JP2004298027A - 生理活性物質を含有する紅麹菌培養物およびその製造方法 - Google Patents

生理活性物質を含有する紅麹菌培養物およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モナコリンKのような生理活性物質を高濃度に含有する紅麹菌培養物、およびその製造方法、ならびにおからに由来する生理活性物質を含む紅麹菌培養物、および高濃度のモナコリンKを生産可能な新規なバシペトスポラ株を提供する。
【解決手段】おからを分散させた液体培地で紅麹菌を培養する工程を包含する、モナコリンK含有組成物の製造方法;モナコリンK含有組成物;および高濃度のモナコリンKを生産可能な新規なバシペトスポラ属(Basipetospora)の株。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コレステロール低下作用性物質であるモナコリンKを多く含む紅麹菌培養物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紅麹は、穀類などの澱粉質物にモナスカス属の菌株を繁殖させた麹であり、赤い色素を生産する特徴を有している。沖縄の特産品である豆腐ようをはじめ、中国および台湾において紅酒、紅乳腐等の醸造食品の原料として、食品の製造および加工において、ならびに天然色素の製造において広く利用されている。
【0003】
古くから紅麹は消化を促進し、血行を良くする漢方生薬として利用されてきた。この紅麹のある種の菌がコレステロール低下物質であるモナコリンKを生産することが発見され(特公昭59−25599号公報(特許文献1))、紅麹自体にもコレステロール低下作用があることが分かってきた(特公昭60−44914号公報(特許文献2))。この作用を高めるため、紅麹のモナコリン含量向上について検討がなされている(特開2000−106834号公報(特許文献3)、特開2000−106835号公報(特許文献4))。これらの方法は、伝統的な固体培養におけるものである。安価かつ大量培養が可能な液体培養においては、モナコリンK含量向上についてあまり知見が得られていない。また、他の大豆由来物質、米ぬか、ふすまのような固体培地の原料として通常使用されている原料を固体培地中に添加することと比較して、おからを液体培養の培地原料として使用することにより、モナコリンK生産量が著しく増加することは見出されていなかった。
【0004】
おからは、従来より、豆腐および豆乳を製造する際の副産物として煮物などの食用に用いられたり、飼料として用いられたりしていたが、多くは産業廃棄物として処理されているのが現状である。しかしながら、近年、食物繊維、イソフラボン、およびサポニンのような、おからの栄養的価値が注目され始めており、おからに何らかの付加価値を与えることは、産業廃棄物の再利用および資源化の観点からも有意義なことである。
【0005】
紅麹菌の培養とおからとを組み合わせたものについては、醗酵飼料の製法(特開昭62−143646号公報(特許文献5))およびアルコール類製造に伴う高濃度蒸留廃液の処理方法(特開2001−232389号公報(特許文献6))が見られる。前者は、紅麹のもつ腐敗抑制作用を利用して、おからのような、廃棄処分されるかまたは利用価値が極めて低いタンパク質原料または澱粉質原料の腐敗を防止すると共に、適度に消化分解することを目的としたものである。後者は、アルコール類製造に伴う高濃度蒸留液の処理のために紅麹菌を利用した際に発生する菌体を有効利用するための一手段として、おからに植菌して紅麹を製造することを目的としたものである。したがって、特許文献5および特許文献6に開示の紅麹菌の培養とおからとの組み合わせはともに、食用に供するものではなく、なおかつ紅麹のもつ生理活性能をおからによって高め、健康増進に寄与することを目的としたものではない。
【0006】
特開2002−288号公報(特許文献7)には、イソフラボン配糖体を含む原料である大豆、大豆胚軸、または大豆を加工したものに紅麹菌を接種して製麹することにより、イソフラボンアグリコンを製造する方法が開示される。特許文献7では、イソフラボン配糖体を含む原料である大豆または大豆胚軸に紅麹菌を接種することにより、このイソフラボン配糖体がイソフラボンアグリコンに分解され得ることが記載される。
【0007】
