JP2004301278A - 逆転防止機能を有する動力伝達装置 - Google Patents

逆転防止機能を有する動力伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高いセルフロック機能を有しながら、同時に、装置全体の回転効率を向上させることのできる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】減速機(動力伝達装置)14は、入力軸(モータ軸13)及び出力軸56を含む減速機構を備え、負荷側から前記出力軸56を逆転させるトルクが加わったときに、該出力軸56が逆転するのを阻止する機能が備えられた逆転防止機能を有している。そして、前記減速機構として、その起動効率が40%以上の揺動内接型の揺動減速部G2を採用すると共に、該減速機構の動力伝達経路上の第1ギヤ32に対して摩擦による抵抗を、運転中において常時付与可能な摩擦力付与手段F1を配置した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、逆転防止機能を有する動力伝達装置に関する。
【0002】
動力伝達装置における逆転防止機能とは、負荷側(駆動対象装置側)から動力伝達装置の出力軸を回転させようとするトルクが掛かっても、該出力軸の回転を阻止し、駆動対象装置の停止状態を維持する機能のことである。
【0003】
【従来の技術】
昇降機、シャッタ、コンベア、太陽光発電装置、流路を開閉するバルブ、OA機器等を駆動する分野においては、その停止状態を維持することのできる逆転防止機能を備えた動力伝達装置が広く利用されている。
【0004】
逆転防止機能を有する動力伝達装置の中には、停止時に逆転防止用のボルトやクラッチ等を用いて回転部材の回転を機械的に阻止する機器を用いる技術が多く提案されている。しかしながら、このような機器を用いて回転部材が回転するのを機械的に阻止する構造は、停電など、不意の事故等によって駆動対象装置が停止してしまったとき等において、当該機器を速やかに機能させることができないという問題がある。
【0005】
そのため、このような問題を解消するものとして、いわゆるセルフロック機能、すなわち、動力伝達装置自体に逆転防止機能を持たせたるようにしたものも種々提案されている。
【0006】
例えば、図11に示される従来公知の太陽光発電装置は、動力伝達装置にウォームギヤセットを適用したものである。
【0007】
この太陽光発電装置1は、横長矩形形状の太陽電池パネル2と、この太陽電池パネル2をパイプ状横軸3を介して回転駆動する駆動モータ4及び減速歯車群5と、これら太陽電池パネル2、駆動モータ4及び減速歯車群5等を支持する水平支持台6と、この水平支持台6を支柱部材7を介して回転駆動する第2駆動モータ8及び第2減速機群9とを備えている。
【0008】
この太陽光発電装置1の減速歯車群5及び第2減速歯車群9は、いずれもウォームギヤセットWG1、WG2を有しており、これによって太陽電池パネル2及び水平支持台6の正逆の回転を可能とすると共に、逆転防止機能を持たせている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−102613号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来公知の太陽光発電装置1に適用されているウォームギヤセットWG1、WG2は、出力側からのトルクによって回転しにくいという性質を有する一方で、本来の動力伝達の効率が低いという問題がある。そのため、手動駆動の場合は操作に大きな力を必要とし、操作性が悪くなりやすい。又、モータ駆動の場合は大容量のモータが必要であると共に、消費電力が大きくなる原因となり、太陽電池パネル2によって発電された電気を効率よく利用することが困難である。
【0011】
又、セルフロック機能を有する代表的な構成として、動力伝達経路上に一方向クラッチを介在させるものがある。しかしながら、この構成は、本来の動力伝達の方向が一方向に限定されてしまうため、太陽光発電装置1の減速機群5及び第2減速機群9のように、正逆の回転を行う必要がある動力伝達装置に用いることはできない。
【0012】
