JP2004289406A - 表示処理装置および表示処理方法、並びにその方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

表示処理装置および表示処理方法、並びにその方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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章雄 松原
Takanori Yano
隆則 矢野
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豊 佐野
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Abstract

【課題】フォームオーバレイ処理された表示結果を容易にかつ的確に出力することの可能な表示処理環境を提供すること。
【解決手段】任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する画像データベース1,健康診断データベース2と、フォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、画像データベース1,健康診断データベース2から読み出される符号化画像データを決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号器3と、復号化処理された画像データを任意のフォームデータに重ね合わせ展開するオーバレイ処理部6と、を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定のフォームデータで指定される任意の領域に表示対象の画像情報を重ね合わせ処理し表示装置に出力する表示処理装置および表示処理方法、並びにその方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ITの進歩により、表示装置上に画像情報を出力し、その内容を表示確認し、印刷せずにそのまま電子的に配信する場合が増えている。その際、ほとんど同じ内容で、配布先の個人名や、各個人に属する少しのデータを付属して表示する場合などでは、コンピュータと表示装置を使用するのが便利である。
【0003】
たとえば、健康診断の結果通知など、通知項目は共通であるが、検査結果の値のみ異なる場合、基本となる原紙を用意しておき、そこへ後づけデータを追加することにより、各個人向けの通知書類が表示することができる。
【0004】
図9は、従来における表示処理装置を含む表示システムの表示処理を示す説明図であり、図10は、図9に示す表示システムで表示すべき表示結果を示す説明図である。これらの図において、符号20は原紙データで、診断書の必要項目、たとえば名前の記入欄、検査結果の記入欄があらかじめ用意されている。表示時にはこの各欄には個別のデータが、健康診断データベース2から引き出され、オーバーレイ処理部6で原紙データ14に重ね書きされ、表示されることにより、個人向けの診断結果の通知書となるべく表示物21,22,23ができる。なお、このような画像情報の処理を印刷により行なう技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、このような用途に開発されたソフトウエアもあり、これらは「帳票オーバーレイ表示ソフトウエア」と呼ばれている。一般に「帳票オーバーレイ表示ソフトウエア」では、元となる帳票の原紙と、そこへ追加する後づけデータの位置情報を作成しておき、表示時に各個人の後づけデータをコンピュータ上、または表示装置上で合成するものである。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−105679号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように上記に示されるような従来例では、後づけデータとして文字を追加するのであれば、後づけデータ欄に文字の数、大きさ、フォントなどの指定をしておき、きれいにレイアウトすることができる。しかしながら、後づけデータとして画像を追加する場合、後づけデータ欄に適当なスペースを確保しておくだけではきれいにレイアウトできない場合がある。これは、たとえば、健康診断の結果通知用に、被験者をデジタルカメラで撮った画像を追加する場合などでは、デジタルカメラによって画素数が異なり、画像の大きさが変わっていしまい原紙(表示枠)に対する大きさが合わなくなってしまうからである。
【0008】
具体的には、初期のデジタルカメラでは撮像素子(CCD)の画素数が少ないので、640ピクセル×480ピクセルのものがほとんどであった。しかし、最近ではCCDの高密度化が進み、1240ピクセル×960ピクセルの製品が多くなってきている。つまり、従来のものと比べると面積比で4倍の大きさの画像が得られることになる。
【0009】
また、このような高画質化は、市場の要求にしたがい今後益々進化し、たとえば画素数の高い画像がデジタルカメラによって提供されつつある。当然のことながら、このような大きさの異なる画像を、原紙(表示対象枠)に用意された同じスペースに入れることは困難であり、原紙(表示対象枠)からはみ出るか、枠の外の部分が削られることになる。
【0010】
さらに任意のフォームデータに重ね合わせるためには画像サイズの指定は画素単位になる一方、空間スケーラビリティが可能なフォーマットであるウェーブレット変換方式ではnを自然数として、縦横それぞれa/(2 ),b/(2 )単位でしか提供できないため、任意のフォームデータへの重ね合わせが実現できない。
【0011】
また、図10に示すように同じ画像データでも、表示物24に示すように1枚目にオーバレイする画像は大きなサイズで表示物25に示すように2枚目以降は目印だけの目的で小さなサイズの画像を使用する場合、2種類のサイズの表示物データを用意する必要があった。
【0012】
このため、オーバーレイ処理部6で原紙データ5に重ね書きされ、表示装置7で表示されることにより、個人向けの診断結果の通知書などを作成する場合に、画像サイズの異なる画像データを後付け処理する場合には、異なる画像データを記憶するメモリや画像サイズの調整ための前処理が必要となり、異なるサイズの画像データを必要箇所にきれいにレイアウトしたオーバーレイ表示処理を容易に行えないなどの問題点があった。
【0013】
さらに原紙データで指定する画像を、オーバレイする領域のサイズは一般的には任意の整数画素数の縦×横サイズを持つ一方、画像データから取り出された画像を復号器3で復号すると、nを任意の負でない整数値として、オリジナル画像の縦/(2 )×横/(2 )のサイズでしか復号できないため、原紙データ5の指定されたオーバレイ領域に画素単位で一致させることができず、表示物が不釣り合いとなる場合が発生するという問題点があった。
【0014】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意のサイズの画像領域(表示領域)に重ね合わせ可能な画像データを管理し、フォームオーバレイ処理された表示結果を容易にかつ的確に出力することの可能な表示処理環境を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる表示処理装置にあっては、表示部に対して表示データを作成し転送する表示処理装置において、表示部に表示データを転送する表示処理装置において、任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する記憶手段と、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して前記符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、前記記憶手段から読み出される符号化画像データを決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号化処理手段と、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍できる変倍手段と、変倍の有無を指定する変倍有無指定手段を有し、前記復号化処理手段により復号化処理された画像データを前記任意のフォームデータに重ね合わせ展開する展開制御手段と、前記展開制御手段により展開された表示データを前記表示部に転送する転送手段と、を備えたものである。
【0016】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、記憶手段から読み出される符号化画像データを該決定された重ね合わせサイズで復号化処理し、該復号化処理された画像データを必要な変倍/補間処理を施した後、任意のフォームデータに重ね合わせ展開し、その展開された表示データを表示装置に転送することにより、少量の記憶容量で、空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶される1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせ可能な画像データを管理してフォームオーバレイを展開することができ、フォームデータに指定されるサイズで画像データをフォームオーバレイ処理された表示データを取得することが可能になる。
【0017】
また、請求項2にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0018】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦方向および横方向において任意の画素数に変倍することにより、該当ページそれぞれに合わせた変倍が可能になる。
【0019】
また、請求項3にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0020】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することにより、変倍処理の簡素化が実現する。
【0021】
また、請求項4にかかる表示処理装置にあっては、前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが可能なフォーマットとし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0022】
この発明によれば、少量の記憶容量で空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶されている1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせることが可能になる。
【0023】
また、請求項5にかかる表示処理装置にあっては、前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、サブバンド符号化方式である。
【0024】
この発明によれば、サブバンド符号化方式により空間スケーラビリティが可能なフォーマットを実現することが可能になる。
【0025】
また、請求項6にかかる表示処理装置にあっては、前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される高精細カラー画像符号化方式である。
【0026】
この発明によれば、空間スケーラビリティ可能な符号化方式であるウェーブレット変換符号化方式のうち、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式を用いることにより、同様に構成をすることができる。このときはISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式で符号化した画像データベースに対して同様な操作をすることが可能となり、しかも、他ベンダが開発した互換性のある複数のDBを活用することで開発期間の短縮化が可能になる。
【0027】
また、請求項7にかかる表示処理装置にあっては、前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式である。
【0028】
この発明によれば、空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式でも同様に構成をすることが可能となり、このとき、自社の独自方式を行なうことにより、他社製品と互換性がとれないため、他社の同様な製品に対しては利用されないという独占的な利用が可能になる。
【0029】
また、請求項8にかかる表示処理装置にあっては、前記展開制御手段は、複数枚数の画像を1枚に合成して、オーバレイするものである。
【0030】
この発明によれば、展開制御手段によって複数枚の画像を1枚に合成してオーバレイすることにより、複数枚の画像を1つの画像として表示出力することが可能になる。
【0031】
また、請求項9にかかる表示処理装置にあっては、前記展開制御手段は、画像の一部をトリミング(領域選択処理)して、オーバレイするものである。
【0032】
この発明によれば、展開制御手段によって表示対象の画像の一部をトリミング(領域選択処理)してオーバレイすることにより、画像の任意の部分を表示出力することが可能になる。
【0033】
また、請求項10にかかる表示処理装置にあっては、前記展開制御手段は、矩形以外の形に対しても、オーバレイするものである。
【0034】
この発明によれば、展開制御手段によって表示対象の画像が矩形以外の形、たとえばひし形や楕円形などの形状に対しても、オーバレイし、表示出力することが可能になる。
【0035】
また、請求項11にかかる表示処理装置にあっては、前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットとし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0036】
この発明によれば、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットの場合でも画像サイズを縦および横において任意の画素数に変倍することが可能になる。
【0037】
また、請求項12にかかる表示処理装置にあっては、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時指定可能とし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0038】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域を、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時に指定することが可能になる。
【0039】
また、請求項13にかかる表示処理装置にあっては、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して単一画像を指定可能とし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0040】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して1種類の画像だけ指定可能とすることにより、画像データをオーバーレイ表示をするときに、最適なサイズの画像データで表示することが可能になり、また、複数のサイズの画像を表示する場合でも、同一の画像データのみを用いて表示することが可能になる。
【0041】
また、請求項14にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、前記記憶手段に記憶された復号化可能な縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2)≦A、かつb/(2 )≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定するものである。
【0042】
この発明によれば、復号化処理手段は、前記記憶手段に記憶された復号化可能な縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2 )≦A、かつb/(2)≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定するものである。
【0043】
また、請求項15にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、前記画像重ね領域のサイズがa/(2)またはb/(2 )で復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知するものである。
【0044】
この発明によれば、復号化処理手段は、前記画像重ね領域のサイズがa/(2 )またはb/(2)で復号できる画像データの最小サイズ以下である場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知するものである。
【0045】
また、請求項16にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、a/(2 )またはb/(2)が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、サブサンプリングにより継続するものである。空間スケーラビリティを持つフォーマットで格納された画像データの最上位階層のサイズよりも小さいオーバレイ領域にも表示することが可能になる。
【0046】
この発明によれば、復号化処理手段は、A/(2)またはB/(2 )が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、画像データの最小サイズまで復号後、さらーバレイ領域のサイズ以内になるまでサブサンプリング(間引き処理)画像を作成することが可能になる。
【0047】
また、請求項17にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングによる方式を用いるものである。
【0048】
この発明によれば、サブサンプリング方式として、水平方向に2画素に1回のサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングを行なうサブサンプリングにより、視覚的な画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することが可能になる。
【0049】
また、請求項18にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはフルサンプリング、垂直方向にはサブサンプリングによる方式を用いるものである。
【0050】
この発明によれば、サブサンプリング方式として、水平方向/垂直方向とも2画素に1回のサブサンプリングを行なうサブサンプリングにより、縮小画像を作成することにより、視覚的画質劣化が少なく、かつ少ないデータでも表示することが可能になる。
【0051】
また、請求項19にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、前記サブサンプリングとして、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いるものである。
【0052】
この発明によれば、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いることにより、視覚的画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することが可能になる。
【0053】
また、請求項20にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2)<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化するものである。
【0054】
この発明によれば、復号化処理手段により、任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで決定される画像重ね領域のサイズと縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2)<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化することが可能なる。
【0055】
また、請求項21にかかる表示処理装置にあっては、前記復号化処理手段は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2)≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化するものである。
【0056】
この発明によれば、復号化処理手段により、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2)≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化することが可能になる。
【0057】
また、請求項22にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するものである。
【0058】
この発明によれば、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することにより、画像のアスペクト比とオーバレイ領域のアスペクト比が互いに異なる場合でも、原画のアスペクト比を保存してオーバレイすることが可能になる。
【0059】
また、請求項23にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するものである。
【0060】
この発明によれば、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することにより、オーバレイ領域を越えることなく、縦横一杯にまで変倍して、オーバレイすることが可能になる。
【0061】
また、請求項24にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイするものである。
【0062】
この発明によれば、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイすることにより、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、そのままの色で表示することも可能になる。
【0063】
また、請求項25にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、オーバレイする画像を輝度成分のみをオーバレイするものである。
【0064】
この発明によれば、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、白黒表示装置で表示するときには、すべてモノクロ化して表示できるようにすることにより、カラー画像とモノクロ画像を一元管理し、省メモリによるコストダウンを図ることが可能になる。
【0065】
また、請求項26にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行わないものである。
【0066】
この発明によれば、変倍に伴う画素補間を行わないことにより、高速でかつ省メモリによる表示が可能になる。
【0067】
また、請求項27にかかる表示処理装置にあっては、前記変倍手段は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行なうものである。
【0068】
この発明によれば、変倍に伴う画素補間を行なうことにより、高画質な表示することが可能になる。
【0069】
また、請求項28にかかる表示処理方法にあっては、表示部に対して表示データを作成し転送する表示処理方法において、任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する記憶工程と、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して前記符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、前記記憶工程で記憶された符号化画像データを決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号化処理工程と、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍できる変倍工程と、変倍の有無を指定する変倍有無指定工程を有し、前記復号化処理工程により復号化処理された画像データを前記任意のフォームデータに重ね合わせ展開する展開制御工程と、前記展開制御工程により展開された表示データを前記表示部に転送する転送工程と、を含むものである。
【0070】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、記憶工程から読み出される符号化画像データを該決定された重ね合わせサイズで復号化処理し、該復号化処理された画像データを必要な変倍/補間処理を施した後、任意のフォームデータに重ね合わせ展開し、その展開された表示データを表示装置に転送することにより、少量の記憶容量で、空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶される1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせ可能な画像データを管理してフォームオーバレイを展開することができ、フォームデータに指定されるサイズで画像データをフォームオーバレイ処理された表示データを取得することが可能になる。
【0071】
また、請求項29にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0072】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦方向および横方向において任意の画素数に変倍することにより、該当ページそれぞれに合わせた変倍が可能になる。
【0073】
また、請求項30にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0074】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することにより、変倍処理の簡素化が実現する。
【0075】
また、請求項31にかかる表示処理方法にあっては、前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが可能なフォーマットとし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0076】
この発明によれば、少量の記憶容量で空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶されている1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせることが可能になる。
【0077】
また、請求項32にかかる表示処理方法にあっては、前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、サブバンド符号化方式である。
【0078】
この発明によれば、サブバンド符号化方式により空間スケーラビリティが可能なフォーマットを実現することが可能なる。
【0079】
また、請求項33にかかる表示処理方法にあっては、前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される高精細カラー画像符号化方式である。
【0080】
この発明によれば、空間スケーラビリティ可能な符号化方式であるウェーブレット変換符号化方式のうち、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式を用いることにより、同様に構成をすることができる。このときはISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式で符号化した画像データベースに対して同様な操作をすることが可能となり、しかも、他ベンダが開発した互換性のある複数のDBを活用することで開発期間の短縮化が可能になる。
【0081】
また、請求項34にかかる表示処理方法にあっては、前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式である。
【0082】
この発明によれば、空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式でも同様に構成をすることが可能となり、このとき、自社の独自方式を行なうことにより、他社製品と互換性がとれないため、他社の同様な製品に対しては利用されないという独占的な利用が可能になる。
【0083】
また、請求項35にかかる表示処理方法にあっては、前記展開制御工程は、複数枚数の画像を1枚に合成して、オーバレイするものである。
【0084】
この発明によれば、展開制御工程によって複数枚の画像を1枚に合成してオーバレイすることにより、複数枚の画像を1つの画像として表示出力することが可能になる。
【0085】
また、請求項36にかかる表示処理方法にあっては、前記展開制御工程は、画像の一部をトリミング(領域選択処理)して、オーバレイするものである。
【0086】
