JP2004286116A - 複列転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷重支持点がオーバーハングした状態で使用される複列転がり軸受を高剛性で、かつ、長寿命にする。
【解決手段】2列の転動体を持つアンギュラコンタクトラジアル軸受の、一方の列と他方の列とで転動体仕様を変える。オーバハング側の転動体を大径にして、負荷能力が高くなるようにする。外輪10の内周面には複列の軌道12a、12bが設けられる。内輪20は、環状部材22と環状部材22の外周に嵌合しかつ環状部材22との間に軸方向すきまtを介在させた嵌合部材24とからなり、環状部材22と嵌合部材24の外周面に複列の軌道22a、24aが設けられる。嵌合部材24を加圧して軸方向すきまtを縮小させることにより予圧を付与する。
【選択図】図1
【解決手段】2列の転動体を持つアンギュラコンタクトラジアル軸受の、一方の列と他方の列とで転動体仕様を変える。オーバハング側の転動体を大径にして、負荷能力が高くなるようにする。外輪10の内周面には複列の軌道12a、12bが設けられる。内輪20は、環状部材22と環状部材22の外周に嵌合しかつ環状部材22との間に軸方向すきまtを介在させた嵌合部材24とからなり、環状部材22と嵌合部材24の外周面に複列の軌道22a、24aが設けられる。嵌合部材24を加圧して軸方向すきまtを縮小させることにより予圧を付与する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、産業用ロボット、工作機械、医療機器などに使用される複列転がり軸受に関し、たとえば、X線などを照射して病理症状を診断解析するCTスキャナ装置等の医療機械器具に使用される。
【0002】
【従来の技術】
図2に医療機器の一種であるCTスキャナ装置の一例を示す。図示のようにCTスキャナ装置は、X線管装置1で発生したX線を、その強度分布を一様ならしめるウェッジフィルタ2、強度分布を制限するスリット3を介して被写体8に照射する。被写体8を通過したX線は検出器4で受けられ、電気信号に変換されて図示しないコンピュータに送られる。X線管装置1、ウェッジフィルタ2、スリット3、検出器4などの各部品は、軸受6を介して固定架台7に回転自在に支持された略円筒状の回転架台5に装着され、この回転架台5の回転駆動によって被写体8の周囲を回転する。CTスキャナ装置では、互いに対向させたX線管装置1および検出器4の被写体8まわりの回転運動により、被写体8の検査断面内のあらゆる点の全ての角度をカバーする投影データを得て、これらのデータから予めプログラムされた再構成プログラムにより断層画像を得る。
【0003】
CTスキャナ装置においては、固定架台7の内周面が被写体8が入る程度の大径(概ね直径1m程度)に形成されるため、固定架台7と回転架台5との間の軸受6には、直径に対して断面が著しく小さい、いわゆる超薄肉形転がり軸受が使用される。この超薄肉形転がり軸受の中でも特に120rpm程度以上の高速回転で使用する場合は、二つのアンギュラ玉軸受を組み合わせたいわゆる組合せアンギュラ玉軸受が使用される。特開2000−329143号公報に開示されたCTスキャナ装置用軸受は、図3に示すように、外輪10、内輪20、転動体30、保持器40を主要な構成要素としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−329143号公報(段落番号0003、図1、2、8)
【非特許文献1】
機械設計、第44巻第10号、2000年6月、p.74、75
