JP2004291146A - スローアウェイ式カッタ - Google Patents

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Yoshiharu Sawada
義治 澤田
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Abstract

【課題】カッタを加工機に取り付けたまま微細な刃振れ調整を容易に行うことのできる、作業性、操作性に優れた精密なスローアウェイ式カッタを提供する。
【解決手段】軸線回りに回転する工具本体1の先端側外周部に複数の支持座2を備え、該支持座2に楔面を有する押え駒3と調整駒4を設けているとともに、該押え駒3と調整駒4によってスローアウェイチップ5を着脱可能に装着してなるスローアウェイ式カッタにおいて、前記押え駒3の前記スローアウェイチップ5を押圧する当接面6に弾性部材7が埋設されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば正面フライス等、工具本体の外周部に複数のスローアウェイチップを装着してなるスローアウェイ式カッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
工具本体の外周部に複数のスローアウェイチップを装着してなる正面フライス等のスローアウェイ式カッタでは、複数のスローアウェイチップを同時に用いてフライス加工が行われるので、特に高精度が要求される加工においては、工具本体基準面から各切刃までの距離を一定にそろえるための刃振れ調整が必要となる。
【0003】
このような刃振れ調整の方法としては、従来より、カッタを本体ごと加工機からはずして冶具上にセットし、スローアウェイチップ刃先に測定子を当てながらダイヤルゲージで調整するという手法が一般的である。調整は、楔面でスローアウェイチップを押圧固定している押え駒を緩めた状態でスローアウェイチップ刃先を動かしながら行うが、必要に応じ移動量を調整するための調整駒が用いられることもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−246515公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、スローアウェイチップを交換するたびにカッタを本体ごと加工機から外さなければならず、刃振れ調整以外に極めて手間のかかる作業が必要となってくる。また、スローアウェイチップは、調整駒を用いることにより微細な移動が可能であるが、押え駒を緩めた状態で調整した後、再び押え駒を締め付けることによって固定しなければならないため、その際のわずかな移動が避けられない。したがって、極めて精密な刃振れ調整を必要とする加工においては、締め付けの際の刃先移動を無視することができず、試行錯誤を繰り返しながら長時間かけて調整しなければならないという問題があった。
【0006】
また、スローアウェイチップを交換したり或いはコーナーチェンジをするとき等に、一度押え駒を緩めてしまうと前記スローアウェイチップを押圧固定しておく力がなくなり落下してしまうので、常に作業者が手で押えておく必要があり、操作性が著しく悪いという問題もあった。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、工具本体の先端側外周部に複数のスローアウェイチップを装着してなるスローアウェイ式カッタにおいて、カッタを加工機に取り付けたまま微細な刃振れ調整を容易に行うことのできる、作業性、操作性に優れた精密なスローアウェイ式カッタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1のスローアウェイ式カッタは、軸線回りに回転する工具本体の先端側外周部に複数の支持座を備え、該支持座に楔面を有する押え駒と調整駒を設けているとともに、該押え駒と調整駒によってスローアウェイチップを着脱可能に装着してなるスローアウェイ式カッタにおいて、前記押え駒の前記スローアウェイチップを押圧する当接面に弾性部材が埋設されていることを特徴としている。
【0009】
かかる構成によれば、前記押え駒を緩めても、前記スローアウェイチップは前記弾性部材の押圧作用により、作業者が手で押えていなくても前記支持座から抜け落ちることなく前記支持座に装着された状態を維持することが出来るので、前記カッタを加工機に取り付けたままでも、作業効率よく刃振れ調整を行うことができる。また、前記弾性部材の材質や大きさあるいは構造等を適時選択すれば、スローアウェイチップを適当な圧力で支持座に押し付けたまま調整駒で移動させることができるので、位置決めした後に押え駒で締め付け固定したとき、締め付け応力によるカッタ各部の弾性変形が再現性の高い一定数値範囲に収まるため、結果的に締め付けに伴う刃先の移動量を極めて小さな値に抑えることが可能となり、試行錯誤を繰り返して余計な調整時間を要することなく、精密な刃振れ調整を比較的容易に行うことができる。
