JP2004301603A - ホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置 - Google Patents
ホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ヒーター8が備えられ、収集容器2の凹所3内に面する汚染部位特定対象部6を加熱できるようになされている。更に、収集容器2に吸込口10と吹出口11とが設けられ、収集容器2の外で両口10,11がチューブ12で連通状態に接続され、チューブ12内に収集容器2内の空気を循環させるファン13が備えられると共に、空気の循環経路に有害化学物質検知器14が備えられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
新築住宅等の建物において、アルデヒド類、VOC等の有害化学物質で汚染されている部位がどこであるのかを特定することが必要となる場合があるが、汚染部位からは有害化学物質がゆっくりと放散されるため、汚染部位の特定を短時間で精度良く行っていくのが難しいという問題があった。
【0003】
本発明は、このような問題点に鑑み、アルデヒド類、VOC等の有害化学物質で汚染されている部位を短時間で精度良く特定していくことができる汚染部位の特定装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、凹所を備え、該凹所の開口周縁部を汚染部位特定対象部に対する当接部とし、該当接部を汚染部位特定対象部に当接させることにより、汚染部位特定対象部が汚染部位である場合に、凹所内空間部に有害化学物質が収集されるようになされた収集容器と、
該収集容器の当接部を汚染部位特定対象部に当接させた状態で、収集容器の凹所内に面する汚染部位特定対象部を加熱するヒーターと
が備えられていることを特徴とするホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置によって解決される。
【0005】
この特定装置では、収集容器の凹所内に面する汚染部位特定対象部を加熱するヒーターが備えられているので、汚染部位特定対象部が有害化学物質で汚染されている場合には、このヒーターによる加熱で汚染部位特定対象部からの有害化学物質の放散が促進され、それによって、収集容器の凹所内に収集される有害化学物質の濃度が高められ、汚染部位を短時間で精度良く特定していくことができる。
【0006】
上記の特定装置において、収集容器に設けられた吸込口及び吹出口と、
収集容器の外で両口を連通状態に接続するチューブと、
チューブ内に容器内の空気を循環させる送風手段と、
空気の循環経路に設けられた有害化学物質検知手段と
が備えられているとよい。
【0007】
この場合、空気は、収集容器の凹所内とチューブ内とで構成される閉回路を送風手段によって循環し、室内に放出されることもなければ室内から供給されることもないので、収集容器の凹所内の空気中に含まれる有害化学物質の量を短時間で増加させることができ、汚染部位特定対象部が汚染部位であるのか、ないのかを有害化学物質検知手段によって短時間で精度良く特定することができる。しかも、検出器は収集容器の外に備えて検出を行うようにしているので、汚染部位の特定作業を容易に行っていくことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1(イ)(ロ)に示す実施形態の汚染部位特定装置1において、2は収集容器であり、この収集容器2は、下向きに開口する凹所3を備えたボックス型のもので、ホルムアルデヒド等の有害化学物質を吸着させない、例えばステンレスなどからなり、下端開口部4の周縁部5を汚染部位特定対象部に対する当接部とし、同図(ロ)に示すように、該開口周縁部5を、床面6などの汚染部位特定対象部に当接させることにより、汚染部位特定対象部6が汚染部位である場合に、凹所3内の空間部に有害化学物質が収集されるようになされている。なお、当接部としての下端開口周縁部には汚染部位特定対象部6の傷つきを防ぎ、同周縁部と汚染部位特定対象部との間の隙間をなくすためのパッド7が備えられているとよい。
【0010】
そして、この収集容器2の周壁部分と天面部分にはヒーター8…が設けられ、収集容器2の下端開口周縁部5を汚染部位特定対象部6に当接させた状態で、収集容器2の凹所3内に面する汚染部位特定対象部6を加熱することができるようになされている。ヒーター8は、例えば面状ヒーターなどからなり、収集容器2が熱伝導性の良いものであれば、図示するように、収集容器2の外面部に設けるとよく、その外側に断熱材9を設置すると熱の逃げを少なくすることができる。なお、ヒーター8は収集容器2の内面側に設けるようにしてもよいし、また、面状ヒーターに限らず、ハロゲンヒーターなど、電気式であるか否かを問わず、各種のヒーターが用いられてよい。
【0011】
更に、本実施形態では、収集容器2には、凹所3内の低所に位置して吸込口10が設けられると共に、凹所3内の高所に位置して吹出口11が設けられ、これら両口10,11が収集容器2の外でチューブ12によって連通状態に接続されている。そして、該チューブ12に介設された送風手段としてのファン13を駆動することにより、収集容器2内の空気が吹出口11を通じてチューブ12内に送り込まれ、それが、吸込口10を通じて再び収集容器2内に返流されるという、空気の循環流れが形成されるようになされている。また、チューブ12には、有害化学物質検知手段としての検知器14が介設され、この検知器14によって、上記の循環して流れる空気中の有害化学物質が検知されるようになされている。
【0012】
上記の汚染部位特定装置1では、収集容器2の下端開口部4の周縁部5を、図1(ロ)に示すように、汚染部位特定対象部である例えば床面6に当接させ、ヒーター8によって収集容器2の凹所3内に面する床面6を加熱すると共に、ファン13を駆動すると、凹所3内に面する床面6が汚染部位であるならば、ヒーター8による加熱でこの床面6からの有害化学物質の放散が促進され、収集容器2の凹所3内に収集される有害化学物質の濃度が高くなり、検知器14によってそれが検知され、この汚染部位特定対象部が汚染部位であることを特定することができる。
【0013】
特に、本実施形態では、収集容器2の凹所3内の空気が、収集容器2の凹所3内とチューブ12内とで構成される閉回路をファン13によって循環するようになされていて、室内に放出されないようになされているので、収集容器2内の空気中に含まれる有害化学物質の濃度を短時間で高くすることができ、汚染部位特定対象部6が汚染部位であるのか、ないのかを短時間で精度良く特定することができる。
【0014】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、収集容器2の凹所3内の空気を閉回路内で循環させて有害化学物質の検知を行うようになされているが、検出器14を収集容器2の凹所3内に設置することで有害化学物質の放散の有無を検知するようにしてもよいし、浄化フィルターに通した室内空気を収集容器2の凹所3内に取り込みつつ、収集容器2の凹所3内の空気を室内に排気し、その排気空気に含まれる有害化学物質を検知することで有害化学物質の放散の有無を検知するようにしてもよい。即ち、本発明では、収集容器2の凹所3内にヒーター8の加熱によって促進的に収集される有害化学物質の具体的検知方法に特段の制限はなく、種々の検知方法が採用されてよい。
【0015】
また、本発明において、汚染部位特定対象部は床面に限らず、壁面や天井面、建具類、家具類などであってもよく、それに伴って、収集容器2の開口部4を横向きにしたり上向きにしたりして有害化学物質による汚染部位の特定を行っていくようにしてよいことはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、アルデヒド類、VOC等の有害化学物質で汚染されている部位を短時間で精度良く特定していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の汚染部位特定装置の断面正面図である。
【符号の説明】
1…汚染部位特定装置
2…収集容器
3…凹所
4…開口部
5…周縁部(当接部)
6…床面(汚染部位特定対象部)
8…ヒーター
10…吸込口
11…吹出口
12…チューブ
13…ファン(送風手段)
14…検知器(検知手段)
Claims (2)
- 凹所を備え、該凹所の開口周縁部を汚染部位特定対象部に対する当接部とし、該当接部を汚染部位特定対象部に当接させることにより、汚染部位特定対象部が汚染部位である場合に、凹所内空間部に有害化学物質が収集されるようになされた収集容器と、
該収集容器の当接部を汚染部位特定対象部に当接させた状態で、収集容器の凹所内に面する汚染部位特定対象部を加熱するヒーターと
が備えられていることを特徴とするホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置。 - 収集容器に設けられた吸込口及び吹出口と、
収集容器の外で両口を連通状態に接続するチューブと、
チューブ内に容器内の空気を循環させる送風手段と、
空気の循環経路に設けられた有害化学物質検知手段と
が備えられている請求項1に記載のホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093819A JP2004301603A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | ホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003093819A JP2004301603A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | ホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004301603A true JP2004301603A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33406519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003093819A Pending JP2004301603A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | ホルムアルデヒド等の有害化学物質による汚染部位の特定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004301603A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008751A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Shimizu Corp | 石綿発塵量の測定方法および装置 |
JP2011027637A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Shimizu Corp | 材料の評価方法 |
CN110361236A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-10-22 | 南京师范大学 | 一种农药行业场地挥发性异味物质的采样评价装置及评价方法 |
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2003
- 2003-03-31 JP JP2003093819A patent/JP2004301603A/ja active Pending
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