この発明によれば、展開制御工程によって表示対象の画像の一部をトリミング(領域選択処理)してオーバレイすることにより、画像の任意の部分を表示出力することが可能になる。
【0087】
また、請求項37にかかる表示処理方法にあっては、前記展開制御工程は、矩形以外の形に対しても、オーバレイするものである。
【0088】
この発明によれば、展開制御工程によって表示対象の画像が矩形以外の形、たとえばひし形や楕円形などの形状に対しても、オーバレイし、表示出力することが可能になる。
【0089】
また、請求項38にかかる表示処理方法にあっては、前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットとし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0090】
この発明によれば、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットの場合でも画像サイズを縦および横方向において任意の画素数に変倍することが可能になる。
【0091】
また、請求項39にかかる表示処理方法にあっては、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時指定可能とし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0092】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域を、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時に指定することが可能になる。
【0093】
また、請求項40にかかる表示処理方法にあっては、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して単一画像を指定可能とし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するものである。
【0094】
この発明によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して1種類の画像だけ指定可能とすることにより、画像データをオーバーレイ表示をするときに、最適なサイズの画像データで表示することが可能になり、また、複数のサイズの画像を表示する場合でも、同一の画像データのみを用いて表示することが可能になる。
【0095】
また、請求項41にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、前記記憶工程で記憶された復号化可能な縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2 )≦A、かつb/(2)≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定するものである。
【0096】
この発明によれば、復号化処理工程により、記憶工程に記憶された復号化可能な縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2 )≦A、かつb/(2)≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定することが可能になる。
【0097】
また、請求項42にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、前記画像重ね領域のサイズがa/(2 )またはb/(2 )で復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知するものである。
【0098】
この発明によれば、復号化処理工程により、前記画像重ね領域のサイズがa/(2 )またはb/(2)で復号できる画像データの最小サイズ以下である場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知することが可能になる。
【0099】
また、請求項43にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、a/(2)またはb/(2)が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、サブサンプリングにより継続するものである。
【0100】
この発明によれば、復号化処理工程により、A/(2)またはB/(2 )が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、画像データの最小サイズまで復号後、さらーバレイ領域のサイズ以内になるまでサブサンプリング(間引き処理)画像を作成することが可能になる。
【0101】
また、請求項44にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングによる方式を用いるものである。
【0102】
この発明によれば、サブサンプリング方式として、水平方向に2画素に1回のサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングを行なうサブサンプリングにより、視覚的な画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示すること可能になる。
【0103】
また、請求項45にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはフルサンプリング、垂直方向にはサブサンプリングによる方式を用いるものである。
【0104】
この発明によれば、サブサンプリング方式として、水平方向/垂直方向とも2画素に1回のサブサンプリングを行なうサブサンプリングにより、縮小画像を作成することにより、視覚的画質劣化が少なく、かつ少ないデータでも表示することが可能になる。
【0105】
また、請求項46にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、前記サブサンプリングとして、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いるものである。
【0106】
この発明によれば、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いることにより、視覚的画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することが可能になる。
【0107】
また、請求項47にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2 )<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化するものである。
【0108】
この発明によれば、復号化処理工程により、任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで決定される画像重ね領域のサイズと縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2)<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化することが可能なる。
【0109】
また、請求項48にかかる表示処理方法にあっては、前記復号化処理工程は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2 )≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化するものである。
【0110】
この発明によれば、復号化処理工程により、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2)≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化することが可能になる。
【0111】
また、請求項49にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するものである。
【0112】
この発明によれば、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することにより、画像のアスペクト比とオーバレイ領域のアスペクト比が互いに異なる場合でも、原画のアスペクト比を保存してオーバレイすることが可能になる。
【0113】
また、請求項50にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するものである。
【0114】
この発明によれば、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することにより、オーバレイ領域を越えることなく、縦横一杯にまで変倍して、オーバレイすることが可能になる。
【0115】
また、請求項51にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイするものである。
【0116】
この発明によれば、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイすることにより、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、そのままの色で表示することも可能になる。
【0117】
また、請求項52にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、オーバレイする画像を輝度成分のみをオーバレイするものである。
【0118】
この発明によれば、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、白黒表示装置で表示するときには、すべてモノクロ化して表示できるようにすることにより、カラー画像とモノクロ画像を一元管理し、省メモリによるコストダウンを図ることが可能になる。
【0119】
また、請求項53にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行わないものである。
【0120】
この発明によれば、変倍に伴う画素補間を行わないことにより、高速でかつ省メモリによる表示が可能になる。
【0121】
また、請求項54にかかる表示処理方法にあっては、前記変倍工程は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行なうものである。
【0122】
この発明によれば、変倍に伴う画素補間を行なうことにより、高画質な表示することが可能になる。
【0123】
また、請求項55にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体にあっては、前記請求項28〜54の何れか一つの方法をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したものである。
【0124】
この発明によれば、請求項28〜54の何れか一つ表示処理方法をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することにより、コンピュータ上で請求項28〜54の何れか一つ表示処理方法を実行することが可能になる。
【0125】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる表示処理装置および表示処理方法、並びにその方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態について添付図面を参照し、詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0126】
本発明は、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、記憶手段から読み出される符号化画像データを該決定された重ね合わせサイズで復号化処理し、該復号化処理された画像データを任意のフォームデータに重ね合わせ展開するためにまず、原紙データの画像オーバレイ領域のサイズにもっとも近い空間スケーラビリティが可能なフォーマットの階層数iを求め、最上位階層から階層iまでを復号器で復号する。つぎに、ここで得られた縦横各々原画の2 バウンダリのサイズから、画像オーバレイ領域の画素サイズまで変倍することにより、オーバレイするべき画像を作成し、該展開された表示データを表示装置に転送することにより、あるいは、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズをまず、2 バウンダリで決定し、記憶手段から読み出される符号化画像データを該決定された2 バウンダリの値まで復号した後、つぎに2 バウンダリのサイズから画像オーバレイ領域の画素サイズまで変倍することにより、オーバレイするべき復号化画像を作成し、この復号化処理された画像データを表示装置に転送することにより、少量の記憶容量で、空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶される1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせ可能な画像データを管理しながら、フォームデータに指定されるサイズで画像データをフォームオーバレイ処理された表示結果を表示装置に転送するものである。以下、具体的に説明する。
【0127】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる表示処理装置を適用可能な表示システムの構成を示すブロック図である。なお、表示処理装置は、たとえば後述するようなコンピュータ装置で構成されているものとする。
【0128】
図において、符号1は画像データベースで、図示しないハードディスクなどに確保され、所定のキーで検索可能な空間スケーラビリティを持つフォーマットの画像データが記憶管理されている。符号2は健康診断データベースで、図示しないハードディスクなどに確保され、所定IDをキーとして検索可能な、たとえば健康診断データ(テキストデータ)が記憶管理されている。
【0129】
また、符号3は復号器で、画像データベース1から読み出される符号化された画像データを指定された画像サイズと記憶される画像データのサイズとの比較処理により、最適なサイズの画像データに復号処理(後述する図5に示すフローチャートの比較処理手順に従う復号処理)して表示可能な画像データを生成する。符号5は原紙データで、たとえば健康診断の結果を通知するためのフォームデータであり、各被診察人に共通のデータである。
【0130】
