JP2004294269A - ベクトル測定装置およびインピーダンス測定装置 - Google Patents

ベクトル測定装置およびインピーダンス測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高速なインピーダンス測定装置の提供
【解決手段】信号源と自動平衡ブリッジとベクトル測定装置とを備えるインピーダンス測定装置において、そのベクトル測定装置は、そのインパルス応答が正弦関数および余弦関数で重み付けされた第一及び第二のフィルタを備え、ベクトル測定装置に入力される信号のベクトル測定を第一及び第二のフィルタを用いて行うようにした。また、ベクトル測定装置の前段で入力信号を周波数変換する場合、周波数変換手段への入力信号の周波数は、周波数変換手段からの出力信号の周波数の整数倍であるようにした。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はベクトル測定装置に係り、特に、高速測定が可能なベクトル測定装置に関する。本発明のベクトル測定装置は、インピーダンス測定装置などに用いて好適である。
【従来の技術】
インピーダンス測定装置の先行技術例として、自動平衡ブリッジ法による装置がある。自動平衡ブリッジ法によるインピーダンス測定装置は、広い測定周波数範囲をカバーし、広いインピーダンス測定範囲で測定確度が良い事を特徴とする。
【0002】
以下に、自動平衡ブリッジ法によるインピーダンス装置の概略構成と動作について説明する。ここで、自動平衡ブリッジ法によるインピーダンス装置の概略構成を図1に示す。図1において、インピーダンス測定装置100は、信号源200と、自動平衡ブリッジ300とベクトル比測定装置500とを備える。
【0003】
信号源200は、被測定物400に印加する測定信号を発生する信号源である。
【0004】
自動平衡ブリッジ300は、被測定物400に印加される電圧信号Edutと、被測定物400に流れる電流から変換される電圧信号Errとを出力する装置である。自動平衡ブリッジ300は、その構成要素として、被測定物400を接続するための測定端子Highおよび測定端子Lowと、レンジ抵抗器310と、比較器320とを備える。比較器320は、2つの入力端子と1つの出力端子を備える。比較器320において、一方の入力端子は接地され、他方の入力端子はレンジ抵抗器310を介して出力端子と接続され且つ測定端子Lowにも接続されている。これらの接続により、比較器320は、レンジ抵抗器310に流れる電流と被測定物400に流れる電流とを平衡に保ち、比較器320の入力端子に流れ込む電流をゼロにするような信号を出力端子から出力する。
【0005】
ベクトル比測定装置500は、電圧信号Edutと電圧信号Errとのベクトル比を測定する装置である。ベクトル比測定装置500は、その構成要素として、バッファアンプ510,511,512および513と、スイッチ520と、混合器530と、局部発振器540と、低域濾波器550と、アナログ・ディジタル変換器560と、ディジタル・シグナル・プロセッサ570と、CPU580とを備える。以下、アナログ・ディジタル変換器をA/D変換器と、ディジタル・シグナル・プロセッサをDSPと、それぞれ略して称する。スイッチ520は、2つの入力端子と1つの出力端子とを備え、入力される2信号のいずれか一方を選択して出力する。なお、スイッチ520は、CPU580の制御により適宜切り替えられる。自動平衡ブリッジ300から出力される2つの電圧信号は、バッファアンプを介して、スイッチ520に入力される。詳細に言えば、電圧信号Edutは、バッファアンプ510を介して、スイッチ520の入力端子の一方に入力される。また、電圧信号Errは、バッファアンプ511を介して、スイッチ520の入力端子の他方に入力される。スイッチ520により選択された信号は、バッファアンプ512を介して、混合器530へ入力される。
【0006】
混合器530は、スイッチ520から出力される信号と局部発振器540から出力される信号とを混合して出力する。この混合は、いわゆる、ヘテロダイン方式の周波数変換である。混合器530に入力される信号の周波数をfおよびfとする時、混合器530の出力信号は、和周波数(f+f)を有する信号と、差周波数(f−f)を有する信号とを含む。これらの出力信号のうち、差周波数を有する信号を被測定信号とする。混合器530へ入力される電圧信号Edut、電圧信号Err、および、局部発振器540のそれぞれの出力信号には、基本周波数以外の不要な周波数成分が含まれている。従って、混合器530の出力信号には、さらに多くの不要な周波数成分が含まれる。それらの不要な周波数成分は、測定結果に影響を及ぼすので、低域濾波器550によって遮断される。
【0007】
