以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエントリデータ管理装置としての管理サーバを含むデータエントリシステムの構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、データエントリシステムは、金融機関支店(金融商品販売店)102と、これを接続するローカルネットワーク1024と、データエントリセンタ(データエントリ装置)103とを備える。さらに、これを接続するローカルエリアネットワーク1033と、金融商品販売元104と、これを接続するローカルエリアネットワーク1042とを備える。ローカルエリアネットワーク1024,1033,1042はインターネット等の広域ネットワーク101を介して相互に接続する。
金融機関支店102は、金融商品販売元が提供している商品を販売している例えば銀行の支店であって、情報処理端末1021−1,1021−2(以下「情報処理端末1021」という。)を備える。また、金融機関支店102は、金融商品の種別金融商品の申し込みを行うための各種帳票の出力を行う画像形成装置1022と、金融商品の申し込み者(顧客)が必要事項を記入した前記各種帳票を走査して、電子イメージデータを作成する画像読取装置1023とを備える。これらは、ローカルエリアネットワーク1024を介して互いに接続する。
また、データエントリセンタ103は、金融商品の申し込みのために帳票に記載された事項を管理サーバ1031の後述する図2の管理DB213に登録する処理を行う機関である。具体的には、データエントリセンタ103は、各種データを管理する管理サーバ1031と、帳票に記載されたデータの入力処理を行うエントリ端末1032−1、1032−2(以下「エントリ端末1032」という。)とを備える。これらはローカルエリアネットワーク1033を介して互いに接続する。
金融商品販売元104は、保険会社や証券会社等の金融商品の販売元であって、管理サーバ1031に登録されているデータをネットワーク経由で参照可能な情報処理端末1041−1、1041−2(以下「情報処理端末1041」という。)を備える。これらはローカルエリアネットワーク1042を介して互いに接続する。
図2は、図1における管理サーバ1031のハードウェア構成を概略的に示す図である。
図2において、管理サーバ1031は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、ネットワークI/F(インタフェース)205と、記憶媒体ドライブ206とを備える。また、管理サーバ1031は、ポインティングデバイス207及びキーボード208から構成される各種の指示をCPU201に入力する入力部と、ディスプレイ装置210と接続するビデオI/F(インタフェース)209と、外部周辺機器と管理サーバ1031を接続するための外部機器I/F(インタフェース)211とを備える。これらはシステムバス212により互いに接続する。
CPU201は、RAM202やROM203に格納されているプログラムやデータを用いて、管理サーバ1031全体の制御を行う各種処理を実行する。
RAM202は、HDD(ハードディスクドライブ)204からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアを有するとともに、CPU201が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
ROM203は、管理サーバ1031のブートプログラムやBIOS等の各種プログラムを記憶している。
HDD204は、OS(オペレーティングシステム)や、管理サーバ1031が行う後述の各種処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータ等の各種データを保存している。これらは必要に応じてCPU201の制御によりRAM202に読み出され実行されることになる。また、HDD204は、後述する図3の組合せ帳票として統合される個別帳票のレイアウト情報等を管理する管理DB213を備える。
ネットワークI/F205は、管理サーバ1031をローカルエリアネットワーク1033に接続するためのものである。管理サーバ1031は、このネットワークI/F205を介して外部機器とデータ通信を行うことが可能である。
記憶媒体ドライブ206は、CPU201からの指示により、CD−ROM、CD−R/RW、DVD―ROM、DVD−R/RW、DVD−RAM等の記憶媒体に記憶されている内容を読み出すことができる。また、記憶媒体ドライブ206は、前記の記録媒体のうち書き込み可能なものに対してデータを書き込むこともできる。
ディスプレイ装置210は、出力部として機能する装置であって、CRTや液晶画面等で構成されており、ビデオI/F209を介して送られた信号に基づいて、文字や画像等の情報を表示画面上に表示する。
外部機器I/F(インタフェース)211は、管理サーバ1031と周辺機器を接続させるためのポートである。この外部機器I/F211を介して管理サーバ1031は、周辺機器とのデータの送受信を行うことが可能である。具体的には、外部機器I/F211は、SCSI、USB、IEEE1394等の各種インタフェースで構成されており、通常複数の外部機器I/Fからなる。また、周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。
管理DB213は、帳票パーツDB214、固定帳票管理DB215、組合せ帳票管理DB216、帳票インスタンスデータ管理DB217、及びエントリデータ管理DB218から構成される。各データベースの構成については、後述する図3において詳述する。
図1に記載のエントリ端末1032−1及び1032−2についても、管理サーバ1031と同様のハードウェア構成を備える。
図3は、データエントリシステムにより実行される組合せ帳票の作成処理を説明するために用いられる図である。
図3において、組合せ帳票303は、異なる届出先への手続きに個別に用いられる固定帳票301,302を統合した帳票である。なお、本実施の形態では、異なる届出先への手続をする場合を例に説明するが、複数の固定帳票を取り扱う場合であれば、同じ届出先で異なる目的の手続をする場合でも良いし、複数の連続する手続きをする場合であってもよく、これに限定されない。
固定帳票301は、印章欄を有する氏名欄、住所欄、変更前記載欄、及び内容記載欄の夫々を構成する4つの帳票パーツ301−1,301−2,301−3,301−4から構成される。
固定帳票302は、本人欄及び変更・廃止内容記載欄を構成する2つの帳票パーツ302−1,302−2から構成される。
なお、本実施例においては固定帳票が複数の帳票パーツにより構成されているものとして説明しているが、これに限らず、固定帳票は1つの帳票パーツで構成されていても勿論かまわない。
以下、顧客が2つの届出先への手続きを行う場合、夫々の手続きに用いられる固定帳票301,302がある場合について説明する。
後述する組合せ帳票303の作成を行わない場合、上記顧客は個別に固定帳票301,302を取得し、取得した各帳票に必要事項に記入しなければならない。その際、固定帳票301,302のそれぞれに、自分の氏名、住所を記入しなくてはならず、また印鑑を押さなくてはならず、手間がかかる。
一方、固定帳票301と固定帳票302を統合して組合せ帳票303を作成する場合、固定帳票301の帳票パーツ301−1,301−2と固定帳票302の帳票パーツ302−1は顧客が氏名、住所を記入する欄であり、且つ印鑑を押さなくてはならない欄である点で類似する。従って、これらの帳票パーツは集約可能帳票パーツとして、1つの帳票パーツ303−1に集約される。
