JP2004290297A - マッサージ装置及びマッサージシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑でバリエーション豊かな動作を実行可能なマッサージ装置、マッサージシステム、双方向マッサージシステム、及びマッサージプログラムを提案し、利用者の満足度を向上させる。
【解決手段】マッサージ装置として、コンピュータと通信可能な通信インタフェースと、利用者を刺激する複数の刺激手段と、上記通信インタフェースを介して上記コンピュータから受信した刺激データに基づいて上記各刺激手段の動作を個別制御する制御手段とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】マッサージ装置として、コンピュータと通信可能な通信インタフェースと、利用者を刺激する複数の刺激手段と、上記通信インタフェースを介して上記コンピュータから受信した刺激データに基づいて上記各刺激手段の動作を個別制御する制御手段とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば背中、腰、ふくらはぎ、腕、肩等の利用者の部位をマッサージするようなマッサージ装置、マッサージシステム、双方向マッサージシステム、及びマッサージプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用者をマッサージするマッサージ装置として、振動によるもの、もみ玉によるもの、空気によるもの等、様々なタイプのマッサージ装置が提案されている。
近年ではマッサージによるリラクゼーション効果を高めるため、マッサージ中に音楽を聞くことが出きるマッサージ装置も提案されている
(特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−360648号公報
【特許文献2】
特開2001−120630号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したマッサージ装置は、音楽の再生とマッサージの動作には関連がなく、別個独立に駆動するものであった。そのため、マッサージ装置を使用しつつオーディオ装置でCD等を再生することと何ら変わるところはなく、音楽そのものをマッサージに直接利用するようなものではなかった。
【0005】
また、マッサージ装置の動作も単調であり、複雑でバリエーション豊かな動作をするようなものも提案されていなかった。
この発明は、上述の問題に鑑みて、複雑でバリエーション豊かな動作を実行可能なマッサージ装置、マッサージシステム、双方向マッサージシステム、及びマッサージプログラムを提案し、利用者の満足度を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、コンピュータと通信可能な通信インタフェースと、利用者を刺激する複数の刺激手段と、上記通信インタフェースを介して上記コンピュータから受信した刺激データに基づいて上記各刺激手段の動作を個別制御する制御手段とを備えたマッサージ装置であることを特徴とする。
【0007】
前記コンピュータは、デスクトップ型やノート型等のパーソナルコンピュータ、PDA等の携帯情報端末、メモリに記憶したデータを時間軸に沿って再生するシーケンサ等のコンピュータで構成することを含む。
【0008】
前記通信インタフェースは、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、又はRS−232C(Recommended Standard 232 version C)等のシリアルインタフェース、SCSI(Small Computer System Interface)等のパラレルインタフェース、LANケーブル等の有線通信インタフェース、ブルートゥース(Bluetooth)やIrDA(Infrared Data Association)等の無線通信インタフェース等、通信が可能なインタフェースで構成することを含む。
【0009】
前記刺激手段は、モータの回転により振動を行う振動装置(バイブレータ装置)、又は、気体又は液体を注入/排出する流体入出装置(ポンプ装置)等、利用者の背中、腰、足、ふくらはぎ、足の裏、肩、腕、手、指等、所定の部位に刺激を与えることができる装置で構成することを含む。
【0010】
前記制御手段は、CPU又はMPU等の制御処理を実行可能な装置で構成することを含む。
前記構成により、コンピュータから受信した刺激データに基づいて、複数の刺激手段を個別に動作させ、利用者に対して複雑な動作によるマッサージを行うことが可能となる。
【0011】
この発明の態様として、前記刺激データを、複数のベクトル系を有する多ベクトルデータで構成することができる。
前記多ベクトルデータは、MIDI(Musical Instruments Digital Interface)データ、JPEG(Joint Photographic Experts Group),GIF(Graphic Interchange Format),BMP(Bit MaP)等の画像データ、AVI(Audio Video Interleaving),MPEG(Moving Picture Experts Group)等の動画データ等、複数のベクトル系を有するデータで構成することを含む。
【0012】
すなわち、MIDIデータであれば、1パートに付き音程系(ノートナンバ系)と音量系(ボリューム系)とがベクトル系として存在し、さらに一音毎に強度系(ベロシティ系)がベクトル系として存在する。
【0013】
従って、例えば各刺激手段にノートナンバを割り与え、ノート・オンとノート・オフを該当する刺激手段のON/OFF制御に使用し、ベロシティを動作の強弱制御に使用すると良い。
【0014】
MIDIデータはテンポ情報を備えているため、該テンポ情報に従ってMIDIデータを再生すれば、時系列に沿って刺激手段のON/OFF制御、強弱制御を行うことができる。
【0015】
さらに、MIDIデータでは16のMIDIチャンネルを使用することができるため、いくつかのチャンネル(すなわちデータの一部)を刺激データとして使用し、他のチャンネルをマッサージ効果向上データ(若しくは付加データ)として音楽用に使用することができる。すなわち、利用者は音楽を聞いてリラックスすると共に、マッサージ用にプログラムされた刺激データで効果的なマッサージを行うことが可能となる。
【0016】
また、画像データ(例えばカラー画像データの場合)であれば、画素毎にRGB成分(R成分、G成分、B成分)の3つのベクトル系が存在している。
従って、例えば画素の並びを時系列に変換し、各刺激手段にRGB成分のいずれか1つ又は複数を割り与え、割り与えられた成分の濃度(例えばフルカラーデータであれば0〜255階調)を強弱制御に使用すると良い。
【0017】
また、該画像データであれば、画像の一部を多ベクトルデータとして利用し、残りの部分を実画像データ(マッサージ効果向上データ)として利用しても良い。
この場合は、例えば実画像データ(マッサージ効果向上データ)と多ベクトルデータ(刺激データ)を含む統合データ(マルチメディアデータ)を使用して、例えば森林浴の画像等によりリラックスした状態でマッサージを行うといったことが可能となる。
【0018】
また、動画データであれば、コマ画像の画素の並びである画素並び系、各画素の濃度(フルカラーデータであれば256×256×256階調)である濃度系の2つのベクトル系が存在している。各画素についてRGB成分による3つのベクトル系を使用することも可能である。
従って、例えばフレームを時間軸にそのまま使用し、コマ画像の画素を各刺激手段に割当て、該当する画素の濃度を強弱制御に使用すればよい。
【0019】
また該動画データでは、各コマ画像の一部を多ベクトルデータとして利用し、残りの部分を実映像データ(マッサージ効果向上データ)として利用しても良い。
この場合は、例えば実映像データとしてマッサージ師がマッサージしている映像を表示し、多ベクトルデータによりマッサージ師のマッサージ動作に対応する位置の刺激手段を上記動作に対応する強度で駆動することができる。
これにより、実映像データ(マッサージ効果向上データ)と多ベクトルデータ(刺激データ)を含む統合データ(マルチメディアデータ)を使用して、プロのマッサージ師によるマッサージを手軽に体感する、あるいは森林浴の映像等によりリラックスした状態でマッサージを行うといったことが可能となる。
【0020】
以上の構成により、多ベクトルデータ中の複数のベクトル系を利用して、複数の刺激手段をそれぞれ個別に動作させることができる。特に、上述したMIDIデータ、画像データ、又は動画データであれば、各ベクトル系の下限値と上限値が決まっているため、動作範囲の初期設定を容易に適切な値にすることができる。
【0021】
また、例えばMIDIデータであれば音程を偏らせることで刺激手段毎の駆動回数の多少を設定することや、ベロシティの強弱を偏らせることで動作強度の強弱を設定することができる。これにより、ベロシティの強度を強めに設定した「しっかりマッサージモード」とベロシティの強度を弱めに設定した「かるくマッサージモード」等のモード別データを容易に作成することができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記個別制御を、前記各刺激手段のON/OFF制御及び各刺激手段の動作の強弱制御に設定することができる。
これにより、複数の刺激手段に対して複雑な動作を行わせることができ、従来になかったマッサージ感覚を利用者に与え、満足度を向上させることができる。また、動作のバリエーションも豊富になり、飽きずに利用することが可能となる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記利用者の状態を検出する検出手段を備え、前記制御手段で実行する処理に、上記検出手段での検出による検出データを前記コンピュータに送信する送信処理を設定することができる。
【0024】
前記検出手段は、圧力を検出する静電容量型やブルドン管型等の圧力センサ(測定物体からの物理圧力を電気信号に変換するデバイス)、又は温度を検出する温度センサ(測定物体の物理温度を電気信号に変換するデバイス)等のセンサで構成することを含む。また、該検出手段は、酸素代謝を解析又は検出する酸素代謝検出装置や発汗を検出する発汗検出装置等の装置で構成することも含む。
