JP2004290107A - エア−式穀粒搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の構成は、ブロワ−を基準に伝動を断つか、又はロ−タリフィ−ダを基準にして伝動を断つかによって、無駄な動力のロスが発生したり、吐出ホ−ス内に未搬送の穀粒が残る等の不具合が発生する課題があった。
【解決手段】本案は、上記課題を解決するために、グレンタンク1の下部に設けた繰り出しロ−ル2を、ブロワ−3に連通している搬送風路4に接続して設け、該搬送風路4は、穀粒搬送筒6の先端部に開口している穀粒排出口5まで穀粒を搬送する構成としており、繰り出しロ−ル2への動力を入り、切り操作する操作装置7を、前記穀粒排出口5の近傍位置に設け、操作装置7によって前記繰り出しロ−ル2を停止側に操作すると、その後、前記ブロワ−3も自動停止、又は低速回転となる構成としたエア−式穀粒搬送装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エア−式穀粒搬送装置に関するもので、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバインは、刈取脱穀作業を長時間、連続的に行うために、車体上にグレンタンクを搭載して脱穀穀粒を貯留する構成としている。そして、グレンタンクは、脱穀後の穀粒を貯留しながら作業を続けるが、タンク内に穀粒が満杯に達すると、警報装置によって知らされ、穀粒排出オ−ガを利用して機外に搬出する構成としている。
【0003】
そして、従来の排出オ−ガは、稲麦の場合、搬送螺旋を利用した構成がほとんどであるが、大豆等の比較的損傷を受け易い穀粒の場合には、搬送螺旋に代えてブロワ−が起風した圧風を利用して空気搬送する装置によって、貯溜穀粒を待機中のトラックのタンク、又は穀粒袋等に供給(袋詰め)する構成が利用されている。
【0004】
そして、具体的な公知技術の空気搬送装置としては、移動台車上にブロワ−が搭載され、そのブロワ−に吸引ホ−スと吐出ホ−スとを連結して(グレン)タンクに穀粒を貯留し、その穀粒を機外に吐出する装置が公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−36942号公報(第3、乃至6頁、第1、3図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の空気搬送装置は、自走機体に搭載しているエンジンによってブロワ−と、グレンタンクの穀粒を繰り出すロ−タリフィ−ダとを一連の伝動装置で伝動する構成になっている。そして、ロ−タリフィ−ダは、プ−リの幅調整に基づいて入力動力を無段階に変速可能な無段変速プ−リで伝動する構成とされ、穀物の種類等に応じて繰り出し速度を選択して羽根車を回転する構成が示されている。
【0007】
しかしながら、公知例のブロワ−とロ−タリフィ−ダとは、エンジン側にあるテンションクラッチによって一連の状態で同時に回転動力が断、続操作される構成であって、一定のタイミングのもとに関連して、自動停止したり、又は低速回転となる伝動構成にはなっていない。したがって、従来の構成は、タンク内に穀粒が無くなっても、吐出ホ−ス内の搬送途中の穀粒を送り出すために、ブロワ−を駆動する必要があるから、その間、繰り出しが完了しているロ−タリフィ−ダを不必要に駆動しなければならない無駄を生じる課題がある。
【0008】
言い換えると、公知例は、ブロワ−を基準に伝動を断つか、又はロ−タリフィ−ダを基準にして伝動を断つかによって、無駄な動力のロスが発生したり、吐出ホ−ス内に未搬送の穀粒が残る等の不具合が発生する課題がある。
