JP2004289643A - 印刷状況管理方法および装置並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複合機等の画像形成装置において、印刷処理が実行されないジョブにおける用紙の削減状況を考慮し、画像形成装置の印刷状況を適切に管理することのできる印刷状況管理方法および装置並びにプログラムを提供する。
【解決手段】係数設定部13で複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、設定した削減効果係数を係数記憶部14に記憶する。そして、用紙削減度算出部15が、ログ記憶部12に記憶されている複合機のログ情報に基づいて、複合機が実行した各処理の用紙枚数を取得し、取得した用紙枚数に、対応する削減効果係数を乗じて用紙削減度を算出する。
【選択図】 図2
【解決手段】係数設定部13で複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、設定した削減効果係数を係数記憶部14に記憶する。そして、用紙削減度算出部15が、ログ記憶部12に記憶されている複合機のログ情報に基づいて、複合機が実行した各処理の用紙枚数を取得し、取得した用紙枚数に、対応する削減効果係数を乗じて用紙削減度を算出する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷状況管理方法および装置並びにプログラムに関し、特に、用紙を利用しなかった場合の用紙削減状況を管理することのできる印刷状況管理方法および装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ等の画像形成装置の技術が向上したことにより、多様な文書を容易に印刷することが可能となってきた。その反面、不要であると思われる印刷処理の数も多くなり、その抑制を補助するための技術も提案されている。このような技術としては、プリンタの印刷状況を把握する技術や(例えば、特許文献1参照)、上限値を設定して不必要な印刷を抑制する技術(例えば、特許文献2参照)等がある。
【0003】
また、最近では、環境保護や経費削減等を理由として、印刷に使用する用紙の削減を推進する企業や団体が増加してきている。用紙の削減は、用紙面への複数ページの割り付け(Nアップ)や両面印刷を推奨することで行われるのが一般的であり、用紙削減状況を把握するためのツール等も提供されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−319646号公報
【特許文献2】
特開平9−30057号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用紙削減状況を把握するための従来のツールは、印刷処理の結果に基づいて、用紙の削減状況等を示していたため、印刷処理が実行されなかった場合等では、例え用紙の削減が行われていたとしても、それが用紙の削減状況等に反映されることはなかった。印刷処理が実行されなかった場合とは、例えば、ファックス受信があった際に、当該文書を印刷せずに画面等で確認した場合等である。
【0006】
そこで、この発明は、複合機等の画像形成装置において、印刷処理が実行されないジョブにおける用紙の削減状況を考慮し、画像形成装置の印刷状況を適切に管理することのできる印刷状況管理方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理方法において、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、該設定した削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明は、用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理装置において、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定する係数設定手段と、前記係数設定手段により設定された削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出する削減度算出手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記削減度算出手段は、前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記係数設定手段は、印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7の発明は、用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理プログラムにおいて、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定する係数設定処理と、前記係数設定手段により設定された削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出する削減度算出処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記削減度算出処理は、前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記係数設定処理は、印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る印刷状況管理方法および装置並びにプログラムの一実施の形態について、添付図面を参照して、詳細に説明する。
【0017】
図1は、この発明を適用した管理装置を含めたシステムの構成を示した図である。同図に示すように、管理装置1は、複数の複合機2(2−1〜2−n)と接続される。両者の接続は、ネットワークを介して行ってもよく、通信ケーブルを介して行ってもよい。また、両者の接続は、管理装置1が複合機2からログを収集するために必要なものであるため、ログの収集時のみ両者が接続されていれば十分である。なお、管理装置1と複合機2の接続に代えて、複合機2のログ情報を記憶媒体等を利用して管理装置1に入力するようにしてもよい。
【0018】
