JP2004294625A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】高倍率ズームレンズに対応可能な、位置情報検出機能を備えたズームレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】ズームレンズ鏡筒10は、固定筒11と、中間筒12と、撮影レンズ13が保持されている移動筒14とで構成されている。固定筒11の内面には、一定のリード角に従ってヘリコイド山15が形成されている。また、このヘリコイド山15の一部分を省いた箇所に、リード角と等しくなるようにコード板16が配置されている。中間筒12の外周には、固定筒のヘリコイド山15と係合するヘリコイド山17とブラシ部材18が設けられている。中間筒12は、ヘリコイド山15,17のリード角に従って、ワイド端とテレ端との間で光軸方向に移動を行う。この時、ブラシ部材がコード板に摺接することにより、位置情報の検出が行われる。
【選択図】 図2
【解決手段】ズームレンズ鏡筒10は、固定筒11と、中間筒12と、撮影レンズ13が保持されている移動筒14とで構成されている。固定筒11の内面には、一定のリード角に従ってヘリコイド山15が形成されている。また、このヘリコイド山15の一部分を省いた箇所に、リード角と等しくなるようにコード板16が配置されている。中間筒12の外周には、固定筒のヘリコイド山15と係合するヘリコイド山17とブラシ部材18が設けられている。中間筒12は、ヘリコイド山15,17のリード角に従って、ワイド端とテレ端との間で光軸方向に移動を行う。この時、ブラシ部材がコード板に摺接することにより、位置情報の検出が行われる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ズームレンズ鏡筒に関し、詳しくは、コード板とブラシ部材とによるレンズ位置検出手段を備えたズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズ鏡筒を光軸方向に移動させるズームレンズカメラでは、焦点位置を算出するために、ズームレンズ鏡筒の位置検出を行っている。この位置検出は、回転筒の外周にヘリコイド山と同一の傾斜角度でコード板を配置して、回転筒の移動に応じて常時導通状態を保持しながら、回転筒の回転位置を検出している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公平06−18325号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の技術では、回転筒の繰り出し量を大きくするとコード板が露出してしまい、カメラの美観を損なうという欠点や、コード板が劣化する恐れがあるという欠点等があり、高倍率ズームレンズには対応できないという問題があった。
【0005】
本発明のズームレンズ鏡筒は、上記事情を考慮してなされたもので、回転筒の送り出し量を大きくしても、コード板が露出されることがなく、高倍率ズームレンズにも対応できるズームレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のズームレンズ鏡筒は、内周にヘリコイド山が形成された固定筒と、前述のヘリコイド山に係合するヘリコイド山が外周に形成され自身の回転によって固定筒内に収納される収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する回転筒と、導電部と非導電部との組み合わせによるレンズ位置情報を有するコード板と、このコード板と接触しコード板との相対位置情報に基づいてレンズ位置の検出を行うブラシ部材とを備えたズームレンズ鏡筒であり、固定筒の内周に形成されたヘリコイド山のリード角と等しくなるようにコード板を配置し、ブラシ部材を回転筒の外周に配置することにより、回転筒が収納位置と撮影位置との間で移動する際に、ブラシ部材がコード板に摺接してレンズ位置の検出を行うことを特徴とするものである。
【0007】
また、固定筒の内周のヘリコイド山は固定筒の光軸方向の略全域に形成され、回転筒の外周のヘリコイド山は固定筒と重なり合う回転筒の光軸方向の端部のみに形成されており、ブラシ部材はこの端部に配置されることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したズームレンズ鏡筒10を示す外観斜視図である。このズームレンズ鏡筒10は、カメラ本体に固定される固定筒11と、この固定筒11内で収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する中間筒12と、撮影レンズ13を保持して中間筒12内で収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する移動筒14とで構成されている。この撮影位置は、撮影時に撮影レンズ13を移動する位置であり、ワイド端とテレ端との間の任意の変倍位置に相当する。本実施形態においては、中間筒12が本発明のズームレンズ鏡筒の回転筒に相当する。
【0009】
図2は、ズームレンズ鏡筒10の構成を示す分解斜視図である。固定筒11の内周には、一定のリード角に従ってヘリコイド山15が形成されている。また、図3の固定筒11の展開図に示すように、ヘリコイド山15の一部分を省いた箇所に、ヘリコイド山15と等しいリード角となるようにコード板16が貼り付けられている。また、この固定筒11の内周には、溝11a,11b,11cが設けられている。