一般に、負荷側からのトルクに対するセルフロック性と、モータなどの正規の駆動源側からのトルクに対する回転円滑性(回転効率)は表裏の関係にあり、その両立は難しい。実用的なセルフロック性を得るには、上記ウォームギヤセットのような本来の回転効率がかなり低いものを採用せざるを得ないというのが実情である。
【0013】
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、高いセルフロック機能を有しながら、同時に、装置全体の回転効率を向上させることのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力軸及び出力軸を含む減速機構を備え、負荷側から前記出力軸を逆転させるトルクが加わったときに、該出力軸が逆転するのを阻止する機能が備えられた逆転防止機能を有する動力伝達装置において、前記減速機構として、その起動効率が40%以上の減速機構を採用すると共に、該減速機構の動力伝達経路上のいずれかの位置に、該動力伝達経路上のいずれかの回転部材に対して摩擦による抵抗を付与可能な摩擦力付与手段を配置したことにより、上記課題を解決したものである。
【0015】
本発明は、静摩擦と動摩擦の相違、あるいは起動効率と運転効率の相違を構成上においてより積極的に利用したものである。即ち、本発明においては、逆転防止機能を備えようとする動力伝達装置の減速機構として、基本的に、その起動効率が40%以上のものを採用する。ここで、起動効率とは、出力軸を止めた状態で入力軸に所定の回転トルクをかけたときに、本来ならば当該回転トルクに減速比を掛けた値(100%)が出力軸に生じるはずであるにも拘わらず、η%しか取り出せないときの当該ηに相当する。同一の動力伝達装置においては、再現性のある値となる。
【0016】
起動効率が40%以上というのは、運転効率は、それより高いことを意味する。運転効率は、そのときの負荷の大きさ、あるいは回転速度等によって変化するが、起動効率よりも低くなることはない。すなわち、本発明に係る動力伝達装置の運転効率は、少なくとも40%以上である。
【0017】
本発明では、その上で、該減速機構の動力伝達経路上のいずれかの位置に、該動力伝達経路上のいずれかの回転部材に対して摩擦による抵抗を、「運転中において常時付与可能な」摩擦力付与手段を積極的に配置する。
【0018】
本発明においては、動力伝達装置の減速機構の運転効率自体は高く、その起動効率を摩擦付与手段によって低くしている。摩擦付与手段によって与えられる摩擦力は、減速機構が回転を開始すると激減するため、動力伝達装置はその本来の効率の高さを生かした運転が可能となる。
【0019】
即ち、駆動対象装置が停止しているとき、即ち、当該動力伝達装置が停止しているときから運転を再開しようとするときには、当該減速機構が本来的に有している最大静摩擦に、当該摩擦力付与手段によって付与される最大静的摩擦をプラスした値以上の逆転トルクが負荷側からかからない限り、動力伝達装置は停止状態を維持する(セルフロック機能)。
【0020】
一方、動力伝達装置が一度回転を開始すると、当該減速機構が本来的に有している動摩擦力とそれまでの静摩擦力との差の分だけ回転効率が上昇するだけでなく、当該摩擦付与手段における動摩擦力とそれまでの静摩擦力との差の分だけ回転効率が上昇し、動力伝達装置はその本来の高い回転効率を活かした状態で運転されることになる。
【0021】
摩擦付与手段による摩擦付与は、常時行われているため、通常の運転停止時は勿論、停電等の不意の事故等によって装置が停止したときにも自動的にセルフロック機能が発揮される。
【0022】
なお、好ましくは、前記減速機構が、僅少の歯数差を有する外歯歯車および内歯歯車を備えた揺動内接噛合型の遊星歯車構造の減速部を少なくとも備える構成を採用するとよい。揺動内接噛合型の遊星歯車構造は、これ自体、運転時の効率が比較的高く、且つ、起動効率が比較的低い(それでも70%以上ではある)という特性を有する。そのため、本発明に係る減速機構として最適である。なお、ここで言う「僅少の歯数差」とは、1〜6程度までの歯数差を言う。
【0023】
また、前記摩擦力付与手段は、前記遊星歯車構造の減速部の上流側に位置する前記回転部材に配置するようにするとよい。これにより、小さな摩擦力で出力軸の回転を阻止することができるため、摩擦付与手段の構成を小型、低コスト化でき、且つ、運転時の効率低下を小さくすることができる。
