JP2004293581A - シート材回転装置 - Google Patents

シート材回転装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004293581A
JP2004293581A JP2003083393A JP2003083393A JP2004293581A JP 2004293581 A JP2004293581 A JP 2004293581A JP 2003083393 A JP2003083393 A JP 2003083393A JP 2003083393 A JP2003083393 A JP 2003083393A JP 2004293581 A JP2004293581 A JP 2004293581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance weight
weight
rotary drum
sheet material
printing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003083393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoteru Morita
清輝 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003083393A priority Critical patent/JP2004293581A/ja
Publication of JP2004293581A publication Critical patent/JP2004293581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】コストダウンを図ることができるシート材回転装置を得る。
【解決手段】露光部18では、回転ドラム50の各端壁50Aに設けられた第1バランス重り28及び第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置が調整装置42により調整されて、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30に生じる遠心力が回転ドラム50に配置される印刷版及び後端チャックに生じる遠心力に釣り合わされることで、回転される回転ドラム50の振動が抑制される。ここで、第1バランス重り28と第2バランス重り30とは重量が異なっているため、第1バランス重り28及び第2バランス重り30の重量に基づいて回転ドラム50における各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の角度位置を調整でき、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の重量の管理精度を緩めることができて、コストダウンを図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材が配置された状態で回転部材が回転されるシート材回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
描画装置としては、円筒状とされた記録ドラムの外周面に刷版を取り付け、さらに、記録ドラムを回転させた状態で刷版にレーザ光を照射することで、刷版に対して描画処理するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この描画装置では、記録ドラムの各端面に一対の釣り合い重りが移動可能に設けられており、刷版が取り付けられた状態の記録ドラムが回転される際に、当該記録ドラムに生じる遠心力の不釣合力に4つの釣り合い重りに生じる遠心力が釣り合うように、各釣り合い重りの位置が調整される。これにより、当該記録ドラムに生じる振動が抑制される構成である。
【0004】
しかしながら、このような描画装置では、記録ドラムの各端面に設けられた一対の釣り合い重りが、当該一対の釣り合い重りに生じる遠心力の作用方向の両側に均等に振り分けて配置される。しかも、各対の釣り合い重りは、記録ドラムの各端面で同じ位置に配置される。
【0005】
このため、刷版が取り付けられた状態で回転される際の記録ドラムに生じる振動を抑制するためには、4つの釣り合い重りの重量が全て同じである必要がある。これにより、各釣り合い重りの高精度の重量管理が必要となり、コストアップとなっているという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−112141公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、コストダウンを図ることができるシート材回転装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のシート材回転装置は、シート材が配置された状態で回転される回転部材と、前記回転部材に設けられ、重量が異なる複数の錘部材と、前記各錘部材の前記回転部材における位置を調整して、前記複数の錘部材に生じる遠心力を前記シート材が配置された状態の前記回転部材に生じる遠心力の不釣合力に釣り合わせる調整手段と、を備えている。
【0009】
請求項1に記載のシート材回転装置では、シート材が配置された状態で回転部材が回転される。さらに、回転部材に設けられた複数の錘部材の回転部材における位置が調整手段により調整されて、複数の錘部材に生じる遠心力がシート材が配置された状態の回転部材に生じる遠心力の不釣合力に釣り合わされることで、シート材が配置された状態の回転部材の遠心力による振動が抑制される。
【0010】
ここで、回転部材に設けられる複数の錘部材は、重量が異なっている。このため、各錘部材の重量に基づいて回転部材における各錘部材の位置を調整することができる。これにより、各錘部材の重量の管理精度を緩めることができ、コストダウンを図ることができる。
【0011】
さらに、シート材が配置された状態の回転部材に生じる遠心力の不釣合力に応じて、重量が異なる各錘部材の回転部材における位置を調整できるため、重量が同一とされた複数の錘部材の回転部材における位置を調整する場合に比し、複数の錘部材に生じる遠心力をシート材が配置された状態の回転部材に生じる遠心力の不釣合力に厳密に釣り合わせることができる。これにより、回転部材の遠心力による振動を精度良く抑制することができる。
【0012】
