JP2004302781A - 物品管理システムおよび物品管理方法 - Google Patents

物品管理システムおよび物品管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物品に関するデータの管理を効率的に行うことを可能とする物品管理システムおよび物品管理方法の提供を目的とする。
【解決手段】ユーザ端末100は、イメージデータを含む固定資産の属性情報の入力を受け付ける。ユーザ端末100は、ユーザによって読み取られた、固定資産が設置される位置の位置バーコードに基づき、位置ID「A001」を取得する。ユーザ端末100は、属性情報および位置IDを管理サーバ500に対して送信する。管理サーバ500は、受信した位置IDに基づいて位置情報DB520の位置情報ファイル522を検索することによって、位置ID「A001」に対応する位置情報「A倉庫:倉庫入り口付近」を取得する。管理サーバ500は、管理ID「Y03001」に対応づけて、属性情報と位置IDと位置情報とを管理DB510に記録する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品について、物品の内容情報および物品の位置情報を管理するための物品管理システムおよび物品管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
所定の組織が管理する物品に関する情報を効率的に管理するために、物品に関する情報を電子ファイル形式で記録したデータベースを利用して管理するシステムが利用されている。
【0003】
物品の例として、例えば、企業が所有する固定資産の管理は、固定資産購入時に、固定資産毎に設置場所、担当部署、分類番号等を付与し、それらの情報をホストコンピュータに登録することによって行われていた。
【0004】
コンピュータを用いた物品管理を効率的に行う技術として、所定の識別符号(例えばバーコード等)を用いたシステムがある。具体的には、物品(固定資産)に貼付されたバーコードを読み取ることにより、ホストコンピュータに蓄積されたデータと照合し、その固定資産を特定する。この技術では、ハンディターミナルからデータの訂正を行うことができ、設置位置が変更されている場合等でも、改訂を容易に行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−311800号公報(第2図)
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術によれば、物品に関するデータを識別符号(バーコード等)に基づいて管理することによって、データ内容の確認、照合時の作業を効率的に行うことが可能である。このような従来のシステムは、物品に関する情報に熟知しているユーザに対しては一定の効果を有する。
【0006】
しかしながら、従来のシステムは、そのような物品に関する情報を熟知していないユーザや、複数のユーザが利用するシステムとしては、次のような技術的課題を有している。
【0007】
(1)物品の照合作業に時間を要する。
【0008】
例えば、特殊な専用機器等の場合、その物品に関する情報を熟知していないユーザ等にとっては、その物品と、物品に関するデータ内容とが一致しているか否かの確認を簡易に行うことができないのが一般的である。
【0009】
(2)物品の設置場所のデータの入力・確認等を効率的に行うことができない。
【0010】
物品の設置場所に関する情報を熟知していないユーザ等にとっては、入力・確認する設置場所名が正しい名称であるか、あるいは、組織内で統一された設置場所名が用いられているか否かの確認に時間を要するのが一般的である。
【0011】
本発明は、上記のような課題に鑑みて、物品に関するデータの管理を効率的に行うことを可能とする物品管理システムおよび物品管理方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
1)本発明の物品管理システムは、
物品管理装置と、当該物品管理装置と通信可能な端末装置とを備えた物品管理システムであって、
前記端末装置は、
前記物品の仕様情報を取得する仕様情報取得手段、
前記物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
前記物品管理装置に対して、前記仕様情報と所在IDとを送信する送信手段、
を備えており、
前記物品管理装置は、
前記端末装置から、前記物品の仕様情報と所在IDとを受信する受信手段、
前記物品の仕様情報と所在IDとに対応づけて、当該物品を判別するための物品IDを決定する物品ID決定手段、
前記物品の仕様情報と所在IDと物品IDとを含む物品管理情報を、物品管理データベースに記録する管理情報記録手段、
を備えており、
前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されること、
を特徴としている。
【0013】
これらの特徴により、前記物品管理システムは、前記所在IDに基づいて、対応する所在情報を入出力することができる。したがって、所在情報の入出力を迅速かつ正確に行うことができる。
【0014】
6)本発明の物品管理システムは、
物品管理装置と、当該物品管理装置と通信可能な端末装置とを備えた物品管理システムであって、
前記端末装置は、
前記物品管理装置に対して、前記物品の所在情報を判別するための所在IDを送信する送信手段、
前記物品管理装置から、前記所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
を備えており、
前記物品管理装置は、
前記端末装置から前記所在IDを受信する受信手段、
前記受信した所在IDに基づいて、物品の物品管理情報を記録する物品管理データベースを検索し、当該所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を取得する管理情報取得手段、
前記端末装置に対して前記取得された物品管理情報を送信する管理情報送信手段、
を備えており、
前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
を特徴としている。
【0015】
11)本発明の物品管理システムは、
物品管理装置と、当該物品管理装置と通信可能な端末装置とを備えた物品管理システムであって、
前記端末装置は、
前記物品管理装置から、物品の所在情報を含む、物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
前記物品の所在情報が誤っている場合には、当該物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
前記物品管理装置に対して前記所在IDを送信する送信手段、
を備えており、
前記物品管理装置は、
前記端末装置に対して前記物品管理情報を送信する物品管理情報送信手段、
前記端末装置から前記所在IDを受信する受信手段、
前記受信した所在IDに基づいて、前記物品の物品管理情報に含まれる所在情報を書き換える所在情報書換手段、
を備えており、
前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
を特徴としている。
【0016】
16)本発明の前記所在IDは、地図上において、前記物品が所在する現実の場所に対応する位置に配置されていること、
を特徴としている。
【0017】
この特徴により、ユーザは、例えば正確な所在情報が不明であっても、所定の空間内において現実に前記物品が所在する位置を把握することによって迅速かつ正確に所在情報を入力することができる。
【0018】
17)本発明の前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に配置されていること、
を特徴としている。
【0019】
この特徴により、ユーザは、例えば正確な所在情報が不明であっても、所定の空間内において現実に前記物品が所在する位置を把握することによって迅速かつ正確に所在情報を入力することができる。
【0020】
18)本発明の前記所在情報は、
前記物品が所在する領域を示す領域情報と、前記物品が所在する地点を示す地点情報とによって構成されており、
前記物品管理装置は、
前記所在情報、または所在ID、または領域情報の入力に応じて、前記領域内に所在する物品の仕様情報を出力すること、
を特徴としている。
【0021】
この特徴により、前記物品の所在は、所定の領域を示す領域情報、および、より詳細な地点を示す地点情報の少なくとも2段階の概念(少なくとも2つの階層情報)で特定される。したがって、前記物品管理システムは、上位階層である領域情報に基づく物品の情報の検索、および、下位階層である地点情報に基づく物品の情報の検索を実行することができる。
【0022】
19)本発明の前記所在情報は、さらに、
前記物品が複数存在する場合には、当該複数の物品の配置を考慮した、物品の調査作業の順序を示す調査順序情報を含むこと、
を特徴としている。
【0023】
この特徴により、前記調査順序情報を、例えば所定領域内の複数の物品を最も少ない時間で調査可能な最短経路情報に基づいて記録しておくことによって、ユーザは前記調査作業を効率的に実行することができる。
【0024】
20)本発明の地図表示物は、
物品の所在情報を判別するための所在IDを、当該物品が所在する現実の場所に対応する地図上の位置に配置する地図表示物であって、
当該地図表示物に配置される所在IDに基づいて前記物品の所在情報を取得する際には、当該所在IDと前記所在情報とを対応づける所在ID対応情報を用いること、
を特徴としている。
【0025】
これらの特徴により、ユーザは、所定の空間内において現実に前記物品が所在する位置を把握することによって、迅速かつ正確に所在情報を入力することができる。
【0026】
21)本発明の構造物は、
所在情報を判別するための所在IDを備えた構造物であって、
前記所在IDは、前記構造物において、当該所持IDの機械読み取りによって得られる所在情報が示す場所に配置されていること、
を特徴としている。
【0027】
これらの特徴により、ユーザは、所定の空間内において現実に前記物品が所在する位置を把握することによって、迅速かつ正確に所在情報を入力することができる。
【0028】
22)本発明の前記物品管理情報は、さらに、
