS受信器212からの第1位置情報またはセンサ処理部214からの第2位置情報に基づいて、位置座標(X,Y)を獲得する(S81)。
【0074】
次に、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231から蓄積回数情報を獲得した後(読み出した後)、この蓄積回数を更新(+1)する(S82)。手順S82の処理で得られた蓄積回数情報が、例えば「1」であるときは、位置情報蓄積メモリ231には、無線回線正常区間において既に第1番目の位置座標が蓄積されていることになる。
【0075】
したがって、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の第2番目の位置座標の記憶領域に(対象蓄積回数の記憶領域に)、無線回線不通区間の最初の位置座標を書き込む(S83)。
【0076】
主処理部22は、移動体2が無線回線正常区間に復帰するまで、第1動作モードまたは第2動作モードと第3動作モードとの協働において、無線回線不通区間の位置座標を順次獲得して位置情報蓄積メモリ231に蓄積させる。
【0077】
なお、ここに例示する位置情報蓄積メモリ231においては、各位置座標と共に各時刻情報を蓄積させている(第2動作モード対応)。勿論、位置情報蓄積メモリ231には、位置座標の他に第1動作モード対応の情報(開始時刻、サンプリング周期など)を蓄積させてもよい。
【0078】
走行中の移動体2が無線回線不通区間から無線回線正常区間に復帰した場合、無線通信機能部24は無線基地局6からの受信電波の電界強度が所定レベルに達したことを検出し、主処理部22に送出している無線回線7の不通状態を通知するための無線回線状況信号223を停止する。
【0079】
この無線回線状況信号223の入力を停止された主処理部22は、それまでに位置情報蓄積メモリ231に蓄積した位置情報をセンター送信メモリ232を介して位置管理センター3に送信するための送信処理に移行する。
【0080】
第3動作モードの位置情報の送信処理においては、主処理部22は、図9に示すように、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域から蓄積回数(N)を獲得する(S91)。
【0081】
主処理部22は、予め定めた蓄積回数以内分(最大n回分)の時刻情報及び位置座標を位置情報蓄積メモリ231から読み出して、センター送信メモリ232にコピーする(S92)。後述するように、予め定めた蓄積回数以内分(最大n回分)を超えている蓄積回数(N−n)分の情報は、最大パケット長を制限するために、2回目以降に分割送信処理される。
【0082】
続いて、主処理部22は、センター送信メモリ232内の蓄積回数(n)回分の時刻情報及び位置座標を読み出して、無線通信機能部24に入力する。無線通信機能部24は、上述した第1動作モードまたは第2動作モードと同様に、蓄積回数分のこれらの情報をセンター送信情報として1つのパケットにパッキングし、無線基地局6及び無線回線7を通して位置管理センター3に送信する(S93)。
【0083】
主処理部22は、無線通信機能部24が受信する位置管理センター3からの応答信号の有無に応じて、センター送信情報の送信成功状況を判断する(S94)。送信失敗の場合は、上記手順S91〜S93が繰り返される。
【0084】
送信成功の場合、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数情報を更新すると共に、送信済の位置情報を位置情報蓄積メモリ231から消去した後、位置情報蓄積メモリ231から蓄積回数(N)を再度読み出す(S95)。
【0085】
主処理部22は、再度読み出した蓄積回数(N)と、センター送信メモリ232にコピーした蓄積回数(n)とを減算し、N−n=0ならば手順S91に戻り、N−n=0でないならば次の手順S97の処理を実行する(S96)。
【0086】
主処理部22は、手順S96における蓄積回数の減算の結果、N−n=0でない場合は、残りの蓄積回数N=N−nを位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域に書き込む(S97)。
【0087】
また、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の第n+1番目以降から第N番目までの位置情報(時刻情報及び位置座標)を位置情報蓄積メモリ231の第1番目以降の位置情報の記憶領域にそれぞれ書き込んだ後、手順S91に戻る(S98)。
【0088】
ここでは、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231に蓄積した全ての位置情報をセンター送信メモリ232を介して位置管理センター3に送信するための送信処理を完了した後に、第3動作モードから第1動作モードまたは第2動作モード単独による位置情報の蓄積処理及び送信処理に切り替える。しかし、記憶部23に複数の位置情報蓄積メモリ231を設け、第3動作モードにおけるセンター送信メモリ232からの位置情報の送信処理と並行して、第1動作モードまたは第2動作モードにおける位置情報の位置情報蓄積メモリ231への蓄積処理を行うマルチタスク処理を主処理部22が実施してもよい。
【0089】
〔変形例〕
上述した一実施の形態における処理はコンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD−ROMやフレキシブルディスクなどの記録媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。
【0090】
また、上述した一実施の形態における各処理はその任意の複数または全てを選択し組合せて実施することもできる。
【0091】
さらに、主処理部22は絶対位置座標または相対位置座標と地図情報とを照合処理するマップマッチング手法を採用して位置情報を求めてよい。
【0092】
〔その他〕
(付記1) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段と;
を備える移動体位置情報処理装置(1)。
【0093】
(付記2) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段と;
を備える移動体位置情報処理装置(2)。
【0094】
(付記3) 抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段を更に備え;
前記制御手段は、前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる
付記1または2記載の移動体位置情報処理装置(3)。
【0095】
(付記4) 前記制御手段は、前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる
付記1または2記載の移動体位置情報処理装置(4)。
【0096】
