JP2004298212A - Rfコイルおよび磁気共鳴撮影装置 - Google Patents
Rfコイルおよび磁気共鳴撮影装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】磁気共鳴撮影を行うために撮影の対象に近接して使用されるRFコイルであって、対象(1)の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された相互にカップリングしないn(nは2より大きい整数)個の単位コイル(12〜82)を具備する。n個の単位コイルは2組のものが対象の体厚方向に互いに対向して設けられる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、RFコイル(radio frequency coil)および磁気共鳴撮影装置に関し、とくに、パラレルイメージング(parallel imaging)を行うためのRFコイル、および、そのようなRFコイルを備えた磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影(MRI: Magnetic Resonance Imaging)の一方式としてパラレルイメージングがある。パラレルイメージングでは、磁気共鳴信号は複数の受信系を通じて同時並行的に収集される。磁気共鳴信号の収集は、フィールド・オブ・ビュー(Field of View: FOV)を例えば半分に減縮(reduction)して行われる。FOVを半分に減縮することにより、信号収集速度が2倍に向上する。
【0003】
そのようにして収集した信号に基づいて画像が再構成される。画像再構成は2段階に分けて行われる。第1段階では、複数の受信系がそれぞれ収集した信号に基づいて中間的な画像が生成される。画像生成には2次元逆フーリエ(Fourier)変換が利用される。生成された画像はFOVが減縮したものとなる。FOVが減縮したため、画像にはFOV外から折り返したエリアシング(aliasing)像が含まれる。
【0004】
第2段階では、このような画像に所定の演算を施すことによってエリアシング像を本来の位置に戻し、完全なFOVの画像を生成する。演算には下記の式が用いられる(例えば非特許文献1参照)。
【0005】
【数1】
【0006】
ここで、
V:完全なFOVの画像の画素値
S:センシティビティ・マトリクス(sensitivity matrix)
S* :Sの随伴行列
A:中間的な画像の画素値
【0007】
【非特許文献1】
プリュスマン(Pruessmann)他、センス: センシティビティ エンコーディング フォー ファースト エムアールアイ(SENSE:Sensitivity Encoding for Fast MRI)、「マグネティック レゾナンス イン メディシン(Magnetic Resonance in Medicine)」、(米国)、1999年、第42巻、p.952−962
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
パラレルイメージングによって腹部を撮影するために、対象の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された2個の単位コイルからなるRFコイルを用いると、個々の単位コイルはループ(loop)面積が大きなものとなるので、磁気共鳴信号受信のSNR(signal−to−noise ratio)が低く、撮影の品質が低下する。
【0009】
そこで、本発明の課題は、磁気共鳴信号受信のSNRが良いパラレルイメージング用のRFコイル、および、そのようなRFコイルを備えた磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、磁気共鳴撮影を行うために撮影の対象に近接して使用されるRFコイルであって、前記対象の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された相互にカップリングしないn(nは2より大きい整数)個の単位コイル、を具備することを特徴とするRFコイルである。
【0011】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して収集した磁気共鳴信号に基づいてパラレルイメージングを行う磁気共鳴撮影装置であって、前記磁気共鳴信号の受信を行うためのRFコイルを有し、このRFコイルは、前記対象の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された相互にカップリングしないn(nは2より大きい整数)個の単位コイル、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0012】
上記各観点での発明では、RFコイルが、対象の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された相互にカップリングしないn(nは2より大きい整数)個の単位コイルによって構成されるので、単位コイルのループ面積はnが2の場合よりも小さくなって信号受信のSNRが向上する。
【0013】
前記n個の単位コイルは2組のものが前記対象の体厚方向に互いに対向して設けられることが、体の深部を撮影する点で好ましい。前記n個の単位コイルのうち少なくとも体幅方向の一端に位置するものは前記対象側に湾曲していることが、gファクタの減少によりSNRをさらに向上させる点で好ましい。前記n個の単位コイルのうち体幅方向の両端に位置するものは前記対象を包む方向に曲がっていることが、gファクタのさらなる減少によりSNRをさらに向上させる点で好ましい。
