JP2004286287A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】サーモOFF時のサンプリング時などにおいて、より正確に室内空気温度を検知することができる空気調和機を提供する。
【解決手段】少なくとも筐体中央部に吸込口106と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口108とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段113を四隅のうちのひとつの角部に隣接する吹出口108x、108yの側面部108ax、108ayの成す面よりも外側に配置する。
【選択図】 図2
【解決手段】少なくとも筐体中央部に吸込口106と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口108とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段113を四隅のうちのひとつの角部に隣接する吹出口108x、108yの側面部108ax、108ayの成す面よりも外側に配置する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室内ユニットに関するものであり、より詳しくは室内温度を検知するセンサの配置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の室内ユニットを、図4から図6に基づいて説明する。図4は従来の天井埋込型の空気調和機が天井面に設置された場合の構成を示す断面構成模式図である。同図において、天井102に取り付けられる筐体103のほぼ中央部には送風機104を、またこの周囲に熱交換器105を配置し、筐体103の下面開口部にベルマウス106bを配置して構成される略円形状の吸込口106と、この周囲に対称的な4方向に吹出口108を備えた化粧パネル101を天井面から被空調室内109に露出させて配設している。
【0003】
また、図5の従来の空気調和機の下面構成模式図に示すように、室内空気温度を検知する吸込温度センサ113は、吸込口106と吹出口108間に配置されており、例えば図6のA部拡大構成模式図に示すように、吸込温度センサ113は、吸込口106のベルマウス106bの斜面の一部に透孔部112を設け、この透孔部112に挿通して吸込口106の吸込口側に突出させ、さらにベルマウス106bの上部空間に制御器110などを具備した電気部品類111を配置し、前記制御器110とリード線113aを介して電気的に接続されている(特許文献1)。この構成により、吸込温度センサ113は送風機104の回転にともない室内空気を吸込むので、室内空気温度が検知で切るようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−208370号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、筐体の熱容量の大きい空気調和機や、図1に示すように室外ユニットに接続された1対の接続配管にに対して複数の室内ユニットが並列的に接続されて多室型空気調和機に接続された場合などでは、次のような課題が発生する可能性がある。
【0006】
即ち、図1を用いて説明すると、このような多室形空気調和機において、室内ユニット101aと室内ユニット101bが暖房運転中であり、室内ユニット101cが運転OFF状態であるとする。そして室内ユニット101aはサーモONの状態であり、室内ユニット101bが設定温度に達するなどしてサーモOFF状態であったとする。
【0007】
このような状況では室外ユニット102の圧縮機(図示せず)が動作している一方で、サーモOFFで停止中の室内ユニット101b、及び停止状態の室内ユニット101cはその室内送風機(図示せず)を停止させ、膨張弁105b、105cはわずかに開いた状態にすることにより、熱交換器内への液冷媒の溜まり込みを防止している。このようにサーモOFFまたは運転停止状態では、冷媒が室内熱交換器をわずかながらも流動するため、熱交換器、ひいては熱交換器近傍の空気が温められ、暖かい空気は筐体内部に滞留する。
【0008】
一方、サーモOFF状態からサーモON状態に復帰するには、室内空気温度が低下したことを検出する必要がある。このためファンモータを定期的に所定時間運転するサンプリング制御を行うが、この場合サンプリング制御の場合は風量も少なく、従って送風機104の回転により吹出口108より吹出た暖かい空気がすぐに吸込口106に吸込まれるショートサーキット現象により吸込口106に導かれる空気温度は実際の室温とは異なる高い温度が検知されることになり、室内ユニット101bでは暖房運転に復帰するタイミングが遅れてしまうことになるため、室内ユニット101bの設置された室のユーザにとっては実際に体感する温度と設定温度との間に大きな差が生じてしまうことにる快適性上の課題が発生する可能性があった。
【0009】
