JP2000079959A - ディスペンサー容器のピストン構造 - Google Patents

ディスペンサー容器のピストン構造

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JP2000079959A
JP2000079959A JP10259143A JP25914398A JP2000079959A JP 2000079959 A JP2000079959 A JP 2000079959A JP 10259143 A JP10259143 A JP 10259143A JP 25914398 A JP25914398 A JP 25914398A JP 2000079959 A JP2000079959 A JP 2000079959A
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JP
Japan
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piston
cylinder
lubricant
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dispenser container
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JP10259143A
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Masaru Taguchi
賢 田口
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ディスペンサー容器中の摺接部に
潤滑剤を塗布することなく、ディスペンサー容器中の摺
接部の摺動性を向上させることができるピストン構造に
関する。 【解決手段】 樹脂製基材で形成されたピストン主体部
の外面に、可撓性ゴムで形成してなるピストン外套部を
一体的になるよう装着し、このピストン外套部の縁部を
シリンダーとの摺接部となしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスペンサー容器
のピストン構造に関し、さらに詳しくは、ディスペンサ
ー容器中の摺接部に潤滑剤を塗布することなく、ディス
ペンサー容器中の摺接部の摺動性を向上させることがで
きるピストン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスペンサー容器におけるピス
トンは単一の樹脂素材を一体成形したもので形成されて
いたため、ピストンにはある程度の剛性を必要とする関
係から、ピストンにおけるシリンダーとの摺接面として
は硬過ぎて柔軟性に欠けることがあった。そのため、摺
接面には当該部位の摺動性を向上させる目的で、シリコ
ーン油等の粘稠状の潤滑剤を塗布して組み立てられるも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
してピストンとシリンダーとの摺接面に塗布された潤滑
剤は、容器を横にしたり、振とうさせたりした際に、空
気孔19から中味14がシリンダー内壁面7aに僅かで
はあるがもれ出し、結果的にディスペンサー容器内の内
溶液(中味)中に潤滑剤が溶け出してしまうことがあっ
た。特に、その中味が化粧水等の透明水系の商品であっ
た場合には、透明性が商品の大切な条件であるが、その
透明性が損なわれてしまって商品価値を著しく低下させ
る結果となっていた。
【0004】本件出願人が先に提案した特開平9−26
78550号公報に示したように、ピストンとシリンダ
ー下部間に蛇腹状の水密遮蔽膜を備えたディスペンサー
容器も知られている。ところで、この容器といえども従
来型のピストンを使用する以上、ピストンとシリンダー
との摺接面に潤滑剤を塗布する必要があることは前記と
全く同様であり、このため容器を横倒ししたり、振とう
したりして、さらには時間の経過と共にそこに塗布した
潤滑剤がシリンダー内壁面を伝わってディスペンサー容
器中の中味に浸透してしまい、同様の問題点を発生させ
ていた。
【0005】この発明は、全体が単一素材の樹脂一体も
ので形成されていたピストン構造を改良したもので、ピ
ストンとシリンダーとの摺接面に潤滑剤を塗布する必要
のないピストン構造を提供することにより、上述の問題
点を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明の請求項
1に記載したディスペンサー容器のピストン構造は、樹
脂製基材で形成されたピストン主体部の外面に、可撓性
ゴムで形成してなるピストン外套部を一体的になるよう
装着し、このピストン外套部の縁部をシリンダーとの摺
接部となしたことを特徴とする。
【0007】上記した本発明に係るピストン構造は、潤
滑剤をピストンとシリンダーの摺接面に塗布する必要が
ないため、潤滑剤が中味内に混入する惧れはない。
【0008】また請求項2に記載したピストン構造は、
ピストンとシリンダー下部間に蛇腹状の水密遮蔽膜を掛
け渡すことにより、この水密遮蔽膜で仕切られた中味貯
留室側と反対側方向のシリンダー内部を隔離収納空間と
なしてなる、請求項1記載のディスペンサー容器のピス
トン構造である。
【0009】上記した本発明に係るピストン構造も、潤
滑剤を塗布する必要がないため、請求項1と同様に、潤
滑剤が中味内に混入するという事故は避けられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面の実施例によ
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0011】まず本発明のディスペンサー1を説明する
と、容器本体2の口部3にパッキン4を介してスクリュ
ーキャップ5を冠設しており、このスクリューキャップ
5にはリング6が冠設され、スクリューキャップ5及び
リング6を緊締することにより、シリンダー7を容器本
体2に取付け固定している。
【0012】このシリンダー7の下部付近には、下方の
逆流防止弁8が取り付けられ、その先のシリンダー7下
部にはパイプ9が取り付けられている。
【0013】またシリンダー7内には、その内壁面7a
と摺接動自在になるピストン10が設けられており、こ
のピストン10の上部には加圧プランジャー11が一体
的に取り付けられている。
【0014】この加圧プランジャー11の上部付近に
は、上方の逆流防止弁12が取り付けられ、この逆流防
止弁12は押さえバネ13の付勢力により、常時上方よ
り下方への押圧力が付勢されている。
【0015】上記の逆流防止弁8、12で仕切られてい
るシリンダー7と加圧プランジャー11の内部空間が、
中味貯溜室Bを構成することになり、この中味貯溜室B
内の容積変化に伴う圧力変化により、逆流防止弁8、1