【0025】
なお、上記検出手段は、検出した圧力や温度等を絶対値で取得する構成、あるいは、時間経過による変化を取得する構成とすることができ、絶対値と変化量とを取得できることが望ましい。
【0026】
前記構成により、利用者の状態を検出することができ、例えば、検出した状態に応じてコンピュータが刺激手段の動作リズムや強弱を変更する等、利用者の状態に対応した動作を行うことができる。これにより、利用者に適切なマッサージを行うことができ、満足度を向上させることができる。
【0027】
またこの発明は、前記マッサージ装置と、該マッサージ装置に接続した前記コンピュータとで構成し、該コンピュータに、前記刺激データの元データを取り込むデータ取り込み手段を備えたマッサージシステムとすることができる。
【0028】
前記データ取り込み手段は、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体からデータを取り込む記録媒体読込装置、フレキシブルディスクやCD−RW等の記録媒体からのデータ取り込み及びデータ書き込みを行う記録媒体読書装置、又は、インターネット等の電気通信回線を通じてデータを取り込む通信装置等、データの取り込みが可能な装置で構成することを含む。
【0029】
前記元データは、前記刺激データそのもので構成する、あるいは、前記刺激データとして必要なデータを抽出する前のデータで構成することを含む。該抽出前のデータの場合は、例えば元データを一般的な音楽用のMIDIデータ(ノートナンバ、ボリューム、ベロシティ、コントロールナンバ、ピッチベンド等)で形成し、刺激データとしてノートナンバ、ボリューム及びベロシティ等の必要データのみを抽出する構成とすることを含む。
【0030】
前記構成により、刺激データの元となる元データを、インターネットやCD―ROM等で配信又は配布することができ、利用者はこれらを購入する、あるいは友人と交換する等の方法で、多様なマッサージパターンを取得することが可能となる。
【0031】
またこの発明は、前記マッサージ装置を接続した複数のコンピュータをネットワーク接続し、他のコンピュータから受信した刺激データに基づいて前記制御手段が刺激手段の個別制御を実行する双方向マッサージシステムとすることができる。
【0032】
前記ネットワーク接続は、インターネット接続やUSB接続等の電気通信回線を通じた接続で構成することを含む。
前記構成により、例えばインターネットを介して相手のマッサージ用の音楽を送受信するようなことができる。従って、おすすめのデータ、例えば自分で作曲したデータを交換するといったことも可能となる。
【0033】
また、チャットやE−mailを活用すれば、気に入ったかどうかといった会話をしつつ、おすすめデータを交換し合うことも可能となる。
これにより、利用者は幅広いマッサージパターンを取得することができ、満足度を格段に向上させることができる。
【0034】
またこの発明は、刺激手段の動作を制御する制御データを取得する取得手段と、上記制御データを適宜の動作タイミングでマッサージ装置に送信する送信処理とを実行可能に構築したマッサージプログラムとすることができる。
【0035】
前記制御データは、上述したMIDIデータ、画像データ、動画データ等、複数のベクトル系を有する多ベクトルデータで構成することを含む。
前記適宜の動作タイミングは、MIDIデータであればテンポ情報、画像データや動画データであれば予め定めた所定のテンポ(間隔)若しくは利用者に選択させたテンポ等、所定の間隔で構成することを含む。
【0036】
前記構成により、マッサージプログラムをインストールすれば、汎用のパーソナルコンピュータやPDA等のコンピュータをマッサージ装置の制御に使用することができ、総合コストを安価に抑えることができる。
【0037】
【発明の効果】
この発明により、利用者はバリエーション豊かなマッサージを行うことができるため、飽きることなく長期間使用させることができ、利用者に高い満足度を与えることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示すシステム構成図と共に、第1の実施形態であるマッサージシステム1のシステム構成について説明する。
【0039】
マッサージシステム1には、インターネット2に接続したパソコン(パーソナルコンピュータ)3(3A,3B)と、該パソコン3にUSB(Universal Serial Bus)接続したマッサージ制御装置20(20A,20B)とマッサージシート30(30A,30B)で構成する。
【0040】
なお、マッサージ制御装置20とマッサージシート30とでマッサージ装置を構成しており、この実施形態ではマッサージ制御装置20とマッサージシート30を別々の構成としているが、一体の構成としても良い。
【0041】
また、前記USB接続は、他のシリアルインタフェースによる接続やパラレルインタフェースによる接続、あるいはブルートゥース(Bluetooth)等の近距離無線による無線通信等で構成しても良い。
【0042】
前記パソコン3は、CPU(制御装置)、液晶ディスプレイ(表示装置)、キーボードとマウス(入力装置)、ハードディスク(記憶装置)、CDドライブ(記録媒体読込手段)、FDドライブ(記憶媒体読書装置)、LANボード(通信装置)、及びUSBポート(接続インタフェース)で構成する。
【0043】
上記記憶装置には、CD−ROM(記録媒体)4からマッサージプログラムをインストール済みである。該パソコン3は、携帯可能なノート型パソコンであり、携帯情報端末として利用することが可能である。
【0044】
該パソコン3は、上記マッサージプログラムを起動して、MIDIデータを読み込み、テンポ情報に沿って該MIDIデータによる音楽を再生し、ノートナンバ、ノート・オン、ノート・オフ、ベロシティといった必要なデータをマッサージ制御装置20に送信することができる。
【0045】
マッサージ制御装置20は、パソコン3から受信したデータに基づいてマッサージシート30の動作を制御すると共に、マッサージシート30から受信したアナログ信号をデジタルデータに変換してパソコン3に送信する。
【0046】
マッサージシート30は、マッサージ制御装置20の制御に従って押圧ユニット33(後述)を動作させ、内部に備えた感圧センサS(後述)で検出した圧力をマッサージ制御装置20に送信する。
【0047】
また、マッサージシート30としては、利用者Aが椅子の背もたれに置いて使用するマット状のマッサージシート30Aや、利用者Bが足のふくらはぎに巻きつけるサポーター状のマッサージシート30B等、様々なタイプを提供する。
【0048】
以上のシステム構成により、パソコン3はインターネット2に接続された他のパソコン3と通信してデータの送受信を行うことができる。またパソコン3は、マッサージ制御装置20に対してUSBを介してデータの送受信を行うことができ、マッサージシート30の動作を制御することができる。
【0049】
次に、図2〜図4に示す各図と共に、マッサージシート30の構成について説明する。
人体には、図2の背面図に示すように複数のツボ60が存在することが知られているため、例えばマット状で背中用のマッサージシート30Aであれば、図3の正面図に示すように背中のツボ60に対応させてマット上に押圧ユニット33(33a〜33x)を配設する。
【0050】
また、サポーター状でふくらはぎ用(足用)のマッサージシート30Bは、図4の斜視図に示すようにふくらはぎに対応させて押圧ユニット33(33a〜33f)を配設する。
【0051】
上記押圧ユニット33は、図5の側面断面図に示すようにモータMと感圧センサSを備えている。なお、各押圧ユニット33a〜33xに対応するモータM及び感圧センサSを、それぞれモータMa〜Mx、及び感圧センサSa〜Sxとする(図示省略)。
【0052】
上記感圧センサSは、シート状の感圧センサであり、送りねじ332の先端に備えた半球形の先端部333に、該先端部333を被覆するように接着している。
【0053】
上記送りねじ332は、ナットギヤ334の回転によって先端部333を突出/収納する。
上記ナットギヤ334は、モータMの回転軸に挿着したモータギヤ335にかみ合わせて接続しており、上記モータMの回転に従って回転し、回転力を送りねじ332に伝達する。
【0054】
上記送りねじ332が、ナットギヤ334の回転につられて回転しないように、先端部333にはガイド331を備えている。
モータMは、正逆回転可能なパルスモータで形成しており、また、内蔵する回転数センサで回転数を検出して送信することができる。
【0055】
マッサージシート30の表面及び裏面は、いずれも布部材からなる表面幕30fで形成しており、裏面の内側には固めの樹脂部材で形成した支持板30gを備える。
【0056】
以上の構成により、モータMを回転させて先端部333を突出させると、図6の側面断面図に示す突出状態の側面断面図に示すように、先端部333を突出させ、表面の表面幕30f越しに利用者を指圧マッサージ(押圧マッサージ)することが可能となる。
【0057】
次に図7の回路ブロック図と共に、マッサージ制御装置20の回路構成について説明する。
マッサージ制御装置20は、CPU、ROM及びRAMで構成する制御装置22を備えており、該制御装置22に接続してUSBインタフェース21、D/A変換器23(23a〜23x)、及びA/D変換機24(24a〜24x)を備える。
【0058】
前記USBインタフェース21は、パソコン3にUSB接続するための接続用インタフェースである。
【0059】
前記制御装置22は、USBインタフェース21を介してパソコン3から受信したMIDIデータを即時に解析し、各D/A変換器23に対して必要なデジタルデータを分配する分配処理を実行する。また、A/D変換機24を介して各感圧センサSから受信した感圧データからMIDIデータを生成し、パソコン3に送信する処理も実行する。
【0060】
前記D/A変換器23は、押圧ユニット33に1対1で接続しており、制御装置22から受信したデジタルデータをアナログ信号に変換して押圧ユニット33に送信する。
【0061】