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種の機械器具(患者の姿勢を保持したり体位変換したりする可動ベッドや診断解析機器)は、患者と診断解析機器を近づけたり遠ざけたりするために、軸受荷重点がオーバーハングしている場合が多く、軸受にとって厳しい使われ方になっている。そこで、本発明の目的は、複列転がり軸受を高剛性で、かつ、長寿命にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、2列の転動体30a,30bを持つアンギュラコンタクトラジアル軸受であって、一方の列と他方の列とで転動体仕様を変えたことを特徴とする複列転がり軸受である。ここで、転動体仕様には、転動体の直径、数、接触角など、負荷能力に影響を与えるものが含まれる。もともとアンギュラコンタクトラジアル軸受はモーメント荷重が作用する場合に適しているとされるが、複列の転動体のうちオーバーハング側の転動体の負荷能力が高くなるように設定することで、一層の高剛性、かつ、長寿命が実現する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の複列転がり軸受において、前記一方の列の転動体を前記他方の列の転動体よりも大径にし、かつ、数を少なくしたことを特徴とするものである。望ましくは、オーバーハング側の転動体を大径にし、かつ、数を少なくする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の複列転がり軸受において、下記を具備したことを特徴とするものである。
【0009】
a.内周面に複列の軌道12a,12bを有する外輪10、
b.環状部材22と、環状部材22と嵌合し、かつ、環状部材22との間に軸方向すきまtを介在させた嵌合部材24とからなり、外輪10の内周側に位置する、外周面に複列の軌道22a,24aを有する内輪20、
c.外輪10の軌道12a,12bと内輪20の軌道24a,22aとの間に介在する複列の転動体30a,30b、
d.嵌合部材24を加圧して上記軸方向すきまtを縮小させることにより予圧を付与する予圧付与手段S。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1または2に記載の複列転がり軸受において、下記を具備したことを特徴とするものである。
【0011】
e.内周面に複列の軌道を有する外輪
f.環状部材と、環状部材と嵌合し、かつ、間に軸方向すきまを介在させた一対の嵌合部材とからなり、外輪の内周側に位置する、両嵌合部材が外周面にそれぞれ軌道を有した内輪
g.外輪の軌道と内輪の軌道との間に介在する複列の転動体
h.一方の嵌合部材を加圧して上記軸方向すきまを縮小させることにより予圧を付与する予圧付与手段。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の複列転がり軸受において、外輪10および内輪20のうちの何れか一方(10または20)が被写体8の周囲を回転するCTスキャナ装置の回転架台5に固定され、他方(20または10)が当該装置の固定架台7に固定されたことを特徴とするものである。
【0013】
本発明の複列転がり軸受は、高剛性で、かつ、長寿命である。したがって、CTスキャナ装置のような医療診断機器の用途に用いることにより、当該機器の剛性を高めることができる。診断解析の精度は機器の剛性に影響され、剛性が不足する場合は誤診断を招きかねない。軸受の剛性は転動体仕様で決まる。このとき、転動体数を増やすよりも転動体径を大きくした方が軸受剛性アップ(軸受静負荷容量アップ)の割合が大きい。このために、オーバーハング側の転動体径を大きくすると医療診断機器の剛性を高くすることができる。
【0014】
本発明は、複列転がり軸受の転がり疲労の長寿命化も図ることができる。荷重点がオーバーハングしている場合、荷重点側の転動体荷重が大きくなり、剥離寿命は短くなる。オーバーハング側の転動体径を大きくすることによって軸受動負荷容量を大きくすることができ、結果的に長寿命となる。
【0015】
また、転動体仕様を変えることで、一方の列の転動体通過振動と他方の列の転動体通過振動が互いに相殺される。軸受の通過振動の説明は添付の軸受振動表参照。したがって、この種の機械器具の使用に応じて患者に不安感を与えない最適な音質にすることができる。一般に、転がり軸受は正常状態でも回避できない転がり騒音(ベース音)が生じる。この種の機械器具は、患者近辺で作動するために、精神状態が過敏になっている患者を考慮して、特に患者に不安感を抱かせない音質(周波数)が要求される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】
