JP2004293150A - 構造物の剥離片の落下防止方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】新たな剥離片の落下がなく、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れた構造物の剥離片の落下防止方法を提供することである。
【構成】ブロック、またはコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法において、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト又は鋲で固定してなることを特徴とする。
【選択図】 図3
【構成】ブロック、またはコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法において、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト又は鋲で固定してなることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル、橋梁等のレンガ又はコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法、特に剥離片の突発的な落下による事故を未然に防止するための構造物の剥離片の落下防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル、橋梁等の構造物の剥離片の落下防止方法として、トンネル、橋梁等の構造物の表面に、補強材としての鉄製のメッシュ筋(金属網)又はエキスパンドメタルラスをアンカーボルトで固定した後、ポリマーセメントモルタルを、補強材及びアンカーボルトが覆われるように構造物の全面に亙って吹きつける方法が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−13513号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、ポリマーセメントモルタルを吹きつける専用の設備が必要であり、均一に塗布するためには熟練を要し、また、作業環境も悪い。しかも、ポリマーセメントモルタルを全面に亙って吹きつけると、トンネルのように、常時水が湧出する場合には、湧出水が流れる道(水道)が塞がれ、ポリマーセメントモルタルの層(補強層)が剥離しやすく、新たな落下要因になりかねない。また、構造物の表面は、ポリマーセメントモルタルによって覆い隠されてしまうため、構造物のクラックの有無やその進行の状況を直接目で確認できず、構造物に重大なクラックが発生してもわからず、そのクラックが原因で発生する補強材自身が落下する事故を未然に防止できないという問題がある。また、樹脂やポリマーセメントモルタルを構造面に塗布する前には、構造面を充分に洗浄し、樹脂やポリマーセメントモルタルが構造面と強固に接着するように下地処理を行う必要があり、多くの手間と費用を必要とした。さらに、補強材として、鉄製のメッシュ筋(金属網)又はエキスパンドメタルラスを使用するため、これらの補強材が湧出水によって錆びて、補強材が劣化し、補強効果が低下する虞がある。特に、エキスパンドメタルラスは剛直で、現場で切断加工やR加工しにくいため、予めあるサイズに切断・R加工したものを使用して施工しなければならなかった。
【0005】
本発明の目的は、上記事情に鑑みなされたもので、新たな剥離片の落下がなく、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れた構造物の剥離片の落下防止方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、ブロック、またはコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法において、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト又は鋲で固定してなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、トンネル、橋梁等のレンガ又はコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法、特に剥離片の突発的な落下による事故を未然に防止するための構造物の剥離片の落下防止方法であって、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト又は鋲で固定してなるため、新たな剥離片の落下がなく、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れる。すなわち、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用しないため、ポリマーセメントモルタル等の補修材を吹きつける専用の設備が不要であり、熟練を要さず、また、作業環境にも優れ、短期間で施工できる。また、たとえ構造物の表面から剥離片が剥離しても、格子状落下防止材によって、剥離片の落下を防止できる。しかも、トンネルのように、常時水が湧出する場合であっても、湧出水が流れる道(水道)が塞がれることがなく、新たに剥離片が落下する虞がない。また、構造物の表面は、補修材によって覆い隠されてしまうことが無いため、構造物のクラックの有無やその進行の状況を直接目で確認でき、構造物にクラックや剥離があった場合には、格子状落下防止材を取り外すだけで、容易に補修できる。さらに、樹脂、ポリマーセメントモルタルを使用せず、下地処理をする必要がないため、短期間で施工でき、費用を抑えることが可能となる。