請求項2に記載のシート材回転装置は、請求項1に記載のシート材回転装置において、前記各錘部材の前記回転部材における位置を検出する検出手段を備え、かつ、前記調整手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて前記各錘部材の前記回転部材における位置を調整する、ことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載のシート材回転装置では、検出手段が回転部材における各錘部材の位置を検出し、調整手段が検出手段の検出結果に基づいて各錘部材の回転部材における位置を調整する。このため、各錘部材の回転部材における位置を容易かつ正確に調整することができる。
【0014】
請求項3に記載のシート材回転装置は、請求項2に記載のシート材回転装置において、前記錘部材に前記検出手段が検出可能な識別値が設けられると共に、前記識別値に対応して比較値が登録され、かつ、前記検出手段は、前記錘部材の前記識別値を検出して前記識別値を前記比較値と比較することで前記錘部材を識別する、ことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載のシート材回転装置では、錘部材に検出手段が検出可能な識別値が設けられると共に、識別値に対応して比較値が登録されており、検出手段が、錘部材の識別値を検出して識別値を比較値と比較することで、錘部材が識別される。このため、検出手段が全ての錘部材の識別値を比較値と比較しなくても、また、検出手段が全ての錘部材の識別値を互いに比較しなくても、識別値が比較値と比較されない錘部材あるいは識別値が検出されない錘部材(識別値が設けられていない錘部材を含む)が、識別値の比較値との比較により識別された錘部材以外であることを識別できる。これにより、複数の錘部材の識別を容易に行うことができる。
【0016】
請求項4に記載のシート材回転装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシート材回転装置において、前記シート材に関する情報が前記シート材の種類毎に登録された、ことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載のシート材回転装置では、シート材に関する情報がシート材の種類毎に登録されているため、登録されているシート材の種類毎の情報から回転部材に配置されるシート材に関する情報を得ることができる。このため、実際に回転部材に配置されるシート材から当該シート材に関する情報を得る必要がなく、シート材が配置された状態の回転部材に生じる遠心力の不釣合力を容易に求めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図8には、本発明のシート材回転装置が適用されて構成された実施の形態に係る印刷版自動露光装置10が側面図にて示されている。
【0019】
本実施の形態に係る印刷版自動露光装置10は、シート材としてのフォトポリプレートやサーマルプレート等の印刷版12における支持体上の画像形成層(感光層や感熱層等)に画像を露光(記録)するものであり、所謂アウタードラム方式のものとされている。
【0020】
印刷版自動露光装置10は、搬送ガイドユニット14と、パンチ部16と、シート材回転装置としての露光部18と、に分かれており、搬送ガイドユニット14の前方にパンチ部16及び露光部18が配置されると共に、パンチ部16の下方に露光部18が配置されている。
【0021】
搬送ガイドユニット14は、略四角形平板状の給版ガイド20と、略四角形平板状の排版ガイド22と、を有しており、給版ガイド20と排版ガイド22とは互いの相対位置関係が横V字型とされている。搬送ガイドユニット14は、給版ガイド20の後端付近を中心として所定角度回動して上下方向へ移動する構造となっており、この回動によって、搬送ガイドユニット14を選択的にパンチ部16や露光部18に対応させることができる。
【0022】
ここで、搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20がパンチ部16に対応(対向)されることで、パンチ部16に給版ガイド20から印刷版12の前端部が搬送されて、例えば円孔と長孔等の所定数のパンチ孔(図示省略)が穿孔される。パンチ部16での処理が終了すると、印刷版12が給版ガイド20上へ戻される。
【0023】
露光部18は、回転部材としての円筒状の回転ドラム50を備えており、回転ドラム50は左右方向に平行に配置されている。回転ドラム50の両端面はそれぞれ端壁50Aによって閉じられており、各端壁50Aの中心には円柱状の中心軸50Bが固定されている。図1に示す如く、回転ドラム50の左右両側にはフレーム24が設けられており、各フレーム24に各中心軸50Bが支持されることで、回転ドラム50が図8の矢印A及び矢印Bの方向へ回転可能とされている。
【0024】
ここで、上述の如くパンチ部16から給版ガイド20上へ印刷版12が戻されると、搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20が露光部18に対応される(回転ドラム50の接線方向に対向される)ことで、回転ドラム50の周面上に印刷版12の前端が搬送されて、印刷版12が位置決めされる。
【0025】
回転ドラム50の周面には、印刷版12の前端が搬送される位置において、板状の前端チャック54が設けられている。前端チャック54は回転ドラム50に回転自在に支持されると共に、前端チャック54の前側には回転ドラム50の周面から離間される方向へ弾性力が付与されている。
【0026】
前端チャック54の上方には前端チャック開閉ユニット56が設けられており、前端チャック開閉ユニット56には棒状の押しピン57が設けられている。押しピン57は前端チャック開閉ユニット56から前端チャック54へ向けて突出しており、押しピン57が前端チャック54の前側を押圧することで、前端チャック54の後側が回転ドラム50の周面から離間している。これにより、上述の如く給版ガイド20から回転ドラム50の周面上に搬送される印刷版12の前端が前端チャック54の後側と回転ドラム50の周面との間に挿入され、この状態で上記印刷版12の位置決めが行われる。また、上記印刷版12の位置決めが終了した後には、押しピン57が前端チャック54から離間して前端チャック54前側の押圧を解除することで、前端チャック54後側が前記弾性力により印刷版12の前端を押圧して、回転ドラム50の周面に印刷版12の前端が保持される。さらに、回転ドラム50の周面に印刷版12の前端が保持されると、回転ドラム50が図8の矢印Aの方向へ回転されて、印刷版12が回転ドラム50の周面に巻き付けられる。
【0027】
