JP2004302766A - 電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LANに接続したPCの電源を切断したときに、LAN接続機器の電源供給を自動的に切断して、待機時の消費電力を無くす。
【解決手段】LAN信号の内のリンク開始信号を、無バイアスのダイオード検波回路2aで検知する。ダイオード検波回路2aの出力信号で、半導体リレー回路3aをONにし、AC/DC変換回路3bから物理層LSI4aに電力を供給する。LAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を物理層LSI4aで検知して、第2電源制御部5のメカニカル・リレーをON/OFFして、LAN接続機器の電源供給を制御する。リンク維持信号が一定時間途切れると、第2信号検知部4は、第2電源制御部5をオフにするので、被制御機器の電源供給が停止する。さらに一定時間経過すると、第1電源制御部3もOFFとなり、電源制御装置の電源も停止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源制御装置に関し、特に、コンピュータ・ネットワーク上の信号により電源を制御する電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小規模ネットワーク(LAN: Local Area Network)は、オフィスを中心に広く普及し、最近では個人の家庭でも広く普及しようとしている。LANでは、複数のパーソナル・コンピュータ(PC)を接続して互いにデータをやり取りしたり、1台のプリンタをラインで共有して使用したりすることにより、迅速な情報交換や資源の有効活用が可能となっている。しかし、このようなネットワークは、便利さが向上する反面、PCやプリンタの電源を入れっぱなし状態にすることが多くなり、エネルギーの浪費が多くなるという深刻な問題が生じてきている。
【0003】
LANに接続するPC等の電源を制御する技術としては、AMD社(Advanced Micro Devices, Inc.)のマジック・パケット技術等がある。AMD社のマジック・パケット技術は、ネットワーク上のPCを遠隔操作して、PCの電源オン・オフなどを制御できる。この技術は、マジック・パケットという特別の信号をマスタと呼ばれるPCから他のPC(スレーブ)にLAN経由で送出して、スレーブの電源制御などを行うものである。その他に、待機電力を削減するための電源制御方法には、次のようなものがある。
【0004】
特許文献1に開示された「電源自動投入式フアクシミリ装置」は、ファクシミリ自動受信等の待機時に電源を自動投入できるようにして、待機状態での電力の消費を大幅に削減するものである。図6(a)、(b)に示すように、電話回線の呼出信号を検知させるために設けたLEDやブリッジダイオードがオンすると、それによって動作する二巻線型ラッチングリレーの出力に接続している商用の交流100Vが、ファクシミリ装置の電源の一次側に流れて、ファクシミリ装置が動作する。ファクシミリ自動受信等の待機状態時の電力の消費が大幅に削減できる。
【0005】
特許文献2に開示された「遠隔電源投入方式」は、端末装置が停止状態の場合に、ファントム給電のみを利用し、起動指示を受けることを可能にするものである。図6(c)に示すように、端末装置は、レイヤ1処理部とレイヤ2以上の処理部とにより構成されている。レイヤ1処理部は、給電経路によってファントム給電を受けて動作する。レイヤ処理部は、網終端装置からのフレーム同期信号を検出する起動指示検出回路と、検出回路からの指示で外部電源の電力をレイヤ2以上の処理部に供給可能とするスイッチとを有する。レイヤ処理部は、ファントム給電のみで動作し、同期信号を検出できる回路構成を持つものであればよい。
【0006】
特許文献3に開示された「LANシステム」は、インラインで接続されている機器の指示により、他の機器の電源を自動的に投入でき、電源投入を、通信に全く影響を与えることなく行えるLANシステムである。データ機器本体回路に電源を供給する本体回路用電源部と電源との間に、スイッチ部を設ける。LAN回線に、通常の通信に使用するデータまたはクロックを検出して、スイッチ部をオンする自動電源投入回路を設ける。自動電源投入回路には、電源を常時供給する。データ機器から通常の通信に使用する信号を送出するのみで、他の機器の電源を自動的に投入することができる。また、自動電源投入回路を、通常の通信に使用するパケット長よりも長いパケット長の電源投入用信号を検出した時のみ、スイッチ部をオンする構成とすれば、通常の通信に全く影響を与えることがない。
