JP2004285008A - 人体塗布用の発熱性組成物及びそのエアゾール製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】人の顔や手、足、腹部など人体の適宜箇所に塗布使用するとき、適宜な発熱が長時間保持でき、肌が局所的に高温と高濃度のイオンに晒されることのない安全な中性乃至弱酸性の発熱性組成物の提供を図る。
【解決手段】人体に塗布されることにより発熱作用が発揮される発熱性組成物において、水と接触した際にアルカリ性を示すと共に発熱する水和発熱性粉末状物質と、水和発熱性粉末状物質の上記アルカリ性を中和させる有機酸と、さらに望ましくは非水溶剤とを配合した人体塗布用の発熱性組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】人体に塗布されることにより発熱作用が発揮される発熱性組成物において、水と接触した際にアルカリ性を示すと共に発熱する水和発熱性粉末状物質と、水和発熱性粉末状物質の上記アルカリ性を中和させる有機酸と、さらに望ましくは非水溶剤とを配合した人体塗布用の発熱性組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、人体塗布用の発熱性組成物に関する。より詳しくは化粧料や、医薬品、医薬部外品等の薬剤として人体に塗布して用いることができ、水和反応により発熱する発熱性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば化粧料など人体に用いるエアゾール剤に発熱性を持たせると、液化ガスなどの蒸発熱に起因する塗布時の不快な冷感がなくなると共に、温熱効果と総称される種々の効果、例えば、血行の促進による肌の活性化、新陳代謝の活発化、毛穴の拡張や熱による表皮汚れの除去性向上といった効果、さらに発熱が薬剤の皮膚浸透性を促進させる効果などを得ることが期待できる。
従って、肌を温める効果に優れた化粧料が望まれていた。一般に発熱性を付与する手段としては、酸化還元反応、中和反応、水和反応等の化学反応の応用が検討されているが、これらのうち、水和反応は、劇薬を用いないために安全性が高く、最も好ましい発熱手段である。
【0003】一部のアルコール類(エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等)が水和熱を発生することが知られているが、ポリオールの水和熱は無機塩類の水和反応やその他の化学反応で発生する熱量に比べて一般に非常に小さく、発熱の持続性も不満足であるため、充分な温熱効果をもたらすことはできなかった。
そこで出来るだけ高い水和熱を得る目的で例えば、特許文献1にあるように、酸化カルシウムが水と反応して水酸化カルシウムに変化する際の発熱が利用されている。又、特許文献2〜4などには、焼き石膏を主成分とした無水の無機塩類が結晶水を吸蔵する際の発熱を利用した化粧料などが提案されている。
さらに、特許文献5、6などのような活性化ゼオライトの水和熱を利用した化粧料も公知である。これらの化粧料には、活性化ゼオライトを分散する目的でポリオール類やポリエチレングリコールが使用されている。しかしながら、これら酸化カルシウムや活性化ゼオライトを用いたものは温熱効果が得られるもののアルカリ度が高く(弱アルカリ乃至強アルカリ)加えて、無機塩類粒子の近傍の肌が局所的に高温と高濃度のイオンに晒される可能性が高い。又、皮膚などに洗い流さないで長時間付着させたままにしておく化粧品を作るには皮膚に炎症を起こす可能性も少なくない。
【0004】
【特許文献1】
特開昭51−104043号公報
【特許文献2】
特開昭57−114506号公報
【特許文献3】
特開昭62−30704号公報
【特許文献4】
特開昭63−54308号公報
【特許文献5】
特開平4−89424号
【特許文献6】
米国特許第3250680号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の事情に鑑み、本願発明は、人の顔や手、足、腹部など人体の適宜箇所に塗布使用するとき、適宜な発熱が長時間保持でき、肌が局所的に高温と高濃度のイオンに晒されることのない、皮膚などに長時間付着させたままにしておいても安全な中性乃至弱酸性の発熱性組成物ならびにこの発熱性組成物を封入したエアゾール製品を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、人体に塗布されることにより発熱作用が発揮される発熱性組成物において、水と接することによりアルカリ性を示すと共に発熱する水和発熱性粉末状物質と、水和発熱性粉末状物質の上記アルカリ性を中和させる有機酸とを含有してなる人体塗布用の発熱性組成物を提供することにより上記の課題を解決する。
