JP2004288398A - リチウム二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱安定性を維持しつつ、低温下における放電容量と放電電圧を高めたリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】下記物性(1)〜(3)を同時に満たす六方晶系のリチウム含有コバルト複合酸化物からなる凝集粒子を備えたリチウム二次電池とする。
(1)CuKαを線源とするX線回折像において測定される2θ=66゜付近の(110)面結晶子サイズが、1000オングストローム以上であること。
(2)前記X線回折像において測定される2θ=19゜付近の(003)面回折ピーク強度I003と2θ=44°付近の(104)面回折ピーク強度I104との強度比I003/I104が、1.0より大きく1.5より小さいこと。
(3)前記X線回折像において測定される前記(003)面回折ピーク強度I003と2θ=66°付近の(110)面回折ピーク強度I110との強度比I003/I110が、4以上10以下であること。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウム二次電池に関し、特にリチウム二次電池の低温環境における電気特性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパーソナルコンピュータ、携帯電話などの小型電子機器の急速な需要拡大にともない、電力供給部を高容量化すべく、リチウム二次電池における技術開発が盛んに行われている。例えば、リチウム二次電池の正極材料をコバルト酸リチウムとする一方、リチウムイオンを吸蔵、放出し得るリチウム−アルミニウム合金、炭素材料等を負極材料とする技術がある。
【0003】
ところがコバルト酸リチウムは、充電時にコバルト酸リチウムの結晶中から酸素が引き抜かれやすくなるため(熱安定性の低下)、電池の安全性が低下してしまう。
【0004】
そこで、粒子径が小さいコバルト酸リチウムにおける熱安定性を向上するため、(110)面の結晶子サイズを900オングストローム以上として結晶性を高めたコバルト酸リチウムを用いる技術が提案されている。
【0005】
また、放電容量をさらに向上させるため、X線回折パターンにおける、2θ=44゜付近の回折強度I104と、2θ=18゜付近の回折強度I003との強度比I104/I003が0.4以上0.75以下である立体構造を有するコバルト酸リチウムを用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−258751号公報(第2頁)
【0007】
しかしながら、これら従来の技術的構成を兼備したコバルト酸リチウムを用いても、放電特性と安全性の両方を十分に満足するリチウム二次電池はいまだ得られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はコバルト酸リチウムを正極活物質としたリチウム二次電池におけるこのような課題を解決するものであり、安全性を十分に維持しつつ低温下の電気特性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者が鋭意検討した結果、特定の物性を有する六方晶系リチウムコバルト複合酸化物をリチウム二次電池の正極活物質として選択的に用いることで、高エネルギー密度を有するとともに、十分に高い発熱安全性と、特段に優れた低温特性が得られることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は以下を要旨とするものである。
【0011】
本発明のリチウム電池は、正極活物質を含む正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備えるリチウム二次電池において、前記正極活物質が、六方晶系のリチウム含有コバルト複合酸化物からなる凝集粒子を含む正極活物質であって、前記凝集粒子が下記物性(1)〜(3)を同時に満たすことを特徴とする。
(1)CuKαを線源とするX線回折像において測定される2θ=66゜付近の(110)面結晶子サイズが、1000オングストローム以上であること。
(2)前記X線回折像において測定される2θ=19゜付近の(003)面回折ピーク強度I003と2θ=44°付近の(104)面回折ピーク強度I104との強度比I003/I104が1.0より大きく1.5より小さいこと。
(3)前記X線回折像において測定される前記(003)面回折ピーク強度I003と2θ=66°付近の(110)面回折ピーク強度I110との強度比I003/I110が4以上10以下であること。
【0012】
上記構成では、凝集粒子の物性を前記(1)のように規定するため、熱エネルギーの外的付加に対する結晶格子の熱振動レベルを安定化させ、正極活物質の発熱閾値を上昇させ、かつその発熱加速度を低下できる。
【0013】
さらに、凝集粒子の物性を前記(2)〜(3)のように規定するため、正極活物質の(00C)面方向の配向が小さく、リチウムを挿入脱離できる面(エッジ面)を電解質方向へ展開した凝集粒子が抽出できる。このため、正極活物質と電解質との界面インピーダンスが低下し、低温下での放電容量と電池電圧を向上できる。ここで、前記Cは実数であり、(00C)面とは、例えば(003)面、(006)面、(009)面などを表す。
【0014】
