JP2004301547A - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者の熟練度に応じて最適な案内を自動的に行うことのできるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】運転者の生年月日及び性別を含む個人情報を記憶する個人情報記憶手段40と、運転者の運転パターンを監視して運転パターンデータを生成する運転パターン監視手段105と、個人情報記憶手段40に記憶された個人情報及び運転パターン監視手段105で生成された運転パターンデータに基づいて熟練度を判定する熟練度判定手段104と、熟練度判定手段104で判定された熟練度に応じた案内を行うための休憩ポイント設定手段107、表示手段50及び音声出力手段60から成る案内手段とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】運転者の生年月日及び性別を含む個人情報を記憶する個人情報記憶手段40と、運転者の運転パターンを監視して運転パターンデータを生成する運転パターン監視手段105と、個人情報記憶手段40に記憶された個人情報及び運転パターン監視手段105で生成された運転パターンデータに基づいて熟練度を判定する熟練度判定手段104と、熟練度判定手段104で判定された熟練度に応じた案内を行うための休憩ポイント設定手段107、表示手段50及び音声出力手段60から成る案内手段とを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転技術の熟練度に応じて適切な案内を行うナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の周辺の地図を画面上に表示すると共に、ユーザにより指定された目的地や経由地までの経路を探索し、探索された経路に沿って車両の走行を誘導する車載用のナビゲーション装置が知られている。最近は、車両の走行を誘導するのみならず、運転を補助する各種の案内を画像表示や音声出力によって行うナビゲーション装置も開発されている。例えば、走行中の土地における運転者の走行経験の深浅に応じた間隔で休憩案内を行うナビゲーション装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に開示されたナビゲーション装置においては、走行履歴記録部は、行政区毎の車両の滞在時間を計測することにより車両の走行履歴を記録し、この走行履歴を走行履歴メモリに格納する。走行頻度判定部は、走行履歴メモリに格納された走行履歴を参照して、現在の自車の走行位置が属する行政区における走行頻度を判定し、その判定結果を案内出力部に出力する。案内出力部は、走行頻度が低い場合は、その土地における運転者の走行経験は浅いものとみなし、短い時間間隔で休憩案内を行うと共に、所定のタイミングで給油所案内及び食事場所案内を行う。一方、走行頻度が高い場合は、その土地における運転者の走行経験は深いものとみなし、長い時間間隔で休憩案内を行うのみで、給油所案内及び食事場所案内は行わない。
【0004】
また、運転者の特性を利用する他の技術として、運転技量に応じて運転特性を実現する車両の運転制御装置が知られている(例えば特許文献2参照)。この車両の運転制御装置においては、カードリーダはスロット、送受信部、CPU、RAM等を備えている。CPUは運転状態を監視し、この監視により得られたアクセル開度やブレ−キング時の減速Gに基づいて熟練度を決定する。そして、この熟練度に応じて、例えばV型エンジンのフロントシリンダー点火時期特性、リヤシリンダー点火時期特性、排気バルブ開度特性、キャブレターソレノイド操作特性といった運転特性を車両に設定すると共に、この熟練度をスロットに挿入されたメモリーカードに記憶させる。次回の走行時には、メモリーカードをカードリーダへ挿入し、メモリカードに記憶されている熟練度情報を読み取って、車両を熟練度に見合った運転特性に設定する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−286474号公報(図1)
【特許文献2】
特開平9−71153号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に開示されたナビゲーション装置は、走行中の土地における運転者の走行経験の深浅に応じて休憩案内を行う間隔を変えて休憩を促し、運転技術の熟練度とは無関係に最寄りの休憩場所を案内する。従って、運転技術の未熟な初心者にとっては案内の回数が少なかったり、案内のタイミングが遅かったり、或いは案内された休憩場所の駐車場への入庫が難しかったりするという問題があり、必ずしも運転者にとって最適な休憩場所を案内できない。
【0007】
また、特許文献2に開示された運転技術の熟練度を検出する技術を特許文献1に記載のナビゲーション装置に適用し、熟練度に応じて案内を行うように構成することも考えられる。しかしながら、アクセル開度やブレ−キング時の減速Gに基づいて決定された熟練度は、運転特性を判断するためには好適であるかもしれないが、例えば上述した休憩場所の案内のように運転特性とは直接関係しない事項を判断する基礎として使用するには不十分である。
【0008】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、運転者の熟練度に応じて最適な案内を自動的に行うことのできるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るナビゲーション装置は、上記目的を達成するために、運転者の生年月日及び性別を含む個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、運転者の運転パターンを監視して運転パターンデータを生成する運転パターン監視手段と、個人情報記憶手段に記憶された個人情報及び運転パターン監視手段で生成された運転パターンデータに基づいて熟練度を判定する熟練度判定手段と、熟練度判定手段で判定された熟練度に応じた案内を行う案内手段とを備えているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、運転者に休憩ポイントを案内する場合について説明するが、この発明は休憩ポイントの案内に限らず、種々の案内に適用できるものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、コントロールユニット10、DVDドライブ装置21、GPS受信機31、方位センサ32、距離センサ33、ICカード41、液晶ディスプレイ51、音声出力装置61及び入力スイッチ71から構成されている。
【0011】
コントロールユニット10は、このナビゲーション装置の全体を制御する。このコントロールユニット10は、中央処理装置(以下、「CPU」という)11、リードオンリメモリ(以下、「ROM」という)12、ランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)13、表示制御部14及び入出力制御部15から構成されている。
【0012】
CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムに従って動作することにより、ナビゲーション装置としての各種機能を実現する。このCPU11で実行される処理の詳細は、後にフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0013】
ROM12は、上述したプログラムを記憶している。また、このROM12には、基準アクセル開度データベース、道路種別データベース、熟練度判定データベース及び休憩ポイント考慮項目データベースが形成されている。各データベースの詳細は後述する。なお、これらのデータベースは、DVD−ROM22又はICカード41に形成することもできる。RAM13は、CPU11のワーク領域として使用される。このRAM13には、種々のデータが一時的に記憶される。
【0014】
表示制御部14は、CPU11からの画像データに基づいて画像信号を生成して液晶ディスプレイ51に送り、以て画像を表示させる。入出力制御部15は、DVDドライブ装置21、GPS受信機31、方位センサ32、距離センサ33、ICカード41、入力スイッチ71及び音声出力装置61と、CPU11との間の信号の送受を制御する。
【0015】
DVDドライブ装置21は、挿入されたDVD−ROM22の内容を読み取ってコントロールユニット10の入出力制御部15に送る。DVD−ROM22は、地図データ及び駐車場ランクデータ(詳細は後述する)を記憶している。地図データには、車両が走行する道路を表す道路情報及び施設に関する施設情報が含まれる。
【0016】
GPS受信機31は、GPS衛星からの電波を受信して車両の現在位置を検出する。このGPS受信機31で検出された車両の現在位置を表す現在位置データはコントロールユニット10に送られる。方位センサ32は、車両の進行方位を検出する。この方位センサ32で検出された車両の進行方位を表す方位データはコントロールユニット10に送られる。距離センサ33は、車両の移動距離を検出する。この距離センサ33で検出された移動距離を表す距離データはコントロールユニット10に送られる。
【0017】