本願の請求項2に係る発明は、少なくともアルカリ性の水和発熱性粉末状物質と有機酸と非水溶剤とを混合してなる人体塗布用の発熱性組成物を提供するものである。
本願の請求項3に係る発明は、水和発熱性粉末状物質が無機塩類から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項4に係る発明は、上記無機塩類がゼオライトであることを特徴とする請求項3記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項5に係る発明は、上記有機酸が、有機酸から選ばれた有機酸の単体もしくは混合物を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項6に係る発明は、上記有機酸が、クエン酸またはリンゴ酸のいずれか又は両者の混合物であることを特徴とする請求項6記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項7に係る発明は、上記非水溶剤が、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発熱性組成物と、噴射剤とが、エアゾール容器に封入されたことを特徴とする人体塗布用のエアゾール製品を提供する。
【0007】
本願発明の発熱性組成物は、水和発熱性粉末状物質と有機酸を非水溶剤で分散混合した内容物を被塗布部に塗布した時に、水和発熱性粉末状物質である活性化ゼオライト等の無機塩類が皮膚表面や外部の水分もしくは皮膚内部から出てくる水分と発熱反応をする際に、活性化ゼオライト等の無機塩類の周辺に混和させてあるクエン酸などの有機酸が同時にその水分により溶解することによって、活性化ゼオライト等の無機塩類のアルカリを中和させることとなる。これによって被塗面である皮膚の上では中性に近づけることができるため(望ましくは中性乃至弱酸性となるので)、肌が局所的に高濃度のイオンに晒されることがない。又、クエン酸等の有機酸は熱の分散効果を持つ上、水和時に中和熱を効果的に与えるようにすることも可能であり、肌が局所的に高温から避けることが出きると共に、適宜な発熱を長時間保持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明に用いるアルカリ性の水和発熱性粉末状物質とは原則的に粉末状の水和発熱性物質を水に分散、もしくは溶解させた時、アルカリ性を示す物質を言う。活性化ゼオライトとしては、特に制限されないが、入手容易性や経済性などの面から、次式:Na2O・Al2O3・2SiO2・zH2O(zは任意の数を示す)で表わされるゼオライトが好ましく、さらにイオン交換、中性化処理等の特殊処理を施したゼオライトを使用することもできる。これらの活性化ゼオライトの粒径は、水和速度、使用感などの点から0.1〜200μmであることが好ましい。
【0009】本願発明で用いる活性化ゼオライト以外の無機塩類としては、水分や空気との接触によって発熱する、または光エネルギーを熱に変換するもので、皮膚刺激が少ないものが望ましい。具体的には無水または低含水率の酸化カルシウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、りん酸三ナトリウム、ヘキサメタりん酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等が例として挙げることができ、これらは単体で用いることができる他、複数種類を併用することもできる。
【0010】上記に例示した塩類は、水和と殆ど同時に水に溶解するか、一旦吸水したのち徐々に水に溶解する性質を有し、その際多量の熱を発生する。当該無機塩類は本願発明の発熱性組成物(後述の噴射剤を除く)中0.5〜90重量%(以下、単に%という)の比で分散させながら配合することが望ましく、より好ましくは10〜50%とする。また、分散性や水溶性・感触面から、無機塩類の平均粒径を0.1〜200μmの範囲に設定することが好ましい。
【0011】本願発明に用いられる有機酸としてはクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸(DL−リンゴ酸やL−リンゴ酸)、グリコノール酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、アジピン酸、エデト酸、オレイン酸、カプロン酸等、水分が存在しない限り使用する水和性発熱粉末状物質であるゼオライトや無機塩類、好ましくはポリエチレングリコール等のグリコール類と直接反応しない程度の安定性を示す有機酸であれば適宜使用できる。上記の内でもクエン酸、リンゴ酸(DL−リンゴ酸やL−リンゴ酸)等は本願発明を実施するのに最も扱いやすい有機酸に属する。これらの有機酸は単体で用いることができる他、複数種類を混合して用いることもできる。又これらの有機酸は、全組成(後述の噴射剤を除く)中に0.1〜35重量%配合するのが好ましい。
