JP2004284216A - 情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法 - Google Patents
情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】正規のデザインを防止することが可能な情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法を提供する。
【解決手段】基材の少なくとも一平面には絵柄、文字等の印刷がなされている情報記録媒体の集合体であって、各々の情報記録媒体上に、少なくとも1ヶ以上の穴7が、記録されている情報に影響を与えない部位で、かつ、各々の情報記録媒体間で前記穴の位置がランダムの関係に開けられた情報記録媒体の集合体とする。
【選択図】 図3
【解決手段】基材の少なくとも一平面には絵柄、文字等の印刷がなされている情報記録媒体の集合体であって、各々の情報記録媒体上に、少なくとも1ヶ以上の穴7が、記録されている情報に影響を与えない部位で、かつ、各々の情報記録媒体間で前記穴の位置がランダムの関係に開けられた情報記録媒体の集合体とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、磁気カードやスクラッチカードなどのカード状の情報記録媒体に関し、特に、情報記録媒体の可視情報意匠保護や改竄防止に好適な情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリペイドカード、定期券、回数券、会員証あるいは商品券等として、磁気カードやスクラッチカードあるいはICカード等のカード状情報記録媒体(以下、カードと表記)が、その利便性から、いたるところで使用され、普及している。
【0003】
そして、これらのカードには、例えばテレホンカードに代表される磁気カードのように、情報記録層である磁気層の反対側の面上に、カード発行者によって企画された絵柄、文字等の可視情報が印刷され販売されている。
【0004】
また、別の販売形態として、特定のカード購入者自身が企画した絵柄、文字等の可視情報を印刷し、その者に対し一括で販売するものもある。このカードは、例えば個人の結婚式や各種行事の記念として、あるいは、企業の社名や製品等の広告を入れ、販売促進等の用途として製作、販売されるものであり根強い需要がある。
【0005】
このカード購入者自身が企画したオリジナルカードは、カード購入者が選定あるいは製作した絵柄や文字等を基に、通常、何も印刷されていない白色無地の専用カード(所謂ホワイトカード)に対し、オフセット印刷機等を使用して、前記オリジナルの絵柄や文字等の可視情報を印刷し販売するものである(以下、オリジナルカードと表記)。
【0006】
このオリジナルカードは、前記のように根強い需要があり、これに使用する前記ホワイトカードの需要も多くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年のカードの普及に伴って、各種のカードの再生方法が検討、実施されている。その中でカード表面に印刷された正規の可視情報を、機械的、又は、化学的に剥離、除去し、再度、新たな可視情報を印刷する事により、カードを再生する方法が提案、実施されている。特許文献1には、磁気カードの印刷面を除去し、再度印刷を行うことが記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平1−288478号公報
【0009】
このような方法で絵柄、文字等を除去する行為により、本来のカードが持っていた可視情報が改竄されたり、失われてしまうという問題があった。
【0010】
また、このような改竄の場合、例えば、化学的剥離は比較的困難である場合は、主に印刷面を機械的に研磨して、絵柄印刷面を除去する方法が用いられている。この方法では、カード基材が薄くなり、カードを使用する際に、カードリーダ内にて、機械的なトラブルが起こり易いという問題点があった。
【0011】
従って、本発明の目的は、正規の可視情報の喪失を防止することが可能な情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は上記の如くであり、次に、この問題を解決するための手段を説明する。
【0013】
即ち、本発明は、情報記録媒体の集合体であって、前記集合体を構成する各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む可視情報が記録されてなり、1以上の穴部を有し、該穴部の形状、大きさ、配置のいずれか1以上の組み合わせからなる各情報記録媒体固有の穴パターンを有し、かつ前記各情報記録媒体固有の穴パターンは前記集合体中に2以上存在する情報記録媒体の集合体である。
【0014】
また、本発明は、前記情報記録媒体集合体は、1以上の情報記録媒体から構成される1以上の小集合体よりなり、前記各小集合体は各々固有かつ共通の付加価値を有する情報記録媒体の集合体である。
【0015】
また、本発明は、前記各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む共通の可視情報が記録されている情報記録媒体の集合体である。
【0016】
また、本発明は、前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は、異なる幾何形状の穴とする情報記録媒体の集合体である。
【0017】
