JP2004289447A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビニング動作する複数のラインセンサを用いて画像を読み取る画像読取装置において、読取処理の速度を高く保ちつつ、また大幅なコストアップを招かずに、2つのラインセンサのオーバーラップ領域で読み取る画像の乱れを防止する。
【解決手段】第1および第2のラインセンサ17、27間でオーバーラップしている光電変換部の数をmとして、それら両ラインセンサ17、27間の光電変換部のずれ量j=m−kn(kはj<nにするゼロまたは正の整数)に基づく特性値を記憶手段44に記憶しておく。そして上記の記憶された特性値が示すずれ量jがゼロ以外のとき、ラインセンサ17、27の一方の信号読出しタイミングを、光電変換部(n−j)個分だけずらすように、ラインセンサ駆動回路41、42を制御手段40によって制御する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読取装置に関し、特に詳細には、画像情報が記録された記録媒体からの光を複数のラインセンサにより検出して上記画像情報を読み取るようにした画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、放射線を照射するとこの放射線エネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光やレーザ光などの励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)が知られており、そして、この蓄積性蛍光体を支持体上に積層してなる蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像記録再生システムが広く実用に供されている。
【0003】
この放射線画像記録再生システムは、人体等の被写体を透過させた放射線を蓄積性蛍光体シートに照射する等してこの蓄積性蛍光体シートに被写体の放射線画像情報を蓄積記録し、その後、レーザ光などの励起光により該シートを2次元的に走査してその励起光照射部分から輝尽発光光を生じさせ、この輝尽発光光を光電読取手段により読み取って上記放射線画像情報を示す画像信号を得るものである。特許文献1には、そのようにして蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報を読み取る装置の例が記載されている。
【0004】
このシステムにおいて得られた画像信号は、観察読影に適した階調処理や周波数処理などの画像処理が施された上で、それが担持する放射線画像を診断用可視像としてフィルムに再生記録したり、あるいはCRT等からなる画像表示装置に表示するために用いられる。なお、放射線画像情報読取り後の蓄積性蛍光体シートに消去光を照射して、そこに残存しているエネルギーを放出させると、そのシートは再度放射線画像情報を蓄積記録できる状態となって、繰り返し使用が可能になる。
【0005】
ここで、上述した放射線画像記録再生システムに用いられる画像読取装置においては、例えば特許文献2に示されるように、輝尽発光光の読取時間の短縮や、装置のコンパクト化およびコスト低減等の観点から、光電読取手段として、複数の光電変換部が並設されてなるCCDラインセンサ等のラインセンサを適用することが提案されている。その場合は、記録媒体とラインセンサとを、該ラインセンサの光電変換部の並び方向(主走査方向)と略直交する方向に相対移動させる副走査手段が設けられて、記録媒体の画像情報が2次元的に読み取られる。
【0006】
なおこのようなラインセンサは、特に放射線画像情報読取装置に限らず、画像情報が記録された記録媒体に読取光を照射し、そのとき該記録媒体で反射した光あるいは該記録媒体を透過した光を検出することによって画像情報を読み取る装置においても、広く実用に供されている。
【0007】
上述のように、画像情報が記録された記録媒体からの発光光、反射光あるいは透過光を検出するためにラインセンサを適用するに当たり、読取幅を大きく確保する必要がある場合は、複数のラインセンサを読取幅方向に連ねて配置し、各ラインセンサからの出力信号を繋いで1主走査ラインに関する読取画像信号を得ることも考えられている。
【0008】
そのようにする場合、1つのラインセンサにおいて所定ピッチで並ぶ光電変換部の最後尾のものに対して、次のラインセンサの先頭の光電変換部が連なるように両ラインセンサを配置することは事実上不可能であるので、一般に複数のラインセンサは、光電変換部の並び方向において一部オーバーラップ領域が生じる状態に配置される。その際、オーバーラップ領域が読み取る画像部分に関しては、例えば2つのラインセンサの光電変換部の出力信号を平均処理したり、あるいは一方のラインセンサの光電変換部の出力信号は非採用とする等の処置がなされて、該画像部分についての読取画像信号が得られる。
【0009】
他方、ラインセンサを用いて画像情報を読み取る際、光電変換部のピッチが所望の読取画素ピッチよりも小さい場合は、連続する複数の光電変換部からの信号をまとめて1画素分の読取画像信号として出力させる、いわゆるビニング動作をさせることが多い。前述したように2つのラインセンサ間にオーバーラップ領域が有る場合にこのビニング動作をさせるのであれば、ビニングする光電変換部の数をnとしたとき、オーバーラップしている光電変換部の数はnの整数倍であることが望まれる。つまり、そのような状態になっていれば、各ラインセンサのオーバーラップ領域のn個毎の光電変換部から、互いに記録媒体の主走査方向同位置についての出力信号を得ることができるので、各ラインセンサからの出力信号を繋いで得られる読取画像信号は、読取対象の画像を主走査方向に亘って滑らかに示すものとなる。
【0010】
それに対して、オーバーラップしている光電変換部の数がnの整数倍になっていない場合、それらを普通に駆動したのでは、各ラインセンサのオーバーラップ領域のn個毎の光電変換部から得られる出力信号は、互いに記録媒体の主走査方向にずれた相異なる位置に関するものとなるので、それらの出力信号を繋いで得られる読取画像信号は、繋ぎ領域において画像の乱れを発生させるものとなってしまう。
【0011】
この繋ぎ領域における画像の乱れを防止するための一つの手法として、オーバーラップしている光電変換部の数が正確にnの整数倍となるように、2つのラインセンサを極めて精度良く位置決めして配置することが考えられる。
【0012】
また例えば特許文献3には、2つの撮像素子のオーバーラップ領域における相対的変位量を検出し、各撮像素子からの出力信号を上記変位量に基づいて補正するようにした撮像装置が示されており、2つのラインセンサを用いて画像を読み取る場合にそのような技術を適用しても、繋ぎ領域における画像の乱れを防止可能である。
【0013】
【特許文献1】
特開昭55−12429号公報
【0014】
【特許文献2】
特開昭60−111568号公報
【0015】
【特許文献3】
特開平6−141246号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、オーバーラップしている光電変換部の数が正確にnの整数倍となるように、2つのラインセンサを極めて精度良く位置決めするには、1つの光電変換部の主走査方向サイズ(一般に数十μm程度)程度の位置決め精度が必要であって多くの手間がかかるので、この手法を採用すると画像読取装置の生産性が低下し、それが装置コストの上昇につながる。
【0017】
一方、撮像素子からの出力信号を補正する特許文献3に記載の方法は、画像を一時的に記憶したりあるいは前記変位量を記憶する大容量のメモリを必要とすることから、これも装置コストの上昇につながるという欠点がある。またこの方法では、画像信号の補正のために膨大な演算を行う必要があるので、読取処理の速度が落ちるという問題も認められる。
【0018】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、ビニング動作する複数のラインセンサを用いて画像を読み取る画像読取装置において、読取処理の速度を高く保ちつつ、また大幅なコストアップを招かずに、2つのラインセンサのオーバーラップ領域で読み取る画像の乱れを防止することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像読取装置は、
前述したように、画像情報が記録された記録媒体からの光を検出する複数の光電変換部が並設されてなり、互いが上記光電変換部の並び方向において一部オーバーラップ領域が生じる状態に配置された第1および第2のラインセンサと、
これらのラインセンサの各々を、連続するn個(2≦n)の光電変換部からの信号をまとめて1画素分の読取画像信号として出力するように駆動する駆動回路と、
前記記録媒体とラインセンサとを、該ラインセンサの前記複数の光電変換部の並び方向と略直交する方向に相対移動させる副走査手段とを有する画像読取装置において、
前記第1および第2のラインセンサ間でオーバーラップしている光電変換部の数をmとして、それら両ラインセンサ間の光電変換部のずれ量j=m−kn(kはj<nにするゼロまたは正の整数)に基づく特性値を記憶する記憶手段と、
記憶された前記特性値が示すずれ量jがゼロ以外のとき、前記第1および第2のラインセンサの一方の信号読出しタイミングを、光電変換部(n−j)個分だけずらすように前記駆動回路を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0020】
なお本発明による画像読取装置は、上述の通り第1および第2の2つのラインセンサを必須とするものであるが、全体のラインセンサの個数が3個以上であっても、それらの中の隣接する2つのラインセンサが上記第1および第2のラインセンサと同様に構成されていれば、後述する本発明の効果を奏することができるので、そのようにして3個以上のラインセンサを備えた画像読取装置も本発明の画像読取装置に含まれるものとする。
【0021】
また本発明による画像読取装置において、上記特性値としては、例えば光電変換部のずれ量jそのものが記憶される。
【0022】
また前記制御手段は、第1または第2のラインセンサに入力するリセットパルスの入力タイミングを変更するものとして構成されるのが望ましい。
【0023】
【発明の効果】
上述の通り本発明の画像読取装置においては、第1および第2のラインセンサ間の光電変換部のずれ量j=m−knがゼロ以外のとき(つまりオーバーラップしている光電変換部の数が、ビニングする光電変換部の数nの整数倍になっていないとき)、第1および第2のラインセンサの一方の信号読出しタイミングを、光電変換部(n−j)個分だけずらすように構成されているので、両ラインセンサは動作の点から考えると、オーバーラップしている光電変換部の数がnの整数倍になっている状態、あるいは1つのラインセンサにおいて所定ピッチで並ぶ光電変換部の最後尾のものに対して、次のラインセンサの先頭の光電変換部が連なっている状態と同等となる。そうであれば、両ラインセンサをビニング動作させて得られた出力信号を繋いで得られる読取画像信号は、2つのラインセンサのオーバーラップ領域で読み取る画像の乱れを抑えて、読取対象の画像を主走査方向に亘って滑らかに示すものとなる。
【0024】
そしてl本発明の画像読取装置は、ラインセンサの駆動を制御するだけで上記の効果が得られるものであるから大幅なコストアップを招くことはなく、また画像信号を補正する場合のように膨大な演算を必要とすることも無いから、読取処理速度も高く確保できるものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施の形態による放射線画像読取装置の機械的構成を示すものであり、また図2および図3はそれぞれ、この画像読取装置の読取光学系の部分の側面形状、正面形状を示している。
【0027】
図1に示すように本装置は、ファンビーム状の励起光10を発する励起光照射手段としてのレーザダイオードアレイ11と、励起光10を図2に示す面内のみで集光するシリンドリカルレンズ12と、この励起光10が線状に照射された蓄積性蛍光体シート13の部分から発せられた輝尽発光光14を集光する第1レンズアレイ15と、この第1レンズアレイ15を通過した輝尽発光光14の光路に配された第1励起光カットフィルタ16と、この第1励起光カットフィルタ16を透過した輝尽発光光14を検出する第1CCDラインセンサ17とを有している。
【0028】
上記の要素15、16および17からなる読取系は、蓄積性蛍光体シート13の幅方向約半分の領域について放射線画像を読み取るために設けられており、該シート13の残り約半分の領域について放射線画像を読み取るために、さらに、上記励起光10が線状に照射された蓄積性蛍光体シート13の部分から発せられた輝尽発光光14を集光する第2レンズアレイ25と、この第2レンズアレイ25を通過した輝尽発光光14の光路に配された第2励起光カットフィルタ26と、この第2励起光カットフィルタ26を透過した輝尽発光光14を検出する第2CCDラインセンサ27とが設けられている。
【0029】
そしてさらにこの画像読取装置は、蓄積性蛍光体シート13を矢印Y方向、つまり該シート13上における励起光照射部分の長さ方向(主走査方向:矢印X方向)と直交する方向に定速送りする副走査手段としてのエンドレスベルト18を有している。
【0030】
また図6はこの放射線画像情報読取装置の電気的な構成を概略的に示すものであり、ここに示される通り本装置は、上記第1CCDラインセンサ17から出力されたアナログの読取画像信号S1を増幅する増幅器20と、増幅された読取画像信号S1をデジタル化するA/D変換器21と、このA/D変換器21が出力するデジタル画像信号D1を画像処理する画像処理部22とを有している。また、上記第2CCDラインセンサ27から出力されたアナログの読取画像信号S2を増幅する増幅器30と、増幅された読取画像信号S2をデジタル化するA/D変換器31とが設けられ、このA/D変換器31が出力するデジタル画像信号D2も上記デジタル画像信号D1とともに画像処理部22に入力されるようになっている。デジタル画像信号D1およびD2は画像処理部22において後述の処理を受け、この処理後のデジタル画像信号Dは画像再生装置23に入力される。
【0031】
なお、上記第1CCDラインセンサ17および第2CCDラインセンサ27は、それぞれ駆動信号生成部41、42から入力される駆動制御信号に基づいて駆動される。駆動回路としてのこれらの駆動信号生成部41、42の動作はFPGA(Field Prgramble Gate Array)40によって制御され、そしてこのFPGA40には、駆動タイミング生成部43とずれ量記憶部44とが接続されている。
【0032】
レーザダイオードアレイ11は図3に示すように、発振波長が例えば650〜690nm帯にある複数のレーザダイオード11a、11b、11c……が一列に並設されてなるものである。各レーザダイオード11a、11b、11c……から発せられた発散光状態の励起光10a、10b、10c……は、シリンドリカルレンズ12により一方向のみに集光されてファンビームとなり、それらのファンビームが合成されてなる励起光10が蓄積性蛍光体シート13の一部分を線状に照射するようになっている。
【0033】
第1CCDラインセンサ17は図4に平面形状を示すように、一列に並設された多数の光電変換部17aを有するものである。また同様に第2CCDラインセンサ27も、一列に並設された多数の光電変換部27aを有するものである。なお本例において、光電変換部17aおよび27aの幅Wは約100μmである。これらのCCDラインセンサ17および27は、光電変換部17aおよび27aが図1の蓄積性蛍光体シート13上における励起光照射部分の長さ方向(矢印X方向)に沿って並ぶ向きで、そして光電変換部17aおよび27aの並び方向において一部オーバーラップ領域が生じる状態に配置されている。
【0034】
一方第1レンズアレイ15は、図5に正面形状を示す通り、例えば多数の屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d……が一列に並設されてなるものである。そしてこの第1レンズアレイ15は、屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d……が蓄積性蛍光体シート13上における励起光照射部分の長さ方向(矢印X方向)に沿って並ぶ向きに配設されている。各屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d……は、蓄積性蛍光体シート13から発せられた輝尽発光光14を集光して、図1に示すように第1CCDラインセンサ17に導く。第2レンズアレイ25も上記第1レンズアレイ15と同様の構成を有し、蓄積性蛍光体シート13から発せられた輝尽発光光14を集光して第2CCDラインセンサ27に導く。
【0035】
以下、上記構成の放射線画像読取装置の作用について説明する。蓄積性蛍光体シート13には、被写体を透過した放射線を照射する等によりこの被写体の放射線画像情報が蓄積記録されており、該シート13はエンドレスベルト18により矢印Y方向に定速で送られる。それとともに、レーザダイオードアレイ11から発せられた励起光10が、蓄積性蛍光体シート13の一部に線状に照射される。
【0036】
この励起光10の照射を受けた蓄積性蛍光体シート13の部分からは、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光14が発散する。例えば青色のこの輝尽発光光14はレンズアレイ15、25により集光されてCCDラインセンサ17、27に導かれ、該CCDラインセンサ17、27によって光電的に検出される。なお、蓄積性蛍光体シート13で反射してCCDラインセンサ17、27に向かって進行する励起光10は、励起光カットフィルタ16、26によってカットされる。
【0037】
CCDラインセンサ17、27はそれぞれ、輝尽発光光14の光量に対応した(つまり上記放射線画像情報を示す)アナログの読取画像信号S1、S2を出力する。ここで本装置においてCCDラインセンサ17、27は、前述したビニング動作するように駆動制御される。つまりこの場合CCDラインセンサ17、27は、それぞれ一例として連続する4個の光電変換部17a、27aからの信号をまとめて1画素分の読取画像信号として出力するように駆動される。
【0038】
第1CCDラインセンサ17および第2CCDラインセンサ27は前述の通りに配置されているので、第1CCDラインセンサ17が出力する読取画像信号S1は、蓄積性蛍光体シート13における線状の励起光照射ラインの約半分について放射線画像情報を示すものとなり、一方第2CCDラインセンサ27が出力する読取画像信号S2は、上記励起光照射ラインの残りの約半分について放射線画像情報を示すものとなる。
【0039】
これらの読取画像信号S1、S2は、それぞれ図6に示す増幅器20、30で増幅された後、A/D変換器21、31によりデジタル画像信号D1、D2に変換される。そしてこれらのデジタル画像信号D1、D2は画像処理部22において、蓄積性蛍光体シート13上の1本の励起光照射ライン(主走査ライン)全長についての放射線画像情報を示すように繋ぎ合わされるとともに、階調処置や周波数処理等の処理を受け、この処理後のデジタル画像信号Dは画像再生装置23に入力される。
【0040】
こうして画像再生装置23には、蓄積性蛍光体シート13の副走査移動に伴って、該シート13上の1本の主走査ラインに関するデジタル画像信号Dが次々と入力され、それらのデジタル画像信号Dが担持する2次元放射線画像がこの画像再生装置23において再生される。なおこの画像再生装置23として具体的には、例えば放射線画像を写真フィルム等の記録媒体に光走査記録する装置や、CRT等に表示するディスプレイ装置等を用いることができる。
【0041】
次に、デジタル画像信号D1、D2の繋ぎ合わせ(合成)について、図6および図7を参照して説明する。図7の(1)は図6に示した駆動タイミング生成部43からFPGA40に入力される読出し駆動パルスTGの波形を、また同図(2)はFPGA40から第1CCDラインセンサ用駆動信号生成部41に入力されるリセットパルスRG1の波形を、同図(3)はFPGA40から第2CCDラインセンサ用駆動信号生成部42に入力されるリセットパルスRG2の波形を、同図(4)は第1CCDラインセンサ17が出力する読取画像信号S1の波形例を、そして同図(5)は第2CCDラインセンサ27が出力する読取画像信号S2の波形例をそれぞれ示すものである。
【0042】
図6に示した駆動タイミング生成部43は、後述する第1CCDラインセンサ17の光電変換部17aと第2CCDラインセンサ27の光電変換部27とのずれ量jには拘わりの無い基準タイミング信号RTを生成し、それをFPGA40に入力する。FPGA40はこの基準タイミング信号RTに基づいて、上記ずれ量jを反映したリセットパルスRG1およびRG2を作成する。なおこのFPGA40に代えて、その他のプログラマブル素子を使用することも可能である。
【0043】
ここで上記ずれ量jは、第1CCDラインセンサ17と第2CCDラインセンサ27との間でオーバーラップしている光電変換部の数をm、ビニングする光電変換部の数をnとして、j=m−kn(kはj<nにするゼロまたは正の整数)で規定されるものである。図7の(6)には、第1CCDラインセンサ17と第2CCDラインセンサ27との光電変換部のオーバーラップ状態を示してあるが、ここに示される通り本例ではm=6であり、また前述したようにn=4であるから、この場合j=2である。
【0044】
このずれ量jは、各放射線画像情報読取装置毎に例えば後述の方法によって測定され、図6のずれ量記憶部44に記憶されている。なおこのずれ量記憶部44としては、例えば一般的な不揮発性メモリや、装置に備えられたドライブ装置に装填されて読み取られる磁気ディスクや光ディスク等の外部記憶媒体を用いることができる。
【0045】
図6のFPGA40は、ずれ量記憶部44から上記ずれ量jを示すデータDjを受けて、第1CCDラインセンサ17および第2CCDラインセンサ27の読出し動作を開始させる読出し駆動パルスTGと、第1CCDラインセンサ17のビニング動作を制御するリセットパルスRG1と、第2CCDラインセンサ27のビニング動作を制御するリセットパルスRG2を作成する。
【0046】
図7の横軸の1目盛りは、CCDラインセンサ17、27の1つの光電変換部17a、27aからの信号読出し時間に対応しており、同図の(1)および(2)に示される通り、第1CCDラインセンサ17用のリセットパルスRG1は読出し駆動パルスTGが立ち下がると同時に立ち上がり、以後、4個の光電変換部17aから電荷が転送される毎に1回立ち上がるタイミングで出力される。それにより、第1CCDラインセンサ17から出力される読取画像信号S1は同図(4)に示される通り、4個の光電変換部17aからの出力信号をまとめて1画素分の信号としたものとなる。これが、前述したビニング動作である。
【0047】
一方、第2CCDラインセンサ27用のリセットパルスRG2は、同図の(3)に示される通り、読出し駆動パルスTGが立ち下がると同時に1個が立ち上がり、引き続き光電変換部27aからの信号読出し時間を周期として2個が立ち上がる。それ以後該リセットパルスRG2は、4個の光電変換部27aから電荷が転送される毎に1回立ち上がるタイミングで出力される。それにより、第第2CCDラインセンサ27から出力される読取画像信号S2は同図(5)に示される通り、4個の光電変換部17aからの出力信号をまとめて1画素分の信号としたものとなる。こうして第2CCDラインセンサ27も、第1CCDラインセンサ17と同様にビニング動作する。
【0048】
先に説明した通り、上記読取画像信号S1、S2をA/D変換したデジタル画像信号D1、D2は、図6に示す画像処理部22において、蓄積性蛍光体シート13上の1本の主走査ライン全長についての放射線画像情報を示すように繋ぎ合わされてデジタル画像信号Dが得られる。その際、図7の(6)に示すように、読取画像信号S1のうち最後の4つの光電変換部17aからの信号と、読取画像信号S2のうち先頭から3番目〜7番目の(つまり上記4つの光電変換部17aとオーバーラップしている)光電変換部27aからの信号については、A/D変換の後互いに平均され、その平均値がこのオーバーラップ領域についての1画素に関するデジタル画像信号Dとされる。
【0049】
すなわち、第2CCDラインセンサ27の先頭から1番目と2番目の光電変換部27aからの信号は無視するように、リセットパルスRG2の入力タイミングが、リセットパルスRG1に対してTjだけ(図7の(3)参照)ずらされていることにより、主走査方向について互いに同位置にある4つの光電変換部17aおよび4つの光電変換部27aからの信号が、A/D変換後に平均されるようになっている。ここで上記Tjは、光電変換部17a、27aの2個(=n−j)分の信号読出し時間に対応したタイミングである。こうすることにより、主走査方向について互いに異なる位置にある4つの光電変換部17aおよび4つの光電変換部27aからの信号が平均されるようなことがなくなり、上記オーバーラップ領域について放射線画像情報を滑らかに示すデジタル画像信号Dが得られるようになる。
【0050】
なお上記ずれ量jは、第1CCDラインセンサ17と第2CCDラインセンサ27との間でオーバーラップしている光電変換部の数mを公知の方法によって検出した後、j=m−knの演算によって求めることができる。光電変換部の数mを検出する方法としては、例えば前記特許文献3に記載されているような方法を挙げることができる。
【0051】
また、このずれ量jは、その他の方法によって検出することも可能である。以下図8を参照して、そのような方法の一例を説明する。なおこの図8では、第1、第2のラインセンサを各々CCD1、CCD2として示し、またビニング動作は各CCD1、CCD2の4個の光電変換部からの信号をまとめて1画素分の読取画像信号として出力するようになされるものとする。
【0052】
同図(1)に示すように白部と黒部とが隣接している基準チャートCHを用い、この基準チャートCHを、CCD1とCCD2のつなぎ領域に白部と黒部の境界が位置するように配置して、それを該CCD1およびCCD2で読み取る。なお、上記つなぎ領域に上記境界が位置するように基準チャートCHを配置することは、読取装置の機械的精度から確実になされ得るものとする。