被測定信号は、低域濾波器550およびバッファアンプ513を介して、A/D変換器560へ入力される。なお、低域濾波器550は、A/D変換器560のためのアンチエイリアスフィルタとしても機能するような周波数特性を有する。A/D変換器560は、入力される信号を標本化周波数fで標本化する。DSP570は、被測定信号のベクトルを測定する。具体的には、DSP570は、A/D変換器560により標本化された信号データを高速フーリエ変換し、被測定信号の同相成分および直交成分を測定する。以下、高速フーリエ変換をFFTと称する。DSP570は、スイッチ520の切替により、電圧信号Edutが選択された時の被測定信号の同相成分および直交成分と、電圧信号Errが選択された時の被測定信号の振幅情報および位相情報とを測定する。CPU580は、それらの同相成分および直交成分とから、電圧信号Edutと電圧信号Errとのベクトル比を測定する。
【0008】
なお、信号源200および局部発振器540は、その出力信号の周波数差が被測定信号の周波数になるように、CPU580により制御される。従って、局部発振器540の発振周波数は、被測定物400に印加する測定信号の周波数に応じて変化する。
【0009】
インピーダンス測定装置100は、上記のように構成されるので、電圧信号Edutと電圧信号Errとのベクトル比と、レンジ抵抗器310の抵抗値とから、被測定物400のインピーダンスを測定する事ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインピーダンス測定装置100は、測定の高速化において、2つの問題がある。1つ目の問題は、スイッチ520の切り替え直後に低域濾波器550の出力信号に生じる過渡現象の整定時間である。この過渡現象は測定結果に影響を及ぼすため、インピーダンス測定装置100は、その過渡現象が整定するまで測定の開始を待たなければならない。
【0011】
過渡現象の整定時間は、低域濾波器550の遮断周波数fの逆数と密接な関係がある。また、低域濾波器550の遮断周波数fは、混合器540の出力信号、すなわち、被測定信号の周波数fIFに応じて設定される。例えば、インピーダンス測定装置100において、測定信号の周波数fを30kHz、局部発振器540の出力信号の周波数fLOを31kHzにそれぞれ設定すれば、被測定信号の周波数fIFは1kHzとなる。上述の通り、混合器540の出力信号には、被測定信号以外の不要な信号が含まれている。低域濾波器550は、その不要な信号を遮断するように、その遮断周波数fが設定されている。混合器540の出力信号に含まれる代表的な不要信号の1つにフィードスルー成分がある。このフィードスルー成分は、測定結果に及ぼす影響が最も大きい。測定結果への影響を無視できるようにするためには、フィードスルー成分を−120dBc程度にまで減衰させなければならない。その一方で、被測定信号はできるだけ減衰させたくない。混合器540の出力信号に含まれるフィードスルー成分が−60dBc程度であった場合、これらの要求を同時に満たすために、低域濾波器550は、その遮断周波数fが3kHz程度であって6次以上のバタワース型フィルタでなければならない。この場合、スイッチ520の切り替え直後の低域濾波器550の出力信号には、時定数τ=0.3ミリ秒程度で過渡現象が持続する。通常、過渡現象の整定時間は、過渡現象の時定数τの10倍程度に設定される。従って、インピーダンス測定装置100は、スイッチ520を切り替えてから測定を開始するまでに、3ミリ秒も待たなければならない。
【0012】
この整定時間を短くするために、遮断周波数fと周波数fIFを高くする事ができる。例えば、周波数fLOを39kHzに設定すれば、周波数fIFは9kHzとなり、遮断周波数fは27kHzとなる。また、整定時間は約0.3ミリ秒となる。この場合も上記と同様に、フィードスルー成分が測定結果に及ぼす影響を無視できるようにするために、フィードスルー成分を−120dBc程度にまで減衰させなければならない。ところが、フィードスルー成分の周波数fと遮断周波数fが接近しているので、低域濾波器550は減衰傾斜が極めて急なフィルタでなければならない。低域濾波器550をバターワース型フィルタで構成する場合、要求されるフィルタの次数は極めて高くなり、フィルタの実現性に欠ける。また、低域濾波器550をチェビシェフ型フィルタで構成する場合、素子感度による特性のばらつきや、周波数−減数量特性の通過域におけるリンギングが発生するなど、測定精度上の問題が新たに生じる。
【0013】
2つ目の問題は、FFTの処理時間である。FFTは、4m点のデータに対して、基数が2の場合、(16mlog4m)回の計算が必要とされる。例えば、m=2の場合、96回の計算が要求される。近年、演算装置の処理能力は著しく増加しているが、その処理能力をもってしても、FFTの計算量は高速測定の妨げとなっている。
【0014】
近年、ムーアの法則に従った半導体微細加工技術の進展に伴い、MOS型デバイスにおいて、そのゲート酸化膜厚は2nmを切るまでに薄膜化が進んでいる。このゲート酸化膜厚はMOS型デバイスの動作閾値を決定付ける重要なパラメータであるため、MOS型デバイスのウエハー量産工程においては、面内での酸化膜厚の分布を正確に、かつ、高いスループットで知ることが要求されてきている。この酸化膜厚は、透過電子顕微鏡による断面観察のように破壊的に測定される場合もあるが、ほとんどの場合は、MOS容量の測定値から誘電率を介して酸化膜厚へ等価換算する事により測定される。MOS容量の測定を行う場合、現状では、10pF程度のごく微小な容量を、0.1%程度の確度で、かつ、1ミリ秒以下で測定することが要求されている。従って、容量の高確度高速測定は、半導体業界にとって極めて重要な課題である。