【0014】
前記n個の単位コイルは隣り合うもの同士が部分的に重複することによりカップリングを打ち消すことが、特別な中和回路が不要な点で好ましい。前記n個の単位コイルは中和回路によってカップリングを打ち消すことが、単位コイルの空間的配置が制限されない点で好ましい。
【0015】
前記n個の単位コイルは共通のグラウンドを有することが、信号の安定性が良い点で好ましい。前記nの値は4であることが、SNR向上と個数増加のトレードオフが良い点で好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0017】
同図に示すように、本装置はマグネットシステム100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影の対象1がクレードル(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0018】
対象1の胴部には受信コイル部110が装着されている。受信コイル部110は複数のコイルを有する。受信コイル部110については、後にあらためて説明する。
【0019】
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。
【0020】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0021】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。本装置では対象1の体幅の方向をx方向とし、体厚の方向をy方向とし、体軸の方向をz方向とする。
【0022】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場を位相エンコード(encode)勾配磁場またはフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。リードアウト勾配磁場は周波数エンコード勾配磁場と同義である。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
【0023】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピン(spin)を励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルス(pulse)ともいう。
【0024】
励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、受信コイル部110によって受信される。なお、磁気共鳴信号はRFコイル部108でも受信可能となっている。
【0025】
磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ空間の信号となる。位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコードを2軸で行うので、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間における信号として得られる。フェーズエンコード勾配およびリードアウト勾配は、2次元フーリエ空間における信号のサンプリング(sampling)位置を決定する。以下、2次元フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0026】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0027】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信させ、対象1の体内のスピンを励起する。
【0028】
受信コイル部110にはデータ(data)収集部150が接続されている。データ収集部150にはまたRFコイル部108が接続可能になっている。データ収集部150は、受信コイル部110またはRFコイル部108が受信した受信信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0029】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150にはシーケンス(sequence)制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して磁気共鳴信号の収集を遂行する。
【0030】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。シーケンス制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはシーケンス制御部160用のプログラム(program)および各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0031】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0032】
データ処理部170はシーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170はシーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0033】
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。データ処理部170は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。