回転ドラム50の周面近傍には、前端チャック開閉ユニット56よりも図8の矢印Aの方向側において、スクイズローラ58が配設されている。スクイズローラ58は、回転ドラム50側へ移動されることで、回転ドラム50に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム50へ向けて押圧しつつ回転され、印刷版12を回転ドラム50の周面に密着させる。
【0028】
回転ドラム50の周面近傍には、前端チャック開閉ユニット56よりも図8の矢印Bの方向側において、後端チャック着脱ユニット60が配設されている。後端チャック着脱ユニット60はシャフト62を有しており、シャフト62は回転ドラム50へ向けて移動可能とされている。シャフト62の先端には後端チャック64が装着されており、回転ドラム50に巻き付けた印刷版12の後端が後端チャック着脱ユニット60に対向すると、後端チャック着脱ユニット60及びシャフト62が後端チャック64を回転ドラム50側へ移動させて回転ドラム50の所定の位置に装着すると同時に、シャフト62から後端チャック64が離脱される。これにより、後端チャック64が印刷版12の後端を押圧して、回転ドラム50の周面に印刷版12の後端が保持される。
【0029】
このように、前端チャック54及び後端チャック64によって印刷版12の前端及び後端が回転ドラム50に保持(配置)されると、スクイズローラ58が回転ドラム50から離間された後に、回転ドラム50が所定の回転速度で高速回転される。
【0030】
回転ドラム50の周面近傍には、記録ヘッド66が配設されており、記録ヘッド66は、高速回転される回転ドラム50に向け、この回転ドラム50の回転に同期させて、読み込まれた画像データに基づいて変調した光ビームを照射し、これにより、印刷版12が画像データに基づいて露光される。この露光処理は、回転ドラム50を高速で回転させながら(主走査)、記録ヘッド66を回転ドラム50の軸線方向へ移動させる(副走査)、所謂走査露光である。
【0031】
この印刷版12への走査露光が終了すると、回転ドラム50の所定回転位置でスクイズローラ58が印刷版12に当接される。次に、後端チャック64がシャフト62に対向する位置で回転ドラム50が一時停止され、後端チャック着脱ユニット60及びシャフト62によって回転ドラム50から後端チャック64が取り外されると同時にシャフト62に後端チャック64が装着されて、後端チャック64による印刷版12後端の押圧が解除される。さらに、搬送ガイドユニット14が回動されて排版ガイド22が露光部18に対応された(回転ドラム50の接線方向に対向された)後、回転ドラム50が図8の矢印Bの方向へ回転されることで、印刷版12が後端側から排版ガイド22へ排出される。この際、回転ドラム50の所定回転位置でスクイズローラ58が印刷版12から離間され、さらに、前端チャック開閉ユニット56の押しピン57が回転ドラム50側へ移動されて前端チャック54の前側を押圧することで、前端チャック54後側による印刷版12の前端の押圧が解除される。また、印刷版12が排版ガイド22に送られると、搬送ガイドユニット14が回動されて、排版ガイド22から印刷版12が排出され、これにより、印刷版12が印刷版自動露光装置10に隣接する次工程の現像装置または印刷装置(図示省略)へ搬送される構成である。
【0032】
ところで、露光部18では、回転ドラム50内に前端チャック54とは反対側において釣合い重り(図示省略)が設けられており、回転ドラム50が回転される際に前端チャック54に生じる遠心力に釣合い重りに生じる遠心力が釣り合わされている。
【0033】
図1及び図2に示す如く、回転ドラム50の各端壁50Aには、断面四角形状のレール26(保持溝)が形成されており、各レール26は各中心軸50Bを中心として円環状に配置されている。各レール26には、錘部材としての第1バランス重り28が保持されており、各第1バランス重り28は重量が同一とされている。さらに、各レール26には、錘部材としての第2バランス重り30が保持されており、各第2バランス重り30は、重量が同一とされると共に、各第1バランス重り28と重量が異なっている。
【0034】
各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の表面(反回転ドラム50側の面)には、調整手段を構成する凹状の差込穴32が形成されており、各差込穴32は正面視円状とされている。各第1バランス重り28の表面には、検出手段を構成する四角形板状の第1検出板34が固定されており、各第1検出板34は回転ドラム50の周方向に沿った長さが同一とされている。各第2バランス重り30の表面には、検出手段を構成する四角形板状の第2検出板36が固定されており、各第2検出板36は、回転ドラム50の周方向に沿った長さが同一とされると共に、各第1検出板34よりも回転ドラム50の周方向に沿った長さが、少なくとも下記各検出センサ46によって各第1検出板34と区別できる距離だけ長くされている。
【0035】
図3に示す如く、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の裏面(回転ドラム50側の面)には、レール26内の外周側と内周側とにおいて、樹脂(ナイロン6)製で湾曲柱状とされた摺動パッド38が固定されており、外側(レール26外周側)の摺動パッド38はレール26の外周面に沿って配置されると共に、内側(レール26内周側)の摺動パッド38はレール26の内周面に沿って配置されている。外側の摺動パッド38の外周面中央には、金属(アルミニウム)製で湾曲板状とされた板バネ40の中央が固定されており、板バネ40の中央以外の部位は、外側の摺動パッド38から離間している。各摺動パッド38及び板バネ40はレール26内に収容されており、内側の摺動パッド38はレール26の内周面及び底面に当接されると共に、外側の摺動パッド38はレール26の底面に当接され、さらに、板バネ40は外側の摺動パッド38側へ弾性変形された状態でレール26の外周面に当接されている。このため、内側の摺動パッド38、外側の摺動パッド38及び板バネ40のレール26への摩擦力さらには板バネ40の付勢力によって、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30がレール26に固定されている。
【0036】