【0012】本願発明の非水溶剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、の他液状の低級アルコールが用いられる。このうちポリエチレングリコールは、平均重合度が200〜1000であることが必要である。この範囲内であれば、単位重量当たりの水和熱発生量が極めて大きく、しかもゼオライト等との相互作用が弱いので発熱量の低下が少ない。これらの非水溶剤は、単体で用いることができる他、複数種類を併用することもでき、全組成中に20〜99.5%、特に、40〜90%配合するのが好ましい。又これらは発熱助剤としても働く。尚、非水溶剤は、水和発熱性粉末状物質を溶解させるものである必要はなく、水和発熱性粉末状物質を粉末状のままで他の成分と安定して混和させることができるものも、本願発明の非水溶剤に含むものとする。
【0013】本願発明の発熱性組成物はその全体が非水であり、本願発明で言う非水とは、その水分量が原則的に水和発熱性成分に影響を与えない水分量に抑えられていることを言いう。最も好ましくは全く含まないものであるが、好ましくは四捨五入して0%、多くとも全成分(後述の噴射剤を除く)中3%未満の水分含有量とするのが適当である。この全成分中3%の水分とは界面活性剤等の製剤に製造上どうしても含有する避けられない水分および、吸湿性成分の保持水分量などの総量を言うが、水和発熱性成分に影響を与えないことを条件にこれより高い水分量であっても許容し得る場合がある。
【0014】本願発明の発熱性組成物には、上記必須成分の他、下記の如き界面活性剤、保型剤、潤滑剤、皮膜剤、ポリエチレングリコールに難溶性の親水性高分子その他の成分を本願発明の効果を妨げない限り、配合することができる。
【0015】これらのうち、界面活性剤は、本願発明の発熱性組成物を、化粧料、特に洗顔料等として用いる場合に、主として発泡性及び洗浄力を付与する目的で配合する。界面活性剤は公知のアニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性界面活性剤から任意に選択することができ、その組合わせ及び配合量・比率は本願発明で使用されるポリエチレングリコールとの相溶性・配合安定性、粘度や流動性等のレオロジー的性質、洗浄力、濯ぎ落ち性、感触面その他の性質から総合的に判断して設定できる。これらの界面活性剤を使用する場合、当該界面活性剤全体が占める割合は、全成分(後述の噴射剤を除く)中0.1〜25%であることが望ましい。0.1%未満では、洗浄力が充分でなく、25%を超えると、発熱効果を妨げる場合が多い。
【0016】温和な発熱を持続させる目的、および皮膜剤としてポリエチレングリコールに難溶性の親水性高分子などを添加することも可能である。
ポリエチレングリコールに難溶性の親水性高分子化合物としては、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸塩等の合成高分子化合物、カラギーナン、キサンタンガム、ゼラチン、デキストリン等の天然高分子化合物、メチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等の半合成高分子化合物等が挙げられる。これらの高分子化合物は、単独または2種以上を混合して用いることができるほか、共重合体の形のものを使用することもできる。
【0017】保型剤は、熱の放散の抑制及び無機塩類の分散安定化の目的で配合される。例としては、ポリアクリル酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリペプチド、ポリオキシアルキレン等の天然・合成・半合成高分子化合物、セルロースビーズ、キトサンビーズ、ポリエチレンビーズ、ポリスチレンビーズ、ナイロンビーズ、テフロンビーズ、シリコーンビーズ、アルミナ粉、シリカ粉、石膏粉、タルク粉、カオリン、鉱物粉、微木粉、ケラチン粉、繊維粉、セラミクス粉、ケイソウ土等の動物性・植物性・無機系粉体、及び硫黄粉、鉄粉、炭素粉等の単体粉末を挙げることができる。必要により、全成分(後述の噴射剤を除く)中0.1〜20%配合することが好ましい。
【0018】潤滑剤は本願発明の発熱性組成物の塗り伸ばし時の塗り伸ばし性の向上や、本願発明の化粧料をシェービング剤に仕上げたときに剃刀のすべり性向上のために用いる。潤滑剤としては低重合度のシリコーンや、種々の公知の潤滑性油剤を用いることができるが、保型性を具備するという観点からポリオキシアルキレンが特に好ましい。