複合機2は、コピーやプリント、ファックス送受信、スキャン等の各機能を有しているものであるが、複合機2以外にもコピー機、ファックス機等も処理対象とすることができる。
【0019】
次に、管理装置1について説明する。図2は、管理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。なお、管理装置1は、専用のハードウェアにより構成してもよく、この発明を適用したプログラムをコンピュータに導入して構成してもよい。
【0020】
同図に示すように、管理装置1は、ログ収集部11とログ記憶部12、係数設定部13、係数記憶部14、用紙削減度算出部15、算出結果出力部16を具備して構成される。
【0021】
ログ収集部11は、複合機2等からログ情報を収集する。収集するログ情報は、使用したユーザのユーザ情報や操作情報、処理した文書の枚数等である。ログ記憶部12は、ログ収集部11が収集したログ情報を記憶するデータベースである。
【0022】
係数設定部13は、複合機2が実行する各処理に対する用紙削減度係数を設定するもので、通常、管理者等の指示に基づいて、用紙削減度係数を設定する。用紙削減度係数は、複合機2における印刷を伴わない処理のそれぞれに対する用紙削減度を決定するための係数で、この用紙削減度係数を印刷を行った場合の用紙枚数に乗じることで、用紙削減度を算出することができるものである。係数記憶部14は、係数決定部13により設定された用紙削減度係数を記憶する。
【0023】
用紙削減度算出部15は、ログ記憶部12に記憶されているログ情報と、係数記憶部14に記憶されている用紙削減度係数に基づいて、用紙の削減度を算出する。算出する用紙の削減度は、ユーザ別や部門別、機能別等、様々な分類に基づいて行うことも可能である。算出結果出力部16は、用紙削減度算出部15が算出した用紙の削減度を表示する。
【0024】
なお、ログ収集部11とログ記憶部12は、管理装置1とは別の構成、つまり、別の装置として、若しくは別のプログラムにより実現し、他の装置等と共用することも可能である。
【0025】
次に、管理装置1の用紙削減度算出処理について説明する。図3は、管理装置1の用紙削減度算出処理の流れを示すフローチャートである。なお、管理装置1では、ログ収集部11は、複合機2から定期的にログ情報を収集しているものとする。もちろん、記憶媒体等を利用して手動でログを収集する場合であっても、そのログの収集は、定期的に行うものとする。
【0026】
管理装置1は、用紙削減度算出処理を開始すると、用紙削減度算出部15が、ログ記憶部12からログ情報を取得するが、このとき、処理すべきログ情報が記憶されていなければ(ステップ101でNO)、用紙削減度算出処理を終了する。
【0027】
一方、用紙削減度算出部15がログ記憶部12から処理すべきログ情報を取得することができると(ステップ101でYES)、続いて、用紙削減度算出部15は、係数記憶部14から削減効果係数を取得する(ステップ102)。そして、用紙削減度算出部15は、取得したログ情報と削減効果係数に基づいて、用紙の削減度を算出する(ステップ103)。用紙の削減度の算出方法については、後述する。用紙削減度算出部15が用紙の削減度の算出を終了すると、算出結果出力部16が当該算出結果を出力し(ステップ104)、用紙削減度算出処理を終了する。
【0028】
次に、削減効果係数と用紙削減度の算出方法について説明する。図4は、係数記憶部14が記憶する削減効果係数の例を示した図である。同図に示すように、係数記憶部14は、複合機2で実行される操作や処理毎に削減効果係数(P)を記憶している。この削減効果係数(P)は、管理者等により、係数設定部13から設定されるもので、通常、−1.0以上で1.0以下の値が設定される。もちろん、運用事情等に合わせて、この範囲外の値を削減効果係数(P)の値として設定することも可能である。
【0029】
用紙削減度は、複合機2のログ情報に基づいて、複合機2で実行される操作や処理毎に式1により算出される。
【0030】
【式1】
用紙削減度 = 削減効果係数(P) × 処理枚数
【0031】
例えば、削減効果係数(P)が1.0に設定されているファックス親展ボックス受信について用紙削減度を算出すると、親展ボックスへのファックス受信が用紙10枚分あった場合には、用紙削減度は、10.0となる。この用紙削減度は、用紙の削減枚数に対応するものであり、用紙削減度が10.0の場合には、用紙を10枚削減したことと、同意となる。
【0032】
また、図4に示したように、削減効果係数(P)は、負の値が設定されることがある。削減効果係数(P)に負の値が設定されている場合には、当然、用紙削減度も負の値、つまり、用紙を無駄に利用したことを意味した値となる。ただし、削減効果係数(P)への負の値の設定は、単に用紙を無駄に利用した意味として利用するだけでなく、別の処理で削減した用紙の削減度をキャンセルする意味として利用することができる。
【0033】
例えば、親展ボックス内の文書をプリントする処理に対応する削減効果係数(P)に−1.0を設定したとする。このとき、親展ボックスへのファックス受信が用紙10枚分あり、これにより用紙削減度が10.0と算出された場合に、その文書を10枚全てプリントしたとすると、プリント時の用紙削減度が−10.0と算出され、親展ボックスへのファックス受信により用紙削減度がキャンセルされることとなる。したがって、親展ボックスへファックス受信があった場合には、受信した文書をプリントせずに、画面等で確認するのみであれば、その文書に応じた用紙の削減が実行されたこととなるが、プリントを行えば、その分だけ用紙の削減がなされなかったこととして扱われることとなる。
【0034】
もちろん、親展ボックスに受信した文書を両面印刷処理でプリントした場合やNアップ印刷処理でプリントした場合には、受信した文書の用紙枚数に対して、実際にプリントした用紙枚数が少なくなるので、その差分だけ用紙を削減したものとして取り扱われることとなる。
【0035】