上記本発明のリチウム二次電池は、さらに、前記非水電解質が、ポリマーと電解質塩と非水溶媒とからなるゲル状高分子固体電解質である構成とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明をポリマー型リチウムイオン二次電池に適用した場合について説明する。
【0016】
図1は本発明の一例であるアルミニウムラミネート外装体を用いたリチウム二次電池の正面図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3はリチウム二次電池に用いる電極体の斜視図である。
【0017】
図1および図2に示すように、本発明に係るポリマー型リチウムイオン二次電池は、アルミニウム箔と樹脂製フィルムを重ね合わせたアルミニウムラミネート外装体3が使用されている。前記アルミニウムラミネート外装体3は、図2に示すように、電極体1を収納するための収納空間2を備えた本体部と、図1に示すように、アルミラミネート外装体3の開口部を封止する周縁封止部4a・4b・4cとを有している。さらに、前記収納空間2内には、電極体1と非水電解液を含むゲル状ポリマーとが収納されている。
【0018】
前記電極体1は、正極5と、負極6と、これら両電極を離間するセパレータとが捲回されてなる偏平渦巻状の構造である。そして、前記正極5および負極6は、集電体の表面に活物質層が形成され、その一部に正極集電タブ7および負極集電タブ8が付設されている。
【0019】
上記構造のポリマー型リチウムイオン二次電池を、以下のようにして作製した。
【0020】
〔凝集粒子の作製〕
体積平均粒径15μmかつ比表面積が1.1m/gの炭酸リチウム(LiCO)粉末をリチウム源とし、体積平均粒径3.5μmかつ比表面積が2.0m/gの四三酸化コバルト(Co)粉末をコバルト源とした。このリチウム源とコバルト源とを、リチウムとコバルトとの質量比が1:1となるように乾式混合した。その後、空気に酸素ガスを添加することにより酸素濃度を約28体積%(1013hPa、25℃における)とした雰囲気にて、980℃で10時間焼成(第1焼成)し第1焼成体を得た。
【0021】
この第1焼成体を以下のように噴霧乾燥処理し、正極活物質用の凝集粒子を作製した。
【0022】
まず、この噴霧乾燥処理に用いた噴霧乾燥装置について説明する。
【0023】
この噴霧乾燥装置は、エアーフィルター、電気ヒーター、熱ガス室、スプレードライヤー、排出孔、サイクロン等を備える。エアーフィルターを通り電気ヒーターによって加温された熱空気は、熱ガス室からスプレードライヤー内に入り、スプレードライヤーに備えられたアトマイザーによりスラリーを噴霧し、乾燥凝集しつつ、排出孔からサイクロンおよびバグフィルターに流出される。
【0024】
正極活物質用の凝集粒子を作製するために、まず、前記第1焼成体とN−メチル−2−ピロリドン(NMP)とを少なくとも10分間以上ホモミキサーにて混合し、第1焼成体が均一に分散した噴霧用スラリーを調整した。
【0025】
この噴霧用スラリーを、定量ポンプを用いてスプレードライヤーのアトマイザーに1〜3kg/hrの割合で供給した。その後、アトマイザーを10000〜40000rpmで高速回転させ、噴霧用スラリーをスプレードライヤー内に噴霧した。
【0026】
その後、噴霧されたスラリーを熱空気気流によりスプレードライヤー内で乾燥凝集させ、サイクロンおよびバグフィルターによって回収し、正極活物質の凝集粒子前駆体を得た。
【0027】
得られた凝集粒子前駆体の平均粒径は約20〜30μmであった。
【0028】
スプレードライヤー内の熱空気気流は、電気ヒーターの温度を調整して制御した。具体的には、熱ガス室の入口温度を150〜350℃に、サイクロンにつながる排出孔での出口温度が80℃を常に越えるように制御して、熱空気気流を発生させた。
【0029】
次に、回収した凝集粒子前駆体を、空気に酸素ガスを添加することにより酸素濃度を約28体積%(1013hPa、25℃における)とした雰囲気にて、980℃で10時間焼成(第2焼成)し、第2焼成体を得た。
【0030】
この第2焼成体を、微砕粉機(ミクロンミル)を用いて粉砕処理し、質量平均粒径が10μmである凝集粒子を作製した。
【0031】
この凝集粒子の物性を調べるため、線源にCuKαを用いた粉末X線回折測定(XRD)装置(リガクRint−2000)を用いて、凝集粒子のX線回折パターンを測定した。なお、作製した凝集粒子は、その作製ロット毎に測定用ホルダーへと充填した。その充填密度は2.4g/cmとした。
【0032】
このX線回折パターンから、全ての作製ロットにおいて、凝集粒子が六方晶系単層のコバルト酸リチウムであることを確認した。
【0033】
また、このX線回折パターンから、(110)ベクトル方向の結晶子サイズを以下の式(1)に示すシェラーの式により算出した。
【数1】
Figure 2004288398
(式中のTは結晶子サイズ、λは回折に用いたX線の波長、Bはピークの半値幅、θは回折角度である)。
【0034】
この結果、全ての作製ロットにおいて、凝集粒子における(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1000オングストローム以上1200オングストローム以下の範囲であることが認められた。
【0035】
