JP2004284214A - 積層蒸着フィルム及びその用途 - Google Patents
積層蒸着フィルム及びその用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004284214A JP2004284214A JP2003079939A JP2003079939A JP2004284214A JP 2004284214 A JP2004284214 A JP 2004284214A JP 2003079939 A JP2003079939 A JP 2003079939A JP 2003079939 A JP2003079939 A JP 2003079939A JP 2004284214 A JP2004284214 A JP 2004284214A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- laminated
- vapor
- deposited
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】二軸延伸ポリプロピレンフィルム基材の片面に、融点が140〜150℃の範囲にある不飽和カルボン酸若しくはその誘導体でグラフト変性してなる変性プロピレン系重合体層及びポリウレタン系樹脂層を介して無機酸化物蒸着層が形成されてなることを特徴とする積層蒸着フィルムに関する。
【選択図】なし。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明性及び酸素、水蒸気等のガスバリア性に優れた二軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる包装材料に適した積層蒸着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、酸素あるいは水蒸気等に対するバリア性材料として、フィルム基材に酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸化物を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、化学気相成長法等で形成してなる透明ガスバリア性フィルムが注目されている。そして、かかる透明ガスバリア性フィルムは、一般には透明性、剛性に優れる二軸延伸ポリエステルフィルムからなる基材面に無機酸化物を蒸着したフィルムが専ら使用されている。
一方、二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、優れた防湿性、強度、透明性、表面光沢により包装用フィルムとして広範に用いられているが、二軸延伸ポリエステルフィルムと異なり、極性基を有しないので、そのままでは無機酸化物蒸着層との接着性が劣ることから、ポリプロピレンフィルムの片面にポリエステルウレタン系樹脂と水溶性の有機溶剤の混合塗剤からなる被覆層を設けることが提案されている(特許文献1)。しかしながら、二軸延伸ポリプロピレンフィルムにウレタン系樹脂をコーティングしただけでは、無機酸化物層の接着性の改良は充分とはいえない。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−108262号公報(請求項1)
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムと無機酸化物層との接着性を更に改良するとともに、透明性、透湿性にも優れた積層蒸着フィルムを得ることを目的とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】
【発明の概要】
本発明は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム基材の片面に、融点が140〜150℃の範囲にある不飽和カルボン酸若しくはその誘導体でグラフト変性してなる変性プロピレン系重合体層及びポリウレタン系樹脂層を介して無機酸化物蒸着層が形成されてなることを特徴とする積層蒸着フィルム及びその用途に関する。
【0005】
【発明の具体的説明】
二軸延伸ポリプロピレンフィルム
本発明に係わる二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、一般にポリプロピレンの名称で製造・販売されているプロピレンを主体とした重合体で、通常、密度が0.890〜0.930g/cm3、MFR(ASTM D1238 荷重2160g、温度230℃)が0.5〜60g/10分、好ましくは0.5〜10g/10分、更に好ましくは2〜5g/10分のプロピレンの単独重合体若しくはプロピレンと他の少量例えば、1重量%以下のα−オレフィン、例えばエチレン、ブテン、ヘキセン−1等との共重合体、あるいは単独重合体と共重合体との組成物を公知の方法で二軸延伸してなるフィルムである。
【0006】
変性プロピレン系重合体
本発明に係わる変性プロピレン系重合体は、融点が140〜150℃、好ましくは143〜148℃の範囲にある不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性されたプロピレン系重合体である。本発明に係わる変性プロピレン系重合体の融点は、JIS K 7121に準拠し、DSC装置を用いて、昇温速度;10℃/分で200℃まで昇温し、200℃で5分間保持した後、降温速度;100℃/分で0℃まで冷却し、再度、昇温速度;10℃/分で0℃〜200℃まで昇温したときの融解曲線を測定し、かかる融解曲線から、JIS K 7121に記載の方法に習い、融解曲線からピ−ク温度(Tpm)を求め、かかるピーク温度を融点とした。又、本発明に係わる変性プロピレン系重合体は、主ピーク(融点;Tpm)の他に低温側、及び又は高温側に副ピークあるいはショルダー部を有する場合がある。