ICカード41は、個人情報を記憶する。図7は、ICカード41に記憶される個人情報のフォーマットを示す。ICカード41には、ヘッダに続いて個人情報が記憶されている。個人情報には、氏名、生年月日、性別、免許取得年月日、免許種類、熟練度係数及びその他の各種情報が含まれる。このICカード41に記憶された個人情報は、コントロールユニット10に送られる。また、このICカード41には、コントロールユニット10から送られてくる熟練度係数が書き込まれる。なお、ICカード41に複数人分の個人情報を記憶し、複数人でICカード41を共用するように構成することもできる。この場合、ICカード41内の何れの個人情報を使用するかは入力スイッチ71を用いて選択するように構成できる。
【0018】
液晶ディスプレイ51は、コントロールユニット10の表示制御部14から送られてくる画像信号に基づいて、道路地図、現在位置マーク、目的地マーク、休憩ポイント等を表示する。
【0019】
音声出力装置61は、案内メッセージを音声で出力する。この音声出力装置61は、D/Aコンバータ62、アンプ63及びスピーカ64から構成されている。D/Aコンバータ62は、コントロールユニット10から送られてくる音声の案内メッセージを表すデジタル信号をアナログ信号に変換しアンプ63に送る。アンプ63は、D/Aコンバータ62から送られているアナログ信号を増幅してスピーカ64に送る。スピーカ64は、アンプ63からの増幅されたアナログ信号を音響信号に変換する。これにより、スピーカ64から音声の案内メッセージが出力される。
【0020】
入力スイッチ71は、例えばリモコンやタッチスイッチ等から構成されている。この入力スイッチ71は、経路設定時に目的地や経由地を入力したり、液晶ディスプレイ51に表示する画面を切り替えるといった各種操作を行うために使用される。この入力スイッチ71から入力された信号は、コントロールユニット10に送られる。
【0021】
次に、ROM12に形成されるデータベースについて説明する。基準アクセル開度データベースは、図8に示すように、基準アクセル開度(%)及び基準維持時間(秒)を表すデータが年齢層毎に記憶されて構成されている。基準アクセル開度は、アクセル全開の場合を100%としたときのアクセル開放の割合を示す。基準維持時間は、アクセルの開放を基準アクセル開度で維持する時間を示す。例えば、21〜30歳の運転者については、アクセルを80%の開度で3秒間維持したか否かが運転パターンデータを生成するかどうかの基準になる。なお、運転者が女性の場合は、基準アクセル開度データベースに規定されている基準アクセル開度から10%を減じた値が基準アクセル開度として使用される。
【0022】
道路種別データベースは、図9に示すように、道路種別と判定用の道路種別値とを対応付けたテーブルから構成されている。道路種別値が同一である道路、例えば、国道と主要地方道は、熟練度を判定する際に、同一の重みで考慮されることを示す。
【0023】
熟練度判定データベースは、図10に示すように、複数段階に分けられた走行距離割合の各々について年齢層毎に熟練度係数が記憶されたテーブルが道路種別毎に用意されて構成されている。走行距離割合は、所定の判定距離に対する走行距離の割合であり、0〜10%、11〜20%、21〜30%、31〜40%、41〜50%及び51%以上といった6段階に分けられている。なお、図10は道路種別値「1」の道路に対するテーブルのみを示しているが、他の道路種別値「2〜5」の道路に対しても同様のテーブルが用意されている。また、熟練度係数は、A(熟練者)、B(普通)及びC(初心者)といった3段階に分けられている。なお、走行距離割合の段階及び熟練度係数の段階は、上記に限らず任意である。
【0024】
休憩ポイント考慮項目データベースは、図11に示すように、加算休憩ポイント数、加算案内タイミング及び駐車場ランクといった考慮項目の重みを表すデータが熟練度(係数)毎に記憶されて構成されている。加算休憩ポイントは、所定距離(例えば50km)又は所定時間(例えば2時間)毎に必要とされる標準の休憩ポイント数に加算される値を熟練度に応じて定める。例えば、熟練度係数Aの運転者の場合は標準の休憩ポイント数、熟練度係数Bの運転者の場合は標準の休憩ポイント数に「1」を加えた値、熟練度係数Cの運転者の場合は標準の休憩ポイント数に「2」を加えた値が、それぞれ休憩ポイント設定時の休憩ポイント数として使用される。
【0025】
加算案内タイミングは、案内メッセージを流すタイミング、つまり予め定められている休憩ポイントまでの距離(以下、「標準距離」という)に加算される値を熟練度に応じて定める。例えば、熟練度係数Aの運転者の場合は標準距離、熟練度係数Bの運転者の場合は標準距離に「100m」を加えた値、熟練度係数Cの運転者の場合は標準距離に「200m」を加えた値が、それぞれ案内タイミングとして使用される。
【0026】
駐車場ランクは、駐車場形態に駐車場が面している道路の幅及び車線数等を加味して駐車の困難性を規定するものであり、図12の駐車場ランクテーブルに示すように、駐車場形態毎に駐車場ランク値を付与することによって定義されている。この駐車場ランクは、例えば、熟練度係数Aの運転者の場合は駐車場ランク値が「1」以上の全ての駐車場が、熟練度係数Bの運転者の場合は駐車場ランク値が「2」以上の駐車場が、熟練度係数Cの運転者の場合は駐車場ランク値が「4」以上の駐車場が、それぞれ休憩ポイントとして選択されることを表す。
【0027】
なお、休憩ポイント考慮項目データベースが個人情報記憶手段40に形成される場合は、ユーザが考慮項目の追加及び削除、並びに各考慮項目の値の変更を可能なように構成できる。この構成によれば、ユーザの好みを考慮した休憩ポイントの設定が可能になる。
【0028】
図2は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置を機能的に示した機能ブロック図である。このナビゲーション装置は、地図データ記憶手段20、現在位置検出手段30、個人情報記憶手段40、表示手段50、音声出力手段60、操作手段70、システム制御手段100、経路設定手段101、表示制御手段102、音声出力制御手段103、熟練度判定手段104、運転パターン監視手段105、運転パターン記憶手段106及び休憩ポイント設定手段107といった機能ブロックから構成されている。表示手段50、音声出力手段60及び休憩ポイント設定手段107は、この発明の案内手段に対応する。
【0029】
地図データ記憶手段20は、DVD−ROM22に対応する。この地図データ記憶手段20に記憶されている地図データは、システム制御手段100に送られる。なお、この地図データ記憶手段20としては、DVD−ROM22に限らず、CD、MDといった比較的大容量の記録媒体を用いることができる。
【0030】
現在位置検出手段30は、GPS受信機31、方位センサ32及び距離センサ33から構成されている。この現在位置検出手段30は、GPS受信機31で検出された現在位置データ、方位センサ32で検出された方位データ及び距離センサ33で検出された距離データをシステム制御手段100に送る。
【0031】
個人情報記憶手段40は、ICカード41に対応する。この個人情報記憶手段40に記録されている個人情報はシステム制御手段100に送られる。なお、個人情報記憶手段40としては、ICカード41に限らず、例えば磁気カードのような個人情報の記憶及び書き換えができる種々の記憶媒体を使用できる。また、クレジットカードやICカード化された自動車運転免許証のような個人情報が記録された記録媒体を使用することもできる。更に、個人情報記憶手段40は、ICカードのような外部記憶媒体に限らず、ナビゲーション装置に内蔵される内部記憶媒体であってもよい。
【0032】
表示手段50は、液晶ディスプレイ51に対応する。この表示手段50は、表示制御手段102から送られてくる画像信号に基づき、道路地図、現在位置マーク、目的地マーク、休憩ポイント等を表示する。なお、表示手段50としては、液晶ディスプレイ51に限らず、例えばCRT、プラズマディスプレイといった種々のディスプレイ装置を用いることができる。
【0033】
音声出力手段60は、音声出力装置61に対応する。この音声出力手段60は、音声出力制御手段103から送られてくる音声信号に基づき、音声で案内メッセージを出力する。操作手段70は、入力スイッチ71に対応する。この操作手段70を操作することにより発生された入力データはシステム制御手段100に送られ、目的地や経由地の設定、画面の切り替え等に使用される。
【0034】
システム制御手段100は、コントロールユニット10に対応する。このシステム制御手段100の制御の下に、経路設定手段101、表示制御手段102、音声出力制御手段103、熟練度判定手段104、運転パターン監視手段105、運転パターン記憶手段106及び休憩ポイント設定手段107が動作する。
【0035】
経路設定手段101は、CPU11の処理により実現されている。この経路設定手段101は、操作手段70を操作することにより入力された目的地までの経路を探索する。この探索された経路は、システム制御手段100の内部、具体的にはコントロールユニット10のRAM12に記憶され、探索された経路に沿って車両の走行を誘導するために使用される。
【0036】
表示制御手段102は、CPU11の処理及び表示制御部14の機能により実現されている。この表示制御手段102は、システム制御手段100からの指示に従って、道路地図、現在位置マーク、目的地マーク、休憩ポイント等を表示するための画像信号を生成して表示手段50に送る。
【0037】
音声出力制御手段103は、CPU11の処理及び入出力制御部15の機能により実現されている。この音声出力制御手段103は、システム制御手段100から送られてくる音声信号を音声出力手段60に送り、音声による案内メッセージを出力する。
【0038】
