JP2004302264A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU12は、待機モード中に温度センサ10により検出される定着熱ローラ210の温度が待機温度以下に下がった場合にメインヒータ220及びサブヒータ221をオンし、同時にメモリ13にヒータ点灯フラグをセットする。待機モードから画像形成処理に移行した際に、CPU12はメモリ13にヒータ点灯フラグがセットされているか否かを確認し、ヒータ点灯フラグがセットされていない場合、メインヒータ220をオンし、温度センサ10により検出される前記定着熱ローラ210の温度が定着温度に上昇するまで、メインヒータ220をオンした状態及びサブヒータ221をオフした状態で維持する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用紙に形成されたトナー像を加熱溶融して定着させる定着装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置に設けられた定着装置は、ヒータで加熱される定着熱ローラとこれと対をなす定着圧ローラとを備え、定着熱ローラ及び定着圧ローラ間に印刷用紙を通過させることにより印刷用紙に形成されたトナー像を定着させる。この定着熱ローラの温度制御方法として、画像形成処理開始時には、ヒータを点灯させ、定着熱ローラの温度がトナー像を印刷用紙に定着させるために適正な第1の設定温度(以下、「定着温度」という)になるまで加熱を行い、画像形成処理中は定着熱ローラの温度が定着温度で維持されるよう制御する。画像形成処理が終了し待機モードに移行した場合は、ヒータへの電力供給をオフして定着熱ローラの温度を定着温度より低い第2の設定温度(以下、「待機温度」という)に下げる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−065352号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置では、画像形成処理から次の画像形成処理までの期間が短期間であり、定着熱ローラの温度が待機温度まで下がっていない状態で次の画像形成処理が開始される場合は、ヒータをオンすることにより定着熱ローラの温度が定着温度以上に急上昇するオーバーシュートが発生するという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、待機モードから画像形成処理に移行する際に定着装置において発生するオーバーシュートを防止することができる画像形成装置を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、複数のヒータが内蔵される定着熱ローラ及びトナー像が形成された印刷用紙を前記定着熱ローラに圧接するための定着圧ローラを有する定着手段と、前記定着熱ローラの表面温度を検出する検出手段と、画像形成処理中は前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度を定着処理に適正な定着温度で維持し、画像形成処理が終了して待機モードに移行すると、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度を定着温度より低い待機温度で維持するように、前記複数のヒータのオン、オフの切り替え制御を行うヒータ制御手段とを備え、前記ヒータ制御手段は、画像形成処理終了後、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度が待機温度に到達する前に次の画像形成処理に移行した際に前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンすることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、前記画像形成処理が終了し次の画像形成処理が開始するまでの期間が短期間であり、前記定着熱ローラが待機温度まで下がっていない状態で次の画像形成処理が開始した場合は、前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンするので、前記定着熱ローラの温度を定着温度まで徐々に上昇させることができ、オーバーシュートを防ぐことができる。
【0008】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記ヒータ制御手段により前記複数のヒータがオンされた場合、ヒータ点灯フラグをセットするフラグセット手段をさらに備え、前記ヒータ制御手段は、待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされていない場合、前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度が定着温度になるまで、前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンした状態で維持し、それ以外のヒータをオフした状態で維持することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、前記画像形成処理が終了し次の画像形成処理が開始するまでの期間が短期間であり、前記定着熱ローラが待機温度まで下がっていない状態で次の画像形成処理が開始した場合は、前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンし、それ以外のヒータをオフした状態で維持するので、前記定着熱ローラの温度を定着温度まで徐々に上昇させることができ、オーバーシュートを防ぐことができる。