前記A/D変換機24は、感圧センサSに1対1で接続しており、感圧センサSが受信したアナログ信号をデジタルデータに変換して制御装置22に送信する。
【0062】
以上の回路構成により、マッサージ制御装置20は、パソコン3からUSBインタフェース21を介して受信したMIDIデータに従って、マッサージシート30の動作をコントロールすることができる。また、マッサージシート30から受信する感圧データを、MIDIデータとしてパソコン3に送信することができる。
【0063】
次に、図8に示す処理フロー図と共に、パソコン3の制御装置の動作について説明する。
パソコン3A(図1)でマッサージプログラムを起動すると、パソコン3AのCPUは相手検索を実行し、インターネット2上で発見した相手募集中のパソコン3B(図1)を液晶ディスプレイに表示し、利用者に選択させる(ステップn1)。
【0064】
利用者によって相手が選択された場合には(ステップn2)、相手に対して使用する音楽を選択させ、CPUは選択されたMIDIデータ(MIDIファイル)を読み込む(ステップn3)。この音楽は、図9の(A)に示すように楽曲として成立しているMIDIデータで形成する。
【0065】
ここで選択された音楽(MIDIデータ)は、相手側の押圧ユニット33の動作制御に使用する。従って、利用者のパソコン3A(図1)は相手側のパソコン3Bで選択された音楽に従って押圧ユニット33を動作制御する。
【0066】
前記ステップn2で相手が存在しないか選択されなかった場合には、利用者に自分で使用する音楽を選択させる(ステップn4)
パソコン3AのCPUは、パソコン3B(若しくはパソコン3A)で選択された音楽のMIDIデータをマッサージ制御装置20に送信し、押圧ユニット33を振動させる(ステップn5)。ここで、マッサージ制御装置20は、受信したMIDIデータのノートナンバ(対象指定情報)に従ってそれぞれの押圧ユニット33を振動させる。
【0067】
詳述すると、図9の(A)に示すように、ノートナンバのドは押圧ユニット33a(モータMa)、レは押圧ユニット33b(モータMb)、…といったように、各押圧ユニットに対して1つのノートナンバを割り与えている。
【0068】
したがって、図9の(B)に示すようにノートナンバがソでベロシティ(強度指定情報)が100のMIDIデータを受信すると、当該ソのノートナンバがノート・オン(動作開始情報)となってからノート・オフ(動作停止情報)となるまでの間、ベロシティ100に従った強度(回転数)でモータMeを駆動して押圧ユニット33eを動作させる(すなわち先端部333を突出させる)。
【0069】
前記ステップn5でマッサージ処理を実行すると共に、パソコン3AのCPUは、感圧センサSによる圧力検出と検出した感圧データの送信処理を実行させ(ステップn6)、該感圧データを受信する(ステップn7)。このとき受信した感圧データに変化があれば、パソコン3Aはマスターボリュームを変更する変更信号をMIDIデータとしてマッサージ制御装置20に送信する(ステップn8)。
【0070】
MIDI規格において、マスターボリュームは全体の音量を示しており、この実施形態ではベロシティによる強弱の全体レベルを変更する。すなわち、ベロシティのレベルに対してマスターボリュームを加算したレベルを強弱のレベルとし、マスターボリュームの変更によって全体的な振動の強度を変更できるように構成する。
【0071】
利用者によって終了されるまで、上記ステップn5からステップn8の処理を繰り返し(ステップn9)、液晶ディスプレイ上で終了ボタンがクリックされればマッサージを終了する。
【0072】
以上の動作により、複数のベクトル系が存在するデータ(MIDIデータ)を外部(パソコン3B)から受信してマッサージシート30の各押圧ユニット33が複雑な動作を行うことができる。
【0073】
利用者は、友人同士でマッサージにおすすめのMIDIデータを使用するといったこともでき、変化のあるマッサージを楽しむことができる。また、MIDIデータにあわせてマッサージシート30の各モータが個別駆動するため、一人であっても様々なバリエーションのマッサージを提供することができる。
【0074】
なお、ノート・オンとノート・オフでの押圧ユニット33の突出/後退(指圧/開放)は、ゆっくりと行うように設定しても良い。例えば、開始少し前(所定時間前)からモータMをゆっくり正回転させてノート・オンのタイミングでベロシティデータの値に達し、ノートオフ・のタイミングからモータMをゆっくり逆回転させて所定時間で停止させることができる。これにより、押圧ユニット33にゆらぎのある自然な動作を行わせることができ、マッサージによる心地よさを向上させることができる。
【0075】
またこの場合には、MIDIデータを音楽として音楽再生する際に、パソコン3からマッサージ制御装置20にMIDIデータを送信し、これから所定時間おくれてMIDIデータの音楽を再生すると良い。これにより、押圧ユニット33を自然に動作させ、該動作とMIDI音楽のリズムを同期させてリラックス効果とマッサージ効果を高めることができる。
【0076】
次に、図10に示すシステム構成図と共に、第2の実施形態のマッサージシステム(遠隔マッサージシステム)1について説明する。
この実施形態では、利用者Aについては先の実施形態と同一のマッサージ制御装置20及びマッサージシート30を使用するが、利用者Bの変わりにマッサージ師Bが存在し、該マッサージ師Bが使用するマッサージ用模型装置(マッサージ診療装置)50をマッサージ制御装置20に接続して備えている。
【0077】
マッサージ用模型装置50には、マッサージシート30に備える押圧ユニット33(33a〜33x)の位置に対応して同様の位置に、指圧指示ユニット51(51a〜51x)を備える(図示省略)。
【0078】
該指圧指示ユニット51は、図11の側面断面図に示すように、前記押圧ユニット33と同様に感圧センサS及びモータMで構成する。
【0079】
上記感圧センサSは、送りねじ512の先端に備えた円筒形(図で右側面視円形)の先端部513に接着している。
【0080】
上記送りねじ512は、ナットギヤ514の回転によって先端部513を突出/収納する。
上記ナットギヤ514は、モータMの回転軸に挿着したモータギヤ515にかみ合わせて接続しており、上記モータMの回転に従って回転し、回転力を送りねじ512に伝達する。
【0081】
上記送りねじ512が、ナットギヤ514の回転につられて回転しないように、先端部513にはガイド511を備えている。
モータMは、正逆回転可能なパルスモータで形成しており、また、内蔵する回転数センサで回転数を検出して送信することができる。
【0082】
前記感圧センサSの図示右側には、バネB(弾性体)の一端を接着し、該バネBの他端をマッサージ用模型装置50の背部外装52bに設けた押下部53に接着する。
【0083】
該押下部53は、背部外装52bに設けた円形の穴52aに勘合するように形成しており、押下部53の上下端の突起部53aに設けた穴(図示省略)にガイド棒54,54に挿通している。
【0084】
マッサージ用模型装置50の腹部外装52cと背部外装52bは硬質のプラスチック(樹脂部材)で形成し、その外側をゴム材(軟性部材)55で被覆している。
【0085】
このように形成したマッサージ用模型装置50は、初期状態では、図11に示したように先端部513を収納位置に後退させた状態としている。従って、このときマッサージ師がツボ位置に該当する押下部53を指圧すると、バネBの反発力(弾性力)も弱く図12の側面断面図に示すように簡単に奥まで押すことができ手ごたえがないこととなる。
【0086】
後述する双方向マッサージを開始すると、マッサージを受ける側である利用者Aに対する押圧ユニット33の感圧センサSからの感圧信号に基づいて、図13の側面断面図に示すように先端部513を突出させる。
【0087】
これにより、バネBが縮んだ状態となって反発力(弾性力)が増加し、マッサージ師が押下部53を押すと強い反発力により手ごたえを感じることとなる。
以上の構成により、利用者Aに対する押圧ユニット33の指圧による圧力を、マッサージ師Bが使用するマッサージ用模型装置50がMIDIデータとして受信し、指圧指示ユニット51の動作に反映させることができる。また、マッサージ師Bのマッサージ用模型装置50でのマッサージ(指圧マッサージ)の位置及び強さを、MIDIデータとして利用者Aのパソコン3Aに送信し、押圧ユニット33の指圧強度に反映させることができる。
【0088】
ここで、指圧強度の変更に関して、先の実施形態で使用したベロシティの変わりにアフタータッチを使用する。すなわち、ベロシティはノート・オン時の強度を示すベクトルであるため、段階的な動作となるところを、ノート・オン後の強度を連続的に変化させるベクトルであるアフタータッチを使用することで、連続的な強度変化による指圧を可能にする。
【0089】
該アフタータッチは、ノートナンバ毎に変化させられるパラメータであるため、例えばマッサージ師が左右の親指で2箇所を指圧する、左右の親指と人差し指とで4箇所を指圧するといった際に、各指で押圧する微妙な指圧強度の違いを出力し、マッサージシート30での利用者Aのマッサージに反映させることができる。
【0090】
なお、ノート・オン時は常にアフタータッチを0としておき、マッサージ師の指圧強度に対応して連続的に値を増加、減少させ、ノート・オフ時は常にアフタータッチが0となるように設定しておく。これにより、急激な動作を防止して利用者Aに違和感を与えないようにする。
【0091】
次に、図14に示す処理フロー図と共に、マッサージシステム1でのパソコン3Aの動作について説明する。
利用者Aがパソコン3Aを使用して遠隔マッサージ療養プログラムを起動し、インターネット2に接続すると(ステップp1)、マッサージ師Bが使用するパソコン3Bと接続が完了するまで待機する(ステップp2)。
【0092】
マッサージシート30を座椅子の背もたれに敷いて準備が整った利用者Aにより、パソコン3Aの画面上の準備完了ボタンが押下されると(ステップp3)、マッサージ開始状態となる。
【0093】
パソコン3Aは、マッサージ師側のパソコン3BからMIDIデータを受信し(ステップp4)、押圧ユニット33のモータMを駆動して指圧処理を実行する(ステップp5)。
【0094】