以下に説明する本案に係る実施例は、ブロワ−とロ−タリフィ−ダとを、作業の手順に沿わせて一定のタイミングのもとに時間差を保って関連作動させることにより、伝動の無駄を省くと共に、袋詰め完了後に塵埃が発生したり、穀粒が舞い上がるような無駄な送風を未然に防止するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、グレンタンク1は、貯留した穀粒をタンク1外に繰り出すための繰り出しロ−ル2を下部に軸装して設け、該繰り出しロ−ル2は、ブロワ−3に連通している搬送風路4に穀粒を繰り出し可能に接続して設け、該搬送風路4は、穀粒搬送筒6の先端部に開口している穀粒排出口5まで穀粒を搬送する構成とし、該穀粒搬送筒6には、前記穀粒排出口5の近傍位置に、前記繰り出しロ−ル2等への動力を入り、切り操作する操作装置7を設け、該操作装置7によって前記繰り出しロ−ル2等を停止側に操作すると、繰り出しロ−ル2が停止した後、ブロワ−3も停止、又は低速回転となる構成としたエア−式穀粒搬送装置であって、グレンタンクの穀粒繰り出しが完了したとき、又は作業の途中で操作装置を操作すると、まず、繰り出しロ−ルが止まり、その後、ブロワ−も止まるか、又は低速回転になって、袋詰めの終わっている穀粒袋の上面に搬送風を吹き付けて表面の塵埃を吹き上げたり、穀粒を舞い上がらせる等の弊害を無くする利点がある。
【0010】
つぎに、請求項2の発明は、搬送風路4に連通して設けたブロワ−3は、操作装置7によって穀粒の排出を停止側に操作すると、先に繰り出しロ−ル2が停止し、その後設定時間が経過すると、起風作用を停止するか、又は弱い起風回転に変速される構成とした請求項1記載のエア−式穀粒搬送装置であって、ブロワ−は、グレンタンク内の穀粒排出が完了して停止操作をすると、まず、先に繰り出しロ−ルが停止し、その後、一定の時間差のもとに起風を停止するか、又は弱い起風回転に変速するから、無駄な起風によって弊害を起こすことがなくなり、タンクからの穀粒の繰り出しと搬送風路内の穀粒搬送とが適確に行われ、穀粒搬送筒内に残粒が発生せず、袋詰めの終わった袋内の塵埃や穀粒の舞い上がりを起こす無駄な搬送風の発生もなくなるものである。
【0011】
つぎに、請求項3の発明は、搬送風路4に連通して設けたブロワ−3は、エンジン8から回転動力が伝動される構成とし、該エンジン8は、操作装置7によって穀粒の排出を停止側に操作すると、繰り出しロ−ル2が停止した後、予め設定した時間の経過後にアイドリング回転まで減速される構成とした請求項1記載のエア−式穀粒搬送装置であって、ブロワ−を伝動しているエンジンが、繰り出しロ−ルが停止した後、設定している時間差のもとにアイドリング回転にまで減速するから、無駄で障害となる搬送風をなくすることができるものである。
【0012】
【発明の効果】
本件出願に係る請求項1の発明は、操作装置を、グレンタンクから穀粒の繰り出しが完了したときや作業の途中で繰り出しロ−ルを止めたいときに、止める側に操作すると、その後、ブロワ−も関連して自動操作されて止まるか、又は低速回転になる。したがって、ブロワ−は、穀粒の無くなった搬送風路内に風を吹き込むことがなく、穀粒を詰めた袋の上面に搬送風を吹き付けて表面から塵埃を発生させたり、穀粒の舞い上がりを未然に防止できる特徴を有する。この場合、操作装置は、補助作業者が袋詰め作業をしながら、その場で入り、切り操作ができる位置にあるから、作業に合わせて操作ができる利点もある。
【0013】
そして、請求項2の発明は、上述した請求項1の発明と同様の効果を有するが、特に、請求項2の発明の場合は、操作装置を停止側に操作したとき、繰り出しロ−ルが停止した後に、ブロワ−が、予め設定した時間差のもとに停止、又は回転が減速される構成としている。
【0014】
したがって、請求項2の発明は、穀粒搬送筒内に未搬送の状態で穀粒が残ることがほとんどなく、搬送が完了した後、停止、又は減速され、無駄な起風によって弊害を起こすこともなくなった。このように、請求項2の発明は、タンクからの穀粒の繰り出しと、搬送風路内の穀粒搬送とが一定のタイミングのもとに適確に行われ、穀粒搬送筒内に残粒が発生せず、袋詰めの終わった袋内の塵埃の発生と、穀粒の舞い上がりを起こす無駄な搬送風の発生もなくなる特徴がある。
【0015】
