JP2004289382A - 遠隔制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】インターネットやLAN等の電気通信回線上の端末からの指令に基づき既存の電気機器への電源供給を低コストかつ容易に制御することができる遠隔制御電源供給装置を利用することによって、その電気機器への電源供給を適宜又は自動的に遠隔制御でき、特に、住宅への不法侵入等の異常事態の発生現場に駆けつけなくても、その異常事態の収拾を期待することができる遠隔制御システムを提供する。
【解決手段】監視カメラによって監視された被監視場所で起きた異常事態を遠隔的に収拾する遠隔制御システムが、インターネット等の電気通信回線を通じて接続された端末からの情報に基づき電気機器への電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】監視カメラによって監視された被監視場所で起きた異常事態を遠隔的に収拾する遠隔制御システムが、インターネット等の電気通信回線を通じて接続された端末からの情報に基づき電気機器への電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視カメラによって監視された被監視場所で起きた異常事態を遠隔的に収拾する遠隔制御システムに関するものであって、特に、インターネット等の電気通信回線を通じて送られてきた情報を受信することができる遠隔制御電源供給装置を用いることによって、既存のサイレンやパトライトを遠隔制御することができる遠隔制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、安全・防犯・警備等の観点より複数の監視カメラを住宅・オフィス・工場等に設け、インターネット等の通信ネットワークを介して撮影画像情報を遠隔監視センター等に通報するという、遠隔監視システムがある。
【0003】
しかしながら、かかる遠隔監視システムは、監視者が遠隔監視センター等のあらかじめ決められた場所で監視を行うことにより機能するものであるため、当該場所以外での遠隔監視を行うことができないといった問題点を抱えている。
【0004】
近年、このような問題点を解決すべく、監視者がネットワークに接続できる任意の場所からいつでも自由に被監視場所の監視及び監視機器の制御ができるシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1によれば、携帯電話等の外部端末がサーバを介して監視機器に対する制御を行って監視情報を収集し、収集した監視情報を表示画面に表示するシステムを構築することから、この外部端末をインターネットなどのネットワークに接続できる場所ならばどこからでも遠隔監視を行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−34026号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の遠隔監視システムは、被監視場所の設備責任管理者や遠隔監視センターの担当者がその被監視場所に駆けつけることなく異常事態の収拾を可能にせしめるものではない。
【0008】
すなわち、例えば上記特許文献1記載の遠隔監視システムを導入した住宅の居住者は、外出先において、カメラ等の監視機器からの監視情報によって自宅への不法侵入者を認知した場合であっても、帰宅することなく当該不法侵入を阻止することはできない。
【0009】
また、このような場合に、遠隔監視センター又は警備会社の担当者の到着を待つことも考えられるが、到着までの数分の間に侵入目的を果たされてしてしまうおそれがある。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インターネットやLAN等の電気通信回線上の端末からの指令に基づき既存の電気機器への電源供給を低コストかつ容易に制御することができる遠隔制御電源供給装置を利用することによって、その電気機器への電源供給を適宜又は自動的に遠隔制御でき、特に、住宅への不法侵入等の異常事態の発生現場に駆けつけなくても、その異常事態の収拾を期待することができる遠隔制御システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するため、本発明は、監視カメラによって監視された被監視場所で起きた異常事態を遠隔的に収拾する遠隔制御システムが、インターネット等の電気通信回線を通じて接続された端末からの情報に基づき電気機器への電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置を備えていることを特徴とする。
【0012】
より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
【0013】
(1) インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末と、前記通信端末からの指令情報に応じて遠隔監視を行う操作端末と、商用交流電源により動作する電気機器と、前記電気機器への電源供給を制御する遠隔制御電源供給装置と、を備え、前記操作端末が被監視場所の異常を検出し、その検出結果を前記通信端末に送信したとき、前記遠隔制御電源供給装置は、前記通信端末から受信した情報に基づき前記電気機器への電源供給を制御することを特徴とする遠隔制御システム。
【0014】
本発明によれば、インターネットやLAN等に接続された通信端末からの指令情報に応じて監視カメラ制御装置等の操作端末が、常時又は適宜遠隔監視を行い、被監視場所の異常を検出しその検出結果を携帯電話等の通信端末に送信したとき、通信端末から発せられた情報を受信した遠隔制御電源供給装置は、その受信情報に基づき商用交流電源により動作する電気機器への電源供給を制御する、という構成にしたから、通信端末保有者は、被監視場所から離れた場所において、適宜、商用交流電源により動作する既存の電気機器への電源供給を制御することが可能となる。
【0015】
従って、例えば外出先において、監視カメラ等の監視機器からの監視情報によって自宅への不法侵入者を認知した場合には、サイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を開始させることにより、帰宅することなく当該不法侵入を阻止することが期待できる。
【0016】
また、当該不法侵入を阻止した後、サイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を停止させることにより、これらの電気機器が継続動作することに起因した騒音、近所迷惑等を防止することもできる。
【0017】
さらに、本発明は、異常事態が発生したときのみならず、平常時においても利便性に優れた効果を奏するものとなる。例えば、外出先において照明、アイロン等の電気機器の電源の切り忘れに気づいた者は、携行した通信端末を用いて所定の操作を行うことによって、それらの電気機器の電源を切ることもできる。
【0018】
ここで、「通信端末からの指令情報」とは、通信端末の保有者の要求に応じて、カメラ等の監視機器に被監視場所の視野画像をキャプチャせしめる指令情報をいう。
【0019】
(2) インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末と、前記通信端末からの指令情報に応じて遠隔監視を行う操作端末と、商用交流電源により動作する電気機器と、前記電気機器への電源供給を制御する遠隔制御電源供給装置と、を備え、前記操作端末が被監視場所の異常を検出したとき、前記遠隔制御電源供給装置は、前記操作端末から受信した情報に基づき自動的に前記電気機器への電源供給を制御することを特徴とする遠隔制御システム。
【0020】
本発明によれば、インターネットやLAN等に接続された通信端末からの指令情報に応じて監視カメラ制御装置等の操作端末が常時又は適宜遠隔監視を行い、被監視場所の異常を検出しその検出結果を直接遠隔制御電源供給装置に送信したとき、この遠隔制御電源供給装置はその受信情報に基づき商用交流電源により動作する電気機器への電源供給を自動的に制御する、という構成にしたから、電気機器の遠隔自動制御が可能となる。