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するために、測定精度を劣化させることなく、インピーダンス測定装置の測定を高速化する事を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、ベクトル測定装置を備えるインピーダンス測定装置において、そのベクトル測定装置を、そのインパルス応答が正弦関数である第一の濾波手段とそのインパルス応答が余弦関数である第二の濾波手段とで構成し、第一の濾波手段の出力信号を入力信号の同相成分とし、第二の濾波手段の出力信号を入力信号の直交成分とする。また、ベクトル測定装置の前段で入力信号を周波数変換する場合、該変換前の周波数と該変換後の周波数との比が、2以上の整数になるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付の図面に示す好適実施形態に基づいて説明する。本発明の第一の実施形態は、自動平衡ブリッジ法によるインピーダンス測定装置であって、その概略構成図を図2に示す。
【0018】
図2において、インピーダンス測定装置600は、信号源200と、自動平衡ブリッジ300とベクトル比測定装置700とを備える。
【0019】
信号源200は、被測定物400に印加する測定信号を発生する信号源である。なお、測定信号は、周波数fの正弦波信号である。
【0020】
自動平衡ブリッジ300は、被測定物400に印加される電圧信号Edutと、被測定物400に流れる電流から変換される電圧信号Errとを出力する装置である。自動平衡ブリッジ300は、その構成要素として、被測定物400を接続するための測定端子Highおよび測定端子Lowと、レンジ抵抗器310と、比較器320とを備える。比較器320は、2つの入力端子と1つの出力端子を備える。比較器320において、一方の入力端子は接地され、他方の入力端子はレンジ抵抗器310を介して出力端子と接続され且つ測定端子Lowにも接続されている。これらの接続により、比較器320は、レンジ抵抗器310に流れる電流と被測定物400に流れる電流とを平衡に保ち、測定端子Lowの電位をゼロにするように信号を出力する。
【0021】
ベクトル比測定装置700は、電圧信号Edutと電圧信号Errとのベクトル比を測定する装置である。ベクトル比測定装置700は、その構成要素として、バッファアンプ710,730および740と、スイッチ730と、ベクトル測定装置800と、CPU750とを備える。
【0022】
スイッチ730は、2つの入力端子と1つの出力端子とを備え、入力される2信号のいずれか一方を選択して出力する。なお、スイッチ520は、CPU750の制御により適宜切り替えられる。自動平衡ブリッジ300から出力される2つの電圧信号は、バッファアンプを介して、スイッチ730に入力される。詳細に言えば、電圧信号Edutは、バッファアンプ710を介して、スイッチ730の入力端子の一方に入力される。また、電圧信号Errは、バッファアンプ730を介して、スイッチ730の入力端子の他方に入力される。スイッチ730により選択された信号は、バッファアンプ740を介して、混合器810へ入力される。
【0023】
ベクトル測定装置800は、入力される信号のベクトルを測定する装置であって、混合器810と、局部発振器820と、低域濾波器830と、バッファアンプ840と、アナログ・ディジタル変換器850と、フィルタ860および865とを備える。以下、アナログ・ディジタル850をA/D変換器850と称する。混合器810は、スイッチ730から出力される信号と局部発振器820から出力される信号とを混合して出力する。なお、局部発振器820の出力信号は、周波数fLOの正弦波信号である。混合器810の出力信号のうち、差周波数を有する信号を被測定信号とする。また、被測定信号の周波数fIFは、次式の関係が成り立つように設定される。
【0024】
【数4】
Figure 2004294269
【0025】
なお、Nは2以上の整数である。混合器810の出力信号は、低域濾波器830およびバッファアンプ840を介して、A/D変換器850へ入力される。A/D変換器850は、入力される信号を標本化周波数fで標本化する。なお、標本化周波数fは、被測定信号の周波数fIFの4m倍の周波数である。また、低域濾波器550は、A/D変換器560のためのアンチエイリアスフィルタとしても機能するように、その遮断周波数fが設定される。
【0026】
【数5】
Figure 2004294269
【0027】
なお、mは自然数である。標本化された信号データV(n)は、フィルタ860およびフィルタ865により処理され出力される。
【0028】