(付記5) 抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段と;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段と;
を更に備える付記4記載の移動体位置情報処理装置(5)。
【0097】
(付記6) 前記制御手段は、前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報の蓄積回数が、前記複写用の記憶手段に蓄積可能な予め定めた蓄積回数分を超えるとき、超過回数分の残りの位置情報を分割して複写する
付記5記載の移動体位置情報処理装置。
【0098】
(付記7) 前記位置情報は、絶対位置座標または相対位置座標対応の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻特定情報とを含む
付記1または2記載の移動体位置情報処理装置。
【0099】
(付記8) GPS受信器を有する走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理方法であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を備える移動体位置情報処理方法。
【0100】
(付記9) GPS受信器を有する走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理方法であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を備える移動体位置情報処理方法。
【0101】
(付記10) 抽出された前記複数個の位置情報を記憶手段に一時的に蓄積するステップと;
前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を更に備える付記8または9記載の移動体位置情報処理方法。
【0102】
(付記11) 前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップ
を更に備える付記8または9記載の移動体位置情報処理方法。
【0103】
(付記12) 抽出された前記複数個の位置情報を記憶手段に一時的に蓄積するステップと;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段に蓄積するステップと;
を更に備える付記11記載の移動体位置情報処理方法。
【0104】
(付記13) 前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報の蓄積回数が、前記複写用の記憶手段に蓄積可能な予め定めた蓄積回数分を超えるとき、超過回数分の残りの位置情報を分割して複写するステップ
を更に備える付記12記載の移動体位置情報処理方法。
【0105】
(付記14) 前記位置情報は、絶対位置座標または相対位置座標対応の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻特定情報とを含む
付記8または9記載の移動体位置情報処理方法。
【0106】
(付記15) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラム。
【0107】
(付記16) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラム。
【0108】
(付記17) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【0109】
(付記18) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とすることができる。
【0111】
また、本発明によれば、移動体と無線基地局との間の無線回線の不通区間(無線回線不通区間)及び通信可能区間(無線回線正常区間)に拘わりなく、運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の移動体運行管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1における移動体位置情報処理装置の詳細構成を示すブロック図。
【図3】第1動作モードにおけるセンター送信情報を示す。
【図4】第1動作モードにおける主処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図5】第2動作モードにおけるセンター送信情報を示す。
【図6】第2動作モードにおける主処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図7】第3動作モードの動作概要を説明するための図。
【図8】第3動作モードにおける主処理部の位置情報の蓄積処理を説明するための図。
【図9】第3動作モードにおける主処理部の位置情報の送信処理を説明するための図。
【符号の説明】
1 移動体運行管理システム
2 移動体
3 位置管理センター
4 有線回線
5 移動体通信網
6 無線基地局
7 無線回線
8 GPS衛星
20 移動体位置情報処理装置
21 位置検出部
22 主処理部
23 記憶部
24 無線通信機能部
211 GPSアンテナ
212 GPS受信器
213 角速度センサ
214 センサ処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は業務用車両などの移動体の運行状況をセンターで管理可能にする移動体運行管理システムに関し、特に全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)などを利用して得られる移動体の位置情報をセンターに一括送信して管理可能にする移動体運行管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック及びタクシーを含む業務用車両などの移動体の運行状況(車両位置及び/または作業進捗状況などを含む)をセンターで管理可能にする車両運行管理システムがこれまでに種々提案されている。
【0003】
これらの車両運行管理システムにおいては、複数のGPS用の衛星を利用することにより得られる車両の位置情報を通信キャリア(通信事業者)運営の無線回線及び無線基地局を含む移動体通信網を介して車両からセンターに定期的に(所定時間間隔または所定距離間隔)または随時に送信している。
【0004】
これにより、センターでの車両運行管理、特に車両位置管理を実施することが可能になるので、車両に位置などの運行履歴を保存し、事務所などのセンターへの到着後にこの履歴を出力して、運行管理表などを作成する手間を必要としない。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−86918号公報
【特許文献2】
特開平9−68436号公報
【特許文献3】
特開平8−37682号公報