【0021】
従って、例えば外出先において、監視カメラ等の監視機器が被監視場所の異常を検出したときには、自動的に当該監視情報が遠隔制御電源供給装置に送られ、この遠隔制御電源供給装置がサイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を制御することによって、居住者の操作介入を要しない自動遠隔制御を実現することができる。
【0022】
また、人の操作介入を要しないことに起因して、被監視場所で発生した異常事態をより迅速に収拾することができ、安全かつ簡易な遠隔制御システムを構築することができる。
【0023】
(3) 前記遠隔制御電源供給装置は、外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部と、前記通信端末又は前記操作端末から送られてきた情報を受信する通信制御部と、前記通信制御部が受信した情報に基づき前記電源供給端子部を制御する演算を行う制御演算部と、を有することを特徴とする(1)又は(2)記載の遠隔制御システム。
【0024】
本発明によれば、(1)又は(2)記載の遠隔制御システムの一構成要素である遠隔制御電源供給装置が、サイレン、パトライト等の外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部と、携帯電話等の通信端末や監視カメラ制御装置等の操作端末から送られてきた情報を受信する通信制御部と、この通信制御部が受信した情報に基づき電源供給端子部を制御する演算を行う制御演算部と、を有するという構成にしたから、遠隔制御を可能にせしめる制御装置を搭載していない既存の電気機器への電源供給を遠隔制御することができる。
【0025】
従って、既存の電気機器の電源供給状態を制御することができ、低コストの遠隔制御システムを構築することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムについて、図面を参照しつつ説明する。
【0027】
[遠隔制御システムの概略]
図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの概略図である。
【0028】
本発明の実施の形態に係る遠隔制御システム1は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS、PDA等の通信端末10と、監視カメラ、雲台モータ等からなる操作端末11と、商用交流電源により動作する各種電気機器12と、電気機器の電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置13と、から構成されている。そして、通信端末10と操作端末11は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いる、いわゆるイーサネット(Ethernet、富士ゼロックス社の登録商標)によりインターネット接続又はLAN接続されている。また、遠隔制御電源供給装置13は、ニューロン(Neuron、米国エシェロン社の商標)チップを用い、LonTalkプロトコルを用いたLonworks(米国エシェロン社の商標)ネットワークによりLON接続されており、このLonworksネットワークは、ルータ14を介して上述のイーサネットに接続されている。
【0029】
通信端末10は、インターネット等の電気通信回線を通じて接続されているものであり、操作端末11に対しカメラキャプチャ指令情報を発信し、また、遠隔制御電源供給装置13に対し電源のON/OFF指令を発信する。
【0030】
操作端末11は、画像処理演算等の監視カメラの総括的な演算制御を行うCPU11a、画像データを一時的に記憶しておくメモリ11b、監視用カメラからの画像信号を受信するUSB(Universal Serial Bus)トランシーバ11c、イーサネットに接続されたEthernetトランシーバ11d、住宅やオフィス、工場等を監視するCCDカメラ11e、CCDカメラ11eの監視ポイントを決定する雲台モータ11fと、から構成されている。
【0031】
なお、イーサネット接続可能なEthernetトランシーバ11dの具体例としては、FFT(フリー・トポロジー・トランシーバ)、LPT(リンク・パワー・トランシーバ)、TPT(ツイスト・ペア・トランシーバ)等のツイストペア線用トランシーバが挙げられるが、特にその種類の如何は問わない。また、本実施の形態においては監視用カメラの一例として、物体の光を電気信号に変えて記録することのできるCCDカメラ11eを挙げたが、特にその種類を問わない。
【0032】
操作端末11は、通信端末10からのカメラキャプチャ指令情報に応じてCCDカメラ11eを電源オン起動し、そして監視現場の状況を画像キャプチャし、さらにはCPU11aによる画像処理演算によって、キャプチャ画像から被監視現場が異常事態か否かを判断する。その結果、異常事態であると判定した場合には、Ethernetトランシーバ11dを介して通信端末10に対しその異常事態を通報し、或いは、Ethernetトランシーバ11d及びルータ14を介して遠隔制御電源供給装置13に対し直接電気機器への電源供給を開始する指令を発信する。
【0033】
電気機器12は、所定の指令に基づき警報音を発するサイレン12aと、所定の指令に基づき警報光を発するパトライト12bと、雲台モータをCW(時計回り)方向に回転させる雲台モータCW回転制御装置12cと、雲台モータをCCW(反時計回り)方向に回転させる雲台モータCCW回転制御装置12dと、雲台モータの回転位置を確認する雲台モータ回転位置確認装置12eと、から構成されているが、本発明の実施の形態に係る電気機器はこれらに限られない。すなわち、照明やアイロン等、商用交流電源を必要とする既存の家電製品、電気機器等を接続することも可能である。
【0034】
遠隔制御電源供給装置13は、外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部13aと、インターネットなどの電気通信回線を通じて送られてきた情報を受信する通信制御部13bと、この通信制御部13bが受信した情報に基づきこの電源供給端子部13aを制御する演算を行う制御演算部13cと、商用交流電圧をパルス変換し、平滑安定直流電圧をこの制御演算部13cに供給するスイッチングレギュレータ13dと、から構成されている。
【0035】
電源供給端子部13aは、入力信号の条件により出力信号の値を変換せしめる論理回路の基本的構成要素となる複数のゲートを備えるものであって、具体例としては、ソリッドステート・リレー等を挙げることができる。
【0036】
そして、電源供給端子部13aは、制御演算部13cと接続されており、この制御演算部13cからの機械制御指令(例えばON/OFF指令)に基づき、外部接続されたサイレンやパトライト等の電気機器、及び雲台モータの回転や位置を制御する各種装置12a〜12dに対し電力を適切に供給することができる。
【0037】
通信制御部13bは、外部接続されたネットワークからの信号を受け取るための機器である。
【0038】
そして、通信制御部13bは、制御演算部13cと接続されており、Lonworksネットワーク等の知的分散制御ネットワーク、又はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を通じて送られてきた情報をこの制御演算部13cに転送すると同時に、この制御演算部13cからの指令に基づき、遠隔制御電源供給装置13の電源供給状態を、外部接続された知的分散制御ネットワーク、又はLANに向けて送信する。
【0039】
制御演算部13cは、遠隔制御電源供給装置13の総括的な制御を司るCPU、メモリ、ポート出力部、及びエンコーダ入力部等から構成され、CPUの具体例としては、通信制御部13bからの信号を所定の変調方式に従って変調するメディアアクセスCPU、通信相手の解析、応答サービスの解釈等を行うネットワークCPU、様々なアプリケーションを動作せしめるアプリケーションCPU等が挙げられ、メモリの具体例としては、保存用メモリとなるEEPROM、バッファメモリとして機能するRAM、ファームウェアを保存するROM等が挙げられる。なお、位置情報を符号化する変換器であるエンコーダの具体例としては、ロータリー式エンコーダやリニア式エンコーダ等が挙げられる。