そして、請求項3の発明は、ブロワ−を伝動しているエンジンが、繰り出しロ−ルが停止した後、一定の時間差のもとにアイドリング回転にまで減速するから、搬送の終了とほとんど同時に減速されることになり、無駄な搬送風による弊害をなくすることができる効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず、コンバイン10は、図7に示すように、左右一対のクロ−ラ11、11を有する車体12上に、全稈投入式の脱穀装置を搭載し、その前側に刈取前処理装置13を上下昇降自由に連結して設け、連続して刈取脱穀作業ができる構成としている。尚、図7は、コンバインの右側面図であるから全稈投入式の脱穀装置は図示していないが、実施例は大豆を収穫するコンバインを実施例としている。
【0017】
つぎに、グレンタンク1は、従来から知られているように、上記車体12上において、前記脱穀装置の側方に併設して搭載し、その脱穀装置の昇降式揚穀装置(一番揚穀装置)を介して接続し、揚穀された脱穀・選別後の穀粒を貯溜できる構成としている。そして、上記昇降式揚穀装置は、具体的な図面は省略したが、大豆に損傷を与えないために、従来から公知技術のバケットを昇降する構成を採用している。
【0018】
そして、グレンタンク1は、実施例の図面から解るように、前後、及び左右の各側板によって囲われた平面視で方形状に形成し、下部には四辺から中央に向けて傾斜流穀板14を設け、貯留した穀粒を中央に集めながら下側に流下する構成としている。
【0019】
そして、繰り出しロ−ル2は、羽根車から構成して前後向きの回転横軸に軸架しており、上側のタンク1から供給される穀粒を回転に伴って定量づつ下側の後述する搬送風路4に繰り出しができる構成としている。そして、実施例の繰り出しロ−ル2は、図1の模式図に示すように、駆動用の制御モ−タ15に伝動可能に接続し、回転速度の変更によって繰り出し量を増減調節する構成としている。
【0020】
つぎに、ブロワ−3は、通常知られている椀状の羽根を放射状に配列して構成した起風翼車であって、吸気口と吹出口とを形成したケ−シングに内装、軸架して構成し、図1に示すように、上記グレンタンク1の傾斜流穀板14の外側下方の空間部に装備している(図7参照)。そして、該ブロワ−3は、図1に示すように、エンジン8から排出クラッチ16(ベルトテンションクラッチ)の伝動ベルト17によって回転動力が入力され、入り、切り操作可能な構成としている。
【0021】
つぎに、搬送風路4は、図1の模式図、及び図7に示すように、基部を前記ブロワ−3のケ−シングに開口している吹出口に連通し、前記グレンタンク1の下方を通して後方へ延長し、更に、中間部分を上方に彎曲して伸ばし、コンバイン10の上方を経て前方側に延長して構成している。そして、搬送風路4は、先端側では穀粒搬送筒6と一体に形成され、穀粒排出口5まで吹き抜ける圧風で穀粒の搬送ができる構成としている。この場合、実施例の搬送風路4は、柔軟で折り曲げ自由の素材によって筒状に形成したもので、グレンタンク1の下側では繰り出しロ−ル2の下方に臨ませて開口し供給される穀粒を受継ぐ構成としている。
【0022】
そして、穀粒搬送筒6は、具体的には図示しないが、穀粒の排出場所に合わせることができるように、先端部に開口している穀粒排出口5を上下方向に回動できるとともに、左右方向へも旋回ができる構成としている。
つぎに、操作と関連して繰り出しロ−ル2を伝動する制御モ−タ15に制御信号を出力する制御装置(マイクロコンピュ−タ)について実施例を説明する。
【0023】
まず、制御装置20は、予め、制御プログラムや基準デ−タ等を内蔵したメモリを有するマイクロコンピュ−タの演算制御部であって、算術、論理および比較演算等を行なう構成となっている。
そして、制御装置20は、図4に示す実施例の場合、入力側に、排出クラッチ16の操作スイッチ21と、エンジン回転センサ22と、繰り出しロ−ル回転センサ23とを入力インタ−フェ−スを経由して入力可能に接続し、出力側には制御モ−タ15と、排出クラッチ操作部21aとを、出力インタフェ−スを経由で接続した構成としている。
【0024】