【特許文献4】
特開平11−250381号公報
【特許文献5】
特開2002−173227号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常、通信キャリアの提供する通信回線などの設備の利用料金(運用料金)は、1パケットいくらの契約形態で徴収される。したがって、車両などの移動体からセンターへの情報送信は、送信総パケット長が同一であるときは、少ない回数で実施するほど、運用コストは少ない。このため、可能な限り送信時間間隔を長くすることがコスト削減の観点から優位となるが、反面この間隔が長すぎると、車両の運行履歴が荒くなる(不正確になる)。
【0007】
また、産業廃棄物の管理では、法律(マニフェスト制度)で規制されるように、決まった処理場にきちんと処理した証拠としての車両運行履歴が重要となる。しかし、産業廃棄物の処理場が存在する場所では、通常、無線基地局の設置条件が悪く、通信キャリアのサービスエリア外(通信圏外)の場合が多々ある。このような場合の車両位置管理手法として、衛星通信回線利用による位置情報の送信方法が考えられるが、運用コストだけでなく初期コストも高額となる問題がある。
【0008】
上記の従来の車両運行管理システムでは、これらの問題が未解決である。
【0009】
本発明の課題は、運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とする手法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の課題は、移動体と無線基地局との間の無線回線の不通区間(無線回線不通区間)及び通信可能区間(無線回線正常区間)に拘わりなく、上記課題解消を可能にする手法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の移動体位置情報処理装置は、GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段とを備える。
【0012】
本発明の第2の移動体位置情報処理装置は、GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段とを備える。
【0013】
本発明の第3の移動体位置情報処理装置は、抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段を更に備え;
前記制御手段は、前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる。
【0014】
本発明の第4の移動体位置情報処理装置は、前記制御手段が、前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる。
【0015】
第4の移動体位置情報処理装置は、抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段と;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段とを更に備える。
【0016】
第4の移動体位置情報処理装置において、前記制御手段は、前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報の蓄積回数が、前記複写用の記憶手段に蓄積可能な予め定めた蓄積回数分を超えるとき、超過回数分の残りの位置情報を分割して複写することが可能である。
【0017】
本発明の各移動体位置情報処理装置において、前記位置情報は、絶対位置座標または相対位置座標対応の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻特定情報とを含むことが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
〔移動体運行管理システム〕
本発明の一実施の形態におけるシステムの構成を示す図1を参照すると、移動体運行管理システム1は、移動体(ここでは、トラックなどの業務用車両)2の運行状況、特に位置情報を収集・管理する位置管理センター3を備えている。位置管理センター3は電話回線などの有線回線4を通して通信キャリア(通信事業者)運営の移動体通信網5に収容されている。
【0020】
移動体通信網5は、この通信網5内のサービスエリア毎またはゾーン毎に論理的に配置された複数の無線基地局6と、公衆交換網(図示省略)などから構成される。各無線基地局6は走行中の移動体2と無線回線7を通して通信する。
【0021】
移動体2は図2を参照して後に詳述する移動体位置情報処理装置20を搭載している。移動体2は、移動体位置情報処理装置20の機能により、複数(少なくとも3個)のGPS(全地球測位システム)用の人工衛星(GPS衛星)8からの電波(GPS信号)などに基づいて生成(算出)した移動体の位置情報を無線回線7及び無線基地局6を通して位置管理センター3に対して一括送信する。なお、この発明の基本的特徴である移動体位置情報の「一括送信」については、後に詳述する説明で明らかにする。
【0022】
位置管理センター3は、移動体2の移動体位置情報処理装置20から一括送信された位置情報を受信する通信装置31と、通信装置31により受信された位置情報を処理クライアントとしてのパーソナルコンピータなどのコンピュータ端末32の処理に基づいて図示省略のデータベースに格納し管理する位置管理サーバ33とを有する。
【0023】
〔移動体位置情報処理装置〕
図1に示す移動体運行管理システム1において、移動体2に搭載されている移動体位置情報処理装置20は、図2に示すように、位置検出部21と、主処理部22と、記憶部23と、無線通信機能部24とを備えている。
【0024】
位置検出部21は、複数のGPS衛星8から送信されたGPS信号をアンテナ(GPSアンテナ)211を介して受信するGPS受信器212を備えている。このGPS受信器212は、GPS信号に基づいて、移動体2の第1位置情報としての、絶対位置座標を示す緯度及び経度と時刻情報とを検出する。また、GPS受信器212は、移動体2の走行(移動)に伴う緯度及び経度の変化と時刻の変化との関係により、移動体2の速度情報を検出することも可能である。ここでは、GPS受信器212は、検出した絶対位置座標及び時刻情報を主処理部22に出力する。
【0025】
この位置検出部21は、光ファイバジャイロまたは振動ジャイロなどから構成される角速度センサ213と、センサ処理部214とを備えている。角速度センサ213は、例えば振動ジャイロを用いることにより、方位の計算のために必要な回転角速度を検出し、検出した回転角速度に比例した電圧を角速度情報としてセンサ処理部214に出力する。
【0026】
センサ処理部214は、角速度センサ213からの角速度情報に基づいて演算を行い方位情報を生成する。この方位情報のベクトル先端は相対位置座標対応の緯度及び経度を示す。また、センサ処理部214は、移動体2の車輪の回転に応じて生成される車速パルスを入力され、単位時間当たりのパルス数やパルス周期を検出することによって移動体2の走行速度を検出すると共に、車速パルスのパルス数を計数することによって移動体2の走行距離を検出する。