【0040】
そして、制御演算部13cは、電源供給端子部13a及び通信制御部13bと接続されており、電源供給端子部13aに対し、サイレン12aやパトライト12bへの電源供給を制御せしめる機械制御指令、又は雲台モータの回転や位置を制御せしめる機械制御指令を送信し、また、通信制御部13bに対し、遠隔制御電源供給装置13の電源供給状態に関する情報を知的分散制御ネットワーク又はLANに向けて送信制御せしめる制御指令を送信する
【0041】
スイッチングレギュレータ13dは、制御演算部13cが上記機能を有効に発揮しうるように、家庭等にあるコンセントから供給される商用交流電圧から所望の電圧を生成するものであり、制御演算部13cと接続されている。
【0042】
[第1実施形態に係る遠隔制御システムの動作]
次に、図2に基づいて、本発明の第1の実施の形態に係る遠隔制御システムの動作について説明する。
【0043】
図2は、本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0044】
まず、通信端末10の保有者の要求に応じ、通信端末10は、Ethernetトランシーバ11d及びUSBトランシーバ11cを介してCCDカメラ11eに対し、被監視場所の画像をキャプチャせしめるべくキャプチャ指令を送信する(ステップS11)。
【0045】
次いで、このキャプチャ指令を受信した操作端末11のCCDカメラ11eは、被監視場所をキャプチャし、キャプチャ画像をフレームバッファに取り込む(ステップS12)。この際、キャプチャした画像は、RGB16階調以上の画像に変換されるのが好ましい。
【0046】
次いで、CCDカメラ11eを通じて被監視場所の画像データを取得した操作端末11は、この画像データを、メモリ11b等に事前登録しておいた定常状態の画像データと比較解析演算を行う(ステップS13)。
【0047】
そして、異常があれば設定条件に従って通信端末10にキャプチャした画像を送信する。すなわち、操作端末11は、被監視場所の異常状態を検出した場合には、USBトランシーバ11c及びEthernetトランシーバ11dを介して、キャプチャ画像を通信端末10に送信する(ステップS14)。
【0048】
なお、通信端末10に送信するデータ情報は、キャプチャ画像のみならず、被監視場所の異常状態を知らしめるデータ情報(例えば、「不法侵入者発見!」なる文字情報)であれば何でも構わない。
【0049】
次いで、通信端末10は、受信したキャプチャ画像を当該画面に表示させ、その通信端末10の保有者の要求に応じて遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS15)。
【0050】
ここで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令としては、各ポート出力部の単なるオンオフ指令のみならず、これらのポート出力部1又はポート出力部2を時系列的に制御する指令(いわゆるアイドル制御指令を含めたオンオフ制御指令)も含まれる。また、一定時間内に遠隔制御電源供給装置13のACK(Acknowledge)を得られない場合には、当該制御指令のリトライ送信を行う。
【0051】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オン制御を実行する(ステップS16)。
【0052】
ここで、ポート出力部1及びポート出力部2の電源オン制御を実行するにあたっては、数ボルト程度の動作電圧が必要となるが、これは、商用交流電圧から所望の電圧を生成し得るスイッチングレギュレータ13dから取得することができる。
【0053】
次いで、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を開始する(ステップS17)。これにより、被監視場所に設置されたサイレン12aやパトライト12bへの電源供給を開始され、サイレン12aの警報音が鳴り響き、また、パトライト12bが点灯し、その場所に赴くことなく不法侵入者による不法侵入を阻止することが期待できる。
【0054】
次いで、通信端末10の保有者が現場確認を行うため、通信端末10は、ステップS11と同様、操作端末11に被監視場所の画像をキャプチャせしめるべくキャプチャ指令を送信する(ステップS18)。
【0055】
次いで、ステップS12と同様、キャプチャ指令を受信した操作端末11のCCDカメラ11eは、被監視場所をキャプチャし、キャプチャ画像をフレームバッファに取り込む(ステップS19)。
【0056】
次いで、操作端末11は、USBトランシーバ11c及びEthernetトランシーバ11dを介して、被監視場所のキャプチャ画像を通信端末10に送信する(ステップS20)。
【0057】
次いで、通信端末10は、受信したキャプチャ画像を当該画面に表示させ、その通信端末10の保有者が被監視場所の異常状態が収拾したことを確認した後、その通信端末10の保有者の要求に応じて遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS21)。
【0058】
ここで、操作端末11から送られてきたキャプチャ画像が通信端末10の保有者の所望の画像でない場合や、CCDカメラ11eによる監視ポイントを変更して不法侵入者が完全にいなくなったことを確認したい場合等には、後述する「雲台モータ制御」を行えばよい。
【0059】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オフ制御を実行する(ステップS22)
【0060】
最後に、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を停止する(ステップS23)。このように、不法侵入者の不法侵入を阻止した後、サイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を停止させることにより、これらの電気機器が継続動作することに起因した騒音、近所迷惑等を防止することができる。
【0061】
[第2実施形態に係る遠隔制御システムの動作]
次に、図3に基づいて、本発明の第2の実施の形態に係る遠隔制御システムの動作について説明する。
【0062】
図3は、本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0063】
まず、通信端末10の保有者の要求に応じ、通信端末10は、操作端末11に対し自動警報モード指令を送信する(ステップS31)。これより、操作端末11は、自動警報モードになる。
【0064】
ここで、自動警報モードとは、操作端末11が、常時又は定期的に遠隔監視を行い、被監視場所に異常がないか否かを検出するモードをいう。すなわち、操作端末11は、CCDカメラ11eによって被監視場所を常時又は適宜キャプチャし、そして、キャプチャ画像をフレームバッファに取り込んだ後に、予めメモリ11b等に事前登録しておいた定常状態の画像データと比較解析演算を行い、被監視場所が異常状態にある否かを検出する。
【0065】
なお、本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムにおいて、キャプチャした画像は、操作端末11内のメモリ11bに記憶させる構成を採用したが、本発明はこれに限られず、データ量が膨大になった場合を考慮して、外部にデータサーバ(ウェブサーバを含む)を設けてここに記憶させても良い。
【0066】
次いで、操作端末11により被監視場所が異常状態にあると検出された場合には、設定条件に従って遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS32)。
【0067】
ここで、操作端末11からの制御指令にあっては、予め遠隔制御電源供給装置13のメモリにファイル登録された、複数のポート出力部のシーケンス制御手順としてのマクロプログラムを実行させるような制御指令であってもよい。
