JP3824739B2 - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放射線画像情報読取装置に関し、詳細に自己診断機能を有する放射線画像情報読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
X線、電子線等の放射線を照射すると、この放射線のエネルギーの一部が蓄積され、その蓄積された部分に可視光、レーザー光等の励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じた輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)の性質を利用して、支持体にこの蓄積性蛍光体の層を積層したシート状の蓄積性蛍光体シート(以下、単に「IP(イメージング・プレート )」と称することもある)に人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、その後、このシートにレーザー光を走査して輝尽発光光を生じせしめ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画素ごとの電気的な画像信号を得、得られた画像信号に基づいて写真感光材料等の記録媒体、CRT等の表示装置に前記被写体の放射線画像を可視像として出力させる放射線画像情報記録再生システムがすでによく知られている(特開昭55-12429号、同56-11395号、同56-11397号など)。
【0003】
このシステムは銀塩フイルムを用いた従来の放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露光行きに亘って画像を記録し得るという実用的な利点を有しており、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)と称されて特に医療分野において幅広く実用化されている。
【0004】
なお、上述の放射線画像情報記録再生システムにおいて、特に励起光をIPに照射して輝尽発光光を読み取り、画像信号を出力するまでの機能を有する装置を放射線画像情報読取装置または放射線画像読取装置という。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の放射線画像情報読取装置乃至放射線画像情報記録再生システムは、輝尽発光光を光ガイドを介してPMT(フォトマルチプライヤ)等の光電変換手段に導光して電気信号に変換し、これをログアンプにより対数変換し、得られた信号をA/D変換器でデジタル信号化し、可視画像として出力する前に一旦メモリにこの画像信号を格納する(このメモリについては必須の構成ではない)、という一連の処理をなす。
【0006】
ところで、これらの構成要素のうちいずれか1つまたは2つ以上の要素に故障が発生した場合は、IPには正常な放射線画像情報が記録されているにも拘らず、最終的にフイルム等に対応する可視像が再生されず、ノイズが発生し、または所定の濃度域に異常が認められる等の再生異常が発生することになる。
【0007】
この場合、再生された画像を見た医師または放射線撮影技師等は、その画像の異常が、被写体自体の疾病等に起因するものであるか、放射線画像の撮影失敗によるものであるか、または読取装置の故障によるものであるかの判断をしなければならない。すなわち、前二者の場合は再撮影を行なうことが必要であるのに対し、後者の場合は再撮影の必要はないからである。
【0008】
また後者の場合においても、読取装置の故障箇所を早急に特定して修理することが必要である。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、放射線画像情報読取装置の処理段階のどの要素に故障が発生したかを容易に特定することができる放射線画像情報読取装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の放射線画像情報読取装置は、基準となる光を入力したときの各構成要素の出力値を検出することによって、異常の構成要素を判定するものであることを特徴とする。
【0011】
すなわち本発明の第1の放射線画像情報読取装置は、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートにレーザー光等の励起光を走査し、この励起光の走査により蓄積性蛍光体シートから発光された輝尽発光光をPMT等の光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、得られた画像信号をログアンプにより対数変換し、得られた対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換して出力する放射線画像情報読取装置において、
光電変換手段に基準となる光量の光(LED、その他の光源により発せられる光)を入力する基準光入力手段と、
光電変換手段による光電変換後の画像信号を検出する第1の検出手段と、
ログアンプにより対数変換された対数化画像信号を検出する第2の検出手段と、
A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する第3の検出手段と、
基準光入力手段により光電変換手段に基準となる光量の光を入力したときの、第1の検出手段、第2の検出手段および第3の検出手段による検出結果に基づいて、光電変換手段、ログアンプまたはA/D変換器のうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
具体的には、光電変換手段が正常であれば、基準となる光量の光が入力された場合の第1の検出手段による検出結果は、予め想定される出力値となり、光電変換手段が異常であれば第1の検出手段による検出結果は、予め想定される出力値とは異なる値となる。これにより判定手段が光電変換手段の正常または異常を判定することができる。
【0013】
またログアンプへの入力電流は光変換手段の出力値であるから第1の検出手段により検出された値であり、このログアンプへの入力電流が既知であることからログアンプの出力値も予め想定される。したがってログアンプが正常であれば第2の検出手段による検出結果は予め想定される出力値となり、ログアンプが異常であれば第2の検出手段による検出結果は予め想定される出力値とは異なる値となる。これにより判定手段がログアンプの正常または異常を判定することができる。以下、A/D変換器についても第2の検出手段による検出結果と第3の検出手段による検出結果とから、正常または異常を判定することができる。