しかし、いずれの先行技術文献においても、他の大豆由来物質、米ぬか、ふすまのような固体培地の原料として通常使用されている原料を固体培地中に添加することと比較して、おからを液体培養の培地原料として使用することにより、おからまたは紅麹菌に起因する生理活性物質の生産を向上させること、特にモナコリンK生産量が著しく増加することは見出されていない。
【0008】
【特許文献1】
特公昭59−25599号公報
【0009】
【特許文献2】
特公昭60−44914号公報
【0010】
【特許文献3】
特開2000−106834号公報
【0011】
【特許文献4】
特開2000−106835号公報
【0012】
【特許文献5】
特開昭62−143646号公報
【0013】
【特許文献6】
特開昭62−143646号公報
【0014】
【特許文献7】
特開2002−288号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、モナコリンKのような生理活性物質を著しく多く産生できる紅麹菌培養物およびその製造方法を提供することを目的とする。本発明はまた、おからに由来する生理活性物質を含む紅麹菌培養物を提供することを目的とする。本発明はさらに、および高濃度のモナコリンKを生産可能な新規なバシペトスポラ株を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、紅麹菌を培養する培地としてこれまで主として用いられてきた米のような穀類に代えて、おからを液体培地に分散させて紅麹菌を培養することにより、紅麹菌が生理活性物質モナコリンKを著しく産生できたことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】
従って、本発明の1つの局面において、モナコリンK含有組成物の製造方法であって、おからを分散させた液体培地で紅麹菌を培養する工程を包含する、方法が提供される。
【0018】
1つの実施形態において、上記紅麹菌は、ベニコウジカビ科(Monascaceae)に属する菌株である。
【0019】
さらなる実施形態において、上記紅麹菌は、モナスカス属(Monascus)またはバシペトスポラ属(Basipetospora)に属する菌株である。
【0020】
なおさらなる実施形態において、上記紅麹菌は、モナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)(IFO4520)、モナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)(IFO4480)、モナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)(IFO4537)、およびバシペトスポラ(Basipetospora) 2404(特許生物寄託センター受託番号FERM−P−19109号)からなる群から選択される菌株である。
【0021】
1つの実施形態において、上記液体培地は、約1重量%を超える濃度のおからを含む。
【0022】
1つの実施形態において、本発明の方法は、上記紅麹菌を除去する工程をさらに包含する。
【0023】
本発明の別の局面において、上記の方法により製造されたモナコリンK含有組成物もまた提供される。
【0024】
本発明のさらなる別の局面において、高濃度のモナコリンKを生産可能なバシペトスポラ属(Basipetospora)2404株(特許生物寄託センター受託番号FERM−P−19109号)もまた提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に用いることができる紅麹菌としては、ベニコウジカビ科(Monascaceae)に属し、好ましくは、モナスカス属(Monascus)およびバシペトスポラ属(Basipetospora)に属し、モナコリンKの生産能があればいずれの菌株であってもよい。このような菌株としては、例えばモナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)(IFO4520株、IFO4480株、IFO4537株)、モナスカス・プビゲレス(Monascus pubigerus)(OUT2015株)、モナスカス・パキシー(Monascus paxii)(IFO8201株)、モナスカス・ルーベル(Monascus ruber)(特許生物寄託センター受託番号FERM−P−4822号、IFO9203株、ATCC13692株、ATCC15670株、ATCC16240株、ATCC16366株、ATCC16384株)、モナスカス・ビトレウス(Monascus vitreus)(IFO7537株、IFO4532株)、モナスカス・パープレウス(Monascuspurpureus)(ATCC16385株、ATCC16386株、ATCC16436株)、モナスカス・ルブロパンクタタス(Monascus rubropunctatus)(ATCC16368株)、およびモナスカス属ATCC16370、16433、16434、16666、16772、16773、16775株などが挙げられ、これらの株は公知のものである。