【0024】
さらに、動力伝達装置が、手動によって前記出力軸を回転させることのできる手動操作軸を備える場合には、前記摩擦力付与手段が、該手動操作軸に対して配置されているとよい。これにより、既存の動力伝達装置を僅かに改良するだけで本発明を実施できる。
【0025】
更には、前記摩擦力付与手段によって前記回転部材に対して付与される摩擦抵抗の大きさが、調節・変更可能とされていると、具体的な用途に応じて、要求されるセルフロック性と回転円滑性とのバランスを考慮した現地での微調整が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施形態の例に係る動力伝達装置が適用されたギヤドモータを示す断面図、図2はその平面図である。なお、図1は、図2の矢印I−I線に沿う展開断面図に相当している。
【0028】
このギヤドモータ10は、駆動源として独立したモータ12と、平行軸歯車減速部G1と内接噛合遊星歯車構造の揺動減速部G2を有する減速機(動力伝達装置)14とが一体化されたものである。
【0029】
減速機14のケーシング16は、本体ケーシング18、及びその開口部側(図の上側)に配置された端部カバー20とで構成されており、ボルト24によって一体化されている。モータ12は本体ケーシング18に連結可能である。
【0030】
モータ12のモータ軸13にはピニオン30が直接形成され、該モータ軸13は減速機14の入力軸を兼用している。本体ケーシング18には該ピニオン30が挿入される貫通孔20Aが形成されており、本体ケーシング18とモータ12のケーシング29とが連結された際にピニオン30が減速機14のケーシング16内に臨むように構成されている。
【0031】
減速機14のケーシング16内に収容される平行軸歯車減速部G1は、中間軸31を備える。中間軸31には、前記ピニオン30と噛合する第1ギヤ32、及び第2ピニオン33が一体的に取り付けられている。第2ピニオン33は、内接噛合遊星歯車構造の揺動減速部G2の偏心体42に一体的に取り付けられた第2ギヤ34と噛合している。これらピニオン30、中間軸31、第1ギヤ32、第2ピニオン33、及び第2ギヤ34によって平行軸歯車減速部G1の動力伝達経路が構成される。
【0032】
一方、内接噛合遊星歯車構造の揺動減速部G2は、出力軸56と同軸に一体化された支持軸38と、該支持軸38にころ軸受40を介して組み込まれた前記偏心体42と、該偏心体42にころ軸受44を介して装着され、支持軸38の周りで偏心揺動可能とされた外歯歯車46と、本体ケーシング18と一体化され、該外歯歯車46が内接噛合する内歯歯車48と、を主に備える。
【0033】
前記支持軸38は、出力軸56と同軸に一体的に製造され、該出力軸56と共に玉軸受50、55によってそれぞれ端部カバー20、本体ケーシング18に支持されている。
【0034】
図3の揺動減速部G2の断面図に示されるように、外歯歯車46の外周にはトロコイド歯形の外歯が形成されており、内歯歯車48の内歯は、円弧状の溝に回転自在に組み込まれたピン49によって構成されている。外歯歯車46の歯数は「43」で、内歯歯車48の歯数「44」よりも1だけ少ない(僅少の歯数差)。外歯歯車46には内ピン孔47が形成されており、摺動促進用の内ローラ70が被せられた内ピン72が遊嵌している。内ピン72は出力軸56に一体的に圧入されたフランジ体58に片持ち状態で固定されている。
【0035】
ここで減速機14の動力伝達経路に摩擦力を付与するための摩擦力付与機構(摩擦力付与手段)の構成について説明する。
【0036】
この実施形態では、摩擦力付与機構F1は、図2に示すように、平行軸歯車減速部G1の前記第1ギヤ32に対して配置されている。第1ギヤ32は、動力伝達経路上の位置的には、揺動内接噛合型の遊星歯車構造の揺動減速部G2の上流側に位置する回転部材に相当する。
【0037】