このような状況は多室形の室内機だけでなく、いわゆる1対1の空気調和機であっても、室内ユニットが大きな熱容量を有しており、サーモオフ時に筐体などに蓄熱した熱が徐々にその周囲空気を加熱するような状況で、室内空気温度のサンプリング制御を行う場合にも、このような課題が発生する可能性がある。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、室内空気温度を的確に検知して、ユーザの不快にならないようにして制御を行う空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の空気調和機は、少なくとも筐体中央部に吸込口と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段は、吸込口が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する吹出口の側面部の成す面よりも外側に配置したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本願発明の請求項1記載の空気調和機は、少なくとも筐体中央部に吸込口と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段は、前記吸込口が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する前記吹出口の側面部の成す面よりも外側に配置したことを特徴とする。なお、吸込温度検知手段は吸込面に対して起立した向きに配置するとよい。
【0013】
これにより、空気調和機を天井面に据え付けたりする場合で、サンプリング動作などを実施する場合でも、吸込温度検知手段は吹出口から吸込口にショートサーキットする室温に対して温度差のある空気の影響を受ける可能性が少なく、従って、より正確な室内空気温度を検知することにより、ユーザに不快感を与えることのない運転制御を行うことができる空気調和機を提供することができる。
【0014】
そしてこれらの発明を、室外ユニットと複数の室内ユニットで構成される多室形空気調和機であって、前記室外ユニットに対して複数の室内ユニットが並列的に接続されて構成されている空気調和機に対して適用すると、より室内温度の誤検知防止の効果が期待できるものである。
【0015】
以下本発明の実施の形態について図1から3を参照して説明する。なお、図1などの説明について既に上述した内容については上述を参照して割愛し、また図4から6の説明において用いたのと同じ構成部品は同じ図番を付してその詳細な説明は割愛する。なお、本実施の形態では、図1に示したような1台の室外ユニット102に接続された接続配管10a、10bに対して複数の室内ユニット101a,101b,101c・・・が並列的に接続されている場合について説明する。状態は上述と同じく室内ユニット101aが暖房運転中であるとともに、室内ユニット101bが暖房運転中で設定温度に達した等でサーモOFF状態になっており、室内ユニット101cは運転停止状態にあるとする。
【0016】
(実施の形態1)
まず、図2、図3を用いて、実施の形態1による空気調和機の室内ユニットの構成について説明する。室内ユニット101bは天井埋込型の室内ユニットであり、筐体103下面中央部に略円形状の吸込口106と、この吸込口106を囲うようにして周囲四辺に略対称的に吹出口108x、108yなどを有する空気調和機の室内ユニットであって、室内空気温度を検知する吸込温度センサ113は吸込口106が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する吹出口108x、108yの側面部108ax、108ayの成す面115よりも外側に配置した構成としている。なお、吸込温度センサ113はリード線113aを介して、電源板119の制御基板119aに通信可能に接続されている。
【0017】
このような構成の空気調和機の室内ユニット101bがサーモOFF状態で間欠的にサンプリング動作を行って室内空気温度を検知するとき、送風機104の運転に伴い、熱交換器を通過した暖かい空気が吹出口108より吹出し、風回路的に短絡してこの室内空気温度よりも高い温度の空気が吸込口106に吸込まれる。空気は圧力の低い吸込口106に向かって流れ、その際、空気はもっとも圧力差の小さい経路を流れるため、吹出口108より吹出した暖かい空気は、吸込み口106までより短い経路を流れることになり、その結果、吹出口の隣り合う側面108ax、108ayがなす領域よりも外側(図2では右上方向)に吸込温度センサ113が配置されていれば、上記の暖かい空気の影響をほとんど受けずに室内空気温度を検知することができる。
【0018】
ここでは吹出口の隣り合う側面108ax、108ayを基準としたが、吹出口108と吸込口106の大きさの関係により、上記の吸込温度センサを配置すべき領域は吹出口の側面吸込口側端120aと吸込口106の吸込面での吹出口側面方向の端部120bとを結ぶ接線等を基準として用いるようにしてもよい。
【0019】
これにより、サンプリング時のショートサーキットする送風はこの基準線よりも内側を流れることになり、ショートサーキットで吸込口106で空気温度が上昇したとしても、その影響をほとんど受けることなく室内空気温度をより正しく検出することができる。
【0020】
(実施の形態2)
次に実施の形態2についてまた、図3を用いて説明する。同図に示すように吸込温度センサ113は、実施の形態1で示した領域において、吸込口106を形成する略水平方向に構成されている吸込面106aに対して略垂直に起立して配置されている。同図では吸込面106aに対して下方に略垂直に起立して形成された側面部114に沿って吸込温度センサが配置されている。