これらの変異株もまた使用され得る。ここで、IFOは財団法人発酵研究所の保存株であることを示し、OUTは大阪大学大学院工学研究科応用生物工学専攻の保存株であることを示す。ATCCは、アメリカンタイプカルチャーコレクションへの寄託により指定された番号である。これらの菌株は、上記施設より、制限されることなく容易に入手可能である。
【0026】
本発明者が豆腐ようより新たに単離した、赤色色素を生産するカビに、UV変異処理を施して得られた、高濃度のモナコリンKを生産可能なバシペトスポラ属(Basipetospora)2404株(特許生物寄託センター受託番号FERM−P−19109号;平成14年11月21日に独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターより受託証が発行された)もまた、本発明に用いることができる。本菌株は、エヌシーアイエムビー・ジャパン社において、28S rDNA−500塩基配列解析及び形態学的観察により、完全世代名モナスカス属(Monascus)の分生子世代であるバシペトスポラ属(Basipetospora)と同定された。本菌株の寒天培地上の形態は、通常は白色もしくは淡赤色である。本菌株は、顕微鏡下で短少な連鎖状の分生子を有する。本菌株の分類学上の位置は、子嚢菌である。上述したように、本菌株は、子嚢菌亜門ベニコウジカビ科(Monascaceae)に属するモナスカス属(Monascus)の分生子世代であるBasipetospora sp.に属する。この菌株は、分生子嚢の形成が確認されず、Monascus属の閉子嚢核の形成能が欠損した株であると推定される。本菌株の最適生育条件は、pH5.6±0.2、25℃である。本菌株の生育の範囲は、pH4〜8、20〜30℃である。なお、本菌株は、121℃で15分間殺菌したPotato Dextrose Agar(Bacto)213400培地(組成は、1リットル当り、Potatoes澱粉(infuion from)200g、Bacto Dextrose 20.0g、Bacto Agar 15.0g)でpH5.6±0.2にて25℃、7日間培養する条件下で生存していた。本菌株は、好気性である。本菌株は、下記の実施例に示されるように、モナコリンKを含有することが従来知られていたモナスカス属の菌株に比較して、より多くのモナコリンKを生産する。
【0027】
本発明において「おから」とは、大豆を摩砕し加熱した後、豆乳を絞りとった残り(絞りカス)である。おからは、大豆から豆腐および豆乳を製造する際の副産物として得られ得る。大豆を加工する際に生じ得、これまで廃棄物として処理されてきたおからを利用することもまた可能である。おからには、大豆の皮、胚芽部分のような繊維質、大豆由来のタンパク質および脂質、ならびに大豆の皮および胚芽部分に含まれる微量成分が含まれ得る。本発明の製造方法においては、当然ながら水分を多量に含んだおからだけではなく、保存性の点を考慮し、おからを加熱乾燥、減圧乾燥及び凍結乾燥等、通常考え得る手段で予め乾燥したものを用いてもよい。おからは、タンパク質、食物繊維、ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、銅、ナトリウムを含む)、およびビタミン(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンCを含む)を含み、生理活性物質としてイソフラボン、サポニンなどを含む。
【0028】
本発明の方法においては、紅麹菌は、おからを分散させた液体培地を使用して培養される。液体培地中のおからの含有量は、液体培地中に菌体がうまく分散するのに適切な量であることが望まれる。好ましくは、液体培地は、約1重量%を超える濃度のおからを含む。例えば、105℃で3時間乾燥させた乾燥おからの場合、液体培地中の含有量は、液体培地1リットル当たり10gを超えることが望ましい。
【0029】
本発明の方法において使用される培地中のおから以外の成分は、一般的に紅麹菌の培養に用いられ得るものであれば、特に限定されない。このような成分としては、紅麹菌が資化できる炭素源、窒素源および無機塩;有機性の微量栄養素;発育促進物質などが挙げられる。