【0010】
図2に示すように、中間筒12の後方の外周には、ヘリコイド山15と噛合するヘリコイド山17が形成されている。さらに、この中間筒12の後方の外周には、中間筒12が固定筒11内を収納位置と繰り出し位置との間で移動する際に、コード板16に摺接するブラシ部材18が設けられている。また、この中間筒12の内周には、固定筒11の内周に形成されたヘリコイド山15とは、逆のリード角となるようにヘリコイド山19が形成されている。
【0011】
移動筒14の後方の外周には、ヘリコイド山19と噛合するヘリコイド山20が形成されている。固定筒11は、カメラ本体に固定されており、中間筒12及び移動筒14を図4に示すように収納する。中間筒12には、移動筒14の回転を止める回転止め部材24が後端に組み込まれている。なお、図示しないが、この回転止め部材24には、中間筒12と一緒に回転しないように、固定筒11の内周に光軸O方向に沿って設けられた溝11a,11b,11cに嵌合するキーが設けられている。
【0012】
移動筒14の内周には、回転止め部材24に設けた直進キー24aが係合するキー溝14bが光軸O方向に沿って形成されている。これにより、中間筒12が図示せぬズームモータにより回転されて光軸O方向に移動する際に、移動筒14は中間筒12の回転と回転止め部材24との協働により回転が止められた状態で中間筒12に対して光軸O方向に移動する。これにより、中間筒12及び移動筒14は、固定筒11に対して、図4に示すワイド端と図5に示すテレ端との間で移動される。
【0013】
また、撮影レンズ13は、前群レンズ26,後群レンズ27とからなり、これらは移動筒14に組み込まれている。前群レンズ26は、移動筒14に固定され、また、後群レンズ27は、光軸O方向に移動自在に取り付けられている。図4及び図5に示すように、後群レンズ27は、移動筒14に内蔵したフォーカスモータ28から得られる回転により前群レンズ26に対して光軸O方向に移動する。
【0014】
前述したように、中間筒12が固定筒11に対して光軸O方向に移動する際に、ブラシ部材18は、コード板16に摺接する。図6に示すように、コード板16には、導電部材31,32,33,34が設けられている。導電部材31は、ブラシ部材がコード板に摺接する際に、常に接触して共通端子35に接続されている。導電部材32,33,34には、導通部と非導通部が設けられており、それぞれ出力端子36,出力端子37,出力端子38接続されている。
【0015】
ブラシ部材18が、コード板16に摺接して移動する際に、導電部材32,33,34の導電部に接触する位置にある時には、導電部材31と導通して、出力端子36,出力端子37,出力端子38に「1」が出力される。また、ブラシ部材18が、導電部材32,33,34の導電部に接触しない非導電部に位置する時には、出力端子36,出力端子37,出力端子38に「0」が出力される。
【0016】
このように、出力端子36,出力端子37,出力端子38には、「0」または「1」が出力されるので、この「0」と「1」の組み合わせにより、3ビットの位置情報を検出することが可能である。つまり、8通りの位置(位置A〜位置H)を検出することができる。
【0017】
以上のように構成されたズームレンズ鏡筒10は、図示せぬズームモータにより、中間筒12が回転して、固定筒11の内周に形成されたヘリコイド山15のリード角に従って光軸O方向に移動する。移動筒14は、中間筒12がズームモータにより回転されて光軸O方向に移動する際に、中間筒12の回転と回転止め部材24との協働により回転が止められた状態で、中間筒12の内周に形成されたヘリコイド山19のリード角に従って、光軸O方向に移動する。これにより、中間筒12及び移動筒14は、固定筒11に対して、図4に示すワイド端と図5に示すテレ端との間で移動される。
【0018】
この移動に伴って、ブラシ部材がコード板に摺接して位置の検出が行われる。これにより得られた位置情報に基づいて焦点位置が算出され、フォーカスモータ28が駆動されて、後群レンズ27が合焦位置に移動する。
【0019】
本実施形態においては、コード板に4つの導電部材を設けて、3ビットの位置情報を検出するようにしたが、これに限るものではなく、コード板に3つの導電部材を設けて、2ビットの位置情報を検出するようにしても良い。この場合、4通りの位置情報を検出することが可能である。また、コード板に5つの導電部材を設けて、4ビットの位置情報を検出するようにしても良い。この場合、16通りの位置情報を検出することが可能である。
【0020】
さらに、本実施形態においては、ズームレンズ鏡筒を、固定筒と中間筒と移動筒の三つで構成したが、これに限るものではなく、固定筒と移動筒の2つで構成しても良い。この場合、固定筒の内周にコード板を設け、移動筒の外周にブラシ部材を設ければ良い。この時、移動筒が本発明のズームレンズ鏡筒の回転筒に相当する。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明のズームレンズ鏡筒によれば、固定筒の内周に、ヘリコイド山のリード角と等しくなるように、コード板を設け、さらに、回転筒の外周にブラシ部材を設けることにより、回転筒が、ワイド端とテレ端との間で移動する際に、ブラシ部材がコード板に摺接して位置情報を検出するようにしたので、回転筒の繰り出し量を大きくすることができるので、コード板が露出してカメラの美観を損なったり、コード板が劣化するという恐れがない。また、回転筒の繰り出し量を大きくすることにより、高倍率ズームレンズにも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズ鏡筒の外観斜視図である。