図4の拡大断面図に示されるように、この摩擦力付与機構F1は、前記中間軸31と平行に配置された第2中間軸76と、該第2中間軸76に一体的に取付けられ、第1ギヤ32と噛合する第3ピニオン77と、前記第2中間軸76と摩擦摺動する摺動部78Sを備えるブッシュ78と、該ブッシュ78の外周に形成された凹部78Aと係合し、該ブッシュ78を非回転状態に維持するボール80と、該ボール80のブッシュ78に対する付勢力を調整することにより、ひいては第1ギヤ32に対して付与する摩擦抵抗の大きさを調整するためのばね81と、該ボール80及びばね81を収容する調節体82とから主に構成される。
【0038】
前記第2中間軸76は、断面L形状の一対の軸受83、84を介して端部カバー20、本体ケーシング18に回転自在に支持されている。前記ブッシュ78と第2中間軸76との摺動抵抗(摺動部78Sでの摩擦力)は、前記ボール80に対するばね81の付勢力を調節することによって変更可能である。ばね81による付勢力は、調節体82のブッシュ78に対する相対位置を調節することによって調整される。
【0039】
即ち、調節体82の外周には雄ねじ85が形成されており、本体ケーシング18に形成された雌ねじ18Aと螺合可能である。また、調節体82の端部には図示せぬドライバ等を挿入可能な溝82Aが形成されており、ドライバによる調節体82の回転によって調節体82の本体ケーシング18に対する螺入深さが変更されてばね81の全長が変化し、前記ボール80に対する該ばね81の付勢力が調整される構成とされている。
【0040】
なお、実施形態では、静摩擦と動摩擦の相違、あるいは起動効率と運転効率の相違を構成上においてより積極的に利用している。即ち、本実施形態においては、逆転防止機能を備えようとする減速機(動力伝達装置)14の減速機構として、基本的に、その起動効率が約70%の揺動減速部G2を採用する。ここで、起動効率とは、出力軸を止めた状態で入力軸に所定の回転トルクをかけたときに、本来ならば当該回転トルクに減速比を掛けた値(100%)が出力軸に生じるはずであるにも拘わらず、η%しか取り出せないときの当該ηに相当する。同一の動力伝達装置においては、再現性のある値となる。
【0041】
起動効率が約70%というのは、運転効率は、それより高いことを意味する。運転効率は、そのときの負荷の大きさ、あるいは回転速度等によって変化するが、起動効率よりも低くなることはない。すなわち、本発明に係る揺動減速部G2の運転効率は、少なくとも70%以上である。なお、本実施例においては、揺動減速部G2の上流に2段型の平行軸歯車減速部G1を設けているため、減速機構全体としての起動効率は80%(ピニオン30と第1ギヤ32)×80%(第2ピニオン33と第2ギヤ34)×70%(揺動減速部G2)=44.8%となり、起動効率40%以上を達成している。
【0042】
次に、この第1の実施形態に係る減速機14の作用を説明する。
【0043】
モータ12のモータ軸13が回転すると、該モータ軸13の先端に形成されたピニオン30が回転する。この回転は、該ピニオン30と噛合している第1ギヤ32、中間軸31、第2ピニオン33の順に伝達され、(偏心体42上の)第2ギヤ34が回転する。第2ギヤ34が回転すると、該第2ギヤ34と一体の偏心体42がころ軸受40に支持されながら支持軸38の周りで回転する。
【0044】
偏心体42が回転すると、外歯歯車46が該偏心体42の周りで揺動回転を行おうとするが、本体ケーシング18と一体化された内歯歯車48によってその自転が抑制されるため、外歯歯車46はこの内歯歯車48に内接しながらほとんど揺動のみを行うことになる。しかしながら、外歯歯車46の歯数「43」は内歯歯車48の歯数「44」より1だけ少ないため、外歯歯車46は偏心体42の1回転毎に内歯歯車48に対してその歯数差「1」だけずれる(自転する)ことになる。これは、偏心体42の1回転が外歯歯車46の−1/43=−1/43の回転に減速されたことを意味する。なお、マイナスの符号は外歯歯車46の回転方向が偏心体42の回転方向と逆になることを示している。
【0045】
外歯歯車46の揺動回転は貫通孔47と内ローラ70との隙間によってその揺動成分が吸収され、自転成分のみが内ピン72を介して出力軸56へと伝達される。
【0046】
ここで本実施形態においては、減速機14の運転効率自体は、その起動効率が約40%という特性から、少なくともそれより更に高く、一方、該起動効率を摩擦力付与機構F1によって低くしている。摩擦力付与機構F1によって摺動部78Sに与えられる摩擦力は、減速機構が回転を開始すると激減するため、減速機14はその本来の効率の高さを生かした運転が可能となる。
【0047】
即ち、駆動対象装置(図示略)が停止しているとき、即ち、減速機14が停止しているときから運転を再開しようとするときには、当該減速機構が本来的に有している最大静摩擦に、摩擦力付与機構F1によって付与される最大静的摩擦をプラスした値以上の逆転トルクが負荷側からかからない限り、減速機14は停止状態を維持する(セルフロック機能)。
【0048】
一方、減速機14が一度回転を開始すると、当該減速機構が本来的に有している動摩擦力とそれまでの静摩擦力との差の分だけ回転効率が上昇するだけでなく、摩擦力付与機構F1における動摩擦力とそれまでの静摩擦力との差の分だけ回転効率が上昇し、減速機14はその本来の高い回転効率を活かした状態で運転されることになる。
【0049】
摩擦力付与機構F1による摩擦付与は、常時行われているため、通常の運転停止時は勿論、停電等の不意の事故等によって装置が停止したときにも自動的にセルフロック機能が発揮される。
【0050】
この第1の実施形態では、摩擦力付与機構F1を、動力伝達経路上の揺動減速部G2の上流側に位置する回転部材である第1ギヤ32に対して配置しているため、小さな摩擦力で出力軸56の回転を阻止することができるため、摩擦力付与機構F1の構成を小型、低コスト化でき、且つ、運転時の効率低下を小さくすることができる。
【0051】
又、摩擦力付与機構F1によって、ブッシュ78と第2中間軸76との摺動抵抗、即ち、第1ギヤ32に対して付与される摩擦抵抗の大きさが調節・変更可能であるため、具体的な用途に応じて、要求されるセルフロック性と回転円滑性とのバランスを考慮した現地での微調整が可能となる。
【0052】
なお、この第1の実施形態では、揺動減速部G2の中央には単に偏心体42を支持するだけの支持軸38が配置されているだけである。この支持軸38には従来のような入力軸としての機能はなく、代わりに、出力軸56と同軸に一体化され、出力軸56の延長部としての機能がある。そのため、出力軸56と共にこの支持軸38を軸受50、55によって両持ち支持することにより、偏心体42の回転ベースである支持軸38の支持剛性の確保と出力軸56の支持剛性の確保とを同時に実現することができる。その結果、構造が簡単で部品点数が少なく、且つ支持剛性の高い内接噛合遊星歯車構造の揺動減速部G2を得ることができる。
【0053】
次に、図5〜7を用いて、本発明の第2の実施形態の例に係る動力伝達装置が適用されたギヤドモータ100について詳細に説明する。なお、図5、図6は前記図1、図2に相当する断面図及びその平面図であり、図7は手動操作軸102付近の断面を拡大して示した図である。
【0054】
このギヤドモータ100は、手動によって出力軸56を回転させることのできる手動操作軸102を備えると共に、前述のギヤドモータ10の摩擦力付与機構F1に代えて、手動操作軸102に対して摩擦力付与機構F2を配置したものである。なお、前記ギヤドモータ10と同様な部分については、図において同じ符号を付すと共に、その説明を省略する。
【0055】
図7に示されるように、手動操作軸102は、断面L形状の一対の軸受104、106を介して端部カバー20、本体ケーシング18に回転自在に支持されている。又、この手動操作軸102の軸受104、106の間には、平行軸歯車減速部G1の第2ギヤ34と噛合する第4ピニオン102Aが一体的に形成されている。更に、図において上側の、手動操作軸102の先端部には、六角ボルト軸102Bが一体的に形成されており、この六角ボルト軸102Bを六角レンチ等の工具で回転することによって、第4ピニオン102A、第2ギヤ34及び揺動減速部G2を介して出力軸56を手動で回転可能である。
【0056】
この手動操作軸102に配置された摩擦力付与機構F2は、端部カバー20に固定されたブレーキケース108を備え、このブレーキケース108の内側空間には、一対の第1、第2固定板110、112と、この一対の第1、第2固定板110、112の間に配置された回転板114と、前記第1固定板110とブレーキケース108の内周面との間に縮設されたばね116がそれぞれ収容されている。
【0057】