また、本発明は、前記穴部が、少なくとも1ヶ以上は、前記情報記録媒体上に記録された可視情報の意匠の一部を形成している情報記録媒体の集合体である。
【0018】
また、本発明は、情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法であって、前記情報記録媒体の集合体を構成する各情報記録媒体は1以上の穴部を有し、該穴部の形状、大きさ、配置のいずれか1以上の組み合わせからなる前記各情報記録媒体固有の穴パターンを有し、かつ前記各情報記録媒体固有の穴パターンを前記集合体中に2以上存在させることにより、前記集合体に新たな可視情報を連続印刷する際、固有の穴パターンを有する第1の情報記録媒体の穴部位置にあたる印刷機内の残留インキを、続いて印刷する第1の情報記録媒体と異なる固有の穴パターンを有する第2の情報記録媒体の可視情報印刷面に転写させ、印刷痕を形成する情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0019】
また、本発明は、前記情報記録媒体の集合体は、1以上の情報記録媒体から構成される1以上の小集合体よりなり、前記各小集合体は各々固有かつ共通の付加価値を有する情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0020】
また、本発明は、前記各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む共通の可視情報が記録されている情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0021】
また、本発明は、前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は異なる幾何形状の穴とする情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0022】
また、本発明は、前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は情報記録媒体上に印刷されたデザインの一部とする情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法について、磁気カードの場合について、以下に説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、一般の磁気カードの構成を示す断面図である。また、図2は、一般のホワイトカードの構成を示す断面図である。図3は、実施の形態1による磁気カードの集合体の上面図である。図3(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示し、図3(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示し、図3(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す。
【0025】
図1にて、基材1の一平面には情報を記録する磁性層4、注意書き等を記載した印刷層5、及び磁性層4と印刷層5を保護する保護層6が形成され、基材の反対面には、絵柄印刷層2及び絵柄を保護する絵柄保護層3が形成されている。
【0026】
図2に示すように、基材1aの一平面には情報を磁気記録する磁性層4a、注意書き等を記載した印刷層5a、及び磁性層4aと印刷層5aを保護する保護層6aが形成されている。
【0027】
基材1aの基材印刷面11には、印刷用のインキが定着しやすいように、表面処理を施すか、アンカー材を塗布あるいは印刷するのが望ましいが、印刷強度に問題が無ければ特に処理を施さなくても良い。なお、図1の磁気カードを再生して使用するため、機械的又は化学的にカードの表面上の絵柄印刷を剥離、除去したものも、図2と同様の構成となる。
【0028】
図3において、磁気カードAの絵柄印刷面には、あるデザインが印刷されており、かつ、情報記録媒体上には、一定の範囲内でランダムの位置に穴7が開けてある。印刷内容は、特に制約はないが、ランダムに穴を開けても商品性が損なわれないデザインとすることがより好ましい。図3に示す磁気カードAにおいて開けられている穴は丸穴であるが、他の幾何形状でもよい。また、情報記録媒体ごとに形状、大きさが異なってもよい。この穴は、図1、図2の磁性層4、磁性層4aの情報記録部に影響を与えない位置にあることが望ましい。
【0029】
図4は、図3の磁気カードの集合体の絵柄印刷層を除去した後の構成の上面図である。図4(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示し、図4(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示し、図4(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す。
【0030】
前記絵柄印刷層の除去は、機械的又は化学的な方法を用いた。このカードに新たに絵柄の印刷を行う場合、穴の部分のインキがカードに転写されず、オフセット印刷機のブランケット上に残ってしまうため、それぞれの情報記録媒体の絵柄面に、他の情報記録媒体の穴の印刷痕が残り、印刷品位が低下する。
【0031】
