JPH11323899A - 土木用排水材 - Google Patents
土木用排水材Info
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- JPH11323899A JPH11323899A JP10130616A JP13061698A JPH11323899A JP H11323899 A JPH11323899 A JP H11323899A JP 10130616 A JP10130616 A JP 10130616A JP 13061698 A JP13061698 A JP 13061698A JP H11323899 A JPH11323899 A JP H11323899A
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Abstract
迅速は排出ができ、しかも、冬季における凍結の完全に
阻止できる土木用排水材を提供すること。 【解決手段】 土木設備の系内に浸透した水を系外へ排
出するために系内に埋設して使用する土木用排水材。排
水材32が、多数本の親水性線状体34が引き揃えられ
又は撚られて形成された紐状体36からなり、表面側か
ら水を侵入させ、該水を前記親水性線状体34の隙間を
系外方向へ移動させるように構成されている。紐状体3
6の長手方向に沿って、線状ヒータ38を埋設保持して
いる。
Description
浸透した水を系外へ排出するために系内に埋設して使用
する土木用排水材に関する。特に、橋梁、高架橋等の道
路橋において、防水層(防水シート)の上面に舗装層を
施工する際に埋設して排水構造を敷設するのに好適な土
木用排水材に関する。
て例に採り説明するが、通常の道路における路面舗装の
舗装層下面の排水構造、更には、道路用、軌道基礎用等
の盛り土における排水構造にも、本発明の排水材は、適
用可能である。
いて説明する。
礎路盤12の上に、防水シート(防水層)14を形成
し、防水層14の上に基層16と表層18とからなる舗
装版(アスファルト又はコンクリート)20が施され
る。そして、温度変化による舗装盤に膨張・収縮を吸収
するために、舗装版20には、約20〜30m間隔で横
目地22を設ける。
に、下記のような排水構造が敷設されている。
排水桝26が横目地22の両側近傍に、更には、必要に
応じて中央部に形成する。そして、舗装版20の上面の
貯水は、基礎路盤12の両側に形成された縁凸状部(地
覆部)13又は横目地(継ぎ目)22に沿って水が流れ
て流入するようになっている。
透した水も、少量であるが、迅速かつ円滑に排出される
ことが望ましい。舗装版20と防水層14との間に水が
滞留すると、舗装版20の損傷(鉄網・鉄筋等の補強材
が埋設されている場合は、それらの腐食も含めて)を促
進し易く、特に、特に、冬季における厳寒地において
は、浸透水が凍結して舗装版20のひび割れ、極端な場
合は、隆起ないし陥没が発生するおそれがあるためであ
る。
ル鋼からなる排水手段23を、継ぎ目22の中間部位及
び縁凸条部13に沿って、防水層14上で、舗装版20
に基層16埋設して形成することが提案されている。
イラル鋼に沿って排水されるだけで、排水断面積が小さ
く、排水能力が必ずしも十分とは言えず、スパイラル鋼
は金属で伝熱係数も高いため、スパイラル鋼への付着水
も凍結し易い。
が滞留したときに発生する上記問題点を十分に解決する
ことは困難であった。
して防水層上の間に浸透した水の迅速かつ円滑な排出が
でき、しかも、冬季における凍結の完全に阻止できる土
木用排水材を提供することを目的とする。
材は、上記課題を、下記構成により解決するものであ
る。