【0053】
CCD1およびCCD2の読取りデータをそれぞれ同図の(2)、(3)に示し、またそれらを拡大した波形をそれぞれ同図(4)、(5)に示す。上述した通りこの(4)、(5)において、太線の目盛りの間に示す4つの光電変換部からのデータ毎にビニングがなされる。これら(4)、(5)において、それぞれ読取データがLレベルからHレベルに立ち上がる光電変換部が、互いに基準チャートCHの同位置(具体的には白部の端部)を読み取っているのであるから、それらの光電変換部が各々ビニングの区切りに対してどれだけずれているか検出し、その検出した2つのずれの相対関係を知ることにより、ずれ量jを求めることができる。
【0054】
すなわちこの図示の例では、読取データがHレベルに立ち上がる位置は、CCD1ではビニングの区切りから後方(図中右方)に光電変換部3個分ずれ、CCD2ではビニングの区切りから後方(図中右方)に光電変換部1個分ずれているので、CCD1とCCD2との間のずれ量jは光電変換部2個分であると判別することができる。
【0055】
また以上説明した実施の形態においては、光電変換部のずれ量jそのものをずれ量記憶部44に記憶させているが、その代わりに、このずれ量jから算出したリセットパルスRG1、RG2のタイミング制御に関わる特性値(例えば上述したタイミングのずれ量Tj)等を記憶させておいても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による放射線画像情報読取装置の概略構成図
【図2】図1に示した放射線画像情報読取装置の読取光学系を示す側面図
【図3】図2に示した読取光学系の正面図
【図4】上記放射線画像情報読取装置に用いられたラインセンサの平面図
【図5】上記放射線画像情報読取装置に用いられたレンズアレイの正面図
【図6】上記放射線画像情報読取装置の電気的構成を示すブロック図
【図7】上記放射線画像情報読取装置における信号波形を示す概略図
【図8】2つのラインセンサ間の光電変換部のずれ量を求める方法の一例を説明する概略図
【符号の説明】
10 励起光
11 レーザダイオードアレイ
12 シリンドリカルレンズ
13 蓄積性蛍光体シート
14 輝尽発光光
15 レンズアレイ
17 第1CCDラインセンサ
17a、27a CCDラインセンサの光電変換部
18 エンドレスベルト
20、30 増幅器
21、31 A/D変換器
22 画像処理部
23 画像再生装置
27 第2CCDラインセンサ
40 FPGA
41、42 駆動信号生成部
43 駆動タイミング生成部
44 ずれ量記憶部

Claims (3)

  1. 画像情報が記録された記録媒体からの光を検出する複数の光電変換部が並設されてなり、互いが上記光電変換部の並び方向において一部オーバーラップ領域が生じる状態に配置された第1および第2のラインセンサと、
    これらのラインセンサの各々を、連続するn個(2≦n)の光電変換部からの信号をまとめて1画素分の読取画像信号として出力するように駆動する駆動回路と、
    前記記録媒体とラインセンサとを、該ラインセンサの前記複数の光電変換部の並び方向と略直交する方向に相対移動させる副走査手段とを有する画像読取装置において、
    前記第1および第2のラインセンサ間でオーバーラップしている光電変換部の数をmとして、それら両ラインセンサ間の光電変換部のずれ量j=m−kn(kはj<nにするゼロまたは正の整数)に基づく特性値を記憶する記憶手段と、
    記憶された前記特性値が示すずれ量jがゼロ以外のとき、前記第1および第2のラインセンサの一方の信号読出しタイミングを、光電変換部(n−j)個分だけずらすように前記駆動回路を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記特性値として、前記ずれ量jそのものが記憶されていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段が、前記第1または第2のラインセンサに入力するリセットパルスの入力タイミングを変更するものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
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