他方、面指数(003)と(104)に相当する回折ピークの強度比I003/I104および面指数(003)と(110)に相当する回折ピークの強度比I003/I110は同一ロット内では一定していたが、ロット間ではバラツキが認められた。
【0036】
このため、各ロットのX線回折パターンを測定した後に、回折ピークの強度比I003/I104が1.0より大きく1.5より小さく、かつ回折ピークの強度比I003/I110が10以下であるロットを選択的に抽出した。
【0037】
このような物性(以下に物性(A)〜(B)として示す)を有する凝集粒子を、特に、本発明の正極活物質用の凝集粒子として採用した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1000オングストローム以上である。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.0より大きく1.5より小さい。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が10以下である。
【0038】
〔正極の作製〕
上記正極活物質用の凝集粒子である六方晶系コバルト酸リチウム(LiCoO)と、炭素導電剤としてのカーボンブラックと、フッ素系樹脂結着剤(ポリフッ化ビニリデン:PVdF)とを、85:10:5の質量比でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶剤中に混合し、正極合剤スラリーを作製した。
【0039】
この正極合剤スラリーを、正極集電体としてのアルミニウム箔の両面にドクターブレード法により塗着し、乾燥させた後、圧延して正極板を作製した。
【0040】
〔負極の作製〕
天然の炭素塊(d002 値=0.337nm、Lc値>100nm)を粉砕し黒鉛粉末(粒径:15〜35μm)を作製した。この黒鉛粉末と、フッ素系樹脂結着剤(ポリフッ化ビニリデン:PVdF)とを、90:10の質量比でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶剤中に混合して負極合剤スラリーを作製した。
【0041】
この負極合剤スラリーを、負極集電体としての銅箔の両面にドクターブレード法により塗着し、乾燥させた後、圧延して負極板を作製した。
【0042】
ところで、ここでは負極活物質として天然黒鉛を用いたが、これに代えて人造黒鉛や人造の炭素質材料を用いることもできる。また、酸化スズ、金属リチウム、ケイ素を炭素材料と混合して用いることもできる。
【0043】
さらに、負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵、放出可能な材料であればよく、炭素材料に限定されるものではない。例えばリチウム金属、リチウム合金、周期表14、15族の金属を主体とした酸化物、炭素化合物、炭化ケイ素化合物、酸化ケイ素化合物、硫化チタン、炭化ホウ素化合物等を用いることができる。
【0044】
〔電解液の作製〕
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを体積比(1013hPa、25℃と換算した場合における)50:50の割合で混合した。これに1モル/リットルの六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を溶解し、非水電解液を作製した。
【0045】
ここで、リチウム塩としては前記LiPF以外に、LiClO、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SO、LiPF6−X(C2n+1 [但し、1<x≦6, n=1または2]等の1種以上を用いることができる。また、電解液中の電解質塩の濃度は特に限定されないが0.8〜1.5mol/lの割合であることが好ましい。
【0046】
〔プレゲル溶液の作製〕
前記電解液と、ポリマー材料としてのポリエチレングリコールジアクリレート(分子量:1000)とを質量比9:1の割合で混合し、さらに重合開始剤(t−ヘキシルパーオキシピバレート)を加えてプレゲル溶液を作製した。
【0047】
ここで、プレゲル溶液のポリマー材料としては前記ポリエチレングリコールジアクリレートに限らず、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート等も好適に用いられる。また、その添加量も上記の割合に限定されるものではない。
【0048】
〔電池体の作製〕
それぞれに集電タブ7・8を取り付けた前記正負極5・6を、ポリエチレン製のセパレータを介して対向させ、巻き取り機にて渦巻状に巻き取ることにより電極体1を作製した。この電極体1と前記プレゲル溶液とを、有底筒状に封止したアルミニウムラミネート外装体の収納空間2内に挿入し、外装体の開口部を封止した後、熱処理してプレゲル溶液をゲル化させ、理論容量が650mAhのリチウム二次電池を作製した。
【0049】
つぎに、実施例および比較例に基づいて本発明の内容をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0050】
(実施例1)