するために系内に埋設して使用する土木用排水材であっ
て、排水材が、多数本の親水性線状体が引き揃えられ又
は撚られて形成された紐状体からなり、表面側から水を
侵入させ、該水を前記親水性線状体の隙間を系外方向へ
移動させるように構成されているものにおいて、前記紐
状体の長手方向に沿って、線状ヒータを埋設保持してい
ることを特徴とする。
水性線状体を無機繊維とし、紐状体の形態を、引き揃え
たストランド束を、系内に埋設時解き不可に、かつ、外
周面を透水可能に、縛り部材で保持したものとすること
ができる。
状体を、無機繊維及び/又は極性有機繊維とし、前記紐
状体の形態が、子縄材ないしロープ材とするることがで
きる。
いて詳細な説明を行う。
に浸透した水を系外へ排出するために系内に埋設して使
用するものである。ここで土木設備とは、前述の道路
橋、及び、道路や軌道基礎等の盛り土も含む。ここで
は、前述の道路橋を主として例に採り、説明する。
水性線状体34が引き揃えられ又は撚られて形成された
紐状体36からなり、表面側から水を侵入させ、該水を
前記親水性線状体34の隙間を系外方向へ移動させるよ
うに構成されている。そして、紐状体36の長手方向に
沿って、線状ヒータ38を埋設保持している。
及び耐水性、更に、舗装版20に埋設する場合は耐熱性
を有すれば、特に限定されない。具体的には、「パララ
インヒータ」の商品名で大関化学工業株式会社から上市
されているものを使用できる。その構成は、図7に示す
如く、グラファイト等の線状抵抗発熱体52のの周囲
を、芳香族ポリアミド(アラミド)繊維のような耐熱繊
維54で被覆し、更に、エチレンプロピレンゴムやポリ
ウレタンゴム、PVC等の耐熱高分子材料56で一層又
は多層補強したものである。
図4に示す如く、親水性線状体34を引き揃えたストラ
ンド束(ガラス繊維束)からなる紐状体36を、舗装版
20の基層16に埋設時解き不可に、かつ、外周面を透
水可能に、縛り部材27で保持したものである。ここ
で、縛り部材27は、金属ワイヤや紐体でもよいが、ガ
ラス繊維束36の外周面を保護する見地から、可撓性筒
状体27が望ましい。即ち、ガラス繊維束36を可撓性
筒状体27に充填保持する。
状としたものを含む)相互間に毛管を形成するためであ
る。また、ガラス繊維を使用するのは、ガラス繊維は、
金属より溶解度パラメータ(SP値)が高く、水に対す
る濡れ性(親水性)に富むとともに、剛性率が高く、か
つ、耐熱性が高く、ダンプ等から舗装版20を形成する
熱アスファルトが投下されても、当該、投下衝撃により
毛管が閉塞されるおそれがなく、かつ、アスファルト熱
により冒されるおそれがないためである。ちなみに、ガ
ラスの剛性率は、約2.5×1011dyn/cm2 (2.5×
106 N/cm2 )であるのに対し、極性繊維の代表高分子
材料であるナイロン−66は、約1.22×1010dyn/
cm2 (1.22×104 N/cm2 )と、ガラスの剛性率は
極性高分子に比して20倍近く高い(中川鶴太郎著「レ
オロジー第2版」1978-2-23 、岩波書店、P.39、表
2・1参照)。
無機繊維束をガラス繊維束の代わりに使用してもよい
が、高価であるとともに、炭素繊維等、親水性等におい
て、問題があるものもあり、ガラス繊維が望ましい。
維(又は糸)は、通常、長繊維のものを使用するが、短
繊維を紡糸したものでもよい。そして、繊維束の直接要
素となるガラス繊維又はガラス糸の太さは、0.5〜1
00μm、望ましくは、1〜50μm、更に望ましく
は、5〜30μmとする。特に、取扱性の見地から、嵩
高性ガラス繊維糸が望ましい。
くなりすぎて、通水能力、即ち、排水性に問題が発生し
易くなるとともに、引き揃えが困難となる。また、0.
