JP2004292055A - 製造および／または包装設備、および該設備を操作する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】製造および／または包装設備、および該設備を操作する方法
【解決手段】本発明は、性能制限手段を含む製造および／または包装設備を明細に記載し、また、該設備を操作する方法を明細に記載し、その結果、この設備は、保障された一定の性能能力をもって購入者に販売することができ、かつ保障した性能レベルのみを引き出すことができ、該設備の性能レベルを低減するための処置は、該性能レベルを増加させるための、あるいは、性能制限手段をバイパスする操作が行われた場合にとられまたは始動される。
【選択図】 図２

Description

本発明は、請求項１のプリアンブルに係る製造および／または包装設備に関し、また、該設備を操作する方法に関する。このような製造および／または包装設備は公知である。

従来、一般的な性能（ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ）制限手段は、様々な実施の形態において知られている。例えば、自動車の場合、所定の最大速度に達したときに、該最大速度を越えることができないという結果が得られるように燃料供給が遮断されるような性能制限手段が知られている。また、いわゆるシェアウェア、すなわち、最初は無料で使用できるソフトウェアの場合、該ソフトウェアは、限定された範囲の性能を有することが前提となっている。該ソフトウェアを変更することなく、その全性能を作動可能にするために、該ソフトウェアのユーザがコード番号を得るのは、購入代金が支払われた後のただ一回のみである。

製造及び包装設備のための性能制限手段は、今までのところ知られていない。また、公知の性能制限手段は、製造及び包装設備のための性能制限手段と比較できない。上記シェアウェアの場合、照合される上記コード番号の存在はただ一つである。該ソフトウェアによって引き出される性能レベルの問い合わせはない。自動車の場合、引き出し可能な性能レベルのフォーム、すなわち、到達する速度が照合される。しかし、該引き出し可能な性能レベルの最大値は、該自動車の購入者に対して保障される性能レベルではなく、安全性に関連する速度制限である。

本発明の目的は、この設備を、保障された一定の運転能力を伴って購入者に販売することができ、かつ保障された性能レベルのみを引き出すことができるという結果が得られる、性能制限手段を含む製造および／または包装設備を明細に記述すること、および、該設備を操作する方法を明細に記述することである。

本発明に係る上述した目的は、請求項１の特徴によって、および請求項６の特徴を有する方法によって達成される。

本発明は、現在までのところ、製造及び包装設備が、それぞれの顧客により要求される運転能力に関して製造されていないという認識に基づいている。このことによって、異なる性能データを有する異なるタイプの設備を製造するそのような設備の製造業者が生じることになる。開発、品質保障、マニュアル、保管等に関して結果的に生じる追加的な経費のため、このことは不利である。さらに、顧客は、操業中の設備をより高い性能レベルにアップグレードすることが容易に可能ではないことがあるという状況に直面する。そして、該設備の少なくともいくつかの部分を交換する必要があり、それにより、該設備の停止期間を不都合に生じてしまう。

本発明の効果は、大規模に実現可能な性能レベルを有する、削減された数の種類の設備、好ましくは、まさに１種類の設備の製造である。該設備は、要求される性能レベルに従って、各顧客に対して設定される。該設備は、該性能レベルの設定操作を検知するための、および保障された性能レベルの他にいかなる性能レベルも該設備から引き出すことが不可能であることを保障するための構成及び手段を備える。一旦購入された性能レベルが、後に顧客にとってもはや十分ではなくなった場合には、上記性能制限手段を取り除くこと、あるいは、該設備の性能レベルをより高い性能レベルに限定することが可能である。また、上記引き出し可能な性能レベルの短期間の向上も考えられる。このため、コード番号が、例えば、設備制御手段に格納される。該設備のオペレータは、上記製造業者からコード番号を確かめて、このコード番号を上記制御手段に入力する。入力されたコード番号が、格納されているコード番号と一致した場合には、より高い性能レベルを一時的に、すなわち、限定された期間、該設備から引き出すことができる。上記製造業者からコード番号を購入する上記設備のオペレータのための手段を講じてもよい。使用済みのコード番号は、上記設備制御手段において、自動的に、使用不能にされる。さらに、違う種類のコード番号、例えば、限定された短い期間の間、例えば、数日間またはいくつかのシフトの間、性能レベルの向上を許可する第１の種類、向上した性能レベルの増加を許可する第２の種類を設けてもよい。短い期間指定の性能レベルの向上の代わりに、わずかな量指定の性能レベルの向上を入手することも可能である。