【0019】その他の成分としては、高級アルコール、ピロリドンカルボン酸塩、尿素、アミノ酸、公知の湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収斂剤、止血剤、鎮痛剤、ビタミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調整剤、起泡剤、清涼剤、冷感剤、金属防錆剤、動植物エキス、色素、抗酸化剤、香料等が挙げられ、使用目的等に応じて配合される。
【0020】本願発明の発熱性組成物は、常法により上記成分を混合することにより製造することができ、実質的に非水系のものである。使用に当たっては、被塗面に塗り伸ばした時に、肌からの水分および外気からの水分を吸着(吸湿)する事によって被塗面上で、徐々に発熱する。
【0021】温和な発熱を、長時間にわたり持続させるには、発泡度や粘度、皮膜の厚さを調節する等、内容処方を調整することによって可能となる。即ち、徐々に成分を供給するようにすればよい。
【0022】本願発明の発熱性組成物の形態は特に限定されず、液状、粉状、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ペースト状、パック状、プラスター状、軟膏状などいずれの状態でも実施可能であり、適宜容器に収納して製品化され得る。特に、公知のエアゾール用噴射剤との混和性にも優れるので
霧状、泡状、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ペースト状、パック状、プラスター状、軟膏状などいずれの状態でも容器から吐出可能であり、内容物処方を調整することによってエアゾール容器にしても全く問題なく吐出可能である。
【0023】このように、本願発明の発熱性組成物は、種々の形態で実施できるものであり、特に、噴射剤と共に、公知のエアゾール容器に封入することによりエアゾール製品として実施され得る。
この噴射剤としてはLPG、DME、134a、152a等の液化ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素ガス、空気等のガスを単体、もしくは混合して圧縮ガスを用いる事が出来る。温熱効果としては、液化ガスより気化潜熱の小さな圧縮ガスを用いた方が、内容物を被塗面に塗布後、発熱の際にガスによる温度降下が少ないために発熱を効果的に保持できる。
配合量としては、噴射性を得ることを条件として使用されるガスの種類によって適宜変更し得るが、液化ガスの場合であれば、一般的には噴射剤を含めたエアゾール容器内の全内容成分中の3〜50%とすることが好ましい。圧縮ガスの場合は0.05〜53%とすることが好ましい。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げて本願発明をさらに説明するが、本願発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0025】表1及び表2の処方欄に示す成分を混合して実施例1〜5と比較例1〜4の発熱性組成物を製造した。これを被験者の腕の皮膚に一定量塗布接触させ、室温25℃、相対湿度75%の条件で被験者に感応テストをした。結果を表の下部使用感の欄に示す。
【0026】被験者の使用感については女性12人が被験者となり、◎、○、△、×で評価してもらい、12人の総合評価から平均的なところを◎、○、△、×で表した。
評価;◎:優れている、○:良い、△:少し悪い、X:悪い
【0027】処方中、界面活性剤等は特に限定するものではないが、有機酸の効果を比較しやすいようにする目的で、出来るだけ実施例等における成分は有機酸、非水溶剤以外少ない成分で処方した。即ち、本願発明を実施するとき、必要に応じて自由に界面活性剤他、必要な有効成分等を追加、変更などして処方することが可能である。
【0028】表1、表2の結果から明らかなように、本願発明の発熱性エアゾール剤を塗布した肌の表面では塗布開始数秒後から10分以上にわたって持続し、比較例に比べて温和な発熱を長時間持続できた。又、アルカリ、酸イオン等による皮膚などへの常感を感じた者は皆無であった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】
本願発明の人体塗布用の発熱性組成物及びそのエアゾール製品は、中性乃至弱酸性で発熱性及びその持続性に優れた製剤を得られるので、肌に優しい状態で(皮膚を傷めることなく)皮膚や毛を効果的に温めることができる。また温感による塗布時の感じが良く、血行の促進による肌の活性化、毛穴の拡張や熱による表皮汚れの除去性に優れたものである。さらに、洗顔料、パック剤等として用いたときは、肌に優しい状態で持続的な熱により毛穴を開き、汚れを落し易くすることができるという効果も発揮し得るものである。
【発明の属する技術分野】
