JP2004294386A - 変位量センサ - Google Patents

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Takayuki Morikawa
孝行 森川
Takafumi Kuboki
尚文 久保木
Takashi Takeshita
隆 竹下
Hiroshi Matsunaga
浩 松永
Atsuo Matsumoto
敦夫 松本
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、瞬間的に大きな変位量が生じた場合でも、構成部品に大きな負荷が加わることを回避し、その破損を防止することが可能な変位量センサを提供することを目的とする。
【解決手段】すだればね11に接続されたワイヤ13と可変抵抗器14とから検出器15が構成され、この検出器15と可変抵抗器14をシートフレーム10に取り付けている緩衝器16とから変位量センサ17が構成される。緩衝器16は、シートフレーム10と可変抵抗器14とを連結する蝶番30を備え、この蝶番30は、シートフレーム10に固定された固定羽板31と、可変抵抗器14の側面に固定された可動羽板32とを有し、これら固定羽板31及び可動羽板32は、軸ピン33を介して開閉可能に連結されている。蝶番30の開閉制御機構として、定荷重・定トルクのばね装置34が設けられている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変位量を測定する変位量センサに係り、特に自動車等の車両の座席に着座した乗員の体重をシートクッションの沈込み量から計測する変位量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の中には、衝突時の乗員の安全を確保するために、エアバックシステムが搭載されている。しかし、近年、エアバックシステムの作動の際、特に助手席に着座していた子供や小柄な女性がエアバックにより障害を受けることがある。このため、例えば米国では、FMVSS208と呼ばれる法規制が改訂された。
【0003】
この規制に対応すべく、各自動車メーカや部品メーカは、乗員の体格に応じてエアバックシステムのエアバック膨張動作を停止又は段階的に制御し、例えば作動開始のタイミングや膨らませる大きさ等を調整するアドバンストエアバックシステムの開発を進めている。この開発には、乗員の体重を検出する変位量センサが必要不可欠となっている。出願人は特願2002−141995号及び特願2002−141996号にて、こうした変位量センサを提案した。これらの変位量センサは、例えば次のように構成されている。
【0004】
自動車の座席には、座り心地をよくするため、元々、乗員の体重を受けとめるシートクッションとすだればねとが備えられている。シートクッションは、シートフレームに被せられ、すだればねにより支えられている。また、すだればねは、網状をなしており、ばねによりシートフレームの側面及び前後面に吊るされている。そして、座席に設けられた変位量センサは、シートフレームに取り付けられた回転式の可変抵抗器と、この可変抵抗器の回転軸からすだればねに接続されているワイヤ等の接続部材を備えている。
【0005】
いま、乗員が着座すると、その体重によってシートクッションが沈み込み、これに連動してすだればねにも荷重が加わり、その結果、すだればねをシートフレームに吊るしているばねが伸びる。このばねの伸びた分、すだればねがシートフレームに対し下方に沈み込む。このすだればねの沈込み量、即ち変位量は、接続部材を介して可変抵抗器の回転軸の回転角変位量に置換され、更に可変抵抗器の抵抗値の変化量に変換される。こうして、すだればねの変位量が変位量センサの可変抵抗器の抵抗値の変化量として計測され、それに基づき乗員の体重が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
自動車等の車両の走行中に、車両が大きくバウンドして、乗員の通常の場合の体重以上の重量が瞬間的に座席に加わり、すだればねが大きく沈み込むことがある。また、急制動や衝突事故の際に、乗員を前方に投げ出そうとする慣性力により、すだればねが前方に移動することもある。このような場合には、変位量センサの可変抵抗器や接続部材に瞬間的に過大な負荷が加わり、破損が生じる虞がある。
【0007】
実際に自動車の座席にダミーの人形を座らせ、エアバックが作動しない程度の衝突事故を模したスレッドテストを行ったところ、すだればねと可変抵抗器とを連結するワイヤが破断する結果となった。また、ワイヤの強度を強化したり、ワイヤの代りに剛体からなる接続部材を用いたりすると、ワイヤが破断する代わりに、可変抵抗器が破損する結果となった。
【0008】
この対策として、変位量センサの可変抵抗器による検出範囲を大きくしたり、検出範囲以外の部分に遊びを設けたりして、作動範囲を十分に大きくすることが考えられる。しかし、その結果、可変抵抗器のプーリや抵抗体が大きくなると、変位量センサのセンサ精度が低下したり、そのサイズが大きくなったりするという問題が生じる。また、変位量センサの各構成部品を大型化し、強度及び耐久性の高い材料を用いて、破損を防止することも考えられる。しかし、この場合も、変位量センサのサイズが大きくなったり、コストの上昇を招くという問題が生じる。
【0009】
特に最近、低ヒップポイントのスポーツタイプの自動車の需要が増加している中では、座席のスペースが小さくなる傾向にあり、この小さなスペース内に変位量センサが収容されることが要求されている。このため、変位量センサのサイズが大きくなる対応策は望ましくない。また、製品コストや開発期間の短縮化の点からも既存のセンサをそのまま利用若しくは基本構造を大きく変更することなく使用できることが望ましい。
【0010】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、瞬間的に大きな変位量が生じた場合でも、構成部品に大きな負荷が加わることを回避し、その破損を防止することが可能な変位量センサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明(請求項1)は、固定フレームに変位可能に取り付けられた可動部の変位量を計測する変位量センサにおいて、可動部と固定フレーム側の検出器本体との間を接続する接続部材を有し、可動部の変位量を接続部材の運動量として検出する検出器と、この検出器本体と固定フレームとの間を連結し、変位量が検出器の作動限界を超えた場合に、検出器に加わる負荷が低減される方向に検出器本体を移動させる緩衝器とを備えたことを特徴とする。
【0012】
この変位量センサにおいては、検出器本体と固定フレームとの間を連結する緩衝器が設けられ、この緩衝器が、可動部の変位量が検出器の作動限界を超えた場合に検出器本体を移動させて、検出器に加わる負荷を低減させるため、検出器の構成部品の損傷が防止される。
ここで、前記緩衝器は、固定フレームと検出器本体とを開閉自在に連結する蝶番と、この蝶番の開閉を制御する制御機構とを有することが好適であり(請求項2)、或いはまた、固定フレームに設けられたスライドレールと、このスライドレールに沿った検出器本体の滑動を制御する制御機構とを有することが好適である(請求項3)。これらの変位量センサにおいては、可動部の変位量が検出器の作動限界を超えた場合における検出器の構成部品の損傷が容易に防止される。
【0013】