【0030】
炭素源としては、グルコース、シュークロース、フラクトース、マンノース、ラクトース、デンプン、糖蜜、ホエー、グリセリン、ソルビトールなどが用いられ得る。窒素源としては、アンモニウム塩、硝酸塩などの無機塩、および尿素が用いられ得る。紅麹菌の生育を促進するために、酵母エキス、肉エキス、ペプトン、コーン・スティープ・リカー、カゼイン分解物、アミノ酸などの有機窒素源が、培地成分として添加され得る。リン酸、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛などの化合物もまた、培地に添加され得る。これらの成分の含有量は、紅麹菌を培養するのに通常用いられ得る量であり、このような含有量は、当業者によって適宜決定される。
【0031】
本発明の方法において用いられる培養は、懸濁培養が好ましく、通常当業者によって行われ得る旋回、振盪、通気などの処理が施され得る。通常、深部通気撹拌培養の方法が用いられ得る。好気的条件であることが望ましい。培養または培地滅菌中で消泡を必要とする場合には消泡剤(例えば、シリコーンオイル、界面活性剤)を使用してもよい。本実施例では回転型培養装置が用いられているが、これに限定されない。本発明の方法では、工業的規模で培養に使用されるいかなる装置もまた使用され得る。培養に用いられる装置は市販により入手可能である。
【0032】
本発明における紅麹菌の培養は、pH4付近から8付近までの中性ないしは酸性の培地の液性において実施可能である。より好ましくは、pHは、4.0〜5.5であり、さらに好ましくは、pHは、4.5〜5.0である。培養温度は、15℃〜35℃、好ましくは20℃〜30℃に保つのが望ましい。培養日数は、上記のような条件下で、通常、2日〜15日間、好ましくは、5日〜8日間である。
【0033】
上述のようにして培養した紅麹菌培養物は、モナコリンKの含量が著しく高い。ここで、「紅麹菌培養物」とは、おからを分散させた培養液に培養紅麹菌が懸濁した溶液を指す。従って、本明細書中では、このような紅麹菌培養物がモナコリンKを多く含むため、本明細書においては「モナコリンK含有組成物」とも称する。モナコリンKは、ヒドロキシアシド型とラクトン型との2種類がある。モナコリンKは、中性物質で、中性、酸性の水には溶けないが、通常のアルカリ処理により酸性物質に変換し、水に転溶する。上述のような培養により得られる紅麹菌培養物においては、培養された紅麹菌が産生したモナコリンKの大半が、培養液中に流出して存在し得る。
【0034】
上記紅麹菌培養物はまた、失活物、乾燥物、乾燥粉砕物、濃縮物、濃縮液乾燥物、抽出エキス、抽出エキス濃縮物、抽出エキス粉末などに加工して用いられ得る。上記紅麹菌培養物は、菌体および酵素を失活させて失活物とし得る。上記紅麹菌培養物を、常法(例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥など)により乾燥させ、所望であれば粉砕して乾燥物または乾燥粉末とすることができる。また、上記紅麹菌培養物またはその乾燥物もしくは乾燥粉末を、常法により溶媒(例えば、含水アルコール)を用いて抽出し、所望により濃縮および/または乾燥して濃縮エキスまたは粉末状のエキスとすることもできる。このように紅麹菌培養物を加工して得られるいかなる製品(以下、「加工物」とも称する)もまた「モナコリンK含有組成物」の定義内に含まれる。
【0035】
本発明により得られる紅麹菌培養物およびその加工物(モナコリンK含有組成物)は、紅麹の利用法として公知のすべての用途に利用できる。例えば、醸造食品の原料としての使用が可能である。日本における清酒、焼酎、泡盛、味醂、甘酒、白酒、食酢、醤油、味噌の製造;なす、大根、白菜、かぶなどの野菜類の漬物の製造;いか、かつおなどの魚介類の塩類および漬物類の製造;および中国、台湾、香港などの他のアジア諸国の伝統食品である白酒(こうりやん酒など)、黄酒(紹興酒、紅露酒など)、豆腐乳、獣肉の漬物類、ソーセージなどの製造などに使用され得る。また、発酵法などによるアルコールの製造においても使用され得る。
【0036】