【0014】
本発明の第2の放射線画像情報読取装置は第1の装置とは反対に、各構成要素に対してそれぞれ基準となる光、電流または電圧を入力したときの最終的な出力値を検出することによって、異常の構成要素を判定するものであることを特徴とする。
【0015】
すなわち本発明の第2の放射線画像情報読取装置は、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換して出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する検出手段と、
前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記検出手段による検出結果、および前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプまたはA/D変換器のうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】
具体的には、A/D変換器に基準となる電圧を入力したときの検出手段による検出結果が予め想定された出力値であればA/D変換器は正常であり、想定された出力値でなければA/D変換器は異常であると判定することができる。またA/D変換器が正常である場合において、ログアンプに基準となる電流を入力したときの検出手段による検出結果が予め想定された出力値であればログアンプは正常であり、想定された出力値でなければログアンプは異常であると判定することができる。なおA/D変換器が異常である場合には、予めA/D変換器を正常なものに交換しておく必要がある。同様にA/D変換器およびログアンプが共に正常である場合において、光電変換手段に基準となる光を入力したときの検出手段による検出結果が予め想定された出力値であれば光電変換手段は正常であり、想定された出力値でなければ光電変換手段は異常であると判定することができる。この場合も、A/D変換器またはログアンプが異常である場合には、予めこれらを正常なものに交換しておく必要がある。
【0017】
本発明の第3の放射線画像情報読取装置は第2の装置と同様に、各構成要素に対してそれぞれ基準となる光、電流または電圧を入力したときの最終的な出力値の状態に基づいて、異常の構成要素を判定するものであるが、第2の装置が各入力に基づく最終的な出力値を検出手段が検出して、判定手段により自動的に異常構成要素を判定するのに対し、この第3の装置は最終的な出力値に基づいて画像再生手段により可視画像を提供するに止まるものであり、異常構成要素を特定する最終的な判定は、この可視画像を観察する医師や放射線画像撮影技師等に委ねるものである。
【0018】
すなわち本発明の第3の放射線画像情報読取装置は、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換して出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを可視画像として再生する画像再生手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
画像再生手段としては、フイルム等の媒体に可視画像を出力するレーザープリンター(LP)等の画像出力手段やCRT等の画像表示手段等を用いることができる。
【0020】
本発明の第4の放射線画像情報読取装置は第1の装置と第2の装置を組み合わせた構成であって、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換して出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記光電変換手段による光電変換後の画像信号を検出する第1の検出手段と、
前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
前記ログアンプにより対数変換された対数化画像信号を検出する第2の検出手段と、
前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する第3の検出手段と、
前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記第1の検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記第2の検出手段による検出結果、および前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記第3の検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプまたはA/D変換器のうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】
本発明の第5の放射線画像情報読取装置は第1の装置に対してさらに、デジタル画像データを一時的に記憶せしめるメモリを備え、このメモリからの出力値をも加味して、異常の構成要素を判定するものであることを特徴とする。
【0022】
すなわち本発明の第5の放射線画像情報読取装置は、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データをメモリにより一時的に記憶せしめて出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記光電変換手段による光電変換後の画像信号を検出する第1の検出手段と、
前記ログアンプにより対数変換された対数化画像信号を検出する第2の検出手段と、
前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する第3の検出手段と、
前記メモリにより一時記憶されたデジタル画像データを検出する第4の検出手段と、
前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段、前記第3の検出手段および前記第4の検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプ、A/D変換器またはメモリのうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0023】
本発明の第6の放射線画像情報読取装置は第2の装置に対してさらに、デジタル画像データを一時的に記憶せしめるメモリを備え、このメモリへも基準となる信号を入力し、基準となる信号を入力したことも加味した最終的な出力値を検出することによって、異常の構成要素を判定するものであることを特徴とする。
【0024】