実施例1は、上記凝集粒子のうち、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)を用い、上記実施の形態に示す方法と同様の方法にて作製したリチウム二次電池である。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1070オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.48である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が9.5である。
【0051】
上記の物性(A)〜(C)は、この正極活物質用の凝集粒子におけるX線回折パターンにより規定される。このX線回折パターンを図4に示す。
【0052】
図4に示すように、この凝集粒子のX線回折パターンには、面指数(003)に相当する2θ=18.9°、面指数(101)に相当する2θ=37.4°、面指数(006)に相当する2θ=38.4°、面指数(102)に相当する2θ=39.0°、面指数(104)に相当する2θ=45.2°、面指数(105)に相当する2θ=49.4°、面指数(009)に相当する2θ=59.1°、面指数(107)に相当する2θ=59.6°、面指数(108)に相当する2θ=65.4°、面指数(110)に相当する2θ=66.3°、面指数(113)に相当する2θ=69.6°付近に顕著なピークが認められた。
【0053】
ここで、実施例1で用いた凝集粒子に関する主な物性および作製条件を表1に示す。
【0054】
また、表1では、以下の実施例2〜6および比較例1〜7における凝集粒子の主な物性および作製条件も示してある。
【0055】
【表1】
Figure 2004288398
【0056】
(実施例2)
実施例1で用いた凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1040オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.32である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が8.9である。
【0057】
(実施例3)
実施例1で用いた凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1045オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.27である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が7.2である。
【0058】
(実施例4)
実施例1で用いた凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1027オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.19である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が7.1である。
ただし、このコバルト酸リチウムでは、作製時のコバルト源として、実施例1で用いた四三酸化コバルト(Co)粉末に代えてオキシ水酸化コバルト(CoOOH)粉末を用いた。
【0059】
(実施例5)
実施例1で用いた凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1020オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.09である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.1である。
ただし、このコバルト酸リチウムでは、作製時のコバルト源として、実施例1で用いた四三酸化コバルト(Co)粉末に代えてオキシ水酸化コバルト(CoOOH)粉末を用いた。
【0060】
(実施例6)
実施例1で用いた凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1052オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.45である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.5である。
ただし、このコバルト酸リチウムでは、作製時のコバルト源として、実施例1で用いた四三酸化コバルト(Co)粉末に代えてオキシ水酸化コバルト(CoOOH)粉末を用いた。
【0061】
(比較例1)
実施例1で用いた質量平均粒径10μmの凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(D)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の第1焼成体の粉砕物を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1060オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が2.50である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が13.6である。
(D)質量平均粒径が4μmである。
このX線回折パターンを図5に示す。
【0062】
(比較例2)
実施例1で用いた質量平均粒径10μmの凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(D)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の第1焼成体の粉砕物を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1044オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.70である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が8.2である。
(D)質量平均粒径が4μmである。
【0063】
(比較例3)
実施例1で用いた凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(C)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが651オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.41である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が9.0である。
ただし、このコバルト酸リチウムでは、作製時のコバルト源として、実施例1で用いた比表面積が2.0m/gである四三酸化コバルト(Co)粉末に代えて比表面積が0.6m/gである四三酸化コバルト(Co)粉末を用いた。
【0064】
(比較例4)
実施例1で用いた質量平均粒径10μmの凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(D)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1090オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.65である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.0である。
(D)質量平均粒径が6μmである。
【0065】
(比較例5)
実施例1で用いた質量平均粒径10μmの凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(D)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1061オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が2.44である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が12.0である。
(D)質量平均粒径が6μmである。
ただし、このコバルト酸リチウムでは、作製時のリチウム源とコバルト源とを、実施例1で用いたリチウムとコバルトとの質量比1:1に代えて質量比1.08:1とした。
【0066】
(比較例6)
実施例1で用いた質量平均粒径10μmの凝集粒子に代えて、以下の物性(B)〜(D)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が0.96である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.2である。
(D)質量平均粒径が6μmである。
【0067】
(比較例7)
実施例1で用いた質量平均粒径10μmの凝集粒子に代えて、以下の物性(A)〜(D)を示す六方晶系のコバルト酸リチウム(LiCoO)の凝集粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして電池を作製した。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1010オングストロームである。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.45である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が11.5である。
(D)質量平均粒径が6μmである。
【0068】
〔実験1〕
実施例1〜6および比較例1〜7に対して示差走査熱量分析装置(DSC)を用いた以下の発熱安全性試験を行い、正極の発熱開始温度および発熱量と、上記凝集粒子の物性との関係を調べた。
【0069】
〔発熱安全性試験〕
実施例1〜6および比較例1〜7を、650mA(1.0It)の定電流で4.2Vになるまで充電した後、さらに4.2Vの定電圧で電流値が32mAになるまで充電した。
【0070】
その後、各電池をドライボックス内で分解して正極を取り出した。この正極から正極活物質を5mg採取し、これとエチレンカーボネート(2mg)とを混合した後、アルミニウム製のDSC用試験容器内に密封した。
【0071】
このDSC用試験容器をDSC内のホルダー上に設置した。試験容器を室温(25℃)から300℃まで毎分5℃の昇温速度で昇温させ、内部の発熱が始まる発熱開始温度と発熱量とを測定した。
【0072】
〔実験2〕
実施例1〜6および比較例1〜7に対して以下の低温特性試験を行い、低温下における放電容量と、上記凝集粒子の物性との関係を調べた。
【0073】
〔低温特性試験〕
実施例1〜6および比較例1〜7の電池を2個ずつ用意した。各第1の電池と各第2の電池とを、室温(25℃)下で、650mA(1.0It)の定電流で4.2Vになるまで充電した後、さらに4.2Vの定電圧で電流値が32mAになるまで充電した。