なお、上述の説明では、削減効果係数に基づいて用紙の削減度を算出する場合を説明したが、用紙削減度が用紙削減枚数に対応するようにしているため、複合機による複写やプリント等に対して従来と同様に用紙削減枚数を算出し、その算出結果と削減効果係数に基づいて算出した用紙削減度とを合わせて統計等の処理を行うようにすることが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、該設定した削減効果係数を対応する処理の処理枚数に乗じて、用紙削減度を算出するように構成したので、用紙を出力しなかった処理に対しても用紙削減度に基づいて用紙の削減枚数を把握することができ、管理者等が意図通りに用紙の削減状況を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した管理装置を含めたシステムの構成を示した図である。
【図2】管理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】管理装置1の用紙削減度算出処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】係数記憶部14が記憶する削減効果係数の例を示した図である。
【符号の説明】
1 管理装置
2−1〜2−n 複合機
11 ログ収集部
12 ログ記憶部
13 係数設定部
14 係数記憶部
15 用紙削減度算出部
16 算出結果出力部
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷状況管理方法および装置並びにプログラムに関し、特に、用紙を利用しなかった場合の用紙削減状況を管理することのできる印刷状況管理方法および装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ等の画像形成装置の技術が向上したことにより、多様な文書を容易に印刷することが可能となってきた。その反面、不要であると思われる印刷処理の数も多くなり、その抑制を補助するための技術も提案されている。このような技術としては、プリンタの印刷状況を把握する技術や(例えば、特許文献1参照)、上限値を設定して不必要な印刷を抑制する技術(例えば、特許文献2参照)等がある。
【0003】
また、最近では、環境保護や経費削減等を理由として、印刷に使用する用紙の削減を推進する企業や団体が増加してきている。用紙の削減は、用紙面への複数ページの割り付け(Nアップ)や両面印刷を推奨することで行われるのが一般的であり、用紙削減状況を把握するためのツール等も提供されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−319646号公報
【特許文献2】
特開平9−30057号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用紙削減状況を把握するための従来のツールは、印刷処理の結果に基づいて、用紙の削減状況等を示していたため、印刷処理が実行されなかった場合等では、例え用紙の削減が行われていたとしても、それが用紙の削減状況等に反映されることはなかった。印刷処理が実行されなかった場合とは、例えば、ファックス受信があった際に、当該文書を印刷せずに画面等で確認した場合等である。
【0006】
そこで、この発明は、複合機等の画像形成装置において、印刷処理が実行されないジョブにおける用紙の削減状況を考慮し、画像形成装置の印刷状況を適切に管理することのできる印刷状況管理方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理方法において、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、該設定した削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明は、用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理装置において、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定する係数設定手段と、前記係数設定手段により設定された削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出する削減度算出手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記削減度算出手段は、前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記係数設定手段は、印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7の発明は、用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理プログラムにおいて、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定する係数設定処理と、前記係数設定手段により設定された削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出する削減度算出処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記削減度算出処理は、前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記係数設定処理は、印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る印刷状況管理方法および装置並びにプログラムの一実施の形態について、添付図面を参照して、詳細に説明する。
【0017】
図1は、この発明を適用した管理装置を含めたシステムの構成を示した図である。同図に示すように、管理装置1は、複数の複合機2(2−1〜2−n)と接続される。両者の接続は、ネットワークを介して行ってもよく、通信ケーブルを介して行ってもよい。また、両者の接続は、管理装置1が複合機2からログを収集するために必要なものであるため、ログの収集時のみ両者が接続されていれば十分である。なお、管理装置1と複合機2の接続に代えて、複合機2のログ情報を記憶媒体等を利用して管理装置1に入力するようにしてもよい。
【0018】
複合機2は、コピーやプリント、ファックス送受信、スキャン等の各機能を有しているものであるが、複合機2以外にもコピー機、ファックス機等も処理対象とすることができる。