本願発明は、人体塗布用の発熱性組成物に関する。より詳しくは化粧料や、医薬品、医薬部外品等の薬剤として人体に塗布して用いることができ、水和反応により発熱する発熱性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば化粧料など人体に用いるエアゾール剤に発熱性を持たせると、液化ガスなどの蒸発熱に起因する塗布時の不快な冷感がなくなると共に、温熱効果と総称される種々の効果、例えば、血行の促進による肌の活性化、新陳代謝の活発化、毛穴の拡張や熱による表皮汚れの除去性向上といった効果、さらに発熱が薬剤の皮膚浸透性を促進させる効果などを得ることが期待できる。
従って、肌を温める効果に優れた化粧料が望まれていた。一般に発熱性を付与する手段としては、酸化還元反応、中和反応、水和反応等の化学反応の応用が検討されているが、これらのうち、水和反応は、劇薬を用いないために安全性が高く、最も好ましい発熱手段である。
【0003】一部のアルコール類(エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等)が水和熱を発生することが知られているが、ポリオールの水和熱は無機塩類の水和反応やその他の化学反応で発生する熱量に比べて一般に非常に小さく、発熱の持続性も不満足であるため、充分な温熱効果をもたらすことはできなかった。
そこで出来るだけ高い水和熱を得る目的で例えば、特許文献1にあるように、酸化カルシウムが水と反応して水酸化カルシウムに変化する際の発熱が利用されている。又、特許文献2〜4などには、焼き石膏を主成分とした無水の無機塩類が結晶水を吸蔵する際の発熱を利用した化粧料などが提案されている。
さらに、特許文献5、6などのような活性化ゼオライトの水和熱を利用した化粧料も公知である。これらの化粧料には、活性化ゼオライトを分散する目的でポリオール類やポリエチレングリコールが使用されている。しかしながら、これら酸化カルシウムや活性化ゼオライトを用いたものは温熱効果が得られるもののアルカリ度が高く(弱アルカリ乃至強アルカリ)加えて、無機塩類粒子の近傍の肌が局所的に高温と高濃度のイオンに晒される可能性が高い。又、皮膚などに洗い流さないで長時間付着させたままにしておく化粧品を作るには皮膚に炎症を起こす可能性も少なくない。
【0004】
【特許文献1】
特開昭51−104043号公報
【特許文献2】
特開昭57−114506号公報
【特許文献3】
特開昭62−30704号公報
【特許文献4】
特開昭63−54308号公報
【特許文献5】
特開平4−89424号
【特許文献6】
米国特許第3250680号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の事情に鑑み、本願発明は、人の顔や手、足、腹部など人体の適宜箇所に塗布使用するとき、適宜な発熱が長時間保持でき、肌が局所的に高温と高濃度のイオンに晒されることのない、皮膚などに長時間付着させたままにしておいても安全な中性乃至弱酸性の発熱性組成物ならびにこの発熱性組成物を封入したエアゾール製品を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、人体に塗布されることにより発熱作用が発揮される発熱性組成物において、水と接することによりアルカリ性を示すと共に発熱する水和発熱性粉末状物質と、水和発熱性粉末状物質の上記アルカリ性を中和させる有機酸とを含有してなる人体塗布用の発熱性組成物を提供することにより上記の課題を解決する。
本願の請求項2に係る発明は、少なくともアルカリ性の水和発熱性粉末状物質と有機酸と非水溶剤とを混合してなる人体塗布用の発熱性組成物を提供するものである。
本願の請求項3に係る発明は、水和発熱性粉末状物質が無機塩類から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項4に係る発明は、上記無機塩類がゼオライトであることを特徴とする請求項3記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項5に係る発明は、上記有機酸が、有機酸から選ばれた有機酸の単体もしくは混合物を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項6に係る発明は、上記有機酸が、クエン酸またはリンゴ酸のいずれか又は両者の混合物であることを特徴とする請求項6記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項7に係る発明は、上記非水溶剤が、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物を提供する。
本願の請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発熱性組成物と、噴射剤とが、エアゾール容器に封入されたことを特徴とする人体塗布用のエアゾール製品を提供する。
【0007】