また、前記緩衝器は、変位量が検出器の作動限界の範囲内に復帰したとき、検出器本体を元の位置に戻す復元機能を有することが好適である(請求項4)。この場合、変位量が検出器の作動限界の範囲内に復帰すれば、そのまま変位量センサの使用が続行される。
また、前記制御機構としては、固定フレームと検出器本体との間を接続するコイルばねを含むことが好適である(請求項5)。或いは、検出器本体に連結された連結部材の伸縮を行う伸縮装置を含み、この伸縮装置は、変位量が検出器の作動限界を超えた場合に、連結部材を伸張させることが好適である(請求項6)。尚、この伸縮装置は、変位量が検出器の作動限界を超えたか否かを識別するモニタ装置を更に含むことが好適である(請求項7)。これらの場合、蝶番の開閉の制御や、スライドレールに沿った検出器本体の滑動の制御が、比較的簡単な構造をもって容易に行われ、検出器の構成部品の損傷が容易に防止されると共に、変位量が検出器の作動限界の範囲内に復帰した際の復元機能も発揮される。
【0014】
また、前記制御機構としては、固定フレームと検出器本体との間に引力を働かせる磁石を含み、この磁石の磁力は、変位量が作動限界の範囲内にある場合に検出器に加わる負荷よりも大きく、変位量が作動限界を超えた場合に検出器に加わる負荷よりも小さいことが好適である(請求項8)。この場合も、比較的簡単な構造をもって、容易に蝶番が開状態となったりスライドレールに沿った検出器本体が滑動したりするため、検出器の構成部品の損傷が防止される。
【0015】
また、前記制御機構としては、検出器本体を固定フレームに対してロックするロック装置を含み、このロック装置は、変位量が検出器の作動限界を超えた場合に、固定フレームに対する検出器本体のロック状態を解除することが好適である(請求項9)。尚、このロック装置は、変位量が検出器の作動限界を超えたか否かを識別するモニタ装置を更に含むことが好適である(請求項10)。このロック装置は、他の復元機能を有する制御機構と組み合わされた場合には、変位量を計測する際の検出器本体の位置を安定的に維持する働きをし、センサ精度の低下を防止する。他方、制御機構として単独で用いられる場合には、可動部の変位量が検出器の作動限界を超えた際に、蝶番が開状態となったりスライドレールに沿った検出器本体が滑動したりすることを許容し、検出器の構成部品の損傷を防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る変位量センサを、添付図面を参照しつつ説明する。尚、各実施形態において共通する部位及び部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0017】
(第1の実施形態)
図1及び図2に示されるように、例えば自動車の座席は、シートクッション(図示せず)が被せられるシートフレーム10を備えている。このシートフレーム10内には、シートクッションを支える網状のすだればね11がコイルばね12によって吊り下げられている。このすだればね11は、シートクッションと共に乗員の座り心地をよくするためのもので、乗員の体重や運転時の乗員に加わる力により、下方に沈み込んだり、前方に移動したりする可動部をなす。
【0018】
すだればね11には、接続部材としてのワイヤ13を介して、検出器本体としての回転式の可変抵抗器14が複数接続されており、これらワイヤ13及び可変抵抗器14から検出器15が構成される。可変抵抗器14は、緩衝器16を介して、シートフレーム10の側壁内側に取り付けられており、これら検出器15及び緩衝器16から変位量センサ17が構成される。
【0019】
可変抵抗器14は、図3に示されるように、プーリ18を備えている。このプーリ18には、すだればね11から延びるワイヤ13の端部が巻き付けられており、例えばワイヤ13がすだればね11側に引っ張られることにより、プーリ18は回転する。プーリ18のホイール軸19は、回転軸20に嵌合されており、プーリ18の回転を回転軸20に伝達する。回転軸20は、ケース21に回転自在に装着されている。
【0020】
ケース21内には、図4に示されるように、絶縁基板22が収容され、この絶縁基板22の表面には、抵抗体層23,24が形成されている。一方の抵抗体層23は馬蹄形をなし、他方の抵抗体層24は、抵抗体層23に囲まれた円形をなしている。また、回転軸20には、摺動子25が設けられており、この摺動子25の両端がそれぞれ抵抗体層23,24に接触している。更に、抵抗体層23の両端が端子26,27に接続され、抵抗体層24が端子28に接続されている。これら端子26,27,28には、それぞれ電線29が接続され、これら3本の電線29はケース21の外部に延出している。
【0021】
緩衝器16は、図5(a)に示されるように、シートフレーム10と可変抵抗器14とを連結する蝶番30を備えている。この蝶番30は、シートフレーム10の側壁の上端内側に固定された固定羽板31と、可変抵抗器14の側面に連結された可動羽板32とを有しており、これら固定及び可動羽板31,32は、軸ピン33を介して開閉可能に連結されている。
【0022】
また、蝶番30の開閉制御機構として、小型の定荷重・定トルクのばね装置34が設けられている。このばね装置34は、シートフレーム10の側壁の外側に固定され、そのばねの一端が可動羽板32に接続されている。
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
乗員が着座すると、その体重によりシートクッションが沈み込み、これに連動してすだればね11にも荷重が加わり、コイルばね12が伸びる。このコイルばね12の伸びた分、すだればね11はシートフレーム10に対し下方に沈み込む。即ち、すだればね11は、図5(a)に示される状態から図5(b)に示される状態まで下方に変位する。
【0023】
すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界の範囲内、即ちその検出範囲内にある通常状態において、すだればね11の変位量Dが通常値D1 である場合、検出器15のワイヤ13はすだればね11側に引っ張られ、可変抵抗器14のプーリ18が回転する。このプーリ18の回転は、ホイール軸19及び回転軸20を介して摺動子25に伝達され、摺動子25の両端が抵抗体層23,24上を摺動する。このため、端子26,28間と端子27,28間の抵抗値が変位量D1 に応じて変化する。
【0024】
即ち、すだればね11の変位量D1 は、ワイヤ13の引出し運動量に変換され、更にこれがプーリ18の回転角変位量に変換され、可変抵抗器14における抵抗値の変化量として表れる。従って、例えば端子26,27間に所定の電圧が印加されていれば、端子26,28間の出力電圧を測定することにより、プーリ18の回転角変位量、延いてはすだればね11の変位量Dが検出され、更には乗員の体重が計測される。
【0025】
ここで、検出器15の検出範囲は、出力電圧に換算して0.5〜5.0Vであり、その上限が即ち検出器15の作動限界である。このため、検出器15の出力電圧が作動限界の5.0Vを超えると、検出器15に加わる負荷が過大になり、その構成部品が破損する虞が生じる。尚、検出器15の作動限界に対応するすだればね11の変位量Dを、変位量閾値(以下、単に「閾値」という)Dthとする。
【0026】
検出器15の出力電圧が作動限界の5.0Vを超えると、ワイヤ13に50N(ニュートン)の負荷が加わり、プーリ18に5N・mの回転トルクが加わる。このとき、ばね装置34には45Nの張力と45N・mの回転トルクが加わる。尚、ここで、ばね装置34は、45Nの張力又は45N・mの回転トルクを基準とし、基準未満にて、そのばねが収縮状態にあって蝶番30を閉状態に維持し、基準以上にて、ばねが伸張して蝶番30が開状態となることを許容する。また、ここでのワイヤ13の耐荷重は、200Nである。