符号6はオーバーレイ処理部で、原紙データとテキスト、画像データとを重ね合わせるオーバーレイ機能処理を実行する。符号7は表示装置で、オーバレイ処理部6でオーバレイ処理された表示データに基づいて記録媒体に表示処理を実行して、健康診断結果の通知票としての表示物8を出力する。
【0131】
すなわち、本構成は、、表示部に表示データを転送する表示処理装置であって、任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する記憶手段(図1の画像データベース1と健康診断データベース2)と、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを示すパラメータとして、階層数i ,変倍比率α、アスペクト比βを決定し、上記記憶手段から読み出される符号化画像データを上記決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号化処理手段(図1に示す復号器3)と、復号化処理手段により復号化処理された画像データを前記任意のフォームデータに重ね合わせ展開する展開制御手段(図1に示すオーバレイ処理部6)と、前展開制御手段により展開された表示データを表示装置に転送する転送手段(図1に示すオーバレイ処理部6)とを有し、特に展開制御手段には変倍有無指定手段と変倍手段が含まれるものである。
【0132】
なお、上記復号器3,オーバレイ処理部6は、CPU,RAM,ROMなどを含むコンピュータ装置CONTで構成されるものであってもよいし、ASIC(application specific integrated circuit)などの専用回路で構成されるものをコントローラボードとして搭載されて上記処理を実行するように構成されていてもよい。以下、この実施形態におけるオーバーレイ表示処理について詳述する。また、復号化された画像データとフォームデータとの重ね合わせ処理は、表示装置7側で実行するように構成してもよい。
【0133】
重ね合わせ表示(以下オーバーレイ表示)を行なう場合、まず、原紙となるフォームデータを用意する。ここでは健康診断の通知を例にとって説明する。なお、この通知物にはタイトル(健康診断の結果)、受診者の名前、写真、健康診断の項目、結果などの内容が含まれるものとする。
【0134】
ここで、タイトル、健康診断の通知項目はすべての人に共通である。また、写真、結果は各々異なる内容である。そこで、原紙データ5としては、共通の項目はテキストまたはイメージで作成され、異なる項目(オーバーレイされる項目)のみ、領域の指定が行われる。
【0135】
領域の指定としては領域サイズ(Δx、Δy)、座標(x、y)、データの内容(テキストデータ又は画像データ)、テキストデータの場合はフォントの種類、サイズなど表示に必要な情報が必要である。表示を行なうときは、このようにして用意された原紙データに画像データ、テキストデータがオーバレイ処理部6でオーバーレイ処理される。
【0136】
なお、図1の例ではテキストデータとして名前がオーバーレイされるものを示している。表示されるべき名前を、名前のデータから抽出し、領域情報に指定されたフォントの種類、大きさで指定された座標にオーバーレイする。また、画像データについても同様に、表示されるべき画像データを抽出し、指定された領城にオーバーレイする。
【0137】
ここで、オーバーレイすべき画像データは空間スケーラビリティを持つフォーマットで画像データベース1に蓄積されている。まず、空間スケーラビリティについて説明する。
【0138】
画像データベース1に蓄積されている画像データは、データサイズが膨大になるため、一般的に符号化して圧縮を行った符号化ファイルとして蓄積される。代表的な圧縮フォーマットとしてJPEG(Joint Photographic Experts Group)が挙げられる。また、最近ではウェーブレット変換を行った圧縮方法も検討されている。この場合、JPEG規格はいくつかのパートで構成されるが、圧縮符号化方式としてISO(国際標準化機構)の標準規格「ISO/IEC15444−1:2000」(これはJPEG2000と呼称されている)に準拠した空間スケーラビリティ可能なフォーマットとして用いる。なお、JPEG2000はDCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)に代わり、DWT(DiscreteWevelet Transform:離散ウェーブレット変換)を用いたものである。
【0139】
図2は、図1に示した画像データベース1に蓄積されている画像データの圧縮方法を示す説明図である。この図はウェーブレット変換の例である。ウェーブレット変換は、画像を周波数で分割するものであり、圧縮においては、画像劣化が目に付きやすい低周波成分は精度の高い量子化を行ない、画像劣化が目立たない高周波成分は粗い量子化を行なうことにより、圧縮を行なうものである。
【0140】
図3は、本発明の実施の形態にかかる表示処理装置におけるウェーブレット変換出力順を示す説明図である。
【0141】
図2において、x方向の周波数成分で2分割し、さらにy方向でも同じことを行なう。x方向の高周波成分とy方向の低周波成分を持つものが図中のHLであり、x方向の低周波成分とy方向の高周波成分とを持つものが図中のLHであり、x方向,y方向ともに高周波成分を持つものがHHである。
【0142】
x方向y方向ともに低周波成分を持つものは、もう一度同じように変換され、図中のLLLL、LLHL、LLLH、LLHHと分割される。ここで、圧縮後のビット列を、図3に示すサブバンドのブロックS1〜S10の順番で並べると、復号時にどこまで復号するかで異なったサイズの画像を得ることができる。
【0143】
図4は、図3に示したサブバンドのブロックの順番に基づく復号画像の一例を示す説明図である。この図4において、符号100は復号画像で、図3に示したブロックS1のサブバンドのみを復号した場合に対応する。符号101は復号画像で、図3に示したブロックS1〜S4のサブバンドのみを復号した場合に対応する。符号102は復号画像で、図3に示したブロックS1〜S7のサブバンドのみを復号した場合に対応する。符号103は復号画像で、図3に示したブロックS1〜S10のサブバンドのみを復号した場合に対応する。これにより、4段階の復号画像を得ることができるが、ウェーブレット変換をさらに行なうことにより、さらに多段階の画像を得ることができる。
【0144】
このような空間スケーラビリティを持つ画像データを用いることにより、オーバーレイ表示を行なうときに適切な大きさの画像を得ることができる。
【0145】
つぎに、画像サイズを決めるための動作を、図5のフローチャートを参照し説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかる表示処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、画像サイズ決定処理手順に対応する。
【0146】
まず、オーバーレイ表示の指令が発生されると(ステップS1)、オーバーレイ処理部6は指定された原紙のデータを読み込み(ステップS2)、オーバーレイ部分の属性を得る。ここで、オーバーレイ部分が画像データである場合には、指定されたオーバーレイ部分のサイズを得ることができる。ここでは、縦Aピクセル×横Bピクセルであるとする。つぎに、オーバーレイされる指定された画像データを読み出すために画像データベース1にアクセスし、画像データの属性を読み込む(ステップS3)。ウェーブレット階層数を表すm、nの値を最初0にする(ステップS4)。
【0147】
つぎに、オーバーレイ部分のサイズと、画像データのサイズとを比較する。ここで、画像データの最大サイズが縦aピクセル×横bピクセルであるとする。まず、双方の縦のサイズを比較して(ステップS5)。ここで、画像データの縦のサイズが指定されたオーバーレイ部分よりも小さいか等しいと判断した場合(a≦A)、つぎに双方の横のサイズを比較する(ステップS26)。
【0148】
ここでも、画像の横のサイズが指定されたオーバーレイ部分の横のサイズよりも小さいか等しければ(b≦B)、画像を最大のサイズで復号する(ステップS28)。つぎに復号した画像をオーバレイ部分にオーバレイする時に、画像サイズのアスペクト比(縦×横比)を維持するか、オーバレイ領域のアスペクト比に変換するかどうかをチェックする(ステップS10)。
【0149】
ここで、画像のアスペクト比を保存するときには、オーバレイ部分の縦と画像サイズの縦との比、オーバレイ部分の横と画像サイズの横との比のどちらを使って拡大するかを判断する。これは、n=0、m=0に対応して、A/(a/2)≦B/(b/2)が成立するかどうかで判断を行なう(ステップS23)。
【0150】
もし、成立しない場合は、縦横ともB/(b/2)倍に拡大し(ステップS25)、成立する場合には縦横ともA/(a/2)倍に拡大する(ステップS24)。
【0151】
また、画像のアスペクト比を保存しない場合は復号された画像をオーバレイ部分のサイズに一致するように、縦はA/(a/2)倍、横はB/(b/2)倍と独立に拡大することになる(ステップS11)。
【0152】
図6は、この「オーバレイ領域と画像のアスペクト比の違いによる、オーバレイイメージの変化」を示すものである。ここで、ステップS11はC、ステップS24はD、ステップS25はEの場合にそれぞれ該当する。
【0153】
なお、図6では分かりやすくするために、画像とオーバレイ領域の矩形の形がポートレートかランドスケープかをによって示しているが、これは本質的なことではなく両方ともポートレート、あるいはランドスケープの場合にも同様に適用できるため、便宜状の例として示した。すなわち、ポイントは画像のアスペクト比とオーバレイ領域のアスペクト比の大小関係で一意的に決定される。
【0154】
つぎに拡大処理をする時に発生する空白画素発生時の画素補間を行なうかどうかをを判断する(ステップS12)。画素補間を行わない場合には空白画素が発生するが、補間する場合には空白画素を適宜生成して補う(ステップS13)。なお、補間方法は、従来より知られている最近傍法やcubic convolution法などを使えばよい。
【0155】
以下、復号された画像は原紙にオーバーレイされ(ステップS14)、表示されて(ステップS15)、画像のオーバーレイ表示は終了する。
【0156】
つぎに、ステップS5で、画像データの方が大きい場合の動作を説明する。この場合、小さい画像サイズで復号することになるが、大きさを求めるために、まずn=1とする(ステップS6)。つぎに、縦ピクセルの値aを(2^n(n乗を示す))分の1にして(ここでは1/2(初期値))aとの比較(a/2^n)≦A)を行なう(ステップS7)。ここで、オーバーレイ部分の値Aの方が大きければ、横のサイズの比較に進むステップS8)。また、a/(2^n)>Aであると判定した場合は、nの値を「1」大きくする(ステップS16)。
【0157】
つぎに、新しいnの値を画像の階層数kと比較する(ステップS17)。ここで、画像の階層数とは、空間スケーラビリティのところで説明したように、サブバンドの分割数が多いほど、復号できる画像の大きさの数が多いので、その数を表すものである。したがって、画像の大きさは、階層数がkであれば一辺当たり1倍から1/(2^(k−1))倍の大きさの画像を得ることができる。
【0158】
したがって、ステップS7で、画像の方が大きいので、一つ下の大きさの画像に変更するときに、下の階層の画像があるのかをステップS17で比較する。ここで、nがk−1以下であると判定した場合は、ステップS7に戻り、オーバーレイ部分との大きさの比較を行なう。ここでも、画像データの方が大きいと判定したときは、ステップS16に進み、nの値を「1」大きくして、画像データがオーバーレイ部分よりも小さくなるまで繰り返えし実行する。
【0159】
そして、画像データがオーバーレイ部分より小さくなったら、(b/(2^n)≦B)横のサイズの比較し(ステップS8)以降に進む。そして、nを「1」ずつ大きくして行き、nがk−1よりも大きくなってしまった場合は、上の階層の画像サイズがないので、サブサンプリングにより、必要なサイズの画像を作成するかどうかを判断する(ステップS20)。
【0160】
サブサンプリングを行なう場合には以下の必要なサブサンプリングを必要な回数(各回毎にn,mを水平方向にサブサンプリング、垂直方向はフルサンプリング、水平方向にフルサンプリング、垂直方向はサブサンプリング、水平/垂直方向ともサブサンプリングそれぞれ+1してステップS7あるいはステップS17の条件式がどちらかが早く成立するまで)行ない、以下ステップS10を実行する。
【0161】
もし、サブサンプリングを行わない場合は、「オーバーレイ部分の大きさが小さすぎます」というような警告をユーザに表示して(ステップS22)、処理を終了する。したがって、この場合はオーバーレイ表示を行わずに、終了する。
【0162】
つぎに、横のサイズの比較を行なう(ステップS8)。ここでも、画像サイズ(b/(2^n))の方がオーバーレイ部分(B)よりも大きければ(b/(2^n)≦B)、nの値を大きくしていく(ステップS18)。ここでも、nがk−1よりも大きくなってしまった場合は、上の階層の画像サイズがないので、前に(ステップS21)に示したサブサンプリングをするかどうかの判断に進む。
【0163】
一方、ステップS8で、b/(2^n)≦Bとなったら、ステップS9へ進む。ここでは画像の復号を行なうが、画像の大きさは最大サイズの1/2^nの大きさのものを復号する。そして、復号された画像は、前に説明したアスペクト比を保存するかどうかのステップS10に進む。
【0164】
また、ステップS5で画像データの方が小さかったと判定された場合は、ステップS26で、横のサイズの比較を行なう。ここでも、横のサイズが小さかった場合(b≦B)は、ステップS28で画像の復号が行われる。ここでは、画像は最大サイズで復号される。そして、ステップS28で復号された画像は、前に説明したアスペクト比を保存するかどうかのステップS10に進む。
【0165】
一方、ステップS26で、画像の横サイズの方がオーバレイ部分の横サイズよりも大きかった場合は、小さい画像サイズで復号することになるが、大きさを求めるために、まずm=1とする(ステップS27)。
【0166】
つぎに、bを(2^m)分の1にして(ここでは1/2(初期値))Bとの比較を行ない(ステップS29)、ここで、オーバーレイ部分のBの方が大きければ、ステップS30に進む。一方、b/(2^m)>Bであると判定された場合は、mの値を「1」大きくする(ステップ31)。つぎに、新しいmの値を画像の階層数kと比較する(ステップS32)。mがk−1以下(m≦k−1)であれば、ステップS29に戻り、オーバーレイ部分との大きさの比較を行なう。ここでも、画像データの方が大きいときは、ステップS31に進み、mの値を「1」ずつ大きくして、画像データがオーバーレイ部分よりも小さくなるまで繰り返えし実行する。
【0167】