【0019】
次に、管理装置1について説明する。図2は、管理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。なお、管理装置1は、専用のハードウェアにより構成してもよく、この発明を適用したプログラムをコンピュータに導入して構成してもよい。
【0020】
同図に示すように、管理装置1は、ログ収集部11とログ記憶部12、係数設定部13、係数記憶部14、用紙削減度算出部15、算出結果出力部16を具備して構成される。
【0021】
ログ収集部11は、複合機2等からログ情報を収集する。収集するログ情報は、使用したユーザのユーザ情報や操作情報、処理した文書の枚数等である。ログ記憶部12は、ログ収集部11が収集したログ情報を記憶するデータベースである。
【0022】
係数設定部13は、複合機2が実行する各処理に対する用紙削減度係数を設定するもので、通常、管理者等の指示に基づいて、用紙削減度係数を設定する。用紙削減度係数は、複合機2における印刷を伴わない処理のそれぞれに対する用紙削減度を決定するための係数で、この用紙削減度係数を印刷を行った場合の用紙枚数に乗じることで、用紙削減度を算出することができるものである。係数記憶部14は、係数決定部13により設定された用紙削減度係数を記憶する。
【0023】
用紙削減度算出部15は、ログ記憶部12に記憶されているログ情報と、係数記憶部14に記憶されている用紙削減度係数に基づいて、用紙の削減度を算出する。算出する用紙の削減度は、ユーザ別や部門別、機能別等、様々な分類に基づいて行うことも可能である。算出結果出力部16は、用紙削減度算出部15が算出した用紙の削減度を表示する。
【0024】
なお、ログ収集部11とログ記憶部12は、管理装置1とは別の構成、つまり、別の装置として、若しくは別のプログラムにより実現し、他の装置等と共用することも可能である。
【0025】
次に、管理装置1の用紙削減度算出処理について説明する。図3は、管理装置1の用紙削減度算出処理の流れを示すフローチャートである。なお、管理装置1では、ログ収集部11は、複合機2から定期的にログ情報を収集しているものとする。もちろん、記憶媒体等を利用して手動でログを収集する場合であっても、そのログの収集は、定期的に行うものとする。
【0026】
管理装置1は、用紙削減度算出処理を開始すると、用紙削減度算出部15が、ログ記憶部12からログ情報を取得するが、このとき、処理すべきログ情報が記憶されていなければ(ステップ101でNO)、用紙削減度算出処理を終了する。
【0027】
一方、用紙削減度算出部15がログ記憶部12から処理すべきログ情報を取得することができると(ステップ101でYES)、続いて、用紙削減度算出部15は、係数記憶部14から削減効果係数を取得する(ステップ102)。そして、用紙削減度算出部15は、取得したログ情報と削減効果係数に基づいて、用紙の削減度を算出する(ステップ103)。用紙の削減度の算出方法については、後述する。用紙削減度算出部15が用紙の削減度の算出を終了すると、算出結果出力部16が当該算出結果を出力し(ステップ104)、用紙削減度算出処理を終了する。
【0028】
次に、削減効果係数と用紙削減度の算出方法について説明する。図4は、係数記憶部14が記憶する削減効果係数の例を示した図である。同図に示すように、係数記憶部14は、複合機2で実行される操作や処理毎に削減効果係数(P)を記憶している。この削減効果係数(P)は、管理者等により、係数設定部13から設定されるもので、通常、−1.0以上で1.0以下の値が設定される。もちろん、運用事情等に合わせて、この範囲外の値を削減効果係数(P)の値として設定することも可能である。
【0029】
用紙削減度は、複合機2のログ情報に基づいて、複合機2で実行される操作や処理毎に式1により算出される。
【0030】
【式1】
用紙削減度 = 削減効果係数(P) × 処理枚数
【0031】
例えば、削減効果係数(P)が1.0に設定されているファックス親展ボックス受信について用紙削減度を算出すると、親展ボックスへのファックス受信が用紙10枚分あった場合には、用紙削減度は、10.0となる。この用紙削減度は、用紙の削減枚数に対応するものであり、用紙削減度が10.0の場合には、用紙を10枚削減したことと、同意となる。
【0032】
また、図4に示したように、削減効果係数(P)は、負の値が設定されることがある。削減効果係数(P)に負の値が設定されている場合には、当然、用紙削減度も負の値、つまり、用紙を無駄に利用したことを意味した値となる。ただし、削減効果係数(P)への負の値の設定は、単に用紙を無駄に利用した意味として利用するだけでなく、別の処理で削減した用紙の削減度をキャンセルする意味として利用することができる。
【0033】
例えば、親展ボックス内の文書をプリントする処理に対応する削減効果係数(P)に−1.0を設定したとする。このとき、親展ボックスへのファックス受信が用紙10枚分あり、これにより用紙削減度が10.0と算出された場合に、その文書を10枚全てプリントしたとすると、プリント時の用紙削減度が−10.0と算出され、親展ボックスへのファックス受信により用紙削減度がキャンセルされることとなる。したがって、親展ボックスへファックス受信があった場合には、受信した文書をプリントせずに、画面等で確認するのみであれば、その文書に応じた用紙の削減が実行されたこととなるが、プリントを行えば、その分だけ用紙の削減がなされなかったこととして扱われることとなる。
【0034】
もちろん、親展ボックスに受信した文書を両面印刷処理でプリントした場合やNアップ印刷処理でプリントした場合には、受信した文書の用紙枚数に対して、実際にプリントした用紙枚数が少なくなるので、その差分だけ用紙を削減したものとして取り扱われることとなる。
【0035】