本発明により得られる紅麹菌培養物およびその加工物(モナコリンK含有組成物)はまた、医薬の分野においても、本来の紅麹の効果を期待された用途において使用できる。例えば、本発明の紅麹菌培養物およびその加工物(モナコリンK含有組成物)は、紅麹によって奏される効果である血中コレステロール値を低下させる効果のために利用される。本発明の紅麹菌培養物およびその加工物(モナコリンK含有組成物)は、消化促進および血行改善を目的とする漢方生薬として利用できる。また、本発明の紅麹菌培養物およびその加工物(モナコリンK含有組成物)は、血中コレステロール低下作用を利用して、抗脂血症薬、抗動脈硬化薬などのような医薬組成物に含有されてもよい。
【0037】
上記紅麹菌培養物およびその加工物(モナコリンK含有組成物)は、以下の実施例に記載されるように、おからに由来する生理活性物質を含む。このような生理活性物質としては、イソフラボン、サポニンなどが挙げられる。本紅麹菌培養物において生成されるイソフラボンは、ヒトによってより吸収されやすいアグリコンの形態であり得る。イソフラボンは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと構造が似ており、代替ホルモンとして作用し得るため、細胞の癌化抑制、癌細胞の増殖緩和、骨粗しょう症の緩和、更年期障害の抑制のために使用され得る。サポニンは、肝機能改善、免疫強化、血圧降下、血中コレステロールの低下の作用を有することが知られている。
【0038】
本発明においてはまた、上記培養によって得られた紅麹菌培養物から紅麹菌体を取り除いた紅麹菌培養液もまた有用である。紅麹菌体の除去のためには、濾過、遠心分離などの当該分野で周知の方法が使用され得る。上述したように、紅麹菌を除いた紅麹菌培養液においてもモナコリンKが存在する。従って、このような紅麹菌培養液もまた「モナコリンK含有組成物」の定義内に含まれる。この紅麹菌培養液は濃縮されて、モナコリンKを含有する濃縮液を生成し得る。さらに、この濃縮液が乾燥されて、乾燥粉末とすることもできる。従って、「モナコリンK含有組成物」には、紅麹菌培養物から紅麹菌体を取り除いた紅麹菌培養液、この紅麹菌培養液を濃縮して生成したモナコリンK含有濃縮液、およびこの紅麹菌培養液から乾燥によって生成した乾燥粉末もまた包含され得る。上記紅麹菌培養液およびその加工物(その濃縮液および乾燥粉末を含む)は、モナコリンKが有する活性を利用する組成物中に含ませることができる。モナコリンKは血中のコレステロール値を低下させる作用を有するので、上記紅麹菌培養液およびその加工物(その濃縮液および乾燥粉末を含む)は、例えば、抗脂血症薬、抗動脈硬化薬などのような医薬組成物に含有され得る。
【0039】
このような医薬組成物は、経口的に、カプセル剤、錠剤などの形態で投与することができる。このような医薬組成物は、製薬の分野で周知の様式で作製される。このような処方物は、好ましくは、カプセル化され、そして固体投薬形態で適切なキャリアと共に処方される。適切なキャリア、賦形剤、および希釈剤のいくつかの例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、ゼラチン、シロップ、メチルセルロース、メチルヒドロキシベンゾエートおよびプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、マグネシウム、ステアレート、水、鉱油などが挙げられる。処方物は、滑沢剤、湿潤剤、乳化および懸濁剤、保存剤、甘味剤、または矯味矯臭剤をさらに含み得る。組成物は、当該分野で周知の手順を用いることによって、患者に投与された後の活性成分の迅速な、持続性の、または遅延した放出を提供するように処方され得る。処方物はまた、タンパク質分解性分解を減少させ、そして吸収を促進する物質(例えば、界面活性剤など)を含み得る。
【0040】
キャリアはまた、pH、容量オスモル濃度、粘度、清澄性、色、滅菌度、安定性、溶解速度、または処方物の臭いを調節または維持するための他の薬学的に受容可能な賦形剤を含み得る。このような賦形剤は、単位投薬量もしくは多回用量形態のいずれかの非経口投与のために、投薬を処方するために通常そして慣用的に用いられる物質である。用量投与は、投薬処方物の薬物動態学的パラメータおよび使用される投与経路に依存して繰り返され得る。
【0041】
特定の用量は、投与される個体のおおよその体重もしくは体表面積、または占められる身体空間の容積に従って算出される。用量はまた、選択される特定の投与経路に依存して算出され得る。処置の適切な投薬量を決定するために必要な算出のさらなる改善は、当業者によって慣用的に行われる。正確な投薬量は、標準的な用量応答研究に関連して決定される。実際に投与される組成物の量が、関連する状況(処置されるべき状態、投与されるべき組成物の選択、個々の患者の年齢、体重、および応答、患者の症状の重篤度、ならびに選択される投与経路を含む)を考慮して、実施者によって決定されることが理解される。
【0042】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されない。実施例で使用した材料、試薬などは、他に特定のない限り、商業的な供給源から入手可能である。
【0043】
【実施例】
(実施例1)
グリセリン70g、予め105℃で3時間乾燥されたおから30g、グルコース30g、ペプトン8g、硫酸マグネシウム7水和物1g、硝酸ナトリウム2gをイオン交換水に溶かし1Lとし、その100mlづつ500ml容三角フラスコに分注し、121℃で30分間殺菌を行い培地とした。対照として、乾燥おからの代わりに、脱脂大豆粉30gを添加したもの、米ぬか30gを添加したもの、赤ふすま30gを添加したもの、及びふすま30gを添加したものについてもまた、同様の方法で行った。次いで、予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したモナスカス ピローサス(Monascus pilosus)IFO4520株の菌体1白金耳分を培地に接種し、ロータリーシェーカー上、回転数毎分200回転、培養温度25℃で6日間培養を行った。培養開始のpHは、4.5〜5.5であった。培養終了後、自然濾過によって菌体を取り除き、得られた濾液に0.15規定の水酸化ナトリウムを等量加えて加水分解した。得られたモナコリンKのヒドロキシアシド体を高速液体クロマトグラフィーにて分析、定量した。なお分析方法については、文献(薬剤学,58(4),194−202(1998))の方法に準拠した。
【0044】
高速液体クロマトグラフィーの条件は以下のとおりである:
カラム: 資生堂製 CAPCELL PAC C18
キャリアー液: 0.05モル リン酸/アセトニトリル=40/60
温度: 40℃
流速: 1ml/分
検出: UV238 nm
【0045】
【表1】
Figure 2004298027
結果を表1に示す。この表1より、乾燥おからを添加した液体培地で培養した場合、他の場合(脱脂大豆粉、米ぬか、あかふすま、およびふすま添加)に比較して、紅麹菌は、モナコリンKを著しく産生した。
【0046】
(実施例2)
グリセリン70g、予め105℃で3時間乾燥されたおから30g、グルコース30g、ペプトン8g、硫酸マグネシウム7水和物1g、硝酸ナトリウム2gをイオン交換水に溶かし1Lとし、その100mlづつ500ml容三角フラスコに分注し、121℃で30分間殺菌を行い培地とした。なお対照として、乾燥おからの替わりに脱脂大豆粉30g添加したものについて同様の方法で行った。次いで、予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したモナスカス ピローサス(Monascus pilosus)IFO4520株、同IFO4480株、同IFO4537株、及びバシペトスポラ(Basipetospora)属2404株の各菌体1白金耳分をそれぞれの培地に接種し、ロータリーシェーカー上、回転数毎分200回転、培養温度25℃で6日間培養を行った培養開始のpHは、4.5〜5.5であった。培養終了後、実施例1と同様の方法で分離、分析した。
【0047】
【表2】
Figure 2004298027
結果を表2に示す。この表2より、いずれの菌株も、乾燥おからを添加した液体培地で培養した場合、脱脂大豆粉に比較して、モナコリンKを多く産生した。
【0048】
(実施例3)
グリセリン20g、予め105℃で3時間乾燥されたおから20g、グルコース30g、ミーストP1G 5g、硫酸マグネシウム7水和物1g、硝酸ナトリウム2gをイオン交換水に溶かし1Lとし、pHを硝酸又は水酸化ナトリウムにて、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5又は8.0に調整した。その100mlづつ500ml容三角フラスコに分注し、121℃で30分間殺菌を行い培地とした。次いで、予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したモナスカス ピローサス(Monascus pilosus)IFO4520株をそれぞれの培地に接種し、ロータリーシェーカー上、回転数毎分200回転、培養温度25℃で8日間培養を行った。培養終了後、実施例1と同様の方法で分離、分析した。
【0049】
【表3】
Figure 2004298027
結果を表3に示す。この表3より、殺菌前pHが4.0から8.0のいずれの場合においても、モナコリンKが良好に産生されたことが分かった。pH4.0から5.5の酸性の場合にはより良好であった。
【0050】
(実施例4)
グリセリン20g、グルコース30g、ミーストP1G 5g、硫酸マグネシウム7水和物1g、硝酸ナトリウム2gをイオン交換水に溶かし1Lとした。その100mlづつ500ml容三角フラスコに分注した後、予め105℃で3時間乾燥されたおから5g、10g、20g 又は30gを添加し、121℃で30分間殺菌を行い培地とした。次いで、予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したモナスカス ピローサス(Monascus pilosus)IFO4520株をそれぞれの培地に接種し、ロータリーシェーカー上、回転数毎分200回転、培養温度25℃で8日間培養を行った。培養開始のpHは、4.5〜5.5であった。培養終了後、実施例1と同様の方法で分離、分析した。この結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
Figure 2004298027
培養の結果、おから添加量10g/L以下では菌体がうまく分散しないため生育できず、モナコリンKも生産されなかった。
【0052】
(実施例5)
モナスカス ピローサス(Monascus pilosus)IFO4520株を実施例1と同様の方法で振とう培養したものを、15L中にグリセリン150g、予め105℃で3時間乾燥されたおから300g、含水グルコース495g、ミーストP1G 75g、硫酸マグネシウム7水和物15g、硝酸ナトリウム30gを仕込んだ30L容のジャーファーメンターに5%の割合で植菌し、通気量7.5L/分、撹拌200r.p.m.、温度25℃にて162時間培養した。培養開始のpHは、4.5〜5.5であった。培養終了後、遠心分離し培養濾液を得た。この培養濾液のモナコリンK含量(ヒドロキシアシド体として)は90.9ppmであった。この培養濾液をロータリーエバポレーターにて7.5倍に濃縮し、この濃縮液に賦形剤としてデキストリン(塩水港精糖株式会社製)を等量加えた後スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥した。この乾燥品のモナコリンK含量(ヒドロキシアシド体として)は277mg/100gであった。
【0053】
(比較例1)
おからを固体培養の培地原料と使用した場合について、モナコリンKの生産能力があるかどうか試みた。簡潔には、水分量64〜77%に調整し、121℃で20分間煮沸滅菌したおからを固形培地として用いた。この固形培地に、実施例1と同様に予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したモナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)IFO4520株の菌体1白金耳分を接種した。これを25〜30℃で9日間培養した。培養終了後、培養した紅麹菌を10倍量の60%エタノールを加え、攪拌しながら30分間抽出した。この抽出液を高速液体クロマトグラフィーにかけ、モナコリンK含量を測定した。ところが固体培養においては、胞子の形成が確認され赤色色素の生産は認められたが、モナコリンKは全く生産されなかった。
【0054】
(実施例6)
本実施例では、おからを分散させた液体培地で培養した紅麹菌培養物が、おからに由来する成分を含有するか否かを調べた。
【0055】
予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したバシペトスポラ(Basipetospora)属2404株の菌体を、実施例1に記載の同じ組成のおからを含む培地において、実施例1と同様にして培養した。得られた紅麹菌培養物を、以下の成分に関して分析した:リン脂質(ステアロ・オレオ・レシチンとして)、および、ダイジン、ダイゼイン、ゲニスチン、およびゲニステインのようなイソフラボン化合物の含量。リン脂質の定量は、基準油脂分析試験法(日本油化学会編)に準じて試験した。イソフラボン化合物に関しては常法に従って、ダイジンを液体クロマトグラフ−質量分析法を用いて、ダイゼイン、ゲニスチン、およびゲニステインを高速液体クロマトグラフ法を用いて測定した。その結果、紅麹菌培養物より、リン脂質(ステアロ・オレオ・レシチンとして)13mg/100g、ダイゼイン12mg/100g、およびゲニステイン10mg/100gが検出された。ダイジンおよびゲニスチンは、0.5mg/100gの検出限界においては検出されなかった。従って、これらの結果から、紅麹菌培養物は、ダイジンおよびゲニスチンのようなイソフラボン配糖体よりもむしろ、ダイゼインおよびゲニステインのようなイソフラボンアグリコンを多く含むことが分かった。
【0056】
(実施例7)
本実施例においてもまた、おからを分散させた液体培地で培養した紅麹菌培養物が、おからに由来する成分を含有するか否かを調べた。
【0057】
予めPDA斜面培地で25℃、3〜7日間培養したバシペトスポラ(Basipetospora)属2404株の菌体を、実施例1に記載の同じ組成のおからを含む培地において、実施例1と同様にして培養した。培養物約5gを量りとり、水10mlを添加して振り混ぜた。次いで、これにメタノール100mlを添加し、加熱還流抽出を行った。冷却後濾過(No2.[東洋濾紙株式会社])し、濾液を濃縮乾固した。得られた残留物に水10ml、10%塩化第二鉄溶液1mlおよび水飽和ブタノール50mlを添加して振とうした。ブタノール層を分取し、これを水で洗浄し、次いで濃縮乾固した。得られた残留物をメタノール10mlに溶解し、これを試料溶液とした。この試料溶液を20μlについて以下の条件で薄層クロマトグラフィーを行った。対照として、サポニン(大豆製)[和光純薬工業株式会社]を用いた:
薄層板:Kieselgel 60F254 HPTLC(1.05642[E.Merck])
展開溶媒:クロロホルム、メタノールおよび水の混液(6:4:1)
検出方法:10%硫酸を噴霧後、120℃で5分間加熱。
【0058】
この結果を図1に示す。図1中、右側のレーンに紅麹菌培養物の結果を示し、左側のレーンはコントロールレーン(大豆サポニン)である。試料溶液中において、コントロールレーンと同様に、サポニンに特有な発色(硫酸により赤紫色を呈する)を示すスポットが認められた。この結果は、おからを分散させた液体培地で培養した紅麹菌培養物がサポニンを含有することを示す。
【0059】
【発明の効果】
本発明により、モナコリンKのような生理活性物質を著しく多く産生できる紅麹菌培養物およびその製造方法、ならびにモナコリンKを含有する組成物、おからに由来する生理活性物質を含む紅麹菌培養物、および高濃度のモナコリンKを生産可能な新規なバシペトスポラ株が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】紅麹菌培養物がサポニンを含むか否かを調べた薄層クロマトグラフィーの結果を示す。

Claims (9)

  1. モナコリンK含有組成物の製造方法であって、おからを分散させた液体培地で紅麹菌を培養する工程を包含する、方法。
  2. 前記紅麹菌が、ベニコウジカビ科(Monascaceae)に属する菌株である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記紅麹菌が、モナスカス属(Monascus)またはバシペトスポラ属(Basipetospora)に属する菌株である、請求項3に記載の方法。
  4. 前記紅麹菌が、モナスカス・ピローサス(Monascuspilosus)(IFO4520)、モナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)(IFO4480)、モナスカス・ピローサス(Monascus pilosus)(IFO4537)、およびバシペトスポラ(Basipetospora) 2404(特許生物寄託センター受託番号FERM−P−19109号)からなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
  5. 前記液体培地が、約1重量%を超える濃度のおからを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記紅麹菌を除去する工程をさらに包含する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の方法により製造されたモナコリンK含有組成物。
  8. 請求項6に記載の方法により製造されたモナコリンK含有組成物。
  9. 高濃度のモナコリンKを生産可能なバシペトスポラ属(Basipetospora)2404株(特許生物寄託センター受託番号FERM−P−19109号)。
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