【0027】
このセンサ処理部214は、生成した方位情報と、検出した移動体2の走行速度(速度情報)及び走行距離(距離情報)とを第2位置情報として主処理部22に出力する。この第2位置情報は、GPS信号を正常に受信できないとき、主処理部22において、相対位置座標及びこの位置座標対応の時刻情報を算出するために利用される。ここで、GPS受信器212がGPS信号を正常に受信できないときとは、移動体2がトンネル内を走行しているとき、また移動体2が高い建物の谷間または高架道路の下を走行しているときなど、複数のGPS衛星8を直視して測位できないときである。
【0028】
主処理部22は、詳細構成の図示を省略しているが、CPUと、解析・処理プログラムを格納したROMと、情報(データ)を一時記憶するためのRAMなどとから構成される。
【0029】
この主処理部22は、位置検出部21のGPS受信器212から入力される第1位置情報(絶対位置座標を示す緯度及び経度と時刻情報)に基づいて、または位置検出部21のセンサ処理部214から入力される第2位置情報(方位情報、速度情報、及び距離情報)に基づいて、位置管理センター3に一括送信するためのセンター送信情報を生成し、このセンター送信情報を記憶部23に蓄積した後、パケット化機能を有する無線通信機能部24を介して無線基地局6と通信するための送受信アンテナ(図示省略)から送信させる。
【0030】
一層詳述すると、主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視可能な通常走行時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されないので、GPS受信器212から入力される絶対位置座標を示す緯度及び経度と時刻情報とに基づき、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221または第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0031】
また、主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視不可能な状態時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されるので、センサ処理部214から入力される方位情報、速度情報、及び距離情報に基づき、厳密には直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度とこの位置座標対応の時刻情報を更に参照して(つまり、自立航法により)、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221または第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0032】
ここで、第1動作モードは、センター送信情報を記憶部23に所定時間間隔より短い時間間隔で蓄積した後に、一つのパケット形態で一括送信する処理である。また、第2動作モードは、センター送信情報を記憶部23に所定距離間隔より短い距離間隔で蓄積した後に、一つのパケット形態で一括送信する処理である。主処理部22が第1動作モードまたは第2動作モードだけでセンター送信情報の生成処理を実施しているときは、つまり後述する第3動作モードと協働していないときは、センター送信情報の位置管理センター3への送信間隔は所定時間間隔または所定距離間隔となる。
【0033】
上述した第1動作モードまたは第2動作モードの処理により移動体位置情報を運行履歴として位置管理センター3に送信しながら走行する移動体2は、付近に無線基地局6が存在しない区間(つまり、サービスエリア外またはゾーン外)、または移動体2が長いトンネル内を走行しかつ無線回線7を通して無線基地局6と通信できない区間に対応する無線回線不通区間を走行することがある。
【0034】
この無線回線不通区間においては、無線通信機能部24は、無線基地局6との送受信アンテナを通して受信する電波の電界強度が所定のレベルに達しないことを自動検出して主処理部22に無線回線状況信号223を通知する。
【0035】
主処理部22は、この無線回線状況信号223により無線回線7の通信可/不可状況を監視し、無線回線7が不通となった時点で、位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)を記憶部23の内部に蓄積し、無線回線7が通信可能となった時点で、蓄積している位置情報を一括送信するように制御する(第3動作モード)。
【0036】
記憶部23は、後に詳述するように、位置情報蓄積メモリ231とセンター送信メモリ232とから構成することもできる。
【0037】
上述した構成を採る移動体位置情報処理装置20は、次の機能(1)〜(3)を有する。
【0038】
(1)移動体2における位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)のサンプリング周期tと、位置管理センター3への位置情報の送信間隔(所定時間間隔)との関係をT=n*tとし、所定時間間隔T毎にn回分(予め定めた蓄積回数分)の位置情報を1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線回線7を通して一括送信する(第1動作モード)。
【0039】
(2)移動体2における位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)のサンプリングを距離x毎に行ってn回分(予め定めた蓄積回数分)を蓄積し、所定距離間隔X=n*xとなったときに、1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線回線7を通して一括送信する(第2動作モード)。
【0040】
(3)第1動作モードまたは第2動作モードの処理により位置情報を運行履歴として位置管理センター3に無線回線7を通して送信しながら走行する移動体2は、無線基地局6との間の無線回線7の通信可/不可状況を監視し、無線回線7が不通となったとき、位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)を記憶部23に蓄積し、無線回線7が通信可能となった時点で、蓄積している位置情報を予め定めた蓄積回数分毎に一括送信する(第3動作モード)。
【0041】
〔具体的動作例〕
次に、本発明の一実施の形態の移動体運行管理システム1における移動体位置情報処理装置20の動作例を図1、図2及び関連図を併せ参照して、上述した機能毎に説明する。
【0042】
〈第1の動作例〉