図1に示すように、転がり軸受は、リング状の外輪10と、外輪10の内周側に同心配置した同じくリング状の内輪20と、外輪10と内輪20との間に介在させた転動体ここでは玉30a,30bと、玉30a,30bを円周方向等間隔に保持する保持器40a,40bとを主要な構成要素としている。符号Sは軸受に予圧を付与するための予圧付与手段を指している。
【0018】
この実施の形態では、2列の転動体をもつ複列軸受で、転動体として玉を用いたアンギュラコンタクトラジアル軸受(0度を越え45度以下の呼び接触角をもつラジアル軸受)すなわちアンギュラ玉軸受の場合を例示する。さらに詳しく述べるならば、複列外向きアンギュラ玉軸受であって、転動体荷重の作用線の交点が、玉セットのピッチ円の外側にある。単列アンギュラ玉軸受2個を背面組合せにした状態で、外輪を一体化した構造である。背面組合せ軸受は、正面組合せ軸受よりも大きなモーメント荷重を受けるのに適している。図1に、軌道輪(10,20)によって転動体30a,30bへ伝えられる力の合力の作用線を一点鎖線で示してあるが、この作用線と軸受中心軸に垂直な平面とがなす角度すなわち接触角は、例えば30°とされる。
【0019】
この軸受は、玉の直径とピッチ円径との比φを0.03以下(φ≦0.03)とした超薄肉形転がり軸受であり、具体的数値を例示するならば次のとおりである。
玉径:1/2インチ(12.7mm)
ピッチ円径:1041.4mm
φ:0.012
外輪10は内周面に二つの軌道12a,12bをもっている。外輪10の両端部内周面に環状溝を設けて、その環状溝にシールリング14を装着してある。また、外輪10の内部に玉間に開口した給脂通路18を設け、この給脂通路18を通じてグリースニップル16からグリースを供給することにより、グリース潤滑を行うようにしている。
【0020】
内輪20は環状部材22と嵌合部材24とで構成されている。環状部材22は大径部と小径部22bを有し、小径部22bにて嵌合部材24と嵌合している。環状部材22の大径部には玉30bのための軌道22aが形成され、嵌合部材24の外周面には玉30aのための軌道24aが形成されている。
【0021】
内輪20の軌道24a,22aと外輪10の複列の軌道12a,12bとの間にそれぞれボール30a,30bが転動自在に介在する。各列の玉30a,30bは保持器40a,40bによって円周方向で等間隔に保持されている。図示するように、図1の右側の列の玉30aと左側の列の玉30bとでは転動体仕様が異なる。すなわち、この実施の形態では、図の左側の玉30bを右側の玉30aよりも大径とし、かつ、玉数を少なくしてある。もちろん軌道24a,22aの寸法も玉30a,30bに応じて異なっている。具体例を挙げるならば、図の右側の玉30aについては玉径3/8、玉数176とし、左側の玉30bについては玉径1/2、玉数126とする。この場合、左側列の負荷容量が右側列に比べて46%増となる。
【0022】
予圧付与手段Sは、嵌合部材24を軸受内部側(図1の左側)へ押圧することにより軸受内部に適正な予圧を付与するもので、例えば次のように構成される。環状部材22と嵌合部材24とのはめあいは、後述するように押さえ部材28を締め込むことによって移動させることができる程度のルーズフィットとしてある。押さえ部材28を締め込む前は、互いに向かい合った環状部材22の肩面22dと嵌合部材24の内端面(図中左側)24cとの間に軸方向のすきまtがあり、かつ、嵌合部材24の外端面(図中右側)24bは、環状部材22の端面22cよりも僅かに軸方向に突出している。この突出量は上記軸方向すきまtと同じか、あるいはこれよりも僅かに大きい。
【0023】
外輪10はCTスキャナ装置(図2)の回転架台5に固定され、内輪20は固定架台7に固定される。したがって、外輪10が回転架台5と共に回転する回転部材となり、内輪20を構成する環状部材22および嵌合部材24が非回転の固定部材となる。CTスキャナ装置の構造によっては、上記とは逆に外輪10を非回転の固定側、内輪20を回転架台5と共に回転する回転側とすることも可能である。