【図2】本発明のズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図3】固定筒を説明する展開図である。
【図4】ワイド端の状態を示すズームレンズ鏡筒の断面図である。
【図5】テレ端の状態を示すズームレンズ鏡筒の断面図である。
【図6】コード板による位置情報の検出を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒
11 固定筒
11a,11b,11c 溝
12 中間筒
13 撮影レンズ
14 移動筒
15,17,19,20 ヘリコイド山
16 コード板
18 ブラシ部材
24 回転止め部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、ズームレンズ鏡筒に関し、詳しくは、コード板とブラシ部材とによるレンズ位置検出手段を備えたズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズ鏡筒を光軸方向に移動させるズームレンズカメラでは、焦点位置を算出するために、ズームレンズ鏡筒の位置検出を行っている。この位置検出は、回転筒の外周にヘリコイド山と同一の傾斜角度でコード板を配置して、回転筒の移動に応じて常時導通状態を保持しながら、回転筒の回転位置を検出している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公平06−18325号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の技術では、回転筒の繰り出し量を大きくするとコード板が露出してしまい、カメラの美観を損なうという欠点や、コード板が劣化する恐れがあるという欠点等があり、高倍率ズームレンズには対応できないという問題があった。
【0005】
本発明のズームレンズ鏡筒は、上記事情を考慮してなされたもので、回転筒の送り出し量を大きくしても、コード板が露出されることがなく、高倍率ズームレンズにも対応できるズームレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のズームレンズ鏡筒は、内周にヘリコイド山が形成された固定筒と、前述のヘリコイド山に係合するヘリコイド山が外周に形成され自身の回転によって固定筒内に収納される収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する回転筒と、導電部と非導電部との組み合わせによるレンズ位置情報を有するコード板と、このコード板と接触しコード板との相対位置情報に基づいてレンズ位置の検出を行うブラシ部材とを備えたズームレンズ鏡筒であり、固定筒の内周に形成されたヘリコイド山のリード角と等しくなるようにコード板を配置し、ブラシ部材を回転筒の外周に配置することにより、回転筒が収納位置と撮影位置との間で移動する際に、ブラシ部材がコード板に摺接してレンズ位置の検出を行うことを特徴とするものである。
【0007】
また、固定筒の内周のヘリコイド山は固定筒の光軸方向の略全域に形成され、回転筒の外周のヘリコイド山は固定筒と重なり合う回転筒の光軸方向の端部のみに形成されており、ブラシ部材はこの端部に配置されることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したズームレンズ鏡筒10を示す外観斜視図である。このズームレンズ鏡筒10は、カメラ本体に固定される固定筒11と、この固定筒11内で収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する中間筒12と、撮影レンズ13を保持して中間筒12内で収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する移動筒14とで構成されている。この撮影位置は、撮影時に撮影レンズ13を移動する位置であり、ワイド端とテレ端との間の任意の変倍位置に相当する。本実施形態においては、中間筒12が本発明のズームレンズ鏡筒の回転筒に相当する。
【0009】
図2は、ズームレンズ鏡筒10の構成を示す分解斜視図である。固定筒11の内周には、一定のリード角に従ってヘリコイド山15が形成されている。また、図3の固定筒11の展開図に示すように、ヘリコイド山15の一部分を省いた箇所に、ヘリコイド山15と等しいリード角となるようにコード板16が貼り付けられている。また、この固定筒11の内周には、溝11a,11b,11cが設けられている。
【0010】
図2に示すように、中間筒12の後方の外周には、ヘリコイド山15と噛合するヘリコイド山17が形成されている。さらに、この中間筒12の後方の外周には、中間筒12が固定筒11内を収納位置と繰り出し位置との間で移動する際に、コード板16に摺接するブラシ部材18が設けられている。また、この中間筒12の内周には、固定筒11の内周に形成されたヘリコイド山15とは、逆のリード角となるようにヘリコイド山19が形成されている。