第1動作モードにおいては、移動体2の移動体位置情報処理装置20は、移動体運行履歴としての位置情報を位置管理センター3に定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔でサンプリング(抽出)して複数回分を蓄積した後に、無線基地局6との無線回線7を通して、生成したセンター送信情報を一括送信する。
【0043】
つまり、移動体2における位置情報(第1位置情報または第2位置情報)のサンプリング周期tと、位置管理センター3への位置情報の送信間隔(所定時間間隔)との関係をT=n*tとし、所定時間間隔T毎に予め定めたn回分の位置情報を1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線基地局6との無線回線7を通して一括送信する。
【0044】
主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視可能な通常走行時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されないので、GPS受信器212からサンプリング周期t毎に入力される絶対位置座標を示す緯度X及び経度Yと、同様に入力される時刻情報とに基づき、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。ここで、サンプリング周期tはGPS受信器212において予め設定しておく。
【0045】
主処理部22によって生成されるセンター送信情報は、図3に示すように、開始時刻、サンプリング周期(t)、蓄積回数(n)、及び位置座標G1(X1,Y1)〜位置座標Gn(Xn,Yn)の各情報から成る。ここで、n個の位置座標は各々の時刻に求めた絶対位置座標(緯度及び経度)である。このセンター送信情報は、図3に示す構成で記憶部23に蓄積(記憶)され、無線通信機能部24においてヘッダを有する1つのパケットにパッキングされ、パケット形態で位置管理センター3に送信される。
【0046】
主処理部22は、このセンター送信情報の生成過程において、次の処理を実施する。この処理のフローチャートを図4に示す。
【0047】
詳述すると、主処理部22は、GPS受信器212から入力される絶対位置座標と時刻特定情報としての時刻情報及びサンプリング周期情報とに基づいて、記憶部23の位置情報蓄積メモリ231の先頭記憶領域に処理開始時刻を設定し、次の記憶領域にサンプリング周期tを設定する(S41)。この開始時刻は、GPS受信器212で第1番目の位置座標G1(X1,Y1)を抽出した時刻に対応する。
【0048】
次に、主処理部22は、GPS受信器212から入力された絶対位置座標の第1番目の位置座標G1(X1,Y1)を位置情報蓄積メモリ231に蓄積する(S42)。
【0049】
この蓄積後に、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域を更新(+1)し(S43)、サンプリング周期tに対応する時間tの待ち合わせ後に(S44)、この蓄積回数の記憶領域の内容を参照して所定回数(ここでは、n回)の処理を終了したか否かを判断する(S45)。
【0050】
所定回数(予め定めた蓄積回数分)の処理を終了していない場合、主処理部22は手順S42〜S45の処理を繰り返す。所定回数の処理を終了した場合、位置情報蓄積メモリ231には、図3に示すように、第1番目の位置座標G1(X1,Y1)〜第n番目の位置座標Gn(Xn,Yn)と、各位置座標の時刻特定情報とを含む形態のセンター送信情報が蓄積される。
【0051】
主処理部22は、このセンター送信情報を位置情報蓄積メモリ231から読み出し、無線通信機能部24から無線回線7を通して位置管理センター3に送信させる(S46)。これらの一連の処理は所定時間間隔T毎に繰り返される。
【0052】
主処理部22は、移動体2の走行中に移動体2から複数のGPS衛星8が直視不可能な状態発生時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されるので、センサ処理部214から入力される第2位置情報(つまり、方位情報、速度情報、及び距離情報)に基づき、厳密には直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度とこの位置座標対応の時刻情報を更に参照して、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第1動作モード設定信号221に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0053】
この場合、主処理部22は、センサ処理部214から入力される第2位置情報としての方位情報のベクトル先端位置の緯度及び経度を求めるために、少なくとも直前の絶対位置座標または相対位置情報の緯度及び経度を更に参照する。また、主処理部22は、サンプリング周期tに対応する位置情報蓄積メモリ231への蓄積時間間隔(t)をセンサ処理部214から入力される第2位置情報としての速度情報及び距離情報から求める。
【0054】
〈第2の動作例〉
第2動作モードにおいては、移動体2の移動体位置情報処理装置20は、移動体運行履歴としての位置情報を位置管理センター3に定期的に送信する所定距離間隔より短い特定距離でサンプリング(抽出)して複数回分を蓄積した後に、無線基地局6との無線回線7を通して、生成したセンター送信情報を一括送信する。
【0055】
つまり、移動体2における位置情報(第1位置情報または第2位置情報)のサンプリングを短い特定距離x毎に行ってn回分(予め定めた蓄積回数分)を蓄積し、位置管理センター3への位置情報の送信間隔(所定距離間隔)XがX=n*xとなったときに、1つのパケットにパッキングして位置管理センター3に無線基地局6との無線回線7を通して一括送信する。
【0056】
主処理部22は、移動体2から複数のGPS衛星8が直視可能な通常走行時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されないので、GPS受信器212から特定距離x毎に入力される絶対位置座標を示す緯度X及び経度Yと、同様に入力される時刻情報とに基づき、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。ここで、特定距離xはGPS受信器212において予め設定しておく。
【0057】
主処理部22によって生成されるセンター送信情報は、図5に示すように、蓄積回数(n)、及び第1番目の位置座標〜第n番目の位置座標の各情報から成る。ここで、n個の位置座標は時刻情報T1〜Tn及び位置座標G1(X1,Y1)〜Gn(Xn,Yn)をそれぞれ含む。これらのn個の位置座標は各々の時刻に求めた絶対位置座標(緯度及び経度)である。このセンター送信情報は、図5に示す構成で記憶部23に蓄積(記憶)され、無線通信機能部24においてヘッダを有する1つのパケットにパッキングされ、パケット形態で位置管理センター3に送信される。