【0008】
また、本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、格子状落下防止材の縦方向及び横方向の引張強度が400N/25mm以上であると、構造物の剥離片の剥離が発生して格子状落下防止材が剥離片を保持する状態になっても、格子状落下防止材が破損しにくく好ましい。
【0009】
また、格子状落下防止材が、不燃性繊維束又は難燃性繊維束からなるメッシュ織物又はネットであると、火災が発生しても、格子状落下防止材が燃えて延焼することがないため好ましい。
【0010】
また、格子状落下防止材が、可撓性を有してなると、格子状落下防止材をロール状に巻くことができるため、運搬しやすく作業性に優れる。また、構造物の構造面が曲面を有していても、R加工することなく、構造面に沿って形成しやすいため好ましい。
【0011】
また、格子状落下防止材の目間隔が、3〜150mmであると好ましく、さらに3〜100mmであれば最適である。すなわち、目間隔が3mmよりも小さいと、施工後に構造面を直接目視で観察しにくくなり、また、目間隔が150mmよりも大きいと、剥離片が目を通って落下しやすくなり、また、たとえ剥離片が落下しなくても、格子状落下防止材が破損しやすくなるため好ましくない。
【0012】
格子状落下防止材が、50〜200cm幅のメッシュ織物又はネットからなる場合、これらは平行に並べて使用され、格子状落下防止材間のオーバーラップは、特に無くても、あるいはメッシュ織物又はネットの目間隔よりも短い幅であれば離れていてもよいが、5〜10cmのオーバーラップがあればさらに好ましい。
【0013】
また、格子状落下防止材が、二種以上のストランド番手の異なる不燃性繊維束又は難燃性繊維束を用いたメッシュ織物又はネットからなると、引張強度に優れるとともに軽量化できるため好ましい。また、格子状落下防止材は、目間隔及びストランド番手の異なる二種以上のメッシュ織物又はネットからなる積層物であってもよい。
【0014】
また、格子状落下防止材の端部が、難燃性樹脂又はポリマーセメントモルタルで補強されてなると、格子状落下防止材の端部が破損しにくく、アンカーボルトで端部を固定しやすいため好ましい。
【0015】
本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、格子状落下防止材が、ガラス繊維束、ステンレス繊維束、炭素繊維束又は難燃性有機繊維束からなるメッシュ織物又はネットであると、湧出水によって錆びず、劣化することがない。また、カッター等で容易に切断できるため、現場加工しやすい。尚、難燃性有機繊維束とは、酸素指数テスト(ASTM D2863)で評価した酸素指数が21以上の有機繊維束で、具体的には、ナイロン66(酸素指数:24.3)、塩化ビニル(酸素指数:45)等からなる有機繊維束を指す。
【0016】
また、格子状落下防止材が、難燃性樹脂又はポリマーセメントモルタルからなる目止め剤によって目止めされてなると、鉄道用トンネル内で電車の走行中に発生するパンタグラフからの火花によって、着火しにくく、たとえ着火しても、燃え拡がりにくいため好ましい。尚、難燃性樹脂とは、酸素指数テスト(ASTMD2863)で評価した酸素指数が21以上の樹脂で、具体的には、フェノール(酸素指数:22)、シリコーンゴム(酸素指数:30〜33)等からなる樹脂を指す。
【0017】
メッシュ織物の目止め剤が、着色剤、蛍光剤又は光反射剤を含有してなると、暗いトンネル内を人や車が通行する際の安全性が高まるため好ましい。
【0018】
また、本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、トンネル構造物の表面の湧出水口から側方下部にわたって、構造物の表面に導水溝を形成し、導水溝を塞ぐようにポリエチレン、ポリプロピレン等からなる高分子シートを配設してなると、湧出水がトンネルの天井から落ちることなく、構造物の表面(導水溝)に沿って流れ、導水溝以外のトンネルの内表面に湧出水が拡がらず、また、車やトラックから排出されるSOX、NOXが湧水に吸着することがなく湧出水が酸性にならないため、湧出水によるトンネルの内表面の局所的な劣化を防止できる。
【0019】
また、格子状落下防止材に、線状発熱体又は面状発熱体を取り付けてなると、寒冷地や冬季での凍結防止機能を付与できるため、湧出水の凍結膨張による構造物のクラック発生を防止することができる。また、格子状落下防止材に形成されるつらら等を溶かすことができ、トンネルを通行する人、車、電車等の通行の妨げとならないため好ましい。特に、格子状落下防止材に、温度センサーを取り付け、0℃以下で線状発熱体又は面状発熱体が発熱するようにするとさらに好ましい。
【0020】
アンカーボルトで格子状落下防止材を固定する際には、格子状落下防止材の目間隔よりも大きな径の座金を用いると固定しやすい。また、アンカーボルトは、一定間隔で打ち込まれるが、アンカーボルト間を連結するように帯状の抑え金属板を座金の替わりに用いても良い。