【0027】
図5(b)に示されるように、通常状態においては、すだればね11の変位量Dは当然に閾値Dthより小さいD1 であり、ワイヤ13には50N未満の負荷しか加わらない。このため、ばね装置34には45N未満の張力しか加わらず、そのばねは収縮状態にあって、蝶番30を閉状態に維持する。従って、前述したようにして、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、その結果、乗員の体重が計測される。
【0028】
これに対し、自動車が大きくバウンドする等して、乗員の体重以上の重量が座席に瞬間的に加わり、例えば図5(c)に示されるように、すだればね11が大きく沈み込み、その変位量Dが閾値Dth、即ち検出器15の作動限界を超えたD2 となることがある。この高負荷状態の場合、このままでは、ワイヤ13に50N以上の負荷が加わり、そしてプーリ18に5N・m以上の回転トルクが加わることになり、検出器15の構成部品が損傷する虞が生じる。特にここでは、ワイヤ13の耐荷重が大きいため、可変抵抗器14が損傷し易い。
【0029】
しかし、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超え、その出力電圧が5.0Vを超えた時点にて、ワイヤ13に50Nの負荷が加わり、ばね装置34に45Nの張力が加わる。このため、ばね装置34のばねが伸張し、可動羽板32が固定羽板31に対して所定の角度まで開く。こうして、蝶番30が開状態になり、可変抵抗器14がすだればね11に近付くため、ワイヤ13及び可変抵抗器14、即ち検出器15に加わる負荷は緩和され、その作動限界を超えることはない。従って、検出器15の構成部品の損傷が防止される。
【0030】
この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になり、検出器15の作動限界の範囲内になると、検出器15に加わる負荷は50Nより小さくなり、ばね装置34に加わる張力は45Nより小さくなる。このため、ばね装置34のばねが収縮して、蝶番30は再び閉状態になる。即ち、図5(c)の高負荷状態から図5(b)の通常状態に復元され、可変抵抗器14は元の位置に戻る。この機能を可変抵抗器14の通常状態への自動的復元機能という。
【0031】
以上のように本実施形態によれば、シートフレーム10と可変抵抗器14とを開閉可能に連結する蝶番30を備え、蝶番30の開閉制御機構として、ばね装置34が設けられているため、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超える場合には、荷重・定トルクばね装置34のばねが伸張して蝶番30を開状態にし、可変抵抗器14をすだればね11に近付けることができる。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷を防止することができる。その結果、例えばエアバックが動作する程度の自動車の衝突事故が起り、乗員が大きな衝撃を受けた場合等であっても、乗員の体重を検出する変位量センサは破壊されないため、変位量センサの再利用が可能になる。
【0032】
また、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた後、その範囲内に戻ってきた際には、ばね装置34のばねが収縮して蝶番30を再び閉状態にするため、可変抵抗器14を元の通常状態の位置に自動的に復元することができる。その結果、例えばエアバックが動作しない程度の衝突事故や急制動等により、乗員が衝撃を受けた場合には、変位量センサは破壊されることなく元の状態に戻るため、そのままの使用続行が可能になる。
【0033】
更に、ばね装置34は小型のもので蝶番30の開閉制御機能を果たすことが可能であるため、変位量センサ17の大型化を回避することができる。
【0034】
(第2の実施形態)
図6(a),(b)に示されるように、本実施形態は、蝶番30の開閉制御機構として、図5(a)〜(c)の定荷重・定トルクのばね装置34(第1の実施形態)の代りに、引っ張りコイルばね35が設けられている。更に、ロック装置として、電子錠36が設けられている。
【0035】
引っ張りコイルばね35は、その一端がシートフレーム10に固定され、他端が蝶番30の可動羽板32に接続されている。そして、この引っ張りコイルばね35は、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた時点にて45Nの張力が加わると、伸張する。
電子錠36は、シートフレーム10の側壁の外側に固定されたボディ37を有している。このボディ37からは掛け金38が上方向に突出しており、この掛け金38は、電子錠36に送られてくる信号により垂直方向に移動する。また、この電子錠36には、モニタ制御装置39が接続されている。このモニタ制御装置39は、検出器15の出力電圧をモニタし、そのモニタ結果に応じて電子錠36に制御信号を送り、その動作を制御する。
【0036】
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図6(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、引っ張りコイルばね35は、ばね装置34と同様に動作し、収縮状態に維持されるため、蝶番30は閉状態となる。
このとき、モニタ制御装置39は、検出器15の出力電圧が検出範囲内にあることを識別し、電子錠36にロック信号を送る。このロック信号により、電子錠36は掛け金38を下方に移動させて、掛け金38のフック部分が可変抵抗器14の可動羽板32の上端に掛止した状態に維持される。こうして、蝶番30はロックされ、このロック状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0037】
これに対し、図6(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が検出範囲の上限、即ち作動限界を超えた時点にて、モニタ制御装置39は電子錠36にロック解除信号を送る。このロック解除信号により、電子錠36は掛け金38を上方に移動させる。このため、掛け金38のフック部分が可動羽板32の上端から外れ、蝶番30のロック状態が解除される。
【0038】
更に、引っ張りコイルばね35は、ばね装置34と同様に動作し、収縮状態から伸張するため、蝶番30は開状態となる。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になり、検出器15の作動限界の範囲内に復帰すると、引っ張りコイルばね35は、ばね装置34と同様に動作し、蝶番30が再び閉状態になる。更に、モニタ制御装置39から再び電子錠36にロック信号が送られ、電子錠36が作動して、蝶番30が閉状態にてロックされる。即ち、図6(b)の高負荷状態から図6(a)の通常状態に復元され、可変抵抗器14は元の位置に戻る。
【0039】