上記の場合、制御装置20は、図4で解るように、排出クラッチ操作スイッチ21をONにして排出クラッチ操作部21a経由で排出クラッチ16を入りにしてブロワ−3を伝動しながら繰り出しロ−ル2を駆動して穀粒の排出作業をしているとき、エンジン8と繰り出しロ−ル2の回転速度はそれぞれのセンサ22、23で検出(計測)され入力されている。そして、制御装置20は、図4の場合、エンジン8の回転速度に応じて繰り出しロ−ル2の回転速度を制御する構成としている。
【0025】
この場合、例えば、制御装置20は、図1に示すアクセルレバ−24の操作でエンジン回転を上げて作業能率を上げようとすれば、エンジン回転センサ22、繰り出しロ−ル回転センサ23から検出情報が入力され、比較演算を繰り返しながら制御モ−タ15に、エンジン回転の増速に伴う増速信号を出力する。その結果、繰り出しロ−ル2は、順次増速側に制御されて回転速度を上げている制御モ−タ15から伝動されて回転が速くなり、羽根車で搬送風路4に繰り出す穀粒の量が多くなる。このように、搬送風路4は、エンジン回転の増大に伴って起風される強い(多量)搬送風に応じて、風路内に供給される穀粒の量も増大して高い能率のもとに先端の穀粒排出口5から穀粒袋等に排出される。
【0026】
このように、実施例は、図1に示すアクセルレバ−24の操作で能率よく作業ができる特徴がある。
つぎに、図6の実施例に示す制御機構のブロック図は、既に説明した図4に比較して入力側に繰り出しロ−ル回転設定スイッチ25を追加して接続している。この場合、実施例は、予め、繰り出しロ−ル回転設定スイッチ25によって排出クラッチ操作スイッチ21がON操作されたときには低速回転からスタ−トする設定ができる構成にしている。したがって、本案実施例の場合、穀粒の排出は、図5にグラフで示すように、排出クラッチ操作スイッチ21をON操作すると、排出クラッチ16が入りとなってブロワ−3が駆動され、一方、制御モ−タ15の回転が徐々に上がって繰り出しロ−ル2を伝動する。この場合、繰り出しロ−ル2は、図5にグラフで示すように、低回転からスタ−トして順次回転が増速されるから穀粒の繰り出し量も順次増大することになる。
【0027】
従来構成の場合、繰り出しロ−ルは、ブロワ−を駆動してから起風される搬送風が安定するまでしばらく時間を経過した後、回転を開始するように、ブロワ−との始動タイミングをずらせていた。そのため、オペレ−タは、排出の始動操作をしたのに作業が始まらない、操作フィ−リングとして不安が起きたり、作業能率が上がらない課題があった。
【0028】
それに対して、上記実施例は、排出クラッチ16を入りに操作すれば(排出クラッチ操作スイッチ21をON操作する)、図5に示すグラフで解るように、ブロワ−3が伝動され始めると同時に、制御モ−タ15も始動されて回転が徐々に上がって繰り出しロ−ル2を伝動することになる。このように、ブロワ−3と繰り出しロ−ル2とは、従来のように始動タイミングをずらせることなく、同時に始動し、オペレ−タの操作フィ−リングが向上し、同時に作業能率も上がってくる効果がある。
【0029】
そして、本案実施例の場合、エンジン8は、図3にグラフで示すように、排出クラッチ16を入り側に操作すると、アクセル機構が増速側に働くように構成されており、従来のように、高速回転しているエンジンに排出クラッチを繋ぐ場合のショックがなく、ベルトのスリップ等を未然に防止して、ベルトテンションクラッチの保護ができる構成となっている。
【0030】
つぎに、穀粒の排出作業を終了したとき、又は、作業の途中で排出を中断するときに、ブロワ−3と繰り出しロ−ル2との停止タイミングについて本案独特の関連した構成を説明する。
まず、ブロワ−3は、既に説明した図1の模式図で解るように、搬送風路4に連通して設け、起風した圧風を吹き込んで穀粒を排出する構成になっており、エンジン8から排出クラッチ16を装備している伝動ベルト17を介して回転動力が伝動される構成としている。一方、繰り出しロ−ル2は、グレンタンク1の下部に軸装した羽根車を回して、定量の穀粒を上記搬送風路4に供給する構成として、制御モ−タ15で駆動される構成としている。そして、実施例の場合、ブロワ−3と繰り出しロ−ル2とは、図2のグラフに示すようなタイミングを保って停止、又は減速したアイドリング回転になる構成にしている。