本発明に係る上記方法の特別な特徴は、上記保障された性能レベルが、製造の結果、すなわち、例えば、所定の基準に一致する多数の（シガレットの）パックに関連するということである。それに伴って、一定期間、上記保障された性能レベル、すなわち、欠陥のないパックの数が生じるように、上記設備の運転速度が自動的に制御されるため、上記設備のオペレータは、信頼性のある製品数を想定することができる。従って、機械の休止期間を補償することも可能である。

本発明の好適な例示的な実施の形態を、図を参照して、以下に詳細に説明する。

図に示す例示的な実施の形態は、シガレットの製造及び包装設備、すなわち、いわゆる製造ラインに関する。この設備は、製造ユニット、例えば、シガレット製造機械、すなわち、製造機（ｍａｋｅｒ）１０と、その後ろに続くパッケージングマシンである包装機（ｐａｃｋｅｒ）１１と、次に続くフィルムラッピングマシン１２と、複数のタバコのパック（ｐａｃｋｓ）からマルチパックを製造するための包装機械、すなわち、マルチパッカー（ｍｕｌｔｉｐａｃｋｅｒ）１３と、（シガレットの）マルチパックを包装して発送カートンにする箱詰め機（ｃａｒｔｏｎｅｒ）１４とを備える。製造機１０により製造されたシガレットは、ヒンジ蓋の付いた（ｈｉｎｇｅ−ｌｉｄ）ボックス、いわゆるヒンジ蓋付きパックを製造するために、シガレットコンベヤ１５によって、関連するシガレットストア１６と共に包装機１１に送られる。包装機１１には、ブランクストア１７、すなわち、上記ヒンジ蓋付きボックスのために予め形成されたブランクからなる比較的大きなサプライを収容する装置が割り当てられる。包装機１１によって形成されたシガレットパックは、パックコンベヤ１８によってフィルムラッピングマシン１２に送られる。このフィルムラッピングマシンには、上記シガレットパックをフィルムまたはプラスチックのブランクで包装するというタスクがある。でき上がったシガレットパックは、マルチパッカー１３の領域において、マルチパックラッパー（ｍｕｌｔｉｐａｃｋ ｗｒａｐｐｅｒ）を備えるパック群を形成するのに用いられ、その結果、通常、１０個のタバコのパックからなるシガレットのマルチパックが生じる。これらのシガレットのマルチパックは、マルチパックコンベヤ１９によって箱詰め機１４へ送られる。該箱詰め機は、複数のシガレットのマルチパックを有する、でき上がった発送カートンを発送カートン移動コンベヤ２１に移送する。包装機１１とフィルムラッピングマシン１２との間のパックコンベヤ１８の領域には、比較的多数のシガレットパックを収容するパックストア２２が配設されている。製造機１０には、フィルタ装着機（ｆｉｌｔｅｒ−ａｔｔａｃｈｍｅｎｔ ｍａｃｈｉｎｅ）２３が付属している。上述した製造ユニットには、特に、巻紙（ｗｏｕｎｄ ｗｅｂｓ）、すなわちリール２６の形をした原材料が原材料ストア２４から供給され、原材料は、原材料コンベヤ２５によって移動させることが可能である。このため、原材料コンベヤ２５は、コンベヤベルト２７に沿って移動することができる。