以上のように本実施形態によれば、蝶番30の開閉制御機構として、第1の実施形態の定荷重・定トルクのばね装置34の代りに、引っ張りコイルばね35を用いても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、電子錠36及びモニタ制御装置39を設けることにより、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内にある場合、蝶番30は閉状態に安定的に維持され、センサ精度の低下を防止することができる。特に、引っ張りコイルばね35の場合には、繰り返しの荷重を受けるとその劣化が進むが、しかしながら、電子錠36を用いて蝶番30をロックすることにより、引っ張りコイルばね35の劣化を防止することができる。
【0040】
(第3の実施形態)
図7に示されるように、本実施形態は、蝶番30の開閉制御機構として、図5(a)〜(c)の定荷重・定トルクのばね装置34(第1の実施形態)の代りに、伸縮装置40が設けられている。
【0041】
伸縮装置40は、シートフレーム10内に収容された小型の電動シリンダ41を備えている。この電動シリンダ41の一端には、ピストン棒42が嵌入されており、伸縮装置40に送られてくる制御信号により、水平方向に移動する。このピストン棒42の先端からは、径が1.0mmで耐荷重が850Nのプッシュプルワイヤ43が延出し、その先端がシートフレーム10の側壁に開口された孔を通って可動羽板32に接続されている。
【0042】
また、この伸縮装置40には、モニタ制御装置44が接続されている。このモニタ制御装置44は、検出器15の出力電圧をモニタし、そのモニタ結果に応じて伸縮装置40に制御信号を送り、その動作を制御する。
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図8(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、モニタ制御装置44は伸縮装置40に収縮信号を送る。この収縮信号により、伸縮装置40はピストン棒42を電動シリンダ41内に収縮させ、プッシュプルワイヤ43を電動シリンダ41側に引っ張る。このため、プッシュプルワイヤ43に接続された可動羽板32がシートフレーム10の側壁側に引き付けられ、蝶番30は閉状態を維持する。この状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0043】
これに対し、図8(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、モニタ制御装置44は伸縮装置40に伸張信号を送る。この伸張信号により、伸縮装置40はピストン棒42を電動シリンダ41内から伸張させ、プッシュプルワイヤ43を可動羽板32側に押し出す。このため、プッシュプルワイヤ43に接続された可動羽板32がシートフレーム10の側壁側から離隔して、蝶番30は開状態となる。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0044】
この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になると、モニタ制御装置44から伸縮装置40に収縮信号が送られ、蝶番30は再び閉状態になる。即ち、図8(b)の高負荷状態から図8(a)の通常状態に復元され、可変抵抗器14は元の位置に戻る。
以上のように本実施形態によれば、蝶番30の開閉制御機構として、第1の実施形態の定荷重・定トルクのばね装置34の代りに、伸縮装置40を用いても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0045】
(第4の実施形態)
図9(a),(b)に示されるように、本実施形態は、緩衝器16として、図6(a),(b)の蝶番30及び引っ張りコイルばね35(第2の実施形態)の代りに、スライドレール50及び圧縮コイルばね51が設けられている。更に、ロック装置として、電子錠52が設けられている。
【0046】
スライドレール50は、シートフレーム10の側壁内側に垂直方向に延びており、この上を可変抵抗器14が上下方向に滑動する。圧縮コイルばね51は、スライドレール50に沿った可変抵抗器14の移動を制御する移動制御機構をなしており、一端がシートフレーム10の底面に接続され、他端が可変抵抗器14のケース21の下面に接続されている。そして、この圧縮コイルばね51は、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた時点にて45Nの圧縮力が加わると、収縮する。
【0047】
電子錠52は、図6(a),(b)の電子錠36を略同様に、ボディ53及び掛け金54を有しているが、両者の間にはボディ53から上方向に延出するプッシュプルワイヤ55が介在している。そして、このプッシュプルワイヤ55の移動に伴い、掛け金54は、水平方向に移動する。尚、可変抵抗器14には、掛け金54のフック部分が掛止される突起部56が形成されている。更に、この電子錠52には、その動作を制御するためのモニタ制御装置57が接続されている。
【0048】
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図9(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、圧縮コイルばね51に加わる圧力は25N未満となるため、圧縮コイルばね51は初期状態に維持される。
このとき、モニタ制御装置57は、電子錠52にロック信号を送っており、このロック信号により、電子錠52はプッシュプルワイヤ55を引き込み、掛け金54を水平方向(図において右方向)に移動させて、そのフック部分を突起部56に掛止させている。こうして、可変抵抗器14は、スライドレール50上の上方の位置にロックされる。この状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0049】
これに対し、図9(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が検出範囲の上限を超えた時点にて、モニタ制御装置57が電子錠52にロック解除信号を送る。このため、電子錠52のプッシュプルワイヤ55が押し出され、掛け金54が水平方向(図において左方向)に移動し、そのフック部分が突起部56から外れて、ロック状態が解除される。
【0050】
更に、圧縮コイルばね51に加わる圧力が45Nとなるため、圧縮コイルばね51は収縮し、この収縮に伴い、可変抵抗器14はスライドレール50に沿って下方に滑動する。従って、可変抵抗器14がすだればね11に近付き、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になると、圧縮コイルばね51に加わる圧力が45Nより小さくなるため、圧縮コイルばね51は元の伸張状態に復帰し、可変抵抗器14はスライドレール50上を上方に滑動して、元の位置に戻る。そして、モニタ制御装置39からロック信号を受けた電子錠36により、可変抵抗器14は元の位置にて再びロックされる。こうして、図9(b)の高負荷状態から図9(a)の通常状態に復元される。
【0051】
以上のように本実施形態によれば、緩衝器16として、第2の実施形態の蝶番30及び引っ張りコイルばね35の代りに、可変抵抗器14を垂直方向に滑動させるためのスライドレール50及び圧縮コイルばね51を用いても、第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
尚、図10(a),(b)に示されるように、本実施形態の圧縮コイルばね51の代りに、引っ張りコイルばね58を用いることも可能である。
【0052】