そして、画像データがオ―バーレイ部分より小さくなったら(b/(2^m)≦B)、ステップS30に進む。一方、mを大きくして行き、mがk−1よりも大きくなってしまった場合は、上の階層の画像サイズがないので、前に示したサブサンプリングをするかどうかの判断に進む。
【0168】
そして、ステップS30では画像の復号を行なうが、画像の大きさは最大サイズの1/2^mの大きさのものを復号する。また、復号された画像は、前に説明したアスペクト比を保存するかどうかのステップS10に進む。
【0169】
ここでは、コンピュータ上で原紙と画像データとの重ね合わせを行なう場合を例にとって説明した。なお、表示装置によっては重ね合わせを表示装置上で行えるものもある。その場合は、コンピュータから表示装置に、初めに原紙データのみを送り、同時に重ね合わせ表示の指定も送る。
【0170】
その後で後づけデータを送ることにより、重ね合わせ表示ができる。本発明の場合では、後づけデータとして画像データを送ることにより、画像データの重ね合わせ表示ができる。しかし、この場合画像データの大きさを指定して、所定の大きさで復号することはコンピュータ上で行われるので、表示装置に送る画像データは最適な大きさに復号され、必要な変倍および補間が施されたものとなる。
【0171】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2かかる表示処理装置を適用可能な表示システムの構成を説明するブロック図である。ここでは、図1と同一機能のものについてはは同一の符号を付してある。
【0172】
この実施の形態2では、任意のフォームデータとオーバレイ処理可能な表示装置と通信可能な表示処理装置であって、任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する記憶手段(図7に示す画像データベース1、健康診断データベース2)と、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを示すパラメータとして、階層数iを決定し、記憶手段から読み出される符号化画像データを前記決定手段により決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号化処理手段(図7に示す復号器3)と、復号化処理手段により復号化処理された画像データを表示装置に転送する転送手段(図7に示すオーバレイ処理部6)とを有するものである。
【0173】
ここでは、1枚目に人物の特定ができるような大きさの画像データ8を表示して、2枚目以降は同じ画像データを、目印だけの目的で小さなサイズで使用する場合である。画像データとしては実施の形態1に示すような空間スケーラビリティを持つフォーマットで用意しておく。
【0174】
1枚目を表示するときには、原紙データの画像領域情報を読み出し、それに合わせたサイズで画像データを復号する。これは、実施の形態1と同様であり、図5に示すフローチャートと同じ動作である。
【0175】
2枚目以降を表示するときには、同じ画像データを表示するのであるが、画像領域が小さくなっている。しかし、同様に図5に示すフローチャートにしたがって表示を行なうことにより、同じ画像データから異なったサイズの表示を行なうことができる。
【0176】
(実施の形態3)
前述した実施の形態1では、画像を復号する時に画像サイズの情報を得て、オーバーレイする部分に最適な大きさを計算して、その大きさで画像を復号する場合について説明したが、画像を最も小さいものから復号して、その都度オーバーレイ部分との大きさの比較を行なうように構成してもよい。これは、画像データが画像サイズの情報を持っていないときに有効な方法である。以下、その実施の形態について図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0177】
図8は、本発明の実施の形態にかかる表示処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、オーバーレイ表示処理手順に対応する。
【0178】
まず、オーバーレイ表示の指令が発生されると(ステップS41)、オーバーレイ表示装置は指定された原紙のデータを読み込み(ステップS42)、オーバーレイ部分の属性を得る。オーバーレイ部分が画像データである場合には、指定された画像サイズを得ることができる。ここでは、縦Aピクセル×横Bピクセルであるとする。次にオーバーレイされる指定された画像データにアクセスし、画像データの最小のサブバンドを復号する(ステップS43)。
【0179】
つぎに、オーバーレイ部分のサイズと、画像データのサイズとを比較する。ここで、画像データの最小サイズが縦aピクセル×横bピクセルであるとする。
【0180】
まず、双方の縦のサイズを比較してa≦Aであるかどうかを判断し(ステップS44)。ここで、もし、画像の縦のサイズよりオーバーレイ部分の縦サイズの方が大きいと判定した場合は、双方の横のサイズを比較してb≦Bであるかどうかを判断する(ステップS45)。ここで、横のサイズがオーバーレイ部分よりも小さければ、つぎの大きさまで復号するかどうかを判断する。
【0181】
一方、ステップS44、S45で画像サイズの方が大きいと判断した場合は、サブサンプリングにより、必要なサイズの画像を作成するかどうかを判断する(ステップS54)。
【0182】
サブサンプリングを行なう場合には、以下の必要なサブサンプリングを必要な回数(各回毎にa,bを、水平方向にサブサンプリング、垂直方向はフルサンプリング、水平方向にフルサンプリング、垂直方向はサブサンプリング、水平/垂直方向ともサブサンプリング、それぞれ2倍してステップS44あるいはステップS45の条件式がどちらかが早く成立するまで)行ない、以下ステップS46を実行する。
【0183】
もし、サブサンプリングを行わない場合は、「オーバーレイ部分の大きさが小さすぎます」というような警告をユーザに表示する(ステップS56)。したがって、この場合はオーバーレイ表示を行われずに、処理を終了する。
【0184】
そして、ステップS46では画像の縦のサイズを2倍にしたとき、2aとオーバーレイ部分との大きさの比較を行ない、2a≦Aであるかどうかを判断し、2aの方が大きいと判断した時は画像の復号が終了し(ステップS49)、アスペクト比に応じた変倍を行ない(ステップS50)、さらに必要な補間を実行し(ステップS51)、原紙データへ画像データをオーバーレイして(ステップ52))、表示を行ない(ステップS53)、処理を終了する。
【0185】
一方、ステップS46で、2a≦Aであると判断した場合は、横のサイズの比較が行われれ、2b≦Bであるかどうかを判断する(ステップS47)。ここでも、画像の横のサイズの2倍(2b)がBより小さいと判定した場合は、画像の復号が終了し(ステップS49)、アスペクト比に応じた変倍を行ない(ステップS50)、さらに必要な補間を実行し(ステップS51)、原紙データへ画像データをオーバーレイして(ステップ52))、表示を行ない(ステップS53)、処理を終了する。
【0186】
一方、ステップS47で、2b≦Bであると判断した場合は、ステップS48へ進み、1つ上のサブバンドまでの復号が行われた後、ステップS46へ戻り、つぎの大きさまで復号するかを調べることになる。
【0187】
なお、この実施の形態では、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズがページ毎に異なる場合について説明したが、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとしたり、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時指定可能とするように構成してもよい。
【0188】
したがって、上記各実施の形態によれば、画像データをオーバーレイ表示をする時に、最適なサイズの画像データで表示することができる。また、複数のサイズの画像を表示する場合でも、同一の画像データのみを用いて表示することができる。また、空間スケーラビリティを持つフォーマットで格納された画像データの最上位階層のサイズよりも小さいオーバレイ領域にも表示することができる。
【0189】
また、様々なサブサンプリング方式を用いることにより、視覚的画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することができる。また、画像サイズよりも大きなオーバレイ領域だけでなく、画像サイズよりも小さなオーバレイ領域に対してもオーバレイすることができる。このときは、図5でnをn−1、拡大を縮小と読みかえることにより、図5で示した手順と同様にして、画像をオーバレイすることができる。また、図8についても同様の手順で、画像サイズよりも小さなオーバレイ領域に対してもオーバレイすることができる。
【0190】
また、画像のアスペクト比とオーバレイ領域のアスペクト比が互いに異なる場合でも、原画のアスペクト比を保存してオーバレイできるだけでなく、オーバレイ領域を越えることなく、縦横一杯にまで変倍して、オーバレイすることができる。
【0191】
また、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、そのままの色で表示することもできるし、また、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、白黒表示装置で表示するときには、すべてモノクロ化して表示できるようにすることにより、カラー画像とモノクロ画像を一元管理し、省メモリによるコストダウンを図ることができる。
【0192】
また、変倍に伴う画素補間を行わないことにより、高速/省メモリな表示することもできる。あるいは、変倍に伴う画素補間を行なうことにより、高画質な表示することもできる。
【0193】
また、空間スケーラビリティ可能な符号化方式としてウェーブレット変換符号化方式の他にはサブバンド符号化方式があるが、これについても図1, 図7で記載しているウェーブレット変換係数をサブバンド変換係数とそれぞれ読みかえることにより、これまで説明してきた動作で同様に構成することができる。
【0194】
また、空間スケーラビリティ可能な符号化方式であるウェーブレット変換符号化方式のうち、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式を用いることにより、同様に構成をすることができる。このときはISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式で符号化した画像データベースに対して、同様な操作をすることができ、しかも、他ベンダが開発した互換性のある複数のDBを活用することができ、開発期間が短縮化できる。
【0195】
上記前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式でも同様に構成をすることができる。このときは自社の独自方式をおこなうことにより、他社製品と互換性がとれないため、他社の同様な製品に対しては利用されないという独占的利用ができる。
【0196】
また、上記画像は、複数枚数の画像を1枚に合成して、オーバレイすることにより構成してもよい。この場合は複数枚数を合成する手段とバッファメモリが追加構成要件として必要となるが、その構成は自明なので、説明は省略する。まった、前記画像は、画像の一部をトリミング(領域選択処理)して、オーバレイすることにより構成しても良い。この時、領域選択処理を構成する手段とバッファメモリが追加構成要件として必要となるが、その構成は自明なので、説明は省略する。さらに、上記画像は、たとえばひし形、楕円形など矩形以外の形に対しても、同様な操作によりオーバレイでも同様に構成をすることができるが、その構成は自明なので、説明は省略する。
【0197】
また、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、記憶手段から読み出される符号化画像データを該決定された重ね合わせサイズで復号化処理し、該復号化処理された画像データを必要な変倍/補間処理を施した後、表示装置に転送することにより、少量の記憶容量で、空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶される1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせ可能な画像データを管理しながら、フォームデータに指定されるサイズで画像データを表示装置に転送してフォームオーバレイ処理された表示結果を安価に得ることができる表示処理環境を自在に構築することができるという効果を奏する。
【0198】
つぎに、図8に示すメモリマップを参照して本発明の実施の形態の表示処理方法を適用することの可能な表示システムで、読み出し可能なデータ処理の構成について説明する。
【0199】
図8は、本発明の実施の形態ににかる表示処理装置を適用可能な表示システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体のメモリマップを示す説明図である。なお、ここでは特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、たとえばバージョン情報,作成者なども記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS(オペレーションシステム)などに依存する情報、たとえばプログラムを識別表示するアイコンなども記憶される場合もある。
【0200】
さらに、各種プログラムに従属するデータもディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラムなども記憶される場合もある。
【0201】
前述したこの実施の形態における図5,図8に示す機能(アルゴリズム)が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFDなどの記録媒体により、あるいはインターネットなどのネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0202】
以上のように、前述した実施の形態の表示処理方法(アルゴリズム)を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることはいうまでもない。
【0203】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0204】
また、プログラムコードを供給するための記録媒体としては、たとえば、フレキシブルーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROMなどを用いることができる。
【0205】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)における実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態にしたがった表示処理方法が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0206】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の表示処理方法が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0207】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる表示処理装置(請求項1)によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、記憶手段から読み出される符号化画像データを該決定された重ね合わせサイズで復号化処理し、該復号化処理された画像データを必要な変倍/補間処理を施した後、任意のフォームデータに重ね合わせ展開し、該展開された表示データを表示装置に転送するので、少量の記憶容量で、空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶される1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域(表示領域)に重ね合わせ可能な画像データを管理し、フォームオーバレイ処理された表示結果を容易にかつ的確に出力することができる。
【0208】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項2)によれば、請求項1の表示処理装置において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦方向および横方向において任意の画素数に変倍することにより、該当ページそれぞれに合わせた変倍が可能になるため、任意のフォーマットをページ毎に、画像サイズを縦横方向に変倍して表示出力することができる。
【0209】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項3)によれば、請求項1の表示処理装置において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するため、変倍処理におけるメモリ少量化および簡素化が実現する。
【0210】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項4)によれば、請求項1の表示処理装置において、少量の記憶容量で空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶されている1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせることができる。
【0211】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項5)によれば、請求項4の表示処理装置において、サブバンド符号化方式により空間スケーラビリティが可能なフォーマットを実現することができる。
【0212】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項6)によれば、請求項4の表示処理装置において、空間スケーラビリティ可能な符号化方式であるウェーブレット変換符号化方式のうち、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式を用い、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式で符号化した画像データベースに対して同様な操作をすることができ、しかも、他のベンダが開発した互換性のある複数のDBを活用することで開発期間の短縮化を図ることができる。
【0213】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項7)によれば、請求項4の表示処理装置において、空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式でも同様に構成をすることが可能となり、このとき、自社の独自方式を行なうことにより、他社製品と互換性がとれないため、他社の同様な製品に対しては利用されないという独占的な利用が実現する。
【0214】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項8)によれば、請求項1の表示処理装置において、展開制御手段によって複数枚の画像を1枚に合成してオーバレイするので、複数枚の画像を1つの画像として表示出力することができる。
【0215】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項9)によれば、請求項1の表示処理装置において、展開制御手段によって表示対象の画像の一部をトリミング(領域選択処理)してオーバレイするので、画像の任意の部分を表示出力することができる。
【0216】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項10)によれば、請求項1の表示処理装置において、展開制御手段によって表示対象の画像が矩形以外の形、たとえばひし形や楕円形などの形状に対しても、オーバレイし、表示出力することができる。
【0217】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項11)によれば、請求項1の表示処理装置において、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットの場合でも画像サイズを縦および横方向において任意の画素数に変倍することができる。
【0218】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項12)によれば、請求項1の表示処理装置において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域を、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時に指定することができる。
【0219】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項13)によれば、請求項1の表示処理装置において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して1種類の画像だけ指定可能としたので、画像データをオーバーレイ表示をするときに、最適なサイズの画像データで表示することができ、さらに、複数のサイズの画像を表示する場合でも、同一の画像データのみを用いて表示することができる。
【0220】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項14)によれば、請求項1の表示処理装置において、復号化処理手段により、記憶手段に記憶された復号化可能な縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2 )≦A、かつb/(2)≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定することができる。
【0221】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項15)によれば、請求項1の表示処理装置において、復号化処理手段により、画像重ね領域のサイズがa/(2 )またはb/(2)で復号できる画像データの最小サイズ以下である場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知することができる。
【0222】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項16)によれば、請求項1の表示処理装置において、復号化処理手段により、A/(2)またはB/(2 )が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、画像データの最小サイズまで復号後、さらーバレイ領域のサイズ以内になるまでサブサンプリング(間引き処理)画像を作成することができる。
【0223】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項17)によれば、請求項16の表示処理装置において、サブサンプリング方式として、水平方向に2画素に1回のサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングを行なうサブサンプリングにより、視覚的な画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することができる。
【0224】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項18)によれば、請求項16の表示処理装置において、サブサンプリング方式として、水平方向/垂直方向とも2画素に1回のサブサンプリングを行なうサブサンプリングにより、縮小画像を作成するので、視覚的画質劣化が少なく、かつ少ないデータでも表示することができる。
【0225】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項19)によれば、請求項16の表示処理装置において、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いるので、視覚的画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することができる。
【0226】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項20)によれば、請求項1の表示処理装置において、復号化処理手段により、任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで決定される画像重ね領域のサイズと縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2)<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化することができる。
【0227】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項21)によれば、請求項1の表示処理装置において、復号化処理手段により、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2)≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化することができる。
【0228】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項22)によれば、請求項1の表示処理装置において、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するので、画像のアスペクト比とオーバレイ領域のアスペクト比が互いに異なる場合でも、原画のアスペクト比を保存してオーバレイすることができる。
【0229】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項23)によれば、請求項1の表示処理装置において、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するので、オーバレイ領域を越えることなく、縦横一杯にまで変倍して、オーバレイすることができる。
【0230】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項24)によれば、請求項1の表示処理装置において、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイするため、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、そのままの色で表示することができる。
【0231】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項25)によれば、請求項1の表示処理装置において、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、白黒表示装置で表示するときには、すべてモノクロ化して表示するため、カラー画像とモノクロ画像を一元管理し、省メモリによるコストダウンを図ることができる。
【0232】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項26)によれば、請求項1の表示処理装置において、変倍に伴う画素補間を行わないので、高速でかつ省メモリによる表示が実現する。
【0233】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項27)によれば、請求項1の表示処理装置において、変倍に伴う画素補間を行なうため、高画質な表示出力することができる。
【0234】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項28)によれば、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して空間スケーラビリティが可能なフォーマットの符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、記憶工程から読み出される符号化画像データを該決定された重ね合わせサイズで復号化処理し、該復号化処理された画像データを必要な変倍/補間処理を施した後、任意のフォームデータに重ね合わせ展開し、該展開された表示データを表示装置に転送するので、少量の記憶容量で、空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶される1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域(表示領域)に重ね合わせ可能な画像データを管理し、フォームオーバレイ処理された表示結果を容易にかつ的確に出力することができる。
【0235】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項29)によれば、請求項28の表示処理方法において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦方向および横方向において任意の画素数に変倍することにより、該当ページそれぞれに合わせた変倍が可能になるため、任意のフォーマットをページ毎に、画像サイズを縦横方向に変倍して表示出力することができる。
【0236】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項30)によれば、請求項28の表示処理方法において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍するため、変倍処理におけるメモリ少量化および簡素化が実現する。
【0237】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項31)によれば、請求項28の表示処理方法において、少量の記憶容量で空間スケーラビリティが可能なフォーマットで記憶されている1つの画像データから任意のフォームデータで指定された任意サイズの画像領域に重ね合わせることができる。
【0238】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項32)によれば、請求項31の表示処理方法において、サブバンド符号化方式により空間スケーラビリティが可能なフォーマットを実現することができる。
【0239】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項33)によれば、請求項31の表示処理方法において、空間スケーラビリティ可能な符号化方式であるウェーブレット変換符号化方式のうち、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式を用い、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される符号化方式で符号化した画像データベースに対して同様な操作をすることができ、しかも、他のベンダが開発した互換性のある複数のDBを活用することで開発期間の短縮化を図ることができる。
【0240】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項34)によれば、請求項31の表示処理方法において、空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式でも同様に構成をすることが可能となり、このとき、自社の独自方式を行なうことにより、他社製品と互換性がとれないため、他社の同様な製品に対しては利用されないという独占的な利用が実現する。
【0241】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項35)によれば、請求項28の表示処理方法において、展開制御工程によって複数枚の画像を1枚に合成してオーバレイするので、複数枚の画像を1つの画像として表示出力することができる。
【0242】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項36)によれば、請求項28の表示処理方法において、展開制御工程によって表示対象の画像の一部をトリミング(領域選択処理)してオーバレイするので、画像の任意の部分を表示出力することができる。
【0243】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項37)によれば、請求項28の表示処理方法において、展開制御工程によって表示対象の画像が矩形以外の形、たとえばひし形や楕円形などの形状に対しても、オーバレイし、表示出力することができる。
【0244】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項38)によれば、請求項28の表示処理方法において、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットの場合でも画像サイズを縦および横方向において任意の画素数に変倍することができる。
【0245】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項39)によれば、請求項28の表示処理方法において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域を、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時に指定することができる。
【0246】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項40)によれば、請求項28の表示処理方法において、任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して1種類の画像だけ指定可能としたので、画像データをオーバーレイ表示をするときに、最適なサイズの画像データで表示することができ、さらに、複数のサイズの画像を表示する場合でも、同一の画像データのみを用いて表示することができる。
【0247】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項41)によれば、請求項28の表示処理方法において、復号化処理工程により、記憶手段に記憶された復号化可能な縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2 )≦A、かつb/(2)≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定することができる。
【0248】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項42)によれば、請求項28の表示処理方法において、復号化処理工程により、画像重ね領域のサイズがa/(2 )またはb/(2)で復号できる画像データの最小サイズ以下である場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知することができる。
【0249】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項43)によれば、請求項28の表示処理方法において、復号化処理工程により、A/(2)またはB/(2 )が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、画像データの最小サイズまで復号後、さらーバレイ領域のサイズ以内になるまでサブサンプリング(間引き処理)画像を作成することができる。
【0250】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項44)によれば、請求項43の表示処理方法において、サブサンプリング方式として、水平方向に2画素に1回のサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングを行なうサブサンプリングにより、視覚的な画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することができる。
【0251】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項45)によれば、請求項43の表示処理方法において、サブサンプリング方式として、水平方向/垂直方向とも2画素に1回のサブサンプリングを行なうサブサンプリングにより、縮小画像を作成するので、視覚的画質劣化が少なく、かつ少ないデータでも表示することができる。
【0252】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項46)によれば、請求項43の表示処理方法において、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いるので、視覚的画質劣化は少なく、さらに少ないデータでも表示することができる。
【0253】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項47)によれば、請求項28の表示処理方法において、復号化処理工程により、任意のフォームデータで指定される縦Aピクセルと横Bピクセルとで決定される画像重ね領域のサイズと縦aピクセルと横bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2)<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化することができる。
【0254】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項48)によれば、請求項28の表示処理方法において、復号化処理工程により、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2)≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化することができる。
【0255】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項49)によれば、請求項28の表示処理方法において、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するので、画像のアスペクト比とオーバレイ領域のアスペクト比が互いに異なる場合でも、原画のアスペクト比を保存してオーバレイすることができる。
【0256】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項50)によれば、請求項28の表示処理方法において、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍するので、オーバレイ領域を越えることなく、縦横一杯にまで変倍して、オーバレイすることができる。
【0257】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項51)によれば、請求項28の表示処理方法において、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイするため、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、そのままの色で表示することができる。
【0258】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項52)によれば、請求項28の表示処理方法において、画像データベースに格納されたカラー/モノクロが混在した様々な種類の画像に対して、白黒表示装置で表示するときには、すべてモノクロ化して表示するため、カラー画像とモノクロ画像を一元管理し、省メモリによるコストダウンを図ることができる。
【0259】
また、本発明にかかる表示処理方法(請求項53)によれば、請求項28の表示処理方法において、変倍に伴う画素補間を行わないので、高速でかつ省メモリによる表示が実現する。
【0260】
また、本発明にかかる表示処理装置(請求項54)によれば、請求項28の表示処理方法において、変倍に伴う画素補間を行なうため、高画質な表示出力することができる。
【0261】
また、本発明にかかる記録媒体(請求項55)によれば、請求項28〜54の何れか一つ表示処理方法をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録するため、コンピュータ上で請求項28〜54の何れか一つ表示処理方法を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる表示処理装置を適用可能な表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像データベースに蓄積されている画像データの圧縮方法を示すする説明図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる表示処理装置におけるウエェーブレット変換出力順を示す説明図である。
【図4】図3に示したサブバンドのブロックの順番に基づく復号画像の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる表示処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】オーバレイ領域と画像のアスペクト比の違いによる、オーバレイイメージの変化を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2にかかる表示処理装置を適用可能な表示システムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る表示処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態にかかる表示処理方法を適用可能な表示システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体のメモリマップを示す説明図である。
【図10】従来における表示処理装置を含む表示システムの表示処理を示すブロック図である。
【図11】図9に示す表示システムで表示すべき表示結果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像データベース
2 健康診断データベース
3 復号器
4 復号された画像データ
5 原紙データ
6 オーバーレイ処理部
7 表示装置
8 表示物
10 メモリ
11 復号化処理部
12 画像サイズ指定部
13 階層番号指定部
14 バッファメモリ
15 展開制御部
16 変倍有無指定部
17 変倍処理部
18 補間有無指定部
19 補間処理部
100,101,102,103 復号された画像データ

Claims (55)

  1. 表示部に対して表示データを作成し転送する表示処理装置において、
    任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する記憶手段と、
    前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して前記符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、前記記憶手段から読み出される符号化画像データを決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号化処理手段と、
    画像サイズを縦横任意の画素数に変倍できる変倍手段と、変倍の有無を指定する変倍有無指定手段を有し、前記復号化処理手段により復号化処理された画像データを前記任意のフォームデータに重ね合わせ展開する展開制御手段と、
    前記展開制御手段により展開された表示データを前記表示部に転送する転送手段と、
    を備えたことを特徴とする表示処理装置。
  2. 前記変倍手段は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  3. 前記変倍手段は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  4. 前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが可能なフォーマットとし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  5. 前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、サブバンド符号化方式であることを特徴とする請求項4に記載の表示処理装置。
  6. 前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される高精細カラー画像符号化方式であることを特徴とする請求項4に記載の表示処理装置。
  7. 前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式であることを特徴とする請求項4に記載の表示処理装置。
  8. 前記展開制御手段は、複数枚数の画像を1枚に合成して、オーバレイすることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  9. 前記展開制御手段は、画像の一部をトリミング(領域選択処理)して、オーバレイすることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  10. 前記展開制御手段は、矩形以外の形に対しても、オーバレイすることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  11. 前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットとし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  12. 前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時指定可能とし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  13. 前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して単一画像を指定可能とし、前記変倍手段は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  14. 前記復号化処理手段は、前記記憶手段に記憶された復号化可能な縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2)≦A、かつb/(2 )≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  15. 前記復号化処理手段は、前記画像重ね領域のサイズがa/(2)またはb/(2 )で復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  16. 前記復号化処理手段は、a/(2 )またはb/(2)が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、サブサンプリングにより継続することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  17. 前記復号化処理手段は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングによる方式を用いることを特徴とする請求項16に記載の表示処理装置。
  18. 前記復号化処理手段は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはフルサンプリング、垂直方向にはサブサンプリングによる方式を用いることを特徴とする請求項16に記載の表示処理装置。
  19. 前記復号化処理手段は、前記サブサンプリングとして、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いることを特徴とする請求項16に記載の表示処理装置。
  20. 前記復号化処理手段は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2)<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  21. 前記復号化処理手段は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2)≧Bを満たす整数nが最小となるサイズで復号化することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  22. 前記変倍手段は、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  23. 前記変倍手段は、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  24. 前記変倍手段は、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイすることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  25. 前記変倍手段は、オーバレイする画像を輝度成分のみをオーバレイすることを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  26. 前記変倍手段は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行わないことを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  27. 前記変倍手段は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行なうことを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  28. 表示部に対して表示データを作成し転送する表示処理方法において、
    任意のフォームデータに重ね合わせるために所定のフォーマットで符号化された符号化画像データを記憶する記憶工程と、
    前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズと復号化可能な複数の復号画像サイズとを順次比較して前記符号化画像データを復号化すべき最適な重ね合わせサイズを決定し、前記記憶工程で記憶された符号化画像データを決定された重ね合わせサイズで復号化処理する復号化処理工程と、
    画像サイズを縦横任意の画素数に変倍できる変倍工程と、変倍の有無を指定する変倍有無指定工程を有し、前記復号化処理工程により復号化処理された画像データを前記任意のフォームデータに重ね合わせ展開する展開制御工程と、
    前記展開制御工程により展開された表示データを前記表示部に転送する転送工程と、
    を含むことを特徴とする表示処理方法。
  29. 前記変倍工程は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズに対し、ページ毎に異なり、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  30. 前記変倍工程は、前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像サイズは、指定ページを除いて、他のページは同サイズとし、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  31. 前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが可能なフォーマットとし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  32. 前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、サブバンド符号化方式であることを特徴とする請求項31に記載の表示処理方法。
  33. 前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、ISO/IEC15444−1標準JPEG2000で規定される高精細カラー画像符号化方式であることを特徴とする請求項31に記載の表示処理方法。
  34. 前記空間スケーラビリティが可能なフォーマットは、ウェーブレット変換符号化方式であり、国際標準化方式とは独立に設計された高精細カラー画像符号化方式であることを特徴とする請求項31に記載の表示処理方法。
  35. 前記展開制御工程は、複数枚数の画像を1枚に合成して、オーバレイすることを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  36. 前記展開制御工程は、画像の一部をトリミング(領域選択処理)して、オーバレイすることを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  37. 前記展開制御工程は、矩形以外の形に対しても、オーバレイすることを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  38. 前記所定のフォーマットは、空間スケーラビリティが不可能なフォーマットとし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  39. 前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して複数同時指定可能とし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  40. 前記任意のフォームデータに重ね合わせるために指定された画像領域は、同一ページ内の任意の位置に対して単一画像を指定可能とし、前記変倍工程は、画像サイズを縦横任意の画素数に変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  41. 前記復号化処理工程は、前記記憶工程で記憶された復号化可能な縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズと、前記任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズとの関係がa/(2 )≦A、かつb/(2)≦Bを満たす最小の負でない整数nで重ね合わせサイズを決定することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  42. 前記復号化処理工程は、前記画像重ね領域のサイズがa/(2 )またはb/(2 )で復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、重ね合わせ表示を中止し、該重ね合わせ表示の中止を通知することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  43. 前記復号化処理工程は、a/(2)またはb/(2)が復号できる画像データの最小サイズよりも小さい場合には、サブサンプリングにより継続することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  44. 前記復号化処理工程は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはサブサンプリング、垂直方向にはフルサンプリングによる方式を用いることを特徴とする請求項43に記載の表示処理方法。
  45. 前記復号化処理工程は、前記サブサンプリングとして、水平方向にはフルサンプリング、垂直方向にはサブサンプリングによる方式を用いることを特徴とする請求項43に記載の表示処理方法。
  46. 前記復号化処理工程は、前記サブサンプリングとして、水平方向にも垂直方向にもサブサンプリングによる方式を用いることを特徴とする請求項43に記載の表示処理方法。
  47. 前記復号化処理工程は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)<A、かつb/(2 )<Bを満たす整数nが最大となるサイズで復号化することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  48. 前記復号化処理工程は、任意のフォームデータで指定される縦aピクセルと横bピクセルとで定まる画像重ね領域のサイズと縦Aピクセルと横Bピクセルとで定まる最大サイズ画像データのサイズとの関係がa/(2)≧A、かつb/(2 )≧Bを満たす整数nが最大小となるサイズで復号化することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  49. 前記変倍工程は、オーバレイする画像を原画のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  50. 前記変倍工程は、オーバレイする画像を画像のオーバレイ領域のアスペクト比と同じアスペクト比で変倍することを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  51. 前記変倍工程は、オーバレイする画像を画像データがカラーのときにはカラー画像をオーバレイすることを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  52. 前記変倍工程は、オーバレイする画像を輝度成分のみをオーバレイすることを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  53. 前記変倍工程は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行わないことを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  54. 前記変倍工程は、オーバレイする画像を変倍に伴う補間を行なうことを特徴とする請求項28に記載の表示処理方法。
  55. 前記請求項28〜54の何れか一つの方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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