【0031】
すなわち、オペレ−タは、穀粒排出作業が終了するとき、その穀粒搬送筒6の排出口5の近傍にある操作装置7を停止側に操作すると、まず、先に制御モ−タ15が停止して繰り出しロ−ル2が止まり、同時に、エンジン8を、予め設定している時間(通常2〜5秒程度)をかけてアイドリング回転まで減速し、伝動しているブロワ−3を、低速回転に減速するものである。
【0032】
上記の停止タイミングによって、繰り出しロ−ル2が停止後に、搬送風路4に残る穀粒は、設定している時間の間、駆動されているブロワ−3の搬送風によって穀粒排出口5に搬送され穀粒袋に落下して充填される。そして、ブロワ−3は、搬送風路4(穀粒搬送筒6)内に穀粒が無くなると、上述した停止タイミングの下に起風作用を停止する。したがって、本案の実施例において、オペレ−タは、穀粒の袋詰め作業をしているとき、穀粒袋が満杯に達すると、排出口5の近くにある操作装置7を停止側に操作して穀粒の繰り出しを停止し、搬送風を止めることができる。このように、繰り出しロ−ル2とブロワ−3とは、関連した停止タイミングのもとに停止作動するから、穀粒搬送筒6内に穀粒を残すことなく最後まで確実に搬送して、その後、搬送風を止めることができる優れた特徴がある。
【0033】
そして、本案の実施例は、上述のように、無駄な搬送風の発生をなくすことによって、穀粒の排出が終わった後に、不必要な搬送風が袋に吹き付けて塵埃を発生させたり、更には、袋に入っている穀粒をいたずらに搬送風で舞い上がらせる等の弊害を未然に防止できる特徴がある。
【0034】
別実施例1
つぎに、図8、乃至図12に基づいて、別実施例1を説明する。
別実施例1は、コンバインの掻込みリ−ルに関し、その上下昇降移動時の速度と、穀稈掻込み回転の速度とを、リ−ル上下スイッチのON、OFF操作時に、押し時間の長短によって高速に変更できる装置を提供するものである。
【0035】
通常、普通型のコンバイン30は、図12に示すように、車体31上に全稈投入式の脱穀装置32を搭載し、その前方に刈取前処理装置33を上下昇降自由に支架して構成している。そして、刈取前処理装置33は、低位置に前側から分草杆34、刈取装置35、穀稈掻込みオ−ガ36の順に配置して設け、前記分草杆34の上方には左右支持枠37、37に軸架して掻込み回転する掻込みリ−ル38を設けて構成している。そして、供給コンベヤ39は、図面から解るように、前記穀稈掻込みオ−ガ36の背後に始端部を臨ませ、掻込まれてきた穀稈を受継いで上方に搬送し、前記脱穀装置32に供給する構成としている。
【0036】
そして、先端側に掻込みリ−ル38を軸架している左右支持枠37、37は、基部(後部)を両側の側板40に、先端リ−ル側が上下に回動自由になるように枢着して設け、側板40に支持した上下調節シリンダ41を中間部に取付けて油圧装置で上下調節ができる構成としている。このように支持した掻込みリ−ル38は、側板40から支持枠37内部に設けた伝動装置によって伝動可能に設け、前部低位置で係合した穀稈を後方、刈取装置35側へ掻き込みできる構成としている。そして、掻込みリ−ル38は、伝動装置中に変速装置を設けて掻込速度を変速できる構成として、倒伏穀稈等に対応できるものとしている。
【0037】
つぎに、制御装置45(マイクロコンピュ−タ)について実施例を説明する。
まず、制御装置45は、予め、制御プログラムや基準デ−タ等を内蔵したメモリを有するマイクロコンピュ−タであって、図8に示すように、リ−ル上げスイッチ46と、リ−ル下げスイッチ47と、リ−ルポジションセンサ48とを入力側の入力インタフェ−スに接続して各情報を入力できる構成としている。そして、制御装置45は、出力側にリ−ル上昇ソレノイド49と、リ−ル下降ソレノイド50とを入力インタフェ−スを介して接続した構成としている。
【0038】
そして、実施例に係る制御装置45は、リ−ル上げスイッチ46とリ−ル下げスイッチ47の操作時間に応じて掻込みリ−ル38の昇降速度を変速できる構成としている。すなわち、掻込みリ−ル38は、上記リ−ル上げスイッチ46、又はリ−ル下げスイッチ47を押している操作時間が長くなるほど昇降速度が速くなる構成としている。この場合、実施例では、図示は省略したが、油圧回路内に比例弁を設けて対応し、操作時間に応じて作動油の量を増加して送り込む構成とした。