当該物品の外観を表示するためのイメージデータを含むこと、
を特徴としている。
【0029】
この特徴により、ユーザは、前記イメージデータに基づいて、前記物品管理システムに入出力される物品を容易に特定、照合することができる。
【0030】
23)本発明の前記所在IDは、
当該所在IDを示すバーコードを読み取ることによって得られること、
を特徴としている。
【0031】
この特徴により、前記所在IDを簡易かつ迅速に入力することができる。
【0032】
以下、用語の定義について説明する。
【0033】
この発明において、
「所在ID」とは、所在情報を判別するための識別記号一般を含む概念である。例えば、所在情報を判別するための記号、または文字列、あるいは、記号等を所定のアルゴリズムに基づいて置き換えた情報が、「所在ID」の概念に含まれる。実施形態では、位置バーコードのバーコード部分を読み取ることによって得られる情報が、この「所在ID」の概念に含まれる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の物品管理システムの実施形態としての固定資産管理システムを説明する。本システムによれば、固定資産に関する情報、および、固定資産が設置される位置の情報を効率的に管理することが可能となる。
【0035】
以下、固定資産管理システムの概要、装置およびデータベース等の構成、特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応を説明し、次に本システムによって実行される固定資産新規登録処理プログラムおよび固定資産調査処理プログラムの内容の説明等を行う。
目次
1.固定資産管理システムの概要
2.固定資産管理システムの装置構成
3.データベース
4.バーコード
5.特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応
6.固定資産新規登録処理プログラム
7.固定資産調査処理プログラム
8.実施形態による効果
9.その他の実施形態等
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−1.固定資産管理システムの概要−−
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、本発明に係る「物品」として、所定の組織内で管理される「固定資産(固定資本)」を例示する。
【0036】
本発明に係る物品管理システムとしての固定資産管理システム300は、図2に示すように、Local Area Network(LAN)310を介して互いに通信可能な、ユーザ端末100と管理サーバ500とによって構成される。
【0037】
ユーザ端末100は、固定資産に関する情報を管理サーバ500に送信する処理や、管理サーバ500から固定資産に関する情報を受信する処理を行うものである。ユーザ端末100は、主に、固定資産が設置されている現場で使用される装置である。
【0038】
ユーザ端末100の例としては、パーソナルコンピュータ、PersonalDigital Assistant(PDA)、携帯電話、Personal Handyphone System(PHS)等の機器を利用することができる。本実施形態では、ユーザ端末100の例として、ノート型パーソナルコンピュータを使用する。
【0039】
固定資産に関する情報の管理は、例示として、バーコードを介して行われるものとする。ユーザ端末100は、バーコードを読み取るバーコードリーダ26、およびバーコードを印刷するバーコードプリンタ24を備える。具体的には、ノート型パーソナルコンピュータに市販のバーコードリーダおよびバーコードプリンタを接続すればよい。
【0040】
管理サーバ500は、固定資産に関する情報を記録し、ユーザ端末100からの要求に応じて固定資産に関する情報を出力する処理を行うものである。管理サーバ500は、固定資産に関する情報を記録する管理データベース510と、固定資産が設置される位置の情報を記録する位置情報データベース(以下、データベースを「DB」とする)520を備える。
【0041】
管理DB510には、管理情報ファイル512、固定資産イメージファイル514が記録される。位置情報DB520には、位置情報ファイル522、マップデータファイル524が記録される。各データベースに記録されるデータ内容の詳細は、後述する。
【0042】
−−2.固定資産管理システムの装置構成−−
2−1.機能ブロック図
図3は、固定資産管理システム300の各装置が備える機能を示す機能ブロック図である。
【0043】
図3Aは、後述する固定資産新規登録処理プログラムを実行する各装置の機能ブロック図である。ユーザ端末100は、仕様情報取得手段150、所在ID取得手段152、送信手段154を備える。仕様情報取得手段150は、物品の仕様情報を取得する。所在ID取得手段152は、物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する。送信手段154は、仕様情報と所在IDとを送信する。
【0044】
管理サーバ500は、受信手段550、物品ID決定手段552、管理情報記録手段554を備える。受信手段550は、物品の仕様情報と所在IDとを受信する。物品ID決定手段552は、物品を判別するための管理IDを決定する。管理情報記録手段554は、物品の管理情報を記録する。
【0045】
図3Bは、後述する固定資産調査処理プログラムを実行する各装置の機能ブロック図である。ユーザ端末100は、所在ID取得手段174、送信手段170、管理情報受信手段172を備える。所在ID取得手段174は、所在IDを取得する。送信手段170は、所在IDを送信する。管理情報受信手段172は、物品の管理情報を受信する。
【0046】
管理サーバ500は、受信手段570、管理情報取得手段572、管理情報送信手段574、所在情報書換手段576を備える。受信手段570は、所在IDを受信する。管理情報取得手段572は、所在IDに基づいて、当該所在IDに対応する場所に存在する物品の管理情報を取得する。管理情報送信手段574は、管理情報を送信する。所在情報書換手段576は、物品の所在情報を書き換える。
【0047】
2−2.ユーザ端末100のハードウェア構成
図4は、図3のユーザ端末100を、CPUを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例である。ユーザ端末100は、CPU10、メモリ12、Flash−ROM14(フラッシュメモリ等の、記憶したデータを電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ、以下、F−ROM14とする)、通信回路16、キーボード/マウス18、ディスプレイ20、スピーカ22、バーコードプリンタ24、バーコードリーダ26を備えている。
【0048】
CPU10は、後述する固定資産新規登録処理および固定資産調査処理のプログラムを実行するほか、ユーザ端末100全体を制御する。F−ROM14は、ユーザ端末100を制御するためのプログラムを記録する。メモリ12は、CPU10のワーク領域等を提供する。キーボード/マウス18は、ユーザの操作に応じた操作情報を入力する。ディスプレイ20およびスピーカ22は、CPU10の処理に基づく出力情報を出力する。バーコードプリンタ24は、バーコードを表示したラベルを印刷する。バーコードリーダ26は、バーコードの読み取り(スキャン)を行う。通信回路16は、管理サーバ500に接続するためのものである。
【0049】
バーコードプリンタ24は、実施形態では、例示としてバーコード印刷のための携帯型バーコードプリンタを用いることとする。ただし、これに限らず、汎用型のプリンタ装置を用いてもよい。一方、バーコードリーダ26は、実施形態では、例示としてCCD式の携帯型バーコードリーダを用いることとする。ただし、これに限らず、レーザー式のバーコードリーダ等を用いてもよい。
【0050】
2−3.管理サーバ500
図5は、図3の管理サーバ500を、CPUを用いて実現した場合のハードウェア構成の一例である。管理サーバ500は、CPU50、メモリ52、キーボード/マウス54、通信回路56、スピーカ58、ディスプレイ60、ハードディスク62を備えている。
【0051】
CPU50は、後述する固定資産新規登録処理および固定資産調査処理のプログラムを実行するほか、管理サーバ500全体を制御する。メモリ52は、CPU50のワーク領域等を提供する。キーボード/マウス54は、ユーザの操作に応じた操作情報を入力する。ディスプレイ60およびスピーカ58は、CPU50の処理に基づく出力情報を出力する。通信回路56は、ユーザ端末100と接続するためのものである。ハードディスク62は、管理DB510および位置情報DB520を記録する。
【0052】
ユーザ端末100、管理サーバ500のオペレーティングシステム(OS)の例として、マイクロソフト社のWindows(登録商標)CE、Windows(登録商標)2000、NT、XP等を用いる。本実施形態のプログラムは、OSと共働して各機能を実現しているが、これに限らず、プログラム単独で各機能を実現するようにしてもよい。
【0053】
−−3.データベース−−
3−1.管理データベース
管理サーバ500のハードディスク62に記録される管理DB510について説明する。管理DB510には、管理情報ファイル512と、固定資産イメージデータファイル514とが記録される。
【0054】
管理情報ファイル512は、固定資産に関する情報を記録する。固定資産イメージデータファイル514は、固定資産のイメージデータを記録する。イメージデータは、実施形態では、JPEG方式で記録された固定資産の写真データを採用する。イメージデータのその他の例として、BMP方式で記録された固定資産のデジタル画像データ(写真データ)や、MPEG方式で記録された固定資産のデジタル動画データを採用してもよい。
【0055】
図6は、管理情報ファイル512のデータ構造の模式図である。管理情報ファイル512には、本システムが管理する固定資産毎に、カラム情報として、「管理ID」、「位置ID」,「位置情報」、「固定資産名」、「イメージデータ」、固定資産の「管理部署」、固定資産の「取得年月」、固定資産の「除却年月」、固定資産の「取得価額」、固定資産の「耐用年数」、「バーコード読取日時」、「照合状況」の各情報が記録される。
【0056】