【0034】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointingdevice)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0035】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0036】
受信コイル部110について説明する。受信コイル部110は、本発明のRFコイルの実施の形態の一例である。受信コイル部110の構成によって、本発明のRFコイルに関する実施の形態の一例が示される。
【0037】
受信コイル部110は、図2に示すように、対象1の体表に近接して配置された複数のコイル12〜82を有する。コイル12〜82は紙面に垂直な面内でそれぞれ閉ループをなす。各ループは、キャパシタ(capacitor)を直列に有する導体のループである。コイル12〜82は、本発明における単位コイルの実施の形態の一例である。
【0038】
コイル12〜82は、コイル12〜42とコイル52〜82の2群に分かれる。これら2群のコイルは対象1を前後から挟むように配置される。すなわち、2群のコイルは、対象1の体厚の方向(y方向)において、対象1を挟んで互いに対向するようになっている。2群のコイルをこのように配置することにより、体の深部まで撮影することが可能となる。各群において、4つのコイルは、対象1の体幅に相当する範囲に、体幅の方向(x方向)に順次隣り合うように配置される。
【0039】
以下、コイル12〜42を前側コイルともいい、コイル52〜82を後側コイルともいう。ここでは、前側コイル12〜42および後側コイル52〜82がそれぞれ4つのコイルからなる例を示す。
【0040】
前側および後側のコイル数は4に限らず2より大きい適宜の複数であって良い。以下、前側コイルおよび後側コイルの数がそれぞれ4である例で説明するが、2より大きい適宜の複数の場合も同様である。
【0041】
なお、前側および後側のコイルは、撮影の目的に応じてどちらか一方だけとしてもよい。すなわち、前部の浅いところを撮影する場合は前側コイル12〜42だけとし、後部の浅いところを撮影する場合は後側コイル52〜82だけとしてよい。以下、2群のコイルを用いる例で説明するが、1群だけの場合も同様である。
【0042】
コイル12〜82としては、例えばそれぞれサーフェイスコイル(surface coil)が用いられる。サーフェイスコイルは、対象のごく近傍で信号を受信するのに適する。コイル12〜82は、相互にカップリング(coupling)しないように構成されている。
【0043】
図3に、相互にカップリングしないコイルの構成の一例を示す。同図に示すように、前側コイル12〜42において、4つのコイルは、隣り合うもの同士でループ面が部分的に重なり合うように配列される。後側コイル52〜82においても同様である。なお、各コイルは長方形のループとして模式的に表す。
【0044】
各コイルは、x方向の大きさが例えば180mmであり、z方向の大きさが例えば500mmである。このようなコイルを4つ並べたときのx方向の長さは例えば600mmである。
【0045】
このように配列することにより、重なり部分を通じてのカップリングと重ならない部分を通じてのカップリングが互いに逆極性になるので、重なり量を適切に選ぶことにより、隣り合うコイル同士は実質的にカップリングしないものとなる。このようにして、特別な回路を用いることなくデカップリング(decoupling)を行うことができる。なお、対象1を挟んで互いに対向するもの同士は、間に対象1があることによりカップリングが問題になることはない。
【0046】
前側コイル12〜42および後側コイル52〜82は、図4に示すように、隣り合うもの同士を重ねることなく配置するようにしてもよい。このようにした場合は、各コイルに中和回路を設けることにより隣り合うもの同士のカップリングを無くすことができる。中和回路としては、隣り合うもの同士を電磁的に結合するトランス(transformer)が用いられる。トランスによる電磁結合は、トランスがないときのコイル同士のカップリングを打ち消すように設定される。中和回路を用いたデカップリングはコイルの空間的配置の自由度が増す点で好ましい。
【0047】
なお、各コイルは、x方向の大きさが例えば140mmであり、z方向の大きさが例えば500mmである。このようなコイルを4つ並べたときのx方向の長さは例えば600mmである。
【0048】
相互にカップリングしないコイル12〜82は、それぞれ独立に磁気共鳴信号を受信することができる。コイル12〜82の受信信号は、図5に示すように、データ収集部150内の受信回路14〜84にそれぞれ入力される。これによって、8つの受信系10〜80が構成される。このように、複数の受信系が個別にコイルを有することにより、信号受信は複数の受信系により同時並行的に行うことができる。
【0049】
各コイルからの信号取り出しは、例えば図6に示すように隣り合うもの同士でグラウンドを共有して行うようにする。これによって、電気的に安定な信号取り出しを行うことができる。
【0050】
図7に、撮影用のパルスシーケンスの一例を示す。このパルスシーケンスはEPI(echo planar imaging)によるパルスシーケンス(pulse sequence)である。パルスシーケンスは左から右に進行する。以下同様である。
【0051】
同図において、(1)はRF信号のシーケンスを示す。(2)〜(4)はいずれも勾配磁場のシーケンスで、(2)はスライス勾配、(3)は周波数エンコード勾配、(4)は位相エンコード勾配である。なお、静磁場は一定の磁場強度で常時印加されている。
【0052】