前記一対の第1、第2固定板110、112は、それぞれ手動操作軸102の径方向外周に同軸的に配置された略円板状の部材からなる。この第1、第2固定板110、112の外周部には、ブレーキケース108の内周部に一体的に形成されたスプライン108Aと嵌合するスプライン溝110A、112Aがそれぞれ形成されており、第1、第2固定板110、112は、軸方向(図中の上下方向)に移動可能であると共に、手動操作軸102に対して相対回転不能な構造となっている。
【0058】
一方、この第1、第2固定板110、112の間に配置された回転板114は、前記ブレーキケース108のスプライン108Aの内径よりも小さな外径を有する略円板状の部材からなる。この回転板114の内周部には、手動操作軸102の外周部に形成されたスプライン102Cと嵌合するスプライン溝114Aが形成されており、回転板114は、軸方向に移動可能であると共に、手動操作軸102と共に回転可能な構造となっている。
【0059】
この回転体114は、ばね116によって回転体114側に付勢された第1固定板110と、ブレーキケース108内に設けられたスペーサ118に当接された第2固定板112とに挟まれた状態で、手動操作軸102の回転と共に摩擦摺動される。又、スペーサ118の厚みを変えることによってばね116の付勢力を調節することができ、これによって回転体114と第1、第2固定板110、112との摺動抵抗(摩擦力)が調節・変更可能となっている。従って、様々な厚さを有するスペーサ118を数種類用意しておけば、具体的な用途に応じて、要求されるセルフロック性と回転円滑性とのバランスを考慮した現地での微調整が可能となる。
【0060】
本発明の第2の実施形態に係る動力伝達装置を適用したギヤドモータ100によれば、既存の動力伝達装置を僅かに改良するだけで前記ギヤドモータ10と同様の効果を得ることができる。
【0061】
図8〜10は、このギヤドモータ100を適用した太陽光発電装置を示した図であり、図8は太陽光発電装置の全体図、図9、10は図8におけるギヤドモータの拡大図である。
【0062】
この太陽光発電装置120は、横長矩形形状の太陽電池パネル122と、この太陽電池パネル122をパイプ状横軸124を介して回転駆動する第1ギヤドモータ100Aと、これら太陽電池パネル122及びギヤドモータ100A等を支持する水平支持台126と、この水平支持台126を支柱部材127を介して回転駆動する第2ギヤドモータ100Bとを備えている。
【0063】
図9に示されるように、第1ギヤドモータ100Aは、パイプ状横軸124を図中R1方向に回転駆動可能である。従って、太陽電池パネル122は、このパイプ状横軸124を介して正逆の両方向に回転駆動されると共に、第1ギヤドモータ100Aが有するセルフロック機能によってその逆転が防止され、停電等の不意の事故等によって太陽光発電装置120が停止したときでも太陽電池パネル122の停止状態が維持される。
【0064】
又、図10に示されるように、第2ギヤドモータ100Bは、出力軸56に連結されたピニオン軸128を図中R2方向に回転駆動可能である。従って、水平支持台126は、このピニオン軸128及び支柱部材127を介して正逆の両方向に回転駆動されると共に、第2ギヤドモータ100Bが有するセルフロック機能によってその逆転が防止され、停電等の不意の事故等によって太陽光発電装置120が停止したときでも水平支持台126の停止状態が維持される。
【0065】
なお、上記第1、第2の実施形態の例においては、減速機構として、運転時の効率が比較的高く、且つ、起動効率が比較的低い(それでも約70%ではある)という特性を有する内接噛合遊星歯車構造の揺動減速部G2を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要は全体で起動効率40%以上であれば、他の減速機構を適用してもよい。
【0066】
又、本発明に係る摩擦力付与手段は、上記第1、第2の実施形態の例における摩擦力付与機構F1、F2の構造、配置等に限定されるものではなく、減速機構の動力伝達経路上のいずれかの位置に、該動力伝達経路上のいずれかの回転部材に対して摩擦による抵抗を、運転中において常時付与可能な摩擦力付与手段を配置したものであればよい。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、高いセルフロック機能を有しながら、同時に、装置全体の回転効率を向上させることのできる動力伝達装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る動力伝達装置が適用されたギヤドモータの断面を示した図
【図2】図1におけるギヤドモータの平面を示した図
【図3】図1における揺動減速部の断面を示した図
【図4】図2におけるIV−IV線に沿う断面を示した図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る動力伝達装置が適用されたギヤドモータの断面を示した図
【図6】図5におけるギヤドモータの平面を示した図
【図7】図5における手動操作軸付近の断面を拡大して示した図
【図8】本発明の第2の実施形態に係るギヤドモータが適用された太陽光発電装置の全体を示した図
【図9】図8における第1ギヤドモータの拡大図
【図10】図8における第2ギヤドモータの拡大図
【図11】従来公知の太陽光発電装置の全体を示した図
【符号の説明】
G1…平行軸歯車減速部
G2…揺動減速部
WG1、WG2…ウォームギヤセット
F1、F2…摩擦力付与機構
1、120…太陽光発電装置
2、122…太陽電池パネル
3、124…パイプ状横軸
4、8…駆動モータ、第2駆動モータ
6、126…水平支持台
7、127…支柱部材
5、9…減速歯車群、第2減速歯車群
10、100、100A、100B…ギヤドモータ
12…モータ
13…モータ軸
14…減速機
16、29…ケーシング
18…本体ケーシング
20…端部カバー
24…ボルト
30…ピニオン
31…中間軸
32…第1ギヤ
33…第2ピニオン
34…第2ギヤ
38…支持軸
40、44…ころ軸受
42…偏心体
46…外歯歯車
47…内ピン孔
48…内歯歯車
49…ピン
50、55、83、84、104、106…軸受
56…出力軸
58…フランジ体
70…内ローラ
72…内ピン
76…第2中間軸
77…第3ピニオン
78…ブッシュ
80…ボール
81、116…ばね
82…調節体
85…雄ねじ
102…手動操作軸
102A…第4ピニオン
108…ブレーキケース
110、112…第1、第2固定板
114…回転板
120…太陽光発電装置
128…ピニオン軸

Claims (5)

  1. 入力軸及び出力軸を含む減速機構を備え、負荷側から前記出力軸を逆転させるトルクが加わったときに、該出力軸が逆転するのを阻止する機能が備えられた逆転防止機能を有する動力伝達装置において、
    前記減速機構として、その起動効率が40%以上の減速機構を採用すると共に、
    該減速機構の動力伝達経路上のいずれかの位置に、該動力伝達経路上のいずれかの回転部材に対して摩擦による抵抗を、運転中において常時付与可能な摩擦力付与手段を配置した
    ことを特徴とする逆転防止機能を有する動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記減速機構が、僅少の歯数差を有する外歯歯車および内歯歯車を備えた揺動内接噛合型の遊星歯車構造の減速部を少なくとも備える、
    ことを特徴とする逆転防止機能を有する動力伝達装置。
  3. 請求項2において、
    前記摩擦力付与手段が、前記遊星歯車構造の減速部の上流側に位置する前記回転部材に配置されている
    ことを特徴とする逆転防止機能を有する動力伝達装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、更に、
    前記動力伝達装置は、手動によって前記出力軸を回転させることのできる手動操作軸を備え、
    前記摩擦力付与手段が、該手動操作軸に対して配置されている
    ことを特徴とする逆転防止機能を有する動力伝達装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記摩擦力付与手段によって前記回転部材に対して付与される摩擦抵抗の大きさが、調節・変更可能とされている
    ことを特徴とする逆転防止機能を有する動力伝達装置。
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