このとき、駆動するモータMは、MIDIデータのノートナンバで決定し、モータMの回転数をMIDIデータのアフタータッチの強度で制御し、モータMの回転方向をMIDIデータのアフタータッチの増減で制御する。
【0095】
すなわち、アフタータッチが増加すればモータMを正方向に回転させて先端部333を突出させ(図6)、アフタータッチが減少すればモータMを逆方向に回転させて先端部333を後退させる(図5)。
【0096】
パソコン3Aは、前記指圧処理中に先端部333と利用者Aの背中との間にかかる圧力を感圧センサSで検出し(ステップp6)、マッサージ師のパソコン3Bに送信する(ステップp7)。
【0097】
利用者によって画面上の終了ボタンが押下されるまでの間、前記ステップp4〜p7を繰り返し(ステップp8)、終了ボタンが押下されれば終了する。なお、前記ステップp4〜p7は瞬間的に実行し、マッサージ師側のパソコン3Bと同期をとってリアルタイムに処理できるように構成している。
【0098】
以上の動作により、利用者Aはマッサージ師Bによるマッサージを遠隔地で受けることができ、プロの多様かつ適切なマッサージを手軽に受けることができる。これにより、自宅療養中のけが人や病人もマッサージを受けることができ、近くにマッサージ師がいない場所でも便利にマッサージを受けることができる。
【0099】
次に、図15に示す処理フロー図と共に、マッサージシステム1でのパソコン3Bの動作について説明する。
マッサージ師Bがパソコン3Bを使用して遠隔マッサージ診療プログラムを起動し、インターネット2に接続すると(ステップs1)、利用者Aが使用するパソコン3Aと接続が完了するまで待機する(ステップs2)。
【0100】
利用者A側のパソコン3Aから準備OKのデータを受信すると(ステップs3)、マッサージ開始状態となる。
【0101】
パソコン3Bは、前記指圧処理中に先端部513とマッサージ師Bの指先との間にかかる圧力を感圧センサSで検出し(ステップs4)、利用者Aのパソコン3AにMIDIデータとして送信する(ステップs5)。
【0102】
パソコン3Bは、利用者側のパソコン3AからMIDIデータを受信し(ステップs6)、指圧指示ユニット51のモータMを駆動してバネ反発力変更処理を実行する(ステップs7)。
【0103】
このとき、駆動するモータMは、パソコン3Aから受信したMIDIデータのノートナンバで決定し、モータMの回転数と回転方向をMIDIデータのアフタータッチの強度で制御する。アフタータッチが増加すればモータMを正方向に回転させて先端部513を突出させ(図13)、アフタータッチが減少すればモータMを逆方向に回転させて先端部513を後退させる(図11)。
【0104】
マッサージ師によって画面上の終了ボタンが押下されるまでの間、前記ステップs4〜s7を繰り返し(ステップs8)、終了ボタンが押下されれば終了する。なお、前記ステップs4〜s7は瞬間的に実行し、利用者側のパソコン3Aと同期をとってリアルタイムに処理できるように構成している。
【0105】
以上の動作により、マッサージ師は指圧による手ごたえを感じて適切なマッサージを施すことができる。上記手ごたえによって触診を行うことも可能であるため、どのような利用者にも画一的なマッサージを行うのではなく、利用者の凝りの度合いに応じたマッサージを施すことが可能となる。これにより、利用者にとってはそのときの凝りに応じたマッサージがいつでも受けられ、バリエーションが豊かでかつ適切なマッサージを受けることができる。
【0106】
なお、この実施形態では、マイク(集音手段)とスピーカ(発音手段)とを備え、利用者Aとマッサージ師Bとが会話を行うようにすることが望ましい。これにより利用者の要求を即時に知ることができ、より適切なマッサージが行える。
【0107】
また、利用者Aのパソコン3にデジタルカメラ(撮影手段)又はデジタルビデオカメラ(動画撮影手段)を備えても良い。これにより、マッサージ師Bは必要に応じて利用者Aの患部の状態を画像で確認することができ、よりよいマッサージが行えるようになる。
【0108】
また、リモコン(遠隔操作手段)等を備えて該リモコンに「心地よい」「物足りない」「痛い」といった情報を入力するボタン(入力手段)を用意し、利用者がリモコン操作で自己の状態を送信するように構成しても良い。これによれば、マッサージ者が利用者の状態を明確に知ることができ、より適切なマッサージを行うことができる。
【0109】
次に、図16のシステム構成図と共に、第3の実施形態として、個人が一人で使用するマッサージシステム1について説明する。
【0110】
該マッサージシステム1には、第1の実施形態と同様に、インターネット2、パソコン3A、マッサージ制御装置20A、マッサージシート30Aを備えており、第1の実施形態と異なる構成としては、データベース(DB)6を有するサーバ6をインターネット2に接続して備えている。
【0111】
上記データベース6には、配信用のMIDIデータを格納して管理している。上記サーバ5は、パソコン3Aにホームページの閲覧を許容するWEBサーバとして機能し、上記パソコン3Aに対してデータベース6内のMIDIデータのダウンロードを許容する。
【0112】
なお、ダウンロードの許可については、完全フリー(制限なし)としてもよいが、会員登録を要求してIDとパスワードによるアクセス制限を行う、又は、クレジットカードナンバーやデビットカードナンバーの入力を要求して従量課金制とする等、適宜のアクセス制限を行っても良い。
【0113】
CD−ROM4aは、パソコン3Aにマッサージプログラムをインストールするための記録媒体であり、CD−ROM4b,4b,4bは、様々なMIDIデータを格納した記録媒体(メディア)である。
【0114】
前述した第1実施形態と同一の構成要素については、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0115】
以上の構成により、利用者はCD−ROM4b内のMIDIデータをそのままパソコン3Aで使用する、CD−ROM4bからMIDIデータをパソコン3Aのハードディスク内に複写して取り込み使用する、サーバ5のデータベース6からMIDIデータをダウンロードするといった方法で、多様なMIDIデータを取得することができる。
【0116】
このように構成したマッサージシステム1は、図8と共に説明した処理フローのステップn4〜n9を実行するように設定する。
すなわち、利用者は自分の好みの音楽が記録されているMIDIデータを使用し、音楽を聴きながらリラックスしてマッサージを行うことができる。
【0117】
なお、上述の各実施形態において、各押圧ユニット33を動作させる際、隣り合う押圧ユニット33等の近傍の押圧ユニット33も動作させるように設定しても良い。この場合、例えばある押圧ユニット33を動作させるノートナンバのベロシティデータを利用し、該ベロシティデータの半分の値(所定割合値)で隣接する押圧ユニット33を動作させると良い。これにより、1点集中でマッサージするのではなく周囲を含めてマッサージすることができるため、マッサージ効果を高めることができる。
【0118】
また、MIDIデータに替えて、映画等の映像データや写真画像等の画像データを利用可能に設定しても良い。
例えば映像データを使用する場合であれば、コマ画像に基づいて押圧ユニット33を駆動し、マッサージを行うといった構成にすると良い。
【0119】
映像データの取得方法としては、DVD−ROMによる配布やサーバからのダウンロードで映像データを配信することができる。
これにより、利用者は映画等の映像や写真画像をみながら、くつろいでマッサージを行うことができる。
【0120】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の双方向マッサージシステムは、実施形態のマッサージシステム1(第1,第2実施形態)に対応し、
以下同様に、
マッサージシステムは、マッサージシステム1(第3実施形態)に対応し、
コンピュータは、パソコン3に対応し、
データ取り込み手段は、パソコン3のCDドライブ、FDドライブ、LANボード、及びUSBポートに対応し、
通信インタフェースは、USBインタフェース21に対応し、
制御手段は、制御装置22に対応し、
マッサージ装置は、マッサージシート30に対応し、
刺激手段は、押圧ユニット33に対応し、
検出手段は、感圧センサSに対応し、
ネットワーク接続は、インターネット2による接続に対応し、
送信処理は、ステップn6に対応し、
マッサージプログラムは、マッサージプログラム及び遠隔マッサージ療養プログラムに対応し、
刺激データ及び多ベクトルデータは、MIDIデータに対応し、
ON/OFF制御は、ノート・オン/ノート・オフによるモータMのON/OFF制御に対応し、
強弱制御は、ベロシティ又はアフタータッチによるモータSの回転数制御に対応し、
動作タイミングは、テンポ情報に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージシステムのシステム構成図。
【図2】人体の背中のツボ位置を示す背面図。
【図3】背中用のマッサージシートの正面図。
【図4】ふくらはぎ用のマッサージシートの斜視図。
【図5】押圧ユニットの側面断面図。
【図6】押圧ユニットの側面断面図。
【図7】マッサージ制御装置の回路ブロック図。
【図8】パソコンの制御装置の動作を示す処理フロー図。
【図9】MIDIデータの説明図。
【図10】第2の実施形態におけるマッサージシステムのシステム構成図。
【図11】指圧指示ユニットの側面断面図。
【図12】指圧指示ユニットの側面断面図。
【図13】指圧指示ユニットの側面断面図。
【図14】利用者側のパソコンの動作を示す処理フロー図。
【図15】マッサージ師側のパソコンの動作を示す処理フロー図。
【図16】第3の実施形態におけるマッサージシステムのシステム構成図。
【符号の説明】
1…マッサージシステム
2…インターネット
3…パソコン
21…USBインタフェース
22…制御装置
30…マッサージシート
33…押圧ユニット
S…感圧センサ