熟練度判定手段104は、CPU11の処理により実現されている。この熟練度判定手段104は、個人情報記憶手段40に記憶されている個人情報や運転パターン記憶手段106に格納されている運転パターンデータに基づいて運転者の熟練度を判定する。この熟練度判定手段104で実行される熟練度判定処理の詳細は、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0039】
運転パターン監視手段105は、CPU11の処理により実現されている。この運転パターン監視手段105は、運転者のアクセル操作などを監視し、運転パターンデータを生成する。この運転パターン監視手段105で実行される運転パターン監視処理の詳細は、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0040】
運転パターン記憶手段106は、運転パターン監視手段105で生成された運転パターンデータを記憶する。この運転パターン記憶手段106は、コントロールユニット10の内部、具体的にはRAM13に設けられている。
【0041】
休憩ポイント設定手段107は、CPU11の処理により実現されている。この休憩ポイント設定手段107は、熟練度判定手段104で判定された運転者の熟練度に応じて最適な休憩ポイントを設定する。この休憩ポイント設定手段107で実行される休憩ポイント設定処理の詳細は、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0042】
次に、上記のように構成されるこの発明の実施の形態に係るナビゲーション装置の動作を、熟練度取得処理と休憩ポイント設定処理とに分けて説明する。
【0043】
(1)熟練度取得処理
先ず、熟練度取得処理を、図3に示したフローチャートを参照しながら説明する。この熟練度判定処理では、システム制御手段100は、先ず、個人情報記憶手段40から個人情報を読み込む(ステップST301)。そして、読み込んだ個人情報と一緒に制御を運転パターン監視手段105に渡す。これにより、運転パターン監視手段105による運転パターン監視処理が開始される(ステップST302)。運転パターン監視処理では、運転者による運転パターンが監視され、ステップST301で読み込まれた個人情報を考慮して運転パターンデータが生成される。この生成された運転パターンデータは、運転パターン記憶手段106に記憶される。この運転パターン監視処理の詳細は後述する。
【0044】
次いで、熟練度判定手段104による熟練度判定処理が行われる(ステップST303)。この熟練度判定処理では、ステップST302で得られた運転パターンデータを参照して熟練度係数を求める処理が行われる。この熟練度判定処理で得られた熟練度係数は個人情報記憶手段40に格納され、後に行われる休憩ポイント設定処理で利用される。この熟練度判定処理の詳細は後述する。
【0045】
次に、上記ステップST302で行われる運転パターン監視処理を、図4に示したフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0046】
この運転パターン監視処理では、先ず、システム制御手段100の内部、具体的にはROM12に形成されている基準アクセル開度データベースが読み込まれる(ステップST401)。次いで、基準アクセル開度データが取得される(ステップST402)。具体的には、先にステップST301でシステム制御手段100から受け取った個人情報に含まれる生年月日から運転者の年齢が算出される。そして、算出された年齢に対応する基準アクセル開度データ(基準アクセル開度及び基準維持時間)がステップST401で読み込まれた基準アクセル開度データベースから取得される。
【0047】
次いで、個人情報に含まれる性別を参照することにより運転者の性別が調べられる(ステップST403)。ここで、女性であることが判断されると、ステップST402で取得された基準アクセル開度が10%減じられる(ステップST404)。その後、シーケンスはステップST405に進む。なお、男性であることが判断された場合は、基準アクセル開度はそのままで、シーケンスはステップST405に進む。従って、運転者が例えば30代の男性の場合は、基準アクセル開度は80%、基準維持時間は3秒になるが、運転者が例えば30代の女性の場合は、基準アクセル開度は70%、基準維持時間は3秒になる。
【0048】
ステップST405では、累計走行距離が判定距離以下であるかどうかが調べられる。判定距離は熟練度を判定するために予め定められている距離であり、例えば20kmである。累計走行距離は車両の走行距離を累積したものであり、現在位置検出手段30に含まれる距離センサ33から得られる距離データをシステム制御手段100の内部、具体的にはRAM13に設けられたカウンタ(図示しない)で累積加算することにより得られる。
【0049】
このステップST405で、累計走行距離が判定距離以下であることが判断されると、次いで、道路種別データベースが読み込まれる(ステップST406)。次いで、読み込まれた道路種別データベースに基づいて走行中の道路種別が取得される(ステップST407)。具体的には、地図データ記憶手段20から読み出された地図データから現在走行中の道路の種別が判定され、この判定により得られた道路種別に対応する道路種別値が道路種別データベースから取得される。例えば、地図データに基づいて判定された道路種別が国道である場合は、道路種別値として「2」が得られる。
【0050】
次いで、アクセル開度が基準アクセル開度以上であるかどうかが調べられる(ステップST408)。即ち、図示しないアクセルセンサから得られるアクセル開度と、上記ステップST402で得られた基準アクセル開度とが比較される。そして、アクセル開度が基準アクセル開度以上でないことが判断されると、シーケンスはステップST405に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0051】
一方、上記ステップST408でアクセル開度が基準アクセル開度以上であることが判断されると、次いで、アクセルが基準アクセル開度以上で維持されている時間(維持時間)が計測される(ステップST409)。次いで、維持時間が基準維持時間以上であるかどうかが調べられる(ステップST410)。即ち、ステップST409で計測された維持時間と、上記ステップST402で得られた基準維持時間とが比較される。そして、維持時間が基準維持時間以上でないことが判断されると、シーケンスはステップST405に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0052】
一方、上記ステップST410で維持時間が基準維持時間以上であることが判断されると、その維持時間における走行距離が計測される(ステップST411)。即ち、現在位置検出手段30に含まれる距離センサ33から上記維持時間における距離データが走行距離として取得される。次いで、ステップST411で計測された走行距離が上記ステップST407で取得された道路種別と対応付けられ、運転パターンデータとして運転パターン記憶手段106に格納される(ステップST412)。その後、シーケンスはステップST405に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0053】
上述したステップST405〜ST412の繰り返し処理の過程で、上記ステップST405において、累計走行距離が判定距離より大きくなったことが判断されると、累計走行距離がクリアされる(ステップST413)。具体的には、システム制御手段100の内部のRAM13に設けられたカウンタがクリアされる。以上の処理により、判定距離分だけ走行した場合の運転パターンデータが運転パターン記憶手段106に記憶され、運転パターン監視処理が終了する。
【0054】
なお、上述した運転パターン監視処理では、道路種別毎の走行距離を運転パターンデータとしたが、道路の車線数や道路幅毎の走行距離を運転パターンデータとするように構成することもできる。また、上述した運転パターン監視処理では、所定条件下での走行距離を運転パターンデータとしたが、ブレーキのタイミングやかけ方、急加速や急発進といった事象等を運転パターンデータとすることができる。或いは、所定条件下での走行距離、ブレーキのタイミングやかけ方、急加速や急発進といった事象等を組み合わせて運転パターンデータとすることができる。この組み合わせを運転パターンデータとして採用すると、より正確な運転パターンが得られる。
【0055】
次に、上記ステップST303で行われる熟練度判定処理を、図5に示したフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0056】
この熟練度判定処理では、先ず、熟練度判定データベースが読み込まれる(ステップST501)。この際、運転パターン記憶手段106に格納されている運転パターンデータを参照することにより最も長い距離を走行した道路種別が選択され、その選択された道路種別に対応するテーブルが熟練度判定データベースから読み出される。
【0057】
次いで、熟練度係数が取得される(ステップST502)。具体的には、運転パターン記憶手段106に格納されている運転パターンデータに基づいて走行距離割合が算出される。また、先にステップST301でシステム制御手段100から受け取った個人情報に含まれる生年月日から運転者の年齢が算出される。そして、ステップST501で読み出されたテーブルの中の、上記算出された走行距離割合及び年齢に該当する位置から熟練度係数が取得される。例えば、最も多く走行した道路が高速道路(道路種別値「1」)であって、走行距離割合が25%、年齢が50歳代の運転者の場合、熟練度係数として「C」が取得される。
【0058】