本願発明の発熱性組成物は、水和発熱性粉末状物質と有機酸を非水溶剤で分散混合した内容物を被塗布部に塗布した時に、水和発熱性粉末状物質である活性化ゼオライト等の無機塩類が皮膚表面や外部の水分もしくは皮膚内部から出てくる水分と発熱反応をする際に、活性化ゼオライト等の無機塩類の周辺に混和させてあるクエン酸などの有機酸が同時にその水分により溶解することによって、活性化ゼオライト等の無機塩類のアルカリを中和させることとなる。これによって被塗面である皮膚の上では中性に近づけることができるため(望ましくは中性乃至弱酸性となるので)、肌が局所的に高濃度のイオンに晒されることがない。又、クエン酸等の有機酸は熱の分散効果を持つ上、水和時に中和熱を効果的に与えるようにすることも可能であり、肌が局所的に高温から避けることが出きると共に、適宜な発熱を長時間保持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明に用いるアルカリ性の水和発熱性粉末状物質とは原則的に粉末状の水和発熱性物質を水に分散、もしくは溶解させた時、アルカリ性を示す物質を言う。活性化ゼオライトとしては、特に制限されないが、入手容易性や経済性などの面から、次式:Na2O・Al2O3・2SiO2・zH2O(zは任意の数を示す)で表わされるゼオライトが好ましく、さらにイオン交換、中性化処理等の特殊処理を施したゼオライトを使用することもできる。これらの活性化ゼオライトの粒径は、水和速度、使用感などの点から0.1〜200μmであることが好ましい。
【0009】本願発明で用いる活性化ゼオライト以外の無機塩類としては、水分や空気との接触によって発熱する、または光エネルギーを熱に変換するもので、皮膚刺激が少ないものが望ましい。具体的には無水または低含水率の酸化カルシウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、りん酸三ナトリウム、ヘキサメタりん酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等が例として挙げることができ、これらは単体で用いることができる他、複数種類を併用することもできる。
【0010】上記に例示した塩類は、水和と殆ど同時に水に溶解するか、一旦吸水したのち徐々に水に溶解する性質を有し、その際多量の熱を発生する。当該無機塩類は本願発明の発熱性組成物(後述の噴射剤を除く)中0.5〜90重量%(以下、単に%という)の比で分散させながら配合することが望ましく、より好ましくは10〜50%とする。また、分散性や水溶性・感触面から、無機塩類の平均粒径を0.1〜200μmの範囲に設定することが好ましい。
【0011】本願発明に用いられる有機酸としてはクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸(DL−リンゴ酸やL−リンゴ酸)、グリコノール酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、アジピン酸、エデト酸、オレイン酸、カプロン酸等、水分が存在しない限り使用する水和性発熱粉末状物質であるゼオライトや無機塩類、好ましくはポリエチレングリコール等のグリコール類と直接反応しない程度の安定性を示す有機酸であれば適宜使用できる。上記の内でもクエン酸、リンゴ酸(DL−リンゴ酸やL−リンゴ酸)等は本願発明を実施するのに最も扱いやすい有機酸に属する。これらの有機酸は単体で用いることができる他、複数種類を混合して用いることもできる。又これらの有機酸は、全組成(後述の噴射剤を除く)中に0.1〜35重量%配合するのが好ましい。
【0012】本願発明の非水溶剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、の他液状の低級アルコールが用いられる。このうちポリエチレングリコールは、平均重合度が200〜1000であることが必要である。この範囲内であれば、単位重量当たりの水和熱発生量が極めて大きく、しかもゼオライト等との相互作用が弱いので発熱量の低下が少ない。これらの非水溶剤は、単体で用いることができる他、複数種類を併用することもでき、全組成中に20〜99.5%、特に、40〜90%配合するのが好ましい。又これらは発熱助剤としても働く。尚、非水溶剤は、水和発熱性粉末状物質を溶解させるものである必要はなく、水和発熱性粉末状物質を粉末状のままで他の成分と安定して混和させることができるものも、本願発明の非水溶剤に含むものとする。
【0013】本願発明の発熱性組成物はその全体が非水であり、本願発明で言う非水とは、その水分量が原則的に水和発熱性成分に影響を与えない水分量に抑えられていることを言いう。最も好ましくは全く含まないものであるが、好ましくは四捨五入して0%、多くとも全成分(後述の噴射剤を除く)中3%未満の水分含有量とするのが適当である。この全成分中3%の水分とは界面活性剤等の製剤に製造上どうしても含有する避けられない水分および、吸湿性成分の保持水分量などの総量を言うが、水和発熱性成分に影響を与えないことを条件にこれより高い水分量であっても許容し得る場合がある。