【0024】
環状部材22の端面22cに、リング状の押さえ部材26がボルト等の締結手段28を用いて固定される。押さえ部材26の外径は、嵌合部材24の外径とほぼ同一レベルにある。押さえ部材26の外径の外周側に一方のシールリング14が位置している。
【0025】
以上の構成において、締結手段28を締め込むと、押さえ部材26が嵌合部材24を加圧して環状部材22の肩面22dに向けて押し込む。これにより予圧付与手段Sが機能し、軸方向すきまtが縮小する。したがって、双方の軸受部分で軸受すきまが殺され、予圧が付与される。軸方向すきまtが0になるまで嵌合部材24を押し込んだところで所定の予圧量が得られるように、当初の軸方向すきまtの幅を予め設定しておくことにより、予圧調整を高精度に、かつ、簡単な作業で行うことができる。この他、締結手段28の締付けトルクを管理する等の方法により、軸受部に定圧予圧を付与することもできる。この場合、予圧付与後の軸方向すきまtは0になるとは限らない。
【0026】
以上説明し、かつ、図示した実施の形態は、内輪20を環状部材22と嵌合部材24とで構成した場合であるが、背面配列で組み合わせた組合せアンギュラ玉軸受構造とすることも可能である。すなわち、環状部材22の小径部22bに一対の嵌合部材24を嵌合させ、嵌合部材24間に軸方向すきまtを設ける。その場合、一対の嵌合部材24に軌道22a,24aを配分的に設け、環状部材22には軌道を設ける必要はない。
【0027】
【発明の効果】
本発明の効果は次に述べるとおりである。
(1)医療診断機器の剛性を高めることができる。
診断解析の精度は機器の剛性に影響され、剛性が不足する場合は誤診断を招きかねない。軸受の剛性は転動体仕様で決まる。このとき、転動体数を増やすよりも転動体径を大きくした方が軸受剛性アップ(軸受静負荷容量アップ)の割合が大きい。このために、オーバーハング側の転動体径を大きくすると医療診断機器の剛性を高くすることができる。
【0028】
(2)転がり疲労の長寿命化も図ることができる。
荷重点がオーバーハングしている場合、荷重点側の転動体荷重が大きくなり、剥離寿命は短くなる。オーバハング側の転動体径を大きくすることによって軸受動負荷容量を大きくすることができ、結果的に長寿命になる。
【0029】
(3)軸受の転がり騒音を患者の不安感を払拭する最適な音質にすることができる。
軸受の音質(周波数)は軸受の回転数と軸受PCDおよび転動体仕様で決まる。このため、医療診断機器の仕様(回転数)から所定の転動体仕様にすることで、一方の列の転動体通過振動と他方の列の通過振動をお互いに相殺させることができる。
【0030】
(4)グリースの長寿命化を図ることができる。
複列軸受では軸受運転とともに両列の間に潤滑に寄与しない滞留グリース層ができる。転動体公転速度は軸受の回転数と軸受PCDおよび転動体仕様で決まり、両列で公転速度を変えることができる。その結果、両列間の滞留グリースを攪拌し、これらのグリースを軌道に巻き戻し、軸受潤滑に寄与させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す転がり軸受の断面図である。
【図2】CTスキャナ装置の断面図である。
【図3】従来の転がり軸受の断面図である。
【符号の説明】
1 X線管装置
2 ウェッジフィルター
3 スリット
4 検出器
5 回転架台
6 軸受
7 固定架台
8 被写体
10 外輪
12a,12b 軌道
14 シールリング
16 グリースニップル
18 給脂通路
20 内輪
22 環状部材
22a 軌道
22b 小径部
22c 端面
22d 肩面
24 嵌合部材
24a 軌道
24b 外端面
24c 内端面
26 押さえ部材
28 締結手段
30,30a,30b 玉(転動体)
40,40a,40b 保持器
S 予圧付与手段
t 軸方向すきま
【発明の属する技術分野】