【0010】
また、請求項2のスローアウェイ式カッタは、前記押え駒の前記スローアウェイチップを押圧する当接面には貫通孔が設けられており、該貫通孔の内壁にはねじ山が形成されているとともに前記弾性部材と連結されたねじ部材が螺合されていることを特徴としている。
【0011】
かかる構成によれば、ねじ部材をねじ込むことにより前記弾性部材の位置が調整でき、その結果としてスローアウェイチップを支持座に押し付ける力を微調整することができるので、前記弾性部材の材質、大きさ等にかかわらず、精密な刃振れ調整が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面により説明する。
【0013】
図1から図4は、本発明の実施例を示すものであり、図1は本実施例によるスローアウェイ式カッタの斜視図、図2(a)は図1の正面図、図2(b)は図1の側面図、図3は本実施例による押え駒の側面図、図4は本実施例による調整駒の側面図である。
【0014】
図1または図2において、カッタ本体1の先端側外周部に複数の支持座2が備えられており、該支持座2に楔面を有する押え駒3と調整駒4が設けられ、スローアウェイチップ5が着脱可能に装着されている。
【0015】
そして、図3に示すように、押え駒3のスローアウェイチップ5を押圧する当接面6から押え駒3の内部にかけてばね状の弾性部材7が埋設されており、押え駒3の内部とカッタ本体1の内部に挿通して両頭ねじ8が螺合されている。ここで両頭ねじ8のねじ部は、押え駒側が右ねじ9、カッタ本体側が左ねじ10となるよう形成されている。
【0016】
このような構成において、前記両頭ねじ8の右ねじ部9にレンチを差込み反時計回りにねじを回転させると、押え駒3がねじに沿ってカッタ本体1から遠ざかるとともに押え駒3のスローアウェイチップ5に当接する面6がスローアウェイチップ5から離れ、調整駒4を操作することによりスローアウェイチップ5を移動させることが可能となる。このとき、前記押え駒3を緩めても前記押え駒3の内部に埋設された弾性部材7がスローアウェイチップ5を押し付けた状態になっているので、作業者が前記スローアウェイチップ5を手で支えていなくても前記スローアウェイチップ5は支持座2から抜け落ちることなく前記支持座2に装着された状態で保持されている。したがって、作業効率が向上するとともに、前記スローアウェイチップ5を加工機に取り付けたままで刃振れ調整することができる。なお、この場合加工機の主軸の向きは関係なく、カッタ正面が加工機に対して下方向あるいは斜め方向等、他のいかなる方向の向きで装着されていたとしても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0017】
また、図4に示すように、調整駒4の内部とカッタ本体1の内部に両頭ねじ11が挿通して螺合されている。ここで、両頭ねじ11のねじ部は両端とも右ねじであるがピッチが異なっており、調整駒側12のピッチP1とカッタ本体側13のピッチP2は、P1<P2となるよう形成されている。
【0018】
このような構成とすることにより、ねじ1回転当たりの調整駒4の移動量をコントロールすることができる。例えば、P1のピッチを0.75mm、P2のピッチを1mmとすれば、ねじ1回転当たりの調整駒の移動量は0.25mmとすることができ、調整駒4の移動がより微細に行える。また、弾性部材7の材質や大きさ、あるいは構造等を適時選択することによりスローアウェイチップ5を適当な圧力で支持座に押圧したまま移動させることができるので、位置決めした後で押え駒3を締め付け固定したとき、締め付け応力によるカッタ各部の弾性変形が再現性の高い一定数値範囲に収まるため、結果的に締め付けに伴う刃先の移動量を極めて小さな値に抑えることが可能となり、試行錯誤を繰り返し余計な調整時間を要することなく、精密な刃振れ調整を比較的容易に行うことが出来るようになる。
【0019】
さらに図5に示す他の実施例においては、押え駒3のスローアウェイチップ5を押圧する当接面6には貫通孔15が設けられており、該貫通孔15の内壁にはねじ山が形成されているとともに前記弾性部材と連結されたねじ部材16が螺合されている。ここで前記ねじ部材16を回転させると前記ねじ部材16に連結された前記弾性部材が上下するので、その結果としてスローアウェイチップ5を押圧する力をコントロールすることができる。したがって、本実施例においては、特に弾性部材の材質、大きさ、構造等にかかわらず、広範囲にわたって精密な刃振れ調整のできるスローアウェイ式カッタとすることができる。
【0020】