【0014】本願発明の発熱性組成物には、上記必須成分の他、下記の如き界面活性剤、保型剤、潤滑剤、皮膜剤、ポリエチレングリコールに難溶性の親水性高分子その他の成分を本願発明の効果を妨げない限り、配合することができる。
【0015】これらのうち、界面活性剤は、本願発明の発熱性組成物を、化粧料、特に洗顔料等として用いる場合に、主として発泡性及び洗浄力を付与する目的で配合する。界面活性剤は公知のアニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性界面活性剤から任意に選択することができ、その組合わせ及び配合量・比率は本願発明で使用されるポリエチレングリコールとの相溶性・配合安定性、粘度や流動性等のレオロジー的性質、洗浄力、濯ぎ落ち性、感触面その他の性質から総合的に判断して設定できる。これらの界面活性剤を使用する場合、当該界面活性剤全体が占める割合は、全成分(後述の噴射剤を除く)中0.1〜25%であることが望ましい。0.1%未満では、洗浄力が充分でなく、25%を超えると、発熱効果を妨げる場合が多い。
【0016】温和な発熱を持続させる目的、および皮膜剤としてポリエチレングリコールに難溶性の親水性高分子などを添加することも可能である。
ポリエチレングリコールに難溶性の親水性高分子化合物としては、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸塩等の合成高分子化合物、カラギーナン、キサンタンガム、ゼラチン、デキストリン等の天然高分子化合物、メチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等の半合成高分子化合物等が挙げられる。これらの高分子化合物は、単独または2種以上を混合して用いることができるほか、共重合体の形のものを使用することもできる。
【0017】保型剤は、熱の放散の抑制及び無機塩類の分散安定化の目的で配合される。例としては、ポリアクリル酸、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリペプチド、ポリオキシアルキレン等の天然・合成・半合成高分子化合物、セルロースビーズ、キトサンビーズ、ポリエチレンビーズ、ポリスチレンビーズ、ナイロンビーズ、テフロンビーズ、シリコーンビーズ、アルミナ粉、シリカ粉、石膏粉、タルク粉、カオリン、鉱物粉、微木粉、ケラチン粉、繊維粉、セラミクス粉、ケイソウ土等の動物性・植物性・無機系粉体、及び硫黄粉、鉄粉、炭素粉等の単体粉末を挙げることができる。必要により、全成分(後述の噴射剤を除く)中0.1〜20%配合することが好ましい。
【0018】潤滑剤は本願発明の発熱性組成物の塗り伸ばし時の塗り伸ばし性の向上や、本願発明の化粧料をシェービング剤に仕上げたときに剃刀のすべり性向上のために用いる。潤滑剤としては低重合度のシリコーンや、種々の公知の潤滑性油剤を用いることができるが、保型性を具備するという観点からポリオキシアルキレンが特に好ましい。
【0019】その他の成分としては、高級アルコール、ピロリドンカルボン酸塩、尿素、アミノ酸、公知の湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収斂剤、止血剤、鎮痛剤、ビタミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調整剤、起泡剤、清涼剤、冷感剤、金属防錆剤、動植物エキス、色素、抗酸化剤、香料等が挙げられ、使用目的等に応じて配合される。
【0020】本願発明の発熱性組成物は、常法により上記成分を混合することにより製造することができ、実質的に非水系のものである。使用に当たっては、被塗面に塗り伸ばした時に、肌からの水分および外気からの水分を吸着(吸湿)する事によって被塗面上で、徐々に発熱する。
【0021】温和な発熱を、長時間にわたり持続させるには、発泡度や粘度、皮膜の厚さを調節する等、内容処方を調整することによって可能となる。即ち、徐々に成分を供給するようにすればよい。
【0022】本願発明の発熱性組成物の形態は特に限定されず、液状、粉状、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ペースト状、パック状、プラスター状、軟膏状などいずれの状態でも実施可能であり、適宜容器に収納して製品化され得る。特に、公知のエアゾール用噴射剤との混和性にも優れるので
霧状、泡状、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ペースト状、パック状、プラスター状、軟膏状などいずれの状態でも容器から吐出可能であり、内容物処方を調整することによってエアゾール容器にしても全く問題なく吐出可能である。
