JP2004301258A - ジャーナル軸受 - Google Patents

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JP2004301258A
JP2004301258A JP2003095912A JP2003095912A JP2004301258A JP 2004301258 A JP2004301258 A JP 2004301258A JP 2003095912 A JP2003095912 A JP 2003095912A JP 2003095912 A JP2003095912 A JP 2003095912A JP 2004301258 A JP2004301258 A JP 2004301258A
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Kazunori Ikeda
和徳 池田
Hitoshi Sakakida
均 榊田
Makoto Mikami
誠 三上
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Abstract

【課題】上半パッドに適正な油膜圧力を発生させてその揺動力を拘束し、上半軸受部のメタル損傷を防止させるジャーナル軸受を提供する。
【解決手段】本発明に係るジャーナル軸受は、回転軸14を支承する軸受本体10を2分割し、2分割した上半軸受11に上半パッド13A,13Bを備えるとともに、下半軸受12に下半パッド13C,13Dを備えるジャーナル軸受において、上半パッド13A,13Bの回転軸14側に沿って溝17を備えるとともに、この溝の下流側に堰き止め部18を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気タービン、発電機等の大型回転機械の回転軸(ロータ)を支承するジャーナル軸受に係り、特に運転中に誘起する振動を抑制し、回転軸に安定運転を行わせるジャーナル軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸気タービン、発電機等の大型回転機械の回転軸(ロータ)を支承する軸受には、2つの真円で形成した二円弧ジャーナル軸受、2つの円弧を偏心させて形成した楕円ジャーナル軸受、軸受のスベリ面にパッドを備えたパッド型ジャーナル軸受がある。
【0003】
二円弧ジャーナル軸受や楕円ジャーナル軸受は、高荷重、高面圧には優れているものの、オイルウィップやオイルホワール等の自励振動に対して安定性に欠ける欠点がある。
【0004】
これに対し、パッド型ジャーナル軸受は、大きな制振力を有し、高い安定性を備えるとともに、自励振動に対して極めて高い安定性を有しているので、発電所で比較的多く採用されている。
【0005】
図12は、従来のパッド型ジャーナル軸受の一例を示す概念図である。
【0006】
パッド型ジャーナル軸受は、軸受本体1を水平継手面HLで上半軸受部2と下半軸受部3とに2分割し、2分割した上半軸受部2および下半軸受部3のそれぞれの内周面側に沿って支点A,B,C,Dで支持された上半パッド4A,4Bおよび下半パッド4C,4Dを備え、上下半各パッド4A〜4Dで回転軸5のジャーナル部6を支承する構成になっている。
【0007】
また、上下半各パッド4A〜4Dは、支点A〜Dを境にして自在に揺動できるように、その背面7を球面状に形成し、その背面7が上下半軸受部2,3に対し、摺接できる構成になっている。
【0008】
このような構成を備えるパッド型ジャーナル軸受において、運転中、回転軸5は、自重により下半軸受部3に向って偏位しようとする。
【0009】
しかし、このとき、回転軸5と下半パッド4C,4Dとの間には、潤滑油が送り込まれ、くさび状の油膜が形成され、このくさび状油膜の圧力が、図13に示すように、著しく高くなって、自重に抗して回転軸5を安定状態に維持させている(例えば、特開2000−274432号公報参照)。
【0010】
このように、従来のパッド型ジャーナル軸受では、下半パッド4C,4Dに発生するくさび状油膜の圧力によって自動調心ができるので、運転時の回転軸5の安定維持が高く、発電所で比較的多く採用されていた。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−274432号公報(明細書段落番号[0004]、図33)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパッド型ジャーナル軸受は、運転中、回転軸5の中心点が何らかの事情で偏位しても、下半パッド4C,4Dが揺動して、適正な油膜圧力を発生させるので、例えば二円弧状の楕円ジャーナル軸受等に較べて調心性と振動抑制力に優れていた。調心性と振動抑制力に優れているのは、下半パッド4C,4Dの揺動に起因するものである。下半パッド4C,4Dの揺動位置は、油膜圧力による支点C,D周りに発生するモーメントが釣り合う位置に定められると考えられている。
【0013】
このように、下半パッド4C,4Dの揺動によって回転軸5に調心性が確保されていても、回転軸5の自重を受けない上半パッド4A,4Bの動きには、一抹の不安が残されていた。すなわち、上半パッド4A,4Bは、発生するくさび状の油膜圧力が下半パッド4C,4Dに較べて低いため、静的な平衡位置が定まらず、フラッタリング等の不安定振動が発生することがあった。フラッタリング等の不安定振動が発生すると、上半パッド4A,4Bが回転軸5に叩打され、上半軸受部2のメタルを損傷させることがあった。
【0014】
このため、上半パッド4A,4Bは、フラッタリング等が発生しても、その動きを抑制する何らかの手段の対策が求められていた。
【0015】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、上半パッドに適正な油膜圧力を発生させてその揺動力を拘束し、上半軸受部のメタル損傷を防止させるジャーナル軸受を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、回転軸を支承する軸受を2分割し、2分割した上半軸受に上半パッドを備えるとともに、下半軸受に下半パッドを備えるジャーナル軸受において、前記上半パッドの前記回転軸側に沿って溝を備えるとともに、この溝の下流側に堰き止め部を備えたものである。
【0017】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、溝は、レーリーステップ溝であることを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、溝は、テーパ溝であることを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、溝は、その溝の周方向の長さに対する上半パッドの周方向長さの比を長さ比bとするとき、その長さ比bを、0.70≦b≦0.95の範囲に設定したものである。
【0020】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、溝は、その溝の幅に対する上半パッドの幅との比を幅比Iとするとき、その幅比Iを、0.4≦I≦0.6の範囲に設定したものである。
【0021】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、溝は、その溝の深さに対する軸受半径隙間との比を隙間比hとするとき、その隙間比hを、1.0≦h≦2.0の範囲に設定したものである。
【0022】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、回転軸を支承する軸受を2分割し、2分割した上半軸受に上半パッドを備えるとともに、下半軸受に下半パッドを備えるジャーナル軸受において、前記上半パッドの前記回転軸側に沿って溝を備えるとともに、この溝に発生する潤滑油の油膜圧力を調整する手段と、前記上半パッドの振動を計測する手段と、軸受損失を計測する手段とを備える一方、前記上半パッドの振動と軸受損失を運転上、支障のない範囲に調整するものである。
【0023】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、溝に発生する潤滑油の油膜圧力を調整する手段は、前記溝内に装着する伸縮板と、この伸縮板を伸縮自在に駆動するアクチュエータと、このアクチュエータに駆動指令を与える制御器とを備えたものである。
【0024】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、伸縮板は、溝の壁面および底面に対し、シール材を介装させたものである。
【0025】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、軸受損失を計測する手段は、上半軸受の給油管に設けられ、流量計から検出した潤滑油流量信号、給油温度計から検出した潤滑油温度信号と、下半軸受の排油管に設けられ、排油温度計から検出した排油温度信号とに基づいて演算する制御器であることを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、回転軸を支承する軸受を2分割し、2分割した上半軸受に上半パッドを備えるとともに、下半軸受に下半パッドを備えるジャーナル軸受において、前記上半パッドの前記回転軸側に沿って溝を備えるとともに、この溝に潤滑油を給排する給排油管と、この給排油管に介装した給排油弁に弁開閉信号を与えるものであって、給排油管に供給される潤滑油給油流量信号、潤滑油給油温度信号、前記上半パッドの振動、排油管から排出される潤滑油排油温度のうち、少なくとも一つ以上に基づいて弁開閉信号を演算し、その演算信号を前記給排油弁に与える制御器とを備えたものである。
【0027】
また、本発明に係るジャーナル軸受は、上述の目的を達成するために、請求項12に記載したように、給排油管は、第1給排油管と第2給排管とに区分けするとともに、前記第1給排油管と第2給排油管とをフレキシブル管で接続するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るジャーナル軸受の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0029】
図1は、本発明に係るジャーナル軸受の第1実施形態を示す概念図である。
【0030】
本実施形態に係るジャーナル軸受は、軸受本体10を水平継手面HLで上半軸受部11と下半軸受部12とに二分割し、二分割した上半軸受部11および下半軸受部12のそれぞれの内周面側に沿って支点A,B,C,Dで支持された上半パッド13A,13Bおよび下半パッド13C,13Dを備え、上下半各パッド13A〜13Dで回転軸14のジャーナル部15を支承する構成になっている。
【0031】
また、上下半各パッド13A〜13Dは、支点A〜を境にして自在に摺動できるように、その背面16を球面状に形成し、その背面16が上下半軸受部11,12に対し、摺接できる構成になっている。
【0032】
一方、上半パッド13A,13Bは、回転軸14に臨む側の内周面に沿って凹陥状の溝17を長く形成するとともに、長く形成した凹陥状の溝17の、回転軸14の回転方向に向う終端部に堰き止め部18を備えている。
【0033】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bに、回転軸14に凹陥状の溝17の回転軸14の回転方向に向う終端部に堰き止め部18を備えたので、上半パッド13A,13Bの溝17にも潤滑油が押し込められ、潤滑油による油膜圧力を発生させることができる。
【0034】
図2は、本実施形態に係るジャーナル軸受の上半パッド13A,13Bおよび下半パッド13C,13Dに発生する油膜圧力分布を示すグラフである。
【0035】
このグラフから、下半パッド13C,13Dだけでなく、上半パッド13A,13Bにも油膜圧力が発生していることを確認することができた。
【0036】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bに溝17を形成し、溝17の終端部に堰き止め部18を備えて油膜圧力を発生させる構成にしたので、上半パッド13A,13Bに発生した油膜圧力により、上半パッド13A,13Bの静的平衡位置を定めることができ、振動を抑制し、上半軸受部11のメタル損傷を防止することができる。
【0037】
図3は、本発明に係るジャーナル軸受に適用する上半パッド13A,13Bに設けた溝17の第2実施形態を示す概念図である。
【0038】
本実施形態に係る溝17は、レーリーステップ溝19にしたものである。このレーリーステップ溝19は、溝長さに沿って溝深さ(半径方向深さ)を一定値に形成し、回転方向に向う後端部で溝幅の底面から表面に向って垂直に延びる壁面として形成する堰き止め部18を備える構成になっている。
【0039】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bの溝17をレーリーステップ溝19にし、レーリーステップ溝19の回転方向に向う後端部に堰き止め部18を備え、レーリーステップ溝19に案内された潤滑油を積止め部18で堰き止めて油膜圧力を発生させるので、上半パッド13A,13Bの静的平衡位置を定めることができ、振動を抑制し、上半軸受部13A,13Bのメタル損傷を防止することができる。
【0040】
図4は、本発明に係るジャーナル軸受に適用する上半パッド13A,13Bに設けた溝17の第3実施形態を示す概念図である。
【0041】
本実施形態に係る溝17は、テーパ溝20にしたものである。このテーパ溝20は、回転軸14の回転方向に向う後端部に進むに連れて溝幅の底面からの深さが浅くなっている。
【0042】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bに設けた溝17を、回転軸の回転方向に向う後端部に進むに連れて溝幅の底面からの深さを浅くして、テーパ溝20に巻き込まれる潤滑油の流れに抵抗を与えたので、油膜圧力を発生させ、上半パッド13A,13Bの静的平衡位置を定めることができ、振動を抑制し、上半軸受部11のメタル損傷を防止することができる。
【0043】
ところで、上半パッド13A,13Bに効果的な油膜圧力を発生させるには、溝17の寸法形状の適正値を設定しておく必要がある。
【0044】
図5は、溝長さに対するパッド長さの長さ比と軸受損失との関係およびその長さ比と油膜荷重との関係を示すグラフである。
【0045】
ここで、油膜荷重とは、パッド表面全体の油膜圧力の合力をいう。また、図5中、横軸は、無次元数で、bは、長さ比(=溝17の周方向の長さ/パッドの周方向長さ)を表わす。
【0046】
図5から、長さ比bを大きくしていくと、b=0.70付近から軸受損失の減少が開始され、それ以降、単調減少になる。
【0047】
一方、油膜荷重は、長さ比b=0.95で下限値になる。
【0048】
したがって、長さ比bの適正な設計範囲は、
【数1】
0.70≦b≦0.95
である。
【0049】
図6は、溝幅に対するパッド幅の幅比と軸受損失との関係およびその幅比と新膜荷重との関係を示すグラフである。
【0050】
図6中、横軸は無次元数で、Iは幅比(=溝17の幅/パッドの幅)を表わす。
【0051】
図6から軸受損失、油膜荷重とともに、幅比I=0.7付近で極大になっている。幅比Iを0.7から小さくしていくと、幅比I=0.4で油膜荷重が下限値となる。
【0052】
したがって、幅比Iの適正な設計範囲は、誤差を考慮して、
【数2】
0.4は≦I≦0.6
である。
【0053】
図7は、溝の深さに対する軸受半径隙間の隙間比と軸受損失との関係およびその隙間比と油膜荷重との関係を示すグラフである。
【0054】
図7中、横軸は無次元数で、h(=溝17の深さ/軸受半径隙間)を表わす。
【0055】
図7から軸受損失は隙間比h=1.5付近で極小になっている。隙間比hを1.5よりも小さくしていくと、回転軸との隙間が狭くなり、油膜の剪断力が増大するため、軸受損失が増大する。
【0056】
また、隙間比hをh=1.5よりも大きくしていくと、溝内の油膜の流れが乱流になり、潤滑油の見かけ上の粘度が増大し、軸受損失が増大する。
【0057】
したがって、隙間比hの適正な設計範囲は、誤差を考慮して、
【数3】
1.0≦h≦2.0
である。
【0058】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bに設けた溝17の寸法形状のうち、長さ比bを、0.70≦b≦0.95、幅比Iを0.4≦I≦0.6、隙間比hを1.0≦h≦2.0の範囲に設定したので、振動を効果的に抑制することができる。
【0059】
図8は、本発明に係るジャーナル軸受の第2実施形態を示す概念図である。
【0060】
本実施形態は、上半パッド13A,13Bに設けた凹陥状の溝17に沿って伸縮板21を備えるとともに、膨出板21と溝17の底面22との間に制御器23からの指令に基づいて伸縮板21を移動させ、溝17内の潤滑油に押圧力を与えるアクチュエータ25を備えたものである。
【0061】
また、本実施形態は、溝17に沿って備えた伸縮板21と溝17の底面22および壁面24の間をシールし、潤滑油の伸縮板21の外面側(軸受本体10側)への流入を防止する、柔軟性に富んだシール材26a,26bを備えたものである。
【0062】
また、本実施形態は、上半パッド13A,13Bに潤滑油を供給する給油管27に流量計28、給油温度計29を設けるとともに、排油管30に排油温度計31を設ける一方、軸受本体10に振動計32を設けている。
【0063】
このような構成を備えるジャーナル軸受において、給油管27の流量計28で検出された潤滑油流量信号、給油温度計29で検出された潤滑油給油温度信号、排油管30の排油温度計31で検出された潤滑油排油温度信号、振動計32から検出された上半パッド13A,13Bの振動のそれぞれは、制御器23に与えられる。
【0064】
制御器23は、与えられた信号のうち、潤滑油給油温度信号、潤滑油排油温度信号、潤滑油流量信号に基づいて軸受損失を演算する。軸受損失は、全て潤滑油の温度上昇に基づいて変化すると仮定して次式を用いて演算される。
【0065】
【数4】
H=(Tout−Tin)×Q×ρ×C
ここで、Hは軸受損失、Toutは潤滑油の給油温度、Tinは潤滑油の排油温度、Qは潤滑油の給油流量、ρは潤滑油の密度、Cは潤滑油の比熱である。
【0066】
また、制御器23は、上述の軸受損失の値と振動計32から検出された上半パッド13A,13Bの振動とに基づいてアクチュエータ振動力指令信号を演算し、その演算信号をアクチュエータ25に与えて伸縮板21を移動させ、潤滑油に押圧力を与えて上半パッド13A,13Bの振動を抑制する。
【0067】
図9は、伸縮板21の移動位置と振動との関係、および伸縮板21の移動位置と軸受損失との関係を示すグラフである。
【0068】
図9から、上半パッド13A,13Bのうち、例えば上半パッド13Aの溝17に沿って設けた伸縮板21を外周側(軸受本体10側)に移動させ、回転軸14と溝17との隙間を拡げると、溝17内に流入する潤滑油は増え、潤滑油の流れが乱流になり、潤滑油の見かけ上の粘度が上昇し、軸受損失が増加することがわかった。その反面、上半パッド13Aに発生する新膜圧力に基づく押圧力が増加するので、上半パッド13Aに誘起する振動は抑制されることがわかった。
【0069】
また、図9から、伸縮板21を内周側(回転軸14側)に移動させると、溝17内に流入する潤滑油が少なくなるので、軸受損失が小さくなるのに対し、上半パッド13Aに誘起する振動は大きくなることがわかった。
【0070】
したがって、図9に示すグラフから、上半パッド13Aの運転上支障のないパッドの振動許容上限値と軸受損失許容上限値との間の目標設定範囲内に伸縮板21を移動させるアクチュエータ25の駆動力を調整すればようことがわかった。
【0071】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bの溝17に設けた伸縮板21を駆動するアクチュエータ25を備えるとともに、このアクチュエータ25を駆動する駆動指令信号を演算する制御器23を備える一方、その駆動指令信号値を上半パッド13Aの運転上、支障のないパッドの振動許容上限値と軸受損失許容上限値との間の目標設定範囲内に定めたので、振動の少ない安定した運転を行うことのできるジャーナル軸受を実現することができる。
【0072】
図10は、本発明に係るジャーナル軸受の第3実施形態を示す概念図である。
【0073】
本実施形態は、上半パッド13A,13Bに設けられ、溝17に連通する第1給排33と給排34を備え、軸受本体10を挿通する第2給排油管35とを接続させるフレキシブル管36を設けるとともに、給排油弁34に弁開閉指令を与える制御器23を設けたものである。
【0074】
この制御器23は、第2実施形態と同様に、給油管27の流量計28で検出された潤滑油流量信号、給油温度計29で検出された潤滑油給油温度信号、排油管30の排油温度計31で検出された潤滑油排油温度信号、振動計32から検出された上半パッド13A,13Bの振動に基づいて弁開閉信号を演算し、その演算信号を給排油弁34に与えて潤滑油を給排させ、上半パッド13A,13Bに発生する油膜圧力を適正値に調整する構成になっている。
【0075】
図11は、給排油弁34の弁開度と上半パッド13A,13Bの振動との関係、および給排油弁34の弁開度と軸受損失との関係を示すグラフである。
【0076】
図11から、給排油弁34を拡開すると、溝17の内部に滞留する潤滑油が給排され、軸受損失が減少する反面、上半パッド13A,13Bに発生する油膜圧力が減少し、振動は増大することがわかった。
【0077】
また、給排油弁34を絞ると、潤滑油が少なくなって、軸受損失は増大する反面、上半パッド13A,13Bに発生する油膜圧力が増加し、振動は減少することもわかった。
【0078】
したがって、図11に示すグラフから、上半パッド13A,13Bの運転上、支障のないパッドの振動許容上限値と軸受損失許容上限値との間の目標設定範囲内に給排油弁34の弁開度を調整すればよいことがわかった。
【0079】
このように、本実施形態は、上半パッド13A,13Bに設けられ、溝17に連通させる第1給排油弁33と給排油弁34を備え、軸受本体10を挿通する第2給排油管35と接続させるフレキシブル管36を設けるとともに、給排油弁34に弁開閉指令を与える制御器23を設ける一方、給排油弁34に与える弁開閉指令値を上半パッド13A,13Bの運転上、支障のないパッドの振動許容上限値と軸受損失許容上限値との間の目標設定範囲内に定めたので、振動の少ない安定した運転を行うことのできるジャーナル軸受を実現することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係るジャーナル軸受は、上半パッドにも潤滑油による油膜圧力を発生させる手段を備えるとともに、油膜圧力を適正値に調整する手段を備えたので、回転軸に振動の少ない安定した運転を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャーナル軸受の第1実施形態を示す概念図。
【図2】本発明に係るジャーナル軸受の上半パッドに発生する油膜圧力分布を示すグラフ。
【図3】本発明に係るジャーナル軸受に適用する上半パッドに設けた溝の第2実施形態を示す概念図。
【図4】本発明に係るジャーナル軸受に適用する上半パッドに設けた溝の第3実施形態を示す概念図。
【図5】本発明に係るジャーナル軸受において、上半パッドに設けた溝のその溝長さに対するパッド長さの長さ比と軸受損失との関係およびその長さ比と油膜荷重との関係を示すグラフ。
【図6】本発明に係るジャーナル軸受において、上半パッドに設けた溝のその溝幅に対するパッド幅の幅比と軸受損失との関係およびその幅比と油膜荷重との関係を示すグラフ。
【図7】本発明に係るジャーナル軸受において、上半パッドに設けた溝のその溝深さに対する軸受半径隙間の隙間比と軸受損失との関係およびその隙間比と油膜荷重との関係を示すグラフ。
【図8】本発明に係るジャーナル軸受の第2実施形態を示す概念図。
【図9】本発明に係るジャーナル軸受に適用する上半パッドの溝に設けた伸縮板の移動位置と上半パッドの振動との関係およびその移動位置と軸受損失との関係を示すグラフ。
【図10】本発明に係るジャーナル軸受の第3実施形態を示す概念図。
【図11】本発明に係るジャーナル軸受に適用する上半パッドの溝に潤滑油を供給する抽油弁の弁開度と上半パッドの振動との関係およびその抽油弁の弁開度と軸受損失との関係を示すグラフ。
【図12】従来のジャーナル軸受を示す概念図。
【図13】従来のジャーナル軸受の下半パッドに発生する油膜圧力分布を示すグラフ。
【符号の説明】
1 軸受本体
2 上半軸受部
3 下半軸受部
4A,4B 上半パッド
4C,4D 下半パッド
5 回転軸
6 ジャーナル部
7 背面
10 軸受本体
11 上半軸受部
12 下半軸受部
13A,13B 上半パッド
13C,13D 下半パッド
14 回転軸
15 ジャーナル部
16 背面
17 溝
18 堰き止め部
19 レーリーステップ溝
20 テーパ溝
21 伸縮板
22 底面
23 制御器
24 壁面
25 アクチュエータ
26a,26b シール材
27 給油管
28 流量計
29 給油温度計
30 排油管
31 排油温度計
32 振動計
33 第1給排油管
34 給排油弁
35 第2給排油管
36 フレキシブル管

Claims (12)

  1. 回転軸を支承する軸受を2分割し、2分割した上半軸受に上半パッドを備えるとともに、下半軸受に下半パッドを備えるジャーナル軸受において、前記上半パッドの前記回転軸側に沿って溝を備えるとともに、この溝の下流側に堰き止め部を備えたことを特徴とするジャーナル軸受。
  2. 溝は、レーリーステップ溝であることを特徴とする請求項1記載のジャーナル軸受。
  3. 溝は、テーパ溝であることを特徴とする請求項1記載のジャーナル軸受。
  4. 溝は、その溝の周方向の長さに対する上半パッドの周方向長さの比を長さ比bとするとき、その長さ比bを、0.70≦b≦0.95の範囲に設定したことを特徴とする請求項1記載のジャーナル軸受。
  5. 溝は、その溝の幅に対する上半パッドの幅との比を幅比Iとするとき、その幅比Iを、0.4≦I≦0.6の範囲に設定したことを特徴とする請求項1記載のジャーナル軸受。
  6. 溝は、その溝の深さに対する軸受半径隙間との比を隙間比hとするとき、その隙間比hを、1.0≦h≦2.0の範囲に設定したことを特徴とする請求項1記載のジャーナル軸受。
  7. 回転軸を支承する軸受を2分割し、2分割した上半軸受に上半パッドを備えるとともに、下半軸受に下半パッドを備えるジャーナル軸受において、前記上半パッドの前記回転軸側に沿って溝を備えるとともに、この溝に発生する潤滑油の油膜圧力を調整する手段と、前記上半パッドの振動を計測する手段と、軸受損失を計測する手段とを備える一方、前記上半パッドの振動と軸受損失を運転上、支障のない範囲に調整することを特徴とするジャーナル軸受。
  8. 溝に発生する潤滑油の油膜圧力を調整する手段は、前記溝内に装着する伸縮板と、この伸縮板を伸縮自在に駆動するアクチュエータと、このアクチュエータに駆動指令を与える制御器とを備えたことを特徴とする請求項7記載のジャーナル軸受。
  9. 伸縮板は、溝の壁面および底面に対し、シール材を介装させたことを特徴とする請求項7記載のジャーナル軸受。
  10. 軸受損失を計測する手段は、上半軸受の給油管に設けられ、流量計から検出した潤滑油流量信号、給油温度計から検出した潤滑油温度信号と、下半軸受の排油管に設けられ、排油温度計から検出した排油温度信号とに基づいて演算する制御器であることを特徴とする請求項7記載のジャーナル軸受。
  11. 回転軸を支承する軸受を2分割し、2分割した上半軸受に上半パッドを備えるとともに、下半軸受に下半パッドを備えるジャーナル軸受において、前記上半パッドの前記回転軸側に沿って溝を備えるとともに、この溝に潤滑油を給排する給排油管と、この給排油管に介装した給排油弁に弁開閉信号を与えるものであって、給排油管に供給される潤滑油給油流量信号、潤滑油給油温度信号、前記上半パッドの振動、排油管から排出される潤滑油排油温度のうち、少なくとも一つ以上に基づいて弁開閉信号を演算し、その演算信号を前記給排油弁に与える制御器とを備えたことを特徴とするジャーナル軸受。
  12. 給排油管は、第1給排油管と第2給排管とに区分けするとともに、前記第1給排油管と第2給排油管とをフレキシブル管で接続することを特徴とする請求項11記載のジャーナル軸受。
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