すなわち本発明の第6の放射線画像情報読取装置は、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データをメモリにより一時的に記憶せしめて出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
前記メモリに基準となる電気信号を入力する基準信号入力手段と、
前記メモリにより一時記憶されたデジタル画像データを検出する検出手段と、
前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記検出手段による検出結果、前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記検出手段による検出結果、および前記基準信号入力手段により前記メモリに前記基準となる電気信号を入力したときの前記検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプ、A/D変換器またはメモリのうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】
本発明の第7の放射線画像情報読取装置は、第3の装置に対してさらに、デジタル画像データを一時的に記憶せしめるメモリを備え、このメモリへも基準となる信号を入力し、このメモリからの最終的な出力値に基づいて画像再生手段により可視画像を提供するものである。
【0026】
すなわち、本発明の第7の放射線画像情報読取装置は、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データをメモリにより一時的に記憶せしめて出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
前記メモリに基準となる電気信号を入力する基準信号入力手段と、
前記メモリにより一時記憶されたデジタル画像データを可視画像として再生する画像再生手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0027】
本発明の第8の放射線画像情報読取装置は第4の装置に対してさらに、デジタル画像データを一時的に記憶せしめるメモリを備え、第5の装置と第6の装置とを組み合わせた構成であって、被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データをメモリにより一時的に記憶せしめて出力する放射線画像情報読取装置において、
前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
前記光電変換手段による光電変換後の画像信号を検出する第1の検出手段と、
前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
前記ログアンプにより対数変換された対数化画像信号を検出する第2の検出手段と、
前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する第3の検出手段と、
前記メモリに基準となる電気信号を入力する基準信号入力手段と、
前記メモリにより一時記憶されたデジタル画像データを検出する第4の検出手段と、
前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記第1の検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記第2の検出手段による検出結果、前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記第3の検出手段による検出結果、および前記基準信号入力手段により前記メモリに前記基準となる電気信号を入力したときの前記第4の検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプ、A/D変換器またはメモリのうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の効果】
本発明の第1の放射線画像情報読取装置によれば、基準となる光を入力したときの各構成要素の出力値を各検出手段により検出することによって、異常の構成要素を判定することができる。すなわち、基準となる光量の光が基準光入力手段により入力された場合の第1の検出手段による検出結果が予め想定される出力値であるときは光電変換手段は正常であり、一方、検出結果が予め想定される出力値でないときは光電変換手段は異常であると判定手段により判定することができる。
【0029】
さらに第1の検出手段による検出結果はログアンプへの入力電流であることからログアンプへの入力電流は既知であり、第2の検出手段による検出結果を予め想定することができる。したがってこの検出結果が想定された値であればログアンプは正常であり、想定された値でなければログアンプは異常であると判定手段により判定することができる。さらにまた第2の検出手段による検出結果はA/D変換器への入力電圧であることからA/D変換器への入力電圧は既知であり、第3の検出手段による検出結果を予め想定することができる。したがってこの検出結果が想定された値であればA/D変換器は正常であり、想定された値でなければA/D変換器は異常であると判定手段により判定することができる。
【0030】
本発明の第5の放射線画像情報読取装置は、本発明の第1の放射線画像情報読取装置に対してさらにA/D変換器の後段にメモリを備えたことに伴ってメモリの出力信号を検出する第4の検出手段を備え、このメモリの正常または異常の判定を、上記本発明の第1の放射線画像情報読取装置と同様に、第3の検出手段による検出結果と第4の検出手段の検出結果とに基づいて判定手段が判定することができるものである。
【0031】