【0007】
特許文献4に開示された「データ端末装置」は、呼出信号によって電源部が起動されるデータ端末装置であり、小型化低消費電力化した自動電源立上げ機能を設けたものである。図6(d)に示すように、電源部で、交流商用電源の交流電圧を整流平滑部により整流して、安定化部により安定化した電圧をデータ処理部に加える。電源遠隔制御部の検出部は、電話回線を介した呼出信号を検出する。制御信号送出部は、検出部の検出信号を基に、電源部を制御する制御信号を送出する。制御信号送出部のコンデンサに、電源部の整流平滑部等からの微小漏れ電流を、電源制御信号線を介して充電する。コンデンサの充電電圧を動作電圧とするトランジスタが、ホトカプラによる呼出信号の検出信号を基に、電源部を制御する制御信号を、電源制御信号線に送出する。
【0008】
特許文献5に開示された「無線データ送受信装置」は、無線信号を受けて起動され、データ送信を行う無線データ送信装置であって、待機電力消費を零あるいはほぼ零とすることができる無線データ送受信装置である。図6(e)に示すように、データ収録装置が、PN符号によって拡散変調した信号をアンテナから送信する。受信アンテナによって受信された信号は、SAWコリレータへ入力される。SAWコリレータは、受信信号に含まれるPN符号を抽出すると、ピーク信号を出力する。蓄積回路はピーク信号を蓄積する。スレショルド放電器は蓄積回路の出力電圧が一定値を越えた時オンとなってリレースイッチをオンとする。これにより、データ送信装置に電池の電圧が供給される。この結果、データ送信装置が動作を開始し、積算電力計の出力データを搬送波に乗せ、アンテナから送信する。送信されたデータは、データ収録装置によって受信され、記憶装置に収録される。
【0009】
特許文献6に開示された「電話回線機器用待機電源装置」は、電話回線機器と電話回線との間に介挿することにより、待機電力を皆無にできる電話回線機器用待機電源装置である。図7(f)に示すように、着信を検出する着信検出手段と、オフフックを検出するオフフック検出手段と、内部電源回路と、スイッチング手段を有する。内部電源回路は、着信検出手段が着信を検出したとき動作を開始する。それに伴い、スイッチング手段が商用電源電圧の電話回線機器への供給を開始する。オフフック検出手段がオフフックを検出後も、その供給をオンフックまで或いはオンフックから所定時間経過するまで継続するようにする。
【0010】
特許文献7に開示された「通信機器端末の待機電力削減方法」は、FAXに代表される通信機器端末装置で、着信信号が到達して初めて電源回路を駆動させることにより、待機電力を節減するものである。図7(g)に示すように、着信時に通信ネットワーク側から到達する呼出信号の電力エネルギーを利用して、呼出信号検出機能を起動させる。その動作により、閉回路を形成すると共に、呼出信号が無くなっても、閉回路の保持を持続するため、閉回路自己保持機能を動作させる。そしてその閉回路形成及びその持続により、通信端末装置の電源回路を駆動し、通信端末装置を動作させる。
【0011】
【特許文献1】
特開平05−95463号公報
【特許文献2】
特開平05−252221号公報
【特許文献3】
特開平06−014025号公報
【特許文献4】
特開平06−169355号公報
【特許文献5】
特開平09−261771号公報
【特許文献6】
特開平10−257134号公報
【特許文献7】
特開2000−049983号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記AMD社の従来の技術では、待機電力をゼロにすることができないという問題がある。AMD社のマジック・パケット技術は、電源制御を遠隔で行うという意味で大変優れた技術であるが、次のような問題点がある。制御のためのマスタPCと制御されるスレーブPCの役割が決まっており、節電効果がマスタPCの管理者の能力に依存する。スレーブPCのマジック・パケット受信回路の待機時消費電力が必要である。マジック・パケットでPC本体の電源をオフしても、PCの電源プラグをコンセントに差し込んだままだと、なお、かなりの電力(オフ時電力)を消費している。すなわち、AMD社の技術は、電源制御はできるが、省エネルギーという意味では極めて不十分である。LSIでパケット検出をして電源スイッチを投入しようとすると、LSIの電源供給が必要のため、待機時消費電力が大きくなるという問題がある。
【0013】