上記個々の製造ユニット、すなわち、製造機１０、包装機１１、フィルムラッピングマシン１２、マルチパッカー１３、箱詰め機１４、シガレットコンベヤ１５、シガレットストア１６及びブランクストア１７は、該個々の製造ユニットからデータ（入力値）を集めるための、および出力値、すなわち、例えば、該製造ユニットの個々のメカニズムをオンオフするためのディジタル出力値、あるいは、所望のまたは案内値、例えば、温度や速度を指定するためのアナログ出力値によって該製品に影響を及ぼすための、制御手段３０の制御下にある。制御手段３０は、互いに、かつバス３１、具体的にはフィールドバスを介してより高レベルの制御手段３２に通信可能に接続されている。上記個々の製造ユニットは、上記製造ラインにおいて調整された方法で作動され、例えば、具体的には、該製造ユニットの速度は、該製造プロセスにおける中央の製造ユニット、例えば包装機１１に先行する製造ユニット、すなわち製造機１０が、包装機１１が生産できる以上の製品を製造しないように、該中央の製造ユニットに接続されるように、互いに調整される。上記製造プロセスにおける後続の製造ユニット、すなわち、フィルムラッピングマシン１２及びマルチパッカー１３は、それらが上記中央の製造ユニットによって直接的または間接的に供給される製品を少なくとも処理することができるように、該中央の製造ユニットに接続されている。個々の場合において、互いに接続される上記製造ユニットは、ストア、例えば、シガレットストア１６及びパックストア２２によって散在させてもよい。その場合、大体の接続構成は維持される。

図２は、上述した製造ラインの一部の概略を示す。各製造ユニットの運転は、各制御手段３０によって制御される。第１の制御手段３０、すなわち製造機制御手段３３は、製造機１０を制御および／または監視するために設けられ、また第２の制御手段３０、すなわち包装機制御手段３４は、包装機１１を制御および／または監視するために設けられている。他の制御手段３０、すなわち、セロハン制御手段３５、箱詰め機制御手段３６は、それぞれ、フィルムラッピングマシン１２およびマルチパッカー１３を制御および／または監視するために設けられている。それに従って、制御手段３０の出力において所定の出力値によってそれぞれの製造および／または包装プロセスを実行するために個々の製造ユニットを作動させることが可能な制御プログラムが、それ自体公知である方法で、個々の制御手段３０に格納されている。上記製造ユニットの調整は、各製造ユニットが、速度関連情報３７を後ろの製造ユニットへその都度転送するという事実に基づいている。セロハン制御手段３５及び箱詰め機制御手段３６に対する速度関連情報３７は、ここでは、調整制御手段として機能する包装機制御手段３４から、すなわち、性能指定または速度指定装置３８に格納された指定速度または性能値、この場合には、上限速度の形で、例えば、７００ｒｐｍから得られる。該指定性能値は、包装機制御手段３４により、包装機１１に割り当てられたドライブ３９に、その速度のための所望値または案内値として転送される。ドライブ３９、具体的には、上記製造ユニットの中央ドライブは、上記製造ユニットが、該中央ドライブの速度に直接的または間接的に依存する速度を有するドライブをさらに備えるように、回転速度を得るレゾルバ４０が付属している。該（回転）速度は、レゾルバ４０を介して包装機制御手段３４に伝達される。他の各製造ユニットには、上述したドライブ３９に対応して、各速度関連情報３７に従って、その速度のための所望値または案内値が転送される、およびそこから現在の速度が各制御手段３０へ転送される、専用ドライブ（図示せず）が付属している。ドライブ３９は、個々の製造ユニットの作動可能な機構の実例である。別の作動可能な機構の実例は、その都度所望値をその作動のために転送することが可能であり、かつステータスを実際の値として各制御手段３０へ転送することが可能な、空気式または油圧式のサブアセンブリまたはヒータ（図示せず）である。いずれの所望の作動可能な機構の場合においても、指定速度値は、指定性能値と置換され、また速度関連情報３７は、それに応じて性能関連情報と置換される。

上記製造ラインの運転中、包装機１１のドライブ３９は、それに伴って、性能指定装置３８によって決められた公称性能レベルで作動する。ドライブ３９及び後続の製造装置によって達した速度は、速度関連フィードバック４１として上記調整制御手段に転送される。該調整制御手段は、それらの速度を、指定の速度値及び速度関連情報３７、すなわち後続のマシンのための指定速度値と比較する。指示された速度と所定の速度との間に差がある場合、具体的には、所定量を越える差の場合、および、より高い生産性能レベルを実現するために、操作が既に実行されているとそれから推断することが可能である差の場合、上記調整制御手段によって予め決定された処置がなされる。これらの処置は、例えば、個々の製造ユニットまたは全ての製造ユニットの性能レベルを低下させること、例えば、ドライブ３９の速度を落とすことを含む。