管理IDは、固定資産を特定する識別記号である。位置IDは、固定資産が設置される位置を特定する識別記号である。位置情報は、固定資産が設置される位置を示す情報である。位置情報のカラムには、後述する固定資産新規登録処理のプログラムの実行によって、位置情報ファイル522(図7参照)と同様の情報が書き込まれる。
【0057】
固定資産名は、固定資産の名称を示す。イメージデータは、その固定資産の外観を示すイメージデータのファイル名、すなわち、固定資産イメージデータファイル514に記録されているファイルの参照(リンク先)を示す。「バーコード読取日時」は、その固定資産の状況を確認するために実行される後述の固定資産調査処理のプログラムにおいて、固定資産に貼付されたバーコードの読み取りが完了した日時を示す。照合状況は、固定資産調査処理の結果を示す。
【0058】
3−2.位置情報データベース
管理サーバ500のハードディスク62に記録される位置情報DB520について説明する。位置情報DB520には、位置情報ファイル522と、マップデータファイル524とが記録される。
【0059】
位置情報ファイル522は、固定資産が設置される位置に関する情報を記録する。マップデータファイル524は、固定資産が設置される領域のマップデータ(地図データ)を記録する。マップデータは、実施形態では、例示としてHTMLの書式によって記録された地図データ(HTMLと画像データの組み合わせを含む)を採用する。マップデータの内容は、後述する図9の説明において詳述する。
【0060】
図7は、位置情報ファイル522のデータ構造の模式図である。位置情報ファイル522は、カラム情報として、「位置ID」、「位置情報」、「マップデータ」の各情報が記録される。
【0061】
「位置ID」および「位置情報」は、それぞれ、図6の管理情報ファイル512における位置ID、位置情報と同様である。具体的には、位置IDは、固定資産が設置される位置を特定する識別記号である。「位置情報」は、エリア情報、ポジション情報、ルート順の各情報によって構成される。
【0062】
「エリア情報」は、固定資産が設置される領域名の情報を示す。「ポジション情報」は、その領域において、固定資産が設置される場所をより詳細に特定する場所名の情報を示す。「エリア情報」とは、例えば、特定の場所を広い概念で表現する情報が含まれ、例えば、棚名、またはキャビネット名、または部屋名(倉庫名、または実験室名、または研究室名等を含む)、または建築物名(工場名、またはビル名、または不動産名等を含む)、または地名等がこの概念に含まれる。「ポジション情報」とは、例えば、エリア情報と比較して、特定の場所を空間的にさらに限定する(絞り込む)概念で表現する情報が含まれる。したがって、「エリア情報」と「ポジション情報」との関係は、物の場所を特定する情報における上位概念と下位概念の関係にある。実施形態では、「エリア情報」と「ポジション情報」の2階層によって物の位置を特定するが、これに限らず、3階層以上の階層によって物の位置を特定してもよい。
【0063】
位置ID「A001」の親番号「A」は、エリア情報「A倉庫」を指示している。一方、位置ID「A001」の子番号「001」は、ポジション情報「倉庫入り口付近」を指示している。エリア情報および(または)ポジション情報は、場所を表現する情報に限らず、場所を特定する座標データ(X、Y)を採用してもよい。
【0064】
「ルート順」は、例えばユーザが棚卸作業等を行う場合に、複数の固定資産のそれぞれを、どの順序で調査すべきかという推奨順序を出力するための情報である。図7では、「A倉庫」については、倉庫入り口付近→非常口付近→キャビネット#1→キャビネット#2の順序が、巡回ルートとして最短となる。ルート順の情報は、対象となるエリア内の状態を熟知するシステム管理者等が入力するか、あるいは、当業者に周知のルート検索技術を採用すればよい。ルート順の情報は、所定の領域内に存在する固定資産に限らず、選択した所定の固定資産に対する調査の推奨順序を出力するようにしてもよい。このような手法は、特定の固定資産(例えば、「エアコン」のみ)の棚卸し作業を実行する場合に好適である。ルート順の出力の詳細については、「固定資産調査処理プログラム」の項で説明する。
【0065】
「マップデータ」は、その固定資産が設置される領域のマップデータのファイル名、すなわち、マップデータファイル524に記録されているファイルの参照(リンク先)を示す。
【0066】
本実施形態では、上述した管理DB510および位置情報DB520のそれぞれのデータベースは、例示として、マイクロソフト社のデータベースソフトであるMicrosoft Access(商標)を用いて構築する。
【0067】
−−4.バーコード−−
4−1.管理バーコード
「管理ID(図6:管理情報ファイル512参照)」を記録した管理バーコードについて説明する。
【0068】
図8は、例示としての管理バーコード等の模式図である。管理バーコード850は、図では、固定資産の例示である倉庫エアコン800に対して貼付される。倉庫エアコン800は、管理ID「Y03003」によって特定される。管理バーコード850には、バーコード部分852、固定資産名、管理IDが印刷される。ユーザ端末100のバーコードリーダ26によってバーコード部分852を読み取る(スキャンする)ことにより、CPU10は、管理ID「Y03003」の情報を取得する。
【0069】
管理バーコード850は、固定資産名や管理IDを省略して、バーコード部分852のみを印刷するようにしてもよい。
【0070】
4−2.位置バーコード
「位置ID(図7:位置情報ファイル522等参照)」を記録した位置バーコードについて説明する。
【0071】
図9は、例示としての位置バーコード等の模式図である。位置バーコード950は、A倉庫の見取り図900上、または、ユーザ端末100のディスプレイ20に表示されるA倉庫のマップ902上に表示される。実施形態では、固定資産の位置IDをユーザが容易に入力することを可能とするために、A倉庫の見取り図900を、本システムのユーザがアクセスが容易な場所、例えば現実のA倉庫内(例えば、A倉庫の入り口扉)に貼付することとしている。一方、マップ902は、管理サーバ500に記録されるマップデータファイル524の中のマップデータに基づいて表示される。
【0072】
「A倉庫」の「倉庫入り口付近」は、本システムにおいて、位置ID「A001」によって特定される。見取り図900またはマップ902に例示するように、「A倉庫」の「倉庫入り口付近」を指示する位置には、位置バーコード950が表示される。位置バーコード950には、バーコード部分952と位置IDとが印刷される。ユーザ端末100のバーコードリーダ26によってバーコード部分952を読み取ることにより、CPU10は、位置ID「A001」の情報を取得する。図7を用いて説明したように、位置ID「A001」の親番号「A」は、エリア情報「A倉庫」を指示している。一方、位置ID「A001」の子番号「001」は、ポジション情報「倉庫入り口付近」を指示している。
【0073】
したがって、本システムにおいては、位置バーコード950は、見取り図900上、またはマップ902上において、物理的に、その位置バーコード950が指示する位置情報に対応する位置に配置される。位置バーコード950は、見取り図900等に限らず、その位置バーコード950が指示する位置情報に対応する現実の位置に貼付してもよい(「所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に配置」に対応)。具体的には、位置バーコード950を、現実のA倉庫の入り口付近に貼付し、その他同様に、キャビネット#1の位置バーコードをキャビネット#1に貼付し、キャビネット#2の位置バーコードをキャビネット#2に貼付する。このように、現実の位置に対応する位置バーコードを貼付することによって位置情報の入力の誤りを防止することが期待できる。この場合、A倉庫は、本発明に係る「所在IDを備えた構造物」に対応する。構造物は、倉庫に限るものではなく、建築物一般(例えば、キャビネット、または実験室、または工場等)を含む概念である。
【0074】
なお、位置バーコードは、エリア情報とポジション情報とを含むものに限らず、エリア情報のみを記録した位置バーコード904、および(または)ポジション情報のみを記録した位置バーコードを採用してもよい。
【0075】
本発明に係る「地図表示物」は、地図(例えば、見取り図、または配置図、または概要図、または平面図等を含む)を視覚的に認識可能に出力された出力物一般を含む概念である。例えば、地図をディスプレイ上に表示したもの、またはハードコピーとして出力されたもの、または、ファクシミリによって出力されたもの等がこの概念に含まれる。出力物は、紙、または専用紙等の印刷物に限らず、プラスチックカード、またはそれらに類する物を採用してもよい。
【0076】
見取り図900は、A倉庫の見取り図の上に位置バーコード950が表示されるように印刷された印刷物である。その他、位置バーコード950が表示されない印刷物に対して、後に位置バーコード950を添付するようにしてもよい。位置バーコード950は、バーコード部分952だけでなく、エリア情報および(または)ポジション情報を印刷するようにしてもよい。
【0077】
マップ902は、ユーザ端末100のディスプレイ20に表示されるものを例示したが、これに限られるものではない。その他の実施形態として、バーコードリーダ26にディスプレイを備えるようにして、そのディスプレイにマップ902を表示したり、専用のディスプレイデバイスにマップ902を表示するようにしてもよい。
【0078】
見取り図900またはマップ902は、実施形態では、現実の場所を簡略化して表示する平面図を例示した。見取り図900またはマップ902のその他の実施形態として、現実の場所を表す立体図、または3D(三次元)立体図、またはユーザの操作に応じて縮小・拡大・移動が可能な地図データを用いてもよい。
【0079】
本発明で説明する「バーコード」として、実施形態では、数字、アルファベット等を所定の規則に基づいて白黒のパターンに置換し、コンピュータを用いて読み取り可能にした記号(1次元バーコード)を例示した。「バーコード」は、これに限るものではなく、その他のバーコード、例えば2次元バーコード等を用いても良い。
【0080】
−−5.特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応−−