また、電話回線や無線回線において、回線側から受信した信号のエネルギーを利用して電源スイッチを投入する方法では、大きなエネルギーの信号を受信しないと短時間で電源オンにできないし、小さなエネルギーの信号では、電源オンまでに長時間かかる。そのため、LANに適用することが困難で、無理に適用しても実用になる動作が期待できない。適用するにはLANの基本構成を変更する必要があり、現在広く利用されているLANシステムの待機電力を削減するには、効果に対してコストがかかりすぎる。特許文献1,2,4,5,6,7のように、電話のベルを鳴らすための呼出信号や、ファントム信号や、無線のPN信号のような、元々電力を供給するための信号により、電源投入する方法は、現用のLANの構成を変更することなしには、LANには適用できない。また、電源を切断する場合、AMD社のマジック・パケットや、特許文献3の場合、電源オフについても、誰かがどこかの端末から命令する必要があり、自動的に電源断にできない。
【0014】
本発明では、上記従来の問題を解決して、LANに接続したPCの電源を切断したときに、PCをはじめとするLAN接続機器や関連する機器の電源供給を自動的に切断して、あたかもこれら機器の電源プラグをコンセントから抜いた状態にして、無駄な消費電力を無くすことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、電源制御装置を、LAN信号を受信する受信端子と、LAN信号の内のリンク開始信号を検知する無電源の第1信号検知部と、第1信号検知部の出力信号により起動する待機電力なしの第1電源制御部と、第1電源制御部からの電力供給により動作し受信端子からのLAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を検知する第2信号検知部と、第2信号検知部の出力信号により起動及び停止をする第2電源制御部と、第2電源制御部によりオン・オフを制御される電源線とを具備する構成とした。このように構成したことにより、LANに接続したPCの電源を切断したときに、LAN接続機器の電源供給を自動的に切断して、無駄な消費電力を無くすことができる。普段は電源を切断しておき、パケット送出に先行して送られるリンク開始信号により、LSIの電源供給を行う。また、リンクが維持されていることを常に監視して、維持が切れると電源を遮断する。
【0016】
すなわち、ネットワークでありふれた信号のエネルギーのみを、電源投入のために使うので、AMD社のマジック・パケットや、特許文献3や、特許文献5のPN信号のように、起動用に特別な信号を仕立てる必要はない。また、ネットワークの情報信号というエネルギーの小さな信号を使うので、特許文献1,2,4,5,6,7のように、電力を供給するための信号が不要である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、無バイアスのダイオード検波回路で、LAN信号の内のリンク開始信号を検知して、物理層LSIに電力を供給し、LAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を物理層LSIで検知して、メカニカル・リレーをON/OFFしてLAN接続機器の電源供給を制御する電源制御装置である。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施の形態における電源制御装置の概念図である。図1において、受信端子1は、LAN信号を受信するIEEE802.3対応のモジュラージャックである。第1信号検知部2は、無バイアスのダイオード検波回路2aでLAN信号の内のリンク開始信号を検知する手段である。第1電源制御部3は、第1信号検知部2の出力信号でONになる半導体リレー回路3aによりAC/DC変換回路3bに電源を供給する手段である。第2信号検知部4は、受信端子からのLAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を検知するIEEE802.3対応の物理層LSI4aと、物理層LSIの出力信号を論理的に処理する論理回路4bとにより、第2電源制御部5を制御する手段である。第2電源制御部5は、電源をON/OFFするメカニカル・リレーである。電源線6は、常時オンになっている電源線である。被制御機器用電源線7は、第2電源制御部5で制御される電源線である。
【0020】
図2は、本発明の第1の実施の形態における電源制御装置をLAN接続機器でない被制御機器に適用した例を示す図である。図3は、電源制御装置をLAN接続機器である被制御機器に適用した例を示す図である。
【0021】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における電源制御装置の動作を説明する。最初に、LANの信号について説明する。IEEE802.3標準で定める10BASE−T規格では、HUB(集線装置)とPCとをLANケーブルで接続すると、まずリンク開始信号であるリンクパルス(パルス幅100ns、パルス周期16±8ms)を互いに送出して、物理層レベルでのリンク確立を行う。リンク確立後、PCからHUBを経由して、HUBにLANケーブルで接続された他のPCなどとの間で、通信パケットの送受信が可能となる。通信パケットの送受が行われていないときには、リンクパルスを随時送出して、リンクを維持する。
【0022】
また、IEEE802.3標準で定める100BASE−TX及び1000BASE−T規格では、リンク開始信号として、ファーストリンクパルス(パルス幅100ns、パルス周期125±14μsの17のクロックパルスと、これらの間に選択的に置かれたデータパルスとからなるバーストを周期16±8msで送出)を用い、物理層レベルでのリンク確立を行う。リンクが確立すると、アイドル信号と呼ばれる信号がLANケーブル上を常に行き来し、通信パケットが送受されると、通信パケットがアイドル信号に割り込む形で、LANケーブル上を伝送される。ここでは、アイドル信号がリンクの維持を示す。
【0023】
次に、LAN信号により電源をON/OFFする手順を説明する。第1信号検知部2は、無バイアスのダイオード検波回路2aで構成されている。IEEE802.3標準に定める10BASE−T規格のリンクパルス、100BASE−TX規格のファーストリンクパルス、または1000BASE−T規格のファーストリンクパルスを、リンク開始信号として検知する機能を有する。すなわち、待機電力なしで、リンク開始信号を検出して、検知信号を出力する。この検知信号のエネルギーのみで、第1電源制御部3の半導体リレー回路3aをオンにする。
【0024】
第2信号検知部4は、IEEE802.3対応の物理層LSI4aと、物理層LSI4aの出力信号を論理的に処理する論理回路4bで構成されている。IEEE802.3標準に定める10BASE−T規格のリンクパルス、100BASE−TX規格のアイドル信号、または1000BASE−T規格のアイドル信号を、リンク制御信号として検知する機能を有する。
【0025】
物理層LSI4aとして、BROADCOM製のBCM5221を用いた場合、この物理層LSI4aは、10BASE−T及び100BASE−TXに対応しており、通信パケットの検知に対応した信号としては、ピン番号49(RXDV)の信号を採用でき、リンク制御信号としては、ピン番号35(LNKLED#)の信号などを採用できる。物理層LSI4aとして、BCM5221の代わりにBROADCOM製のBCM5421を用いた場合は、10BASE−T、100BASE−TXのほか、1000BASE−Tにも対応できる。また、論理回路4bには、PIC16F84Aなどのマイコンを用いることができる。
【0026】
受信端子1で受信したLAN信号の内のリンク開始信号により、第1信号検知部2は一定の信号を出力する。この信号により、第1電源制御部3が起動し、第2信号検知部4に電力を供給する。第1電源制御部3も待機電力なしで、第1信号検知部2からの検知信号のエネルギーのみでオンになる。つぎに、受信端子1で受信したLAN信号の内の通信パケットを第2信号検知部4が検出すると、これに対応する信号が出力され、第2電源制御部5が起動する。第2電源制御部5の起動により、被制御機器用電源線7がオンになり、接続されている被制御機器であるPCなどに電源供給が開始される。
【0027】
リンク制御信号が維持されている間は、被制御機器用電源線7のオン状態が継続される。リンク制御信号が途切れて一定時間経過すると、第2信号検知部4は、第2電源制御部5に信号を送り、被制御機器用電源線7をオフにする。さらに一定時間経過すると、第2信号検知部4は、第1電源制御部3に信号を送り、第2信号検知部4への電力供給も停止する。「一定時間」をどの程度にするかは、論理回路4bで設定する。
【0028】
次に、電源制御装置を被制御機器に適用した例を示す。図2は、被制御機器32がLAN信号を必要としない場合である。図3は、LAN信号をあらかじめ分岐して、電源制御装置41と被制御機器42に、別々にLAN信号を入力した例である。
【0029】
図2に示すように、電源制御装置31の電源線31cの出力側である電源線出力端31dに、被制御機器32の電源プラグ32bを接続する。電源制御装置31の入力端子31aには、LANを構成するHUB34などからのLANケーブル35を接続する。LANケーブル35を、入力端子31aに接続すると、HUB34などからリンクパルスが送られてくる。第1信号検知部31eは、リンクパルスを検知して、第1電源制御部31fを起動して、第2信号検知部31gに電力供給を開始する。
【0030】
第2信号検知部31gが、LANケーブル34からの通信パケットを受けると、第2信号検知部31gは、通信パケットに対応するRXDV信号を出力する。このRXDV信号により、第2電源制御部31hがオンとなり、電源線出力端31dへの電源供給を開始する。これにより、被制御機器32への電源供給が始まる。
【0031】
この状態が、リンク制御信号が維持されている間継続する。リンク維持信号が一定時間途切れると、第2信号検知部31gは、第2電源制御部31hをオフにする。これによって、被制御機器32への電源供給が停止する。さらに一定時間経過すると、第1電源制御部31fもOFFとなり、電源制御装置31の電源も停止する。これらの「一定時間」は、第2信号検知部31gの論理回路で設定する。
【0032】
図3に示す例では、HUB44などからのLANケーブル45を分岐したLANケーブル43を、被制御機器42の入力端子42aに接続して、LAN信号を被制御機器42に供給する。その他の点は、図2の例と同じである。
【0033】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、電源制御装置を、無バイアスのダイオード検波回路で、LAN信号の内のリンク開始信号を検知して、物理層LSIに電力を供給し、LAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を物理層LSIで検知して、メカニカル・リレーをON/OFFしてLAN接続機器の電源供給を制御する構成としたので、LANに接続したPCの電源を切断したときに、LAN接続機器の電源供給を自動的に切断して、無駄な消費電力を無くすことができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、物理層LSIにバック・トゥ・バックで接続した第2の物理層LSIで、入力したLAN信号を再生して出力端子から送出する電源制御装置である。
【0035】
図4は、本発明の第2の実施の形態における電源制御装置の概念図である。図4において、受信端子11は、LAN信号を受信するIEEE802.3対応のモジュラージャックである。第1信号検知部12は、無バイアスのダイオード検波回路12aでLAN信号の内のリンク開始信号を検知する手段である。第1電源制御部13は、第1信号検知部12の出力信号でONになる半導体リレー回路13aによりAC/DC変換回路13bに電源を供給する手段である。第2信号検知部14は、受信端子からのLAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を検知するIEEE802.3対応の物理層LSI14aと、物理層LSI14aにバック・トゥ・バックで接続されている第2の物理層LSI14bと、物理層LSIの出力信号を処理する論理回路14cとにより、第2電源制御部5を制御する手段である。第2電源制御部15は、電源をON/OFFするメカニカル・リレーである。電源線16は、常時オンになっている電源線である。被制御機器用電源線16aは、第2電源制御部5で制御される電源線である。出力端子17は、第2の物理層LSIの出力ピンから選ばれた一群のピンに接続されたIEEE802.3対応のモジュラージャックである。図5は、電源制御装置を、LAN接続機器である被制御機器に適用した例を示す図である。
【0036】
上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における電源制御装置の動作を説明する。第2の物理層LSI14bと出力端子17以外は、第1の実施の形態と基本的に同じである。被制御機器がLAN接続機器である場合、被制御機器にLAN信号を入力する必要があるため、電源制御装置にLAN信号の出力端子を設ける。このために、第2信号検知部14の物理層LSI14aに、もう1つの物理層LSI14bをバック・トゥ・バックで接続して、入力したLAN信号を再生し、これを出力端子17から送出する。バック・トゥ・バックで接続されたIEEE802.3対応の2つの物理層LSI14a,14bの出力信号を論理回路14cで処理する。
【0037】
物理層LSI14a,14bとしてBROADCOM製のBCM5221を用いた場合、通信パケットの検知に対応した信号としては、ピン番号49(RXDV)の信号を採用でき、リンク制御信号としては、ピン番号35(LNKLED#)の信号などを採用できる。また、出力端子につなぐ一群のピンとしては、第2の物理層LSI14bのピン番号31(TD+), 30(TD−), 26(RD+)及び25(RD−)を選択する。
【0038】
図5は、電源制御装置をLAN接続機器に適用した例である。電源制御装置21の出力端子21bと被制御機器22の入力端子22aとを、LANケーブル23で接続する。電源制御装置21の電源線21cの出力側である電源線出力端21dに、被制御機器22の電源プラグ22bを接続する。電源制御装置21の入力端子21aには、LANを構成するHUB24などからのLANケーブル25を接続する。LANケーブル25を、入力端子21aに接続すると、HUB24などからリンクパルスが送られてくる。第1信号検知部21eは、リンクパルスを検知して、第1電源制御部21fを起動して、第2信号検知部21gに電力供給を開始する。
【0039】
次に、第2信号検知部21gが、LANケーブル24からの通信パケットを受けると、第2信号検知部21gは、通信パケットに対応するRXDV信号を出力する。このRXDV信号により、第2電源制御部21hがオンとなり、電源線出力端21dへの電源供給を開始する。これにより、被制御機器22への電源供給が始まる。一方、電源制御装置21の入力端子21aに入力するLAN信号と同等の信号が、出力端子21bから出力され、これがそのまま、入力端子22aを通して被制御機器22に入力される。
【0040】
この状態が、リンク制御信号が維持されている間継続する。リンク維持信号が一定時間途切れると、第2信号検知部21gは、第2電源制御部21hをオフにする。これによって、被制御機器22への電源供給が停止する。さらに一定時間経過すると、第1電源制御部21fもOFFとなり、電源制御装置21の電源も停止する。これらの「一定時間」は、第2信号検知部21gの論理回路で設定する。
【0041】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、電源制御装置を、物理層LSIにバック・トゥ・バックで接続した第2の物理層LSIで、入力したLAN信号を再生して出力端子から送出する構成としたので、LAN接続機器である被制御機器にLAN信号を供給できる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、電源制御装置を、LAN信号を受信する受信端子と、LAN信号の内のリンク開始信号を検知する無電源の第1信号検知部と、第1信号検知部の出力信号により起動する待機電力なしの第1電源制御部と、第1電源制御部からの電力供給により動作し受信端子からのLAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を検知する第2信号検知部と、第2信号検知部の出力信号により起動及び停止をする第2電源制御部と、第2電源制御部によりオン・オフを制御される電源線とを具備する構成としたので、LANに接続したPCの電源を切断したときに、LAN接続機器の電源供給を自動的に切断して、無駄な消費電力を無くすことができる。
【0043】
すなわち、ネットワークのどこかの端末を起動することにより、他の端末を自動的に起動できるので、AMD社のマジック・パケットや、特許文献3のように、ネットワーク上の特別の端末からの命令で起動する必要がなくなる。ユーザーは装置を取り付けるだけで、それ以上の特別の操作をすることなく、通常の使用ができ、それでいて、PCを使わなくなる(リンクが解除される)と、ひとりでに他のネットワーク機器の電源を切断して、節電が図れる。LANのリンクが維持されている間のみ、被制御機器に電源を供給することにより、被制御機器の待機時消費電力をゼロにできる。また、電源制御装置自身の待機時消費電力もゼロにできる。特に、PC本体の電源をオフにしても電源線をコンセントから抜かないと消費している「オフ時電力」もゼロにできる。これにより、無駄な電力を極限まで削減することができ、資源問題と環境問題に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電源制御装置の構成を示す概念図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における電源制御装置を、LAN接続機器でない被制御機器に適用した例を示す図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における電源制御装置を、LAN接続機器である被制御機器に適用した例を示す図、
【図4】本発明の第2の実施の形態における電源制御装置の構成を示す概念図、
【図5】本発明の第2の実施の形態における電源制御装置を、LAN接続機器である被制御機器に適用した例を示す図、
【図6】従来の電源制御装置の構成を示す概念図、
【図7】従来の電源制御装置の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1,11,21a,31a,41a 入力端子
2,12,21e,31e,41e 第1信号検知部
2a,12a 無バイアスのダイオード検波回路
3,13,21f,31f,41f 第1電源制御部
3a,13a 半導体リレー回路
3b,13b AC/DC変換回路
4,14,21g,31g,41g 第2信号検知部
4a 物理層LSI
14a 第1の物理層LSI
14b 第2の物理層LSI
4b,14c 論理回路
5,15,21h,31h,41h 第2電源制御部
6,16,21c,31c,41c 電源線
17,21b,31b 出力端子
21,31,41 電源制御装置
21d,31d,41d 電源線出力端
22,32,42 被制御機器
22a,42a 被制御機器の入力端子
22b,32b,42b 電源プラグ
23,25,35,43,45 LANケーブル
24,34,44 HUB
7,16a 被制御機器用電源線

Claims (8)

  1. LAN信号を受信する受信端子と、LAN信号の内のリンク開始信号を検知する無電源の第1信号検知部と、前記第1信号検知部の出力信号により起動する待機電力なしの第1電源制御部と、前記第1電源制御部からの電力供給により動作し受信端子からのLAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を検知する第2信号検知部と、前記第2信号検知部の出力信号により起動及び停止をする第2電源制御部と、前記第2電源制御部によりオン・オフを制御される電源線とを具備することを特徴とする電源制御装置。
  2. LAN信号を受信する受信端子と、LAN信号の内のリンク開始信号を検知する無電源の第1信号検知部と、前記第1信号検知部の出力信号により起動する待機電力なしの第1電源制御部と、前記第1電源制御部からの電力供給により動作し受信端子からのLAN信号の内の通信パケットとリンク制御信号を検知する第2信号検知部と、前記第2信号検知部の出力信号により起動及び停止をする第2電源制御部と、前記第2電源制御部によりオン・オフを制御される電源線と、LAN信号を出力する出力端子とを具備することを特徴とする電源制御装置。
  3. 前記第1信号検知部が、IEEE802.3標準に定める10BASE−T規格のリンクパルスまたは100BASE−TX規格のファーストリンクパルスまたは1000BASE−T規格のファーストリンクパルスをリンク開始信号として検知することを特徴とする請求項1または2記載の電源制御装置。
  4. 前記第2信号検知部が、IEEE802.3標準に定める10BASE−T規格のリンクパルスまたは100BASE−TX規格のアイドル信号または1000BASE−T規格のアイドル信号をリンク制御信号として検知することを特徴とする請求項1または2記載の電源制御装置。
  5. 前記第1信号検知部が、無バイアスのダイオード検波回路で構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の電源制御装置。
  6. 前記第2信号検知部が、IEEE802.3対応の物理層LSIと、物理層LSIの出力信号を論理的に処理する論理回路とで構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の電源制御装置。
  7. 前記第2信号検知部が、IEEE802.3対応の物理層LSIと、物理層LSIとバック・トゥ・バックで接続する第2の物理層LSIと、2つの物理層LSIの出力信号を論理的に処理する論理回路とで構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の電源制御装置。
  8. 前記第2信号検知部が、IEEE802.3対応の物理層LSIと、物理層LSIとバック・トゥ・バックで接続する第2の物理層LSIと、2つの物理層LSIの出力信号を論理的に処理する論理回路とで構成され、前記出力端子が、第2の物理層LSIの出力ピンから選ばれた一群のピンに接続されていることを特徴とする請求項2記載の電源制御装置。
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