融点が140℃未満の変性プロピレン系重合体は、ニ軸延伸した場合に、延伸温度の影響により、フィルムが白化する虞があり、一方、150℃を越える変性プロピレン系重合体は、ニ軸延伸した場合に得られるフィルムが延伸温度による白化および、他層との接着性が不安定になる虞がある。
【0007】
本発明に係わる変性プロピレン系重合体は、融点範囲が前記範囲にあるプロピレンとエチレン、エチレン、ブテン、ヘキセン−1等のα―オレフィンとのランダム共重合体を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性してもよいし、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性したプロピレン単独重合体と未変性のプロピレン・α―オレフィンランダム共重合体とを混合することにより融点範囲を前記範囲にした組成物であってもよい。
プロピレン系重合体にグラフトされる不飽和カルボン酸もしくはその誘導体としては、例えばアクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸(エンドシス−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸)等の不飽和カルボン酸;またはその誘導体、例えば酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エステル等が挙げられる。かかる誘導体の具体例としては、例えば塩化マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエート等が挙げられる。これらの中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適であり、特にマレイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物が好ましく用いられる。
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性された変性プロピレン系重合体は、好ましくは変性前のプロピレン系重合体に基づいて0.05〜15重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性されている。また、変性プロピレン系重合体は、好ましくはメルトフローレート(MFR、230℃)0.1〜50g/10分、より好ましくはMFR0.3〜30g/10分の範囲にある。
【0008】
ポリウレタン系樹脂
本発明に係わるポリウレタン系樹脂は、一般にフィルムの接着剤として公知のポリウレタン系からなるドライラミネート、水性ドライラミネート、無溶剤ラミネート、電子線硬化型ラミネート接着剤として製造されているポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタンあるいはポリウレタンポリ尿素樹脂等である。かかるポリウレタン系樹脂は、水分散型、溶剤型いずれでもよいが、ポリウレタン系樹脂皮膜の架橋度の調節が容易であり、また生産現場の環境の問題から水分散型ポリウレタン系樹脂が望ましい。水分散型ポリウレタン系樹脂としては、ポリウレタン系樹脂の主鎖または側鎖にカルボン酸塩(―COONaなど)、スルホン酸塩(―SO3Naなど)等の親水基を導入した自己乳化性ポリウレタン系樹脂が望ましい。溶剤型の場合にはイソシアネート系樹脂を架橋剤に使用し、三次元構造を有したポリウレタンを形成するが、水分散型はリニアーなポリウレタンあるいはポリウレタンポリ尿素樹脂になっている場合が多いため、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、イミン系樹脂等の架橋剤をポリウレタン系樹脂に対して3〜10重量%程度添加してもよいし、酸触媒を0.5〜1重量%添加して硬化反応をより促進させることもできる。かかる架橋剤は、易接着性皮膜の耐水性、耐溶剤性を向上させるだけでなく、接着性にも寄与する。
さらに、溶剤型の場合は問題ないが、水分散型樹脂の場合には消泡剤、乳化剤等の界面活性剤が問題となる虞があり、これらが存在しないほうが好ましい。消泡剤が存在すると、消泡剤による外観不良を発生させる場合がある。また界面活性剤が存在すると、それらが原因となり、二軸延伸フィルム表面の白化の外観不良や蒸着後のバリア性不良等を起こす場合がある。また、場合によっては、無機微粒子や、有機微粒子等を添加しても良い。又、ブロッキングを防止するため無機や、有機の粒子を添加しておいてもよい。
【0009】
無機酸化物
本発明に係る無機酸化物としては、クロム、亜鉛、コバルト、アルミニウム、錫及び珪素等の無機酸化物等が挙げられる。中でも、酸化アルミニウム、シリカ(酸化珪素)が透明性に優れるので好ましい。
【0010】
積層蒸着フィルム
本発明の積層蒸着フィルムは、二軸延伸ポリプロピレンフィルム基材の片面に、融点が140〜150℃の範囲にある不飽和カルボン酸若しくはその誘導体でグラフト変性してなる変性プロピレン系重合体層、好ましくは二軸延伸されてなる変性プロピレン系重合体層及びポリウレタン系樹脂層好ましくは延伸されてなるポリウレタン樹脂層を介して無機酸化物蒸着層が形成されてなる。
融点が140℃未満の変性プロピレン系重合体層を積層してなる積層蒸着フィルムは、積層蒸着フィルムを製造する際、延伸時に表面が白化し、透明性が低下する場合があり、又、バリア性も低下する虞がある。一方、融点が150℃を越える変性プロピレン系重合体層を積層してなる積層蒸着フィルムは、延伸時のフィルム表面の白化および他層との接着性に劣る虞がある。