次いで、ステップST502で得られた熟練度係数が個人情報記憶手段40、具体的にはICカード41に記憶される(ステップST503)。以上により、熟練度判定処理(図3のステップST303)が終了し、熟練度取得処理が終了する。
【0059】
以上説明した熟練度取得処理(運転パターン監視処理及び熟練度判定処理)は、車両の走行中に繰り返して行われるが、所定のアクセル開度以上で所定の維持時間以上走行した場合に運転パターンデータを取得して熟練度係数を算出する構成では、低速で走行した場合に、熟練者であっても初心者と判定されてしまう場合がある。そこで、熟練度の判定は判定距離を走行する毎に行って熟練度係数を随時更新し、常に最も最近の熟練度係数が個人情報記憶手段40に格納されるようになっている。
【0060】
なお、渋滞等により通常の走行が不可能な場合は、操作手段70からの指示に応じて熟練度取得処理を停止するように構成できる。また、VICS(Vehicle Information and Communication System)対応のナビゲーション装置では、VICSから得られた渋滞情報等に基づいて熟練度取得処理を停止及び再開するように構成できる。これらの構成によれば、道路事情によって低速で走行せざるを得ない場合は熟練度取得処理を停止させることができるので、熟練者が初心者であると誤判定されたり、或いは初心者が熟練者であると誤判定されることを回避できる。
【0061】
(2)休憩ポイント設定処理
次に、休憩ポイント設定手段107で行われる、熟練度取得処理で取得された熟練度係数を用いて休憩ポイントを設定する休憩ポイント設定処理を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0062】
この休憩ポイント設定処理では、先ず、休憩ポイント考慮項目データベースが読み込まれる(ステップST601)。次いで、熟練度係数に対応する考慮項目データが取得される(ステップST602)。より詳しくは、上述した熟練度判定処理で個人情報記憶手段40に記憶された熟練度係数が読み出され、この読み出された熟練度係数に対応する加算休憩ポイント数、加算案内タイミング及び駐車場ランクが休憩ポイントデータベースから取得される。
【0063】
次いで、各考慮項目のチェックが行われる(ステップST603)。このナビゲーション装置では、休憩ポイント数、案内タイミング及び駐車場ランクといった各考慮項目を休憩ポイントの設定に反映させるかどうかを操作手段70から指定できるようになっているので、このステップST603で各考慮項目の採否が決定される。
【0064】
次いで、休憩ポイントの設定が行われる(ステップST604)。この休憩ポイント設定において、休憩ポイント数が考慮項目として採用されている場合、予め定められている標準の休憩ポイント数に加算休憩ポイント数を加算した値がその運転者の休憩ポイント数とされる。例えば、標準の休憩ポイント数が「2」である場合、熟練度係数がBの運転者の場合は、休憩ポイント数は「3(=2+1)」となる。従って、所定距離(例えば50km)の中で3カ所の休憩ポイントが設定される。
【0065】
また、案内タイミングが考慮項目として採用されている場合、休憩ポイントまでの距離(標準距離)に加算案内タイミングで指定される距離を加算した値が案内タイミングとされる。例えば、標準距離が100mである場合、熟練度係数がBの運転者の場合は、加算案内タイミングは「200(=100+100)m」となり、設定されている休憩ポイントの200m手前で音声による案内メッセージが流される。
【0066】
更に、駐車場ランクが考慮項目として採用されている場合、熟練度係数に対応する駐車場ランク値が設定される。休憩ポイントとしては、地図データ記憶手段20に記憶されている地図データに示されている駐車場形態に対応する駐車場ランク値が、図12に示す駐車場ランクテーブルから求められ、この求められた駐車場ランク値以上を有する駐車場が設定される。例えば、熟練度係数Cの運転者の場合、駐車場ランク値は「4」であるので、平面(11〜20台)又は平面(21台〜)の駐車場を備えた休憩ポイントが選択されて運転者に提示される。なお、該当する駐車場を備えた休憩ポイントが複数存在するときは、車両の現在地又は目的地への経路が設定されている場合はその経路に最も近い休憩ポイントが選択され、その休憩ポイントまでの経路が運転者に提供される。
【0067】
なお、上述した考慮項目を満たすように休憩ポイントを設定する時に、目的地への経路が設定されている場合は、その経路から大きく外れてしまうことが考えられる。この場合は、考慮項目を満たす休憩ポイントに対して距離的又は時間的に所定幅内に存在する休憩ポイントを設定するように構成できる。
【0068】
また、休憩ポイントを案内する場合に、考慮項目の条件を満たす施設をリストアップして表示し、運転者が希望の施設を選択するように構成することができる。この場合、「ジャンル(コンビニエンスストア、ファーストフード店等)」、「施設名」、「現在位置からの距離」等をリストとして表示するように構成できる。また、個人情報記憶手段40から取得した個人情報の中の性別や年齢に基づいて優先的に表示するジャンルを変更するように構成できる。
【0069】
また、休憩ポイントのジャンルや施設を予め指定しておくことにより、指定された内容を優先的に表示するように構成できる。例えば、「トイレのある施設」や「バリアフリーの施設」等を予め指定しておき、これらに該当する施設を優先的に表示するように構成できる。この場合、考慮項目の条件を満たす施設に該当する施設が存在しない場合は、通常の周辺施設検索などにより他の施設を検索するように構成できる。
【0070】
更に、休憩ポイントの設定のみならず、個人情報記憶手段40から取得された個人情報に含まれる性別及び年齢を利用してナビゲーション装置のオープニング画面を設定するように構成できる。例えば20歳代の女性にはレジャー情報、30歳代の女性にはショッピング情報、30歳代の男性にはニュースをそれぞれ表示する画面をオープニング画面とすることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、運転者の生年月日及び性別を含む個人情報と、運転者の運転パターンを監視することにより得られた運転パターンデータとに基づいて熟練度を判定し、この判定された熟練度に応じた案内を行うようにしたので、運転者の熟練度に応じて最適な案内を自動的に行うことができるナビゲーション装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置を機能的に示す機能ブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の熟練度取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3における運転パターン監視処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図3における熟練度判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置における休憩ポイント設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用されるICカードに記憶される個人情報のフォーマットを示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される基準アクセル開度データベースの構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される道路種別データベースの構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される熟練度判定データベースの構成を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される休憩ポイント考慮項目データベースの構成を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される駐車場ランクテーブルの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 コントロールユニット、11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 表示制御部、15 入出力制御部、20 地図データ記憶手段、21 DVDドライブ装置、22 DVD−ROM、30 現在位置検出手段、31 GPS受信機、32 方位センサ、33 距離センサ、40 個人情報記憶手段、41 ICカード、50 表示手段(案内手段)、51 液晶ディスプレイ、60 音声出力手段(案内手段)、61 音声出力装置、70 操作手段、71 入力スイッチ、100 システム制御手段、101 経路設定手段、102 表示制御手段、103 音声出力制御手段、104 熟練度判定手段、105 運転パターン監視手段、106 運転パターン記憶手段、107 休憩ポイント設定手段(案内手段)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転技術の熟練度に応じて適切な案内を行うナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の周辺の地図を画面上に表示すると共に、ユーザにより指定された目的地や経由地までの経路を探索し、探索された経路に沿って車両の走行を誘導する車載用のナビゲーション装置が知られている。最近は、車両の走行を誘導するのみならず、運転を補助する各種の案内を画像表示や音声出力によって行うナビゲーション装置も開発されている。例えば、走行中の土地における運転者の走行経験の深浅に応じた間隔で休憩案内を行うナビゲーション装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に開示されたナビゲーション装置においては、走行履歴記録部は、行政区毎の車両の滞在時間を計測することにより車両の走行履歴を記録し、この走行履歴を走行履歴メモリに格納する。走行頻度判定部は、走行履歴メモリに格納された走行履歴を参照して、現在の自車の走行位置が属する行政区における走行頻度を判定し、その判定結果を案内出力部に出力する。案内出力部は、走行頻度が低い場合は、その土地における運転者の走行経験は浅いものとみなし、短い時間間隔で休憩案内を行うと共に、所定のタイミングで給油所案内及び食事場所案内を行う。一方、走行頻度が高い場合は、その土地における運転者の走行経験は深いものとみなし、長い時間間隔で休憩案内を行うのみで、給油所案内及び食事場所案内は行わない。
【0004】
また、運転者の特性を利用する他の技術として、運転技量に応じて運転特性を実現する車両の運転制御装置が知られている(例えば特許文献2参照)。この車両の運転制御装置においては、カードリーダはスロット、送受信部、CPU、RAM等を備えている。CPUは運転状態を監視し、この監視により得られたアクセル開度やブレ−キング時の減速Gに基づいて熟練度を決定する。そして、この熟練度に応じて、例えばV型エンジンのフロントシリンダー点火時期特性、リヤシリンダー点火時期特性、排気バルブ開度特性、キャブレターソレノイド操作特性といった運転特性を車両に設定すると共に、この熟練度をスロットに挿入されたメモリーカードに記憶させる。次回の走行時には、メモリーカードをカードリーダへ挿入し、メモリカードに記憶されている熟練度情報を読み取って、車両を熟練度に見合った運転特性に設定する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−286474号公報(図1)
【特許文献2】
特開平9−71153号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に開示されたナビゲーション装置は、走行中の土地における運転者の走行経験の深浅に応じて休憩案内を行う間隔を変えて休憩を促し、運転技術の熟練度とは無関係に最寄りの休憩場所を案内する。従って、運転技術の未熟な初心者にとっては案内の回数が少なかったり、案内のタイミングが遅かったり、或いは案内された休憩場所の駐車場への入庫が難しかったりするという問題があり、必ずしも運転者にとって最適な休憩場所を案内できない。
【0007】
また、特許文献2に開示された運転技術の熟練度を検出する技術を特許文献1に記載のナビゲーション装置に適用し、熟練度に応じて案内を行うように構成することも考えられる。しかしながら、アクセル開度やブレ−キング時の減速Gに基づいて決定された熟練度は、運転特性を判断するためには好適であるかもしれないが、例えば上述した休憩場所の案内のように運転特性とは直接関係しない事項を判断する基礎として使用するには不十分である。
【0008】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、運転者の熟練度に応じて最適な案内を自動的に行うことのできるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るナビゲーション装置は、上記目的を達成するために、運転者の生年月日及び性別を含む個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、運転者の運転パターンを監視して運転パターンデータを生成する運転パターン監視手段と、個人情報記憶手段に記憶された個人情報及び運転パターン監視手段で生成された運転パターンデータに基づいて熟練度を判定する熟練度判定手段と、熟練度判定手段で判定された熟練度に応じた案内を行う案内手段とを備えているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、運転者に休憩ポイントを案内する場合について説明するが、この発明は休憩ポイントの案内に限らず、種々の案内に適用できるものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、コントロールユニット10、DVDドライブ装置21、GPS受信機31、方位センサ32、距離センサ33、ICカード41、液晶ディスプレイ51、音声出力装置61及び入力スイッチ71から構成されている。
【0011】
コントロールユニット10は、このナビゲーション装置の全体を制御する。このコントロールユニット10は、中央処理装置(以下、「CPU」という)11、リードオンリメモリ(以下、「ROM」という)12、ランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)13、表示制御部14及び入出力制御部15から構成されている。
【0012】
CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムに従って動作することにより、ナビゲーション装置としての各種機能を実現する。このCPU11で実行される処理の詳細は、後にフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0013】
ROM12は、上述したプログラムを記憶している。また、このROM12には、基準アクセル開度データベース、道路種別データベース、熟練度判定データベース及び休憩ポイント考慮項目データベースが形成されている。各データベースの詳細は後述する。なお、これらのデータベースは、DVD−ROM22又はICカード41に形成することもできる。RAM13は、CPU11のワーク領域として使用される。このRAM13には、種々のデータが一時的に記憶される。
【0014】
表示制御部14は、CPU11からの画像データに基づいて画像信号を生成して液晶ディスプレイ51に送り、以て画像を表示させる。入出力制御部15は、DVDドライブ装置21、GPS受信機31、方位センサ32、距離センサ33、ICカード41、入力スイッチ71及び音声出力装置61と、CPU11との間の信号の送受を制御する。
【0015】
DVDドライブ装置21は、挿入されたDVD−ROM22の内容を読み取ってコントロールユニット10の入出力制御部15に送る。DVD−ROM22は、地図データ及び駐車場ランクデータ(詳細は後述する)を記憶している。地図データには、車両が走行する道路を表す道路情報及び施設に関する施設情報が含まれる。
【0016】
GPS受信機31は、GPS衛星からの電波を受信して車両の現在位置を検出する。このGPS受信機31で検出された車両の現在位置を表す現在位置データはコントロールユニット10に送られる。方位センサ32は、車両の進行方位を検出する。この方位センサ32で検出された車両の進行方位を表す方位データはコントロールユニット10に送られる。距離センサ33は、車両の移動距離を検出する。この距離センサ33で検出された移動距離を表す距離データはコントロールユニット10に送られる。
【0017】
ICカード41は、個人情報を記憶する。図7は、ICカード41に記憶される個人情報のフォーマットを示す。ICカード41には、ヘッダに続いて個人情報が記憶されている。個人情報には、氏名、生年月日、性別、免許取得年月日、免許種類、熟練度係数及びその他の各種情報が含まれる。このICカード41に記憶された個人情報は、コントロールユニット10に送られる。また、このICカード41には、コントロールユニット10から送られてくる熟練度係数が書き込まれる。なお、ICカード41に複数人分の個人情報を記憶し、複数人でICカード41を共用するように構成することもできる。この場合、ICカード41内の何れの個人情報を使用するかは入力スイッチ71を用いて選択するように構成できる。
【0018】
液晶ディスプレイ51は、コントロールユニット10の表示制御部14から送られてくる画像信号に基づいて、道路地図、現在位置マーク、目的地マーク、休憩ポイント等を表示する。
【0019】
音声出力装置61は、案内メッセージを音声で出力する。この音声出力装置61は、D/Aコンバータ62、アンプ63及びスピーカ64から構成されている。D/Aコンバータ62は、コントロールユニット10から送られてくる音声の案内メッセージを表すデジタル信号をアナログ信号に変換しアンプ63に送る。アンプ63は、D/Aコンバータ62から送られているアナログ信号を増幅してスピーカ64に送る。スピーカ64は、アンプ63からの増幅されたアナログ信号を音響信号に変換する。これにより、スピーカ64から音声の案内メッセージが出力される。
【0020】
入力スイッチ71は、例えばリモコンやタッチスイッチ等から構成されている。この入力スイッチ71は、経路設定時に目的地や経由地を入力したり、液晶ディスプレイ51に表示する画面を切り替えるといった各種操作を行うために使用される。この入力スイッチ71から入力された信号は、コントロールユニット10に送られる。
【0021】
次に、ROM12に形成されるデータベースについて説明する。基準アクセル開度データベースは、図8に示すように、基準アクセル開度(%)及び基準維持時間(秒)を表すデータが年齢層毎に記憶されて構成されている。基準アクセル開度は、アクセル全開の場合を100%としたときのアクセル開放の割合を示す。基準維持時間は、アクセルの開放を基準アクセル開度で維持する時間を示す。例えば、21〜30歳の運転者については、アクセルを80%の開度で3秒間維持したか否かが運転パターンデータを生成するかどうかの基準になる。なお、運転者が女性の場合は、基準アクセル開度データベースに規定されている基準アクセル開度から10%を減じた値が基準アクセル開度として使用される。
【0022】
道路種別データベースは、図9に示すように、道路種別と判定用の道路種別値とを対応付けたテーブルから構成されている。道路種別値が同一である道路、例えば、国道と主要地方道は、熟練度を判定する際に、同一の重みで考慮されることを示す。
【0023】
熟練度判定データベースは、図10に示すように、複数段階に分けられた走行距離割合の各々について年齢層毎に熟練度係数が記憶されたテーブルが道路種別毎に用意されて構成されている。走行距離割合は、所定の判定距離に対する走行距離の割合であり、0〜10%、11〜20%、21〜30%、31〜40%、41〜50%及び51%以上といった6段階に分けられている。なお、図10は道路種別値「1」の道路に対するテーブルのみを示しているが、他の道路種別値「2〜5」の道路に対しても同様のテーブルが用意されている。また、熟練度係数は、A(熟練者)、B(普通)及びC(初心者)といった3段階に分けられている。なお、走行距離割合の段階及び熟練度係数の段階は、上記に限らず任意である。
【0024】
休憩ポイント考慮項目データベースは、図11に示すように、加算休憩ポイント数、加算案内タイミング及び駐車場ランクといった考慮項目の重みを表すデータが熟練度(係数)毎に記憶されて構成されている。加算休憩ポイントは、所定距離(例えば50km)又は所定時間(例えば2時間)毎に必要とされる標準の休憩ポイント数に加算される値を熟練度に応じて定める。例えば、熟練度係数Aの運転者の場合は標準の休憩ポイント数、熟練度係数Bの運転者の場合は標準の休憩ポイント数に「1」を加えた値、熟練度係数Cの運転者の場合は標準の休憩ポイント数に「2」を加えた値が、それぞれ休憩ポイント設定時の休憩ポイント数として使用される。
【0025】
加算案内タイミングは、案内メッセージを流すタイミング、つまり予め定められている休憩ポイントまでの距離(以下、「標準距離」という)に加算される値を熟練度に応じて定める。例えば、熟練度係数Aの運転者の場合は標準距離、熟練度係数Bの運転者の場合は標準距離に「100m」を加えた値、熟練度係数Cの運転者の場合は標準距離に「200m」を加えた値が、それぞれ案内タイミングとして使用される。
【0026】
駐車場ランクは、駐車場形態に駐車場が面している道路の幅及び車線数等を加味して駐車の困難性を規定するものであり、図12の駐車場ランクテーブルに示すように、駐車場形態毎に駐車場ランク値を付与することによって定義されている。この駐車場ランクは、例えば、熟練度係数Aの運転者の場合は駐車場ランク値が「1」以上の全ての駐車場が、熟練度係数Bの運転者の場合は駐車場ランク値が「2」以上の駐車場が、熟練度係数Cの運転者の場合は駐車場ランク値が「4」以上の駐車場が、それぞれ休憩ポイントとして選択されることを表す。
【0027】
なお、休憩ポイント考慮項目データベースが個人情報記憶手段40に形成される場合は、ユーザが考慮項目の追加及び削除、並びに各考慮項目の値の変更を可能なように構成できる。この構成によれば、ユーザの好みを考慮した休憩ポイントの設定が可能になる。
【0028】
図2は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置を機能的に示した機能ブロック図である。このナビゲーション装置は、地図データ記憶手段20、現在位置検出手段30、個人情報記憶手段40、表示手段50、音声出力手段60、操作手段70、システム制御手段100、経路設定手段101、表示制御手段102、音声出力制御手段103、熟練度判定手段104、運転パターン監視手段105、運転パターン記憶手段106及び休憩ポイント設定手段107といった機能ブロックから構成されている。表示手段50、音声出力手段60及び休憩ポイント設定手段107は、この発明の案内手段に対応する。
【0029】
地図データ記憶手段20は、DVD−ROM22に対応する。この地図データ記憶手段20に記憶されている地図データは、システム制御手段100に送られる。なお、この地図データ記憶手段20としては、DVD−ROM22に限らず、CD、MDといった比較的大容量の記録媒体を用いることができる。
【0030】
現在位置検出手段30は、GPS受信機31、方位センサ32及び距離センサ33から構成されている。この現在位置検出手段30は、GPS受信機31で検出された現在位置データ、方位センサ32で検出された方位データ及び距離センサ33で検出された距離データをシステム制御手段100に送る。
【0031】
個人情報記憶手段40は、ICカード41に対応する。この個人情報記憶手段40に記録されている個人情報はシステム制御手段100に送られる。なお、個人情報記憶手段40としては、ICカード41に限らず、例えば磁気カードのような個人情報の記憶及び書き換えができる種々の記憶媒体を使用できる。また、クレジットカードやICカード化された自動車運転免許証のような個人情報が記録された記録媒体を使用することもできる。更に、個人情報記憶手段40は、ICカードのような外部記憶媒体に限らず、ナビゲーション装置に内蔵される内部記憶媒体であってもよい。
【0032】
表示手段50は、液晶ディスプレイ51に対応する。この表示手段50は、表示制御手段102から送られてくる画像信号に基づき、道路地図、現在位置マーク、目的地マーク、休憩ポイント等を表示する。なお、表示手段50としては、液晶ディスプレイ51に限らず、例えばCRT、プラズマディスプレイといった種々のディスプレイ装置を用いることができる。
【0033】
音声出力手段60は、音声出力装置61に対応する。この音声出力手段60は、音声出力制御手段103から送られてくる音声信号に基づき、音声で案内メッセージを出力する。操作手段70は、入力スイッチ71に対応する。この操作手段70を操作することにより発生された入力データはシステム制御手段100に送られ、目的地や経由地の設定、画面の切り替え等に使用される。
【0034】
システム制御手段100は、コントロールユニット10に対応する。このシステム制御手段100の制御の下に、経路設定手段101、表示制御手段102、音声出力制御手段103、熟練度判定手段104、運転パターン監視手段105、運転パターン記憶手段106及び休憩ポイント設定手段107が動作する。
【0035】
経路設定手段101は、CPU11の処理により実現されている。この経路設定手段101は、操作手段70を操作することにより入力された目的地までの経路を探索する。この探索された経路は、システム制御手段100の内部、具体的にはコントロールユニット10のRAM12に記憶され、探索された経路に沿って車両の走行を誘導するために使用される。
【0036】
表示制御手段102は、CPU11の処理及び表示制御部14の機能により実現されている。この表示制御手段102は、システム制御手段100からの指示に従って、道路地図、現在位置マーク、目的地マーク、休憩ポイント等を表示するための画像信号を生成して表示手段50に送る。
【0037】
音声出力制御手段103は、CPU11の処理及び入出力制御部15の機能により実現されている。この音声出力制御手段103は、システム制御手段100から送られてくる音声信号を音声出力手段60に送り、音声による案内メッセージを出力する。
【0038】
熟練度判定手段104は、CPU11の処理により実現されている。この熟練度判定手段104は、個人情報記憶手段40に記憶されている個人情報や運転パターン記憶手段106に格納されている運転パターンデータに基づいて運転者の熟練度を判定する。この熟練度判定手段104で実行される熟練度判定処理の詳細は、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0039】
運転パターン監視手段105は、CPU11の処理により実現されている。この運転パターン監視手段105は、運転者のアクセル操作などを監視し、運転パターンデータを生成する。この運転パターン監視手段105で実行される運転パターン監視処理の詳細は、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0040】
運転パターン記憶手段106は、運転パターン監視手段105で生成された運転パターンデータを記憶する。この運転パターン記憶手段106は、コントロールユニット10の内部、具体的にはRAM13に設けられている。
【0041】
休憩ポイント設定手段107は、CPU11の処理により実現されている。この休憩ポイント設定手段107は、熟練度判定手段104で判定された運転者の熟練度に応じて最適な休憩ポイントを設定する。この休憩ポイント設定手段107で実行される休憩ポイント設定処理の詳細は、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0042】
次に、上記のように構成されるこの発明の実施の形態に係るナビゲーション装置の動作を、熟練度取得処理と休憩ポイント設定処理とに分けて説明する。
【0043】
(1)熟練度取得処理
先ず、熟練度取得処理を、図3に示したフローチャートを参照しながら説明する。この熟練度判定処理では、システム制御手段100は、先ず、個人情報記憶手段40から個人情報を読み込む(ステップST301)。そして、読み込んだ個人情報と一緒に制御を運転パターン監視手段105に渡す。これにより、運転パターン監視手段105による運転パターン監視処理が開始される(ステップST302)。運転パターン監視処理では、運転者による運転パターンが監視され、ステップST301で読み込まれた個人情報を考慮して運転パターンデータが生成される。この生成された運転パターンデータは、運転パターン記憶手段106に記憶される。この運転パターン監視処理の詳細は後述する。