図5は、図4の磁気カードの集合体へ、加刷した後の状態の上面図である。図5(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示し、図5(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示し、図5(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す。
【0032】
図5に示すように、磁気カード上のオリジナルなデザイン上のランダムな位置に穴があいていると、図5(a)、図5(b)、図5(c)のカードに連続で印刷した場合、印刷痕が残り、意匠性が著しく低下するため、他のデザインを加刷しようとしても商品のデザイン品質が低下する。
【0033】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による磁気カードの集合体の上面図である。図6(a)は、穴の形状が円の場合の磁気カードを示し、図6(b)は、穴の形状が星型の場合の磁気カードを示し、図6(c)は、穴の形状が四角状の場合の磁気カードを示す。
【0034】
図6の磁気カードの集合体は、磁気カードDの情報記録部(図示せず)に影響を与えない位置に、情報情報記録媒体毎に異なる幾何形状の穴7c,7d,7eを開けたものである。穴7cは円形であり、穴7dは星型であり、穴7eは四角状である。この場合も前記のランダムの位置に穴を開けたのと同様の効果を得ることができる。なお、幾何形状は、同一の形状のものだけを集める事は困難なので、数種類必要である。
【0035】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による磁気カードの上面図である。図7に示すように、磁気カードは、情報記録部に影響を与えない位置に穴を開けたものであり、かつ、デザインの一部を構成するようにしたものである。この穴7f,7gも正規のデザインを剥離した後に他のデザインを加刷する時に制約を与えることとなる。
【0036】
前述した穴は、情報記録媒体の製造工程において、絵柄印刷後に加工されるのが望ましいが、例えば、規定位置に穴を開ける場合において、穴の周囲の印刷を行わないこと等により、印刷品位、デザイン上問題無ければ、印刷前に予め、穴加工をしていても差し支えない。
【0037】
上記の方法で穴を開けて発行する情報記録媒体は、例えば、商品券のような形態で使用することが考えられ、この場合、金券として使用されることに意義があり、絵柄については意匠性をあまり求められないので、デザインを共通にして、多くの枚数のものを発行できる。そうすることにより、使用済みカードを回収して、絵柄を変更せずに再度情報を付加して、再使用することも可能となる。
【0038】
なお、上記の説明では、情報記録媒体を磁気カードの場合として説明したが、その他スクラッチカードをはじめとするカード状の情報記録媒体であれば、すべて本発明を適用できる。
【0039】
また、本発明における付加価値とは、例えばカードに付加されるカードの適用範囲、用途、カードを使用することにより受けられるサービス・役務およびその対価や度数、取得できる物品の対価や度数等を示す。つまり、本発明における共通の付加価値を有する情報記録媒体集合体の例としては、テレホンカード、図書カード、乗車券、物品引き替え券等が挙げられる。
【0040】
さらに、本発明は、あらかじめ特定の可視情報意匠が記録された共通の付加価値を有するカードのみならず、付加価値が異なるカードを一括して改竄する場合にも適用される。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を得られる。即ち、実施の形態1のように、情報記録媒体上に少なくとも1ヶ以上の穴を情報記録媒体間で2つ以上の異なる位置に開けることにより、情報記録媒体の絵柄印刷層を機械的又は化学的に除去し、再度オリジナルカードとして印刷された場合であっても、開けられた穴の影響により、そのデザインに大幅な制約を受けることになる。
【0042】
実施の形態2のように、規定の位置に情報記録媒体間で異なる幾何形状の穴を開けることにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0043】
実施の形態3のように、に絵柄のデザインの一部として穴を開けることにより実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0044】
以上、本発明によれば、正規のデザインを保護することができる情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の磁気カードの断面図。
【図2】一般のホワイトカードの断面図。
【図3】本発明の実施の形態1による磁気カードの集合体の上面図。図3(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示す図、図3(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示す図、図3(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す図。
【図4】図3の磁気カードの集合体の絵柄印刷層を除去した後の構成の上面図。図4(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示す図、図4(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示す図、図4(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す図。