引っ張りコイルばね58は、一端がシートフレーム10の側壁の上端に接続され、他端が可変抵抗器14の上面に接続されている。そして、この引っ張りコイルばね58は、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた時点にて45Nの張力が加わると、伸張する。この場合の変位量センサ17の動作は、次のようになる。
【0053】
図10(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、引っ張りコイルばね58に加わる張力は45N未満となるため、引っ張りコイルばね58は収縮状態に維持される。従って、可変抵抗器14がスライドレール50上の上方に維持された状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0054】
これに対し、図10(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、引っ張りコイルばね58に加わる張力が45Nとなるため、引っ張りコイルばね58は伸張し、この伸張に伴い、可変抵抗器14はスライドレール50に沿って下方に滑動する。従って、可変抵抗器14がすだればね11に近付き、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0055】
この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になると、引っ張りコイルばね58が再び収縮して、可変抵抗器14はスライドレール50上の元の位置に戻る。
このように、圧縮コイルばね51の代りに、引っ張りコイルばね58を用いても、略同様の効果を奏することができる。尚、ここでは、ロック装置が設けられていない場合を説明したが、図9(a),(b)に示される場合と同様に、ロック装置を設けることは当然に可能であり、好適である。
【0056】
(第5の実施形態)
図11(a),(b)に示されるように、本実施形態は、スライドレール50に沿った可変抵抗器14の移動制御機構として、図9(a),(b)の圧縮コイルばね51(第4の実施形態)の代りに、伸縮装置59が設けられている。
【0057】
伸縮装置59は、図8(a),(b)の伸縮装置40と略同様に、電動シリンダ60、ピストン棒61及びプッシュプルワイヤ62を備えているが、このプッシュプルワイヤ62の先端は、シートフレーム10の側壁に開口された孔を通って可変抵抗器14の上面に接続されている。また、この伸縮装置59にも、モニタ制御装置63が接続されている。
【0058】
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図11(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、モニタ制御装置63からの収縮信号により、伸縮装置59はプッシュプルワイヤ62を電動シリンダ60側に引っ張る。従って、可変抵抗器14がスライドレール50の上方に維持された状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0059】
これに対し、図11(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、モニタ制御装置63からの伸張信号により、伸縮装置59はプッシュプルワイヤ43を可変抵抗器14側に押し出す。従って、可変抵抗器14がすだればね11に近付き、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0060】
この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になると、伸縮装置59が再びプッシュプルワイヤ62を電動シリンダ60側に引っ張り、可変抵抗器14はスライドレール50上の元の位置に戻る。こうして、図11(b)の高負荷状態から図11(a)の通常状態に復元される。
以上のように本実施形態によれば、スライドレール50に沿った可変抵抗器14の移動制御機構として、圧縮コイルばね51の代りに、伸縮装置59を用いても、第4の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0061】
(第6の実施形態)
図12(a)に示されるように、本実施形態は、すだればね11と可変抵抗器14との接続部材として、図5(a)のワイヤ13(第1の実施形態)の代りに、アーム64が設けられている。即ち、ここでは、アーム64及び可変抵抗器14から検出器15が構成される。
【0062】
アーム64は、剛体からなり、その一端が可変抵抗器14の回転軸20に固定され、その他端がフック形状をなし、このフック部にすだればね11を引っ掛けている。そして、このアーム64のフック部は、すだればね11を引っ掛けた状態のまますだればね11が一定範囲内で移動することを許容する構造となっている。
【0063】
本実施形態に係る変位量センサ17の動作は、第1の実施形態の図5(a)〜(c)を用いて説明した場合と略同様である。但し、図5(a)〜(c)では、すだればね11の変位に応じて、ワイヤ13がすだればね11側に引っ張られ、プーリ18及びホイール軸19を介して回転軸20が回転するのに対し、ここでは、すだればね11の変位に応じて、アーム64が回転し、この回転がそのまま回転軸20の回転となる。
【0064】
従って、図12(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出器15の検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、ばね装置34により維持された蝶番30の閉状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
また、図12(c)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、このままでは、検出器15の構成部品が損傷する虞が生じる。特にここでは、アーム64が剛体からなるため、損傷は専ら可変抵抗器14に生じ易い。しかし、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた時点にて、ばね装置34により蝶番30が開状態となるため、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0065】
また、この後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になる場合、ばね装置34により可変抵抗器14は元の位置に戻る。
以上のように本実施形態によれば、接続部材として、ワイヤ13の代りに、アーム64を用いても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。尚、第2〜第5の実施形態のワイヤ13の代りに、アーム64を用いることも、当然に可能である。
【0066】
(第7の実施形態)
第1〜第6の実施形態では、すだればね11が垂直方向に沈み込む場合を主要に想定しているが、本実施形態及び次の実施形態では、自動車の急制動や衝突事故等の際にすだればね11が前方に移動する場合を主要に想定する。
【0067】
図13(a),(b)に示されるように、本実施形態は、緩衝器16として、図9(a),(b)のスライドレール50及び圧縮コイルばね51(第4の実施形態)の代りに、スライドレール65及び引っ張りコイルばね66が設けられている。
