JP2004290206A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】扱胴21を配置した扱室28と送塵口処理胴22を配置した処理室29を設け、該処理室29内において、送塵口処理胴22の下方に送塵口処理胴22と平行に搬送体50を前後方向に横設し、該搬送体50は処理室29の下部に受桶52を横設し、該受樋52内にスクリュー53を配置し、該搬送体50によって送塵口処理胴22から処理胴網24を介して落下する処理物を受け、該処理物を送塵口処理胴22による脱粒物の送り方向と反対方向に搬送して、前記スクリュー53の駆動軸55に固着した板状の羽根56の回転により、揺動選別装置27上に排出すべく構成し、また、送塵口処理胴22の駆動軸34から搬送体50の駆動軸55に動力を伝達するようにして、送塵口処理胴22の回転に応じて搬送体50を逆転駆動すべく構成した。
【選択図】図10
Description
そこで、本発明は、三番口などからの穀粒ロスを低減することができ、また揺動選別装置の選別幅を有効に活用して穀粒を増加させることができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1においては、扱胴21を配置した扱室28と、送塵口処理胴22を配置した処理室29を設け、該処理室29内において、送塵口処理胴22の下方に送塵口処理胴22と平行に、搬送体50を前後方向に横設し、該搬送体50は処理室29の下部に受桶52を横設し、該受樋52内にスクリュー53を配置し、該搬送体50によって、送塵口処理胴22から処理胴網24を介して落下する処理物を受け、該処理物を送塵口処理胴22による脱粒物の送り方向と反対方向に搬送して、前記スクリュー53の駆動軸55に固着した板状の羽根56の回転により、揺動選別装置27上に排出すべく構成したことを特徴とするコンバインである。
請求項2においては、請求項1記載のコンバインにおいて、送塵口処理胴22の駆動軸34から搬送体50の駆動軸55に動力を伝達するようにして、送塵口処理胴22の回転に応じて搬送体50を逆転駆動すべく構成したものである。
即ち、請求項1に示す如く、脱穀部と、該脱穀部で脱穀した穀粒を揺動選別・風選別する選別部とを有し、該脱穀部に扱胴と、送塵口に受口が連通して該扱胴の脱粒物を再処理する送塵口処理胴を備えたコンバインであって、該送塵口処理胴の下方にあって該送塵口処理胴から排出された処理物を受け、該処理物を該送塵口処理胴による脱粒物の送り方向とは反対方向に搬送して選別部の揺動選別装置上に排出する搬送体を備えたので、処理物を再度揺動選別・風選別することができ、三番口等から穀粒ロスを低減することができ、また選別部の選別幅を有効に活用して穀粒を増加させることができるのである。
また、請求項2の如く、送塵口処理胴22の駆動軸34から搬送体50の駆動軸55に動力を伝達するようにして、送塵口処理胴22の回転に応じて搬送体50を逆転駆動すべく構成したので、該搬送体50により搬送された処理物は、羽根56によって揺動選別装置27上にアンダースローで排出されることになり、該処理物を受桶52の排出部から揺動選別装置27のチャフシーブ等にたたきつけることなく排出することができるのである。
図1は本発明に係る脱穀部を備えたコンバインの全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は同じく脱穀部及び選別部の側断面図、図4は枝梗処理装置と選別装置との配置関係を示す斜視図、図5は枝梗処理装置と扱胴との配置関係を示す正面図、図6は枝梗処理装置の内部構成を示す側面図、図7は同じく正面図、図8は脱穀部の側断面図、図9は脱穀部後部の側断面図、図10は脱穀部の正面図、図11は別実施例の脱穀部及び選別部の側断面図、図12は同じく側断面図、図13は別実施例の脱穀部の側断面図、図14は別実施例の脱穀部後部の側断面図、図15は脱穀部の正面図である。
クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端には引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。