【0021】
また、アンカーボルトとしては、特に制限ないが、膨張セメント系の固化剤を穿孔に充填し、アンカーボルトを埋入固定化するケミカルアンカーを用いると、湧出水によって劣化しにくいため好ましい。座金及びアンカーボルトは、錆びないステンレス製が好ましい。
【0022】
【実施例】
本発明の実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に使用するメッシュ織物の説明図、図2は、本発明のメッシュ織物のトンネル内表面への形成方法を示す説明図、図3は、本発明のメッシュ織物の鋲及びアンカーボルトでの固定方法を示す説明図、図4は、本発明の鋲及びアンカーボルトの固定方法を示す断面図である。
【0024】
まず、図1に示すように、ジルコニアを含有した耐アルカリガラス繊維からなる2500テックスのARガラス繊維束11を25mm間隔で、さらに、ガラス繊維束11の間に、Eガラス繊維からなる310テックスのEガラス繊維束12を5mm間隔でからみ織りし、フェノール樹脂からなる目止め剤(図示せず)に含浸させた後、100℃で乾燥硬化させた後、紙管にロール状に巻き取ってメッシュ織物10を作製した。なお、このメッシュ織物10の目付は、600g/m2であり、目止め剤の付着量は、中央部10bで200g/m2であった。また、このメッシュ織物10の両端部10aには、50mmの幅で目止め剤と同じフェノール樹脂が、メッシュ織物10の目10cを埋めて付着しており、その付着量は、中央部10bよりも多い(600g/m2)。
【0025】
次に、図2に示すように、ロール状のメッシュ織物10をトンネル構造物20の内表面20aに沿って転がしながら当接させ、図3に示すように、略50cm間隔で、鋲打ち機を用いて長さ30mmの鋲31(ヒルティー社製)を打ち込み、トンネル構造物20の内表面20aの側方下部20bから天頂部20cを経由してもう一方の側方下部20dまで、メッシュ織物10をトンネル20の内表面20aに仮固定した。
【0026】
さらに、仮固定されたメッシュ織物10と平行に、上記した方法で落下防止対策を施す箇所総てのトンネル構造物20の内表面20aにオーバーラップ部を50mm設けてメッシュ織物10を仮固定した。
【0027】
その後、横方向及び縦方向には、共に1mの間隔をおいて、コンクリートドリルを用いて直径20mm、深さ150mmの穴を開け、図4に示すように、それの穴41全てに、予め水に浸漬しておいた膨張セメント系の固形剤42(電気化学社製クイックカプセル D−16)を装填し、直径16mm、長さ175mmのステンレス製のアンカーボルト43を装入する。その後、50mm角のステンレス製の座金44を穴41から突き出たアンカーボルト43に装着し、ステンレス製のナット45で締め付けて、メッシュ織物10を固定した。
【0028】
この施工に要した時間は、従来のポリマーセメントモルタルを吹き付ける方法の約1/3の時間で済み、上記した剥離片の落下防止方法は、施工後であっても、トンネル構造物20の内表面20aを直接目視で観察でき、作業性に優れる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、新たな剥離片の落下を防止でき、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れる。そのため、トンネル、橋梁等のレンガ又はコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法、特に剥離片の突発的な落下による事故を未然に防止するための構造物の剥離片の落下防止方法として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッシュ織物の説明図である。
【図2】本発明のメッシュ織物のトンネル内表面への形成方法を示す説明図である。
【図3】本発明のメッシュ織物の鋲及びアンカーボルトでの固定方法を示す説明図である。
【図4】本発明の鋲及びアンカーボルトの固定方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 メッシュ織物
10a 端部
10b 中央部
10c 目
11 ARガラス繊維束
12 Eガラス繊維束
20 トンネル構造物
20a 内表面
20b、20d 側方下部
20d 天頂部
31 鋲
32 オーバーラップ部
41 穴
42 固化剤
43 アンカーボルト
44 座金
45 ナット
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル、橋梁等のレンガ又はコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法、特に剥離片の突発的な落下による事故を未然に防止するための構造物の剥離片の落下防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル、橋梁等の構造物の剥離片の落下防止方法として、トンネル、橋梁等の構造物の表面に、補強材としての鉄製のメッシュ筋(金属網)又はエキスパンドメタルラスをアンカーボルトで固定した後、ポリマーセメントモルタルを、補強材及びアンカーボルトが覆われるように構造物の全面に亙って吹きつける方法が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−13513号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、ポリマーセメントモルタルを吹きつける専用の設備が必要であり、均一に塗布するためには熟練を要し、また、作業環境も悪い。しかも、ポリマーセメントモルタルを全面に亙って吹きつけると、トンネルのように、常時水が湧出する場合には、湧出水が流れる道(水道)が塞がれ、ポリマーセメントモルタルの層(補強層)が剥離しやすく、新たな落下要因になりかねない。また、構造物の表面は、ポリマーセメントモルタルによって覆い隠されてしまうため、構造物のクラックの有無やその進行の状況を直接目で確認できず、構造物に重大なクラックが発生してもわからず、そのクラックが原因で発生する補強材自身が落下する事故を未然に防止できないという問題がある。また、樹脂やポリマーセメントモルタルを構造面に塗布する前には、構造面を充分に洗浄し、樹脂やポリマーセメントモルタルが構造面と強固に接着するように下地処理を行う必要があり、多くの手間と費用を必要とした。さらに、補強材として、鉄製のメッシュ筋(金属網)又はエキスパンドメタルラスを使用するため、これらの補強材が湧出水によって錆びて、補強材が劣化し、補強効果が低下する虞がある。特に、エキスパンドメタルラスは剛直で、現場で切断加工やR加工しにくいため、予めあるサイズに切断・R加工したものを使用して施工しなければならなかった。
【0005】
本発明の目的は、上記事情に鑑みなされたもので、新たな剥離片の落下がなく、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れた構造物の剥離片の落下防止方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、ブロック、またはコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法において、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト又は鋲で固定してなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、トンネル、橋梁等のレンガ又はコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法、特に剥離片の突発的な落下による事故を未然に防止するための構造物の剥離片の落下防止方法であって、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト又は鋲で固定してなるため、新たな剥離片の落下がなく、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れる。すなわち、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用しないため、ポリマーセメントモルタル等の補修材を吹きつける専用の設備が不要であり、熟練を要さず、また、作業環境にも優れ、短期間で施工できる。また、たとえ構造物の表面から剥離片が剥離しても、格子状落下防止材によって、剥離片の落下を防止できる。しかも、トンネルのように、常時水が湧出する場合であっても、湧出水が流れる道(水道)が塞がれることがなく、新たに剥離片が落下する虞がない。また、構造物の表面は、補修材によって覆い隠されてしまうことが無いため、構造物のクラックの有無やその進行の状況を直接目で確認でき、構造物にクラックや剥離があった場合には、格子状落下防止材を取り外すだけで、容易に補修できる。さらに、樹脂、ポリマーセメントモルタルを使用せず、下地処理をする必要がないため、短期間で施工でき、費用を抑えることが可能となる。
【0008】
また、本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、格子状落下防止材の縦方向及び横方向の引張強度が400N/25mm以上であると、構造物の剥離片の剥離が発生して格子状落下防止材が剥離片を保持する状態になっても、格子状落下防止材が破損しにくく好ましい。
【0009】
また、格子状落下防止材が、不燃性繊維束又は難燃性繊維束からなるメッシュ織物又はネットであると、火災が発生しても、格子状落下防止材が燃えて延焼することがないため好ましい。
【0010】
また、格子状落下防止材が、可撓性を有してなると、格子状落下防止材をロール状に巻くことができるため、運搬しやすく作業性に優れる。また、構造物の構造面が曲面を有していても、R加工することなく、構造面に沿って形成しやすいため好ましい。
【0011】
また、格子状落下防止材の目間隔が、3〜150mmであると好ましく、さらに3〜100mmであれば最適である。すなわち、目間隔が3mmよりも小さいと、施工後に構造面を直接目視で観察しにくくなり、また、目間隔が150mmよりも大きいと、剥離片が目を通って落下しやすくなり、また、たとえ剥離片が落下しなくても、格子状落下防止材が破損しやすくなるため好ましくない。
【0012】
格子状落下防止材が、50〜200cm幅のメッシュ織物又はネットからなる場合、これらは平行に並べて使用され、格子状落下防止材間のオーバーラップは、特に無くても、あるいはメッシュ織物又はネットの目間隔よりも短い幅であれば離れていてもよいが、5〜10cmのオーバーラップがあればさらに好ましい。
【0013】
また、格子状落下防止材が、二種以上のストランド番手の異なる不燃性繊維束又は難燃性繊維束を用いたメッシュ織物又はネットからなると、引張強度に優れるとともに軽量化できるため好ましい。また、格子状落下防止材は、目間隔及びストランド番手の異なる二種以上のメッシュ織物又はネットからなる積層物であってもよい。
【0014】
また、格子状落下防止材の端部が、難燃性樹脂又はポリマーセメントモルタルで補強されてなると、格子状落下防止材の端部が破損しにくく、アンカーボルトで端部を固定しやすいため好ましい。
【0015】
本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、格子状落下防止材が、ガラス繊維束、ステンレス繊維束、炭素繊維束又は難燃性有機繊維束からなるメッシュ織物又はネットであると、湧出水によって錆びず、劣化することがない。また、カッター等で容易に切断できるため、現場加工しやすい。尚、難燃性有機繊維束とは、酸素指数テスト(ASTM D2863)で評価した酸素指数が21以上の有機繊維束で、具体的には、ナイロン66(酸素指数:24.3)、塩化ビニル(酸素指数:45)等からなる有機繊維束を指す。
【0016】
また、格子状落下防止材が、難燃性樹脂又はポリマーセメントモルタルからなる目止め剤によって目止めされてなると、鉄道用トンネル内で電車の走行中に発生するパンタグラフからの火花によって、着火しにくく、たとえ着火しても、燃え拡がりにくいため好ましい。尚、難燃性樹脂とは、酸素指数テスト(ASTMD2863)で評価した酸素指数が21以上の樹脂で、具体的には、フェノール(酸素指数:22)、シリコーンゴム(酸素指数:30〜33)等からなる樹脂を指す。
【0017】
メッシュ織物の目止め剤が、着色剤、蛍光剤又は光反射剤を含有してなると、暗いトンネル内を人や車が通行する際の安全性が高まるため好ましい。
【0018】
また、本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、トンネル構造物の表面の湧出水口から側方下部にわたって、構造物の表面に導水溝を形成し、導水溝を塞ぐようにポリエチレン、ポリプロピレン等からなる高分子シートを配設してなると、湧出水がトンネルの天井から落ちることなく、構造物の表面(導水溝)に沿って流れ、導水溝以外のトンネルの内表面に湧出水が拡がらず、また、車やトラックから排出されるSOX、NOXが湧水に吸着することがなく湧出水が酸性にならないため、湧出水によるトンネルの内表面の局所的な劣化を防止できる。
【0019】
また、格子状落下防止材に、線状発熱体又は面状発熱体を取り付けてなると、寒冷地や冬季での凍結防止機能を付与できるため、湧出水の凍結膨張による構造物のクラック発生を防止することができる。また、格子状落下防止材に形成されるつらら等を溶かすことができ、トンネルを通行する人、車、電車等の通行の妨げとならないため好ましい。特に、格子状落下防止材に、温度センサーを取り付け、0℃以下で線状発熱体又は面状発熱体が発熱するようにするとさらに好ましい。
【0020】
アンカーボルトで格子状落下防止材を固定する際には、格子状落下防止材の目間隔よりも大きな径の座金を用いると固定しやすい。また、アンカーボルトは、一定間隔で打ち込まれるが、アンカーボルト間を連結するように帯状の抑え金属板を座金の替わりに用いても良い。
【0021】
また、アンカーボルトとしては、特に制限ないが、膨張セメント系の固化剤を穿孔に充填し、アンカーボルトを埋入固定化するケミカルアンカーを用いると、湧出水によって劣化しにくいため好ましい。座金及びアンカーボルトは、錆びないステンレス製が好ましい。
【0022】
【実施例】
本発明の実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に使用するメッシュ織物の説明図、図2は、本発明のメッシュ織物のトンネル内表面への形成方法を示す説明図、図3は、本発明のメッシュ織物の鋲及びアンカーボルトでの固定方法を示す説明図、図4は、本発明の鋲及びアンカーボルトの固定方法を示す断面図である。
【0024】
まず、図1に示すように、ジルコニアを含有した耐アルカリガラス繊維からなる2500テックスのARガラス繊維束11を25mm間隔で、さらに、ガラス繊維束11の間に、Eガラス繊維からなる310テックスのEガラス繊維束12を5mm間隔でからみ織りし、フェノール樹脂からなる目止め剤(図示せず)に含浸させた後、100℃で乾燥硬化させた後、紙管にロール状に巻き取ってメッシュ織物10を作製した。なお、このメッシュ織物10の目付は、600g/m2であり、目止め剤の付着量は、中央部10bで200g/m2であった。また、このメッシュ織物10の両端部10aには、50mmの幅で目止め剤と同じフェノール樹脂が、メッシュ織物10の目10cを埋めて付着しており、その付着量は、中央部10bよりも多い(600g/m2)。
【0025】
次に、図2に示すように、ロール状のメッシュ織物10をトンネル構造物20の内表面20aに沿って転がしながら当接させ、図3に示すように、略50cm間隔で、鋲打ち機を用いて長さ30mmの鋲31(ヒルティー社製)を打ち込み、トンネル構造物20の内表面20aの側方下部20bから天頂部20cを経由してもう一方の側方下部20dまで、メッシュ織物10をトンネル20の内表面20aに仮固定した。
【0026】
さらに、仮固定されたメッシュ織物10と平行に、上記した方法で落下防止対策を施す箇所総てのトンネル構造物20の内表面20aにオーバーラップ部を50mm設けてメッシュ織物10を仮固定した。
【0027】
その後、横方向及び縦方向には、共に1mの間隔をおいて、コンクリートドリルを用いて直径20mm、深さ150mmの穴を開け、図4に示すように、それの穴41全てに、予め水に浸漬しておいた膨張セメント系の固形剤42(電気化学社製クイックカプセル D−16)を装填し、直径16mm、長さ175mmのステンレス製のアンカーボルト43を装入する。その後、50mm角のステンレス製の座金44を穴41から突き出たアンカーボルト43に装着し、ステンレス製のナット45で締め付けて、メッシュ織物10を固定した。
【0028】
この施工に要した時間は、従来のポリマーセメントモルタルを吹き付ける方法の約1/3の時間で済み、上記した剥離片の落下防止方法は、施工後であっても、トンネル構造物20の内表面20aを直接目視で観察でき、作業性に優れる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構造物の剥離片の落下防止方法は、新たな剥離片の落下を防止でき、施工後であっても、構造面を直接目視で観察でき、安価で、作業性に優れる。そのため、トンネル、橋梁等のレンガ又はコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法、特に剥離片の突発的な落下による事故を未然に防止するための構造物の剥離片の落下防止方法として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッシュ織物の説明図である。
【図2】本発明のメッシュ織物のトンネル内表面への形成方法を示す説明図である。
【図3】本発明のメッシュ織物の鋲及びアンカーボルトでの固定方法を示す説明図である。
【図4】本発明の鋲及びアンカーボルトの固定方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 メッシュ織物
10a 端部
10b 中央部
10c 目
11 ARガラス繊維束
12 Eガラス繊維束
20 トンネル構造物
20a 内表面
20b、20d 側方下部
20d 天頂部
31 鋲
32 オーバーラップ部
41 穴
42 固化剤
43 アンカーボルト
44 座金
45 ナット
Claims (12)
- ブロック、またはコンクリートからなる構造物の剥離片の落下防止方法において、樹脂、ポリマーセメントモルタル、ポリマーセメントコンクリート等の補修材を使用せず、構造物の表面に、格子状落下防止材をアンカーボルト及び/又は鋲で固定してなる構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材の縦方向及び横方向の引張強度が400N/25mm以上である請求項1に記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材が、不燃性繊維束又は難燃性繊維束からなるメッシュ織物又はネットである請求項1又は2に記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材が、可撓性を有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材の目間隔が、3〜150mmである請求項1〜4のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材が、二種以上のストランド番手の異なる不燃性繊維束又は難燃性繊維束を用いたメッシュ織物又はネットからなる請求項1〜5のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材が、目間隔及びストランド番手の異なる二種以上のメッシュ織物又はネットからなる積層物である請求項1〜6のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材の端部が、難燃性樹脂又はポリマーセメントモルタルで補強されてなる請求項1〜7に記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材が、ガラス繊維束、ステンレス繊維束、難燃性有機繊維束又は炭素繊維束からなる請求項1〜8のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 格子状落下防止材が、難燃性樹脂又はポリマーセメントモルタルからなる目止め剤によって目止めされてなる請求項1〜9のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- 目止め剤が、着色剤、蛍光剤又は光反射剤を含有してなる請求項10に記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
- トンネル構造物の表面の湧出水口から側方下部にわたって、構造物の表面に導水溝を形成し、導水溝を塞ぐように高分子シートを配設してなる請求項1〜11のいずれかに記載の構造物の剥離片の落下防止方法。
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