回転ドラム50の左右両側の各フレーム24には、調整手段を構成する調整装置42が固定されており、各調整装置42は回転ドラム50を挟んで互いに対称な位置に配置されている。各調整装置42内にはモータ(図示省略)が設けられると共に、各調整装置42には円柱状の差込ピン44が設けられており、各モータが駆動されることで各差込ピン44が回転ドラム50側へ移動可能とされている。ここで、差込ピン44が第1バランス重り28または第2バランス重り30の差込穴32に対向された際に、差込ピン44が回転ドラム50側へ移動されることで、差込ピン44が差込穴32に差し込まれて、第1バランス重り28または第2バランス重り30の回転が押さえられ、さらに、この状態で回転ドラム50が回転されることで、回転ドラム50に対し第1バランス重り28または第2バランス重り30がレール26に沿って移動可能とされている。
【0037】
図4に示す如く、各調整装置42の回転ドラム50側の面には、検出手段を構成する検出センサ46が固定されており、各検出センサ46は、第1バランス重り28の第1検出板34または第2バランス重り30の第2検出板36が対向した際に第1検出板34または第2検出板36を検出可能とされている。
【0038】
図5に示す如く、回転ドラム50の一方の中心軸50Bには、検出手段を構成するロータリエンコーダ48が取り付けられており、ロータリエンコーダ48は、回転ドラム50(中心軸50B)の回転に伴ってパルス信号を送信すると共に、回転ドラム50(中心軸50B)が1回転した際にクリア信号(Z相信号)を送信する。また、ロータリエンコーダ48は、回転ドラム50の1回転毎に、Nパルス(例えば7200パルス)のパルス信号を発信する。
【0039】
ロータリエンコーダ48は、検出手段を構成するカウンタ回路68に接続されており、カウンタ回路68は、ロータリエンコーダ48からのパルス信号を受信してパルス数をカウントすると共に、ロータリエンコーダ48からのクリア信号を受信してカウンタ値(カウントしたパルス数)を0にクリアする。
【0040】
カウンタ回路68は、検出手段を構成するラッチ回路70に接続されており、ラッチ回路70は、カウンタ回路68のカウンタ値を受信する。ラッチ回路70には、検出手段を構成する重り検出部72が接続されており、重り検出部72には上記各検出センサ46が接続されている。ラッチ回路70は、回転ドラム50が回転された状態での各検出センサ46による第1検出板34または第2検出板36の検出状況に応じて、各検出センサ46毎にカウンタ回路68のカウンタ値をラッチ可能とされている。
【0041】
具体的には、ラッチ回路70は、回転ドラム50が図8の矢印Aの方向へ回転された際に、検出センサ46が最初に第1検出板34または第2検出板36を検出した瞬間におけるカウンタ値をカウンタ値1としてラッチし、検出センサ46が当該第1検出板34または第2検出板36を検出しなくなった瞬間のカウンタ値をカウンタ値2としてラッチし、検出センサ46が次に第1検出板34または第2検出板36を検出した瞬間におけるカウンタ値をカウンタ値3としてラッチし、検出センサ46が当該第1検出板34または第2検出板36を検出しなくなった瞬間のカウンタ値をカウンタ値4としてラッチする。これにより、第1バランス重り28及び第2バランス重り30の何れか一方が回転ドラム50におけるカウンタ値1の角度位置にあることが検出されると共に、第1バランス重り28及び第2バランス重り30の何れか他方が回転ドラム50におけるカウンタ値3の角度位置にあることが検出される。
【0042】
ラッチ回路70には、検出手段を構成する記憶部74が接続されており、記憶部74には、ラッチ回路70でラッチされたカウンタ値1乃至カウンタ値4が記憶される。さらに、記憶部74には、第1バランス重り28の識別値としての第1パルス値(検出センサ46が第1検出板34を検出している角度範囲でのパルス数であり、第1検出板34の回転ドラム50周方向における長さに比例する)と、第2バランス重り30の識別値としての第2パルス値(検出センサ46が第2検出板36を検出している角度範囲でのパルス数であり、第2検出板36の回転ドラム50周方向における長さに比例する)と、の中間値とされた比較値が、予め記憶(登録)されている。
【0043】
記憶部74には、検出手段を構成する比較処理部76が接続されており、比較処理部76では所定の比較処理が行われる。
【0044】
すなわち、図6に示す如く、比較処理部76では、先ずステップ100でカウンタ値2がカウンタ値1よりも小さいか大きいかが判断される。ステップ100でカウンタ値2がカウンタ値1よりも小さい場合は、カウンタ回路68がカウンタ値1をカウントした以後カウンタ値2をカウントする前にNをカウントした場合であるため、ステップ102で検出パルス量(カウンタ値1とカウンタ値2との差であり、第1パルス値または第2パルス値に等しい)がN−カウンタ値1+カウンタ値2により計算される。一方、ステップ100でカウンタ値2がカウンタ値1よりも大きい場合には、ステップ104で検出パルス量がカウンタ値2−カウンタ値1により計算される。
【0045】
ステップ102またはステップ104で検出パルス量が計算されると、ステップ106で検出パルス量が比較値よりも大きいか小さいかが判断される。ステップ106で検出パルス量が比較値よりも大きい場合には、検出センサ46が最初に第2検出板36を検出したことになるため、ステップ108で、回転ドラム50におけるカウンタ値1の角度位置に第2バランス重り30があると検出されると共に、回転ドラム50におけるカウンタ値3の角度位置に第1バランス重り28があると検出される。一方、ステップ106で検出パルス量が比較値よりも小さい場合には、検出センサ46が最初に第1検出板34を検出したことになるため、ステップ110で、回転ドラム50におけるカウンタ値1の角度位置に第1バランス重り28があると検出されると共に、回転ドラム50におけるカウンタ値3の角度位置に第2バランス重り30があると検出される。
【0046】
露光部18には、不揮発性メモリ(図示省略)が設けられており、不揮発性メモリには、回転ドラム50の半径Rd、後端チャック64の重量Mc、回転ドラム50の周面から後端チャック64の重心までの回転ドラム50径方向に沿った距離ΔY、回転ドラム50の中心から各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の重心までの回転ドラム50径方向に沿った距離rが予め登録されると共に、重り重量保存領域において各第1バランス重り28の重量m1及び各第2バランス重り30の重量m2が予め登録され、さらに、回転ドラム50に巻き付けられた印刷版12の後端から後端チャック64の重心までの当該印刷版12の肉厚方向中央における回転ドラム50の周方向に沿った距離ΔXが印刷版12の種類(サイズを含む)毎に予め登録されている。
【0047】
露光部18には、登録部(図示省略)が設けられており、登録部には、印刷版12に関する情報(前後方向(回転ドラム50への巻き付け方向)の長さL、左右方向の幅W、肉厚t、密度ρ)が、印刷版12の種類(サイズを含む)毎の印刷版12情報群とされた形態でID管理されて予め登録されており、回転ドラム50に巻き付けられる印刷版12に対応するIDが指定されることで、当該印刷版12に関する情報を取得可能とされている。
【0048】
露光部18では、印刷版12が巻き付けられた状態の回転ドラム50が回転される際に、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30に生じる遠心力が、当該回転ドラム50の印刷版12及び後端チャック64に生じる遠心力に釣り合うような、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の回転ドラム50における位置を、不揮発性メモリ及び登録部から取得される情報を使用して算出する。この計算は、印刷版12が巻き付けられた状態の回転ドラム50において行われる。以下、回転ドラム50の角度位置は、回転ドラム50の印刷版12前端が配置される角度位置を基点(0)とし、かつ、図8の矢印Bの方向を正方向とする。
【0049】
具体的には、回転ドラム50の中心から印刷版12の重心までの回転ドラム50径方向に沿った距離Reは、
Re=Rd+t/2
で計算される。
【0050】
印刷版12後端の回転ドラム50における角度位置θeは、
θe=L/(Rd+t/2)
で計算される。
【0051】
印刷版12の重心位置のX成分Ex及びY成分Eyは、
Ex=Re×cos(θe/2)
Ey=Re×sin(θe/2)
で計算される。
【0052】
印刷版12の重量Meは、
重量Me=L×W×t×ρ
で計算される。
【0053】
このため、印刷版12のアンバランスベクトル(印刷版12に生じる遠心力から回転ドラム50の角速度の二乗を除したベクトル)は、(Me×Ex,Me×Ey)となる。
【0054】
また、回転ドラム50の中心から後端チャック64の重心までの回転ドラム50径方向に沿った距離Rcは、
Rc=Rd+ΔY
で計算される。
【0055】
後端チャック64の重心の回転ドラム50における角度位置θcは、
θc=(L+ΔX)/(Rd+t/2)
で計算される。
【0056】
後端チャック64の重心位置のX成分Cx及びY成分Cyは、
Cx=Rc×cosθc
Cy=Rc×sinθc
で計算される。
【0057】
このため、後端チャック64のアンバランスベクトル(後端チャック64に生じる遠心力から回転ドラム50の角速度の二乗を除したベクトル)は、(Mc×Cx,Mc×Cy)となる。
【0058】
したがって、回転ドラム50の印刷版12及び後端チャック64による合成アンバランスベクトル(印刷版12に生じる遠心力と後端チャック64に生じる遠心力とを合成した遠心力から回転ドラム50の角速度の二乗を除したベクトル)は、(Me×Ex+Mc×Cx,Me×Ey+Mc×Cy)となる。
【0059】
このため、回転ドラム50の印刷版12及び後端チャック64による合成アンバランスベクトルに釣り合う各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30全体による合成バランスベクトル(各第1バランス重り28に生じる遠心力と各第2バランス重り30に生じる遠心力とを合成した遠心力から回転ドラム50の角速度の二乗を除したベクトル)のX成分Xq及びY成分Yqは、
Xq=−(Me×Ex+Mc×Cx)
Yq=−(Me×Ey+Mc×Cy)
となる。
【0060】
合成バランスベクトルの回転ドラム50における角度位置φは、
tanφ=Yq/Xq
で計算される。
【0061】
合成バランスベクトルの大きさMq×Rqは、
Mq×Rq=√(Xq+Yq
で計算される。
【0062】
各第1バランス重り28の回転ドラム50における角度位置をφ+ψ1とし、各第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置をφ−ψ2とすると、
合成バランスベクトルに平行な方向における成分から、
Mq×Rq=2×(r×m1×cosψ1+r×m2×cosψ2)
となり、
合成バランスベクトルに垂直な方向における釣り合いから、
r×m1×sinψ1=r×m2×sinψ2
となる。
【0063】
ここで、C0=m2/m1とし、C1=(Mq×Rq)/(2×r×m1)とすると、
cosψ1=(C1−C0+1)/(2×C1)
cosψ2=(C1+C0−1)/(2×C1×C0)
となる。
【0064】
以上により、
ψ1=cos−1{(C1−C0+1)/(2×C1)}
ψ2=cos−1{(C1+C0−1)/(2×C1×C0)}
φ=tan−1(Yq/Xq)
となり、上述の如く各第1バランス重り28の回転ドラム50における角度位置はφ+ψ1となり、各第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置はφ−ψ2となる。
【0065】
図7には、合成アンバランスベクトルに合成バランスベクトルが釣り合う位置に第1バランス重り28及び第2バランス重り30を移動させるシーケンスの概略が示されている。図7では、矢印A側が図8の矢印A側に相当し、矢印B側が図8の矢印B側に相当する。
【0066】
このシーケンスでは、先ず、図7(A)に示す如く、回転ドラム50における所定角度(例えば270°)の角度位置に調整装置42の差込ピン44が配置される位置から回転ドラム50が矢印A側へ1回転回転されることで、上述の如く、回転ドラム50における第1バランス重り28及び第2バランス重り30の角度位置が検出される。
【0067】
さらに、図7(B)に示す如く、調整装置42の差込ピン44により第2バランス重り30の回転が押さえられて、回転ドラム50が矢印A側へ1回転以上回転されることで、回転ドラム50に対して第2バランス重り30のみならず第1バランス重り28も第2バランス重り30と接触して移動されて、第1バランス重り28及び第2バランス重り30が回転ドラム50における角度位置φ(合成バランスベクトルQの回転ドラム50における角度位置)に移動される。これにより、最初の第1バランス重り28及び第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置が何処であっても、以下のシーケンスが同一となる。
【0068】
次に、図7(C)に示す如く、調整装置42の差込ピン44による第2バランス重り30の回転の押さえが解除されて、回転ドラム50が矢印B側へ所定角度(例えば90°)回転されることで、回転ドラム50が重り検出開始位置(回転ドラム50の1回転で必ず第1バランス重り28及び第2バランス重り30を検出できる回転ドラム50の回転開始位置)へ移動される。
【0069】
さらに、図7(D)に示す如く、回転ドラム50が矢印A側へ1回転回転されることで、図7(A)と同様に、回転ドラム50における第1バランス重り28及び第2バランス重り30を角度位置が検出される。これは、図7(B)で回転ドラム50に対して第1バランス重り28が第2バランス重り30に接触して移動されているため、特に回転ドラム50における第1バランス重り28を角度位置を検出するためである。
【0070】
次に、図7(E)に示す如く、調整装置42の差込ピン44により第1バランス重り28の回転が押さえられて、回転ドラム50が矢印A側へψ1だけ回転されることで、回転ドラム50に対して第1バランス重り28が矢印B側へψ1だけ移動されて、第1バランス重り28の回転ドラム50における角度位置がφ+ψ1にされる。
【0071】
さらに、図7(F)に示す如く、調整装置42の差込ピン44により第2バランス重り30の回転が押さえられて、回転ドラム50が矢印B側へψ2だけ回転されることで、回転ドラム50に対して第2バランス重り30が矢印A側へψ2だけ移動されて、第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置がφ−ψ2にされる。
【0072】
以上のような第1バランス重り28及び第2バランス重り30を移動させるシーケンスは、回転ドラム50の各端壁50Aの第1バランス重り28及び第2バランス重り30について行われる。
【0073】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0074】
以上の構成の印刷版自動露光装置10では、搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20がパンチ部16に対応されることで、給版ガイド20上の印刷版12がパンチ部16へ搬送されて、パンチ部16によって印刷版12の前端部に所定数のパンチ孔が穿孔された後、印刷版12が給版ガイド20上へ戻される。
【0075】
次に、搬送ガイドユニット14が回動されて給版ガイド20が露光部18に対応されることで、給版ガイド20上の印刷版12が回転ドラム50へ搬送されて、位置決めされる。このように位置決めされた印刷版12は、前端と後端とがそれぞれ前端チャック54と後端チャック64とによって回転ドラム50の周面に保持されると共にスクイズローラ58によって回転ドラム50の周面に密着されつつ、回転ドラム50の周面に巻き付けられる。その後、回転ドラム50が高速回転されて、記録ヘッド66によって露光処理が行われる。
【0076】
露光処理が終了すると、搬送ガイドユニット14が回動されて排版ガイド22が回転ドラム50へ対応されると共に、前端チャック54及び後端チャック64による印刷版12の回転ドラム50周面への保持が解除されつつ、印刷版12が回転ドラム50から排版ガイド22へ排出される。その後、搬送ガイドユニット14が回動されて排版ガイド22から印刷版12が現像装置または印刷装置へ搬送される。
【0077】
ところで、露光部18では、回転ドラム50の各端壁50Aに設けられた第1バランス重り28や第2バランス重り30の回転が調整装置42の差込ピン44に押さえられた状態で回転ドラム50が回転されることで、第1バランス重り28及び第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置が調整される。これにより、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30に生じる遠心力が、回転ドラム50に配置される印刷版12及び後端チャック64に生じる遠心力(回転ドラム50に生じる遠心力の不釣合力)に釣り合わされることで、露光処理のために回転ドラム50が高速回転される際の回転ドラム50の遠心力による振動が抑制される。
【0078】
ここで、回転ドラム50の各端壁50Aに設けられた第1バランス重り28と第2バランス重り30とは、重量が異なっている。このため、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の重量に基づいて、回転ドラム50における各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の角度位置を調整することができる。これにより、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30の重量の管理精度を緩めることができ、コストダウンを図ることができる。
【0079】
さらに、回転ドラム50に配置される印刷版12及び後端チャック64に生じる遠心力に応じて、重量が異なる第1バランス重り28と第2バランス重り30との回転ドラム50における角度位置を調整できるため、重量が同一とされた複数のバランス重りの回転ドラムにおける位置を調整する場合に比し、各第1バランス重り28及び各第2バランス重り30に生じる遠心力を、回転ドラム50に配置される印刷版12及び後端チャック64に生じる遠心力に厳密に釣り合わせることができる。これにより、回転ドラム50の遠心力による振動を精度良く抑制することができる。
【0080】
また、第1バランス重り28の第1検出板34、第2バランス重り30の第2検出板36、各検出センサ46、重り検出部72、ロータリエンコーダ48、カウンタ回路68、ラッチ回路70、記憶部74及び比較処理部76により、回転ドラム50における第1バランス重り28及び第2バランス重り30の角度位置が検出され、この検出結果に基づいて、調整装置42の差込ピン44に第1バランス重り28や第2バランス重り30の回転が押さえられた状態で回転ドラム50が回転されることで、第1バランス重り28及び第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置が調整される。このため、第1バランス重り28及び第2バランス重り30の回転ドラム50における角度位置を容易かつ正確に調整することができる。
【0081】