【0023】このように、本願発明の発熱性組成物は、種々の形態で実施できるものであり、特に、噴射剤と共に、公知のエアゾール容器に封入することによりエアゾール製品として実施され得る。
この噴射剤としてはLPG、DME、134a、152a等の液化ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素ガス、空気等のガスを単体、もしくは混合して圧縮ガスを用いる事が出来る。温熱効果としては、液化ガスより気化潜熱の小さな圧縮ガスを用いた方が、内容物を被塗面に塗布後、発熱の際にガスによる温度降下が少ないために発熱を効果的に保持できる。
配合量としては、噴射性を得ることを条件として使用されるガスの種類によって適宜変更し得るが、液化ガスの場合であれば、一般的には噴射剤を含めたエアゾール容器内の全内容成分中の3〜50%とすることが好ましい。圧縮ガスの場合は0.05〜53%とすることが好ましい。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げて本願発明をさらに説明するが、本願発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0025】表1及び表2の処方欄に示す成分を混合して実施例1〜5と比較例1〜4の発熱性組成物を製造した。これを被験者の腕の皮膚に一定量塗布接触させ、室温25℃、相対湿度75%の条件で被験者に感応テストをした。結果を表の下部使用感の欄に示す。
【0026】被験者の使用感については女性12人が被験者となり、◎、○、△、×で評価してもらい、12人の総合評価から平均的なところを◎、○、△、×で表した。
評価;◎:優れている、○:良い、△:少し悪い、X:悪い
【0027】処方中、界面活性剤等は特に限定するものではないが、有機酸の効果を比較しやすいようにする目的で、出来るだけ実施例等における成分は有機酸、非水溶剤以外少ない成分で処方した。即ち、本願発明を実施するとき、必要に応じて自由に界面活性剤他、必要な有効成分等を追加、変更などして処方することが可能である。
【0028】表1、表2の結果から明らかなように、本願発明の発熱性エアゾール剤を塗布した肌の表面では塗布開始数秒後から10分以上にわたって持続し、比較例に比べて温和な発熱を長時間持続できた。又、アルカリ、酸イオン等による皮膚などへの常感を感じた者は皆無であった。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】
本願発明の人体塗布用の発熱性組成物及びそのエアゾール製品は、中性乃至弱酸性で発熱性及びその持続性に優れた製剤を得られるので、肌に優しい状態で(皮膚を傷めることなく)皮膚や毛を効果的に温めることができる。また温感による塗布時の感じが良く、血行の促進による肌の活性化、毛穴の拡張や熱による表皮汚れの除去性に優れたものである。さらに、洗顔料、パック剤等として用いたときは、肌に優しい状態で持続的な熱により毛穴を開き、汚れを落し易くすることができるという効果も発揮し得るものである。
Claims (8)
- 人体に塗布されることにより発熱作用が発揮される発熱性組成物において、水と接触することによりアルカリ性を示すと共に発熱する水和発熱性粉末状物質と、水和発熱性粉末状物質の上記アルカリ性を中和させる有機酸とを含有してなる人体塗布用の発熱性組成物。
- 少なくともアルカリ性の水和発熱性粉末状物質と有機酸と非水溶剤とを混合してなる人体塗布用の発熱性組成物。
- 水和発熱性粉末状物質が無機塩類から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の人体塗布用の発熱性組成物。
- 上記無機塩類がゼオライトであることを特徴とする請求項3記載の人体塗布用の発熱性組成物。
- 上記有機酸は、有機酸から選ばれた有機酸の単体もしくは混合物を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物。
- 上記有機酸は、クエン酸またはリンゴ酸のいずれか又は両者の混合物であることを特徴とする請求項6記載の人体塗布用の発熱性組成物。
- 上記非水溶剤が、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の人体塗布用の発熱性組成物と、噴射剤とが、エアゾール容器に封入されたことを特徴とする人体塗布用のエアゾール製品。
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2003
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