本発明の第2の放射線画像情報読取装置によれば、基準電圧入力手段によりA/D変換器に基準となる電圧を入力したときの最終的な出力値である検出手段による検出結果が予め想定された出力値であればA/D変換器は正常であり、想定された出力値でなければA/D変換器は異常であると判定手段により判定することができる。またA/D変換器が正常である場合において、基準電流入力手段によりログアンプに基準となる電圧を入力したときの最終的な出力値である検出手段による検出結果が予め想定された出力値であればログアンプは正常であり、想定された出力値でなければログアンプは異常であると判定手段により判定することができる。なおA/D変換器が異常である場合には、検出手段による検出結果はA/D変換器の異常によるものかログアンプの異常によるものかを判定することは難しいため、A/D変換器単独の検出結果に基づいて異常と判定されたときは予め正常なものに交換しておく必要がある。さらにA/D変換器およびログアンプが正常である場合において、基準光入力手段により光電変換手段に基準となる光を入力したときの最終的な出力値である検出手段による検出結果が予め想定された出力値であれば光電変換手段は正常であり、想定された出力値でなければ光電変換手段は異常であると判定手段により判定することができる。なおA/D変換器またはログアンプが異常である場合には、検出手段による検出結果はA/D変換器の異常によるものかログアンプの異常によるものか光電変換手段の異常によるものかを判定することは難しいため、A/D変換器単独の検出結果およびA/D変換器とログアンプとを直列に接続したときの検出結果に基づいて異常と判定されたときは予めこれらを正常なものに交換しておく必要がある。
【0032】
本発明の第3の放射線画像情報読取装置は、A/D変換器からの最終的な出力値を画像再生手段により可視画像として再生することができるため、基準電圧入力手段によりA/D変換器に基準となる電圧を入力したときの画像再生手段により再生される可視画像が予め想定された可視画像として再生されればA/D変換器は正常であり、想定された可視画像でなければA/D変換器は異常であると、医師等の再生可視画像観察者は判定することができる。またA/D変換器が正常である場合において、基準電流入力手段によりログアンプに基準となる電圧を入力したときの再生可視画像が予め想定された可視画像であればログアンプは正常であり、想定された可視画像でなければログアンプは異常であると判定することができる。なおA/D変換器が異常である場合には、可視画像からは、A/D変換器の異常かログアンプの異常かを判定することは難しいため、A/D変換器についての判定において異常と判定されたときは予め正常なものに交換しておく必要がある。さらにA/D変換器およびログアンプが正常である場合において、基準光入力手段により光電変換手段に基準となる光を入力したときの可視画像が予め想定された可視画像であれば光電変換手段は正常であり、想定された可視画像でなければ光電変換手段は異常であると判定することができる。なおA/D変換器またはログアンプが異常である場合には、検出手段による検出結果はA/D変換器の異常によるものかログアンプの異常によるものか光電変換手段の異常によるものかを判定することは難しいため、A/D変換器単独の判定結果およびA/D変換器とログアンプとを直列に接続したときの判定結果に基づいて異常と判定されたときは予めこれらを正常なものに交換しておく必要がある。
【0033】
本発明の第6の放射線画像情報読取装置は、本発明の第2の放射線画像情報読取装置に対してさらにA/D変換器の後段にメモリを備えたことに伴ってメモリに基準となる信号を入力する基準信号入力手段を備え、このメモリの正常または異常の判定を、上記本発明の第2の放射線画像情報読取装置と同様に、メモリに基準信号入力手段によって基準信号を入力しその出力値を検出手段により検出し、出力値が予め想定された値であるときはメモリは正常であり、予め想定された値でないときはメモリは異常であると判定手段により判定することができる。なお、このメモリの判定はA/D変換器の判定に先だって行なうものである。
【0034】
本発明の第7の放射線画像情報読取装置は、本発明の第3の放射線画像情報読取装置に対してさらにA/D変換器の後段にメモリを備えたことに伴ってメモリに基準となる信号を入力する基準信号入力手段を備え、このメモリの正常または異常の判定を、上記本発明の第3の放射線画像情報読取装置と同様に、メモリに基準信号入力手段によって基準信号を入力しその出力値に基づいて画像再生手段に可視画像を再生し、可視画像を観察した医師等の観察者に、その可視画像が予め想定された画像であるときはメモリは正常であり、予め想定された画像でないときはメモリは異常であると判定することができる。なお、このメモリの判定はA/D変換器の判定に先だって行なうものである。
【0035】
本発明の第4の放射線画像情報読取装置は、上記本発明の第1の放射線画像情報読取装置と第2の放射線画像情報読取装置とを組み合わせた構成であり、基準光入力手段により光電変換手段に基準光を入力し、光電変換手段の出力値を第1の検出手段により検出し、この第1の検出手段による検出結果が予め想定された値であれば光電変換手段は正常であり、想定された値でなければ光電変換手段は異常であると判定手段により判定することができる。同様に、基準電流入力手段によりログアンプに基準電流を入力し、ログアンプの出力値を第2の検出手段により検出し、この第2の検出手段による検出結果が予め想定された値であればログアンプは正常であり、想定された値でなければログアンプは異常であると判定手段により判定することができ、基準電圧入力手段によりA/D変換器に基準電流を入力し、A/D変換器の出力値を第3の検出手段により検出し、この第3の検出手段による検出結果が予め想定された値であればA/D変換器は正常であり、想定された値でなければA/D変換器は異常であると判定手段により判定することができる。
【0036】
本発明の第8の放射線画像情報読取装置は、本発明の第4の放射線画像情報読取装置に対してさらにA/D変換器の後段にメモリを備えたことに伴ってメモリに基準となる信号を入力する基準信号入力手段と、メモリからの出力値を検出する第4の検出手段とを備え、このメモリの正常または異常の判定を、上記本発明の第4の放射線画像情報読取装置と同様に、メモリに基準信号入力手段によって基準信号を入力しその出力値を第4の検出手段により検出し、出力値が予め想定された値であるときはメモリは正常であり、予め想定された値でないときはメモリは異常であると判定手段により判定することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放射線画像情報読取装置の具体的な実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0038】
図1は本発明の第1の放射線画像情報読取装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。図示の放射線画像情報読取装置は、図示しないモータにより回転せしめられるエンドレスベルト19上に蓄積性蛍光体シート(以下、シートという)60が配置され、シート60の上方には、シート60を励起するレーザ光Lを発するレーザ光源11と、そのレーザ光Lを反射偏向する回転多面鏡13と、この回転多面鏡13を回転させるモータ12と、回転多面鏡13で反射偏向されたレーザ光Lをシート60上に収束し、かつ等速度で走査させる走査レンズ14が配されている。