さらに、第1バランス重り28の第1検出板34と第2バランス重り30の第2検出板36との回転ドラム50周方向における長さを異ならせることで、第1バランス重り28の第1パルス値と第2バランス重り30の第2パルス値とを異ならせている。しかも、第1パルス値と第2パルス値との差との中間値とされた比較値が、記憶部74に登録されている。このため、比較処理部76によりカウンタ値1とカウンタ値2との差(カウンタ値2>カウンタ値1の場合はカウンタ値2−カウンタ値1であり、カウンタ値2<カウンタ値1の場合はN−カウンタ値1+カウンタ値2である)が比較値と比較されることで、回転ドラム50におけるカウンタ値1の角度位置にあるものが第1バランス重り28と第2バランス重り30との何れであるかを検出でき、この結果、回転ドラム50におけるカウンタ値3の角度位置にあるものが第1バランス重り28と第2バランス重り30との何れであるかを検出できて、第1バランス重り28と第2バランス重り30とを識別できる。
【0082】
このように、カウンタ値1とカウンタ値2との差及びカウンタ値3とカウンタ値4との差(カウンタ値4>カウンタ値3の場合はカウンタ値4−カウンタ値3であり、カウンタ値4<カウンタ値3の場合はN−カウンタ値3+カウンタ値4である)を比較値と比較しなくても、または、カウンタ値1とカウンタ値2との差とカウンタ値3とカウンタ値4との差とを互いに比較しなくても、比較値と比較されないカウンタ値3とカウンタ値4との差の方が、カウンタ値1とカウンタ値2との差の方でない第1バランス重り28または第2バランス重り30であることを識別できる。これにより、カウンタ値3とカウンタ値4との差を使用(検出)しなくても、 第1バランス重り28と第2バランス重り30とを識別でき、第1バランス重り28と第2バランス重り30との識別を容易に行うことができる。
【0083】
また、露光部18の登録部には、印刷版12に関する情報が印刷版12の種類毎に登録されているため、登録部に登録されている印刷版12の種類毎の情報から、回転ドラム50に巻き付けられる印刷版12に関する情報と後端チャック64の回転ドラム50への装着位置に関する情報とを得ることができる。このため、実際に回転ドラム50に巻き付けられる印刷版12から当該印刷版12に関する情報を得る必要がないと共に、実際に回転ドラム50に装着される後端チャック64から後端チャック64の回転ドラム50への装着位置に関する情報を得る必要がなく、回転ドラム50に配置された印刷版12及び後端チャック64に生じる遠心力を容易に求めることができる。
【0084】
なお、本実施の形態では、ラッチ回路70がカウンタ値1乃至カウンタ値4をラッチする構成としたが、ラッチ回路70がカウンタ値1乃至カウンタ値3をラッチする構成としてもよい。
【0085】
さらに、本実施の形態では、記憶部74に登録される比較値を第1バランス重り28の第1パルス値と第2バランス重り30の第2パルス値との中間値とした構成としたが、記憶部74に登録される比較値を第1バランス重り28の第1パルス値または第2バランス重り30の第2パルス値とした構成としてもよい。ここで、比較値を第1バランス重り28の第1パルス値とした場合には、比較処理部76の比較処理におけるステップ106で検出パルス量(カウンタ値1とカウンタ値2との差)が比較値以下であるか(比較値であるか)または比較値より大きいかを判断すればよい。一方、比較値を第2バランス重り30の第2パルス値とした場合には、比較処理部76の比較処理におけるステップ106で検出パルス量(カウンタ値1とカウンタ値2との差)が比較値以上であるか(比較値であるか)または比較値より小さいかを判断すればよい。
【0086】
また、本実施の形態では、回転ドラム50の各端壁50Aにおける1つのレール26(保持溝)に第1バランス重り28及び第2バランス重り30を設けた構成としたが、回転ドラム50の各端壁50Aにおける2つのレール26に第1バランス重り28と第2バランス重り30とを別々に設けた構成としてもよい。
【0087】
さらに、本実施の形態では、各第1バランス重り28の重量を同一とすると共に、各第2バランス重り30の重量を同一とした構成としたが、各第1バランス重り28の重量を異ならせた構成(この場合、各第2バランス重り30の重量を同一とした構成または異ならせた構成の何れでもよい)や、各第2バランス重り30の重量を異ならせた構成(この場合、各第1バランス重り28の重量を同一とした構成または異ならせた構成の何れでもよい)としてもよい。
【0088】
また、本実施の形態では、回転ドラム50の各端壁50Aにそれぞれ2つの錘部材(第1バランス重り28及び第2バランス重り30)を設けた構成としたが、回転ドラム(回転部材)に設ける錘部材の数は幾つでもよく、また、回転ドラム(回転部材)の各端壁以外の部位(例えば回転ドラムの軸方向中央)に錘部材を設けた構成としてもよい。
【0089】
【発明の効果】
請求項1に記載のシート材回転装置では、複数の錘部材の重量が異なっているため、各錘部材の重量に基づいて回転部材における各錘部材の位置を調整でき、各錘部材の重量の管理精度を緩めて、コストダウンを図ることができる。さらに、回転部材に生じる遠心力の不釣合力に応じて重量が異なる各錘部材の回転部材における位置を調整できるため、複数の錘部材に生じる遠心力を回転部材に生じる遠心力の不釣合力に厳密に釣り合わせることができ、回転部材の遠心力による振動を精度良く抑制できる。
【0090】
請求項2に記載のシート材回転装置では、検出手段が回転部材における各錘部材の位置を検出し、調整手段が検出手段の検出結果に基づいて各錘部材の回転部材における位置を調整するため、各錘部材の回転部材における位置を容易かつ正確に調整することができる。
【0091】
請求項3に記載のシート材回転装置では、検出手段が錘部材の識別値を検出して識別値を比較値と比較することで錘部材が識別されるため、検出手段が全ての錘部材の識別値を比較値と比較しなくてもよいと共に、検出手段が全ての錘部材の識別値を互いに比較しなくてもよく、複数の錘部材を容易に識別することができる。
【0092】
請求項4に記載のシート材回転装置では、シート材に関する情報がシート材の種類毎に登録されているため、回転部材に生じる遠心力の不釣合力を容易に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における回転ドラム等を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における回転ドラム等を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における第1バランス重りまたは第2バランス重りを示す裏面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における調整装置を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における回転ドラムの回転角度検出構造等を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における比較処理部での比較処理を示すフローチャートである。