【図5】図4の磁気カードの集合体へ加刷した後の状態の上面図。図5(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示す図、図5(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示す図、図5(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す図。
【図6】本発明の実施の形態2による磁気カードの集合体の上面図。図6(a)は、穴の形状が円の場合の磁気カードを示す図、図6(b)は、穴の形状が星型の場合の磁気カードを示す図、図6(c)は、穴の形状が四角状の場合の磁気カードを示す図。
【図7】本発明の実施の形態3による磁気カードの上面図。
【符号の説明】
1,1a 基材
11 基材印刷面
2 絵柄印刷層
3 絵柄保護層
4,4a 磁性層
5,5a 印刷層
6,6a 保護層
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g (印刷防止用)穴
8 印刷痕
A,B,C,D 磁気カード
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、磁気カードやスクラッチカードなどのカード状の情報記録媒体に関し、特に、情報記録媒体の可視情報意匠保護や改竄防止に好適な情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリペイドカード、定期券、回数券、会員証あるいは商品券等として、磁気カードやスクラッチカードあるいはICカード等のカード状情報記録媒体(以下、カードと表記)が、その利便性から、いたるところで使用され、普及している。
【0003】
そして、これらのカードには、例えばテレホンカードに代表される磁気カードのように、情報記録層である磁気層の反対側の面上に、カード発行者によって企画された絵柄、文字等の可視情報が印刷され販売されている。
【0004】
また、別の販売形態として、特定のカード購入者自身が企画した絵柄、文字等の可視情報を印刷し、その者に対し一括で販売するものもある。このカードは、例えば個人の結婚式や各種行事の記念として、あるいは、企業の社名や製品等の広告を入れ、販売促進等の用途として製作、販売されるものであり根強い需要がある。
【0005】
このカード購入者自身が企画したオリジナルカードは、カード購入者が選定あるいは製作した絵柄や文字等を基に、通常、何も印刷されていない白色無地の専用カード(所謂ホワイトカード)に対し、オフセット印刷機等を使用して、前記オリジナルの絵柄や文字等の可視情報を印刷し販売するものである(以下、オリジナルカードと表記)。
【0006】
このオリジナルカードは、前記のように根強い需要があり、これに使用する前記ホワイトカードの需要も多くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年のカードの普及に伴って、各種のカードの再生方法が検討、実施されている。その中でカード表面に印刷された正規の可視情報を、機械的、又は、化学的に剥離、除去し、再度、新たな可視情報を印刷する事により、カードを再生する方法が提案、実施されている。特許文献1には、磁気カードの印刷面を除去し、再度印刷を行うことが記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平1−288478号公報
【0009】
このような方法で絵柄、文字等を除去する行為により、本来のカードが持っていた可視情報が改竄されたり、失われてしまうという問題があった。
【0010】
また、このような改竄の場合、例えば、化学的剥離は比較的困難である場合は、主に印刷面を機械的に研磨して、絵柄印刷面を除去する方法が用いられている。この方法では、カード基材が薄くなり、カードを使用する際に、カードリーダ内にて、機械的なトラブルが起こり易いという問題点があった。
【0011】
従って、本発明の目的は、正規の可視情報の喪失を防止することが可能な情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は上記の如くであり、次に、この問題を解決するための手段を説明する。
【0013】
即ち、本発明は、情報記録媒体の集合体であって、前記集合体を構成する各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む可視情報が記録されてなり、1以上の穴部を有し、該穴部の形状、大きさ、配置のいずれか1以上の組み合わせからなる各情報記録媒体固有の穴パターンを有し、かつ前記各情報記録媒体固有の穴パターンは前記集合体中に2以上存在する情報記録媒体の集合体である。
【0014】
また、本発明は、前記情報記録媒体集合体は、1以上の情報記録媒体から構成される1以上の小集合体よりなり、前記各小集合体は各々固有かつ共通の付加価値を有する情報記録媒体の集合体である。
【0015】
また、本発明は、前記各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む共通の可視情報が記録されている情報記録媒体の集合体である。
【0016】
また、本発明は、前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は、異なる幾何形状の穴とする情報記録媒体の集合体である。