スライドレール65は、シートフレーム10の側壁内側に水平方向に延びており、この上を可変抵抗器14が前後方向に滑動する。引っ張りコイルばね66は、一端がシートフレーム10の後方側の側壁に接続され、他端が剛体からなる連結部材67を介して可変抵抗器14に接続されている。そして、この引っ張りコイルばね66は、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた時点に対応する基準値以上の張力が加わると、伸張する。
【0068】
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図13(a)に示されるように、すだればね11を前方に移動させる力が加わっていない場合や、図示は省略するが、その力が比較的小さく、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界の範囲内にある通常状態の場合には、引っ張りコイルばね66に加わる張力は基準値未満であるため、引っ張りコイルばね66は元の収縮状態を維持する。
【0069】
これに対して、何らかの理由で乗員を前方に投げ出そうとする慣性力が生じ、すだればね11が瞬間的に急激に前方に移動して、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超える場合がある。この高負荷状態の場合には、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、引っ張りコイルばね66に加わる張力も基準値に達するため、図13(b)に示されるように、引っ張りコイルばね66は伸張し、この伸張に伴い、可変抵抗器14はスライドレール65に沿って前方に滑動する。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0070】
この後、すだればね11が後方に戻り、その変位量Dが再び検出器15の作動限界の範囲内になると、引っ張りコイルばね66に加わる張力が基準値未満になり、引っ張りコイルばね66が再び収縮して、可変抵抗器14はスライドレール65上の元の位置に戻る。
以上のように本実施形態によれば、緩衝器として、可変抵抗器14を水平方向に滑動させるためのスライドレール65及び引っ張りコイルばね66が設けられているため、すだればね11が検出器15の作動限界を超えて前方に変位する場合であっても、検出器15に加わる負荷を緩和し、その構成部品の損傷を防止することができる。また、すだればね11の変位量Dが検出器15の作動限界を超えた後、作動限界の範囲内に戻ってきた際には、可変抵抗器14を元の位置に自動的に復元することができる。
【0071】
(第8の実施形態)
図14(a),(b)に示されるように、本実施形態は、図6(a),(b)の引っ張りコイルばね35(第2の実施形態)が取り除かれたものであり、蝶番30及びロック装置としての電子錠36が緩衝器16を構成している。即ち、ここでは、電子錠36が単独で蝶番30の開閉制御機構となっている。従って、本実施形態に係る変位量センサ17の動作は、次のようになる。
【0072】
図14(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、モニタ制御装置39は電子錠36にロック信号を送り、この信号を受けた電子錠36は蝶番30を閉状態にてロックする。この状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0073】
これに対し、図14(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が検出範囲の上限を超えた時点にて、モニタ制御装置39が電子錠36にロック解除信号を送り、このロック解除信号を受けた電子錠36は蝶番30のロック状態を解除する。このため、可変抵抗器14はワイヤ13を介してすだればね11側に引っ張られ、蝶番30は開状態となる。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0074】
尚、ここで、蝶番30の固定及び可動羽板31,32は、軸ピン33を介して所定の角度、例えば45〜60°まで開閉可能となっている。そして、この蝶番30の最大開放角度は、例えばすだればね11がシートフレーム10の底面に接触するまで下方に変位し、その変位量Dが最大になった場合に対応する。こうして、蝶番30には、その最大開放角度を制限する機構が設けられている。
【0075】
また、蝶番30が開状態となった後、すだればね11の変位量Dが再び閾値Dth以下になっても、引っ張りコイルばね35が存在しないために、図14(b)の高負荷状態から図14(a)の通常状態に自動的に復元されることはない。従って、可変抵抗器14を元の位置に戻すには、例えば手動の力を借りる必要がある。
【0076】
以上のように本実施形態によれば、緩衝器16として、蝶番30及び電子錠36を用いることにより、可変抵抗器14の通常状態への自動的復元機能を除けば、第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0077】
(第9の実施形態)
図15(a),(b)に示されるように、本実施形態は、蝶番30の開閉制御機構として、図14(a),(b)の電子錠36(第8の実施形態)の代りに、コバルト磁石68が設けられている。
【0078】
コバルト磁石68は、シートフレーム10の側壁の上端上に固定され、蝶番30の可動羽板32に対向している。このコバルト磁石68は、16mmφ×8mmの大きさをもち、蝶番30が閉状態の場合に、鉄系の金属板からなる可動羽板32との間に45Nの引力を生じさせる磁力を有する。これに対し、すだればね11の変位に応じて、可動羽板32にはコバルト磁石68から引き離そうとする力が生じるが、その大きさは、検出器15の検出範囲内では45N未満であり、作動限界を超えると45Nを超える。
【0079】
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図15(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、可動羽板32をコバルト磁石68から引き離そうとする力は45N未満であるため、コバルト磁石68の磁力により可動羽板32がシートフレーム10の側壁側に引き付けられ、蝶番30は閉状態に維持される。従って、この状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0080】
これに対し、図15(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、可動羽板32をコバルト磁石68から引き離そうとする力は45Nを超え、コバルト磁石68の磁力に打ち勝つため、可変抵抗器14はすだればね11側に引っ張られ、蝶番30は開状態となる。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0081】
尚、ここでも、第8の実施形態のバイト同様に、蝶番30にその最大開放角度を制限する機構が設けられている。
以上のように本実施形態によれば、蝶番30の開閉制御機構として、第8の実施形態の電子錠36の代りに、コバルト磁石68を用いても、第8の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0082】
尚、図16(a),(b)に示されるように、本実施形態のコバルト磁石68の代りに、電磁石69を用いることも可能である。但し、この場合には、電磁石69のオン/オフ動作を制御するモニタ制御装置70が必要となる。そして、この場合の変位量センサ17の動作は、次のようになる。