【0068】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オン制御、マクロプログラムによる制御を実行する(ステップS33)。
【0069】
次いで、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令又はマクロプログラムによる制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を開始する(ステップS34)。これにより、被監視場所に設置されたサイレン12aやパトライト12bへの電源供給を開始され、サイレン12aの警報音が鳴り響き、また、パトライト12bが点灯し、その場所に赴くことなく不法侵入者による不法侵入を阻止することが期待できると同時に、人の操作介入を要しないことに起因して、被監視場所で発生した異常事態をより迅速に収拾することができる。
【0070】
次いで、操作端末11は、自動的に現場確認を行った後、設定条件に従って遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS35)。すなわち、操作端末11のCCDカメラ11eは、自動的に被監視場所をキャプチャし、当該キャプチャ画像をフレームバッファに取り込み、メモリ11b等に事前登録しておいた定常状態の画像データと比較解析演算を行った後、異常が検出さなければ遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する。
【0071】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オフ制御を実行する(ステップS36)。
【0072】
最後に、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令、又はマクロプログラムによる制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を停止する(ステップS37)。
【0073】
これより、本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システム同様、サイレン、パトライト等が継続動作することに起因した騒音、近所迷惑等を防止することができる。
【0074】
[雲台モータ制御]
次に、図4に基づいて、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの雲台モータ制御について説明する。
【0075】
図4は、本発明の実施形態に係る遠隔制御システムの雲台モータ制御を示すフローチャートである。
【0076】
まず、操作端末11から取得したキャプチャ画像が通信端末10の保有者の所望の画像でない場合や、CCDカメラ11eによる監視ポイントを変更して不法侵入者がいなくなったことを確認したい場合等には、通信端末10は、遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部3又はポート出力部4を制御する指令を送信し、遠隔制御電源供給装置13は、当該制御指令を受信する(ステップS41)。ここで、ポート出力部3又はポート出力部4を制御する指令としては、雲台モータを回転制御させる座標系設定指令、絶対位置決め指令等が挙げられる。
【0077】
次いで、ポート出力部3又はポート出力部4を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部3又はポート出力部4の回転制御を実行する(ステップS42)。具体的には、座標系設定指定の絶対位置決めカウンタに、絶対位置決め指令値とパルスエンコーダの現在位置表示カウンタ値の差分値を設定する。
【0078】
ここで、ポート出力部3又はポート出力部4の回転制御を実行するにあたっては、数ボルト程度の動作電圧が必要となるが、これは、商用交流電圧から所望の電圧を生成し得るスイッチングレギュレータ13dから取得することができる。
【0079】
次いで、ポート出力部3又はポート出力部4にリンクされた電源供給端子部13aのゲート3又はゲート4は、制御演算部13cからの回転制御指令に基づき、各ゲートに接続された雲台モータCW回転制御装置12c又は雲台モータCCW回転制御装置12dへの電力供給を行い、雲台モータを回転させる(ステップS43)。
【0080】
次いで、制御演算部13cは、ゲート5及びエンコーダ入力部を介して取得した、雲台モータ回転位置確認装置12eからの情報に基づき、雲台の現在位置状態を読み込む(ステップS44)。具体的には、制御演算部13cのCPUは、指定座標系モータ同軸のパルスエンコーダから発信されたパルス値入力を、指定座標系現在位置カウンタにカウントアップする。
【0081】
次いで、制御演算部13cのCPUは、座標系設定指定の絶対位置決めカウンタとエンコーダパルス入力値が一致するか否か、すなわち、所望の位置まで雲台モータが回転しているか否かを判断する(ステップS45)。
【0082】
そして、雲台が、所定位置まで回転している場合には、雲台モータCW回転制御装置12c又は雲台モータCCW回転制御装置12dへの電力供給を停止させ、未だ所定位置まで回転していない場合には、これらへの電力供給を継続させる。
【0083】
これより、操作端末11から送られてきたキャプチャ画像が通信端末10の保有者の所望の画像でない場合や、CCDカメラ11eによる監視ポイントを変更して不法侵入者がいなくなったことを確認したい場合等に、雲台を所定位置まで回転させることが可能となる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末又は操作端末からの情報に基づき、商用交流電源により動作する既存の電気機器への電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置を用いてシステム構築を行うことによって、その電気機器への電源供給を適宜又は自動的に遠隔制御でき、特に、住宅への不法侵入等の異常事態の発生現場に駆けつけなくても、その異常事態の収拾を期待することができる遠隔制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの概略図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態に係る遠隔制御システムの雲台モータ制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 通信端末
11 操作端末
12 電気機器
13 遠隔制御電源供給装置
14 ルータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視カメラによって監視された被監視場所で起きた異常事態を遠隔的に収拾する遠隔制御システムに関するものであって、特に、インターネット等の電気通信回線を通じて送られてきた情報を受信することができる遠隔制御電源供給装置を用いることによって、既存のサイレンやパトライトを遠隔制御することができる遠隔制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、安全・防犯・警備等の観点より複数の監視カメラを住宅・オフィス・工場等に設け、インターネット等の通信ネットワークを介して撮影画像情報を遠隔監視センター等に通報するという、遠隔監視システムがある。
【0003】
しかしながら、かかる遠隔監視システムは、監視者が遠隔監視センター等のあらかじめ決められた場所で監視を行うことにより機能するものであるため、当該場所以外での遠隔監視を行うことができないといった問題点を抱えている。
【0004】
近年、このような問題点を解決すべく、監視者がネットワークに接続できる任意の場所からいつでも自由に被監視場所の監視及び監視機器の制御ができるシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1によれば、携帯電話等の外部端末がサーバを介して監視機器に対する制御を行って監視情報を収集し、収集した監視情報を表示画面に表示するシステムを構築することから、この外部端末をインターネットなどのネットワークに接続できる場所ならばどこからでも遠隔監視を行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−34026号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の遠隔監視システムは、被監視場所の設備責任管理者や遠隔監視センターの担当者がその被監視場所に駆けつけることなく異常事態の収拾を可能にせしめるものではない。