【0017】
また、本発明は、前記穴部が、少なくとも1ヶ以上は、前記情報記録媒体上に記録された可視情報の意匠の一部を形成している情報記録媒体の集合体である。
【0018】
また、本発明は、情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法であって、前記情報記録媒体の集合体を構成する各情報記録媒体は1以上の穴部を有し、該穴部の形状、大きさ、配置のいずれか1以上の組み合わせからなる前記各情報記録媒体固有の穴パターンを有し、かつ前記各情報記録媒体固有の穴パターンを前記集合体中に2以上存在させることにより、前記集合体に新たな可視情報を連続印刷する際、固有の穴パターンを有する第1の情報記録媒体の穴部位置にあたる印刷機内の残留インキを、続いて印刷する第1の情報記録媒体と異なる固有の穴パターンを有する第2の情報記録媒体の可視情報印刷面に転写させ、印刷痕を形成する情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0019】
また、本発明は、前記情報記録媒体の集合体は、1以上の情報記録媒体から構成される1以上の小集合体よりなり、前記各小集合体は各々固有かつ共通の付加価値を有する情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0020】
また、本発明は、前記各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む共通の可視情報が記録されている情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0021】
また、本発明は、前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は異なる幾何形状の穴とする情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0022】
また、本発明は、前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は情報記録媒体上に印刷されたデザインの一部とする情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法について、磁気カードの場合について、以下に説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、一般の磁気カードの構成を示す断面図である。また、図2は、一般のホワイトカードの構成を示す断面図である。図3は、実施の形態1による磁気カードの集合体の上面図である。図3(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示し、図3(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示し、図3(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す。
【0025】
図1にて、基材1の一平面には情報を記録する磁性層4、注意書き等を記載した印刷層5、及び磁性層4と印刷層5を保護する保護層6が形成され、基材の反対面には、絵柄印刷層2及び絵柄を保護する絵柄保護層3が形成されている。
【0026】
図2に示すように、基材1aの一平面には情報を磁気記録する磁性層4a、注意書き等を記載した印刷層5a、及び磁性層4aと印刷層5aを保護する保護層6aが形成されている。
【0027】
基材1aの基材印刷面11には、印刷用のインキが定着しやすいように、表面処理を施すか、アンカー材を塗布あるいは印刷するのが望ましいが、印刷強度に問題が無ければ特に処理を施さなくても良い。なお、図1の磁気カードを再生して使用するため、機械的又は化学的にカードの表面上の絵柄印刷を剥離、除去したものも、図2と同様の構成となる。
【0028】
図3において、磁気カードAの絵柄印刷面には、あるデザインが印刷されており、かつ、情報記録媒体上には、一定の範囲内でランダムの位置に穴7が開けてある。印刷内容は、特に制約はないが、ランダムに穴を開けても商品性が損なわれないデザインとすることがより好ましい。図3に示す磁気カードAにおいて開けられている穴は丸穴であるが、他の幾何形状でもよい。また、情報記録媒体ごとに形状、大きさが異なってもよい。この穴は、図1、図2の磁性層4、磁性層4aの情報記録部に影響を与えない位置にあることが望ましい。
【0029】
図4は、図3の磁気カードの集合体の絵柄印刷層を除去した後の構成の上面図である。図4(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示し、図4(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示し、図4(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す。
【0030】
前記絵柄印刷層の除去は、機械的又は化学的な方法を用いた。このカードに新たに絵柄の印刷を行う場合、穴の部分のインキがカードに転写されず、オフセット印刷機のブランケット上に残ってしまうため、それぞれの情報記録媒体の絵柄面に、他の情報記録媒体の穴の印刷痕が残り、印刷品位が低下する。
【0031】