この発明は、産業用ロボット、工作機械、医療機器などに使用される複列転がり軸受に関し、たとえば、X線などを照射して病理症状を診断解析するCTスキャナ装置等の医療機械器具に使用される。
【0002】
【従来の技術】
図2に医療機器の一種であるCTスキャナ装置の一例を示す。図示のようにCTスキャナ装置は、X線管装置1で発生したX線を、その強度分布を一様ならしめるウェッジフィルタ2、強度分布を制限するスリット3を介して被写体8に照射する。被写体8を通過したX線は検出器4で受けられ、電気信号に変換されて図示しないコンピュータに送られる。X線管装置1、ウェッジフィルタ2、スリット3、検出器4などの各部品は、軸受6を介して固定架台7に回転自在に支持された略円筒状の回転架台5に装着され、この回転架台5の回転駆動によって被写体8の周囲を回転する。CTスキャナ装置では、互いに対向させたX線管装置1および検出器4の被写体8まわりの回転運動により、被写体8の検査断面内のあらゆる点の全ての角度をカバーする投影データを得て、これらのデータから予めプログラムされた再構成プログラムにより断層画像を得る。
【0003】
CTスキャナ装置においては、固定架台7の内周面が被写体8が入る程度の大径(概ね直径1m程度)に形成されるため、固定架台7と回転架台5との間の軸受6には、直径に対して断面が著しく小さい、いわゆる超薄肉形転がり軸受が使用される。この超薄肉形転がり軸受の中でも特に120rpm程度以上の高速回転で使用する場合は、二つのアンギュラ玉軸受を組み合わせたいわゆる組合せアンギュラ玉軸受が使用される。特開2000−329143号公報に開示されたCTスキャナ装置用軸受は、図3に示すように、外輪10、内輪20、転動体30、保持器40を主要な構成要素としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−329143号公報(段落番号0003、図1、2、8)
【非特許文献1】
機械設計、第44巻第10号、2000年6月、p.74、75
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種の機械器具(患者の姿勢を保持したり体位変換したりする可動ベッドや診断解析機器)は、患者と診断解析機器を近づけたり遠ざけたりするために、軸受荷重点がオーバーハングしている場合が多く、軸受にとって厳しい使われ方になっている。そこで、本発明の目的は、複列転がり軸受を高剛性で、かつ、長寿命にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、2列の転動体30a,30bを持つアンギュラコンタクトラジアル軸受であって、一方の列と他方の列とで転動体仕様を変えたことを特徴とする複列転がり軸受である。ここで、転動体仕様には、転動体の直径、数、接触角など、負荷能力に影響を与えるものが含まれる。もともとアンギュラコンタクトラジアル軸受はモーメント荷重が作用する場合に適しているとされるが、複列の転動体のうちオーバーハング側の転動体の負荷能力が高くなるように設定することで、一層の高剛性、かつ、長寿命が実現する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の複列転がり軸受において、前記一方の列の転動体を前記他方の列の転動体よりも大径にし、かつ、数を少なくしたことを特徴とするものである。望ましくは、オーバーハング側の転動体を大径にし、かつ、数を少なくする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の複列転がり軸受において、下記を具備したことを特徴とするものである。
【0009】
a.内周面に複列の軌道12a,12bを有する外輪10、
b.環状部材22と、環状部材22と嵌合し、かつ、環状部材22との間に軸方向すきまtを介在させた嵌合部材24とからなり、外輪10の内周側に位置する、外周面に複列の軌道22a,24aを有する内輪20、
c.外輪10の軌道12a,12bと内輪20の軌道24a,22aとの間に介在する複列の転動体30a,30b、