尚、本実施の形態では、集約可能帳票パーツは複数の帳票で類似する帳票パーツを指すが、集約してもよい帳票パーツであればよく例えば全く同一の入力項目を有する共通帳票パーツであってもよい。
また、それ以外の帳票パーツは、固定帳票301,302で顧客の作業内容が共通する帳票パーツはないので帳票303の各帳票パーツ303−2,303−3,303−4として追加される。
このように、組合せ帳票303を上記所定の届出を行う場合、顧客は固定帳票301,302で共通する作業内容については1回作業を行うのみで済ませることができる。
以下、この固定帳票301,302及び組合せ帳票303の情報が管理DB213に登録されている場合を例として、管理DB213を構成する各データベースのデータ構成を説明する。
帳票パーツDB214は、管理DB213で管理する各帳票を構成する帳票パーツ情報が登録されているデータベースであり、具体的には図18に示すように以下の情報を登録している。
[帳票パーツID] 帳票パーツを一意に識別するためのID
[帳票パーツ種別] 帳票パーツの種別を示す情報
[サイズ] 当該帳票パーツのサイズ情報を示す情報
[入力項目数] 当該帳票パーツに含まれる、申込者が記入すべき入力項目の数を示す情報
[パス情報] 当該帳票パーツ情報のイメージデータへのパス情報
[集約可能帳票パーツ]組合せ帳票を作成する際に集約可能である他の帳票パーツ情報
[帳票パーツ優先度] 帳票パーツの集約を行う際に組合せ帳票の帳票パーツとして使用される優先度
例えば、単一の届出を行う際に使用される帳である固定帳票301を構成する4つの帳票パーツ301−1,301−2,301−3,301−4の情報は、図18に示すように、夫々PARTS0001,0002,0003,0004という帳票パーツIDが付されて登録されている。同様に、単一の届出を行う際に使用される帳票である固定帳票302を構成する2つの帳票パーツ302−1,302−2の情報は、夫々PARTS0005,0006という帳票パーツIDが付されて登録されている。
また、帳票パーツ301−1(PARTS0001)及び帳票パーツ301−2(PARTS0002)は、帳票パーツ302−1(PARTS0005)と集約可能である帳票パーツとして登録されている。同様に、帳票パーツ302−1は、帳票パーツ301−1,301−2と集約可能である帳票パーツとして登録されている。
さらに、帳票パーツ302−1は住所や氏名以外の入力項目も含む帳票パーツであるため、組合せ帳票303の帳票パーツとしての優先度は氏名欄のみから成る帳票パーツ301−1や住所のみから成る帳票パーツ301−2より高い優先度が設定されている。このように、類似の帳票パーツを集約する場合、優先度が最も高い帳票パーツが組合せ帳票を作成する際に使用する帳票パーツに決定される。
また、帳票パーツDB214には、図19(a)、図19(b)に示すように以下のデータを上記入力項目数分登録している。
[入力項目ID] 帳票パーツ中に存在する入力項目を一意に識別するID
[入力項目名] 入力項目の名称
[画像抽出領域] データエントリ処理の際に、表示画像として切り出しを行う領域
[OCR領域] 画像データに対してOCR処理を行う領域
[OCR辞書] 上記OCR領域に対してOCR処理を行う際に使用する辞書情報
例えば、帳票パーツ301−1(PARTS0001)の入力項目は、図24(a)に示すように「氏名」のみである。従って、PARTS0001については、この入力項目名「氏名」についてのみ、入力項目ID、入力項目名、画像抽出領域、OCR領域、OCR辞書の情報が登録される。
具体的には、図19(a),図24(b)に示すように、画像抽出領域として左上座標(−10,−10)、右下座標(230,50)の範囲が登録される。さらに、顧客が届出を行う際に氏名を記載すると思われる領域、すなわち左上座標(35,5)、右下座標(170,35)の範囲がOCR領域として登録される。また、氏名欄には日本語で氏名が入力されるので、上記OCR領域についてのOCR処理に使用される辞書には日本語辞書が登録される。
帳票パーツ302−1(PARTS0005)の入力項目は、図24(c)に示すように「郵便番号」、「住所」、「氏名」、「勤務先」、「電話番号」及び「勤務先電話番号」の6つである。従って、PARTS0005については、図19(b),図24(d)に示すように、この6つの入力項目夫々についての情報が登録される。
また、入力項目が郵便番号であるとき、数字が入力されるので、入力項目名「郵便番号」のOCR領域についてのOCR処理に使用される辞書には数字記号辞書が登録される。
固定帳票管理DB215は、管理DB213で管理する各固定帳票の情報が登録されているデータベースであり、具体的には図20に示すように以下の情報を登録している。固定帳票とは、単一の申し込みを行う際に使用される帳票を示している。
[固定帳票ID] 固定帳票を一意に識別するためのID
[パス情報] 固定帳票のイメージデータへのパス情報
[帳票パーツ数] 固定帳票を構成している帳票パーツの数
例えば、固定帳票301,302の情報は、図20に示すように、夫々FORM0001,0002という固定帳票IDが付されて登録されている。
また、固定帳票301(FORM0001)は、図3に示すように、4つの帳票パーツ301−1,301−2,301−3,301−4で構成されているので、帳票パーツ数は「4」と登録される。
また、固定帳票管理DB215は、以下のデータを前述の帳票パーツ数分登録している。
[帳票パーツID] 固定帳票を構成する帳票パーツのID
[配置] 帳票パーツが配置されている座標情報(左上座標の値)
例えば、固定帳票301については、構成する4つの帳票パーツの「帳票パーツID」及びその「配置」の情報が登録される。
組合せ帳票管理DB216は、管理DB213で管理する複数の固定帳票の構成パーツを組み合わせることで作成される組合せ帳票の情報が登録されているデータベースであり、具体的には図21(a)に示すように以下の情報を登録している。
[組合せ帳票ID] 組合せ帳票を一意に識別するためのID
[構成個別帳票ID] 組合せ帳票を構成する固定帳票のID
[パス情報] 組合せ帳票のイメージデータへのパス情報
[帳票パーツ数] 組合せ帳票を構成している帳票パーツの数
例えば、固定帳票301,302を集約して構成される組合せ帳票303の情報は、図21(a)に示すように、GFORM0001という組合せ帳票IDが付されて登録されている。
また、組合せ帳票303(GFORM0001)を構成する固定帳票のIDとして、固定帳票301の固定帳票ID「FORM0001」と固定帳票302の固定帳票ID「FORM0002」とが登録されている。この欄には必ず複数の固定帳票IDが登録されることになる。
さらに、組合せ帳票303は、図3,図18に示すように、帳票パーツ301−1,301−2,302−1(PARTS0001,0002,0005)を集約した帳票パーツ302−1(PARTS0005)を備える。また、組合せ帳票303は、集約が成されなかった帳票パーツ301−3,301−4,302−2(PARTS0003,0004,0006)を備える。よって、組合せ帳票303の帳票パーツ数として「4」が登録されている。
また、組合せ帳票管理DB216は、以下のデータを前述の帳票パーツ数分登録している。
[帳票パーツID] 組合せ帳票を構成する帳票パーツのID
[配置] 帳票パーツが配置されている座標情報(左上座標の値)
例えば、組合せ帳票303については、構成する4つの帳票パーツの「帳票パーツID」及びその「配置」の情報が登録される。