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば背中、腰、ふくらはぎ、腕、肩等の利用者の部位をマッサージするようなマッサージ装置、マッサージシステム、双方向マッサージシステム、及びマッサージプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用者をマッサージするマッサージ装置として、振動によるもの、もみ玉によるもの、空気によるもの等、様々なタイプのマッサージ装置が提案されている。
近年ではマッサージによるリラクゼーション効果を高めるため、マッサージ中に音楽を聞くことが出きるマッサージ装置も提案されている
(特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−360648号公報
【特許文献2】
特開2001−120630号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したマッサージ装置は、音楽の再生とマッサージの動作には関連がなく、別個独立に駆動するものであった。そのため、マッサージ装置を使用しつつオーディオ装置でCD等を再生することと何ら変わるところはなく、音楽そのものをマッサージに直接利用するようなものではなかった。
【0005】
また、マッサージ装置の動作も単調であり、複雑でバリエーション豊かな動作をするようなものも提案されていなかった。
この発明は、上述の問題に鑑みて、複雑でバリエーション豊かな動作を実行可能なマッサージ装置、マッサージシステム、双方向マッサージシステム、及びマッサージプログラムを提案し、利用者の満足度を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、コンピュータと通信可能な通信インタフェースと、利用者を刺激する複数の刺激手段と、上記通信インタフェースを介して上記コンピュータから受信した刺激データに基づいて上記各刺激手段の動作を個別制御する制御手段とを備えたマッサージ装置であることを特徴とする。
【0007】
前記コンピュータは、デスクトップ型やノート型等のパーソナルコンピュータ、PDA等の携帯情報端末、メモリに記憶したデータを時間軸に沿って再生するシーケンサ等のコンピュータで構成することを含む。
【0008】
前記通信インタフェースは、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、又はRS−232C(Recommended Standard 232 version C)等のシリアルインタフェース、SCSI(Small Computer System Interface)等のパラレルインタフェース、LANケーブル等の有線通信インタフェース、ブルートゥース(Bluetooth)やIrDA(Infrared Data Association)等の無線通信インタフェース等、通信が可能なインタフェースで構成することを含む。
【0009】
前記刺激手段は、モータの回転により振動を行う振動装置(バイブレータ装置)、又は、気体又は液体を注入/排出する流体入出装置(ポンプ装置)等、利用者の背中、腰、足、ふくらはぎ、足の裏、肩、腕、手、指等、所定の部位に刺激を与えることができる装置で構成することを含む。
【0010】
前記制御手段は、CPU又はMPU等の制御処理を実行可能な装置で構成することを含む。
前記構成により、コンピュータから受信した刺激データに基づいて、複数の刺激手段を個別に動作させ、利用者に対して複雑な動作によるマッサージを行うことが可能となる。
【0011】
この発明の態様として、前記刺激データを、複数のベクトル系を有する多ベクトルデータで構成することができる。
前記多ベクトルデータは、MIDI(Musical Instruments Digital Interface)データ、JPEG(Joint Photographic Experts Group),GIF(Graphic Interchange Format),BMP(Bit MaP)等の画像データ、AVI(Audio Video Interleaving),MPEG(Moving Picture Experts Group)等の動画データ等、複数のベクトル系を有するデータで構成することを含む。
【0012】
すなわち、MIDIデータであれば、1パートに付き音程系(ノートナンバ系)と音量系(ボリューム系)とがベクトル系として存在し、さらに一音毎に強度系(ベロシティ系)がベクトル系として存在する。
【0013】
従って、例えば各刺激手段にノートナンバを割り与え、ノート・オンとノート・オフを該当する刺激手段のON/OFF制御に使用し、ベロシティを動作の強弱制御に使用すると良い。
【0014】
MIDIデータはテンポ情報を備えているため、該テンポ情報に従ってMIDIデータを再生すれば、時系列に沿って刺激手段のON/OFF制御、強弱制御を行うことができる。
【0015】
さらに、MIDIデータでは16のMIDIチャンネルを使用することができるため、いくつかのチャンネル(すなわちデータの一部)を刺激データとして使用し、他のチャンネルをマッサージ効果向上データ(若しくは付加データ)として音楽用に使用することができる。すなわち、利用者は音楽を聞いてリラックスすると共に、マッサージ用にプログラムされた刺激データで効果的なマッサージを行うことが可能となる。
【0016】
また、画像データ(例えばカラー画像データの場合)であれば、画素毎にRGB成分(R成分、G成分、B成分)の3つのベクトル系が存在している。
従って、例えば画素の並びを時系列に変換し、各刺激手段にRGB成分のいずれか1つ又は複数を割り与え、割り与えられた成分の濃度(例えばフルカラーデータであれば0〜255階調)を強弱制御に使用すると良い。
【0017】
また、該画像データであれば、画像の一部を多ベクトルデータとして利用し、残りの部分を実画像データ(マッサージ効果向上データ)として利用しても良い。
この場合は、例えば実画像データ(マッサージ効果向上データ)と多ベクトルデータ(刺激データ)を含む統合データ(マルチメディアデータ)を使用して、例えば森林浴の画像等によりリラックスした状態でマッサージを行うといったことが可能となる。
【0018】
また、動画データであれば、コマ画像の画素の並びである画素並び系、各画素の濃度(フルカラーデータであれば256×256×256階調)である濃度系の2つのベクトル系が存在している。各画素についてRGB成分による3つのベクトル系を使用することも可能である。
従って、例えばフレームを時間軸にそのまま使用し、コマ画像の画素を各刺激手段に割当て、該当する画素の濃度を強弱制御に使用すればよい。
【0019】
また該動画データでは、各コマ画像の一部を多ベクトルデータとして利用し、残りの部分を実映像データ(マッサージ効果向上データ)として利用しても良い。
この場合は、例えば実映像データとしてマッサージ師がマッサージしている映像を表示し、多ベクトルデータによりマッサージ師のマッサージ動作に対応する位置の刺激手段を上記動作に対応する強度で駆動することができる。
これにより、実映像データ(マッサージ効果向上データ)と多ベクトルデータ(刺激データ)を含む統合データ(マルチメディアデータ)を使用して、プロのマッサージ師によるマッサージを手軽に体感する、あるいは森林浴の映像等によりリラックスした状態でマッサージを行うといったことが可能となる。
【0020】
以上の構成により、多ベクトルデータ中の複数のベクトル系を利用して、複数の刺激手段をそれぞれ個別に動作させることができる。特に、上述したMIDIデータ、画像データ、又は動画データであれば、各ベクトル系の下限値と上限値が決まっているため、動作範囲の初期設定を容易に適切な値にすることができる。
【0021】
また、例えばMIDIデータであれば音程を偏らせることで刺激手段毎の駆動回数の多少を設定することや、ベロシティの強弱を偏らせることで動作強度の強弱を設定することができる。これにより、ベロシティの強度を強めに設定した「しっかりマッサージモード」とベロシティの強度を弱めに設定した「かるくマッサージモード」等のモード別データを容易に作成することができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記個別制御を、前記各刺激手段のON/OFF制御及び各刺激手段の動作の強弱制御に設定することができる。
これにより、複数の刺激手段に対して複雑な動作を行わせることができ、従来になかったマッサージ感覚を利用者に与え、満足度を向上させることができる。また、動作のバリエーションも豊富になり、飽きずに利用することが可能となる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記利用者の状態を検出する検出手段を備え、前記制御手段で実行する処理に、上記検出手段での検出による検出データを前記コンピュータに送信する送信処理を設定することができる。
【0024】
前記検出手段は、圧力を検出する静電容量型やブルドン管型等の圧力センサ(測定物体からの物理圧力を電気信号に変換するデバイス)、又は温度を検出する温度センサ(測定物体の物理温度を電気信号に変換するデバイス)等のセンサで構成することを含む。また、該検出手段は、酸素代謝を解析又は検出する酸素代謝検出装置や発汗を検出する発汗検出装置等の装置で構成することも含む。
【0025】
なお、上記検出手段は、検出した圧力や温度等を絶対値で取得する構成、あるいは、時間経過による変化を取得する構成とすることができ、絶対値と変化量とを取得できることが望ましい。
【0026】
前記構成により、利用者の状態を検出することができ、例えば、検出した状態に応じてコンピュータが刺激手段の動作リズムや強弱を変更する等、利用者の状態に対応した動作を行うことができる。これにより、利用者に適切なマッサージを行うことができ、満足度を向上させることができる。
【0027】
またこの発明は、前記マッサージ装置と、該マッサージ装置に接続した前記コンピュータとで構成し、該コンピュータに、前記刺激データの元データを取り込むデータ取り込み手段を備えたマッサージシステムとすることができる。
【0028】
前記データ取り込み手段は、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体からデータを取り込む記録媒体読込装置、フレキシブルディスクやCD−RW等の記録媒体からのデータ取り込み及びデータ書き込みを行う記録媒体読書装置、又は、インターネット等の電気通信回線を通じてデータを取り込む通信装置等、データの取り込みが可能な装置で構成することを含む。