フィルタ860およびフィルタ865は、直線型FIRディジタル・フィルタである。ここで、フィルタ860およびフィルタ865の内部ブロックを図3Aおよび図3Bに示す。図3Aおよび図3Bにおいて、Tは標本化周波数fの逆数の時間遅延である。フィルタ860およびフィルタ865は、フィルタ係数h00(k)およびh90(k)の作用により、次式で表される応答特性を有している。
【0029】
【数6】
Figure 2004294269
【0030】
ただし、
【0031】
【数7】
Figure 2004294269
【0032】
なお、θは任意の値である。
【0033】
フィルタ860およびフィルタ865は、同一の周波数−減衰量特性を有する。ここで、m=2である場合の、フィルタ860およびフィルタ865の周波数−減衰量特性を図4に示す。図4において、縦軸はフィルタ860およびフィルタ865の減衰量、横軸は被測定信号の周波数fIFで正規化した周波数を、それぞれ示している。図4によれば、フィルタ860およびフィルタ865は被測定信号の高調波成分に相当する周波数付近に顕著な減衰特性を有している事が分かる。m=2以外の場合も、フィルタ860およびフィルタ865は、被測定信号の高調波成分に相当する周波数付近に顕著な減衰特性を有する。
【0034】
次に、混合器810の出力信号のスペクトラムと、低域濾波器830の周波数−減衰量特性と、フィルタ860およびフィルタ865の周波数−減衰量特性とを図5に示す。混合器810の出力信号のスペクトラムは、以下の条件下におけるものである。まず、混合器810において、電圧信号Edutおよび電圧信号Errが入力される端子をRF端子、局部発信器820の出力信号が入力される端子をLO端子、出力端子をIF端子とする。混合器810のRF端子−IF端子間のアイソレーションを60dB、混合器810のLO端子−IF端子間のアイソレーションを46dBとする。電圧信号Edutおよび電圧信号Errの周波数、すなわち、測定信号の周波数fは、30kHzとする。局部発信器820の出力信号の周波数fLOは、40kHzとする。また、電圧信号Edutまたは電圧信号Err、ならびに、局部発信器820の出力信号は、2,3,5,7次のスプリアスを含む。2次のスプリアスは−60dBc、3次から7次のスプリアスのそれぞれは−70dBcとする。さらに、低域濾波器830の遮断周波数fは、40kHzとする。
【0035】
図5において、点線は、フィルタ860およびフィルタ865の周波数−減衰量特性を示している。また、図5において、破線は、低域濾波器830の周波数−減衰量特性を示している。さらに、図5において、縦実線は、混合器810の出力信号のスペクトラムを示している。なお、混合器810の出力信号のスペクトラムは、被測定信号の周波数fIFで振幅と周波数を正規化している。図5において、左側の縦軸は信号スペクトラムを、右側の軸は減衰量を、横軸は被測定信号の周波数fIFで正規化した周波数を、それぞれ示している。被測定信号の周波数fIFを測定信号の周波数fの1/Nになるよう設定しているので、混合器810の出力信号には、被測定信号の周波数(fIF)成分に加えて、被測定信号の高調波周波数に存在する信号成分が含まれる。被測定信号の高調波周波数に存在する信号成分は、測定結果に影響を及ぼすので、不要である。図5によれば、これらの不要な信号成分は、フィルタ860またはフィルタ865によって顕著に減衰される事が分かる。ところで、m=2の場合、フィルタ860またはフィルタ865は、7fIF付近において減衰効果が低い。しかし、アンチエイリアスフィルタである低域濾波器830によって、少なくとも4fIF以上の周波数成分は遮断されるので、結局、7fIF付近の成分も減衰される。
【0036】
次に、測定誤差に関する表を表1に示す。表1には、混合器810の出力信号、低域濾波器830の減衰量、フィルタ860およびフィルタ865の減衰量、ならびに、測定誤差を示している。誤差1は、混合器810の出力信号がフィルタ860またはフィルタ865によって濾波された場合の測定誤差である。また、誤差2は、混合器810の出力信号が低域濾波器830ならびにフィルタ860またはフィルタ865によって濾波された場合の測定誤差である。
【0037】
【表1】
Figure 2004294269
【0038】
表1を見て明らかなように、フィルタ860またはフィルタ865のみにより測定誤差は0.1%未満に抑制されている事が分かる。
【0039】
さて、フィルタ860およびフィルタ865のフィルタ係数は、互いに直交している。従って、フィルタ860およびフィルタ865は、被測定信号のベクトル、すなわち、被測定信号の同相成分と直交成分を測定する事ができる。フィルタ860およびフィルタ865は、スイッチ730の切替により、電圧信号Edutが選択された時の被測定信号の同相成分および直交成分と、電圧信号Errが選択された時の被測定信号の振幅情報および位相情報とを測定する。
【0040】
最後に、CPU750は、それぞれの同相成分および直交成分とから電圧信号Edutと電圧信号Errとのベクトル比を測定する。
【0041】
なお、信号源200および局部発振器820は、その発振周波数の差が所定の周波数になるように、CPU750により制御される。また、信号源200および局部発振器820の発振周波数は、被測定物400に印加する信号の周波数に応じて変化する。