【0074】
次に、第1の電池を、650mA(1.0It)の定電流で終止電圧が2.75Vになるまで、室温(25℃)下で放電させ、その放電時間から室温下における放電容量を算出した。
【0075】
他方、第2の電池を、低温(−10℃)下で第1の電池と同様に放電させ、低温下における放電容量を算出した。またこのときの平均電圧も求めた。
【0076】
ここで、各電池の低温特性を表すため、以下の式(2)に従いそれぞれの放電容量比(%)を求めた。
【0077】
【数2】
Figure 2004288398
【0078】
この低温特性試験と上記発熱安全性試験との結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
Figure 2004288398
【0080】
表2に示すように、正極活物質として用いたコバルト酸リチウム(LiCoO)が以下の物性(A)〜(C)を示す実施例1〜6では、いずれも発熱開始温度が168℃以上、発熱量が0.91kJ/g以下であり、かつ低温下における放電容量が50%以上、平均電圧が3.24V以上であった。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1020オングストローム以上である。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.09〜1.48の範囲である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.1〜9.5の範囲である。
【0081】
これに対して、表2に示すように、正極活物質として用いたコバルト酸リチウム(LiCoO)の物性(B)〜(C)が以下のようである比較例1〜2および比較例4〜7では、発熱開始温度と発熱量は実施例1〜6と同レベルに高く得られたが、低温下における放電容量が39%以下、平均電圧が3.20V以下と低く、低温特性に劣っていた。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が0.96以下または1.65以上である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が11.5以上である。
【0082】
また、正極活物質として用いたコバルト酸リチウム(LiCoO)の物性(A)が以下のようである比較例3では、低温化における放電容量と平均電圧は実施例1〜6と同レベルに高く得られたが、発熱開始温度が149℃、発熱量が1.65kJ/g以下と低く、発熱安全性に劣っていた。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが651オングストロームである。
【0083】
したがって、正極活物質として用いたコバルト酸リチウム(LiCoO)が以下の物性(A)〜(C)であると、発熱開始温度が高く発熱量が低いため発熱安全性に優れ、かつ低温下における放電容量と平均電圧が高くなるため低温特性に優れることが判った。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1020オングストローム以上である。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.09〜1.48の範囲である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.1〜9.5の範囲である。
【0084】
また、表1から、正極活物質として用いたコバルト酸リチウム(LiCoO)が以下の物性(B)〜(C)を有すると、52%以上とさらに放電容量が高くかつ169℃以上とさらに発熱開始温度が高くなる(実施例3〜5)ことが判った。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.09〜1.27の範囲である。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が6.1〜7.2の範囲である。
【0085】
ここで、表1には示していないが、(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1000オングストローム以上であれば、上記実施例1〜6と同様に優れた発熱安全性が得られることを確認している。
【0086】
さらに、回折ピークの強度比I003/I104が1.0より大きいまたは1.5よりも小さく、かつ回折ピークの強度比I003/I110が4以上10以下であれば、上記実施例1〜6と同様に優れた低温特性が得られることを確認している。
【0087】
これらのことから、以下の物性(A)〜(C)を満たす凝集粒子であるコバルト酸リチウム(LiCoO)を選択的に抽出し、正極活物質として用いた本発明電池では、優れた発熱安全性と低温特性が得られることが判った。
(A)(110)ベクトル方向の結晶子サイズが1000オングストローム以上である。
(B)回折ピークの強度比I003/I104が1.0より大きく1.5より小さい。
(C)回折ピークの強度比I003/I110が4以上10以下である。
【0088】
このように優れた発熱安全性が得られた理由としては、粒子の(110)面方向の結晶子サイズが大きくなるほど、熱エネルギーの外的付加に対する結晶格子の熱振動レベルが指数関数的に安定化するため、発熱閾値が上昇し発熱加速度が低下することが考えられる。