先ず、90°パルスによるスピン励起が行われる。90°励起の所定時間後に180°パルスによる180°励起が行われる。いずれもスライス勾配Gsliceの下での選択励起である。
【0053】
次に、位相エンコード勾配Gphaseおよび周波数エンコード勾配Gfreqが所定のシーケンスで印加され、複数のエコーが逐次読み出される。複数のエコーは位相エンコードがそれぞれ異なる。エコーは中心信号で代表する。以下同様である。
【0054】
このようなパルスシーケンスが、繰り返し時間(repetition time)TRで所定回数繰り返され、そのつど、複数のエコーが読み出される。すなわち、マルチショット(multi−shot)のスキャン(scan)が行われる。繰り返しのたびにエコーの位相エンコードが変更され、所定回数の繰り返しによって、1画面分のエコーを獲得する。
【0055】
位相エンコードおよび周波数エンコードによってエコーを読み出すことにより、kスペースのデータがサンプリングされる。図8に、kスペース概念図を示す。同図に示すように、kスペースの横軸kxは周波数軸であり、縦軸kyは位相軸である。
【0056】
同図において、複数の横長の長方形がそれぞれ位相軸上のデータサンプリング位置を表す。長方形内に記入された数字は位相エンコード量を表す。位相エンコード量はπ/Nで正規化してある。Nは位相方向のサンプリング数である。
【0057】
位相エンコード量は位相軸kyの中心で0である。中心から両端にかけて位相エンコード量が次第に増加する。増加の極性は互いに逆である。サンプリング間隔すなわち位相エンコード量の階差はπ/Nである。断層像は、このようなkスペースのデータを2次元逆フーリエ変換することにより再構成される。再構成された画像は完全なFOVについての画像となる。以下、完全なFOVをフルFOV(full FOV)ともいう。
【0058】
パラレルイメージングでは、撮影の高速化のために、kスペースのサンプリング間隔を大きくして、サンプリング回数を削減するようにしている。すなわち、例えば、図9に斜線で示すように、位相軸ky方向のサンプリングを1つおきにしてサンプリング数を1/2に削減する。これによって、撮影時間が半分に短縮され、撮影が高速化される。
【0059】
サンプリングを1つおきとしたことにより、サンプリング間隔が2倍になる。サンプリング間隔を2倍にしたことにより、再構成画像のFOVはフルFOVの1/2に減縮(reduce)する。
【0060】
位相エンコード方向のサンプリング間隔の倍増は、位相エンコード量の階差を2π/Nとすることによって行われる。これによって、FOVは位相エンコード方向において1/2に減縮する。
【0061】
一般的には、サンプリング間隔すなわち位相エンコード量の階差をR倍に拡大すると、FOVは1/Rに減縮する。Rはリダクションファクタ(reduction factor)とも呼ばれる。図9ではR=2となる。以下、減縮されたFOVをリデュースドFOV(reduced FOV)ともいう。
【0062】
受信系の数をnとしたとき、リダクションファクタRは、下記の関係を満足することが後述のフルFOVの出力画像を適正に得る点で好ましい。
【0063】
【数2】
【0064】
ここで、
R:リダクションファクタ
n:受信系の数
パラレルイメージングによる本装置の動作を説明する。図10に、本装置の動作のフロー(flow)図を示す。同図に示すように、ステップ(step)701で、受信感度分布計測が行われる。これによって、複数の受信系の感度の空間的分布が計測される。
【0065】
受信系の感度の空間的分布は、感度マップ(map)像として求められる。感度マップ像は、例えば、RFコイル部108および受信コイル部110を用いて、対象1の同一のスライスをそれぞれスキャンして得られた画像から求められる。
【0066】
すなわち、RFコイル部108を用いて撮影した画像をレファレンス(reference)とし、コイル12〜82を用いてそれぞれ撮影した画像を計測画像とし、ピクセルごとに計測画像とレファレンス画像の比を求めること等により作成される。レファレンス画像および計測画像の撮影は、いずれもフルFOVのスキャンによって行われる。これによって、感度マップ像はコイル12〜82のおのおのについてフルFOVで得られる。このようなスキャンは、キャリブレーションスキャン(calibration scan)とも呼ばれる。
【0067】
次に、ステップ703で、センシティビティ・マトリクス作成が行われる。センシティビティ・マトリクスはコイルごとの感度マップ像に基づいて作成される。以下、感度マップ像を単に感度マップともいう。
【0068】
センシティビティ・マトリクスはn×Rのマトリクスとなる。ここで、nは受信系の数であり、Rはリダクションファクタである。n=4,R=2のとき、センシティビティ・マトリクスSは下記のようになる。
【0069】
【数3】
【0070】
センシティビティ・マトリクスSにおいて、s11,s21,・・・,s81は、それぞれ、コイル12,22,・・・,82の感度マップ像における同一ピクセル(pixel)の値である。このピクセルから位相エンコード方向に1/2FOVの距離にある各感度マップ像のピクセル値がs12,s22,・・・,s82である。これらはいずれも複素数となる。
【0071】
次に、ステップ707で、スキャンが行われる。スキャンは、EPIによって行われる。EPIによるスキャンは、kスペースのサンプリング間隔を拡大することにより、リデュースドFOVについて行われる。リデュースドFOVは例えば1/2FOVである。なお、リダクションファクタはRは2に限らず適宜でよい。エコーの受信は複数の受信系10〜80を通じて同時並行的に行われる。
【0072】