【0042】
以上説明したように、インピーダンス測定装置600は、測定信号の周波数fと被測定信号の周波数fIFの選択、低域濾波器830、および、フィルタ860またはフィルタ865の総合作用により、測定信号から被測定信号のみを抽出し、その被測定信号の同相成分と直交成分を測定する事ができる。また、低域濾波器830の遮断周波数fは従来よりも高い周波数に設定する事ができるので、インピーダンス測定装置600の測定を高速化できる。さらに、同相成分および直交成分を測定するための計算回数は、m=2の場合たったの15回であるので、インピーダンス測定装置600の測定は一層高速化される。
【0043】
ところで、使用するA/D変換器の仕様上の制限などにより、被測定信号の周波数fIFを測定信号の周波数fの1/Nになるように設定できず、測定信号の周波数fの1/Nから多少ずれた周波数に設定せざるを得ない場合がある。そのような場合であっても、上述の高速化の効果は、同様に得られる。以下に、その一例を示す。
【0044】
例えば、測定信号の周波数fを30kHz、局部発振器820の出力信号の周波数fLOを39.375kHz、被測定信号の周波数fIFを9.375kHz、とする。この場合、Nは整数とはならない(N=3.2)。
【0045】
ここで、混合器810の出力信号のスペクトラムと、低域濾波器830の周波数−減衰量特性と、フィルタ860およびフィルタ865の周波数−減衰量特性とを図6に示す。混合器810の出力信号のスペクトラムは、図5の場合とほぼ同一の条件下におけるものである。ただし、測定信号の周波数fを30kHzとする。また、局部発信器820の出力信号の周波数fLOは、39.375kHzとする。
【0046】
図6において、点線は、フィルタ860およびフィルタ865の周波数−減衰量特性を示している。また、図6において、破線は、低域濾波器830の周波数−減衰量特性を示している。さらに、図6において、縦実線は、混合器810の出力信号のスペクトラムを示している。なお、混合器810の出力信号のスペクトラムは、被測定信号の周波数fIFで振幅と周波数を正規化している。図6において、左側の縦軸は信号スペクトラムを、右側の軸は減衰量を、横軸はfIFで正規化した周波数を、それぞれ示している。混合器810の出力信号には、被測定信号の周波数(fIF)成分の他に、様々な周波数の不要な信号成分が含まれる。図6によれば、これらの不要な信号成分は、フィルタ860またはフィルタ865によって減衰される事が分かる。なお、m=2の場合、fが1.7fIFから6.3fIFの間の値であれば、混合器810で発生する不要な信号成分は、フィルタ860またはフィルタ865により15dB以上減衰される。
【0047】
次に、測定誤差に関する表を表2に示す。表2には、混合器810の出力信号、低域濾波器830の減衰量、フィルタ860およびフィルタ865の減衰量、ならびに、測定誤差を示している。誤差1は、混合器810の出力信号がフィルタ860またはフィルタ865によって濾波された場合の測定誤差である。また、誤差2は、混合器810の出力信号が低域濾波器830ならびにフィルタ860またはフィルタ865によって濾波された場合の測定誤差である。
【0048】
【表2】
Figure 2004294269
【0049】
表2を見て明らかなように、フィルタ860またはフィルタ865のみにより測定誤差は0.1%未満に抑制されている事が分かる。従って、被測定信号の周波数fIFを測定信号の周波数fの1/Nから多少ずれて周波数に設定せざるを得ない場合であっても、測定確度を犠牲にする事無く、測定が高速化される。
【0050】
さて、近年、高速測定の用途では、オーバー・サンプリングA/D変換器が多用されている。オーバー・サンプリングA/D変換器は、ナイキスト周波数を越える周波数で標本化するA/D変換器であり、ナイキスト周波数に対する標本化周波数の比が大きいほどダイナミックレンジが改善される事を特徴とする。オーバー・サンプリングA/D変換器は、ナイキスト周波数のx倍のクロック周波数で標本化し、さらに内部でフィルタリングやノイズシェーピングを施し出力する。また、オーバー・サンプリングA/D変換器は、ナイキスト周波数を超えて高速に標本化データを出力する。
【0051】
第一の実施形態におけるインピーダンス測定装置200は、上記のように高速なA/D変換器を用いる場合、さらに改善が可能である。以下に、その例を本発明の第二の実施形態として説示する。第二の実施形態は、インピーダンス測定装置600において、フィルタ860およびフィルタ865をフィルタ870およびフィルタ875に代えたものである。なお、フィルタ870およびフィルタ875は、フィルタ860およびフィルタ865の前段に、平均化器Avが備えられたものである。第二の実施形態におけるインピーダンス測定装置は、A/D変換器850の標本化周波数がfsxに変更される。
【0052】
【数8】
Figure 2004294269
【0053】
第二の実施形態では、標本化周波数fsxで標本化されたデータV(u)を順にx個毎に平均化し、その平均化データV(n)をフィルタ処理するようにしている。フィルタ870およびフィルタ875は、平均化、ならびに、フィルタ係数h00(k)およびh90(k)の作用により、次式で表される応答特性を有している。
【0054】
【数9】
Figure 2004294269
【0055】
フィルタ870およびフィルタ875は、同一の周波数−減衰量特性を有する。ここで、m=2且つx=2である場合の、フィルタ870およびフィルタ875の周波数−減衰量特性を図8に示す。図8によれば、フィルタ870およびフィルタ875は、被測定信号の高調波成分に相当する周波数付近に顕著な減衰特性を有している事が分かる。さらに、図4において高周波側に現れていた通過帯域においても顕著な減衰特性を有しており、フィルタ特性が改善されている事が分かる。m=2以外の場合も、フィルタ870およびフィルタ875は、被測定信号の高調波成分に相当する周波数付近に顕著な減衰特性を有する。
【0056】
第二の実施形態のインピーダンス装置は、フィルタ870およびフィルタ875に代えて、フィルタ880およびフィルタ885を用いる事もできる。ここで、フィルタ880およびフィルタ885の内部ブロックを図9に示す。フィルタ880およびフィルタ885は、フィルタ860およびフィルタ865と似ているが、同一のフィルタ係数がx個連続する点で異なる。フィルタ880およびフィルタ885は、フィルタ係数g00(k)およびg90(k)の作用により、次式で表される応答特性を有している。
【0057】
【数10】
Figure 2004294269
【0058】
ただし、
【0059】
【数11】
Figure 2004294269
【0060】
なお、θは任意の値である。フィルタ880およびフィルタ885の周波数−減衰量特性は、フィルタ870およびフィルタ875を用いた場合と同一で、図8に示す通りである。
【0061】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、所望の周波数信号の同相成分および直交成分を測定するベクトル測定装置において、第一の濾波手段と第二の濾波手段とを備え、第一の濾波手段は、そのインパルス応答が所望の周波数信号と同一周波数の正弦関数で重み付けされ、第二の濾波手段は、そのインパルス応答が前記所望の周波数信号と同一周波数の余弦関数で重み付けされ、第一の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の同相成分とし、第二の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の直交成分とするようにしたので、測定信号のベクトル測定を高速に行う事ができる。
【0062】
また、ベクトル測定装置において、周波数変換手段を設ける場合に、周波数変換手段による変換前の周波数と変換後の周波数との比を2以上の整数とし、周波数変換手段の出力信号を第一の濾波手段および第二の濾波手段に入力するようにしたので、周波数変換手段の後置される低域濾波器の帯域を広くする事ができ、結果として、測定信号のベクトル測定を高確度に且つ高速に行う事ができる。
【0063】
さらに、第一の濾波手段およびの第二の濾波手段は、FIR型フィルタとしたので、例えば、FPGAなどで容易に実現する事ができDSPが不要であるので、ベクトル測定装置の低コスト化、省電力化、および、省スペース化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるインピーダンス測定装置の概略構成図である。
【図2】本発明技術によるインピーダンス測定装置の概略構成を示す図である。
【図3A】フィルタ860の内部ブロックを示す図である。
【図3B】フィルタ865の内部ブロックを示す図である。
【図4】フィルタ860およびフィルタ865の周波数―減衰量特性を示す図である。
【図5】混合器530の出力信号のスペクトラムを示す図である。
【図6】混合器530の出力信号のスペクトラムを示す図である。
【図7A】フィルタ870の内部ブロックを示す図である。
【図7B】フィルタ875の内部ブロックを示す図である。
【図8】フィルタ870およびフィルタ875の周波数―減衰量特性を示す図である。
【図9A】フィルタ880の内部ブロックを示す図である。
【図9B】フィルタ885の内部ブロックを示す図である。
【符号の説明】
100 インピーダンス測定装置
200 信号源
300 自動平衡ブリッジ
310 レンジ抵抗器
320 比較器
400 被測定物
500 ベクトル比測定装置
510,511,512,513 バッファアンプ
520 スイッチ
530 混合器
540 局部発信器
550 低域濾波器
560 アナログ・ディジタル変換器
570 ディジタル・シグナル・プロセッサ
580 CPU
600 インピーダンス測定装置
700 ベクトル比測定装置
710,730,740,840 バッファアンプ
730 スイッチ
800 ベクトル測定装置
810 混合器
820 局部発信器
830 低域濾波器