サーモOFFで停止中の室内ユニットは、ファンを停止させ、膨張弁などの絞り部はわずかに開いた状態にすることにより、熱交換器内に冷媒が液状態で溜まり込むことによる冷媒不足現象を防止させている。このサーモOFFの停止状態では、冷媒が熱交換器を流動することにより、熱交換器の周囲の空気が温められ、暖かい空気は筐体の上部から溜まりだす。したがって、筐体内の空気温度分布は上部が高く、下部の吸込みグリル付近が最も低い温度を示す。したがって、吸込温度センサ113を、起立した側面部114に沿って配置することで筐体内では最も低い空気温度の場所で、しかも吹出口側面のなす面115よりも外側で四隅のうちのひとつの角部に配置することにより、吹出口108から吹出た暖かい空気と混じらない新鮮な空気温度を検知することができる。これにより、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段の検知精度向上を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
上記から明らかなように、本発明は、外側で四隅のうちのひとつの角部に配置することにより、吹出口から吹出た暖かい空気と混じらない新鮮な空気温度を検知することができ、また、筐体内で最も低い下部の吸込みグリル付近に吸込温度検知手段を、起立した側面部に沿って配置することで、吸込温度検知手段においてより正確な室内温度検知を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】多室形空気調和機の構成模式図
【図2】本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室内ユニットの正面模式図
【図3】同一実施形態の吸込温度検知手段の配置構造要部の拡大断面模式図
【図4】従来の実施形態を示す空気調和機の室内ユニットの側方断面模式図
【図5】従来の実施形態を示す空気調和機の室内ユニットの正面図
【図6】図4、図5におけるA部拡大構成模式図
【符号の説明】
103 筐体
105 熱交換器
106 吸込口
108 吹出口
113 吸込温度検知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室内ユニットに関するものであり、より詳しくは室内温度を検知するセンサの配置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の室内ユニットを、図4から図6に基づいて説明する。図4は従来の天井埋込型の空気調和機が天井面に設置された場合の構成を示す断面構成模式図である。同図において、天井102に取り付けられる筐体103のほぼ中央部には送風機104を、またこの周囲に熱交換器105を配置し、筐体103の下面開口部にベルマウス106bを配置して構成される略円形状の吸込口106と、この周囲に対称的な4方向に吹出口108を備えた化粧パネル101を天井面から被空調室内109に露出させて配設している。
【0003】
また、図5の従来の空気調和機の下面構成模式図に示すように、室内空気温度を検知する吸込温度センサ113は、吸込口106と吹出口108間に配置されており、例えば図6のA部拡大構成模式図に示すように、吸込温度センサ113は、吸込口106のベルマウス106bの斜面の一部に透孔部112を設け、この透孔部112に挿通して吸込口106の吸込口側に突出させ、さらにベルマウス106bの上部空間に制御器110などを具備した電気部品類111を配置し、前記制御器110とリード線113aを介して電気的に接続されている(特許文献1)。この構成により、吸込温度センサ113は送風機104の回転にともない室内空気を吸込むので、室内空気温度が検知で切るようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−208370号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、筐体の熱容量の大きい空気調和機や、図1に示すように室外ユニットに接続された1対の接続配管にに対して複数の室内ユニットが並列的に接続されて多室型空気調和機に接続された場合などでは、次のような課題が発生する可能性がある。
【0006】
即ち、図1を用いて説明すると、このような多室形空気調和機において、室内ユニット101aと室内ユニット101bが暖房運転中であり、室内ユニット101cが運転OFF状態であるとする。そして室内ユニット101aはサーモONの状態であり、室内ユニット101bが設定温度に達するなどしてサーモOFF状態であったとする。
【0007】
このような状況では室外ユニット102の圧縮機(図示せず)が動作している一方で、サーモOFFで停止中の室内ユニット101b、及び停止状態の室内ユニット101cはその室内送風機(図示せず)を停止させ、膨張弁105b、105cはわずかに開いた状態にすることにより、熱交換器内への液冷媒の溜まり込みを防止している。このようにサーモOFFまたは運転停止状態では、冷媒が室内熱交換器をわずかながらも流動するため、熱交換器、ひいては熱交換器近傍の空気が温められ、暖かい空気は筐体内部に滞留する。
【0008】
一方、サーモOFF状態からサーモON状態に復帰するには、室内空気温度が低下したことを検出する必要がある。このためファンモータを定期的に所定時間運転するサンプリング制御を行うが、この場合サンプリング制御の場合は風量も少なく、従って送風機104の回転により吹出口108より吹出た暖かい空気がすぐに吸込口106に吸込まれるショートサーキット現象により吸込口106に導かれる空気温度は実際の室温とは異なる高い温度が検知されることになり、室内ユニット101bでは暖房運転に復帰するタイミングが遅れてしまうことになるため、室内ユニット101bの設置された室のユーザにとっては実際に体感する温度と設定温度との間に大きな差が生じてしまうことにる快適性上の課題が発生する可能性があった。