次に、ステップ711で、中間画像生成が行われる。中間画像生成は、位相補正済の複数の受信系のエコーを2次元逆フーリエ変換することによって行われる。中間画像はリデュースドFOVの画像となるので、エイリアシング像を含むものとなる。
【0073】
次に、ステップ713で、出力画像生成が行われる。出力画像は、中間画像とセンシティビティ・マトリクスとを用いた計算によって生成される。出力画像の生成には、下記の式が用いられる。下式は前述の文献に記載されたものと同様な式である。
【0074】
【数4】
【0075】
ここで、
V:フルFOVの画像の画素値
S:センシティビティ・マトリクス
S* :Sの随伴行列
A:中間画像の画素値
これによって、エリアシング像が元の位置に再配置されたフルFOVの断層像を得ることができる。そのような断層像が、ステップ715で、表示および記憶される。断層像の表示は表示部180によって行われ、記憶はデータ処理部170内のメモリに行われる。
【0076】
パラレルイメージングのためのパルスシーケンスはEPIに限らず他の適宜のパルスシーケンスでよい。EPI以外のパラレルイメージングとして、例えば、3Dグラディエントエコー(3 Dimensional Gradient Echo)法によるイメージングがある。
【0077】
図11に、そのパルスシーケンスを示す。両図において、(1)はRF信号のパルスシーケンスを示す。(2)〜(4)はいずれも勾配磁場のパルスシーケンスを示す。(2)はスライス勾配およびスライス方向の位相エンコード勾配、(3)は周波数エンコード勾配、(4)は位相エンコード勾配勾配である。なお、静磁場は一定の磁場強度で常時印加されている。
【0078】
先ず、α°パルスによるスピン励起が行われる。α°励起はスライス勾配Gsliceの下での選択励起である。α°励起後に、スライス方向の位相エンコード勾配Gslice、周波数エンコード勾配Gfreqおよび位相エンコード勾配Gphaseが所定のシーケンスで印加され、エコーが読み出される。
【0079】
このようなパルスシーケンスが、繰り返し時間TRで所定回数繰り返され、そのつど、エコーが読み出される。繰り返しのたびにエコーの位相エンコードが変更され、所定回数の繰り返しによって、1画面分のエコーが獲得される。
【0080】
2軸方向の位相エンコードおよび周波数エンコードによってエコーを読み出すことにより、3次元のkスペースのデータがサンプリングされる。サンプリング間隔を拡大することにより、データ収集は3次元のリデュースドFOVについて行われる。
【0081】
このデータを3次元逆フーリエ変換することにより、3D画像が再構成される。3D画像はリデュースドFOVについての中間画像となる。この中間画像から、センシティビティ・マトリクスSを用いてフルFOVの出力画像が生成される。ただし、センシティビティ・マトリクスは3Dに対応したものが用いられる。
【0082】
このような撮影に用いられる受信コイル部110が、図2〜4に示したような構成になっているので、SNRの良いパラレルイメージングを行うことができ、それによって品質の良い画像を得ることができる。その理由は以下の通りである。
【0083】
すなわち、受信コイル部110では、体幅に相当する範囲に体幅の方向に沿って4つのコイルが配置されているので、同じ範囲に2つのコイルを配置した場合よりもコイル1個当たりのループ面積が半分になる。この種のコイルでは、ループ面積の減少につれて受信信号のSNRが向上する性質があるので、コイル1個当たりのループ面積が半分になることにより受信信号のSNRが向上し、これによってSNRの良いパラレルイメージングを行うことができる。
【0084】
なお、SNRの向上は、体幅の方向に配置するコイル数を3としても可能であり、また4以上とすることによりさらなるSNR向上が可能である。コイル数を4とするのは、SNR改善による性能の向上と個数増加によるコスト(cost)増のトレードオフ(trade−off)が適切な点で好ましい。
【0085】
また、複数のコイルを体幅の方向に沿って配置することにより、位相エンコード方向を体幅の方向としたパラレルイメージングが可能になるので、コロナル(coronal)像を撮影する場合等に便利である。
【0086】
SNRとリダクションファクタとの間には次式のような関係がある。
【0087】
【数5】
【0088】
ここで、
SNR0:リダクションファクタが1のときのSNR
R:リダクションファクタ
g:gファクタ(g−factor)
コイルのループ面積の減少によりSNR0の値が大きくので、上式で与えられるSNRの値が大きくなる。すなわち、SNR0増加によりリダクションファクタR増加の余裕が生じるので、リダクションファクタRを大きく設定して撮影をいっそう高速化することができる。
【0089】
SNRが上式で与えられるので、gファクタの値を小さくすることによりSNRをさらに増加させることが可能である。gファクタの低減は、例えば図12または図13に示すように、体幅方向の両端のコイルを対象1を包む方向に曲げた形状とすることによって行われる。なお、曲げたコイルはいずれか一端側のものだけとしてもよい。
【0090】
以上、好ましい実施の形態の例に基づいて本発明を説明したが、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者は、上記の実施の形態の例について、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更や置換等をなし得る。したがって、本発明の技術的範囲には、上記の実施の形態の例ばかりでなく、特許請求の範囲に属するすべての実施の形態が含まれる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、磁気共鳴信号受信のSNRが良いパラレルイメージング用のRFコイル、および、そのようなRFコイルを備えた磁気共鳴撮影装置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】受信コイル部を示す図である。