なお、上述の説明では、削減効果係数に基づいて用紙の削減度を算出する場合を説明したが、用紙削減度が用紙削減枚数に対応するようにしているため、複合機による複写やプリント等に対して従来と同様に用紙削減枚数を算出し、その算出結果と削減効果係数に基づいて算出した用紙削減度とを合わせて統計等の処理を行うようにすることが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、該設定した削減効果係数を対応する処理の処理枚数に乗じて、用紙削減度を算出するように構成したので、用紙を出力しなかった処理に対しても用紙削減度に基づいて用紙の削減枚数を把握することができ、管理者等が意図通りに用紙の削減状況を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した管理装置を含めたシステムの構成を示した図である。
【図2】管理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】管理装置1の用紙削減度算出処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】係数記憶部14が記憶する削減効果係数の例を示した図である。
【符号の説明】
1 管理装置
2−1〜2−n 複合機
11 ログ収集部
12 ログ記憶部
13 係数設定部
14 係数記憶部
15 用紙削減度算出部
16 算出結果出力部
Claims (9)
- 用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理方法において、
複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定し、該設定した削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出することを特徴とする印刷状況管理方法。 - 前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする請求項1記載の印刷状況管理方法。
- 印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする請求項1記載の印刷状況管理方法。
- 用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理装置において、
複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定する係数設定手段と、
前記係数設定手段により設定された削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出する削減度算出手段と
を具備することを特徴とする印刷状況管理装置。 - 前記削減度算出手段は、
前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする請求項4記載の印刷状況管理装置。 - 前記係数設定手段は、
印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする請求項4記載の印刷状況管理装置。 - 用紙上に画像を形成する印刷処理と、画像を形成しない未印刷処理とを実行する複合機の印刷状況を管理する印刷状況管理プログラムにおいて、
複合機が実行する処理毎に削減効果係数を設定する係数設定処理と、
前記係数設定手段により設定された削減効果係数と前記複合機から取得したログ情報とに基づいて、前記複合機における用紙の削減度を算出する削減度算出処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする印刷状況管理プログラム。 - 前記削減度算出処理は、
前記ログ情報に含まれる処理毎の印刷処理枚数若しくは未印刷処理枚数に、前記削減効果係数を乗じて前記削減度を算出することを特徴とする請求項7記載の印刷状況管理プログラム。 - 前記係数設定処理は、
印刷処理に基づいて算出した削減度が該印刷処理に対応する未印刷処理に基づいて算出した削減度を打ち消すように前記削減効果係数を設定することを特徴とする請求項7記載の印刷状況管理プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003080995A JP2004289643A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 印刷状況管理方法および装置並びにプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003080995A JP2004289643A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 印刷状況管理方法および装置並びにプログラム |
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Family Applications (1)
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JP2003080995A Pending JP2004289643A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 印刷状況管理方法および装置並びにプログラム |
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JP (1) | JP2004289643A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317137A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Canon Inc | 情報処理装置及びその制御方法、プログラム |
JP2015157364A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-09-03 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及びその制御方法、プログラム、並びに画像処理システム |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080995A patent/JP2004289643A/ja active Pending
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