【0009】
このような状況は多室形の室内機だけでなく、いわゆる1対1の空気調和機であっても、室内ユニットが大きな熱容量を有しており、サーモオフ時に筐体などに蓄熱した熱が徐々にその周囲空気を加熱するような状況で、室内空気温度のサンプリング制御を行う場合にも、このような課題が発生する可能性がある。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、室内空気温度を的確に検知して、ユーザの不快にならないようにして制御を行う空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の空気調和機は、少なくとも筐体中央部に吸込口と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段は、吸込口が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する吹出口の側面部の成す面よりも外側に配置したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本願発明の請求項1記載の空気調和機は、少なくとも筐体中央部に吸込口と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段は、前記吸込口が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する前記吹出口の側面部の成す面よりも外側に配置したことを特徴とする。なお、吸込温度検知手段は吸込面に対して起立した向きに配置するとよい。
【0013】
これにより、空気調和機を天井面に据え付けたりする場合で、サンプリング動作などを実施する場合でも、吸込温度検知手段は吹出口から吸込口にショートサーキットする室温に対して温度差のある空気の影響を受ける可能性が少なく、従って、より正確な室内空気温度を検知することにより、ユーザに不快感を与えることのない運転制御を行うことができる空気調和機を提供することができる。
【0014】
そしてこれらの発明を、室外ユニットと複数の室内ユニットで構成される多室形空気調和機であって、前記室外ユニットに対して複数の室内ユニットが並列的に接続されて構成されている空気調和機に対して適用すると、より室内温度の誤検知防止の効果が期待できるものである。
【0015】
以下本発明の実施の形態について図1から3を参照して説明する。なお、図1などの説明について既に上述した内容については上述を参照して割愛し、また図4から6の説明において用いたのと同じ構成部品は同じ図番を付してその詳細な説明は割愛する。なお、本実施の形態では、図1に示したような1台の室外ユニット102に接続された接続配管10a、10bに対して複数の室内ユニット101a,101b,101c・・・が並列的に接続されている場合について説明する。状態は上述と同じく室内ユニット101aが暖房運転中であるとともに、室内ユニット101bが暖房運転中で設定温度に達した等でサーモOFF状態になっており、室内ユニット101cは運転停止状態にあるとする。
【0016】
(実施の形態1)
まず、図2、図3を用いて、実施の形態1による空気調和機の室内ユニットの構成について説明する。室内ユニット101bは天井埋込型の室内ユニットであり、筐体103下面中央部に略円形状の吸込口106と、この吸込口106を囲うようにして周囲四辺に略対称的に吹出口108x、108yなどを有する空気調和機の室内ユニットであって、室内空気温度を検知する吸込温度センサ113は吸込口106が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する吹出口108x、108yの側面部108ax、108ayの成す面115よりも外側に配置した構成としている。なお、吸込温度センサ113はリード線113aを介して、電源板119の制御基板119aに通信可能に接続されている。
【0017】
このような構成の空気調和機の室内ユニット101bがサーモOFF状態で間欠的にサンプリング動作を行って室内空気温度を検知するとき、送風機104の運転に伴い、熱交換器を通過した暖かい空気が吹出口108より吹出し、風回路的に短絡してこの室内空気温度よりも高い温度の空気が吸込口106に吸込まれる。空気は圧力の低い吸込口106に向かって流れ、その際、空気はもっとも圧力差の小さい経路を流れるため、吹出口108より吹出した暖かい空気は、吸込み口106までより短い経路を流れることになり、その結果、吹出口の隣り合う側面108ax、108ayがなす領域よりも外側(図2では右上方向)に吸込温度センサ113が配置されていれば、上記の暖かい空気の影響をほとんど受けずに室内空気温度を検知することができる。
【0018】
ここでは吹出口の隣り合う側面108ax、108ayを基準としたが、吹出口108と吸込口106の大きさの関係により、上記の吸込温度センサを配置すべき領域は吹出口の側面吸込口側端120aと吸込口106の吸込面での吹出口側面方向の端部120bとを結ぶ接線等を基準として用いるようにしてもよい。
【0019】
これにより、サンプリング時のショートサーキットする送風はこの基準線よりも内側を流れることになり、ショートサーキットで吸込口106で空気温度が上昇したとしても、その影響をほとんど受けることなく室内空気温度をより正しく検出することができる。
【0020】
(実施の形態2)