【0058】
主処理部22は、このセンター送信情報の生成過程において、次の処理を実施する。この処理のフローチャートを図6に示す。
【0059】
詳述すると、主処理部22は、GPS受信器212から入力される第1位置座標及び時刻情報に基づいて、基準(初期)位置座標G0(X0,Y0)を獲得し(S61)、記憶部23の位置情報蓄積メモリ231の先頭記憶領域に蓄積回数の初期値「1」を設定する(書込む)(S62)。
【0060】
主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の次の記憶領域に第1番目の位置座標対応の時刻T1及び位置座標G1(X1,Y1)を書込む(S63,S64)。この時刻は、GPS受信器212で第1番目の位置座標G1(X1,Y1)を抽出した時刻に対応する。
【0061】
次に、主処理部22は、GPS受信器212から入力された第i(i≧0)番目の基準位置座標Gi(Xi,Yi)と、第r(r≧1)番目の位置座標Gr(Xr,Yr)とに基づいて、これら位置座標間の距離、つまり移動体2の移動(走行)距離rを計算する(S65,S66,S67)。この計算式は式(1)に示すとおりである。
r=√(Xr−Xi)2+(Yr−Yi)2 (1)
第1回目の処理手順S65〜S67においては、基準位置座標G0(X0,Y0)と第1番目の位置座標G1(X1,Y1)間の距離が、移動体2の移動距離rとして計算される。
【0062】
次に、主処理部22は、求めた移動体2の移動距離rが予め定めた固定距離Rを超えているか否かを判断する(S68)。例えば、この固定距離Rは100mに設定することが可能であり、上記特定距離xに対応している。移動体2の移動距離rが固定距離Rを超えるまで、上記処理手順S66〜S68が繰り返される。
【0063】
主処理部22は、移動体2の移動距離rが固定距離Rを超えた場合、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域を更新(+1)し(S69)、第r(ここでは、r≧2)番目の位置座標Gr(Xr,Yr)及び対応の時刻情報を位置情報蓄積メモリ231に書込む(S69,S70,S71)。
【0064】
主処理部22は、蓄積回数の記憶領域の内容を参照して予め定めた回数(ここでは、n回)の処理を終了したか否かを判断する(S72)。この所定回数の処理を終了していない場合、主処理部22は手順S65〜S71の処理を繰り返す。
【0065】
所定回数の処理を終了した場合、位置情報蓄積メモリ231には、図5に示すように、第1番目の位置座標G1(X1,Y1)〜第n番目の位置座標Gn(Xn,Yn)と、各位置座標の時刻情報とを含む形態のセンター送信情報が蓄積される。
【0066】
主処理部22は、このセンター送信情報を位置情報蓄積メモリ231から読み出し、無線通信機能部24から無線回線7を通して位置管理センター3に送信させる(S73)。これらの一連の処理は所定距離間隔X毎に繰り返される。
【0067】
主処理部22は、移動体2の走行中に移動体2から複数のGPS衛星8が直視不可能な状態発生時は、GPS受信器212からの切替要求信号215が入力されるので、センサ処理部214から入力される第2位置情報(つまり、方位情報、速度情報、及び距離情報)に基づき、厳密には直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻情報とを更に参照して、移動体2の操作者により予め設定された動作モード対応の設定信号、つまり第2動作モード設定信号222に応じて一括送信するためのセンター送信情報を生成する。
【0068】
この場合、主処理部22は、センサ処理部214から入力される第2位置情報としての方位情報のベクトル先端位置の緯度及び経度を求めるために、少なくとも直前の絶対位置座標または相対位置座標の緯度及び経度を更に参照する。また、主処理部22は、このとき位置情報蓄積メモリ231に書き込むための時刻情報をセンサ処理部214から入力される第2位置情報としての速度情報及び距離情報から求める。
【0069】
〈第3の動作例〉
第3動作モードにおいては、第1動作モードまたは第2動作モードの処理により位置情報を運行履歴として位置管理センター3に無線回線7を通して送信しながら走行する移動体2は、無線基地局6との間の無線回線7の通信可/不可状況を監視し、無線回線7が不通となったとき、位置情報(絶対位置座標または相対位置座標)を記憶部23に複数回分蓄積し、無線回線7が通信可能となった時点で、蓄積している位置情報を予め定めた蓄積回数分毎に一括送信する。
【0070】
この第3動作モードでは、上述した第1動作モードまたは第2動作モードで無線回線正常区間を走行中の移動体2が、付近に無線基地局6が存在しない区間(つまり、サービスエリア外またはゾーン外)、または長いトンネル内を走行しかつ無線回線7を通して無線基地局6と通信できない区間である無線回線不通区間に到来した場合の位置情報蓄積メモリ231への位置情報の蓄積処理と、この無線回線不通区間から無線回線正常区間に復帰した場合のセンター送信メモリ232からの位置情報の送信処理について述べる(図7参照)。
【0071】
第1動作モードまたは第2動作モードで無線回線正常区間を走行中の移動体2が、無線回線7を通して無線基地局6と通信できない無線回線不通区間に到来した場合、移動体位置情報処理装置20の無線通信機能部24は、無線基地局6からの受信電波の電界強度が所定レベルに達しないことを検出し、主処理部22に無線回線7の不通状態を通知するための無線回線状況信号223を送出する。
【0072】
この無線回線状況信号223を入力された主処理部22は、それまでの第1動作モードまたは第2動作モードから第3動作モードに位置情報の蓄積処理及び送信処理を切り替える。
【0073】
第3動作モードの位置情報の蓄積処理においては、主処理部22は、図8に示すように、GPS受信器212からの第1位置情報またはセンサ処理部214からの第2位置情報に基づいて、位置座標(X,Y)を獲得する(S81)。
【0074】
次に、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231から蓄積回数情報を獲得した後(読み出した後)、この蓄積回数を更新(+1)する(S82)。手順S82の処理で得られた蓄積回数情報が、例えば「1」であるときは、位置情報蓄積メモリ231には、無線回線正常区間において既に第1番目の位置座標が蓄積されていることになる。
【0075】
したがって、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の第2番目の位置座標の記憶領域に(対象蓄積回数の記憶領域に)、無線回線不通区間の最初の位置座標を書き込む(S83)。
【0076】
主処理部22は、移動体2が無線回線正常区間に復帰するまで、第1動作モードまたは第2動作モードと第3動作モードとの協働において、無線回線不通区間の位置座標を順次獲得して位置情報蓄積メモリ231に蓄積させる。
【0077】
なお、ここに例示する位置情報蓄積メモリ231においては、各位置座標と共に各時刻情報を蓄積させている(第2動作モード対応)。勿論、位置情報蓄積メモリ231には、位置座標の他に第1動作モード対応の情報(開始時刻、サンプリング周期など)を蓄積させてもよい。
【0078】
走行中の移動体2が無線回線不通区間から無線回線正常区間に復帰した場合、無線通信機能部24は無線基地局6からの受信電波の電界強度が所定レベルに達したことを検出し、主処理部22に送出している無線回線7の不通状態を通知するための無線回線状況信号223を停止する。
【0079】
この無線回線状況信号223の入力を停止された主処理部22は、それまでに位置情報蓄積メモリ231に蓄積した位置情報をセンター送信メモリ232を介して位置管理センター3に送信するための送信処理に移行する。
【0080】
第3動作モードの位置情報の送信処理においては、主処理部22は、図9に示すように、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域から蓄積回数(N)を獲得する(S91)。
【0081】
主処理部22は、予め定めた蓄積回数以内分(最大n回分)の時刻情報及び位置座標を位置情報蓄積メモリ231から読み出して、センター送信メモリ232にコピーする(S92)。後述するように、予め定めた蓄積回数以内分(最大n回分)を超えている蓄積回数(N−n)分の情報は、最大パケット長を制限するために、2回目以降に分割送信処理される。
【0082】
続いて、主処理部22は、センター送信メモリ232内の蓄積回数(n)回分の時刻情報及び位置座標を読み出して、無線通信機能部24に入力する。無線通信機能部24は、上述した第1動作モードまたは第2動作モードと同様に、蓄積回数分のこれらの情報をセンター送信情報として1つのパケットにパッキングし、無線基地局6及び無線回線7を通して位置管理センター3に送信する(S93)。
【0083】
主処理部22は、無線通信機能部24が受信する位置管理センター3からの応答信号の有無に応じて、センター送信情報の送信成功状況を判断する(S94)。送信失敗の場合は、上記手順S91〜S93が繰り返される。
【0084】
送信成功の場合、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数情報を更新すると共に、送信済の位置情報を位置情報蓄積メモリ231から消去した後、位置情報蓄積メモリ231から蓄積回数(N)を再度読み出す(S95)。
【0085】
主処理部22は、再度読み出した蓄積回数(N)と、センター送信メモリ232にコピーした蓄積回数(n)とを減算し、N−n=0ならば手順S91に戻り、N−n=0でないならば次の手順S97の処理を実行する(S96)。
【0086】
主処理部22は、手順S96における蓄積回数の減算の結果、N−n=0でない場合は、残りの蓄積回数N=N−nを位置情報蓄積メモリ231の蓄積回数の記憶領域に書き込む(S97)。
【0087】
また、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231の第n+1番目以降から第N番目までの位置情報(時刻情報及び位置座標)を位置情報蓄積メモリ231の第1番目以降の位置情報の記憶領域にそれぞれ書き込んだ後、手順S91に戻る(S98)。
【0088】
ここでは、主処理部22は、位置情報蓄積メモリ231に蓄積した全ての位置情報をセンター送信メモリ232を介して位置管理センター3に送信するための送信処理を完了した後に、第3動作モードから第1動作モードまたは第2動作モード単独による位置情報の蓄積処理及び送信処理に切り替える。しかし、記憶部23に複数の位置情報蓄積メモリ231を設け、第3動作モードにおけるセンター送信メモリ232からの位置情報の送信処理と並行して、第1動作モードまたは第2動作モードにおける位置情報の位置情報蓄積メモリ231への蓄積処理を行うマルチタスク処理を主処理部22が実施してもよい。
【0089】
〔変形例〕
上述した一実施の形態における処理はコンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD−ROMやフレキシブルディスクなどの記録媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。
【0090】
また、上述した一実施の形態における各処理はその任意の複数または全てを選択し組合せて実施することもできる。
【0091】
さらに、主処理部22は絶対位置座標または相対位置座標と地図情報とを照合処理するマップマッチング手法を採用して位置情報を求めてよい。
【0092】
〔その他〕
(付記1) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段と;
を備える移動体位置情報処理装置(1)。
【0093】
(付記2) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段と;
を備える移動体位置情報処理装置(2)。
【0094】
(付記3) 抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段を更に備え;
前記制御手段は、前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる
付記1または2記載の移動体位置情報処理装置(3)。
【0095】
(付記4) 前記制御手段は、前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる
付記1または2記載の移動体位置情報処理装置(4)。
【0096】
(付記5) 抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段と;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段と;
を更に備える付記4記載の移動体位置情報処理装置(5)。
【0097】
(付記6) 前記制御手段は、前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報の蓄積回数が、前記複写用の記憶手段に蓄積可能な予め定めた蓄積回数分を超えるとき、超過回数分の残りの位置情報を分割して複写する
付記5記載の移動体位置情報処理装置。
【0098】
(付記7) 前記位置情報は、絶対位置座標または相対位置座標対応の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻特定情報とを含む
付記1または2記載の移動体位置情報処理装置。
【0099】
(付記8) GPS受信器を有する走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理方法であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を備える移動体位置情報処理方法。