d.嵌合部材24を加圧して上記軸方向すきまtを縮小させることにより予圧を付与する予圧付与手段S。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1または2に記載の複列転がり軸受において、下記を具備したことを特徴とするものである。
【0011】
e.内周面に複列の軌道を有する外輪
f.環状部材と、環状部材と嵌合し、かつ、間に軸方向すきまを介在させた一対の嵌合部材とからなり、外輪の内周側に位置する、両嵌合部材が外周面にそれぞれ軌道を有した内輪
g.外輪の軌道と内輪の軌道との間に介在する複列の転動体
h.一方の嵌合部材を加圧して上記軸方向すきまを縮小させることにより予圧を付与する予圧付与手段。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の複列転がり軸受において、外輪10および内輪20のうちの何れか一方(10または20)が被写体8の周囲を回転するCTスキャナ装置の回転架台5に固定され、他方(20または10)が当該装置の固定架台7に固定されたことを特徴とするものである。
【0013】
本発明の複列転がり軸受は、高剛性で、かつ、長寿命である。したがって、CTスキャナ装置のような医療診断機器の用途に用いることにより、当該機器の剛性を高めることができる。診断解析の精度は機器の剛性に影響され、剛性が不足する場合は誤診断を招きかねない。軸受の剛性は転動体仕様で決まる。このとき、転動体数を増やすよりも転動体径を大きくした方が軸受剛性アップ(軸受静負荷容量アップ)の割合が大きい。このために、オーバーハング側の転動体径を大きくすると医療診断機器の剛性を高くすることができる。
【0014】
本発明は、複列転がり軸受の転がり疲労の長寿命化も図ることができる。荷重点がオーバーハングしている場合、荷重点側の転動体荷重が大きくなり、剥離寿命は短くなる。オーバーハング側の転動体径を大きくすることによって軸受動負荷容量を大きくすることができ、結果的に長寿命となる。
【0015】
また、転動体仕様を変えることで、一方の列の転動体通過振動と他方の列の転動体通過振動が互いに相殺される。軸受の通過振動の説明は添付の軸受振動表参照。したがって、この種の機械器具の使用に応じて患者に不安感を与えない最適な音質にすることができる。一般に、転がり軸受は正常状態でも回避できない転がり騒音(ベース音)が生じる。この種の機械器具は、患者近辺で作動するために、精神状態が過敏になっている患者を考慮して、特に患者に不安感を抱かせない音質(周波数)が要求される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】
図1に示すように、転がり軸受は、リング状の外輪10と、外輪10の内周側に同心配置した同じくリング状の内輪20と、外輪10と内輪20との間に介在させた転動体ここでは玉30a,30bと、玉30a,30bを円周方向等間隔に保持する保持器40a,40bとを主要な構成要素としている。符号Sは軸受に予圧を付与するための予圧付与手段を指している。
【0018】
この実施の形態では、2列の転動体をもつ複列軸受で、転動体として玉を用いたアンギュラコンタクトラジアル軸受(0度を越え45度以下の呼び接触角をもつラジアル軸受)すなわちアンギュラ玉軸受の場合を例示する。さらに詳しく述べるならば、複列外向きアンギュラ玉軸受であって、転動体荷重の作用線の交点が、玉セットのピッチ円の外側にある。単列アンギュラ玉軸受2個を背面組合せにした状態で、外輪を一体化した構造である。背面組合せ軸受は、正面組合せ軸受よりも大きなモーメント荷重を受けるのに適している。図1に、軌道輪(10,20)によって転動体30a,30bへ伝えられる力の合力の作用線を一点鎖線で示してあるが、この作用線と軸受中心軸に垂直な平面とがなす角度すなわち接触角は、例えば30°とされる。
【0019】
この軸受は、玉の直径とピッチ円径との比φを0.03以下(φ≦0.03)とした超薄肉形転がり軸受であり、具体的数値を例示するならば次のとおりである。
玉径:1/2インチ(12.7mm)
ピッチ円径:1041.4mm
φ:0.012