特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応を説明する。
【0081】
「端末装置」は、ユーザ端末100に対応し、「物品管理装置」は、管理サーバ500に対応する。「仕様情報」は、属性情報に対応し、「所在情報」は、位置情報に対応する。
【0082】
「仕様情報取得手段」は、図10ステップS1001の処理を行うCPU10に対応する。所在ID取得手段は、図10S1003、S1005の処理を行うCPU10に対応する。「仕様情報と所在IDとを送信する送信手段」は、図10ステップS1007の処理を行うCPU10に対応する。「仕様情報と所在IDとを送信する受信手段」は、ステップS1007の処理によって送信される情報をメモリ52に記録するCPU50に対応する。
【0083】
「物品ID」は、図8等の管理IDに対応する。「物品ID決定手段」は、図10ステップS1056の処理を行うCPU50に対応する。「管理情報記録手段」は、ステップS1054、S1056の処理を行うCPU50に対応する。
【0084】
「所在IDを送信する送信手段」は、図12ステップS1201、または図13ステップS1311の処理を行うCPU10に対応する。「物品管理情報受信手段」は、図12ステップS1256の処理によって送信される情報を受信するCPU10に対応する。「所在IDを受信する受信手段」は、ステップS1250の処理を行うCPU50に対応する。「管理情報取得手段」は、図12ステップS1250、S1252の処理を行うCPU50に対応する。管理情報送信手段は、ステップS1256の処理を行うCPU50に対応する。
【0085】
「所在ID取得手段」は、図13ステップS1305の処理を行うCPU10に対応する。「所在情報書換手段」は、図13ステップS1352の処理を行うCPU50に対応する。
【0086】
「所在ID対応情報」は、図7の位置情報ファイル522に記録された情報に対応する。「所在IDは、地図上において、前記物品が所在する現実の場所に対応する位置に配置」は、図9見取り図900、またはマップ902において位置バーコードを表示することに対応する。
【0087】
「領域情報」は、図7の位置情報ファイル522等のカラム情報として記録するエリア情報に対応し、「地点情報」は、位置情報ファイル522のカラム情報として記録するポジション情報に対応する。「調査順序情報」は、位置情報ファイル522等のカラム情報として記録するルート順の情報に対応する。
【0088】
「所在IDを示すバーコード」は、図9の位置バーコード950のバーコード部分952に対応する。「イメージデータ」は、管理DB500の中の固定資産イメージデータファイル514に記録される固定資産のイメージデータに対応する。「地図表示物」は、図9に示すA倉庫の見取り図900、または、ユーザ端末100のディスプレイ20に表示されるA倉庫のマップ902に対応する。
【0089】
−−6.固定資産新規登録処理プログラム−−
固定資産管理システム300のユーザ端末100および管理サーバ500による、固定資産新規登録処理のプログラムについて説明する。この処理は、固定資産を新規購入等した場合に、ユーザ端末100に入力された固定資産の情報を管理サーバ500に送信し、管理サーバ500がその情報を管理DB510に記録するために行われるものである。
【0090】
固定資産新規登録処理プログラムの概要を、図1に基づいて説明する。(1)ユーザ端末100は、イメージデータを含む固定資産の属性情報の入力を受け付ける。属性情報は、装置Xの名称等、および、装置Xの写真データを含む。(2)ユーザ端末100は、ユーザによって読み取られた、固定資産が設置される位置の位置バーコードに基づき、位置ID「A001」を取得する。(3)ユーザ端末100は、属性情報および位置IDを管理サーバ500に対して送信する。
(4)管理サーバ500は、受信した位置IDに基づいて位置情報DB520の位置情報ファイル522を検索することによって、位置ID「A001」に対応する位置情報「A倉庫:倉庫入り口付近」を取得する。(5)管理サーバ500は、管理ID「Y03001」に対応づけて、属性情報と位置IDと位置情報とを管理DB510(管理情報ファイル512および固定資産イメージデータファイル514)に記録する。
【0091】
以上の処理によって、その固定資産が設置される位置の情報を含めて、固定資産(装置X)に関する情報を簡易にデータベース化することが可能となる。
【0092】
次に、固定資産新規登録処理のプログラムを例示する図10のフローチャートに基づいて、固定資産新規登録処理のプログラムを実行するユーザ端末100のCPU10、および管理サーバ500のCPU50の処理を説明する。この固定資産新規登録処理は、ユーザが、新規登録対象である固定資産が存在するA倉庫内に、ユーザ端末100を携帯することによって行われる。
【0093】
ユーザ端末100のCPU10は、ユーザによるキーボード/マウス18の操作によって、イメージデータを含む固定資産の属性情報の入力が有ったか否かを判断する(図10ステップS1001)。属性情報は、図6の管理情報ファイル512に記録される情報である。具体的には、属性情報は、固定資産名、イメージデータのファイル名、管理部署、取得年月、除却年月、取得価額、耐用年数の各情報を含む。ただし、それら全ての情報は必須ではなく、ユーザの判断によって一部の情報の入力は省略してもよい。その他、属性情報の入力は、ユーザ入力に限らず、所定のデータベースに既に記録されている情報を選択して入力するようにしてもよい。
【0094】
図11は、固定資産新規登録処理プログラムの実行中の、ユーザ端末100のディスプレイ20の画面例を示す。図11Aは、ステップS1001におけるディスプレイ20の画面例である。ここでは、固定資産名「シャッター」、シャッターの写真データのファイル名である「FS001.jpg」等が入力される。写真データは、例えば、固定資産新規登録処理の開始前に、デジタルカメラ等を用いて作成しておくか、あるいは、ユーザ端末100にカメラ機能を備えておき、そのカメラ機能によって作成してもよい。CPU10は、属性情報の入力の完了を、ユーザによる「完了」ボタンのクリック動作等の有無によって判断する。
【0095】
CPU10は、ステップS1001において、固定資産の属性情報の入力が有ったと判断した場合には属性情報をメモリ12に記録し、次に、ユーザの操作によって位置バーコードが読み取られたか否かを判断する(ステップS1003)。位置バーコードの読み取りは、実施形態では、例示としてA倉庫の入り口扉に貼付された見取り図900(図9参照)に表示された位置バーコードを利用する。
【0096】
図11Bは、ステップS1003におけるディスプレイ20の画面例である。ディスプレイ20には、入力した情報をユーザが確認するために、固定資産名「シャッター」、イメージデータのファイル名「FS001.jpg」、そのファイル内容を表示するイメージデータ1101等が表示される。CPU10は、位置バーコードの読み取りの完了を、ユーザによる「送信」ボタンのクリック動作等の有無によって判断する。
【0097】
CPU10は、ステップS1003において、位置バーコードの読み取りが有ったと判断した場合には、位置IDを取得する処理を行う(ステップS1005)。ここでは、位置バーコードの読み取りによって、CPU10は、位置ID「A001」を取得してメモリ12に記録する。
【0098】
CPU10は、メモリ12に記録された属性情報および位置IDを管理サーバ500に対して送信する(ステップS1007)。管理サーバ500のCPU50は、受信した属性情報および位置IDをメモリ52に記録し、位置IDに基づいて位置情報DB520を検索する(ステップS1050)。ここでは、CPU50は、位置情報DB520の中の位置情報ファイル522(図7参照)の中に記録されている位置ID「A001」を検索する。CPU50は、位置ID「A001」の検索処理に基づいて、「A001」に対応する位置情報を取得してメモリ52に記録する(ステップS1052)。ここでは、「A001」に対応する位置情報として、「エリア情報:A倉庫」、「ポジション情報:倉庫入り口付近」がメモリ52に記録される。
【0099】
CPU50は、メモリ52に記録された属性情報および位置情報を、管理DB510に記録する(ステップS1054)。具体的には、固定資産名「シャッター」、イメージデータのファイル名「FS001.jpg」、位置情報(「A倉庫:倉庫入り口付近」)等の情報は、管理情報ファイル512に記録される(図6参照)。一方、シャッターのイメージデータのファイル「FS001.jpg」は、固定資産イメージデータファイル514に記録される。
【0100】
CPU50は、ステップS1054において管理DB510に記録した情報に対して、管理IDを付与して記録する(ステップS1056)。ここでは、固定資産名「シャッター」に対して、管理ID「Y03001」が記録される。この管理IDは、CPU50が自動採番することとしているが、これに限らず、ユーザの入力する管理IDを記録するようにしてもよい。
【0101】
CPU50は、管理DB510に記録した「管理情報」および「管理バーコードデータ」をユーザ端末100に対して送信し(ステップS1058)、処理を終了する。「管理情報」は、属性情報、イメージデータのファイル、位置情報、位置情報に対応するマップデータのファイル、管理IDの各情報を含む。ここでは、管理情報は、シャッターの固定資産名等、イメージデータのファイル「FS001.jpg」、位置情報(「A倉庫:倉庫入り口付近」)、位置情報に対応するマップデータのファイル「mapA.jpg」の各情報を含む。一方、管理バーコードデータは、管理IDをバーコードとして印刷するためのデータである。ここでは、管理バーコードデータは、管理ID「Y03001」をバーコード化するものである。
【0102】
CPU10は、管理情報を受信し(管理情報受信手段として機能する)、メモリ12に記録してディスプレイ20に表示する(ステップS1009)(管理情報出力手段として機能する)。図11Cは、ステップS1009におけるユーザ端末100のディスプレイ20の画面例である。画面には、管理ID「Y03001」、固定資産名「シャッター」、イメージデータのファイル名「FS001.jpg」、そのファイル内容を表示するイメージデータ1101、位置情報(「エリア情報:A倉庫」、「ポジション情報:倉庫入り口付近」))、シャッターが設置される領域(A倉庫)のマップデータ「mapA.jpg」のファイル内容を表示するマップデータ1103等が表示される。
【0103】
CPU10は、ユーザの操作によって管理バーコードの印刷要求が有ったか否かを判断する(ステップS1011)。CPU10は、印刷要求の有無を、ユーザによる「バーコード印刷」ボタンのクリック動作等の有無によって判断する(図11C参照)。CPU10は、ステップS1011において印刷要求が有ったと判断した場合には、メモリ12に記録した管理バーコードデータに基づいて、バーコードプリンタ24を用いて管理バーコードを印刷して(ステップS1013)、処理を終了する。ここでは、管理ID「Y03001」をバーコード化した管理バーコードが印刷される。
【0104】
以上、固定資産管理システム300による、固定資産新規登録処理プログラムを説明した。この処理により、本システムで管理する固定資産を新規購入した際に、その固定資産の設置場所に関する情報を含めた情報を管理DB510に記録することができる。なお、以上の説明では、A倉庫内においてユーザがユーザ端末100を操作する例を示したが、これに限らず、A倉庫以外の他の場所(管理事務所等)でユーザ端末100を操作してもよい。この場合、A倉庫の見取り図900は、ユーザの作業環境下に置いておくのが好ましい。
【0105】
ユーザ端末100のユーザは、必要に応じて、印刷された管理バーコードを固定資産「シャッター」に貼付してもよい。管理バーコードを固定資産に貼付しておくことにより、例えば、後述する固定資産調査処理プログラムにおいて、固定資産の調査を容易に行うことが可能となる。
【0106】
実施形態では、管理バーコードの印刷をバーコードプリンタ24を用いて行うこととしたが、これに限られるものではない。その他の実施形態として、通常のプリンタとバーコードラベル専用紙とを利用して管理バーコードを印刷してもよい。管理DB510の中に固定資産として「プリンタ」が記録されている場合には、ユーザ端末100のCPU10は、管理DB510にアクセスして「プリンタ」の位置情報を検索するようにしてもよい。この処理により、ユーザは、例えば、検索結果の中からユーザの現在位置に最も近い位置にあるプリンタを選択し、管理バーコードを印刷することも可能である。その他、CPU10は、図10ステップS1005で取得した位置IDに基づき、その位置IDに対応するエリアに存在するプリンタを検索結果とすることも可能である。
【0107】
管理バーコードは、決算年度毎に決算年度の表示を含めて印刷するほか、色、または形状等を変更したものを採用してもよい。(CPU10は、物品の物品管理情報を調査した時期(例えば、年度)に応じて色彩が変更される、機械読み取り可能な物品IDを印刷する印刷手段として機能する。)色の変更をすることにより、ユーザは、どの決算年度で管理バーコードが貼付されたのかを容易に把握することができる。また、年度毎に管理バーコードを貼り替えることとする場合には、その特定の年度において登録済みのものと未登録のものとを容易に区別することができる。
【0108】
−−7.固定資産調査処理プログラム−−
固定資産管理システム300のユーザ端末100および管理サーバ500による、固定資産調査処理のプログラムについて説明する。この処理は、1または複数の固定資産を、上述した固定資産新規登録処理プログラムによって管理DB510に登録した後に、それらの固定資産の状況を調査するために行われるものである。
【0109】
本実施形態では、この処理を実行する作業として、いわゆる固定資産の棚卸作業(決算時に、固定資産の状況を調べる作業)を例示する。この棚卸作業は、ユーザ端末100のユーザが棚卸作業の対象となる場所に行って、固定資産に貼付された管理バーコードをバーコードリーダ26によって読み取ることによって行われる。管理バーコードの読み取りによって、現場に存在する固定資産に関する情報が、正確に管理DB510に記録されているか否かを照合することができる。
【0110】
固定資産新規登録処理のプログラムを例示する図12および図13のフローチャートに基づいて、固定資産調査処理のプログラムを実行するユーザ端末100のCPU10、および管理サーバ500のCPU50の処理を説明する。図14および図15は、固定資産調査処理中におけるユーザ端末100のディスプレイ20の画面例を示す。
【0111】
ユーザ端末100のCPU10は、ユーザの操作によるエリア情報の入力を受け付けてメモリ12に記録する(図12ステップS1201)。エリア情報は、ユーザが棚卸作業を実行する予定の領域を示す情報である。図14Aは、ステップS1201における画面例である。ここでは、ユーザは、A倉庫に設置された固定資産の棚卸作業を予定しており、エリア名「A倉庫」が入力される。
【0112】
CPU10は、入力されたエリア情報を管理サーバ500に対して送信する(ステップS1203)。管理サーバ500のCPU50は、受信したエリア情報をメモリ52に記録し、そのエリア情報に基づいて管理DB510および位置情報DB520を検索する。ここでは、CPU50は、管理DB510の管理情報ファイル512に記録されている属性情報の中から、エリア情報として「A倉庫」を記録している属性情報を検索し、一方、位置情報DB520の位置情報ファイル522に記録されているエリア情報「A倉庫」を検索する。
【0113】
CPU50は、ステップS1250の検索結果に基づき、管理情報をメモリ52に記録する(ステップS1252)。ここでは、管理情報として、エリア情報「A倉庫」を記録する全ての固定資産の管理ID、属性情報、位置情報、イメージデータ、マップデータの各情報がメモリ52に記録される。
【0114】
具体的には、管理ID「Y03001」に対応する管理情報として、図6の管理情報ファイル512と同様の情報、すなわち、固定資産名「シャッター」、イメージデータのファイル名「FS001.jpg」およびそのファイル「FS001.jpg」、「バーコード読取日時」、位置ID「A001」、位置情報「A倉庫:倉庫入り口付近:ルート順(1)」、位置情報ファイル522に記録された(位置ID「A001」に対応する)マップデータ「mapA.html」等の各情報がメモリ52に記録される。併せて、管理ID「Y03003」(倉庫エアコン)、「Y03004」(赤色灯)に対応する同様の情報も、検索結果としてメモリ52に記録される。
【0115】
CPU50は、メモリ52に記録した各固定資産についての「バーコード読み取り日時」の情報を消去する(ステップS1254)。この処理によって、前回の棚卸作業時に管理情報ファイル512に記録された履歴が消去される。具体的には、CPU50は、図6の管理情報ファイル512において、メモリ52に記録した各固定資産についての「バーコード読取日時」のカラム情報を消去する。なお、CPU50は、ステップS1254の処理において、消去する「バーコード読み取り日時」を履歴情報として別途記録するようにしてもよい。
【0116】
CPU50は、ステップS1252においてメモリ52に記録した各固定資産の管理情報をユーザ端末100に対して送信する(ステップS1256)。CPU10は、受信した管理情報をメモリ12に記録する(ステップS1205)。CPU10は、メモリ12に記録した管理情報の内容と、管理バーコード読み取り許可のメッセージとをディスプレイ20に表示する(ステップS1207)。
【0117】
図14Bは、ステップS1207におけるディスプレイ20の画面例である。図には、管理バーコードの読み取り許可のメッセージと、巡回ルートとが表示される。CPU10は、メモリ12に記録された管理情報の中から、各固定資産毎に、固定資産名、位置情報、位置IDの各情報を表示し、さらに、マップデータを併せて表示する。ここでは、A倉庫に設置される「シャッター」、「倉庫エアコン」、「赤色灯」のそれぞれの位置情報および位置IDと、マップデータ1401(「mapA.html」)とが表示される。さらに、CPU10は、固定資産を、上から下にしたがって巡回ルート順に表示する。この巡回ルートは、固定資産に貼付された管理バーコードを読み取る際の最短ルートとしてユーザに推奨する情報である。具体的には、CPU10は、メモリ12に記録された管理情報の「ルート順」の情報に基づき、ルート順の番号の低い順番に固定資産を表示する。ここでは、ルート順(1)のシャッターを一番上に表示し、ルート順(3)の倉庫エアコンを2番目に表示し、ルート順(4)の赤色灯を一番下に表示する。この巡回ルートの情報により、ユーザの棚卸作業が短時間に効率良く実行できることが期待できる。
【0118】
CPU10は、ユーザの操作によって、固定資産に貼付されている管理バーコードの読み取りが有ったか否かを判断する(ステップS1209)。CPU10は、管理バーコードの読み取りが有ったと判断した場合には、その管理バーコードに基づいて管理IDをメモリ12に記録する(ステップS1211)。ここでは、「シャッター」の管理バーコードが読み取られ、その管理ID「Y03001」がメモリ12に記録される。
【0119】
CPU10は、メモリ12に記録した管理IDに対応する管理情報をディスプレイ20に表示する(ステップS1213)。ここでは、管理ID「Y03001」に対応する「シャッター」の管理情報が表示される。図15Aは、ステップS1213におけるディスプレイ20の画面例である。画面には、固定資産名「シャッター」、シャッターのイメージデータ1501(「FS001.jpg」)、位置情報「A倉庫:倉庫入り口付近」、その位置情報に対応するマップデータ1503(「mapA.html」)等が表示される。
【0120】
マップデータ1503の表示内容は、図9のマップ902と同様である。本実施形態では、マップデータ1503の表示において、「シャッター」が設置される位置をマーキング(色、または所定の記号の付加による強調)することとしている。具体的には、マップデータ1503を表示する際に、固定資産「シャッター」の管理情報に含まれる位置ID「A001」の情報に基づいて、その「A001」の文字、または「A001」に対応する位置バーコードをマーキングする。
【0121】
CPU10は、ユーザの操作情報に基づき、ステップS1213において表示した管理情報に誤りが有ったか否かを判断する(図13ステップS1301)。CPU10は、管理情報の誤りの有無を、ユーザによる「訂正」ボタンのクリック動作等の有無によって判断する(図15A参照)。
【0122】
CPU10は、管理情報に誤りがなかったと判断した場合には、ステップS1307の処理を行う。一方、誤りが有ったと判断した場合には、CPU10は、ディスプレイ20に訂正画面を表示する(ステップS1303)。図15Bは、ステップS1303におけるディスプレイ20の画面例である。画面には、正しい管理情報をユーザが入力するための入力フォームが表示される。
【0123】
固定資産名等の訂正は、入力フォームに正しい固定資産名を入力することによって行われる。位置情報の訂正、すなわち、位置IDの訂正は、A倉庫の入り口扉に貼付された見取り図900(図9参照)等に表示された位置バーコードを利用する。具体的には、ユーザの操作による図15Bの「位置バーコード読取」ボタンのクリック動作等に応じて、位置バーコードの読み取りによる位置IDの入力を行う。固定資産(シャッター)が、正しくはA倉庫以外の領域に設置されている場合には、その領域の入り口等に貼付された見取り図における、その固定資産が設置される位置に対応する位置の位置バーコードを読み取ればよい。位置IDの訂正は、見取り図900に換えてマップデータを利用してもよい。具体的には、ユーザの操作による図15Bの「マップデータ表示」ボタンのクリック動作等に応じて、メモリ12に記録されたマップデータ(「mapA.html」)(図9参照)をディスプレイ20に表示し、そのマップデータに表示された(固定資産が設置される位置に対応する位置の)位置バーコードの読み取りによって位置IDを訂正してもよい。
【0124】
CPU10は、ユーザの操作による管理情報の訂正が終了したか否かを判断し、訂正が終了したと判断した場合にはメモリ12に記録された管理情報を訂正後の管理情報に書き換える(ステップS1305)。CPU10は、訂正の終了を、ユーザによる「次のバーコード読み取り」ボタン、または「棚卸終了」ボタンのクリック動作等の有無によって判断する(図15B参照)。
【0125】
CPU10は、ステップS1305の処理の後、あるいは、ステップS1301において管理情報に誤りがなかったと判断した場合には、メモリ12に記録された管理情報について、図12ステップS1209の処理において管理バーコードを読み取った日時を記録する(ステップS1307)。ここでは、固定資産「シャッター」に貼付された管理バーコードを読み取った日時を、その「シャッター」の管理情報における「バーコード読取日時」のカラムに記録する(図6参照)。
【0126】
CPU10は、ユーザの操作によって管理バーコード読み取り終了の情報が入力されたか否かを判断する(ステップS1309)。管理バーコードの読み取り終了の情報を入力する場合とは、例えば、棚卸の対象となるA倉庫に存在する全ての固定資産について、それらに貼付された管理バーコードの読み取りを終了したとユーザが判断した場合である。
【0127】
CPU10は、管理バーコードの読み取りが終了していないと判断した場合には、図12ステップS1209からの処理を繰り返す。CPU10は、ユーザの操作による「次のバーコード読み取り」ボタンのクリック動作等によって、管理バーコードの読み取りが終了していないと判断する(図15B参照)。一方、管理バーコードの読み取りが終了したと判断した場合には、CPU10は、メモリ12に記録された管理情報を管理サーバ500に対して送信する(ステップS1311)。CPU10は、ユーザの操作による「棚卸終了」ボタンのクリック動作等の有無によって、管理バーコードの読み取りが終了したと判断する(図15B参照)。ここでは、A倉庫内の、管理ID「Y03001」(シャッター)、および、管理ID「Y03003」(倉庫エアコン)のそれぞれに対応する管理バーコードが読み取られた後、ユーザによって管理バーコードの読み取り終了の情報が入力されたものとして説明する(したがって、管理ID「Y03004」(赤色灯)に対応する管理バーコードは読み取られていない)。
【0128】
CPU10によるステップS1311の処理の後、管理サーバ500のCPU50は、管理情報を受信してメモリ52に記録する(ステップS1350)。CPU50は、メモリ52に記録した管理情報に基づいて管理DB510の記録内容を書き換えて(ステップS1352)、処理を終了する。
【0129】
具体的には、CPU50は、受信した管理情報の中の各管理IDを基準にして管理情報ファイル512を検索する。そして、CPU50は、元の管理情報ファイル512中の該当する管理IDの管理情報の記録内容を、受信した管理情報の記録内容に書き換える。ここでは、管理ID「Y03001」(シャッター)および「Y03003」(倉庫エアコン)のそれぞれについて、「バーコード読取日時」のカラム情報が書き込まれる。ステップS1305において管理情報の訂正が入力されていた場合には、ステップS1352の処理によって、管理DB510の管理情報ファイル512および(または)固定資産イメージデータファイル514の記録内容が書き換えられる。
【0130】
ユーザ端末100のCPU10は、ステップS1311の処理の後、メモリ12に記録された管理情報を、「照合済み」または「未照合」のいずれかに分類する(ステップS1313)。具体的には、CPU10は、ステップS1307においてバーコート読取日時が記録された固定資産の管理情報について、照合状況のカラムに「照合済み」を記録する。一方、ステップS1307においてバーコード読取日時が記録されなかった固定資産の管理情報について、照合状況のカラムに「未照合」を記録する(図6参照)。ここでは、管理ID「Y03001」(シャッター)および「Y03003」のそれぞれの管理情報については「照合済み」が記録され、「Y03004」(赤色灯)の管理情報については「未照合」が記録される。
【0131】
CPU10は、ステップS1313の処理結果(メモリ12に記録された照合状況のカラムの情報)に基づいて、照合結果画面をディスプレイ20に表示して(ステップS1315)、処理を終了する。図15Cは、ステップS1315におけるディスプレイ20の画面例である。
【0132】
画面には、棚卸結果として、「未照合の固定資産」と「照合済の固定資産」とが表示される。ここでは、A倉庫内に設置される固定資産の中で、「赤色灯」が未照合であるということが判断できる。ユーザによる図15Cの「詳細」ボタンのクリック動作等にしたがい、CPU10は、メモリ12に記録された「赤色灯」の管理情報をディスプレイ12に表示する。また、「印刷」ボタンのクリック動作等にしたがい、ディスプレイ画面内容を印刷するようにしてもよい。
【0133】
管理サーバ500のCPU50は、エリア情報の入力にしたがって、そのエリア情報に対応する領域(例えば、A倉庫)内に設置される全ての固定資産に関する情報を出力する(図12ステップS1252参照)。所定の領域内に設置される全ての固定資産に関する情報を出力する処理は、エリア情報以外の入力情報に基づいてもよい。入力情報として、例えば、A倉庫の見取り図900(図9参照)に表示されている位置ID(位置ID「A001」)の入力、あるいは位置IDに対応する位置バーコードを利用することもできる。具体的には、図12ステップS1201において、ユーザ端末100のCPU10は、位置ID「A001」を取得(「所在ID取得手段」として機能)して管理サーバ500に送信する(所在IDを送信する「送信手段」として機能)。管理サーバ500のCPU50は、位置ID「A001」に基づいて位置情報ファイル522を検索し、エリア情報「A倉庫」を取得する。CPU50は、そのエリア情報「A倉庫」に基づいて、ステップS1250の処理を行う。以上の処理により、管理サーバ500は、位置IDまたは位置バーコードに対応する領域内に設置される、全ての固定資産に関する情報を出力することができる。
【0134】
−−8.実施形態による効果−−
実施形態では、固定資産の管理情報にイメージデータを含めることとしている。したがって、固定資産の新規登録や棚卸作業時に、ユーザは、作業対象となる固定資産と、その固定資産に関する管理情報とが一致しているか否かの確認を、イメージデータ(写真データ等)に基づいて簡易に行うことができる(図15A、イメージデータ1501等参照)。例えば、固定資産が特殊な専用機器等の場合には、担当部署以外のユーザにとっては、その名称や仕様等の判断が困難な場合が多いのが一般的である。本実施形態によれば、そのような場合であっても、イメージデータに基づいて簡易に確認作業を行うことができる。
【0135】
実施形態では、固定資産の管理情報として位置情報を含めることとしている。したがって、固定資産の新規登録や棚卸作業時に、ユーザは、作業対象となる固定資産の現実の設置場所と、登録されている設置場所のデータ内容とが一致しているか否かの確認を簡易に行うことができる。
【0136】
実施形態では、固定資産の位置情報の入力を、その位置情報を特定するIDを記録したバーコードを利用して行うこととしている。さらに、そのバーコードは、所定の地図において、固定資産が現実に設置される地点に対応する地図上の位置(または固定資産が現実に設置される地点)に表示される(図9参照)。したがって、ユーザは、地図上に表示されるバーコードの読み取りによって、簡易かつ正確に位置情報の入力を行うことができる。
【0137】
また、位置情報は、位置IDによって特定されており、位置IDには、あらかじめシステム内で使用する位置情報(位置を特定する名称)が対応づけられている(図6の位置情報ファイル512参照)。したがって、ユーザは、入力しようとする設置場所の正しい名称または組織内で統一された名称を意識することなく、正確かつ簡易に位置情報の入力等を行うことができる。例えば、固定資産が汎用性の高い機器の場合には、設置場所が変更される場合が多い。そのような場合であっても、本実施形態によれば、位置バーコードの読み取りによって、データベース内の位置情報の改訂を簡易に行うことができる。その他、組織内で決められた設置場所の名称自体が変更された場合でも、位置情報ファイル512のデータ内容を変更することによって容易に対応することができる。
【0138】
−−9.その他の実施形態等−−
9−1.システム適用バリエーション
実施形態では、本発明の「物品」の例示として、固定資産を例示したが、これに限られるものではない。その他の実施形態として、物品一般、例えば図書館における「書籍」、または組織が管理する「書類(カタログ等)」、または「設備」、または「動産」の所在等の管理全般について、本発明を適用することができる。
【0139】
例えば、「部品」の在庫管理システムとして本発明を実現した場合、管理情報として、各部品を保管する保管場所情報のほか、在庫量、部品が故障等した場合に利用する補修部品リスト等をデータベース化すればよい。
【0140】
実施形態では、ユーザ端末100および管理サーバ500をLAN310で通信可能に接続するシステムを例示したが、これに限られるものではない。その他の実施形態として、ユーザ端末100および管理サーバ500をインターネットで接続することによって、Application Service Provider(ASP)サービスとして本発明を実現することもできる。ユーザ端末100をブラウジング機能のみを備えた装置とし、実施形態で説明したものと同様の処理をWebサービスシステムとして実現してもよい。その他、本発明に係る「物品管理装置」として機能する装置によって、実施形態で説明した処理をスタンドアローンで実現してもよい。
【0141】
9−2.データベース記録内容のバリエーション
実施形態では、管理情報ファイル512の記録内容として、図6に例示するものを説明したが、これに限られるものではない。その他の記録内容として、物品(固定資産)の設置場所の履歴情報を含めてもよい。これにより、固定資産の移動前の担当部署等を容易に把握することができ、例えば、固定資産の過去の情報(故障歴等)の問い合わせが容易になる。
【0142】
9−3.装置構成バリエーション
実施形態では、バーコードリーダ26は、ユーザ端末100に接続されるものとして説明したが、これに限られるものではなく、独立の機器として構成してもよい。例えば、バーコードリーダ26とユーザ端末100との間を、無線通信(赤外線通信、Bluetooth、携帯電話、PHS等)によって接続してもよい。
【0143】
実施形態で説明した位置バーコードの他に、物品に対して、受信機として機能するICチップを貼付しておくことによって、物品の設置場所の確認を行うようにしてもよい。具体的には、特定の信号を発信する発信機をユーザ端末100等に備えておき、一方、その信号を受信する受信機として機能するICチップを物品に貼付する。そして、ICチップは、発信機からの信号を受信すると所定の音声(警告音等)を出力するように構成する。これにより、設置場所が判断し難い物品であっても、音声によって容易に発見することが可能となる。
【0144】
その他、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)技術を利用して、物品の設置場所の確認を行うようにしてもよい。具体的には、物品に対して、GPS衛星からの電波を受信するGPS受信機の機能を備えたICチップを取り付けておく。物品のICチップは、GPS衛星からの電波をGPS受信機を介して受信し、その物品の位置を特定する情報(緯度、経度、高度等)を演算する。ユーザ端末100のCPU10は、その演算結果を取得して、地図データを表示するディスプレイ上にその物品の位置を表示する。
【0145】
9−4.プログラム実行方法等の実施例
本実施形態では、CPU10、CPU50の動作のためのプログラムを、それぞれF−ROM14、ハードディスク62に記憶させているが、このプログラムは、プログラムが記憶されたCD−ROMから読み出してハードディスク等にインストールすればよい。また、CD−ROM以外に、DVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、ICカード等のプログラムをコンピュータ可読の記録媒体からインストールするようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてプログラムをダウンロードさせることもできる。また、CD−ROMからプログラムをインストールすることにより、CD−ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるようにするのではなく、CD−ROMに記憶させたプログラムを直接的に実行するようにしてもよい。
【0146】
なお、コンピュータによって実行可能なプログラムとしては、CPUにより直接実行可能なプログラムだけではなく、ソース形式のプログラム、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、圧縮処理がされたプログラム、暗号化プログラム)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なプログラムも含む。
【0147】
上記各実施形態では、図3の各機能を、CPUおよびプログラムによって実現することとしているが、各機能の一部または全部をハードウェアロジック(論理回路)によって構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態による固定資産管理システムが行う処理の概要図である。
【図2】実施形態による固定資産管理システムのシステム全体図である。
【図3】図3A、図3Bは、固定資産管理システムの機能ブロック図である。
【図4】ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
【図5】管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図6】管理データベースにおける管理情報ファイルのデータ構造の模式図である。
【図7】位置情報データベースにおける位置情報ファイルのデータ構造の模式図である。
【図8】管理IDを記録した管理バーコードの模式図である。
【図9】位置IDを記録した位置バーコードの模式図である。
【図10】固定資産新規登録処理プログラムのフローチャートである。
【図11】図11A、図11B、図11Cは、固定資産新規登録処理中のユーザ端末のディスプレイ画面例を示す図である。
【図12】固定資産調査処理プログラムのフローチャートである。
【図13】固定資産調査処理プログラムのフローチャートである。
【図14】図14A、図14Bは、固定資産調査処理中のユーザ端末のディスプレイ画面例を示す図である。
【図15】図15A、図15B、図15Cは、固定資産調査処理中のユーザ端末のディスプレイ画面例を示す図である。
【符号の説明】
300・・・固定資産管理システム
100・・・ユーザ端末
26・・・バーコードリーダ
24・・・バーコードプリンタ
500・・・管理サーバ
510・・・管理データベース
512・・・管理情報ファイル
514・・・固定資産イメージデータファイル
520・・・位置情報データベース
522・・・位置情報ファイル
524・・・マップデータファイル

Claims (24)

  1. 物品管理装置と、当該物品管理装置と通信可能な端末装置とを備えた物品管理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記物品の仕様情報を取得する仕様情報取得手段、
    前記物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
    前記物品管理装置に対して、前記仕様情報と所在IDとを送信する送信手段、
    を備えており、
    前記物品管理装置は、
    前記端末装置から、前記物品の仕様情報と所在IDとを受信する受信手段、
    前記物品の仕様情報と所在IDとに対応づけて、当該物品を判別するための物品IDを決定する物品ID決定手段、
    前記物品の仕様情報と所在IDと物品IDとを含む物品管理情報を、物品管理データベースに記録する管理情報記録手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されること、
    を特徴とする物品管理システム。
  2. 物品管理情報を管理する物品管理装置であって、
    前記物品管理装置は、
    前記物品の仕様情報と、前記物品の所在情報を判別するための所在IDとを受信する受信手段、
    前記物品の仕様情報と所在IDとに対応づけて、当該物品を判別するための物品IDを決定する物品ID決定手段、
    前記物品の仕様情報と所在IDと物品IDとを含む物品管理情報を、物品管理データベースに記録する管理情報記録手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする物品管理装置。
  3. 物品管理装置と通信可能な端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記物品の仕様情報を取得する仕様情報取得手段、
    前記物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
    前記物品管理装置に対して、前記仕様情報と所在IDとを送信する送信手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする端末装置。
  4. コンピュータを、物品管理装置として機能させるための、コンピュータ読取可能なプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記物品の仕様情報と、前記物品の所在情報を判別するための所在IDとを受信する受信手段、
    前記物品の仕様情報と所在IDとに基づいて、当該物品を判別するための物品IDを決定する物品ID決定手段、
    前記物品の仕様情報と所在IDと物品IDとを含む物品管理情報を、物品管理データベースに記録する管理情報記録手段、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とするもの。
  5. コンピュータを、端末装置として機能させるための、コンピュータ読取可能なプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記物品の仕様情報を取得する仕様情報取得手段、
    前記物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
    前記仕様情報と所在IDとを送信する送信手段、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とするもの。
  6. 物品管理装置と、当該物品管理装置と通信可能な端末装置とを備えた物品管理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記物品管理装置に対して、前記物品の所在情報を判別するための所在IDを送信する送信手段、
    前記物品管理装置から、前記所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
    を備えており、
    前記物品管理装置は、
    前記端末装置から前記所在IDを受信する受信手段、
    前記受信した所在IDに基づいて、物品の物品管理情報を記録する物品管理データベースを検索し、当該所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を取得する管理情報取得手段、
    前記端末装置に対して前記取得された物品管理情報を送信する管理情報送信手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする物品管理システム。
  7. 物品管理情報を管理する物品管理装置であって、
    前記物品管理装置は、
    前記物品の所在情報を判別するための所在IDを受信する受信手段、
    前記受信した所在IDに基づいて、物品の物品管理情報を記録する物品管理データベースを検索し、当該所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を取得する管理情報取得手段、
    前記取得された物品管理情報を送信する管理情報送信手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする物品管理装置。
  8. 物品管理装置と通信可能な端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記物品管理装置に対して、前記物品の所在情報を判別するための所在IDを送信する送信手段、
    前記物品管理装置から、前記所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする端末装置。
  9. コンピュータを、物品管理装置として機能させるための、コンピュータ読取可能なプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記物品の所在情報を判別するための所在IDを受信する受信手段、
    前記受信した所在IDに基づいて、物品の物品管理情報を記録する物品管理データベースを検索し、当該所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を取得する管理情報取得手段、
    前記取得された物品管理情報を送信する管理情報送信手段、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とするもの。
  10. コンピュータを、端末装置として機能させるための、コンピュータ読取可能なプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記物品の所在情報を判別するための所在IDを送信する送信手段、
    前記所在IDに対応する場所に所在する物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とするもの。
  11. 物品管理装置と、当該物品管理装置と通信可能な端末装置とを備えた物品管理システムであって、
    前記端末装置は、
    前記物品管理装置から、物品の所在情報を含む、物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
    前記物品の所在情報が誤っている場合には、当該物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
    前記物品管理装置に対して前記所在IDを送信する送信手段、
    を備えており、
    前記物品管理装置は、
    前記端末装置に対して前記物品管理情報を送信する物品管理情報送信手段、
    前記端末装置から前記所在IDを受信する受信手段、
    前記受信した所在IDに基づいて、前記物品の物品管理情報に含まれる所在情報を書き換える所在情報書換手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする物品管理システム。
  12. 物品の物品管理情報を管理する物品管理装置であって、
    前記物品管理装置は、
    当該物品の所在情報を判別するための所在IDを受信する受信手段、
    前記受信した所在IDに基づいて、前記物品の物品管理情報に含まれる所在情報を書き換える所在情報書換手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする物品管理装置。
  13. 物品管理装置と通信可能な端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記物品管理装置から、物品の所在情報を含む、物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
    前記所在情報が誤っている場合には、当該物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
    前記物品管理装置に対して前記所在IDを送信する送信手段、
    を備えており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とする端末装置。
  14. コンピュータを、物品管理装置として機能させるための、コンピュータ読取可能なプログラムであって、
    前記プログラムは、
    当該物品の所在情報を判別するための所在IDを受信する受信手段、
    前記受信した所在IDに基づいて、前記物品の物品管理情報に含まれる所在情報を書き換える所在情報書換手段、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とするもの。
  15. コンピュータを、端末装置として機能させるための、コンピュータ読取可能なプログラムであって、
    前記プログラムは、
    物品の所在情報を含む、物品の物品管理情報を受信する物品管理情報受信手段、
    前記所在情報が誤っている場合には、当該物品の所在情報を判別するための所在IDを取得する所在ID取得手段、
    前記所在IDを送信する送信手段、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていること、
    を特徴とするもの。
  16. 請求項1〜15のいずれかの前記物品管理システム、または物品管理装置、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記所在IDは、地図上において、前記物品が所在する現実の場所に対応する位置に配置されていること、
    を特徴とするもの。
  17. 請求項1〜16のいずれかの前記物品管理システム、または物品管理装置、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に配置されていること、
    を特徴とするもの。
  18. 請求項1〜17のいずれかの前記物品管理システム、または物品管理装置、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記所在情報は、前記物品が所在する領域を示す領域情報と、前記物品が所在する地点を示す地点情報とによって構成されており、
    前記物品管理装置は、
    前記所在情報、または所在ID、または領域情報の入力に応じて、前記領域内に所在する物品の仕様情報を出力すること、
    を特徴とするもの。
  19. 請求項1〜18のいずれかの前記物品管理システム、または物品管理装置、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記所在情報は、さらに、
    前記物品が複数存在する場合には、当該複数の物品の配置を考慮した、物品の調査作業の順序を示す調査順序情報を含むこと、
    を特徴とするもの。
  20. 物品の所在情報を判別するための所在IDを、当該物品が所在する現実の場所に対応する地図上の位置に配置する地図表示物であって、
    当該地図表示物に配置される所在IDに基づいて前記物品の所在情報を取得する際には、当該所在IDと前記所在情報とを対応づける所在ID対応情報を用いること、
    を特徴とする地図表示物。
  21. 所在情報を判別するための所在IDを備えた構造物であって、
    前記所在IDは、前記構造物において、当該所持IDの機械読み取りによって得られる所在情報が示す場所に配置されていること、
    を特徴とする構造物。
  22. 請求項1〜21のいずれかの前記物品管理システム、または物品管理装置、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記物品管理情報は、さらに、
    当該物品の外観を表示するためのイメージデータを含むこと、
    を特徴とするもの。
  23. 請求項1〜22のいずれかの前記物品管理システム、または物品管理装置、または端末装置、またはプログラムにおいて、
    前記所在IDは、当該所在IDを示すバーコードを読み取ることによって得られること、
    を特徴とするもの。
  24. コンピュータを用いることによって物品の管理情報を管理する物品管理方法であって、
    前記物品管理方法は、
    前記物品の仕様情報と、前記物品の所在情報を判別するための所在IDとを取得し、
    前記物品の仕様情報と前記所在IDとに基づいて、当該物品を判別するための物品IDを決定し、
    前記物品の仕様情報と所在IDと物品IDとを含む物品管理情報を記録することを特徴としており、
    前記所在IDは、前記物品が所在すべき現実の場所に対応づけた位置において、機械読み取り可能な状態で配置されていることを特徴とする物品管理方法。
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