【0039】
なお、図8に示す、リ−ル上昇ソレノイド49とリ−ル下降ソレノイド50は、制御装置45から出力される制御信号に基づいてソレノイドバルブを切替操作して前記上下調節シリンダ41への油路を切替る構成としている。そして、操作時間と昇降速度との関係は、図9のグラフにおいて、スイッチのON時間が長くなればそれに応じて速くなることを示している。
【0040】
従来の掻込みリ−ルは、上下昇降する速度を常に一定に保つ構成にしていたから、作業能率を高めることができない課題があった。
別実施例1は、上述のように昇降時の速度調節ができる構成にしているから、作業能率が上がり、オペレ−タの操作フィ−リングも向上する特徴がある。なお、掻込みリ−ル38は、上限位置、及び下限位置に接近すると自動的に昇降速度が減速される構成となっている。
【0041】
つぎに、図10に示す制御機構のブロック図は、上述した図8の構成において、入力側にリ−ル回転センサ51を加えて接続し、出力側にリ−ル増速ソレノイド52と、リ−ル減速ソレノイド53とを加えて接続した構成としている。
そして、制御装置45は、図10の場合、リ−ル上げ下げスイッチ46、47を押し続けると、リ−ル38の回転速度が増速される構成としている。この場合、リ−ル増速ソレノイド52(リ−ル減速ソレノイド53)は、掻込みリ−ル38の伝動機構中に設けている変速装置を自動操作する構成としている。
【0042】
このように構成した掻込みリ−ル38は、図11にグラフで示すように、リ−ル下げスイッチ47を押し続けると、下げ工程の終盤に達した時点から順次高速回転となって倒伏穀稈に対して作用し、係合して後方への掻込み作用を速く行なうもので、穀稈の係合外れ(こぼれ)が減って掻込み性能を大幅に向上し、且つ安定する特徴がある。
【0043】
別実施例2
つぎに、図13、乃至図15に基づいて、別実施例2を説明する。
従来からコンバインは、刈取作業を行なうために走行する圃場表面を基準にして、車体の対地平行制御装置と刈取装置の刈高制御装置とを装備し、それぞれ別々に装備したセンサから入力された検出情報に基づいて制御を行なう構成となっている。このような、従来のコンバインは、刈取装置の後方下部に圃場面を検出しながら進む対地高さ検出用の刈高センサと、対地平行検出用の平行センサとを左右にそれぞれ対として設け、各センサから制御装置に検出情報を入力する構成としていた。
【0044】
そのため、地面検出用のセンサは、数が多いために故障が多発し修理等のメンテナンスを頻繁に行なう必要があるとともに、生産コスト面でも高くなる課題があった。
そこで、別実施例2は、上記2つの制御を行なうために別々に装備されていたセンサを一つにまとめて、従来装置の課題を一挙に解決したものである。
【0045】
まず、兼用センサ60、60は、図14、及び図15に示すように、刈取装置61の後方下側に設け、圃場表面に接地して検出できる構成としている。この場合、兼用センサ60、60は、実施例では従来の対地平行検出センサを用いて、対地高さ(刈高)センサを兼ねる構成としている。
【0046】
そして、制御装置62は、図13に示すように、予め、制御プログラムや基準デ−タ等を内蔵したメモリを有するマイクロコンピュ−タであって、入力側に入力インタフェ−スを経由して対地平行センサ(左、右)60、60、脱穀クラッチスイッチ63、車体制御スイッチ64、刈高さ制御スイッチ65をそれぞれ接続している。そして、制御装置62は、図面に示すように、車体上昇ソレノイド(左)66、車体下降ソレノイド(左)67、車体上昇ソレノイド(右)68、車体下降ソレノイド(右)69、刈取上昇ソレノイド70、刈取下降ソレノイド71とを入力インタフェ−スを経由して接続した構成としている。
【0047】