図３は、いくつかの製造ユニット、すなわち、例えば、包装機１１、フィルムラッピングマシン１２及びマルチパッカー１３を有する上述した製造ラインの別の概略図を示す。各製造ユニットは、少なくとも１つの作動可能な機構、すなわち、例えば、ドライブ３９を有する。各製造ユニットの運転は、制御手段３０によって制御される。このため、それに従って、制御手段３０の出力部４２における所定の出力値によって製造および／または包装プロセスを実行するための個々の製造ユニットまたは作動可能な機構を作動させることが可能な制御プログラムが設けられている。該作動可能な機構は、例えば、機能ユニット４３がドライブ３９によって駆動されるという点で、該製造ユニットの機能ユニット４３に影響を及ぼす。そのため、上記制御手段が、選択されたドライブ３９の速度および／または個々の製造ユニットまたは全ての製造ユニットの生産量に関する性能データ５５を形成するために設けられる。

上記製造および／または包装設備の性能レベルを、該設備のオペレータに対して保障した、およびこのオペレータによって購入されている公称性能レベルに制限するために、性能検出装置５１と、性能指定装置３８（図２参照）と、比較器５２と、性能制限装置５３とを有する性能監視装置５０が設けられている。性能指定装置３８は、上記公称性能レベルに関する性能関連所望値５４を生成するために設けられている。性能検出装置５１は、各製造ユニットに付属するセンサ装置５６、すなわち、例えば、リゾルバ４０から、あるいは、上記製造ユニットまたは該製造ユニットに付属する制御手段３０から性能データ５５を受け取るために、および性能データ５５に関する性能関連の実際の値５７を生成するために設けられている。比較器５２は、性能関連の実際の値５７と性能関連所望値５４とを比較するために、および、性能関連の実際の値５７が性能関連所望値５４を超えた場合に、性能制限装置５３のための作動信号５８を生成するために設けられている。そして、性能制限装置５３は、作動信号５８が存在する場合に、上述した処置を行うために、すなわち、例えば、個々の製造ユニット１０または全ての製造ユニット１０の性能レベルを低下させるために機能する。このために、性能制限装置５３は、制御手段３０、および可能な限り複数の制御手段３０に影響を及ぼす。該影響を及ぼされる操作は、１つまたは複数の出力値または出力４２に関連してもよく、また例えば、１つまたは複数の出力値または出力４２の作動及び／または非作動を含む。そのため、上記制御手段は、性能制限装置５０をチェックするために、および該チェックが失敗した場合に、個々の製造ユニットまたは全ての製造ユニットを停止させるために設けられている。この出力値または出力の作動または非作動は、上記制御プログラムによるそれらの出力値または出力４２の作動または非作動と異ならせてもよく、その結果、性能制限装置５３は、制御手段３０または該制御プログラムの測定値を上書きする。作動信号５８は、ディジタル作動信号５８でもよく、個々の製造ユニットまたは全ての製造ユニットの性能レベルは、作動信号５８が存在する場合には、所定の範囲に低減される。別法として、作動信号５８は、アナログ作動信号５８でもよく、作動信号５８の強度は、性能関連の実際の値５７と性能関連所望値５４との差及び該性能レベルの低減の程度を予め決めることから得られる。

本発明の一つの形態を図４を参照して説明する。この例示的な実施の形態における上記性能制限手段は、一定期間Ｔ、例えばシフトの間の、多数の欠陥のない（シガレットの）パックまたは良好なパックに関する。期間Ｔは、時間軸ｔにプロットされる。各場合において製造されたパックの数は、上記製造ラインの中央ドライブ、すなわち、例えば、ドライブ３９の速度に対応する。速度ｎは、ｙ軸上にプロットされる。また、最大速度ｎ_ｍａｘ、公称速度ｎ_ｎｏｍ及び超過速度ｎ_ｅｘもｙ軸上にプロットされる。公称速度ｎ_ｎｏｍは、保障された数の良好なパック（公称生産量）を生産することができる、上記中央ドライブの速度に対応する。最大速度ｎ_ｍａｘは、該中央ドライブを運転することができる最大速度である。上記所定の性能レベルは、上記期間Ｔの完全な生産品、および公称速度ｎ_ｎｏｍで生産されるパックの数に対応し、太いアウトラインの領域６０として図示されている。本発明は、操作により引き出される追加的な性能レベルのために可能にすることなく実現されるこの所定の性能レベルのためのものである。

上記製造ラインが始動すると、すなわち、上記中央ドライブの速度ｎが、急速に０から公称速度ｎ_ｎｏｍ方向に増加すると、始動傾斜６１が形成される。始動傾斜６１の期間の間、必要数のパックはまだ産出されない。該所望数のパック以下の実際のパック数を、「丸で囲んだマイナス」記号で示す。一旦、公称速度ｎ_ｎｏｍに初めて到達すると、最初に超えられて、上記製造ラインは、超過速度ｎ_ｅｘで運転される。従って、超過速度ｎ_ｅｘの期間中、必要数より多いパックが生産される。すなわち、超過速度ｎ_ｅｘに応じて、一定の意図された超過生産６２が、期間Ｔがさらに続行したときの、該産出物の可能性のある低下のための留保として、期間Ｔの初期にある。上記所望のパック数以上の実際のパック数を、丸で囲んだプラス記号で示す。図示の例示的な実施の形態において、意図された超過生産６２の期間に続いて、乏しいパック生産６３があり、その期間は予測することができない。この期間中、必要数のパックは得られない。乏しいパック生産６３の期間に続いて、上記製造ラインは、乏しいパック生産６３の期間によって生じた不足を再び補正するために、最大速度ｎ_ｍａｘに対応する最大性能レベル６４で運転される（乏しいパック生産６３の期間の補正は、ハッチングの切替わり部において実行される）。上記不足が補正されると、上記製造ラインはすぐに、期間Ｔがさらに続行したときの、可能性のある不足のための留保を蓄積するために、意図された超過生産６２の範囲内で運転される。実際には、意図された超過生産６２のこの第２の期間に続いて、該例示的な実施の形態には、運転の全停止６５の状態、すなわち、タバコの箱が全く生産されない状態が現れる。運転の全停止６５の状態が解消されると、上記製造ラインは、運転の全停止６５の間の不足を補うために、最大性能レベル６４で再び運転される。このようにして、期間Ｔの最後に、概して正確に上記保障された公称生産レベルが実現される。期間Ｔの最後に必要量に達しない可能性があるため、所定の許容差の範囲内で、期間Ｔを自動的に増加させるための対策が講じられている。一旦、必要な公称生産レベルに達すると、上記期間Ｔの最後の前に、既に必要な生産レベルに達し、該生産も、該期間Ｔの最後の前に終了するであろう。このように上記期間Ｔを伸ばしたり短縮したりすることができる時間の量は、図においてΔｔで示されている。良好なパックの数のグラフ６６の下の表面積は、公称速度下方ｎ_ｎｏｍ及び期間Ｔによって決まる領域６０の表面積と一致する。

図４に係る説明においてｘ軸上にプロットされている良好なパックの数は、計数制御手段７０によって決定される。該計数制御手段を図５に概略的に示す。計数制御手段７０は、それぞれの良好なパックの場合に、検査要素、すなわち、搬送部７３の上下に配置されているカメラ７１、７２からパルスを受信する。搬送部７３は、供給コンベヤ７５と移送コンベヤ７７との間に設けられた検査コンベヤ７４に属する。供給コンベヤ７５、検査コンベヤ７４、移送コンベヤ７７、上記検査要素及びそれらの機能性については、独国特許出願公開第１９８３９８５２号明細書に記載されている。上記検査要素により不良であると（不良パック）判断されたシガレットパック７６は、区別される。供給コンベヤ７５、検査コンベヤ７４、移送コンベヤ７７及び上記検査要素は、矢印で示す位置における、図６に概略の全体図を示した包装機械の、すなわち、包装機１１の、具体的には、いわゆるヒンジ蓋付きパックの包装機の構成要素である。包装機１１は、ドライブ及び他の製造ユニットの可動機構の速度の残り全ては、その速度によって調整されるため、上記製造ラインの中央ドライブを構成するドライブ３９を備える。

計数制御手段７０は、既に図２に（点線で）示してある。計数制御手段７０によって供給された、良好なパックの数に関する信号は、期間Ｔの間に、保障された良好なパック数、保障された性能レベル全体を得るために、該信号からドライブ３９の必要な速度ｎを決定する包装機制御手段３４へ送られる。該決定された必要な速度は、図４において、意図された過剰生産６３の期間の表面積と最大性能レベル６４との境界となるグラフ６６と一致する。乏しい生産６３及び運転停止部分の場合、上記決定された必要な速度は、公称速度ｎ_ｎｏｍと最大速度ｎ_ｍａｘとの間、具体的には、超過速度ｎ_ｅｘと最大速度ｎ_ｍａｘとの間にある。上記必要な速度の決定は、具体的には、公称速度ｎ_ｎｏｍに一致する良好なパックの公称数を上記所望の値として処理し、また生産された良好なパックの実際の数を上記実際の値として処理し、ドライブ３９に対する速度ｎを操作変数値として供給する制御アルゴリズムに基づいている。該制御アルゴリズムは、例えば、比例、比例積分または比例微分制御アルゴリズムであり、あるいは、それらのアルゴリズムの組合せから形成される。同様に、該制御アルゴリズムは、いわゆるファジー制御に基づくことも可能である。上記所望の値、すなわち、生産される良好なパックの数を、性能指定装置３８によって予め公称生産として決めておくことが可能である。

生産すべき良好なパックの数の上記指定された値の監視、すなわち、公称速度ｎ_ｎｏｍの可能な操作の検知は、上記制御アルゴリズム自体によって行われる。すなわち、公称速度ｎ_ｎｏｍが操作によって増加した場合、まず、シガレットパックが、この増加した速度に従って、あるいは、実際には、該操作された速度より上の超過速度ｎ_ｅｘに従って生産される。期間Ｔを超えて、上記公称生産レベルを超える量のシガレットパックは、それに従って各ポイントで遅れずに生産される。上記制御アルゴリズムは、ドライブ３９の速度ｎの調節によって、乏しい生産６３の期間または全停止操作６５に類似するようにこれを補正する。しかし、この場合、該補正は、速度ｎの低下を生じる。このことは、操作したにもかかわらず、時間間隔Ｔを超えて大量のパックが生産されないことを意味する。操作のため時間間隔Ｔの最初に可能になる追加的な生産は、時間間隔Ｔの最後における生産の対応する減少により補正され、このことは、ドライブ３９の速度の低下によって、あるいは、オフにされるドライブ３９により、すなわち、短縮される時間間隔Ｔによってなされる。この機能性を実現するために、既に説明した性能監視装置５０、すなわち、計数制御手段７０から生産された良好なパックの数を得る性能検出装置５１の使用を実施することができる。この数は、比較器５２によって、操作抵抗性で性能指定装置３８に格納されている、生産すべき良好なパックの数と比較される。良好なパックの必要数に達すると、ドライブ３９は、性能制限装置５３の影響下でオフに切り替わり、すなわち、時間間隔Ｔが短縮される。比較器５２は、生産された良好なパックの数のそれぞれの現在値を考慮に入れる必要はなく、むしろ、良好なパックの所定数が、一定期間の間に生産された良好なパックの数からの改竄によって達成された場合を検知することもでき、その結果、操作にもかかわらず、必要量の良好なパックのみを、上記ドライブを「不意にオフにする」ことなく、上記時間間隔の最後において生産されるように、ドライブ３９の速度を、性能制限装置５３の影響下で連続的に低減することができる。超過速度ｎ_ｅｘの値または意図された超過生産６２の期間の所定の持続期間は、好ましくは変化可能であり、また、上記制御アルゴリズムによって影響される。いくつかの時間間隔Ｔに続いて、要求される公称生産レベルが、時間間隔Ｔの最後の前に常に達成される場合には、超過速度ｎ_ｅｘおよび／または意図された超過生産６２の期間の持続期間を、別の制御アルゴリズムに従って低減してもよい。対照的に、いくつかの時間間隔Ｔの間に、生産を常に時間間隔Ｔの実際の長さを越えて延長しなければならない場合には、超過速度ｎ_ｅｘおよび／または意図された超過生産６２の期間の持続期間を、異なる制御アルゴリズムに従って増加させることができる。

シガレットの製造及び包装設備の概略平面図である。 製造及び包装設備の一部の概略図である。 個別の製造ユニット及び性能監視装置を有する、製造及び包装設備の別の概略図である。 一定数の欠陥のない（シガレット）パックの形態をとる、製造及び包装設備の保障された性能レベルの場合の製造順序の図である。 （シガレット）パックを検査する装置を示す図である。 製造及び包装設備の包装機械（パッカー）を示す図である。

符号の説明

１０…製造機 １１…包装機 １２…フィルムラッピングマシン １３…マルチパッカー １４…箱詰め機 １５…シガレットコンベヤ １６…シガレットストア １７…ブランクストア １８…パックコンベヤ ２１…発送カートン移送コンベヤ ２２…パックストア ２３…フィルタ装着機 ２４…原材料ストア ２５…原材料コンベヤ ２６…リール ２７…搬送ベルト ３０…制御手段 ３１…バス ３２…制御手段 ３３…製造機制御手段 ３４…包装機制御手段 ３５…セロハン制御手段 ３６…箱詰め機制御手段 ３７…速度関連情報 ３８…性能指定または速度指定装置 ３９…ドライブ ４０…リゾルバ ４１…速度関連フィードバック ４２…出力 ４３…機能ユニット ５０…性能監視装置 ５１…性能検出装置 ５２…比較器 ５３…性能制限装置 ５４…所望値 ５５…性能データ ５６…センサ装置 ５７…実際の値 ５８…作動信号 ６０…アウトライン領域 ６１…始動傾斜 ６２…超過生産 ６３…乏しいパック生産 ６４…最大性能レベル ６５…運転の全停止 ６６…グラフ ７０…計数制御手段 ７１…カメラ ７２…カメラ ７３…搬送部 ７４…検査コンベヤ ７５…供給コンベヤ ７６…シガレットパック ７７…移送コンベヤ

Claims (8)

1. 多数の製造ユニット、すなわち、製造機（１０）と、包装機（１１）と、フィルムラッピングマシン（１２）と、マルチパッカー（１３）とを有し、各製造ユニットまたは全ての製造ユニットに、性能データを得るために設けられたセンサ装置（５６）が割り当てられている、シガレットを製造または包装するための製造および／または包装設備であって、前記設備によって引き出すことができる製造または包装性能レベルを、性能検出装置（５１）、性能指定装置（３８）、比較器（５２）及び性能制限装置（５３）によって調整するために設けられている性能監視装置（５０）を特徴とし、性能制限装置（５３）が、前記設備によって引き出すことができる製造または包装性能レベルに関して前記製造および／または包装設備のオペレータに対して保障されている性能レベルに関する性能関連の所望値（５４）を生成するために設けられ、性能検出装置（５１）が、センサ装置（５６）から性能データ（５５）を受信するため、および性能データ（５５）に関する性能関連の実際の値（５７）を生成するために設けられ、比較器（５２）が、性能関連の実際の値（５７）と性能関連の所望値（５４）とを比較するため、および性能関連の実際の値（５７）が性能関連の所望値（５４）を超えた場合に、性能制限装置（５３）のための作動信号（５８）を生成するために設けられ、性能制限装置（５３）が、個々の製造ユニットまたは全ての製造ユニットの前記性能レベルを低減するために設けられていることを特徴とする製造および／または包装設備。
2. 前記製造ユニットを制御するために設けられている制御手段（３０）を特徴とし、性能検出装置（５１）が、センサ装置（５６）および制御手段（３０）から性能データ（５５）を受信するために、あるいは、全ての前記製造ユニット、すなわち、適切な場合、シガレット製造機械（製造機１０）及び包装機械（包装機１１）、および適切な場合、フィルムラッピングマシン（１２）及びマルチパッカー（１３）からの性能データ（５５）の評価のために設けられている、請求項１に記載の製造および／または包装設備。
3. 個々の製造ユニットまたは全ての製造ユニットの前記性能レベルが、影響を及ぼされる制御手段（３０）によって低減され、制御手段（３０）が、それに従って制御手段（３０）の出力（４２）において所定の出力値によって製造または包装プロセスを実行するために前記個々の製造ユニットを作動させることが可能な制御プログラムを実行するために設けられ、制御手段（３０）の影響が、個々の出力値または出力（４２）の影響を備えることを特徴とする請求項２に記載の製造および／または包装設備。
4. 個々の出力値または出力（４２）が、各出力値または出力（４２）に影響される前記製造ユニットにおける個々の動作を作動化または非作動化させるためのディジタルまたはアナログの出力値または出力（４２）として生成され、個々の出力値または出力（４２）の影響が、前記制御プログラムによって、それらの出力値または出力（４２）の作動化または非作動化から外れるそれらの出力値または出力（４２）の作動化または非作動化を備えることを特徴とする請求項３に記載の製造および／または包装設備。
5. 多数の製造ユニット、すなわち、製造機（１０）と、包装機（１１）と、フィルムラッピングマシン（１２）と、マルチパッカー（１３）とを有し、各製造ユニットまたは全ての製造ユニットに、性能データを得るために設けられたセンサ装置（５６）が割り当てられている、シガレットを製造または包装するための製造および／または包装設備を操作する方法であって、１つの製造ユニットに割り当てられた制御手段（３０）が、性能指定装置（３８）から、前記設備によって引き出すことができる製造または包装性能レベルに関して、すなわち、多数の欠陥のない（シガレット）パック、すなわち、良好なパックに関して、あるいは、所定のまたは予め決めることが可能な期間（Ｔ）の間の多くの良好なパックに関して、前記製造および／または包装設備のオペレータに対して保障されている性能レベルに対応する指定性能値を得ること、前記製造ユニットに割り当てられたドライブ（３９）が、前記指定性能値に従って作動されること、ドライブ（３９）の速度が、前記指定性能値によって決定されかつ比較されること、および前記指定性能値とドライブ（３９）のために決定された速度との間に差がある場合に、所定の測定が行われ、具体的には、ドライブ（３９）がオフに切り替えられ、あるいはドライブ（３９）の速度が低下されることを特徴とする方法。
6. 製造プロセスにおける後続の製造ユニットのための速度関連情報（３７）が、前記指定性能値から得られて前記製造ユニットへ転送されること、速度関連フィードバック（４１）が、前記後続の製造ユニットから制御手段（３０）へ転送されること、個々の速度関連情報（３７）または全ての速度関連情報（３７）が、それぞれ関連する速度関連フィードバック（４１）と比較されること、および速度関連情報（３７）と、関連する速度関連フィードバック（４１）との間に差がある場合に、所定の測定が行われ、すなわち、ドライブ（３９）がオフに切り替えられ、ドライブ（３９）の速度が低下され、あるいは前記各製造ユニットがオフに切り替えられることを特徴とする請求項５に記載の方法。
7. 前記製造ユニットに割り当てられたドライブ（３９）が、所定のまたは予め決めることが可能な時間間隔（Ｔ）の間、指定性能値に従って、その速度（ｎ）に関して、次のように、すなわち、
   前記時間間隔の初期において、速度（ｎ）が、前記指定性能値に対応する公称速度（ｎ_ｎｏｍ）の方向に増加するように、
   一旦、公称速度（ｎ_ｎｏｍ）に達すると、速度（ｎ）が、所定のまたは予め決めることが可能な期間、超過速度（ｎ_ｅｘ）までさらに増加されるように、
   時間間隔（Ｔ）の間、良好なパックの数が継続的に検知されて、前記指定性能値に対応する公称生産量と比較されるように、
   良好なパックの数が、所定のまたは予め決めることが可能な量を越えた場合に、速度（ｎ）が低下される、あるいは、良好なパックの数が所定のまたは予め決めることが可能な量だけ前記公称生産量より落ち込んだ場合に、速度（ｎ）が増加されるように、
   時間間隔（Ｔ）の最後の前に、必要数の良好なパックに達した場合に、生産が終了する、あるいは、時間間隔（Ｔ）の最後において、必要数の良好なパックに達していない場合には、生産が継続されるように、
   作動されることを特徴とする請求項５または６に記載の方法。
8. 超過速度（ｎ_ｅｘ）の値または超過速度（ｎ_ｅｘ）での生産の期間、すなわち、意図された超過生産（６２）を、時間間隔（Ｔ）の最後に達成される必要数の良好なパックの関数として変更することが可能であることを特徴とする請求項７に記載の方法。

Images