本発明の積層蒸着フィルムの厚さは用途の応じて種々決定され得るが、通常は、二軸延伸フィルム基材の厚さが5〜50μm、より好ましくは9〜30μm、変性プロピレン系重合体層の厚さが0.2〜10μmμm、より好ましくは0.5〜5μm、ポリウレタン樹脂層が0.01〜2μm、より好ましくは0.03〜0.5μm、無機酸化物蒸着層の厚さが15〜500Å、より好ましくは20〜450Åの範囲にあり、積層蒸着フィルムの全体の厚さが20〜750μm、より好ましくは28〜430μmの範囲にある。
【0011】
本発明の積層蒸着フィルムの非蒸着面及び又は蒸着面には、積層蒸着フィルムに熱融着性を付与するために、通常熱融着層として公知のエチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル・ペンテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンの単独若しくは共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(所謂LLDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリブテン、ポリ4−メチル・ペンテン−1、低結晶性あるいは非晶性のエチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・ブテン−1ランダム共重合体、プロピレン・ブテン−1ランダム共重合体等のポリオレフィンを単独若しくは2種以上の組成物、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)あるいはEVAとポリオレフィンとの組成物等から得られる層を積層してもよい。
【0012】
本発明の積層蒸着フィルムは、二軸延伸ポリプロピレンフィルム基材の原料となるプロピレンを主体とした重合体と前記変性プロピレン系重合体とを共押出し成形して得た多層シートを、公知の同時二軸延伸法あるいは逐次二軸延伸法等の二軸延伸フィルム製造方法により得られるフィルムの変性プロピレン系重合体層上に、前記ポリウレタン樹脂層を被覆あるいは共押出し成形して得た多層シートに前記ポリウレタン樹脂を被覆した後二軸延伸を行い蒸着用のニ軸延伸多層フィルムを得た後、逐次二軸延伸であれば、縦方向に延伸した多層シート(多層フィルム)にポリウレタン樹脂を被覆して横方向に延伸して蒸着用のニ軸延伸多層フィルムを得た後、ポリウレタン樹脂層上に無機酸化物を蒸着することにより製造し得る。
二軸延伸の条件は、公知の二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造条件、例えば、逐次二軸延伸法では、縦延伸温度を125℃〜145℃、延伸倍率を4.5〜6倍の範囲、横延伸温度を165〜190℃、延伸倍率を9〜11倍の範囲にすればよい。又、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸化物蒸着層を形成させる方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、化学気相成長法等の公知の方法を採用し得る。
【0013】
【発明の効果】
本発明の積層蒸着フィルムは、従来の二軸延伸ポリプロピレン蒸着フィルムに比べ、透明性に優れ、且つ透湿性等のガスバリア性、各層の接着性、また二軸延伸ポリプロピレンフィルム基材の特徴である屈曲による耐ピンホール性に優れるので、バリア性や包装適正が優れており、食品包装、特に内容物が堅いもしくは突起がある、たとえば煎餅やクッキー等のバリア性を要求する被包装物の包装用フィルムとして好適である。
【0014】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定されるものではない。
【0015】
実施例1
プロピレン単独重合体(MFR:2g/10分、融点:162℃)と、融点145℃の無水マレイン酸グラフト変性プロピレン重合体(MFR:12g/10分)を別々の押出機で溶融したものを一台のダイ内で層状に重ねて押出し、未延伸二層シートを得た。この未延伸シートを周速の異なる加熱ロール群からなる、縦延伸機で5倍に延伸し、つづいて、この縦延伸シートの変性プロピレン重合体層面に、コロナ放電処理を施した。次いで、ポリウレタン水分散液(濃度:25重量%)を5μmの厚さに塗布した後、該テンター横延伸機に連続的に導入し延伸倍率10倍で横延伸し、積層フィルムを得た。この積層フィルムの、ポリウレタン系重合体被覆層の上に、PVD法により酸化アルミニウム層を100Å設け、積層蒸着フィルムを得た。
【0016】
実施例2
実施例1において、ポリウレタン水分散液(濃度:12.5重量%)を2.5μmの厚さに塗布する以外は実施例1と同様に行い、積層蒸着フィルムを得た。
【0017】
比較例1
実施例1において、変性プロピレン重合体を融点166℃の無水マレイン酸グラフト変性プロピレン重合体(MFR:3g/10分)に代える以外は実施例1と同様に行い、積層蒸着フィルムを得た。
【0018】
比較例2
比較例1において、ポリウレタン水分散液(濃度:12.5重量%)を2.5μmの厚さに塗布する以外は比較例1と同様に行い、積層蒸着フィルムを得た。
【0019】
比較例3
実施例1で用いた変性プロピレン重合体の代りに、未変性のプロピレン単独重合体(融点:162℃、MFR:2g/10分)を用いる以外は、実施例1と同様にして、積層蒸着フィルムを得た。
【0020】
比較例4
実施例1において、ポリウレタン水分散液を塗布せずに行う以外は実施例1と同様に行い、積層蒸着フィルムを得た。
【0021】