【0010】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に記載された画像形成装置において、前記複数のヒータは、前記定着熱ローラの中央部分を昇温させるためのメインヒータ及び前記定着熱ローラの両端部分を昇温させるためのサブヒータからなり、前記ヒータ制御手段は、待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされていない場合にメインヒータをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの表面温度が定着温度になるまで、前記メインヒータをオンした状態で維持し、前記サブヒータをオフした状態で維持することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、前記画像形成処理が終了し次の画像形成処理が開始するまでの期間が短期間であり、前記定着熱ローラが待機温度まで下がっていない状態で次の画像形成処理が開始した場合は、前記メインヒータをオンし、前記サブヒータをオフした状態で維持するので、前記定着熱ローラの温度を定着温度まで徐々に上昇させることができ、オーバーシュートを防ぐことができる。
【0012】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項2に記載された画像形成装置において、前記複数のヒータは、前記定着熱ローラの中央部分を昇温させるためのメインヒータ及び前記定着熱ローラの両端部分を昇温させるためのサブヒータからなり、前記ヒータ制御手段は、待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされていない場合にサブヒータをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの表面温度が定着温度になるまで、前記サブヒータをオンした状態で維持し、前記メインヒータをオフした状態で維持することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、前記画像形成処理が終了し次の画像形成処理が開始するまでの期間が短期間であり、前記定着熱ローラが待機温度まで下がっていない状態で次の画像形成処理が開始した場合は、前記サブヒータをオンし、前記メインヒータをオフした状態で維持するので、前記定着熱ローラの温度を定着温度まで徐々に上昇させることができ、オーバーシュートを防ぐことができる。
【0014】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載される画像形成装置において、前記ヒータ制御手段は、待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされている場合、前記複数のヒータ全てをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度が定着温度になるまで、前記複数のヒータをオンした状態で維持することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、前記待機モードにおいて前記定着熱ローラが待機温度まで下がった後で次の画像形成処理が開始した場合は、前記複数のヒータ全てをオンすることにより短期間で定着熱ローラの温度を定着温度まで上昇させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【0017】
デジタル複合機1は、本体部200と、本体部200の左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上方に配設された原稿給送部600とから構成される。
【0018】
操作部400は、タッチパネル401、スタートキー402及びテンキー403等を備える。タッチパネル401は、種々の操作画面を表示するとともに、ユーザが種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等を表示する。スタートキー402は、ユーザが印刷実行指令等を入力するために用いられ、テンキー403は、印刷枚数等を入力するために用いられる。
【0019】
原稿給送部600は、原稿収納部601、原稿排出部602、給紙ローラ603及び原稿搬送部604等を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501等を備える。給紙ローラ603は、原稿収納部601にセットされた原稿を繰り出し、原稿搬送部604は、繰り出される原稿を1枚ずつ順にスキャナ501上に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部602に排出される。
【0020】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置206、現像装置207、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ250等を備える。
【0021】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像データに基づいて生成された変調信号をレーザ光に変換して出力し、感光体ドラム204に静電潜像を形成する。現像装置207は、黒色の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
【0022】
一方、給紙ローラ202は、印刷用紙が収納された給紙カセット201から印刷用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された印刷用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させる。定着装置211は、定着熱ローラ210及び定着圧ローラ208を備え、トナー像が転写された印刷用紙を加熱及び加圧することによってトナー像を印刷用紙に定着させる。その後、印刷用紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、印刷用紙は、必要に応じて排出トレイ250へも排出される。
【0023】
用紙後処理部300は、搬入口301、印刷用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。印刷用紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された印刷用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ印刷用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された印刷用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0024】
図2は図1に示すデジタル複合機1における定着装置211の構成を示す斜視図である。
【0025】
定着装置211は、シリコンゴム等からなる弾性体を表面に有する定着圧ローラ208と、メインヒータ220及びサブヒータ221が内蔵される定着熱ローラ210を備える。メインヒータ220及びサブヒータ221にはハロゲンランプ等が用いられ、メインヒータ220は定着熱ローラ210の中央部分の温度を上昇させ、サブヒータ221は定着熱ローラ210の両端部分の温度を上昇させるものであり、例えばA4サイズの印刷用紙に対し定着処理が行われる場合はメインヒータ220がオンされ、A3サイズの印刷用紙に対して定着処理が行われる場合はメインヒータ220及びサブヒータ221の両方がオンされる。
【0026】
図3は、図2に示す定着熱ローラ210の温度制御を行う制御部の構成を示すブロック図である。
【0027】
温度センサ10は、定着熱ローラ210に近接して設けられ、定着熱ローラ210の表面温度を検出する。制御部11は、CPU12、メモリ13、クロック生成部14を備える。メモリ13は、画像形成処理中に定着熱ローラ210によりトナー像を印刷用紙に定着させるために適切な温度として設定される定着温度(例えば、160度)を特定するための定着温度情報、画像形成処理が行われていない待機モード時の定着熱ローラ210の目標温度として設定される待機温度(例えば、150度)を特定するための待機温度情報が記録されている。
【0028】
CPU12は、クロック生成部14により生成されるクロックを基準に動作する。CPU12は、メモリ13に記録される定着温度情報及び待機温度情報を参照し、温度センサ10により検出された定着熱ローラ210の温度が定着温度または待機温度になるようメインヒータ220及びサブヒータ221のオン・オフの切り替え制御を行う。具体的には、ユーザが操作部400を用いて画像形成処理の開始操作を行うと、CPU12は操作部400から画像形成開始命令を受け付け、メインヒータ220及びサブヒータ221をオンし、定着熱ローラ210の表面温度を定着温度に上昇させる。画像形成処理が終了した時点で、CPU12は、定着熱ローラ210の表面温度を待機温度に下降させるためにメインヒータ220及びサブヒータ221をオフする。そして、定着熱ローラ210の温度が待機温度以下になった時点で、CPU12はメインヒータ220及びサブヒータ221をオンし、同時に、メモリ13にメインヒータ220及びサブヒータ221がオン状態であることを示すヒータ点灯フラグをセットする。
【0029】
図4及び図5は、図3に示す制御部11による定着熱ローラ210の温度制御処理を説明するためのフローチャートである。
【0030】
ステップS1において、CPU12は画像形成処理が終了したか否かを判断し、画像形成処理が終了したと判断した場合は待機モードに移行し、ステップS2において、メインヒータ220及びサブヒータ221をオフし、ステップS3において、
メモリ13に記録されるヒータ点灯フラグをクリアする。
【0031】
ステップS4において、CPU12は、温度センサ10により検出される定着熱ローラ210の表面温度をモニターし、定着熱ローラ210の表面温度とメモリ13に記録される待機温度情報により特定される待機温度とを比較し、定着熱ローラ210の表面温度が待機温度以下であるか否かを判断する。CPU12は、定着熱ローラ210の表面温度が待機温度以下であると判断した場合は、ステップS5に進み、メインヒータ220及びサブヒータ221をオンし、メインヒータ220及びサブヒータ221のオン状態を一定期間維持し、定着熱ローラ210の温度を待機温度まで上昇させる。一方、CPU12は、定着熱ローラ210の表面温度が待機温度より大きいと判断した場合は、ステップS6に進み、メインヒータ220及びサブヒータ221をオフし、メインヒータ220及びサブヒータ221のオフ状態を一定期間維持し、定着熱ローラ210の温度を待機温度に下げる。
【0032】
ステップS7において、CPU12は、メモリ13においてヒータ点灯フラグがセットされているか否かを判定し、ヒータ点灯フラグがセットされている場合はステップS10に進み、ヒータ点灯フラグがセットされていない場合はステップS8に進む。ステップS8において、CPU12は、メインヒータ220及びサブヒータ221がオン状態か否かを判別し、メインヒータ220及びサブヒータ221のオン状態を判別した時点で、ステップS9に進み、ヒータ点灯フラグをセットする。なお、ステップS5において、メインヒータ220及びサブヒータ221をオンすることにより定着熱ローラ210の温度は緩やかに上昇し急上昇することはないので、定着熱ローラ210の温度上昇中にステップS8でメインヒータ220及びサブヒータ221のオン状態を検出し、ステップS9によりヒータ点灯フラグをセットすることができる。
【0033】
ステップS10において、CPU12は、ユーザが操作部400を用いて画像形成処理の開始操作を行うことにより操作部400から画像形成開始命令が入力されたか否かを判断し、画像形成開始命令が入力されない場合は以前待機モード中であることを判断し、定着熱ローラ210の表面温度が待機温度に保たれるように、ステップS4、S5、S6によるメインヒータ220及びサブヒータ221のオン・オフ制御を繰り返す。
【0034】
CPU12は、操作部400から画像形成開始命令が入力された場合は待機モードが終了したと判断し、ステップS11に進み、メモリ13においてヒータ点灯フラグがセットされているか否かを判断し、ヒータ点灯フラグがセットされていると判断した場合は、ステップS12に進み、メインヒータ220及びサブヒータ221をオンし、ヒータ点灯フラグがセットされていないと判断した場合はステップS13に進み、メインヒータ220をオンする。なお、ここでは、メインヒータ220のみをオンするが、これには限定されずサブヒータ221のみをオンしてもよい。
【0035】
次に、ステップS14において、CPU12は、温度センサ10により検出される定着熱ローラ210の表面温度が定着温度に達したか否かの判断を行い、前記定着熱ローラ210の表面温度が定着温度に達したと判断した場合、ステップS15に進み、サブヒータ221をオンする。ここでは、CPU12は、定着熱ローラ210が定着温度に達した時に、サブヒータ221をオンしているが、例えばA4サイズの印刷用紙を印刷する際には、サブヒータ221をオンせずにメインヒータ220で定着熱ローラ210の温度制御を行うこともできる。
【0036】
このように、CPU12は、画像形成処理の開始時点でメモリ13においてヒータ点灯フラグがセットされているか否かを判断し、ヒータ点灯グラフがセットされていると判断した場合は、従来通りメインヒータ220及びサブヒータ221を同時にオンし、ヒータ点灯グラフがセットされていないと判断した場合は、メインヒータ220をオンし、定着熱ローラ210の温度が定着温度に上昇するまでメインヒータ220のオン状態及びサブヒータ221のオフ状態を維持する。これにより、画像形成処理が終了し次の画像形成処理が開始するまでの期間が短期間であり、定着熱ローラ210の温度が待機温度まで下がっていない場合においても、定着熱ローラ210の温度を徐々に上昇させることができ、オーバーシュートを防ぐことができる。
【0037】
図6は、図3に示す制御部11による定着熱ローラ210の温度制御処理の一例を説明するためのタイムチャートである。
【0038】
画像形成処理中は、メインヒータ220及びサブヒータ221はオンの状態であり、定着熱ローラ210の温度は定着温度T1で維持される。t1の時点で画像形成処理が終了すると、定着熱ローラ210の温度を待機温度T2に下げるためにCPU12によりメインヒータ220及びサブヒータ221がオフされる。
【0039】
t2の時点で定着熱ローラ210の表面温度が待機温度T2以下になると、CPU12によりメインヒータ220及びサブヒータ221はオンされ、同時にメモリ13にヒータ点灯フラグがセットされる。また、定着熱ローラ210の表面温度が待機温度T2以上になった場合はCPU12によりメインヒータ220及びサブヒータ221がオフされる。このように、待機モード中において定着熱ローラ210の表面温度に応じてメインヒータ220及びサブヒータ221のオン・オフの切り替え制御をCPU12により行うことにより定着熱ローラ210の温度を待機温度T2に保つことができる。
【0040】
次に、t3の時点でユーザが操作部400を用いて画像形成処理の開始操作を行うことにより、CPU12が操作部400から画像形成開始命令を受信すると、CPU12はメモリ13においてヒータ点灯フラグがセットされていることを確認し、メインヒータ220及びサブヒータ221をオンする。
【0041】
図7は、図3に示す制御部11による定着熱ローラ210の温度制御処理の他の例を説明するためのタイムチャートである。
【0042】
t11の時点で画像形成処理が終了し待機モードに移行すると、CPU12によりメインヒータ220及びサブヒータ221がオフされる。次に、t12の時点でCPU12は操作部400から画像形成開始命令を受け付け、メモリ13においてヒータ点灯フラグがセットされているか否かを確認する。ここでは定着熱ローラ210の温度が待機温度T2に下がり、メインヒータ220及びサブヒータ221をオンする前に画像形成処理が開始されるので、メモリ13においてヒータ点灯フラグはセットされていない。CPU12はメモリ13においてヒータ点灯フラグがセットされていないことを確認し、メインヒータ220をオンする。そして、CPU12は、定着熱ローラ210の表面温度が定着温度T1まで上昇した時点t13でサブヒータ221をオンする。
【0043】
t13時点以降は、定着熱ローラ210の表面温度が定着温度で維持されるように、メインヒータ220及びサブヒータ221のオン・オフの切り替え制御がCPU12により行われる。なお、印刷用紙のサイズやその他の条件によりメインヒータ220及びサブヒータ221のオン・オフの切り替え頻度や、メインヒータ220及びサブヒータ221のオン・オフ状態を継続させる期間を種々変更可能である。
【0044】
このように本実施形態によれば、CPU12は、待機モード中に操作部400から画像形成開始命令を受け付けた場合、待機モード中にメインヒータ220及びサブヒータ221がオンしたことを示すヒータ点灯フラグがメモリ13にセットされているか否かを判断し、ヒータ点灯フラグがセットされていると判断した場合はメインヒータ220をオンし、定着熱ローラ210の表面温度が定着温度T1まで上昇するまで、メインヒータ220をオンした状態及びサブヒータ221をオフした状態を維持するので、待機モードから画像形成処理へ移行する際に発生するオーバーシュートを防止することができる。一方、CPU12は、ヒータ点灯フラグがセットされていないと判断した場合は、メインヒータ220及びサブヒータ221を同時にオンするので、定着熱ローラ210の表面温度を定着温度T1まで短期間で上昇させることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、画像形成処理が終了し次の画像形成処理が開始するまでの待機期間が短期間であり、前記定着熱ローラが待機温度まで下がっていない状態で次の画像形成処理が開始される場合は、定着熱ローラに設けられた複数のヒータにおける一部のヒータを点灯させることにより定着熱ローラの温度を徐々に上昇させることができ、オーバーシュートを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【図2】図1に示すデジタル複合機1における定着装置の構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示す定着熱ローラの温度制御を行う制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す制御部による定着熱ローラの温度制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図3に示す制御部による定着熱ローラの温度制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図3に示す制御部による定着熱ローラの温度制御処理の一例を説明するためのタイムチャートである。
【図7】図3に示す制御部による定着熱ローラの温度制御処理の一例を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
10 温度センサ
11 制御部
12 CPU
13 メモリ
14 クロック生成部
208 定着圧ローラ
210 定着熱ローラ
220 メインヒータ
221 サブヒータ
Claims (5)
- 複数のヒータが内蔵される定着熱ローラ及びトナー像が形成された印刷用紙を前記定着熱ローラに圧接するための定着圧ローラを有する定着手段と、
前記定着熱ローラの表面温度を検出する検出手段と、
画像形成処理中は前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度を定着処理に適正な定着温度で維持し、画像形成処理が終了して待機モードに移行すると、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度を定着温度より低い待機温度で維持するように、前記複数のヒータのオン、オフの切り替え制御を行うヒータ制御手段とを備え、
前記ヒータ制御手段は、
画像形成処理終了後、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度が待機温度に到達する前に次の画像形成処理に移行した際に前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記ヒータ制御手段により前記複数のヒータがオンされた場合、ヒータ点灯フラグをセットするフラグセット手段をさらに備え、
前記ヒータ制御手段は、
待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされていない場合、前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度が定着温度になるまで、前記複数のヒータにおける一部のヒータをオンした状態で維持し、それ以外のヒータをオフした状態で維持することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載された画像形成装置において、
前記複数のヒータは、前記定着熱ローラの中央部分を昇温させるためのメインヒータ及び前記定着熱ローラの両端部分を昇温させるためのサブヒータからなり、
前記ヒータ制御手段は、
待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされていない場合にメインヒータをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの表面温度が定着温度になるまで、前記メインヒータをオンした状態で維持し、前記サブヒータをオフした状態で維持することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載された画像形成装置において、
前記複数のヒータは、前記定着熱ローラの中央部分を昇温させるためのメインヒータ及び前記定着熱ローラの両端部分を昇温させるためのサブヒータからなり、
前記ヒータ制御手段は、
待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされていない場合にサブヒータをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの表面温度が定着温度になるまで、前記サブヒータをオンした状態で維持し、前記メインヒータをオフした状態で維持することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載される画像形成装置において、
前記ヒータ制御手段は、
待機モードから画像形成処理に移行した際に前記フラグセット手段により前記ヒータ点灯フラグがセットされている場合、前記複数のヒータ全てをオンし、前記検出手段により検出される前記定着熱ローラの温度が定着温度になるまで、前記複数のヒータをオンした状態で維持することを特徴とする画像形成装置。
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