次に実施の形態2についてまた、図3を用いて説明する。同図に示すように吸込温度センサ113は、実施の形態1で示した領域において、吸込口106を形成する略水平方向に構成されている吸込面106aに対して略垂直に起立して配置されている。同図では吸込面106aに対して下方に略垂直に起立して形成された側面部114に沿って吸込温度センサが配置されている。
サーモOFFで停止中の室内ユニットは、ファンを停止させ、膨張弁などの絞り部はわずかに開いた状態にすることにより、熱交換器内に冷媒が液状態で溜まり込むことによる冷媒不足現象を防止させている。このサーモOFFの停止状態では、冷媒が熱交換器を流動することにより、熱交換器の周囲の空気が温められ、暖かい空気は筐体の上部から溜まりだす。したがって、筐体内の空気温度分布は上部が高く、下部の吸込みグリル付近が最も低い温度を示す。したがって、吸込温度センサ113を、起立した側面部114に沿って配置することで筐体内では最も低い空気温度の場所で、しかも吹出口側面のなす面115よりも外側で四隅のうちのひとつの角部に配置することにより、吹出口108から吹出た暖かい空気と混じらない新鮮な空気温度を検知することができる。これにより、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段の検知精度向上を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
上記から明らかなように、本発明は、外側で四隅のうちのひとつの角部に配置することにより、吹出口から吹出た暖かい空気と混じらない新鮮な空気温度を検知することができ、また、筐体内で最も低い下部の吸込みグリル付近に吸込温度検知手段を、起立した側面部に沿って配置することで、吸込温度検知手段においてより正確な室内温度検知を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】多室形空気調和機の構成模式図
【図2】本発明の実施の形態1を示す空気調和機の室内ユニットの正面模式図
【図3】同一実施形態の吸込温度検知手段の配置構造要部の拡大断面模式図
【図4】従来の実施形態を示す空気調和機の室内ユニットの側方断面模式図
【図5】従来の実施形態を示す空気調和機の室内ユニットの正面図
【図6】図4、図5におけるA部拡大構成模式図
【符号の説明】
103 筐体
105 熱交換器
106 吸込口
108 吹出口
113 吸込温度検知手段
Claims (3)
- 少なくとも筐体中央部に吸込口と、この吸込口を囲うようにして周囲四辺に略対称的に配置された吹出口とを有する空気調和機であって、室内空気温度を検知する吸込温度検知手段は、前記吸込口が配置された四隅のうちのひとつの角部であって、少なくともこの角部に隣接する前記吹出口の側面部の成す面よりも外側に配置したことを特徴とする空気調和機。
- 吸込温度検知手段は吸込面に対して起立した向きに配置したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 空気調和機は、室外ユニットと複数の室内ユニットで構成される多室形空気調和機であって、前記室外ユニットに対して前記複数の室内ユニットが並列的に接続されて構成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の空気調和機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003078017A JP2004286287A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003078017A JP2004286287A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004286287A true JP2004286287A (ja) | 2004-10-14 |
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ID=33292625
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004286287A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110360732A (zh) * | 2018-04-03 | 2019-10-22 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 空调系统控制的方法、装置及计算机可读存储介质 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078017A patent/JP2004286287A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110360732A (zh) * | 2018-04-03 | 2019-10-22 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 空调系统控制的方法、装置及计算机可读存储介质 |
CN110360732B (zh) * | 2018-04-03 | 2020-12-08 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 空调系统控制的方法、装置及计算机可读存储介质 |
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Legal Events
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