図16(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、モニタ制御装置70は、内蔵電源から所定の電流を電磁石69に供給し、コバルト磁石68と同等の大きさの磁力を発生させる。このため、電磁石69は、コバルト磁石68と同様に、その磁力により蝶番30を閉状態に維持する。
【0083】
これに対し、図16(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、モニタ制御装置70は、電磁石69への電流の供給を停止する。このため、電磁石69の磁力は消失し、検出器15に加わる負荷により、可変抵抗器14がすだればね11側に引っ張られ、蝶番30は開状態となる。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0084】
このように、コバルト磁石68の代りに、電磁石69及びモニタ制御装置70を用いても、同様の効果を奏することができる。
【0085】
(第10の実施形態)
図17(a),(b)に示されるように、本実施形態は、図9(a),(b)の圧縮コイルばね51(第4の実施形態)が取り除かれたものであり、スライドレール50及びロック装置としての電子錠52が緩衝器16を構成している。即ち、ここでは、電子錠52が単独でスライドレール50の走行制御機構となっている。従って、本実施形態に係る変位量センサ17の動作は、次のようになる。
【0086】
図17(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、モニタ制御装置57は電子錠52にロック信号を送り、このロック信号を受けた電子錠52は可変抵抗器14をスライドレール50上の上方の位置にロックする。この状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0087】
これに対し、図17(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、モニタ制御装置57が電子錠52にロック解除信号を送り、このロック解除信号を受けた電子錠36はロック状態を解除する。このため、可変抵抗器14はワイヤ13を介して引っ張られ、スライドレール50に沿って下方に滑動する。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0088】
以上のように本実施形態によれば、緩衝器16として、スライドレール50及び電子錠52を用いることにより、可変抵抗器14の通常状態への自動的復元機能を除けば、第4の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0089】
(第11の実施形態)
図18(a),(b)に示されるように、本実施形態は、スライドレール50に沿った可変抵抗器14の移動制御機構として、図17(a),(b)の電子錠52(第10の実施形態)の代りに、コバルト磁石71が設けられている。
【0090】
コバルト磁石71は、シートフレーム10の側壁の上端内側に固定され、可変抵抗器14の上面に貼り付けられた鉄板72に対向している。そして、このコバルト磁石71は、鉄板72と接した状態にて、鉄板72との間に30Nの引力を生じさせる磁力を有する。これに対し、すだればね11の変位に応じて生じる鉄板72とコバルト磁石71とを引き離そうとする力は、検出器15の検出範囲内では45N以下であり、作動限界を超えると45Nを超える。
【0091】
次に、本実施形態に係る変位量センサ17の動作を説明する。
図18(a)に示されるように、すだればね11の変位量Dが検出範囲内のD1 となる通常状態の場合、鉄板72をコバルト磁石71から引き離そうとする力は45N以下であるため、コバルト磁石71の磁力により鉄板72が引き付けられる。従って、可変抵抗器14がスライドレール50上方に維持された状態にて、検出器15から検出範囲内の所定の出力電圧が得られ、すだればね11の変位量Dが検出され、乗員の体重が計測される。
【0092】
これに対し、図18(b)に示されるように、すだればね11の変位量Dが閾値Dthを超えたD2 となる高負荷状態の場合、検出器15の出力電圧が作動限界を超えた時点にて、鉄板72をコバルト磁石71から引き離そうとする力は45Nを超え、コバルト磁石71の磁力に打ち勝つため、可変抵抗器14は下方に引っ張られ、スライドレール50に沿って下方に滑動する。従って、検出器15に加わる負荷が緩和され、その構成部品の損傷が防止される。
【0093】
以上のように本実施形態によれば、スライドレール50に沿った可変抵抗器14の移動制御機構として、電子錠52の代りに、コバルト磁石71を用いても、第10の実施形態と同様の効果を奏することができる。尚、図16(a),(b)を用いて説明した場合と同様に、コバルト磁石71の代りに、電磁石及びモニタ制御装置を用いることも可能である。
【0094】
ところで、第1〜第11の実施形態において、可変抵抗器14を検出器本体として用いた場合について説明したが、例えばワイヤ13の運動量をそのまま直線状の抵抗体層上を摺動する長さに変換して、抵抗値の変化量に変換するスライド型可変抵抗器を用いることが可能であり、その他、磁力を利用したホール素子やMR素子式の変位センサ(角度センサを含む)、インダクタンス式(電磁誘導)や静電容量式の非接触センサ等、種々の回転角度検出器を可変抵抗式回転角検出器の代わりに用いることも可能である。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る変位量センサ(請求項1)によれば、検出器本体と固定フレームとの間を連結する緩衝器が設けられているため、検出器に加わる負荷を低減させて、検出器の構成部品の損傷を防止することができる。
また、緩衝器として、蝶番及びその開閉を制御する制御機構(請求項2)や、スライドレール及びこのスライドレールに沿った検出器本体の滑動を制御する制御機構(請求項3)が用いられると、可動部の変位量が検出器の作動限界を超えた場合における検出器の構成部品の損傷の防止が容易に達成できる。
【0096】
また、緩衝器が検出器本体を元の位置に戻す復元機能を有すると(請求項4)、可動部の変位量が検出器の作動限界の範囲内に復帰したときの変位量センサの使用続行が可能になる。
また、制御機構に、コイルばねや伸縮装置が用いられると(請求項5〜7)、蝶番の開閉の制御や、スライドレールに沿った検出器本体の滑動の制御を比較的簡単な構造をもって容易に行うことが可能になり、検出器の構成部品の損傷を防止できると共に、その復元機能により、変位量が検出器の作動限界の範囲内に復帰した際の変位量センサの使用続行もできる。
【0097】
また、制御機構として、磁石が用いられると(請求項8)、蝶番の開閉の制御やスライドレールに沿った検出器本体の滑動の制御を比較的簡単な構造をもって容易に行うことが可能になり、検出器の構成部品の損傷を防止できる。
また、制御機構に、ロック装置が含まれると(請求項9,10)、他の復元機能を有する制御機構と組み合わされる場合には、変位量を計測する際の検出器本体の位置を安定的に維持し、センサ精度の低下を防止できる一方、制御機構として単独で用いられる場合には、蝶番の開閉の制御やスライドレールに沿った検出器本体の滑動の制御を比較的簡単な構造をもって容易に行うことが可能になり、検出器の構成部品の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る変位量センサがシートフレームとすだればねとの間に取り付けられている状態を示す概略平面図である。