5μm以下のものは、製造が困難である。他方、ガラス
繊維の太さが太すぎると、ガラス繊維束の可撓性が阻害
され、即ち、排水材の可撓性が阻害され、排水材の取扱
性に問題が発生し易くなる。
対して、容量充填率が10〜80%、望ましくは10〜
50%となるように可撓性筒状体27に保持する。排水
材(合計)の比重に置換したとき、0.2〜1、望まし
くは0.3〜0.6となるように、ガラス繊維束36を
可撓性筒状体27に保持する。容量充填率が高すぎて
は、排水効率が低下するとともに、排水材の可撓性が低
下して、排水材の取扱性の見地から望ましくない。他
方、容量充填率が低過ぎると、ガラス繊維束の保持性に
問題が発生し易くなるとともに、舗装版20の基層16
に埋設したとき、土圧で、断面が変形して、排水効率の
見地から望ましい略真円の断面から扁平状(線状断面に
近い)の長円断面となり望ましくない。
32の径は、舗装版20と防水層14との間の要求排水
能力により異なるが、通常、5〜200mm、望ましく
は、10〜100mmとする。径が大き過ぎると、製造が
困難であるとともに、埋設したとき異物となり、舗装版
20の強度に悪影響を与えるおそれがある。他方、径が
小さ過ぎると、埋設時、ダンプカー等から投棄される熱
アスファルト等により変形・損傷するおそれある。排水
材32が細過ぎて、変形・損傷するおそれがあるとき
は、後述の如く、排水材32を束ねて使用してもよい。
束形態を維持可能なものなら、特に限定されず、糸(繊
維)を、編組(ブレイディング)、メリヤス編み(ニッ
ティング)、スパイラル巻き等任意である。即ち、ロー
ル巻きしたガラス繊維束36を引き出しながら、編組機
や編み機又はスパイラル巻き機のボビンから糸を繰り出
して、可撓性筒状体27を形成する。
30%以上、望ましくは、50〜80%とする。開口率
が小さいと透水性に悪影響を与え、開口率が高すぎる
と、ガラス繊維束36の保護作用が低下する。
プ体を、密(通水性を有しない場合は不適)又は粗にス
パイラル巻きしたり、通水性を有する布体を融着または
逢着して形成してもよい。
は、盛り土用等の如く耐熱性を余り要求されない場合
は、親水性を有する極性有機繊維でもよいが、ガラス繊
維(糸)が、親水性、強度、及び、耐熱性、及び、さら
には、舗装版撤去の際の環境汚染のおそれがなくて望ま
しい。
ポリエステル系、ポリビニルアルコール系等の各種合成
繊維、更には、麻・綿・絹等の各種天然繊維を好適に使
用できる。ポリアミド系としては、ナイロン−66等の
脂肪族ポリアミド、ケブラーやノーメックス等の芳香族
ポリアミド、更には、脂環式ポリアミド等をベースとす
るものを使用できる。
たものを好適に使用できる。
として、ガラス繊維束を例に採り説明したが、耐熱性や
耐圧が余り要求されない場合は、極性有機繊維ないし樹
脂からなるもので上記ストランド束を構成してもよい。
投下衝撃や熱影響により毛管が閉塞されることを考慮す
る必要がないためである。例えば、脂肪族ポリアミド、
芳香族ポリアミド、ポリエステル、ビニロン(ポバー
ル)等の親水性ポリマーからなる合成繊維ないし合成樹
脂を好適に使用できる。
成する場合は、合成繊維の太さ、及びストランド形成の
態様は、ガラス繊維の場合と略同様とする。
する場合は、その太さは、要求される耐圧性及び排水性
能に応じて、0.1〜2mm、望ましくは、0.2〜1mm
の太さに押出した押出棒(押出紐)を用いても良い。
ましいが、図5に示す如く、紐状体36として無機繊維
及び/又は極性有機繊維からなり、毛管的に通水可能な
撚り合わせた子縄材ないしロープ材で形成したものを使
用してもよい。なお、図例は、線状ヒータ38の周りに
子縄39を6本撚り合わせて形成してあるが、図例のも
のに限定されず、エイトロープ構造、更には、組みひも
構造(子縄が互いに交差して構成される。)であっても
よい。
に使用できるが、親水性に劣る他の無機繊維と、極性有
機繊維とを、混在させて(単糸・子縄単位で)形成して
使用してもよい。極性有機繊維としては、前述のものを
好適に使用できる。
前述のスパイラル鋼(排水手段)と同様にして、舗装版
20の基層16に埋設して使用する。
求される排水能等により異なるが、1〜5m とする。
用しても勿論よい。
目状に配設し、順次盛り土をして行く。通常、横方向の
排水材32Aの上に縦方向の排水材32Bを載置する。
そして、少なくとも横方向の両端は、盛り土42の法面