外輪10は内周面に二つの軌道12a,12bをもっている。外輪10の両端部内周面に環状溝を設けて、その環状溝にシールリング14を装着してある。また、外輪10の内部に玉間に開口した給脂通路18を設け、この給脂通路18を通じてグリースニップル16からグリースを供給することにより、グリース潤滑を行うようにしている。
【0020】
内輪20は環状部材22と嵌合部材24とで構成されている。環状部材22は大径部と小径部22bを有し、小径部22bにて嵌合部材24と嵌合している。環状部材22の大径部には玉30bのための軌道22aが形成され、嵌合部材24の外周面には玉30aのための軌道24aが形成されている。
【0021】
内輪20の軌道24a,22aと外輪10の複列の軌道12a,12bとの間にそれぞれボール30a,30bが転動自在に介在する。各列の玉30a,30bは保持器40a,40bによって円周方向で等間隔に保持されている。図示するように、図1の右側の列の玉30aと左側の列の玉30bとでは転動体仕様が異なる。すなわち、この実施の形態では、図の左側の玉30bを右側の玉30aよりも大径とし、かつ、玉数を少なくしてある。もちろん軌道24a,22aの寸法も玉30a,30bに応じて異なっている。具体例を挙げるならば、図の右側の玉30aについては玉径3/8、玉数176とし、左側の玉30bについては玉径1/2、玉数126とする。この場合、左側列の負荷容量が右側列に比べて46%増となる。
【0022】
予圧付与手段Sは、嵌合部材24を軸受内部側(図1の左側)へ押圧することにより軸受内部に適正な予圧を付与するもので、例えば次のように構成される。環状部材22と嵌合部材24とのはめあいは、後述するように押さえ部材28を締め込むことによって移動させることができる程度のルーズフィットとしてある。押さえ部材28を締め込む前は、互いに向かい合った環状部材22の肩面22dと嵌合部材24の内端面(図中左側)24cとの間に軸方向のすきまtがあり、かつ、嵌合部材24の外端面(図中右側)24bは、環状部材22の端面22cよりも僅かに軸方向に突出している。この突出量は上記軸方向すきまtと同じか、あるいはこれよりも僅かに大きい。
【0023】
外輪10はCTスキャナ装置(図2)の回転架台5に固定され、内輪20は固定架台7に固定される。したがって、外輪10が回転架台5と共に回転する回転部材となり、内輪20を構成する環状部材22および嵌合部材24が非回転の固定部材となる。CTスキャナ装置の構造によっては、上記とは逆に外輪10を非回転の固定側、内輪20を回転架台5と共に回転する回転側とすることも可能である。
【0024】
環状部材22の端面22cに、リング状の押さえ部材26がボルト等の締結手段28を用いて固定される。押さえ部材26の外径は、嵌合部材24の外径とほぼ同一レベルにある。押さえ部材26の外径の外周側に一方のシールリング14が位置している。
【0025】
以上の構成において、締結手段28を締め込むと、押さえ部材26が嵌合部材24を加圧して環状部材22の肩面22dに向けて押し込む。これにより予圧付与手段Sが機能し、軸方向すきまtが縮小する。したがって、双方の軸受部分で軸受すきまが殺され、予圧が付与される。軸方向すきまtが0になるまで嵌合部材24を押し込んだところで所定の予圧量が得られるように、当初の軸方向すきまtの幅を予め設定しておくことにより、予圧調整を高精度に、かつ、簡単な作業で行うことができる。この他、締結手段28の締付けトルクを管理する等の方法により、軸受部に定圧予圧を付与することもできる。この場合、予圧付与後の軸方向すきまtは0になるとは限らない。
【0026】
以上説明し、かつ、図示した実施の形態は、内輪20を環状部材22と嵌合部材24とで構成した場合であるが、背面配列で組み合わせた組合せアンギュラ玉軸受構造とすることも可能である。すなわち、環状部材22の小径部22bに一対の嵌合部材24を嵌合させ、嵌合部材24間に軸方向すきまtを設ける。その場合、一対の嵌合部材24に軌道22a,24aを配分的に設け、環状部材22には軌道を設ける必要はない。
【0027】
【発明の効果】
本発明の効果は次に述べるとおりである。
(1)医療診断機器の剛性を高めることができる。
診断解析の精度は機器の剛性に影響され、剛性が不足する場合は誤診断を招きかねない。軸受の剛性は転動体仕様で決まる。このとき、転動体数を増やすよりも転動体径を大きくした方が軸受剛性アップ(軸受静負荷容量アップ)の割合が大きい。このために、オーバーハング側の転動体径を大きくすると医療診断機器の剛性を高くすることができる。
【0028】
(2)転がり疲労の長寿命化も図ることができる。
荷重点がオーバーハングしている場合、荷重点側の転動体荷重が大きくなり、剥離寿命は短くなる。オーバハング側の転動体径を大きくすることによって軸受動負荷容量を大きくすることができ、結果的に長寿命になる。
【0029】
(3)軸受の転がり騒音を患者の不安感を払拭する最適な音質にすることができる。
軸受の音質(周波数)は軸受の回転数と軸受PCDおよび転動体仕様で決まる。このため、医療診断機器の仕様(回転数)から所定の転動体仕様にすることで、一方の列の転動体通過振動と他方の列の通過振動をお互いに相殺させることができる。
【0030】
(4)グリースの長寿命化を図ることができる。
複列軸受では軸受運転とともに両列の間に潤滑に寄与しない滞留グリース層ができる。転動体公転速度は軸受の回転数と軸受PCDおよび転動体仕様で決まり、両列で公転速度を変えることができる。その結果、両列間の滞留グリースを攪拌し、これらのグリースを軌道に巻き戻し、軸受潤滑に寄与させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す転がり軸受の断面図である。
【図2】CTスキャナ装置の断面図である。
【図3】従来の転がり軸受の断面図である。
【符号の説明】
1 X線管装置
2 ウェッジフィルター
3 スリット
4 検出器
5 回転架台
6 軸受
7 固定架台
8 被写体
10 外輪
12a,12b 軌道
14 シールリング
16 グリースニップル
18 給脂通路
20 内輪
22 環状部材
22a 軌道
22b 小径部
22c 端面
22d 肩面
24 嵌合部材
24a 軌道
24b 外端面
24c 内端面
26 押さえ部材
28 締結手段
30,30a,30b 玉(転動体)
40,40a,40b 保持器
S 予圧付与手段
t 軸方向すきま
Claims (5)
- 2列の転動体を持つアンギュラコンタクトラジアル軸受であって、一方の列と他方の列とで転動体仕様を変えたことを特徴とする複列転がり軸受。
- 前記一方の列の転動体を前記他方の列の転動体よりも大径にし、かつ、数を少なくしたことを特徴とする請求項1に記載の複列転がり軸受。
- 下記を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の複列転がり軸受。
内周面に複列の軌道を有する外方部材、
環状部材と、環状部材と嵌合し、かつ、環状部材との間に軸方向すきまを介在させた嵌合部材とからなり、外方部材の内周側に位置する、外周面に複列の軌道を有する内方部材、
外方部材の軌道と内方部材の軌道との間に介在する複列の転動体、
嵌合部材を加圧して上記軸方向すきまを縮小させることにより予圧を付与する予圧付与手段。 - 下記を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の複列転がり軸受。
内周面に複列の軌道を有する外方部材
環状部材と、環状部材と嵌合し、かつ、間に軸方向すきまを介在させた一対の嵌合部材とからなり、外方部材の内周側に位置する、両嵌合部材が外周面にそれぞれ軌道を有した内方部材
外方部材の軌道と内方部材の軌道との間に介在する複列の転動体
一方の嵌合部材を加圧して上記軸方向すきまを縮小させることにより予圧を付与する予圧付与手段。 - 外方部材および内方部材のうちの何れか一方が被写体の周囲を回転するCTスキャナ装置の回転架台に固定され、他方が当該装置の固定架台に固定された請求項1ないし4のいずれかに記載の複列転がり軸受。
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