【図2】図1の概略断面図である。
【図3】図1の変位量センサの可変抵抗器を示す分解斜視図である。
【図4】図3の可変抵抗器の内部構造を示す正面図である。
【図5】(a),(b),(c)は、第1の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図6】(a),(b)は、第2の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図7】第3の実施形態に係る変位量センサがシートフレームとすだればねとの間に取り付けられている状態を示す概略平面図である。
【図8】(a),(b)は、第3の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図9】(a),(b)は、第4の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図10】(a),(b)は、第4の実施形態の変形に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図11】(a),(b)は、第5の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図12】(a),(b),(c)は、第6の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図13】(a),(b)は、第7の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略平面図である。
【図14】(a),(b)は、第8の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図15】(a),(b)は、第9の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図16】(a),(b)は、第9の実施形態の変形に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図17】(a),(b)は、第10の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【図18】(a),(b)は、第11の実施形態に係る変位量センサの構造及びその動作を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
10 シートフレーム
11 すだればね
13 ワイヤ
14 可変抵抗器
15 検出器
16 緩衝器
17 変位量センサ
18 プーリ
20 回転軸
30 蝶番
31 固定羽板
32 可動羽板
33 軸ピン
34 定荷重・定トルクのばね装置
35,58,66 引っ張りコイルばね
36,52 電子錠
39,70,44,57,63 モニタ制御装置
68,71 コバルト磁石
69 電磁石
40,59 伸縮装置
50,65 スライドレール
51 圧縮コイルばね
64 アーム

Claims (10)

  1. 固定フレームに変位可能に取り付けられた可動部の変位量を計測する変位量センサであって、
    前記可動部と前記固定フレーム側の検出器本体との間を接続する接続部材を有し、前記可動部の変位量を前記接続部材の運動量として検出する検出器と、
    前記検出器本体と前記固定フレームとの間を連結し、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えた場合に、前記検出器に加わる負荷が低減される方向に前記検出器本体を移動させる緩衝器と
    を備えたことを特徴とする変位量センサ。
  2. 前記緩衝器は、
    前記固定フレームと前記検出器本体とを開閉自在に連結する蝶番と、
    前記蝶番の開閉を制御し、前記変位量が前記検出器の作動限界の範囲内にある場合に、前記蝶番を閉状態に維持し、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えた場合に、前記蝶番を開状態にする制御機構と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の変位量センサ。
  3. 前記緩衝器は、
    前記固定フレームに設けられ、前記検出器本体を滑動自在に支持するスライドレールと、
    前記変位量が前記検出器の作動限界の範囲内にある場合に、前記検出器本体を前記スライドレールの所定の位置に維持し、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えた場合に、前記検出器本体を前記スライドレールに沿って前記可動部に近付く方向に移動させる制御機構と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の変位量センサ。
  4. 前記変位量が前記検出器の作動限界の範囲内に復帰したとき、前記緩衝器は、前記検出器本体を元の位置に戻す復元機能を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の変位量センサ。
  5. 前記制御機構は、前記固定フレームと前記検出器本体との間を接続するコイルばねを含むことを特徴とする請求項4に記載の変位量センサ。
  6. 前記制御機構は、前記検出器本体に連結された連結部材の伸縮を行う伸縮装置を含み、前記伸縮装置は、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えた場合に、前記連結部材を伸張させることを特徴とする請求項4に記載の変位量センサ。
  7. 前記伸縮装置は、前記検出器による検出値に基づき、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えたか否かを識別するモニタ装置を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の変位量センサ。
  8. 前記制御機構は、前記固定フレームと前記検出器本体との間に引力を働かせる磁石を含み、前記磁石の磁力は、前記変位量が前記検出器の作動限界の範囲内にある場合に前記検出器に加わる負荷よりも大きく、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えた場合に前記検出器に加わる負荷よりも小さいことを特徴とする請求項2又は3に記載の変位量センサ。
  9. 前記制御機構は、前記検出器本体を前記固定フレームに対してロックするロック装置を含み、前記ロック装置は、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えた場合に、前記固定フレームに対する前記検出器本体のロック状態を解除することを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の変位量センサ。
  10. 前記ロック装置は、前記検出器による検出値に基づき、前記変位量が前記検出器の作動限界を超えたか否かを識別するモニタ装置を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の変位量センサ。
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