44から突出させて排水口46としておく。縦方向32
Bも長手方向側に法面がある場合は、長手方向側にも一
端を突出させて排水口(図示せず)を形成してもよい。
なお、図中、48はコンクリートブロック、50は排水
性舗装である。
8は、並列配線することが望ましい。故障箇所の判別が
容易であり、故障した場合、部分補修で済むためであ
る。また、制御盤により、線上ヒータ38には、外気温
度が所定温度(例えば−5℃以下)になった場合、自動
的に通電するようにしておく。
の場合を例にとり説明をする。
水は、毛管作用を備えた排水材32に集合し、毛管作用
を受けて、排水材32の端部13から、排水桝26へ、
更には、排水パイプ24を介して土木設備(道路橋)の
系外へ排水される。
面は、従来のスパイラル鋼に比して、格段に大きく、か
つ、毛管作用により滞留水を集水するため、通水量が確
保され、円滑な排水が可能となる。
温度環境になった場合、ヒータを通電させることによ
り、確実に凍結が防止でき、凍結に伴う水の滞留がな
い。
排水材が、多数本の親水性線状体が引き揃えられ又は撚
られて形成された紐状体からなり、表面側から水を侵入
させ、該水を前記親水性線状体の隙間を系外方向へ移動
させるように構成されているものにおいて、紐状体の長
手方向に沿って、線状ヒータを埋設保持している構成に
より、下記のような作用・効果を奏する。
パイラル鋼に比して、格段に大きく、かつ、毛管作用に
より滞留水を集水するため、通水量が確保され、迅速か
つ円滑な排水が可能となる。
な温度環境になった場合、ヒータを通電させることによ
り、確実に凍結が防止でき、凍結に伴う水の滞留がな
い。
に浸透した水の迅速は排出ができ、しかも、冬季におけ
る凍結の完全に阻止できる。
浸透水が凍結して舗装版20のひび割れ、極端な場合
は、隆起ないし陥没が発生するおそれがない。副次的
に、冬季における路面凍結も阻止でき、特に、上記よう
な路面が凍結し易い、道路橋や峠、トンネル出入り口に
おける舗装版に部分的に埋設することにより、舗装面損
傷ばかりでなく、スリップ事故防止にも多大に寄与する
ものである。
盛り土の凍結による部分隆起等を確実に阻止できる効果
を奏する。
部分平面図
示す断面図
示す部分切り欠き斜視図
Claims (3)
- 【請求項1】 土木設備の系内に浸透した水を系外へ排
出するために系内に埋設して使用する土木用排水材であ
って、 前記排水材が、多数本の親水性線状体が引き揃えられ又
は撚られて形成された紐状体からなり、表面側から水を
侵入させ、該水を前記親水性線状体の隙間を系外方向へ
移動させるように構成されているものにおいて、 前記紐状体の長手方向に沿って、線状ヒータを埋設保持
していることを特徴とする土木用排水材。 - 【請求項2】 前記親水性線状体が無機繊維であり、前
記紐状体の形態が、引き揃えたストランド束を、系内に
埋設時解き不可に、かつ、外周面を透水可能に、縛り部
材で保持したものであることを特徴とする土木用排水
材。 - 【請求項3】 前記親水性線状体が、無機繊維及び/又
は極性有機繊維であり、前記紐状体の形態が、子縄材な
いしロープ材であることを特徴とする土木用排水材。
Priority Applications (1)
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JP13061698A JP3451336B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 土木用排水材 |
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JP13061698A Expired - Lifetime JP3451336B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 土木用排水材 |
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-
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- 1998-05-13 JP JP13061698A patent/JP3451336B2/ja not_active Expired - Lifetime
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