組合せ帳票管理DB216は、更に組合せ帳票を構成するそれぞれのパーツが組合せ対象の固定帳票のどちらを(若しくは双方)構成していたのかの情報から、当該組合せ帳票のエントリデータとして入力されたデータをどちら(若しくは双方)の帳票のデータとして登録するかを示す情報を備えている。それらは項目具体的には図21(b)に示すように以下の情報を登録している。
[エントリ項目ID] 組合せ帳票に入力される項目を識別するためのID
[帳票種別ID] 組合せ帳票の各入力項目に対するエントリデータの登録先である帳票種別(固定帳票ID)
[入力項目名] 当該エントリ項目IDが示す入力項目の名称
例えば、組合せ帳票303は、図21(b)に示すように、その記入済み帳票データとして、集約した固定帳票302の帳票パーツ302−1に含まれる6つの入力項目(図19(b))を備える。また、組合せ帳票303は、帳票パーツ301−3,301−4,302−2中にある3つの入力項目を備える。したがって、組合せ帳票303の入力項目として計9つの項目が登録される。
また、上記集約した帳票パーツ302−1のうちの住所欄、氏名欄に対応する記入済み帳票データ(WFORM0002,0003)の登録先個別帳票は固定帳票301,302(FORM0001,0002)である。よって、WFORM0002,0003をエントリ項目IDとするデータの帳票種別IDには、FORM0001,0002が登録されている。
帳票インスタンスデータ管理DB217は、手続の申込者により組合せ帳票に入力されたデータのイメージデータの情報を管理しているデータベースであり、具体的には図22に示すように以下の情報を登録している。
[個別帳票ID] 記入済み帳票イメージを一意に識別するためのIDであり、本システムにおいては、このIDは重複することなく付与されることになる。
[帳票種別ID] 当該記入済み帳票イメージがどの組合せ帳票のものであるかを示す組合せ帳票IDが登録される。
[記入済み帳票データパス情報] 記入済み帳票データのパス情報
[チェックアウト] 記入済み帳票データのデータエントリ処理済みであるか否かを示す情報(「1」:処理済み、「0」:未処理)
エントリデータ管理DB218は、帳票インスタンスデータ管理DB217に登録された記入済み帳票データのデータエントリ処理が行われたときに、そのエントリデータを登録先の固定帳票毎に登録するデータベースである。具体的には、図23に示すように、後述する図15のエントリデータ登録処理において、まず、その処理対象となった組合せ帳票のエントリデータを登録する保存領域として、登録先の各固定帳票の帳票パーツID(図18)及びその帳票パーツ中に存在する入力項目の入力項目ID(図19)により特定される領域が作成される。その後、この作成された各保存領域に上記処理対象となった組合せ帳票の各エントリデータが登録される。
尚、本実施の形態では、帳票インスタンスデータ管理DB217は、[帳票種別ID]として複数の固定帳票IDを登録しているが、組合せ帳票IDを登録するようにしてもよい。この場合、組合せ帳票管理DB216に帳票パーツ毎に[固定帳票ID]が登録される。
図7は、図1におけるエントリ端末1032の概略構成を示すブロック図である。
図7において、エントリ端末1032は、画像処理部701、データ管理部702及びデータベースアクセス部703を備える。
画像処理部701は、部分画像切出部701−1と画面データ作成部701−2を有している。
部分画像切出部701−1は、帳票インスタンスデータ管理DB217の記入済み帳票データ情報、組合せ帳票管理DB216の各帳票パーツが配置されている座標情報、及び帳票パーツDB214の画像抽出領域情報に基づき、データエントリ対象となる記入欄の部分画像を切り出す。
画面データ作成部701−2は、上記切り出した部分画像から表示部704に表示可能な表示画面情報(エントリ画面データ)を作成する。この表示画面情報については後述する図17で説明する。
データ管理部702は、データエントリ処理全般についての管理を行う。例えば、帳票インスタンスデータのチェックアウト数(処理対象数)や、どの帳票インスタンスデータのどの入力項目についてのデータエントリがなされているか等のデータエントリ処理に関する情報を管理している。また、ディスプレイ装置からなる表示部704に後述する図17のエントリ画面1700等の各種情報の表示を制御したり、キーボードやポインティングデバイスから成る入力部705からの入力を制御したりする。
データベースアクセス部703は、チェックアウトエージェント703−1及びチェックインエージェント703−2を有している。チェックアウトエージェント703−1は、データ管理部702からの要求に応じて、管理サーバ1031にアクセスし、管理サーバ1031からデータを取得する。また、チェックインエージェント703−2は管理サーバ1031に、ユーザの操作指示に基づいて入力されたエントリデータを登録する。
上記の3つの各機能部は、夫々プログラムの制御により実現されることとなる。また、これらは、夫々別のプロセスで実行され、非同期で連繋を行っており、本願発明におけるデータエントリ端末1032の機能を実現している。また、図中に記載している各矢印は、エントリ端末1032の各機能部間のデータ流れと管理サーバ1031とのデータの流れを示す。
図4は、データエントリシステムにより実行される組合せ帳票データ登録処理の手順の流れを示すフローチャートである。
図4において、まず、金融機関支店102において、情報処理端末1021に顧客の希望する手続き(申し込み)種別のデータが入力されると(ステップS401でYES)、情報処理端末1021のCPUは、この入力されたこの手続き(申し込み)種別に対応する固定帳票の帳票種別データを広域ネットワーク101を介して管理サーバ1031に送信する(ステップS402)。
その後、管理サーバ1031が後述する図5の組合せ帳票作成処理を行う(ステップS403)。処理の詳細については後述する。その後、画像形成装置1022は、ステップS403で作成された組合せ帳票のイメージデータを管理サーバ1031から広域ネットワーク101を介して受信する(ステップS404でYES)。その後、この受信したイメージデータに基づき組合せ帳票を出力する(ステップS405)。
次に、画像読取装置1023が上記出力された組合せ帳票に必要事項が記入されたもの(以下「記入済み帳票」という)に対して走査を行い、これにより、記入済み帳票のイメージデータを作成する(ステップS406)。その後、その記入済み帳票のイメージデータを広域ネットワーク101を介して管理サーバ1031に送信する(ステップS407)。本処理では、記入済み帳票のイメージデータの送信は画像読取装置1023が行ったが、情報処理端末1021を介して行ってもよい。
その後、管理サーバ1031が後述する図6の記入済み帳票データ取得処理を行った後(ステップS408)、エントリ端末1032が図8〜14で後述する方法でその取得した記入済み帳票データのデータエントリ処理を行う(ステップS409)。
その後、管理サーバ1031が後述する図15のエントリデータ登録処理を行って(ステップS410)、本処理を終了する。
図5は、図4のステップS403の組合せ帳票作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は管理サーバ1031のCPU201によって行われる。
図5において、まず、図4のステップS402で情報処理端末1021から送信された固定帳票の帳票種別(固定帳票ID)データを組合せを行う固定帳票として取得する(ステップS501)。次にこの取得した固定帳票IDが示す固定帳票を組み合わせて作成される組合せ帳票が既に組合せ帳票管理DB216に登録済みか否かを判断する(ステップS502)。