【0039】
さらに、前記レーザ光Lが走査されるシート60の直上には、そのレーザ光Lによる励起でシート60の上面から発せられる輝尽発光光Mを上方より集光する光ガイド15が近接して配置されている。光ガイド15には集光した輝尽発光光Mを光電的に検出してアナログ画像信号yに変換するフォトマルチプライヤ(光電子増倍管)16が接続されている。
【0040】
また、フォトマルチプライヤ16には対数増幅器21が接続され、対数増幅器21はアナログ画像信号yをログ変換して対数化画像信号qを出力する。対数増幅器21にはさらにアナログ/デジタル変換回路(以下、A/D変換回路という)22が接続され、このA/D変換回路22により対数化画像信号qは所定のサンプリング周期Tでサンプリングされ、デジタル画像データQに変換される。そしてこのデジタル画像データQは出力され、必要に応じて画像処理装置により画像処理が施されたうえでディスプレイ装置やLP(レーザープリンター)等により、その画像データが表す可視像が再生されて、診断に供される。
【0041】
さらにこの放射線画像情報読取装置は、光ガイド15を介してフォトマルチプライヤ16に基準光量の光M0を入力する基準光入力手段31と、フォトマルチプライヤ16による光電変換後のアナログ画像信号y0を検出する第1の検出手段41と、対数増幅器21により対数変換された対数化画像信号q0を検出する第2の検出手段42と、A/D変換回路22によりデジタル変換されたデジタル画像データQ0を検出する第3の検出手段43と、基準光入力手段31によりフォトマルチプライヤ16に基準光量の光M0を入力したときの、第1の検出手段41、第2の検出手段42および第3の検出手段43による検出結果に基づいて、フォトマルチプライヤ16、対数増幅器21またはA/D変換回路22のうち故障の機器を判定する判定手段50とを備えている。
【0042】
次に本実施形態の放射線画像情報読取装置の作用について説明する。
【0043】
放射線画像情報の蓄積記録された蓄積性蛍光体シート60は、エンドレスベルト19上の所定の位置にセットされる。この所定位置にセットされたシート60は、エンドレスベルト19により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。
【0044】
一方、レーザ光源11から発せられたレーザー光Lは、モータ12により駆動され矢印方向に高速回転する回転多面鏡13によって反射偏向され、この偏向されたレーザー光Lは走査レンズ14によりシート60の表面上で収束され、かつ等速度で走査されて、このシート60の表面を矢印X方向に主走査する。レーザー光Lの主走査とシート60の副走査とにより、シート60は全面に亘ってレーザー光Lが照射されることになる。
【0045】
シート60を照射したレーザー光Lはシート60の蓄積性蛍光体を励起し、シート60に蓄積記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光光Mを発光せしめる。
【0046】
シート60から発光した輝尽発光光Mはシート60の上面に近接して配された光ガイド15によってフォトマルチプライヤ16に導かれ、フォトマルチプライヤ16によって光電的に検出される。光ガイド15はアクリル板等の導光性材料を成形して作られたものであり、直線状をなす入射端面が蓄積性蛍光体シート60上の主走査線に沿って延びるように配され、円環状に形成された出射端面に上記フォトマルチプライヤ16の受光面が結合されている。上記入射端面から光ガイド15内に入射した輝尽発光光Mは、該光ガイド15の内部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射してフォトマルチプライヤ16に受光され、放射線画像情報を表わす輝尽発光光Mの光量pがフォトマルチプライヤ16によってアナログ画像信号yに変換される。
【0047】
フォトマルチプライヤ16から出力されたアナログ信号yは対数増幅器21で対数的に増幅されて、対数化画像信号qに変換される。
【0048】
このように対数増幅された対数化画像信号qはA/D変換回路22に入力され、A/D変換回路22はレーザ光Lの走査に同期してこの対数化画像信号qを所定のサンプリング間隔でサンプリングし量子化により画素ごとのデジタル画像データQに変換し、これを画像再生装置に出力する。
【0049】
ここで本実施形態の放射線画像情報読取装置の構成要素に故障があり、出力されたデジタル画像データにより再生された可視像に異常があった場合の、自己故障診断について説明する。
【0050】
まず、基準光入力手段31から基準光量の光(LED等)が発せられ、この基準光M0は光ガイド15を介してフォトマルチプライヤ16に入力される。フォトマルチプライヤ16は入力された基準光M0を光電変換して対応する画像信号y0を出力する。この基準光M0に対応する画像信号y0は第1の検出手段41に検出され、判定手段50に入力される。ここで判定手段50には、フォトマルチプライヤ16による光電変換の変換テーブルが予め記憶されており、基準光M0の入力に対する正常時の出力値がこのテーブルにしたがって求められ、この出力値と実際に第1の検出手段41により検出された画像信号y0とを比較し、略一致したとき(テーブルに基づく計算値を基準として例えば±5%の範囲内)はフォトマルチプライヤ16を正常と判定し、全く一致しないとき(例えば上記±5%の範囲外)はフォトマルチプライヤ16を異常と判定する。
【0051】
さらにこの画像信号y0は対数増幅器21で対数的に増幅されて、対数化画像信号q0が出力される。この画像信号y0に対応する対数化画像信号q0は第2の検出手段42に検出され、判定手段50に入力される。ここで判定手段50には、対数増幅器21による対数増幅の変換テーブルが予め記憶されており、入力画像信号y0に対する正常時の出力値がこのテーブルにしたがって求められ、この出力値と実際に第2の検出手段42により検出された対数化画像信号q0とを比較し、略一致したとき(テーブルに基づく計算値を基準として例えば±5%の範囲内)は対数増幅器21を正常と判定し、全く一致しないとき(例えば上記±5%の範囲外)は対数増幅器21を異常と判定する。
【0052】
さらにまたこの対数化画像信号q0はA/D変換回路22でデジタル画像データQ0に変換される。この対数化画像信号q0に対応するデジタル画像データQ0は第3の検出手段43に検出され、判定手段50に入力される。ここで判定手段50には、A/D変換回路22によるA/D変換の変換テーブルが予め記憶されており、入力された対数化画像信号q0に対する正常時の出力値がこのテーブルにしたがって求められ、この出力値と実際に第3の検出手段43により検出されたデジタル画像データQ0とを比較し、略一致したとき(テーブルに基づく計算値を基準として例えば±5%の範囲内)はA/D変換回路22を正常と判定し、全く一致しないとき(例えば上記±5%の範囲外)はA/D変換回路22を異常と判定する。