【0008】
すなわち、例えば上記特許文献1記載の遠隔監視システムを導入した住宅の居住者は、外出先において、カメラ等の監視機器からの監視情報によって自宅への不法侵入者を認知した場合であっても、帰宅することなく当該不法侵入を阻止することはできない。
【0009】
また、このような場合に、遠隔監視センター又は警備会社の担当者の到着を待つことも考えられるが、到着までの数分の間に侵入目的を果たされてしてしまうおそれがある。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インターネットやLAN等の電気通信回線上の端末からの指令に基づき既存の電気機器への電源供給を低コストかつ容易に制御することができる遠隔制御電源供給装置を利用することによって、その電気機器への電源供給を適宜又は自動的に遠隔制御でき、特に、住宅への不法侵入等の異常事態の発生現場に駆けつけなくても、その異常事態の収拾を期待することができる遠隔制御システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するため、本発明は、監視カメラによって監視された被監視場所で起きた異常事態を遠隔的に収拾する遠隔制御システムが、インターネット等の電気通信回線を通じて接続された端末からの情報に基づき電気機器への電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置を備えていることを特徴とする。
【0012】
より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
【0013】
(1) インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末と、前記通信端末からの指令情報に応じて遠隔監視を行う操作端末と、商用交流電源により動作する電気機器と、前記電気機器への電源供給を制御する遠隔制御電源供給装置と、を備え、前記操作端末が被監視場所の異常を検出し、その検出結果を前記通信端末に送信したとき、前記遠隔制御電源供給装置は、前記通信端末から受信した情報に基づき前記電気機器への電源供給を制御することを特徴とする遠隔制御システム。
【0014】
本発明によれば、インターネットやLAN等に接続された通信端末からの指令情報に応じて監視カメラ制御装置等の操作端末が、常時又は適宜遠隔監視を行い、被監視場所の異常を検出しその検出結果を携帯電話等の通信端末に送信したとき、通信端末から発せられた情報を受信した遠隔制御電源供給装置は、その受信情報に基づき商用交流電源により動作する電気機器への電源供給を制御する、という構成にしたから、通信端末保有者は、被監視場所から離れた場所において、適宜、商用交流電源により動作する既存の電気機器への電源供給を制御することが可能となる。
【0015】
従って、例えば外出先において、監視カメラ等の監視機器からの監視情報によって自宅への不法侵入者を認知した場合には、サイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を開始させることにより、帰宅することなく当該不法侵入を阻止することが期待できる。
【0016】
また、当該不法侵入を阻止した後、サイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を停止させることにより、これらの電気機器が継続動作することに起因した騒音、近所迷惑等を防止することもできる。
【0017】
さらに、本発明は、異常事態が発生したときのみならず、平常時においても利便性に優れた効果を奏するものとなる。例えば、外出先において照明、アイロン等の電気機器の電源の切り忘れに気づいた者は、携行した通信端末を用いて所定の操作を行うことによって、それらの電気機器の電源を切ることもできる。
【0018】
ここで、「通信端末からの指令情報」とは、通信端末の保有者の要求に応じて、カメラ等の監視機器に被監視場所の視野画像をキャプチャせしめる指令情報をいう。
【0019】
(2) インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末と、前記通信端末からの指令情報に応じて遠隔監視を行う操作端末と、商用交流電源により動作する電気機器と、前記電気機器への電源供給を制御する遠隔制御電源供給装置と、を備え、前記操作端末が被監視場所の異常を検出したとき、前記遠隔制御電源供給装置は、前記操作端末から受信した情報に基づき自動的に前記電気機器への電源供給を制御することを特徴とする遠隔制御システム。
【0020】
本発明によれば、インターネットやLAN等に接続された通信端末からの指令情報に応じて監視カメラ制御装置等の操作端末が常時又は適宜遠隔監視を行い、被監視場所の異常を検出しその検出結果を直接遠隔制御電源供給装置に送信したとき、この遠隔制御電源供給装置はその受信情報に基づき商用交流電源により動作する電気機器への電源供給を自動的に制御する、という構成にしたから、電気機器の遠隔自動制御が可能となる。
【0021】
従って、例えば外出先において、監視カメラ等の監視機器が被監視場所の異常を検出したときには、自動的に当該監視情報が遠隔制御電源供給装置に送られ、この遠隔制御電源供給装置がサイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を制御することによって、居住者の操作介入を要しない自動遠隔制御を実現することができる。
【0022】
また、人の操作介入を要しないことに起因して、被監視場所で発生した異常事態をより迅速に収拾することができ、安全かつ簡易な遠隔制御システムを構築することができる。
【0023】
(3) 前記遠隔制御電源供給装置は、外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部と、前記通信端末又は前記操作端末から送られてきた情報を受信する通信制御部と、前記通信制御部が受信した情報に基づき前記電源供給端子部を制御する演算を行う制御演算部と、を有することを特徴とする(1)又は(2)記載の遠隔制御システム。
【0024】
本発明によれば、(1)又は(2)記載の遠隔制御システムの一構成要素である遠隔制御電源供給装置が、サイレン、パトライト等の外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部と、携帯電話等の通信端末や監視カメラ制御装置等の操作端末から送られてきた情報を受信する通信制御部と、この通信制御部が受信した情報に基づき電源供給端子部を制御する演算を行う制御演算部と、を有するという構成にしたから、遠隔制御を可能にせしめる制御装置を搭載していない既存の電気機器への電源供給を遠隔制御することができる。
【0025】
従って、既存の電気機器の電源供給状態を制御することができ、低コストの遠隔制御システムを構築することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムについて、図面を参照しつつ説明する。
【0027】
[遠隔制御システムの概略]
図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの概略図である。
【0028】