【0011】
移動筒14の後方の外周には、ヘリコイド山19と噛合するヘリコイド山20が形成されている。固定筒11は、カメラ本体に固定されており、中間筒12及び移動筒14を図4に示すように収納する。中間筒12には、移動筒14の回転を止める回転止め部材24が後端に組み込まれている。なお、図示しないが、この回転止め部材24には、中間筒12と一緒に回転しないように、固定筒11の内周に光軸O方向に沿って設けられた溝11a,11b,11cに嵌合するキーが設けられている。
【0012】
移動筒14の内周には、回転止め部材24に設けた直進キー24aが係合するキー溝14bが光軸O方向に沿って形成されている。これにより、中間筒12が図示せぬズームモータにより回転されて光軸O方向に移動する際に、移動筒14は中間筒12の回転と回転止め部材24との協働により回転が止められた状態で中間筒12に対して光軸O方向に移動する。これにより、中間筒12及び移動筒14は、固定筒11に対して、図4に示すワイド端と図5に示すテレ端との間で移動される。
【0013】
また、撮影レンズ13は、前群レンズ26,後群レンズ27とからなり、これらは移動筒14に組み込まれている。前群レンズ26は、移動筒14に固定され、また、後群レンズ27は、光軸O方向に移動自在に取り付けられている。図4及び図5に示すように、後群レンズ27は、移動筒14に内蔵したフォーカスモータ28から得られる回転により前群レンズ26に対して光軸O方向に移動する。
【0014】
前述したように、中間筒12が固定筒11に対して光軸O方向に移動する際に、ブラシ部材18は、コード板16に摺接する。図6に示すように、コード板16には、導電部材31,32,33,34が設けられている。導電部材31は、ブラシ部材がコード板に摺接する際に、常に接触して共通端子35に接続されている。導電部材32,33,34には、導通部と非導通部が設けられており、それぞれ出力端子36,出力端子37,出力端子38接続されている。
【0015】
ブラシ部材18が、コード板16に摺接して移動する際に、導電部材32,33,34の導電部に接触する位置にある時には、導電部材31と導通して、出力端子36,出力端子37,出力端子38に「1」が出力される。また、ブラシ部材18が、導電部材32,33,34の導電部に接触しない非導電部に位置する時には、出力端子36,出力端子37,出力端子38に「0」が出力される。
【0016】
このように、出力端子36,出力端子37,出力端子38には、「0」または「1」が出力されるので、この「0」と「1」の組み合わせにより、3ビットの位置情報を検出することが可能である。つまり、8通りの位置(位置A〜位置H)を検出することができる。
【0017】
以上のように構成されたズームレンズ鏡筒10は、図示せぬズームモータにより、中間筒12が回転して、固定筒11の内周に形成されたヘリコイド山15のリード角に従って光軸O方向に移動する。移動筒14は、中間筒12がズームモータにより回転されて光軸O方向に移動する際に、中間筒12の回転と回転止め部材24との協働により回転が止められた状態で、中間筒12の内周に形成されたヘリコイド山19のリード角に従って、光軸O方向に移動する。これにより、中間筒12及び移動筒14は、固定筒11に対して、図4に示すワイド端と図5に示すテレ端との間で移動される。
【0018】
この移動に伴って、ブラシ部材がコード板に摺接して位置の検出が行われる。これにより得られた位置情報に基づいて焦点位置が算出され、フォーカスモータ28が駆動されて、後群レンズ27が合焦位置に移動する。
【0019】
本実施形態においては、コード板に4つの導電部材を設けて、3ビットの位置情報を検出するようにしたが、これに限るものではなく、コード板に3つの導電部材を設けて、2ビットの位置情報を検出するようにしても良い。この場合、4通りの位置情報を検出することが可能である。また、コード板に5つの導電部材を設けて、4ビットの位置情報を検出するようにしても良い。この場合、16通りの位置情報を検出することが可能である。
【0020】
さらに、本実施形態においては、ズームレンズ鏡筒を、固定筒と中間筒と移動筒の三つで構成したが、これに限るものではなく、固定筒と移動筒の2つで構成しても良い。この場合、固定筒の内周にコード板を設け、移動筒の外周にブラシ部材を設ければ良い。この時、移動筒が本発明のズームレンズ鏡筒の回転筒に相当する。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明のズームレンズ鏡筒によれば、固定筒の内周に、ヘリコイド山のリード角と等しくなるように、コード板を設け、さらに、回転筒の外周にブラシ部材を設けることにより、回転筒が、ワイド端とテレ端との間で移動する際に、ブラシ部材がコード板に摺接して位置情報を検出するようにしたので、回転筒の繰り出し量を大きくすることができるので、コード板が露出してカメラの美観を損なったり、コード板が劣化するという恐れがない。また、回転筒の繰り出し量を大きくすることにより、高倍率ズームレンズにも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズ鏡筒の外観斜視図である。