【0053】
このように本実施形態の放射線画像情報読取装置によれば、出力されたデジタル画像データが異常である場合においても、この放射線画像情報読取装置を構成する主な構成要素たるフォトマルチプライヤ16、対数増幅器21またはA/D変換回路22のうち、故障している要素を容易に特定することができ、早急な復旧を図るうえ非常に有用である。
【0054】
なお本実施形態の放射線画像情報読取装置は、A/D変換回路22からの出力であるデジタル画像データQを時系列的に順次、画像再生装置に出力する構成を採っているが、このデジタル画像データQを一旦メモリに格納してから、すなわち画像全体のデジタル画像データがA/D変換回路22から出力されてから、これらを一時に出力するように構成してもよく、その場合はA/D変換回路22の後段にメモリ23を設けた構成を採ればよい。そしてこのような構成を採用した場合は、図2にその主要部を示すように、メモリ23の出力信号を検出する第4の検出手段44を備え、このメモリ23の正常または異常の判定を、第3の検出手段43による検出結果と第4の検出手段44の検出結果とに基づいて判定手段50が判定すればよい。
【0055】
図3は本発明の第2の放射線画像情報読取装置の一実施形態の主要部の構成を示すブロック図である。
【0056】
図示の放射線画像情報読取装置、図1に示した実施形態の放射線画像情報読取装置とは反対に、フォトマルチプライヤ16、対数増幅器21およびA/D変換回路22の出力をそれぞれ検出するのではなく、これらの要素に対してそれぞれ基準光M0、基準電流y0または基準電圧q0を入力する基準光入力手段31、基準電流入力手段32および基準電圧入力手段33を備えて、各要素にそれぞれの基準となる光、電流またが電圧を入力し、最終的な出力値となるA/D変換回路22からの出力値をデジタル画像データ検出手段40により検出することによって、異常の構成要素を判定手段50により判定するものである。
【0057】
まず、基準電圧入力手段33によりA/D変換回路22に基準電圧q0が入力される。入力された基準電圧q0はA/D変換回路22でデジタル画像データに変換される。この基準電圧q0に対応するデジタル画像データはデジタル画像データ検出手段40に検出され、判定手段50に入力される。ここで判定手段50には、A/D変換回路22によるA/D変換の変換テーブルが予め記憶されており、入力された基準電圧q0に対する正常時の出力値がこのテーブルにしたがって求められ、この出力値と実際にデジタル画像データ検出手段40により検出されたデジタル画像データとを比較し、略一致したとき(テーブルに基づく計算値を基準として例えば±5%の範囲内)はA/D変換回路22を正常と判定し、全く一致しないとき(例えば上記±5%の範囲外)はA/D変換回路22を異常と判定する。
【0058】
なおここでA/D変換回路22が異常と判定された場合は、A/D変換回路22を正常なものに交換した後に、基準電流入力手段32により対数増幅器21に基準電流y0を入力する。入力された基準電流y0は対数増幅器21により対数的に増幅されて、対数化画像信号が出力される。この対数化画像信号はさらにA/D変換回路22に入力され、A/D変換回路22により対応するデジタル画像データに変換される。この変換されたデジタル画像データはデジタル画像データ検出手段40に検出され、判定手段50に入力される。ここで判定手段50には、対数増幅器21による対数変換の変換テーブルが予め記憶されており、入力された基準電流y0に対する正常時の出力値がこのテーブルにしたがって求められ、さらに、この出力値がA/D変換回路22により変換された後の値が前述したA/D変換の変換テーブルにしたがって求められ、この求められた値と実際にデジタル画像データ検出手段40により検出されたデジタル画像データとを比較し、略一致したとき(テーブルに基づく計算値を基準として例えば±5%の範囲内)は対数増幅器21を正常と判定し、全く一致しないとき(例えば上記±5%の範囲外)は対数増幅器21を異常と判定する。
【0059】
ここで対数増幅器21が異常と判定された場合は、対数増幅器21を正常なものに交換した後に、基準光入力手段31によりフォトマルチプライヤ16に基準光M0を入力し、上記と同様にして判定手段50にフォトマルチプライヤ16による光電変換の変換テーブルを予め記憶させておくことにより、フォトマルチプライヤ16の正常または異常を判定することができる。
【0060】
このように本実施形態の放射線画像情報読取装置によれば、出力されたデジタル画像データが異常である場合においても、この放射線画像情報読取装置を構成する主な構成要素たるフォトマルチプライヤ16、対数増幅器21またはA/D変換回路22のうち、故障している要素を容易に特定することができ、早急な復旧を図るうえ非常に有用である。
【0061】
なお本実施形態の放射線画像情報読取装置は、A/D変換回路22からの出力であるデジタル画像データQを時系列的に順次、画像再生装置に出力する構成を採っているが、このデジタル画像データQを一旦メモリに格納してから、これらを一時に出力するように構成してもよく、その場合はA/D変換回路22の後段にメモリ23を設けた構成を採ればよい。そしてこのような構成を採用した場合は、図4にその主要部を示すように、メモリ23に基準となる画像信号を入力する基準信号入力手段34を備え、この基準信号入力手段34により基準信号をメモリ23に入力し、そのメモリ23の出力をデジタル画像データ検出手段40により検出し、この検出したデジタル画像データと、入力した基準信号に基づいて判定手段50の内部で算出された値とを判定手段50により比較し、これらが略一致したときはメモリ23を正常と判定し、全く一致しないときはメモリ23を異常と判定することができる。
【0062】
図5は本発明の第3の放射線画像情報読取装置の一実施形態の主要部の構成を示すブロック図である。
【0063】
図示の放射線画像情報読取装置は、図3に示した実施形態の放射線画像情報読取装置に対して、画像データ検出手段40および判定手段50に代えて、最終的な出力値となるA/D変換回路22からの出力値であるデジタル画像データを可視画像として表示するCRT70およびこのデジタル画像データをCRT70に表示するための所定の信号処理を施す画像処理手段80を備えた構成であり、図3に示した実施形態の画像情報読取装置が数値データに基づいて自動的に故障の機器を判定するのに対し、本実施形態の画像情報読取装置は、上記数値データに基づく可視画像を表示し、この可視画像を観察した医師等がその可視画像の様子に基づいて故障機器を判定できるようにしたものである。