以上のように構成した制御装置62、及びこれに付属する装置を装備したコンバインは、刈取脱穀作業を開始するために、回転各部を駆動し脱穀クラッチを入りにすると、脱穀クラッチスイッチ63がONとなり、脱穀作業が可能になると共に、制御装置62が立上り、つぎに、制御スイッチ64、65をON操作すると、2つの制御作用がスタ−トする。
【0048】
そして、制御装置は、車体の前進に伴って、対地平行センサ(左)(右)60、60から検出情報が入力され、その検出情報をもとにして基準値等と比較演算しながら出力側に制御信号を出力して車体の平行制御作用と刈高さ制御との2つの制御を行なうことができる。このように、一つのセンサ60、60から入力された検出情報に基づいて2つの制御作用を適確に行なうことができる。
【0049】
以上述べたように、別実施例2は、兼用センサ60、60(実施例では対地平行検出センサが刈高さセンサを兼ねている。)から入力される検出情報に基づいて、車体の対地平行制御作用と刈取装置の刈高制御作用とを行なうことができるものである。したがって、別実施例2は、1つのセンサ60、60が検出した情報を2つの制御に利用することによって、装置全体として簡素化が図れ、大幅にコストダウンができた特徴がある。更に、別実施例2は、一個のセンサをなくすことによって、当然ながら故障箇所も減ってメンテナンスの回数も減少することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、エア−式穀粒搬送装置の模式図である。
【図2】本発明の実施例であって、排出停止時のタイミングを示すグラフである。
【図3】本発明の実施例であって、排出開始時のタイミングを示すグラフである。
【図4】本発明の実施例であって、制御機構のブロック図である。
【図5】本発明の実施例であって、排出開始時のタイミングを示すグラフである。
【図6】本発明の実施例であって、制御機構のブロック図である。
【図7】本発明の実施例であって、コンバインの側面図である。
【図8】本発明の別実施例1であって、制御機構のブロック図である。
【図9】本発明の別実施例1であって、リ−ル上昇速度の変化を示すグラフである。
【図10】本発明の別実施例1であって、制御機構のブロック図である。
【図11】本発明の別実施例1であって、リ−ル回転速度の変化を示すグラフである。
【図12】本発明の別実施例1であって、コンバインの側面図である。
【図13】本発明の別実施例2であって、制御機構のブロック図である。
【図14】本発明の別実施例2であって、刈取装置の平面図である。
【図15】本発明の別実施例2であって、コンバインの側面図である。
【符号の説明】
1 グレンタンク 2 繰り出しロ−ル 3 ブロワ−
4 搬送風路 5 穀粒排出口 6 穀粒搬送筒
7 操作装置 8 エンジン。

Claims (3)

  1. グレンタンク1は、貯留した穀粒をタンク1外に繰り出すための繰り出しロ−ル2を下部に軸装して設け、該繰り出しロ−ル2は、ブロワ−3に連通している搬送風路4に穀粒を繰り出し可能に接続して設け、該搬送風路4は、穀粒搬送筒6の先端部に開口している穀粒排出口5まで穀粒を搬送する構成とし、該穀粒搬送筒6には、前記穀粒排出口5の近傍位置に、前記繰り出しロ−ル2等への動力を入り、切り操作する操作装置7を設け、該操作装置7によって前記繰り出しロ−ル2等を停止側に操作すると、繰り出しロ−ル2が停止した後、ブロワ−3も停止、又は低速回転となる構成としたエア−式穀粒搬送装置。
  2. 搬送風路4に連通して設けたブロワ−3は、操作装置7によって穀粒の排出を停止側に操作すると、先に繰り出しロ−ル2が停止し、その後設定時間が経過すると、起風作用を停止するか、又は弱い起風回転に変速される構成とした請求項1記載のエア−式穀粒搬送装置。
  3. 搬送風路4に連通して設けたブロワ−3は、エンジン8から回転動力が伝動される構成とし、該エンジン8は、操作装置7によって穀粒の排出を停止側に操作すると、繰り出しロ−ル2が停止した後、予め設定した時間の経過後にアイドリング回転まで減速される構成とした請求項1記載のエア−式穀粒搬送装置。
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