本発明の実施の形態に係る遠隔制御システム1は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS、PDA等の通信端末10と、監視カメラ、雲台モータ等からなる操作端末11と、商用交流電源により動作する各種電気機器12と、電気機器の電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置13と、から構成されている。そして、通信端末10と操作端末11は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いる、いわゆるイーサネット(Ethernet、富士ゼロックス社の登録商標)によりインターネット接続又はLAN接続されている。また、遠隔制御電源供給装置13は、ニューロン(Neuron、米国エシェロン社の商標)チップを用い、LonTalkプロトコルを用いたLonworks(米国エシェロン社の商標)ネットワークによりLON接続されており、このLonworksネットワークは、ルータ14を介して上述のイーサネットに接続されている。
【0029】
通信端末10は、インターネット等の電気通信回線を通じて接続されているものであり、操作端末11に対しカメラキャプチャ指令情報を発信し、また、遠隔制御電源供給装置13に対し電源のON/OFF指令を発信する。
【0030】
操作端末11は、画像処理演算等の監視カメラの総括的な演算制御を行うCPU11a、画像データを一時的に記憶しておくメモリ11b、監視用カメラからの画像信号を受信するUSB(Universal Serial Bus)トランシーバ11c、イーサネットに接続されたEthernetトランシーバ11d、住宅やオフィス、工場等を監視するCCDカメラ11e、CCDカメラ11eの監視ポイントを決定する雲台モータ11fと、から構成されている。
【0031】
なお、イーサネット接続可能なEthernetトランシーバ11dの具体例としては、FFT(フリー・トポロジー・トランシーバ)、LPT(リンク・パワー・トランシーバ)、TPT(ツイスト・ペア・トランシーバ)等のツイストペア線用トランシーバが挙げられるが、特にその種類の如何は問わない。また、本実施の形態においては監視用カメラの一例として、物体の光を電気信号に変えて記録することのできるCCDカメラ11eを挙げたが、特にその種類を問わない。
【0032】
操作端末11は、通信端末10からのカメラキャプチャ指令情報に応じてCCDカメラ11eを電源オン起動し、そして監視現場の状況を画像キャプチャし、さらにはCPU11aによる画像処理演算によって、キャプチャ画像から被監視現場が異常事態か否かを判断する。その結果、異常事態であると判定した場合には、Ethernetトランシーバ11dを介して通信端末10に対しその異常事態を通報し、或いは、Ethernetトランシーバ11d及びルータ14を介して遠隔制御電源供給装置13に対し直接電気機器への電源供給を開始する指令を発信する。
【0033】
電気機器12は、所定の指令に基づき警報音を発するサイレン12aと、所定の指令に基づき警報光を発するパトライト12bと、雲台モータをCW(時計回り)方向に回転させる雲台モータCW回転制御装置12cと、雲台モータをCCW(反時計回り)方向に回転させる雲台モータCCW回転制御装置12dと、雲台モータの回転位置を確認する雲台モータ回転位置確認装置12eと、から構成されているが、本発明の実施の形態に係る電気機器はこれらに限られない。すなわち、照明やアイロン等、商用交流電源を必要とする既存の家電製品、電気機器等を接続することも可能である。
【0034】
遠隔制御電源供給装置13は、外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部13aと、インターネットなどの電気通信回線を通じて送られてきた情報を受信する通信制御部13bと、この通信制御部13bが受信した情報に基づきこの電源供給端子部13aを制御する演算を行う制御演算部13cと、商用交流電圧をパルス変換し、平滑安定直流電圧をこの制御演算部13cに供給するスイッチングレギュレータ13dと、から構成されている。
【0035】
電源供給端子部13aは、入力信号の条件により出力信号の値を変換せしめる論理回路の基本的構成要素となる複数のゲートを備えるものであって、具体例としては、ソリッドステート・リレー等を挙げることができる。
【0036】
そして、電源供給端子部13aは、制御演算部13cと接続されており、この制御演算部13cからの機械制御指令(例えばON/OFF指令)に基づき、外部接続されたサイレンやパトライト等の電気機器、及び雲台モータの回転や位置を制御する各種装置12a〜12dに対し電力を適切に供給することができる。
【0037】
通信制御部13bは、外部接続されたネットワークからの信号を受け取るための機器である。
【0038】
そして、通信制御部13bは、制御演算部13cと接続されており、Lonworksネットワーク等の知的分散制御ネットワーク、又はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を通じて送られてきた情報をこの制御演算部13cに転送すると同時に、この制御演算部13cからの指令に基づき、遠隔制御電源供給装置13の電源供給状態を、外部接続された知的分散制御ネットワーク、又はLANに向けて送信する。
【0039】
制御演算部13cは、遠隔制御電源供給装置13の総括的な制御を司るCPU、メモリ、ポート出力部、及びエンコーダ入力部等から構成され、CPUの具体例としては、通信制御部13bからの信号を所定の変調方式に従って変調するメディアアクセスCPU、通信相手の解析、応答サービスの解釈等を行うネットワークCPU、様々なアプリケーションを動作せしめるアプリケーションCPU等が挙げられ、メモリの具体例としては、保存用メモリとなるEEPROM、バッファメモリとして機能するRAM、ファームウェアを保存するROM等が挙げられる。なお、位置情報を符号化する変換器であるエンコーダの具体例としては、ロータリー式エンコーダやリニア式エンコーダ等が挙げられる。
【0040】
そして、制御演算部13cは、電源供給端子部13a及び通信制御部13bと接続されており、電源供給端子部13aに対し、サイレン12aやパトライト12bへの電源供給を制御せしめる機械制御指令、又は雲台モータの回転や位置を制御せしめる機械制御指令を送信し、また、通信制御部13bに対し、遠隔制御電源供給装置13の電源供給状態に関する情報を知的分散制御ネットワーク又はLANに向けて送信制御せしめる制御指令を送信する
【0041】
スイッチングレギュレータ13dは、制御演算部13cが上記機能を有効に発揮しうるように、家庭等にあるコンセントから供給される商用交流電圧から所望の電圧を生成するものであり、制御演算部13cと接続されている。
【0042】
[第1実施形態に係る遠隔制御システムの動作]
次に、図2に基づいて、本発明の第1の実施の形態に係る遠隔制御システムの動作について説明する。
【0043】
図2は、本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0044】
まず、通信端末10の保有者の要求に応じ、通信端末10は、Ethernetトランシーバ11d及びUSBトランシーバ11cを介してCCDカメラ11eに対し、被監視場所の画像をキャプチャせしめるべくキャプチャ指令を送信する(ステップS11)。
【0045】
次いで、このキャプチャ指令を受信した操作端末11のCCDカメラ11eは、被監視場所をキャプチャし、キャプチャ画像をフレームバッファに取り込む(ステップS12)。この際、キャプチャした画像は、RGB16階調以上の画像に変換されるのが好ましい。
【0046】
次いで、CCDカメラ11eを通じて被監視場所の画像データを取得した操作端末11は、この画像データを、メモリ11b等に事前登録しておいた定常状態の画像データと比較解析演算を行う(ステップS13)。
【0047】
そして、異常があれば設定条件に従って通信端末10にキャプチャした画像を送信する。すなわち、操作端末11は、被監視場所の異常状態を検出した場合には、USBトランシーバ11c及びEthernetトランシーバ11dを介して、キャプチャ画像を通信端末10に送信する(ステップS14)。
【0048】
なお、通信端末10に送信するデータ情報は、キャプチャ画像のみならず、被監視場所の異常状態を知らしめるデータ情報(例えば、「不法侵入者発見!」なる文字情報)であれば何でも構わない。
【0049】