実施例及び比較例で得られた積層蒸着フィルムの物性を以下の方法で測定した。測定結果を表1および表2に示す。
(1)酸素透過度の測定
積層蒸着フィルムの酸化アルミニウム蒸着層上に、LLDPEフィルム(東セロ社製 商品名TUX FCS 密度0.920g/cm3、MFR:3.8g/10分、厚さ50μm)をドライラミネートすることによりヒートシール層を積層して、温度20℃、湿度90%RHの条件で、酸素透過率測定機(MOCON社製:OXTRAN2/20)を使用して測定した。
(2)水蒸気透過度の測定
積層蒸着フィルムの酸化アルミニウム蒸着層上に、LLDPEフィルム(東セロ社製 商品名TUX FCS 密度0.920g/cm3、MFR:3.8g/10分、厚さ50μm)をドライラミネートすることによりヒートシール層を積層して、水蒸気透過度の測定用の積層フィルムを準備した。次いで、当該積層フィルムのLLDPEフィルムを内面にして、表面積が0.01m2になるように、製袋し、内容物として塩化カルシウムをいれ、温度40℃、湿度90%RHの条件で数日間放置し、その重量差で水蒸気透過度を測定した。
(3)ラミネート剥離強度
積層蒸着フィルムの酸化アルミニウム蒸着層上に、LLDPEフィルム(東セロ社製 商品名TUX FCS 密度0.920g/cm3、MFR:3.8g/10分、厚さ50μm)をドライラミネートすることによりヒートシール層を積層した後、当該積層フィルムのプロピレン単独重合体から得られた二軸延伸フィルムとドライラミしたLLDPEフィルムとの間を剥離し、15mm幅にサンプリングした後、300mm/分の剥離速度で、180度ラミネート剥離強度を測定した。
(4)融点測定
示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ DSC220)で、JIS K7121に準拠し、昇温速度;10℃/分で200℃まで昇温し、200℃で5分間保持した後、降温速度;100℃/分で0℃まで冷却し、再度、昇温速度;10℃/分で0℃〜200℃まで昇温したときの融解曲線を測定し融点を測定した。
(5)ヘイズ測定
ヘイズメーター(日本電色工業 NDH2000)で積層蒸着フィルムを2枚重ねてJIS K 7136に準拠してヘイズを測定した。
【0022】
【表1】
【0023】
表1から明らかなように、融点が145℃の無水マレイン酸グラフト変性プロピレン重合体を用いた積層蒸着フィルム(実施例1及び2)は、ラミネート剥離強度に優れ、しかもウレタン層の厚さに関係なく、酸素透過度及び透湿度が低く安定したバリア性能を有し、且つ透明性(ヘイズ)がよいフィルムが得られるのに対し、融点が166℃の無水マレイン酸グラフト変性プロピレン重合体を用いた積層蒸着フィルム(比較例1及び2)は、ラミネート剥離強度及び透明性が低く、且つウレタン層厚さを薄くすると、酸素透過度及び透湿度が高くなり、バリア性能が低下しているのが分かる。
Claims (4)
- 二軸延伸ポリプロピレンフィルム基材の片面に、融点が140〜150℃の範囲にある不飽和カルボン酸若しくはその誘導体でグラフト変性してなる変性プロピレン系重合体層及びポリウレタン系樹脂層を介して無機酸化物蒸着層が形成されてなることを特徴とする積層蒸着フィルム。
- 変性プロピレン系重合体層が二軸延伸されてなる請求項1記載の積層蒸着フィルム。
- ポリウレタン系樹脂層が延伸されてなる請求項1記載の積層蒸着フィルム。
- 請求項1〜3の何れかに記載の積層蒸着フィルムからなる包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079939A JP4229269B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 積層蒸着フィルム及びその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003079939A JP4229269B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 積層蒸着フィルム及びその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004284214A true JP2004284214A (ja) | 2004-10-14 |
JP4229269B2 JP4229269B2 (ja) | 2009-02-25 |
Family
ID=33293929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003079939A Expired - Lifetime JP4229269B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 積層蒸着フィルム及びその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4229269B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007096217A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | 電磁波遮蔽板及びその製造方法及び表示装置 |
JP2020124857A (ja) * | 2019-02-05 | 2020-08-20 | 凸版印刷株式会社 | 積層フィルム及びその製造方法、並びに包装容器及びその製造方法 |
JP2021020391A (ja) * | 2019-07-29 | 2021-02-18 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び包装袋 |