図5は、図4の磁気カードの集合体へ、加刷した後の状態の上面図である。図5(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示し、図5(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示し、図5(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す。
【0032】
図5に示すように、磁気カード上のオリジナルなデザイン上のランダムな位置に穴があいていると、図5(a)、図5(b)、図5(c)のカードに連続で印刷した場合、印刷痕が残り、意匠性が著しく低下するため、他のデザインを加刷しようとしても商品のデザイン品質が低下する。
【0033】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による磁気カードの集合体の上面図である。図6(a)は、穴の形状が円の場合の磁気カードを示し、図6(b)は、穴の形状が星型の場合の磁気カードを示し、図6(c)は、穴の形状が四角状の場合の磁気カードを示す。
【0034】
図6の磁気カードの集合体は、磁気カードDの情報記録部(図示せず)に影響を与えない位置に、情報情報記録媒体毎に異なる幾何形状の穴7c,7d,7eを開けたものである。穴7cは円形であり、穴7dは星型であり、穴7eは四角状である。この場合も前記のランダムの位置に穴を開けたのと同様の効果を得ることができる。なお、幾何形状は、同一の形状のものだけを集める事は困難なので、数種類必要である。
【0035】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による磁気カードの上面図である。図7に示すように、磁気カードは、情報記録部に影響を与えない位置に穴を開けたものであり、かつ、デザインの一部を構成するようにしたものである。この穴7f,7gも正規のデザインを剥離した後に他のデザインを加刷する時に制約を与えることとなる。
【0036】
前述した穴は、情報記録媒体の製造工程において、絵柄印刷後に加工されるのが望ましいが、例えば、規定位置に穴を開ける場合において、穴の周囲の印刷を行わないこと等により、印刷品位、デザイン上問題無ければ、印刷前に予め、穴加工をしていても差し支えない。
【0037】
上記の方法で穴を開けて発行する情報記録媒体は、例えば、商品券のような形態で使用することが考えられ、この場合、金券として使用されることに意義があり、絵柄については意匠性をあまり求められないので、デザインを共通にして、多くの枚数のものを発行できる。そうすることにより、使用済みカードを回収して、絵柄を変更せずに再度情報を付加して、再使用することも可能となる。
【0038】
なお、上記の説明では、情報記録媒体を磁気カードの場合として説明したが、その他スクラッチカードをはじめとするカード状の情報記録媒体であれば、すべて本発明を適用できる。
【0039】
また、本発明における付加価値とは、例えばカードに付加されるカードの適用範囲、用途、カードを使用することにより受けられるサービス・役務およびその対価や度数、取得できる物品の対価や度数等を示す。つまり、本発明における共通の付加価値を有する情報記録媒体集合体の例としては、テレホンカード、図書カード、乗車券、物品引き替え券等が挙げられる。
【0040】
さらに、本発明は、あらかじめ特定の可視情報意匠が記録された共通の付加価値を有するカードのみならず、付加価値が異なるカードを一括して改竄する場合にも適用される。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を得られる。即ち、実施の形態1のように、情報記録媒体上に少なくとも1ヶ以上の穴を情報記録媒体間で2つ以上の異なる位置に開けることにより、情報記録媒体の絵柄印刷層を機械的又は化学的に除去し、再度オリジナルカードとして印刷された場合であっても、開けられた穴の影響により、そのデザインに大幅な制約を受けることになる。
【0042】
実施の形態2のように、規定の位置に情報記録媒体間で異なる幾何形状の穴を開けることにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0043】
実施の形態3のように、に絵柄のデザインの一部として穴を開けることにより実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0044】
以上、本発明によれば、正規のデザインを保護することができる情報記録媒体の集合体および情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の磁気カードの断面図。
【図2】一般のホワイトカードの断面図。
【図3】本発明の実施の形態1による磁気カードの集合体の上面図。図3(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示す図、図3(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示す図、図3(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す図。
【図4】図3の磁気カードの集合体の絵柄印刷層を除去した後の構成の上面図。図4(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示す図、図4(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示す図、図4(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す図。