【0089】
また、優れた低温特性が得られた理由としては、六方晶系のリチウム含有コバルト複合酸化物からなる凝集粒子のうち、回折ピークの強度比I003/I104が1.0より大きく1.5より小さく、かつ回折ピークの強度比I003/I110が4以上10以下である凝集粒子を抽出した結果、(00C)面方向の配向が小さく、正極活物質がリチウムを挿入脱離できる面(エッジ面)を電解質方向へ展開した凝集粒子が特異的に選択されたためと考えられる。なお、このようにエッジ面が電解質方向へ展開されていると、正極活物質と電解質との界面インピーダンスが低下するので、低温環境によりイオン運動量が鈍化する場合においても高い放電容量が得られたと考えられる。
【0090】
さらに、上記凝集粒子は第2焼成を受けているため、その凝集状態が一層強固である。この結果、極板作製時の圧縮に対してもその立体構造が維持されやすいので、上述した正極活物質へのリチウムの円滑な挿入脱離が実現すると考えられる。
【0091】
〔その他の事項〕
(1)本発明は、有機電解液を用いた通常のリチウムイオン電池にも適用できることは勿論であるが、ゲル系のポリマー電解質を用いた電池に適用すると特に優れた効果が得られる。この理由としては次のことがあげられる。
【0092】
ゲル状の高分子固体電解質を用いた電池では、有機電解液系の電池と比べて正極と電解質の界面インピーダンスが高いため、放電電圧や放電容量などの電気特性が劣る。さらに、この現象は、(110)面方向の結晶子サイズが1000オングストローム以上である高い結晶性を有するリチウム含有コバルト複合酸化物を用いた場合に顕著に見られる。このため、本発明の凝集粒子による界面インピーダンスの低減作用は、ゲル状の高分子固体電解質を用いた電池の電気特性を向上させる目的に対して特に効果的に働く。
【0093】
(2)凝集粒子の作製に用いる噴霧乾燥機としては、噴霧用スラリーの性状や処理能力に応じて適宜選択することができ、上記のディスク式以外にも、例えば、圧力ノズル式、または二流体ノズル式などを用いることができる。
【0094】
(3)噴霧用スラリーには、その粘度や粒子径を調節するために、ポリビニルアルコール(PVA)などのバインダーや界面活性剤などの添加剤が添加されていてもよい。これら添加剤は有機物系で金属成分を含有せず、噴霧乾燥中に分解、揮散するものが望ましい。
【0095】
(4)上記コバルト源としては、実施例で示した四三酸化コバルトおよびオキシ水酸化コバルトに代えて、一酸化コバルト、三酸化二コバルト、二酸化コバルトなどのコバルト酸化物、前記コバルト酸化物の水和物、水酸化第一コバルトなどのコバルト水酸化物の1種以上を用いることができる。
【0096】
(5)上記リチウム源としては、実施例で示した炭酸リチウムに代えて、水酸化リチウム、硝酸リチウムなどを用いることができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、正極活物質の熱振動指数が低減するとともに、正極活物質と電解質との界面インピーダンスが低下するため、優れた発熱安定性と低温特性を備えたリチウム二次電池を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るポリマー型リチウムイオン二次電池の正面図である。
【図2】図2は図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図3は本発明に係るポリマー型リチウムイオン二次電池に用いる電極体の斜視図である。
【図4】図4は実施例1で用いた凝集粒子の粉末X線回折パターンである。
【図5】図5は比較例1で用いた凝集粒子の粉末X線回折パターンである。
【符号の説明】
1 電極体
2 収納空間
3 アルミラミネート外装体
4a、4b、4c 封止部
5 正極
6 負極
7 正極集電タブ
8 負極集電タブ

Claims (2)

  1. 正極活物質を含む正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備えるリチウム二次電池において、
    前記正極活物質が、六方晶系のリチウム含有コバルト複合酸化物からなる凝集粒子を含む正極活物質であって、
    前記凝集粒子が下記物性(1)〜(3)を同時に満たすことを特徴とするリチウム二次電池。
    (1)CuKαを線源とするX線回折像において測定される2θ=66゜付近の(110)面結晶子サイズが、1000オングストローム以上であること。
    (2)前記X線回折像において測定される2θ=19゜付近の(003)面回折ピーク強度I003と2θ=44°付近の(104)面回折ピーク強度I104との強度比I003/I104が、1.0より大きく1.5より小さいこと。
    (3)前記X線回折像において測定される前記(003)面回折ピーク強度I003と2θ=66°付近の(110)面回折ピーク強度I110との強度比I003/I110が、4以上10以下であること。
  2. 前記非水電解質が、ポリマーと電解質塩と非水溶媒とからなるゲル状高分子固体電解質である
    ことを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池。
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