【0029】
前記元データは、前記刺激データそのもので構成する、あるいは、前記刺激データとして必要なデータを抽出する前のデータで構成することを含む。該抽出前のデータの場合は、例えば元データを一般的な音楽用のMIDIデータ(ノートナンバ、ボリューム、ベロシティ、コントロールナンバ、ピッチベンド等)で形成し、刺激データとしてノートナンバ、ボリューム及びベロシティ等の必要データのみを抽出する構成とすることを含む。
【0030】
前記構成により、刺激データの元となる元データを、インターネットやCD―ROM等で配信又は配布することができ、利用者はこれらを購入する、あるいは友人と交換する等の方法で、多様なマッサージパターンを取得することが可能となる。
【0031】
またこの発明は、前記マッサージ装置を接続した複数のコンピュータをネットワーク接続し、他のコンピュータから受信した刺激データに基づいて前記制御手段が刺激手段の個別制御を実行する双方向マッサージシステムとすることができる。
【0032】
前記ネットワーク接続は、インターネット接続やUSB接続等の電気通信回線を通じた接続で構成することを含む。
前記構成により、例えばインターネットを介して相手のマッサージ用の音楽を送受信するようなことができる。従って、おすすめのデータ、例えば自分で作曲したデータを交換するといったことも可能となる。
【0033】
また、チャットやE−mailを活用すれば、気に入ったかどうかといった会話をしつつ、おすすめデータを交換し合うことも可能となる。
これにより、利用者は幅広いマッサージパターンを取得することができ、満足度を格段に向上させることができる。
【0034】
またこの発明は、刺激手段の動作を制御する制御データを取得する取得手段と、上記制御データを適宜の動作タイミングでマッサージ装置に送信する送信処理とを実行可能に構築したマッサージプログラムとすることができる。
【0035】
前記制御データは、上述したMIDIデータ、画像データ、動画データ等、複数のベクトル系を有する多ベクトルデータで構成することを含む。
前記適宜の動作タイミングは、MIDIデータであればテンポ情報、画像データや動画データであれば予め定めた所定のテンポ(間隔)若しくは利用者に選択させたテンポ等、所定の間隔で構成することを含む。
【0036】
前記構成により、マッサージプログラムをインストールすれば、汎用のパーソナルコンピュータやPDA等のコンピュータをマッサージ装置の制御に使用することができ、総合コストを安価に抑えることができる。
【0037】
【発明の効果】
この発明により、利用者はバリエーション豊かなマッサージを行うことができるため、飽きることなく長期間使用させることができ、利用者に高い満足度を与えることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示すシステム構成図と共に、第1の実施形態であるマッサージシステム1のシステム構成について説明する。
【0039】
マッサージシステム1には、インターネット2に接続したパソコン(パーソナルコンピュータ)3(3A,3B)と、該パソコン3にUSB(Universal Serial Bus)接続したマッサージ制御装置20(20A,20B)とマッサージシート30(30A,30B)で構成する。
【0040】
なお、マッサージ制御装置20とマッサージシート30とでマッサージ装置を構成しており、この実施形態ではマッサージ制御装置20とマッサージシート30を別々の構成としているが、一体の構成としても良い。
【0041】
また、前記USB接続は、他のシリアルインタフェースによる接続やパラレルインタフェースによる接続、あるいはブルートゥース(Bluetooth)等の近距離無線による無線通信等で構成しても良い。
【0042】
前記パソコン3は、CPU(制御装置)、液晶ディスプレイ(表示装置)、キーボードとマウス(入力装置)、ハードディスク(記憶装置)、CDドライブ(記録媒体読込手段)、FDドライブ(記憶媒体読書装置)、LANボード(通信装置)、及びUSBポート(接続インタフェース)で構成する。
【0043】
上記記憶装置には、CD−ROM(記録媒体)4からマッサージプログラムをインストール済みである。該パソコン3は、携帯可能なノート型パソコンであり、携帯情報端末として利用することが可能である。
【0044】
該パソコン3は、上記マッサージプログラムを起動して、MIDIデータを読み込み、テンポ情報に沿って該MIDIデータによる音楽を再生し、ノートナンバ、ノート・オン、ノート・オフ、ベロシティといった必要なデータをマッサージ制御装置20に送信することができる。
【0045】
マッサージ制御装置20は、パソコン3から受信したデータに基づいてマッサージシート30の動作を制御すると共に、マッサージシート30から受信したアナログ信号をデジタルデータに変換してパソコン3に送信する。
【0046】
マッサージシート30は、マッサージ制御装置20の制御に従って押圧ユニット33(後述)を動作させ、内部に備えた感圧センサS(後述)で検出した圧力をマッサージ制御装置20に送信する。
【0047】
また、マッサージシート30としては、利用者Aが椅子の背もたれに置いて使用するマット状のマッサージシート30Aや、利用者Bが足のふくらはぎに巻きつけるサポーター状のマッサージシート30B等、様々なタイプを提供する。
【0048】
以上のシステム構成により、パソコン3はインターネット2に接続された他のパソコン3と通信してデータの送受信を行うことができる。またパソコン3は、マッサージ制御装置20に対してUSBを介してデータの送受信を行うことができ、マッサージシート30の動作を制御することができる。
【0049】
次に、図2〜図4に示す各図と共に、マッサージシート30の構成について説明する。
人体には、図2の背面図に示すように複数のツボ60が存在することが知られているため、例えばマット状で背中用のマッサージシート30Aであれば、図3の正面図に示すように背中のツボ60に対応させてマット上に押圧ユニット33(33a〜33x)を配設する。
【0050】
また、サポーター状でふくらはぎ用(足用)のマッサージシート30Bは、図4の斜視図に示すようにふくらはぎに対応させて押圧ユニット33(33a〜33f)を配設する。
【0051】
上記押圧ユニット33は、図5の側面断面図に示すようにモータMと感圧センサSを備えている。なお、各押圧ユニット33a〜33xに対応するモータM及び感圧センサSを、それぞれモータMa〜Mx、及び感圧センサSa〜Sxとする(図示省略)。
【0052】
上記感圧センサSは、シート状の感圧センサであり、送りねじ332の先端に備えた半球形の先端部333に、該先端部333を被覆するように接着している。
【0053】
上記送りねじ332は、ナットギヤ334の回転によって先端部333を突出/収納する。
上記ナットギヤ334は、モータMの回転軸に挿着したモータギヤ335にかみ合わせて接続しており、上記モータMの回転に従って回転し、回転力を送りねじ332に伝達する。
【0054】
上記送りねじ332が、ナットギヤ334の回転につられて回転しないように、先端部333にはガイド331を備えている。
モータMは、正逆回転可能なパルスモータで形成しており、また、内蔵する回転数センサで回転数を検出して送信することができる。
【0055】
マッサージシート30の表面及び裏面は、いずれも布部材からなる表面幕30fで形成しており、裏面の内側には固めの樹脂部材で形成した支持板30gを備える。
【0056】
以上の構成により、モータMを回転させて先端部333を突出させると、図6の側面断面図に示す突出状態の側面断面図に示すように、先端部333を突出させ、表面の表面幕30f越しに利用者を指圧マッサージ(押圧マッサージ)することが可能となる。
【0057】
次に図7の回路ブロック図と共に、マッサージ制御装置20の回路構成について説明する。
マッサージ制御装置20は、CPU、ROM及びRAMで構成する制御装置22を備えており、該制御装置22に接続してUSBインタフェース21、D/A変換器23(23a〜23x)、及びA/D変換機24(24a〜24x)を備える。
【0058】
前記USBインタフェース21は、パソコン3にUSB接続するための接続用インタフェースである。
【0059】
前記制御装置22は、USBインタフェース21を介してパソコン3から受信したMIDIデータを即時に解析し、各D/A変換器23に対して必要なデジタルデータを分配する分配処理を実行する。また、A/D変換機24を介して各感圧センサSから受信した感圧データからMIDIデータを生成し、パソコン3に送信する処理も実行する。
【0060】
前記D/A変換器23は、押圧ユニット33に1対1で接続しており、制御装置22から受信したデジタルデータをアナログ信号に変換して押圧ユニット33に送信する。
【0061】
前記A/D変換機24は、感圧センサSに1対1で接続しており、感圧センサSが受信したアナログ信号をデジタルデータに変換して制御装置22に送信する。
【0062】
以上の回路構成により、マッサージ制御装置20は、パソコン3からUSBインタフェース21を介して受信したMIDIデータに従って、マッサージシート30の動作をコントロールすることができる。また、マッサージシート30から受信する感圧データを、MIDIデータとしてパソコン3に送信することができる。
【0063】
次に、図8に示す処理フロー図と共に、パソコン3の制御装置の動作について説明する。
パソコン3A(図1)でマッサージプログラムを起動すると、パソコン3AのCPUは相手検索を実行し、インターネット2上で発見した相手募集中のパソコン3B(図1)を液晶ディスプレイに表示し、利用者に選択させる(ステップn1)。
【0064】
利用者によって相手が選択された場合には(ステップn2)、相手に対して使用する音楽を選択させ、CPUは選択されたMIDIデータ(MIDIファイル)を読み込む(ステップn3)。この音楽は、図9の(A)に示すように楽曲として成立しているMIDIデータで形成する。
【0065】
ここで選択された音楽(MIDIデータ)は、相手側の押圧ユニット33の動作制御に使用する。従って、利用者のパソコン3A(図1)は相手側のパソコン3Bで選択された音楽に従って押圧ユニット33を動作制御する。