JP2022113738A (ja) * | 2019-07-29 | 2022-08-04 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び包装袋 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003079939A patent/JP4229269B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007096217A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | 電磁波遮蔽板及びその製造方法及び表示装置 |
JP2020124857A (ja) * | 2019-02-05 | 2020-08-20 | 凸版印刷株式会社 | 積層フィルム及びその製造方法、並びに包装容器及びその製造方法 |
JP7283098B2 (ja) | 2019-02-05 | 2023-05-30 | 凸版印刷株式会社 | 積層フィルム及びその製造方法、並びに包装容器及びその製造方法 |
JP2021020391A (ja) * | 2019-07-29 | 2021-02-18 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び包装袋 |
JP7088138B2 (ja) | 2019-07-29 | 2022-06-21 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び包装袋 |
JP2022113738A (ja) * | 2019-07-29 | 2022-08-04 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び包装袋 |
JP7231095B2 (ja) | 2019-07-29 | 2023-03-01 | 凸版印刷株式会社 | 積層体及び包装袋 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4229269B2 (ja) | 2009-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1567335B1 (en) | Thermoplastic film structures with a low melting point outer layer | |
JPH03138145A (ja) | 延伸ラミネートフィルム | |
JPH10510226A (ja) | 金属化複合フィルム構造物およびその製造方法 | |
US6649235B2 (en) | Process for producing coated polymeric articles and the articles produced thereby | |
JP3484891B2 (ja) | ガスバリア性オレフィン系樹脂積層体 | |
JP2623733B2 (ja) | 金属蒸着用積層フィルム | |
US20220080709A1 (en) | Multilayer structures, processes for manufacturing multilayer structures, and related articles | |
JP4229269B2 (ja) | 積層蒸着フィルム及びその用途 | |
JP3248448B2 (ja) | ガスバリア性樹脂フィルム | |
TWI821925B (zh) | 聚烯烴密封劑膜、包含該聚烯烴密封劑膜的層合聚烯烴膜、包含該層合聚烯烴膜的物品及其用途 | |
TWI823275B (zh) | 用於阻隔塗佈的層狀聚乙烯膜、形成經阻隔塗佈的膜的製程、包含經阻隔塗佈的膜的層合物或物品及其用途 | |
JPH0892400A (ja) | ガスバリア性の付与された樹脂成形品 | |
JP3251714B2 (ja) | ガスバリヤー性積層体及びその製造方法 | |
JP2003145664A (ja) | ガスバリヤー性フィルム積層体 | |
JP3430551B2 (ja) | ガスバリアー性の付与されたオレフィン系樹脂成形品 | |
JP2005059464A (ja) | 蒸着用プロピレン系重合体積層フィルム及び蒸着積層フィルム | |
CN110612189A (zh) | 金属化的、取向的及薄线性低密度聚乙烯膜 | |
JP7494015B2 (ja) | バリア性積層フィルムおよびバリア性包装体 | |
JP2003231224A (ja) | 積層シート及びその製造方法 | |
JPH10166529A (ja) | 積層フィルム | |
WO2024111580A1 (ja) | 積層体及び液体紙容器 | |
JP7069976B2 (ja) | 樹脂組成物およびその樹脂組成物を用いた積層体 | |
JP2006507157A (ja) | 改善された酸素バリアを有する透明な二軸延伸ポリオレフィンフィルム | |
JPH10119204A (ja) | 積層フィルム | |
JP2018030317A (ja) | 共押出フィルムおよび多層共押出積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080829 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081027 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4229269 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |