JP2004299726A - ディスペンサー容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物とするディスペンサー容器に関し、粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物としても適正吐出処理を行なうことを課題とする。
【解決手段】内容物15が吐出される吐出口26を開閉する弁部材28と、この弁部材28を閉方向に付勢するコイルスプリング29と、操作ボタン21の押し下げ操作によりコイルスプリング29に抗して弁部材28を開動作させ吐出口26を開放するノズル開閉機構10を設ける。また、一端がプランジャー8と液密に接続されると共に他端がシリンダー7と液密に接続されることにより、内部に形成される遮蔽膜内空間16内の内容物15がシリンダー内壁7aと触れないよう隔離する蛇腹形状の液密遮蔽膜11を設ける。更に、ノズル25からの内容物15の吐出に伴い、内容物15が充填された内容物充填空間を収縮させる内容物充填部13とを設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスペンサー容器に係り、特に粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物とするディスペンサー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シャンプーやリンス等を充填するディスペンサーにおいては、シリンダー内をシリンダー内壁に沿って上下摺接動できるピストンが設けられている。また、このピストンの上部には加圧プランジャーが取り付けられており、更にシリンダーの下端及び加圧プランジャーの上端には逆流防止弁が取り付けられている。
【0003】
この加圧プランジャーの上部には一体的にノズルヘッドが設けられており、このノズルヘッドを押圧操作することにより、加圧プランジャーに接続されたピストンはシリンダーに対して下方向に液密に摺動する。この押圧操作により、シリンダー内の内容物は加圧されて吐出圧を高め、その圧力で上部逆流防止弁を押し上げてノズル先端から内容物を吐出させる構成とされている。
【0004】
ところで、この種の従来のディスペンサーは、シリンダー内壁が直接内容物と接しており、またピストンは内容物が直接接する内壁を摺接する構成とされていた。このため、液状ファンデーションや粉体が混入された液体を内容物とする場合、シリンダー内壁或いはピストンにおけるシリンダー内壁面と摺動する部分等に粉体が付着してピストン及びシリンダーの摺接面に傷を付けて作動不良を引き起こしてしまう問題点があった。
また、内容物の成分によっては、ピストンが膨潤して変形したり、ピストン部に塗布している潤滑剤が中味に溶出したりして、やはりピストン部付近の作動不良を引き起こすという問題点があった。
【0005】
そこで、特許文献1に開示されるように、シリンダー内に水密遮蔽膜を設け、内容物がこの水密遮蔽膜により構成される隔離収納空間内に位置し、シリンダー内壁が直接内容物と接しないよう構成されたディスペンサー容器が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平08−119310号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したシリンダー内に水密遮蔽膜を設けたディスペンサー容器は、ピストン及びシリンダーの摺接面に傷が付くことによる作動不良は防止できるものの、ノズルに内容物が残留した場合はこれが大気と触れて粉体が固化してノズルに付着するため、内容物の適正な吐出が行なえないという問題点があった。また、粘度が高い液体を内容物とする場合も同様であり、内容物が吐出口に付着し、これが大気と触れて固化した場合、やはり内容物の適正な吐出が行なえないという問題点があった。
【0008】
また、ノズルヘッドを押圧操作することにより内容物を吐出した後、加圧プランジャーはバネにより押圧操作前の位置まで上動する。このとき、加圧プランジャーの上動に伴い容器本体の内容物を充填した空間(内容物充填空間)から内容物がシリンダー内に吸引される。この際、従来では内容物充填空間が外部に対して気密になっており、また収縮できない構成とされていため、単に上記吸引を行なっても円滑に内容物の吸引処理が行なえない(容器本体内が負圧となるため)。
【0009】
そこで、従来からディスペンサー容器には、上記吸引時に外部から容器本体の内容物充填空間内に空気を送り込む取り込み孔を有するエア取り込み機構が設けられていた。しかしながら、このエア取り込み機構は、上記の内容物の吸引時は取り込み孔を開放して外部と内容物充填空間を連通し、他の時は取り込み孔を閉塞させる必要があるため、エア取り込み機構を構成するのが困難であるという問題点があった。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物としても適正吐出処理を行ないうるディスペンサー容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、
ノズルヘッドの押し下げ操作により、プランジャーをシリンダー内で下動させてシリンダー内の内容物を加圧して該内容物を吐出させると共に、押し下げ操作解除により前記プランジャーが前記シリンダー内で上動し、前記内容物が充填された容器本体から該内容物をシリンダー内に吸引する構成とされたディスペンサー容器において、
前記内容物が吐出される吐出口を開閉する弁部材と、該弁部材を閉方向に付勢する付勢手段と、前記ノズルヘッドの押し下げ操作により前記付勢手段に抗して前記弁部材を開動作させ前記吐出口を開放するノズル開閉機構と、
一端が前記プランジャーと液密に接続されると共に他端が前記シリンダーと液密に接続されることにより、内部に形成される遮蔽膜内空間内の前記内容物が前記シリンダーと触れないよう隔離する液密遮蔽膜と、
前記内容物が充填されており、前記ノズルからの吐出に伴う前記内容物の減少に伴い容積が収縮する内容物充填部とを有することを特徴とするものである。
【0012】
上記発明によれば、一端がプランジャーと液密に接続され、他端がシリンダーと液密に接続された液密遮蔽膜を設け、遮蔽膜内空間内の内容物がシリンダーと触れないよう隔離したことにより、シリンダーの摺接面に傷が付くことによる作動不良を防止できる。
【0013】
また、ノズル開閉機構を設けることにより、ノズルヘッドの押し下げ操作にのみ弁部材は吐出口を開口し、他の時は吐出口を閉めるため、内容物が大気と触れることを防止でき、ノズルに内容物が付着固化することを防止できる。よって、粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物としても、適正吐出処理を行なうことが可能となる。
【0014】
また、ノズルからの吐出に伴う内容物の減少に伴い、内容物が充填された内容物充填空間を収縮させる内容物充填部を設けたことにより、内容物をシリンダー内に吸引しても、内容物充填空間はこれに伴い収縮するため外部の空気を内容物充填空間内に供給する必要はなくなる。よって、従来必要とされたエア取り込み機構を不要とすることができ、ディスペンサー容器の構成を簡単化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例であるディスペンサー容器1を示す断面図である。本実施例に係るディスペンサー容器1は、例えば液状ファンデーションのように粉体を混入した液体或いは乳液のように粘性を有する液体を内容物15とするものである。
【0017】
ディスペンサー容器1は、大略すると容器本体2とディスペンサー3とにより構成されている。容器本体2は、例えば樹脂よりなる硬質の容器であり、その上部に内容物15を取り出す開口5を有している。また、容器本体2の開口5の外周所定位置には、スクリューキャップ6を装着するためのネジが形成されている。
【0018】
本実施例に係る容器本体2は、その内部に中皿4が設けられている。この中皿4は容器本体2の内壁と液密に摺接するシール部32を有しており、内容物15はこのシール部32の上部の領域に充填されている(以下、この領域を内容物充填部13という)。
【0019】
また、中皿4は、容器本体2の内壁に沿って図中矢印X2方向に移動可能な構成とされている。即ち、本実施例に係る容器本体2は、中皿4が移動することにより内容物充填部13内の空間、即ち内容物15が充填された空間(以下、内容物充填空間という)を収縮させる構成とされている。
【0020】
続いて、ディスペンサー3について説明する。ディスペンサー3は、大略するとスクリューキャップ6,シリンダー7,プランジャー8,ノズル開閉機構10,及び液密遮蔽膜11等により構成されている。
【0021】
スクリューキャップ6は、前記した容器本体2に螺着される。この際、シリンダー7を容器本体2に挿入した上で、スクリューキャップ6を容器本体2に螺着する。これにより、シリンダー7に形成されている鍔部7bはスクリューキャップ6と容器本体2との間に挟持され、これによりシリンダー7は容器本体2に固定される。
【0022】
シリンダー7は筒状の部材であり、下端部には容器本体2の内容物充填部13と連通する下部開口12が形成されている。また、シリンダー7の下部開口12より若干上方位置には下部弁座部34が形成されており、この下部弁座部34上には下部逆止弁17が設けられている。この下部逆止弁17は、下部弁座部34と当接することにより閉弁し、下部弁座部34から離間することにより開弁する。
【0023】
更に、シリンダー7の内部には、液密遮蔽膜11が設けられている。この液密遮蔽膜11は、後述する操作ボタン21の押圧操作に伴いX1,X2方向に移動するプランジャー8の動作に従い変形し得る構成とされている。具体的には、本実施例では液密遮蔽膜11の形状を変形し易い蛇腹形状とし、かつ液密遮蔽膜11の材質として例えば低密度ポリエチレン,ゴム,エラストマー等の軟質で可撓性を有し、更に経時変形の少ない材質を選定している。
【0024】
この液密遮蔽膜11の下端部11aはシリンダー7に液密に接着されることにより接続されており、また上端部11bはプランジャー8の下端部に接着されることにより接続されている。内容物15は、この液密遮蔽膜11の内部の空間(以下、遮蔽膜内空間16という)に充填されることとなる。
【0025】
このように、液密遮蔽膜11の下端部11aをシリンダー7に液密に接続すると共に上端部11bをプランジャー8に液密に接続することにより、内容物15はシリンダー7のシリンダー内壁7aに触れない構成とすることができる。即ち、内容物15は遮蔽膜内空間16内に位置するため、液密遮蔽膜11により内容物15とシリンダー内壁7aとを隔離することができる。
【0026】
プランジャー8はパイプ状の部材であり、下端部には前記した液密遮蔽膜11が接続されると共に、上端部にはノズル開閉機構10が取り付けられる。また、プランジャー8の途中位置には、上部弁座部33が形成されており、この上部弁座部33の上部には上部逆止弁18が設けられている。この上部逆止弁18は、上部弁座部33と当接することにより閉弁し、上部弁座部33から離間することにより開弁する。
【0027】
続いて、ノズル開閉機構10について説明する。ノズル開閉機構10は、プランジャー8の上端部に取り付けらるものであり、大略するとノズルヘッド20,駆動カム部22,ノズルベース23,コイルスプリング24,ノズル25,弁部材28,コイルスプリング29,及び従動カム部材30等により構成されている。
【0028】
ノズルベース23はプランジャー8に固定されており、よってプランジャー8はノズルベース23と一体的に移動する構成とされている。また、ノズルベース23とスクリューキャップ6との間にはコイルスプリング24が介装されており、よってノズルベース23はコイルスプリング24の弾性力により常に矢印X2方向に弾性付勢された構成とされている。更に、このノズルベース23の上部には、ノズルヘッド20が装着されている。
【0029】
ノズルヘッド20は、ノズルベース23に対して図中矢印X1,X2方向に微小量移動可能な構成とされている。このノズルヘッド20の上端部には、内容物15の吐出時に押圧される操作ボタン21が形成されている。また、ノズルヘッド20の矢印Y2方向端部には上下方向に長く形成された長孔27が形成されている。更に、ノズルヘッド20の内部の矢印Y1方向位置には、下方(X1方向)に向け延出する駆動カム部22が形成されている。
【0030】
ノズル25は、ノズルベース23の上部に固定されている。このノズル25は筒状形状を有しており、矢印Y2方向端部には内容物15を吐出するための吐出口26が形成されている。このノズル25の内部には、弁部材28が配設されている。
【0031】
弁部材28は、吐出口26内を矢印Y1,Y2方向に移動可能な構成とされている。また、ノズル25の内部には弁部材28と共にコイルスプリング29が設けられており、弁部材28はこのコイルスプリング29により矢印Y2方向に常時弾性付勢された構成とされている。コイルスプリング29に付勢されて弁部材28がY2方向に変位することにより、弁部材28の先端部は吐出口26と当接する。これにより、吐出口26は閉蓋された状態となる。
【0032】
一方、弁部材28のY1方向端部には従動カム部材30が取り付けられている。この従動カム部材30は、弁部材28と一体的に移動する構成とされている。また、従動カム部材30には、前記したノズルヘッド20に形成された駆動カム部22と係合する傾斜カム面31が形成されている。傾斜カム面31は、図示されるような傾斜面を有しており、駆動カム部22もこれに対応した傾斜面を有している。
【0033】
よって、ノズルヘッド20がX1方向に移動すると、駆動カム部22は傾斜カム面31を押圧し、これにより従動カム部材30をY1方向に移動付勢する。前記ように、従動カム部材30は弁部材28と一体的に移動する構成とされているため、従動カム部材30の移動に伴い弁部材28はコイルスプリング29の弾性力に抗してY1方向に移動する。これにより、ノズル25の吐出口26は開かれた状態、即ち内容物15を吐出しうる状態となる。
【0034】
続いて、上記構成とされたディスペンサー容器1の動作に対説明する。
【0035】
図1及び図2は、操作ボタン21が押圧操作されていない状態(操作前状態という)を示している。この操作前状態では、コイルスプリング24は伸長している。このため、液密遮蔽膜11は伸長し、またプランジャー8はX2方向限に移動した状態となっている。
【0036】
また、コイルスプリング29も伸長した状態となっているため、弁部材28はY2方向に移動して吐出口26を閉弁している。更に、弁部材28がY2方向に移動することにより、従動カム部材30もY2方向に移動しており、よって傾斜カム面31と係合した駆動カム部22(即ち、ノズルヘッド20)はX2方向に移動されている。尚、操作前状態では、容器本体2内の内容物充填部13,シリンダー7内の遮蔽膜内空間16,プランジャー8,及び吐出口26内に内容物15が充填されているものとして以下の説明を行なう。
【0037】
ディスペンサー容器1で内容物15を吐出させるには、操作ボタン21を押圧操作する。これにより、先ずノズルベース23に対してノズルヘッド20がX1方向に移動し、駆動カム部22が従動カム部材30をY1方向に移動させる。これにより、弁部材28はコイルスプリング29の弾性力に抗してY1方向に移動し、ノズル25の吐出口26は開かれる。
【0038】
更に操作ボタン21を押圧し、弁部材28がY1方向限まで移動すると、ノズルベース23はコイルスプリング24の弾性力に抗してノズルヘッド20と共にX1方向に移動を開始し、これによりプランジャー8もX1方向に移動(下動)を開始する。前記したコイルスプリング24とコイルスプリング29の弾性力の強さは、先ずノズルヘッド20のみが移動し、続いてノズルヘッド20と共にノズルベース23が移動するよう設定されている。
【0039】
上記のようにプランジャー8が下動すると、液密遮蔽膜11は圧縮されて遮蔽膜内空間16内の内容物15は加圧される。この際、この加圧力は下部逆止弁17を下部弁座部34に押し付ける力として作用するため、下部逆止弁17は閉弁し遮蔽膜内空間16と容器本体2内の内容物充填部13は隔離された状態となる。
【0040】
これに対してプランジャー8に形成されている上部逆止弁18は、上記の加圧力により開弁する構成とされている。このため、プランジャー8の下動により加圧された内容物15は、プランジャー8をX2方向に移動(上動)し、ノズル25内に進入して吐出口26から吐出される。図3は、ノズル25の吐出口26から内容物15を吐出している状態を示している。
【0041】
この吐出動作の際、前記のように液密遮蔽膜11を設けることにより内容物15はシリンダー内壁7aと隔離されており、かつ内容物15を加圧する機構として従来のようにピストンを用いるのではなく、プランジャー8の移動に伴い変形し得る液密遮蔽膜11を用いたことにより、プランジャー8の適正動作を確保でき、よってディスペンサー容器1の作動不良を防止することができる。
【0042】
一方、上記の吐出動作が終了すると、操作ボタン21に対する押圧操作が解除される。これにより、ノズルベース23はコイルスプリング24の弾性復元力によりX2方向に移動を開始する。これに伴い、ノズルベース23に対してノズルヘッド20がX2方向に移動すると共に、ノズルベース23に一体的に設けられているプランジャー8もX2方向に移動を開始する。
【0043】
ノズルヘッド20がノズルベース23に対してX2方向に移動すると、これに伴い駆動カム部22もX2方向に移動し、コイルスプリング29の弾性復元力により従動カム部材30及び弁部材28はY2方向に移動する。よって、ノズル25の吐出口26は再び弁部材28により閉塞されるため、吐出口26内に有る内容物15が外気に触れることはなくなる。
【0044】
このように、操作ボタン21の操作解除が行なわれた直後において吐出口26は弁部材28により塞がれるため、内容物15が大気と触れることを確実に防止でき、ノズル25に内容物15が付着固化することを防止できる。よって、粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物としても、適正吐出処理を行なうことが可能となる。
【0045】
一方、プランジャー8がX2方向に移動することにより、収縮されていた液密遮蔽膜11は伸長付勢され、これにより遮蔽膜内空間16内は負圧となる。この遮蔽膜内空間16内の負圧力は上部逆止弁18を上部弁座部33に押し付ける力として作用し、逆に下部逆止弁17を下部弁座部34から離間させる力として作用する。下部逆止弁17が開弁することにより、下部開口12を介して遮蔽膜内空間16と内容物充填部13は連通した構成となる。
【0046】
従って、上部逆止弁18が閉弁されると共に下部逆止弁17が開弁されることにより、遮蔽膜内空間16内の負圧により内容物充填部13内の内容物15は遮蔽膜内空間16内に吸引される。
【0047】
この際、内容物充填部13内は負圧となるが、従来では内容物充填空間が外部に対して気密になっており、また収縮できない構成とされていため、上記吸引時に外部から容器本体の内容物充填空間内に空気を送り込むためのエア取り込み機構が設けられていた。しかしながら、このエア取り込み機構は構成が複雑で、ディスペンサーの作成を困難にするものであったことは前述した通りである。
【0048】
これに対して本実施例に係るディスペンサー容器1は、容器本体2の内壁に沿って液密に摺動する中皿4を設けることにより、内容物充填部13を収縮しうる構成となっている。よって、内容物15を内容物充填部13からシリンダー7(遮蔽膜内空間16)内に吸引しても、内容物充填空間13はこれに伴い収縮するため、外部の空気を内容物充填空間13内に供給する必要はなくなる。よって、従来必要とされたエア取り込み機構を不要とすることができ、ディスペンサー容器1の構成を簡単化することができる。また、内容物15が大気に触れることがなくなるため、内容物15に酸化等の変質が発生することも防止できる。
【0049】
尚、上記実施例では、内容物15の吐出に伴い内容物充填部13内の内容物充填空間を収縮させるために、容器本体2内に中皿4を設けた構成とした。しかしながら、内容物15の吐出に伴い内容物充填部13内の内容物充填空間を収縮させる構成はこれに限定されるものではなく、例えば容器本体2を収縮可能な包装体(例えば、ビニール袋やアルミパウチ)で構成してもよく、また容器本体2内に別個に収縮可能な内袋を設ける構成としてもよい。
【0050】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、粉体を混入した液体及び高粘度の液体を内容物としても、適正に吐出処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスペンサー容器の断面図である。
【図2】ノズルヘッドを押し下げ操作していない状態のディスペンサー容器の拡大図である。
【図3】ノズルヘッドを押し下げ操作している状態のディスペンサー容器の拡大図である。
【符号の説明】
1 ディスペンサー容器
2 容器本体
3 ディスペンサー
4 中皿
7 シリンダー
8 プランジャー
10 ノズル開閉機構
11 液密遮蔽膜
12 下部開口
13 内容物充填部
15 内容物
16 遮蔽膜内空間
17 下部逆止弁
18 上部逆止弁
20 ノズルヘッド
21 操作ボタン
22 駆動カム部
24,29 コイルスプリング
25 ノズル
26 吐出口
28 弁部材
30 従動カム部材
31 傾斜カム面

Claims (1)

  1. ノズルヘッドの押し下げ操作により、プランジャーをシリンダー内で下動させてシリンダー内の内容物を加圧して該内容物を吐出させると共に、押し下げ操作解除により前記プランジャーが前記シリンダー内で上動し、前記内容物が充填された容器本体から該内容物をシリンダー内に吸引する構成とされたディスペンサー容器において、
    前記内容物が吐出される吐出口を開閉する弁部材と、該弁部材を閉方向に付勢する付勢手段と、前記ノズルヘッドの押し下げ操作により前記付勢手段に抗して前記弁部材を開動作させ前記吐出口を開放するノズル開閉機構と、
    一端が前記プランジャーと液密に接続されると共に他端が前記シリンダーと液密に接続されることにより、内部に形成される遮蔽膜内空間内の前記内容物が前記シリンダーと触れないよう隔離する液密遮蔽膜と、
    前記内容物が充填されており、前記ノズルからの吐出に伴う前記内容物の減少に伴い容積が収縮する内容物充填部と
    を有することを特徴とするディスペンサー容器。
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