【0066】
前記ステップn2で相手が存在しないか選択されなかった場合には、利用者に自分で使用する音楽を選択させる(ステップn4)
パソコン3AのCPUは、パソコン3B(若しくはパソコン3A)で選択された音楽のMIDIデータをマッサージ制御装置20に送信し、押圧ユニット33を振動させる(ステップn5)。ここで、マッサージ制御装置20は、受信したMIDIデータのノートナンバ(対象指定情報)に従ってそれぞれの押圧ユニット33を振動させる。
【0067】
詳述すると、図9の(A)に示すように、ノートナンバのドは押圧ユニット33a(モータMa)、レは押圧ユニット33b(モータMb)、…といったように、各押圧ユニットに対して1つのノートナンバを割り与えている。
【0068】
したがって、図9の(B)に示すようにノートナンバがソでベロシティ(強度指定情報)が100のMIDIデータを受信すると、当該ソのノートナンバがノート・オン(動作開始情報)となってからノート・オフ(動作停止情報)となるまでの間、ベロシティ100に従った強度(回転数)でモータMeを駆動して押圧ユニット33eを動作させる(すなわち先端部333を突出させる)。
【0069】
前記ステップn5でマッサージ処理を実行すると共に、パソコン3AのCPUは、感圧センサSによる圧力検出と検出した感圧データの送信処理を実行させ(ステップn6)、該感圧データを受信する(ステップn7)。このとき受信した感圧データに変化があれば、パソコン3Aはマスターボリュームを変更する変更信号をMIDIデータとしてマッサージ制御装置20に送信する(ステップn8)。
【0070】
MIDI規格において、マスターボリュームは全体の音量を示しており、この実施形態ではベロシティによる強弱の全体レベルを変更する。すなわち、ベロシティのレベルに対してマスターボリュームを加算したレベルを強弱のレベルとし、マスターボリュームの変更によって全体的な振動の強度を変更できるように構成する。
【0071】
利用者によって終了されるまで、上記ステップn5からステップn8の処理を繰り返し(ステップn9)、液晶ディスプレイ上で終了ボタンがクリックされればマッサージを終了する。
【0072】
以上の動作により、複数のベクトル系が存在するデータ(MIDIデータ)を外部(パソコン3B)から受信してマッサージシート30の各押圧ユニット33が複雑な動作を行うことができる。
【0073】
利用者は、友人同士でマッサージにおすすめのMIDIデータを使用するといったこともでき、変化のあるマッサージを楽しむことができる。また、MIDIデータにあわせてマッサージシート30の各モータが個別駆動するため、一人であっても様々なバリエーションのマッサージを提供することができる。
【0074】
なお、ノート・オンとノート・オフでの押圧ユニット33の突出/後退(指圧/開放)は、ゆっくりと行うように設定しても良い。例えば、開始少し前(所定時間前)からモータMをゆっくり正回転させてノート・オンのタイミングでベロシティデータの値に達し、ノートオフ・のタイミングからモータMをゆっくり逆回転させて所定時間で停止させることができる。これにより、押圧ユニット33にゆらぎのある自然な動作を行わせることができ、マッサージによる心地よさを向上させることができる。
【0075】
またこの場合には、MIDIデータを音楽として音楽再生する際に、パソコン3からマッサージ制御装置20にMIDIデータを送信し、これから所定時間おくれてMIDIデータの音楽を再生すると良い。これにより、押圧ユニット33を自然に動作させ、該動作とMIDI音楽のリズムを同期させてリラックス効果とマッサージ効果を高めることができる。
【0076】
次に、図10に示すシステム構成図と共に、第2の実施形態のマッサージシステム(遠隔マッサージシステム)1について説明する。
この実施形態では、利用者Aについては先の実施形態と同一のマッサージ制御装置20及びマッサージシート30を使用するが、利用者Bの変わりにマッサージ師Bが存在し、該マッサージ師Bが使用するマッサージ用模型装置(マッサージ診療装置)50をマッサージ制御装置20に接続して備えている。
【0077】
マッサージ用模型装置50には、マッサージシート30に備える押圧ユニット33(33a〜33x)の位置に対応して同様の位置に、指圧指示ユニット51(51a〜51x)を備える(図示省略)。
【0078】
該指圧指示ユニット51は、図11の側面断面図に示すように、前記押圧ユニット33と同様に感圧センサS及びモータMで構成する。
【0079】
上記感圧センサSは、送りねじ512の先端に備えた円筒形(図で右側面視円形)の先端部513に接着している。
【0080】
上記送りねじ512は、ナットギヤ514の回転によって先端部513を突出/収納する。
上記ナットギヤ514は、モータMの回転軸に挿着したモータギヤ515にかみ合わせて接続しており、上記モータMの回転に従って回転し、回転力を送りねじ512に伝達する。
【0081】
上記送りねじ512が、ナットギヤ514の回転につられて回転しないように、先端部513にはガイド511を備えている。
モータMは、正逆回転可能なパルスモータで形成しており、また、内蔵する回転数センサで回転数を検出して送信することができる。
【0082】
前記感圧センサSの図示右側には、バネB(弾性体)の一端を接着し、該バネBの他端をマッサージ用模型装置50の背部外装52bに設けた押下部53に接着する。
【0083】
該押下部53は、背部外装52bに設けた円形の穴52aに勘合するように形成しており、押下部53の上下端の突起部53aに設けた穴(図示省略)にガイド棒54,54に挿通している。
【0084】
マッサージ用模型装置50の腹部外装52cと背部外装52bは硬質のプラスチック(樹脂部材)で形成し、その外側をゴム材(軟性部材)55で被覆している。
【0085】
このように形成したマッサージ用模型装置50は、初期状態では、図11に示したように先端部513を収納位置に後退させた状態としている。従って、このときマッサージ師がツボ位置に該当する押下部53を指圧すると、バネBの反発力(弾性力)も弱く図12の側面断面図に示すように簡単に奥まで押すことができ手ごたえがないこととなる。
【0086】
後述する双方向マッサージを開始すると、マッサージを受ける側である利用者Aに対する押圧ユニット33の感圧センサSからの感圧信号に基づいて、図13の側面断面図に示すように先端部513を突出させる。
【0087】
これにより、バネBが縮んだ状態となって反発力(弾性力)が増加し、マッサージ師が押下部53を押すと強い反発力により手ごたえを感じることとなる。
以上の構成により、利用者Aに対する押圧ユニット33の指圧による圧力を、マッサージ師Bが使用するマッサージ用模型装置50がMIDIデータとして受信し、指圧指示ユニット51の動作に反映させることができる。また、マッサージ師Bのマッサージ用模型装置50でのマッサージ(指圧マッサージ)の位置及び強さを、MIDIデータとして利用者Aのパソコン3Aに送信し、押圧ユニット33の指圧強度に反映させることができる。
【0088】
ここで、指圧強度の変更に関して、先の実施形態で使用したベロシティの変わりにアフタータッチを使用する。すなわち、ベロシティはノート・オン時の強度を示すベクトルであるため、段階的な動作となるところを、ノート・オン後の強度を連続的に変化させるベクトルであるアフタータッチを使用することで、連続的な強度変化による指圧を可能にする。
【0089】
該アフタータッチは、ノートナンバ毎に変化させられるパラメータであるため、例えばマッサージ師が左右の親指で2箇所を指圧する、左右の親指と人差し指とで4箇所を指圧するといった際に、各指で押圧する微妙な指圧強度の違いを出力し、マッサージシート30での利用者Aのマッサージに反映させることができる。
【0090】
なお、ノート・オン時は常にアフタータッチを0としておき、マッサージ師の指圧強度に対応して連続的に値を増加、減少させ、ノート・オフ時は常にアフタータッチが0となるように設定しておく。これにより、急激な動作を防止して利用者Aに違和感を与えないようにする。
【0091】
次に、図14に示す処理フロー図と共に、マッサージシステム1でのパソコン3Aの動作について説明する。
利用者Aがパソコン3Aを使用して遠隔マッサージ療養プログラムを起動し、インターネット2に接続すると(ステップp1)、マッサージ師Bが使用するパソコン3Bと接続が完了するまで待機する(ステップp2)。
【0092】
マッサージシート30を座椅子の背もたれに敷いて準備が整った利用者Aにより、パソコン3Aの画面上の準備完了ボタンが押下されると(ステップp3)、マッサージ開始状態となる。
【0093】
パソコン3Aは、マッサージ師側のパソコン3BからMIDIデータを受信し(ステップp4)、押圧ユニット33のモータMを駆動して指圧処理を実行する(ステップp5)。
【0094】
このとき、駆動するモータMは、MIDIデータのノートナンバで決定し、モータMの回転数をMIDIデータのアフタータッチの強度で制御し、モータMの回転方向をMIDIデータのアフタータッチの増減で制御する。
【0095】
すなわち、アフタータッチが増加すればモータMを正方向に回転させて先端部333を突出させ(図6)、アフタータッチが減少すればモータMを逆方向に回転させて先端部333を後退させる(図5)。
【0096】
パソコン3Aは、前記指圧処理中に先端部333と利用者Aの背中との間にかかる圧力を感圧センサSで検出し(ステップp6)、マッサージ師のパソコン3Bに送信する(ステップp7)。
【0097】
利用者によって画面上の終了ボタンが押下されるまでの間、前記ステップp4〜p7を繰り返し(ステップp8)、終了ボタンが押下されれば終了する。なお、前記ステップp4〜p7は瞬間的に実行し、マッサージ師側のパソコン3Bと同期をとってリアルタイムに処理できるように構成している。
【0098】
以上の動作により、利用者Aはマッサージ師Bによるマッサージを遠隔地で受けることができ、プロの多様かつ適切なマッサージを手軽に受けることができる。これにより、自宅療養中のけが人や病人もマッサージを受けることができ、近くにマッサージ師がいない場所でも便利にマッサージを受けることができる。
【0099】