【図7】(A)乃至(F)は、本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の露光部における回転ドラムに対して第1バランス重り及び第2バランス重りを移動させるシーケンスを示す概略図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る印刷版自動露光装置を示す概略的な側面図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置
12 印刷版(シート材)
18 露光部(シート材回転装置)
28 第1バランス重り(錘部材)
30 第2バランス重り(錘部材)
32 差込穴(調整手段)
34 第1検出板(検出手段)
36 第2検出板(検出手段)
42 調整装置(調整手段)
46 検出センサ(検出手段)
48 ロータリエンコーダ(検出手段)
50 回転ドラム(回転部材)
68 カウンタ回路(検出手段)
70 ラッチ回路(検出手段)
72 重り検出部(検出手段)
74 記憶部(検出手段)
76 比較処理部(検出手段)

Claims (4)

  1. シート材が配置された状態で回転される回転部材と、
    前記回転部材に設けられ、重量が異なる複数の錘部材と、
    前記各錘部材の前記回転部材における位置を調整して、前記複数の錘部材に生じる遠心力を前記シート材が配置された状態の前記回転部材に生じる遠心力の不釣合力に釣り合わせる調整手段と、
    を備えたシート材回転装置。
  2. 前記各錘部材の前記回転部材における位置を検出する検出手段を備え、
    かつ、前記調整手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて前記各錘部材の前記回転部材における位置を調整する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシート材回転装置。
  3. 前記錘部材に前記検出手段が検出可能な識別値が設けられると共に、前記識別値に対応して比較値が登録され、
    かつ、前記検出手段は、前記錘部材の前記識別値を検出して前記識別値を前記比較値と比較することで前記錘部材を識別する、
    ことを特徴とする請求項2記載のシート材回転装置。
  4. 前記シート材に関する情報が前記シート材の種類毎に登録された、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のシート材回転装置。
JP2003083393A 2003-03-25 2003-03-25 シート材回転装置 Pending JP2004293581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003083393A JP2004293581A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 シート材回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003083393A JP2004293581A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 シート材回転装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004293581A true JP2004293581A (ja) 2004-10-21

Family

ID=33398879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003083393A Pending JP2004293581A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 シート材回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004293581A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6604465B2 (en) Pin registration system for mounting different width printing plates
US6321651B1 (en) Pin registration system for mounting different width printing plates
JP5395859B2 (ja) 紙葉類の厚さ検出装置及び紙幣取扱装置
US6295929B1 (en) External drum imaging system
JPH08227241A (ja) 定着器ニップで用紙坪量を検出する装置及び方法
US7146911B2 (en) Image recorder
JP2977550B1 (ja) 描画装置および釣合い重りの取り付け方法
JP2004293581A (ja) シート材回転装置
US6318262B1 (en) External drum imaging system
JPH07190730A (ja) 印刷物の厚さを測定する方法及び装置
US6505142B1 (en) Drawing apparatus and method of attaching balance weights
JP2003330201A (ja) 画像処理システムの操作システム
US6615724B2 (en) Input nip roller system for external drum imaging system
JP2005315981A (ja) 画像記録装置
JP2977551B2 (ja) 描画装置および釣合い重りの取り付け方法
US6371021B1 (en) Input nip roller system for external drum imaging system
JP4738100B2 (ja) 画像記録装置
EP1095768B1 (en) Fixing structure
US6786154B2 (en) Mechanism for correcting unbalance of a rotor
JP3686291B2 (ja) 描画装置
JP2003276908A (ja) シート材位置決め装置
JPS63231363A (ja) 画像形成装置
JP2003280211A (ja) シート材回転装置
JP3686322B2 (ja) 画像記録装置
JP3983483B2 (ja) 画像記録装置