ちなみに、本実施例においては、弾性部材7としてばね状の構造を用いたが、例えば図5に示すような材質自体がゴム材からなる円柱状の弾性部材17とすることも出来るし、図6に示すようなボール等の押圧部材19が内部に装着されたスプリングを介して先端側へ付勢されてなるスプリングプランジャ18のような部品を用いることも出来る。
【0021】
以上、本発明の実施形態を例示したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の目的を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】
以上記述した通り、請求項1のスローアウェイ式カッタは、軸線回りに回転する工具本体の先端側外周部に複数の支持座を備え、該支持座に楔面を有する押え駒と調整駒を設けているとともに、該押え駒と調整駒によってスローアウェイチップを着脱可能に装着してなるスローアウェイ式カッタであって、前記押え駒の前記スローアウェイチップを押圧する当接面に弾性部材が埋設されていることにより、前記押え駒を緩めても、前記スローアウェイチップは前記弾性部材の押圧作用により、作業者が手で押えていなくても前記支持座から抜け落ちることなく前記支持座に装着された状態を維持することが出来るので、前記カッタを加工機に取り付けたままでも、作業効率よく刃振れ調整を行うことができるとともに、前記弾性部材の材質や大きさあるいは構造等を適時選択すれば、スローアウェイチップを適当な圧力で支持座に押し付けたまま調整駒で移動させることができるので、位置決めした後に押え駒で締め付け固定したとき、締め付け応力によるカッタ各部の弾性変形が再現性の高い一定数値範囲に収まるため、結果的に締め付けに伴う刃先の移動量を極めて小さな値に抑えることが可能となり、試行錯誤を繰り返して余計な調整時間を要することなく、精密な刃振れ調整を比較的容易に行うことができる。
【0023】
また、請求項2のスローアウェイ式カッタは、前記押え駒の前記スローアウェイチップを押圧する当接面には貫通孔が設けられており、該貫通孔の内壁にはねじ山が形成されているとともに前記弾性部材と連結されたねじ部材が螺合されていることにより、ねじ部材をねじ込むことで前記弾性部材の位置が調整でき、その結果としてスローアウェイチップを支持座に押し付ける力を微調整することができるので、前記弾性部材の材質、大きさ等にかかわらず、精密な刃振れ調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例によるスローアウェイ式カッタの斜視図である。
【図2】(a)図1の正面図、(b)図1の側面図である。
【図3】本実施例による押え駒の側面図である。
【図4】本実施例による調整駒の側面図である。
【図5】他の実施例による押え駒の側面図である。
【図6】他の実施例による押え駒の側面図である。
【符号の説明】
1:カッタ(工具)本体
2:支持座
3:押え駒
4:調整駒
5:スローアウェイチップ
6:当接面
7:弾性部材(ばね)
8、11:両頭ねじ
9:右ねじ
10:左ねじ
12:ピッチP1の右ねじ
13:ピッチP2の右ねじ
15:貫通孔
16:ねじ部材
17:弾性部材(ゴム材)
18:弾性部材(スプリングプランジャ)
19:押圧部材(ボール)

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転する工具本体の先端側外周部に複数の支持座を備え、該支持座に楔面を有する押え駒と調整駒を設けているとともに、該押え駒と調整駒によってスローアウェイチップを着脱可能に装着してなるスローアウェイ式カッタにおいて、前記押え駒の前記スローアウェイチップを押圧する当接面に弾性部材が埋設されていることを特徴とするスローアウェイ式カッタ。
  2. 前記押え駒の前記スローアウェイチップを押圧する当接面には貫通孔が設けられており、該貫通孔の内壁にはねじ山が形成されているとともに前記弾性部材と連結されたねじ部材が螺合されていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式カッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008073038A1 (en) * 2006-12-12 2008-06-19 Sandvik Intellectual Property Ab A tool for chip removing machining as well as a basic body therefor
JP2017056505A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 富士重工業株式会社 ブレード固定構造

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