JP2004288835A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面および裏面に電極を有するパワーICチップを基板にベアチップ実装してなる半導体装置において、パワーICチップの裏面側からの放熱性を向上させることとパワーICチップの裏面側の電極へ流す電流を増大させることとの両立を図る。
【解決手段】パワーICチップ20の表面側の電極と基板10とはワイヤ30を介して電気的に接続され、基板10におけるチップ20の直下に位置する部位には導電性を有するサーマルビア13が設けられ、チップ20の裏面側の電極とサーマルビア13とは、第1の導電性接着材40を介して電気的および熱的に接続されており、基板10の他面側におけるチップ20の直下に位置する部位にはヒートシンク60が設けられ、サーマルビア13とヒートシンク60とは、第2の導電性接着材42を介して電気的および熱的に接続されている。
【選択図】 図1
【解決手段】パワーICチップ20の表面側の電極と基板10とはワイヤ30を介して電気的に接続され、基板10におけるチップ20の直下に位置する部位には導電性を有するサーマルビア13が設けられ、チップ20の裏面側の電極とサーマルビア13とは、第1の導電性接着材40を介して電気的および熱的に接続されており、基板10の他面側におけるチップ20の直下に位置する部位にはヒートシンク60が設けられ、サーマルビア13とヒートシンク60とは、第2の導電性接着材42を介して電気的および熱的に接続されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板の一面上に半導体チップがベアチップ実装されてなる半導体装置に関し、特に、半導体チップとして、表裏両面に電極を有し且つ大電流が流れるパワーIC等を用いたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の半導体装置の一例を図2に断面構成として示す。また、図3は図2に示す半導体装置の一部を省略した上視平面図である。
【0003】
基板としてのセラミック配線基板10の一面上に、半導体チップ20、21および抵抗やコンデンサ等の実装部品22が搭載されており、また、セラミック配線基板10の一面には表面配線11、セラミック配線基板10の内部には内部配線12がそれぞれ形成されている。
【0004】
このようにして、セラミック配線基板10はこれら搭載部品20〜22とともにハイブリッドIC基板(混成集積回路基板)を構成している。そして、セラミック配線基板10は、リードフレームのアイランド部50に接着材J40を介して搭載されている。
【0005】
また、セラミック配線基板10の表面配線11とリードフレームのリード部51とがワイヤ30を介して結線されることにより、セラミック配線基板10とリード部51とが電気的に接続されている。
【0006】
また、セラミック配線基板10を搭載するアイランド部50の下には、セラミック配線基板10の放熱を行うための基板用のヒートシンク60が接着材J40を介して取り付けられている。
【0007】
そして、上記搭載部品20、21、22を含むセラミック配線基板10、ワイヤ30、アイランド部50、基板用のヒートシンク60およびリード部51の一部が封止樹脂70にて封止されており、これらによって半導体装置が構成されている。ここで、基板用のヒートシンク60の下面は封止樹脂70から露出している。
【0008】
さらに、図2に示すように、この半導体装置はプリント基板200の上に搭載され、封止樹脂70から露出しているリード部51および基板用のヒートシンク60の下面が、プリント基板200の配線部210にはんだ220を介して接続されている。
【0009】
ここで、このセラミック配線基板10においては、半導体チップは、比較的大電力で用いられるパワートランジスタ等のパワーICチップ20と、比較的小さい電力で用いられる制御系のICチップ21とが混在しており、これらはベアチップ実装されている。
【0010】
パワーICチップ20は、表面および裏面に電極を有するもので、その裏面側には図示しない導電性接着材を介してチップ用のヒートシンクJ60が設けられている。そして、このパワーICチップ20はチップ用のヒートシンクJ60を介してセラミック配線基板10の一面上に搭載されている。
【0011】
このようなパワーICチップ20においては、表面側の電極はワイヤ30を介してセラミック配線基板10の表面配線11と電気的に接続されている。一方、裏面側の電極は、上記した図示しない導電性接着材およびチップ用のヒートシンクJ60を介してセラミック配線基板10の表面配線11に電気的および熱的に接続されている。
【0012】
そして、大電力で使用されるパワーICチップ20において駆動時に生じる熱は、その下のチップ用のヒートシンクJ60を介して放熱されるようになっている。また、パワーICチップ20の裏面側の電極はチップ用のヒートシンクJ60を介して、その直下に形成された表面配線11に電気的に接続されている。
【0013】
ここで、図3に示すように、セラミック配線基板10の一面において、パワーICチップ20の裏面側の電極とつながる表面配線11は、パワーICチップ20の搭載位置からセラミック配線基板10の周辺部に渡って広く形成する必要がある。このように、パワーICチップ20の裏面側電極用の表面配線11のために、セラミック配線基板10の面積が占有されることは好ましくない。
【0014】
また、近年、コストダウン等の面から部品点数の削減が要求されるなか、パワーICチップ20の下に設けられるチップ用のヒートシンクJ60を無くした構成にできないかという要望がある。
【0015】
一方、従来より、この種の半導体装置として、BGA(ボールグリッドアレイ)としての樹脂封止型半導体装置において、基板の一面上に半導体チップを搭載し、この基板における半導体チップの直下に位置する部位にサーマルビアを設け、このサーマルビアを介して基板の他面側に設けたバンプと熱的および電気的に接続したものが提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平11−67953号公報
【0017】
【特許文献2】
特開平11−154727号公報
【0018】
【特許文献3】
特開平11−260954号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献に記載のものでは、サーマルビアによって、基板の一面上において半導体チップの裏面側電極用の表面配線を広くする必要はなくなるものの、バンプではサイズに制約があるため、半導体チップに流す最大電流に限界があり、また、放熱特性にも限界がある。
【0020】
そこで、本発明は上記問題に鑑み、表面および裏面に電極を有する半導体チップを基板にベアチップ実装してなる半導体装置において、半導体チップの裏面側からの放熱性を向上させることと半導体チップの裏面側の電極へ流す電流を増大させることとの両立を図ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表面および裏面に電極を有する半導体チップ(20)を備え、前記半導体チップが基板(10)の一面上に前記半導体チップの裏面側を対向させて搭載されてなる半導体装置において、前記半導体チップの表面側の電極と前記基板とはワイヤ(30)を介して電気的に接続されており、前記基板における前記半導体チップの直下に位置する部位には、前記基板の一面から当該一面とは反対側の他面へ達する導電性を有するサーマルビア(13)が設けられており、前記半導体チップの裏面側の電極と前記サーマルビアとは、第1の導電性接着材(40)を介して電気的および熱的に接続されており、前記基板の他面側における前記半導体チップの直下に位置する部位には、導電性を有するヒートシンク(60)が設けられており、前記サーマルビアと前記ヒートシンクとは、第2の導電性接着材(42)を介して電気的および熱的に接続されていることを特徴とする。
【0022】
それによれば、半導体チップ(20)は、その裏面において第1の導電性接着材(40)、サーマルビア(13)、第2の導電性接着材(42)を介してヒートシンク(60)へ熱的に接続される。また、半導体チップ(20)の裏面側の電極も、これと同じ経路でヒートシンク(60)へ電気的に接続される。
【0023】
ここで、ヒートシンク(60)は、バンプに比べてサイズが大きいので、熱的な容量を大きくできるとともに、ヒートシンク(60)をより大きな電流を流すことが可能な電極として機能させることができる。
【0024】
よって、本発明によれば、半導体チップの裏面側からの放熱性を向上させることと、半導体チップの裏面側の電極へ流す電流を増大させることの両立を図ることができる。
【0025】
ここで、請求項2に記載の発明のように、前記半導体チップ(20)、前記基板(10)および前記ヒートシンク(60)は、封止樹脂(70)にて包み込まれるように封止されるとともに、前記ヒートシンクの一部は前記封止樹脂から露出しているものにできる。
【0026】
この場合、ヒートシンク(60)の一部が封止樹脂(70)から露出しているので、ヒートシンク(60)の放熱性を確保できるとともに、電極として機能するヒートシンク(60)を適切に外部と電気的に接続させることができる。
【0027】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係る半導体装置100の概略断面構成を示す図であり、ここでは、半導体装置100をプリント基板200上に実装した状態として示す。
【0029】
基板10は、セラミックや樹脂等からなるものを用いることができ、本例では、基板10として積層型のセラミック配線基板セラミック配線基板10を採用している。
【0030】
セラミック配線基板10は、アルミナ等のセラミック層が複数積層されてなるものであり、これら個々のセラミック層についてその表面および内部に配線層が形成されたものを積層することにより形成されたものである。
【0031】
そして、セラミック配線基板10の一面(図1中の上面)には、表面配線11が形成されており、また、セラミック配線基板10の内部には、各セラミック層に形成されたビアホールや上記の各セラミック層の間に形成された導体層により、内部配線12が形成されている。
【0032】
これら表面配線11と内部配線12とは、適所にて電気的に接続されている。また、これら表面配線11および内部配線12は、例えば銅(Cu)や銀(Ag)あるいはタングステン(W)やモリブデン(Mo)等の導体ペーストを用いて形成されたものである。
【0033】
また、セラミック配線基板10の一面上に、半導体チップ20、21および抵抗やコンデンサ等からなる実装部品22が搭載されている。そして、セラミック配線基板10はこれら搭載部品とともに回路を構成し、ハイブリッドIC基板(混成集積回路基板)として構成されている。
【0034】
ここで、セラミック配線基板10の一面上においては、半導体チップ20、21は、比較的大電力で用いられるパワートランジスタ等のパワーICチップ20と、比較的小さい電力で用いられる制御系のICチップ21とが混在しており、これらはベアチップ実装されている。
【0035】
制御系のICチップ21は、ランドとしての表面配線11上に図示しない接着材等を介して搭載されている。このICチップ21は、その周囲に位置するパッドとしての表面配線11に対して、ワイヤボンディングにより形成された金(Au)やアルミニウム(Al)等からなるワイヤ30を介して結線され電気的に接続されている。
【0036】
一方、パワーICチップ20は、表面および裏面に電極を有する半導体チップである。これら電極は図示しないが、例えばシリコン基板に成膜されたAl等からなる一般的なものである。
【0037】
このパワーICチップ20は、セラミック配線基板10の一面上に当該チップの裏面側を対向させた状態で、ランドとしての表面配線11上にチップ用の導電性接着材40を介して搭載されている。
【0038】
ここで、チップ用の導電性接着材40は第1の導電性接着材として構成されるもので、具体的には半田を採用したり、あるいは、銀ペースト等の樹脂に金属フィラーを含有させたもの等を採用することができる。
【0039】
また、パワーICチップ20において、表面側の電極は、制御系のICチップ21と同様に、その周囲に位置するパッドとしての表面配線11に対してワイヤ30を介して結線され電気的に接続されている。これにより、パワーICチップ20の表面側の電極とセラミック配線基板10とはワイヤ30を介して電気的に接続されている。
【0040】
ここで、セラミック配線基板10におけるパワーICチップ20の直下に位置する部位には、サーマルビア13が設けられている。このサーマルビア13は、セラミック配線基板10の一面から当該一面とは反対側の他面(図1中の下面)へ達する導電性を有するものである。
【0041】
具体的には、このサーマルビア13は、セラミック配線基板10の一面から他面へ到達する貫通穴に、例えば銀ペーストや銅ペースト等の導電性部材を充填することにより形成することができる。
【0042】
また、サーマルビア13は、セラミック配線基板10の一面側においては、上記パワーICチップ20が搭載されているランドとしての表面配線11に電気的に接続されており、一方セラミック配線基板10の他面側においては、当該他面に形成された導体部14に電気的に接続されている。
【0043】
このように、各部品20、21、22が実装されたセラミック配線基板10は、リードフレームのアイランド部50に基板用の導電性接着材41を介して搭載されている。
【0044】
また、セラミック配線基板10においてパッドとして構成されている表面配線11は、リードフレームのリード部51に対してワイヤ30を介して結線されている。それにより、セラミック配線基板10とリード部51とが電気的に接続されている。
【0045】
また、セラミック配線基板10を搭載するアイランド部50の下には、セラミック配線基板10の放熱を行うためのヒートシンク60がヒートシンク用の導電性接着材42を介して取り付けられている。このヒートシンク用の導電性接着材42は第2の導電性接着材として構成されている。
【0046】
ここで、上記リードフレームは銅、銅合金あるいは42アロイのようなニッケル(Ni)を含む合金等の導電性材料からなり、ヒートシンク60はモリブデンや銅等の導電性を有するとともに放熱性に優れた材料からなる。また、上記した基板用およびヒートシンク用の導電性接着材41、42も、上記したチップ用の導電性接着材40と同様に、半田や銀ペースト等を採用することができる。
【0047】
このような半導体装置100においては、パワーICチップ20の裏面側の電極とサーマルビア13とは、チップ用の導電性接着材40を介して電気的および熱的に接続されている。また、サーマルビア13とヒートシンク60とは、基板用の導電性接着材41、アイランド部50およびヒートシンク用の導電性接着材42(第2の導電性接着材)を介して電気的および熱的に接続されている。
【0048】
そして、半導体装置100においては、上記搭載部品20〜22を含むセラミック配線基板10、ワイヤ30、アイランド部50、ヒートシンク60およびリード部51の一部(インナーリード)が封止樹脂70にて包み込まれるように封止されている。
【0049】
ここで、封止樹脂70は、エポキシ系樹脂等のモールド樹脂材料からなる。また、ヒートシンク60の下面は封止樹脂70から露出している。こうして、半導体装置100は、いわゆる樹脂封止型半導体装置として構成されている。
【0050】
そして、図1では、この半導体装置100はプリント基板200に実装されている。つまり、半導体装置100はプリント基板200の上に搭載され、封止樹脂60から露出しているリード部51の部分(アウターリード)およびヒートシンク60の下面が、プリント基板200の配線部210にはんだ220を介して接続されている。
【0051】
このような半導体装置100の製造方法について説明する。セラミック配線基板10は次のようにして形成される。複数枚のアルミナ等のグリーンシートを用意し、各々について上記ビアホールとなる位置に穴あけ加工を施し、形成された穴や各グリーンシートの表面に印刷法等により上記導体ペーストを配設する。その後、各グリーンシートを積層して焼成することにより、セラミック配線基板10ができあがる。
【0052】
次に、セラミック配線基板10の一面上に、チップ用の導電性接着材40を含む搭載部品20、21、22のダイボンディング材を配設し、半導体チップ20、21およびその他の実装部品22を搭載する。
【0053】
そして、セラミック配線基板10を、基板用の導電性接着材41を介してリードフレームのアイランド部50の上に搭載し接続するとともに、半導体チップ20、21と表面配線11との間、および表面配線11とリードフレームのリード部51との間でワイヤボンディングを行い、ワイヤ30を形成する。
【0054】
また、ヒートシンク60の上に、ヒートシンク用の導電性接着材42を介してアイランド部50を搭載し接続する。こうして、セラミック配線基板10、リードフレームおよびヒートシンク60が一体化したものを、成形型へ投入し、樹脂成形を行う。
【0055】
こうして、封止樹脂60によるモールドが行われ、その後、リードフレームにおける分断やフォーミング等を行うことにより半導体装置100ができあがる。その後は、この半導体装置100をはんだ220を介してプリント基板200上に搭載し、はんだリフローを行うことにより、図1に示す実装構造となる。
【0056】
ところで、本実施形態によれば、パワーICチップ20は、その裏面においてチップ用の導電性接着材(第1の導電性接着材)40、サーマルビア13、アイランド部50、基板用の導電性接着材41、ヒートシンク用の導電性接着材(第2の導電性接着材)42を介してヒートシンク60へ熱的に接続されている。また、パワーICチップ20の裏面側の電極も、これと同じ経路でヒートシンク60へ電気的に接続されている。
【0057】
ここで、ヒートシンク60は、上記した従来のバンプに比べてサイズが大きいので、熱的な容量を大きくできるとともに、ヒートシンク60をより大きな電流を流すことが可能な電極として機能させることができる。
【0058】
よって、本実施形態によれば、パワーICチップ20の裏面側からの放熱性を向上させることと、パワーICチップ20の裏面側の電極へ流す電流を増大させることの両立を図ることができる。
【0059】
また、本実施形態では、パワーICチップ20の直下にサーマルビア13を設けることで、パワーICチップ20の放熱経路が縦型となっている。つまり、パワーICチップ20とヒートシンク60とにより挟まれたセラミック配線基板10の基板厚さ方向に放熱経路および電流経路が形成されるので、これら経路の距離すなわちパワーICチップ20とヒートシンク60との間の距離を極力短くでき、好ましい。
【0060】
また、本実施形態では、搭載部品20〜22、セラミック配線基板10およびヒートシンク60が、封止樹脂70にて封止された半導体装置100とした場合に、ヒートシンク60の一部を封止樹脂70から露出した構成としている。
【0061】
この場合、ヒートシンク60の一部が封止樹脂70から露出しているので、ヒートシンク60の放熱性を確保できるとともに、電極として機能するヒートシンク60を適切に外部のプリント基板200と電気的に接続させることができている。
【0062】
また、本実施形態では、サーマルビア13によって、セラミック配線基板10の一面上においてパワーICチップ20の裏面側電極用の表面配線11を広くする必要はなくなる。そのため、パワーICチップ20の裏面側電極用の表面配線11のために、セラミック配線基板10の面積が占有されることが極力防止される。
【0063】
なお、上記半導体装置100において、リードフレームのアイランド部50を省略し、セラミック配線基板10を直接ヒートシンク60の上に搭載した形としても良い。この場合、セラミック配線基板10とヒートシンク60とはヒートシンク用の導電性接着材42を介して電気的および熱的に接続され、その効果は上記と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の概略断面図である。
【図2】従来の半導体装置の一例を示す概略断面図である。
【図3】図2に示す半導体装置の上視平面図である。
【符号の説明】
10…基板としてのセラミック配線基板、13…サーマルビア、
20…半導体チップとしてのパワーICチップ、30…ワイヤ、
40…第1の導電性接着材としてのチップ用の導電性接着材、
42…第2の導電性接着材としてのヒートシンク用の導電性接着材、
60…ヒートシンク、70…封止樹脂。
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板の一面上に半導体チップがベアチップ実装されてなる半導体装置に関し、特に、半導体チップとして、表裏両面に電極を有し且つ大電流が流れるパワーIC等を用いたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の半導体装置の一例を図2に断面構成として示す。また、図3は図2に示す半導体装置の一部を省略した上視平面図である。
【0003】
基板としてのセラミック配線基板10の一面上に、半導体チップ20、21および抵抗やコンデンサ等の実装部品22が搭載されており、また、セラミック配線基板10の一面には表面配線11、セラミック配線基板10の内部には内部配線12がそれぞれ形成されている。
【0004】
このようにして、セラミック配線基板10はこれら搭載部品20〜22とともにハイブリッドIC基板(混成集積回路基板)を構成している。そして、セラミック配線基板10は、リードフレームのアイランド部50に接着材J40を介して搭載されている。
【0005】
また、セラミック配線基板10の表面配線11とリードフレームのリード部51とがワイヤ30を介して結線されることにより、セラミック配線基板10とリード部51とが電気的に接続されている。
【0006】
また、セラミック配線基板10を搭載するアイランド部50の下には、セラミック配線基板10の放熱を行うための基板用のヒートシンク60が接着材J40を介して取り付けられている。
【0007】
そして、上記搭載部品20、21、22を含むセラミック配線基板10、ワイヤ30、アイランド部50、基板用のヒートシンク60およびリード部51の一部が封止樹脂70にて封止されており、これらによって半導体装置が構成されている。ここで、基板用のヒートシンク60の下面は封止樹脂70から露出している。
【0008】
さらに、図2に示すように、この半導体装置はプリント基板200の上に搭載され、封止樹脂70から露出しているリード部51および基板用のヒートシンク60の下面が、プリント基板200の配線部210にはんだ220を介して接続されている。
【0009】
ここで、このセラミック配線基板10においては、半導体チップは、比較的大電力で用いられるパワートランジスタ等のパワーICチップ20と、比較的小さい電力で用いられる制御系のICチップ21とが混在しており、これらはベアチップ実装されている。
【0010】
パワーICチップ20は、表面および裏面に電極を有するもので、その裏面側には図示しない導電性接着材を介してチップ用のヒートシンクJ60が設けられている。そして、このパワーICチップ20はチップ用のヒートシンクJ60を介してセラミック配線基板10の一面上に搭載されている。
【0011】
このようなパワーICチップ20においては、表面側の電極はワイヤ30を介してセラミック配線基板10の表面配線11と電気的に接続されている。一方、裏面側の電極は、上記した図示しない導電性接着材およびチップ用のヒートシンクJ60を介してセラミック配線基板10の表面配線11に電気的および熱的に接続されている。
【0012】
そして、大電力で使用されるパワーICチップ20において駆動時に生じる熱は、その下のチップ用のヒートシンクJ60を介して放熱されるようになっている。また、パワーICチップ20の裏面側の電極はチップ用のヒートシンクJ60を介して、その直下に形成された表面配線11に電気的に接続されている。
【0013】
ここで、図3に示すように、セラミック配線基板10の一面において、パワーICチップ20の裏面側の電極とつながる表面配線11は、パワーICチップ20の搭載位置からセラミック配線基板10の周辺部に渡って広く形成する必要がある。このように、パワーICチップ20の裏面側電極用の表面配線11のために、セラミック配線基板10の面積が占有されることは好ましくない。
【0014】
また、近年、コストダウン等の面から部品点数の削減が要求されるなか、パワーICチップ20の下に設けられるチップ用のヒートシンクJ60を無くした構成にできないかという要望がある。
【0015】
一方、従来より、この種の半導体装置として、BGA(ボールグリッドアレイ)としての樹脂封止型半導体装置において、基板の一面上に半導体チップを搭載し、この基板における半導体チップの直下に位置する部位にサーマルビアを設け、このサーマルビアを介して基板の他面側に設けたバンプと熱的および電気的に接続したものが提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平11−67953号公報
【0017】
【特許文献2】
特開平11−154727号公報
【0018】
【特許文献3】
特開平11−260954号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献に記載のものでは、サーマルビアによって、基板の一面上において半導体チップの裏面側電極用の表面配線を広くする必要はなくなるものの、バンプではサイズに制約があるため、半導体チップに流す最大電流に限界があり、また、放熱特性にも限界がある。
【0020】
そこで、本発明は上記問題に鑑み、表面および裏面に電極を有する半導体チップを基板にベアチップ実装してなる半導体装置において、半導体チップの裏面側からの放熱性を向上させることと半導体チップの裏面側の電極へ流す電流を増大させることとの両立を図ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表面および裏面に電極を有する半導体チップ(20)を備え、前記半導体チップが基板(10)の一面上に前記半導体チップの裏面側を対向させて搭載されてなる半導体装置において、前記半導体チップの表面側の電極と前記基板とはワイヤ(30)を介して電気的に接続されており、前記基板における前記半導体チップの直下に位置する部位には、前記基板の一面から当該一面とは反対側の他面へ達する導電性を有するサーマルビア(13)が設けられており、前記半導体チップの裏面側の電極と前記サーマルビアとは、第1の導電性接着材(40)を介して電気的および熱的に接続されており、前記基板の他面側における前記半導体チップの直下に位置する部位には、導電性を有するヒートシンク(60)が設けられており、前記サーマルビアと前記ヒートシンクとは、第2の導電性接着材(42)を介して電気的および熱的に接続されていることを特徴とする。
【0022】
それによれば、半導体チップ(20)は、その裏面において第1の導電性接着材(40)、サーマルビア(13)、第2の導電性接着材(42)を介してヒートシンク(60)へ熱的に接続される。また、半導体チップ(20)の裏面側の電極も、これと同じ経路でヒートシンク(60)へ電気的に接続される。
【0023】
ここで、ヒートシンク(60)は、バンプに比べてサイズが大きいので、熱的な容量を大きくできるとともに、ヒートシンク(60)をより大きな電流を流すことが可能な電極として機能させることができる。
【0024】
よって、本発明によれば、半導体チップの裏面側からの放熱性を向上させることと、半導体チップの裏面側の電極へ流す電流を増大させることの両立を図ることができる。
【0025】
ここで、請求項2に記載の発明のように、前記半導体チップ(20)、前記基板(10)および前記ヒートシンク(60)は、封止樹脂(70)にて包み込まれるように封止されるとともに、前記ヒートシンクの一部は前記封止樹脂から露出しているものにできる。
【0026】
この場合、ヒートシンク(60)の一部が封止樹脂(70)から露出しているので、ヒートシンク(60)の放熱性を確保できるとともに、電極として機能するヒートシンク(60)を適切に外部と電気的に接続させることができる。
【0027】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係る半導体装置100の概略断面構成を示す図であり、ここでは、半導体装置100をプリント基板200上に実装した状態として示す。
【0029】
基板10は、セラミックや樹脂等からなるものを用いることができ、本例では、基板10として積層型のセラミック配線基板セラミック配線基板10を採用している。
【0030】
セラミック配線基板10は、アルミナ等のセラミック層が複数積層されてなるものであり、これら個々のセラミック層についてその表面および内部に配線層が形成されたものを積層することにより形成されたものである。
【0031】
そして、セラミック配線基板10の一面(図1中の上面)には、表面配線11が形成されており、また、セラミック配線基板10の内部には、各セラミック層に形成されたビアホールや上記の各セラミック層の間に形成された導体層により、内部配線12が形成されている。
【0032】
これら表面配線11と内部配線12とは、適所にて電気的に接続されている。また、これら表面配線11および内部配線12は、例えば銅(Cu)や銀(Ag)あるいはタングステン(W)やモリブデン(Mo)等の導体ペーストを用いて形成されたものである。
【0033】
また、セラミック配線基板10の一面上に、半導体チップ20、21および抵抗やコンデンサ等からなる実装部品22が搭載されている。そして、セラミック配線基板10はこれら搭載部品とともに回路を構成し、ハイブリッドIC基板(混成集積回路基板)として構成されている。
【0034】
ここで、セラミック配線基板10の一面上においては、半導体チップ20、21は、比較的大電力で用いられるパワートランジスタ等のパワーICチップ20と、比較的小さい電力で用いられる制御系のICチップ21とが混在しており、これらはベアチップ実装されている。
【0035】
制御系のICチップ21は、ランドとしての表面配線11上に図示しない接着材等を介して搭載されている。このICチップ21は、その周囲に位置するパッドとしての表面配線11に対して、ワイヤボンディングにより形成された金(Au)やアルミニウム(Al)等からなるワイヤ30を介して結線され電気的に接続されている。
【0036】
一方、パワーICチップ20は、表面および裏面に電極を有する半導体チップである。これら電極は図示しないが、例えばシリコン基板に成膜されたAl等からなる一般的なものである。
【0037】
このパワーICチップ20は、セラミック配線基板10の一面上に当該チップの裏面側を対向させた状態で、ランドとしての表面配線11上にチップ用の導電性接着材40を介して搭載されている。
【0038】
ここで、チップ用の導電性接着材40は第1の導電性接着材として構成されるもので、具体的には半田を採用したり、あるいは、銀ペースト等の樹脂に金属フィラーを含有させたもの等を採用することができる。
【0039】
また、パワーICチップ20において、表面側の電極は、制御系のICチップ21と同様に、その周囲に位置するパッドとしての表面配線11に対してワイヤ30を介して結線され電気的に接続されている。これにより、パワーICチップ20の表面側の電極とセラミック配線基板10とはワイヤ30を介して電気的に接続されている。
【0040】
ここで、セラミック配線基板10におけるパワーICチップ20の直下に位置する部位には、サーマルビア13が設けられている。このサーマルビア13は、セラミック配線基板10の一面から当該一面とは反対側の他面(図1中の下面)へ達する導電性を有するものである。
【0041】
具体的には、このサーマルビア13は、セラミック配線基板10の一面から他面へ到達する貫通穴に、例えば銀ペーストや銅ペースト等の導電性部材を充填することにより形成することができる。
【0042】
また、サーマルビア13は、セラミック配線基板10の一面側においては、上記パワーICチップ20が搭載されているランドとしての表面配線11に電気的に接続されており、一方セラミック配線基板10の他面側においては、当該他面に形成された導体部14に電気的に接続されている。
【0043】
このように、各部品20、21、22が実装されたセラミック配線基板10は、リードフレームのアイランド部50に基板用の導電性接着材41を介して搭載されている。
【0044】
また、セラミック配線基板10においてパッドとして構成されている表面配線11は、リードフレームのリード部51に対してワイヤ30を介して結線されている。それにより、セラミック配線基板10とリード部51とが電気的に接続されている。
【0045】
また、セラミック配線基板10を搭載するアイランド部50の下には、セラミック配線基板10の放熱を行うためのヒートシンク60がヒートシンク用の導電性接着材42を介して取り付けられている。このヒートシンク用の導電性接着材42は第2の導電性接着材として構成されている。
【0046】
ここで、上記リードフレームは銅、銅合金あるいは42アロイのようなニッケル(Ni)を含む合金等の導電性材料からなり、ヒートシンク60はモリブデンや銅等の導電性を有するとともに放熱性に優れた材料からなる。また、上記した基板用およびヒートシンク用の導電性接着材41、42も、上記したチップ用の導電性接着材40と同様に、半田や銀ペースト等を採用することができる。
【0047】
このような半導体装置100においては、パワーICチップ20の裏面側の電極とサーマルビア13とは、チップ用の導電性接着材40を介して電気的および熱的に接続されている。また、サーマルビア13とヒートシンク60とは、基板用の導電性接着材41、アイランド部50およびヒートシンク用の導電性接着材42(第2の導電性接着材)を介して電気的および熱的に接続されている。
【0048】
そして、半導体装置100においては、上記搭載部品20〜22を含むセラミック配線基板10、ワイヤ30、アイランド部50、ヒートシンク60およびリード部51の一部(インナーリード)が封止樹脂70にて包み込まれるように封止されている。
【0049】
ここで、封止樹脂70は、エポキシ系樹脂等のモールド樹脂材料からなる。また、ヒートシンク60の下面は封止樹脂70から露出している。こうして、半導体装置100は、いわゆる樹脂封止型半導体装置として構成されている。
【0050】
そして、図1では、この半導体装置100はプリント基板200に実装されている。つまり、半導体装置100はプリント基板200の上に搭載され、封止樹脂60から露出しているリード部51の部分(アウターリード)およびヒートシンク60の下面が、プリント基板200の配線部210にはんだ220を介して接続されている。
【0051】
このような半導体装置100の製造方法について説明する。セラミック配線基板10は次のようにして形成される。複数枚のアルミナ等のグリーンシートを用意し、各々について上記ビアホールとなる位置に穴あけ加工を施し、形成された穴や各グリーンシートの表面に印刷法等により上記導体ペーストを配設する。その後、各グリーンシートを積層して焼成することにより、セラミック配線基板10ができあがる。
【0052】
次に、セラミック配線基板10の一面上に、チップ用の導電性接着材40を含む搭載部品20、21、22のダイボンディング材を配設し、半導体チップ20、21およびその他の実装部品22を搭載する。
【0053】
そして、セラミック配線基板10を、基板用の導電性接着材41を介してリードフレームのアイランド部50の上に搭載し接続するとともに、半導体チップ20、21と表面配線11との間、および表面配線11とリードフレームのリード部51との間でワイヤボンディングを行い、ワイヤ30を形成する。
【0054】
また、ヒートシンク60の上に、ヒートシンク用の導電性接着材42を介してアイランド部50を搭載し接続する。こうして、セラミック配線基板10、リードフレームおよびヒートシンク60が一体化したものを、成形型へ投入し、樹脂成形を行う。
【0055】
こうして、封止樹脂60によるモールドが行われ、その後、リードフレームにおける分断やフォーミング等を行うことにより半導体装置100ができあがる。その後は、この半導体装置100をはんだ220を介してプリント基板200上に搭載し、はんだリフローを行うことにより、図1に示す実装構造となる。
【0056】
ところで、本実施形態によれば、パワーICチップ20は、その裏面においてチップ用の導電性接着材(第1の導電性接着材)40、サーマルビア13、アイランド部50、基板用の導電性接着材41、ヒートシンク用の導電性接着材(第2の導電性接着材)42を介してヒートシンク60へ熱的に接続されている。また、パワーICチップ20の裏面側の電極も、これと同じ経路でヒートシンク60へ電気的に接続されている。
【0057】
ここで、ヒートシンク60は、上記した従来のバンプに比べてサイズが大きいので、熱的な容量を大きくできるとともに、ヒートシンク60をより大きな電流を流すことが可能な電極として機能させることができる。
【0058】
よって、本実施形態によれば、パワーICチップ20の裏面側からの放熱性を向上させることと、パワーICチップ20の裏面側の電極へ流す電流を増大させることの両立を図ることができる。
【0059】
また、本実施形態では、パワーICチップ20の直下にサーマルビア13を設けることで、パワーICチップ20の放熱経路が縦型となっている。つまり、パワーICチップ20とヒートシンク60とにより挟まれたセラミック配線基板10の基板厚さ方向に放熱経路および電流経路が形成されるので、これら経路の距離すなわちパワーICチップ20とヒートシンク60との間の距離を極力短くでき、好ましい。
【0060】
また、本実施形態では、搭載部品20〜22、セラミック配線基板10およびヒートシンク60が、封止樹脂70にて封止された半導体装置100とした場合に、ヒートシンク60の一部を封止樹脂70から露出した構成としている。
【0061】
この場合、ヒートシンク60の一部が封止樹脂70から露出しているので、ヒートシンク60の放熱性を確保できるとともに、電極として機能するヒートシンク60を適切に外部のプリント基板200と電気的に接続させることができている。
【0062】
また、本実施形態では、サーマルビア13によって、セラミック配線基板10の一面上においてパワーICチップ20の裏面側電極用の表面配線11を広くする必要はなくなる。そのため、パワーICチップ20の裏面側電極用の表面配線11のために、セラミック配線基板10の面積が占有されることが極力防止される。
【0063】
なお、上記半導体装置100において、リードフレームのアイランド部50を省略し、セラミック配線基板10を直接ヒートシンク60の上に搭載した形としても良い。この場合、セラミック配線基板10とヒートシンク60とはヒートシンク用の導電性接着材42を介して電気的および熱的に接続され、その効果は上記と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体装置の概略断面図である。
【図2】従来の半導体装置の一例を示す概略断面図である。
【図3】図2に示す半導体装置の上視平面図である。
【符号の説明】
10…基板としてのセラミック配線基板、13…サーマルビア、
20…半導体チップとしてのパワーICチップ、30…ワイヤ、
40…第1の導電性接着材としてのチップ用の導電性接着材、
42…第2の導電性接着材としてのヒートシンク用の導電性接着材、
60…ヒートシンク、70…封止樹脂。
Claims (2)
- 表面および裏面に電極を有する半導体チップ(20)を備え、前記半導体チップが基板(10)の一面上に前記半導体チップの裏面側を対向させて搭載されてなる半導体装置において、
前記半導体チップの表面側の電極と前記基板とはワイヤ(30)を介して電気的に接続されており、
前記基板における前記半導体チップの直下に位置する部位には、前記基板の一面から当該一面とは反対側の他面へ達する導電性を有するサーマルビア(13)が設けられており、
前記半導体チップの裏面側の電極と前記サーマルビアとは、第1の導電性接着材(40)を介して電気的および熱的に接続されており、
前記基板の他面側における前記半導体チップの直下に位置する部位には、導電性を有するヒートシンク(60)が設けられており、
前記サーマルビアと前記ヒートシンクとは、第2の導電性接着材(42)を介して電気的および熱的に接続されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記半導体チップ(20)、前記基板(10)および前記ヒートシンク(60)は、封止樹脂(70)にて包み込まれるように封止されるとともに、前記ヒートシンクの一部は前記封止樹脂から露出していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009025344A1 (ja) * | 2007-08-17 | 2009-02-26 | Nippon Steel Corporation | 出荷鋼板の材質情報提供方法及び材質情報利用方法 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078386A patent/JP2004288835A/ja active Pending
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WO2009025344A1 (ja) * | 2007-08-17 | 2009-02-26 | Nippon Steel Corporation | 出荷鋼板の材質情報提供方法及び材質情報利用方法 |
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