ステップS502の判断の結果、登録済みでないと判断した場合には(ステップS502でYES)、ステップS501で取得した各々の固定帳票IDが示す固定帳票について、その固定帳票を構成する全ての帳票パーツを帳票パーツDB214から取得する(ステップS503)。
そして、ステップS503で取得した帳票パーツに集約可能帳票パーツが存在するか否かを判断する(ステップS504)。具体的には、帳票パーツDB214の集約可能帳票パーツとして、上記帳票種別の帳票の帳票パーツが存在しているときに、集約可能帳票パーツが存在すると判断する。
ステップS504の判断処理の結果、集約可能な帳票パーツがあると判断した場合には(ステップS504でYES)、その集約可能帳票パーツを纏めて1つの帳票パーツに集約した後(ステップS505)、ステップS506以降の処理を行う。ステップS504の判断の結果、集約可能な帳票パーツがないと判断した場合には(ステップS504でNO)、ステップS505の処理をスキップしてステップS506以降の処理を行う。
ステップS506では、組合せ帳票における帳票パーツの配置処理を行う。具体的には、集約可能なパーツについては集約した1つの帳票パーツを例えばA3やA4などのサイズ情報及び余白情報を有する仮想のページに配置し、他の帳票パーツについては順次上記仮想のページに追加配置する処理を行う。この処理により得られた各帳票パーツの左上座標の値は組合せ帳票管理DB216の「配置」情報として登録される。
その後、ステップS506で作成した組合せ帳票のイメージデータをHDD204に保存し、そのパス情報を組合せ帳票管理DB216に登録し(ステップS507)、ステップS509の処理に進む。
一方、ステップS502の判断の結果、組合せ帳票が既に登録済みであると判断した場合には(ステップS502でYES)、その登録済みの組合せ帳票のイメージデータを組合せ帳票管理DB216にあるパス情報に基づいて取得し(ステップS508)、ステップS509の処理に進む。
ステップS509では、ステップS506で作成した組合せ帳票のイメージデータ又はステップS508で取得した組合せ帳票のイメージデータに識別情報(個別帳票ID)を付与する。全ての帳票の中で当該帳票を一意に識別するための情報であって、バーコードやQRコードなどの画像情報から構成される。
その後、帳票インスタンスデータ管理DB217に当該帳票のデータを追加(個別帳票ID及び帳票種別ID(組合せ帳票ID若しくは固定帳票が登録される))した後(ステップS510)、組合せ帳票のイメージデータを画像形成装置1022に送信して(ステップS511)、本処理を終了する。これら処理により、手書きされた後の組合せ帳票のイメージデータがデータエントリセンタ103に送信されてきたときに、そのイメージデータに含まれる個別帳票のID取得し、帳票インスタンスデータ管理DB217を検索することにより、当該個別帳票が組合せ帳票IDとの対応付けがされた帳票であるか特定することができ、図15のエントリデータ登録処理を的確に行うことができる。
なお、本実施例においては組合せ帳票の作成処理を管理サーバ1031で実施するものとして説明したが、これに限らず、情報処理端末1021で実施し、組合せ帳票データを管理サーバに送信し登録処理をするものとしてもよい。
また、本実施の形態では、ステップS504で集約可能な帳票パーツがないと判断された場合(ステップS504でNO)でもステップS506で帳票パーツの配置処理を行っている。しかし、集約可能な帳票パーツがない場合には、上記帳票パーツの配置処理を行わなくてもよい。この場合、ステップS509の処理の代わりに、ステップS501で取得した帳票種別(固定帳票ID)に対応する固定帳票に対してそれぞれ識別番号(個別帳票ID)を付与する処理を行う。また、ステップS510の処理の代わりに、各固定帳票とその識別番号の対応関係を帳票インスタンスデータ管理DB217に登録する。さらに、ステップS511の処理の代わりに、各固定帳票のイメージデータを画像形成装置1022に送信する。
図6は、図4のステップS408の記入済み帳票データ取得処理の手順を示すフローチャートである。この処理は管理サーバ1031のCPU201によって行われる。
図6において、まず、画像読取装置1023から送信された記入済み帳票のイメージデータを受信すると(ステップS601でYES)、その受信した記入済み帳票のイメージデータに含まれる上記バーコード等から成る識別情報を取得する(ステップS602)。
次に、この取得した識別情報を有する組合せ帳票の記入済みイメージデータを既に受信しているか否かを判断する(ステップS603)。
ステップS603の判断の結果、受信していないと判断した場合には(ステップS603でNO)、ステップS602で取得した記入済み帳票のイメージデータをHDD204に保存し、そのイメージデータへのパス情報を帳票インスタンスデータ管理DB217に登録する(ステップS604)。
その後、当該組合せ帳票の全ての記入欄に記入されているデータを登録するための保存領域(テーブル)を該組合せ帳票を構成する全ての固定帳票用のエントリデータ管理DB218に追加して(ステップS605)、本処理を終了する。
一方、ステップS603の判断の結果、既に当該識別情報を有するデータを受信していたと判断した場合には(ステップS603でYES)、管理者に対してエラー通知を行った後(ステップS606)、本処理を終了する。これにより、同一の識別情報を持つ記入済み帳票のイメージデータが金融機関102から管理サーバ1031に再送されたことを管理者に知らせることができる。このことにより同一のデータを二重にエントリしてしまうことを好適に防ぐことが可能になる。
図17は、図7のエントリ端末1032の表示部704で表示されるエントリ画面を示す図である。
図17において、エントリ画面1700は、記入済み帳票データのうち、データエントリ対象となるデータ記入欄の部分画像を順次表示する部分画像表示領域1701と、入力部705でオペレータが入力したデータが表示される領域(データエントリ領域)1702とを備える。さらに、エントリ画面1700は、データエントリ領域1702のエントリされたデータに関する情報(データエントリ情報)を表示するデータエントリ情報表示領域1703とを備える。
部分画像表示領域1701は、処理対象の部分画像1701aを左端に、次の処理対象の部分画像1701bをその右側に表示する。この部分画像1701aは、その識別を容易にするために強調表示(本実施の形態では、太枠線矩形で囲まれて表示)される。これにより、オペレータは、どの部分画像表示領域に対するデータについてのデータエントリを行えば良いかを容易に知ることができる。
尚、エントリ画面1700上で表示される他の情報と比較して、上記処理対象の部分画像の識別が容易となるものであれば、上記表示形態に限定されるものでない。例えば、処理対象の部分画像をブリンク表示や色付き表示としたり、他の部分画像をグレーアウト表示としたり、処理対象とそれ以外の部分画像の夫々の枠線の色、線の太さ、線種等を区別して表示しても良い。
データエントリフィールド1702は、処理対象の部分画像1701aの形状に依存しない固定領域である。これにより、オペレータは新たなデータエントリを開始する毎にデータエントリフィールド1702の表示位置を確認する必要がなくなるので、データエントリ処理中に視線を動かすことなく、効率的な作業ができる。
また、部分画像表示領域1701には、処理対象の部分画像1701aだけでなく、次の処理対象の部分画像1701bも表示されるため、次のデータエントリに対するオペレータの準備も容易に行える。
現在処理中の部分画像1701aと、次に処理を行う部分画像1701bの間に区切画像1701cを表示する。これにより、オペレータは、処理対象とそれ以外の部分画像を容易に識別することができる。
尚、部分画像1701a,1701bの識別が可能であれば、区切画像1701cを表示する本実施の形態に限定されない。また、区切画像1701cは、部分画像1701aと部分画像1701bが夫々異なる帳票インスタンスデータから作成されている場合にのみ表示されるようにしてもよい。
このように、本実施の形態に係るエントリ画面1700は、記入済み帳票のイメージデータ全体を表示するのではなく、まず、記入済み帳票のイメージデータの記入欄に対応する複数の部分画像を切り出す。その後、その切り出した部分画像データに基づき作成されたエントリ画像データをデータエントリ状況に応じて連続的にエントリ画面1700上に表示する。
具体的には、エントリ画像データ1701aのデータエントリが確定すると、エントリ画像データ1701aはエントリ画面1700上から消え、エントリ画像データ1701bの表示位置が左端に移動する。このとき、エントリ画像データ1701bに続く次のエントリ画像データが移動前のエントリ画像データ1701bの表示位置に表示される。このように、処理対象のエントリ画像データがなくなるまで、データエントリ状況に応じて、順次、処理対象のエントリ画像データが左に移動しながら、切り替えて表示される。
つまり、オペレータは、処理対象のエントリ画像データに対するデータエントリ中に、次の処理対象のエントリ画像データを視認できる状況にある。これにより、各エントリ画像データに対するエントリ画面1700をいちいち切り替えて表示する操作を行うことなく、次のエントリ画像データに対するデータエントリの準備が可能となる。さらに、オペレータによるデータエントリ操作が容易になり、作業の効率化を図ることができる。
尚、本実施の形態では、処理対象のエントリ画像データの切り替えをその表示位置を左へ移動することで実現する例を説明したが、これに限定されず、用途や目的に応じて、上下左右の所望の方向に移動して、エントリ画像データの切替を実現しても良い。但し、データエントリの効率性、人間工学的な観点からは、左方向に移動しながらエントリ画像データを切り替える構成であることが好ましい。
また、図17のエントリ画面1700では、処理対象のエントリ画像データ1701aと、次の処理対象のエントリ画像データ1701bの一部を部分画像表示領域1701に表示する構成としている。しかし、処理対象のエントリ画像データと、次以降の処理対象のエントリ画像データの少なくとも1つが表示される構成であれば、これに限定されない。
データエントリ領域1702は、処理対象のエントリ画像データの属性に応じて、そのデータエントリ数の制御(入力制御)及びエントリデータの変換(変換ルール)が制御される。
データエントリ情報表示領域1703の表示項目には、同一帳票インスタンスデータに含まれる夫々の処理対象のエントリ画像データに対応する記入欄名(項目名)、実際のデータエントリ内容(入力内容)が表示される。さらに、データエントリ情報表示領域1703の表示項目には、不備の有無、許容データエントリ桁数、エントリ許容文字種(数字、英字、カナ、記号、全角)等が表示される。
ここで、「不備」とは、エントリ画像データ中の文字画像の内容が不鮮明だったり、判読不能であったりして、対応するコードデータをエントリできず、データエントリが不備に終わる場合を示す情報である。データエントリが不備になる場合には、その情報を入力する入力画面(不図示)を別途呼び出し、必要な情報を入力する。この入力画面で情報を入力した場合には「不備」欄に「有」の文字が表示され、そうでない場合には「無」の文字が表示される。
また、データエントリ表示領域1703にリスト表示されているデータが選択された場合、当該選択されたデータのデータエントリ用の表示画面情報が、エントリ画面1700に表示されることになる。上記データ選択は、例えば、オペレータがマウスカーソルをデータに合わせマウスをダブルクリックする等の処理をした場合に実行される。
次に、図4のステップS409のデータエントリ処理について説明する。
まず、本データエントリ処理では、以下に説明する帳票インスタンスデータの取得処理が行われる。
図8は、データエントリ端末1032のCPUにより実行される帳票インスタンスデータ取得処理の手順を示すフローチャートである。ここでいう帳票インスタンスデータとは、帳票インスタンスデータ管理DB217で管理されている記入済み帳票イメージデータ及びその記入済み帳票イメージデータに対応する組合せ帳票の情報(構成パーツ及びその配置情報)、及び当該組合せ帳票を構成するパーツ情報(パーツID、画像抽出領域等の情報)を指す。この処理は、データ管理部702を実現するプログラムの制御の下に実行される。
図8において、まず、表示部704にオペレータのログイン用画面を表示し、オペレータID等のログイン情報の入力を促す。そして、入力されたログイン情報に基づいて、オペレータのログインの可否を判定するオペレータログイン処理を実行する(ステップS801)。
その際に、データベースアクセス部703の機能により、管理サーバ1031にアクセスし、当該オペレータIDが、オペレータDB(不図示)に登録されているか否かを確認する。当該オペレータIDが登録されていない場合は、ログイン用画面を再度表示し、再度オペレータIDの入力を促す。
一方、入力されたオペレータIDがオペレータDBに登録されている場合は、当該オペレータIDに対応するプロパティ情報(例えばオペレータの氏名・所属・スキル等)を取得する(ステップS802)。これに加えて、当該オペレータIDのオペレータにデータエントリ処理を実行させる帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼をデータアクセス部703(チェックアウトエージェント703−1)に対して実行する(ステップS803:図7の(1))。
その後、後述する図9の処理によりデータベースアクセス部703から送信される帳票インスタンスデータの受信待ち状態に移行する(ステップS804)。
ここで、図8のステップS803でデータベースアクセス部703がデータ管理部702から帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼を受けた場合に、チェックアウトエージェント703−1が実行するデータチェックアウト処理について説明する。
図9は、データエントリ端末1032のCPUにより実行されるデータチェックアウト処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、データベースアクセス部703を実現するプログラムの制御の下に実行される。
図9において、まず、データ管理部702よりデータアクセス部703に対しての帳票インスタンスデータチェックアウト依頼待ち状態に移行し(ステップS901)、チェックアウト依頼の受信の有無を判断する(ステップS902)。
チェックアウト依頼を受信していないと判断した場合(ステップS902でNO)、ステップS901に戻り、受信したと判断するまで待機する。
一方、チェックアウト依頼を受信したと判断した場合(ステップS902でYES:図7の(1))、管理サーバ1031に対して帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼を行う(ステップS903:図7の(2))。具体的には、チェックアウト依頼として、オペレータログイン処理の際に取得したオペレータIDを管理サーバ1031に対して送信する。
そして、管理サーバ1031からの帳票インスタンスデータ受信待ち状態に移行し(ステップS904)、帳票インスタンスデータの受信の有無を判定する(ステップS905)。
尚、この判定においては、タイムアウト設定等の時限設定を行い、一定時間内に、帳票インスタンスデータを受信しない場合には、タイムアウトエラーとして処理を終了しても良い。
ステップS905において、帳票インスタンスデータを受信していないと判断した場合(ステップS905でNO)、ステップS904に戻り、帳票インスタンスデータを受信するまで待機する。一方、帳票インスタンスデータを受信したと判断した場合(ステップS905でYES:図7の(3))、受信した帳票インスタンスデータをデータ管理部702に送信し(ステップS906:図7の(4))、本処理を終了する。
ここで、データエントリ端末1032から帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼を受信した際の管理サーバ1031の処理について、簡単に説明する。
管理サーバ1031は、まず、帳票インスタンスデータのチェックアウト依頼(オペレータID)を受信する(図7の(2))。これにより、管理サーバ1031のCPU201は、データエントリ処理を行うオペレータのプロパティや帳票インスタンスデータのプロパティに応じて、どの帳票インスタンスデータを当該オペレータに処理させるかを決定する。その後、CPU201は、その帳票インスタンスデータをデータエントリ端末1032に送信する(図7の(3))。上記オペレータのプロパティとは、例えば、所属やレベルであり、帳票インスタンスデータのプロパティとは、例えば、スキルやデータ登録時刻である。
図8の説明に戻る。
データエントリ端末1032のCPUは、チェックアウト依頼された帳票インスタンスデータの受信の有無を判断する(ステップS805)。
帳票インスタンスデータを受信していないと判断した場合(ステップS805でNO)、ステップS804に戻り、受信するまで待機する。尚、この際に、未処理の記入済み帳票イメージデータが、管理サーバ1031の管理DB213で管理されていない場合には、その旨を示す通知を受信することになり、その場合は、その時点で本処理を終了する。未処理の帳票イメージデータがなければそのデータエントリのために帳票インスタンスデータを受信する必要がないからである。このような構成をとることにより、オペレータにエントリ処理が済んでいない記入済み帳票イメージデータがないことを的確に通知することが可能である。
一方、帳票インスタンスデータを受信した場合(ステップS805でYES:図7の(4))、その帳票インスタンスデータを画像処理部701へ送信する(ステップS806:図7の(5))。尚、データ管理部702においても、これらデータは管理されることになる。
その後、予め決められた所定数の帳票インスタンスデータのチェックアウト(データ管理部701への送信)が完了したか否かを判定する(ステップS807)。
所定数の帳票インスタンスデータをチェックアウトしていない場合(ステップS807でNO)、ステップS803の処理に戻る。一方、所定数の帳票インスタンスデータをチェックアウトした場合(ステップS807でYES)、本処理を終了する。
次に、図10を参照して、画像処理部701が実行するエントリ画面データ作成処理について説明する。
図10は、データエントリ端末1032のCPUにより実行されるエントリ画面データ作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、画像処理部701を実現するプログラムの制御の下に実行される。また、ステップS1001からステップS1007までが、部分画像切出部701−1による処理、それ以降が画面データ作成部701−2による処理となる。
図10において、まず、画像処理部701は、データ管理部702からの帳票インスタンスデータの受信待ち状態になっている(ステップS1001)。帳票インスタンスデータを受信していないと判断した場合(ステップS1002でNO)、ステップS1001に戻り、受信するまで待機する。
一方、帳票インスタンスデータを受信したと判断した場合には(ステップS1002でYES:図7の(5))、その記入済み帳票のイメージデータをデータ管理部1022より取得する(ステップS1003:図7の(5))。
その後、帳票インスタンスデータに基づき帳票インスタンスデータを構成する記入済み帳票のイメージデータから記入済み帳票パーツの切り取り、すなわちエントリ対象のデータが記載されている部分画像の切り取りを実行する(ステップS1004)。具体的には、受信した帳票インスタンスデータに含まれる各帳票パーツの「配置」情報及び「画像抽出領域」情報に基づき、データ管理部702の機能によりこの切取処理が実行される。次に、部分画像データに対応する入力項目ID順に部分画像データを保持する(ステップS1005)。
次に、特定データのみのエントリ画面を作成するか否かを判定する(ステップS1006)。すなわち、受信した帳票インスタンスデータの「作業オペレータ」情報に基づき、上記切り出した記入済み帳票データのうちの特定種類のものについてのみデータエントリをオペレータに実行させるか否かを判定する。
具体的には、本発明の実施の形態では、エントリ端末1032は複数存在し、各エントリ端末で1人のオペレータがデータエントリ処理を同時並行で行う環境にある。しかしながら、オペレータのデータエントリの習熟度やスキルは様々であり、より効率的なデータエントリを行うためには、その習熟度やスキルに適したデータエントリを行うことが好ましい。
例えば、データエントリの処理内容には、テンキーだけで済むものや、英数字が混在するもの等様々である。従って、ステップS1006の処理により、例えば、習熟度が未熟なオペレータには、テンキーだけで済むデータエントリ(数字だけのデータ(特定データ)のデータエントリ)だけを実行させる。一方、習熟度が高いオペレータには、より高度なデータエントリを実行させるようにする。
ステップS1006において、特定データのみのエントリ画面を作成する場合、そのオペレータによるデータエントリを禁止する部分画像データ(特定データに該当しない切り取り画像データ)を削除する(ステップS1007)。その後、ステップS1008に進む。一方、特定データのみのエントリ画面を作成しない場合(ステップS1006でNO)、つまり、ステップS1004で切り出した全ての記入済み帳票データに対するデータエントリをオペレータに実行させる場合、直接ステップS1008に進む。
その後、エントリ画面データの作成を行う。このとき、予め決められた指定数のエントリ画面データ(記入済み帳票データを表示部704に表示させるための画像データ)の作成済であるか否かを判定する(ステップS1008)。
ここで、予めエントリ画面データを複数作成しておくのは、本発明では、データエントリ領域1702を1つに固定しているからである(図17参照)。すなわち、オペレータがあるデータエントリを終了した時点で、次に入力すべきデータをすばやくエントリ画面1700上で表示できるようにするためである。これにより、エントリ画面データ1701a,1701bには、図17で上述したとおり、データエントリ領域1702で入力すべきデータが識別可能に表示される。
ステップS1008において、指定数のエントリ画面データが作成済であると判断した場合(ステップS1008でYES)、処理を終了する。一方、指定数のエントリ画面データが作成済でないと判断した場合(ステップS1008でYES)、現在、画像処理部701で保持している帳票インスタンスデータを用いて、新規にエントリ画面データを作成可能であるか否かを判定する(ステップS1009)。
エントリ画面データを作成可能でないと判断した場合(ステップS1009でNO)、処理を終了する。一方、エントリ画面データを作成可能であると判断した場合(ステップS1009でYES)、未処理の帳票インスタンスデータに基づいてエントリ画面データを作成し、それを不図示のRAMに保持する(ステップS1010)。
この際、帳票インスタンスデータから複数の部分画像データ(エントリ画像データ)切り出された場合、複数のエントリ画面データが作成される。この場合は、各エントリ画像データ間の区切りを示す区切り画像を、図17に示す如く作成する。前述の通り、隣り合う2つのエントリ画像データが異なる帳票インスタンスデータから作成されている(エントリ画像データが異なる記入済み帳票イメージデータから抽出された)場合のみ、その間に区切画像1701cを追加する手法を採っても勿論良い。
次に、図11を参照して、データ管理部702が実行するデータエントリ処理について説明する。
図11は、データエントリ端末1032のCPUにより実行されるデータエントリ処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、データ管理部702を実現するプログラムの制御の下に実行される。
まず、データ管理部702は、画像処理部701に対してエントリ画面データを要求する(ステップS1101:図7の(7))。そして、エントリ画面データの受信待ち状態へと移行する(ステップS1102)。
ここで、図12を参照して、データ管理部702よりステップS1101でエントリ画面データの要求を受けた場合に、画像処理部701が実行するエントリ画面データ送信処理について説明する。
図12は、データエントリ端末1032のCPUにより実行されるエントリ画面データ送信処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、画像処理部701を実現するプログラムの制御の下に実行される。
図12において、まず、画像処理部701は、上述のエントリ画面データ作成処理(図10)を終了すると、データ管理部702からのエントリ画面データ要求の受信待ち状態になる(ステップS1201)。そして、データ管理部702からエントリ画面データの要求を受信したか否かを判定する(ステップS1202)。
エントリ画面データの要求を受信していないと判断した場合(ステップS1202でNO)、ステップS1201に戻り、受信するまで待機する。一方、エントリ画面データの要求を受信したと判断した場合(ステップS1202でYES:図7の(7))、不図示のRAMに保存してある先頭のエントリ画面データをデータ管理部702に対して送信する(ステップS1203:図7の(8))。このエントリ画像データの送信があったとき、後述する図11のステップS1103以降の処理に進み、データエントリ処理(図11のS1107,図13)が実行される。
一方、画像処理部701においては、ステップS1203の処理後、図10のステップS1008以降からの処理を開始する((2)の非同期処理)。これにより、新たなエントリ画面データの作成を開始する。
また、上記非同期処理を開始すると、これに並行して、上記不図示のRAMに保持しているエントリ画面データの有無を判断する(ステップS1204)。判断処理の結果、エントリ画面データがあると判断した場合(ステップS1204でNO)、ステップS1201からの処理を行う。一方、エントリ画面データがないと判断した場合(ステップS1204でYES)、本処理を終了する。
図11の説明に戻る。
エントリ画面データの要求後、画像処理部701からエントリ画面データを受信したか否かを判断する(ステップS1103)。エントリ画面データを受信していないと判断した場合(ステップS1103でNO)、ステップS1102に戻り、受信するまで待機する。一方、エントリ画面データを受信したと判断した場合(ステップS1103でYES:図7の(8))、エントリ画面データのデータエントリ領域1703に対して、入力制御・変換ルール(エントリデータの変換ルール)を設定するか否かを判定する(ステップS1104)。
入力制限・変換ルールを設定しないと判断した場合(ステップS1104でNO)、受信したエントリ画面データに基づいて、エントリ画面1700を表示部704に表示する(ステップS1106:図7の(9))。一方、入力制御・変換ルールを設定すると判断した場合には(ステップS1104でYES)、データエントリ領域1703に対して、入力制御・変換ルールを設定する(ステップS1105)。例えば電話番号の入力であれば半角英数入力、氏名の入力であればかな入力にする等である。その後、その設定と受信したエントリ画面データに基づいて、エントリ画面1700を表示部704に表示する(ステップS1106:図7の(9))。
尚、管理サーバ1031において、まず、帳票パーツ内に記入される文字等のOCR処理結果を予め記憶しておいてもよい。この場合、その予め記憶されたOCR処理結果をエントリ画面データが生成するデータエントリ領域1703内にデータエントリ候補として表示でき、オペレータの作業効率の更なる向上を期待することができる。
その後、オペレータの操作に基づくデータエントリ処理を実行する(ステップS1107)。尚、この処理の詳細については図13で後述する。
そして、オペレータからの操作に基づいて、データエントリ処理を終了するか否かを判断する(ステップS1108)。終了しないと判断した場合(ステップS1108でNO)、ステップS1101に戻る。一方、終了すると判断した場合(ステップS1108でYES)、本処理を終了する。
次に、図13を参照して、図11のステップS1107のデータエントリ処理の詳細について説明する。
図13は、図11におけるステップS1107のデータエントリ処理の詳細手順を示すフローチャートである。この処理は、データ管理部702を実現するプログラムの制御の下に実行される。
図13において、まず、エントリ画面データに基づいて生成したエントリ画面1700を表示部704に表示した後、オペレータのデータエントリ待ち状態に移行する(ステップS1301)。
そして、その後、オペレータの入力部705による操作に基づいて、データエントリ((1エントリデータ分のデータエントリ))が終了したか否かを判定する(ステップS1302)。
データエントリが終了していない場合(ステップS1302でNO)、ステップS1301に戻り、通知を受けるまで待機する。一方、データエントリが終了した場合(ステップS1302でYES)、データエントリフィールドに入力されたエントリデータを取得し、RAM上に保存する(ステップS1303:図7の(10))。
そして、その後、同一の帳票インスタンスデータから作成された処理対象の全てのエントリ画像データに対するデータエントリが終了したか否かを判断する(ステップS1304)。
処理対象の全てのエントリ画像データに対するデータエントリが終了していないと判断した場合(ステップS1304でNO)、図11のステップS1101処理に戻り、次のエントリ画面データを取得し、図11〜図13の処理を繰り返す。
一方、処理対象の全てのエントリ画像データのデータエントリが終了したと判断した場合には(ステップS1304でYES)、RAM上の当該帳票インスタンスデータに基づくエントリデータをチェックインエージェント703−2に対して送信する(図7の(11))。その後、データベースアクセス部703のチェックインエージェント703−2により、当該エントリデータの登録要求を管理サーバ1031に対して行う(ステップS1305)。この登録要求は、具体的には、図10のステップS1003で取得した帳票インスタンスデータに含まれる個別帳票IDとともに、その記入済み帳票に対してのエントリデータをそれぞれどの入力項目に対してのエントリデータなのかを管理サーバ1031のCPU201が識別可能に管理サーバ1031に送信することにより行う。
その後、オペレータによる入力部705の操作に基づき、新たな帳票インスタンスデータを取得するか否かを判断する(ステップS1306)。取得する場合(ステップS1306でYES)、図8のステップS803以降から開始する。これにより、新たな帳票インスタンスデータについてのデータエントリ処理を行う。
一方、新たな帳票インスタンスデータを取得しないと判断した場合(ステップS1306でNO)、本処理をそのまま終了する。
次に、図14を参照して、図13のステップS1305でデータ管理部702が行ったエントリデータの登録依頼を受信した場合に、データベースアクセス部703(チェックインエージェント703−2)が実行するデータチェックイン処理について説明する。
図14は、データエントリ端末1032のCPUにより実行されるデータチェックイン処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、データベースアクセス部703を実現するプログラムの制御の下に実行される。
図14において、まず、チェックインエージェント703−2は、データ管理部702からのエントリデータ登録依頼待ち状態に移行する(ステップS1401)。次に、エントリデータ登録依頼を受信したか否かを判定する(ステップS1402)。エントリデータ登録依頼を受信していない場合(ステップS1402でNO)、ステップS1401に戻り、受信するまで待機する。
一方、エントリデータ登録依頼を受信した場合(ステップS1402でYES:図7の(11))、チェックインエージェント703−2は、データ管理部702よりエントリデータを取得する。その後、チェックインエージェント703−2は、該エントリデータのエントリデータ管理DB218への登録処理を実行して(ステップS1403:図7の(12))、本処理を終了する。このとき、上記データチェックイン処理の後、データエントリが終了した帳票インスタンスデータのチェックアウトを解除する処理が、管理サーバ1031にて実行される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、オペレータのスキルに応じて、同一帳票内の複数種類の記入欄の内、所定(所定の変換ルールを満足する)の記入欄のエントリ画像データを選定する。その後、その選定したエントリ画像データをエントリ画面1700上で連続的に表示するとともに、処理対象のエントリ画像データを容易に識別可能に表示する。また、データエントリの進捗状況に応じて、処理対象のエントリ画像データをエントリ画面1700上で適宜切り替えて表示し、エントリ画像データの近傍に、データエントリ領域1702を常に固定して表示する。
これにより、処理対象のエントリ画像データを探索するためのオペレータの視線移動量を極力減らすとともに、固定のデータエントリ領域1702に着目してデータエントリ作業を行うことができる。これにより、オペレータは次の処理対象のエントリ画像データの内容を視認しながら、処理対象のエントリ画像データに対するデータエントリ作業を実行することができる。
図15は、図4のステップS410のエントリデータの登録処理の詳細手順を示すフローチャートである。この処理は、管理サーバ1031のCPU201により実行される。
図15において、まず、エントリ端末1032から図14のステップS1403の登録処理を受け付けると(登録要求あり:ステップS1500でYES)、その登録要求に含まれる個別帳票IDに対応するインスタンスデータ管理DB217に管理されている記入済みの組合せ帳票を処理対象として設定する(ステップS1501)。
次に、上記処理対象の組合せ帳票についてのエントリデータをエントリ端末1032から取得する(ステップS1502)。この取得した各エントリデータは管理サーバ1031のHDD204内に保存され、そのパス情報が帳票インスタンスデータ管理DB217にエントリ項目IDと対応づけられて保存される。
次に、上記処理対象の組合せ帳票と関連づけて管理されている固定帳票(対応固定帳票)をその組合せ帳票IDと対応づけられた構成固定帳票IDに基づき特定した後(ステップS1503)、ステップS1502で取得したエントリデータの登録先となる領域をエントリデータ管理DB218上にある上記特定された個別帳票に対して作成された保存領域から特定する(ステップS1504)。次に、その特定された領域にそのエントリデータを登録する(ステップS1505)。
以下、ステップS1505の処理を図21(b)に示す組合せ帳票のエントリデータについて行う場合について具体的に説明する。
まず、対象組合せ帳票のエントリデータのうち最も若いエントリ項目ID(「WFORM0001」)が付されたエントリデータを処理用データに設定する。このエントリデータの対応個別帳票は固定帳票302(帳票種別ID:FORM0002)のみである(図3)。また、この処理開始直後であるため固定帳票302用の保存領域に保存されているエントリデータは存在しない。よって、このエントリデータは、固定帳票302用の保存領域の最も左上にある領域2302(図23(b))に登録先が特定され、この登録先に登録される。
次に、対象組合せ帳票のエントリデータのうち2番目に若いエントリ項目ID(「WFORM0002」)が付されたエントリデータを処理用データに設定する。このエントリデータの対応固定帳票は固定帳票301,302(固定帳票ID:FORM0001,0002)である(図3,図21(b))。また、エントリ項目IDが「WFORM0001であるエントリデータの登録が既に済んでおり、固定帳票302用の保存領域のうち領域2302は埋まっている。よって、このエントリデータは、固定帳票301用の保存領域の最も左上にある領域2301(図23(a))に登録先が特定される。また、このエントリデータは、固定帳票302用の保存領域のうち領域2302を除き、最も左上にある領域2303(図23(b))にもその登録先が特定される。この特定の後、このエントリデータはこれらの登録先に登録される。
図15に戻り、その後、対象組合せ帳票の全てのエントリデータの登録処理が終了するまで、上記ステップS1504〜S1505の処理をそのエントリ項目IDの値が若い順に行い(ステップS1506)、本処理を終了する。
本処理によれば、固定帳票301,302が用いられる2つの届出先への手続きを同時に行う際、管理サーバ1031はこれらの固定帳票を統合した組合せ帳票303を作成する(図4のステップS401〜S405)。その後、管理サーバ1031は組合せ帳票303の記入済み帳票のイメージデータを取得すると(ステップS406,S407)、上記固定帳票301,302毎の保存領域をエントリデータ管理DB218上に作成する(図6のステップS605)。また、管理サーバ1031は、エントリ端末1032が作成した組合せ帳票303の全ての入力項目のエントリデータを取得したときに(ステップS1502)、組合せ帳票303の対応固定帳票を特定する(ステップS1503)。その後、取得したエントリデータ毎にその登録先となる領域を上記特定された固定帳票に対して作成された当該記入済み帳票イメージデータのエントリデータ保存領域から特定し(ステップS1504)、その特定された領域にそのエントリデータを登録する(ステップS1505)。これにより、組合せ帳票303により2つの届出先への手続きが同時に行われたときに、その各届出先の手続きに用いられる固定帳票301,302毎にエントリデータを管理DB213上で的確に管理することができる。
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。