【0064】
まず、基準電圧入力手段33によりA/D変回路22に基準電圧q0が入力される。入力された基準電圧q0はA/D変換回路22でデジタル画像データQ0に変換される。この基準電圧q0に対応するデジタル画像データQ0は画像処理手段80に入力され、予め定められた所定の階調処理が施され、この画像処理後の処理済み画像データQ0′がCRT70に入力される。ここでCRT70には画像データQ0′に応じた可視画像が表示される。
【0065】
ここで医師や放射線撮影技師等はCRT70に表示された可視画像を観察して、その画像が、基準電圧q0が付与されたときに表示されるべき本来の画像と同一または実質的に同一視できる画像か否かの判定を行う。
【0066】
この判定が「同一」であれば、A/D変換回路22は正常であると判定することができ、「同一」でなければA/D変換回路22は故障(異常)であると判定することができる。
【0067】
なおここでA/D変換回路22を異常と判定した場合は、A/D変換回路22を正常なものに交換した後に、A/D変換回路22を正常と判定した場合はそのまま続けて、基準電流入力手段32により対数増幅器21に基準電流y0を入力する。入力された基準電流y0は対数増幅器21により対数的に増幅されて、対数化画像信号が出力される。この対数化画像信号はさらにA/D変換回路22に入力され、A/D変換回路22により対応するデジタル画像データに変換される。この変換されたデジタル画像データは前述したのと同様に、画像処理手段80により一定の階調処理が施されてCRT70に出力される。
【0068】
ここで前述と同様に医師等がCRT70に表示された可視画像を観察し、この観察した画像について前述と同様に判定を行うことにより、対数増幅器21の正常または異常を判定することができる。
【0069】
以下、同様に、フォトマルチプライヤ16の正常または異常も、医師等が可視画像に基づいて容易に判定することができる。
【0070】
このように本実施形態の放射線画像情報読取装置によれば、出力されたデジタル画像データが異常である場合においても、この放射線画像情報読取装置を構成する主な構成要素たるフォトマルチプライヤ16、対数増幅器21またはA/D変換回路22のうち故障している要素を、医師等が容易に判定できるような可視画像をCRT70に表示することができ、故障からの早急な復旧を図るうえ非常に有用である。
【0071】
なお本実施形態の放射線画像情報読取装置は、A/D変換回路22からの出力であるデジタル画像データQを時系列的に順次、画像再生装置に出力する構成を採っているが、このデジタル画像データQを一旦メモリに格納してから、これらを一時に出力するように構成してもよく、その場合はA/D変換回路22の後段にメモリ23を設けた構成を採ればよい。そしてこのような構成を採用した場合は、図6にその主要部を示すように、メモリ23に基準となる画像信号Q0を入力する基準信号入力手段34を備え、この基準信号入力手段34により基準信号をメモリ23に入力し、そのメモリ23の出力に基づいて画像処理手段80による画像処理、CRT70による画像表示を行い、その表示された可視画像を観察して、メモリ23の良否を判定することができる。
【0072】
図7は本発明の第4の放射線画像情報読取装置の一実施形態の主要部の構成を示すブロック図である。
【0073】
図示の放射線画像情報読取装置は、既述の本発明の第1の放射線画像情報読取装置と第2の放射線画像情報読取装置の両実施形態を組み合わせた構成である本発明の第4の放射線画像情報読取装置の一実施形態を示す図である。
【0074】
すなわち、図1に示した読取装置に対して、フォトマルチプライヤ16、対数増幅器21およびA/D変換回路22にそれぞれ基準光M0、基準電流y0または基準電圧q0を入力する基準光入力手段31、基準電流入力手段32および基準電圧入力手段33をさらに備えた構成であり、フォトマルチプライヤ16、対数増幅器21およびA/D変換回路22にそれぞれ基準となる光、電流またが電圧を入力し、フォトマルチプライヤ16の出力値、対数増幅器21の出力値およびA/D変換回路22の出力値をそれぞれ第1の検出手段41、第2の検出手段42、第3の検出手段43により検出することによって、異常の構成要素を判定手段50により判定するものである。この実施形態の作用については前述した2つの実施形態の組合わせによるものであるため、その説明を省略する。
【0075】
図8に示した実施形態は、図2、図4又は図6に示した実施形態と同様に、図7に示した実施形態に対してさらにメモリ23を加え、メモリ23を加えたことに伴うメモリ23に基準となる画像信号を入力する基準信号入力手段34とメモリ23の出力信号を検出する第4の検出手段44とを備え、このメモリ23の正常または異常の判定を、入力された基準となる画像信号と第4の検出手段44による検出結果とに基づいて判定手段50が判定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の放射線画像情報読取装置の一実施形態の構成を示す図
【図2】本発明の第5の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【図3】本発明の第2の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【図4】本発明の第6の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【図5】本発明の第3の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【図6】本発明の第7の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【図7】本発明の第4の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【図8】本発明の第8の放射線画像情報読取装置の一実施形態の要部構成を示す図
【符号の説明】
15 光ガイド
16 フォトマルチプライヤ
21 対数増幅器(ログアンプ)
22 A/D変換回路
31 基準光入力手段
41 第1の検出手段
42 第2の検出手段
43 第3の検出手段
50 判定手段
60 蓄積性蛍光体シート
70 CRT
80 画像処理手段
M 輝尽発光光
y アナログ画像信号(電流)