【図2】本発明のズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図3】固定筒を説明する展開図である。
【図4】ワイド端の状態を示すズームレンズ鏡筒の断面図である。
【図5】テレ端の状態を示すズームレンズ鏡筒の断面図である。
【図6】コード板による位置情報の検出を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒
11 固定筒
11a,11b,11c 溝
12 中間筒
13 撮影レンズ
14 移動筒
15,17,19,20 ヘリコイド山
16 コード板
18 ブラシ部材
24 回転止め部材
Claims (2)
- 内周にヘリコイド山が形成された固定筒と、前記ヘリコイド山に係合するヘリコイド山が外周に形成され自身の回転によって前記固定筒内に収納される収納位置と前方に繰り出される撮影位置との間で移動する回転筒と、導電部と非導電部との組み合わせによるレンズ位置情報を有するコード板と、前記コード板と接触し、コード板との相対位置情報に基づいてレンズ位置の検出を行うブラシ部材とを備えたズームレンズ鏡筒において、
前記固定筒の内周に前記ヘリコイド山のリード角と等しくなるように前記コード板を配置し、前記ブラシ部材を前記回転筒の外周に配置することにより、前記回転筒が前記収納位置と前記撮影位置との間で移動する際に、前記ブラシ部材が前記コード板に摺接してレンズ位置の検出を行うことを特徴とするズームレンズ鏡筒。 - 前記固定筒の内周のヘリコイド山は固定筒の光軸方向の略全域に形成され、前記回転筒の外周のヘリコイド山は前記固定筒と重なり合う回転筒の光軸方向の端部のみに形成されており、前記ブラシ部材は前記端部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003084867A JP2004294625A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | ズームレンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003084867A JP2004294625A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | ズームレンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004294625A true JP2004294625A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33399934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003084867A Pending JP2004294625A (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | ズームレンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004294625A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003345A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Pentax Corp | レンズ位置検出装置 |
CN100368852C (zh) * | 2005-04-19 | 2008-02-13 | 亚洲光学股份有限公司 | 变焦镜头结构 |
CN105388581A (zh) * | 2015-12-19 | 2016-03-09 | 中山联合光电科技股份有限公司 | 一种镜头传动机构 |
CN110515172A (zh) * | 2019-09-03 | 2019-11-29 | 青岛海信激光显示股份有限公司 | 投影设备及镜头 |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003084867A patent/JP2004294625A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100368852C (zh) * | 2005-04-19 | 2008-02-13 | 亚洲光学股份有限公司 | 变焦镜头结构 |
JP2008003345A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Pentax Corp | レンズ位置検出装置 |
JP4701131B2 (ja) * | 2006-06-23 | 2011-06-15 | Hoya株式会社 | レンズ位置検出装置 |
CN105388581A (zh) * | 2015-12-19 | 2016-03-09 | 中山联合光电科技股份有限公司 | 一种镜头传动机构 |
CN110515172A (zh) * | 2019-09-03 | 2019-11-29 | 青岛海信激光显示股份有限公司 | 投影设备及镜头 |
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