2により中味14の吸引・吐出が行われる。
【0016】また本発明では、前記ピストン10とシリ
ンダー7の下部間に蛇腹状の水密遮蔽膜15を掛け渡す
こともでき、この水密遮蔽膜15で仕切られた中味貯溜
室B側と反対側のシリンダー内部を隔離収納空間Aとな
し、この隔離収納空間Aの内部にシリンダー内壁面7a
とピストンのシリンダー内壁面に摺接動する部分とを位
置させている。
【0017】また復帰スプリング16は、押し下げられ
たピストン10を原状に復帰させるためのもので、ピス
トン10の下部とシリンダー内の下部間に掛け渡され
て、常時ピストン10を上方に押し戻す付勢力を発揮し
ている。
【0018】このため加圧プランジャー11の上部に設
けられたノズルヘッド17を押し下げてピストン10を
シリンダー内壁面7aに沿って摺接動させると、ピスト
ン10が復帰スプリング16を圧縮し、これに伴い水密
遮蔽膜15もその蛇腹部を折畳むことになる。
【0019】このとき、下方の逆流防止弁8はシリンダ
ー7下部の流路を閉塞し、中味貯溜室Bの容積は徐々に
小さく圧縮され、それに伴い中味貯溜室B内部の圧力は
上昇し、その圧力により上方の逆流防止弁12は押さえ
バネ13の押圧力に抗して上方に持ち上げられ、中味貯
溜室B内に存した中味14がノズル18を経由して外部
に吐出される。
【0020】なお、ノズルヘッド17への押圧力を解除
すると、復帰スプリング16の作用でピストン10及び
加圧プランジャー11が上方に押し戻され、中味貯溜室
Bの容積は徐々に圧縮前の状態に戻り、これに伴い中味
貯溜室内の圧力が下がり、上方の逆流防止弁12は押さ
えバネ13の押圧力によりその流路を閉塞し、また下方
の逆流防止弁8は中味貯溜室内にパイプ9を経由して中
味を吸い込むべく上方に持ち上げられて流路を開く。中
味貯溜室B内に中味が充満して、中味貯溜室内の圧力が
平常圧に戻った段階で下方の逆流防止弁8は流路を閉塞
するべく原状に戻ることになる。
【0021】以後は前記ノズルヘッド16を押し下げる
操作を行うことにより、上述の吐出を繰り返すことにな
る。なお図中の符号19及び20は空気孔であり、この
空気孔19はピストンで中味を吸い上げ続けると容器本
体内が引圧になって容器本体が凹んでしまうため、中味
を吸い上げたら容器本体内に空気を送り込むことによ
り、容器本体が凹まないようにするために存在する。ま
た符号21はポペットである。
【0022】ここで本発明のピストン10を詳しく説明
すると、ピストン10はある程度剛性のある素材で形成
されるピストン主体部30と、このピストン主体部30
の外面に一体的になるよう装着されるピストン外套部3
1から構成されている。
【0023】このピストン外套部31は、可撓性ゴムで
形成されるもので全体的に柔軟性があり、このピストン
外套部31の縁部32はシリンダーとの摺接部を形成す
るものである。また、ピストン外套部31には、シリン
ダー7と外界との空気孔20が形成されている。
【0024】上記のピストン主体部30の素材として
は、LDPE、LLDPE等が好適であり、またピスト
ン外套部31としては、シリコンゴム、エラストマー、
NBRのような素材を使用すると良い。
【0025】
【発明の効果】よって本発明のディスペンサー容器のピ
ストン構造によれば、ピストン主体部がある程度の剛性
を保持した素材で形成されるのでピストンの強度や保型
性には何ら問題がなく、またシリンダーと摺接するピス
トン外套部は可撓性のゴムで形成されているため柔らか
く摺動抵抗が小さくなるので、ピストン部に潤滑剤を使
用しなくても従来のピストンの作動性と全く変わらない
効果がある。さらには、シール弁を可撓性素材で形成し
たたため、その開閉作動も一層確実なものとなった。
【0026】このため、ピストン部から潤滑剤がにじみ
出して、ディスペンサー容器内の中味の濁度が上昇した
りして、商品の透明性を損なうという事態は起こらな
い。また蛇腹状の水密遮蔽膜をピストンとシリンダー下
部間に掛け渡下場合には、中味がピストンやシリンダー
に付着するという問題も起こさない等の優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ディスペンサーの縦断面図(ノズルヘッ
ドを押圧しない状態)である。
【図2】本発明ディスペンサーの縦断面図(ノズルヘッ
ドを押圧した状態)である。
【図3】本発明ピストンの縦断面図である。
【符号の説明】
A 隔離収納空間 B 中味貯溜室 1 ディスペンサー 2 容器本体 3 口部 4 パッキン 5 スクリューキャップ 6 リング 7 シリンダー 7a シリンダー内壁面 8、12 逆流防止弁 9 パイプ 10 ピストン 11 加圧プランジャー 13 押さえバネ 14 中味 15 水密遮蔽膜 16 復帰スプリング 17 ノズルヘッド 18 ノズル 19、20 空気孔 21 ポペット 30 ピストン主体部 31 ピストン外套部 32 ピストン外套部の縁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製基材で形成されたピストン主体部
    の外面に、可撓性ゴムで形成してなるピストン外套部を
    一体的になるよう装着し、このピストン外套部の縁部を
    シリンダーとの摺接部となしたことを特徴とするディス
    ペンサー容器のピストン構造。
  2. 【請求項2】 ピストンとシリンダー下部間に蛇腹状の
    水密遮蔽膜を掛け渡すことにより、この水密遮蔽膜で仕
    切られた中味貯留室側と反対側方向のシリンダー内部を
    隔離収納空間となしてなる、請求項1記載のディスペン
    サー容器のピストン構造。
JP10259143A 1998-08-31 1998-08-31 ディスペンサー容器のピストン構造 Pending JP2000079959A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208830A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Canyon Corp ポンプディスペンサ
JP2011031950A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体吐出ポンプ
JP2011068380A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体吐出ポンプ
US20140314600A1 (en) * 2011-09-08 2014-10-23 Yao wu Ding Liquid pump using elastomeric piston, piston assembly and manufacturing method thereof

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