q 対数化画像信号(電圧)
Q デジタル画像データ

Claims (4)

  1. 被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換して出力する放射線画像情報読取装置において、
    前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
    前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
    前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
    前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する検出手段と、
    前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記検出手段による検出結果、および前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプまたはA/D変換器のうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  2. 被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換して出力する放射線画像情報読取装置において、
    前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
    前記光電変換手段による光電変換後の画像信号を検出する第1の検出手段と、
    前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
    前記ログアンプにより対数変換された対数化画像信号を検出する第2の検出手段と、
    前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
    前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する第3の検出手段と、
    前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記第1の検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記第2の検出手段による検出結果、および前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記第3の検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプまたはA/D変換器のうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  3. 被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データをメモリにより一時的に記憶せしめて出力する放射線画像情報読取装置において、
    前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
    前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
    前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
    前記メモリに基準となる電気信号を入力する基準信号入力手段と、
    前記メモリにより一時記憶されたデジタル画像データを検出する検出手段と、
    前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記検出手段による検出結果、前記基準電圧入力手段により 前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記検出手段による検出結果、および前記基準信号入力手段により前記メモリに前記基準となる電気信号を入力したときの前記検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプ、A/D変換器またはメモリのうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  4. 被写体の放射線画像情報が蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を走査し、該励起光の走査により前記シートから発光された輝尽発光光を光電変換手段により光電的に読み取って画像信号を得、該画像信号をログアンプにより対数変換し、該対数化された画像信号をA/D変換器によりデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データをメモリにより一時的に記憶せしめて出力する放射線画像情報読取装置において、
    前記光電変換手段に基準となる光量の光を入力する基準光入力手段と、
    前記光電変換手段による光電変換後の画像信号を検出する第1の検出手段と、
    前記ログアンプに基準となる電流を入力する基準電流入力手段と、
    前記ログアンプにより対数変換された対数化画像信号を検出する第2の検出手段と、
    前記A/D変換器に基準となる電圧を入力する基準電圧入力手段と、
    前記A/D変換器によりデジタル変換されたデジタル画像データを検出する第3の検出手段と、
    前記メモリに基準となる電気信号を入力する基準信号入力手段と、
    前記メモリにより一時記憶されたデジタル画像データを検出する第4の検出手段と、
    前記基準光入力手段により前記光電変換手段に前記基準となる光量の光を入力したときの前記第1の検出手段による検出結果、前記基準電流入力手段により前記ログアンプに前記基準となる電流を入力したときの前記第2の検出手段による検出結果、前記基準電圧入力手段により前記A/D変換器に前記基準となる電圧を入力したときの前記第3の検出手段による検出結果、および前記基準信号入力手段により前記メモリに前記基準となる電気信号を入力したときの前記第4の検出手段による検出結果に基づいて、前記光電変換手段、ログアンプ、A/D変換器またはメモリのうち故障の機器を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
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