次いで、通信端末10は、受信したキャプチャ画像を当該画面に表示させ、その通信端末10の保有者の要求に応じて遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS15)。
【0050】
ここで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令としては、各ポート出力部の単なるオンオフ指令のみならず、これらのポート出力部1又はポート出力部2を時系列的に制御する指令(いわゆるアイドル制御指令を含めたオンオフ制御指令)も含まれる。また、一定時間内に遠隔制御電源供給装置13のACK(Acknowledge)を得られない場合には、当該制御指令のリトライ送信を行う。
【0051】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オン制御を実行する(ステップS16)。
【0052】
ここで、ポート出力部1及びポート出力部2の電源オン制御を実行するにあたっては、数ボルト程度の動作電圧が必要となるが、これは、商用交流電圧から所望の電圧を生成し得るスイッチングレギュレータ13dから取得することができる。
【0053】
次いで、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を開始する(ステップS17)。これにより、被監視場所に設置されたサイレン12aやパトライト12bへの電源供給を開始され、サイレン12aの警報音が鳴り響き、また、パトライト12bが点灯し、その場所に赴くことなく不法侵入者による不法侵入を阻止することが期待できる。
【0054】
次いで、通信端末10の保有者が現場確認を行うため、通信端末10は、ステップS11と同様、操作端末11に被監視場所の画像をキャプチャせしめるべくキャプチャ指令を送信する(ステップS18)。
【0055】
次いで、ステップS12と同様、キャプチャ指令を受信した操作端末11のCCDカメラ11eは、被監視場所をキャプチャし、キャプチャ画像をフレームバッファに取り込む(ステップS19)。
【0056】
次いで、操作端末11は、USBトランシーバ11c及びEthernetトランシーバ11dを介して、被監視場所のキャプチャ画像を通信端末10に送信する(ステップS20)。
【0057】
次いで、通信端末10は、受信したキャプチャ画像を当該画面に表示させ、その通信端末10の保有者が被監視場所の異常状態が収拾したことを確認した後、その通信端末10の保有者の要求に応じて遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS21)。
【0058】
ここで、操作端末11から送られてきたキャプチャ画像が通信端末10の保有者の所望の画像でない場合や、CCDカメラ11eによる監視ポイントを変更して不法侵入者が完全にいなくなったことを確認したい場合等には、後述する「雲台モータ制御」を行えばよい。
【0059】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オフ制御を実行する(ステップS22)
【0060】
最後に、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を停止する(ステップS23)。このように、不法侵入者の不法侵入を阻止した後、サイレン、パトライト等の電気機器への電源供給を停止させることにより、これらの電気機器が継続動作することに起因した騒音、近所迷惑等を防止することができる。
【0061】
[第2実施形態に係る遠隔制御システムの動作]
次に、図3に基づいて、本発明の第2の実施の形態に係る遠隔制御システムの動作について説明する。
【0062】
図3は、本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0063】
まず、通信端末10の保有者の要求に応じ、通信端末10は、操作端末11に対し自動警報モード指令を送信する(ステップS31)。これより、操作端末11は、自動警報モードになる。
【0064】
ここで、自動警報モードとは、操作端末11が、常時又は定期的に遠隔監視を行い、被監視場所に異常がないか否かを検出するモードをいう。すなわち、操作端末11は、CCDカメラ11eによって被監視場所を常時又は適宜キャプチャし、そして、キャプチャ画像をフレームバッファに取り込んだ後に、予めメモリ11b等に事前登録しておいた定常状態の画像データと比較解析演算を行い、被監視場所が異常状態にある否かを検出する。
【0065】
なお、本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムにおいて、キャプチャした画像は、操作端末11内のメモリ11bに記憶させる構成を採用したが、本発明はこれに限られず、データ量が膨大になった場合を考慮して、外部にデータサーバ(ウェブサーバを含む)を設けてここに記憶させても良い。
【0066】
次いで、操作端末11により被監視場所が異常状態にあると検出された場合には、設定条件に従って遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS32)。
【0067】
ここで、操作端末11からの制御指令にあっては、予め遠隔制御電源供給装置13のメモリにファイル登録された、複数のポート出力部のシーケンス制御手順としてのマクロプログラムを実行させるような制御指令であってもよい。
【0068】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オン制御、マクロプログラムによる制御を実行する(ステップS33)。
【0069】
次いで、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令又はマクロプログラムによる制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を開始する(ステップS34)。これにより、被監視場所に設置されたサイレン12aやパトライト12bへの電源供給を開始され、サイレン12aの警報音が鳴り響き、また、パトライト12bが点灯し、その場所に赴くことなく不法侵入者による不法侵入を阻止することが期待できると同時に、人の操作介入を要しないことに起因して、被監視場所で発生した異常事態をより迅速に収拾することができる。
【0070】
次いで、操作端末11は、自動的に現場確認を行った後、設定条件に従って遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する(ステップS35)。すなわち、操作端末11のCCDカメラ11eは、自動的に被監視場所をキャプチャし、当該キャプチャ画像をフレームバッファに取り込み、メモリ11b等に事前登録しておいた定常状態の画像データと比較解析演算を行った後、異常が検出さなければ遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を送信する。
【0071】
次いで、ポート出力部1又はポート出力部2を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部1又はポート出力部2の電源オフ制御を実行する(ステップS36)。
【0072】
最後に、ポート出力部1及びポート出力部2にリンクされた電源供給端子部13aのゲート1及びゲート2は、制御演算部13cからの機械制御指令、又はマクロプログラムによる制御指令に基づき、各ゲートに接続された電気機器への電力供給を停止する(ステップS37)。
【0073】
これより、本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システム同様、サイレン、パトライト等が継続動作することに起因した騒音、近所迷惑等を防止することができる。
【0074】
[雲台モータ制御]
次に、図4に基づいて、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの雲台モータ制御について説明する。
【0075】
図4は、本発明の実施形態に係る遠隔制御システムの雲台モータ制御を示すフローチャートである。
【0076】