【0044】
次いで、熟練度判定手段104による熟練度判定処理が行われる(ステップST303)。この熟練度判定処理では、ステップST302で得られた運転パターンデータを参照して熟練度係数を求める処理が行われる。この熟練度判定処理で得られた熟練度係数は個人情報記憶手段40に格納され、後に行われる休憩ポイント設定処理で利用される。この熟練度判定処理の詳細は後述する。
【0045】
次に、上記ステップST302で行われる運転パターン監視処理を、図4に示したフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0046】
この運転パターン監視処理では、先ず、システム制御手段100の内部、具体的にはROM12に形成されている基準アクセル開度データベースが読み込まれる(ステップST401)。次いで、基準アクセル開度データが取得される(ステップST402)。具体的には、先にステップST301でシステム制御手段100から受け取った個人情報に含まれる生年月日から運転者の年齢が算出される。そして、算出された年齢に対応する基準アクセル開度データ(基準アクセル開度及び基準維持時間)がステップST401で読み込まれた基準アクセル開度データベースから取得される。
【0047】
次いで、個人情報に含まれる性別を参照することにより運転者の性別が調べられる(ステップST403)。ここで、女性であることが判断されると、ステップST402で取得された基準アクセル開度が10%減じられる(ステップST404)。その後、シーケンスはステップST405に進む。なお、男性であることが判断された場合は、基準アクセル開度はそのままで、シーケンスはステップST405に進む。従って、運転者が例えば30代の男性の場合は、基準アクセル開度は80%、基準維持時間は3秒になるが、運転者が例えば30代の女性の場合は、基準アクセル開度は70%、基準維持時間は3秒になる。
【0048】
ステップST405では、累計走行距離が判定距離以下であるかどうかが調べられる。判定距離は熟練度を判定するために予め定められている距離であり、例えば20kmである。累計走行距離は車両の走行距離を累積したものであり、現在位置検出手段30に含まれる距離センサ33から得られる距離データをシステム制御手段100の内部、具体的にはRAM13に設けられたカウンタ(図示しない)で累積加算することにより得られる。
【0049】
このステップST405で、累計走行距離が判定距離以下であることが判断されると、次いで、道路種別データベースが読み込まれる(ステップST406)。次いで、読み込まれた道路種別データベースに基づいて走行中の道路種別が取得される(ステップST407)。具体的には、地図データ記憶手段20から読み出された地図データから現在走行中の道路の種別が判定され、この判定により得られた道路種別に対応する道路種別値が道路種別データベースから取得される。例えば、地図データに基づいて判定された道路種別が国道である場合は、道路種別値として「2」が得られる。
【0050】
次いで、アクセル開度が基準アクセル開度以上であるかどうかが調べられる(ステップST408)。即ち、図示しないアクセルセンサから得られるアクセル開度と、上記ステップST402で得られた基準アクセル開度とが比較される。そして、アクセル開度が基準アクセル開度以上でないことが判断されると、シーケンスはステップST405に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0051】
一方、上記ステップST408でアクセル開度が基準アクセル開度以上であることが判断されると、次いで、アクセルが基準アクセル開度以上で維持されている時間(維持時間)が計測される(ステップST409)。次いで、維持時間が基準維持時間以上であるかどうかが調べられる(ステップST410)。即ち、ステップST409で計測された維持時間と、上記ステップST402で得られた基準維持時間とが比較される。そして、維持時間が基準維持時間以上でないことが判断されると、シーケンスはステップST405に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0052】
一方、上記ステップST410で維持時間が基準維持時間以上であることが判断されると、その維持時間における走行距離が計測される(ステップST411)。即ち、現在位置検出手段30に含まれる距離センサ33から上記維持時間における距離データが走行距離として取得される。次いで、ステップST411で計測された走行距離が上記ステップST407で取得された道路種別と対応付けられ、運転パターンデータとして運転パターン記憶手段106に格納される(ステップST412)。その後、シーケンスはステップST405に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0053】
上述したステップST405〜ST412の繰り返し処理の過程で、上記ステップST405において、累計走行距離が判定距離より大きくなったことが判断されると、累計走行距離がクリアされる(ステップST413)。具体的には、システム制御手段100の内部のRAM13に設けられたカウンタがクリアされる。以上の処理により、判定距離分だけ走行した場合の運転パターンデータが運転パターン記憶手段106に記憶され、運転パターン監視処理が終了する。
【0054】
なお、上述した運転パターン監視処理では、道路種別毎の走行距離を運転パターンデータとしたが、道路の車線数や道路幅毎の走行距離を運転パターンデータとするように構成することもできる。また、上述した運転パターン監視処理では、所定条件下での走行距離を運転パターンデータとしたが、ブレーキのタイミングやかけ方、急加速や急発進といった事象等を運転パターンデータとすることができる。或いは、所定条件下での走行距離、ブレーキのタイミングやかけ方、急加速や急発進といった事象等を組み合わせて運転パターンデータとすることができる。この組み合わせを運転パターンデータとして採用すると、より正確な運転パターンが得られる。
【0055】
次に、上記ステップST303で行われる熟練度判定処理を、図5に示したフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0056】
この熟練度判定処理では、先ず、熟練度判定データベースが読み込まれる(ステップST501)。この際、運転パターン記憶手段106に格納されている運転パターンデータを参照することにより最も長い距離を走行した道路種別が選択され、その選択された道路種別に対応するテーブルが熟練度判定データベースから読み出される。
【0057】
次いで、熟練度係数が取得される(ステップST502)。具体的には、運転パターン記憶手段106に格納されている運転パターンデータに基づいて走行距離割合が算出される。また、先にステップST301でシステム制御手段100から受け取った個人情報に含まれる生年月日から運転者の年齢が算出される。そして、ステップST501で読み出されたテーブルの中の、上記算出された走行距離割合及び年齢に該当する位置から熟練度係数が取得される。例えば、最も多く走行した道路が高速道路(道路種別値「1」)であって、走行距離割合が25%、年齢が50歳代の運転者の場合、熟練度係数として「C」が取得される。
【0058】
次いで、ステップST502で得られた熟練度係数が個人情報記憶手段40、具体的にはICカード41に記憶される(ステップST503)。以上により、熟練度判定処理(図3のステップST303)が終了し、熟練度取得処理が終了する。
【0059】
以上説明した熟練度取得処理(運転パターン監視処理及び熟練度判定処理)は、車両の走行中に繰り返して行われるが、所定のアクセル開度以上で所定の維持時間以上走行した場合に運転パターンデータを取得して熟練度係数を算出する構成では、低速で走行した場合に、熟練者であっても初心者と判定されてしまう場合がある。そこで、熟練度の判定は判定距離を走行する毎に行って熟練度係数を随時更新し、常に最も最近の熟練度係数が個人情報記憶手段40に格納されるようになっている。
【0060】
なお、渋滞等により通常の走行が不可能な場合は、操作手段70からの指示に応じて熟練度取得処理を停止するように構成できる。また、VICS(Vehicle Information and Communication System)対応のナビゲーション装置では、VICSから得られた渋滞情報等に基づいて熟練度取得処理を停止及び再開するように構成できる。これらの構成によれば、道路事情によって低速で走行せざるを得ない場合は熟練度取得処理を停止させることができるので、熟練者が初心者であると誤判定されたり、或いは初心者が熟練者であると誤判定されることを回避できる。
【0061】
(2)休憩ポイント設定処理
次に、休憩ポイント設定手段107で行われる、熟練度取得処理で取得された熟練度係数を用いて休憩ポイントを設定する休憩ポイント設定処理を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0062】
この休憩ポイント設定処理では、先ず、休憩ポイント考慮項目データベースが読み込まれる(ステップST601)。次いで、熟練度係数に対応する考慮項目データが取得される(ステップST602)。より詳しくは、上述した熟練度判定処理で個人情報記憶手段40に記憶された熟練度係数が読み出され、この読み出された熟練度係数に対応する加算休憩ポイント数、加算案内タイミング及び駐車場ランクが休憩ポイントデータベースから取得される。
【0063】
