JP2004289006A - カーボンアルミ芯基板 - Google Patents

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JP2004289006A JP2003081269A JP2003081269A JP2004289006A JP 2004289006 A JP2004289006 A JP 2004289006A JP 2003081269 A JP2003081269 A JP 2003081269A JP 2003081269 A JP2003081269 A JP 2003081269A JP 2004289006 A JP2004289006 A JP 2004289006A
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Katsuya Oki
克也 大木
Sadao Sato
貞夫 佐藤
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Abstract

【課題】高放熱性を有すると共に、高密度(多ピン狭ピッチ)部品を実装可能でかつ実装信頼性の高いカーボンアルミ芯基板を得る。
【解決手段】カーボンアルミ芯基板は、カーボンアルミ芯1と、カーボンアルミ芯1に設けた開口部1aを穴埋めすると共にカーボンアルミ芯1の両面に絶縁層を形成する樹脂材2と、樹脂材2上に形成された配線層3aとを有するカーボンアルミ芯一次積層部4、カーボンアルミ芯一次積層部4上に一層以上積層された絶縁層6、配線層5およびビアホール8からなるビルドアップ層5、カーボンアルミ芯一次積層部4およびビルドアップ層5を貫通するスルーホール10を備えたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂基板の内層に金属板(金属芯)を複合してなる金属芯基板の金属芯材料としてカーボンアルミ板を用いたカーボンアルミ芯基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の金属芯基板は、樹脂基板の強度を高める方法の一つとして提案され、金属芯材料として低熱膨張特性を有する鉄合金(ステンレス、鉄−ニッケル系合金など)を用い、冷間圧延した鉄合金板をその歪みを開放するために焼鈍(200℃〜550℃)した後、エッチング処理等によって開口処理を行う。その後、結合金板の両面に絶縁層および配線層を形成すると共に表裏の配線層を電気的に接続するためのスルーホールを形成し、さらに上記配線層上に絶縁層を介して少なくとも一層の配線層(ビルドアップ層)を積層した構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−332544号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の金属芯基板では、金属芯となる金属板の開口処理工程および金属芯基板の製造工程における金属板の変寸現象を改善するために金属板に焼鈍処理を施し、かつ実装部品と基板との熱膨張差を少なくするために金属芯材料として低熱膨張特性を有する鉄合金(ステンレス、鉄−ニッケル系合金など)を用い、アライメント精度の向上、配線の高密度化および実装信頼性を確保しているが、鉄合金の熱伝導率は10〜15W/mKであり、設置や放熱条件が厳しい環境で使用され、高発熱性部品の実装時に基板を通しての放熱(伝導放熱)が要求される場合には十分に対応できないという問題点があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、高放熱性を有すると共に、高密度(多ピン狭ピッチ)部品を実装可能でかつ実装信頼性が高いカーボンアルミ芯基板を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるカーボンアルミ芯基板は、カーボンアルミ芯と、カーボンアルミ芯に設けた開口部を穴埋めすると共にカーボンアルミ芯の両面に絶縁層を形成する樹脂材と、樹脂材上に形成された配線層とを有するカーボンアルミ芯一次積層部、カーボンアルミ芯一次積層部上に一層以上積層された絶縁層、配線層およびビアホールからなるビルドアップ層、カーボンアルミ芯一次積層部およびビルドアップ層を貫通するスルーホールを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1によるビルドアップ層を有するカーボンアルミ芯基板を示す断面図、図2、図3は実施の形態1によるカーボンアルミ芯基板の製造工程を示す断面図である。
【0008】
図において、カーボンアルミ芯1は、厚みが0.4mm〜2.0mm程度、熱伝導率が200〜300W/mK、線膨張係数が5〜8ppm/Kのカーボンアルミ板で構成され、カーボンアルミ芯基板の貫通スルーホール10が形成される開口部1aを有している。また、カーボンアルミ芯1の開口部1aを樹脂含有量が多いプリプレグ材(例えば、三菱瓦斯化学社製 GEPL190LRFH等)からなる樹脂材2によってを穴埋めすると共に樹脂材2によりカーボンアルミ芯1上に絶縁層を形成し、さらに絶縁層上に積層された銅箔3をパターニングして配線層3aを形成することによりカーボンアルミ芯一次積層部4が形成される。
【0009】
反り防止用カーボンアルミ芯11は厚みが0.7mm〜0.8mm程度のカーボンアルミ板で構成され、カーボンアルミ芯基板の貫通スルーホール10が形成される開口部11aを有している。また、反り防止用カーボンアルミ芯11の開口部11aを樹脂材12によって穴埋めすると共に樹脂材12によりカーボンアルミ芯11上に絶縁層を形成し、さらに絶縁層上に積層された銅箔13をパターニングして配線層13aを形成することにより反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14が形成される。
【0010】
カーボンアルミ芯一次積層部4と反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14の間にはコア基材22およびその両面に配置されたプリプレグ材24からなる内層21が挟持されている。コア基材22の両面に貼付された銅箔はパターニングされて配線層23を形成し、また、コア基材22およびプリプレグ材24はFR−4基材で構成されている。
【0011】
カーボンアルミ芯一次積層部4と反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14の表面側(内層21と接していない面側)には各々ビルドアップ層5、15が形成され、ビルドアップ層5、15はFR−4基材からなる絶縁層6、16、配線層7、17、およびビルドアップ層の層間を接続するためのビアホール8、18から構成される。なお、本実施の形態では、ビルドアップ層を各々三層積層した構造を例示している。
また、ビルドアップ層5の最上層には部品25が実装される。
【0012】
次に製造方法について説明する。
まず、カーボンアルミ芯1にドリル等を用いてカーボンアルミ芯基板の貫通スルーホール10を通すための開口部1aを形成する(図2(a))。なお、開口部1aの径は、後に形成される貫通スルーホール10の径に貫通スルーホール10との絶縁性および製造誤差を考慮した値とする。
次に、カーボンアルミ芯1の表面をサンドブラスト等によって粗面化した後、カーボンアルミ芯1の両面に樹脂材2および銅箔3を重ね(図2(b))、加熱プレスを行って樹脂材2により開口部1aを充填すると共にカーボンアルミ芯1と銅箔3間の絶縁層を形成する(図2(c))。
次に、銅箔3をエッチングによりパターニングして配線層3aを形成し、カーボンアルミ芯一次積層部4を形成する(図2(d))。
【0013】
なお、上記と同様の工程(図2(a)〜図2(d))を反り防止用カーボンアルミ芯11に施して開口部11a、樹脂材12、配線パターン13aを形成し、、反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14を形成する。
また、図2(e)に示すように、コア基材22の両面に積層されている銅箔をエッチングによりパターニングし、配線層23を形成する。
【0014】
次に、コア基材22およびその両面に配置されたプリプレグ材24からなる内層21の両面側にカーボンアルミ芯一次積層部4と反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14を各々重ね(図2(f))、加熱プレスを行ってプリプレグ材24によりコア基材22の両面にカーボンアルミ芯一次積層部4と反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14を各々接着し、カーボンアルミ芯一次積層部4、内層21および反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14を積層する(図2(g))。
【0015】
次に、カーボンアルミ芯一次積層部4および反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部14の表面(内層21と接していない面)に各々絶縁層6a、16aとなるFR−4基材および導体層を積層し、レーザ−による穴あけ、メッキ、パターニングを行って配線層7a、17aおよびビアホール8a、18aを形成し、第一ビルドアップ層5a、15aを形成する(図2(h))。さらに、同様の工程を繰り返して、第二ビルドアップ層5b、15bを形成する。
【0016】
次に、第二ビルドアップ層5b、15b上に各々絶縁層6c、16cとなるFR−4基材および導体層を積層し、レーザ−による穴あけ(ビアホール8c、18c用)およびドリルによる孔あけ(貫通スルーホール10用)を行う(図3(a))。なお、貫通スルーホール10用の貫通孔の形成は、カーボンアルミ芯1および反り防止用カーボンアルミ芯11においては開口部1a、11aを通して穴あけを行う。
続けて、メッキ、パターニングを行い、配線層7c、17cおよびビアホール8c、18cを形成して第三ビルドアップ層(最上層)5c、15cを形成すると共に、ビルドアップ層5、15および内層21の配線層7、17、23を接続する貫通スルーホール10を形成する(図3(b))。その後、部品25を実装する(図3(c))。
以上の工程により、ビルドアップ層5、15を有するカーボンアルミ芯基板が形成される。
【0017】
なお、ビルドアップ層5、15の層数は三層に限定するものではなく、必要に応じて増減は問題ない。
また、本実施の形態によるカーボンアルミ芯基板では、カーボンアルミ芯を二枚用いた構成を示したが、カーボンアルミ芯を一枚用いた構成としてもよい。
【0018】
本実施の形態によるカーボンアルミ芯基板では、ビルドアップ層5、15のパターンルールは配線パターン幅75μm、パターン間隙75μm程度、VH8、18の穴径100〜150μmが可能となり、0.8mmピッチのBGA等の高密度部品の実装が可能となる。
また、高熱伝導性を有するカーボンアルミ板を金属芯として用いることにより、部品25で生じた熱をカーボンアルミ芯1、11から筐体(図示せず)へ効率よく伝導して放熱することが可能となる。
【0019】
本実施の形態によれば、熱伝導性が良好で線膨張係数が小さいカーボンアルミ板を金属芯として樹脂基板の内層に用い、さらに該樹脂基板上にビルドアップ層を積層することにより、高発熱かつ高密度な部品を高信頼性で実装可能なカーボンアルミ芯基板を得ることができる。
【0020】
実施の形態2.
実施の形態1では、ビルドアップ層5、15の絶縁層6、16、内層21のコア基材22およびプリプレグ材24の構成材料としてFR−4基材(線膨張係数15〜17ppm/K)を用いたが、本実施の形態では、ビルドアップ層5、15の絶縁層9、19、内層21のコア基材22aおよびプリプレグ材24a(以下、ビルドアップ層および内層の基材と略す)を線膨張係数が10〜11ppm/Kの低線膨張係数基材(樹脂に低線膨張ガラスフィラーを含有させたもので、例えば、日立化成製E679F、E679(LD)等)を用いて構成する。
【0021】
図4はこの発明の実施の形態2を示すカーボンアルミ芯基板の断面図で、ビルドアップ層5の最上層には線膨張係数が低いパッケージ、例えば、セラミックパッケージ26(線膨張係数 6〜7ppm/K)が実装されている。
なお、その他の構成および製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0022】
金属芯材料として用いられるカーボンアルミ芯1、11の縦弾性係数は8〜12GPaであり、一方、ビルドアップ層および内層の基材の縦弾性係数は20〜22GPaである。基材の縦弾性係数が大きい程、また基材厚みが厚いほど基板全体の線膨張係数へ与える影響が大きくなるため、本実施の形態によるカーボンアルミ芯基板においては、カーボンアルミ芯1、11よりも、ビルドアップ層および内層の基材の線膨張係数が基板全体の線膨張係数において支配的となる。
以上のことから、ビルドアップ層および内層の基材を構成する材料を選択することにより基板全体の線膨張係数を調整することができる。
【0023】
本実施の形態によれば、ビルドアップ層および内層の基材を低線膨張係数基材(線膨張係数 10〜11ppm/K)を用いて構成することにより、基板全体の線膨張係数を低くする(線膨張係数 10〜11ppm/K)ことができ、セラミックパッケージ26などの線膨張係数が低い部品を実装することが可能となる。
【0024】
また、実装する部品(パッケージ)の線膨張係数(例えば、プラスチックパッケージ:13〜17ppm/K、セラミックパッケージ:6〜7ppm/K)に合わせた線膨張係数を有する基材を用いてビルドアップ層および内層の基材を構成することにより、部品(パッケージ)と基板の線膨張係数差を小さくすることができ、実装部分にかかる応力を緩和して部品の実装信頼性を向上させることができる。
【0025】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
図において、カーボンアルミ芯一次積層部4を構成する樹脂材2には、配線層3aの中でGNDパターン3bが形成される部分に穿孔部2aが形成され、該穿孔部2aには導電性樹脂27が充填されてGNDパターン3bとカーボンアルミ芯1を電気的に接続している。なお、導電性樹脂27としては導電率が500S/m程度の材料を用いている。
また、その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0026】
次に製造方法について説明する。
まず、実施の形態1と同様の方法により、カーボンアルミ芯1に開口部1aを形成した後、カーボンアルミ芯1の両面に樹脂材2および銅箔3を重ね、加熱プレスを行って樹脂材2により開口部1aを充填すると共にカーボンアルミ芯1と銅箔3間の絶縁層を形成する。
【0027】
次に、GNDパターン3bが形成される部分の樹脂材2にレーザーを用いて直径0.15〜0.2mmの穿孔部2aを形成した後、穿孔部2aに導電性樹脂27を充填する。
次に、銅箔3をエッチングによりパターニングしてGNDパターン3bを含む配線層3aを形成し、カーボンアルミ芯一次積層部4を形成する。
以降、実施の形態1と同様の方法によりカーボンアルミ芯基板を形成する。
【0028】
本実施の形態によれば、カーボンアルミ芯1を電源GND層として用いることができ、また、カーボンアルミ芯1の厚みは他の導体層(配線層)の厚みより十分に厚いため、GNDインピーダンスを低下させてGND電位の安定性を向上させることができ、回路の動作安定性が向上する。
また、カーボンアルミ材に対して機械加工等を施した場合、導電性のカーボン粉が発生して次工程等に持ち込まれ、絶縁不良の原因となることがあるが、本実施の形態では、カーボンアルミ芯1上の樹脂材2に対するレーザーによる穿孔加工後は、その直後に導電性樹脂27の埋め込み工程が施されるため、カーボンアルミ芯から発生するカーボン粉がメッキ液やエッチング液中に持ち込まれることがない。
【0029】
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図、図7は実施の形態4によるカーボンアルミ芯基板の製造工程を示す断面図である。
図において、カーボンアルミ芯一次積層部4を構成する樹脂材2には、熱伝導性樹脂28が充填される穿孔部2bが形成され、熱伝導性樹脂28が充填された穿孔部2b上にはサーマルパターン3cが形成されている。なお、熱伝導性樹脂28としては熱伝導率が2W/mK程度の材料を用いている。
【0030】
ビルドアップ層5には、サーマルビア29およびサーマルパターン30が形成され、ビルドアップ層5の最上層には、内部にサーマルビア31aを有するパッケージ31が実装されており、ビルドアップ層5のサーマルビア29、サーマルパターン30は、パッケージ31内のサーマルビア31aを熱伝導性樹脂28上のサーマルパターン3cに接続するように配置され、熱伝導性樹脂28を介してパッケージ31内のサーマルビア31aとカーボンアルミ芯1との間を熱的に接続している。
なお、その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0031】
次に製造方法について説明する。
まず、実施の形態1と同様の方法により、カーボンアルミ芯1に開口部1aを形成した後、カーボンアルミ芯1の両面に樹脂材2および銅箔3を重ね、加熱プレスを行って樹脂材2により開口部1aを充填すると共にカーボンアルミ芯1と銅箔3間の絶縁層を形成する。
【0032】
次に、熱伝導性樹脂28が充填される穿孔部2bを形成する部分Aの銅箔3をエッチングにより除去し(図7(a))、レーザーを用いて樹脂材2に穴あけを行い穿孔部2bを形成した後(図7(b))、壁部のクリーニングを行う。
次に、マスク印刷等により穿孔部2bに熱伝導性樹脂28を充填した後、無電解パネルメッキを施し、その後エッチングによりサーマルパターン3cおよび配線パターン3aを形成し、カーボンアルミ芯一次積層部4を形成する(図7(c))。
【0033】
次に、実施の形態1と同様の方法により、反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部(図示省略)および内層(図示省略)を形成し、カーボンアルミ芯一次積層部4と積層する。
なお、以降の説明は、カーボンアルミ芯一次積層部4側のビルドアップ層5の製造方法についてのみ示し、反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部側のビルドアップ層に関しては実施の形態1と同様とし、説明を省略する。
【0034】
次に、カーボンアルミ芯一次積層部4に絶縁層6aおよび導体層を積層し、レーザ−による穴あけ、メッキ、パターニングを行ってビアホール8a、配線層7aと共にサーマルビア29a、サーマルパターン30aを形成し、第一ビルドアップ層5aを形成する。さらに、同様の工程を繰り返して、サーマルビア29b、ビアホール8b、サーマルパターン30b、配線層7bを有する第二ビルドアップ層5bを形成する。
なお、サーマルビア29およびサーマルパターン30は、一般的な配線材料である銅等、熱伝導性の良い材料で構成される。
【0035】
次に、第二ビルドアップ層5b上に絶縁層6cとなるFR−4基材および導体層を積層し、レーザ−による穴あけおよびドリルによる孔あけ(貫通スルーホール10用)、およびメッキ、パターニングを行い貫通スルーホール10および、ビアホール8c、配線層7cと共にサーマルビア29c、サーマルパターン30cを形成して第三ビルドアップ層(最上層)5cを形成する(図7(d))。
【0036】
その後、第三ビルドアップ層(最上層)5cのサーマルパターン30cにパッケージ31のサーマルビア31aの端子が接続するようにパッケージ31が実装される。以上の工程により、実施の形態4によりカーボンアルミ芯基板を形成する。
なお、ビルドアップ層5の層数は三層に限定するものではなく、必要に応じて増減は問題ない。
【0037】
本実施の形態によれば、パッケージ31からの発熱を、パッケージ内のサーマルビア31aから熱伝導性がよいサーマルビア29、サーマルパターン30、3cおよび熱伝導性樹脂28を介してカーボンアルミ芯1に伝導することが出来るため、高発熱部品の実装が可能となる。
例えば、部品パッケージのサイズやサーマルビアの数により変化するが、10mm□程度の熱伝導用の領域(サーマルパターン)を設けた場合、熱抵抗値を8℃/W程度とすることが可能である(本放熱構造を設けない場合の熱抵抗値は13℃/W程度)。
【0038】
また、サーマルビアを有しないパッケージが実装された場合においても、パッケージとカーボンアルミ芯基板表面間の熱伝導性は低下するが、カーボンアルミ芯基板の基板内部の熱伝導性は良好であるため、カーボンアルミ芯を通しての放熱性を向上させることができる。
また、カーボンアルミ芯1上の樹脂材2に対するレーザーによる穿孔加工後は、その直後に熱伝導性樹脂28の埋め込み工程が施されるため、カーボンアルミ芯から発生するカーボン粉がメッキ液やエッチング液中に持ち込まれることがなく、メッキ液やエッチング液のカーボン粉による汚染や絶縁不良の発生を防止することができる。
【0039】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
図において、カーボンアルミ芯1が基板表面に露出している部分にポリマーコート層32が形成されている。
なお、その他の構成および製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0040】
ポリマーコート層32はカーボンアルミ芯基板製造工程の最終工程で形成され、ポリマーコート層32の厚みは、カーボンアルミ芯基板をカードラック等へ出し入れする際に、接触や摩擦によりカーボンアルミ材が露出することなく、かつカーボンアルミ芯1からの熱伝導を妨げないよう、約20μm程度の厚みで形成する。このとき、ポリマーコート層32による熱抵抗の増加は0.01cm2℃/Wである。
【0041】
本実施の形態によれば、カーボンアルミ芯基板のカードラックへの出し入れ時の接触や摩擦によるカーボンアルミ芯1に傷の発生を防止して、絶縁不良の原因となる導電性のカーボン粉の飛散を防止することができる。
【0042】
実施の形態6.
図9はこの発明の実施の形態6によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
図において、カーボンアルミ芯1が基板表面に露出している部分に形成したポリマーコート層32上に銅メッキ層33が形成され、該銅メッキ層33はカーボンアルミ芯基板内のGNDパターン34に接続されている。
なお、その他の構成および製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0043】
本実施の形態によれば、カーボンアルミ芯基板をGNDでシールドすることができる。また、カーボンアルミ芯基板をモジュールとして他の基板に実装することが可能となり、他の基板に実装する際にも、カーボンアルミ芯基板がシールドされているため、実装する側でのシールド対策を軽減できる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、熱伝導性が良好で線膨張係数が小さいカーボンアルミ板を金属芯として樹脂基板の内層に用い、さらに該樹脂基板上に一層以上のビルドアップ層を積層することにより、高発熱部品および高密度部品を実装可能で、かつ実装信頼性が高いカーボンアルミ芯基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるカーボンアルミ芯基板の製造工程を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるカーボンアルミ芯基板の製造工程を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
【図6】この発明の実施の形態4によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態4によるカーボンアルミ芯基板の製造工程を示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態5によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態6によるカーボンアルミ芯基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カーボンアルミ芯、1a 開口部、2 樹脂材、2a、2b 穿孔部、
3 銅箔、3a 配線層、3b GNDパターン、3c サーマルパターン、
4 カーボンアルミ芯一次積層部、5 ビルドアップ層、
5a 第一ビルドアップ層、5b 第二ビルドアップ層、
5c 第三ビルドアップ層、
6、6a、6b、6c 絶縁層、7、7a、7b、7c 配線層、
8、8a、8b、8c ビアホール、
9、9a、9b、9c 絶縁層(低線膨張係数基材)、
10 貫通スルーホール、
11 反り防止用カーボンアルミ芯、11a 開口部、12 樹脂材、
13 銅箔、3a 配線層、14 反り防止用カーボンアルミ芯一次積層部、
15 ビルドアップ層、15a 第一ビルドアップ層、
15b 第二ビルドアップ層、15c 第三ビルドアップ層、16 絶縁層、
17 配線層、18 ビアホール、19 絶縁層(低線膨張係数基材)、
21 内層、22 コア基材、22a コア基材(低線膨張係数基材)、
23 配線層、24 プリプレグ材、
24a プリプレグ材(低線膨張係数基材)、25 部品、
26 セラミックパッケージ、27 導電性樹脂、28 熱伝導性樹脂、
29 サーマルビア、30 サーマルパターン、
31 パッケージ、31a サーマルビア、32 ポリマーコート層、
33 銅メッキ層、34 GNDパターン。

Claims (7)

  1. カーボンアルミ芯と、
    上記カーボンアルミ芯に設けた開口部を穴埋めすると共に上記カーボンアルミ芯の両面に絶縁層を形成する樹脂材と、
    上記樹脂材上に形成された配線層とを有するカーボンアルミ芯一次積層部、
    上記カーボンアルミ芯一次積層部上に一層以上積層された絶縁層、配線層およびビアホールからなるビルドアップ層、
    上記カーボンアルミ芯一次積層部および上記ビルドアップ層を貫通するスルーホールを備えたことを特徴とするカーボンアルミ芯基板。
  2. 上記ビルドアップ層を構成する絶縁層は低線膨張係数基材を用いて構成されていることを特徴とする請求項1記載のカーボンアルミ芯基板。
  3. 上記カーボンアルミ芯一次積層部を構成する絶縁層に導電性樹脂が充填された穿孔部を有し、
    上記カーボンアルミ芯一次積層部の配線層に形成されたGNDパターンとカーボンアルミ芯を上記導電性樹脂により電気的に接続することを特徴とする請求項1または請求項2記載のカーボンアルミ芯基板。
  4. 上記カーボンアルミ芯一次積層部の絶縁層に形成された熱伝導性樹脂が充填された穿孔部と、
    上記穿孔部上に形成されたサーマルパターンと、
    上記ビルドアップ層に形成されたサーマルビアおよびサーマルパターンとを有し、
    上記ビルドアップ層の最上層に実装された部品からの発熱を上記ビルドアップ層のサーマルパターンおよびサーマルビア、および上記カーボンアルミ芯一次積層部のサーマルパターンおよび穿孔部に充填された熱伝導性樹脂を介してカーボンアルミ芯に伝熱するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のカーボンアルミ芯基板。
  5. カーボンアルミ芯が露出している部分にポリマーコート層が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のカーボンアルミ芯基板。
  6. 上記ポリマーコート層の膜厚は20μm程度であることを特徴とする請求項5記載のカーボンアルミ芯基板。
  7. 上記ポリマーコート層の外側に銅メッキ層を有し、上記銅メッキ層は上記カーボンアルミ芯一次積層部や上記ビルドアップ層のGNDパターンに接続されていることを特徴とする請求項5または請求項6記載のカーボンアルミ芯基板。
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