次に、図15に示す処理フロー図と共に、マッサージシステム1でのパソコン3Bの動作について説明する。
マッサージ師Bがパソコン3Bを使用して遠隔マッサージ診療プログラムを起動し、インターネット2に接続すると(ステップs1)、利用者Aが使用するパソコン3Aと接続が完了するまで待機する(ステップs2)。
【0100】
利用者A側のパソコン3Aから準備OKのデータを受信すると(ステップs3)、マッサージ開始状態となる。
【0101】
パソコン3Bは、前記指圧処理中に先端部513とマッサージ師Bの指先との間にかかる圧力を感圧センサSで検出し(ステップs4)、利用者Aのパソコン3AにMIDIデータとして送信する(ステップs5)。
【0102】
パソコン3Bは、利用者側のパソコン3AからMIDIデータを受信し(ステップs6)、指圧指示ユニット51のモータMを駆動してバネ反発力変更処理を実行する(ステップs7)。
【0103】
このとき、駆動するモータMは、パソコン3Aから受信したMIDIデータのノートナンバで決定し、モータMの回転数と回転方向をMIDIデータのアフタータッチの強度で制御する。アフタータッチが増加すればモータMを正方向に回転させて先端部513を突出させ(図13)、アフタータッチが減少すればモータMを逆方向に回転させて先端部513を後退させる(図11)。
【0104】
マッサージ師によって画面上の終了ボタンが押下されるまでの間、前記ステップs4〜s7を繰り返し(ステップs8)、終了ボタンが押下されれば終了する。なお、前記ステップs4〜s7は瞬間的に実行し、利用者側のパソコン3Aと同期をとってリアルタイムに処理できるように構成している。
【0105】
以上の動作により、マッサージ師は指圧による手ごたえを感じて適切なマッサージを施すことができる。上記手ごたえによって触診を行うことも可能であるため、どのような利用者にも画一的なマッサージを行うのではなく、利用者の凝りの度合いに応じたマッサージを施すことが可能となる。これにより、利用者にとってはそのときの凝りに応じたマッサージがいつでも受けられ、バリエーションが豊かでかつ適切なマッサージを受けることができる。
【0106】
なお、この実施形態では、マイク(集音手段)とスピーカ(発音手段)とを備え、利用者Aとマッサージ師Bとが会話を行うようにすることが望ましい。これにより利用者の要求を即時に知ることができ、より適切なマッサージが行える。
【0107】
また、利用者Aのパソコン3にデジタルカメラ(撮影手段)又はデジタルビデオカメラ(動画撮影手段)を備えても良い。これにより、マッサージ師Bは必要に応じて利用者Aの患部の状態を画像で確認することができ、よりよいマッサージが行えるようになる。
【0108】
また、リモコン(遠隔操作手段)等を備えて該リモコンに「心地よい」「物足りない」「痛い」といった情報を入力するボタン(入力手段)を用意し、利用者がリモコン操作で自己の状態を送信するように構成しても良い。これによれば、マッサージ者が利用者の状態を明確に知ることができ、より適切なマッサージを行うことができる。
【0109】
次に、図16のシステム構成図と共に、第3の実施形態として、個人が一人で使用するマッサージシステム1について説明する。
【0110】
該マッサージシステム1には、第1の実施形態と同様に、インターネット2、パソコン3A、マッサージ制御装置20A、マッサージシート30Aを備えており、第1の実施形態と異なる構成としては、データベース(DB)6を有するサーバ6をインターネット2に接続して備えている。
【0111】
上記データベース6には、配信用のMIDIデータを格納して管理している。上記サーバ5は、パソコン3Aにホームページの閲覧を許容するWEBサーバとして機能し、上記パソコン3Aに対してデータベース6内のMIDIデータのダウンロードを許容する。
【0112】
なお、ダウンロードの許可については、完全フリー(制限なし)としてもよいが、会員登録を要求してIDとパスワードによるアクセス制限を行う、又は、クレジットカードナンバーやデビットカードナンバーの入力を要求して従量課金制とする等、適宜のアクセス制限を行っても良い。
【0113】
CD−ROM4aは、パソコン3Aにマッサージプログラムをインストールするための記録媒体であり、CD−ROM4b,4b,4bは、様々なMIDIデータを格納した記録媒体(メディア)である。
【0114】
前述した第1実施形態と同一の構成要素については、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0115】
以上の構成により、利用者はCD−ROM4b内のMIDIデータをそのままパソコン3Aで使用する、CD−ROM4bからMIDIデータをパソコン3Aのハードディスク内に複写して取り込み使用する、サーバ5のデータベース6からMIDIデータをダウンロードするといった方法で、多様なMIDIデータを取得することができる。
【0116】
このように構成したマッサージシステム1は、図8と共に説明した処理フローのステップn4〜n9を実行するように設定する。
すなわち、利用者は自分の好みの音楽が記録されているMIDIデータを使用し、音楽を聴きながらリラックスしてマッサージを行うことができる。
【0117】
なお、上述の各実施形態において、各押圧ユニット33を動作させる際、隣り合う押圧ユニット33等の近傍の押圧ユニット33も動作させるように設定しても良い。この場合、例えばある押圧ユニット33を動作させるノートナンバのベロシティデータを利用し、該ベロシティデータの半分の値(所定割合値)で隣接する押圧ユニット33を動作させると良い。これにより、1点集中でマッサージするのではなく周囲を含めてマッサージすることができるため、マッサージ効果を高めることができる。
【0118】
また、MIDIデータに替えて、映画等の映像データや写真画像等の画像データを利用可能に設定しても良い。
例えば映像データを使用する場合であれば、コマ画像に基づいて押圧ユニット33を駆動し、マッサージを行うといった構成にすると良い。
【0119】
映像データの取得方法としては、DVD−ROMによる配布やサーバからのダウンロードで映像データを配信することができる。
これにより、利用者は映画等の映像や写真画像をみながら、くつろいでマッサージを行うことができる。
【0120】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の双方向マッサージシステムは、実施形態のマッサージシステム1(第1,第2実施形態)に対応し、
以下同様に、
マッサージシステムは、マッサージシステム1(第3実施形態)に対応し、
コンピュータは、パソコン3に対応し、
データ取り込み手段は、パソコン3のCDドライブ、FDドライブ、LANボード、及びUSBポートに対応し、
通信インタフェースは、USBインタフェース21に対応し、
制御手段は、制御装置22に対応し、
マッサージ装置は、マッサージシート30に対応し、
刺激手段は、押圧ユニット33に対応し、
検出手段は、感圧センサSに対応し、
ネットワーク接続は、インターネット2による接続に対応し、
送信処理は、ステップn6に対応し、
マッサージプログラムは、マッサージプログラム及び遠隔マッサージ療養プログラムに対応し、
刺激データ及び多ベクトルデータは、MIDIデータに対応し、
ON/OFF制御は、ノート・オン/ノート・オフによるモータMのON/OFF制御に対応し、
強弱制御は、ベロシティ又はアフタータッチによるモータSの回転数制御に対応し、
動作タイミングは、テンポ情報に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージシステムのシステム構成図。
【図2】人体の背中のツボ位置を示す背面図。
【図3】背中用のマッサージシートの正面図。
【図4】ふくらはぎ用のマッサージシートの斜視図。
【図5】押圧ユニットの側面断面図。
【図6】押圧ユニットの側面断面図。
【図7】マッサージ制御装置の回路ブロック図。
【図8】パソコンの制御装置の動作を示す処理フロー図。
【図9】MIDIデータの説明図。
【図10】第2の実施形態におけるマッサージシステムのシステム構成図。
【図11】指圧指示ユニットの側面断面図。
【図12】指圧指示ユニットの側面断面図。
【図13】指圧指示ユニットの側面断面図。
【図14】利用者側のパソコンの動作を示す処理フロー図。
【図15】マッサージ師側のパソコンの動作を示す処理フロー図。
【図16】第3の実施形態におけるマッサージシステムのシステム構成図。
【符号の説明】
1…マッサージシステム
2…インターネット
3…パソコン
21…USBインタフェース
22…制御装置
30…マッサージシート
33…押圧ユニット
S…感圧センサ
Claims (7)
- コンピュータと通信可能な通信インタフェースと、
利用者を刺激する複数の刺激手段と、
上記通信インタフェースを介して上記コンピュータから受信した刺激データに基づいて上記各刺激手段の動作を個別制御する制御手段とを備えた
マッサージ装置。 - 前記刺激データを、複数のベクトル系を有する多ベクトルデータで構成した
請求項1記載のマッサージ装置。 - 前記個別制御を、前記各刺激手段のON/OFF制御及び各刺激手段の動作の強弱制御に設定した
請求項1又は2記載のマッサージ装置。 - 前記利用者の状態を検出する検出手段を備え、
前記制御手段で実行する処理に、上記検出手段での検出による検出データを前記コンピュータに送信する送信処理を設定した
請求項1、2又は3記載のマッサージ装置。 - 請求項4記載のマッサージ装置と、
該マッサージ装置に接続した前記コンピュータとで構成し、
該コンピュータに、前記刺激データの元データを取り込むデータ取り込み手段を備えた
マッサージシステム。 - 請求項4記載のマッサージ装置を接続した複数のコンピュータをネットワーク接続し、
他のコンピュータから受信した刺激データに基づいて前記制御手段が刺激手段の個別制御を実行する
双方向マッサージシステム。 - 刺激手段の動作を制御する制御データを取得する取得手段と、
上記制御データを適宜の動作タイミングでマッサージ装置に送信する送信処理とを実行可能に構築した
マッサージプログラム。
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