【図3】受信コイル部を示す図である。
【図4】受信コイル部を示す図である。
【図5】複数の受信系を示す図である。
【図6】コイルからの信号取り出しを示す図である。
【図7】磁気共鳴撮影用のパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図8】kスペースを示す図である。
【図9】kスペースを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロー図である。
【図11】磁気共鳴撮影用のパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図12】受信コイル部を示す図である。
【図13】受信コイル部を示す図である。
【符号の説明】
1 対象
100 マグネットシステム
102 主磁場コイル部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
110 受信コイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル
12〜82 コイル
14〜84 受信回路
Claims (16)
- 磁気共鳴撮影を行うために撮影の対象に近接して使用されるRFコイルであって、
前記対象の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された相互にカップリングしないn(nは2より大きい整数)個の単位コイル、
を具備することを特徴とするRFコイル。 - 前記n個の単位コイルは2組のものが前記対象の体厚方向に互いに対向して設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のRFコイル。 - 前記n個の単位コイルのうち少なくとも体幅方向の一端に位置するものは前記対象を包む方向に曲がっている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のRFコイル。 - 前記n個の単位コイルのうち体幅方向の両端に位置するものは前記対象を包む方向に曲がっている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のRFコイル。 - 前記n個の単位コイルは隣り合うもの同士が部分的に重複することによりカップリングを打ち消す、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のRFコイル。 - 前記n個の単位コイルは中和回路によってカップリングを打ち消す、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のRFコイル。 - 前記n個の単位コイルは共通のグラウンドを有する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のRFコイル。 - 前記nの値は4である、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載のRFコイル。 - 静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して収集した磁気共鳴信号に基づいてパラレルイメージングを行う磁気共鳴撮影装置であって、
前記磁気共鳴信号の受信を行うためのRFコイルを有し、
このRFコイルは、
前記対象の体幅に相当する範囲に体幅方向に沿って配列された相互にカップリングしないn(nは2より大きい整数)個の単位コイル、
を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置。 - 前記n個の単位コイルは2組のものが前記対象の体厚方向に互いに対向して設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の磁気共鳴撮影装置。 - 前記n個の単位コイルのうち少なくとも体幅方向の一端に位置するものは前記対象を包む方向に曲がっている、
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の磁気共鳴撮影装置。 - 前記n個の単位コイルのうち体幅方向の両端に位置するものは前記対象を包む方向に曲がっている、
ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の磁気共鳴撮影装置。 - 前記n個の単位コイルは隣り合うもの同士が部分的に重複することによりカップリングを打ち消す、
ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。 - 前記n個の単位コイルは中和回路によってカップリングを打ち消す、
ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。 - 前記n個の単位コイルは共通のグラウンドを有する、
ことを特徴とする請求項9ないし請求項14のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。 - 前記nの値は4である、
ことを特徴とする請求項9ないし請求項15のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。
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