【図5】図4の磁気カードの集合体へ加刷した後の状態の上面図。図5(a)は、穴が左側に開けられた磁気カードを示す図、図5(b)は、穴がほぼ中央に開けられた磁気カードを示す図、図5(c)は、穴が右側に開けられた磁気カードを示す図。
【図6】本発明の実施の形態2による磁気カードの集合体の上面図。図6(a)は、穴の形状が円の場合の磁気カードを示す図、図6(b)は、穴の形状が星型の場合の磁気カードを示す図、図6(c)は、穴の形状が四角状の場合の磁気カードを示す図。
【図7】本発明の実施の形態3による磁気カードの上面図。
【符号の説明】
1,1a 基材
11 基材印刷面
2 絵柄印刷層
3 絵柄保護層
4,4a 磁性層
5,5a 印刷層
6,6a 保護層
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g (印刷防止用)穴
8 印刷痕
A,B,C,D 磁気カード
Claims (10)
- 情報記録媒体の集合体であって、前記集合体を構成する各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む可視情報が記録されてなり、1以上の穴部を有し、該穴部の形状、大きさ、配置のいずれか1以上の組み合わせからなる各情報記録媒体固有の穴パターンを有し、かつ前記各情報記録媒体固有の穴パターンは前記集合体中に2以上存在することを特徴とする情報記録媒体集合体。
- 前記情報記録媒体集合体は、1以上の情報記録媒体から構成される1以上の小集合体よりなり、前記各小集合体は各々固有かつ共通の付加価値を有することを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体の集合体。
- 前記各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む共通の可視情報が記録されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の情報記録媒体の集合体。
- 前記穴部は、少なくとも1ヶ以上は、異なる幾何形状の穴であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報記録媒体の集合体。
- 前記穴部は、少なくとも1ヶ以上は、前記情報記録媒体上に記録された可視情報の意匠の一部を形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の情報記録媒体の集合体。
- 情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法であって、前記情報記録媒体の集合体を構成する各情報記録媒体は1以上の穴部を有し、該穴部の形状、大きさ、配置のいずれか1以上の組み合わせからなる前記各情報記録媒体固有の穴パターンを有し、かつ前記各情報記録媒体固有の穴パターンを前記集合体中に2以上存在させることにより、前記集合体に新たな可視情報を連続印刷する際、固有の穴パターンを有する第1の情報記録媒体の穴部位置にあたる印刷機内の残留インキを、続いて印刷する第1の情報記録媒体と異なる固有の穴パターンを有する第2の情報記録媒体の可視情報印刷面に転写させ、印刷痕を形成することを特徴とする情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法。
- 前記情報記録媒体集合体は、1以上の情報記録媒体から構成される1以上の小集合体よりなり、前記各小集合体は各々固有かつ共通の付加価値を有することを特徴とする請求項6記載の情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法。
- 前記各情報記録媒体は、少なくとも一面に絵柄、文字を含む共通の可視情報が記録されていることを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法。
- 前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は異なる幾何形状の穴とすることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法。
- 前記穴部を、少なくとも1ヶ以上は情報記録媒体上に印刷されたデザインの一部とすることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の情報記録媒体の可視情報意匠保護または改竄防止方法。
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JP2020000606A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2020048751A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 理恵子 千木良 | パンツ型使い捨てオムツ |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003079958A patent/JP2004284216A/ja active Pending
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