850 アナログ・ディジタル変換器
860,865 フィルタ
750 CPU

Claims (20)

  1. 所望の周波数信号の同相成分および直交成分を測定するベクトル測定装置であって、
    そのインパルス応答が互いに直交する第一の濾波手段と第二の濾波手段と、
    を備え、
    前記第一の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の同相成分とし、
    前記第二の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の直交成分とする、
    ことを特徴とするベクトル測定装置。
  2. 前記第一の濾波手段は、そのインパルス応答が所望の周波数信号と同一周波数の正弦関数で重み付けされ、
    前記第二の濾波手段は、そのインパルス応答が前記所望の周波数信号と同一周波数の余弦関数で重み付けされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のベクトル測定装置。
  3. 所望の周波数信号の同相成分および直交成分を測定するベクトル測定装置であって、
    周波数変換手段と、
    前記周波数変換手段の出力信号を濾波する濾波手段であって、そのインパルス応答が互いに直交する第一の濾波手段と第二の濾波手段と、
    を備え、
    前記第一の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の同相成分とし、
    前記第二の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の直交成分とする、
    ことを特徴とするベクトル測定装置。
  4. 前記第一の濾波手段は、そのインパルス応答が前記周波数変換手段により周波数変換された後の前記所望の周波数信号と同一周波数の正弦関数で重み付けされ、
    前記第二の濾波手段は、そのインパルス応答が前記周波数変換手段により周波数変換された後の前記所望の周波数信号と同一周波数の余弦関数で重み付けされる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のベクトル測定装置。
  5. 前記所望の周波数信号は、前記周波数変換手段により変換される前の周波数と前記周波数変換手段により変換された後の周波数との比が、2以上の整数であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のベクトル測定装置。
  6. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、前記所望の単一周波数信号の周期を自然数倍した長さのフィルタ係数列を有するディジタルフィルタである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のベクトル測定装置。
  7. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、ディジタル・フィルタであって、
    前記所望の周波数信号の4m倍の周波数で標本化された前記所望の周波数信号V(n)について次式で表される処理を施し、前記第一の濾波手段の出力V00(n)および前記第二の濾波手段の出力V90(n)を生成する、
    Figure 2004294269
    ただし、θは任意、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のベクトル測定装置。
  8. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、ディジタル・フィルタであって、
    前記所望の周波数信号の4m・x倍の周波数で標本化された前記所望の周波数信号V(u)についてx個ずつ平均化して信号V(n)を生成し、さらに、信号V(n)について次式で表される処理を施し、前記第一の濾波手段の出力V00(n)および前記第二の濾波手段の出力V90(n)を生成する、
    Figure 2004294269
    ただし、θは任意、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のベクトル測定装置。
  9. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、ディジタル・フィルタであって、
    前記所望の周波数信号の4m・x倍の周波数で標本化された前記所望の周波数信号V(u)について、次式で表される処理を施し、前記第一の濾波手段の出力V00(n)および前記第二の濾波手段の出力V90(n)を生成する、
    Figure 2004294269
    ただし、θは任意、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のベクトル測定装置。