【0100】
(付記9) GPS受信器を有する走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理方法であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を備える移動体位置情報処理方法。
【0101】
(付記10) 抽出された前記複数個の位置情報を記憶手段に一時的に蓄積するステップと;
前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を更に備える付記8または9記載の移動体位置情報処理方法。
【0102】
(付記11) 前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップ
を更に備える付記8または9記載の移動体位置情報処理方法。
【0103】
(付記12) 抽出された前記複数個の位置情報を記憶手段に一時的に蓄積するステップと;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段に蓄積するステップと;
を更に備える付記11記載の移動体位置情報処理方法。
【0104】
(付記13) 前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報の蓄積回数が、前記複写用の記憶手段に蓄積可能な予め定めた蓄積回数分を超えるとき、超過回数分の残りの位置情報を分割して複写するステップ
を更に備える付記12記載の移動体位置情報処理方法。
【0105】
(付記14) 前記位置情報は、絶対位置座標または相対位置座標対応の緯度及び経度と、この位置座標対応の時刻特定情報とを含む
付記8または9記載の移動体位置情報処理方法。
【0106】
(付記15) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラム。
【0107】
(付記16) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラム。
【0108】
(付記17) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【0109】
(付記18) GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置に;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出するステップと;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させるステップと;
を実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とすることができる。
【0111】
また、本発明によれば、移動体と無線基地局との間の無線回線の不通区間(無線回線不通区間)及び通信可能区間(無線回線正常区間)に拘わりなく、運用コストを増大することなく、十分な精度の詳細な移動体運行履歴をセンターで管理可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の移動体運行管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1における移動体位置情報処理装置の詳細構成を示すブロック図。
【図3】第1動作モードにおけるセンター送信情報を示す。
【図4】第1動作モードにおける主処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図5】第2動作モードにおけるセンター送信情報を示す。
【図6】第2動作モードにおける主処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図7】第3動作モードの動作概要を説明するための図。
【図8】第3動作モードにおける主処理部の位置情報の蓄積処理を説明するための図。
【図9】第3動作モードにおける主処理部の位置情報の送信処理を説明するための図。
【符号の説明】
1 移動体運行管理システム
2 移動体
3 位置管理センター
4 有線回線
5 移動体通信網
6 無線基地局
7 無線回線
8 GPS衛星
20 移動体位置情報処理装置
21 位置検出部
22 主処理部
23 記憶部
24 無線通信機能部
211 GPSアンテナ
212 GPS受信器
213 角速度センサ
214 センサ処理部
Claims (5)
- GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定時間間隔より短い時間間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段と;
を備える移動体位置情報処理装置。 - GPS受信器を有する移動体に設けられ、走行中の移動体の位置情報を運行履歴として位置管理センターに無線基地局との間の無線回線を通して送信する移動体位置情報処理装置であって;
前記位置情報を前記位置管理センターに定期的に送信する所定距離間隔より短い距離間隔で前記位置情報を抽出する抽出手段と;
抽出された複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる制御手段と;
を備える移動体位置情報処理装置。 - 抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段を更に備え;
前記制御手段は、前記記憶手段に予め定めた蓄積回数分の前記複数個の位置情報が蓄積されたときに前記所定時間間隔または前記所定距離間隔において、一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる
請求項1または2記載の移動体位置情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記無線基地局との無線通信が不可能な区間では、抽出された前記複数個の位置情報を内部蓄積させ、前記無線基地局との無線通信が可能な区間に移行したときに、蓄積させた前記複数個の位置情報を一つのパケット形態で前記無線回線に一括送信させる
請求項1または2記載の移動体位置情報処理装置。 - 抽出された前記複数個の位置情報を一時的に蓄積する記憶手段と;
前記記憶手段に蓄積された前記複数個の位置情報を前記無線回線に送信するための複写用の記憶手段と;
を更に備える請求項4記載の移動体位置情報処理装置。
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- 2003-03-31 JP JP2003095908A patent/JP2004302951A/ja not_active Withdrawn
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