次いで、各考慮項目のチェックが行われる(ステップST603)。このナビゲーション装置では、休憩ポイント数、案内タイミング及び駐車場ランクといった各考慮項目を休憩ポイントの設定に反映させるかどうかを操作手段70から指定できるようになっているので、このステップST603で各考慮項目の採否が決定される。
【0064】
次いで、休憩ポイントの設定が行われる(ステップST604)。この休憩ポイント設定において、休憩ポイント数が考慮項目として採用されている場合、予め定められている標準の休憩ポイント数に加算休憩ポイント数を加算した値がその運転者の休憩ポイント数とされる。例えば、標準の休憩ポイント数が「2」である場合、熟練度係数がBの運転者の場合は、休憩ポイント数は「3(=2+1)」となる。従って、所定距離(例えば50km)の中で3カ所の休憩ポイントが設定される。
【0065】
また、案内タイミングが考慮項目として採用されている場合、休憩ポイントまでの距離(標準距離)に加算案内タイミングで指定される距離を加算した値が案内タイミングとされる。例えば、標準距離が100mである場合、熟練度係数がBの運転者の場合は、加算案内タイミングは「200(=100+100)m」となり、設定されている休憩ポイントの200m手前で音声による案内メッセージが流される。
【0066】
更に、駐車場ランクが考慮項目として採用されている場合、熟練度係数に対応する駐車場ランク値が設定される。休憩ポイントとしては、地図データ記憶手段20に記憶されている地図データに示されている駐車場形態に対応する駐車場ランク値が、図12に示す駐車場ランクテーブルから求められ、この求められた駐車場ランク値以上を有する駐車場が設定される。例えば、熟練度係数Cの運転者の場合、駐車場ランク値は「4」であるので、平面(11〜20台)又は平面(21台〜)の駐車場を備えた休憩ポイントが選択されて運転者に提示される。なお、該当する駐車場を備えた休憩ポイントが複数存在するときは、車両の現在地又は目的地への経路が設定されている場合はその経路に最も近い休憩ポイントが選択され、その休憩ポイントまでの経路が運転者に提供される。
【0067】
なお、上述した考慮項目を満たすように休憩ポイントを設定する時に、目的地への経路が設定されている場合は、その経路から大きく外れてしまうことが考えられる。この場合は、考慮項目を満たす休憩ポイントに対して距離的又は時間的に所定幅内に存在する休憩ポイントを設定するように構成できる。
【0068】
また、休憩ポイントを案内する場合に、考慮項目の条件を満たす施設をリストアップして表示し、運転者が希望の施設を選択するように構成することができる。この場合、「ジャンル(コンビニエンスストア、ファーストフード店等)」、「施設名」、「現在位置からの距離」等をリストとして表示するように構成できる。また、個人情報記憶手段40から取得した個人情報の中の性別や年齢に基づいて優先的に表示するジャンルを変更するように構成できる。
【0069】
また、休憩ポイントのジャンルや施設を予め指定しておくことにより、指定された内容を優先的に表示するように構成できる。例えば、「トイレのある施設」や「バリアフリーの施設」等を予め指定しておき、これらに該当する施設を優先的に表示するように構成できる。この場合、考慮項目の条件を満たす施設に該当する施設が存在しない場合は、通常の周辺施設検索などにより他の施設を検索するように構成できる。
【0070】
更に、休憩ポイントの設定のみならず、個人情報記憶手段40から取得された個人情報に含まれる性別及び年齢を利用してナビゲーション装置のオープニング画面を設定するように構成できる。例えば20歳代の女性にはレジャー情報、30歳代の女性にはショッピング情報、30歳代の男性にはニュースをそれぞれ表示する画面をオープニング画面とすることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、運転者の生年月日及び性別を含む個人情報と、運転者の運転パターンを監視することにより得られた運転パターンデータとに基づいて熟練度を判定し、この判定された熟練度に応じた案内を行うようにしたので、運転者の熟練度に応じて最適な案内を自動的に行うことができるナビゲーション装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置を機能的に示す機能ブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の熟練度取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3における運転パターン監視処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図3における熟練度判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置における休憩ポイント設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用されるICカードに記憶される個人情報のフォーマットを示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される基準アクセル開度データベースの構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される道路種別データベースの構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される熟練度判定データベースの構成を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される休憩ポイント考慮項目データベースの構成を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される駐車場ランクテーブルの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 コントロールユニット、11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 表示制御部、15 入出力制御部、20 地図データ記憶手段、21 DVDドライブ装置、22 DVD−ROM、30 現在位置検出手段、31 GPS受信機、32 方位センサ、33 距離センサ、40 個人情報記憶手段、41 ICカード、50 表示手段(案内手段)、51 液晶ディスプレイ、60 音声出力手段(案内手段)、61 音声出力装置、70 操作手段、71 入力スイッチ、100 システム制御手段、101 経路設定手段、102 表示制御手段、103 音声出力制御手段、104 熟練度判定手段、105 運転パターン監視手段、106 運転パターン記憶手段、107 休憩ポイント設定手段(案内手段)。
Claims (5)
- 地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記地図データ記憶手段から読み出された地図データに基づいて、前記現在位置検出手段で検出された現在位置の周辺の地図を表示し、且つ該表示された地図上に前記現在位置検出手段で検出された現在位置を表示する表示手段と、
運転者の生年月日及び性別を含む個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
運転者の運転パターンを監視して運転パターンデータを生成する運転パターン監視手段と、
前記個人情報記憶手段に記憶された個人情報及び前記運転パターン監視手段で生成された運転パターンデータに基づいて熟練度を判定する熟練度判定手段と、
前記熟練度判定手段で判定された熟練度に応じた案内を前記表示手段で行う案内手段
とを備えたナビゲーション装置。 - 運転パターン監視手段は、所定条件下で走行がなされた場合の走行距離を測定し、該測定された走行距離と走行がなされた道路種別とを対応付けた運転パターンデータを生成することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
- 所定の判定距離に対する走行距離の割合を表す複数段階に分けられた走行距離割合の各々について、年齢層毎に熟練度係数が記憶されたテーブルを道路種別毎に備えた熟練度判定データベースを備え、
熟練度判定手段は、運転パターンデータの中の最も長い走行距離に対応する道路種別用のテーブルを前記熟練度判定データベースから選択し、前記運転パターンデータの中の最も長い走行距離について算出された走行距離割合と前記個人情報に含まれる年齢とによって特定される熟練度係数を前記選択されたテーブルから取り出して熟練度とすることを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。 - 案内手段は、
熟練度判定手段で判定された熟練度に応じて休憩ポイントを設定する休憩ポイント設定手段と、
前記休憩ポイント設定手段によって設定された休憩ポイントを表示によって案内する表示手段と、
前記休憩ポイント設定手段によって設定された休憩ポイントを音声によって案内する音声出力手段
とを備えたことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。 - 休憩ポイント数、案内タイミング及び駐車場ランクを含む考慮項目の重みが熟練度毎に規定された休憩ポイント考慮項目データベースを備え、
休憩ポイント設定手段は、前記休憩ポイント考慮項目データベースに規定されている考慮項目の重みを前記熟練度判定手段で判定された熟練度に応じて選択して休憩ポイントを設定する請求項4記載のナビゲーション装置。
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