  10. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段に前置される標本化手段を備える事を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のベクトル測定装置。
  11. ベクトル測定装置を備えるインピーダンス測定装置であって、
    前記ベクトル測定装置は、
    そのインパルス応答が互いに直交する第一の濾波手段と第二の濾波手段と、
    を備え、
    前記第一の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の同相成分とし、
    前記第二の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の直交成分とする、
    ことを特徴とするインピーダンス測定装置。
  12. 前記第一の濾波手段は、そのインパルス応答が所望の周波数信号と同一周波数の正弦関数で重み付けされ、
    前記第二の濾波手段は、そのインパルス応答が前記所望の周波数信号と同一周波数の余弦関数で重み付けされる、
    ことを特徴とする請求項11に記載のインピーダンス測定装置。
  13. 所望の周波数信号の同相成分および直交成分を測定するベクトル測定装置であって、
    周波数変換手段と、
    前記周波数変換手段の出力信号を濾波する濾波手段であって、そのインパルス応答が互いに直交する第一の濾波手段と第二の濾波手段と、
    を備え、
    前記第一の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の同相成分とし、
    前記第二の濾波手段の出力を前記所望の周波数信号の直交成分とする、
    ことを特徴とするインピーダンス測定装置。
  14. 前記第一の濾波手段は、そのインパルス応答が前記周波数変換手段により周波数変換された後の前記所望の周波数信号と同一周波数の正弦関数で重み付けされ、
    前記第二の濾波手段は、そのインパルス応答が前記周波数変換手段により周波数変換された後の前記所望の周波数信号と同一周波数の余弦関数で重み付けされる、
    ことを特徴とする請求項13に記載のインピーダンス測定装置。
  15. 前記所望の周波数信号は、前記周波数変換手段により変換される前の周波数と前記周波数変換手段により変換された後の周波数との比が、2以上の整数であることを特徴とする請求項13または請求項14に記載のインピーダンス測定装置。
  16. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、前記所望の単一周波数信号の周期を自然数倍した長さのフィルタ係数列を有するディジタルフィルタである、
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
  17. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、ディジタル・フィルタであって、
    前記所望の周波数信号の4m倍の周波数で標本化された前記所望の周波数信号V(n)について次式で表される処理を施し、前記第一の濾波手段の出力V00(n)および前記第二の濾波手段の出力V90(n)を生成する、
    Figure 2004294269
    ただし、θは任意、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
  18. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、ディジタル・フィルタであって、
    前記所望の周波数信号の4m・x倍の周波数で標本化された前記所望の周波数信号V(u)についてx個ずつ平均化して信号V(n)を生成し、さらに、信号V(n)について次式で表される処理を施し、前記第一の濾波手段の出力V00(n)および前記第二の濾波手段の出力V90(n)を生成する、
    Figure 2004294269
    ただし、θは任意、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
  19. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段は、ディジタル・フィルタであって、
    前記所望の周波数信号の4m・x倍の周波数で標本化された前記所望の周波数信号V(u)について、次式で表される処理を施し、前記第一の濾波手段の出力V00(n)および前記第二の濾波手段の出力V90(n)を生成する、
    Figure 2004294269
    ただし、θは任意、
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
  20. 前記第一の濾波手段および前記第二の濾波手段に前置される標本化手段を備える事を特徴とする請求項11乃至19のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
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