そして、該グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部12下方には、選別部17が配設され、脱穀部12から流下する穀粒や藁屑等(以下「処理物」とする)から穀粒を選別し、前記グレンタンク13に搬送するようにしている。
図3及び図9に示すように、脱穀部12に形成された扱室28に機体の前後方向に軸架する扱胴21を内設させ、該扱胴21周囲には扱歯21a・21a・・・が植設されて脱粒が行われるとともに、扱胴21下部周囲には受網20が設けられて処理物のみ落下するようにしている。
そして、前記扱胴21後部で、グレンタンク13側の処理室29に、送塵口処理胴22が扱胴21と平行に前後方向に横架されるとともに、該扱胴21の後部は、送塵口23を介して送塵口処理胴22前部へ連通されており、扱胴21で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物を送塵口処理胴22へ送るようにしている。該送塵口処理胴22の下部周囲には処理胴網24が設けられ、該処理胴網24からは、処理物のみ落下するようにしている。
また、送塵口処理胴22の後端部の外周面に前後に長い板体より成る羽体91・91・・・を設けている。該羽体91・91・・・は、該送塵口処理胴22と一体的に回転するので、送塵口処理胴22内部の藁屑は該羽体91・91・・・の回転によって跳ね飛ばされ、送塵口処理胴22の下方に排出され、後述するガイド板61によって機体外部に案内される。
選別部17においては、揺動選別装置27による揺動選別と唐箕26による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。
この揺動選別装置27は機枠35内に収納され、揺動選別装置27前部は扱胴21前端部の下方まで位置し、揺動選別装置27後部は前記送塵口処理胴22後端部の下方まで延設させている。そして、揺動選別装置27前下部には揺動軸が設けられ、後部には揺動駆動機構が設けられ、揺動駆動機構によって揺動本体49が揺動するように構成されている。
枝梗処理装置10は枝梗処理胴11を二番還元コンベア40の前側の終端下方に配置し、枝梗処理装置10はグレンタンク13の裏側、つまり、正面視グレンタンク13の右側で揺動選別装置27の左側上に位置している。よって、グレンタンク13を開放することによって枝梗処理装置10をメンテナンスすることができる。
前記枝梗処理胴11の外周面には、処理歯11a・11a・・・が、適宜間隔を開けて配置されている。該枝梗処理胴11は筒体45内に収納され、該筒体45の右側(進行方向)上後部に供給口41を設けて二番還元コンベア40と連通されている。該筒体45の内側面には、ツースバー(固定側処理刃)51・51・・・が突設されている。
また、筒体45の左側下方に排出口42を設けて、揺動選別装置27の開始部に臨ませて配置している。該排出口42の前部または側部には籾ガイド板43を上下方向に配置して落下する籾が飛散しないようにガイドしている。
本実施例では、該籾ガイド板43の配置は、排出口42の前方とし、該排出口42の開口が、機体正面視中央側にかけて広くなるように構成されている。
この枝梗処理胴11の回転方向により、前記供給口41より投入される二番物が、筒体下方の排出口42から排出される際には、枝梗処理胴11の回転による風の流れによって前方に向けて流され、前流穀板30の前方に排出されるようになる。
こうして、前流穀板30を移動させる距離を十分に確保し、二番物を拡散させ、籾層を薄くすることができ、一番コンベア36への漏下が行われ易くなる。即ち、選別性能の向上が図られるのである。
また、上述した籾ガイド板43に、排出後の二番物を確実に当てることができるので、籾ガイド板43による選別性能の向上をさらに効果的なものにすることができる。
枝梗処理装置10への駆動の伝達において、駆動源であるエンジンからの駆動は、出力軸、ギアケース、一番コンベア36、二番コンベア37等を介して、二番還元コンベア40に伝達され、そして、該二番還元コンベア40の末端から枝梗処理装置10へ伝達される。
二番還元コンベア40のコンベア駆動軸70終端に設けられているベベルギア71より、スプロケット72、チェーン73を介して、駆動軸11bに動力を伝達し、枝梗処理胴11を回転する構成としている。
図3、図8乃至図10に示す如く、前記処理室29において、送塵口処理胴22の下方に搬送体50が、送塵口処理胴22と平行に平面視で重複するように前後方向に横設されており、該搬送体50によって、送塵口処理胴22から処理胴網24を介して落下する処理物を受け、該処理物を前方、即ち送塵口処理胴22による脱粒物の送り方向と反対方向に搬送して、揺動選別装置27上に排出するように構成されている。
該ガイド板61は、図8乃至図10に示すように、処理胴22の下方で揺動選別装置27の上方に配置している。
ガイド板61の前端位置は処理胴網24の後端より前方に、ガイド板61の後端位置は揺動選別装置27の後端より後方に配置しており、前部を高く後部を低く斜めに形成している。該ガイド板61は、処理胴22の左右方向の幅と略同等として前記吸引ファン25と処理胴カバー76との間に配置しており、ボルト等の固定手段により固定されている。
該ガイド板61は、前記送塵口処理胴22内部の藁屑等を機体外部に案内するもので、前記処理胴22内部の藁屑を前記羽体91・91の回転によって跳ね飛ばし、処理胴22の下方に排出し、前記ガイド板61によって機体外部に案内している。このように、ガイド板61を設けることで、藁屑が前記搬送体50や揺動選別装置27に混ざらずに機体外部に排出することができる。
図11及び図12に示す如く、前記処理室29において、送塵口処理胴22の下方に搬送体60が、送塵口処理胴22と平面視で重複するように平行に前後方向に横設されている。該搬送体60は処理室29の下部に前後方向に正面視で漏斗状の受桶62を横設して上方を開放し、該受樋62内にスクリュー63を備えてコンベアを構成しており、該搬送体60はその搬送終端部(機体進行方向前側)が扱胴21の略中央部まで延設されて、搬送体60及び送塵口処理胴22の前方に配設された前記枝梗処理装置10に連結されている。
図14、図15に示す如く、前記処理室29において、送塵口処理胴22の下方に搬送体65が、送塵口処理胴22と平行に平面視で重複するように前後方向に横設されている。該搬送体65は処理室29の下部に前後方向に正面視で漏斗状の受桶66を横設して上方を開放し、該受樋66内にスクリュー67を収納してコンベアを構成しており、該搬送体60はその搬送終端部(機体進行方向前側)が扱胴21の後端部まで延設されて、前記枝梗処理装置68に連結されている。
そのため、揺動選別装置27を移動させる距離を十分に確保し、処理物を拡散させて片寄りを防止することができ、選別性能の向上を図ることができる。
12 脱穀部
17 選別部
21 扱胴
22 送塵口処理胴
23 送塵口
27 揺動選別装置
50 搬送体
52 受桶
53 スクリュー
59 終端部側壁
Claims (2)
- 扱胴21を配置した扱室28と、送塵口処理胴22を配置した処理室29を設け、該処理室29内において、送塵口処理胴22の下方に送塵口処理胴22と平行に、搬送体50を前後方向に横設し、該搬送体50は処理室29の下部に受桶52を横設し、該受樋52内にスクリュー53を配置し、該搬送体50によって、送塵口処理胴22から処理胴網24を介して落下する処理物を受け、該処理物を送塵口処理胴22による脱粒物の送り方向と反対方向に搬送して、前記スクリュー53の駆動軸55に固着した板状の羽根56の回転により、揺動選別装置27上に排出すべく構成したことを特徴とするコンバイン。
- 請求項1記載のコンバインにおいて、送塵口処理胴22の駆動軸34から搬送体50の駆動軸55に動力を伝達するようにして、送塵口処理胴22の回転に応じて搬送体50を逆転駆動すべく構成したことを特徴とするコンバイン。
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