まず、操作端末11から取得したキャプチャ画像が通信端末10の保有者の所望の画像でない場合や、CCDカメラ11eによる監視ポイントを変更して不法侵入者がいなくなったことを確認したい場合等には、通信端末10は、遠隔制御電源供給装置13に対し直接ポート出力部3又はポート出力部4を制御する指令を送信し、遠隔制御電源供給装置13は、当該制御指令を受信する(ステップS41)。ここで、ポート出力部3又はポート出力部4を制御する指令としては、雲台モータを回転制御させる座標系設定指令、絶対位置決め指令等が挙げられる。
【0077】
次いで、ポート出力部3又はポート出力部4を制御する指令を受信した通信制御部13bは、これを制御演算部13cに転送する。そして、この指令を受信した制御演算部13cのCPUは、その指令内容に基づき、ポート出力部3又はポート出力部4の回転制御を実行する(ステップS42)。具体的には、座標系設定指定の絶対位置決めカウンタに、絶対位置決め指令値とパルスエンコーダの現在位置表示カウンタ値の差分値を設定する。
【0078】
ここで、ポート出力部3又はポート出力部4の回転制御を実行するにあたっては、数ボルト程度の動作電圧が必要となるが、これは、商用交流電圧から所望の電圧を生成し得るスイッチングレギュレータ13dから取得することができる。
【0079】
次いで、ポート出力部3又はポート出力部4にリンクされた電源供給端子部13aのゲート3又はゲート4は、制御演算部13cからの回転制御指令に基づき、各ゲートに接続された雲台モータCW回転制御装置12c又は雲台モータCCW回転制御装置12dへの電力供給を行い、雲台モータを回転させる(ステップS43)。
【0080】
次いで、制御演算部13cは、ゲート5及びエンコーダ入力部を介して取得した、雲台モータ回転位置確認装置12eからの情報に基づき、雲台の現在位置状態を読み込む(ステップS44)。具体的には、制御演算部13cのCPUは、指定座標系モータ同軸のパルスエンコーダから発信されたパルス値入力を、指定座標系現在位置カウンタにカウントアップする。
【0081】
次いで、制御演算部13cのCPUは、座標系設定指定の絶対位置決めカウンタとエンコーダパルス入力値が一致するか否か、すなわち、所望の位置まで雲台モータが回転しているか否かを判断する(ステップS45)。
【0082】
そして、雲台が、所定位置まで回転している場合には、雲台モータCW回転制御装置12c又は雲台モータCCW回転制御装置12dへの電力供給を停止させ、未だ所定位置まで回転していない場合には、これらへの電力供給を継続させる。
【0083】
これより、操作端末11から送られてきたキャプチャ画像が通信端末10の保有者の所望の画像でない場合や、CCDカメラ11eによる監視ポイントを変更して不法侵入者がいなくなったことを確認したい場合等に、雲台を所定位置まで回転させることが可能となる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末又は操作端末からの情報に基づき、商用交流電源により動作する既存の電気機器への電源供給を制御し得る遠隔制御電源供給装置を用いてシステム構築を行うことによって、その電気機器への電源供給を適宜又は自動的に遠隔制御でき、特に、住宅への不法侵入等の異常事態の発生現場に駆けつけなくても、その異常事態の収拾を期待することができる遠隔制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの概略図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2実施形態に係る遠隔制御システムの動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態に係る遠隔制御システムの雲台モータ制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 通信端末
11 操作端末
12 電気機器
13 遠隔制御電源供給装置
14 ルータ
Claims (3)
- インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末と、前記通信端末からの指令情報に応じて遠隔監視を行う操作端末と、商用交流電源により動作する電気機器と、前記電気機器への電源供給を制御する遠隔制御電源供給装置と、を備え、
前記操作端末が被監視場所の異常を検出し、その検出結果を前記通信端末に送信したとき、前記遠隔制御電源供給装置は、前記通信端末から受信した情報に基づき前記電気機器への電源供給を制御することを特徴とする遠隔制御システム。 - インターネット等の電気通信回線を通じて接続された通信端末と、前記通信端末からの指令情報に応じて遠隔監視を行う操作端末と、商用交流電源により動作する電気機器と、前記電気機器への電源供給を制御する遠隔制御電源供給装置と、を備え、
前記操作端末が被監視場所の異常を検出したとき、前記遠隔制御電源供給装置は、前記操作端末から受信した情報に基づき自動的に前記電気機器への電源供給を制御することを特徴とする遠隔制御システム。 - 前記遠隔制御電源供給装置は、外部接続された電気機器に商用交流電源を供給する電源供給端子部と、前記通信端末又は前記操作端末から送られてきた情報を受信する通信制御部と、前記通信制御部が受信した情報に基づき前記電源供給端子部を制御する演算を行う制御演算部と、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077634A JP2004289382A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 遠隔制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077634A JP2004289382A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 遠隔制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004289382A true JP2004289382A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33292336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003077634A Pending JP2004289382A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 遠隔制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004289382A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009098971A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Toru Miura | 情報提供システム |
JP2013219654A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Comfort Co Ltd | 遠隔制御システム |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077634A patent/JP2004289382A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009098971A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Toru Miura | 情報提供システム |
JP2013219654A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Comfort Co Ltd | 遠隔制御システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060316 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |